JP5218473B2 - ピッキング設備および投入表示器 - Google Patents
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Description
このようなピッキング作業の基本的な形態は、例えばベルトコンベヤなどの集品容器搬送手段をこの搬送手段の移動方向に沿って複数の作業ゾーンに区画し、各作業ゾーンには他の作業ゾーンとは異なる種類の物品を収納した収納棚を配設するとともに、各作業ゾーン専属の作業者を配置し、ピッキング指示に基づいて各作業者が配置された自分の作業ゾーンの収納棚から指示された物品をピッキングして、ベルトコンベヤにより搬送されてくる集品容器に収納する作業を行うものである。
しかし、前述したような基本的なピッキング作業では、作業者が集品容器や物品を間違えたり、物品を収納しないうちに集品容器が搬送されたりする等のトラブルが発生することがある。そこで、物品の収納間違いなどの不都合を解消するべく、これまでに各種のピッキング設備が提案され用いられてきている。
特許文献1に開示されたピッキング設備は、ベルトコンベヤに沿って所定間隔をおいて配置された複数のガイドランプを備える2列のオーダー表示器を各ゾーンに配設し、1列目のオーダー表示器によりピッキング対象の集品容器が自分のゾーンを通過する際に、ガイドランプが集品容器の移動に同期して順次点灯して作業者にピッキング対象の集品容器を認識させ、また2列目のオーダー表示器により下流のゾーンの作業者に対してピッキング対象となる集品容器が上流のゾーンを通過していることを、ガイドランプの点灯によりを認識させる構成とされている。また各ゾーンには、ベイ表示器が設けられ、ベイ表示器の点灯により、自分のゾーンにおいてピッキングが必要であることを、作業者に報知し、また収納棚の各間口には、アイテム表示器が設けられ、ランプ点滅などによりピッキング対象物品を作業者に指示している。
まず、各ゾーンに設けられたベイ表示器が点灯し、このゾーンにおいてピッキングが必要であることを、ゾーンに配置された作業者に報知し、同時に、物品毎に設けられたアイテム表示器のランプ点滅などによりピッキング対象の物品を指示するとともに、その数量を表示する。
一方、1列目のオーダー表示器は、自分のゾーンにピッキング対象となる集品容器が搬送されてくると、ガイドランプのうち集品容器の容器長(搬送方向の長さ)に相当する個数分を単位として、かつ集品容器の移動に追従して順次点灯して作業者に報知する。また2列目のオーダー表示器は、自分のゾーンに下流のゾーンにおいてピッキング対象となる集品容器が搬送されてくると、ガイドランプのうち集品容器の容器長(搬送方向の長さ)に相当する個数分を単位として、かつ集品容器の移動に追従して順次点灯して下流のゾーンの作業者に報知する。
作業者は、ピッキング対象の集品容器を1列目のオーダー表示器で認識するとともに、アイテム表示器の表示にしたがってゾーンにある収納棚から物品をピッキングして集品容器に収納する。また1列目のオーダー表示器が表示されてなく、上流の2列目のオーダー表示器が表示されていると、この2列目のオーダー表示器により表示されている集品容器に自分のゾーンでピッキングした物品をピッキングして収納する。このようにランプ追跡型ピッキング方式を採用することで、集品容器の誤認や、物品の種類や数量の間違いといったピッキングミスを防ぎ、また先行ピッキングを行うことができる。
また集品容器に、集品容器を特定する連番等の符号が付されたラベルが貼り付けられていても、集品容器が繰り返し再利用されるピッキング設備では特に、集品容器の符号は、ユーザーのオーダーに割り付けられたナンバー等の符合と一致しないので、簡単に、特定のユーザーのオーダーの集品容器を探すことは困難であった。さらに、前記ラベルは、集品容器の片側面へ貼り付けられている場合が多く、作業者の位置によっては、見づらく、判別しづらいという問題があった。また前記ラベルが、集品容器の上面に貼り付けられている場合であっても、印字向きが決まっているため、やはり印字向きとは逆に配置された作業者から判別しづらいという問題があった。
上記構成によれば、各集品容器に投入表示器が設けられることにより、投入表示器が集品容器とともに搬送手段により搬送され、この集品容器が、物品収納部より取り出した物品を投入する投入対象の集品容器のとき、投入表示器により示される。このように、投入表示器が集品容器とともに移動され、投入表示器により投入対象であることが示されることによって、物品を投入する作業者により、投入対象の集品容器は誤認なく直感的に認識される。
また投入表示器に表示画面を設けることより、表示画面に集品容器を特定できる符号等を表示可能となり、よって集品容器を特定することが可能となり、集品容器が実行しているユーザーのオーダー等を特定することが可能となる。
さらに、投入表示器の表示画面に、独自の符号が表示され、この独自の符号により、集品容器を特定できるとともに、割り付けられた仕分け先または仕分け先の物品要求情報を特定することが可能となる。
上記構成によれば、投入表示器の表示画面に、集品容器に投入される物品の総数量が表示され、これにより検品が可能となる。
上記構成によれば、投入表示器の表示画面に、集品容器への物品の投入終了が表示され、これにより集品容器へのピッキング終了が認識される。
上記構成によれば、投入表示器の表示画面に、集品容器へ投入される物品の商品名が表示され、これにより集品容器へ投入する物品に間違いがないかどうかを確認でき、誤投入が防止される。
上記構成によれば、表示逆向き指令により、投入表示器の表示画面に表示されるデータの向きが逆とされる。よって、投入表示器が取り付けられた集品容器に物品を投入する作業者の位置により、作業者が見やすいように表示画面に表示されるデータの向きを変えることが可能となる。
上記構成によれば、投入表示器の表示画面は、物品の取り出し作業を実行するゾーンを示す2つのランプの中央に取り付けられ、投入表示器を設けた集品容器に物品を投入する作業者より最も、見やすくされている。
上記構成によれば、投入表示器の表示画面は、上向きとなる姿勢で集品容器に設けられ、投入表示器が設けられた集品容器に物品を投入する作業者が、集品容器を搬送している搬送手段のいずれのサイドにいても、見やすくされている。
上記構成によれば、表示画面を設けることにより、集品容器を特定できる符号等を表示でき、集品容器を特定することが可能となる。
また、表示画面に、独自の符号が表示され、この独自の符号により、集品容器を特定できるとともに、割り付けられた仕分け先または仕分け先の物品要求情報を特定することが可能となる。
また本発明の投入表示器は、表示画面を設けることにより、集品容器を特定できる符号等を表示でき、集品容器を特定することが可能となる、という効果を有している。
図4に本発明の実施の形態におけるピッキング設備の概略構成図を示す。
ピッキング設備は、
集品される物品11(図5)が収納される収納箱12(図5)が保管されるストレージラインAと、
ピッキングされた物品11を収納する集品容器10を循環搬送する搬送ラインBと、
ストレージラインAにおいて、ピッキング作業が終了して搬送ラインBにより搬送されてきた集品容器10内の物品11を封印する封印エリアDと、
封印エリアDより下流に配置され、搬送ラインBにより搬送されてきた集品容器10の封印済み物品11(集品済み物品11)を寄せ箱(出荷箱)13へ詰め替える詰め替えエリアEと、
詰め替えエリアEより搬送ラインBにより搬送されてきた集品容器10(物品11の詰め替えが終了して空となった集品容器10)に袋掛けを行う袋掛けエリアFと
から構成されている。
またフローラック15には、ピッキングゾーンP毎に、上流位置に、ピッキング対象の物品11(収納箱12)が収納された間口16が存在する棚17の段数をそれぞれ表示する複数個(本実施の形態では、棚が3段なので3個)のランプ20Aを縦方向に並べたてなるベイ表示器20が設けられている。
作業者Hは、ベイ表示器20の表示により、ピッキング対象の物品11(収納箱12)が収納された間口16が存在する棚17の段数を特定し、各間口表示器19の表示に従って、間口16(収納箱12)から物品11をピッキングして集品容器10に投入する。
また2本のカーブ搬送ライン21C,21D、および袋掛けエリアFの袋掛機60の周囲の第2直進搬送ライン21Bは、駆動ローラコンベヤから構成されている。
カバー39Aは、容器搬送方向の下流側からランプ38の点灯状態を認識でき、且つ正面から認識できないように、容器搬送方向のみが開放されているカバーであり、またカバー39Bは逆に、正面からランプ38の点灯・点滅状態を認識でき、且つ容器搬送方向の下流側から認識できないように、正面が開放されているカバーである。
またバッテリ37により、ランプ部31,33のランプ38と、ディジタル表示器32と、無線機36と、表示器コントローラ35に給電されている。
なお、これらRFIDリーダ42A,42Bとしては、RFIDの書き込み(IN)と読み出し(OUT)を同時に可能なRFIDリーダ/ライタを使用している。
投入表示器26に内蔵されたRFID34には、第2カーブ搬送ライン21Dへかかる箇所に設けたRFIDライタ42Bにより、ピッキング開始時点で(ストレージラインAへ入る前に)前記オーダー・ナンバーが書き込まれ、この時点で、表示器コントローラ35によりRFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーがディジタル表示器32に表示される。またこのオーダー・ナンバーは、詰め替えエリアEより下流側で袋掛けエリアFの上流側に設けられたRFIDライタ42Bにより、消去される。
また第2の作業者Hは、ラベルプリンタ50により発行されたラベルを袋27に貼り付ける作業を実行する。検品良好のとき、袋27はラベルにより封印され、また検品不良のときは袋27に単に貼り付けられる。
また封印コントローラ49には、予め、投入表示器26に内蔵されたRFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーに割り付けられた(紐付けされた)ユーザーと、ユーザー毎に割り付けられたバーコードを含むラベルデータが記憶されており、封印コントローラ49は、ストレージラインAの下流端に設けたRFIDリーダ42Aにより、搬送されてきた集品容器10に取り付けられた投入表示器26に内蔵のRFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーが読み取られると、オーダー・ナンバーに紐付けされたユーザーを検索し、検索したユーザーにより、このユーザーに設定されたラベルデータを検索し、ラベルデータをラベルプリンタ50へ出力して、バーコード付きラベルを発行させる。
また第2の作業者Hは、詰め替えが終了して下流側へ押し出されてきた寄せ箱13に、ラベルプリンタ56より発行された出荷ラベルを貼り付け、出荷する作業を実行する。出荷作業としては、例えば、出荷用の台車等に積み付ける。
このように、詰め替えエリアEにおいて封印済み物品11は寄せ箱13へ詰め替えられ、出荷される。
また袋掛けエリアFでは、袋掛機60の上流に設けられたRFIDライタ42Bにより、RFID34よりオーダー・ナンバーが消去され、袋掛機60の下流に設けられたRFIDライタ42Bにより、RFID34へ新たなオーダー・ナンバーが書き込まれる。
このように、全ての集品容器10は循環して、1日に何度も再利用され、循環する毎に、新たなオーダー・ナンバーが割り付けられる。このように、循環するために、投入表示器26にRFID34を設けて、オーダー・ナンバーの自動的に書き換える意味がある。
ピッキング設備の制御手段として、上記ピッキングゾーンP毎のゾーンコントローラ24と、封印コントローラ49と、詰替コントローラ57に加えて、統括コントローラ62と、通信コントローラ63と、表示切換コントローラ64が備えられている。
そして、統括コントローラ62には、予め次のデータが設定されている。
・配送方面別に、登録された各ユーザーに割り付けられた、独自のバーコード。
・注文対象の物品11がそれぞれ格納されているピッキングゾーンPの間口16の配列データ(各物品11に対応するピッキングゾーンPの間口16のデータ)。
(イ).ピッキングゾーンP毎のゾーンコントローラ24と、封印コントローラ49と、詰替コントローラ57と、通信コントローラ63へ作業の開始指令と終了指令を出力する。
(ロ).第1直進搬送ライン21Aと、第2直進搬送ライン21Bと、第1カーブ搬送ライン21Cと、第2カーブ搬送ライン21Dと、袋掛機60を起動し、停止する。
(ハ).予め登録された各個別のユーザーからオーダー{注文:各仕分け先からの物品要求情報の一例;物品を特定する情報(例えば、物品の品種、物品名、物品コード等)と数量(個数)からなる単数または複数のデータ}を受け付けると、図14に示すように、オーダーを受けた予め登録されたユーザーの順に、ユーザーのオーダーに(あるいはユーザーに、すなわち仕分け先、または仕分け先の物品要求情報に)、連続したオーダー・ナンバー(独自の符号の一例)を割り付け、各ピッキングゾーンPの各間口16にオーダーの数量(ピッキング数量)を書き込み、ストレージラインAのピッキングデータを形成する。このとき、ストレージラインAにおいて、各ユーザー・オーダーにおけるピッキングが終了する場合には、ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを求めて記憶する。
(ニ).各ユーザーに割り付けたオーダー・ナンバーと、形成したストレージラインAのピッキングデータ(ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを含む)を、各ピッキングゾーンPのゾーンコントローラ24へ出力する。
(ホ).ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバー毎に、注文データからピッキングされる物品11の総数を求め、各オーダー・ナンバーの物品11の総数を、ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバーとユーザーの配送方面のデータとともに表示切換コントローラ64へ出力する。
(ヘ).ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバーおよびバーコードを、封印コントローラ49、および詰替コントローラ57へ出力する。
(ト).袋掛機60の下流に設けられた(第2カーブ搬送ライン21Dへかかる箇所に設けられた)RFIDライタ42Bにより、RFID34が検出されると、予め登録されたユーザーの順に、ユーザーのオーダーに割り当てられたオーダー・ナンバーをRFIDライタ42Bへ出力してRFID34にオーダー・ナンバーを書き込ませる。これにより、投入表示器26を取り付けた集品容器10に、オーダー・ナンバーが割り付けられる。
そして、下記データを通信コントローラ63へ出力し、送受信装置65およびアンテナ43を介して、発信させる。なお、ストレージラインAの下流の封印エリアDにおいて、ストレージラインAの作業者Hと搬送ラインBに対して逆のサイドに第1の作業者Hが位置するために、投入表示器26のディジタル表示器(表示画面)32の表示を見やすい向きとするように、表示を逆向きに表示させるデータ(表示逆向き指令)を出力する。
・ユーザーが配送方面の先端のとき…オーダー・ナンバーとともに、カバー39B付きの第2ランプ部33のランプ38を「緑色」に点灯させ、且つ第1ランプ部31のランプ38を消灯させるデータ、およびディジタル表示器32へ物品11の総数を逆向きに表示させるデータ(表示逆向き指令の一例)。
・配送方面が先端でも終端でもないとき…オーダー・ナンバーとともに、第2ランプ部33および第1ランプ部31のランプ38は消灯させるデータ、およびディジタル表示器32へ物品11の総数を逆向きに表示させるデータ(表示逆向き指令の一例)。
・配送方面の終端のとき…オーダー・ナンバーとともに、カバー39B付きの第2ランプ部33のランプ38を「赤色」に点灯させ、且つ第1ランプ部31のランプ38を消灯させるデータ、およびディジタル表示器32へ物品11の総数を逆向きに表示させるデータ(表示逆向き指令の一例)。
受信したデータのオーダー・ナンバーは、ストレージラインAの下流端を通過した投入表示器26のものであるから、下流端を通過した投入表示器26において、第2ランプ部33のランプ38は先端(先頭)のとき緑色、終端のとき赤色に点灯され、それ以外では消灯され、第1ランプ部31のランプ38は消灯される。またディジタル表示器32には、表示していた「オーダー・ナンバー」(あるいは「END」)に代えて、「総数」(物品11の総数)が、逆向きに表示される。
オーダー・ナンバーにピッキングデータが有れば(ピッキング作業が有れば)、そのオーダー・ナンバーを記憶し、さらに最も下流のオーダー・ナンバー(集品容器10)をピッキング作業対象のオーダー・ナンバー(集品容器)として決定し、そのオーダー・ナンバーに、自投入ゾーンZのナンバーを加えてピッキング制御部79へ出力する。またこのピッキング作業対象の集品容器10のオーダー・ナンバーを除いた他のオーダー・ナンバーに、自投入ゾーンZのナンバー、および点灯信号であることを加えた自ゾーン点灯データを通信コントローラ63へ出力する。この自ゾーン点灯データに基づいて、第2ランプ部33のランプ38が点灯される(後述する)。
また検索してオーダー・ナンバーにピッキングデータが無ければ(ピッキング作業が無ければ)、オーダー・ナンバーに、自投入ゾーンZのナンバー、および消灯信号であることを加えた自ゾーン消灯データを通信コントローラ63へ出力する。またピッキングデータが全く無いとき、ピッキングデータ無し信号を上流ゾーン先行表示制御部77へ出力する。前記自ゾーン消灯データに基づいて、第2ランプ部33のランプ38が消灯される(後述する)。
オーダー・ナンバーにピッキングデータが有れば(ピッキング作業が有れば)、オーダー・ナンバーを記憶し、続いて自ゾーン先行表示制御部78より前記ピッキングデータ無し信号を入力しているかどうかを確認する。ピッキングデータ無し信号を確認すると、最も下流のオーダー・ナンバー(集品容器10)をピッキング作業対象のオーダー・ナンバー(集品容器)として決定し、そのオーダー・ナンバーに、上流投入ゾーンZのナンバー(自投入ゾーンZのナンバーより1を減算)を加えてピッキング制御部79へ出力する。
またこのピッキング作業対象の集品容器10のオーダー・ナンバーを除いた他のオーダー・ナンバーに、上流投入ゾーンZのナンバー、および点灯信号であることを加えた上流ゾーン点灯データを通信コントローラ63へ出力する。また検索してオーダー・ナンバーにピッキングデータが無ければ(ピッキング作業が無ければ)、オーダー・ナンバーに、上流投入ゾーンZのナンバー、および消灯信号であることを加えた上流ゾーン消灯データを通信コントローラ63へ出力する。前記上流ゾーン点灯データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が点灯され、また前記上流ゾーン消灯データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が消灯される(後述する)。
続いて検索したピッキング作業対象の集品容器10のピッキングデータにしたがって、間口表示器19により、物品11を取り出す間口16と取り出す物品11の数量を表示し、さらにベイ表示器20により物品11を取り出す間口16が有る棚17の段数を知らせる。そして、間口表示器19の完了押釦スイッチ19Bの操作により、間口16からの物品11の取り出しを確認し、自投入ゾーンZのテープスイッチ23(自投入ゾーンZの集品容器10へ物品11を投入したとき)、または上流投入ゾーンZのテープスイッチ23(上流投入ゾーンZの集品容器10へ物品11を投入したとき)の操作により、集品容器10へのピッキング作業終了を確認する。確認すると、実行したピッキングメモリ71のピッキングデータをピッキング作業終了とし、ピッキング作業が終了したオーダー・ナンバーを、前送り許可制御部80へ出力し、続いてピッキングデータにおいて、自ピッキングゾーンPがピッキング終了ゾーンに設定されているかどうかを確認する。
また自ピッキングゾーンPがピッキング終了ゾーンに設定されている場合、オーダー・ナンバーに、「END」(“物品の投入終了”の表示の一例)表示指令、および消灯信号であることを加えたゾーン終了消灯データを通信コントローラ63へ出力する。
・自ゾーン点灯データ…第2ランプ部33のランプ38を点灯。
・自ゾーン消灯データまたはゾーン終了消灯データ…第2ランプ部33のランプ38を消灯。
・自ゾーン点滅データ…第2ランプ部33のランプ38を点滅。
・上流ゾーン点灯データ…第1ランプ部31のランプ38を点灯。
・上流ゾーン消灯データ…第1ランプ部31のランプ38を消灯。
・上流ゾーン点滅データ…第1ランプ部31のランプ38を点滅。
また上流投入ゾーンZに位置する集品容器10に取り付けられた投入表示器26の第1ランプ部31のランプ38は、点灯/点滅/消灯され、点灯で、ピッキング作業予定の集品容器10であることが表示され、点滅で、今、ピッキング作業実行対象の集品容器10であることが表示され、消灯で、ピッキング作業の対象でない集品容器10であることが表示され、第1ランプ部31により、投入表示器26を取り付けた、上流投入ゾーンZに位置する集品容器10が、自ピッキングゾーンPにおいて取り出された物品11の投入対象の集品容器であるか否かが示される。
なお、投入表示器26の第2ランプ部33のランプ38の状態(点灯/点滅/消灯の状態)は、自ゾーン先行表示制御部78により制御され、また第1ランプ部31のランプ38の前記状態は、上流ゾーン先行表示制御部77により制御されていることにより、集品容器10が上流の投入ゾーンZから下流の投入ゾーンZへ移動されたとき、この投入表示器26の第1ランプ部31および第2ランプ部33のランプ38の前記状態は、同時に見直され、第1ランプ部31および第2ランプ部33のランプ38の両方の前記状態が同時に更新されることになる。
a.投入ゾーンZ内では、空きのアキュムレーション部22があると、前詰めされる。
b.投入ゾーンZに渡る移動は、ピッキング作業対象ではない集品容器10のとき、無条件で、自投入ゾーンZに対向する対応する自ピッキングゾーンPのゾーンコントローラ24より前送り許可信号が出力され、下流投入ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生すると移動する。
c.投入ゾーンZに渡る移動は、ピッキング作業対象の集品容器10Aのとき、投入ゾーンZのゾーンコントローラ24より前送り許可信号が出力されるまで、すなわちピッキング作業が終了するまで、下流の投入ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生したとしても移動することはなく停止し、ピッキング作業が終了していない最下流の集品容器10が下流の投入ゾーンZへ移動してしまうことが阻止され、前送り許可信号の出力により、はじめて下流の投入ゾーンZへ移動する(下流の投入ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生していることが条件)。
このように、投入ゾーンZを渡ることが可能な(許可されている)集品容器10は、投入ゾーンZに渡って移動するとき、下流の投入ゾーンZが詰まっている場合(空きのアキュムレーション部22が無い場合)には待機し、下流の投入ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生した状態になれば移動する。
またピッキング作業が終了していない集品容器10(自投入ゾーンZの最下流の集品容器10)が下流投入ゾーンZへ移動することが阻止されることにより、オーダーされた物品11が不足した集品容器10の発生を阻止される。またこのとき、下流投入ゾーンZおよびこの下流投入ゾーンZの下流に位置する投入ゾーンZでは、通常通り、続けて複数の集品容器10の蓄積・移動が実行され、集品容器10の移動が効率的に行われ、作業者の能力が最大に生かされる。
各投入ゾーンZに6個のアキュムレーション部22が設けられており、図17(a)に示すように、ゾーン2における下流側の2つの集品容器10がピッキング作業対象ではなく、隣接する下流のゾーン3の上流に2つ分の空き(集品容器10無し)のアキュムレーション部22があると、図17(b)に示すように、アキュムレーションコンベヤの機能により、ゾーン2における下流側の2つの集品容器10は、隣接する下流のゾーン3へ移送され、前詰めされる。このとき、ゾーン2のピッキング作業対象の集品容器10Aは、ゾーンの下流端まで移送されるが、ピッキングゾーンPのゾーンコントローラ24よりピッキング作業が終了して前送り許可信号が出力されるまで、ゾーン3へ移送されることはない。
また投入ゾーンZ内で、ピッキング作業が実行される集品容器10Aは、投入ゾーンZでのピッキング作業が終了するまで、下流投入ゾーンZに移送されることを回避でき、欠品の発生を防止できる。
図7に示すように、自投入ゾーンZに位置する集品容器10に取り付けられた投入表示器26の第2ランプ部33のランプ38は、点灯または点滅または消灯し、点灯によりピッキング作業あり、点滅によりピッキング作業実行、消灯によりピッキング作業無しが表示され、このとき、自ピッキングゾーンPのベイ表示器20と、各間口表示器19が表示される。
また上流投入ゾーンZに位置する集品容器10に取り付けられた投入表示器26の第1ランプ部31のランプ38(自ピッキングゾーンPからのみ見ることが可能)は、点灯または点滅または消灯し、点灯によりピッキング作業あり、点滅によりピッキング作業実行、消灯によりピッキング作業無しが表示される。
第1ランプ部31のランプ38の点滅しているとき、自ピッキングゾーンPに配置された作業者Hは、自ピッキングゾーンPのベイ表示器20の表示と、各間口表示器19の表示に基づいて、隣接する上流投入ゾーンZに位置し、第1ランプ部31のランプ38が点滅している投入表示器26が取り付けられた集品容器10に対して、自ピッキングゾーンPの間口16から取り出した物品11を投入する(上流ゾーンにおける先行ピッキング作業を実行する)。そして、全ての物品11の投入が終了すると、上流投入ゾーンZのテープスイッチ23を押し、対象の集品容器10に対するピッキング作業を終了する。このよに、第1ランプ部31のランプ38は、投入表示器26が取り付けられた集品容器10が上流投入ゾーンZに位置するとき、自ピッキングゾーンPからのみ見ることが可能で、先行ピッキング作業を可能とする先行ゾーンランプを形成している。
また上述したように、ピッキングゾーンPに対して投入ゾーンZを下流側にずらした場合においても、図18(b)に示すように、同様に、最下流の投入ゾーンZを除いて、最上流の投入ゾーンZから、2人で集品容器10への投入作業を行う投入ゾーンZが続き、最下流の投入ゾーンZのみ作業者が1人で集品容器10への投入作業を行う投入ゾーンZとなる。
またピッキング作業の実行終了により、この集品容器10へのピッキング作業が終了した場合、ディジタル表示器32に、“END”が表示される。
また投入表示器26のディジタル表示器(表示画面)32に、ユーザーのオーダーに割り付けられたオーダー・ナンバー(独自の符号)が表示されることにより、ストレージラインAの各ピッキングゾーンPに配置された作業者Hは、簡単に集品容器10を特定(把握)できるとともに、集品容器10に実行されているユーザーのオーダーを特定(把握)することができる。
また本実施の形態では、ユーザーのオーダーを特定する独自の符号として数字(オーダー・ナンバー)を使用しているが、アルファベットなどの文字や絵文字等を使用することもできる。このとき、文字や絵文字に順を決めて、その順にユーザーのオーダーに割り付けて、RFIDライタ42Bにより、RFID34へ書き込む。
また本実施の形態では、各ピッキングゾーンPに、1人の作業者Hを配置する構成としているが、各ピッキングゾーンPに複数(例えば、2人)の作業者Hを配置する構成とすることもできる。これにより、投入ゾーンZ内にピッキング対象の集品容器10が間を置くことなく搬入される状況にあっても、投入ゾーンZ内の作業速度が向上するため、各投入ゾーンZに集品容器10が滞留する恐れを低減でき、ピッキング作業の効率を向上できる。またピッキングゾーンPの作業者Hは、ピッキングした物品11を直接、集品容器10へ投入しているが(手動投入しているが)、ピッキングゾーンP毎に、第1直進搬送ライン21A上に、物品11の集品容器10への自動投入を行う自動投入装置を配置して物品11を自動投入するようにすることもできる。
また本実施の形態では、ピッキングゾーンPおよび投入ゾーンZ毎に点灯するランプの色(間口表示器19の完了押釦スイッチ19Bのランプ、および投入表示器26の第1ランプ部31と第2ランプ部33のランプ38の色)を変えることにより、作業者Hが、自ピッキングゾーンPから取り出した物品11を投入する集品容器10を間違えることがないようにしているが、作業者Hが集品容器10を間違えることがないような方式であればどのような方式でもよく、例えば、ランプの光の強さを変えたりする方式としてもよい。またランプの色は2色(赤と緑)としているが、さらに色を増して3色とし、3つのピッキングゾーンPおよび投入ゾーンZ毎にそれぞれ色を指定して交互に色が変化するようにすることもできる。
また本実施の形態では、搬送ラインBを、アキュムレーションコンベヤと駆動ローラコンベヤから構成しているが、フリーコンベヤにより構成することも可能である。
また本実施の形態では、作業者Hを挟んで、フローラック15と第1直進搬送ライン21Aを反対側に配置しているが、作業者Hに対して、ストレージラインA(フローラック15)と搬送ラインB(第1直進搬送ライン21A)を同じ側に配設するようにしてもよい。これにより、間口16より取り出した物品11を、取り出した(ピッキングした)手の軌道でそのまま投入ゾーンZに搬送されてきている集品容器10へ投入する(ピッキング作業を実行する)ことができ、作業性を向上させることができる。
また本実施の形態では、フローラック15を第1直進搬送ライン21Aに沿って配置しているが、間口(物品収納部)16がピッキングゾーンP毎に配置されていればよく、ピッキングゾーンP毎に第1直進搬送ライン21Aとは、直角な向きに配置してもよい。
また本実施の形態では、搬送ラインBを、1本の循環ラインにより構成しているが、複数、例えば2本の循環ラインにより構成することも可能であり、さらにこれら循環ラインの集品容器10の搬送面の高さを変えることも可能である。
また本実施の形態では、ピッキング棚としてフローラック15を使用しているが、物品11または収納箱が移動しない一般棚を使用することもできる。
また本実施の形態では、フローラック15の各棚17に載置されている物品11は収納箱12に収納されているが、ピース単位とすることもでき、棚17の段数を増加させることが可能である。
また本実施の形態では、フローラック15の各棚17は固定されているが、任意に前後(第1直進搬送ライン21Aの方向)に移動・調整できる構成とすることもできる。
また本実施の形態では、集品容器10への物品11の完了を入力手段として、テープスイッチ23を使用しているが、単に完了を入力するスイッチであればよく、単なる押釦スイッチでもよい。
また本実施の形態では、仕分け先をユーザー別としているが、ユーザーに限ることはなく、店舗別、商品などのカテゴリー別あるいは区分別、地域別、搬送トラック別などとすることもできる。
B 搬送ライン
P ピッキングゾーン
H 作業者
Z 投入ゾーン
10 集品容器
11 物品
15 フローラック
16 間口
21A 第1直進搬送ライン
22 アキュムレーション部
26 投入表示器
31 第1ランプ部
32 ディジタル表示器
33 第2ランプ部
34 RFID
36 無線機
42A RFIDリーダ
42B RFIDライタ
43 アンテナ
65 送受信装置
85 トレイ
Claims (8)
- 物品をそれぞれ収納する複数の物品収納部を有するピッキング棚を備え、
前記ピッキング棚に沿って、それぞれ仕分け先、または仕分け先の物品要求情報が割り付けられた複数の集品容器を搬送する搬送手段を備え、
前記仕分け先の物品要求情報に応じて、前記ピッキング棚の物品収納部から取り出した物品を、前記集品容器へ投入するピッキング設備であって、
前記各集品容器に、集品容器に割り付けた前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報に対応する独自の符号を割り付け、且つ前記物品収納部より取り出した物品を投入する投入対象の集品容器であることを表示する投入表示器を設け、
前記各投入表示器に、表示画面を設け、
前記投入表示器の表示画面に、この投入表示器を設けた集品容器に割り付けられた前記独自の符号を表示すること
を特徴とするピッキング設備。 - 前記各投入表示器に、データ受信器を設け、
前記データ受信器により、このデータ受信器を設けた投入表示器を設けている集品容器に投入される物品の総数量が受信されると、前記独自の符号に代えて前記物品の総数量を前記表示画面に表示すること
を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。 - 前記各投入表示器に、データ受信器を設け、
前記データ受信器により、このデータ受信器を設けた投入表示器を設けている集品容器への物品の投入終了が受信されると、前記独自の符号に代えて前記物品の投入終了を前記表示画面に表示すること
を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。 - 前記各投入表示器に、データ受信器を設け、
前記データ受信器により、このデータ受信器を設けた投入表示器を設けている集品容器へ投入される物品の商品名が受信されると、前記独自の符号に代えて前記商品名を前記表示画面に表示すること
を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。 - 前記各投入表示器に、データ受信器を設け、
前記データ受信器により、前記表示画面を見る向きに応じて表示逆向き指令が受信されると、前記表示画面に表示されているデータを逆向きに表示すること
を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。 - 前記ピッキング棚に、所定数の物品収納部毎に、前記集品容器へ投入する物品の取り出し作業を実行するゾーンを形成し、
前記各投入表示器に、前記搬送手段による集品容器の搬送方向に、投入表示器を設けた集品容器に対して前記物品の取り出し作業を実行するゾーンを示す2つのランプを設け、
これら2つのランプの中央に前記表示画面を設けたこと
を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のピッキング設備。 - 前記表示画面が上向きとなる姿勢で前記投入表示器を、前記集品容器に設けること
を特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のピッキング設備。 - 物品をそれぞれ収納する複数の物品収納部を有するピッキング棚を備え、前記ピッキング棚に沿って、それぞれ仕分け先、または仕分け先の物品要求情報が割り付けられた複数の集品容器を搬送する搬送手段を備え、前記仕分け先の物品要求情報に応じて、前記ピッキング棚の物品収納部から取り出した物品を、前記集品容器へ投入するピッキング設備において、集品容器に割り付けた前記仕分け先、または仕分け先の物品要求情報に対応する独自の符号を割り付けた各集品容器に設ける、前記物品収納部より取り出した物品を投入する投入対象の集品容器であることを表示する投入表示器であって、
表示画面を設け、
前記表示画面に、集品容器に割り付けられた前記独自の符号を表示すること
を設けたことを特徴とする投入表示器。
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