JP5742444B2 - ピッキング設備 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に開示されているピッキング設備は、各作業ゾーンにそれぞれ、ベルトコンベヤに沿って仮置台を配置しておき、手待ちが発生すると、次に隣接する上流の作業ゾーンより搬送されてくる集品容器に対して投入(集品)する物品を、予め、自分の作業ゾーンの収納棚から取り出して仮置台に投入して集めておき、上流の作業ゾーンより自分の作業ゾーンに集品容器が搬送されてくると、仮置台より移載する構成とされ、ピッキング作業の時間を短縮し、作業効率を改善している。
前記各ゾーンにおいて搬送されている、前記区域を、前記仕分け先の物品要求情報により順に特定し、前記各ゾーンにおいて、自ゾーン、または自ゾーンに隣接する上流ゾーンにおいて搬送されていると特定された前記区域に、それぞれ割り付けられた前記仕分け先の物品要求情報に応じて、自ゾーンの前記物品収納部から取り出された物品を投入するピッキング作業の有無を判定し、ピッキング作業が無いと判定すると、前記上流ゾーンよりさらに上流において搬送されていると特定された区域の中から、それぞれに割り付けられた仕分け先の物品要求情報により、前記ピッキング作業が必要な区域を、仮置き対象の区域として求め、この仮置き対象の区域の前記仕分け先の物品要求情報に基づいて、この区域用に前記物品収納部から取り出した物品を、前記仮置棚へ仮置きするよう指示し、仮置き棚に置かれた前記物品は前記上流ゾーンにおいて投入されるものとし、
前記仮置き対象の区域用に取り出す物品に、仮置き不可品が含まれているかどうか、ま
たは物品の総数が所定個数以上かどうかを判定し、仮置き不可品が含まれていると判定し
たとき、または物品の総数が所定個数以上と判定したとき、仮置き対象とした区域をその
対象から外すことを特徴とするものである。
無いとき、上流ゾーンよりさらに上流で搬送されていると特定された区域の中からピッキ
ング作業が必要な区域が求められ、この区域に収納する物品を物品収納部から取り出し、
仮置棚に仮置きするよう指示される。これにより、ピッキング作業を行う作業者は、自ゾ
ーンおよび上流ゾーンにおいてピッキング作業が無い手待ち時間を利用して、さらに上流
においてピッキング対象の区域用に物品を取り出して仮置棚に仮置きしておくことができ
、この区域が搬送手段により搬送されてきたとき、効率よく物品を移載できる。また、仮置きする物品が、仮置き不可品の場合、または所定個数以上の場合、この集品容器を、仮置き対象の集品容器から外すことにより、作業者の負担が軽減され、作業効率が上がる。
上記構成によれば、仮置き対象の区域を、前記特定の範囲の区域としたことにより、隣
接する上流ゾーンに接近している区域について、仮置き対象から除くことができ、上流ゾ
ーンでのピッキング作業と仮置きピッキング作業とが重なり、作業が混乱することが避け
られ、仮置きピッキング作業の円滑化が図られる。
前記各ゾーンにおける仮置き対象の区域は、予め設定された範囲の区域としたことを特徴とするものである。
上記構成によれば、仮置き対象の区域を、予め設定された範囲の区域とすることにより
、上流ゾーンでのピッキング作業と仮置きピッキング作業とが重なり、作業が混乱するこ
とを避けられることが可能となり、仮置きピッキング作業の円滑化が図られる。
て、前記各ゾーンに設けた仮置棚にそれぞれ、前記仮置きする物品の総数、または仮置対
象の区域に割り付けられた前記仕分け先の物品要求情報符号を表示する仮置き表示器を設
け、前記仮置き表示器は、この表示器を設けた仮置棚に物品を仮置きするときに、前記総
数を表示し、仮置き対象の区域が、前記仮置棚を設けた自ゾーンに隣接する上流ゾーンに
搬送されてくると、前記仕分け先の物品要求情報を表示し、前記仮置棚から仮置き対象の
区域に対して物品を移載するよう指示することを特徴とするものである。
て、前記各ゾーンには、複数の仮置棚が配置され、これら仮置棚は、上流に位置する仮置
棚から順に使用されることを特徴とするものである。
図1に本発明の実施の形態におけるピッキング設備の概略構成図を示す。
ピッキング設備は、集品される物品11(図2)が収納される収納箱12(図2)が保管されるストレージラインAと、収納箱12から取り出された物品11を収納(集品)する集品容器10を循環搬送する搬送ラインBと、封印エリアDと、詰め替えエリアEと、袋掛けエリアFから構成されている。
また前記ストレージラインAおよび搬送ラインBは、複数のゾーンZ(後述する)に区画されており、各ゾーンZにはピッキング作業(後述する)を行う作業者Hが1人ずつ配置され、これら作業者Hに対して(作業者Hから見て)、またこれら作業者Hを挟んで、ストレージラインA(後述するフローラック15)と搬送ラインB(後述する直進搬送ライン21)は反対側に配置されている。また前記集品容器10は袋掛けがされている。
上記全体構成により、各ゾーンZにおいて、作業者Hにより、前記オーダーに基づいて、搬送ラインBにより搬送されてくる各集品容器(袋内)10に対して、ストレージラインAに保管された物品11が取り出されて投入されることにより、ピッキング作業が実行される(詳細は後述する)。
そして、前記封印エリアDにおいて、ストレージラインAにおいて、ピッキング作業が終了して搬送ラインBにより搬送されてきた集品容器10内の物品11が検品され、袋が折り畳まれて封印され、続いて詰め替えエリアEにおいて、集品容器10の封印済み物品11(袋積めされた、集品済み物品11)が寄せ箱(出荷箱;図示せず)へ詰め替えられて出荷され、続いて袋掛けエリアFにおいて、物品11の詰め替えが終了して空となった集品容器10に袋掛けが行なわれ、前記ストレージラインAより上流に戻される。このように、集品容器10は、搬送ラインBにより循環し、集品容器10自体は出荷されることはない設備とされている。封印エリアDと、詰め替えエリアEと、袋掛けエリアFについては、詳細な説明は省略する。
『ストレージラインA』;ストレージラインAは、図2〜図4に示すように、フローラック(ピッキング棚の一例)15から構成され、フローラック15は、1種類(1アイテム)の物品11が収納された収納箱12が載置される(収納される)間口16(物品収納部の一例)を複数列有する棚17を、上下に複数段(本実施の形態では3段;3段以上が好ましい)配置して構成され、複数の間口16(本実施の形態では、棚が3段で、間口が8列の計24個)毎に区画されて、集品容器10へ集品する物品11の取り出し作業を実行するゾーンZが設定(形成)されている。そして、ゾーンZ毎にそれぞれ、ゾーンコントローラ24(図7)が備えられている。
作業者Hは、各間口表示器19の表示に従って、間口16(収納箱12)から物品11をピッキングして集品容器10、あるいは後述する仮置棚45へ投入する。
またゾーンZ毎に、上記アキュムレーション部22は、複数個(実施の形態では6個)設けられ、すなわち各ゾーンZは、最大6個(複数個の一例)の集品容器10を蓄積・順送り可能とされている。またゾーンZ毎にそれぞれ、図3に示すように、直進搬送ライン21に沿って、集品容器10の高さまで垂設された治具23A上に、テープスイッチ(投入終了操作手段の一例)23が上向きな姿勢で設けられ、テープスイッチ23の高さ位置を、集品容器10の上面の高さに揃えている。
またフローラック15に沿う直進搬送ライン21に沿って、作業者H側と反対側に、各ゾーンZ毎に、仮置棚45が設けられている。
前記治具40は、側面視コ字状で、一部がコンテナ25の側面に引っ掛けられており、投入表示器26は、治具40の他端の上部に、すなわち作業者H側の集品容器10の上端部外方に、上向きとなる姿勢となるように取り付けられ、集品容器10の開放部に物品11を投入するときに、妨害となることなく、且つ作業者Hが見やすい位置に配置され、作業効率が改善されている。
なお、図2に示すように、各集品容器10は、直進搬送ライン21により、コンテナ25の長軸方向が搬送方向正面となり、投入表示器26が作業者Hとは反対側に位置するように搬送され、上述したように、ゾーンZ毎に複数個(実施の形態では最大6個)の集品容器10が、蓄積・順送り可能とされている。
また直進搬送ライン21に、集品容器10を容器搬送方向へ案内するとともに、前記左右方向のずれを規制する左右一対の丸パイプガイド(案内手段の一例)28が設けられている。この丸パイプガイド28により、集品容器10が搬送中に前記左右方向にずれ、投入表示器26と後述するRFIDリーダ42A,RFIDライタ42Bと接触することを防止している。
カバー39Aは、容器搬送方向の下流側からランプ38の点灯状態を認識でき、且つ正面から認識できないように、容器搬送方向のみが開放されているカバーであり、またカバー39Bは逆に、正面からランプ38の点灯・点滅状態を認識でき、且つ容器搬送方向の下流側から認識できないように、正面が開放されているカバーである。
なお、詳細は後述しないが、封印エリアD、詰め替えエリアEを移動中には、無線機36により受信したデータによる、集品容器10に集品されている「物品11の総数」(検数;検品数量)が表示される。
またバッテリ37により、ランプ部31,33のランプ38と、ディジタル表示器32と、無線機36と、表示器コントローラ35に給電されている。
なお、これらRFIDリーダ42A,42Bとしては、RFIDの書き込み(IN)と読み出し(OUT)を同時に可能なRFIDリーダ/ライタを使用している。
また、RFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーは、各RFIDリーダ42Aにより読み取られることにより、RFID34の位置、すなわちRFID34が組み込まれた投入表示器26の位置、すなわち投入表示器26を取り付けた集品容器10の位置(どのゾーンZを移動しているか)が特定される(詳細は後述する)。
ピッキング設備の制御手段として、上記ゾーンZ毎のゾーンコントローラ24に加えて、統括コントローラ51と、通信コントローラ52が備えられている。
そして、統括コントローラ51には、予め、注文対象の物品11がそれぞれ格納されているゾーンZの間口16の配列データ(各物品11に対応するゾーンZの間口16のデータ)が設定されている。
(イ).ゾーンZ毎のゾーンコントローラ24と、通信コントローラ52へ作業の開始指令と終了指令を出力する。
(ロ).直進搬送ライン21と、戻り搬送ライン21Bを起動し、停止する。
(ハ).予め登録された各個別のユーザーからオーダー{注文:各仕分け先からの物品要求情報の一例;物品を特定する情報(例えば、物品の品種、物品名、物品コード等)と数量(個数)からなる単数または複数のデータ}を受け付けると、図9に示すように、オーダーを受けた予め登録されたユーザーの順に、ユーザーのオーダーに(あるいはユーザー、すなわち仕分け先の物品要求情報に)、連続したオーダー・ナンバー(独自の符号の一例)を割り付け、各ゾーンZの各間口16にオーダーの数量(ピッキング数量)を書き込み、ストレージラインAのピッキングデータを形成する。このとき、各ユーザー・オーダー毎に、ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを求めて記憶する。
(ニ).各ユーザーに割り付けたオーダー・ナンバーと、形成したストレージラインAのピッキングデータ(ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを含む)を、各ゾーンZのゾーンコントローラ24へ出力する。
(ホ).RFIDライタ42BによりRFID34が検出されると、ピッキングデータに基づいて、連続したオーダー・ナンバーを順にRFIDライタ42Bへ出力し、RFID34にオーダー・ナンバーを書き込ませる。これにより、投入表示器26を取り付けた集品容器10に、順に連続したオーダー・ナンバーが割り付けられる。
(ヘ).後述するゾーンコントローラ24より、欠品データ、すなわち、欠品が発生した、オーダー・ナンバー、ゾーン・ナンバー、間口16のナンバー、および数量からなるデータを入力すると、この欠品データを記憶する。
この特定している集品容器10のオーダー・ナンバーを、各ゾーンコントローラ24へ出力する。
「通常ピッキング制御」では、自ゾーンZ内を搬送されている集品容器10を物品投入対象として指定し、自ゾーンZの間口16から取り出した物品11を前記指定した集品容器10へ投入し、自ゾーンZのテープスイッチ23の操作により作業完了を確認する通常ピッキング作業を制御する。
また「先行ピッキング制御」では、自ゾーンZ内を搬送されている集品容器10に対するピッキング作業が無いとき、上流ゾーンZ内を搬送されている集品容器10を物品投入対象として指定し、自ゾーンZの間口16から取り出した物品11を前記指定した上流ゾーンZの集品容器10へ投入し、自ゾーンZのテープスイッチ23の操作により作業完了を確認する先行ピッキング作業を制御する。
また「仮置ピッキング制御」では、自ゾーンZおよび上流ゾーンZ内を搬送されている集品容器10に対するピッキング作業が無いとき、上流ゾーンZよりさらに上流において搬送されていると特定された集品容器10の中から、それぞれに割り付けられたオーダー・ナンバーによりピッキングデータを検索して、自ゾーンZにおいてピッキング作業が必要な集品容器10を求め、オーダー・ナンバーに基づいて、この集品容器10用に間口16から取り出した物品11を仮置台46へ仮置きする仮置ピッキング作業を制御する(詳細は後述する)。
ゾーンコントローラ24は、
上記配列データ、各ユーザーに割り当てられたオーダー・ナンバー、ピッキングデータ(ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを含む)、およびピッキングデータによるピッキング作業が終了しているか否かが記憶されるピッキングメモリ71と、
上流ゾーンZに上流から下流に向けて位置する(移動してきている)最大6個の各集品容器10に取り付けられた投入表示器26のRFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーが記憶される上流ゾーンメモリ72と、
自ゾーンZに上流から下流に向けて位置する最大6個の各集品容器10の同様のオーダー・ナンバーが記憶される自ゾーンメモリ73と、
データ処理部74と、上流ゾーンメモリ更新部75と、自ゾーンメモリ更新部76と、上流ゾーン先行表示制御部77と、自ゾーン表示制御部78と、ピッキング制御部79と、前送り許可制御部80と、残像表示制御部82と、仮置処理部83から構成されている。
すなわち、図11に示すように、上流ゾーンメモリ更新部75は、統括コントローラ51より出力された各ゾーンのメモリのデータのうち、上流ゾーンZに相当するゾーンのメモリのデータを上流ゾーンメモリ72に書き込む。
すなわち、図11に示すように、自ゾーンメモリ更新部76は、統括コントローラ51より出力された各ゾーンのメモリのデータのうち、自ゾーンZに相当するゾーンのメモリのデータを自ゾーンメモリ73に書き込む。
オーダー・ナンバーにピッキングデータが有れば(ピッキング作業が有れば)、そのオーダー・ナンバーを記憶し、さらに最も下流のオーダー・ナンバー(集品容器10)をピッキング作業対象のオーダー・ナンバー(集品容器)として決定し、そのオーダー・ナンバーに、色指定と自ゾーンZのナンバーを加えてピッキング制御部79へ出力する。またこのピッキング作業対象の集品容器10のオーダー・ナンバーを除いた他のオーダー・ナンバーに、黄色の色指定、自ゾーンZのナンバー、および点灯信号であることを加えた自ゾーン黄色点灯データを通信コントローラ52へ出力する。この自ゾーン点灯データに基づいて、第2ランプ部33のランプ38が黄色に点灯される(後述する)。
また検索してオーダー・ナンバーにピッキングデータが無ければ(ピッキング作業が無ければ)、オーダー・ナンバーに、自ゾーンZのナンバー、および消灯信号であることを加えた自ゾーン消灯データを通信コントローラ52へ出力し、ピッキングデータ無し信号を上流ゾーン先行表示制御部77と仮置処理部83へ出力する。前記自ゾーン消灯データに基づいて、第2ランプ部33のランプ38が消灯される(後述する)。
オーダー・ナンバーにピッキングデータが有れば(ピッキング作業が有れば)、オーダー・ナンバーを記憶し、続いて自ゾーン表示制御部78より前記ピッキングデータ無し信号を入力しているかどうかを確認する。ピッキングデータ無し信号を確認すると、最も下流のオーダー・ナンバー(集品容器10)をピッキング作業対象のオーダー・ナンバー(集品容器)として決定し、そのオーダー・ナンバーに、色指定と上流ゾーンZのナンバー(自ゾーンZのナンバーより1を減算)を加えてピッキング制御部79へ出力する。
またこのピッキング作業対象の集品容器10のオーダー・ナンバーを除いた他のオーダー・ナンバーに、黄色の色指定、上流ゾーンZのナンバー、および点灯信号であることを加えた上流ゾーン黄色点灯データを通信コントローラ52へ出力する。また検索してオーダー・ナンバーにピッキングデータが無ければ(ピッキング作業が無ければ)、オーダー・ナンバーに、上流ゾーンZのナンバー、および消灯信号であることを加えた上流ゾーン消灯データを通信コントローラ52へ出力し、ピッキングデータ無し信号を仮置処理部83へ出力する。前記上流ゾーン点灯データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が黄色に点灯され、また前記上流ゾーン消灯データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が消灯される(後述する)。
仮置制御部85の動作を図14のフローチャートを参照しながら説明する。
仮置制御部85は、自ゾーン表示制御部78および上流ゾーン先行表示制御部77からピッキングデータ無し信号を入力すると(ステップ−1,2)、すなわち、自ゾーンZおよび上流ゾーンZ内を搬送されている集品容器10に対するピッキング作業が無いと、仮置ピッキング制御を実行する。
すなわち自ゾーンメモリ73より基準オーダー・ナンバーを確認し(ステップ−3)、続いて基準オーダー・ナンバーより上記特定の範囲の集品容器10のオーダー・ナンバーを求め(ステップ−4)、この中から自ゾーンZに最も近い下流側のオーダー・ナンバーから順に、ピッキングメモリ71を検索して、自ゾーンZのピッキングデータの有無(自ゾーンZの間口16よりピッキングして自ゾーンZの仮置台46へ仮置きする物品11が有るか否か)を確認する(ステップ−5,6,7)。ピッキングデータが有りと確認した時点で、このオーダー・ナンバーの集品容器10を(仮の)仮置き対象として認識する(ピッキング作業が必要な集品容器10を求める)(ステップ−8)。
次に、このオーダー・ナンバーにより再度ピッキングメモリ71を検索して、ピッキングデータにより、仮置き対象の集品容器10のために集品し仮置きする物品11が、仮置き不可品{容量(外形・重量)が作業者に負担が掛かり過ぎる所定の容量を超える物品}かどうか、または所定個数(仮置台46に収納できる容量を超えると推定される個数)以上かどうかを確認し(ステップ−9,10)、確認するとこの集品容器10を、仮置き対象の集品容器から外して(スキップして)、再度、このオーダー・ナンバーより1つ上流のオーダー・ナンバーから順に、ピッキングメモリ71を検索して、自ゾーンのピッキングデータの有無(自ゾーンZの間口16よりピッキングして自ゾーンZの仮置台46へ仮置きする物品11が有るか否か)を確認していく。
そして、仮置き対象の集品容器10のために集品し仮置きする物品11が、仮置き不可品でもなく、または所定個数以上でもないオーダー・ナンバーの集品容器10を仮置き対象として特定する(ステップ−11)。
このように、仮置き対象の集品容器10のオーダー・ナンバーが見つかると、続いて、仮置メモリ86に各仮置台46のオーダー・ナンバーが記憶されているかどうかにより、空き仮置台46が有るかどうかを確認し(ステップ−12)、有ると、最も上流側の仮置台46を仮置きする台として特定し(ステップ−13)、この仮置台46の仮置表示器47の数量表示器47Aに、見つかったピッキングデータに基づく仮置き物品11の総数を表示させ、完了押釦スイッチ47Bのランプを黄色で点灯させ、すなわち仮置対象の集品容器10用に間口16から取り出した物品11を仮置台46へ仮置きするよう指示し(ステップ−14)、続いて見つかったオーダー・ナンバーをピッキング制御部79へ出力する(ステップ−15)。
そして、仮置表示器47の完了押釦スイッチ47Bの操作信号(仮置終了信号)を入力すると(ステップ−16)、仮置メモリ86に対して、仮置き作業が終了した仮置台46にオーダー・ナンバーを記憶し(ステップ−17)、完了押釦スイッチ47Bのランプを消灯させる(ステップ−18)。数量表示器47Aに表示している仮置き物品11の総数はそのまま残す。またピッキング制御部79へ仮置き終了信号を出力して(ステップ−19)、終了する。
<移載制御部87>;移載制御部87は、予め、自ゾーンZのゾーン・ナンバーを記憶しており、自ゾーン表示制御部78および上流ゾーン先行表示制御部77からピッキングデータ無し信号を入力すると(ステップ−1,2)、すなわち、自ゾーンZおよび上流ゾーンZ内を搬送されている集品容器10に対するピッキング作業が無いと、仮置台46に仮置きされている物品11を、対象の集品容器10へ移載する制御を実行する。
すなわち、仮置メモリ86に記憶されたオーダー・ナンバーにより、上流ゾーンメモリ72を監視しており、すなわち上流ゾーンZにオーダー・ナンバーの仮置対象の集品容器10が搬送されてきたかどうかを監視しており(ステップ−3)、上流ゾーンZにオーダー・ナンバーが現れると、現れたオーダー・ナンバーの仮置台46の仮置表示器47の数量表示器47Aに、このオーダー・ナンバーを表示させ、完了押釦スイッチ47Bのランプを自ゾーンZの色(ゾーンZのナンバーが奇数のとき赤色、偶数のとき緑色)で点灯させ(ステップ−4)、続いて、オーダー・ナンバーに、色指定と上流ゾーンZのナンバー(自ゾーンZのナンバーより1を減算)を加えた上流ゾーン仮置点灯データを通信コントローラ52へ出力する(ステップ−5)。
そして、テープスイッチ23の操作信号を入力すると(ステップ−6)、物品11の移載終了と判断して、仮置表示器47の数量表示器47Aの表示と完了押釦スイッチ47Bのランプを消灯させ(ステップ−7)、オーダー・ナンバーに、上流ゾーンZのナンバー、および消灯信号であることを加えた上流ゾーン仮置消灯データを通信コントローラ52へ出力し(ステップ−8)、さらに仮置メモリ86に記憶されていたオーダー・ナンバーを消去する(ステップ−9)。そして、移載したオーダー・ナンバーのピッキングメモリ71のピッキングデータをピッキング作業終了として(ステップ−10)、終了する。
前記上流ゾーン仮置点灯データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が指定された色に点灯され、また前記上流ゾーン仮置消灯データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が消灯される(後述する)。
また自ゾーン表示制御部78または上流ゾーン先行表示制御部77からオーダー・ナンバーを入力したときは、入力したオーダー・ナンバーに、色(赤色または緑色)指定、自ゾーンZのナンバーまたは上流ゾーンZのナンバー、および点灯信号であることを加えた自ゾーンピッキング点灯データ、または上流ゾーンピッキング点灯データを通信コントローラ52へ出力する。前記自ゾーンピッキング点灯データに基づいて、第2ランプ部33のランプ38が赤色または緑色に点灯され、また前記上流ゾーンピッキング点灯データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が赤色または緑色に点灯される(後述する)。
続いて検索したピッキング作業対象の集品容器10のピッキングデータにしたがって、間口表示器19により、ランプ38の色を指定して(自ゾーン表示制御部78または上流ゾーン先行表示制御部77からオーダー・ナンバーを入力したときは赤色または緑色、仮置処理部83からオーダー・ナンバーを入力したときは黄色)、物品11を取り出す間口16と取り出す物品11の数量を表示する。
そして、表示した全ての間口表示器19の完了押釦スイッチ19Bの操作により、間口16からの物品11の取り出しを確認し、あるいは間口表示器19の欠品スイッチ19Cの操作により、間口16からの物品11の取り出しができないこと(欠品)を確認すると物品11の取り出しは終了した(物品取り出し終了)と認識する。
そして、自ゾーン表示制御部78または上流ゾーン先行表示制御部77からオーダー・ナンバーを入力したときは、自ゾーンZのテープスイッチ23の操作信号の入力(投入終了操作手段の操作終了信号の入力の一例)を確認すると、ゾーンZおける集品容器10へのピッキング作業終了と認識する。
なお、上記テープスイッチ23が操作され、その操作信号を入力すると、物品取り出し終了かどうかを確認し、物品取り出し終了の確認の前に、操作されていると、投入表示器26に物品取り出しが終了していないことを表示するために、自ゾーンピッキング点灯データを、ランプの点滅に切り替えた自ゾーンピッキング点滅データとして、あるいは上流ゾーンピッキング点灯データを、ランプの点滅に切り替えた上流ゾーンピッキング点滅データとして通信コントローラ52へ出力する。前記自ゾーンピッキング点滅データに基づいて、第2ランプ部33のランプ38が赤色または緑色に点滅され、あるいは前記上流ゾーンピッキング点滅データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が赤色または緑色に点滅される(後述する)。
ピッキング作業終了を認識すると、実行したピッキングメモリ71のピッキングデータをピッキング作業終了とし、ピッキング作業が終了したオーダー・ナンバーを、前送り許可制御部80へ出力し、続いてピッキングデータにおいて、自ゾーンZがピッキング終了ゾーンに設定されているかどうかを確認する。自ゾーンZがピッキング終了ゾーンに設定されている場合、オーダー・ナンバーに、白黒反転した“オーダー・ナンバー”(“物品の投入終了”の表示の一例)表示指令、および消灯信号であることを加えたゾーン終了消灯データを通信コントローラ52へ出力する。
また、間口表示器19の欠品スイッチ19Cの操作により、間口16からの物品11の取り出しができないこと(欠品)を確認した場合、統括コントローラ51へ、上述した欠品データ、すなわち、欠品が発生した、オーダー・ナンバー、自ゾーンZのナンバー(ゾーン・ナンバー)、欠品スイッチ19Cが操作された間口16のナンバー、およびピッキング予定の数量からなるデータを出力する。
また仮置処理部83より、上記仮置き終了信号を入力すると、仮置きピッキング作業終了と認識する。
<上流ゾーン残像点灯部88>;上流ゾーン残像点灯部88は、一定の時間(スキャン時間)毎に、上流ゾーンメモリ72に記憶されているオーダー・ナンバーにより、ピッキングメモリ71を検索して、記憶されているピッキングデータが「ピッキング作業終了」となっているか否かを確認する。{上述したように、ピッキング制御部79または仮置処理部83により、テープスイッチ23の操作によってゾーンZにおける集品容器10へのピッキング作業終了を確認し、確認すると、実行したピッキングメモリ71のピッキングデータ(オーダー・ナンバーを含む)を「ピッキング作業終了」としている。}
上流ゾーンZにおいてピッキング作業終了であることを確認すると、オーダー・ナンバーを上流ゾーン残像消灯部89に出力し、またオーダー・ナンバーに、上流ゾーンZのナンバー、および白色の点灯であることを加えた上流ゾーン白色点灯データを、通信コントローラ52へ出力する。
<上流ゾーン残像消灯部89>;上流ゾーン残像消灯部89は、上流ゾーン残像点灯部88より入力したオーダー・ナンバーを記憶し、一定の時間(スキャン時間)毎に、記憶したオーダー・ナンバーにより、上流ゾーンメモリ72を検索し、上流ゾーンメモリ72より消えたかどうか、すなわち集品容器10が上流ゾーンZより自ゾーンZへ移動したかどうかを確認する。確認すると、オーダー・ナンバーに、上流ゾーンZのナンバー、および白色の消灯であることを加えた上流ゾーン白色消灯データを、通信コントローラ52へ出力し、記憶していたオーダー・ナンバーを消去する。
<自ゾーン残像点灯部90>;自ゾーン残像点灯部90は、一定の時間(スキャン時間)毎に、自ゾーンメモリ73に記憶されているオーダー・ナンバーにより、ピッキングメモリ71を検索して、記憶されているピッキングデータが「ピッキング作業終了」となっているか否かを確認する。
自ゾーンZにおいてピッキング作業終了であることを確認すると、オーダー・ナンバーを自ゾーン残像消灯部91に出力し、またオーダー・ナンバーに、自ゾーンZのナンバー、および白色の点灯であることを加えた自ゾーン白色点灯データを、通信コントローラ52へ出力する。
<自ゾーン残像消灯部91>;自ゾーン残像消灯部91は、自ゾーン残像点灯部90より入力したオーダー・ナンバーを記憶し、一定の時間(スキャン時間)毎に、記憶したオーダー・ナンバーにより、自ゾーンメモリ73を検索し、自ゾーンメモリ73より消えたかどうか、すなわち集品容器10が自ゾーンZより下流ゾーンZへ移動したかどうかを確認する。確認すると、オーダー・ナンバーに、自ゾーンZのナンバー、および白色の消灯であることを加えた自ゾーン白色消灯データを、通信コントローラ52へ出力し、記憶していたオーダー・ナンバーを消去する。
上記構成により、上流ゾーンメモリ72と自ゾーンメモリ73とに記憶されているオーダー・ナンバーにより、ピッキングメモリ71を検索して、記憶されているピッキングデータが「ピッキング作業終了」となっているか否かどうかが確認され、ピッキング作業終了であることが確認されると、上流ゾーンメモリ72に記憶されているオーダー・ナンバーの場合、前記上流ゾーン白色点灯データが、通信コントローラ52へ出力され、前記オーダー・ナンバーが上流ゾーンメモリ72より消えると、前記上流ゾーン白色消灯データが、通信コントローラ52へ出力される。また自ゾーンメモリ73に記憶されているオーダー・ナンバーの場合、前記自ゾーン白色点灯データが、通信コントローラ52へ出力され、前記オーダー・ナンバーが自ゾーンメモリ73より消えると、前記自ゾーン白色消灯データが、通信コントローラ52へ出力される。
・自ゾーンピッキング点灯データ…第2ランプ部33のランプ38を点灯。
・自ゾーン消灯データまたはゾーン終了消灯データまたは自ゾーン白色消灯データ…第2ランプ部33のランプ38を消灯。
・自ゾーン黄色点灯データ…第2ランプ部33のランプ38を黄色に点灯。
・自ゾーンピッキング点滅データ…第2ランプ部33のランプ38を点滅。
・自ゾーン白色点灯データ…第2ランプ部33のランプ38を白色に点灯。
・上流ゾーンピッキング点灯データまたは上流ゾーン仮置点灯データ…第1ランプ部31のランプ38を点灯。
・上流ゾーン消灯データまたは上流ゾーン白色消灯データまたは上流ゾーン仮置消灯データ…第1ランプ部31のランプ38を消灯。
・上流ゾーン黄色点灯データ…第1ランプ部31のランプ38を黄色に点灯。
・上流ゾーンピッキング点滅データ…第1ランプ部31のランプ38を点滅。
・上流ゾーン白色点灯データ…第1ランプ部31のランプ38を白色に点灯。
また赤色または緑色の点滅で、物品11の取り出し作業が全て終了していないのに、テープスイッチ23が操作されたことが表示され、まだ物品11の取り出しが終了していないことが表示される。
また同第2ランプ部33のランプ38の白色の点灯(投入確認表示の一例)により、自ゾーンZに位置する集品容器10が、自ゾーンZにおいて物品11の投入対象の集品容器で、且つピッキング作業が終了したことが示される。
また赤色または緑色の点滅で、物品11の取り出し作業が全て終了していないのに、テープスイッチ23が操作されたことが表示され、まだ物品11の取り出しが終了していないことが表示される。
また同第1ランプ部31のランプ38の白色の点灯(投入確認表示の一例)により、上流ゾーンZに位置する集品容器10が、上流ゾーンZにおいて物品11の投入対象の集品容器で、且つピッキング作業が終了したことが示される。
なお、投入表示器26の第2ランプ部33のランプ38の状態(点灯/点滅/消灯の状態)は、自ゾーン表示制御部78と残像表示制御部82により制御され、また第1ランプ部31のランプ38の前記状態は、上流ゾーン先行表示制御部77と残像表示制御部82と仮置処理部83により制御されていることにより、集品容器10が上流のゾーンZから下流のゾーンZへ移動されたとき、この投入表示器26の第1ランプ部31および第2ランプ部33のランプ38の前記状態は、同時に見直され、第1ランプ部31および第2ランプ部33のランプ38の両方の前記状態が同時に更新されることになる。
上記ピッキング設備の構成による作用を説明する。
a.ゾーンZ内では、空きのアキュムレーション部22があると、前詰めされる。
b.ゾーンZに渡る移動は、ピッキング作業対象ではない集品容器10のとき、無条件で、自ゾーンZのゾーンコントローラ24より前送り許可信号が出力され、下流ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生すると移動する。
c.ゾーンZに渡る移動は、ピッキング作業対象の集品容器10Aのとき、ゾーンZのゾーンコントローラ24より前送り許可信号が出力されるまで、すなわちピッキング作業が終了するまで、下流のゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生したとしても移動することはなく停止し、ピッキング作業が終了していない最下流の集品容器10が下流のゾーンZへ移動してしまうことが阻止され、前送り許可信号の出力により、はじめて下流のゾーンZへ移動する(下流のゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生していることが条件)。
このように、ゾーンZを渡ることが可能な(許可されている)集品容器10は、ゾーンZに渡って移動するとき、下流のゾーンZが詰まっている場合(空きのアキュムレーション部22が無い場合)には待機し、下流のゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生した状態になれば移動する。
図4に示すように、自ゾーンZに位置する集品容器10に取り付けられた投入表示器26の第2ランプ部33のランプ38は、点灯または点滅または消灯し、赤色または緑色の点灯によりピッキング作業実行、黄色の点灯によりピッキング作業有り、消灯によりピッキング作業無しが表示され、このとき、自ゾーンZの各間口表示器19が表示される。また点滅により、テープスイッチ23が物品11の取り出しが全て終了していないのに操作されたことが表示される。
自ゾーンZに配置された作業者Hは、各間口表示器19の表示に基づいて、集品容器10へ投入する物品11を収納箱12より取り出して、取り出す毎に、間口表示器19の完了押釦スイッチ19Bを押し、間口表示器19の表示の消灯を確認して、物品11を取り出し、振り返って、自ゾーンZに搬送されてきており、且つ第2ランプ部33のランプ38が赤色または緑色に点灯している投入表示器26が取り付けられた集品容器10へ投入する(ピッキング作業を実行する)。(なお、欠品の場合は、間口表示器19の欠品スイッチ19Cを押す。)そして、全ての物品11の投入が終了すると、テープスイッチ23を押し、対象の集品容器10に対するピッキング作業を終了する。
このように、第2ランプ部33のランプ38は、投入表示器26が取り付けられた集品容器10が自ゾーンZに位置するとき、自ゾーンZからのみ見ることが可能で、ピッキング作業を可能とする自ゾーンランプを形成している。
またこのようにテープスイッチ23が操作されてピッキング作業を終了すると、ピッキング作業の対象であった集品容器10に取り付けられていた投入表示器26の第2ランプ部33のランプ38が、集品容器10が自ゾーンZを搬送されている間は、白色に点灯され、この集品容器10が投入作業対象であったことが表示(投入確認表示)される。
また第2ランプ部33のランプ38が点滅することにより、テープスイッチ23が、物品11の取り出しが全て終了していないのに操作されたことが表示され、よって、作業者Hは、物品11の取り出しが終了していないことを認識し、振返って各間口表示器19の表示を見直すことで、物品11の入れ忘れのミスが防止される。
第1ランプ部31のランプ38の赤色または緑色に点灯しているとき、自ゾーンZに配置された作業者Hは、各間口表示器19の表示に基づいて、隣接する上流ゾーンZに位置し、第1ランプ部31のランプ38が赤色または緑色に点灯している投入表示器26が取り付けられた集品容器10に対して、自ゾーンZの間口16から取り出した物品11を投入する(上流ゾーンにおける先行ピッキング作業を実行する)。(なお、欠品の場合は、間口表示器19の欠品スイッチ19Cを押す。)そして、全ての物品11の投入が終了すると、テープスイッチ23を押し、対象の集品容器10に対するピッキング作業を終了する。
このように、第1ランプ部31のランプ38は、投入表示器26が取り付けられた集品容器10が上流ゾーンZに位置するとき、自ゾーンZからのみ見ることが可能で、先行ピッキング作業を可能とする先行ゾーンランプを形成している。
またこのようにテープスイッチ23が操作されてピッキング作業を終了すると、ピッキング作業の対象であった集品容器10に取り付けられていた投入表示器26の第1ランプ部31のランプ38が、集品容器10が上流ゾーンZを搬送されている間は、白色に点灯され、この集品容器10が投入作業対象であったことが表示(投入確認表示)される。
また第1ランプ部31のランプ38が点滅することにより、テープスイッチ23が、物品11の取り出しが全て終了していないのに操作されたことが表示され、よって、作業者Hは、物品11の取り出しが終了していないことを認識し、振返って各間口表示器19の表示を見直すことで、物品11の入れ忘れのミスが防止される。
またピッキング作業の実行終了により、この集品容器10へのピッキング作業が終了した場合、ディジタル表示器32に、白黒が反転した“オーダー・ナンバー”が表示される。
また投入表示器26のディジタル表示器(表示画面)32は、第2ランプ部33のランプ(自ゾーンランプ)38と第1のランプ部31のランプ(先行ゾーンランプ)38の中央に取り付けられることにより、投入表示器26が取り付けられた集品容器10に物品11を投入する作業者Hより最も、見やすくされている。
<仮置作業>
図17に示すように、自ゾーンZおよび上流ゾーンZにおいてピッキング作業が無いとき、上流ゾーンZよりさらに上流の集品容器10用に、物品11が、上流側の仮置台46から順に仮置きされる。
このとき、対象の仮置台46の仮置表示器47の数量表示器47Aに、仮置きする物品11の総数が表示され、完了押釦スイッチ47Bのランプが黄色で点灯される。また物品11を取り出す間口16の間口表示器19の数量表示器19Aに、取り出す物品11の数量が表示され、完了押釦スイッチ19Bのランプが黄色で点灯される。
自ゾーンZに配置された作業者Hは、各間口表示器19の表示に基づいて、集品容器10へ投入する物品11を収納箱12より取り出して、取り出す毎に、間口表示器19の完了押釦スイッチ19Bを押し、間口表示器19の表示の消灯を確認して、物品11を取り出し、振り返って、仮置表示器47のランプが黄色に点灯されている仮置台46へ投入する。数量表示器47Aにより予め投入する物品11の総数を認識できる。そして、全ての投入が終了すると、仮置表示器47の完了押釦スイッチ47Bを操作して終了する。このとき完了押釦スイッチ47Bのランプは消灯される。
このように、仮置表示器47の表示と、間口表示器19の表示に基づいて仮置作業が実行される。
<移載作業>
図18に示すように、仮置きされた物品11は、上流ゾーンZに搬送されてきた、仮置き対象の集品容器10へ移載される。
仮置台46に仮置きされた物品11を移載する集品容器10のオーダー・ナンバーは常に監視されており、このオーダー・ナンバーの集品容器10が上流ゾーンZに搬送されてくると、自ゾーンZおよび上流ゾーンZにおいてピッキング作業が無いという条件で、現れたオーダー・ナンバーで特定される仮置台46の仮置表示器47の数量表示器19Aに、オーダー・ナンバーが表示され、完了押釦スイッチ47Bのランプが自ゾーンの色(ゾーンZのナンバーが奇数のとき赤色、偶数のとき緑色)で点灯され、集品容器10の投入表示器26の第1ランプ部31のランプ38が自ゾーンZの色で点灯される。
自ゾーンZに配置された作業者Hは、各仮置表示器47と投入表示器26のオーダー・ナンバーを確認して、仮置台46の仮置表示器47の表示に基づいて、集品容器10へ投入する物品11を仮置台46より取り出して、投入表示器26の第1ランプ部31のランプ38が自ゾーンの色で点灯されている集品容器10へ投入する。そして、全ての投入が終了すると、テープスイッチ23を操作して終了する。このとき完了押釦スイッチ47Bのランプは消灯され、数量表示器47Aにオーダー・ナンバーが消灯される。
このように、仮置表示器47の表示と、投入表示器26の表示に基づいて移載作業が実行される。
ら使用されることにより、上流側の仮置台46のほうが、上流ゾーンZに近く、仮置台4
6から取り出した物品11を移載するために作業者Hが移動する距離が短くて済むことか
ら、作業時間を短くすることができる。
また上記実施の形態では、仮置き対象の集品容器10を、自ゾーンZの最も上流に位置する集品容器10のオーダー・ナンバーを基準オーダー・ナンバーとして、上流ゾーンZよりさらに上流の特定の範囲の集品容器10としているが、仮置き対象の集品容器10を、単に予め設定された範囲の集品容器10としておくことも可能である。例えば、自ゾーンZより2つ上流のゾーンZ、あるいはそれよりさらに上流のゾーンZにおいて搬送されている集品容器10とする等である。これによっても、自ゾーンZに隣接する1つ上流ゾーンZでのピッキング作業と仮置きピッキング作業とが重なり、作業が混乱することを避けられることが可能となり、仮置きピッキング作業の円滑化が図られる。また容器搬送方向の下流に位置するゾーンZでは、自ゾーンZに集品容器10が搬送されてくる前から仮置きピッキング作業を開始することができる。したがって、容器搬送方向の下流に位置するゾーンZほど仮置棚45を設ける効果(作業効率を改善できる効果)は大きい。
逆に、容器搬送方向の上流に位置するゾーンZに仮置棚45を設けたことによる効果は、下流に位置するゾーンZと比較して少なく、よって容器搬送方向の上流に位置するゾーンZには仮置棚45を必ずしも設けることなく、すなわち全てのゾーンZに仮置棚45を設けることはなく、少なくとも容器搬送方向の下流に位置するゾーンZに仮置棚45を設けるようにしてもよい。
また本実施の形態では、投入表示器26を集品容器10に取り付けるようにしているが、図5(b)に示すように、投入表示器26を、集品容器10を載せるトレイ59に設けて、トレイ59を介して集品容器10に投入表示器26を設けるように(対応するように)してもよい。またこのような投入表示器26付きトレイ59を複数、搬送ラインBにより循環し、循環しているトレイ59に対して集品容器10を自動で投入し、自動で払い出す構成とすることもできる。
また本実施の形態では、ユーザーのオーダーに、連続したオーダー・ナンバーを割り付け、RFID34に書き込ませ、これにより、投入表示器26を取り付けた集品容器10にオーダー・ナンバーを割り付けているが、順を特定して、ユーザーまたはユーザーのオーダー、すなわち仕分け先または仕分け先の物品要求情報を、RFID34に直接書き込ませ、これにより、投入表示器26を取り付けた集品容器10に、仕分け先または仕分け先の物品要求情報を割り付けることも可能である。
また本実施の形態では、ユーザーのオーダーを特定する独自の符号として数字(オーダー・ナンバー)を使用しているが、バーコード、アルファベットなどの文字や絵文字等を使用することもできる。このとき、バーコード、文字や絵文字に順を決めて、その順にユーザーのオーダーに割り付けて、RFIDライタ42Bにより、RFID34へ書き込む。
また本実施の形態では、各ゾーンZに、1人の作業者Hを配置する構成としているが、各ゾーンZに複数(例えば、2人)の作業者Hを配置する構成とすることもできる。これにより、ゾーンZ内にピッキング対象の集品容器10が間を置くことなく搬入される状況にあっても、ゾーンZ内の作業速度が向上するため、各ゾーンZに集品容器10が滞留する恐れを低減でき、ピッキング作業の効率を向上できる。またゾーンZの作業者Hは、ピッキングした物品11を直接、集品容器10へ投入しているが(手動投入しているが)、ゾーンZ毎に、直進搬送ライン21上に、物品11の集品容器10への自動投入を行う自動投入装置を配置して物品11を自動投入するようにすることも可能である。
また本実施の形態では、直進搬送ライン21を、アキュムレーションコンベヤから構成しているが、フリーコンベヤにより構成することも可能である。
また本実施の形態では、フローラック15を直進搬送ライン21に沿って配置しているが、間口(物品収納部)16がゾーンZ毎に配置されていればよく、ゾーンZ毎に直進搬送ライン21とは、直角な向きに配置してもよい。
また本実施の形態では、ピッキング棚としてフローラック15を使用しているが、物品11または収納箱が移動しない一般棚を使用することもできる。
また本実施の形態では、フローラック15の各棚17に載置されている物品11は収納箱12に収納されているが、ピース単位とすることもでき、棚17の段数を増加させることが可能である。
また本実施の形態では、フローラック15の各棚17は固定されているが、任意に前後(直進搬送ライン21の方向)に移動・調整できる構成とすることもできる。
また本実施の形態では、集品容器10への物品11の完了を入力手段として、テープスイッチ23を使用しているが、単に完了を入力するスイッチであればよく、単なる押釦スイッチでもよい。
また本実施の形態では、仕分け先をユーザー別としているが、ユーザーに限ることはなく、店舗別、商品などのカテゴリー別あるいは区分別、地域別、搬送トラック別などとすることもできる。
B 搬送ライン
H 作業者
Z ゾーン
10 集品容器
11 物品
15 フローラック
16 間口
19 間口表示器
21 直進搬送ライン
26 投入表示器
31 第1ランプ部
32 ディジタル表示器
33 第2ランプ部
34 RFID
36 無線機
42A RFIDリーダ
42B RFIDライタ
43 アンテナ
45 仮置棚
46 仮置台
47 仮置表示器
51 統括コントローラ
52 通信コントローラ
53 送受信装置
Claims (5)
- 物品をそれぞれ収納する複数の物品収納部を有するピッキング棚を備え、前記ピッキン
グ棚に沿って、それぞれ仕分け先の物品要求情報が割り付けられた区域を有し、前記仕分
け先の物品要求情報に応じて、前記ピッキング棚の物品収納部から取り出された物品が、
前記仕分け先の物品要求情報に割り付けられた区域に投入され、前記物品を区域別に搬送する搬送手段を備えたピッキング設備であって、
前記搬送手段および前記ピッキング棚を、前記搬送手段による物品の搬送方向に沿って
、複数のゾーンに区画し、
前記各ゾーンに、前記搬送手段に沿って、前記ピッキング棚の物品収納部から取り出し
た物品を仮置きする仮置棚を設け、
前記各ゾーンにおいて搬送されている、前記区域を、前記仕分け先の物品要求情報により順に特定し、
前記各ゾーンにおいて、自ゾーン、または自ゾーンに隣接する上流ゾーンにおいて搬送
されていると特定された前記区域に、それぞれ割り付けられた前記仕分け先の物品要求情
報に応じて、自ゾーンの前記物品収納部から取り出された物品を投入するピッキング作業の有無を判定し、
ピッキング作業が無いと判定すると、前記上流ゾーンよりさらに上流において搬送され
ていると特定された区域の中から、それぞれに割り付けられた仕分け先の物品要求情報により、前記ピッキング作業が必要な区域を、仮置き対象の区域として求め、この仮置き対象の区域の前記仕分け先の物品要求情報に基づいて、この区域用に前記物品収納部から取り出した物品を、前記仮置棚へ仮置きするよう指示し、仮置き棚に置かれた前記物品は前記上流ゾーンにおいて投入されるものとし、 前記仮置き対象の区域用に取り出す物品に、仮置き不可品が含まれているかどうか、または物品の総数が所定個数以上かどうかを判定し、仮置き不可品が含まれていると判定したとき、または物品の総数が所定個数以上と判定したとき、仮置き対象とした区域をその対象から外すこと
を特徴とするピッキング設備。 - 前記各ゾーンにおける仮置き対象の区域は、自ゾーンの最も上流に位置する区域を基準として、前記自ゾーンに隣接する上流ゾーンよりさらに上流の特定の範囲の区域としたこと
を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。 - 前記各ゾーンにおける仮置き対象の区域は、予め設定された範囲の区域としたこと
を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。 - 前記各ゾーンに設けた仮置棚にそれぞれ、前記仮置きする物品の総数、または仮置対象
の区域に割り付けられた前記仕分け先の物品要求情報符号を表示する仮置き表示器を設け
、
前記仮置き表示器は、この表示器を設けた仮置棚に物品を仮置きするときに、前記総数
を表示し、仮置き対象の区域が、前記仮置棚を設けた自ゾーンに隣接する上流ゾーンに搬
送されてくると、前記仕分け先の物品要求情報を表示し、前記仮置棚から仮置き対象の区
域に対して物品を移載するよう指示すること
を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のピッキング設備。 - 前記各ゾーンには、複数の仮置棚が配置され、これら仮置棚は、上流に位置する仮置棚
から順に使用されること
を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のピッキング設備。
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