JP6891692B2 - 仕分けシステム - Google Patents
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また、従来では、各シュートの下方にある箱のIDを読み取ることできない。そのため、例えば、朝一番で作業開始する場合は、最初に箱を供給する動作を行ってその動作時に箱のIDを読み取っておく必要がある。このため時間ロスが大きい。この問題を解決するためには各シュートにバーコードリーダを設ければよいが、それはコストアップになる。
複数のシュートには、仕分けコンベヤから物品が払い出される。
軌道は、複数のシュートに沿って配置されている。
搬送車は、軌道に沿って移動して、複数のシュートの各々の下方に箱を供給する。
このシステムでは、搬送車がシュートの下方に箱を供給することで、仕分けを自動化できる。特に、搬送車を用いることで、サイズが異なる複数種類の箱をシュートの下方に自動供給できる。
このシステムでは、バーコードなどの識別情報を読み取る読取装置を備えることで、箱、シュート、及び投入された荷物の紐付けが可能となり、誤配送を防げる。特に搬送車に読取装置を設けることで、読取装置の数を減らせる。
このシステムでは、箱とシュートの情報同士の紐付けがより確実になる。
このシステムでは、シュートの下方に配置された箱の識別情報を読み取ることができるので、例えば停電によってデータが消失した場合でも迅速に復旧ができる。
このシステムでは、シュートの下方にある箱の識別情報を短時間で読み取れる。
このシステムでは、シュートの下方にある箱の並び替えが可能である。
このシステムでは、例えば、ある届け先の荷物が複数の仕分け動作に分かれる場合でも、荷物を1つの箱にまとめられる。
(1)基本構成
図1〜図3を用いて、仕分けシステム1を説明する。図1は、仕分けシステムの概略平面図である。図2は、仕分けシステムの部分正面図である。図3は、仕分けシステムの概略斜視図である。
仕分けシステム1は、ピースソータ2を有している。ピースソータ2は、商品の搬送を自動で行うコンベヤなどの自動搬送路から、例えば小売店からのオーダーデータに対応する商品(ピース)をシュート下にある集品容器に自動的に払い出す。
複数の走行台車7は、搬送経路5上を互いに連結された状態で連続走行する。各走行台車7は、走行方向に対して横方向に商品Wを払い出すトレイ9を上面に有している。
ピースソータ2は、複数のシュート11を有している。複数のシュート11には、搬送コンベヤ3から商品Wが供給される。複数のシュート11は、搬送コンベヤ3の側方両側に設けられている。シュート11は、公知の技術であり、スロープと、誘導ボックスとを有している。各シュート11は、例えば、例えば仕分け先としての店舗ごとのオーダーデータに対応している。
シュート11の下方には、集品容器15が配置されている。集品容器15は、シュート11を介して排出される各商品Wを収納する。集品容器15には、集品容器15を特定する情報が記録されたバーコード16が貼られている。
排出装置17は、図3及び図4に示すように、複数の第1搬出コンベヤ19と、第2搬出コンベヤ21とを有している。図4は、シャトル台車と集品容器の位置関係を示す模式的平面図である。複数の第1搬出コンベヤ19の一端には、シュート11の下方にある集品容器15が載置される。複数の第1搬出コンベヤ19は、搬送コンベヤ3による商品Wの搬送方向とは直角な左右方向に集品容器15を移動可能である。第2搬出コンベヤ21は、搬送経路5の下方で搬送経路5と平行に伸びて配置されており、複数の第1搬出コンベヤ19に接続されている。第2搬出コンベヤ21は、複数の第1搬出コンベヤ19から供給された集品容器15を出荷エリア(図示せず)へ搬出する。
集品容器15がオーダーごとに満載になると、第1搬出コンベヤ19が集品容器15を第2搬出コンベヤ21にまで搬送し、次に第2搬出コンベヤ21が集品容器15を出荷エリアまで搬送する。
仕分けシステム1は、シュート11の下方に集品容器15を供給する集品容器供給装置25を有している。
集品容器供給装置25は、レール27を有している。レール27は、複数のシュート11に沿って配置されている。より具体的には、レール27は、複数のシュート11の搬送経路5と反対側に配置されている。
シャトル台車29は、走行部31と移載部33とを有している。このため、仕分けを自動化できる。特に、シャトル台車29を用いることで、複数種類の集品容器15をシュート11の下方に自動供給できる。
このようにバーコード16を読み取る読取装置を備えることで、集品容器15、シュート11、及び投入された商品Wの紐付けが可能となり、誤配送を防げる。特にシャトル台車29に読取装置を設けることで、読取装置の数を減らせる。
第2バーコードリーダ37は、シュート11の下方に載置された集品容器15に付されたバーコード16を読み取る装置である。第2バーコードリーダ37は、シャトル台車29の外側に向けて設けられ、シュート11の下方に配置された集品容器15のバーコード16を読み取ることができる。
このようにシュート11の下方に配置された集品容器15の識別情報を読み取ることができるので、例えば停電によってデータが消失した場合でも復旧を迅速に行うことができる。復旧は、具体的には、第2バーコードリーダ37が既に置かれた集品容器15の識別情報を読み取ってデータを再取得することで行われる。
第2バーコードリーダ37は、シャトル台車29が複数のシュート11の並び方向に走行中に、シュート11の下方に配置された集品容器15の識別情報を読み取ることができる。このため、短時間でシュート11の下方にある集品容器15のバーコード16を読み取ることができる。
台車コントローラ30は、走行部31及び移載部33を制御可能である。台車コントローラ30は、第1バーコードリーダ35及び第2バーコードリーダ37からの信号を検出できる。
集品容器供給装置25は、図1に示すように、集品容器供給コンベヤ41を有している。集品容器供給コンベヤ41は、集品容器供給倉庫43からシャトル台車29に集品容器15を供給する。
図5を用いて、仕分けシステム1の制御構成を説明する。図5は、仕分けシステムの制御構成を示すブロック図である。
図5に示すように、仕分けシステム1は、システムコントローラ50を有している。
システムコントローラ50は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。システムコントローラ50は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで、各種制御動作を行う。
システムコントローラ50の各要素の機能は、一部又は全てが、システムコントローラ50を構成するコンピュータシステムにて実行可能なプログラムとして実現されてもよい。その他、システムコントローラ50の各要素の機能の一部は、カスタムICにより構成されていてもよい。
システムコントローラ50には、搬送コンベヤ3、複数のソータ駆動部12、複数の第1搬出コンベヤ19、第2搬出コンベヤ21が接続されており、これら装置を制御可能である。
システムコントローラ50には、図示しないが、各装置の状態を検出するためのセンサ及びスイッチ、並びに情報入力装置が接続されている。
(4−1)仕分け動作
システムコントローラ50には、例えば、小売店からのPOSデータや発注書に基づいて入力されたオーダーデータが蓄積される。
システムコントローラ50は、1回のバッチ処理が可能な範囲でグループ化してバッチオーダーデータを生成する。
システムコントローラ50は、バッチオーダーデータに含まれるオーダーデータを各シュート11に割りつけた割付けデータ{シュート11のナンバーと、店舗要求データ(商品名とそれぞれの数量)からなるデータ}を作成する。
そして、走行台車7が特定されたシュート11の位置へ移動してくると、システムコントローラ50は、ソータ駆動部12を駆動することでトレイ9を傾けて、商品Wを特定されたシュート11に投入する。その結果、各商品Wが目的とする集品容器15内に収納される。
集品容器15にオーダーデータの商品Wの投入が完了すると、システムコントローラ50は、第1搬出コンベヤ19及び第2搬出コンベヤ21を制御して、集品容器15を搬出する。
この実施形態では、シュート11の下方の集品容器15の空き状況に応じて、シャトル台車29によって、シュート11下へ集品容器15を自動補充される。集品容器供給倉庫43から集品容器15をシャトル台車29によって自動搬送することで、シュート11下方への集品容器15の投入及び補充作業が自動化される。
具体的には、システムコントローラ50は、必要に応じて、シャトル台車29に対して容器搬送指令を送信する。これにより、シャトル台車29は集品容器15をシュート11の下方に搬送する。
以下に説明する制御フローチャートは例示であって、各ステップは必要に応じて省略及び入れ替え可能である。また、複数のステップが同時に実行されたり、一部又は全てが重なって実行されたりしてもよい。
さらに、制御フローチャートの各ブロックは、単一の制御動作とは限らず、複数のブロックで表現される複数の制御動作に置き換えることができる。
なお、各装置の動作は、制御部から各装置への指令の結果であり、これらはソフトウェア・アプリケーションの各ステップによって表現される。
ステップS2では、シャトル台車29は、集品容器15をシュート11前にまで搬送する。具体的には、台車コントローラ30が、走行部31及び移載部33を制御することで、シャトル台車29が集品容器供給コンベヤ41から集品容器15を受け取り、その後にシュート11前まで移動する。
ステップS4では、集品容器15がシュート11の下方に移載される。具体的には、システムコントローラ50は、移載部33を制御することで、集品容器15をシュート11の下方に移載する。
なお、ステップS3の集品容器15のIDの読取は、ステップS4の前ではなく、その後に実行されてもよい。その場合は、第2バーコードリーダ37が用いられる。
システムコントローラ50は、必要に応じて、シャトル台車29に対して集品容器ID読取指令を送信する。これにより、シャトル台車29はシュート11の下方にある複数の集品容器15のバーコード16から識別情報(ID)を読み取る。
図7を用いて、集品容器ID読取動作を説明する。図7は、集品容器ID読取制御動作を示すフローチャートである。
ステップS7では、シャトル台車29は、初期位置(例えば、レール27の端部)に移動する。
ステップS8では、シャトル台車29は、レール27に沿って走行を開始する。
ステップS10では、集品容器15のバーコード16が読み取られる。具体的には、図4に示すように、台車コントローラ30が、第2バーコードリーダ37によってバーコード16のデータを読み取る。この際、第2バーコードリーダ37による読み取り動作が正常に行なわれなかったときは、繰返し読み取り動作を行う。読み取られた識別情報は台車コントローラ30のメモリに保存される。この後、プロセスはステップS9に戻る。
ステップS12では、全ての集品容器15の識別情報データがシステムコントローラ50に送信される。具体的には、台車コントローラ30が上記識別情報データをシステムコントローラ50に送信する。システムコントローラ50は、上記識別情報データをメモリに保存する。なお、識別情報をすべて読み終わってからではなく、読み取った都度に識別情報データが送信されてもよい。例えば、上記のステップS10の後に識別情報データ送信ステップがあってもよい。
以上に述べたように、本実施形態では、集品容器15をシュート11の下方に供給した後でも、集品容器15のIDの読取が可能になる。具体的には、シャトル台車29が集品容器15を積まない状態で走行しながら、集品容器IDを読み取ることで、時間ロスが最小限になる。このように仕分け準備時間を短縮化し、且つ集品容器IDとシュート情報を紐づけした情報を以降の搬送及び下流工程に活用できる。
変形例として、一括読み取りではなく、シャトル台車29の通常の搬送作業中(集品容器15を積んだ状態)に、第2バーコードリーダ37が既に置かれている集品容器15の識別情報IDを読み取ることでチェックを行ってもよい。
シャトル台車29は、シュート11の下方にある集品容器15を取り出して、当該集品容器15を他のシュート11の下方に供給できる。この場合、シュート11の下方にある集品容器15の並び替えが可能である。
シャトル台車29の軌道に隣接して自動倉庫(図示せず)などの一時保管設備を設けておき、シャトル台車29は、仕分け終了後にシュート11の下方にある集品容器15を取り出して前述の自動倉庫に一時保管し、その後に当該集品容器15を他の仕分け時にシュート11の下方に供給できる。この場合、例えば、ある届け先の商品が複数の仕分け動作に分かれる場合でも、それら商品を1つの集品容器にまとめることができる。
上記実施形態は下記のように説明可能である。
仕分けシステム1(仕分けシステムの一例)は、搬送コンベヤ3(仕分けコンベヤの一例)と、複数のシュート11(複数のシュートの一例)と、レール27(軌道の一例)と、シャトル台車29(搬送車の一例)とを備えている。
複数のシュート11には、搬送コンベヤ3から商品W(物品の一例)が払い出される。
レール27は、複数のシュート11に沿って配置されている。
シャトル台車29は、レール27に沿って移動して、複数のシュート11の各々の下方に集品容器15(箱の一例)を供給する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
例えば、各シュートに向けて搬送ラインから物品を払い出すソータを、走行台車上に配置したベルトコンベヤにより構成し、ベルトコンベヤを駆動することより物品を各シュートへ振り分けてもよい。
(2)第1実施形態ではピースソータは商品を載置した台車付きの搬送コンベヤによって搬送しているが、搬送コンベヤは商品を搬送できればよいので、特に限定されない。
例えば、搬送路を駆動コンベヤ(ベルトコンベヤ、ローラコンベヤ、スライドシュー式コンベヤ、スラットコンベヤ等)として構成し、その駆動コンベヤ上に物品を直接載置して搬送するようにしてもよい。この場合は、シュートの位置にて押し出しアームで物品をシュート側に押し出す押出式(ダイバーダ型)自動仕分け装置や押出式(シュースライド型)自動仕分け装置としてもよい。
(4)第1実施形態では、仕分け先を店舗別としているが、店舗に限ることはなく、店舗内のエリア別あるいは区分別、あるいは地域別、搬送トラック別などとすることもできる。
(6)第1実施形態ではシュート11を搬送コンベヤ3の側方両側に設けているが、シュート11を搬送コンベヤの側方片側のみに設けてもよい。
(8)シャトル台車はシュート11の側方以外も走行可能であってもよい。
(9)シャトル台車は、レールではなく、平面軌道上を走行してもよい。具体的には、シャトル台車は、平面床上を走行するAGVでもよい。
(10)シャトル台車がシュートの下方に供給する箱は集品するための容器に限らず、出荷するための段ボール箱等でもよい。
2 :ピースソータ
3 :搬送コンベヤ
5 :搬送経路
7 :走行台車
9 :トレイ
10 :商品投入部
11 :シュート
12 :ソータ駆動部
15 :集品容器
16 :バーコード
17 :排出装置
19 :第1搬出コンベヤ
21 :第2搬出コンベヤ
25 :集品容器供給装置
27 :レール
29 :シャトル台車
30 :台車コントローラ
31 :走行部
33 :移載部
35 :第1バーコードリーダ
37 :第2バーコードリーダ
41 :集品容器供給コンベヤ
43 :集品容器供給倉庫
50 :システムコントローラ
S :作業者
W :商品
Claims (7)
- 仕分けコンベヤと、
前記仕分けコンベヤから物品が払い出される複数のシュートと、
前記複数のシュートの並び方向に移動して、前記複数のシュートの各々の下方に箱を供給する搬送車と、
を備えた仕分けシステム。 - 前記搬送車は、前記箱に付された識別情報を読み取る読取装置を有する、請求項1に記載の仕分けシステム。
- 前記読取装置は、前記箱が前記シュートの下方に供給されるときに、当該箱の識別情報を読み取る、請求項2に記載の仕分けシステム。
- 前記読取装置は、前記搬送車の外側に向けて設けられ、前記シュートの下方に配置された箱の識別情報を読み取る、請求項2又は3に記載の仕分けシステム。
- 前記読取装置は、前記搬送車が前記複数のシュートの並び方向に走行中に、前記シュートの下方に配置された前記箱の識別情報を読み取る、請求項4に記載の仕分けシステム。
- 前記搬送車は、前記シュートの下方にある箱を取り出して、他のシュートの下方に当該箱を供給する、請求項1〜5のいずれかに記載の仕分けシステム。
- 前記搬送車は、仕分け終了後に前記シュートの下方にある箱を取り出して、他の仕分け時に前記シュートの下方に当該箱を供給する、請求項1〜6のいずれかに記載の仕分けシステム。
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