JPH0632410U - 保管箱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 倉庫などの物品の保管箱装置において、物品
の出し入れの数量を容易にチェックできるようにした。 【構成】 物品を保管する保管箱１の前面にバーコード
表示器２を取り付け、キーボード５から打ち込んだ数値
をバーコードに変換してバーコード表示器２により表示
させるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は倉庫あるいは生産現場などにおいて、物品（部品）を保管箱に保管 してその数量を管理する場合に使用して好適な保管箱装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

倉庫あるいは生産現場などでは、複数種類の物品を図４に示すようなそれぞれ の保管箱１に収納して保管しており、物品の出し入れの際にはその保管箱１に貼 付してある品番カード９に記載された品番バーコード１０をバーコードスキャナ （図示しない）を使用してハンディターミナル（図示しない）に読み取らせ、出 し入れの個数は図５に示すような数量変更履歴カード１１にその都度記入し、さ らにこの記入数値をハンディターミナルのテンキーで入力させている。従って物 品の出し入れ数量および在庫数は数量変更履歴カード１１で確認できる。一方ハ ンディターミナル内では品番バーコード１０とキー入力とでその物品に対する増 減状態が記憶され、さらに前回の在庫数との演算結果の在庫数も記憶される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来では品番のみがバーコードスキャナで読み取られ、出し入れの数量はキー ボードで入力しているので、保管箱１とハンディターミナルとの双方に数量を入 力する必要があって操作が煩雑であり、迅速な管理作業が阻害される一因となっ ている。また数量変更履歴カード１１は手書きであるため、数字の読み違いによ る在庫数量誤入力のおそれがある。さらに数量変更履歴カード１１への記入が一 杯になったときは新カードを作らねばならず、よってカード１１は保管箱１には 固定できず紛失のおそれもある。この考案はこれらの問題点を回避した保管箱装 置を提案したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述した問題点を解決するためこの考案においては、保管箱１の前面に液晶装 置からなるバーコード表示器２を取付けて、そのキーボード５からの数値入力を バーコードに変換して表示させるようにしたものである。

【０００５】

【作 用】

保管箱１への物品の出し入れに際してバーコード表示器２のキーボード５でそ の数値を入力することにより、その数値または前回の数値との演算結果をバーコ ードで表示させることができ、よってバーコードスキャナでこれを読み取ること ができるので従来の数量変更履歴カード１１を省略でき、従って煩雑さを回避で きてかつ確実な管理を行うことができる。

【０００６】

【実施例】

図１〜図３についてこの考案に係わる保管箱装置の一例を説明する。１は上述 したと同様の保管箱であり、これには従来と同様に品番カード９が貼付されてい る。この考案では図２に示すようなバーコード表示器２が保管箱１の前面に取付 けられている。このパーコード表示器２は数値入力用のテンキー３と機能キー４ とからなるキーボード５と、このキーボード５からの入力数値をバーコードで表 示する液晶装置のバーコード表示部６と、入力数値を算用数字で表示する数字表 示部７とから構成されている。

【０００７】 従っていま保管箱１への物品の出し入れがあった際には、キーボード５から物 品の出し入れの数値を打ち込むと、図３に示すように入力された数値情報はデー タ処理部８で処理され、バーコード表示部６においてバーコードで表示される。 物品の出し入れ情報は機能キー４の＋または−キーから入力され、これもバーコ ード表示部６および数値表示部７でそれぞれ表示される。よって物品の管理者は この数値および増減の記号を目視により確認した後、バーコードスキャナをバー コード表示部６で表示されたバーコードおよび品番カード９のバーコード１０に 当てがってこれらをハンディターミナルに読み取らせることによって直接の読み 込みを行い得る。

【０００８】 この場合ハンディターミナルでは、出し入れのあった物品とその出し入れの数 量とが記憶され、さらに前回の在庫数から今回の在庫数が自動的に演算されて記 憶される。これらの記憶はこのハンディターミナルにプリンタまたはコンピュー タを接続することによって紙上に打ち出される。またバーコードスキャナはペン 型、ワンド型など種々のものを使用できる。

【０００９】 なお上述した例では、バーコード表示器２において物品の出し入れ状態と、そ の数量とを表示するようにしたが、出し入れ数量をキーボード５で打ち込み、表 示部６および７でそれぞれこれを表示した後、機能キー４の操作により前回の在 庫数と今回の出し入れ数とを演算し、その結果の現在の在庫数を表示させるよう にすることもできる。バーコードスキャナでこの在庫数を読み取るようにした場 合には、ハンディターミナル内で前回の在庫数から出し入れの個数を演算（逆算 ）するようにすればよい。

【００１０】 なお液晶装置によりキーボード５からの入力数値情報をバーコードに変換して 表示させる手段は、従来の液晶装置の表示手段を利用すればできるので、その詳 細な説明を省略する。

【００１１】

【考案の効果】

この考案に係わる保管箱装置によれば、従来必要としていた数量変更履歴カー ドを省略できる効果があり、物品の出し入れの情報入力を一度でできるので操作 にほとんど時間を要すことなく、煩雑さを回避できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係わる保管箱装置の一例を示す斜視
図。

【図２】この考案の保管箱装置に使用できるバーコード
表示器の一例を示す正面図。

【図３】図２に示すバーコード表示器のブロック図。

【図４】従来の保管箱装置の一例を示す斜視図。

【図５】従来の数量変更履歴カードの一例を示す図。

【符号の説明】

１ 保管箱 ２ バーコード表示器 ９ 品番カード １０ 品番バーコード １１ 数量変更履歴カード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 物品を保管する保管箱の前面に、この保
   管箱に出し入れする物品の個数をキー操作で入力させる
   ことにより、この数値またはこの数値と前回の数値との
   演算結果の数値をバーコードに変換して表示する液晶装
   置からなるバーコード表示器を取付けた保管箱装置。