JP4000824B2 - ピッキング設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、仕分け先毎に物品の仕分けを可能としたピッキング設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の上記ピッキング設備には、物品が段積みされたチャンネル(間口)を物品の種類に合わせて複数備え、各チャンネルから仕分け先(ユーザーや店舗)の注文に応じて自動で注文の個数の物品を駆動中のベルトコンベヤへ切り出すことにより、仕分け先毎に物品の集品を行う自動ピッキング設備と、仕分け先(ユーザーや店舗)毎の集品用のバケット(集品容器)をコンベヤで搬送しながら、このバケットに対して物品の保管棚(ピッキング棚)の各間口から、この間口毎に設けられた間口表示器の表示(出庫数量など)に応じて作業者が物品を移載することにより、仕分け先毎に物品の集品を行うディジタルピッキング設備がある。
【0003】
またこれら自動ピッキング設備またはディジタルピッキング設備に、物品が収納された箱が段積みされた平置き場を備えたピッキング設備があり、これら設備では、注文された物品の個数により予め箱単位でピッキングされる物品は平置き場でピッキングしておき、残りの物品を自動ピッキング設備またはディジタルピッキング設備でピッキングを行い、全体の仕分け効率を向上させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
仕分け効率の改善を目的として上記自動ピッキング設備およびディジタルピッキング設備を組み合わせてピッキング設備を形成することも考えられるが、このような組み合わせでは、チャンネルおよび間口の数が多くなり、物品の割り付けに時間がかかるため、一度割り付けが設定されると、この設定でピッキング作業が長い期間実行され、そのために変動する注文の状況によって仕分け効率が低下してしまうことが考えられることから、上記組み合わせは実現されてなかった。
【0005】
そこで、本発明は、自動ピッキング設備およびディジタルピッキング設備を組み合わせてピッキング設備を実現し仕分け効率を改善できるとともに、注文に応じて物品の割り付けを行うことにより設備の仕分け効率の低下を阻止あるいは改善できるピッキング設備を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、複数の同一物品が収納された物品収納用容器が保管されるとともに、仕分け先の仕分け情報に基づいて前記物品の集品が作業者により前記物品収納用容器毎に行われる物品収納用容器置き場を備え、
物品収納用の複数の第1間口を有し、前記第1間口より物品が自動でピッキングされ物品集品用容器に集品される第1ピッキング手段と、物品収納用の複数の第2間口を有し、各第2間口毎にピッキングする物品の情報を表示する間口表示手段を設けたピッキング棚を設け、前記ピッキング棚に沿ってライン上を移動される前記物品集品用容器と前記ピッキング棚の各第2間口との間で、前記物品の集品が前記間口表示手段にしたがって作業者により行われる第2ピッキング手段とを備え、
前記仕分け情報に基づいて前記物品収納用容器置き場において前記物品収納用容器毎に集品される物品を除いて、前記仕分け情報の各物品を、前記第1ピッキング手段または前記第2ピッキング手段のいずれかに割り付け、このとき仕分け量が多いN個以上の物品は、前記第2ピッキング手段へ割り付け、次に前記第2ピッキング手段に割り付けた物品の個数を求め、この個数と第2ピッキング手段に設けられたピッキング棚の第2間口の数を比較して物品の個数が多いときは、その差の物品の個数を求め、個数の差だけ物品をピックアップして前記第1ピッキング手段に割り付ける割り付け装置を備えることを特徴とするものである。
【0007】
上記構成によれば、仕分け情報に基づいて物品収納用容器置き場において物品収納用容器毎に集品され、この集品される物品を除いて仕分け情報の各物品は、第1ピッキング手段または第2ピッキング手段のいずれかに割り付けられ、第1ピッキング手段または第2ピッキング手段において集品される。
また自動でピッキングされる第1ピッキング手段では同一の種類の物品が同じ間口で1個毎に切り出されることから、同じ仕分け先に対して多量の物品の仕分けを行うと切り出しに時間がかかり仕分け効率が悪くなるが、作業者によりピッキング作業行われる第2ピッキング手段に対して、仕分け量の多いN個以上の物品が割り付けられ、この物品が第2ピッキング手段において集品されることにより仕分け効率が改善される。
また物品の割り付けのとき、第2ピッキング手段に割り付けられた物品の個数と、第2ピッキング手段に設けられたピッキング棚の第2間口の数が比較され、物品の個数が第2間口の数より多いとき、個数の差だけ物品がピックアップされて第1ピッキング手段へ割り付けられる。
【0008】
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、割り付け装置は、自動でピッキングを行う処理能力の高い物品の場合は、前記Nの設定を大きくし、前記第1ピッキング手段へ前記第2ピッキング手段より優先して割り付けることを特徴とするものである。
【0009】
上記構成によれば、自動でピッキングされる第1ピッキング手段に対して、前記Nの設定を大きくして自動でピッキングを行う処理能力の高い物品が割り付けられ、この物品が第1ピッキング手段において集品されることにより仕分け効率が改善される。
【0012】
また請求項3に記載の発明は、上記請求項1または請求項2に記載の発明であって、割り付け装置は、一定時間あるいは期間毎に、前記第1ピッキング手段と第2ピッキング手段へ割り付ける物品を更新可能とすることを特徴とするものである。
【0013】
上記構成によれば、一定時間あるいは期間毎に、前記第1ピッキング手段と第2ピッキング手段へ割り付ける物品を更新可能なことから、例えばある季節の任意の注文状況などに応じて割り付けを更新でき、季節に応じて変動する注文状況により仕分け効率が低下する恐れを防止することができる。
【0014】
また請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明であって、前記第1ピッキング手段の第1間口と、前記第2ピッキング手段の第2間口への物品の補充はそれぞれ、前記物品収納用容器置き場より持ち込まれて行われることを特徴とするものである。
【0015】
上記構成によれば、物品収納用容器置き場は補充エリアとしても活用され、設備のスペースが有効に使用される。
また請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明であって、割り付け装置は、前記第1ピッキング手段と第2ピッキング手段へ割り付ける物品は、重なることのないように割り付けることを特徴とするものである。
【0016】
上記構成によれば、仕分け情報の物品は、物品収納用容器置き場において物品収納用容器毎に集品される物品を除いて、第1ピッキング手段と第2ピッキング手段のいずれかに割り付けられ、物品が2重に管理される恐れが防止される。
【0017】
また請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明であって、前記物品集品用容器内に集品される物品の数量は特定されており、この数量が予め設定されていることを特徴とするものである。
【0018】
上記構成によれば、物品集品用容器内に集品される物品の数量は予め決まっており、物品集品用容器に集品される物品の数量は特定される。
また請求項7に記載の発明は、上記請求項6に記載の発明であって、仕分け先の仕分け情報に基づいて、物品が集品される前記物品収納用容器と物品集品用容器の総数が特定され、これら容器に取り付けられる仕分け先の表示手段に、仕分け先毎の前記容器の総数と容器の連番が表示されることを特徴とするものである。
【0019】
上記構成によれば、仕分け先毎に、物品収納用容器と物品集品用容器の総数が特定され、これら容器に取り付けられる仕分け先の表示手段に、仕分け先毎の前記容器の総数と容器の連番が表示される。よって、出荷時に、仕分け先毎に物品収納用容器置き場と第1ピッキング手段と第2ピッキング手段から集められた容器が揃っているかどうかを判断できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1と図2に示すように、本発明のピッキング設備には、平置き場(物品収納用容器置き場の一例)Aと、自動ピッキング設備(第1ピッキング手段の一例)Bと、ディジタルピッキング設備(第2ピッキング手段の一例)Cと、割り付け装置(物品割り付け手段)Eが備えられている。
【0021】
前記平置き場Aには、複数の同一物品が収納された第1ダンボール(物品収納用容器の一例)1がパレット(物品支持体)2に載せられた状態で保管され、後述する第1仕分けデータに基づいて第1リストプリンタ3により発行される集品リストに基づいて物品の集品が作業者により第1ダンボール毎(箱単位)に行われ、集品済の第1ダンボール毎に、後述する第1仕分けデータの出荷ラベルデータに基づいて第1ラベルプリンタ4により発行される出荷ラベル(仕分け先の表示手段の一例)が貼り付けられ、出荷エリアFへ搬送される。
【0022】
また自動ピッキング設備Bには、物品収納用の複数のチャンネル(第1間口の一例)11が設けられ、後述する第2仕分けデータに基づいて第2リストプリンタ12により発行される割り付け物品リストによりこれらチャンネル11毎に物品13が割り付けられて収納される。そしてチャンネル11より物品13が1個毎に切り出し装置14により自動で、チャンネル11下の駆動中のベルトコンベヤ15に切り出され(ピッキングされ)、下流の箱詰め工程において店舗(仕分け先)毎に第2ダンボール(物品集品用容器の一例)16に集品され、集品済の第2ダンボール16毎に、後述する第2仕分けデータの出荷ラベルデータに基づいて第2ラベルプリンタ17により発行される出荷ラベル(仕分け先の表示手段の一例)が貼り付けられ、また梱包されて出荷エリアFへ搬送される。なお、上記第2仕分けデータは自動ピッキング設備Bのコントローラ18に入力され、コントローラ18より割り付け物品リストのデータが第2リストプリンタ12へ出力され、出荷ラベルデータが第2ラベルプリンタ17へ出力され、またコントローラ18により後述する第2仕分けデータの出荷リストに基づいて各切り出し装置14が駆動される。各切り出し装置14は、チャンネル11に沿って落下する物品13をベルト装置(コンベヤ)19で受け、このベルト装置19をモータなどの駆動装置により間欠駆動することにより物品13を1個毎に、スライダ20を介して上記ベルトコンベヤ15へ落下させることにより物品13を切り出している。
【0023】
またディジタルピッキング設備Cには、物品収納用の複数の間口(第2間口の一例)21を有し、各間口21毎にピッキングする物品の情報を表示する間口表示器(間口表示手段の一例)22を設けたフローラックからなるピッキング棚23が設けられ、後述する第3仕分けデータに基づいて第3リストプリンタ24により発行される割り付け物品リストによりこれら間口21毎に物品25が割り付けられて収納される。そして、後述する第3仕分けデータに基づいて、ピッキング棚22に沿ってフリーコンベヤ(ラインの一例)26上を移動される第2ダンボール16とピッキング棚23の各間口21との間で、物品25の集品が間口表示器22にしたがって作業者により行われ、集品済の第2ダンボール毎に、後述する第3仕分けデータの出荷ラベルデータに基づいて第3ラベルプリンタ27により発行される出荷ラベル(仕分け先の表示手段の一例)が貼り付けられ、また梱包されて出荷エリアFへ搬送される。なお、上記第3仕分けデータはディジタルピッキング設備Cのコントローラ28に入力され、コントローラ28より割り付け物品リストのデータが第3リストプリンタ24へ出力され、出荷ラベルデータが第3ラベルプリンタ27へ出力され、またコントローラ28により後述する第3仕分けデータの出荷リストに基づいて各間口表示器22が駆動される。
【0024】
また平置き場Aより、自動ピッキング設備Bにおいてピッキングされる物品13が持ち込まれて補充され、またディジタルピッキング設備Cにおいてピッキングされる物品25が持ち込まれて補充される。
【0025】
また割り付け装置Eは、コンピュータからなり、出荷情報(仕分け情報の一例)に基づいて平置き場Aにおいて第1ダンボール1毎に集品される物品を除いて、出荷情報の各物品を上記自動ピッキング設備Bの各チャンネル11と、ディジタルピッキング設備Cの各間口21に割り付け、第1〜第3仕分けデータを出力する(詳細は後述する)。
【0026】
この割り付け装置Eによる自動ピッキング設備Bの各チャンネル11と、ディジタルピッキング設備Cの各間口21への物品13,25の割り付け方法を含む上記仕分けデータの形成方法を図3のフローチャートにしたがって説明する。
ステップ−1
自動ピッキング設備Bとディジタルピッキング設備Cにてピッキングが予定される、あるいはピッキングが可能な各物品13,25に対して、これら設備B,Cにおいてピッキングされる物品のピッキング数量に応じて自動ピッキング設備Bとディジタルピッキング設備Cのいずれでピッキングするかを設定する。
【0027】
すなわち、比較的に自動でピッキングを行う処理能力の高い物品は、自動ピッキング設備Bへディジタルピッキング設備Cより優先して割り付け、仕分け量(ピッキング数量)の比較的多い物品は、ディジタルピッキング設備Cへ自動ピッキング設備Bより優先して割り付ける。たとえば、図4に示す物品“001”は、ピッキング数量ZがN(図では40)個以上(N≦Z)となると、ディジタルピッキング設備Cに割り付けられ、N個未満(Z<N)となると、自動ピッキング設備Bに割り付けられることを示している。比較的に自動でピッキングを行う処理能力の高い物品の場合、上記Nの設定の大きくすると、ピッキング数量が多くなっても自動ピッキング設備Bに割り当てることができる。
ステップ−2
図5(a)に示す出荷情報(仕分け情報の一例)、すなわち仕分け先(店舗)毎に注文された物品とその数量(ピッキング数量)の情報が入力されると、図5(b)に示すように物品毎にピッキング数量により第1ダンボール1単位(箱単位)で集品する数と、残りのピッキング数量を求める。いま、第1ダンボール1に50個の物品が収納されているものとし、物品“001”のピッキング数量が55個のとき、第1ダンボール1で集品する数は1箱となり、残りのピッキング数量は5個となる。第1ダンボール単位(箱単位)で集品する数が、平置き場Aで集品される物品“001”の第1ダンボール1の数、残りのピッキング数量が自動ピッキング設備Bまたはディジタルピッキング設備Cのいずれかでピッキングされる物品“001”の数量となる。
ステップ−3
物品毎に求めた第1ダンボール単位で集品する数により、上記店舗毎に、物品−第1ダンボール単位で集品する数からなるリスト、すなわち平置き場Aにおける集品リストを形成する。
ステップ−4
次に、物品毎に、図6(a)に示すように、各店舗の残りのピッキング数量を加算して総数Xを求める。図6(a)では、自動ピッキング設備Bまたはディジタルピッキング設備Cのいずれかでピッキングされる物品“001”の総数は50個となっている。
ステップ−5
次に、物品毎に、求めたピッキング数量の総数Xと、図4に示す物品のピッキング数量Nによる自動ピッキング設備Bまたはディジタルピッキング設備Cへの割り付けの設定に基づいて、図6(b)に示すように、物品毎に、自動ピッキング設備Bまたはディジタルピッキング設備Cのいずれに割り付け、また総数Xとピッキング数量Nの偏差を求める。いま、N≦Xのとき、ディジタルピッキング設備Cに割り付け、偏差として(X−N)を求める。N>Xのとき、自動ピッキング設備Bに割り付け、偏差として(N−X)を求める。物品“001”はディジタルピッキング設備Cに割り付けられ、偏差は10個となっている。
ステップ−6
次に、ディジタルピッキング設備Cに割り付けた物品25の種類(個数)を求め、この個数とピッキング棚23に設けられた間口21の数を比較して物品25の個数が少ないことを確認する。もし、多いときは、その差の物品25の種類(個数)を求め、ディジタルピッキング設備Cに割り付けた物品のうち、上記偏差(X−N)が少ないものから順に、個数の差だけピックアップして自動ピッキング設備Bに割り付ける。
【0028】
また自動ピッキング設備Bに割り付けた物品13の種類(個数)を求め、この個数と自動ピッキング設備Bのチャンネルの数を比較して物品13の個数が少ないことを確認する。もし、多いときは、その差の物品13の種類(個数)を求め、自動ピッキング設備Bに割り付けた物品13のうち、上記偏差(N−X)が少ないものから順に、個数の差だけピックアップしてにディジタルピッキング設備Cに割り付ける。
ステップ−7
自動ピッキング設備Bとディジタルピッキング設備Cにそれぞれ割り付けた物品13,25のリスト(割り付け物品リスト)を形成する(図7)。
ステップ−8
次に、図5(b)に示す出荷情報、すなわち仕分け先(店舗)毎に注文された物品と残りの数量の情報に、上記割り付け物品リストに基づいて図5(c)に示すように、物品毎に自動ピッキング設備Bまたはディジタルピッキング設備Cを設定する。
ステップ−9
そして、図5(c)のデータに基づいて図8(a)に示すように、自動ピッキング設備Bへ出力する、自動ピッキング設備Bに割り付けられた物品13からなる、店舗−物品−ピッキング数量の出荷リストを形成し、またディジタルピッキング設備Cへ出力する、ディジタルピッキング設備Cに割り付けられた物品25からなる、店舗−物品−ピッキング数量の出荷リストを形成する。
ステップ−10
続いて店舗毎に、図8(b)に示すように、自動ピッキング設備Bでピッキングする物品の数量とディジタルピッキング設備Cでピッキングする物品の数量(総数)をそれぞれ求め、これら数量毎に、集品に必要な第2ダンボール16の数を算出する。第2ダンボール16に収納可能な物品13,25の数量は特定されており(決まっており)、いまその数量を50個とすると、自動ピッキング設備Bで店舗α用に170個の物品13がピッキングされるとき、集品に必要な第2ダンボール16の数は4箱となる。また図5(d)に示すように、集品リストより店舗毎に、集品に必要な第1ダンボール1の数を求める。
ステップ−11
続いて、図5(d)のデータと図8(b)のデータに基づいて、店舗毎に、平置き場Aで集品に必要な第1ダンボール1の数と、自動ピッキング設備Bで集品に必要な第2ダンボール16の数と、ディジタルピッキング設備Cで集品に必要な第2ダンボール16の数を加算し、店舗毎のダンボール1,16の総数(出荷する個数となる)を求め、店舗毎のダンボールの総数とダンボールの連番、「店舗名/総数−連番」のラベルプリンタデータを形成する。図9に示すように、たとえば店舗αのダンボール総数が9個のとき、店舗α/9−1,店舗α/9−2,店舗α/9−3,店舗α/9−4,店舗α/9−5,店舗α/9−6,店舗α/9−7,店舗α/9−8,店舗α/9−9のラベルプリンタデータを形成し、平置き場A、自動ピッキング設備B、ディジタルピッキング設備Cのそれぞれのダンボール数に応じて、第1〜第3ラベルプリンタ4,17,27にそれぞれ振り分けて、各プリンタ4,17,27の出荷ラベルデータを形成する。
ステップ−12
平置き場Aへ上記形成した、
・集品リストのデータ{図5(b)}
・店舗毎の第1ラベルプリンタ4の出荷ラベルデータ(図9)
からなる第1仕分けデータを出力し、
自動ピッキング設備Bへ上記形成した、
・割り付け物品リストのデータ(図7)
・出荷リストのデータ{図8(a)}
・店舗毎に集品に必要な第2ダンボール16の数{図8(b)}
・店舗毎の第2ラベルプリンタ17の出荷ラベルデータ(図9)
からなる第2仕分けデータを出力し、
ディジタルピッキング設備Cへ上記形成した、
・割り付け物品リストのデータ(図7)
・出荷リストのデータ{図8(a)}
・店舗毎に集品に必要な第2ダンボールの数{図8(b)}
・店舗毎の第3ラベルプリンタの出荷ラベルデータ(図9)
からなる第3仕分けデータを出力する。
【0029】
なお、割り付け装置Eにおいて上記ステップ−1、ステップ−4〜7を、出荷情報が入力される毎に実行して、各設備B,Cに割り付ける物品13,25のリスト(割り付け物品リスト)を形成しているが、出荷情報が入力される毎に実行する必要はなく、前回形成した割り付け物品リストを使用し、一定の時間または期間毎に実行して割り付けを見直し、割り付け物品リストを形成するようにすることもできる。
【0030】
上記割り付け装置Eより出力される第1〜第3仕分けデータに基づいて、平置き場A、各設備B,Cにおいて店舗毎に物品の集品が実行される。
そして、平置き場Aにおいて集品リストに基づいて店舗別に集品された第1ダンボール1に、第1ラベルプリンタ4により印刷された「店舗名/総数−連番」からなる出荷ラベルが貼り付けられ、また各設備B,Cにおいてそれぞれ店舗別に集品された第2ダンボール16に第2ラベルプリンタ17,第3ラベルプリンタ27により印刷された「店舗名/総数−連番」からなる出荷ラベルが貼り付けられ、これら出荷ラベルが貼り付けられた第1ダンボール1と第2ダンボール16が店舗毎に出荷エリアFにおいて集められ、出荷される。このとき、出荷ラベルに、店舗名/総数−連番が印刷されていることから、店舗別に第1ダンボール1と第2ダンボール16が揃っているかどうかが確認される。
【0031】
以上のように本実施の形態によれば、出荷情報に基づいてまず平置き場Aにおいて優先的に第1ダンボール1が箱毎に集品され、この集品される物品を除いて仕分け情報の残りの各物品は、自動ピッキング設備Bまたはディジタルピッキング設備Cのいずれかに割り付けられてこれら設備B,Cにおいて集品されることにより、効率よく店舗(仕分け先)毎に集品することができ、仕分け効率を改善することができる。
【0032】
また自動でピッキングされる自動ピッキング設備Bに対して、比較的に自動でピッキングを行う処理能力の高い物品が割り付けられ、この物品が自動ピッキング設備Bにおいて集品されることにより、仕分け効率を改善することができる。
【0033】
また自動でピッキングされる自動ピッキング設備Bでは同一の種類の物品13が同じ切り出し装置14で1個毎に切り出されることから、同じ店舗(仕分け先)に対して多量の物品13の仕分けを行うと切り出しに時間がかかり仕分け効率が悪くなるが、仕分け量の比較的多い物品が、作業者によりピッキング作業が行われるディジタルピッキング設備Cに対して割り付けられ、この物品がディジタルピッキング設備Cにおいて集品されることにより、仕分け効率を改善することができる。
【0034】
また一定時間あるいは期間毎に、自動ピッキング設備Bとディジタルピッキング設備Cへ割り付ける物品を更新可能なことから、例えばある季節の任意の注文状況などに応じて割り付けを更新でき、季節に応じて変動する注文状況により仕分け効率が低下する恐れを防止することができる。
【0035】
また平置き場Aは、自動ピッキング設備Bとディジタルピッキング設備Cへ物品13,25を補充する補充エリアとしても活用されることにより、設備のスペースを有効に使用することができる。
【0036】
また仕分け情報の物品は、平置き場Aにおいて第1ダンボール単位に集品された物品を除いて、自動ピッキング設備Bとディジタルピッキング設備Cのいずれかに割り付けられることにより、2重に物品13または25がピッキングされる恐れ、あるいは2重に管理される恐れを解消することができる。
【0037】
また第2ダンボール16内に集品される物品13,25の数量は予め決まっており、第2ダンボール16に集品される物品13または25の数量は特定されることにより、店舗毎に集品に必要な第2ダンボール16の数を予め求めることができる。また店舗毎に、第1ダンボール1と第2ダンボール16の総数が算出され、これらダンボール1,16に取り付けられる出荷ラベルに、店舗毎のダンボールの総数とその連番が表示されることによって、出荷時に、店舗毎に平置き場Aと自動ピッキング設備Bとディジタルピッキング設備Cから集められたダンボール1,16が揃っており誤りがないかどうかを判断でき、出荷ミスを防止することができる。
【0038】
上記ディジタルピッキング設備Cにおいて上記第3仕分けデータに基づいて行われるピッキング(仕分け先毎の物品25の集品)の一例を説明する。この第3仕分けデータに基づく物品25の集品は、上記コントローラ28により制御される間口表示器22の表示にしたがって行われる。
【0039】
いま、図10に示すように、間口21は、縦に並んだ4つの間口によりブロックが形成され、さらに隣接する4ブロックによりピッキング作業者の仕分けエリアSが構成されているものとする。
【0040】
また図11に示すように、間口表示器22は、ピックアップする物品25の数量を示す3桁のディジタル表示器31と、ピックアップ作業があることを表示する表示ランプとボタンスイッチを兼ねた表示/完了ボタン(作業完了入力手段)32とから形成され、この表示/完了ボタン32の表示ランプの色(目視で確認可能な符号)は、レッド、オレンジ、イエローの順に変化できるように形成されているものとする。また第2ダンボール16には上蓋(作業者側)が搬送中に閉じないようにクリップ(添付体)33が取り付けられ、このクリップ33として、レッド、オレンジ、イエローの3色(目視で確認可能な符号)のラベルがそれぞれ貼付けられたものが用意されているものとする。上記3色は、仕分け先(店舗)を区別する符号として使用されるものでうり、第2ダンボール16は、クリップ33のラベルの色がレッド、オレンジ、イエローの順に繰り返し変化するように、フリーコンベヤ26に投入されるものとする。
【0041】
1.まず、コントローラ28は、第3仕分けデータの「割り付け物品リストのデータ」に基づいて、各間口21に収納する物品25、すなわち各間口21からピッキングする物品25を割り付ける。これによりピッキング棚23の間口21毎に収納する物品25のデータが形成される。
【0042】
2.次にコントローラ28は、第3仕分けデータの「店舗毎に集品に必要な第2ダンボールの数」に基づいて、店舗毎に集品に必要な数の第2ダンボール16を用意し、各第2ダンボール16に店舗を設定し、第3仕分けデータの「出荷リストのデータ」の各物品25のピッキング数量に基づいて、各第2ダンボール16に集品する物品25を割り付ける。また各第2ダンボール16にそれぞれ、フリーコンベヤ26へ投入される順にレッド、オレンジ、イエローと変える色(クリップ33のラベルの色)を設定する。
【0043】
3.次にコントローラ28は、上記形成した間口21毎に収納する物品25のデータから、第3仕分けデータの「出荷リストのデータ」の物品25をピッキングする間口21を求める。これにより各第2ダンボール16に、ピッキングする間口21とこの間口21からピッキングする物品25の数量が割り当てられる。
【0044】
4.次にコントローラ28は、ラインに投入される各第2ダンボール16の移動に同期して、ブロック毎に、この第2ダンボール16に割り付けた間口21の間口表示器22を点灯させ、ピッキング数量を表示させる。このとき、第2ダンボール16の色(クリップ33のラベルの色)と間口表示器22の色(表示/完了ボタン32の表示ランプの色)を一致させる。
【0045】
5.次にコントローラ28は、上記間口表示器22の表示にしたがってピッキング作業が実行され、表示/完了ボタン32の操作入力を確認し、ブロック内の全ての間口21のピッキング作業の完了を確認すると、図12に示すように、隣接する下流のブロックのピッキング作業の完了を判断して、次の店舗の作業指示を間口表示器22に表示させる。すなわち、ピッキング作業が終了したブロックの間口21の間口表示器22に対してピッキング数量とともに、次の店舗の作業指示、すなわち次にラインを移動されてくる第2ダンボール16の色を、このピッキング作業が終了したブロック(間口21)のライン下流に隣接するブロック(間口21)のピッキング作業が終了したことを条件に表示する。なお、隣接する下流のブロックのピッキング作業が完了するまで、ピッキング作業が完了したブロックの間口表示器22は何ら表示されず消灯の状態にあり、間口表示器22に表示される色は1つのブロックを挟んで変更される。これは、作業者Hが、作業中のブロックから物品25を第2ダンボール16へパッキングして戻るとき、誤って上流側のブロックから物品25をピッキングする恐れを減少し、誤ってピッキングされる割合を減少させることを目的としている。
【0046】
上記間口表示器22に応じた作業者Hのピッキング作業を説明する。
作業者Hは、フリーコンベヤ26上を移動されてくる店舗毎の第2ダンボール16のクリップ33の色(ラベルの色)と、間口表示器22の色(表示/完了ボタン32の表示ランプの色)が一致することを確認して、間口21から、ディジタル表示器31に表示されて数量の物品25を第2ダンボール16へ投入し、表示/完了ボタン32を操作することで、ブロック毎にピッキングを行い、作業者Hは上流から下流に向けて自分の割り当てられた仕分けエリアSのピッキング作業を実行する。
「上流に隣接する仕分けエリアSに対する手伝いピッキング」
通常、図13(a)に示すように、作業者Hは自分の割り当てられた仕分けエリアSのピッキング作業を実行しているが、図13(b)に示すように、第2ダンボール16を隣接する下流の仕分けエリアSの作業者へ渡し、自分の仕分けエリアSの先頭(最も上流)のブロックまで戻ってきたとき、上流の仕分けエリアSにおいてピッキング作業に手間取り、第2ダンボール16が搬送されてこないときがある。{このとき、作業者Hの自分に割り当てられた仕分けエリアSの間口表示器22(表示/完了ボタン32)には、上記次の店舗の作業指示の色が表示されている。すなわち上流に隣接する仕分けエリアSの間口表示器22(表示/完了ボタン32)に表示された色と同一の色が表示されている。}
このとき、作業者Hは上流に隣接する仕分けエリアSでピッキング作業を実行しているブロックの下流に隣接するブロックまで踏み込んでピッキング作業(上流手伝いピッキングと称す)を行い、このブロックにおいて第2ダンボール16を受け取り、ピッキングした物品25をパッキングする(このとき、自分の仕分けエリアSの店舗と同じ店舗の仕分け作業を実行することになる)。すなわち、作業者Hは、上流に隣接する仕分けエリアSにおいて、他の作業者が作業中のブロック(間口21)の所定のブロック上流までの作業範囲での物品25の仕分け作業を行う。上流に隣接する仕分けエリアSの他の作業者は第2ダンボール16を渡すと、自分の仕分けエリアSの先頭(最も上流)のブロックまで戻る。
【0047】
以後の作業は上記ピッキング作業と同じである。
「下流に隣接する仕分けエリアSに対する手伝いピッキング」
通常、図14(a)に示すように、作業者Hは自分の割り当てられた仕分けエリアSのピッキング作業を実行しているが、図14(b)に示すように、自分に割り当てられた仕分けエリアSの仕分け作業が終了し、仕分けエリアSの下流端まで移動したとき、下流側に隣接する仕分けエリアSにおいてピッキング作業に手間取り、第2ダンボール16を受け取りにきていないときがある。{このとき、隣接する下流の仕分けエリアSには、第2ダンボール16のクリップ33の色と同一の色が間口表示器22(表示/完了ボタン32)に表示され、自分が仕分け作業を行ってきた店舗の作業指示が表示されている。}
このとき、作業者Hは下流に隣接する仕分けエリアSでピッキング作業を実行しているブロックの1つ上流に隣接するブロックまで踏み込んで、引き続き同じ店舗のピッキング作業(下流手伝いピッキングと称す)を行い、ピッキングした物品25をパッキングする。下流の作業者が前の店舗の仕分け作業が終了して戻ってくると、第2ダンボール16を渡し、自分の仕分けエリアSの先頭(最も上流)のブロックまで戻る。なお、上述したように、ピッキング作業が完了したブロックの間口表示器22は、隣接する下流のブロックのピッキング作業が完了するまで、何ら表示されず、間口表示器22に表示される色は1つのブロックを挟んで変更されているので、下流手伝いピッキングする作業範囲は、下流側に隣接する仕分けエリアSの他の作業者が作業中のブロックより2つ上流のブロックまでとなり、第2ダンボール16が重なり、誤って他の色で示された物品25(他の店舗の物品25)が投入されないようにしている。
【0048】
以後の作業は上記ピッキング作業と同じである。
このように、作業者Hは割り当てられた仕分けエリアS(作業範囲)におけるブロック(間口21)での物品のピッキング作業(仕分け作業)が終了した後、隣接する他の作業者の仕分けエリアSでの物品のピッキング作業が未終了である場合、上記上流手伝いピッキングまたは下流手伝いピッキングを行う。
【0049】
たとえば、図15に示すように、(段階1)において、イエローの間口表示器22に従って第2ダンボール16のナンバー[14]に対してピッキング作業を実行していた作業者H[2]は、自分の仕分けエリアSにおいてピッキング作業が早く終了したとき(このとき作業者H[2]の上流の間口表示器22はレッドに変わっている)、オレンジの間口表示器22に従って第2ダンボール16のナンバー[13]に対してピッキング作業を実行していた下流の作業者H[3]が、作業に手間取り未だオレンジの間口表示器22に従って作業中で、作業が終了した上流側の間口表示器22がイエローに変わっていると、作業者H[2]は続いて下流の作業者H[3]の仕分けエリアSへ入って下流手伝いピッキングを行う(段階2)。
作業者H[2]は作業者H[3]と接触すると、第2ダンボール16のナンバー[14]を残して上流へ戻る(段階3)。
【0050】
また(段階2)において、レッドの間口表示器22に従って第2ダンボール16のナンバー[15]に対してピッキング作業を実行していた作業者H[1]は、自分の仕分けエリアSにおいてピッキング作業が終了したとき、下流の作業者H[2]が下流へ手伝いにいき、自分の仕分けエリアSへ戻っていない場合、続けて下流の作業者H[2]の仕分けエリアSへ入って下流手伝いピッキングを行い(段階3)、作業者H[1]は戻ってきた作業者H[2]と接触すると、第2ダンボール16のナンバー[15]を残して上流へ戻る(段階4)。
【0051】
(段階3)において、作業者H[2]は、レッドの間口表示器22に従って第2ダンボール16のナンバー[15]に対してピッキング作業を実行し、ピッキング作業が終了したとき(段階4)(このとき作業者H[2]の間口表示器22はオレンジに変わっている)、上流の作業者H[1]が自分の仕分けエリアSにおいて、オレンジの間口表示器22に従って第2ダンボール16のナンバー[16]に対してピッキング作業を実行しているとき、作業者H[2]は上流の作業者H[1]の仕分けエリアSへ入って(段階5)、作業者H[2]は作業者H[1]から第2ダンボール16のナンバー[16]を引き継ぎ、上流手伝いピッキングを行う。作業者H[1]は作業者H[2]と接触すると、第2ダンボール16のナンバー[16]を残して上流へ戻る。作業者H[2]は引き続きオレンジの間口表示器22に従って第2ダンボール16のナンバー[16]に対してピッキング作業を実行する。
【0052】
このように、ディジタルピッキング設備Cにおいて、各作業者Hは上流/下流の手伝いピッキング作業を互いに行うと、各作業者Hがピッキング作業を行う作業範囲は伸縮し、仕分けエリアSの概念がなくなり、作業者Hは作業待ちなしでピッキング作業を行うことになり、作業効率を大幅に改善させている。
【0053】
図15には、通常のピッキング作業、先行ピッキングを伴うピッキング作業の概念をともに示している。これら通常のピッキング作業、先行ピッキングを伴うピッキング作業では、各作業者Hの仕分けエリアSが固定され、作業が自分の仕分けエリアS内で完結することから、どうしても作業待ちが発生してしまう。
【0054】
以上のように、上記ディジタルピッキング設備Cにおいて上記第3仕分けデータに基づいてピッキングが行われる。
なお、本実施の形態では、第2ピッキング手段としてディジタルピッキング設備Cを備えているが、このディジタルピッキング設備Cに代えて、アソート設備を備えることも可能である。このアソート設備では、ピッキング対象の物品が収納された容器(バケットやコンテナなど)をラインのコンベヤ装置(あるいは台車)で搬送しながら、この容器から、予め仕分け先が設定された保管棚(ピッキング棚に相当する)の各間口に対して、この間口毎に設けられた仕分け表示器(間口表示器に相当する)の表示(数量などの情報)に応じて作業者が物品を移載することにより仕分け先毎に物品の集品が行われ、各間口へのピッキング作業終了後、各間口より物品が物品集品用容器(ダンボールなど)へ移され、梱包・出荷ラベルの貼付け後、出荷エリアFへ搬送される。
【0055】
また本実施の形態では、第1ピッキング手段として自動ピッキング設備Aを備えているが、この自動ピッキング設備Aに代えて、ロボット付きスタッカークレーンを備え、このスタッカークレーンにより物品13が1個毎に取り出されるピッキング設備を備えることも可能である。
【0056】
また本実施の形態では、仕分け先を店舗別としているが、店舗に限ることはなく、オーダー別、地域別、搬送トラック別などとすることもできる。
また本実施の形態では、自動ピッキング設備A(第1ピッキング手段)とディジタルピッキング設備C(第2ピッキング手段)へ割り付ける物品は、重なることのないように割り付けているが、重なるように割り付けることも可能である。このように重なるように割り付けると、自動ピッキング設備Aまたはディジタルピッキング設備Cにおいて欠品が生じたときに、欠品が生じた設備AまたはBより他の設備BまたはAへ、欠品が生じた物品の情報を伝送して他の設備BまたはAで欠品した物品を補うようにピッキングを行うことができる。
【0057】
また本実施の形態では、ディジタルピッキング設備Cにおいて、ラインをフリーコンベヤ26により構成しているが、駆動コンベヤとすることもできる。またピッキング棚23をフローラックで構成しているが、一般棚により構成することもできる。
【0058】
また本実施の形態では、平置き場Aでは、第1ダンボール1が載せられたパレット2を床面に保管しているが、パレットを収納できる収納部を複数有する棚を配置し、第1ダンボール1が載せられたパレット2をこの棚の各収納部に保管し、管理するようにしてもよい。
【0059】
また本実施の形態では、物品の割り付けに際し、比較的に自動でピッキングを行う処理能力の高い物品か、あるいは仕分け量の比較的多い物品かを条件として、その割り付けを、自動ピッキング設備A(第1ピッキング手段)とディジタルピッキング設備C(第2ピッキング手段)のいずれか優先するかを決めているが、他の条件として、物品の取扱いが容易かどうか、自動ピッキング設備Aにおける物品の切り出し、搬送の際に物品に破損が生じる可能があるかどうかなどの条件を含めて割り付けを行うようにすることもできる。
【0060】
また本実施の形態では、平置き場Aより、自動ピッキング設備Bにおいてピッキングされる物品13が持ち込まれて補充され、またディジタルピッキング設備Cにおいてピッキングされる物品25が持ち込まれて補充されているが、各物品13,25をそれぞれ自動で補充するようにすることもできる。
【0061】
また本実施の形態では、物品収納用容器および物品集品用容器としてダンボール1,16を使用しているが、バケットやケースやコンテナなど、あるいは蓋付きのもの(封函可能なもの)を使用するようにしてもよい。またこれら容器として、物品の収納容量を、ダンボール1,16の物品の収納容量のほぼ半分とした半ダンボールを使用することも可能である。半ダンボールに収納可能な物品13,25の数を25個とすると、ダンボール1,16に25個以内の物品13,25しか収納されないときにこの半ダンボールを使用することにより、トラックなどで搬送するときの搬送容量を半分にでき、搬送効率を改善することができる。
【0062】
また本実施の形態では、出荷ラベルをラベルプリンタ4,17,27により発行しダンボール1,16に貼り付けているが、インクを噴射する手段(たとえば、インクジェットプリンタなど)により出荷ラベルデータをダンボール1,16に直接印字するようにしてもよい。またラベルプリンタ4,17,27は固定式としているが、ハンディタイプとすることもできる。またラベルプリンタ4,17,27では出荷ラベルのみを発行しているが、同時に仕分け先の注文による物品の金額を印字した値札を発行するようにすることもできる。またラベルプリンタ4,17,27を、出荷ラベルを自動で直接、ダンボール1,16へ貼りつける自動貼付タイプとすることもできる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、仕分け情報に基づいて物品収納用容器置き場において物品収納用容器毎に集品され、この集品される物品を除いて仕分け情報の各物品が第1ピッキング手段と第2ピッキング手段に割り付けられ、各ピッキング手段により物品が集品されることにより、効率よく仕分け先毎に集品することができ、仕分け効率を改善することができる。また作業者によりピッキング作業行われる第2ピッキング手段に対して、仕分け量の多いN個以上の物品が割り付けられ、この物品が第2ピッキング手段において集品されることにより、仕分け効率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるピッキング設備の全体構成図である。
【図2】同ピッキング設備の制御構成図である。
【図3】同ピッキング設備の割り付け装置における仕分けデータの形成方法の手順を説明するフローチャートである。
【図4】同ピッキング設備の割り付け装置による仕分けデータの形成の説明図である。
【図5】同ピッキング設備の割り付け装置による仕分けデータの形成の説明図である。
【図6】同ピッキング設備の割り付け装置による仕分けデータの形成の説明図である。
【図7】同ピッキング設備の割り付け装置による仕分けデータの形成の説明図である。
【図8】同ピッキング設備の割り付け装置による仕分けデータの形成の説明図である。
【図9】同ピッキング設備の割り付け装置による仕分けデータの形成の説明図である。
【図10】同ピッキング設備のディジタルピッキング設備におけるピッキング棚の正面図である。
【図11】同ピッキング設備のディジタルピッキング設備における第2ダンボールのクリップの色と間口表示器に表示される色の説明図である。
【図12】同ピッキング設備のディジタルピッキング設備におけるピッキング作業の説明図である。
【図13】同ピッキング設備のディジタルピッキング設備における手伝いピッキング作業の説明図である。
【図14】同ピッキング設備のディジタルピッキング設備における手伝いピッキング作業の説明図である。
【図15】同ピッキング設備のディジタルピッキング設備における手伝いピッキング作業の説明図である。
【符号の説明】
A 平置き場
B 自動ピッキング設備
C ディジタルピッキング設備
E 割り付け装置
F 出荷エリア
H 作業者
S 仕分けエリア
1 第1ダンボール
3,12,24 リストプリンタ
4,17,27 ラベルプリンタ
11 チャンネル
13,25 物品
14 切り出し装置
15 ベルトコンベヤ
16 第2ダンボール
18 自動ピッキング設備のコントローラ
21 間口
22 間口表示器
23 ピッキング棚
26 フリーコンベヤ
28 ディジタルピッキング設備のコントローラ
31 ディジタル表示器
32 表示/完了ボタン
33 クリップ

Claims (7)

  1. 複数の同一物品が収納された物品収納用容器が保管されるとともに、仕分け先の仕分け情報に基づいて前記物品の集品が作業者により前記物品収納用容器毎に行われる物品収納用容器置き場を備え、
    物品収納用の複数の第1間口を有し、前記第1間口より物品が自動でピッキングされ物品集品用容器に集品される第1ピッキング手段と、
    物品収納用の複数の第2間口を有し、各第2間口毎にピッキングする物品の情報を表示する間口表示手段を設けたピッキング棚を設け、前記ピッキング棚に沿ってライン上を移動される前記物品集品用容器と前記ピッキング棚の各第2間口との間で、前記物品の集品が前記間口表示手段にしたがって作業者により行われる第2ピッキング手段
    を備え、
    前記仕分け情報に基づいて前記物品収納用容器置き場において前記物品収納用容器毎に集品される物品を除いて、前記仕分け情報の各物品を、前記第1ピッキング手段または前記第2ピッキング手段のいずれかに割り付け、このとき仕分け量が多いN個以上の物品は、前記第2ピッキング手段へ割り付け、次に前記第2ピッキング手段に割り付けた物品の個数を求め、この個数と第2ピッキング手段に設けられたピッキング棚の第2間口の数を比較して物品の個数が多いときは、その差の物品の個数を求め、個数の差だけ物品をピックアップして前記第1ピッキング手段に割り付ける割り付け装置
    を備えること
    を特徴とするピッキング設備。
  2. 割り付け装置は、自動でピッキングを行う処理能力の高い物品の場合は、前記Nの設定を大きくし、前記第1ピッキング手段へ前記第2ピッキング手段より優先して割り付けること
    を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。
  3. 割り付け装置は、一定時間あるいは期間毎に、前記第1ピッキング手段と第2ピッキング手段へ割り付ける物品を更新可能とすること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のピッキング設備。
  4. 前記第1ピッキング手段の第1間口と、前記第2ピッキング手段の第2間口への物品の補充はそれぞれ、前記物品収納用容器置き場より持ち込まれて行われること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のピッキング設備。
  5. 割り付け装置は、前記第1ピッキング手段と第2ピッキング手段へ割り付ける物品は、重なることのないように割り付けること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のピッキング設備。
  6. 前記物品集品用容器内に集品される物品の数量は特定されており、この数量が予め設定されていること
    を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のピッキング設備。
  7. 仕分け先の仕分け情報に基づいて、物品が集品される前記物品収納用容器と物品集品用容器の総数が特定され、これら容器に取り付けられる仕分け先の表示手段に、仕分け先毎の前記容器の総数と容器の連番が表示されること
    を特徴とする請求項6に記載のピッキング設備。
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