JP3937806B2 - ピッキング設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、仕分け先毎に物品の仕分けを可能としたピッキング設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の上記ピッキング設備では、仕分け先(ユーザーや店舗)毎の集品用のバケット(集品容器)を集品ラインのコンベヤで搬送しながら、このバケットに対して物品の保管棚(ピッキング棚)の各間口から、この間口毎に設けられた間口表示器の表示(ピッキング数量など)に応じて作業者が物品を移載することにより仕分け先毎の物品の集品が行われてきた。
【0003】
また保管棚の隣接した複数の間口からなる作業者の仕分けエリア(ピッキングエリア)が予め設定され、作業者は、集品ラインのコンベヤにより仕分けエリア毎にタクト送りされてくるバケットに対して間口表示器に表示にしたがって物品の移載を行い、作業者が処理する仕分けエリアの間口の全物品の移載が終了すると、完了ボタンを押してピッキング終了を連絡して、コンベヤによる次のバケットの到着を待つようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のピッキング設備では、仕分けエリア(ピッキングエリア)が固定されているため、下記のような問題があった。
1.作業者は自分の仕分けエリアの仕分けが早く終了すると、次のバケットが到着するまで待たなければならず、最も仕分け作業が遅い作業者の能力(作業者のピッキング作業の習熟度)により全体の仕分け効率が決定されてしまい、仕分け効率を落とす原因となっていた。
2.仕分けエリアの数に合わせて作業者を揃えなければならず、作業者の確保が困難なことがあった。
【0005】
そこで、本発明は、作業者の習熟度や確保する人数に応じてピッキング方式を変更でき、設備の仕分け効率を維持・改善できるピッキング設備を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、物品収納用の複数の間口を有し、各間口毎に、ピッキングする物品の情報を表示する間口表示手段とこの間口のピッキング作業で操作する間口作業終了入力手段を設けるピッキング棚を備え、前記間口表示手段にしたがって前記ピッキング棚の各間口から、前記ピッキング棚に沿ってライン上を移動される容器へ物品を投入し、この投入作業終了時に前記間口作業終了入力手段を操作するピッキング作業を行うピッキング設備であって、
前記ライン上を移動する前記各容器に、仕分け先を特定する符号を表示する容器表示手段を取り付け、前記ピッキング棚の所定の隣接する複数の間口から前記ピッキング作業を行う作業者の単位作業範囲を設定し、各単位作業範囲毎に、前記符号を表示する作業範囲表示手段を設け、
隣接する複数の前記単位作業範囲により作業者に割り当てられる仕分けエリアを形成し、作業者は前記仕分けエリア内において、前記単位作業範囲毎に、移動されてくる前記容器と、この容器に取り付けられる容器表示手段に表示される符号と同一の符号が前記作業範囲表示手段に表示された単位作業範囲内の間口との間で前記ピッキング作業を行う第1ピッキング方式と、隣接する複数の前記単位作業範囲でピッキング作業範囲を形成し、隣接する複数の前記ピッキング作業範囲により前記作業者に割り当てられる仕分けエリアを形成し、作業者は前記仕分けエリア内において、前記ピッキング作業範囲毎に、移動されてくる前記容器と、この容器に取り付けられる容器表示手段に表示される符号と同一の符号が前記作業範囲表示手段に表示されたピッキング作業範囲内の間口との間で前記ピッキング作業を行う第2ピッキング方式が実行可能に構成され、これらピッキング方式が切り替え可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
上記構成によれば、第1ピッキング方式と第2ピッキング方式を切り替えることができ、第1ピッキング方式のとき、作業者は単位作業範囲でピッキング作業を実行し、第2ピッキング方式のとき、作業者は隣接する複数の単位作業範囲で形成するピッキング作業範囲でピッキング作業を実行する。よって、作業者の習熟度や確保する人数に応じていずれかのピッキング方式を選択することができる。
【0008】
各ピッキング作業は、移動されてくる容器と、この容器に取り付けられる容器表示手段に表示される符号と同一の符号が作業範囲表示手段に表示された単位作業範囲(第1ピッキング方式)内の間口またはピッキング作業範囲(第2ピッキング方式)内の間口との間で行われる。
【0009】
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、各単位作業範囲毎に、単位作業範囲のピッキング作業終了時に操作する作業範囲作業完了入力手段を設け、前記第2ピッキング方式では、前記ピッキング作業範囲内のいずれか一つの作業範囲作業完了入力手段の操作により、前記ピッキング作業範囲に次の前記容器の表示を行うことを特徴とするものである。
【0010】
上記構成によれば、第2ピッキング方式のとき、ピッキング作業範囲内のいずれか一つの作業範囲作業完了入力手段の操作により、ピッキング作業範囲に次に移動されてくる容器の表示が行われる。
【0011】
また請求項3に記載の発明は、物品収納用の複数の間口を有し、各間口毎に、ピッキングする物品の情報を表示する間口表示手段とこの間口のピッキング作業で操作する間口作業終了入力手段を設けるピッキング棚を備え、前記間口表示手段にしたがって前記ピッキング棚の各間口から、前記ピッキング棚に沿ってライン上を移動される容器へ物品を投入し、この投入作業終了時に前記間口作業終了入力手段を操作するピッキング作業を行うピッキング設備であって、
前記ライン上を移動する前記各容器に、仕分け先を特定する符号を表示する容器表示手段を取り付け、前記ピッキング棚の所定の隣接する複数の間口から前記ピッキング作業を行う作業者の単位作業範囲を設定し、各単位作業範囲毎に、前記符号を表示する作業範囲表示手段を設け、
隣接する複数の前記単位作業範囲により作業者に割り当てられる仕分けエリアを形成し、作業者は前記仕分けエリア内のみにおいて、前記単位作業範囲毎に、移動されてくる前記容器と、この容器に取り付けられる容器表示手段に表示される符号と同一の符号が前記作業範囲表示手段に表示された単位作業範囲内の間口との間で前記ピッキング作業を行う第3ピッキング方式と、隣接する複数の前記単位作業範囲により作業者に割り当てられる仕分けエリアを形成し、作業者は前記仕分けエリア内の単位作業範囲において、移動されてくる前記容器と、この容器に取り付けられる容器表示手段に表示される符号と同一の符号が前記作業範囲表示手段に表示された単位作業範囲内の間口との間で前記ピッキング作業を行い、このピッキング作業終了時に、前記容器に取り付けられた容器表示手段に表示される符号と同一の符号が、前記仕分けエリアのライン下流に隣接する単位作業範囲の前記作業範囲表示手段に表示されているとき、このライン下流に隣接する単位作業範囲において前記ピッキング作業を行う第4ピッキング方式が実行可能に構成され、これらピッキング方式が切り替え可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0012】
上記構成によれば、第3ピッキング方式と第4ピッキング方式を切り替えることができ、よって作業者の習熟度や確保する人数に応じていずれかのピッキング方式を選択することができる。第3ピッキング方式のとき、作業者は単位作業範囲のみでピッキング作業を実行し、第4ピッキング方式のとき、作業者は単位作業範囲でピッキング作業を実行し、ピッキング作業終了時に、容器に取り付けられた容器表示手段に表示される符号と同一の符号が、ライン下流に隣接する単位作業範囲の作業範囲表示手段に表示されているとき、このライン下流に隣接する単位作業範囲においてピッキング作業を実行する。このピッキング作業は、移動されてくる容器と、この容器に取り付けられる容器表示手段に表示される符号と同一の符号が作業範囲表示手段に表示された単位作業範囲内の間口との間で行われる。
【0013】
また請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載の発明であって、隣接する複数の前記単位作業範囲でピッキング作業者のピッキング作業範囲を形成し、このピッキング作業範囲で前記第3ピッキング方式を実行する第3拡大ピッキング方式が実行可能に構成され、この第3拡大ピッキング方式と、前記第3ピッキング方式と、前記第4ピッキング方式が切り替え可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0014】
上記構成によれば、第3拡大ピッキング方式と第3ピッキング方式と第4ピッキング方式を切り替えることができ、よって作業者の習熟度や確保する人数に応じていずれかのピッキング方式を選択することができる。第3拡大ピッキング方式のとき、作業者は隣接する複数の単位作業範囲で形成されるピッキング作業範囲でピッキング作業を実行し、第3ピッキング方式のとき、作業者は単位作業範囲のみでピッキング作業を実行し、第4ピッキング方式のとき、作業者は単位作業範囲でピッキング作業を実行し、ピッキング作業終了時に、容器に取り付けられた容器表示手段に表示される符号と同一の符号が、ライン下流に隣接する単位作業範囲の作業範囲表示手段に表示されているとき、このライン下流に隣接する単位作業範囲においてピッキング作業を実行する。
【0015】
また請求項5に記載の発明は、上記請求項3に記載の発明であって、隣接する複数の前記単位作業範囲でピッキング作業範囲を形成し、このピッキング作業範囲で前記第3ピッキング方式を実行する第3拡大ピッキング方式と、前記ピッキング作業範囲で前記第4ピッキング方式を実行する第4拡大ピッキング方式が実行可能に構成され、前記第3拡大ピッキング方式と、前記第4拡大ピッキング方式と、前記第3ピッキング方式と、前記第4ピッキング方式が切り替え可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0016】
上記構成によれば、第3拡大ピッキング方式と第4拡大ピッキング方式と第3ピッキング方式と第4ピッキング方式を切り替えることができ、よって作業者の習熟度や確保する人数に応じていずれかのピッキング方式を選択することができる。第3拡大ピッキング方式のとき、作業者は隣接する複数の単位作業範囲で形成されるピッキング作業範囲でピッキング作業を実行し、第4拡大ピッキング方式のとき、作業者は前記ピッキング作業範囲でピッキング作業を実行し、ピッキング作業終了時に、容器に取り付けられた容器表示手段に表示される符号と同一の符号が、ライン下流に隣接するピッキング作業範囲の作業範囲表示手段に表示されているとき、このライン下流に隣接するピッキング作業範囲の単位作業範囲においてピッキング作業を実行し、また第3ピッキング方式のとき、作業者は単位作業範囲のみでピッキング作業を実行し、第4ピッキング方式のとき、作業者は単位作業範囲でピッキング作業を実行し、ピッキング作業終了時に、容器に取り付けられた容器表示手段に表示される符号と同一の符号が、ライン下流に隣接する単位作業範囲の作業範囲表示手段に表示されているとき、このライン下流に隣接する単位作業範囲においてピッキング作業を実行する。
【0017】
また請求項6に記載の発明は、上記請求項3に記載の発明であって、隣接する複数の前記単位作業範囲でピッキング作業範囲を形成し、このピッキング作業範囲で前記第3ピッキング方式を実行する第3拡大ピッキング方式と、前記ピッキング作業範囲で前記第4ピッキング方式を実行する第4拡大ピッキング方式と、前記第3ピッキング方式と、前記第4ピッキング方式のうちの2つの組み合わせのピッキング方式が実行可能に構成され、これら2つのピッキング方式が切り替え可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0018】
上記構成によれば、第3拡大ピッキング方式と第4拡大ピッキング方式と第3ピッキング方式と第4ピッキング方式のうちの2つの組み合わせのピッキング方式が実行可能とされ、これら2つのピッキング方式を切り替えることができる。
【0019】
また請求項7に記載の発明は、上記請求項4〜請求項6のいずれかに記載の発明であって、各単位作業範囲毎に、単位作業範囲のピッキング作業終了時に操作する作業範囲作業完了入力手段を設け、前記第3拡大ピッキング方式または第4拡大ピッキング方式では、前記ピッキング作業範囲内のいずれか一つの作業範囲作業完了入力手段の操作により、前記ピッキング作業範囲に次の前記容器の表示を行うことを特徴とするものである。
【0020】
上記構成によれば、第3拡大ピッキング方式または第4拡大ピッキング方式において、ピッキング作業範囲内のいずれか一つの作業範囲作業完了入力手段の操作により、ピッキング作業範囲に次に移動されてくる容器の表示が行われる。
【0021】
また請求項8に記載の発明は、上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明であって、ラインの終端部に仕分け先を特定する仕分け先表示手段を発行する印字手段を設け、ラインの終端部で前記容器にこの仕分け先表示手段を取り付けることを特徴とするものである。
【0022】
上記構成によれば、ラインの終端部において容器に仕分け先を特定する仕分け先表示手段が取り付けられる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるピッキング設備の概略配置図であり、基本的に、集品される物品が保管されるストレージラインAと、物品を注文した店舗(仕分け先の一例)毎に、ピッキングされた物品を収納する集品容器を順送りしていく集品ラインBから構成され、集品ラインBの上流側から、集品する容器を供給し、クリップの添付作業(詳細は後述する)を行うライン先頭部の段取りゾーンC、店舗毎の集品容器に対して物品のピッキング作業を行う通常ピッキング作業ゾーンD、数量の検品と梱包を行う数量検品ゾーンEが設けられている。上記物品は、例えば、カートン単位の「タバコ」である。
『ストレージラインA』
まず、ストレージラインAについて説明する。ストレージラインAは、ピッキング作業ゾーンDに配置される仕分け棚Gから構成されている。
【0024】
仕分け棚Gは、図2,図3に示すように、ピッキング棚1とこのピッキング棚1に取り付けられる、間口表示手段と間口作業終了入力手段である間口表示器(報知手段でもある)2およびダンボールNo.表示器14から構成されている。
「ピッキング棚1」
ピッキング棚1は、図2,図3に示すように、流動棚から形成され、前方に傾斜している複数段(図では3段)のラック3を有し、各ラック3にはそれぞれ、物品(カートン単位のタバコ)4を収納した収納容器5を格納する複数の間口(物品収納用の間口)6が形成され、各間口6毎にローラコンベヤ7が設けられ、最下段のローラコンベヤ7の前端には収納容器5を斜め前方の姿勢で支持する支持具8が設けられ、他のローラコンベヤ7の前端にはストッパ8Aが設けられている。この構成により、支持具8またはストッパ8Aにより係止された収納容器5から必要な物品4を取り出し、収納容器5が空になればその収納容器5を除去することにより、次の収納容器5が前面にでてくる。またローラコンベヤ7は、図2に示すように、各ラック3毎にローラピッチを変えている。
【0025】
また下段の間口6では、収納容器5の開口を立てて収納容器5の長い辺を前面として配置し、中段の間口6では、収納容器5の開口を横向きにし、収納容器5の長い辺を下にして配置し、上段の間口6では、収納容器5の開口を横向きにし、収納容器5の短い辺を下にして配置しており、下段の1容器と中段の1容器と上段の2容器が上下に整列するように配置している。このように、間口6は、上下および左右(集品ラインBに沿った方向)に配置され、少なくとも左右一定の上段2、中段1、下段1の間口6で左右に分離可能な配置とされ、これら隣接する左右一定の上段2、中段1、下段1の間口6で、仕分け作業を行う作業者の最小単位の作業範囲{以下、単位作業範囲または列と称す;単位作業範囲の一例}Sを形成している。
「間口表示器2」
ピッキング棚1のラック3毎に、その前面に、図3,図4(b)に示すように、電源ライン9と信号ライン10からなる表示器レール11が敷設され、各間口6毎に、表示器レール11上に、表示器レール11から電源が供給され、信号の送受信を行う前記間口表示器2がスライド・移動自在に取り付けられている。間口表示器2は、ピックアップする物品4の数量を示す2桁のディジタル表示器(間口表示手段の一例)12と、ピックアップ作業があることを表示する表示ランプとボタンスイッチを兼ねた表示/完了ボタン(間口作業終了入力手段の一例)13から形成されている。
「ダンボールNo.表示器14」
ピッキング棚1の上部前面には、単位作業範囲S毎に、図3,図4(a)に示すように、ダンボールNo.表示器(作業範囲表示手段の一例)14が設けられている。このダンボールNo.表示器14は、2桁の数字を表示するディジタル表示器15から形成されている。
『集品ラインB』
次に、集品ラインBについて説明する。集品ラインBは、図2、図3、図5、および図8に示すように、基本的にピッキングコンベヤ(ピッキング棚に沿って設けたラインの一例)26と、このピッキングコンベヤ26の上方に配置されたフリーローラコンベヤ(フリー搬送手段;物品の搬送を自動で行う駆動手段を有しない搬送手段)からなり空となった前記収納容器5を載せる空容器返却用コンベヤ32と、ピッキングコンベヤ26とは独立してその近傍に配置された、仮置き台であるフロントラック33から構成されている。
「ピッキングコンベヤ(集品コンベヤ)26」
ピッキングコンベヤ26は、ストレージラインAに沿って配置されており、ゾーンCに形成されたローラ駆動コンベヤ27およびその下流のストレージコンベヤ28と、ゾーンD,Eに渡って形成された、作業者Hが物品4を集品容器(ライン上を移動される物品収納用の容器の一例)36に投入しやすいように作業者H側に傾斜されたフリー搬送手段であるフリーコンベヤ37および傾斜したことにより集品容器36が落下しないように設けたガイドローラ38から構成されている。また集品容器36はダンボール(第1コンテナ)から形成されている。
「フロントラック33」
フロントラック33は、ピッキングコンベヤ26と空容器返却用コンベヤ32の中間で、ほぼ作業者Hの目線の高さに配置され、その前面には上記表示器レール11が敷設されている。またフロントラック33には、物品4や空の集品容器36の仮置き台として使用される。
「ダンボール投入表示器」
段取りゾーンCのローラ駆動コンベヤ27上で、かつフロントラック33の表示器レール11上には、図5および図6に示すように、表示器レール11から電源が供給され、信号の送受信を行うダンボール投入表示器41がスライド自在に設けられている。
【0026】
ダンボール投入表示器41は、図6に示すように、4台の3桁のディジタル表示器42と、表示ランプとボタンスイッチを兼ねた表示/完了ボタン43から形成されている。ディジタル表示器42には、集品容器36の種類(普通の大きさのダンボールまたは半ダンボール)と、各集品容器36に順に設定される連続した数字が表示される。半ダンボールは第2コンテナの一例であり、この第2コンテナの物品の収納容量は、第1コンテナの物品の収納容量のほぼ半分としている。
【0027】
この段取りゾーンCでは、図5(b)に示すように、ディジタル表示器42に表示された集品容器36の種類の4個の集品容器36が投入され、集品容器36の上蓋(作業者側)が搬送中に閉じないようにクリップ(容器表示手段の一例)44で止められる。また図7に示すように、各クリップ44には予め連続した数字(仕分け先を特定する符号の一例)が付されており、ディジタル表示器42に表示された連続した数字のクリップ44が選択して取り付けられる。
「投入側表示器」
通常ピッキングゾーンDにおけるフロントラック33の表示器レール11上には、図2および図3に示すように、表示器レール11から電源が供給され、信号の送受信を行う投入側表示器(作業範囲表示手段の一例)51がスライド自在に、ピッキング棚1の各単位作業範囲S毎に対向して設けられている。この投入側表示器51は、図4(c)に示すように、集品容器36のクリップ44に表示された数字を表示する2桁のディジタル表示器52と、単位作業範囲Sのピックアップ作業終了を報知する表示ランプとボタンスイッチを兼ねた表示/完了ボタン(報知表示手段付き作業範囲作業完了入力手段の一例)53から形成されている。
「投入側表示器」「ラベルプリンタ」「リスト発行用プリンタ」
数量検品ゾーンEにおけるフロントラック33の表示器レール11上には、図8に示すように、表示器レール11から電源が供給され、信号の送受信を行う投入側表示器55がスライド自在に設けられている。この投入側表示器55は、図9に示すように、集品容器36のクリップ44に表示された数字を表示する2桁のディジタル表示器56と、集品容器36内の集品されているはずの物品4の個数を表示する検品用の2桁のディジタル表示器58と、検品作業の実行を報知する表示ランプと検品良好を入力するボタンスイッチを兼ねた表示/完了ボタン59と、検品の結果、数量が一致しないときに操作するNGボタンスイッチ60から形成されている。
【0028】
また数量検品ゾーンEにおけるフロントラック33の上には、出荷ラベル(仕分け表示手段の一例)を発行するラベルプリンタ(印字手段の一例)61と、上記NGボタンスイッチ60が操作されたときに、仕分け明細リストを発行するリスト発行用プリンタ62が設けられている。
【0029】
また本ピッキング設備では、4つのピッキング方式の中から1つを選択してピッキング作業を実行できるように構成されている。4つのピッキング方式を簡単に説明する(詳細は後述する)。
【0030】
「第1ピッキング方式」(特許請求の範囲の第1ピッキング方式、第3ピッキング方式の一例)
単位作業範囲Sにおいて、作業者が移動されてくる集品容器36と、この容器に取り付けられるクリップ44に表示される数字と同一の数字が投入側表示器55とダンボールNo.表示器14に表示された単位作業範囲S内の間口6との間で物品4のピッキング作業を行う方式。
【0031】
「第2ピッキング方式」(特許請求の範囲の第2ピッキング方式、第3拡大ピッキング方式の一例)
図3に示すように隣接する複数(図では3つ)の列(単位作業範囲S)でピッキング作業範囲Uを形成され、このピッキング作業範囲Uにおいて、作業者が移動されてくる集品容器36と、この容器36に取り付けられるクリップ44に表示される数字と同一の数字が投入側表示器55とダンボールNo.表示器14に表示されたピッキング作業範囲U内の間口6との間で物品4のピッキング作業を行う方式。
【0032】
「第3ピッキング方式」(特許請求の範囲の第4ピッキング方式の一例)
単位作業範囲Sにおいて、作業者が移動されてくる集品容器36と、この容器に取り付けられるクリップ44に表示される数字と同一の数字が投入側表示器55とダンボールNo.表示器14に表示された単位作業範囲S内の間口6との間で物品4のピッキング作業を行い、このピッキング作業終了時に、集品容器36に取り付けられたクリップ44に表示される数字と同一の数字が、ライン下流に隣接する単位作業範囲Sの投入側表示器55とダンボールNo.表示器14に表示されているとき、このライン下流に隣接する単位作業範囲Sにおいて続いて前記ピッキング作業を行う方式。
【0033】
「第4ピッキング方式」(特許請求の範囲の第4拡大ピッキング方式の一例)ピッキング作業範囲Uにおいて、作業者が移動されてくる集品容器36と、この容器36に取り付けられるクリップ44に表示される数字と同一の数字が投入側表示器55とダンボールNo.表示器14に表示されたピッキング作業範囲U内の間口6との間で物品4のピッキング作業を行い、このピッキング作業終了時に、集品容器36に取り付けられたクリップ44に表示される数字と同一の数字が、ライン下流に隣接するピッキング作業範囲Uの投入側表示器55とダンボールNo.表示器14に表示されているとき、このライン下流に隣接するピッキング作業範囲Uにおいて続いて前記ピッキング作業を行う方式。
【0034】
そして、これら4つのピッキング方式のうちから1つを選択するピッキング方式選択器63が設けられている。このピッキング方式選択器63は、図10に示すように、4つのピッキング方式にそれぞれ対応して、ピッキング方式として選択されていることを報知する表示ランプとピッキング方式の選択を入力するボタンスイッチを兼ねた表示/選択ボタン64,65,66,67から構成されている。
『制御ブロック』
上記構成による制御ブロック図を図11に示す。
【0035】
71は上位のコンピュータからなる割り付け装置F(図26)より出庫情報として、後述する第3仕分けデータが入力される制御用コンピュータ(コントローラの一例;詳細は後述する)であり、この制御用コンピュータ71に、上記ラベルプリンタ61とリスト発行用プリンタ62とピッキング方式選択器63と後述する第4リスト発行用プリンタ98が接続され、さらにコンピュータからなるコントローラ72(詳細は後述する)が接続されている。
【0036】
前記コントローラ72に、ローラ駆動コンベヤ27が接続され、さらに高速インターフェイス73および表示器レール11の信号ライン10を介して、上記段取りゾーンCのダンボール投入表示器41と、通常ピッキングゾーンDの各間口6に対応した間口表示器2と、通常ピッキングゾーンDの各単位作業範囲S毎のダンボールNo.表示器14および投入側表示器51と、数量検品ゾーンEの投入側表示器55が接続されている。またこれら表示器に対して表示器レール11の電源ライン9を介して高速インターフェイス73より電力が供給されている。またコントローラ72に、ピッキング棚1の間口6の配置データ、各単位作業範囲Sおよびピッキング作業範囲Uの設定のデータが予め格納される。
*制御用コンピュータ71
制御用コンピュータ71の機能を説明する。
【0037】
入力される出庫情報である第3仕分けデータは、
・割り付け物品リストのデータ(図32)
・出荷リストのデータ{図33(a)}
・店舗毎に集品に必要なダンボールと半ダンボールの数{図33(b)}
・店舗毎のラベルプリンタ61の出荷ラベルデータ(図34)
から構成されている。
「間口物品収納リストの発行」
第3仕分けデータの割り付け物品リストのデータ(図32)に基づいて、仕分ける物品4を収納するピッキング棚1の間口6を設定して、各間口6毎に収納する物品4からなる間口物品収納リストを形成し、この間口物品収納リストのデータを第4リスト発行用プリンタ98へ出力して、間口物品収納リストを発行させる。作業者はこの間口物品収納リストにしたがって、ピッキング棚1の各間口6へ指定された物品4を収納した収納容器5をセットする。また間口物品収納リストのデータはコントローラ72へ出力される。
「制御データの作成」
出庫情報を入力すると、制御データを作成する。
【0038】
上記第3仕分けデータにおける、出荷リストのデータと店舗毎に集品に必要なダンボールと半ダンボールの数と店舗毎のラベルプリンタ61の出荷ラベルデータの一例を図12に示す。図12に示すデータ(仕分け情報)は、仕分け先の店舗別に、店舗が注文した物品(タバコの銘柄)、数量(以下、ピッキング数量と称す)、ダンボールと半ダンボールの数、および出荷ラベルのデータから構成される。
【0039】
まず、図12に示す仕分け情報の店舗別のダンボール数X2、半ダンボール数Y2に連続した数字を付加し、図13に示すような、集品容器36のリストを形成する。図13では、店舗αにはNo.1のダンボール、店舗βにはNo.2のダンボールとNo.3の半ダンボール、店舗γにはNo.4のダンボールが集品容器36として必要とされている。またこの集品容器36のリストのデータを、コントローラ72へ出力する。
【0040】
またピッキングするタバコの銘柄と、予め設定された各間口6に格納された物品4のデータ(銘柄)から、この銘柄のタバコをピッキングするゾーンDのピッキング棚1の列、間口6を求め、求めた間口6にそのピッキング数量を設定し、図14に示すように、店舗毎に、「店舗−列−間口−ピッキング数量」からなるリストを形成する。
【0041】
次に、このリストに集品容器36のリストを組み合わせて、図14に示すように、各間口6からピッキングした物品(カートン)4を収納するダンボールNo.を指定し、ピッキングリストを形成する。なお、複数のダンボールまたは半ダンボールに収納するときは、上流から50個のカートンが累積されたところで次のダンボールNo.を指定する。
【0042】
次に、このピッキングリストから、図15に示すように、ピッキング棚1の各列の各間口6毎に、ダンボールNo.毎のピッキング数量を求め、さらにダンボールNo.毎にピッキングする物品4の総数量を求め、ピッキングデータを形成する。図15では、第1列第1間口からNo.1のダンボールに5個、No.2のダンボールに3個のカートンを投入すること、No.1のダンボールに計40個のカートンが投入されることが示されている。このピッキングデータをコントローラ72へ出力する。
「ラベルプリンタ61による出荷ラベルの発行」
数量検品ゾーンEに到着した集品容器36に貼り付ける出荷ラベルを発行する。すなわち、到着した集品容器36のダンボールNo.により上記集品容器36のリスト(図13)を検索して出荷先(仕分け先)の店舗を求め、この店舗のデータをラベルプリンタ61へ出力することにより出荷ラベルを発行させる。
「リスト発行用プリンタ62によるNG用仕分け明細リストの発行」
数量検品ゾーンEに到着した集品容器36の検品(後述する)の結果、不良と判断され、後述するダンボールNo.を含む検品不良信号を入力すると、到着した集品容器36のダンボールNo.により上記ピッキングリストを検索してピッキングを行った間口6(銘柄)とその数量からなるデータをリスト発行用プリンタ62へ出力し、NG用仕分け明細リストを発行させる。
「ピッキング方式の選択」
ピッキング方式選択器63により選択された、上記4つのピッキング方式のうちの1つのピッキング方式を、コントローラ72へ出力する。すなわち、ピッキング方式選択器63の表示/選択ボタン64,65,66,67のうち最も新しく操作された表示/選択ボタン64,65,66,67のピッキング方式を選択して、コントローラ72へ出力し、また最も新しく操作された表示/選択ボタン64,65,66,67の表示ランプを点灯する。
*コントローラ72
上記コントローラ72の制御ブロックを図16〜図18に示す。
【0043】
コントローラ72には、図16に示すように、段取りゾーンCのダンボール投入表示器41とローラ駆動コンベヤ27を制御する段取りゾーン制御部75と、通常ピッキング作業ゾーンDを制御する通常ピッキング制御部76と、数量検品ゾーンEの投入側表示器55を制御する数量検品ピッキングゾーン制御部77が設けられている。
<段取りゾーン制御部75>
段取りゾーン制御部75は、次の機能を有している。
【0044】
この段取りゾーン制御部75へは制御用コンピュータ71より図13に示す集品容器36のリストのデータが入力される。
1.まず投入する最初の4箱の集品容器36のデータ、すなわちダンボールNo.が1〜4のデータを取りだし、各データのダンボールの種別を確認し、種別がダンボールのとき1、半ダンボールのとき2のコードを選択し、ダンボールNo.とともに、ダンボール投入表示器41の各ディジタル表示器42へ出力し、ランプ点灯信号を表示/完了ボタン43へ出力する。図13のデータによると、先頭のディジタル表示器42から順に、1(種別)−01(No.)、1(種別)−02(No.)、2(種別)−03(No.)、1(種別)−04(No.)のデータがダンボール投入表示器41へ出力される。
2.ダンボール投入表示器41より表示/完了ボタン43の操作信号を入力すると、ディジタル表示器42への出力を無くして消去させ、ローラ駆動コンベヤ27を駆動して4箱の集品容器36をストレージコンベヤ28へ切り出させる。なお、切り出された集品容器36はストレージコンベヤ28により通常ピッキング作業ゾーンDの入口まで搬送されストレージされる。
3.次の4箱の集品容器36のデータを取りだし、各データのダンボールの種別を確認し、種別がダンボールのとき1、半ダンボールのとき2のコードを選択し、ダンボールNo.とともに、ダンボール投入表示器41の各ディジタル表示器42へ出力する。
【0045】
以後上記2と3の動作を、記憶した集品容器36のデータが終了するまで繰り返す。
<数量検品ピッキングゾーン制御部77>
上記数量検品ピッキングゾーン制御部77は、次の機能を有している。
【0046】
この数量検品ピッキングゾーン制御部77へは制御用コンピュータ71より図15に示す上記ピッキングデータが入力される。
1.通常ピッキング制御部76より上記ダンボールNo.を含む送り出し信号(後述する)を入力すると、このダンボールNo.によりピッキングデータを検索して総ピッキング数量を求め、続いてダンボールNo.を制御用コンピュータ71へ出力し、ダンボールNo.をダンボールNo.のディジタル表示器56へ、求めた総ピッキング数量をカートン数のディジタル表示器58ヘ、ランプ点灯信号を表示/完了ボタン59へ出力して、投入側表示器55に、ダンボールNo.と検品のためのカートン数を表示させ、表示/完了ボタン59を点灯させる。
2.そして、表示/完了ボタン59の操作信号を入力すると、ダンボールNo.を含む検品良好信号を制御用コンピュータ71へ出力し、投入側表示器55の表示を消去し、またNGボタン60の操作信号を入力すると、ダンボールNo.を含む検品不良信号を制御用コンピュータ71へ出力し、投入側表示器55の表示を消去する。
【0047】
以後上記1,2の動作を、送り出し信号が入力する毎に繰り返す。
<通常ピッキング制御部76>
この通常ピッキング制御部76へは制御用コンピュータ71より図15に示す上記ピッキングデータが入力され、また選択されたピッキング方式のデータが入力され、さらに間口物品収納リストのデータ(各間口6に格納された物品4のデータ)が入力される。
【0048】
そして、通常ピッキング制御部76には、この制御用コンピュータ71より入力した(選択)ピッキング方式が、単位作業範囲(列)S毎にピッキング作業が実行される第1ピッキング方式および第3ピッキング方式のとき図17に示す列(単位作業範囲)ブロックが接続され、ピッキング作業範囲U毎にピッキング作業が実行される第2ピッキング方式および第4ピッキング方式のとき図18に示すピッキング作業範囲ブロックが接続される。
【0049】
図17に示すように、第1ピッキング方式および第3ピッキング方式のときは、通常ピッキング作業ゾーンDのピッキング棚1の間口6の配置データ、各間口6に格納された物品4のデータ(間口物品収納リストのデータ)、単位作業範囲(列)Sの設定のデータに基づいて、集品ラインBの上流側より、列ブロックがピッキング棚1の列毎に形成されている。この列ブロックは、列制御メモリ79と、列ブロックを形成する4台の各間口6の間口表示器2にそれぞれ対応した間口制御メモリ80から構成され、上記通常ピッキング制御部76に接続されている。
【0050】
また図18に示すように、第2ピッキング方式および第4ピッキング方式のときは、通常ピッキング作業ゾーンDのピッキング棚1の間口6の配置データ、各間口6に格納された物品4のデータ(間口物品収納リストのデータ)、ピッキング作業範囲Uの設定のデータに基づいて、集品ラインBの上流側より、ピッキング作業範囲ブロックがピッキング棚1のピッキング作業範囲U毎に形成されている。このピッキング作業範囲ブロックは、ピッキング作業範囲制御メモリ81と、ピッキング作業範囲ブロックを形成する12台の各間口6の間口表示器2にそれぞれ対応した上記間口制御メモリ80から構成され、上記通常ピッキング制御部76に接続されている。
【0051】
通常ピッキング制御部76は、次の機能を有している。
1.『列−間口−ダンボールNo.毎のピッキング数量』からなるピッキングデータから各間口6の間口制御メモリ80に、ダンボールNo.毎のピッキング数量を設定する。
2.「単位作業範囲S毎のピッキング作業時」{「第1ピッキング方式」または「第3ピッキング方式」のとき(図17参照)}
ダンボールNo.毎のピッキング数量から各列の間口6毎にダンボールNo.毎のピッキングの有無を判断し、各列制御メモリ79に、「ダンボールNo.−ピッキング有りの列内間口のナンバー」からなるピッキング有無データを設定する。またダンボールNo.毎に最終のピッキング作業が実行される列のナンバーを求めて最終列データとして記憶する。
【0052】
「第1ピッキング方式」
そして、第1ピッキング方式のとき、ラインの最終列の列制御メモリ79より作業が完了したダンボールNo.を含む列ピッキング完了信号(後述する)を入力すると、ダンボールNo.にゾーンDピッキング最終のフラグを付加して記憶し、このダンボールNo.を含む送り出し信号を数量検品ゾーン制御部77へ出力する。
【0053】
「第3ピッキング方式」
また第3ピッキング方式のとき、各列制御メモリ79より作業が完了したダンボールNo.を含む列ピッキング完了信号(後述する)を入力すると、この列においてこのダンボールNo.の集品容器36へのピッキング作業が最終かどうかを最終列データに基づいて判断し、最終と判断すると、ダンボールNo.にゾーンDピッキング最終のフラグを付加して記憶し、つづいてこのダンボールNo.より小さいダンボールNo.の集品容器36(下流の集品容器36)でピッキング作業最終となっていない集品容器36が存在するかを確認し、存在しないとき、このダンボールNo.を含む送り出し信号を数量検品ゾーン制御部77へ出力する。存在すると出力を中断し、このダンボールNo.より小さいダンボールNo.の集品容器36がピッキング作業最終となり、送り出し信号が数量検品ゾーン制御部77へ出力されると、これに続いて出力する。
3.「ピッキング作業範囲U毎のピッキング作業時」{「第2ピッキング方式」または「第4ピッキング方式」のとき(図18参照)}
ダンボールNo.毎のピッキング数量から各ピッキング作業範囲Uの間口6毎にダンボールNo.毎のピッキングの有無を判断し、各ピッキング作業範囲制御メモリ81に、「ダンボールNo.−ピッキング有りのピッキング作業範囲内間口のナンバー」からなるピッキング有無データを設定する。またダンボールNo.毎に最終のピッキング作業が実行されるピッキング作業範囲Uのナンバーを求めて最終ピッキング作業範囲データとして記憶する。
【0054】
「第2ピッキング方式」
そして、第2ピッキング方式のとき、ラインの最終ピッキング作業範囲のピッキング作業範囲制御メモリ81より作業が完了したダンボールNo.を含むピッキング作業範囲ピッキング完了信号(後述する)を入力すると、ダンボールNo.にゾーンDピッキング最終のフラグを付加して記憶し、このダンボールNo.を含む送り出し信号を数量検品ゾーン制御部77へ出力する。
【0055】
「第4ピッキング方式」
また第4ピッキング方式のとき、各ピッキング作業範囲制御メモリ81より作業が完了したダンボールNo.を含むピッキング作業範囲ピッキング完了信号(後述する)を入力すると、このピッキング作業範囲においてこのダンボールNo.の集品容器36へのピッキング作業が最終かどうかを最終ピッキング作業範囲データに基づいて判断し、最終と判断すると、ダンボールNo.にゾーンDピッキング最終のフラグを付加して記憶し、つづいてこのダンボールNo.より小さいダンボールNo.の集品容器36(下流の集品容器36)でピッキング作業最終となっていない集品容器36が存在するかを確認し、存在しないとき、このダンボールNo.を含む送り出し信号を数量検品ゾーン制御部77へ出力する。存在すると出力を中断し、このダンボールNo.より小さいダンボールNo.の集品容器36がピッキング作業最終となり、送り出し信号が数量検品ゾーン制御部77へ出力されると、これに続いて出力する。
<列制御メモリ79(図17)>
上記列制御メモリ79は、通常ピッキング制御部76より「ダンボールNo.−ピッキング有りの列内間口のナンバー」からなるピッキング有無データを記憶する。そして、次の動作を実行する。
1.ダンボールNo.が小さい方より順に記憶したピッキング有無データからピッキング有りのダンボールNo.を求め、記憶する。
2.「第1ピッキング方式」
そして第1ピッキング方式のとき、ナンバー1より順にダンボールNo.を選択し、選択したダンボールNo.を投入側表示器51とダンボールNo.表示器14のディジタル表示器15,52へ出力してダンボールNo.を表示させ、さらに選択したダンボールNo.を含む実行信号を各間口制御メモリ80へ出力する。なお、ピッキング有無データによりこの選択したダンボールNo.にピッキングする間口6が無いとき、投入側表示器51の表示ランプを点滅(あるいは点灯)させる。
【0056】
「第3ピッキング方式」
また第3ピッキング方式のとき、隣接する上流の列制御メモリ79より「表示中断中の信号」(後述する)を入力してなく、かつこの隣接する上流の列制御メモリ79から「ピッキング作業実行中のダンボールNo.」(後述する)を入力すると、このダンボールNo.以下でピッキング作業を実行していないダンボールNo.を選択し、隣接する下流の列制御メモリ79より「列ピッキング完了信号」(後述する)を入力すると、選択したダンボールNo.を投入側表示器51とダンボールNo.表示器14のディジタル表示器15,52へ出力してダンボールNo.を表示させ、さらに選択したダンボールNo.を含む実行信号を各間口制御メモリ80へ出力し、この「ピッキング作業実行中のダンボールNo.」を下流の列制御メモリ79へ出力する。なお、上流の列でピッキング作業実行中のダンボールNo.より大きいダンボールNo.しかないときは、何も表示せず、「表示中断中の信号」を下流の列制御メモリ79へ出力する。
3.列内の4台全ての間口制御メモリ80よりピッキング完了信号(後述する)を入力すると、投入側表示器51の表示/完了ボタン53へランプ点滅信号(または点灯信号)を出力する。
4.投入側表示器51の表示/完了ボタン53の操作信号を入力すると、ピッキング作業中のダンボールNo.を実行済とし、投入側表示器51とダンボールNo.表示器14の表示を消去し、続いて通常ピッキング制御部76と隣接する上流の列制御メモリ79へダンボールNo.のデータを含む「列ピッキング完了信号」を出力する。この「列ピッキング完了信号」は、次に移動されてくる集品容器36のための仕分け表示を行うまで連続して出力される。
【0057】
以後上記2と3と4の動作を、記憶したピッキング有りのダンボールNo.が全て実行済となるまで繰り返す。
<間口制御メモリ80>
上記間口制御メモリ80は、通常ピッキング作業ゾーン制御部76より入力したダンボールNo.毎のピッキング数量を記憶する。そして、次の動作を実行する。
1.列制御メモリ79または後述するピッキング作業範囲制御メモリ81より実行信号を入力すると、この実行信号に含まれるダンボールNo.のピッキング数量を確認し、0ではないとき、ピッキング数量を間口表示器2のディジタル表示器12へ出力し、ランプ点灯信号を間口表示器2の表示/完了ボタン13へ出力する。
2.間口表示器2の表示/完了ボタン13より作業完了信号を入力すると、間口表示器2のピッキング数量の表示を消去し、ランプを消灯する。そして、ピッキング完了信号を列制御メモリ79またはピッキング作業範囲制御メモリ81へ出力する。
<ピッキング作業範囲制御メモリ81(図18)>
上記ピッキング作業範囲制御メモリ81は、通常ピッキング制御部76より「ダンボールNo.−ピッキング有りのピッキング作業範囲内間口のナンバー」からなるピッキング有無データを記憶する。そして、次の動作を実行する。
1.ダンボールNo.が小さい方より順に記憶したピッキング有無データからピッキング有りのダンボールNo.を求め、記憶する。
2.「第2ピッキング方式」
そして、第2ピッキング方式のとき、ナンバー1から順にダンボールNo.を選択し、選択したダンボールNo.を、ピッキング作業範囲Uを形成する3台の投入側表示器51と1台のダンボールNo.表示器14のディジタル表示器15,52へ出力してダンボールNo.を表示させ、さらに選択したダンボールNo.を含む実行信号を、ピッキング作業範囲U内の各間口6の間口制御メモリ80へ出力し、この「ピッキング作業実行中のダンボールNo.」を下流のピッキング作業範囲制御メモリ81へ出力する。なお、ピッキング有無データによりこの選択したダンボールNo.にピッキングする間口6が無いとき、投入側表示器51の表示ランプを点滅(あるいは点灯)させる。
【0058】
「第4ピッキング方式」
また第4ピッキング方式のとき、隣接する上流のピッキング作業範囲制御メモリ81より「ピッキング作業実行中のダンボールNo.」(後述する)を入力すると、このダンボールNo.以下でピッキング作業を実行していないダンボールNo.を選択し、選択したダンボールNo.を、ピッキング作業範囲Uを形成する3台の投入側表示器51と1台のダンボールNo.表示器14のディジタル表示器15,52へ出力してダンボールNo.を表示させ、さらに選択したダンボールNo.を含む実行信号を、ピッキング作業範囲U内の各間口6の間口制御メモリ80へ出力し、この「ピッキング作業実行中のダンボールNo.」を下流のピッキング作業範囲制御メモリ81へ出力する。なお、上流のピッキング作業範囲Uでピッキング作業実行中のダンボールNo.より大きいダンボールNo.しかないときは、何も表示せず、「表示中断中の信号」を下流の列制御メモリ79へ出力する。
3.ピッキング作業範囲U内の12台全ての間口制御メモリ80よりピッキング完了信号(後述する)を入力すると、3台の投入側表示器51の表示/完了ボタン53へランプ点滅信号(または点灯信号)を出力する。
4.3台の投入側表示器51のうち1つ(とれでも可)の表示/完了ボタン53の操作信号を入力すると、ピッキング作業中のダンボールNo.を実行済とし、上記投入側表示器51とダンボールNo.表示器14の表示を消去し、続いて通常ピッキング制御部76と隣接する上流のピッキング作業範囲制御メモリ81へダンボールNo.のデータを含む「ピッキング作業範囲ピッキング完了信号」を出力する。この「ピッキング作業範囲ピッキング完了信号」は、次に移動されてくる集品容器36のための仕分け表示を行うまで連続して出力される。
【0059】
以後上記2と3と4の動作を、記憶したピッキング有りのダンボールNo.が全て実行済となるまで繰り返す。
『作用』
上記構成による作用を説明する。
1.ピッキング作業前
制御用コンピュータ71に出庫情報が入力されると、制御用コンピュータ71において、図13に示す集品容器36のリストのデータと図15に示すピッキングデータが形成され、コントローラ72へ出力される。またピッキング方式選択器63により選択された、上記4つのピッキング方式のうちの1つのピッキング方式がコントローラ72へ出力される。
2.段取りゾーンCにおけるピッキングコンベヤ26への集品容器36の投入
コントローラ72(段取りゾーン制御部75)により、集品容器36のリストのデータにしたがってピッキングコンベヤ26のローラ駆動コンベヤ27へ投入する4箱の集品容器36のデータがダンボール投入表示器41に表示される。
【0060】
作業者は、このダンボール投入表示器41にしたがって、ダンボールまたは半ダンボールを選択し、図7に示すように、集品容器36の上蓋(作業者側)が搬送中に閉じないように、ダンボール投入表示器41に表示されたダンボールNo.が付されたクリップ44で止め、図5に示すように、ローラ駆動コンベヤ27に載せる。4箱ともセットすると、表示/完了ボタン43を操作する。
【0061】
この表示/完了ボタン43の操作によりローラ駆動コンベヤ27が駆動され、これら4箱の集品容器36はストレージコンベヤ28へ切り出され、次の4箱の集品容器36のデータがダンボール投入表示器41に表示される。切り出された集品容器36はストレージコンベヤ28により通常ピッキング作業ゾーンDの入口まで搬送されストレージされる。なお、このストレージコンベヤ28にストレージされている集品容器36は、ピッキング作業ゾーンDの最も上流(先頭)のピッキング作業者Hにより取り出されピッキング作業が開始される。
3.ピッキング作業ゾーンDにおけるピッキング作業
「第1ピッキング方式」が選択されているとき
図19に、第1ピッキング方式における集品容器36のクリップ44のダンボールNo.の表示と、各単位作業範囲S(列)の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14のダンボールNo.の表示の一例を示す。いま図19に示すように、隣接する複数(たとえば3つ)の列(単位作業範囲S)により作業者に割り当てられる仕分けエリアR1が形成されているとする。
【0062】
第1ピッキング方式では、作業者は割り当てられた仕分けエリアR1において列(単位作業範囲S)毎にピッキング作業を実行する。
まず、コントローラ72(通常ピッキング制御部76)により、ピッキングデータに基づいて、列(単位作業範囲S)毎に、投入側表示器51とダンボールNo.表示器14に、ナンバー1から順に移動されてくる集品容器36のダンボールNo.が表示され、さらにこのダンボールNo.の集品容器36へ物品4をピッキングする間口6の間口表示器2にピッキング数量が表示され、表示/完了ボタン13が点灯される。
【0063】
作業者Hは割り当てられた仕分けエリアR1内の列(単位作業範囲S)へ、ライン上流からクリップ44が取り付けられた集品容器36が移動されてくると、集品容器36のクリップ44のダンボールNo.と、投入側表示器51とダンボールNo.表示器14に表示されたダンボールNo.が一致することを確認し、間口表示器2の表示にしたがって、その間口6からピッキング数量の物品4をピッキングして集品容器36へ投入し、表示/完了ボタン13を押す。コントローラ72は、この表示/完了ボタン13の入力を確認すると、間口表示器2を消灯する。
【0064】
このとき、ピッキングにより間口6の収納容器5が空となると、この空容器を集品ラインBの空容器返却用コンベヤ32上へ仮置きする。この空容器は集品容器36として再利用される。
【0065】
そして列の全ての間口6のピッキング作業が完了すると、投入側表示器51の表示/完了ボタン53が点滅(または点灯)される。
作業者Hは、この投入側表示器51の表示/完了ボタン53の点滅(または点灯)を確認すると、投入側表示器51の表示/完了ボタン53を操作し、集品容器36を下流の列(単位作業範囲S)へ移動させる。
【0066】
この表示/完了ボタン53の操作により列の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14の表示が消去され、続いて次のダンボールNo.の集品容器36の作業指示が、列の間口表示器2と投入側表示器51とダンボールNo.表示器14へ表示される。なお、この次のダンボールNo.の集品容器36にピッキングする物品4がないとき、すぐに投入側表示器51の表示/完了ボタン53が点滅(または点灯)される。
【0067】
作業者は割り当てられた仕分けエリアR1内の列(単位作業範囲S)のピッキング作業をライン上流から下流に向けて順に実行し、集品容器36をライン下流に隣接する仕分けエリアR1へ移動させると、割り当てられた仕分けエリアR1の最も上流の列(単位作業範囲S)へ戻り、ライン上流に隣接する仕分けエリアR1から次の集品容器36が移動されてくると、同様にピッキング作業を実行する。なお、次の集品容器36が移動されてくるまでは、間口表示器2の表示にしたがって、間口6からピッキング数量の物品4をフロントラック33に仮置きしておき、次の集品容器36が移動されてくると、フロントラック33から仮置きしておいた物品4を投入した後、投入側表示器51の表示/完了ボタン53を操作する。また次の集品容器36に対してピッキングする物品4がないとき、次の集品容器36が移動されてきたことを確認してから投入側表示器51の表示/完了ボタン53を操作する。
「第2ピッキング方式」が選択されているとき
図20に、第2ピッキング方式における集品容器36のクリップ44のダンボールNo.の表示と、各単位作業範囲S(列)の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14のダンボールNo.の表示の一例を示す。いま図20に示すように、隣接する複数(2つ)のピッキング作業範囲Uにより作業者に割り当てられる仕分けエリアR2が形成されているとする。
【0068】
第2ピッキング方式では、作業者は、割り当てられた仕分けエリアR2内においてピッキング作業範囲U毎にピッキング作業を実行する。また第2ピッキング方式では、ピッキング作業範囲U内の3つのダンボールNo.表示器14のうち中央の1台だけがダンボールNo.の表示に使用される。
【0069】
まず、コントローラ72(通常ピッキング制御部76)により、ピッキングデータに基づいて、ピッキング作業範囲U毎に、3台の投入側表示器51と1台のダンボールNo.表示器14に、ナンバー1から順に移動されてくる集品容器36のダンボールNo.が表示され、さらにピッキング作業範囲U内においてこのダンボールNo.の集品容器36に物品4をピッキングする間口6の間口表示器2にピッキング数量が表示され、表示/完了ボタン13が点灯される。
【0070】
作業者Hは割り当てられた仕分けエリアR2内のピッキング作業範囲Uへ、ライン上流からクリップ44が取り付けられた集品容器36が移動されてくると、集品容器36のクリップ44のダンボールNo.と、前記投入側表示器51およびダンボールNo.表示器14に表示されたダンボールNo.が一致することを確認し、間口表示器2の表示にしたがって、その間口6からピッキング数量の物品4をピッキングして集品容器36へ投入し、表示/完了ボタン13を押す。コントローラ72は、この表示/完了ボタン13の入力を確認すると、間口表示器2を消灯する。
【0071】
このとき、ピッキングにより間口6の収納容器5が空となると、この空容器を集品ラインBの空容器返却用コンベヤ32上へ仮置きする。この空容器は集品容器36として再利用される。
【0072】
そして割り当てられたピッキング作業範囲Uの全ての間口6のピッキング作業が完了すると、3台の投入側表示器51の表示/完了ボタン53が点滅(または点灯)される。
【0073】
作業者Hは、これら投入側表示器51の表示/完了ボタン53の点滅(または点灯)を確認すると、いずれか1台(どれでも可)の投入側表示器51の表示/完了ボタン53を操作し、集品容器36を下流のピッキング作業範囲Uへ移動させる。
【0074】
この表示/完了ボタン53の操作によりピッキング作業範囲Uの投入側表示器51とダンボールNo.表示器14の表示が消去され、続いて次のダンボールNo.の集品容器36の作業指示が、ピッキング作業範囲Uの間口表示器2と3台の投入側表示器51と1台のダンボールNo.表示器14へ表示される。なお、この次のダンボールNo.の集品容器36にピッキングする物品4がないとき、すぐに3台の投入側表示器51の表示/完了ボタン53が点滅(または点灯)される。
【0075】
作業者は割り当てられた仕分けエリアR2内のピッキング作業範囲Uのピッキング作業をライン上流から下流に向かって順に実行し、集品容器36をライン下流に隣接する仕分けエリアR2へ移動させると、割り当てられた仕分けエリアR2の最も上流のピッキング作業範囲Uへ戻り、ライン上流に隣接する仕分けエリアR2から次の集品容器36が移動されてくると、同様にピッキング作業を実行する。なお、次の集品容器36が移動されてくるまでは、間口表示器2の表示にしたがって、間口6からピッキング数量の物品4をフロントラック33に仮置きしておき、次の集品容器36が移動されてくると、フロントラック33から仮置きしておいた物品4を投入した後、3台のうちのいずれかの投入側表示器51の表示/完了ボタン53を操作する。また次の集品容器36に対してピッキングする物品4がないとき、次の集品容器36が移動されてきたことを確認してからいずれかの投入側表示器51の表示/完了ボタン53を操作する。
「第3ピッキング方式」が選択されているとき
図21に、第3ピッキング方式における集品容器36のクリップ44のダンボールNo.の表示と、各単位作業範囲S(列)の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14のダンボールNo.の表示の一例を示す。いま図21に示すように、隣接する複数(たとえば3つ)の列(単位作業範囲S)により作業者に割り当てられる仕分けエリアR3が形成されているとする。
【0076】
第3ピッキング方式では、作業者は割り当てられた仕分けエリアR3において列(単位作業範囲S)毎にピッキング作業を実行するとともに、上流、下流に隣接する仕分けエリアR3の単位作業範囲Sに対しても手伝いピッキングを実行する(詳細は後述する)。またピッキング作業の指示(表示)は、列(単位作業範囲S)毎に行われる(詳細は後述する)。
【0077】
まず、コントローラ72(通常ピッキング制御部76)により、ピッキングデータに基づいて、列(単位作業範囲S)毎に、移動されてくる集品容器36にピッキングする物品4が有るとき、投入側表示器51とダンボールNo.表示器14に、集品容器36のダンボールNo.が表示され、さらにピッキングする間口6の間口表示器2にピッキング数量が表示され、表示/完了ボタン13が点灯される。
【0078】
作業者Hは、作業者Hはライン上流からクリップ44が取り付けられた集品容器36が流れてくると、集品容器36のクリップ44のダンボールNo.と、投入側表示器51とダンボールNo.表示器14に表示されたダンボールNo.が一致することを確認し、間口表示器2の表示にしたがって、その間口6からピッキング数量の物品4をピッキングして集品容器36へ投入し、表示/完了ボタン13を押す。コントローラ72は、この表示/完了ボタン13の入力を確認すると、間口表示器2を消灯する。
【0079】
このとき、ピッキングにより間口6の収納容器5が空となると、この空容器を集品ラインBの空容器返却用コンベヤ32上へ仮置きする。この空容器は集品容器36として再利用される。
【0080】
そして列の全ての間口6のピッキング作業が完了すると、投入側表示器51の表示/完了ボタン53が点滅(または点灯)される。
作業者Hは、この投入側表示器51の表示/完了ボタン53の点滅(または点灯)を確認すると、投入側表示器51の表示/完了ボタン53を操作し、集品容器36を下流の列(単位作業範囲S)へ移動させる。続いて作業者Hは、割り当てられた次の下流の列(単位作業範囲S)におけるピッキング作業を行う。
【0081】
この表示/完了ボタン53の操作により列の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14の表示が消去され、続いて隣接する下流のブロックのピッキングが完了したと判断されると、次に移動されてくるダンボールNo.の集品容器36の作業指示が、間口表示器2と投入側表示器51とダンボールNo.表示器14へ表示される。また上流の列でピッキング作業実行中のダンボールNo.より大きいダンボールNo.のピッキングデータしかないときは、何も表示されない。
【0082】
このように、ピッキング作業が終了した列の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14と間口表示器2に対して、次に移動されてくるダンボールNo.の集品容器36の作業指示を、このピッキング作業が終了した列(単位作業範囲S)のライン下流に隣接する列のピッキング作業が終了したことを条件に表示することにより、ピッキング作業が完了した列の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14と間口表示器2は、隣接する下流の列のピッキング作業が完了するまで、何ら表示されず消灯の状態にあり、投入側表示器51とダンボールNo.表示器14と間口表示器2の表示は1つの列を挟んで変更される。よって隣の作業者Hと隣の列で並んで作業をすることがなくなり、互いの仕分け作業の効率が低下することを防止することができる。
【0083】
また上流の列(単位作業範囲S)においてピッキング作業が実行され次に移動してくる集品容器36よりさらに上流に位置する集品容器36に対してしかピッキングを行う物品4がないとき、間口表示器2と投入側表示器51とダンボールNo.表示器14への表示が中断される。よって、次に移動されてくる集品容器36に対してピッキングする物品4がなく、この移動されてくる集品容器36に対して作業者Hによりピッキング作業が実行されているときに、下流の列(単位作業範囲S)において、この移動されてくる集品容器36よりさらに上流の集品容器36に対するピッキング表示が行われると、作業者が混乱するという事態の発生を防止することができる。
<手伝いピッキング>
「上流に隣接する仕分けエリアR3の列(単位作業範囲S)に対する手伝いピッキング」
上記第1ピッキング方式では、図22(a)に示すように、作業者Hは、自分の割り当てられた仕分けエリアR1内のみのピッキング作業を実行しているが、図22(b)に示すように、集品容器36を隣接する下流の仕分けエリアR3の作業者へ渡し、自分の仕分けエリアR3の先頭(最も上流)の列まで戻ってきたとき、上流の仕分けエリアR3においてピッキング作業に手間取り、集品容器36が搬送されてこないときがある。(このとき、作業者Hの自分に割り当てられた仕分けエリアR3の列の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14と間口表示器2には、上記次の集品容器36の作業指示が表示されている。すなわち上流に隣接する仕分けエリアR3の集品容器36のダンボールNo.が列の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14に表示されている。)
第3ピッキング方式では、このとき作業者Hは上流に隣接する仕分けエリアR3でピッキング作業を実行している下流に隣接する列まで踏み込んでピッキング作業(上流手伝いピッキングと称す)を行い、この列において集品容器36を受け取り、ピッキングした物品4をピッキングする(このとき、自分の仕分けエリアR3において同じダンボールNo.の集品容器36にピッキング作業を実行することになる)。すなわち、作業者Hは、上流に隣接する仕分けエリアR3において、他の作業者が作業中の列の所定の上流までの列での物品4の仕分け作業を行う。上流に隣接する仕分けエリアR3の他の作業者は集品容器36を渡すと、自分の仕分けエリアR3の先頭(最も上流)の列まで戻る。以後の作業は上記ピッキング作業と同じである。
「下流に隣接する仕分けエリアR3の列(単位作業範囲S)に対する手伝いピッキング」
上記第1ピッキング方式では、図23(a)に示すように、作業者Hは自分の割り当てられた上記仕分けエリアR1内のみのピッキング作業を実行しているが、図23(b)に示すように、自分に割り当てられた仕分けエリアR3の仕分け作業が終了し、仕分けエリアR3の下流端まで移動したとき、下流側に隣接する仕分けエリアR3においてピッキング作業に手間取り、集品容器36を受け取りにきていないときがある。{このとき、隣接する下流の仕分けエリアR3には、集品容器36のダンボールNo.と同一のダンボールNo.が投入側表示器51とダンボールNo.表示器14に表示され、自分が仕分け作業を行ってきた集品容器36のダンボールNo.が表示されている。}
第3ピッキング方式では、このとき作業者Hは下流に隣接する仕分けエリアR3でピッキング作業を実行している列の1つ上流に隣接する列まで踏み込んで、引き続き同じ店舗のピッキング作業(下流手伝いピッキングと称す)を行い、ピッキングした物品4をピッキングする。下流の作業者が前の集品容器36の仕分け作業が終了して戻ってくると、集品容器36を渡し、自分の仕分けエリアR3の先頭(最も上流)の列まで戻る。なお、上述したように、ピッキング作業が完了した列の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14と間口表示器2は、隣接する下流の列のピッキング作業が完了するまで、何ら表示されず、投入側表示器51とダンボールNo.表示器14と間口表示器2の表示は1つの列を挟んで変更されているので、下流手伝いピッキングする列は、下流側に隣接するピッキング作業範囲Uの他の作業者が作業中の列より2つ上流の列までとなり、集品容器36が重なり、誤って他のダンボールNo.の物品4(他の店舗の物品4)が投入されないようにしている。以後の作業は上記ピッキング作業と同じである。
【0084】
このように、作業者Hは割り当てられた仕分けエリアR3における物品4のピッキング作業が終了した後、隣接する他の作業者の仕分けエリアR3での物品4のピッキング作業が未終了である場合、上記上流手伝いピッキングまたは下流手伝いピッキングを行う。よってピッキング作業が遅い作業者の作業状態により全体のピッキング効率が左右されることが少なくなり、設備全体のピッキング効率を改善することができる。
【0085】
たとえば、図24に示すように、(段階1)において、ダンボールNo.[14]の集品容器36に対してピッキング作業を実行していた作業者H[2]は、自分の仕分けエリアR3においてピッキング作業が早く終了したとき(このとき作業者H[2]の上流の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14の表示は[15]に変わっている)、ダンボールNo.[13]の集品容器36に対してピッキング作業を実行していた下流の作業者H[3]が、作業に手間取り未だ作業中で、作業が終了した上流側の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14の表示が[14]に変わっていると、作業者H[2]は続いて下流の作業者H[3]の仕分けエリアR3へ入って下流手伝いピッキングを行う(段階2)。作業者H[2]は作業者H[3]と接触すると、ダンボールNo.[14]の集品容器36を残して上流へ戻る(段階3)。
【0086】
また(段階2)において、ダンボールNo.[15]の集品容器36に対してピッキング作業を実行していた作業者H[1]は、自分の仕分けエリアR3においてピッキング作業が終了したとき、下流の作業者H[2]が下流へ手伝いにいき、自分の仕分けエリアR3へ戻っていない場合、続けて下流の作業者H[2]の仕分けエリアR3の単位作業範囲Sへ入って下流手伝いピッキングを行い(段階3)、作業者H[1]は戻ってきた作業者H[2]と接触すると、ダンボールNo.[15]の集品容器36を残して上流へ戻る(段階4)。
【0087】
(段階3)において、作業者H[2]は、ダンボールNo.[15]の集品容器36に対してピッキング作業を実行し、ピッキング作業が終了したとき(段階4)(このとき作業者H[2]の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14の表示は[16]に変わっている)、上流の作業者H[1]が自分の仕分けエリアR3において、ダンボールNo.[16]の集品容器36に対してピッキング作業を実行しているとき、作業者H[2]は上流の作業者H[1]の仕分けエリアR3へ入って(段階5)、作業者H[2]は作業者H[1]からダンボールNo.[16]の集品容器36を引き継ぎ、上流手伝いピッキングを行う。作業者H[1]は作業者H[2]と接触すると、ダンボールNo.[16]の集品容器36を残して上流へ戻る。作業者H[2]は引き続きダンボールNo.[16]の集品容器36に対してピッキング作業を実行する。
【0088】
このように、作業者Hは割り当てられた仕分けエリアR3における物品4の仕分け作業が終了した後、隣接する他の作業者Hの仕分けエリアR3での物品4の仕分け作業が未終了である場合、前記他の作業者Hの仕分けエリアR3での物品4の仕分け作業を行い、各作業者Hが上流/下流の手伝いピッキング作業を互いに行うと、各作業者Hがピッキング作業を行う仕分けエリアR3は伸縮し、仕分けエリアR3の概念がなくなり、作業者Hは作業待ちなしでピッキング作業を行うことになり、作業効率は大幅に改善される。
「第4ピッキング方式」が選択されているとき
図25に、第4ピッキング方式における集品容器36のクリップ44のダンボールNo.の表示と、各単位作業範囲S(列)の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14のダンボールNo.の表示の一例を示す。いま図21に示すように、隣接する複数(たとえば2つ)のピッキング作業範囲Uにより作業者に割り当てられる仕分けエリアR4が形成されているとする。
【0089】
第4ピッキング方式では、作業者は割り当てられた仕分けエリアR4においてピッキング作業範囲U毎にピッキング作業を実行するとともに、上流、下流に隣接する仕分けエリアR4のピッキング作業範囲Uに対しても第3ピッキング方式と同様に手伝いピッキングを実行する。またピッキング作業の指示(表示)は、ピッキング作業範囲U毎に行われる(詳細は後述する)。また第4ピッキング方式では、ピッキング作業範囲U内の3つのダンボールNo.表示器14のうち中央の1台だけがダンボールNo.の表示に使用される。
【0090】
まず、コントローラ72(通常ピッキング制御部76)により、ピッキングデータに基づいて、ピッキング作業範囲U毎に、3台の投入側表示器51と1台のダンボールNo.表示器14に、移動されてくる集品容器36のダンボールNo.が表示され、さらにピッキング作業範囲U内のピッキングする間口6の間口表示器2にピッキング数量が表示され、表示/完了ボタン13が点灯される。
【0091】
作業者Hは割り当てられた仕分けエリアR4内のピッキング作業範囲Uへ、ライン上流からクリップ44が取り付けられた集品容器36が移動されてくると、集品容器36のクリップ44のダンボールNo.と、前記投入側表示器51およびダンボールNo.表示器14に表示されたダンボールNo.が一致することを確認し、間口表示器2の表示にしたがって、その間口6からピッキング数量の物品4をピッキングして集品容器36へ投入し、表示/完了ボタン13を押す。コントローラ72は、この表示/完了ボタン13の入力を確認すると、間口表示器2を消灯する。
【0092】
このとき、ピッキングにより間口6の収納容器5が空となると、この空容器を集品ラインBの空容器返却用コンベヤ32上へ仮置きする。この空容器は集品容器36として再利用される。
【0093】
そして割り当てられたピッキング作業範囲Uの全ての間口6のピッキング作業が完了すると、3台の投入側表示器51の表示/完了ボタン53が点滅(または点灯)される。
【0094】
作業者Hは、これら投入側表示器51の表示/完了ボタン53の点滅(または点灯)を確認すると、いずれか1台(どれでも可)の投入側表示器51の表示/完了ボタン53を操作し、集品容器36を下流のピッキング作業範囲Uへ移動させる。
【0095】
この表示/完了ボタン53の操作によりピッキング作業範囲Uの投入側表示器51とダンボールNo.表示器14の表示が消去され、続いて次に移動されてくる集品容器36でピッキング作業があるダンボールNo.の集品容器36の作業指示が、ピッキング作業範囲Uの間口表示器2と3台の投入側表示器51と1台のダンボールNo.表示器14へ表示される。また上流の列でピッキング作業実行中のダンボールNo.より大きいダンボールNo.のピッキングデータしかないときは、何も表示されない。
【0096】
作業者は割り当てられた仕分けエリアR4内のピッキング作業範囲Uのピッキング作業を実行し、集品容器36をライン下流に隣接する仕分けエリアR4へ移動させる。このとき(このピッキング作業終了時に)、集品容器36に取り付けられたクリップ44に表示される数字と同一の数字が、ライン下流に隣接する仕分けエリアR4のピッキング作業範囲Uの投入側表示器55とダンボールNo.表示器14に表示されているとき、このライン下流に隣接するピッキング作業範囲Uへ踏み込んでピッキング作業を行う(上記上流に隣接するピッキング作業範囲Uに対する手伝いピッキングを行う)。
【0097】
また集品容器36をライン下流に隣接する仕分けエリアR4へ移動させると、割り当てられた仕分けエリアR4の最も上流のピッキング作業範囲Uへ戻り、ライン上流に隣接する仕分けエリアR4から移動されてくる次の集品容器36に対して、同様にピッキング作業を実行する。このとき(仕分けエリアR4の最も上流のピッキング作業範囲Uへ戻ったとき)、ライン上流に隣接する仕分けエリアR4のピッキング作業範囲Uにおいてピッキング作業に手間取り、集品容器36が搬送されてこないとき、このライン上流に隣接するピッキング作業範囲Uへ踏み込んで続いてピッキング作業を行う(上記上流に隣接するピッキング作業範囲Uに対する手伝いピッキングを行う)。
【0098】
このように、第4ピッキング方式においても、上記第3ピッキング方式と同様に、作業者Hは割り当てられた仕分けエリアR4における物品4の仕分け作業が終了した後、隣接する他の作業者Hの仕分けエリアR4での物品4の仕分け作業が未終了である場合、前記他の作業者Hの仕分けエリアR4での物品4の仕分け作業を行い、各作業者Hが上流/下流の手伝いピッキング作業を互いに行うと、各作業者Hがピッキング作業を行う仕分けエリアR4は伸縮し、仕分けエリアR4の概念がなくなり、作業者Hは作業待ちなしでピッキング作業を行うことになり、作業効率は大幅に改善される。
4.数量検品ゾーンEにおける作業
コントローラ72(数量検品ゾーン制御部77)により、数量検品ゾーンEへ集品容器36が移動されてくると、図10に示す投入側表示器55に、ダンボールNo.と検品のためのカートン数が表示され、表示/完了ボタン59が点灯される。
【0099】
作業者Hは、集品容器36の物品4(カートン)の数と表示されたカートン数をチェックし、OKであれば表示/完了ボタン59を操作する。また数が合わないときNGボタン60を操作する。
【0100】
NGボタン60が操作されると、リスト発行用プリンタ62により、このゾーンEまでにピッキングを行った間口6とその数量からなるNG用仕分け明細リストが発行され、投入側表示器55の表示が消去される。また表示/完了ボタン59が操作されると、投入側表示器55の表示が消去される。
【0101】
続いてラベルプリンタ61により、この集品容器36に貼り付ける出荷ラベルが発行される。
作業者Hは、検品が良好なとき、発行された出荷ラベルを集品容器36へ貼り付け、干渉材をセットし封緘を行い、集品容器36を下流の出荷エリアに流す。
【0102】
また作業者Hは検品が不良なとき、発行されたNG用仕分け明細リストにしたがって物品4の集品の修正を実行し、修正後、発行された出荷ラベルを集品容器36へ貼り付け、干渉材をセットし封緘を行い、集品容器36を下流の出荷エリアに流す。
【0103】
なお、数量検品ゾーンEでは、封緘時に集品容器36からクリップ44が外され、クリップ44は再利用される。
以上のように本実施の形態によれば、この設備のピッキング方式を、第1ピッキング方式と第2ピッキング方式と第3ピッキング方式と第4ピッキング方式の中から選択して切り替えることができ、作業者のピッキング作業の習熟度、確保できる作業者の人数などの要因によりピッキング方式を選ぶことができ、仕分け効率の維持・改善を行うことができる。
【0104】
たとえば、作業者の習熟度が低くて、人数を確保できるとき、第1ピッキング方式を選択し、作業者の習熟度が中程度、あるいは習熟度が低くて人数を確保できないとき、第2ピッキング方式を選択し、作業者の習熟度が高くて、人数を確保できるとき、第3ピッキング方式を選択し、作業者の習熟度が高くて、人数を確保できないとき、第4ピッキング方式を選択する。
【0105】
また本実施の形態によれば、第2ピッキング方式または第4ピッキング方式のとき、ピッキング作業範囲U内のいずれか一つの投入側表示器51の表示/完了ボタン53の操作によって、ピッキング作業範囲Uに次に移動されてくる容器の表示が行われることにより、作業者に近い投入側表示器51の表示/完了ボタン53を操作すればよくなり、作業効率を改善することができる。
【0106】
また本実施の形態によれば、第3ピッキング方式または第4ピッキング方式でピッキング作業を実行するとき、作業者Hは、移動してきた集品容器36に付けられたクリップ44のダンボールNo.と投入側表示器51とダンボールNo.表示器14に表示されたダンボールNo.が一致した列(単位作業範囲S)の各間口6との間で、間口表示器2に表示された情報にしたがって物品4の仕分け作業を行うことにより、作業者Hは特定の仕分けエリア(作業範囲)に関係なく、仕分け作業を行うことができ、全体の仕分け作業効率を大幅に改善することができる。また次に移動されてくる集品容器36に対する仕分けの表示が先行して行われることから、上流の列(単位作業範囲S)においてこの次に移動されてくる容器36に対して仕分けを行っている作業者Hは、引き続いて同じ容器36に対して仕分け作業を実行でき、作業効率を改善することができる。
【0107】
また本実施の形態によれば、左右一定の範囲の間口6で列(単位作業範囲S)が形成されることにより、作業者Hにより列(単位作業範囲S)が間違って認識されることを防止することができる。
【0108】
また本実施の形態によれば、集品容器36はフリーコンベヤ26上を作業者Hが押して移動され、下流側へ順に送られることにより、ピッキング作業量に応じて集品容器36を移動でき、ピッキング作業の自由度を増すことができる。またフロントラック33を設けることにより、物品4を仮置きすることができる。
【0109】
また本実施の形態によれば、集品容器36に投入される物品4の収納容量によって、ダンボール(第1コンテナ)と半ダンボール(第2コンテナ)を使い分けることが可能となり、集品容器36に投入される物品4の収納容量が少ないとき、収納容量の少ない半ダンボールを使用することにより、トラックなどにより仕分け先へ搬送する際に多くのコンテナを積むことが可能となり、搬送効率を改善することができる。
【0110】
上記ピッキング設備(以下、ディジタルピッキング設備Kと称す)の他に、図26と図27に示すように、平置き場(物品収納用容器置き場)Pと、自動ピッキング設備Jと、割り付け装置(物品割り付け手段)Fが備えた総合ピッキング設備がある。
【0111】
前記平置き場Pには、複数の同一物品が収納された収納容器(ダンボール)5がパレット(物品支持体)86に載せられた状態で保管され、後述する第1仕分けデータに基づいて第3リスト発行用プリンタ87により発行される集品リストに基づいて物品の集品が作業者により収納容器5毎(箱単位)に行われ、集品済の収納容器5毎に、後述する第1仕分けデータの出荷ラベルデータに基づいて第2ラベルプリンタ88により発行される出荷ラベル(仕分け先表示手段の一例)が貼り付けられ、出荷エリアQへ搬送される。
【0112】
また自動ピッキング設備Jには、物品収納用の複数のチャンネル(間口の一例)90が設けられ、後述する第2仕分けデータに基づいて第3リスト発行用プリンタ91により発行される割り付け物品リストによりこれらチャンネル90毎に物品4が割り付けられて収納される。そしてチャンネル90より物品4が1個毎に切り出し装置92により自動で、チャンネル90下の駆動中のベルトコンベヤ93に切り出され(ピッキングされ)、下流の箱詰め工程において店舗(仕分け先)毎に集品容器(ダンボール)36に集品され、集品済の集品容器36毎に、後述する第2仕分けデータの出荷ラベルデータに基づいて第3ラベルプリンタ94により発行される出荷ラベル(仕分け先表示手段の一例)が貼り付けられ、また梱包されて出荷エリアQへ搬送される。なお、上記第2仕分けデータは自動ピッキング設備Jのコントローラ95に入力され、コントローラ95より割り付け物品リストのデータが第3リスト発行用プリンタ91へ出力され、出荷ラベルデータが第3ラベルプリンタ94へ出力され、またコントローラ95により後述する第2仕分けデータの出荷リストに基づいて各切り出し装置92が駆動される。各切り出し装置92は、チャンネル90に沿って落下する物品4をベルト装置(コンベヤ)96で受け、このベルト装置96をモータなどの駆動装置により間欠駆動することにより物品4を1個毎に、スライダ97を介して上記ベルトコンベヤ93へ落下させることにより物品4を切り出している。
【0113】
またディジタルピッキング設備Kの上記制御用コンピュータ71には、上記出庫情報(以下、第3仕分けデータと称す)が入力され、制御用コンピュータ71より割り付け物品リストのデータが第4リスト発行用プリンタ98へ出力される。
【0114】
また平置き場Pより、自動ピッキング設備Jにおいてピッキングされる物品4が持ち込まれて補充され、またディジタルピッキング設備Kにおいてピッキングされる収納容器5(物品4)が持ち込まれて補充される。
【0115】
また割り付け装置Fは、コンピュータからなり、出荷情報(仕分け情報の一例)に基づいて平置き場Pにおいて収納容器5毎に集品される物品を除いて、出荷情報の各物品を上記自動ピッキング設備Jの各チャンネル90と、ディジタルピッキング設備Kの各間口6に割り付け、第1〜第3仕分けデータを出力する(詳細は後述する)。
【0116】
この割り付け装置Fによる自動ピッキング設備Jの各チャンネル90と、ディジタルピッキング設備Kの各間口6への物品4の割り付け方法を含む上記仕分けデータの形成方法を図28のフローチャートにしたがって説明する。
ステップ−1
自動ピッキング設備Jとディジタルピッキング設備Kにてピッキングが予定される、あるいはピッキングが可能な各物品4に対して、これら設備J,Kにおいてピッキングされる物品のピッキング数量に応じて自動ピッキング設備Jとディジタルピッキング設備Kのいずれでピッキングするかを設定する。
【0117】
すなわち、比較的に自動でピッキングを行う処理能力の高い物品は、自動ピッキング設備Jへディジタルピッキング設備Kより優先して割り付け、仕分け量(ピッキング数量)の比較的多い物品は、ディジタルピッキング設備Kへ自動ピッキング設備Jより優先して割り付ける。たとえば、図29に示す物品“001”(たとえば上記銘柄aのタバコ)は、ピッキング数量ZがN(図では40)個以上(N≦Z)となると、ディジタルピッキング設備Kに割り付けられ、N個未満(Z<N)となると、自動ピッキング設備Jに割り付けられることを示している。比較的に自動でピッキングを行う処理能力の高い物品の場合、上記Nの設定の大きくすると、ピッキング数量が多くなっても自動ピッキング設備Jに割り当てることができる。
ステップ−2
図30(a)に示す出荷情報(仕分け情報の一例)、すなわち仕分け先(店舗)毎に注文された物品とその数量(ピッキング数量)の情報が入力されると、図30(b)に示すように物品毎にピッキング数量により収納容器5単位(箱単位)で集品する数と、残りのピッキング数量を求める。いま、収納容器5に50個の物品が収納されているものとし、物品“001”のピッキング数量が55個のとき、収納容器5で集品する数は1箱となり、残りのピッキング数量は5個となる。収納容器単位(箱単位)で集品する数が、平置き場Pで集品される物品“001”の収納容器5の数、残りのピッキング数量が自動ピッキング設備Jまたはディジタルピッキング設備Kのいずれかでピッキングされる物品“001”の数量となる。
ステップ−3
物品毎に求めた収納容器単位で集品する数により、上記店舗毎に、物品−収納容器単位で集品する数からなるリスト、すなわち平置き場Pにおける集品リスト{図30(b)}を形成する。
ステップ−4
次に、物品毎に、図31(a)に示すように、各店舗の残りのピッキング数量を加算して総数Wを求める。図31(a)では、自動ピッキング設備Jまたはディジタルピッキング設備Kのいずれかでピッキングされる物品“001”の総数は50個となっている。
ステップ−5
次に、物品毎に、求めたピッキング数量の総数Wと、図29に示す物品のピッキング数量Nによる自動ピッキング設備Jまたはディジタルピッキング設備Kへの割り付けの設定に基づいて、図31(b)に示すように、物品毎に、自動ピッキング設備Jまたはディジタルピッキング設備Kのいずれに割り付け、また総数Xとピッキング数量Nの偏差を求める。いま、N≦Wのとき、ディジタルピッキング設備Kに割り付け、偏差として(W−N)を求める。N>Wのとき、自動ピッキング設備Jに割り付け、偏差として(N−W)を求める。物品“001”はディジタルピッキング設備Kに割り付けられ、偏差は10個となっている。
ステップ−6
次に、ディジタルピッキング設備Kに割り付けた物品4の種類(個数)を求め、この個数とピッキング棚1に設けられた間口6の数を比較して物品4の個数が少ないことを確認する。もし、多いときは、その差の物品4の種類(個数)を求め、ディジタルピッキング設備Kに割り付けた物品のうち、上記偏差(X−N)が少ないものから順に、個数の差だけピックアップして自動ピッキング設備Jに割り付ける。
【0118】
また自動ピッキング設備Jに割り付けた物品4の種類(個数)を求め、この個数と自動ピッキング設備Jのチャンネル90の数を比較して物品4の個数が少ないことを確認する。もし、多いときは、その差の物品4の種類(個数)を求め、自動ピッキング設備Jに割り付けた物品4のうち、上記偏差(N−X)が少ないものから順に、個数の差だけピックアップしてにディジタルピッキング設備Kに割り付ける。
ステップ−7
自動ピッキング設備Jとディジタルピッキング設備Kにそれぞれ割り付けた物品13,25のリスト(割り付け物品リスト)を形成する(図32)。
ステップ−8
次に、図30(b)に示す出荷情報、すなわち仕分け先(店舗)毎に注文された物品と残りの数量の情報に、上記割り付け物品リストに基づいて図30(c)に示すように、物品毎に自動ピッキング設備Jまたはディジタルピッキング設備Kを設定する。
ステップ−9
そして、図30(c)のデータに基づいて図33(a)に示すように、自動ピッキング設備Jへ出力する、自動ピッキング設備Jに割り付けられた物品4からなる、店舗−物品−ピッキング数量の出荷リストを形成し、またディジタルピッキング設備Kへ出力する、ディジタルピッキング設備Kに割り付けられた物品4からなる、店舗−物品−ピッキング数量の出荷リストを形成する。
ステップ−10
続いて店舗毎に、集品に必要な集品容器36、すなわちダンボールと半ダンボールの数を算出する。なお、ダンボールと半ダンボールに収納可能な物品4の数量は特定されており(決まっており)、いまダンボールの数量を50個、半ダンボールの数量を25個とする。
【0119】
まず店舗毎に、図33(b)に示すように、自動ピッキング設備Jでピッキングする物品の(総数)数量x1とディジタルピッキング設備Kでピッキングする物品の(総数)数量x2とをそれぞれ求める。
【0120】
次に店舗毎に、この物品の総数量x1,x2をそれぞれを50個で除算して演算結果を自動ピッキング設備Jとディジタルピッキング設備Kでそれぞれ必要なダンボールの数X1,X2とし、演算の余りが25個以内のときには自動ピッキング設備Jとディジタルピッキング設備Kでそれぞれ必要な半ダンボールの数Y1,Y2をそれぞれ1とし、余りが25個を超えるときダンボールの数X1,X2にそれぞれ1を加算する。
【0121】
いま、自動ピッキング設備Jで店舗α用に170個の物品4がピッキングされるとき、集品に必要なダンボールの数は3箱、半ダンボールの数は1箱となる。また図30(d)に示すように、集品リストより店舗毎に、平置き場Pにおいて集品に必要な収納容器5の数を求める。
ステップ−11
続いて、図30(d)のデータと図33(b)のデータに基づいて、店舗毎に、平置き場Pで集品に必要な収納容器5の数(集品するダンボールの数)と、自動ピッキング設備Jで集品に必要な集品容器36の数(ダンボールと半ダンボールの数)と、ディジタルピッキング設備Kで集品に必要な集品容器36の数(ダンボールと半ダンボールの数)を加算し、店舗毎のダンボールの総数(出荷する個数となる)を求め、店舗毎のダンボールの総数とダンボールの連番、「店舗名/総数−連番」のラベルプリンタデータを形成する。図34に示すように、たとえば店舗αのダンボール総数が9個のとき、店舗α/9−1,店舗α/9−2,店舗α/9−3,店舗α/9−4,店舗α/9−5,店舗α/9−6,店舗α/9−7,店舗α/9−8,店舗α/9−9のラベルプリンタデータを形成し、平置き場P、自動ピッキング設備J、ディジタルピッキング設備Kのそれぞれのダンボール数に応じて、第2ラベルプリンタ88、第3ラベルプリンタ94、ラベルプリンタ61にそれぞれ振り分けて、各プリンタ88,94,61の出荷ラベルデータを形成する。
ステップ−12
平置き場Pへ上記形成した、
・集品リストのデータ{図30(b)}
・店舗毎の第2ラベルプリンタ88の出荷ラベルデータ(図34)
からなる第1仕分けデータを出力し、
自動ピッキング設備Jへ上記形成した、
・割り付け物品リストのデータ(図32)
・出荷リストのデータ{図33(a)}
・店舗毎に集品に必要なダンボールと半ダンボールの数{図33(b)}
・店舗毎の第3ラベルプリンタ94の出荷ラベルデータ(図34)
からなる第2仕分けデータを出力し、
ディジタルピッキング設備Kへ上記形成した、
・割り付け物品リストのデータ(図32)
・出荷リストのデータ{図33(a)}
・店舗毎に集品に必要なダンボールと半ダンボールの数{図33(b)}
・店舗毎のラベルプリンタ61の出荷ラベルデータ(図34)
からなる第3仕分けデータを出力する。
【0122】
なお、割り付け装置Fにおいて上記ステップ−1、ステップ−4〜7を、出荷情報が入力される毎に実行して、各設備B,Cに割り付ける物品4のリスト(割り付け物品リスト)を形成しているが、出荷情報が入力される毎に実行する必要はなく、前回形成した割り付け物品リストを使用し、一定の時間または期間毎に実行して割り付けを見直し、割り付け物品リストを形成するようにすることもできる。
【0123】
上記割り付け装置Fより出力される第1〜第3仕分けデータに基づいて、平置き場P、各設備J,Kにおいて店舗毎に物品の集品が実行される。
そして、平置き場Pにおいて集品リストに基づいて店舗別に集品された収納容器5に、第2ラベルプリンタ88により印刷された「店舗名/総数−連番」からなる出荷ラベルが貼り付けられ、また各設備J,Kにおいてそれぞれ店舗別に集品された集品容器(ダンボールと半ダンボール)36に第3ラベルプリンタ94,ラベルプリンタ61により印刷された「店舗名/総数−連番」からなる出荷ラベルが貼り付けられ、これら出荷ラベルが貼り付けられた収納容器5と集品容器36が店舗毎に出荷エリアQにおいて集められ、出荷される。このとき、出荷ラベルに、店舗名/総数−連番が印刷されていることから、店舗別に収納容器5と集品容器36(ダンボールと半ダンボール)が揃っているかどうかが確認される。
【0124】
なお、本実施の形態では、ピッキング方式を、第1ピッキング方式と第2ピッキング方式と第3ピッキング方式と第4ピッキング方式の中から選択して切り替えることができるように構成しているが、これら方式の中から少なくとも2つの組み合わせのピッキング方式が実行できるようにし、組合せた少なくとも2つのピッキング方式の中から選択して切り替えることができるようにしてもよい。また、ライン上流側と下流側に分けて、第1ピッキング方式と第2ピッキング方式を併用することも可能である。
【0125】
また本実施の形態では、ピッキング棚1の各間口6に間口作業終了入力手段として表示/完了ボタン13(間口表示器2)を設けているが、列(単位作業範囲S)内の1つの間口6のみに1台の表示/完了ボタン13を設けるようにしてもよい。このとき、この表示/完了ボタン13の操作により列(単位作業範囲S)内全ての間口6におけるピッキング終了が入力される。なお、他の間口6の間口表示器2はピッキング数量を表示するディジタル表示器12のみとなる。またこのように列毎に設けた表示/完了ボタン13をピッキング棚1に1箇所あるいは複数箇所にまとめて設置するようにしてもよい。
【0126】
また本実施の形態では、容器表示手段をクリップ44として各容器に取り付けているが、容器表示手段は、貼り付けるものや単に置くものや差し込むタイプのものやピン等で取り付けられるものであってもよい。
【0127】
また本実施の形態では、物品収納用の集品容器36としてダンボールを使用しているが、バケットやケースやコンテナなど、あるいは蓋付きのもの(封函可能なもの)を使用するようにしてもよい。また、物品の収納容量をダンボール(第1コンテナ)の物品の収納容量のほぼ半分とした半ダンボール(第2コンテナ)を使用しているが、必ずしも収納容量を第1コンテナの物品の収納容量のほぼ半分にする必要はなく、第1コンテナの物品の収納容量より少ないものを使用するようにすればよい。
【0128】
また本実施の形態では、仕分け先を特定する符号として数字を使用しているが、アルファベットなどの文字や絵文字、画像などを使用することもできる。このとき、文字や絵文字、画像に順を決めて、その順に集品容器36のクリップ44に表示させてピッキングコンベヤ26へ投入する。
【0129】
また本実施の形態では、ピッキング作業が完了した列(単位作業範囲S)の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14と間口表示器2は、隣接する下流のブロックのピッキング作業が完了するまで、何ら表示されず消灯の状態にあり、投入側表示器51とダンボールNo.表示器14に表示されるダンボールNo.と間口表示器2に表示される仕分け情報は1つの列を挟んで変更されるようにしているが、列のピッキング作業が完了するとすぐに列の投入側表示器51とダンボールNo.表示器14と間口表示器2に次の作業情報を表示するようにすることもできる。
【0130】
また本実施の形態では、出荷ラベルをラベルプリンタ61により発行し集品容器36に貼り付けているが、インクを噴射する手段(たとえば、インクジェットプリンタなど)により出荷先を集品容器36に直接印字するようにしてもよい。またラベルプリンタ61は固定されているが、ハンディタイプとすることもできる。またラベルプリンタ61では出荷ラベルのみを発行しているが、同時に仕分け先の注文による物品4の金額を印字した値札を発行するようにすることもできる。またラベルプリンタ61を、ラベルを自動で直接、集品容器36へ貼りつける自動貼付タイプとすることもできる。
【0131】
また本実施の形態では、仕分け先を店舗別としているが、店舗に限ることはなく、オーダー別、商品などのカテゴリー別あるいは区分別、地域別、搬送トラック別などとすることもできる。
【0132】
また本実施の形態では、空容器返却用コンベヤ32とゾーンD,Eに渡るピッキングコンベヤ26として(フリー搬送手段として)フリーコンベヤを使用しているが、台車などを含むフリー状態のものを使用してもよく、また駆動式のコンベヤとすることもできる。
【0133】
また本実施の形態では、集品ラインBに対向してストレージラインAを配置しているが、集品ラインBを挟んで両側にそれぞれストレージラインAを配置して、集品容器36に対して両側のピッキング棚1から物品4をピッキングして投入するようにしてもよい。
【0134】
また本実施の形態では、仮置き場としてのフロントラック33が空容器返却用コンベヤ32とピッキングコンベヤ26の中間に配置されているが、この位置に限ることはなく、ピッキングコンベヤ26の前方などに配置することも可能である。
【0135】
また本実施の形態では、ピッキング棚1として流動棚を使用しているが、収納容器5が移動しない一般棚を使用するようにすることもできる。
また本実施の形態では、間口表示器2、投入側表示器51、およびダンボール投入表示器41の表示/完了ボタン13,43,53として、また投入側表示器55の表示/完了ボタン59,NGボタン60として、またピッキング方式選択器63の表示/選択ボタン64,65,66,67として、押しボタンスイッチを使用しているが、これらのスイッチ機能をひもを引っ張ることによりオンするスイッチやフットスイッチに代えることもできる。また各間口6に、仕分けする物品4あるいは収納容器5が無くなったことを報知(入力)する補充報知(入力)手段を設けるようにすることもできる。また、この補充報知(入力)手段の機能を間口表示器2に持たせてもよい。
【0136】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、第1ピッキング方式と第2ピッキング方式の中から選択して切り替えることができ、作業者のピッキング作業の習熟度、人数の確保などの要因によりピッキング方式を選ぶことができ、ピッキング作業の効率の維持・改善を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるピッキング設備の概略配置図である。
【図2】同ピッキング設備の通常ピッキング作業ゾーンの側面図である。
【図3】同ピッキング設備の通常ピッキング作業ゾーンのピッキング棚の正面図およびピッキング棚に対向するラインの説明図である。
【図4】同ピッキング設備のダンボールNo.表示器と間口表示器と投入側表示器の正面図である。
【図5】同ピッキング設備の段取りゾーンの側面および正面図である。
【図6】同ピッキング設備のダンボール投入表示器の正面図である。
【図7】同ピッキング設備の集品容器とクリップの説明図である。
【図8】同ピッキング設備の数量検品ゾーンの側面および正面図である。
【図9】同ピッキング設備の投入側表示器の正面図である。
【図10】同ピッキング設備のピッキング方式選択器の正面図である。
【図11】同ピッキング設備の制御構成図である。
【図12】同ピッキング設備の出庫情報の説明図である。
【図13】同ピッキング設備の集品容器リストの説明図である。
【図14】同ピッキング設備のピッキングリストの説明図である。
【図15】同ピッキング設備のピッキングデータの説明図である。
【図16】同ピッキング設備のコントローラのブロック図である。
【図17】同ピッキング設備のコントローラの通常ピッキングゾーンのブロック図である。
【図18】同ピッキング設備のコントローラの通常ピッキングゾーンのブロック図である。
【図19】同ピッキング設備の第1ピッキング方式のピッキング表示の説明図である。
【図20】同ピッキング設備の第2ピッキング方式のピッキング表示の説明図である。
【図21】同ピッキング設備の第3ピッキング方式のピッキング表示の説明図である。
【図22】同ピッキング設備の手伝いピッキング作業の説明図である。
【図23】同ピッキング設備の手伝いピッキング作業の説明図である。
【図24】同ピッキング設備の手伝いピッキング作業の説明図である。
【図25】同ピッキング設備の第4ピッキング方式のピッキング表示の説明図である。
【図26】同ピッキング設備の全体構成図である。
【図27】同ピッキング設備の制御構成図である。
【図28】同ピッキング設備の割り付け装置における仕分けデータの形成方法の手順を説明するフローチャートである。
【図29】同ピッキング設備の割り付け装置による仕分けデータの形成の説明図である。
【図30】同ピッキング設備の割り付け装置による仕分けデータの形成の説明図である。
【図31】同ピッキング設備の割り付け装置による仕分けデータの形成の説明図である。
【図32】同ピッキング設備の割り付け装置による仕分けデータの形成の説明図である。
【図33】同ピッキング設備の割り付け装置による仕分けデータの形成の説明図である。
【図34】同ピッキング設備の割り付け装置による仕分けデータの形成の説明図である。
【符号の説明】
1 ピッキング棚
2 間口表示器
4 物品
5 収納容器
6 間口
11 表示器レール
14 ダンボールNo.表示器
26 ピッキングコンベヤ
32 空容器返却コンベヤ
33 フロントラック
36 集品容器
41 ダンボール投入表示器
44 クリップ
51,55 投入側表示器
61,88,94,98 ラベルプリンタ
62,87,91 リスト発行プリンタ
63 ピッキング方式選択器
72 コントローラ(ディジタルピッキング設備)
90 チャンネル
92 切り出し装置
95 コントローラ(自動ピッキング設備)
A ストレージライン
B 集品ライン
C 段取りゾーン
D 通常ピッキングゾーン
E 数量検品ゾーン
F 振り分け装置
G 仕分け棚
H 作業者
J 自動ピッキング設備
K ディジタルピッキング設備
P 平置き場
Q 出荷エリア
S 単位作業範囲
R 仕分けエリア
U ピッキング作業範囲

Claims (8)

  1. 物品収納用の複数の間口を有し、各間口毎に、ピッキングする物品の情報を表示する間口表示手段とこの間口のピッキング作業で操作する間口作業終了入力手段を設けるピッキング棚を備え、
    前記間口表示手段にしたがって前記ピッキング棚の各間口から、前記ピッキング棚に沿ってライン上を移動される容器へ物品を投入し、この投入作業終了時に前記間口作業終了入力手段を操作するピッキング作業を行うピッキング設備であって、
    前記ライン上を移動する前記各容器に、仕分け先を特定する符号を表示する容器表示手段を取り付け、
    前記ピッキング棚の所定の隣接する複数の間口から前記ピッキング作業を行う作業者の単位作業範囲を設定し、各単位作業範囲毎に、前記符号を表示する作業範囲表示手段を設け、
    隣接する複数の前記単位作業範囲により作業者に割り当てられる仕分けエリアを形成し、作業者は前記仕分けエリア内において、前記単位作業範囲毎に、移動されてくる前記容器と、この容器に取り付けられる容器表示手段に表示される符号と同一の符号が前記作業範囲表示手段に表示された単位作業範囲内の間口との間で前記ピッキング作業を行う第1ピッキング方式と、
    隣接する複数の前記単位作業範囲でピッキング作業範囲を形成し、隣接する複数の前記ピッキング作業範囲により前記作業者に割り当てられる仕分けエリアを形成し、作業者は前記仕分けエリア内において、前記ピッキング作業範囲毎に、移動されてくる前記容器と、この容器に取り付けられる容器表示手段に表示される符号と同一の符号が前記作業範囲表示手段に表示されたピッキング作業範囲内の間口との間で前記ピッキング作業を行う第2ピッキング方式
    が実行可能に構成され、
    これらピッキング方式が切り替え可能に構成されていること
    を特徴とするピッキング設備。
  2. 各単位作業範囲毎に、単位作業範囲のピッキング作業終了時に操作する作業範囲作業完了入力手段を設け、
    前記第2ピッキング方式では、前記ピッキング作業範囲内のいずれか一つの作業範囲作業完了入力手段の操作により、前記ピッキング作業範囲に次の前記容器の表示を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。
  3. 物品収納用の複数の間口を有し、各間口毎に、ピッキングする物品の情報を表示する間口表示手段とこの間口のピッキング作業で操作する間口作業終了入力手段を設けるピッキング棚を備え、
    前記間口表示手段にしたがって前記ピッキング棚の各間口から、前記ピッキング棚に沿ってライン上を移動される容器へ物品を投入し、この投入作業終了時に前記間口作業終了入力手段を操作するピッキング作業を行うピッキング設備であって、
    前記ライン上を移動する前記各容器に、仕分け先を特定する符号を表示する容器表示手段を取り付け、
    前記ピッキング棚の所定の隣接する複数の間口から前記ピッキング作業を行う作業者の単位作業範囲を設定し、各単位作業範囲毎に、前記符号を表示する作業範囲表示手段を設け、
    隣接する複数の前記単位作業範囲により作業者に割り当てられる仕分けエリアを形成し、作業者は前記仕分けエリア内のみにおいて、前記単位作業範囲毎に、移動されてくる前記容器と、この容器に取り付けられる容器表示手段に表示される符号と同一の符号が前記作業範囲表示手段に表示された単位作業範囲内の間口との間で前記ピッキング作業を行う第3ピッキング方式と、
    隣接する複数の前記単位作業範囲により作業者に割り当てられる仕分けエリアを形成し、作業者は前記仕分けエリア内の単位作業範囲において、移動されてくる前記容器と、この容器に取り付けられる容器表示手段に表示される符号と同一の符号が前記作業範囲表示手段に表示された単位作業範囲内の間口との間で前記ピッキング作業を行い、このピッキング作業終了時に、前記容器に取り付けられた容器表示手段に表示される符号と同一の符号が、前記仕分けエリアのライン下流に隣接する単位作業範囲の前記作業範囲表示手段に表示されているとき、このライン下流に隣接する単位作業範囲において前記ピッキング作業を行う第4ピッキング方式
    が実行可能に構成され、
    これらピッキング方式が切り替え可能に構成されていること
    を特徴とするピッキング設備。
  4. 隣接する複数の前記単位作業範囲でピッキング作業者のピッキング作業範囲を形成し、
    このピッキング作業範囲で前記第3ピッキング方式を実行する第3拡大ピッキング方式が実行可能に構成され、
    この第3拡大ピッキング方式と、前記第3ピッキング方式と、前記第4ピッキング方式が切り替え可能に構成されていること
    を特徴とする請求項3に記載のピッキング設備。
  5. 隣接する複数の前記単位作業範囲でピッキング作業範囲を形成し、
    このピッキング作業範囲で前記第3ピッキング方式を実行する第3拡大ピッキング方式と、前記ピッキング作業範囲で前記第4ピッキング方式を実行する第4拡大ピッキング方式が実行可能に構成され、
    前記第3拡大ピッキング方式と、前記第4拡大ピッキング方式と、前記第3ピッキング方式と、前記第4ピッキング方式が切り替え可能に構成されていること
    を特徴とする請求項3に記載のピッキング設備。
  6. 隣接する複数の前記単位作業範囲でピッキング作業範囲を形成し、
    このピッキング作業範囲で前記第3ピッキング方式を実行する第3拡大ピッキング方式と、前記ピッキング作業範囲で前記第4ピッキング方式を実行する第4拡大ピッキング方式と、前記第3ピッキング方式と、前記第4ピッキング方式のうちの2つの組み合わせのピッキング方式が実行可能に構成され、
    これら2つのピッキング方式が切り替え可能に構成されていること
    を特徴とする請求項3に記載のピッキング設備。
  7. 各単位作業範囲毎に、単位作業範囲のピッキング作業終了時に操作する作業範囲作業完了入力手段を設け、
    前記第3拡大ピッキング方式または第4拡大ピッキング方式では、前記ピッキング作業範囲内のいずれか一つの作業範囲作業完了入力手段の操作により、前記ピッキング作業範囲に次の前記容器の表示を行うこと
    を特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載のピッキング設備。
  8. ラインの終端部に仕分け先を特定する仕分け先表示手段を発行する印字手段を設け、ラインの終端部で前記容器にこの仕分け先表示手段を取り付けること
    を特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のピッキング設備。
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