JP3937782B2 - ピッキング設備 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、仕分け先毎に物品の仕分けを可能としたピッキング設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の上記ピッキング設備には、下記ディジタルピッキングシステム、ソーターシステム、ピッキングカートシステムなどあり、各ピッキング設備は、これらシステムのうちの一つから構成されている。
【0003】
上記ディジタルピッキングシステムは、仕分け先(ユーザーや店舗)毎の集品用のバケット(集品容器)を集品ラインのコンベヤで移動させながら、この集品容器に対して物品の保管棚(ピッキング棚)の各間口から、この間口毎に設けられた間口表示器の表示(ピッキング数量など)にしたがって作業者が物品を移載することにより仕分け先毎の物品のピッキングが行われるシステムである。
【0004】
また上記ソーターシステムは、集品作業者が物品を集約ピッキングし、投入作業者に渡し、この投入作業者が集約ピッキングされた物品をソーターへ投入し、ソーターが物品を連続搬送しながら、搬送脇に配置される、予め仕分け先(ユーザーや店舗)が設定された各仕分けシュートへ仕分けを行うことにより、仕分け先毎に物品の仕分けが行われるシステムである。
【0005】
また上記ピッキングカートシステムは、ピッキングカート(移動車)を移動させながら、ピッキングカート上の集品容器に対して物品の保管棚(ピッキング棚)の各間口から、ピッキングカートに設けられる表示画面に指示されるピッキング情報にしたがって作業者が物品を取り出し、集品することにより、物品のピッキング作業を行われるシステムである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の各システムにはそれぞれ課題があった。
上記ディジタルピッキングシステムにおいては、ピッキング作業後の検品の機能がないため、作業者が物品を取り間違うとその時点でピッキングミスとなってしまう。これを解決するためらは、別途全数検品するラインを設ける必要があった。
【0007】
また上記ソーターシステムにおいては、ソーターにより各仕分けシュートへ仕分けられた後、作業者がシュート終端部で物品を箱詰めする必要があった。また仕分けシュートの数を、「仕分け先の数÷バッチ(1回の仕分けで物品を仕分ける仕分けの単位)回数」分、必要であった。またソーターの機械的制約により、仕分ける物品に大きさ・重さの制限があり、必ずしもソーターで物品全ての仕分けを行うというわけにはいかなかった。
【0008】
また上記ピッキングカートシステムにおいては、作業者がピッキングカートを押してピッキング作業を実行する必要があり、ピッキングを行う物品の種類が増えると、作業者の移動距離が増え、作業者に負担をかけることになる。また細かな物品を1つの間口から複数取り出すとき、数え間違いなどが生じやすくなる。
【0009】
そこで、本発明は、これらディジタルピッキングシステム、ソーターシステム、ピッキングカートシステムそれぞれの課題を、それぞれのシステムで補うことで、効率的なピッキング設備を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、物品収納用の複数の間口を備え、各間口毎に、ピッキングする物品の情報を表示する間口表示手段を備え、前記間口に沿って敷設される物品搬送手段と前記各間口との間で、前記間口表示手段にしたがって、物品のピッキング作業を行う第1ピッキング手段と、前記第1ピッキング手段の物品搬送手段により搬送される物品を連続搬送しながら、搬送脇に配置される各仕分け間口へ前記物品の仕分けを行う第2ピッキング手段と、物品収納用の複数の間口を有するピッキングエリアと、前記ピッキングエリアの間口からの物品の取り出し情報が指示される指示手段および前記物品を集品する集品容器を載置する載置部を有する移動車を備え、前記ピッキングエリアに沿って前記移動車を移動しながら、前記指示手段の指示にしたがってピッキングエリアの間口から物品を取り出し、前記集品容器へ集品することにより、物品のピッキング作業を行う第3ピッキング手段とが設けられ、
各仕分け先の受注情報の各物品は、前記第1ピッキング手段と前記第3ピッキング手段に割り振られ、この割り振られた受注情報に基づいて、前記第1ピッキング手段および前記第2ピッキング手段で仕分けられる物品と、前記第3ピッキング手段で集品される物品を合わせることで仕分け先毎の物品の仕分けを行うことを特徴とするものである。
【0011】
上記構成によれば、各仕分け先の受注情報の各物品は、前記第1ピッキング手段と前記第3ピッキング手段に割り振られ、この割り振られた受注情報に基づいて、第1ピッキング手段において、物品搬送手段と各間口との間で間口表示手段にしたがって、物品のピッキング作業が行われ、ピッキングされた物品は、物品搬送手段により搬送され、続いて第2ピッキング手段において、物品は連続搬送されながら、搬送脇に配置される目的の各仕分け間口へ前記物品の仕分けが行われる。また第3ピッキング手段において、ピッキングエリアに沿って移動車を移動させながら、指示手段の指示にしたがってピッキングエリアの間口から物品が取り出され、集品容器へ集品されることにより、物品の仕分けが行われる。そして、第2ピッキング手段で仕分け間口に仕分けられる物品と前記第3ピッキング手段で集品容器に集品される物品を合わせることで仕分け先毎の物品の仕分けが行われる。このように、第1ピッキング手段と第2ピッキング手段と第3ピッキング手段を備えることにより、従来のディジタルピッキングシステム、ソーターシステム、ピッキングカートシステムそれぞれの課題を、それぞれの手段で補うことで可能となり、効率的なピッキング設備を提供できる。
【0012】
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、第2ピッキング手段による仕分け先単位の物品の仕分けが、第3ピッキング手段による前記仕分け先単位の物品の集品より先に実行されることを特徴とするものである。
【0013】
上記構成によれば、同じ仕分け先単位の物品の仕分けが、第2ピッキング手段により実行された後、第3ピッキング手段により実行される。よって、第2ピッキング手段により仕分けられた物品を第3ピッキング手段の集品容器に移載してピッキング作業を実行することが可能となる。
【0014】
また請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、移動車の指示手段に、集品容器に合わせる物品が仕分けられる第2ピッキング手段の仕分け間口の情報が指示され、作業者はこの指示手段に指示される仕分け間口より移動車の集品容器へ、前記仕分け間口に仕分けられる物品を合わせることを特徴とするものである。
【0015】
上記構成によれば、指示手段に指示される仕分け間口より移動車の集品容器へ、前記仕分け間口に仕分けられた物品が合わされる。よって同じ仕分け先の物品をまとめる作業者が不要となる。
【0016】
また請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明であって、各仕分け先の受注情報の各物品は、第1ピッキング手段と第3ピッキング手段に割り振られ、この割り振られた受注情報に基づいて、前記第1ピッキング手段の各間口の間口表示手段に表示され、第3ピッキング手段の移動車の指示手段に指示される、物品のピッキング情報が形成され、
前記ピッキング情報により前記第1ピッキングエリアの各間口の間口表示手段が表示され、時間差を設けて、前記ピッキング情報により前記移動車の指示手段に指示されることを特徴とするものである。
【0017】
上記構成によれば、受注情報の各物品は第1ピッキング手段と第3ピッキング手段のいずれでピッキングされるか判断されて割り振られ、この割り振られた受注情報に基づいて、第1ピッキング手段の各間口の間口表示手段に表示され、かつ第3ピッキング手段の移動車の指示手段に指示される「物品のピッキング情報」が形成される。そして、前記「物品のピッキング情報」により第1ピッキング手段の各間口の間口表示手段が表示され、時間差を設けて、前記「物品のピッキング情報」により第3ピッキング手段の移動車の指示手段に指示される。よって、第2ピッキング手段により仕分けられた物品を第3ピッキング手段の集品容器に移載してピッキング作業を実行することが可能となる。
【0018】
また請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明であって、第2ピッキング手段の各仕分け間口には、この仕分け間口に仕分けられる物品を収納する仕分け収納容器が配置され、この仕分け収納容器に仕分けられた物品が、移動車の集品容器へ移載されると、再度仕分け間口へ戻され、前記仕分け収納容器は循環使用されることを特徴とするものである。
【0019】
上記構成によれば、第2ピッキング手段の各仕分け間口に配置された仕分け収納容器に、この仕分け間口に仕分けられる物品が収納される。そして、この仕分け収納容器より仕分けられた物品が、移動車の集品容器へ移載されると、再度仕分け間口へ戻され、再使用される。このように仕分け収納容器は循環して使用される。
【0020】
また請求項6に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明であって、各仕分け間口にそれぞれ、物品の仕分け済みの仕分け収納容器が貯留されるラインを設けたことを特徴とするものである。
【0021】
上記構成によれば、物品の仕分け済みの仕分け収納容器は次々にラインに貯留され、この貯留されている収納容器より仕分けられた物品が、移動車の集品容器へ移載されると、再度仕分け間口へ戻され、再使用される。
【0022】
また請求項7に記載の発明は、上記請求項5または請求項6に記載の発明であって、第2ピッキング手段の仕分け収納容器と第3ピッキング手段の集品容器には、それぞれ異なる容器を使用することを特徴とするものである。
【0023】
上記構成によれば、仕分け収納容器として、再使用に耐える、たとえばコンテナが使用され、また集品容器として、出荷用の容器としてそのまま出荷可能な、たとえばダンボールが使用される。
【0024】
また請求項8に記載の発明は、上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明であって、第1ピッキング手段と第2ピッキング手段による物品の仕分けは、1の仕分けの単位毎に実行され、各仕分けの単位毎に仕分け先の仕分け間口が設定されることを特徴とするものである。
【0025】
上記構成によれば、各仕分けの単位毎に仕分け先の仕分け間口が設定され、この設定された仕分け間口に、仕分け単位毎の物品の仕分けが行われる。
また請求項9に記載の発明は、上記請求項8に記載の発明であって、第2ピッキング手段の仕分け間口は複数に分割され、分割される間口は仕分けの単位毎に順に使用されることを特徴とするものである。
【0026】
上記構成によれば、各仕分けの単位毎に、分割される間口が使用されることにより、使用されていない仕分け間口において、先に仕分けられた物品を取り出す時間が生まれ、よって第2ピッキング手段を連続して使用することが可能となる。
【0027】
また請求項10に記載の発明は、上記請求項8または請求項9に記載の発明であって、各仕分け先はそれぞれ特定の仕分け間口に設定されることを特徴とするものである。
【0028】
上記構成によれば、特定の仕分け間口に同じ仕分け先の物品が仕分けられ、よって仕分け間口に仕分けられた物品を仕分け先毎に取り出すときに、間違いが発生する恐れが少なくなる。
【0029】
また請求項11に記載の発明は、上記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の発明であって、各移動車に、集品容器用に仕分け先を表示する仕分け先表示手段を発行する印字手段を設けたことを特徴とするものである。
【0030】
上記構成によれば、第3ピッキング手段においてピッキング作業が終了すると、印字手段により発行された仕分け先表示手段が集品容器に取り付けられ、仕分け先へ出荷される。
【0031】
また請求項12に記載の発明は、上記請求項1〜請求項11のいずれかに記載の発明であって、第1ピッキング手段による物品の仕分けの結果生じる欠品の情報が、移動車の指示手段に転送され、この欠品の情報に基づいて第3ピッキング手段において物品のピッキング作業が行われることを特徴とするものである。
【0032】
上記構成によれば、第1ピッキング手段による物品の仕分けの結果、欠品が生じるとその情報は移動車の指示手段へ転送され、この欠品の情報に基づいて第3ピッキング手段においてピッキング作業が実行され物品が補完される。
【0033】
また請求項13に記載の発明は、上記請求項1〜請求項12のいずれかに記載の発明であって、第1ピッキング手段および第2ピッキング手段と、第3ピッキング手段とが面して配置されていることを特徴とするものである。
【0034】
上記構成によれば、第1ピッキング手段と第2ピッキング手段による物品のピッキング作業に続いて、第3ピッキング手段においてピッキング作業が実行される際の効率が改善される。
【0035】
また請求項14に記載の発明は、上記請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発明であって、第3ピッキング手段の指示手段に、仕分け先の受注情報と、集品容器に合わせる物品が仕分けられる第2ピッキング手段の仕分け間口の情報と、物品を取り出すピッキングエリアの間口の情報が指示されることを特徴とするものである。
【0036】
上記構成によれば、第3ピッキング手段の指示手段に、仕分け先の受注情報と、集品容器に合わせる物品が仕分けられる第2ピッキング手段の仕分け間口の情報と、物品を取り出すピッキングエリアの間口の情報が指示され、作業者はこの指示手段の情報にしたがってピッキング作業を行う。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるピッキング設備の概略配置図であり、基本的に、第1ピッキング手段に相当するディジタルピッキング設備(システム)Xと第2ピッキング手段に相当するソーター設備(システム)Yが連続して配置され、これらディジタルピッキング設備Xおよびソーター設備Yに面して、第3ピッキング手段に相当するピッキングカート設備(システム)Zが配置されている。
『ディジタルピッキング設備』
まず、ディジタルピッキング設備Xについて説明する。
【0038】
このディジタルピッキング設備Xは、図1〜図3に示すように、ピッキングされる物品が保管される第1ピッキング棚1と、ピッキングする物品の情報を表示する間口表示器(間口表示手段の一例)2と、バッチ(1回の仕分けで物品を仕分ける仕分けの単位)毎に、ピッキングされた物品を搬送していくベルトコンベヤ装置(物品搬送手段の一例)16から構成されている。
「第1ピッキング棚1」
第1ピッキング棚1は、ベルトコンベヤ装置16を挟んで配置された一対の流動棚から形成され、前方に傾斜している複数段(図では4段)のラック(段)3を有し、各ラック3にはそれぞれ、物品4を収納した物品収納用容器5を格納する物品収納用の複数の間口6が形成され、各間口6毎に上記間口表示器2が設けられている。また第1ピッキング棚1には、各間口6毎にローラコンベヤ7が設けられ、各ローラコンベヤ7の前端にはストッパ8が設けられている。この構成により、ストッパ8により係止された物品収納用容器5から必要な物品4を取り出し、物品収納用容器5が空になればその物品収納用容器5を除去することにより、次の物品収納用容器5が前面にでてくる。また各間口6では、物品収納用容器5の開口を横向きにし、容器5の長い辺を下にして配置している。
「間口表示器2」
第1ピッキング棚1のラック3毎に、その前面に、図3に示すように、電源ライン9と信号ライン10からなる表示器レール11が敷設され、各間口6毎に、表示器レール11上に、表示器レール11から電源が供給され、信号の送受信を行う間口表示器2がスライド・移動自在に取り付けられている。間口表示器2は、ピックアップする物品4の数量を示す2桁のディジタル表示器12と、ピックアップ作業があることを表示する表示ランプとボタンスイッチを兼ねた表示/完了ボタン(間口作業終了入力手段)13から形成されている。
「ベルトコンベヤ装置16」
ベルトコンベヤ装置16は、第1ピッキング棚1に沿って配置されており、搬送面に、各間口6の物品収納用容器5からピッキングされた物品4が載せられ、ソーター設備Yへ搬送される。またベルトコンベヤ装置16の終端には搬送中の物品4に取り付けられているバーコードを読み取るバーコードリーダ17が設けられている。
『ソーター設備』
次に、ソーター設備Yについて説明する。
【0039】
図1,図4〜図6に示すように、ソーター装置21と、搬入コンベヤ22と、ソーター装置21による物品4の搬送方向20とは直角な方向に(搬送脇に)配置される複数の仕分けシュート(仕分け間口の一例)23と、各仕分けシュート23の物品払い出し位置に供給され、仕分けられる物品4を収納するコンテナ(仕分け収納容器の一例)24と、これらコンテナ24を仕分けシュート23下より払い出す払い出しコンベヤ25と、この払い出しコンベヤ25ヘ仕分けシュート23の裏側よりコンテナ24を供給する空コンテナ供給装置26と、払い出しコンベヤ25より払い出されたコンテナ24を滑らしてコンテナ取り出し位置まで移動させるとともにコンテナ24をストレージ(貯留)するスライダからなるシュートバッファライン(物品の仕分け済みの仕分け収納容器が貯留されるラインの一例)27と、空コンテナ24を空コンテナ供給装置26まで戻す複数の組合せコンベヤ装置からなるコンテナ戻しライン28から構成されている。
【0040】
空コンテナ供給装置26は、ソーター装置21による物品4の搬送方向20とは逆の方向へコンテナ24をソーター装置21に沿って各仕分けシュート23位置へ搬送するローラコンベヤ装置29と、このローラコンベヤ装置29から各コンテナ24を各仕分けシュート23の物品払い出し位置に供給する移載装置30から構成されている。
「ソーター装置21」
ソーター装置21は、前後一対のチェーンホイール33と、これらチェーンホイール33に無端状に張架され、上記搬送方向20とは直角な左右方向に所定幅を空けて搬送方向20へ駆動される左右一対のチェーンベルト34と、このチェーンベルト34に左右方向に架設された物品搬送用のスラット35と、このスラット35に沿って左右方向へ駆動され物品4を仕分けシュート23へ払い出す押し部材36と、各仕分けシュート23に対向して配置され、押し部材36を仕分けシュート23側へ駆動する駆動装置37(図9)と、チェーンホイール33を回転駆動する駆動装置38から構成されている。前記スラット35の並列によって物品4の搬送面が形成されている。
【0041】
この構成によれば、駆動装置38によりチェーンホイール33は常に回転駆動され、このチェーンホイール33の回転駆動によりチェーンベルト34に架設された物品搬送用のスラット35は、常に搬送方向20へ移動している。そして、仕分けシュート23への物品4の仕分け信号(詳細は後述する)により駆動装置37が駆動されると、図4に示すように、スラット35の押し部材36は仕分けシュート23側へ移動し、これによってスラット35上の物品4は、仕分けシュート23へ払い出される(仕分けられる)。
『ピッキングカート設備Z』
次に、ピッキングカート設備Zについて説明する。
【0042】
図1、図7に示すように、ピッキングカート(移動車の一例)41と、このピッキングカート41を移動させる走行経路42に沿って配置された第2ピッキング棚(ピッキングエリアの一例)43と、ピッキングカート41との間でデータの送受信を行う無線通信装置(情報の伝達手段)44から構成されている。
「第2ピッキング棚43」
第2ピッキング棚43は、走行経路42側へ傾斜した流動棚から構成され、各ピッキング棚43には物品4が入った物品収納用容器5が収納される複数の間口45が設けられており、各間口45には固有の棚番号Nと収納された物品4のデータ(商品名や種類等)を表すバーコードが印刷されたラベル46が取り付けられている。上記棚番号Nは、図7に示す列毎および区画毎に設定された固有の番号(たとえば、01〜99)と、各間口45毎に設定された段(たとえば、1〜3)と連番(たとえば、01〜03)から構成され、たとえば棚番号Nが「01−12−303」の間口45は、第1列の第12区画の3段目の3番の間口45を示す。
「ピッキングカート41」
ピッキングカート41は、複数の車輪51に支持された台車52から構成されており、台車52には、上下にそれぞれ2箱の集品容器54を載置できる載置部55が設けられている。また台車52には、作業車がピッキングカート41を押すときに掴む把手57が設けられ、この把手57の上面にパネル58が設けられ、このパネル58上に、ピッキング端末機(指示手段の一例)59と、このピッキング端末機59に接続されたラベルプリンタ(印字手段の一例)60が設けられ、さらにピッキング端末機59に接続されたハンディ式のバーコードコーダ61が設けられている。
【0043】
ピッキング端末機59は、液晶表示器62(図9)と、この液晶表示器62上に配置されたタッチパネル63(図9)と、無線通信装置(情報の伝達手段)64(図9)と、これら液晶表示器62、タッチパネル63および無線通信装置64、さらに上記ラベルプリンタ60、ハンディ式のバーコードコーダ61が接続されたコントローラ65(図9)から構成されている。図7において66は無線通信装置64のアンテナである。
【0044】
図8にピッキング端末機59に表示されるピッキング作業画面を示す。
図8(a)は、ピッキング開始時の初期画面であり、ピッキング作業が可能な受注番号からなるピッキングリストが表示されている。また、この受注番号の位置はタッチパネル63のスイッチ位置としており、操作により受注番号を選択すると、図8(b)に示す画面が表示される。図8(b)には、受注番号(受注情報)、集品容器54に合わせる物品4が仕分けられる仕分けシュート23の番号(情報)およびコンテナ24の数、およびピッキング作業を行う間口45の情報、すなわち間口45の棚番号Nおよびピッキングする物品4の数量が表示され、さらにタッチパネル63のスイッチ位置(表示)として、バーコードリーダ61により間口45のラベル46のバーコードを読み取ったとき、または操作(タッチ)によりピッキング開始を表示する「検品」スイッチ、ピッキング作業の終了を入力する「終了」スイッチが表示されている。
【0045】
上記集品容器54は、ダンボールから構成され、ピッキング終了時にラベルプリンタ60より発行される出荷ラベル(仕分け先表示手段の一例)67が貼り付けられる。
『制御ブロック』
上記構成による制御ブロック図を図9に示す。
【0046】
71は上位のコンピュータ(図示せず)より各店舗(仕分け先の一例)より受注した受注情報として、図10(a)に示す、『受注番号(仕分け先の店舗データに相当する)+複数の「ピッキングする物品の情報およびピッキングする物品の個数(以下、ピッキング数量と略す)」』からなるデータが入力される受注コンピュータであり、この受注コンピュータ71に、上記ディジタルピッキング設備(DPS)Xのコントローラ(以下、DPSコントローラと称す)72と、ソーター設備Yのコントローラ(以下、ソーターコントローラと称す)73と、ピッキングカート設備Zのコントローラ(以下、カートコントローラと称す)74が接続されている。
【0047】
前記DPSコントローラ72に、上記第1ピッキング棚1の各間口6の間口表示器2とベルトコンベヤ装置16が接続され、またソーターコントローラ73に、各仕分けシュート23に対応した駆動装置37と払い出しコンベヤ25と移載装置30が接続され、さらにカートコントローラ74に上記無線通信装置44が接続されている。
「受注コンピュータ71」
受注コンピュータ71は、データ作成部76とメモリ部77から構成されている。
「メモリ部77」
メモリ部77には予め、図10(b)に示す、第1ピッキング棚1の各間口6に収納されている物品4を特定する情報(商品名や種類など)を表す物品コードと1個当たりの物品4が占める容積からなる第1ピッキング棚間口情報(「間口番号−物品コード−容積」からなるデータ)と、図10(c)に示す、第2ピッキング棚43の各間口45に収納されている物品4を特定する情報(商品名や種類など)を表す物品コードと1個当たりの物品4が占める容積からなる第2ピッキング棚間口情報(「棚番号N−物品コード−容積」からなるデータ)が記憶されている。なお、ソーター装置21により仕分け可能な大きさ(比較的に軽くて小さいサイズ)で、仕分け量が多いと予測される物品4を第1ピッキング棚1の間口6ヘ優先的に割り振り、他の物品4を第2ピッキング棚43の間口45へ割り振っている。
「データ作成部76」
データ作成部76による下記DPS情報、ソーター情報、およびピッキングカート向け情報の形成手順を図11のフローチャートにしたがって説明する。
【0048】
まず受注情報を入力すると、各受注番号毎に、メモリ部77に記憶されている第1ピッキング棚間口情報と第2ピッキング棚間口情報を受注した物品(受注物品)により検索して、受注物品が収納されているピッキング棚1または43を求め、受注情報を2の受注情報に分離して、図12に示すように、第1ピッキング棚1にてピッキングする物品4からなるDPS受注情報と第2ピッキング棚43にてピッキングする物品4からなるピッキングカート受注情報を形成する。
【0049】
次に、図12(a)に示すDPS受注情報の各受注物品の容積を第1ピッキング棚間口情報を検索して求め、この物品の容積にピッキング数量を乗算してこれら物品をピッキングしたときのトータル容積を求め、各受注番号毎に、各物品のトータル容積を加算して各受注番号毎に仕分けを実行したときに必要な容積Lを求め、この容積Lを予め設定されたコンテナ24に収納可能な容積Pで除算して、各受注番号毎に仕分けに必要なコンテナ24の個数(コンテナ数)Qを求める。
【0050】
次に、各受注番号毎に、図13に示すように、ピッキングカート41の集品容器54用の受注番号およびコンテナ24用の受注番号として必要なコンテナ数Qに合わせて梱包番号(枝番)を付す。図13では、受注番号「M3172964」に対して、ピッキングカート41の集品容器54用に、「0」が付され、新受注番号「M3172964−0」が形成され、仕分けシュート23のコンテナ24用に、2箱分の「1」「2」が付され、新受注番号「M3172964−1」と「M3172964−2」が形成されている。
【0051】
次に、DPS受注情報とコンテナ数Qに合わせて形成された新受注番号毎に基づいて、物品4が1のコンテナ24内に収まるように、受注物品を分離して、図12(a)に示すように新DPS受注情報を形成する。
【0052】
また図14に示すように、コンテナ24用の新受注番号を各仕分けシュート23にシュート順に繰り返し割り振る。このとき、梱包番号(枝番)を除く受注番号が同じ、すなわち仕分け先が同じ店舗の新受注番号を同一仕分けシュート23に連続して並べる。図14では、新受注番号「M3172964−1」と「M3172964−2」がナンバー01の仕分けシュート23に割り振られている。
【0053】
そして、仕分けシュート23を複数(図では2)に分離して、仕分けシュート23群毎に割り振られた新受注番号により交互にバッチ(1の仕分け単位)を形成する。いま、ナンバー01〜10に割り振られた10の新受注番号により第1のバッチが形成され、続いてナンバー11〜20に割り振られた10の新受注番号により第2のバッチが形成されている。
【0054】
次に、図15に示すように、バッチ毎に、バッチを形成する10の新受注番号でピッキングされる物品4とピッキング数量をまとめ、続いて第1ピッキング間口情報に基づいてピッキングされる物品4が収納されている間口6を求め、図16に示すように、バッチ毎に各間口6でピッキングされる数量からなる上記DPS情報を形成する。
【0055】
また図12(a)に示す新DPS情報と図14に示す各仕分けシュート23に割り振られた新受注番号により、図17に示すように、各バッチ毎に、各仕分けシュート23にて仕分けられる物品4(コード)とその数量からなる上記ソーター情報を形成する。
【0056】
また図12(b)に示すピッキングカート受注情報の各受注番号を、先に求めた新受注番号に変更し、続いて各受注物品が収納されている第2ピッキング棚43の間口45の棚番号Nを上記第2ピッキング棚間口情報を検索して求めて、新ピッキングカート受注情報を形成する。
【0057】
次にこの新ピッキングカート受注情報の各新受注番号毎に、同じ受注番号の物品4が仕分けられる仕分けシュート23のナンバーとコンテナ数を、図14に示す仕分けシュート23に割り振られた梱包番号(枝番)を除く新受注番号で求め、図18に示すように、各新受注番号毎に、仕分けシュート23のナンバーとコンテナ数と棚番号Nとピッキング数量からなる上記ピッキングカート向け情報を形成する。
【0058】
これらデータ作成部76において形成されたDPS情報、ソーター情報、およびピッキングカート向け情報はそれぞれ、DPSコントローラ72、ソーターコントローラ73、およびカートコントローラ74へ出力され、またカートコントローラ74へ、図10(c)へ示す第2ピッキング間口情報と図14に示す仕分けシュート毎およびバッチ毎の新受注番号の情報が出力され、各コントローラ71,72,73に記憶される。
「DPSコントローラ72」
DPSコントローラ72の動作を説明する。
上記DPS情報(図16)を入力すると、バッチのナンバー順にピッキングのための間口表示器2の制御を開始する。
【0059】
まずナンバー1のバッチの各間口6でピッキングされる数量から、このバッチで物品4をピッキングするかどうかを判断し、ピッキング有りと判断した各間口6の間口表示器2の表示/完了ボタン13(表示ランプ)を点灯させ、また同時にディジタル表示器12にピッキング数量を表示させ、また同時にピッキング作業を行うバッチのナンバーをソーターコントローラ73とカートコントローラ74へ出力する。
【0060】
続いて、各間口表示器2の表示(ピッキング情報)に基づいて、間口6から物品4がピッキングされベルトコンベヤ装置16上へ載置され、表示/完了ボタン13が操作されると、この操作信号を記憶し、ピッキング有りと判断した各間口6の全ての操作信号を入力すると、ベルトコンベヤ装置16を、一定時間(コンベヤ上の物品を全てソーター設備Yへ搬送するに必要な時間)駆動する。またベルトコンベヤ装置16の駆動信号をソーターコントローラ23へ出力する。
【0061】
ベルトコンベヤ装置16を停止させると、次のバッチの間口表示器2の制御を開始する。上記制御をバッチ毎に繰り返す。
上記動作により、バッチ毎にピッキング作業を行う間口表示器2が点灯され、このバッチのピッキング作業が終了すると、ベルトコンベヤ装置16が一定時間駆動され、ピッキングされた物品4はソーター設備Yへ搬送される。
「ソーターコントローラ73」
ソーターコントローラ73の動作を説明する。
【0062】
上記DPSコントローラ72よりバッチのナンバーを入力すると、このバッチのナンバーによりソーター情報(図17)を検索して各仕分けシュート23へ仕分ける物品4(コード)と数量のデータを求めて待機し、ベルトコンベヤ装置16の駆動信号を入力すると、バーコードリーダ17より搬入コンベヤ22に移載された物品4のデータ(バーコードデータ)を入力する毎に、この物品4を仕分ける仕分けシュート23を判断し、追跡してこの仕分けシュート23位置に到達するとこの仕分けシュート23に対向する駆動装置37へ仕分け信号を出力して物品4を目的の仕分けシュート23へ仕分ける。
【0063】
また仕分けの際に検品を実行する。すなわち、目的の仕分けシュート23を特定できない物品4、すなわち誤ってピッキングされた物品4は、リジェクトライン(図示せず)へ排出し、またベルトコンベヤ装置16の駆動信号を入力した際に、前回のバッチにおいて、未だに仕分けシュート23へ仕分ける物品4のバーコードデータを入力していないとき、この物品4のデータおよび数量を、バッチおよび仕分けシュート23のナンバーとともに欠品データとしてカートコントローラ74へ出力する。
【0064】
そして、このバッチの全ての物品4の仕分けが終了すると、払い出しコンベヤ25を駆動してコンテナ24をシュートバッファライン27へ払い出し、続いて移載装置30を駆動して空のコンテナ24を仕分けシュート23位置へ移動させ待機する。
【0065】
上記動作をDPSコントローラ72よりバッチのナンバーを入力する毎に実行する。
「カートコントローラ74」
カートコントローラ74の動作を説明する。
【0066】
上記DPSコントローラ72よりバッチのナンバーを入力すると、このバッチのナンバーにより、図14に示す仕分けシュート毎およびバッチ毎の新受注番号の情報を検索して、実行されているバッチの10個の新受注番号を求める。
【0067】
続いてこれら新受注番号よりピッキングカート向け情報(図18)を検索して、新受注番号毎にピッキングデータ、すなわち仕分けシュート23のナンバーとコンテナ数と棚番号Nとピッキング数量を求める。このとき、コンテナ数が2以上のとき、このコンテナ数と上記検索した新受注番号の梱包番号(枝番)が一致しているかを確認し、確認すると、新受注番号のピッキングデータに基づくピッキング作業を開始できると判断して、時間差を設けて(たとえば5分後など一定時間後)に、上述したピッキングリスト{図8(a)}に載せる。
【0068】
またソーターコントローラ73より欠品データを入力すると、そのバッチおよび仕分けシュート23のナンバーにより、図14に示す仕分けシュート23毎およびバッチ毎の新受注番号の情報を検索して、欠品が発生した新受注番号を求める。続いて、欠品データの物品4のデータより第2ピッキング間口情報を検索してこの物品4を収納している間口45の棚番号Nを求め、この棚番号Nとピッキング数量からなるデータを形成し、求めた新受注番号のピッキングデータに付加する。これにより、欠品となった物品4がピッキングカート設備Zにおいて補完されることになる。
【0069】
またピッキングリストのデータを無線通信装置44を介してピッキングカート41へ送信する。なお、ピッキングリストの上位には先にピッキング作業を開始できると判断した受注番号(古い番号)が載せられ(新しい受注番号は最後に付加され)、よってシュートバッファライン27の先端部にあるコンテナ24の受注番号が優先的に表示される。
【0070】
次に、ピッキングカート41より、無線通信装置44を介してピッキングリストに基づいて選択された受注番号の選択データ(後述する)を入力すると、この受注番号のピッキングデータ(受注番号を含む)を無線通信装置44を介してピッキングカート41へ送信する。
【0071】
またピッキングカート41より、無線通信装置44を介して受注番号を含むピッキング終了データ(後述する)を入力すると、この受注番号のピッキングデータを消去する。
「ピッキングカート41のピッキング端末機59のコントローラ65」
ピッキング端末機59のコントローラ65の動作を説明する。
【0072】
初期画面として、カートコントローラ74よりアンテナ66および無線通信装置64を介して受信している上記ピッキングリスト{図8(a)}を液晶表示器62へ表示する。
【0073】
続いてタッチパネル63の操作により検出した位置の受注番号のデータを、受注番号の選択データとして無線通信装置64およびアンテナ66を介してカートコントローラ74へ送信する。
【0074】
この送信に応答してカートコントローラ74よりアンテナ66および無線通信装置64を介してピッキングデータ(受注番号を含む)を受信すると、図8(b)に示すように液晶表示器62に、受注番号、仕分けシュート23の番号およびコンテナ24の数、およびピッキング作業を行う作業データ、すなわち「間口45の棚番号Nおよびピッキングする物品4の数量」、さらに「検品」スイッチ、「終了」スイッチを表示する。この表示によりピッキング作業が開始される。
【0075】
続いてバーコードリーダ61より物品4がピッキングされた間口45のラベル46のバーコードデータ(棚番号Nに相当する)を入力すると、このデータが上記作業データと一致しているかを確認し、確認すると確認した作業データを消去する(なお、ピッキング数量に相当する回数、バーコードデータは入力されるものとする)。間違っていると、液晶表示器62にエラーを表示させ、間違いを警告する。
【0076】
そして、全ての作業データの消去を確認すると、ラベルプリンタ60へ上記コンテナ数に1を加算した枚数の出荷ラベル67を出力させる。出荷ラベル67へ印字するデータとしては上記受注番号をラベルプリンタ60へ送信する。
【0077】
また全ての作業データの消去を確認した後、「終了」スイッチの位置の操作を確認すると、受注番号を含むピッキング終了データを無線通信装置64およびアンテナ66を介してカートコントローラ74へ送信する。
『作用』
上記構成によるピッキング作業の動作を説明する。
1.ピッキング作業前
受注コンピュータ71に受注情報が入力されると、受注コンピュータ71において、DPS情報、ソーター情報、およびピッキングカート向け情報が形成され、それぞれ、DPSコントローラ72、ソーターコントローラ73、およびカートコントローラ74へ出力され、また図14に示す仕分けシュート毎およびバッチ毎の新受注番号の情報が形成され、この情報と図10(c)へ示す第2ピッキング間口情報がカートコントローラ74へ出力される。これら情報は、各コントローラ71,72,73に記憶される。
2.ディジタルピッキング設備Xおよびソーター設備Yにおけるピッキング作業DPSコントローラ72は、1バッチ分のピッキングを行う間口6の間口表示器2を点灯させ、作業者に1バッチ分のピッキング作業を実行させる。このとき、実行しているバッチのナンバーをソーターコントローラ73、およびカートコントローラ74へ出力する。
【0078】
ピッキング作業者はピッキングする間口6の間口表示器2にピッキング数量が表示され、表示/完了ボタン13が点灯されると、この間口表示器2の表示にしたがって、その間口6からピッキング数量の物品4をピッキングしてベルトコンベヤ装置16へ物品4のバーコードが上になるように直接載せ、表示/完了ボタン13を押す。DPSコントローラ72は、この表示/完了ボタン13の入力を確認すると、間口表示器2を消灯し、全ての間口6のピッキング作業完了を確認すると、ベルトコンベヤ装置16を駆動して、載せられている物品4をソーター設備Yへ搬送させる。前記一定時間後、DPSコントローラ72は、次の1バッチ分のピッキングを行う間口6の間口表示器2を点灯させる。
【0079】
ソーターコントローラ73は、入力したバッチのナンバーにより、ソーター情報に基づいて物品4を仕分ける仕分けシュート23を特定する。このとき、特定される仕分けシュート23は、全体の半数となる。そして、ベルトコンベヤ装置16のより物品4が搬送され、このバーコードデータがバーコードリーダ17より入力されると、このバーコードデータにより物品4を判別し、目的の仕分けシュート23へ仕分ける。この仕分けシュート23により仕分けられた物品4は、自動供給されているコンテナ24へ投入される。
【0080】
また、ソーター設備Yにおける検品を実行する。すなわち、目的の仕分けシュート23が見つからない物品4をリジェクトライン(図示せず)へ搬送し、これにより、誤ってピッキングされた物品4を排除し、またバッチ終了時に仕分けシュート23へ仕分ける物品4が搬送されてこないとき、不足した物品4に応じた上記欠品データを形成し、カートコントローラ74へ出力する。
【0081】
そして、このバッチの仕分けが終了すると、払い出しコンベヤ25を駆動して仕分けが終了したコンテナ24をシュートバッファライン27へ払い出し、シュートバッファライン27にストレージさせる。このようにストレージさせることで1仕分けシュート23により複数のバッチ、すなわち複数の仕分け先をこなせるようになる。続いて移載装置30を駆動して仕分けシュート23へコンテナ24を補完する。
【0082】
このように、バッチ毎に仕分けが実行されるとき、ソーター情報から判るように、半数の仕分けシュート23が1バッチの仕分けに使用され、図19に示すように、バッチ毎に半数の仕分けシュート23が交互に使用される。よって、仕分けを中断しているシュートバッファライン27からコンテナ24を取り出すことができ、かつコンテナ24を取り出している間にも、ソーター装置21を止めることなくピッキング作業を続行することが可能となる。またシュートバッファライン27にストレージされる同じ受注番号のコンテナ24は、図20に示すように、同じ仕分けシュート23に仕分けられる(図14に示す各仕分けシュート23毎、バッチ毎の受注番号参照)。
3.ピッキングカート設備Zにおけるピッキング作業
カートコントローラ74は、入力したバッチのナンバーにより、ピッキングカート向け情報およびバッチ毎の受注番号に基づいて受注番号毎にピッキングデータ、すなわち仕分けシュート23のナンバーとコンテナ数と棚番号Nとピッキング数量を求め、時間差をおいて(たとえば5分後に)、ピッキングリストに載せ、このピッキングリストのデータを無線通信装置44を介してピッキングカート41へ送信する。なお、コンテナ数が2以上のとき、このコンテナ数と検索した受注番号の梱包番号が一致しているかを確認し、確認したときピッキングリストに載せる。また入力した欠品データに基づいて補充する物品4をピッキングデータに付加する。上記時間差により、ディジタルピッキング設備Xおよびソーター設備Yにおける作業と、ピッキングカート設備Zにおける作業の時間差を吸収している。
【0083】
ピッキングカート41の作業者は、作業開始時に、初期画面のピッキングリストの中から先頭の受注番号を選択し、タッチパネル63を操作する。すると、その受注番号の選択データはカートコントローラ74へ送信され、その応答により、液晶表示器62に、受注番号、仕分けシュート23の番号およびコンテナ24の数、およびピッキング作業を行う作業データ、すなわち「間口45の棚番号Nおよびピッキングする物品4の数量」、さらに「検品」スイッチ、「終了」スイッチが表示される。なお、ピッキングリストの中から先頭の受注番号(上記古い番号)を選択することにより、シュートバッファライン27の先端部にあるコンテナ24の受注番号(最も速くピッキング作業を実行する必要がある受注番号)が優先的に選択される。
【0084】
次に、ピッキングカート41の作業者は、仕分けシュート23の番号に基づいてこの番号の仕分けシュート23までピッキングカート41を移動させて、この仕分けシュート23から表示されたコンテナ数のコンテナ24を取り出し、中の物品4を集品容器54へ移し替え、空になったコンテナ24をコンテナ戻しライン28へ載せる。この空のコンテナ24は、コンテナ戻しライン28を介して空コンテナ供給装置26へ移送され、空コンテナ供給装置26により各仕分けシュート23の待機位置(移載装置30位置)まで搬送される。
【0085】
ピッキングカート41の作業者は、次に、作業データの棚番号Nの間口45から作業データのピッキング数量の物品4をピッキングして集品容器54へ投入し、この間口45のバーコードラベル46よりバーコードリーダ61を使用してバーコードデータをピッキング数量の回数読み取らせる。この操作により、ピッキングした物品4が検品され、正常なとき、「検品」スイッチが点灯し、実行した作業データが消去される。ピッキングカート41の作業者は、この検品スイッチの点灯および前記消去を確認して次の作業データによるピッキング作業を続行する。なお、コンテナ24を取り出した物品4を含めて物品4を収納する集品容器54は、コンテナ数に1を加算した個数は必要となる。
【0086】
カートコントローラ74は、作業データに基づくピッキング作業が終了すると、ラベルプリンタ60によりコンテナ数に1を加算した枚数の出荷ラベル67を発行する。ピッキングカート41の作業者は、これら出荷ラベル67を集品容器に貼り付け、「終了」スイッチを操作する。これにより、このピッキングを実行した受注番号の作業が終了したと判断され、液晶表示器62に初期画面が表示される。
【0087】
続いてピッキングカート41の作業者は、出荷エリアへ移動して集品容器54を卸して、初期画面で次の受注番号を選択することにより、次のピッキング作業を開始する。
【0088】
なお、ピッキングカート41の作業者は、最初に仕分けシュート23のコンテナ24より物品4を集品容器54へ移載しているが、作業データに基づくピッキング作業を先に実行し、その後に仕分けシュート23のコンテナ24より物品4を集品容器54へ移載してもよい。
【0089】
このように、仕分ける物品(受注情報の物品)4が第1ピッキング棚1(ディジタルピッキング設備Xおよびソーター設備Y)と第2ピッキング棚43(ピッキングカート設備Z)へ各棚間口情報{図10(b),図10(c)}に基づいて割り振られ、この割り振りのデータに基づいて、ディジタルピッキング設備Xおよびソーター設備Yで仕分けられる物品4と、ピッキングカート設備Zで集品される物品4とを合わせる(組み合わせる)ことで受注番号(仕分け先毎)の物品4の仕分けが行われる。
【0090】
以上のように本実施の形態によれば、上記ディジタルピッキング設備Xとソーター設備Yとピッキングカート設備Zを備えることにより、従来のディジタルピッキングシステム、ソーターシステム、ピッキングカートシステムそれぞれの課題を、それぞれの設備X,Y,Zで補うことで可能となり、効率的なピッキング設備を提供できる。
【0091】
すなわち、ディジタルピッキング設備Xとソーター設備Yを連続して設けることにより、従来のソーターシステムの投入作業者が不要となり、省力化を実現でき、またソーター設備Yにより検品を行うことにより、ディジタルピッキング設備Xにおけるピッキングミスを解消することができ、検品ラインを不要とすることができる。また仕分ける物品(受注情報の物品)4のうち、ソーター装置21により仕分け可能な大きさ(比較的に軽くて小さいサイズ)で、仕分ける量が多いと予測される物品4を第1ピッキング棚1ヘ優先的に割り振り、他の物品4を第2ピッキング棚43へ割り振りすることにより、効率的なピッキング作業を行うことができるとともに、ピッキングカート41によりピッキングする物品4は一部の物品4となり、ピッキングカート41を押しながらピッキング作業を行う作業者の移動距離を減らすことができ、省力化を実現できる。
【0092】
またピッキングカート設備Zにおいても検品が実行され、ピッキングミスを防止することができる。すなわち、集品容器54へピッキングした物品4を投入した間口45のバーコードラベル46のバーコードを、バーコードリーダ61を使用してピッキング数量読み取らせることにより、棚番号Nとピッキング数量を確認でき、ピッキングミスを防止できる。
【0093】
また実施の形態によれば、同じ受注番号(仕分け先)単位の物品4の仕分けが、ソーター設備Yにより実行された後、ピッキングカート設備Zにより実行されることによって、ソーター設備Yにより仕分けられた物品4をピッキングカート設備Zの集品容器54に移載してピッキング作業を実行することが可能となる。
【0094】
また実施の形態によれば、ピッキングカート41のピッキング端末機59に指示される仕分けシュート23よりピッキングカート41の集品容器54へ、前記仕分けシュート23に仕分けられた物品4が合わされることによって、同じ受注番号(仕分け先)の物品4をまとめる作業者が不要となり、省力化を実現できる。
【0095】
また実施の形態によれば、ソーター設備Yの各仕分けシュート23に配置されたコンテナ24に、この仕分けシュート23に仕分けられる物品4が収納され、このコンテナ24より仕分けられた物品4が、ピッキングカート41の集品容器54へ移載されると、再度仕分けシュート23へ戻され、再使用されることにより、コンテナ24を循環して使用でき、コストを低減することができる。
【0096】
また実施の形態によれば、物品4の仕分け済みのコンテナ24はシュートバッファライン27に貯留されることにより、ディジタルピッキング設備Xおよびソーター設備Yにおける仕分け作業とピッキングカート設備Zにおける仕分け作業の時間差を吸収することができる。またシュートバッファライン27を設けることにより、同じ仕分けシュート23を異なるバッチで連続して使用することができ、仕分けシュート23の数を減らすことができ、よってソーター装置21を駆動装置37の少ない小型なもの、また長さの短いものを使用でき、コストおよび設置スペースを少なくすることができる。
【0097】
また実施の形態によれば、仕分け収納容器として、再使用に耐えるコンテナ24が使用され、また集品容器として、出荷用の容器として出荷可能なダンボールが使用されることにより、用途に応じて容器の使い分けることができるとともに、コストの低減が可能となる。
【0098】
また実施の形態によれば、各受注番号単位(仕分けの単位)毎に仕分け先の仕分けシュート23が設定され、この設定された仕分けシュート23に、仕分け単位毎の物品の仕分けが行われることにより、必要なコンテナ数が複数になったときに、ピッキングカート41の作業者が、複数の仕分けシュート23に渡って移動する必要がなくなり、負担を軽減することができ、さらに特定の仕分けシュート23に同じ受注番号(仕分け先)の物品が仕分けられることにより、仕分けシュート23に仕分けられた物品を仕分け先毎に取り出すときに、この作業者が誤って異なる仕分けシュート23のコンテナ24より物品4を移載する恐れを少なくすることができる。
【0099】
また実施の形態によれば、各受注番号単位(仕分けの単位)毎に、分割される仕分けシュート23が使用されることにより、使用されていない仕分けシュート23において、先に仕分けられた物品4を取り出す時間が生まれ、ソーター設備Yを連続して使用することが可能となる。
【0100】
また実施の形態によれば、ピッキングカート設備Zにおいてピッキング作業が終了すると、ラベルプリンタ60により発行された出荷ラベル67が集品容器54に取り付けられることにより、集品容器54が誤った仕分け先へ出荷される恐れを少なくすることができる。
【0101】
また実施の形態によれば、ディジタルピッキング設備Xによる物品4の仕分けの結果、欠品が生じるとその情報(欠品データ)はピッキングカート41のピッキングデータに付加され、ピッキングカート41のピッキング端末機59へ転送され、この欠品の情報に基づいてピッキングカート設備Zにおいてピッキング作業が実行されることにより、ディジタルピッキング設備Xにおいて欠品が生じてもピッキングカート設備Zにおいて物品4を補充でき(バックアップすることができ)、よって仕分け先において物品4が不足しているという事態を避けることができる。
【0102】
また実施の形態によれば、ディジタルピッキング設備Xおよびソーター設備Yと、ピッキングカート設備Zとが面して配置されていることにより、ディジタルピッキング設備Xとソーター設備Yによる物品のピッキング作業に続いて、ピッキングカート設備Zにおいてピッキング作業が実行される際の作業効率を改善することができる。
【0103】
また実施の形態によれば、ピッキングカート設備Zのピッキング端末機59に、仕分け先の受注情報と、集品容器54に合わせる物品4が仕分けられるソーター設備Yの仕分けシュート23の情報と、物品4を取り出すピッキングカート設備Zの間口45の情報が指示されることにより、ピッキングカート41の作業者はこの情報のみにしたがってピッキング作業を実行することができ、作業効率を改善することができる。
【0104】
なお、本実施の形態では、第2ピッキング手段(ソーター設備Y)において物品4を仕分ける手段として、スラット35と、このスラット35に沿って左右方向へ駆動され物品4を仕分けシュート23へ払い出す押し部材36を備えたソーター装置21を使用しているが、このようなソーター装置に限ることはなく、目的の仕分けシュート23位置で仕分けシュート23側へ傾くことで物品4を仕分けることができるトレイを連ねたトレイ式ソーター装置等を使用することもできる。
【0105】
また本実施の形態では、ピッキングカート41のピッキング端末機59(液晶表示器62)に仕分けシュート23の番号およびコンテナ24の数を表示し、ピッキングカート41の作業者がコンテナ24を取り出す仕分けシュート23およびコンテナ数を表示しているが、図20に仮想線で示すように、各仕分けシュート27の先端に、それぞれディジタル表示器81を設けて、仕分けシュート27より取り出すコンテナ数を表示するようにすることもできる。このとき、各ディジタル表示器81はカートコントローラ74に接続され、ピッキングカート41において選択された受注番号よりピッキングカート向け情報が検索され、この受注番号の仕分けシュート番号のディジタル表示器81に、この受注番号のコンテナ数のデータが出力されて表示される。
【0106】
また本実施の形態では、第1ピッキング手段(ディジタルピッキング設備X)において、物品収納用の複数の間口6を備え、各間口6毎にピッキングする物品の情報を表示する間口表示器2を備えた手段として第1ピッキング棚1を使用しているが、棚に限ることはなく、平置き場(床面)に、物品収納用の複数の間口を設け、各間口毎にピッキングする物品の情報を表示する間口表示手段を備えるようにしてもよい。また第3ピッキング手段(ピッキングカート設備Z)において、物品収納用の複数の間口45を備えたピッキングエリアとして、第2ピッキング棚43を使用しているが、棚に限ることはなく、平置き場(床面)に、物品収納用の複数の間口を備えるようにしてもよい。もちろん、一般棚でもよい。
【0107】
また本実施の形態では、仕分け先を店舗別として受注情報を形成しているが、店舗に限ることはなく、オーダー別、商品などのカテゴリー別あるいは区分別、地域別、搬送トラック別などとすることもできる。
【0108】
また本実施の形態では、ラベルプリンタ60により出荷ラベル67を発行しているが、ラベルに代えて、または加えて、受注番号毎にピッキングされる物品4とその数量が印刷された明細書(仕分け先表示手段の一例)を発行するようにすることもできる。この明細書により、ピッキングカート41の作業者は、最終的な物品4の検品を行うことができ、受注先(仕分け先)において物品4の過不足が発生する事態を避けることができる。またラベルプリンタ60により発行した出荷ラベル67を集品容器54に貼り付けているが、インクを噴射する手段(たとえば、インクジェットプリンタなど)により出荷先を集品容器54に直接印字するようにしてもよい。またラベルプリンタ60は固定されているが、ハンディタイプとすることもできる。
【0109】
また本実施の形態では、第1ピッキング棚1の各間口6に間口作業終了入力手段として表示/完了ボタン13(間口表示器2)を設けているが、作業範囲の単位(たとえば列)内の1つの間口6のみに1台の表示/完了ボタン13を設けるようにしてもよい。このとき、この表示/完了ボタン13の操作により作業範囲単位内全ての間口6におけるピッキング終了が入力される。なお、他の間口6の間口表示器2はピッキング数量を表示するディジタル表示器12のみとなる。また表示/完了ボタン13の操作回数によりピッキングした物品4の数量を入力するようにすることができる。このとき、DPSコントローラ72は表示/完了ボタン13の操作回数によりピッキングされた物品4の数量を算出し、ピッキング数量のミスの発生を監視することができる。
【0110】
また本実施の形態では、第3ピッキング手段(ピッキングカート設備Z)の集品容器54としてダンボールを使用しているが、バケットやケースやコンテナなど、あるいは蓋付きのもの(封函可能なもの)を使用することも可能である。また第2ピッキング手段(ソーター設備Y)の仕分け収納容器としてコンテナ24を使用し、第3ピッキング手段(ピッキングカート設備Z)の集品容器54としてダンボールを使用し、それぞれ異なる容器を使用しているが、同じ容器を使用することも可能である。
【0111】
また本実施の形態では、第3ピッキング手段(ピッキングカート設備Z)の間口45(棚番号N)を特定する符号としてバーコードを使用し、また第2ピッキング手段(ソーター設備Y)において物品4を特定する符号として物品4に付けられているバーコードを使用しているが、バーコードに限ることはなく、数字やアルファベットなどの文字や絵文字、画像などを使用することもできる。このとき、バーコードリーダ17,61に代えて、画像認識装置を使用する。
【0112】
また本実施の形態では、第1ピッキング手段(ディジタルピッキング設備X)において、ベルトコンベヤ装置16を挟んで第1ピッキング棚1を配置しているが、片方に配置してもよく、さらにベルトコンベヤ装置16による物品4の搬送方向とは直角な向きに配置することも可能である。また第1ピッキング手段(ディジタルピッキング設備X)における物品搬送手段として、ベルトコンベヤ装置16を使用しているが、ベルトコンベヤ装置16に限ることはなく、ローラ駆動コンベヤ装置など他の物品4の搬送手段を備えてもよい。
【0113】
また本実施の形態では、第1ピッキング棚1、第2ピッキング棚43として流動棚を使用しているが、物品収納用容器5が移動しない一般棚を使用するようにすることもできる。
【0114】
また本実施の形態では、間口表示器2の表示/完了ボタン13として押しボタンスイッチを使用しているが、これらのスイッチ機能をひもを引っ張ることによりオンするスイッチやフットスイッチに代えることもできる。また各間口6に、仕分けする物品4あるいは収納容器5が無くなったことを報知(入力)する補充報知(入力)手段を設けるようにすることもできる。また、この補充報知(入力)手段の機能を間口表示器2に持たせてもよい。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、第1ピッキング手段と第2ピッキング手段と第3ピッキング手段を備えることにより、従来のディジタルピッキングシステム、ソーターシステム、ピッキングカートシステムそれぞれの課題を、それぞれの手段で補うことで可能となり、効率的なピッキング設備を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるピッキング設備の概略配置図である。
【図2】同ピッキング設備のディジタルピッキング設備の側面図である。
【図3】同ピッキング設備のディジタルピッキング設備のピッキング棚の正面図である。
【図4】同ピッキング設備のソーター設備の要部斜視図である。
【図5】同ピッキング設備のソーター設備の仕分けシュート部側面図である。
【図6】同ピッキング設備のソーター設備の空コンテナ供給部側面図である。
【図7】同ピッキング設備のピッキングカート設備の要部斜視図である。
【図8】同ピッキング設備のピッキングカート設備のピッキング端末機に表示される画面図である。
【図9】同ピッキング設備の制御構成図である。
【図10】同ピッキング設備の受注情報およびピッキング棚の間口情報の説明図である。
【図11】同ピッキング設備のデータ作成のフローチャートである。
【図12】同ピッキング設備のディジタルピッキング設備とピッキングカート設備における受注情報の説明図である。
【図13】同ピッキング設備の受注番号毎のディジタルピッキング設備とピッキングカート設備における受注番号の説明図である。
【図14】同ピッキング設備の仕分けシュート毎、バッチ毎の受注番号の割り振りの説明図である。
【図15】同ピッキング設備のディジタルピッキング設備のピッキングデータの説明図である。
【図16】同ピッキング設備のディジタルピッキング設備のDPS情報の説明図である。
【図17】同ピッキング設備のソーター設備のソーター情報の説明図である。
【図18】同ピッキング設備のピッキングカート設備のピッキングカート向け情報の説明図である。
【図19】同ピッキング設備のソーター設備による仕分け動作の説明図である。
【図20】同ピッキング設備のソーター設備による仕分け動作の説明図である。
【符号の説明】
1 第1ピッキング棚
2 間口表示器
4 物品
5 物品収納用容器
6 間口
16 ベルトコンベヤ装置
17 バーコードリーダ
21 ソーター装置
23 仕分けシュート
24 コンテナ
25 払い出しコンベヤ
26 空コンテナ供給装置
27 シュートバッファライン
28 コンテナ戻しライン
30 移載装置
35 スラット
36 押し部材
37 駆動装置
41 ピッキングカート
43 第2ピッキング棚
45 間口
46 バーコードラベル
54 集品容器
59 ピッキング端末機
60 ラベルプリンタ
65 ピッキングカートのコントローラ
67 出荷ラベル
71 受注コンピュータ
72 DPSコントローラ
73 ソーターコントローラ
74 カートコントローラ
X ディジタルピッキング設備
Y ソーター設備
Z ピッキングカート設備

Claims (14)

  1. 物品収納用の複数の間口を備え、各間口毎に、ピッキングする物品の情報を表示する間口表示手段を備え、前記間口に沿って敷設される物品搬送手段と前記各間口との間で、前記間口表示手段にしたがって、物品のピッキング作業を行う第1ピッキング手段と、
    前記第1ピッキング手段の物品搬送手段により搬送される物品を連続搬送しながら、搬送脇に配置される各仕分け間口へ前記物品の仕分けを行う第2ピッキング手段と、
    物品収納用の複数の間口を有するピッキングエリアと、前記ピッキングエリアの間口からの物品の取り出し情報が指示される指示手段および前記物品を集品する集品容器を載置する載置部を有する移動車を備え、前記ピッキングエリアに沿って前記移動車を移動しながら、前記指示手段の指示にしたがってピッキングエリアの間口から物品を取り出し、前記集品容器へ集品することにより、物品のピッキング作業を行う第3ピッキング手段と
    が設けられ、
    各仕分け先の受注情報の各物品は、前記第1ピッキング手段と前記第3ピッキング手段に割り振られ、この割り振られた受注情報に基づいて、前記第1ピッキング手段および前記第2ピッキング手段で仕分けられる物品と、前記第3ピッキング手段で集品される物品を合わせることで仕分け先毎の物品の仕分けを行うこと
    を特徴とするピッキング設備。
  2. 第2ピッキング手段による仕分け先単位の物品の仕分けは、第3ピッキング手段による前記仕分け先単位の物品の集品より先に実行されること
    を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。
  3. 移動車の指示手段に、集品容器に合わせる物品が仕分けられる第2ピッキング手段の仕分け間口の情報が指示され、
    作業者はこの指示手段に指示される仕分け間口より移動車の集品容器へ、前記仕分け間口に仕分けられる物品を合わせること
    を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。
  4. 各仕分け先の受注情報の各物品は、第1ピッキング手段と第3ピッキング手段に割り振られ、この割り振られた受注情報に基づいて、前記第1ピッキング手段の各間口の間口表示手段に表示され、第3ピッキング手段の移動車の指示手段に指示される、物品のピッキング情報が形成され、
    前記ピッキング情報により前記第1ピッキングエリアの各間口の間口表示手段が表示され、時間差を設けて、前記ピッキング情報により前記移動車の指示手段に指示されること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のピッキング設備。
  5. 第2ピッキング手段の各仕分け間口には、この仕分け間口に仕分けられる物品を収納する仕分け収納容器が配置され、
    この仕分け収納容器に仕分けられた物品が、移動車の集品容器へ移載されると、再度仕分け間口へ戻され、前記仕分け収納容器は循環使用されること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のピッキング設備。
  6. 各仕分け間口にそれぞれ、物品の仕分け済みの仕分け収納容器が貯留されるラインを設けたこと
    を特徴とする請求項5に記載のピッキング設備。
  7. 第2ピッキング手段の仕分け収納容器と第3ピッキング手段の集品容器には、それぞれ異なる容器を使用すること
    を特徴とする請求項5または請求項6に記載のピッキング設備。
  8. 第1ピッキング手段と第2ピッキング手段による物品の仕分けは、1の仕分けの単位毎に実行され、各仕分けの単位毎に仕分け先の仕分け間口が設定されること
    を特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のピッキング設備。
  9. 第2ピッキング手段の仕分け間口は複数に分割され、分割される間口は仕分けの単位毎に順に使用されること
    を特徴とする請求項8に記載のピッキング設備。
  10. 各仕分け先はそれぞれ特定の仕分け間口に設定されること
    を特徴とする請求項8または請求項9に記載のピッキング設備。
  11. 各移動車に、集品容器用に仕分け先を表示する仕分け先表示手段を発行する印字手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載のピッキング設備。
  12. 第1ピッキング手段による物品の仕分けの結果生じる欠品の情報が、移動車の指示手段に転送され、この欠品の情報に基づいて第3ピッキング手段において物品のピッキング作業が行われること
    を特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載のピッキング設備。
  13. 第1ピッキング手段および第2ピッキング手段と、第3ピッキング手段とが面して配置されていること
    を特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載のピッキング設備。
  14. 第3ピッキング手段の指示手段に、仕分け先の受注情報と、集品容器に合わせる物品が仕分けられる第2ピッキング手段の仕分け間口の情報と、物品を取り出すピッキングエリアの間口の情報が指示されること
    を特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載のピッキング設備。
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