JP5540989B2 - ピッキング方法およびピッキング設備 - Google Patents
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Description
このようなピッキング作業の基本的な形態は、例えばベルトコンベヤなどの集品容器の搬送手段を、この搬送手段の移動方向に沿って複数の作業ゾーンに区画し、各作業ゾーンには他の作業ゾーンとは異なる種類の物品を収納した収納棚を配設するとともに、各作業ゾーン専属の作業者(ピッキング作業者)を配置し、ピッキング指示に基づいて各作業者が配置された自分の作業ゾーンの収納棚から指示された物品をピッキングして、前記搬送手段により搬送されてくる集品容器に収納するピッキング作業を行うものである。
このようなピッキング作業を行うピッキング設備の一例が、特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されているピッキング設備は、各集品容器に割り当てたオーダーに基づいて各作業ゾーンにおいてピッキング作業者により前記ピッキング作業が実行されるが、各集品容器には袋掛けを行い、この袋の中に物品を集品するように構成されており、また各集品容器は、全作業ゾーンにおけるピッキング作業が終了すると、複数の集品容器から、物品が集品された袋を取り出し、一つの集品容器に寄せて(まとめて)出荷するように構成されている。
また特許文献1に開示されたピッキング設備では、袋が取り出されて空となった集品容器は再使用される。このような集品容器の再使用を効率よく行うには、搬送手段を循環ラインとすることが考えられ、この循環ラインに袋掛機を設け、ゾーンに搬入される集品容器に自動で袋掛けを行うことが考えられる。
また上述したように、集品容器の再使用を効率よく行うために、搬送手段を循環ラインとすると、各集品容器は、常に循環していることから、ピッキング作業を実行しない集品容器を、ゾーンヘ搬入しないように停止しておくことが不可能となり、循環している間に、袋掛機により2重に袋掛けが実行される恐れがでてくる。
れ収納する複数の物品収納部を有し、所定数の物品収納部毎に、ゾーンが形成された物品
保管手段を備え、前記物品保管手段に沿って、循環させながら、それぞれ仕分け先、また
は仕分け先の物品要求情報が割り付けられた複数の集品容器を搬送する搬送循環ラインを
備え、前記仕分け先の物品要求情報に応じて、前記ゾーン毎に、前記物品保管手段の物品
収納部から取り出した物品を前記集品容器へ投入するピッキング作業を行うピッキング設
備において、
全ゾーンにおいて前記ピッキング作業を中断する際、前記搬送循環ラインにより、これから最も上流のゾーンへ循環により搬入される集品容器に対して、前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報の割り付けを中断し、前記ピッキング作業が実行されない空きの状態で循環・搬送し、既に前記ゾーンに搬入されている各集品容器に対して、前記仕分け先の物品要求情報に応じて前記ピッキング作業を続行し、全集品容器の集品が終了すると、はじめて前記搬送循環ラインによる全集品容器の循環・搬送を停止することを特徴とするものである。
これにより、ピッキング作業が中断されている間に、搬送循環ライン上の集品容器に、物品が残って放置されることは回避され、よって、物品に不具合が生じたり、物品の管理が不十分になる恐れが回避される。
、前記集品容器に対して袋掛けを行う袋掛機を前記搬送循環ラインに設け、前記袋掛機に
より、前記ゾーンに搬入される各集品容器に対して袋掛けを行い、前記物品を、集品容器
に掛けられた袋の中に集品し、集品が終了すると、集品容器から袋ごと物品を取り出して
出荷する設備とされているとき、
全ゾーンにおいて前記ピッキング作業を中断する際、前記袋掛機による各集品容器への袋掛けを中断し、集品が終了した全ての集品容器より物品が袋ごと取り出されると、前記搬送循環ラインによる全集品容器の循環・搬送を停止する前に、前記袋掛機による各集品容器への袋掛けを再開し、前記袋掛機の下流に位置する集品容器から、これから最も上流のゾーンへ搬入される集品容器まで、前記袋掛機により袋が掛けられた状態となると、前記搬送循環ラインによる全集品容器の循環・搬送を停止することを特徴とするものである。
上記方法によれば、搬送循環ラインが停止したとき、前記袋掛機の下流に位置する集品容器から、最も上流のゾーンへ搬入される集品容器には、袋掛機により袋が掛けられた状態で停止し、よってピッキング作業が再開されたとき、搬送循環ラインにより、新たに最も上流のゾーンへ搬入される集品容器には、全て袋掛けがされている。このように、休憩等による中断が終了した後、集品容器には、ピッキング作業の際に必要な袋が確実に掛けられているピッキング方法が提供される。
、前記集品容器に対して袋掛けを行う袋掛機を前記搬送循環ラインに設け、前記袋掛機に
より、前記ゾーンに搬入される各集品容器に対して袋掛けを行い、前記物品を、集品容器
に掛けられた袋の中に集品し、集品が終了すると、集品容器から袋ごと物品を取り出して
出荷する設備とされているとき、
全ゾーンにおいて前記ピッキング作業を中断する際、前記袋掛機による集品容器への袋掛けを中断し、各集品容器に掛けられた袋が全て取り出されると、前記袋掛機による各集品容器への袋掛けを再開し、その後、前記搬送循環ラインによる全集品容器の循環・搬送を停止することを特徴とするものである。
前記各集品容器にそれぞれ、割り付けられた前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報を記憶する記憶手段を備え、前記各ゾーンの上流端に、ゾーン内に搬入されてくる各集品容器の記憶手段に記憶された前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報を読み出す読み出し手段を設け、前記各ゾーン毎に、前記読み出し手段により集品容器の記憶手段より読み出された前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報に基づいて前記ピッキング作業を実行するゾーン制御手段を設け、前記搬送循環ラインに沿って、これから前記ゾーンへ搬入される集品容器の前記記憶手段に記憶された前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報を消去する消去手段と、前記消去手段により消去された記憶手段に、新たに、割り付けられた前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報を書き込む書込み手段を設け、前記ピッキング作業の中断が指令されると、前記搬送循環ラインによってこれから前記ゾーンへ搬入される集品容器の記憶手段に対して、前記書込み手段による、新たな前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報の書込みを中断し、これにより前記ゾーン制御手段による前記ピッキング作業が実行されない空きの状態で集品容器を循環・搬送し、既に前記ゾーンに搬入されている各集品容器に対して、各ゾーンの前記ゾーン制御手段による前記ピッキング作業を続行し、集品が終了すると、はじめて前記搬送循環ラインによる全集品容器の循環・搬送を停止することを特徴とするものである。
これにより、ピッキング作業が中断されている間に、搬送循環ライン上の集品容器に、物品が残って放置されることは回避され、よって、物品に不具合が生じたり、物品の管理が不十分になる恐れが回避される。
図4に本発明の実施の形態におけるピッキング設備の概略構成図を示す。
ピッキング設備は、
集品される冷凍物(または冷蔵物)からなる物品11(図5)が収納される収納箱12(図5)が保管されるストレージラインAと、
ピッキングされた物品11を収納する集品容器10を循環搬送する搬送ライン(搬送循環ライン、搬送手段の一例)Bと、
ストレージラインAにおいて、ピッキング作業が終了して搬送ラインBにより搬送されてきた集品容器10内の物品11を封印する封印エリアDと、
封印エリアDより下流に配置され、搬送ラインBにより搬送されてきた集品容器10の封印済み物品11(集品済み物品11)を寄せ箱(出荷箱)13へ詰め替える詰め替えエリアEと、
詰め替えエリアEより搬送ラインBにより搬送されてきた集品容器10(物品11の詰め替えが終了して空となった集品容器10)に袋掛けを行う袋掛けエリアFと
から構成されている。
また2本のカーブ搬送ライン21C,21D、および上流側の第2直進搬送ライン21B1と下流側の第2直進搬送ライン21B2との間(袋掛けエリアFの袋掛機60の周囲)の袋掛機60へ集品容器10を搬入し、搬出するラインは、駆動ローラコンベヤから構成されている。
カバー39Aは、容器搬送方向の下流側からランプ38の点灯状態を認識でき、且つ正面から認識できないように、容器搬送方向のみが開放されているカバー(遮蔽手段の一例)であり、またカバー39Bは逆に、正面からランプ38の点灯・点滅状態を認識でき、且つ容器搬送方向の下流側から認識できないように、正面が開放されているカバー(遮蔽手段の一例)である。
またバッテリ37により、ランプ部31,33のランプ38と、ディジタル表示器32と、無線機36と、表示器コントローラ35に給電されている。
また投入表示器26は、上下に対称な構造とされていることにより、治具40に、上下反転して付け替えることができ、すなわち、集品容器10に対して、上下反転して付け替えることができるように構成されている。なお、集品容器10に対して、投入表示器26を上下反転して付け替えた際には、ディジタル表示器32の表示も反転して表示される。
またRFID34に、集品容器10に割り付けられたオーダー・ナンバー(後述する)を書き込むRFIDライタ(書込み手段の一例)42Bが、第2直進搬送ライン21B2に沿って、袋掛けエリアFの下流端のアキュムレーション部22に設けられ、また書き込まれたオーダー・ナンバーを消去するRFIDイレイザー(消去手段の一例)42Cが、第2直進搬送ライン21B1に沿って、詰め替えエリアEの下流端のアキュムレーション部22に設けられている。
なお、これらRFIDリーダ42A,RFIDライタ42B,RFIDイレイザー42Cとしては、RFIDの書き込み(IN)と読み出し(OUT)と消去を同時に可能なRFIDリーダ/ライタを使用している。
また第2の作業者Hは、ラベルプリンタ50により発行されたラベルを袋27に貼り付ける作業を実行する。検品良好のとき、袋27はラベルにより封印され、また検品不良のときは袋27に単に貼り付けられる。
また封印コントローラ49には、予め、投入表示器26に内蔵されたRFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーに割り付けられた(紐付けされた)ユーザーと、ユーザー毎に割り付けられたバーコードを含むラベルデータが記憶されており、封印コントローラ49は、ストレージラインAの下流端に設けたRFIDリーダ42Aにより、搬送されてきた集品容器10に取り付けられた投入表示器26に内蔵のRFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーが読み取られると、オーダー・ナンバーに紐付けされたユーザーを検索し、検索したユーザーにより、このユーザーに設定されたラベルデータを検索し、ラベルデータをラベルプリンタ50へ出力して、バーコード付きラベルを発行させる。
また第2の作業者Hは、詰め替えが終了して下流側へ押し出されてきた寄せ箱13に、ラベルプリンタ56より発行された出荷ラベルを貼り付け、出荷する作業を実行する。出荷作業としては、例えば、出荷用の台車等に積み付ける。
このように、詰め替えエリアEにおいて封印済み物品11は寄せ箱13へ詰め替えられ、出荷される。
また詰め替えエリアEでは、RFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーが、上流側第2直進搬送ライン21B1に沿って詰め替えエリアEの下流端に設けられたRFIDイレイザー42Cにより、消去される。
前記袋掛機60には、袋掛けモードとスルーモードが設定可能であり、袋掛けモードのとき、自動で袋掛けが実行され、スルーモードのとき、袋27が掛けられることなく、集品容器10は通過される。なお、袋掛機60への集品容器10の投入は、袋掛けエリアFの第2直進搬送ライン21B2の上流端(袋掛機60の下流)に位置するアキュムレーション部22上から集品容器10が搬出されたことにより、詰め替えエリアEの第2直進搬送ライン21B1の下流端(袋掛機60の上流)に位置するアキュムレーション部22の集品容器10が搬出されることにより行なわれる。
また袋掛けエリアFでは、第2直進搬送ライン21B2に沿った袋掛けエリアFの下流端に設けられたRFIDライタ42Bにより、RFID34へ新たなオーダー・ナンバーが書き込まれる。
集品容器10自体が出荷されることはなく、空の集品容器10に袋掛けエリアFにおいて
、袋27が掛けられ、RFID34に、新たなオーダー・ナンバーが書き込まれ、このオ
ーダー・ナンバーに基づいて、ストレージラインAに保管された物品11の集品が実行さ
れ、集品が終了すると、封印エリアDにおいて検品が実行され、袋27が折り畳まれて封
印され、ユーザーを特定するラベルが貼り付けられ、さらに詰め替えエリアEにおいて、
封印済み物品11は、配送方面別に寄せ箱13に詰め替えられ、出荷される。封印済み物
品11が取り出されて空となった集品容器10は、袋掛けエリアFにおいて、袋27が掛
けられ、RFID34に、新たなオーダー・ナンバーが書き込まれ集品が実行される。
このように、全ての集品容器10は循環して、1日に何度も再利用され、循環する毎に
、新たなオーダー・ナンバーが割り付けられる。このように、循環するために、投入表示
器26にRFID34を設けて、オーダー・ナンバーの自動的に書き換える意味がある。
ピッキング設備の制御手段として、上記ピッキングゾーンP毎のゾーンコントローラ24と、封印コントローラ49と、詰替コントローラ57に加えて、統括コントローラ62と、通信コントローラ63と、表示切換コントローラ64が備えられている。
ナ43が接続された送受信装置65が接続され、通信コントローラ63は、前記アンテナ
43、送受信装置65を介して、各投入表示器26の無線機36とデータの送受信を実行
する。
そして、統括コントローラ62には、予め次のデータが設定されている。
・配送方面別に、登録された各ユーザーに割り付けられた、独自のバーコード。
・注文対象の物品11がそれぞれ格納されているピッキングゾーンPの間口16の配列データ(各物品11に対応するピッキングゾーンPの間口16のデータ)。
(イ).ピッキングゾーンP毎のゾーンコントローラ24と、封印コントローラ49と、詰替コントローラ57と、通信コントローラ63へ作業の開始指令と終了指令を出力する。
(ロ).第1直進搬送ライン21Aと、第2直進搬送ライン21B1,21B2と、第1カーブ搬送ライン21Cと、第2カーブ搬送ライン21Dと、袋掛機60を起動し、停止する。
(ハ).予め登録された各個別のユーザーからオーダー{注文:各仕分け先からの物品要求情報の一例;物品を特定する情報(例えば、物品の品種、物品名、物品コード等)と数量(個数)からなる単数または複数のデータ}を受け付けると、図16に示すように、オーダーを受けた予め登録されたユーザーの順に、ユーザーのオーダーに(あるいはユーザー、すなわち仕分け先、または仕分け先の物品要求情報に)、連続したオーダー・ナンバー(独自の符号の一例)を割り付け、各ピッキングゾーンPの各間口16にオーダーの数量(ピッキング数量)を書き込み、ストレージラインAのピッキングデータを形成する。またこのとき、ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを求めて記憶する。
(ニ).各ユーザーに割り付けたオーダー・ナンバーと、形成したストレージラインAのピッキングデータ(ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを含む)を、各ピッキングゾーンPのゾーンコントローラ24へ出力する。
(ホ).ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバー毎に、注文データからピッキングされる物品11の総数を求め、各オーダー・ナンバーの物品11の総数を、ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバーとユーザーの配送方面のデータとともに表示切換コントローラ64へ出力する。
(ヘ).ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバーおよびバーコードを、封印コントローラ49、および詰替コントローラ57へ出力する。
(ト).袋掛けエリアFの下流端に設けられた(第2カーブ搬送ライン21Dへかかる箇所に設けられた)RFIDライタ42Bにより、RFID34が検出されると、通常(後述する「サイクル停止」運用の際を除く)、予め登録されたユーザーの順に、ユーザーのオーダーに割り当てられたオーダー・ナンバーをRFIDライタ42Bへ出力してRFID34にオーダー・ナンバーを書き込ませる。これにより、投入表示器26を取り付けた集品容器10に、オーダー・ナンバーが割り付けられる。なお、詰め替えエリアEの下流端(袋掛けエリアFの上流側)に設けられたRFIDイレイザー42Cは、RFID34を検出すると、通常(後述する「サイクル停止」運用の際を除く)、割り当てられたオーダー・ナンバーを消去している。
また統括コントローラ62は、機能として、「サイクル停止」運用機能を有している。詳細は後述する。
そして、下記データを通信コントローラ63へ出力し、送受信装置65およびアンテナ43を介して、発信させる。なお、ストレージラインAの下流の封印エリアDにおいて、ストレージラインAの作業者Hと搬送ラインBに対して逆のサイドに第1の作業者Hが位置するために、投入表示器26のディジタル器(表示画面)32の表示を見やすい向きとするように、表示を逆向きに表示させるデータ(表示逆向き指令)を出力する。
・ユーザーが配送方面の先端のとき…オーダー・ナンバーとともに、カバー39B付きの第2ランプ部33のランプ38を「緑色」に点灯させ、且つ第1ランプ部31のランプ38を消灯させるデータ、およびディジタル表示器32へ物品11の総数を逆向きに表示させるデータ(表示逆向き指令の一例)。
・配送方面が先端でも終端でもないとき…オーダー・ナンバーとともに、第2ランプ部33および第1ランプ部31のランプ38は消灯させるデータ、およびディジタル表示器32へ物品11の総数を逆向きに表示させるデータ(表示逆向き指令の一例)。
・配送方面の終端のとき…オーダー・ナンバーとともに、カバー39B付きの第2ランプ部33のランプ38を「赤色」に点灯させ、且つ第1ランプ部31のランプ38を消灯させるデータ、およびディジタル表示器32へ物品11の総数を逆向きに表示させるデータ(表示逆向き指令の一例)。
受信したデータのオーダー・ナンバーは、ストレージラインAの下流端を通過した投入表示器26のものであるから、下流端を通過した投入表示器26において、第2ランプ部33のランプ38は先端(先頭)のとき緑色、終端のとき赤色に点灯され、それ以外では消灯され、第1ランプ部31のランプ38は消灯される。またディジタル表示器32には、表示していた「オーダー・ナンバー」(あるいは「END」)に代えて、「総数」(物品11の総数)が、逆向きに表示される。
そして、図15(b)に示すように、配送方面の切れ目が、第2ランプ部33のランプ38の色により表示され、また検品用として、集品容器10に集品されている物品11の総数が逆向きに、すなわちストレージラインAに配置された作業者Hとは、搬送ラインBの異なるサイドに位置する封印エリアDの第1の作業者Hが見やすい向きに、ディジタル表示器32により示される。
ゾーンコントローラ24は、上記配列データ、各ユーザーに割り当てられたオーダー・ナンバー、ピッキングデータ(ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを含む)、およびピッキングデータによるピッキング作業が終了しているか否かが記憶されるピッキングメモリ71と、上流投入ゾーンZに上流から下流に向けて位置する(移動してきている)最大6個の各集品容器10に取り付けられた投入表示器26のRFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーが記憶される上流ゾーンメモリ72と、自投入ゾーンZに上流から下流に向けて位置する最大6個の各集品容器10の同様のオーダー・ナンバーが記憶される自ゾーンメモリ73と、前記ピッキングメモリ71へ、統括コントローラ62から入力された上記各ユーザーに割り当てられたオーダー・ナンバー、およびピッキングデータを記憶するデータ処理部74と、上流ゾーン容器検出部75と、自ゾーン容器検出部76と、上流ゾーン先行表示制御部77と、自ゾーン先行表示制御部78と、ピッキング制御部79と、前送り許可制御部80から構成されている。
、上流投入ゾーンZと自投入ゾーンZに位置する集品容器10のオーダー・ナンバーが記
憶され、更新される。またRFIDリーダ42Aよりのオーダー・ナンバーの入力により
、各投入ゾーンZに位置する集品容器10のオーダー・ナンバーを記憶していることから
、RFIDリーダ42Aの取付位置を上流側、あるいは下流側に移動することにより、投
入ゾーンZの範囲を可変することができ、また図20(b)に示すように、RFIDリー
ダ42Aの取付位置を下流側へ集品容器、複数個分(図では2個分)移動することにより
、各ピッキングゾーンPに対応する投入ゾーンZの範囲を下流側へずらす(移動する)こ
とができる。このように、上流投入ゾーンZが下流側にずれ、自投入ゾーンZが下流側に
ずれることによって、作業者Hは、自ピッキングゾーンPを中心として、ピッキング作業
を実行するために移動する距離が短くなり、作業効率を改善することが可能となる。
オーダー・ナンバーにピッキングデータが有れば(ピッキング作業が有れば)、そのオーダー・ナンバーを記憶し、さらに最も下流のオーダー・ナンバー(集品容器10)をピッキング作業対象のオーダー・ナンバー(集品容器)として決定し、そのオーダー・ナンバーに、自投入ゾーンZのナンバーを加えてピッキング制御部79へ出力する。またこのピッキング作業対象の集品容器10のオーダー・ナンバーを除いた他のオーダー・ナンバーに、自投入ゾーンZのナンバー、および点灯信号であることを加えた自ゾーン点灯データを通信コントローラ63へ出力する。この自ゾーン点灯データに基づいて、第2ランプ部33のランプ38が点灯される(後述する)。
また検索してオーダー・ナンバーにピッキングデータが無ければ(ピッキング作業が無ければ)、オーダー・ナンバーに、自投入ゾーンZのナンバー、および消灯信号であることを加えた自ゾーン消灯データを通信コントローラ63へ出力する。またピッキングデータが全く無いとき、ピッキングデータ無し信号を上流ゾーン先行表示制御部77へ出力する。前記自ゾーン消灯データに基づいて、第2ランプ部33のランプ38が消灯される(後述する)。
オーダー・ナンバーにピッキングデータが有れば(ピッキング作業が有れば)、オーダー・ナンバーを記憶し、続いて自ゾーン先行表示制御部78より前記ピッキングデータ無し信号を入力しているかどうかを確認する。ピッキングデータ無し信号を確認すると、最も下流のオーダー・ナンバー(集品容器10)をピッキング作業対象のオーダー・ナンバー(集品容器)として決定し、そのオーダー・ナンバーに、上流投入ゾーンZのナンバー(自投入ゾーンZのナンバーより1を減算)を加えてピッキング制御部79へ出力する。
またこのピッキング作業対象の集品容器10のオーダー・ナンバーを除いた他のオーダー・ナンバーに、上流投入ゾーンZのナンバー、および点灯信号であることを加えた上流ゾーン点灯データを通信コントローラ63へ出力する。また検索してオーダー・ナンバーにピッキングデータが無ければ(ピッキング作業が無ければ)、オーダー・ナンバーに、上流投入ゾーンZのナンバー、および消灯信号であることを加えた上流ゾーン消灯データを通信コントローラ63へ出力する。前記上流ゾーン点灯データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が点灯され、また前記上流ゾーン消灯データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が消灯される(後述する)。
続いて検索したピッキング作業対象の集品容器10のピッキングデータにしたがって、間口表示器19により、物品11を取り出す間口16と取り出す物品11の数量を表示し、さらにベイ表示器20により物品11を取り出す間口16が有る棚17の段数を知らせる。そして、間口表示器19の完了押釦スイッチ19Bの操作により、間口16からの物品11の取り出しを確認し、自投入ゾーンZのテープスイッチ23(自投入ゾーンZの集品容器10へ物品11を投入したとき)、または上流投入ゾーンZのテープスイッチ23(上流投入ゾーンZの集品容器10へ物品11を投入したとき)の操作により、集品容器10へのピッキング作業終了を確認する。確認すると、実行したピッキングメモリ71のピッキングデータをピッキング作業終了とし、ピッキング作業が終了したオーダー・ナンバーを、前送り許可制御部80へ出力し、続いてピッキングデータにおいて、自ピッキングゾーンPがピッキング終了ゾーンに設定されているかどうかを確認する。
また自ピッキングゾーンPがピッキング終了ゾーンに設定されている場合、オーダー・ナンバーに、「END」(“物品の投入終了”の表示の一例)表示指令、および消灯信号であることを加えたゾーン終了消灯データを通信コントローラ63へ出力する。
・自ゾーン点灯データ…第2ランプ部33のランプ38を点灯。
・自ゾーン消灯データまたはゾーン終了消灯データ…第2ランプ部33のランプ38を消灯。
・自ゾーン点滅データ…第2ランプ部33のランプ38を点滅。
・上流ゾーン点灯データ…第1ランプ部31のランプ38を点灯。
・上流ゾーン消灯データ…第1ランプ部31のランプ38を消灯。
・上流ゾーン点滅データ…第1ランプ部31のランプ38を点滅。
なお、投入表示器26の第2ランプ部33のランプ38の状態(点灯/点滅/消灯の状態)は、自ゾーン先行表示制御部78により制御され、また第1ランプ部31のランプ38の前記状態は、上流ゾーン先行表示制御部77により制御されていることにより、集品容器10が上流の投入ゾーンZから下流の投入ゾーンZへ移動されたとき、この投入表示器26の第1ランプ部31および第2ランプ部33のランプ38の前記状態は、同時に見直され、第1ランプ部31および第2ランプ部33のランプ38の両方の前記状態が同時に更新されることになる。
a.投入ゾーンZ内では、空きのアキュムレーション部22があると、前詰めされる。
b.投入ゾーンZに渡る移動は、ピッキング作業対象ではない集品容器10のとき、無条件で、自投入ゾーンZに対向する対応する自ピッキングゾーンPのゾーンコントローラ24より前送り許可信号が出力され、下流投入ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生すると移動する。
c.投入ゾーンZに渡る移動は、ピッキング作業対象の集品容器10Aのとき、投入ゾーンZのゾーンコントローラ24より前送り許可信号が出力されるまで、すなわちピッキング作業が終了するまで、下流の投入ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生したとしても移動することはなく停止し、ピッキング作業が終了していない最下流の集品容器10が下流の投入ゾーンZへ移動してしまうことが阻止され、前送り許可信号の出力により、はじめて下流の投入ゾーンZへ移動する(下流の投入ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生していることが条件)。
このように、投入ゾーンZを渡ることが可能な(許可されている)集品容器10は、投入ゾーンZに渡って移動するとき、下流の投入ゾーンZが詰まっている場合(空きのアキュムレーション部22が無い場合)には待機し、下流の投入ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生した状態になれば移動する。
各投入ゾーンZに6個のアキュムレーション部22が設けられており、図19(a)に示すように、ゾーン2における下流側の2つの集品容器10がピッキング作業対象ではなく、隣接する下流のゾーン3の上流に2つ分の空き(集品容器10無し)のアキュムレーション部22があると、図19(b)に示すように、アキュムレーションコンベヤの機能により、ゾーン2における下流側の2つの集品容器10は、隣接する下流のゾーン3へ移送され、前詰めされる。このとき、ゾーン2のピッキング作業対象の集品容器10Aは、ゾーンの下流端まで移送されるが、ピッキングゾーンPのゾーンコントローラ24よりピッキング作業が終了して前送り許可信号が出力されるまで、ゾーン3へ移送されることはない。
また図19(a)に示すように、ゾーン1において空き(集品容器10無し)のアキュムレーション部22があると、図19(b)に示すように、上流の集品容器10は前詰めされ、また図19(b)に示すように、ゾーン2における集品容器10の移送により空きのアキュムレーション部22が発生すると、ゾーン1の下流端のピッキング作業対象ではない集品容器10は、ゾーン2へ移送され、前詰めされる。このとき、ゾーン1のピッキング作業対象の集品容器10Aは、ゾーンの下流端まで移送されるが、ピッキングゾーンPのゾーンコントローラ24よりピッキング作業が終了して前送り許可信号が出力されるまで、ゾーン2へ移送されることはない。
このように、集品容器10は、部分的に下流へ投入ゾーンZを渡って移動できることにより、ピッキング作業対象の集品容器10Aに対して、作業者Hは自投入ゾーンZの移動範囲でピッキング作業を行う機会が増加し、作業の効率を改善することができる。(先行して上流の投入ゾーンZにおいてピッキング作業を行うことができるが、ピッキング作業対象の集品容器10Aが自投入ゾーンZに移送されてきたほうが、作業効率は改善できる。)
また投入ゾーンZ内で、ピッキング作業が実行される集品容器10Aは、投入ゾーンZでのピッキング作業が終了するまで、下流投入ゾーンZに移送されることを回避でき、欠品の発生を防止できる。
図7に示すように、自投入ゾーンZに位置する集品容器10に取り付けられた投入表示器26の第2ランプ部33のランプ38は、点灯または点滅または消灯し、点灯によりピッキング作業あり、点滅によりピッキング作業実行、消灯によりピッキング作業無しが表示され、このとき、自ピッキングゾーンPのベイ表示器20と、各間口表示器19が表示される。
自ピッキングゾーンPに配置された作業者Hは、ベイ表示器20の表示と、各間口表示器19の表示に基づいて、集品容器10へ投入する物品11を収納箱12より取り出して、取り出す毎に、間口表示器19の完了押釦スイッチ19Bを押し、間口表示器19の表示の消灯を確認して、物品11を取り出し、振り返って、自投入ゾーンZに搬送されてきており、且つ第2ランプ部33のランプ38が点滅している投入表示器26が取り付けられた集品容器10へ投入する(ピッキング作業を実行する)。そして、全ての物品11の投入が終了すると、自投入ゾーンZのテープスイッチ23を押し、対象の集品容器10に対するピッキング作業を終了する。このように、第2ランプ部33のランプ38は、投入表示器26が取り付けられた集品容器10が自投入ゾーンZに位置するとき、自ピッキングゾーンPからのみ見ることが可能で、ピッキング作業を可能とする自ゾーンランプを形成している。
また上流投入ゾーンZに位置する集品容器10に取り付けられた投入表示器26の第1ランプ部31のランプ38(自ピッキングゾーンPからのみ見ることが可能)は、点灯または点滅または消灯し、点灯によりピッキング作業あり、点滅によりピッキング作業実行、消灯によりピッキング作業無しが表示される。
また上述したように、ピッキングゾーンPに対して投入ゾーンZを下流側にずらした場合においても、図20(b)に示すように、同様に、最下流の投入ゾーンZを除いて、最上流の投入ゾーンZから、2人で集品容器10への投入作業を行う投入ゾーンZが続き、最下流の投入ゾーンZのみ作業者が1人で集品容器10への投入作業を行う投入ゾーンZとなる。
またピッキング作業の実行終了により、この集品容器10へのピッキング作業が終了した場合、ディジタル表示器32に、“END”が表示される。
また投入表示器26のディジタル器(表示画面)32は、第2ランプ部33のランプ(自ゾーンランプ)38と第1のランプ部31のランプ(先行ゾーンランプ)38の中央に取り付けられることにより、投入表示器26が取り付けられた集品容器10に物品11を投入する作業者より最も、見やすくされている。
この統括コントローラ62による「サイクル停止運用」機能(統括コントローラ62が有する機能の一つ)について、図1のフローチャートと、図2および図3の動作説明図に基づいて説明する。なお、休憩に入るとき、例えば、休憩スイッチ等の自動または手動による操作によりサイクル停止信号が、統括コントローラ62に入力され、休憩が終了してピッキング作業が再開されるとき、再開スイッチ等の自動または手動による操作によりサイクル開始信号が、統括コントローラ62に入力される。また前記サイクル停止信号が統括コントローラ62に入力されても、統括コントローラ62より停止がかかるまで、第1直進搬送ライン21Aと、第2直進搬送ライン21B1,21B2と、第1カーブ搬送ライン21Cと、第2カーブ搬送ライン21Dが起動されており、集品容器10は搬送ラインB上を移動している。
サイクル停止信号の入力を確認すると、袋掛けエリアFの下流側第2直進搬送ライン21B2の下流端のアキュムレーション部(袋掛けエリア下流端アキュムと略す)22と、詰め替えエリアEの上流側第2直進搬送ライン21B1の下流端のアキュムレーション部(詰め替えエリア下流端アキュムと略す)22に対して、集品容器10の移動を停止する前記前送りの不許可信号を出力して、これらアキュムレーション部22から、下流への集品容器10の移動を一時、停止する。
次に、袋掛けエリアFの下流端に位置するRFIDライタ42Bによって、袋掛けエリア下流端アキュム22に位置する集品容器10の投入表示器26のRFID34(以下、単に集品容器10と略す)へのオーダー・ナンバーの書き込みを中止し(すでに書き込み済みのオーダー・ナンバーは消去し)、一つ前に下流端のアキュムレーション部22から搬送された集品容器10に書き込んだ最後のオーダー・ナンバーを記憶し、袋掛けエリア下流端アキュム22へ出力していた前送りの不許可信号を解除して、移動を許可する。
これにより、サイクル停止信号の入力時点で、袋掛けエリア下流端アキュム22に位置する集品容器10(以下、この集品容器をβと称す)、さらにこの集品容器βの上流に位置する集品容器10へのRFIDライタ42Bによるオーダー・ナンバーの書き込みは中止され、以後、RFIDライタ42Bによって、集品容器10に書き込まれたオーダー・ナンバーの読み取りは実行するが、オーダー・ナンバーの書き込みは実行しない状態とされる。
同時に、詰め替えエリアEの下流端に位置するRFIDイレイザー42Cにより、詰め替えエリア下流端アキュム22に位置する集品容器10(以下、この集品容器をαと称す)に記憶されたオーダー・ナンバーを読み取り記憶する(消去はされない)。この記憶したオーダー・ナンバーを、原ナンバーと称す。そして、詰め替えエリア下流端アキュム22へ出力していた前送りの不許可信号を解除して、移動を許可する。
なお、以後、RFIDイレイザー42Cの設置位置へ搬送されてくる、集品容器αの上流に位置する集品容器10に対して、RFIDイレイザー42Cにより、記憶されたオーダー・ナンバーを読み取り、前記記憶している最後に投入表示器26のRFID34に書き込んだオーダー・ナンバーの次のオーダー・ナンバー(以下、次ナンバーと称す)と一致するかどうかを確認し、一致しないと記憶していたオーダー・ナンバーを消去する。
袋掛機60を、スルーモードに設定する。これにより、集品容器αから後の集品容器10への袋掛けが中止され、集品容器10は袋27が掛けられることなく、袋掛機60を通過して、下流側第2直進搬送ライン21B2の上流端のアキュムレーション部22へ搬入される。
ステップ−6
前記次ナンバーに基づくピッキング作業を実行しないように、各ゾーンコントローラ24に通知する。
ステップ−7,ステップ−8
袋掛けエリアFの下流端に設けられたRFIDライタ42Bにより、集品容器10に記憶されたオーダー・ナンバーを読み取り、前記原ナンバーと一致すると、この集品容器10に、前記次ナンバーを書き込む。すなわち、集品容器αに、次ナンバーが割り付けられる。
詰め替えエリアEの下流端に設けられたRFIDイレイザー42Cにより、集品容器10に記憶されたオーダー・ナンバーを読み取り、前記次ナンバーと一致すると、すなわち集品容器αが、RFIDイレイザー42Cの設置位置まで循環して戻ってくると、袋掛機60を、袋掛けモードに設定する。これにより、集品容器αより集品容器10への袋掛けが開始され、下流側第2直進搬送ライン21B2の上流端のアキュムレーション部22へ搬入される。
袋掛けエリアFの下流端に設けられたRFIDライタ42Bにより、集品容器10に記憶されたオーダー・ナンバーを読み取り、前記次ナンバーと一致すると、すなわち集品容器αが、袋掛けエリア下流端アキュム22に到着すると、第1直進搬送ライン21Aと、第2直進搬送ライン21B1,21B2と、第1カーブ搬送ライン21Cと、第2カーブ搬送ライン21Dを停止し(搬送ラインBを全停止し)、全集品容器10の循環・移動を停止する。
図2(a)は、サイクル停止信号が入力される直前の集品容器10の状態を示し、ストレージラインアA、封印エリアDの上流側(第1の作業者Hによって寄せ箱13に封印済み物品11が詰め替えられる位置より上流側)、および袋掛けエリアFに位置する各集品容器10には、袋27が掛かっている。
このような状態で、作業者Hの休憩時間となり、サイクル停止信号が入力されると、袋掛けエリア下流端アキュム22位置の集品容器βと、詰め替えエリア下流端アキュム22位置の集品容器αの移動が一時停止され、集品容器βの一つ前に移動された集品容器10に記憶されたオーダー・ナンバー(休憩時間前の最後のオーダー・ナンバー)が記憶され、また集品容器αに記憶されたオーダー・ナンバーが記憶され、これら記憶が終了すると、集品容器βと集品容器αの移動が許可される。また集品容器βを含めて以後、第2直進搬送ライン21B2からストレージラインAへ搬送されていく集品容器10には、集品容器αを除いてオーダー・ナンバーが記憶されない。
そして、袋掛機60がスルーモードに設定され、集品容器αより上流の集品容器10には、袋掛けが実行されずに、移動されていく。
、前記最後のオーダー・ナンバーの次のオーダー・ナンバー(次オーダー)が記録され、
この次オーダーによるピッキング作業を実行しないように各投入表示器26へ指示される。
よって、図2(b)に示すように、集品容器αより上流の集品容器10は、袋掛けがさ
れないまま移動し、また集品容器β以後の集品容器10にはオーダー・ナンバーが記憶さ
れないことから(集品容器αを除く)、ピッキング作業は実行されることはない。また集
品容器αに対しては、上記各投入表示器26への指示によりピッキング作業が実行されることはない。袋掛けがしていない集品容器10を自投入ゾーンZに確認した作業者Hは休憩に入る。
そして、集品容器αが、詰め替えエリア下流端アキュム22に戻ってきたとき、図3(a)に示すように、搬送ラインB上の全集品容器10は、一旦、袋27が掛かっていない状態となっている。
そして、集品容器αが、詰め替えエリア下流端アキュム22に戻ってくると、袋掛機60は、袋掛けモードとされ、集品容器α以後の集品容器10には、袋掛けが実行される。
そして、休憩が終了してピッキング作業の再開時(開始時)には、袋掛けエリア下流端アキュム部22に停止している、次オーダーを記録済みの集品容器αがストレージラインAへ搬入されてピッキング作業が開始される(このとき、次オーダーのピッキング作業が許可される)。
(イ).サイクル停止信号が入力されると、新しく投入ゾーンZに入ってくる集品容器10には、ピッキング作業が指示されず、集品容器10は空のまま、単に移動・通過する(循環ラインなので、移動している必要がある)。
(ロ).搬送ラインBにおいて、ピッキング作業を実行している(物品11が残っている)集品容器10は、ピッキング作業を継続し、寄せ箱13に全ての集品容器10の物品11の詰め替えが終了するまで、搬送ラインBは停止することはない。したがって、休憩に入ると、搬送ラインBに物品11が残ることはない。
(ハ).袋27を2重掛けしないように、集品容器10は袋掛機60をスルーし、各集品容器10に掛けられた袋27が全て取り出され、一旦、全ての集品容器10に袋27が掛からない状態とされる。この状態から袋掛機60による各集品容器10への袋掛けが再開され、その後、全ての搬送ラインBが停止される。
(ニ).全ての搬送ラインBが停止した状態では、袋掛けエリア下流端アキュム22、すなわち最も上流に位置する投入ゾーンZの上流端(先端)と袋掛機60との間に、袋27が掛かった集品容器10が存在にする。よって、ピッキング作業の再開時(開始時)には、必ず、寄せの作業に必要な袋27を掛けた集品容器10によりピッキング作業が実行される。
また本実施の形態では、全ピッキングゾーンPにおいてピッキング作業を中断する一例を、「休憩」としているが、前記中断は、休憩に限ることはなく、例えば、設備に不具合が発生する可能性がある等のときに任意に実行されることもある。
また本実施の形態では、詰め替えエリアEにおいて、封印済み物品11が寄せ箱13へ詰め替えられ、出荷されているが、一旦、集品容器10ごと搬送ラインB(第2直進搬送ライン21B1)から取り出し{このとき、代わりに空の集品容器10(投入表示器26付き)を投入する}、封印済み物品11を寄せ箱13へ詰め替えたり、そのまま出荷したりすることも可能である。また特定の集品容器10のみ搬送ラインB(第2直進搬送ライン21B1)から取り出し(他の集品容器10はそのまま搬送継続)、そのまま出荷したりすることも可能である。
また本実施の形態では、ユーザーのオーダーを特定する独自の符号として数字(オーダー・ナンバー)を使用しているが、バーコード、アルファベットなどの文字や絵文字等を使用することもできる。このとき、バーコード、文字や絵文字に順を決めて、その順にユーザーのオーダーに割り付けて、RFIDライタ42Bにより、RFID34へ書き込む。
また本実施の形態では、各ピッキングゾーンPに、1人の作業者Hを配置する構成としているが、各ピッキングゾーンPに複数(例えば、2人)の作業者Hを配置する構成とすることもできる。これにより、投入ゾーンZ内にピッキング対象の集品容器10が間を置くことなく搬入される状況にあっても、投入ゾーンZ内の作業速度が向上するため、各投入ゾーンZに集品容器10が滞留する恐れを低減でき、ピッキング作業の効率を向上できる。またピッキングゾーンPの作業者Hは、ピッキングした物品11を直接、集品容器10へ投入しているが(手動投入しているが)、ピッキングゾーンP毎に、第1直進搬送ライン21A上に、物品11の集品容器10への自動投入を行う自動投入装置を配置して物品11を自動投入するようにすることもできる。
また本実施の形態では、ピッキングゾーンPおよび投入ゾーンZ毎に点灯するランプの色(間口表示器19の完了押釦スイッチ19Bのランプ、および投入表示器26の第1ランプ部31と第2ランプ部33のランプ38の色)を変えることにより、作業者Hが、自ピッキングゾーンPから取り出した物品11を投入する集品容器10を間違えることがないようにしているが、作業者Hが集品容器10を間違えることがないような方式であればどのような方式でもよく、例えば、ランプの光の強さを変えたりする方式としてもよい。またランプの色は2色(赤と緑)としているが、さらに色を増して3色とし、3つのピッキングゾーンPおよび投入ゾーンZ毎にそれぞれ色を指定して交互に色が変化するようにすることもできる。さらに、投入表示器26の第1ランプ部31により、上流投入ゾーンZに位置する集品容器10がピッキング作業実行対象の集品容器10であることを表示し、第2ランプ部33により、自投入ゾーンZに位置する集品容器10がピッキング作業実行対象の集品容器10であることを表示しているが、これらランプ部31,33のカバー39A,39Bを外し、第1ランプ部31の色を赤(あるいは緑)、第2ランプ部33の色を緑(あるいは赤)に固定し、投入ゾーンZ(ピッキングゾーンP)毎に交互に設定された色(本実施の形態では、奇数ゾーンは赤色、偶数ゾーンは緑色)に合わせて、第1ランプ部31により赤のゾーンで、ピッキング作業が実行されることを表示し、第2ランプ部33により緑のゾーンで、ピッキング作業が実行されることを表示するようにしてもよい。
また本実施の形態では、投入表示器26には、図9に示すように、長軸方向の表示器本体30の表面に、ディジタル表示器32と第2ランプ部33とを配置し、第2ランプ部33にはカバー39Bを設けているが、図21に示すように、前記ディジタル表示器32に代えて、5桁の数字を表示可能なディジタル表示器(表示画面の一例)32’を設け、また前記カバー39Bに代えて、正面が開放され正面からはランプ38の点灯・点滅状態を認識でき、且つ容器搬送方向とは直角な一方の方向(側方)と容器搬送方向の下流側および上流側の略半分が遮蔽され、一方の側方からランプ38の点灯・点滅状態を認識できず、さらに容器搬送方向の下流側および上流側からランプ38の点灯・点滅状態を認識できにくくしたカバー39B’を設けるようにしてもよい。
このように、5桁の数字を表示可能なディジタル表示器(表示画面の一例)32’とすることにより、集品容器10を特定するオーダー・ナンバーを、3桁から5桁の数字に増やして表示することが可能となる。またカバー39B’により、容器搬送方向の下流側および上流側に位置する作業者Hから、ランプ38の点灯・点滅状態を判りにくくできるとともに、ピッキング作業等を実行する作業者Hとは、直進搬送ライン21A,21B1を挟んで反対側にいる作業者Hからランプ38の点灯・点滅状態を認識できないようにすることができる。
また本実施の形態では、搬送ラインBを、アキュムレーションコンベヤと駆動ローラコンベヤから構成しているが、フリーコンベヤにより構成することも可能である。
また本実施の形態では、作業者Hを挟んで、フローラック15と第1直進搬送ライン21Aを反対側に配置しているが、作業者Hに対して、ストレージラインA(フローラック15)と搬送ラインB(第1直進搬送ライン21A)を同じ側に配設するようにしてもよい。これにより、間口16より取り出した物品11を、取り出した(ピッキングした)手の軌道でそのまま投入ゾーンZに搬送されてきている集品容器10へ投入する(ピッキング作業を実行する)ことができ、作業性を向上させることができる。
また本実施の形態では、フローラック15を第1直進搬送ライン21Aに沿って配置しているが、間口(物品収納部)16がピッキングゾーンP毎に配置されていればよく、ピッキングゾーンP毎に第1直進搬送ライン21Aとは、直角な向きに配置してもよい。
また本実施の形態では、搬送ラインBを、1本の循環ラインにより構成しているが、複数、例えば2本の循環ラインにより構成することも可能であり、さらにこれら循環ラインの集品容器10の搬送面の高さを変えることも可能である。
また本実施の形態では、物品保管手段としてフローラック15を使用しているが、物品11または収納箱が移動しない一般棚を使用することもできる。また物品保管手段として、直に物品11を床置きするフロアを使用することもできる。
また本実施の形態では、フローラック15の各棚17に載置されている物品11は収納箱12に収納されているが、ピース単位とすることもでき、棚17の段数を増加させることが可能である。
また本実施の形態では、フローラック15の各棚17は固定されているが、任意に前後(第1直進搬送ライン21Aの方向)に移動・調整できる構成とすることもできる。
また本実施の形態では、集品容器10への物品11の完了を入力手段として、テープスイッチ23を使用しているが、単に完了を入力するスイッチであればよく、単なる押釦スイッチでもよい。
また本実施の形態では、仕分け先をユーザー別としているが、ユーザーに限ることはなく、店舗別、商品などのカテゴリー別あるいは区分別、地域別、搬送トラック別などとすることもできる。
B 搬送ライン
P ピッキングゾーン
H 作業者
Z 投入ゾーン
10 集品容器
11 物品
13 寄せ箱
15 フローラック
16 間口
21A 第1直進搬送ライン
21B1,21B2 第2直進搬送ライン
22 アキュムレーション部
26 投入表示器
42A RFIDリーダ
42B RFIDライタ
60 袋掛機
Claims (4)
- 物品をそれぞれ収納する複数の物品収納部を有し、所定数の物品収納部毎に、ゾーンが形成された物品保管手段を備え、
前記物品保管手段に沿って、循環させながら、それぞれ仕分け先、または仕分け先の物品要求情報が割り付けられた複数の集品容器を搬送する搬送循環ラインを備え、
前記仕分け先の物品要求情報に応じて、前記ゾーン毎に、前記物品保管手段の物品収納部から取り出した物品を前記集品容器へ投入するピッキング作業を行うピッキング設備において、
全ゾーンにおいて前記ピッキング作業を中断する際、
前記搬送循環ラインにより、これから最も上流のゾーンへ循環により搬入される集品容器に対して、前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報の割り付けを中断し、前記ピッキング作業が実行されない空きの状態で循環・搬送し、
既に前記ゾーンに搬入されている各集品容器に対して、前記仕分け先の物品要求情報に応じて前記ピッキング作業を続行し、全集品容器の集品が終了すると、はじめて前記搬送循環ラインによる全集品容器の循環・搬送を停止すること
を特徴とするピッキング方法。 - 前記ピッキング設備が、前記集品容器に対して袋掛けを行う袋掛機を前記搬送循環ラインに設け、前記袋掛機により、前記ゾーンに搬入される各集品容器に対して袋掛けを行い、前記物品を、集品容器に掛けられた袋の中に集品し、集品が終了すると、集品容器から袋ごと物品を取り出して出荷する設備とされているとき、
全ゾーンにおいて前記ピッキング作業を中断する際、
前記袋掛機による各集品容器への袋掛けを中断し、
集品が終了した全ての集品容器より物品が袋ごと取り出されると、前記搬送循環ラインによる全集品容器の循環・搬送を停止する前に、前記袋掛機による各集品容器への袋掛けを再開し、
前記袋掛機の下流に位置する集品容器から、これから最も上流のゾーンへ搬入される集品容器まで、前記袋掛機により袋が掛けられた状態となると、前記搬送循環ラインによる全集品容器の循環・搬送を停止すること
を特徴とする請求項1に記載のピッキング方法。 - 前記ピッキング設備が、前記集品容器に対して袋掛けを行う袋掛機を前記搬送循環ラインに設け、前記袋掛機により、前記ゾーンに搬入される各集品容器に対して袋掛けを行い、前記物品を、集品容器に掛けられた袋の中に集品し、集品が終了すると、集品容器から袋ごと物品を取り出して出荷する設備とされているとき、
全ゾーンにおいて前記ピッキング作業を中断する際、
前記袋掛機による集品容器への袋掛けを中断し、
各集品容器に掛けられた袋が全て取り出されると、前記袋掛機による各集品容器への袋掛けを再開し、その後、前記搬送循環ラインによる全集品容器の循環・搬送を停止すること
を特徴とする請求項1に記載のピッキング方法。 - 物品をそれぞれ収納する複数の物品収納部を有し、所定数の物品収納部毎に、ゾーンが形成された物品保管手段を備え、
前記物品保管手段に沿って、循環させながら、それぞれ仕分け先、または仕分け先の物品要求情報が割り付けられた複数の集品容器を搬送する搬送循環ラインを備え、
前記仕分け先の物品要求情報に応じて、前記ゾーン毎に、前記物品保管手段の物品収納部から取り出した物品を前記集品容器へ投入するピッキング作業を行うピッキング設備であって、
前記各集品容器にそれぞれ、割り付けられた前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報を記憶する記憶手段を備え、
前記各ゾーンの上流端に、ゾーン内に搬入されてくる各集品容器の記憶手段に記憶された前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報を読み出す読み出し手段を設け、
前記各ゾーン毎に、前記読み出し手段により集品容器の記憶手段より読み出された前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報に基づいて前記ピッキング作業を実行するゾーン制御手段を設け、
前記搬送循環ラインに沿って、これから前記ゾーンへ搬入される集品容器の前記記憶手段に記憶された前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報を消去する消去手段と、前記消去手段により消去された記憶手段に、新たに、割り付けられた前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報を書き込む書込み手段を設け、
前記ピッキング作業の中断が指令されると、前記搬送循環ラインによってこれから前記ゾーンへ搬入される集品容器の記憶手段に対して、前記書込み手段による、新たな前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報の書込みを中断し、これにより前記ゾーン制御手段による前記ピッキング作業が実行されない空きの状態で集品容器を循環・搬送し、
既に前記ゾーンに搬入されている各集品容器に対して、各ゾーンの前記ゾーン制御手段による前記ピッキング作業を続行し、集品が終了すると、はじめて前記搬送循環ラインによる全集品容器の循環・搬送を停止すること
を特徴とするピッキング設備。
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