JP3896777B2 - ピッキング設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品のピッキングを可能としたピッキング設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のピッキング設備に、物品を収納した複数の区画収納空間を有するピッキング棚が、移動車の走行経路に沿って複数個の棚部分に区画される状態で設けられ、前記移動車に、前記ピッキング棚の区画収納空間から物品を取り出す情報が指示されるピッキング端末機および仕分け先別に物品を集品する集品容器が設けられる設備がある。
【0003】
この設備では、作業員は、移動車を押してピッキング棚に沿って移動させながら、ピッキング端末機により指示された物品をピッキング棚の区画収納空間より取り出し、移動車の集品容器へ格納することにより、仕分け先毎に物品を集品している。また集品容器が集品された物品で満杯(一定容積以上または一定重量以上)となると、満杯となった集品容器を出荷場また出荷場へ集品容器を搬送する出荷コンベヤ装置へ払い出し、空の集品容器を取りにいってピッキング作業を続行している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来のピッキング設備では、集品容器が集品された物品で満杯となると、ピッキング作業中に満杯となった集品容器を出荷場または出荷コンベヤ装置へ払い出し、追加の集品容器を取りに行く必要があるために、ピッキング作業が一次中断してしまい、また作業員の歩行距離が長くなるため負担が大きくなり、作業効率が低下するという問題があった。
【0005】
またピッキング作業が仕分け先毎に均一にならないため、満杯となった集品容器を払い出し、追加の集品容器を取りに行く回数が多い移動車と少ない移動車が発生し、作業員の負担にばらつきが発生する恐れがあった。
【0006】
そこで、本発明は、移動車を使用してピッキング作業を実行するときに、満杯となった集品容器を払い出し、追加の集品容器を取りに行く必要をなくし、作業効率を改善できるピッキング設備を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、物品を収納した複数の区画収納空間を有するピッキング棚と、前記ピッキング棚の区画収納空間からの物品の取り出し情報が指示される指示手段および前記物品を集品する集品容器を載置する載置部を有する複数の移動車と、仕分け先の物品の集品要求に応じて、仕分け先別に集品する物品の情報を管理し、前記各移動車へ集品する物品を割り当て、各移動車の指示手段へ物品の取り出し情報を指示する管理手段とを備え、前記ピッキング棚に沿って前記移動車を移動させながら、前記指示手段の指示にしたがってピッキング棚の区画収納空間から物品を取り出し、前記集品容器へ格納することにより、物品の集品を行うピッキング設備であって、
前記移動車に、前記集品容器内に集品された物品が一定容積以上となったときまたは集品された物品の重量が所定重量以上となったときに、集品容器へ集品した物品または集品容器へ集品していない物品の情報を含む満杯情報を前記管理手段へ伝達する伝達手段を設け、前記移動車を、1つの仕分け先だけの物品の集品を行う第1移動車と、複数の仕分け先の物品の集品を行う第2移動車に分類し、前記管理手段は、仕分け先毎に、集品する物品の数量または物品の種類またはこれらの組合せにより、前記第1移動車または第2移動車を選択し、各移動車へ集品する物品を割り当て、各移動車の指示手段へ順に物品の取り出し情報を指示し、前記伝達手段より満杯情報を受け取ると、この移動車において集品していない物品の取り出し情報を、物品の取り出し情報を指示する他の前記第2移動車に割り当て、この情報をこの他の第2移動車の指示手段へ指示することを特徴とするものである。
【0008】
上記構成によれば、仕分け先毎に、集品する物品の数量または物品の種類またはこれらの組合せにより、第1移動車または第2移動車が選択され、各移動車へ集品する物品が割り当てられ、各移動車の指示手段へ順に物品の取り出し情報が指示される。
また集品容器内に集品された物品が一定容積以上となったときまたは集品された物品の重量が所定重量以上となったときに、集品容器へ集品した物品または集品容器へ集品していない物品の情報を含む満杯情報が移動車より管理手段へ伝達され、管理手段は伝達手段より満杯情報を受け取ると、この移動車において集品していない物品の取り出し情報を、物品の取り出し情報を指示する他の第2移動車に割り当て、この情報をこの他の第2移動車の指示手段へ指示する。よって、満杯となったときに、満杯となった集品容器を卸しに行き、追加の集品容器を取りにいく作業が必要でなくなり、また先の移動車により集品していない残りの物品の取り出しが、物品の取り出し情報が指示される第2移動車によって実行される。
【0009】
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、管理手段は、先の移動車により集品していない物品の取り出し情報を、優先的に次に物品の取り出し情報を指示する第2移動車に割り当てることを特徴とするものである。
【0010】
上記構成によれば、先の移動車により集品していない残りの物品の取り出しが、次に物品の取り出し情報が指示される第2移動車によって実行され、優先的に残りの物品の集品が行われる。
【0011】
また請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明であって、移動車に、仕分け先別の複数の載置部を設け、いずれかの載置部の集品容器において、集品された物品が一定容積以上となったときまたは集品された物品の重量が所定重量以上となったときに、各載置部別に管理手段へ満杯情報を伝達する伝達手段を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
上記構成によれば、仕分け先別の複数の集品容器のいずれかが満杯となると、各集品容器毎に満杯情報が管理手段へ伝達される。
また請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明であって、移動車を、1つの仕分け先だけの物品の集品を行う第1移動車と、複数の仕分け先の物品の集品を行う第2移動車に分類し、管理手段は、仕分け先毎に、集品する物品の数量または物品の種類またはこれらの組合せにより、前記第1移動車または第2移動車を選択し、各移動車へ集品する物品を割り当て、各移動車の指示手段へ順に物品の取り出し情報を指示することを特徴とするものである。
【0013】
上記構成によれば、仕分け先毎に、集品する物品の数量または物品の種類またはこれらの組合せにより、第1移動車または第2移動車が選択され、各移動車へ集品する物品が割り当てられ、各移動車の指示手段へ順に物品の取り出し情報が指示される。
【0014】
また請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明であって、集品容器に集品された物品の明細を発行する印字手段を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
上記構成によれば、印字手段により集品容器に集品された物品の明細が発行される。
また請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明であって、集品容器には蓋が付属され、集品された物品が一定容積以上となったときまたは集品された物品の重量が所定重量以上となったときに、印字手段により発行された明細が集品容器に入れられ、集品容器に蓋が取り付けられることを特徴とするものである。
【0016】
上記構成によれば、印字手段により発行された明細が満杯となった集品容器に入れられ、集品容器に蓋が取り付けられる。
また請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明であって、移動車に載置する集品容器に取り付けられる仕分け先を識別する仕分け先表示手段を発行する第2印字手段を設けたことを特徴とするものである。
【0017】
上記構成によれば、第2印字手段により移動車に載置する集品容器に取り付けられる仕分け先を識別する仕分け先表示手段(たとえば、ラベル)が発行される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明のピッキング設備は、作業員が移動車を押しながら、ピッキング棚に沿って移動させ、移動車に設けられた端末機により指示された物品をピッキング棚の区画収納空間より取り出し、移動車の集品容器へ格納することにより、仕分け先毎に物品を集品する『移動車ピッキング作業エリア』と、仕分け先別の集品容器をピッキング棚に沿ったライン上を移動させながら、集品容器に、ピッキング棚の各区画収納空間からこの空間に設けられたピッキング表示器にしたがって物品をピッキング棚の区画収納空間より取り出し、格納することにより物品の集品を行う『ディジタルピッキング作業エリア』と、これら移動車ピッキング作業エリアからディジタルピッキング作業エリアへ集品容器を搬送し、さらに集品容器を出荷場または仕分け場へ搬送する『コンベヤ装置』から構成されている。
[移動車ピッキング作業エリア]
まず、移動車ピッキング作業エリアについて説明する。図1は本発明の実施の形態におけるピッキング設備の移動車ピッキング作業エリアの概略配置図である。
【0019】
移動車ピッキング作業エリアAには、移動車1の走行経路2を挟んで対向し走行経路2に沿って配置された複数のピッキング棚3からなる作業ゾーン4が、複数平行に配置されている。前記走行経路2は、隣接する作業ゾーン4で移動車1を移動させる方向Xが逆向きになっており、移動車1が各作業ゾーン4を最短で連続して移動できるように設定されている。また走行経路2には、ピッキング開始位置Yよりピッキング終了位置Zへ順に、作業ゾーン4のピッキング棚3群毎に固有の通路番号M(1,2,3…)が付されている。また作業ゾーン4にも、ピッキング開始位置Yより順にゾーン番号1,2,…8が付されている。
【0020】
またピッキング棚3は、図2に示すように、走行経路2側へ傾斜した流動棚から構成され、各ピッキング棚3には物品が収納される複数の区画収納空間5が設けられており、各区画収納空間5には固有の棚番号Nと収納された物品のデータ(商品名や種類等)を表すバーコードが印刷されたラベル6が取り付けられている。
【0021】
また移動車ピッキング作業エリアAの天井部には、図1に示すように、移動車1との間でデータの送受信を行う無線通信装置(情報の伝達手段の一例)7が複数台設置されている。
【0022】
また作業ゾーン4の一方の側部には、上記コンベヤ装置Cが配置されており、このコンベヤ装置Cに沿って作業ゾーン側に複数の移動車1のステーション8が設けられている。各ステーション8には、端末装置9とこの端末装置9に接続されたラベルプリンタ(印字手段および第2印字手段の一例)10が設けられている。ラベルプリンタ10は、後述する出荷ラベルと集品した物品の明細ラベルを発行する。
【0023】
上記移動車1は、図2および図3に示すように、複数の車輪11に支持された台車12から構成されており、台車12には、上下にそれぞれ2箱の集品容器14を載置できる載置部15が設けられ、さらに各集品容器14の載置位置に対応して両側面のそれぞれ4箇所に、集品容器14に投入した物品の数を表示する投入数表示器16が設けられている。また台車12には、作業員が移動車1を押すときに掴む把手17が設けられ、この把手17の上面にパネル18が設けられ、このパネル18上に、ピッキング端末機(指示手段の一例)19と、このピッキング端末機19に接続された固定式のバーコードリーダ20が設けられ、さらにピッキング端末機19に接続されたハンディ式のバーコードコーダ21が設けられている。また各投入数表示器16にはそれぞれ、載置位置のアドレス番号▲1▼▲2▼▲3▼▲4▼に相当するバーコードが付されている。図3に記した番号▲1▼▲2▼▲3▼▲4▼はアドレス番号を示している。なお、1つの仕分け先(たとえば店舗)だけの集品を行う移動車1をシングルオーダタイプの移動車(第1移動車)、複数の仕分け先の集品を行う移動車1をマルチオーダタイプの移動車(第2移動車)と分類している。
【0024】
ピッキング端末機19は、液晶表示器22(図4)と、この液晶表示器22上に配置されたタッチパネル23(図4)と、無線通信装置(情報の伝達手段の一例)24(図13)と、これら液晶表示器22、タッチパネル23および無線通信装置24、さらに上記固定式バーコードリーダ20、ハンディ式のバーコードコーダ21、投入数表示器16が接続されたコントローラ25(図13)から構成されている。図3において26は無線通信装置24のアンテナである。
【0025】
図4にピッキング端末機16に表示されるピッキング作業画面を示す。ピッキングする作業ゾーン4の番号、通路番号M、棚番号Nが表示され、ピッキングした物品を投入する集品容器14のアドレスが表示され、ピッキングする物品の名前(商品名)、商品コード、ピッキング数(指示数)、集品容器14に投入した物品数(出荷数)が表示され、さらにタッチパネル23のスイッチ位置(表示)として、バーコード21により区画収納空間5のラベル6のバーコードを読み取ったとき、または操作(タッチ)によりピッキング開始を表示する「検品」スイッチ、無条件に画面のピッキング作業を完了する時に操作する「全完了」スイッチ、ピッキング棚3の区画収納空間5の物品が不足し、指示数に指示された物品数をピッキングすることができなかったときに操作する「欠品」スイッチ、ピッキング中の集品容器14が満杯(物品の容量が所定容量以上または物品の重量が一定重量以上)で次の物品を投入できないときに操作する「満杯」スイッチ(満杯の伝達手段の一例)が表示されている。
【0026】
上記集品容器14は、図5に示すように、折り畳み可能なコンテナからなる蓋14A付の箱体30から構成され、蓋14Aを開いたときに遮蔽される箱体30の側面位置に、集品容器14を後述する分岐装置により分岐させることを阻止するバーコードが印刷された分岐不許可ラベル31(識別符号の一例)が取り付けられている。このように、集品容器14は、蓋14Aの開閉により分岐不許可ラベル31の出現と遮蔽が切り換えられる構成とされている。
【0027】
また蓋14Aによって遮蔽されない箱体30の側面位置には、ピッキング作業開始時に出荷ラベル(仕分け先表示手段の一例)32が貼り付けられる。この出荷ラベル32には、図6に示すように、仕分け先(店舗などの得意先)の名称とコード、荷番(オーダーナンバー;1から順に付けられる集品容器固有の番号、設備内では同じ荷番の集品容器14が存在しないようにしている)、およびこれらの情報を表すバーコードが印刷されている。
【0028】
またコンベヤ装置(ラインを形成する搬送手段の一例)Cは、移動車ピッキング作業エリアAより投入された集品容器14を搬送しており、図1、図7および図8に示すように、メインコンベヤ41と、このメインコンベヤ41より分岐装置(分岐手段の一例)42により分岐された集品容器14をディジタルピッキング作業エリアBの各ピッキング棚群51へ搬送する分岐コンベヤ43と、ピッキング棚群51より集品容器14を搬送し、メインコンベヤ41へ合流させる合流コンベヤ44から構成されている。また、各分岐装置42の上流には、上記集品容器14に貼り付けられた分岐不許可ラベル31のバーコードを読みとるバーコードリーダ45が設けられ、分岐装置42は、このバーコードリーダ45により分岐不許可ラベル31のバーコードが読み取られたどうかにより、集品容器14を分岐させるかどうかを判断しており、バーコードが読み取られると集品容器14を分岐させずにそのまま通過させる。したがって、集品容器14の蓋14Aにより分岐不許可ラベル31が遮蔽されていると、バーコードが読み取られないために、分岐装置42は集品容器14を分岐コンベヤ43へ分岐させる。またバーコードリーダ45の不具合により分岐不許可ラベル31を読み取ることができないとき(ノーリードのとき)、分岐装置42は集品容器14を分岐コンベヤ43へ分岐させることから、作業員が存在するピッキング棚群51側に分離され、よって必要なピッキング作業が実行されないで、出荷場または仕分け場へ搬送されてしまうことを回避することができる。
[ディジタルピッキング作業エリア]
ディジタルピッキング作業エリアBは、図7に示すように、複数のピッキング棚群51から構成され、各ピッキング棚群51間は上記のようにメインコンベヤ41により連絡されている。またメインコンベヤ41は、図7に示すように、ディジタルピッキング作業エリアBの各ピッキング棚群51間の集品容器14を渡す機能を有している。
【0029】
各ピッキング棚群51について説明する。
各ピッキング棚群51は、図8に示すように、上記合流コンベヤ(ピッキング棚に沿ったラインに沿って集品容器を搬送する搬送手段の一例)44を中心にしてその両側方に、合流コンベヤ44に沿ってフリーローラコンベヤ(フリー搬送手段の一例;ピッキング棚に沿ったラインを形成し、物品の搬送を自動で行う駆動手段を有しない搬送手段)52,53が配置されている。一方のフリーローラコンベヤ52の上流端へ分岐コンベヤ43より集品容器14へ搬入され、集品容器14はこのフリーローラコンベヤ52上を作業員により移動され、その下流端から他方のフリーローラコンベヤ53(上流端)へ渡され、さらに作業員により下流端(コンベヤ装置C側)へ移動される。また集品が終了した集品容器14は合流コンベヤ44へ投入され、メインコンベヤ41へ合流される。
【0030】
また各フリーローラコンベヤ52,53の側方に、作業員Hの作業通路54(図9)を挟んで、ピッキング棚55が配置されている。また各フリーローラコンベヤ52,53の下の隙間には、空の集品容器14が折り畳んだ状態でストレージされている。
【0031】
またピッキング棚55には、ピッキング作業を行う一人あるいは二人の作業員H(図9)が処理する複数の区画からなる仕分けエリア(ブロック)Sが設定されている。この仕分けエリアSは、合流コンベヤ44を挟んで同じ範囲に設定されており、各対向する仕分けエリアSの中央に、ステーション57が配置されている。「ピッキング棚55」
ピッキング棚55は、図9および図10に示すように、流動棚から形成され、作業通路54側に傾斜している複数段(図では3段)のラック61を有し、各ラック61にはそれぞれ、物品62を収納した容器63を格納する複数の区画収納空間64が形成され、各区画収納空間64毎にローラコンベヤ65が設けられ、最下段のローラコンベヤ65の前端には容器63を斜め前方の姿勢で支持する支持具66が設けられ、他のローラコンベヤ65の前端にはストッパ67が設けられている。この構成により、支持具66またはストッパ67により係止された容器63から必要な物品62を取り出し、容器63が空になればその容器63を除去することにより、次の容器63が前面にでてくる。またローラコンベヤ65は、図8に示すように、各ラック61毎にローラピッチを変えている。
【0032】
また下段の区画収納空間64では、容器63の開口を立てて容器63の長い辺を前面として配置し、中段の区画収納空間64では、容器63の開口を横向きにし、容器63の長い辺を下にして配置し、上段の区画収納空間64では、容器63の開口を横向きにし、容器63の短い辺を下にして配置しており、下段の1容器と中段の1容器と上段の2容器が上下に整列するように配置してベイVを形成している。
【0033】
また各区画収納空間64にはピッキング表示手段であるピッキング表示器68が設けられ、また各ベイVにはベイ表示灯(ランプ)69が設けられている。
ピッキング表示器68は、図11(d)に示すように、ピッキングする物品63の数量を示す3桁のディジタル表示器70と、ピッキング作業があることを表示ランプとボタンスイッチを兼ねた表示/完了ボタン71から形成されている。
「仕分けエリアS」
各仕分けエリアSの上流位置には、図10に示すように、ピッキング棚55に、作業員の作業指示を表示する表示手段である、5桁のディジタル表示器からなる作業指示表示器72と作業表示灯73が設けられ、フリーローラコンベヤ52,53に、集品容器14に取り付けられた出荷ラベル32のバーコードを読み取るハンディ式のバーコードコーダ74(図9)が設けられている。作業表示灯73は、図11(e)に示すように、上下に配置された3色のランプからなる信号表示灯から構成されており、各ランプの色と各ランプに記載された文字により仕分けエリアSの作業指示が表示される。
【0034】
また各仕分けエリアSの下流位置には、図10に示すように、ピッキング棚55に、仕分けエリアSにおけるピッキング作業終了を表示する表示ランプとボタンスイッチを兼ねたブロック完了ボタン76が設けられている。
「ステーション57」
ステーション57には、図9に示すように、仕分けエリアS毎に、ステーション表示器78とラベルプリンタ(印字手段の一例)79が設けられている。
【0035】
ステーション表示器78は、図11(b)に示すように、5桁のディジタル表示器80と、ピッキング中の集品容器14が満杯(物品の容量が所定容量以上または物品の重量が一定重量以上)で次の物品を投入できないときに操作するステーションスイッチ(満杯操作手段)81から形成されている。
【0036】
ラベルプリンタ79は、出荷ラベル52と集品した物品の明細ラベルを発行する。
「ピッキングデータの有無と作業指示」
作業指示表示器71とステーション表示器78のディジタル表示器80に表示されるピッキングデータの有無と作業指示について図12を参照しながら説明する。
【0037】
1.ピッキングデータの有無
ピッキングデータの有無は、ハンディ式のバーコードコーダ73により読み取られた出荷ラベル32(集品容器14)の荷番データの下3桁がディジタル表示器80に表示されるかどうかにより指示される。
【0038】
荷番の下3桁の表示有り・・・ピッキングデータ有り
荷番の下3桁の表示無し・・・ピッキングデータ無し
2.作業指示
作業指示は、ディジタル表示器80の最後の桁にコードを表示することにより指示される。
【0039】
a.コード「n」・・・NEXT(ネクスト)次作業へ
本仕分けエリアSのピッキング作業後またはピッキング作業が無いとき、集品容器14を次の仕分けエリアSへ送る。
【0040】
b.コード「P」・・・PASS(パス)ライン内作業終了
本ピッキング棚群51における作業が完了したことを示しており、ピッキング作業後、集品容器14を合流コンベヤ44へ投入する。
【0041】
c.コード「E」・・・END(エンド)作業終了
以降のピッキングデータが無いことを示しており、ピッキング作業後、作業員はステーション57のラベルプリンタ79より発行される明細ラベルを集品容器14内へ入れて、蓋14Aを閉めて合流コンベヤ44へ投入する。
【0042】
作業表示灯72には、作業指示表示器71とステーション表示器78のディジタル表示器80に作業指示が表示される同時と、同じ「ネクスト」「パス」「エンド」に相当するランプが点灯される。
【0043】
上記構成による制御ブロック図を図13と図14に示す。
[制御ブロック]
91は上位のコンピュータ(図示せず)より仕分け先(たとえば、店舗)の物品の集品要求として、店舗別に『店舗データ+複数の「ピッキングする物品のデータ(商品名などの情報)およびピッキングする物品の個数(以下、ピック数と略す)」』からなる作業データが入力される制御用コンピュータである。作業データは店舗からの注文、または出荷予測、またはこれらの組合せにより形成される。
【0044】
制御用コンピュータ91には予め、移動車ピッキング作業エリアAに格納されている物品のデータと、ディジタルピッキング作業エリアBに格納されている物品のデータが格納されており、上記作業データが入力されると、この作業データを、店舗別に、移動車ピッキング作業エリアAにおいてピッキングする物品とそのピック数からなる「エリアAデータ」と、ディジタルピッキング作業エリアBにおいてピッキングする物品とそのピック数からなる「エリアBデータ」に分離し、店舗別に『店舗データ+エリアAデータ』を形成し、後述する移動車ピッキングコントローラ93へ出力し、また店舗別に『店舗データ+エリアBデータ』を形成し、後述するディジタルピッキングコントローラ94へ出力する。
【0045】
また制御用コンピュータ91にバス92が接続されており、このバス92に、移動車ピッキング作業エリアAにおけるピッキング作業をコントロールする移動車ピッキングコントローラ(管理手段の一例)93と、ディジタルピッキング作業エリアBにおけるピッキング作業をコントロールするディジタルピッキングコントローラ94と、移動車ピッキング作業エリアAの3箇所のステーション8の端末装置9および3台の無線通信装置7と、コンベヤ装置Cのメインコンベヤ41と、各ピッキング棚群51毎に設けた分岐コンベヤ43と合流コンベヤ44が接続されている。
【0046】
また前記ディジタルピッキングコントローラ94に、図14に示すように、高速インターフェイス95、信号ライン96を介して、各仕分けエリアSに設けた、各区画収納空間64毎のピッキング表示器68、各ベイV毎のベイ表示灯69、作業指示表示器71、作業表示灯72、バーコードリーダ73、ステーション表示器78、ラベルプリンタ79、およびブロック完了ボタン76が接続されている。またこれら表示器等に対して信号ライン96を介して高速インターフェイス95より電力が供給されている。
[移動車ピッキングコントローラ93]
移動車ピッキングコントローラ93には予め、移動車ピッキング作業エリアAのピッキング棚3の区画収納空間5の配置データ、各区画収納空間5に格納された物品のデータ(物品の種類を含む)、店舗によりシングルオーダタイプの第1移動車を使用するかまたはマルチオーダタイプの第2移動車を使用するかを選択するデータ、移動車1に割り当てられた固有の番号により第1移動車か第2移動車かを識別するデータが格納される。
【0047】
移動車ピッキングコントローラ93の動作を図15のフローチャートにしたがって説明する。
まず制御用コンピュータ91より、店舗別に『店舗データ+エリアAデータ』からなる作業データが入力されると(ステップ−1)、この作業データを店舗データにより第1移動車用のシングルオーダタイプの作業データと第2移動車用のマルチオーダタイプの作業データに分ける(ステップ−2)。
【0048】
次に、店舗別に、作業データのエリアAデータ、すなわち物品のデータ(物品の種類を含む)とピック数(物品の数量)の組合せにより集品に必要な集品容器14の数を求める(ステップ−3)。なお、物品のデータ(種類)のみにより、またはピック数(物品の数量)のみにより集品に必要な集品容器14の数を求めるようにすることもできる。
【0049】
次に、集品容器14の箱毎の作業データに荷番(シングルオーダタイプ1,2,3…;マルチオーダタイプ101,102,103…;図16参照)を割り当てる(ステップ−4)。なお、シングルオーダタイプの第1移動車用の荷番を1〜100、マルチオーダタイプの第1移動車用の荷番を101〜200としている。
【0050】
次に、集品容器14の数に応じて各移動車1に作業データを割り当てる(ステップ−5)。たとえば、図16に示すように、シングルオーダタイプの第1移動車によりピッキングする店舗Xの作業データが集品容器14で6箱分あるときには、4箱分を移動車Iへ割り当て、残りの2箱分を移動車IIへ割り当て、店舗Yの作業データが3箱分あるときにはこの3箱分を移動車IIIへ割り当てる。またマルチオーダタイプの第2移動車によりピッキングする店舗A,B,C,D,E,F…の作業データ(1箱分の作業データ)は4箱分ずつ移動車A,B,C…へ割り当てる。
【0051】
次に、各移動車1毎に割り当てられた各荷番(集品容器14毎)の作業データをそれぞれ、走行経路2に沿ったピッキングデータに変換する(ステップ−6)。すなわち、ピッキングする物品のデータ(商品名)とこの物品が格納されたピッキング棚3の区画収納空間5の配置により、通路番号Mが小さい順、すなわちピッキング開始位置Yに近い側より順に並び変える。各物品のピッキングデータは、店舗コード−ゾーン番号−通路番号M−棚番号N(ピッキング棚3の区画収納空間5の番号)−商品名−商品コード−指示数(ピック数)となる。
【0052】
そして、ピッキングを実行する移動車1により、ピッキング開始に際して、移動車1に割り当てられた移動車の固有番号を含むピッキングデータ要求が、ステーション8の端末装置9から入力されると(ステップ−7)、移動車1の固有の番号により移動車1が第1移動車タイプか第2移動車タイプかを判断し、第1移動車タイプのときはシングルオーダタイプの作業データから移動車I(データ)を割り当て、第2移動車タイプのときはマルチオーダタイプの作業データから移動車A(データ)を割り当てる(ステップ−8)。
【0053】
次に移動車Iまたは移動車Aに割り当てられた集品容器14分の「店舗+荷番」からなる出荷ラベルデータを、入力したステーション8の端末装置9へ出力し、この端末装置9に接続されたラベルプリンタ10により前記出荷ラベルデータからなる出荷ラベル32を集品容器14分発行させ(ステップ−9)、続いて移動車Iまたは移動車Aに割り当てられたピッキングデータを無線通信装置7を介して、ピッキングデータ要求を入力した移動車1に対して送信する(ステップ−10)。これにより、移動車1のピッキング端末器19のコントローラ25へ移動車Iまたは移動車Aに割り当てられたピッキングデータが移載される。
【0054】
このステップ−7,8,9,10は、ピッキングデータ要求が入力される毎に実行され、次の移動車II,III,…、またはB,C,…に割り当てられたデータが出力される。
【0055】
全ての作業データが移動車1へ移載されると(ステップ−11)、終了する。
また移動車1より、予定されていた集品容器14に物品を格納することができず、この集品容器14に割り当てられた店舗と集品済みの物品のデータ(集品していない物品のデータでもよい)を含む満杯データ(詳細は後述する)を、無線通信装置7を介して入力すると(ステップ−12)、図17に示すように、マルチオーダタイプの作業データにおいて次に出力する移動車用データの荷番を1つずらして優先してその先頭に新たな荷番で、満杯データの店舗と集品していない物品のデータからなるピッキングデータを割り込ませる(ステップ−13)。新たな荷番は割り込み特有の番号、たとえば200番以降の番号とする。これにより、次にピッキングデータ要求を行った移動車1に対して、集品していない店舗のピッキングデータが移載される。なお、ステップ−13において、新たな荷番を次に出力する移動車用データの荷番の先頭(1番目)に入れているが、2番目、3番目または4番目であってもよく、次に出力する移動車用データに含まれればよい。
【0056】
次に満杯となった集品容器14用に、ピッキング終了位置Zに配置されるステーション8の端末装置9へ、満杯となった集品容器14へ入れる明細のデータ(店舗名+集品した物品名とピック数)を出力し、この端末装置9に接続されたラベルプリンタ10により前記明細のデータからなる明細ラベルを発行させる(ステップ−14)。
[移動車のコントローラ25]
移動車1のピッキング端末機19のコントローラ25の動作を図18のフローチャートにしたがって説明する。
【0057】
移動車ピッキングコントローラ93より無線通信装置7を介してピッキングデータ(集品容器14の箱分)を入力すると(ステップ−1)、これを記憶する(ステップ−2)。
【0058】
続いてハンディ式バーコードリーダ21により読み取られた集品容器14の出荷ラベル32の店舗および荷番のコードと集品容器14が載置されたアドレスの番号がを入力されると(ステップ−3)、アドレスと店舗および荷番を対にして記憶し、どのアドレスにどの店舗および荷番の集品容器14が載置しているかを認識する(ステップ−4)。
【0059】
以下、ピッキングデータの中からピッキング開始位置Yに近い物品のピッキングデータ、すなわちゾーン番号、通路番号、棚番号が小さいピッキングデータが順に取りだされる。
【0060】
最初の物品のピッキングデータを取り出し(ステップ−5)、このピッキングデータの店舗コードより、どのアドレスの集品容器14へピッキングした物品を投入するかを確認し(ステップ−6)、このアドレスを含むピッキングデータの画面(図4)を液晶表示器22へ表示させる(ステップ−7)。
【0061】
続いてハンディ式バーコードリーダ21によりピッキング棚3の区画収納空間5のラベル6が読み取られ、ピッキング作業を実行した物品のデータと棚番号が入力されると(ステップ−8)、ピッキングされた物品と棚番号が画面に表示中の物品かを確認して集品済みの物品のデータとして記憶し、「検品」スイッチを表示させ(ステップ−9)、この物品の情報を入力する毎に出荷数を増加させて「出荷数」を表示させ(ステップ−10)、物品が投入されるアドレスの投入数表示器16に表示する物品の総数を増加させて投入数表示器16へ表示させる(ステップ−11)。
【0062】
出荷数と指示数が一致すると、すなわち最初のピッキングデータの作業が終了すると(ステップ−12)、次のピッキングデータの有無を確認し(ステップ−13)、確認すると次のピッキングデータを取り出し画面を表示する。これは全ピッキングデータが終了するまで行われる。
【0063】
ピッキング作業の途中で「欠品」スイッチの操作信号を確認すると(ステップ−14)、出荷数より現在のピック数を減算して欠品数を求めて、この欠品の物品および欠品数および実行中のピッキングデータより求めた店舗および荷番からなる欠品データを形成し(ステップ−15)、無線通信装置7を介して移動車ピッキングコントローラ93へ出力し(ステップ−16)、ステップ−13を実行する。
【0064】
またピッキング作業の途中で「満杯」スイッチの操作信号を確認すると(ステップ−17)、実行中のピッキングデータ(アドレスに相当する位置の集品容器14のピッキングデータ)より、集品容器14に割り当てられた店舗および荷番と、「満杯」スイッチを操作する前までの集品済みの物品のデータ(集品していない物品のデータでもよい)を含む満杯データを形成し(ステップ−18)、無線通信装置7を介して移動車ピッキングコントローラ93へ出力し(ステップ−19)、ステップ−13を実行する。
【0065】
またピッキング作業の途中で「全完了」スイッチの操作信号を確認すると(ステップ−20)、ステップ−13を実行する。
上記構成の移動車ピッキング作業エリアAにおける作業員の動作を説明する。1.最寄りのステーション8へ移動して、端末装置9へ移動車1に割り当てられた固有の番号とピッキングデータ要求を入力する。これによりこのステーション8のラベルプリンタ10より集品容器14分の出荷ラベル32が発行され、移動車1のピッキング端末機19へピッキングデータが移載される。
2.空の集品容器14へそれぞれ出荷ラベル32を貼りつけ、移動車1へ載せる(セットする)。
3.次に、移動車1へセットした集品容器14の出荷ラベル32のバーコード(店舗と荷番)とこの集品容器14を載置した投入数表示器16のバーコード(アドレス)を組にしてハンディ式のバーコードリーダ21により読み取る。これにより、集品容器14の店舗および荷番と移動車1のアドレスがピッキング端末機19に認識される。
4.続いてピッキング端末機16の表示器22に、図4に示すように表示されるピッキング作業データにしたがって、指定された作業ゾーン−通路−棚番号のピッキング棚3の区画収納空間5より指示数(ピック数)の物品を取り出し、取り出した区画収納空間5のラベル6に取り付けられているバーコードをハンディ式バーコードリーダ21に読み取り、指定されたアドレスの集品容器14へ投入する。またバーコードが読み取られる毎に、出荷数が増加し、ピック数を確認することができる。走行経路2に沿って移動しながらピッキング作業を続行する。
【0066】
また各投入数表示器16へ投入された物品の総数が表示される。
5.ピッキング中に集品容器14が満杯(物品の容量が所定容量以上または物品の重量が一定重量以上)で次の物品を投入できないときに画面上の「満杯」スイッチを操作する。
【0067】
これにより、実行中のピッキングデータより、集品容器14に割り当てられた店舗および荷番と、「満杯」スイッチを操作する前までの集品済みの物品のデータ(集品していない物品のデータでもよい)を含む満杯データが、無線通信装置7を介して移動車ピッキングコントローラ93へ出力され、移動車ピッキングコントローラ93により次にピッキングデータを要求した移動車1へ、集品していない店舗のピッキングデータが移載され、他の移動車1において集品される。
6.ピッキング中に、ピッキング棚3の区画収納空間5に指示数(ピック数)の物品が無くなったとき(欠品となったとき)、画面の「欠品」スイッチを操作する。すると、出荷数より現在のピック数を減算して欠品数が求められ、この欠品の物品および欠品数および実行中のピッキングデータより求められた店舗および荷番からなる欠品データが形成され、無線通信装置7を介して移動車ピッキングコントローラ93へ出力される。画面には次のピッキングデータが表示される。
7.ピッキング中に、画面の「全完了」スイッチを操作すると、画面には次のピッキングデータが表示される。
8.作業員は、満杯となった集品容器14があるときは、ステーション8のラベルプリンタ10により発行されている明細ラベルを集品容器14の中へ入れ、蓋14Aを閉じてメインコンベヤ41へ投入する。これにより、分岐不許可ラベル31が現れ、以後分岐されることなく、出荷場または仕分け場へ搬送される。また満杯となっていない集品容器14は蓋14Aを開いたままメインコンベヤ41へ投入し、ピッキング作業を終了する。
【0068】
このように、移動車1を使用してピッキング作業を実行するときに、集品容器14が満杯となっても、メインコンベヤ41へ卸しに行く必要がなくなり、さらに追加(空)の集品容器14を取りに行く必要がなくなることから、作業員の作業効率を大幅に改善することができる。また各作業員のピッキング作業中の歩行距離がほぼ等しくなり、作業員の負担にばらつきが発生することを防止することができる。
[ディジタルピッキングコントローラ94]
ディジタルピッキングコントローラ94の制御ブロックを図19に示す。
【0069】
ディジタルピッキングコントローラ94には、ディジタルピッキングエリアBのピッキング棚55の区画収納空間64の配置のデータ、各区画収納空間64に格納された物品62のデータ、ピッキング棚55の区画収納空間64によるピッキング棚群51および仕分けエリアSおよびベイVの設定のデータが予め記憶されており、コントローラ94は、統括制御部101と、後述するピッキングデータリストを記憶するピッキングデータ記憶部102と、仕分けエリアS毎に設けられた仕分けエリア制御部103と、仕分けエリア制御部103に接続され、仕分けエリアSのベイ毎に設けられたベイ制御部104と、ベイ制御部104に接続され、各区画収納空間64のピッキング表示器68毎に設けられたピックアップ制御部105から構成されている。
【0070】
上記統括制御部101の機能を説明する。
1.制御用コンピュータ91によりディジタルピッキング作業エリアBにおける「店舗データ+エリアBデータ」、すなわち店舗別の『店舗データ+複数の(ピッキングする物品のデータとそのピック数)』のデータを入力すると、物品のデータ毎にこの物品を格納している区画収納空間64を検索し、さらにこの区画収納空間64が配置されたピッキング棚群51および仕分けエリアSを検索し、図20に示すように、ピッキングデータ、すなわち
店舗データ−ピッキング棚群51−仕分けエリアS−区画収納空間64−物品データ(商品名)−ピック数
からなるピッキングデータリストを形成する。
【0071】
2.ピッキングリストによりピッキング棚群51毎に、次のピッキング棚群51にピッキングデータがあるかを確認し、データのある最も下流のピッキング棚群51を求め、このピッキング棚群51でピッキングデータのある最も下流の仕分けエリアSを求め、この仕分けエリアSにコード”E”を付す。次に、前記最も下流のピッキング棚群より上流の各ピッキング棚群において、ピッキングデータのある最も下流の仕分けエリアSを求め、この仕分けエリアSにコード”P”を付す。また前記上流の各ピッキング棚群において最も下流の仕分けエリアSを除く各仕分けエリアSにコード”n”を付す。
【0072】
このコードを付したピッキングデータリストをピッキングデータ記憶部102へ記憶する。
3.ピッキングデータリストをピッキングデータ記憶部102へ記憶した後、各仕分けエリア制御部103へ実行指令を出力する。
【0073】
4.後述する仕分け制御部103より、ピッキング作業を実行する集品容器14の店舗と荷番のデータ(仕分け制御部103が担当するピッキング棚群51と仕分けエリアSのデータを含む)を入力すると、上記ピッキングデータリストの該当する仕分けエリアSに荷番のデータを登録する。
【0074】
5.後述する仕分け制御部103より、ピッキング作業中の集品容器14が満杯となったことを知らせる満杯データ(集品容器14の荷番のデータと仕分けエリアS内でピッキング作業が終了した区画収納空間64のデータを含む)を入力すると、荷番のデータによりピッキングデータリストを検索して、同じ荷番の集品容器14に上流の仕分けエリアSにおいて格納された物品のデータ(商品名)とピック数を求め、さらに移動車ピッキングコントローラ93に記憶された作業データを荷番データにより検索して、移動車ピッキング作業エリアAにおいて同じ荷番の集品容器14に格納された物品のデータ(商品名)とピック数を求め、これら求めた物品のデータ(商品名)とピック数のデータに荷番のデータを付して、満杯データを出力した仕分け制御部103へ出力する。
【0075】
6.上記満杯データに応じて、ピッキング作業を開始する新たな空の集品容器14の荷番データを設定し、満杯データを出力した仕分け制御部103へ出力する。なお、荷番は設備全体における特有の番号でディジタルピッキング作業エリアBに割り当てられた、たとえば300番以降の番号とする。続いて図20に示すように、ピッキングデータリストに、満杯データの仕分けエリアS内でピッキング作業が終了した区画収納空間64より次の区画収納空間64から新たな集品容器14の荷番データを登録する。
【0076】
上記ベイ制御部104は、後述する仕分けエリア制御部103よりベイV内のピッキングデータを入力すると、ピック数の有無を確認し、ピック数が有るときベイ表示灯69を点灯する。次にピックアップ制御部105へピッキングデータを出力し、ベイV内の全てのピックアップ制御部105よりピッキング完了信号を入力すると、ベイ表示灯69を消灯して、ベイ内ピッキング完了信号を仕分けエリア制御部103へ出力する。また後述する仕分けエリア制御部103よりベイV内のピッキング終了検索データを入力すると、この時点までにピッキング完了信号を入力したピックアップ制御部105のデータを仕分けエリア制御部103へ出力する。
【0077】
ピックアップ制御部105は、ベイ制御部104よりピッキングデータを入力すると、ピック数の有無を確認し、ピック数が有るとき表示ランプ71を点灯し、ピッキングデータのピック数をディジタル表示器70へ表示させ、ピッキング作業終了により操作される完了ボタン71の操作信号を入力すると、表示ランプ71およびディジタル表示器70を消灯し、ピッキング完了信号をベイ制御部104へ出力する。
【0078】
上記仕分けエリア制御部103の動作を図21のフローチャートにしたがって説明する。なお、統括制御部101の実行指令に応じて実行を開始しているものとする。またピッキング棚群の番号および仕分けエリアの番号が予め設定されているものとする。
【0079】
まず、バーコードリーダ74より読み取られた集品容器14の出荷ラベル32のデータ、すなわち集品する仕分け先の店舗のデータと荷番のデータを入力すると(ステップ−1)、統括制御部101へ仕分けを実行する集品容器14の店舗と荷番のデータを登録し(ステップ−2)、続いて店舗のデータと予め設定されているピッキング棚群の番号および仕分けエリアの番号によりピッキングデータ記憶部102のピッキングデータリストを検索して、仕分けエリアSの作業指示のコードとピッキングデータを求めて記憶する(ステップ−3)。
【0080】
次に、求めたコードにより、作業表示灯73のランプを選択して表示させ(ステップ−4)、全ピッキングデータに1つでもピック数が有るかどうかを確認する(ステップ−5)。
【0081】
ピック数がないとき、すなわちの仕分けエリアSにおけるピッキング作業のデータがないとき、図12に示すように、「−−−−{コード}」からなる表示データを形成して作業指示表示器72およびステーション表示器78のディジタル表示器80へ出力して表示させ(ステップ−6)、求めた店舗と荷番を含むピッキング完了信号を統括制御ブロック101へ出力し(ステップ−7)、終了する。
【0082】
ピック数があるとき、すなわちの仕分けエリアSにおけるピッキング作業のデータが有るとき、図12に示すように、「{バーコードリーダ74より入力した荷番の下三桁}−{コード}」からなる表示データを形成して作業指示表示器72およびステーション表示器78のディジタル表示器80へ出力して表示させる(ステップ−8)。
【0083】
次に、記憶したピッキングデータをベイ制御部104へ出力する(ステップ−9)。このピッキングデータによりピッキング作業が実行される。
次に、各ベイ制御部104の完了信号を検索して全てのベイVにおいてピッキング作業が完了しているかを確認し(ステップ−10)、確認すると、ブロック完了ボタン76の表示ランプを点灯させ(ステップ−11)、このブロック完了ボタン76の完了スイッチの操作信号を確認すると(ステップ−12)、作業表示灯73、作業指示表示器72およびステーション表示器78のディジタル表示器80の表示を消灯し(ステップ−13)、ステップ−7を実行して(店舗と荷番を含むピッキング完了信号を統括制御ブロック101へ出力して)、終了する。
【0084】
またステップ−10において、全てのベイVにおいてピッキング作業が完了していないことを確認したとき、次にステーション表示器78のステーションスイッチ81の操作信号を入力しているかどうかを確認する(ステップ−14)。
【0085】
このステーションスイッチ81の操作信号により集品容器14が満杯となったこと確認すると、各ベイ制御部104に対して、ベイ内のピッキング終了検索指令を出力して各ベイ制御部104より、この時点までにピッキング完了信号を入力したピックアップ制御部105、すなわち区画収納空間63のデータを求め、この仕分けエリアS内においてピッキング作業が終了した区画収納空間63のデータにより、ピッキングが終了した物品のデータ(商品名)とピック数からなるリストを形成し(ステップ−15)、続いて集品容器14の荷番データと前記仕分けエリアS内でピッキング作業が終了した区画収納空間64のデータを含む満杯データを統括制御部101へ出力する(ステップ−16)。
【0086】
この満杯データに応じて、統括制御部101より前記荷番の集品容器14に上流の仕分けエリアSおよび移動車ピッキング作業エリアAにおいて格納された物品のデータ(商品名)とピック数が出力され、次にピッキング作業を開始する新たな空の集品容器14の荷番データが出力される。
【0087】
統括制御部101より前記荷番の集品容器14に上流の仕分けエリアSおよび移動車ピッキング作業エリアAにおいて格納された物品のデータ(商品名)とピック数が入力されると(ステップ−17)、これらデータを前記リストに追加し、さらにこのリストに店舗と荷番のデータを付加した明細データを形成し、ラベルプリンタ79へ出力して明細ラベルを発行させる(ステップ−18)。
【0088】
続いて統括制御部101より入力した新たな空の集品容器14の荷番データと店舗のデータからなる出荷データを形成し、ラベルプリンタ79へ出力して出荷ラベル32を発行させる(ステップ−20)。
【0089】
上記構成のディジタルピッキング作業エリアBにおける作業員Hの動作を説明する。
1.分岐コンベヤ43あるいは上流の仕分けエリアSより担当の仕分けエリアS内に集品容器14がフリーローラコンベヤ52または53によって移動されてくると、作業員Hは、集品容器14の出荷ラベル32をハンディ式のバーコードリーダ74により読み取る。
2.すると、ディジタルピッキングコントローラ94により、作業表示灯73、作業指示表示器72およびステーション表示器78のディジタル表示器80に作業指示のコード”n””P””E”が表示され、作業指示表示器72およびステーション表示器78のディジタル表示器80にこの仕分けエリアSにおいてピッキング作業があるとき、集品容器14の出荷ラベル32に記載された荷番の下三桁が表示される(図12参照)。作業員Hは、この下三桁の表示と出荷ラベル32に記載された荷番の下三桁が一致することを確認する。
【0090】
また作業員Hは、ピッキング作業がなく、コードが”n”のとき、集品容器14を下流の仕分けエリアSへ移動させ、コードが”P”のとき、集品容器14を中央の合流コンベヤ44へ投入する。
3.ピッキング作業があるとき、ピッキング作業があるベイVのベイ表示灯69が点灯し、ピッキング表示器68の表示ランプ71が点灯し、ディジタル表示器70にピック数が表示される。
4.作業員Hは、ピッキング表示器68の表示にしたがって、その区画収納空間64からピック数の物品62をピッキングして表示/完了ボタン71を押し、ピッキングした物品62を集品容器14内へ格納する。すると、ピッキング表示器68の表示ランプ71とディジタル表示器70は消灯され、またベイV内のピッキング作業が終了するとベイ表示灯69が消灯される。
5.また仕分けエリアS内のピッキング作業が終了すると、ブロック完了ボタン76の表示ランプが点灯し、コードが”E”のとき、明細ラベルがラベルプリンタ79により発行される。
【0091】
作業員Hは、このブロック完了ボタン76の表示ランプの点灯を確認すると、上記コードを確認し、コードが”n”のとき、集品容器14を下流の仕分けエリアSへ移動させ、コードが”P”のとき、集品容器14を中央の合流コンベヤ44へ投入し、コードが”E”のとき、ラベルプリンタ79により発行された明細ラベルを集品容器14内へ入れ、蓋14Aをして中央の合流コンベヤ44へ投入する。そして、ブロック完了ボタン76の完了スイッチを操作する。
【0092】
これによりこの仕分けエリアSにおける集品容器14への集品が終了する。
6.ピッキング作業の途中で集品容器14が満杯となると、作業員Hは、ステーション表示器78のステーションスイッチ81を押す。すると、明細ラベルと出荷ラベル32がラベルプリンタ79により発行される。作業員Hは、ラベルプリンタ79により発行された明細ラベルを満杯となった集品容器14内へ入れ、蓋14Aをして中央の合流コンベヤ44へ投入し、続いて空の集品容器14をフリーローラコンベヤ52または53の下から取り出して、出荷ラベル32を取り付けて、ピッキング作業を続行する。蓋14Aが閉められた集品容器14は、以後分岐装置42により分岐されることなく、出荷場または仕分け場へ搬送される。
【0093】
このように、作業表示灯73、作業指示表示器72およびステーション表示器78のディジタル表示器80にコード”P”または”E”が表示されることにより、下流の仕分けエリアSへピッキング作業のない集品容器14が循環して作業効率が低下することを防止できる。
【0094】
また集品が終了した集品容器14または満杯となった集品容器14の蓋14Aが閉められ、分岐不許可ラベル31が現れることによって、合流コンベヤ44によりメインコンベヤ41へ合流した後は、下流のピッキング棚群51へ分岐されることが防止されることにより、他のピッキング棚群51内を循環して作業効率が低下することを防止することができる。
【0095】
なお、本実施の形態では、集品容器14の側面で開いた蓋14Aにより遮蔽される位置に分岐不許可ラベル31を取り付け、このラベル31を読み取ったときに分岐をしないようにしているが、蓋14Aの裏面で、蓋14Aが開いたときに現れる位置に分岐「許可」ラベルを取り付け、ラベルを読み取ったとき(蓋14Aが開いているとき;集品が終了していない状態)に集品容器14を分岐するようにしてもよい。また蓋14Aの表面に分岐「許可」ラベルを取り付け、蓋14Aを開いたときに分岐「許可」ラベルが蓋14Aにより遮蔽されるようにしてもよい(このとき分岐装置用のバーコードリーダ45は集品容器14の上面からラベルを読み取ることになる)。
【0096】
また本実施の形態では、移動車ピッキング作業エリアAにおいて、シングルオーダタイプの第1移動車とマルチオーダタイプの第2移動車を使い分けているが、第1移動車のみ、または第2移動車のみでピッキング作業を実行するようにしてもよい。
【0097】
また本実施の形態では、移動車ピッキング作業エリアAにおいて、各集品容器14が満杯となったとき、移動車1より満杯データをその都度移動車ピッキングコントローラ93へ送信しているが、各満杯データを移動車1のコントローラ25へ記憶しておき、ピッキング終了位置Zに到着したときに一括して送信するようにしてもよい。
【0098】
また本実施の形態では、仕分け先表示手段(出荷ラベル32)をラベルにより形成しているが、プレートやタグにより形成するようにしてもよい。
また本実施の形態では、図1に示すように、移動車ピッキング作業エリアAののステーション9に、印字手段および第2印字手段の一例であるラベルプリンタ10を設けているが、各移動車1にこのラベルプリンタ10を設けるようにしてもよい。ラベルプリンタ10は、出荷ラベルと集品した物品の明細ラベルを発行する。
【0099】
また本実施の形態では、図8に示すように、仕分けエリアSの中央にラベルプリンタ79を配置しているが、仕分けエリアSの下流端に設けてもよく、また各仕分けエリアS毎にラベルプリンタ79を配置しているが、対向する2つの仕分けエリアSで1台のラベルプリンタ79を共用するようにすることもできる。
【0100】
また本実施の形態では、ラベルプリンタ10および79は固定されているが、ハンディタイプとすることもできる。またラベルプリンタ10および79では明細ラベルを発行しているが、同時に仕分け先の注文による物品の金額を印字した値札を発行するようにすることもできる。またラベルプリンタ10および79を、ラベルを自動で直接、集品容器14へ貼りつける自動貼付タイプとすることもできる。
【0101】
また本実施の形態では、集品容器14に店舗別に物品を集品しているが、方面別、アイテム別、搬送トラック別などにより集品するようにしてもよい。
また本実施の形態では、ピッキング棚群51において集品容器14を循環させるフリー搬送手段としてフリーローラコンベヤ52,53を使用しているが、台車などを含むフリー状態のものを使用するようにしてもよい。
【0102】
また本実施の形態では、空の集品容器14をフリーローラコンベヤ52,53の下にストレージしているが、フリーローラコンベヤ52,53の下に駆動コンベヤ装置を配置して空の集品容器14を供給するようにしてもよい。
【0103】
また本実施の形態では、ピッキング棚3,55として流動棚を使用しているが、物品また物品を収納した容器が移動しない一般棚を使用するようにすることもできる。
【0104】
また本実施の形態では、集品容器14としてコンテナを使用しているが、段ボールやバケットやケースやトレー状のものなどで蓋付きのもの(封函可能なもの)を使用するようにしてもよい。また蓋14Aは着脱可能なものであってもよい。
【0105】
また本実施の形態では、ピッキング表示器68、ステーション表示器78、ブロック完了ボタン76に押しボタンスイッチを使用しているが、これらのスイッチ機能をひもを引っ張ることによりオンするスイッチやフットスイッチに代えることもできる。またピッキング棚3,55の区画収納空間5,64に、ピッキングする物品あるいは容器が無くなったことを報知(入力)する補充報知(入力)手段を設けるようにすることもできる。また、この補充報知(入力)手段の機能をピッキング表示器68に持たせてもよい。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、集品容器が満杯となったとき、満杯となった集品容器は卸しへ行き、さらに空の集品容器を取りにいく手間がなくなり、作業効率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるピッキング設備の移動車ピッキング作業エリアの概略配置図である。
【図2】同ピッキング設備の移動車ピッキング作業エリアの要部斜視図である。
【図3】同ピッキング設備の移動車の正面および側面図である。
【図4】同ピッキング設備の移動車のピッキング端末機の画面図である。
【図5】同ピッキング設備の集品容器の斜視図である。
【図6】同ピッキング設備の集品容器に取り付けられる出荷ラベルの正面図である。
【図7】同ピッキング設備のディジタルピッキング作業エリアの概略配置図である。
【図8】同ピッキング設備のディジタルピッキング作業エリアのピッキング棚群の配置図である。
【図9】同ピッキング設備のディジタルピッキング作業エリアのピッキング棚群の要部側面図である。
【図10】同ピッキング設備のディジタルピッキング作業エリアのピッキング棚の正面図である。
【図11】同ピッキング設備の作業指示表示器、ステーション表示器、ブロック完了ボタン、ピッキング表示器、作業表示灯の正面図である。
【図12】同ピッキング設備の作業指示表示器とステーション表示器による作業指示の説明図である。
【図13】同ピッキング設備の制御構成図である。
【図14】同ピッキング設備の制御構成図である。
【図15】同ピッキング設備の移動車ピッキングコントローラの動作を説明するフローチャートである。
【図16】同ピッキング設備の移動車ピッキングコントローラにおける作業データの割り当ての説明図である。
【図17】同ピッキング設備の移動車ピッキングコントローラにおける作業データの割り込みの説明図である。
【図18】同ピッキング設備の移動車のコントローラの動作を説明するフローチャートである。
【図19】同ピッキング設備のディジタルピッキングコントローラの制御ブロック図である。
【図20】同ピッキング設備のディジタルピッキングコントローラにおけるピッキングデータリストの図である。
【図21】同ピッキング設備のディジタルピッキングコントローラの仕分け制御部の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
A 移動車ピッキング作業エリア
B ディジタルピッキング作業エリア
C コンベヤ装置
H 作業員
S 仕分けエリア
1 移動車
2 走行経路
3,55 ピッキング棚
4 作業ゾーン
5,64 区画収納空間
7 無線通信装置
8 ステーション
9 端末装置
10 ラベルプリンタ
14 集品容器
14A 蓋
19 ピッキング端末機
20,21 バーコードリーダ
25 移動車のコントローラ
31 分岐不許可ラベル
32 出荷ラベル
41 メインコンベヤ
42 分岐装置
43 分岐コンベヤ
44 合流コンベヤ
45 バーコードリーダ
51 ピッキング棚群
52,53 フリーローラコンベヤ
57 ステーション
68 ピッキング表示器
69 ベイ表示灯
72 作業指示表示器
73 作業表示灯
74 バーコードリーダ
76 ブロック完了ボタン
78 ステーション表示器
79 ラベルプリンタ
91 制御用コンピュータ
93 移動車ピッキングコントローラ
94 ディジタルピッキングコントローラ

Claims (6)

  1. 物品を収納した複数の区画収納空間を有するピッキング棚と、
    前記ピッキング棚の区画収納空間からの物品の取り出し情報が指示される指示手段および前記物品を集品する集品容器を載置する載置部を有する複数の移動車と、
    仕分け先の物品の集品要求に応じて、仕分け先別に集品する物品の情報を管理し、前記各移動車へ集品する物品を割り当て、各移動車の指示手段へ物品の取り出し情報を指示する管理手段と
    を備え、
    前記ピッキング棚に沿って前記移動車を移動させながら、前記指示手段の指示にしたがってピッキング棚の区画収納空間から物品を取り出し、前記集品容器へ格納することにより、物品の集品を行うピッキング設備であって、
    前記移動車に、前記集品容器内に集品された物品が一定容積以上となったときまたは集品された物品の重量が所定重量以上となったときに、集品容器へ集品した物品または集品容器へ集品していない物品の情報を含む満杯情報を前記管理手段へ伝達する伝達手段を設け、
    前記移動車を、1つの仕分け先だけの物品の集品を行う第1移動車と、複数の仕分け先の物品の集品を行う第2移動車に分類し、
    前記管理手段は、仕分け先毎に、集品する物品の数量または物品の種類またはこれらの組合せにより、前記第1移動車または第2移動車を選択し、各移動車へ集品する物品を割り当て、各移動車の指示手段へ順に物品の取り出し情報を指示し、前記伝達手段より満杯情報を受け取ると、この移動車において集品していない物品の取り出し情報を、物品の取り出し情報を指示する他の前記第2移動車に割り当て、この情報をこの他の第2移動車の指示手段へ指示すること
    を特徴とするピッキング設備。
  2. 管理手段は、先の移動車により集品していない物品の取り出し情報を、優先的に次に物品の取り出し情報を指示する第2移動車に割り当てること
    を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。
  3. 移動車に、仕分け先別の複数の載置部を設け、いずれかの載置部の集品容器において、集品された物品が一定容積以上となったときまたは集品された物品の重量が所定重量以上となったときに、各載置部別に管理手段へ満杯情報を伝達する伝達手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のピッキング設備。
  4. 集品容器に集品された物品の明細を発行する印字手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のピッキング設備。
  5. 集品容器には蓋が付属され、
    集品された物品が一定容積以上となったときまたは集品された物品の重量が所定重量以上となったときに、印字手段により発行された明細が集品容器に入れられ、集品容器に蓋が取り付けられること
    を特徴とする請求項4に記載のピッキング設備。
  6. 移動車に載置する集品容器に取り付けられる仕分け先を識別する仕分け先表示手段を発行する第2印字手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のピッキング設備。
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