JP3899822B2 - 仕分け方法および仕分け設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品の仕分けを可能とした仕分け方法および仕分け設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の上記仕分け設備の一例であるピッキング設備では、仕分け先(ユーザーや店舗)毎の集品用のバケット(集品容器)を集品ラインのコンベヤで搬送しながら、このバケットに対して物品の保管棚(ピッキング棚)の各区画収納空間から、この区画収納空間毎に設けられた棚表示器の表示(出庫数量など)に応じて作業員が物品を移載することにより仕分け先毎の物品の集品が行われてきた。
【0003】
このとき、作業員は、バケットに取り付けられた宛名紙(後述する)の仕分け先番号と、棚表示器に表示される仕分け先番号が一致しているか確認して物品の移載を行い、作業員が処理する仕分けエリア(ピッキングゾーン)の区画収納空間の全物品の移載が終了すると、総完了ボタンを押して、コンベヤによりバケットを搬出し、コンベヤによる次のバケットの到着を待っている。またピッキングゾーン毎に、前記総完了ボタンなどが備えられたゾーン表示器が設けられている。またコンベヤによるバケットの移動の停止はストッパによっている。
【0004】
また各バケットには、仕分け先毎のピッキングデータから集品に必要なバケットの数が演算されて複数の同じ宛名紙(搬送先シート)が添付され、バケットが物品で満杯となると、バケットから搬送先シートを外してその1枚をこのバケットに入れて、集品ラインから搬出ラインに移載して集品済のバケットを搬出し、新たに空きのバケットに残りのシートを取り付けて集品ラインに投入している。
【0005】
また仕分け設備には、アソート(類別仕分け)設備がある。たとえば入荷してきた物品を仕分け先の店舗などに仕分けを行う設備である。
すなわち、入荷してきた物品が収納されたバケット(またはコンテナ)をコンベヤ(あるいは台車)で搬送しながら、このバケットから物品の保管棚(仕分け棚)の各区画収納空間に対して、この区画収納空間毎に設けられた棚表示器の表示(入庫数量など)に応じて作業員が物品を移載することにより仕分け先毎の物品の集品が行われてきた。
【0006】
このとき、作業員は、同様にバケットに取り付けられた宛名紙の仕分け先番号と、棚表示器に表示される仕分け先番号が一致しているか確認して物品の移載を行い、作業員が処理する仕分けエリアの区画収納空間の全物品の移載が終了すると、総完了ボタンを押して、コンベヤによりバケットを搬出し、コンベヤによる次のバケットの到着を待っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の仕分け設備では、仕分けエリア(ピッキングゾーン)が固定されているため、作業員は自分の仕分けエリアの仕分けが早く終了すると、次のバケットが到着するまで待たなければならず、最も仕分け作業が遅い作業員の能力により全体の仕分け効率が決定されてしまい、仕分け効率を落とす原因となっていた。
【0008】
そこで、本発明は、設備の仕分け効率を改善できる仕分け方法および仕分け設備を提供することを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、物品収納用の複数の区画収納空間を有し、各区画収納空間毎に仕分けする物品の情報を表示する仕分け表示手段を設けた仕分け棚と、前記仕分け棚に沿って物品搬送用容器を移動させるラインを備えた仕分け設備において、作業員に前記複数の区画収納空間からなる作業範囲を予め割り当て、この作業範囲において、前記各区画収納空間に設けた仕分け表示手段に、仕分けする物品の情報を表示することにより、前記作業員に対して、前記物品の情報が表示された区画収納空間と前記ライン上を移動される物品搬送用容器との間での物品の仕分け作業を指示する仕分け方法であって、
前記容器に目視で確認可能な符号が設定され、前記ラインを移動される前後の容器に異なる前記符号が取り付けられており、前記作業範囲において、移動されてきた容器に対して物品の仕分け作業を行う区画収納空間に設けた前記仕分け表示手段に、前記移動されてきた容器に取り付けられた符号と同一の符号を表示することにより、前記作業員に対して、移動されてきた容器と、この容器に取り付けられた符号と同一の符号が前記仕分け表示手段に表示された区画収納空間との間での物品の仕分け作業を指示し、前記作業範囲における仕分け作業終了時に、作業を終了した前記容器に取り付けられた符号と同一の符号を、ライン下流に隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け表示手段に表示することにより、前記仕分け作業が終了した作業員に対して、前記ライン下流に隣接する作業範囲において続けて前記作業を終了した容器に対する物品の仕分け作業を指示することを特徴とするものである。
【0014】
上記方法によれば、作業範囲における仕分け作業終了時に、作業を終了した容器に取り付けられた符号と同一の符号が、ライン下流に隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け表示手段に表示され、仕分け作業が終了した作業員に対して、ライン下流に隣接する作業範囲において続けて前記作業を終了した容器に対する物品の仕分け作業が指示される。前記作業員は、ライン下流に隣接する作業範囲において続けて前記作業を終了した容器に対して物品の仕分け作業を行う。すなわち、作業員は割り当てられる作業範囲において仕分け作業が早く終了すると、隣接する下流の作業員の作業範囲の仕分け作業を手伝うことから、全体の仕分け効率が改善される。
【0015】
また請求項2に記載の発明は、物品収納用の複数の区画収納空間を有し、各区画収納空間毎に仕分けする物品の情報を表示する仕分け表示手段を設けた仕分け棚と、前記仕分け棚に沿って物品搬送用容器を移動させるラインを備えた仕分け設備において、作業員に前記複数の区画収納空間からなる作業範囲を予め割り当て、この作業範囲において、前記各区画収納空間に設けた仕分け表示手段に、仕分けする物品の情報を表示することにより、前記作業員に対して、前記物品の情報が表示された区画収納空間と前記ライン上を移動される物品搬送用容器との間での物品の仕分け作業を指示する仕分け方法であって、
前記容器に目視で確認可能な符号が設定され、前記ラインを移動される前後の容器に異なる前記符号が取り付けられており、前記作業範囲において、移動されてきた容器に対して物品の仕分け作業を行う区画収納空間に設けた前記仕分け表示手段に、前記移動されてきた容器に取り付けられた符号と同一の符号を表示し、仕分け作業が終了した区画収納空間の仕分け表示手段に対して、次にラインを移動されてくる容器の符号を新たに表示することにより、前記作業員に対して、移動されてきた容器と、この容器に取り付けられた符号と同一の符号が前記仕分け表示手段に表示された区画収納空間との間で物品の仕分け作業を、次々に指示し、前記作業範囲における前記仕分け作業終了時に、ライン上流に隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け表示手段に表示されている符号と同一の符号を、新たに仕分け表示手段に表示することにより、前記仕分け作業が終了した作業員に対して、前記ライン上流の前記新たに仕分け表示手段に表示された符号と同一の符号が取り付けられた容器に、このライン上流に隣接する作業範囲において物品の仕分け作業を指示することを特徴とするものである。
【0016】
上記方法によれば、作業範囲における仕分け作業終了時に、ライン上流に隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け表示手段に表示されている符号と同一の符号が、新たに仕分け表示手段に表示され、前記仕分け作業が終了した作業員に対して、前記ライン上流の前記新たに仕分け表示手段に表示された符号と同一の符号が取り付けられた容器に、このライン上流に隣接する作業範囲において物品の仕分け作業が指示される。前記作業員は、ライン上流の前記新たに仕分け表示手段に表示された符号と同一の符号が取り付けられた容器に対して、このライン上流に隣接する作業範囲において物品の仕分け作業を行う。すなわち、作業員は割り当てられる作業範囲において仕分け作業が早く終了すると、隣接する上流の作業員の作業範囲の仕分け作業を手伝うことから、全体の仕分け効率が改善される。
【0017】
また請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明であって、仕分け作業が終了した区画収納空間の仕分け表示手段に対して、次にラインを移動されてくる容器の符号を、この仕分け作業が終了した区画収納空間のライン下流に隣接する区画収納空間の仕分け作業が終了したことを条件に表示することを特徴とするものである。
【0018】
上記方法によれば、仕分け作業が終了した区画収納空間のライン下流に隣接する区画収納空間の仕分け作業が終了すると、上流の区画収納空間の仕分け表示手段に対して、次にラインを移動されてくる容器が表示される。
【0019】
また請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明であって、符号を色としたことを特徴とするものである。
上記方法によれば、色とすることにより、作業員は簡単に容器、この容器に対して仕分けを行う区画収納空間の一致を確認できる。
【0020】
また請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明であって、符号を複数の符号に特定し、これら符号を繰り返して使用することを特徴とするものである。
【0021】
容器が移動するとき、仕分け作業の状態によって密集するときがある。このとき、前後を移動する容器と同じ符号であると、作業員はどの容器に対して仕分け作業を実行してよいのか判断できなくなる。上記方法によれば、前後で移動する容器のいずれの符号とも異なる符号となり、上記密集が発生したときでも、作業員はどの容器に対して仕分け作業を実行してよいかを判断できる。
【0022】
また請求項6記載の発明は、物品収納用の複数の区画収納空間を有し、各区画収納空間毎に、仕分けする物品の情報を表示する仕分け表示手段を設けた仕分け棚と、前記仕分け棚に沿って物品搬送用容器を移動させるラインを備え、作業員に前記複数の区画収納空間からなる作業範囲を予め割り当て、この作業範囲において、前記各区画収納空間に設けた前記仕分け表示手段に、仕分けする物品の情報を表示することにより、前記作業員に対して、前記物品の情報が表示された区画収納空間と前記ライン上を移動される物品搬送用容器との間での物品の仕分け作業を指示する仕分け設備であって、
前記容器に目視で確認可能な符号が設定され、前記ラインを移動される前後の容器に異なる前記符号が取り付けられており、前記各仕分け表示手段に、移動されてきた容器の前記符号を表示する機能を付加し、前記作業範囲において、前記容器に取り付けられた符号と、この容器に対する物品の情報を表示する仕分け表示手段に表示される符号を同一とすることにより、前記作業員に対して、移動されてきた容器と、この容器に取り付けられた符号と同一の符号が前記仕分け表示手段に表示された区画収納空間との間での物品の仕分け作業を指示し、前記作業範囲における仕分け作業終了時に、作業が終了した前記容器に取り付けられた符号と同一の符号を、ライン下流に隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け表示手段に表示することにより、前記仕分け作業が終了した作業員に対して、前記ライン下流に隣接する作業範囲において続けて前記作業を終了した容器に対する物品の仕分け作業を指示する構成としたことを特徴とするものである。
【0023】
上記構成によれば、作業範囲における仕分け作業終了時に、作業を終了した容器に取り付けられた符号と同一の符号が、ライン下流に隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け表示手段に表示され、仕分け作業が終了した作業員に対して、ライン下流に隣接する作業範囲において続けて前記作業を終了した容器に対する物品の仕分け作業が指示される。前記作業員は、ライン下流に隣接する作業範囲において続けて前記作業を終了した容器に対して物品の仕分け作業を行う。すなわち、作業員は割り当てられる作業範囲において仕分け作業が早く終了すると、隣接する下流の作業員の作業範囲の仕分け作業を手伝うことから、全体の仕分け効率が改善される。
【0024】
また請求項7に記載の発明は、物品収納用の複数の区画収納空間を有し、各区画収納空間毎に、仕分けする物品の情報を表示する仕分け表示手段を設けた仕分け棚と、前記仕分け棚に沿って物品搬送用容器を移動させるラインを備え、作業員に前記複数の区画収納空間からなる作業範囲を予め割り当て、この作業範囲において、前記各区画収納空間に設けた前記仕分け表示手段に、仕分けする物品の情報を表示することにより、前記作業員に対して、前記物品の情報が表示された区画収納空間と前記ライン上を移動される物品搬送用容器との間での物品の仕分け作業を指示する仕分け設備であって、
前記容器に目視で確認可能な符号が設定され、前記ラインを移動される前後の容器に異なる前記符号が取り付けられており、前記各仕分け表示手段に、移動されてきた容器の前記符号を表示する機能を付加し、前記各仕分け表示手段に作業完了入力手段を設け、前記作業範囲において、前記容器に取り付けれた符号と、この容器に対する物品の情報を表示する仕分け表示手段に表示される符号を同一とし、前記作業完了入力手段の入力を確認すると、仕分け表示手段に、次に移動されてくる容器の符号を新たに表示することにより、前記作業員に対して、移動されてきた容器と、この容器に取り付けられた符号と同一の符号が前記仕分け表示手段に表示された区画収納空間との間での物品の仕分け作業を次々に指示し、前記作業範囲における仕分け作業終了時に、ライン上流に隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け表示手段に表示されている符号と同一の符号を、新たに仕分け表示手段に表示することにより、前記仕分け作業が終了した作業員に対して、ライン上流の前記新たに仕分け表示手段に表示された符号と同一の符号が取り付けられた容器に、このライン上流に隣接する作業範囲より物品の仕分け作業を指示する構成としたことを特徴とするものである。
【0025】
上記構成によれば、作業範囲における仕分け作業終了時に、ライン上流に隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け表示手段に表示されている符号と同一の符号が、新たに仕分け表示手段に表示され、前記仕分け作業が終了した作業員に対して、前記ライン上流の前記新たに仕分け表示手段に表示された符号と同一の符号が取り付けられた容器に、このライン上流に隣接する作業範囲において物品の仕分け作業が指示される。前記作業員は、ライン上流の前記新たに仕分け表示手段に表示された符号と同一の符号が取り付けられた容器に対して、このライン上流に隣接する作業範囲において物品の仕分け作業を行う。すなわち、作業員は割り当てられる作業範囲において仕分け作業が早く終了すると、隣接する上流の作業員の作業範囲の仕分け作業を手伝うことから、全体の仕分け効率が改善される。
【0026】
また請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明であって、作業完了入力手段の入力を確認すると、仕分け表示手段の符号を消去し、この仕分け表示手段に対して、次に移動されてくる容器の符号を、この仕分け表示手段を設けた区画収納空間の下流に隣接する区画収納空間の作業完了入力手段の入力を確認したことにより、表示することを特徴とするものである。
【0027】
上記構成によれば、仕分け作業が終了した区画収納空間のライン下流に隣接する区画収納空間の仕分け作業が終了すると、上流の区画収納空間の仕分け表示手段に対して、次にラインを移動されてくる容器が表示される。
【0028】
また請求項9に記載の発明は、請求項6〜請求項8のいずれかに記載の発明であって、目視で確認可能な符号を色としたことを特徴とするものである。
上記構成によれば、色とすることにより、作業員は簡単に容器、この容器に対して仕分けを行う区画収納空間の一致を確認できる。
【0029】
また請求項10に記載の発明は、請求項6〜請求項9のいずれかに記載の発明であって、目視で確認可能な符号を複数の符号に特定し、これら複数の符号を繰り返し使用することを特徴とするものである。
【0030】
容器が移動するとき、仕分け作業の状態によって密集するときがある。このとき、前後を移動する容器と同じ符号であると、作業員はどの容器に対して仕分け作業を実行してよいのか判断できなくなる。上記構成によれば、前後で移動する容器のいずれの符号とも異なる符号となり、上記密集が発生したときでも、作業員はどの容器に対して仕分け作業を実行してよいかを判断できる。
【0031】
また請求項11に記載の発明は、請求項6〜請求項10のいずれかに記載の発明であって、作業員に割り当てられた仕分け棚の作業範囲では、ラインに沿った略中央付近に仕分けされる数量の多い物品を収納する区画収納空間を配置したことを特徴とするものである。
【0032】
上記構成によれば、作業員に割り当てられた仕分け棚の作業範囲では、ラインに沿った略中央付近に仕分けされる数量の多い物品を収納する区画収納空間を配置したことにより、作業員が仕分け作業時に1つの容器に対して移動する軌跡(距離)が短くなり、作業効率が向上する。
【0033】
また請求項12に記載の発明は、請求項6〜請求項11のいずれかに記載の発明であって、仕分け棚の区画収納空間は、上下左右に配置され、少なくとも左右一定の区画収納空間で左右に分離可能な配置とされていることを特徴とするものである。
【0034】
上記構成によれば、仕分け棚の区画収納空間は少なくとも左右一定の区画収納空間で左右に分離可能な配置とされていることにより、作業員が担当する仕分けエリアをラインに沿って前記分離可能な位置で区分されることにより、作業員が担当する区画収納空間が上下で区分されることがなくなり、隣接する作業員が上下の区画収納空間の前に移動して衝突する危険が防止される。
【0035】
また請求項13に記載の発明は、請求項6〜請求項12のいずれかに記載の発明であって、ラインをフリー搬送手段により構成し、前記ラインの近傍に、物品を仮置きする台を備えたことを特徴とするものである。
【0036】
上記構成によれば、容器はフリー搬送手段上を作業員が押して移動され、下流側へ順に送られる。また物品はラインの近傍の仮置きする台に仮置きされる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるピッキング設備(仕分け設備の一例)の概略配置図であり、基本的に、集品される物品が保管されるストレージラインAと、物品を注文した店舗(仕分け先の一例)毎に、ピッキングされた物品を収納する集品容器を順送りしていく集品ラインBから構成され、集品ラインBの上流側から、集品する容器を供給し、ラベル添付作業(詳細は後述する)を行うライン先頭部段取りゾーンC、ほとんどの店舗に対して、かつ大量にピッキングされる物品のピッキング作業を行う大量ピッキング作業ゾーンD、中、小、僅少の物品のピッキング作業を行う通常ピッキング作業ゾーンE、追加ラベルを発行し、封函作業(詳細は後述する)を行うライン後尾部梱包ゾーンF、検品作業とパレタイズ作業を行うパレタイズ作業ゾーンGが設けられている。
『ストレージラインA』
まず、ストレージラインAについて説明する。ストレージラインAは、大量ピッキング作業ゾーンDと通常ピッキング作業ゾーンEに配置される、ピッキング棚(仕分け棚)1とこのピッキング棚1に取り付けられる、仕分け表示手段であるピッキング表示器(報知手段でもある)2から構成されている。
「ピッキング棚1」
ピッキング棚1は、図2〜図4に示すように、流動棚から形成され、前方に傾斜している複数段(ゾーンDでは2段、ゾーンEでは3段)のラック3を有し、各ラック3にはそれぞれ、物品4を収納した容器5を格納する複数の区画収納空間(物品収納用の区画収納空間)6が形成され、各区画収納空間6毎にローラコンベヤ7が設けられ、最下段のローラコンベヤ7の前端には容器5を斜め前方の姿勢で支持する支持具8が設けられ、他のローラコンベヤ7の前端にはストッパ8Aが設けられている。この構成により、支持具8またはストッパ8Aにより係止された容器5から必要な物品4を取り出し、容器5が空になればその容器5を除去することにより、次の容器5が前面にでてくる。またローラコンベヤ7は、図2に示すように、各ラック3毎にローラピッチを変えている。
【0038】
また下段の区画収納空間6では、容器5の開口を立てて容器5の長い辺を前面として配置し、中段の区画収納空間6では、容器5の開口を横向きにし、容器5の長い辺を下にして配置し、上段の区画収納空間6では、容器5の開口を横向きにし、容器5の短い辺を下にして配置しており、下段の1容器と中段の1容器と上段の2容器が上下に整列するように配置している。このように、区画収納空間6は、上下および左右(集品ラインBに沿った方向)に配置され、少なくとも左右一定の上段2、中段1、下段1の区画収納空間6で左右に分離可能な配置とされている。これら分離できる上段2、中段1、下段1の区画収納空間6をブロックと称している。またこの分離可能な位置で仕分けエリアSの変更を可能としている。
【0039】
また、ピッキング棚1には、ピッキング作業を行う作業員Hが処理する複数の区画収納空間6からなる仕分けエリア(作業員に割り当てられる作業範囲)Sが設定される。この仕分けエリアSにおける、ピッキング棚1の区画収納空間6の振り分け(棚割り)の一例を図4に示す。
【0040】
大量ピッキング作業ゾーンDでは、作業員Hには、たとえば上下2の区画収納空間6が割り当てられ、中、小、僅少の物品のピッキング作業を行う通常ピッキング作業ゾーンEでは、作業員Hには、たとえば4ブロック(上中下16の区画収納空間6)が割り当てられ、作業員Hの作業量がほぼ同じとなるように割り当てられている。このように、作業員Hが担当する仕分けエリアSがラインに沿って前記分離可能な位置(ブロック)で割り当てられることにより、作業員Hが担当する区画収納空間6が上下で区分されることがなくなり、隣接する作業員Hが上下の区画収納空間6の前に移動して衝突する危険が防止されている。
【0041】
また図4の各物品4に対して付した番号は、ピッキングされる物品4の数量に相当する頻度(ヒット率)が高いものから順に付した番号であり、エリアSの中央に頻度が高い物品4の区画収納空間6を配置し、さらに最も頻度が高い番号1の区画収納空間6をエリアSの集品ラインBに沿った中央付近より上流側に配置して、作業員Hのピッキング棚1に沿った左右の動きを少なくすることによって作業効率の向上を図っている。
「ピッキング表示器2」
ピッキング棚1のラック3毎に、その前面に、図5に示すように、電源ライン9と信号ライン10からなる表示器レール11が敷設され、各区画収納空間6毎に、表示器レール11上に、表示器レール11から電源が供給され、信号の送受信を行う前記ピッキング表示器2がスライド・移動自在に取り付けられている。ピッキング表示器2は、ピックアップする物品4の数量を示す3桁のディジタル表示器12と、ピックアップ作業があることを表示ランプとボタンスイッチを兼ねた表示/完了ボタン(作業完了入力手段の一例)13と、チャイム14から形成されている。また表示/完了ボタン13の表示ランプの色(目視で確認可能な符号の一例)は、入力信号に応じてレッド、オレンジ、イエローの順に変化する。また各ピッキング表示器2には、表示器アドレスが印されている。
『集品ラインB』
次に、集品ラインBについて説明する。集品ラインBは、全てのゾーンC,D,E,F,Gに渡って、図2および図6、図9、図10、図13、図14に示すように、基本的にピッキングコンベヤ16と、このピッキングコンベヤ16の上方に配置されたフリーローラコンベヤ(フリー搬送手段の一例;物品の搬送を自動で行う駆動手段を有しない搬送手段)からなる空容器返却用コンベヤ17と、ピッキングコンベヤ16とは独立してその近傍に配置された、仮置き台であるフロントラック18と、照明灯19から構成されている。
「ピッキングコンベヤ(集品コンベヤ)16」
ピッキングコンベヤ16は、ピッキング棚1の前面に沿って配置されており、作業員Hが物品4を集品容器(物品搬送用容器の一例)20に投入しやすいように、作業員H側に傾斜されたフリー搬送手段であるフリーコンベヤ21と、傾斜したことにより集品容器21が落下しないように設けたガイドローラ22から形成されている。なお、最も下流側のパレタイズ作業ゾーンGでは、検品作業を行うためにコンベヤは水平とされている。また集品容器20はダンボール(梱包手段の一例)から形成されている。
「フロントラック18」
フロントラック18は、ピッキングコンベヤ16と空容器返却用コンベヤ17の中間で、ほぼ作業員Hの目線の高さに配置され、またこのラック18の前面(作業員H側)に沿って上端部と下端部には、図7に示す支持体であるバインダ23を上方に向けて支持し(挟み)、かつスライド自在としたレール(受けの一例)24,25が敷設され、また下端のレール25の前面には、上記表示器レール11が敷設されている。またバインダ23として、枠の色(目視で確認可能な符号の一例)を、レッド、オレンジ、イエローの3色とした3種類のものが用意されている。この構成により、バインダ23は、ほぼ作業員Hの目線の高さで上方を向いて配置され、作業員Hが見やすいようにされている。またフロントラック18には、空の集品容器20が備えられ、物品4や集品容器20の仮置き台として使用される。
「店舗別ピッキング表示器」「集品ダンボール選択表示器」「ラベルプリンタ」
ライン先頭部段取りゾーンCにおけるフロントラック18の表示器レール11上には、図9および図10に示すように、表示器レール11から電源が供給され、信号の送受信を行う店舗別ピッキング表示器{色を指示する指示手段(表示手段)であり、検品実行を報知する報知手段である}32と集品ダンボール選択表示器(報知手段の一例)33がスライド自在に設けられ、さらにその上方のフロントラック18内に、印字手段であるラベルプリンタ34が設置されている。
【0042】
店舗別ピッキング表示器32は、図8に示すように、5桁のディジタル表示器28と、レッド、オレンジ、イエローの順に色(目視で確認可能な符号の一例)が変化する表示/完了ボタン13から形成されている。
【0043】
また集品ダンボール選択表示器33は、図11に示すように、集品容器20に半ダンボールを知らせる表示ランプ(ブルー)35とチャイム36から形成されている。ラベルプリンタ34は、図12に示すように、集品容器20の上蓋(作業員側)が搬送中に閉じないように止めるクリップ(添付体の一例)37に貼りつけるラベル(仕分け先特定用の仕分け先表示手段の一例)38を発行するプリンタであり、ラベル38には、仕分け先の店舗名などが印刷される。またクリップ37には、店舗別ピッキング表示器32に表示される色の種類に合わせてレッド、オレンジ、イエローの3色(目視で確認可能な符号の一例)のものが用意されている。
【0044】
「店舗別表示器」「ラベルプリンタ」
ライン後尾部梱包ゾーンFにおけるフロントラック18の表示器レール11上には、図13および図14に示すように、表示器レール11から電源が供給され、信号の送受信を行う店舗別表示器(第2表示手段の一例)40がスライド自在に設けられ、さらにその上方のフロントラック18内に、印字手段であるラベルプリンタのテンキー41が設置され、フロントラック18の下方に、複数のクラフトテープ42が手前に回転できるように吊られ、その前方にテープカッター43が設けられ、その下流側のフロントラック18内に、ラベルプリンタ本体44が設置されている。
【0045】
店舗別表示器40は、上記店舗別ピッキング表示器32(図8参照)と同構成とされ、5桁のディジタル表示器28と、レッド、オレンジ、イエローの順に色(目視で確認可能な符号の一例)が変化する表示/完了ボタン(ピッキング作業完了を入力する入力手段の一例)13から形成されている。
【0046】
上記構成による制御ブロック図を図15に示す。
[制御ブロック]
51は上位のコンピュータ(図示せず)より出庫情報として、店舗別に『店舗データ+複数の「ピッキングする物品の情報およびピッキングする物品の個数(以下、ピック数と略す)」』からなる作業データが入力される制御用コンピュータ(制御手段の一例;詳細は後述する)であり、この制御用コンピュータ51に、ゾーンCのラインプリンタ34とゾーンFのテンキー41およびラベルプリンタ(本体)44が接続され、さらにコンピュータからなるコントローラ52(確認手段の一例;詳細は後述する)とリスト(表の一例)を印刷する印字手段であるプリンタ60が接続されている。また制御用コンピュータ51には、店舗別の仕分け先エリアのデータとラベル38に印刷するデータが予め格納される。
【0047】
前記コントローラ52に、高速インターフェイス53および表示器レール11の信号ライン10を介して、上記ゾーンCの店舗別ピッキング表示器32および集品ダンボール選択表示器33と、ゾーンD,Eの各仕分けエリアSに対応したピッキング表示器2と、ゾーンFの店舗別表示器40が接続されている。またこれら表示器に対して表示器レール11の電源ライン9を介して高速インターフェイス53より電力が供給されている。またコントローラ52に、ピッキング棚1の区画収納空間6の配置のデータ、各区画収納空間6に格納された物品4のデータ、仕分けエリアSの設定のデータが予め格納される。
[制御用コンピュータ51]
制御用コンピュータ51の機能を説明する。
1.まずライン先頭部段取りゾーンのラベル発行を図16のフローチャートにしたがって説明する。
ステップ−1
制御用コンピュータ51は、まず出庫情報を入力すると、店舗別に、入力した物品毎のピック数よりピッキング棚1の区画収納空間6の容器5をそのままの状態で(容器5ごと)出荷できるかを判断し、ピック数に端数がでると、ゾーンD,Eでピッキングする物品4の数量をこの端数とした、区画収納空間6毎の作業データ(店舗の作業データ)を作成し、この作成した店舗の作業データを出庫順に記憶する。なお、そのまま出荷できる容器5は別途ラインの終端でまとめられる。
ステップ−2
作業開始時に第1の店舗の作業データを取り出し、この店舗にピッキング作業時の目印となる色を設定し(店舗毎にレッド、オレンジ、イエローの順に設定する)、また店舗のデータ(コード)のディジタルデータと設定した色のランプ点灯信号を店舗別ピッキング表示器32へ出力する。続いて、作業データのピック数の総数が、集品容器20に収納可能な物品4の個数の半分以下かどうかを判断し、半分以下と判断すると、図23に示す収納容量がほぼ半分の半ダンボール(通常使用する集品容器に対して収納容量が少ない物品搬送用容器の一例)を集品容器20として使用することを報知するため、ランプ点滅信号とチャイム鳴動信号を集品ダンボール選択表示器33へ出力する。なお、集品容器20の収納容量は物品4の個数で設定している。この個数は変更可能である。また半ダンボールと通常のダンボールの底面積は同じとしている。
ステップ−3
次に、店舗別ピッキング表示器32の表示/完了ボタン13の操作による完了信号を確認すると、店舗のデータによるラベル情報を検索してラベルプリンタ34へ出力する。
ステップ−4
次に、第1の店舗の作業データに設定した色データを付加し作業情報として、コントローラ52へ出力する。
【0048】
全ての店舗の処理が終了するまでステップ−2へ戻り、次の店舗の作業データを処理する。
2.次に、ライン後尾部梱包ゾーンのラベル発行動作について説明する。
【0049】
上記ステップの実行中に、コントローラ52より店舗の仕分け完了信号を確認すると、ライン後尾部梱包ゾーンFの店舗別表示器40に対して、店舗のコードのディジタルデータと設定した色のランプ点灯信号を出力する。
【0050】
次に、テンキー41よりラベル発行枚数のデータを入力すると、この入力した数より1を減算した枚数の、すなわち店舗先別に使用した集品容器20の数を満足する必要な枚数だけ、店舗のデータによるラベル情報をラベルプリンタ44へ出力する。
【0051】
次に、店舗別表示器40の表示/完了ボタン13の操作による完了信号を確認すると、記憶されたこの店舗の作業データを削除する。
3.ピッキング作業のデータ集計動作について説明する。
【0052】
毎日の全ピッキング完了後、データ集計信号をコントローラ52ヘ出力し、後述する、各区画収納空間6のピッキングタッチ回数および出荷数量を入力し記憶するとともに、所定期間(たとえば、1カ月)の各区画収納空間6毎のピッキングタッチ回数(ヒット回数)および出荷数量を集計する。また集計した各区画収納空間6毎のピッキングタッチ回数から、各仕分けエリアSを形成する区画収納空間6のピッキングタッチ回数の総回数を演算し、この仕分けエリアSにおける各区画収納空間6のピッキングタッチ回数の比率(ヒット比率%)を演算する。なお、集計結果は、2カ月分を記憶する。
[コントローラ52]
コントローラ52の制御ブロックを図17に示す。
【0053】
コントローラ52には、ピッキング棚1の区画収納空間6の配置のデータ、各区画収納空間に格納された物品4のデータ、仕分けエリアSの設定のデータに基づいて、集品ラインBの上流側より、仕分け棚1のブロック毎にエリアブロックが形成されている。このエリアブロックは、ブロック制御メモリ55と、ブロックを形成する4台の各区画集品空間6のピッキング表示器2にそれぞれ対応したピック数制御メモリ56および累計メモリ59から構成されている。
【0054】
また制御用コンピュータ51より作業情報(作業データ+色データ)を入力する毎に、各エリアブロックにピッキング用のデータを振り分けるなどの機能を有する作業データ振り分け制御部58が設けられている。
<作業データ振り分け制御部58>
作業データ振り分け制御部58は、次の機能を有している。
【0055】
まず入力した作業情報の振り分け動作について説明する。
1.『店舗データ+複数の「ピッキングする物品の情報およびピッキングする物品のピック数』からなる作業データと色データから、この店舗の総ピック数を求める。
2.各区画収納空間に格納された物品4のデータの設定のデータに基づいて、ピッキングする物品の情報により物品4をピッキングする区画収納空間6を検索し、検索した各の区画収納空間6のピック数制御メモリ56に対してピック数と色のデータを出力する。また検索されなかった他の区画収納空間6のピック数制御メモリ56に対してピック数“0”を出力する。
3.上記物品4をピッキングする区画収納空間6とピック数のデータに基づいて、各ブロックでピッキングする物品4の総数を求める。
4.店舗の総ピック数から、順に集品ラインBの上流側のブロックからブロックでピッキングする物品4の総数を減算して、残数が、集品容器20に収納可能な物品4の数の半数以下となると、半数以下となったブロックを半ダンボール使用ゾーンに設定する。
5.各エリアブロックのブロック制御メモリ55に対して、作業データの店舗とブロックでピッキングする物品4の総数を出力し、また半ダンボール使用ゾーンに設定されたエリアブロックのブロック制御メモリ55に、半ダンボール使用信号を出力する。
6.最下流のブロックのブロック制御メモリ55より作業が完了した店舗のデータを含むブロックピッキング完了信号を入力すると、店舗の仕分け完了信号を制御コンピュータ51へ出力する。
【0056】
また集計データを伝送する機能を有している。
すなわち、制御用コンピュータ51より集計信号を入力すると、データ転送信号を各区画収納空間6の累計メモリ59へ転送命令を出力して、各区画収納空間6のピッキングタッチ回数および出荷数量のデータを入力し、各区画収納空間6のピッキングタッチ回数および出荷数量をまとめて制御用コンピュータ51へ出力する。
<ブロック制御メモリ55>
上記ブロック制御メモリ55は、作業データ振り分け制御部58より入力した店舗のデータ、総ピック数、半ダンボール使用信号からなる仕分けデータを順に記憶する。そして、次の動作を実行する。
1.最初は、最も先に記憶したデータを取り出し、このデータが仕分けデータのとき、仕分けデータの総ピック数が0であるかを確認し、0でないとき、各ピック数制御メモリ56へ実行信号を出力する。
2.ブロックの各ピック数制御メモリ56よりピック数を含むピッキング完了信号(後述する)を入力毎に、このピック数を総ピック数から減算し、残数を求める。半ダンボール使用信号を入力しているとき、残数が集品容器20に収納可能な物品4の数の半数以下となると、ピッキング完了信号を入力したピック数制御メモリ56に対してチャイム鳴動指令信号を出力する。
3.ブロックの4台全ての各ピック数制御メモリ56よりピック数を含むピッキング完了信号を入力すると、作業データ振り分け制御部58と隣接する上流のブロック制御メモリ55へ店舗のデータを含むブロックピッキング完了信号を出力する。
4.隣接する下流のブロック制御メモリ55よりブロックピッキング完了信号を入力すると、次に記憶したデータを取り出し、このデータが仕分けデータのとき、仕分けデータの総ピック数が0であるかを確認し、0でないとき、各ピック数制御メモリ56へ実行信号を出力する。
【0057】
以後上記2〜4の動作を、記憶したデータが全て実行するまで繰り返す。
<ピック数制御メモリ56>
上記ピック数制御メモリ56は、作業データ振り分け制御部58より入力したピック数と色のデータを順に記憶する。そして、次の動作を実行する。
1.ブロック制御メモリ55より実行信号を入力すると、先に記憶されたピック数のディジタルデータと設定した色のランプ点灯信号をピッキング表示器2へ出力する。
2.ピッキング表示器3より作業完了信号を入力すると、ピック数を含むピッキング完了信号をブロック制御メモリ55と累計メモリ59へ出力し、ピッキング表示器2への出力を停止し、ピック数とランプの点灯動作を中止し、表示したピック数と色のデータを消去する。
3.仕分けエリア店舗制御メモリ55よりチャイム鳴動指令信号を入力すると、チャイム14を3秒間鳴動させる。
<累計メモリ59>
上記累計メモリ57には、ピッキング作業のデータが集められる。
【0058】
すなわち、ピック数制御メモリ56よりピック数を含むピッキング完了信号を入力すると、そのピック数をカウントし、すなわち出荷数量をカウントし、またピッキング表示器2の作業完了信号の入力により、表示/完了ボタン13の操作回数(ピッキングタッチ回数)をカウントする。そして、作業データ振り分け制御部58より転送信号を入力すると、カウントしていた区画収納空間6のピッキングタッチ回数および出荷数量のデータを作業データ振り分け制御部58へ出力し、出力が終了すると、カウント値をリセットする。
[仕分けエリア]
上記構成による作用を説明する。
1.通常作業開始(ライン先頭部段取りゾーンCにおけるピッキングコンベヤ16への集品容器20の投入)
作業開始時のデータの動きを図18に示す。
【0059】
出庫情報に基づいて制御用コンピュータ51によりライン先頭の店舗別ピッキング表示器32の表示/完了ボタン13が点灯され、ディジタル表示器12に店舗のコードが表示される(図18のデータ▲1▼)。
【0060】
集品容器20の投入を処理する作業員は、この店舗別ピッキング表示器32の表示ランプの点灯を確認すると、表示/完了ボタン13を押す(データ▲2▼)。
すると、ライン先頭のラベルプリンタ34より店舗毎の1枚のラベル38(図12)が発行される(データ▲3▼)。
【0061】
また集品容器20を半ダンボールとするとき、集品ダンボール選択表示器33の表示ランプ35が点滅し、チャイム36が鳴動する(データ▲4▼)。通常のダンボールを使用するときは、何ら表示されない。
【0062】
作業員は、この集品ダンボール選択表示器33の指示に従い、集品容器20を選択し、ラベル38を図12に示すように、クリップ37の定位置に取り付け、集品容器20に仕分け先を明示する。このとき、クリップ37の色は店舗別ピッキング表示器32の表示/完了ボタン13の表示された色と同色を使用する。なお、クリップ37に取り付けられたラベル38はピッキング作業終了時に集品容器20に貼り代えられる。
【0063】
この店舗別ピッキング表示器32の表示の色に合わせたクリップ37を図12に示すように、集品容器20のフラップに差し込んでライン(ローラコンベヤ7)へ投入する。
【0064】
またこの集品容器20へ集品する物品4の作業データと色データがコントローラ5へ出力される(データ▲5▼)。
一定時間をおいて、次の作業データによる店舗別ピッキング表示器32の表示/完了ボタン13が点灯され、ディジタル表示器12に店舗のコードが表示される。このとき、表示されるランプの色が、次の色たとえば、レッドからオレンジに変換されるので、図19に示すように、集品容器20に取り付けられるクリップ37の色のオレンジとされる。
【0065】
これにより、集品容器20には、レッド、オレンジ、イエローの順で繰り返し色が変わるクリップ37が差し込まれてライン(ローラコンベヤ7)へ投入される。また前後を移動する集品容器20のクリップ37の色は必ず異なる色となり、集品の際に連続して同じ色となることが防止され、作業員Hのピッキングミスを防止できる。
2.ピッキング作業(ピッキング作業ゾーンD,Eにおけるピッキング)
ピッキング作業時のデータの動きを図20に示す。
【0066】
まず、コントローラ52は、集品容器20の店舗の作業データに基づいて、ブロック毎に、物品4をピッキングする区画収納空間6のピッキング表示器2にピック数を表示し、店舗に割り当てられた色で表示/完了ボタン13を点灯する(データ▲1▼)。
【0067】
作業員Hは、作業員Hはライン上流からクリップ37が取り付けられた集品容器20が流れてくると、図21に示すように、クリップ37の色とピッキング表示器2の表示/完了ボタン13に表示された色が一致することを確認し、ピッキング表示器2の表示にしたがって、その区画収納空間6からピック数の物品4をピッキングして表示/完了ボタン13を押す(データ▲2▼)。コントローラ52は、この表示/完了ボタン13の入力を確認すると、ピッキング表示器2を消灯する。
【0068】
このとき、ピッキングにより区画収納空間6の容器5が空となると、この空容器を集品ラインBの空容器返却用コンベヤ17上へ仮置きする。この空容器は集品容器20として再利用される。
【0069】
次に作業員Hは下流側へローラコンベヤ7上の集品容器20を押しながら移動し、物品4を集品容器20へパッキングしていく。集品容器20が満杯となると、集品容器20の追加と判断して、図22に示すように、空容器返却用コンベヤ17上に有る空容器をライン上流側に付けた状態として、引き続き作業を行う。
【0070】
また表示/完了ボタン13を押した時点で、チャイム14が鳴ると、集品容器20の追加と判断したとき、図23に示すように、半ダンボールを選択してライン上流側に付けた状態として、引き続き作業を行う。
【0071】
コントローラ52は、ブロックの全ての区画収納空間6のピッキング作業が完了したと判断し、さらに隣接する下流のブロックのピッキングが完了した判断すると、図24に示すように、次の店舗の作業指示をピッキング表示器2へ表示する。このように、ピッキング作業(仕分け作業)が終了したブロックの区画収納空間6のピッキング表示器2に対して、次の店舗の作業指示、すなわち次にラインを移動されてくる集品容器20の色を、このピッキング作業が終了したブロック(区画収納空間6)のライン下流に隣接するブロック(区画収納空間6)のピッキング作業が終了したことを条件に表示することにより、ピッキング作業が完了したブロックのピッキング表示器2は、隣接する下流のブロックのピッキング作業が完了するまで、何ら表示されず消灯の状態にあり、ピッキング表示器2に表示される色は1つのブロックを挟んで変更される。したがって作業員Hは、作業中のブロックから物品4を集品容器20へパッキングして戻るとき、誤って上流側のブロックから物品4をピッキングする恐れを減少でき、誤ってピッキングされる割合を減少させることができる。
<手伝いピッキング>
「上流に隣接する仕分けエリアSに対する手伝いピッキング」
通常、図25(a)に示すように、作業員Hは自分の割り当てられた仕分けエリアSのピッキング作業を実行しているが、図25(b)に示すように、集品容器20を隣接する下流の仕分けエリアSの作業員へ渡し、自分の仕分けエリアSの先頭(最も上流)のブロックまで戻ってきたとき、上流の仕分けエリアSにおいてピッキング作業に手間取り、集品容器20が搬送されてこないときがある。{このとき、作業員Hの自分に割り当てられた仕分けエリアSのピッキング表示器2(表示/完了ボタン13)には、上記次の店舗の作業指示の色が表示されている。すなわち上流に隣接する仕分けエリアSのピッキング表示器2(表示/完了ボタン13)に表示された色と同一の色が表示されている。}
このとき、作業員Hは上流に隣接する仕分けエリアSでピッキング作業を実行しているブロックの下流に隣接するブロックまで踏み込んでピッキング作業(上流手伝いピッキングと称す)を行い、このブロックにおいて集品容器20を受け取り、ピッキングした物品4をパッキングする(このとき、自分の仕分けエリアSの店舗と同じ店舗の仕分け作業を実行することになる)。すなわち、作業員Hは、上流に隣接する仕分けエリアSにおいて、他の作業員が作業中のブロック(区画収納空間)の所定のブロック上流までの作業範囲での物品の仕分け作業を行う。上流に隣接する仕分けエリアSの他の作業員は集品容器20を渡すと、自分の仕分けエリアSの先頭(最も上流)のブロックまで戻る。
【0072】
以後の作業は上記ピッキング作業と同じである。
「下流に隣接する仕分けエリアSに対する手伝いピッキング」
通常、図26(a)に示すように、作業員Hは自分の割り当てられた仕分けエリアSのピッキング作業を実行しているが、図26(b)に示すように、自分に割り当てられた仕分けエリアSの仕分け作業が終了し、仕分けエリアSの下流端まで移動したとき、下流側に隣接する仕分けエリアSにおいてピッキング作業に手間取り、集品容器20を受け取りにきていないときがある。{このとき、隣接する下流の仕分けエリアSには、集品容器20のクリップ27の色と同一の色がピッキング表示器2(表示/完了ボタン13)に表示され、自分が仕分け作業を行ってきた店舗の作業指示が表示されている。}
このとき、作業員Hは下流に隣接する仕分けエリアSでピッキング作業を実行しているブロックの1つ上流に隣接するブロックまで踏み込んで、引き続き同じ店舗のピッキング作業(下流手伝いピッキングと称す)を行い、ピッキングした物品4をパッキングする。下流の作業員が前の店舗の仕分け作業が終了して戻ってくると、集品容器20を渡し、自分の仕分けエリアSの先頭(最も上流)のブロックまで戻る。なお、上述したように、ピッキング作業が完了したブロックのピッキング表示器2は、隣接する下流のブロックのピッキング作業が完了するまで、何ら表示されず、ピッキング表示器2に表示される色は1つのブロックを挟んで変更されているので、下流手伝いピッキングする作業範囲は、下流側に隣接する仕分けエリアSの他の作業員が作業中のブロックより2つ上流のブロックまでとなり、集品容器20が重なり、誤って他の色で示された物品4(他の店舗の物品4)が投入されないようにしている。
【0073】
以後の作業は上記ピッキング作業と同じである。
このように、作業員Hは割り当てられた仕分けエリアS(作業範囲)におけるブロック(区画収納空間6)での物品のピッキング作業(仕分け作業)が終了した後、隣接する他の作業員の仕分けエリアSでの物品のピッキング作業が未終了である場合、上記上流手伝いピッキングまたは下流手伝いピッキングを行う。
【0074】
たとえば、図27に示すように、(段階1)において、イエローのピッキング表示器2に従って集品容器20のナンバー[14]に対してピッキング作業を実行していた作業員H[2]は、自分の仕分けエリアSにおいてピッキング作業が早く終了したとき(このとき作業員H[2]の上流のピッキング表示器2はレッドに変わっている)、オレンジのピッキング表示器2に従って集品容器20のナンバー[13]に対してピッキング作業を実行していた下流の作業員H[3]が、作業に手間取り未だオレンジのピッキング表示器2に従って作業中で、作業が終了した上流側のピッキング表示器2がイエローに変わっていると、作業員H[2]は続いて下流の作業員H[3]の仕分けエリアSへ入って下流手伝いピッキングを行う(段階2)。作業員H[2]は作業員H[3]と接触すると、集品容器20のナンバー[14]を残して上流へ戻る(段階3)。
【0075】
また(段階2)において、レッドのピッキング表示器2に従って集品容器20のナンバー[15]に対してピッキング作業を実行していた作業員H[1]は、自分の仕分けエリアSにおいてピッキング作業が終了したとき、下流の作業員H[2]が下流へ手伝いにいき、自分の仕分けエリアSへ戻っていない場合、続けて下流の作業員H[2]の仕分けエリアSへ入って下流手伝いピッキングを行い(段階3)、作業員H[1]は戻ってきた作業員H[2]と接触すると、集品容器20のナンバー[15]を残して上流へ戻る(段階4)。
【0076】
(段階3)において、作業員H[2]は、レッドのピッキング表示器2に従って集品容器20のナンバー[15]に対してピッキング作業を実行し、ピッキング作業が終了したとき(段階4)(このとき作業員H[2]のピッキング表示器2はオレンジに変わっている)、上流の作業員H[1]が自分の仕分けエリアSにおいて、オレンジのピッキング表示器2に従って集品容器20のナンバー[16]に対してピッキング作業を実行しているとき、作業員H[2]は上流の作業員H[1]の仕分けエリアSへ入って(段階5)、作業員H[2]は作業員H[1]から集品容器20のナンバー[16]を引き継ぎ、上流手伝いピッキングを行う。作業員H[1]は作業員H[2]と接触すると、集品容器20のナンバー[16]を残して上流へ戻る。作業員H[2]は引き続きオレンジのピッキング表示器2に従って集品容器20のナンバー[16]に対してピッキング作業を実行する。
【0077】
このように、各作業員Hは上流/下流の手伝いピッキング作業を互いに行うと、各作業員Hがピッキング作業を行う作業範囲は伸縮し、仕分けエリアSの概念がなくなり、作業員Hは作業待ちなしでピッキング作業を行うことになり、作業効率は大幅に改善される。
【0078】
図27には、通常のピッキング作業、先行ピッキングを伴うピッキング作業の概念をともに示している。これら通常のピッキング作業、先行ピッキングを伴うピッキング作業では、各作業員Hの仕分けエリアSが固定され、作業が自分の仕分けエリアS内で完結することから、どうしても作業待ちが発生してしまう。
3.梱包作業
梱包時のデータの動きを図28に示す。
【0079】
コントローラ52は、最下流の仕分けエリアのブロック制御メモリ55より作業が完了した店舗のデータを含むブロックピッキング完了信号を入力すると、店舗の仕分け完了信号を制御コンピュータ51へ出力する(図28のデータ▲1▼)。
【0080】
制御用コンピュータ51は、この店舗の仕分け完了信号を確認すると、ライン後尾部梱包ゾーンFの店舗別表示器40に対して、店舗のコードのディジタルデータと設定した色のランプ点灯信号を出力し、ディジタル表示器28に店舗のコードを表示させ、表示/完了ボタン13に店舗に設定した色を表示する(データ▲2▼)。
【0081】
ライン後尾部梱包ゾーンFの梱包処理の作業員は、図29に示すように、ピッキングコンベヤ16により送られてきた先頭の集品容器20に取り付けられたクリップ37の色と店舗別表示器40の表示/完了ボタン13の色が一致するかを確認する。また1店舗を構成する集品容器20の数を確認する。
【0082】
次に、作業員は、確認した集品容器20の数からなるラベル発行枚数のデータをテンキー41により入力する(データ▲3▼)。
制御用コンピュータ51は、テンキー41よりラベル38の必要枚数のデータを入力すると、入力したテンキー41の数より1を減算した数の枚数だけ店舗のデータによるラベル情報をラベルプリンタ44へ出力し、図30に示すように、ラベル38を連続して発行する(データ▲4▼)。この発行されるラベル38には、自動的に連続的符号であるシリーズ番号62と、このシリーズ番号62に続いてシリーズ番号62が分子であることを示す記号“/”62Aが印字される。このラベル38に印字されたシリーズ番号62により、仕分け先の集品容器20の順番が表示され、また記号“/”62Aにより、シリーズ番号62が総ピック数に対する順番を示す番号であることが知らされる。
【0083】
次に、作業員は、ラベル38の発行を確認すると、集品容器20からクリップ37を外し、さらにクリップ37からラベル38(1枚目のラベル)を取り外し、図31に示すように、集品容器20の隙間に緩衝材63を投入して、上蓋を閉じ、クラフトテープ42をテープカッター43により切って梱包し、各集品容器20にそれぞれ1枚目のラベルと発行されたラベルを貼って、梱包を終了する。クリップ37に付けられたラベル38を使用することにより余分なラベル38の発行を避けている。
【0084】
なお、テンキー41により数量を再入力すると、その数量のラベル38が再発行される。この再発行時には、シリーズ番号62は印字されることはなく、先に発行したラベル38のシリーズ番号62と重複することを避けている。
【0085】
次に、作業員は、店舗別表示器40の表示/完了ボタン13を押す(データ▲5▼)。
制御用コンピュータ51は、この表示/完了ボタン13の操作による完了信号を確認すると、記憶されたこの店舗の作業データを削除する。
【0086】
その後、パレタイズ作業ゾーンGにおいて、同じ店舗に出荷される区画収納空間6の容器5と合併され、出荷エリアへ搬送される。
4.ダウン対策
ピッキング表示器2などがダウンしたときは、上記バインダ23に添付される店舗別ピッキングリストよりピッキング作業が行われる。
【0087】
上述したように、バインダ23の枠の色としては3色が用意され、クリップ37の色と同じ色が用意されていることから、前後で色を順に変えながら、店舗別にピッキングリストを挟んだバインダ23を用意し、同じ色のクリップ37を取り付けた集品容器20と同時にフロントラック18のレール24,25に沿ってスライドさせることにより、作業員Hは、リストによりピッキングした物品4を、仕分け先の店舗を間違えること無く集品容器20へ投入することができる。バインダ23と集品容器20は作業員Hより押されて次の仕分けエリアSへ移動する。またバインダ23のみ先に次の仕分けエリアSへ送ることもできる。
5.棚割り分析作業
制御コンピュータ51は、時計機能を有し、毎日ピッキング作業終了後、各区画収納空間6に対応したコントローラ52の累計メモリ59から、カウントしていたピッキングタッチ回数および出荷数量を入力し、所定期間(たとえば、1カ月)の各区画収納空間6毎のピッキングタッチ回数(ヒット回数)および出荷数量を集計する。また集計した各区画収納空間6毎のピッキングタッチ回数から、各仕分けエリアSを形成する区画収納空間6のピッキングタッチ回数の総回数を演算し、このエリアSにおける各区画収納空間6のピッキングタッチ回数の比率(ヒット比率%)を演算する。なお、集計結果は、2カ月分を記憶している。また各区画収納空間6に対応したコントローラ52の累計メモリ59から、カウントしていたピッキングタッチ回数および出荷数量を入力し後、累計メモリ59の内容を消去する。
【0088】
図32に集計結果のリストの一例を示す。区画収納空間6を示す棚No.、収納している物品4のコード、物品4の名称、物品4のカテゴリ、ヒット回数(回)、ヒット比率(%)、出荷量(出荷数量)をリストとしている。
【0089】
このリストにより、各仕分けエリアSのヒット比率が一定となるように、区画収納空間6の割りつけ(仕分けエリアS)を変更することができ、最適な割りつけを得ることができる。このとき、エリアSの変更に伴って、ラインに沿った略中央付近にピッキングされる数量の多い物品4を収納する区画収納空間6が再配置される。なお、エリアSの変更は、物品4の特徴、すなわち形状や重量などにより制限される。
【0090】
以上のように本実施の形態によれば、作業員Hは、仕分けエリアSに移動してきた集品容器20に付けられたクリップ37の色とピッキング表示器20の表示/完了ボタン13に表示された色の一致により、集品容器20とこの容器20に対して仕分けを行う区画収納空間6が一致していることを確認してピッキング作業を行うことにより、仕分けミスを大幅に減少できるとともに、遠くから目視で直観的に判断できることから、作業効率を大幅に向上させることができる。
【0091】
また手伝いピッキングにより作業員Hは作業待ちなしにピッキング作業を行うこととなることから、ピッキング作業が遅い作業員の作業状態により全体のピッキング効率が左右されることが少なくなり、設備全体のピッキング効率を改善することができる。
【0092】
またライン後尾部梱包ゾーンFの梱包処理の作業員は、ピッキングコンベヤ16により送られてきた先頭の集品容器20に取り付けられたクリップ37の色と店舗別表示器40の表示/完了ボタン13の色の一致により、ラインの後尾部に移動してきた集品容器20が目的の集品容器20であることを確認でき、ライン後尾部梱包ゾーンFで発行されるラベル38を間違えることなく貼りつけることができ、梱包された集品容器20とその仕分け先に間違いが発生することを防止できる。
【0093】
また集品容器20には、レッド、オレンジ、イエローの順で繰り返し色が変わるクリップ37が差し込まれてライン(ローラコンベヤ7)へ投入され、前後を移動する集品容器20のクリップ37の色は必ず異なる色とされ、集品の際に連続して同じ色となることが防止されることによって、仕分け作業の状態により集品容器20が密集したときでも、作業員Hはどの集品容器20に対してピッキング作業を実行すればよいかを判断でき、ピッキングミスを防止することができる。
【0094】
なお、本実施の形態では、仕分け設備の一例としてピッキング設備について説明しているが、本発明は「従来の技術」の欄に記述したアソート(類別仕分け)設備にも適用することができる。
【0095】
すなわち、図33に示すように、集品ラインBに相当する仕分けラインをピッキング(仕分け)コンベヤ16により構成し、先頭部に、店舗別ピッキング(仕分け)表示器32とラベルプリンタ34を設け、各仕分け棚1の各区画収納空間6にピッキング(仕分け)表示器2を設けて構成している。
【0096】
上記構成により、まず入荷された、物品4が収納された容器20(バケットやコンテナ)に対して、店舗別ピッキング(仕分け)表示器32により指示された色のクリップ37が取り付けられ、さらにクリップ37にラベルプリンタ34により発行されたラベル38が貼り付けられて、コンベヤ16へ投入される。ラベル38には仕分けする物品4を識別する情報などが印字される。コンベヤ16に投入された容器20は作業員に押されて順に下流側へ搬送される。このとき、各仕分けエリアSにおいて、移動されてきた容器20に添付されたクリップ37と同じ色の表示がピッキング表示器2の表示/完了ボタン13に表示され、作業員はこれら表示された色が一致したことを確認し、ピッキング表示器2の表示(ラベル38に印字された物品4を識別する情報や入庫数量など)を確認して物品4を容器20からピッキングして区画収納空間6へ投入する。作業員は、仕分けエリアSの全仕分けが終了すると、容器20を下流へ押して移動させる。よって入荷した物品4は各区画収納空間6に設定された仕分け先別に仕分けられ、仕分け先毎の物品4の集品が行われる。また上記手伝いピッキングと同様の手伝い仕分けを行う。
【0097】
このように、クリップ37の色とピッキング表示器20の表示/完了ボタン13に表示された色の一致により、容器20とこの容器20に対して仕分けを行う区画収納空間6と仕分けエリアSが一致していることを確認して仕分け作業を行うことにより、仕分けミスを大幅に減少できるとともに、遠くから目視で直観的に判断できることから、作業効率を大幅に向上させることができる。また手伝い仕分けの実行により、すなわち作業員は割り当てられた仕分けエリアSにおいて仕分け作業が早く終了すると、隣接する他の作業員の仕分けエリアSの仕分け作業を手伝うことにより、全体の仕分け効率を改善することができる。なお、ラベル38の発行に代えて、ライン先頭部において物品4の情報を容器20に直接、印字するようにしてもよい。
【0098】
また本実施の形態では、ピッキング作業が完了したブロックのピッキング表示器2は、隣接する下流のブロックのピッキング作業が完了するまで、何ら表示されず消灯の状態にあり、ピッキング表示器2に表示される色は1つのブロックを挟んで変更されるようにしているが、ブロックのピッキング作業が完了するとすぐにブロックのピッキング表示器2に次の作業情報を表示するようにすることもできる。このとき、ブロック制御メモリ55は、ブロックの4台全ての各ピック数制御メモリ56よりピック数を含むピッキング完了信号を入力すると、次に記憶したデータを取り出し、このデータが仕分けデータのとき、仕分けデータの総ピック数が0であるかを確認し、0でないとき、各ピック数制御メモリ56へ実行信号を出力する。
【0099】
また本実施の形態では、印字手段であるラベルプリンタ34,44を、直線状に形成された集品ラインBの先頭と後尾位置に離して(独立して)別々に配置しているが、集品ラインBがループ状に形成されるとき、2台のラベルプリンタ34,44の機能を有する1台の印字手段であるラベルプリンタを設け、ループの先頭でかつ後尾位置に配置するようにしてもよい。
【0100】
また本実施の形態では、仕分け先表示手段であるラベル38を印字手段であるラベルプリンタ34,44で発行して仕分け先を表示しているが、ピッキング作業開始時とピッキング作業完了時に、集品容器20に直接仕分け先を印字するようにしてもよい。このような印字手段としてはインクを噴射する手段(たとえば、インクジェットプリンタなど)がある。またラベルプリンタ34,44は固定されているが、ハンディタイプとすることもできる。またラベルプリンタ34,44では仕分け先のラベル38のみを発行しているが、同時に仕分け先の注文による物品の金額を印字した値札を発行するようにすることもできる。またラベルプリンタ34,44を、ラベルを自動で直接、集品容器20へ貼りつける自動貼付タイプとすることもできる。
【0101】
また本実施の形態では、添付体としてクリップ37を使用しているが、単に置くものや差し込むタイプのものやピン等で取り付けられるものであってもよい。
また本実施の形態では、目視で確認可能な符号として色を使用しているが、アルファベットや数字、画像などを使用することもできる。また3色を使用して異なる仕分け先を表示しているが、これに限ることはなく、3色以上の色を使用してもよく、また3色に代えて色の強弱を3段階以上として異なる仕分け先を表示するようにしてもよい。
【0102】
また本実施の形態では、空容器返却用コンベヤ17とピッキングコンベヤ16にフリー搬送手段としてフリーコンベヤを使用しているが、台車などを含むフリー状態のものを使用してもよい。もちろん、空容器返却用コンベヤ17とピッキングコンベヤ16を駆動式のコンベヤとすることもできる。
【0103】
また本実施の形態では、集品ラインBに対向してストレージラインAを配置しているが、集品ラインBを挟んで両側にそれぞれストレージラインAを配置して、集品容器20に対して両側のピッキング棚1から物品4をピッキングして投入するようにしてもよい。
【0104】
また本実施の形態では、仮置き場としてのフロントラック18を空容器返却用コンベヤ17とピッキングコンベヤ16の中間に配置されているが、この位置に限ることはなく、ピッキングコンベヤ16の前方などに配置することも可能である。
【0105】
また本実施の形態では、ピッキング棚1として流動棚を使用しているが、容器5が移動しない一般棚を使用するようにすることもできる。
また本実施の形態では、集品容器20としてダンボールを使用しているが、バケットやケースやコンテナなど、あるいは蓋付きのもの(封函可能なもの)を使用するようにしてもよい。
【0106】
また本実施の形態では、支持体としてバインダ23を使用しているが、レール24,25でスライド可能でピッキングリストを搬送できるものであればよい。
また本実施の形態では、ピッキング表示器2、店舗別ピッキング表示器32、店舗別表示器40の表示/完了ボタン13として押しボタンスイッチを使用しているが、これらのスイッチ機能をひもを引っ張ることによりオンするスイッチやフットスイッチに代えることもできる。また各区画収納空間6に、仕分けする物品4あるいは容器5が無くなったことを報知(入力)する補充報知(入力)手段を設けるようにすることもできる。また、この補充報知(入力)手段の機能をピッキング表示器2に持たせてもよい。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、作業員は割り当てられる作業範囲において仕分け作業が早く終了すると、隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け作業を手伝うことから、全体の仕分け効率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるピッキング設備の概略配置図である。
【図2】同ピッキング設備の要部模式図である。
【図3】同ピッキング設備のピッキング棚の正面図である。
【図4】同ピッキング設備のピッキング棚の棚割りの説明図である。
【図5】同ピッキング設備のピッキング表示器の正面図である。
【図6】同ピッキング設備の集品ラインのピッキング作業ゾーンの正面図である。
【図7】同ピッキング設備の集品ラインのフロントラックとバインダの正面図である。
【図8】同ピッキング設備の店舗別ピッキング表示器の正面図である。
【図9】同ピッキング設備の集品ラインのライン先頭部段取りゾーンの正面図である。
【図10】同ピッキング設備の集品ラインのライン先頭部段取りゾーンの側面図である。
【図11】同ピッキング設備の集品ダンボール選択表示器の正面図である。
【図12】同ピッキング設備のクリップとラベルの説明図である。
【図13】同ピッキング設備の集品ラインのライン後尾部梱包ゾーンとパレタイズ作業ゾーンの正面図である。
【図14】同ピッキング設備の集品ラインのライン後尾部梱包ゾーンの側面図である。
【図15】同ピッキング設備の制御構成図である。
【図16】同ピッキング設備の制御用コンピュータの動作を説明するフローチャートである。
【図17】同ピッキング設備のコントローラのブロック図である。
【図18】同ピッキング設備の作業開始時のデータの流れ図である。
【図19】同ピッキング設備の作業開始時の集品容器の投入の説明図である。
【図20】同ピッキング設備のピッキング作業時のデータの流れ図である。
【図21】同ピッキング設備のピッキング作業の説明図である。
【図22】同ピッキング設備のピッキング作業の説明図である。
【図23】同ピッキング設備の集品容器の説明図である。
【図24】同ピッキング設備のピッキング作業の説明図である。
【図25】同ピッキング設備の手伝いピッキング作業の説明図である。
【図26】同ピッキング設備の手伝いピッキング作業の説明図である。
【図27】同ピッキング設備の手伝いピッキング作業の説明図である。
【図28】同ピッキング設備の梱包作業時のデータの流れ図である。
【図29】同ピッキング設備の梱包作業の説明図である。
【図30】同ピッキング設備のラベルを示す図である。
【図31】同ピッキング設備の梱包作業の説明図である。
【図32】同ピッキング設備の集計リストを示す図である。
【図33】本発明の実施の形態におけるアソート設備の概略配置図である。
【符号の説明】
1 ピッキング棚
2 ピッキング表示器
4 物品
5 容器
6 区画収納空間
11 表示器レール
14 チャイム
16 ピッキングコンベヤ
17 空容器返却コンベヤ
18 フロントラック
20 集品容器
23 バインダ
24,25 レール
32 店舗別ピッキング表示器
33 集品ダンボール選択表示器
34,44 ラベルプリンタ
37 クリップ
38 ラベル
40 店舗別表示器
51 制御用コンピュータ
52 コントローラ
60 プリンタ
62 シリーズ番号
A ストレージライン
B 集品ライン
H 作業員

Claims (13)

  1. 物品収納用の複数の区画収納空間を有し、各区画収納空間毎に仕分けする物品の情報を表示する仕分け表示手段を設けた仕分け棚と、前記仕分け棚に沿って物品搬送用容器を移動させるラインを備えた仕分け設備において、
    作業員に前記複数の区画収納空間からなる作業範囲を予め割り当て、この作業範囲において、前記各区画収納空間に設けた仕分け表示手段に、仕分けする物品の情報を表示することにより、前記作業員に対して、前記物品の情報が表示された区画収納空間と前記ライン上を移動される物品搬送用容器との間での物品の仕分け作業を指示する仕分け方法であって、
    前記容器に目視で確認可能な符号が設定され、前記ラインを移動される前後の容器に異なる前記符号が取り付けられており、
    前記作業範囲において、移動されてきた容器に対して物品の仕分け作業を行う区画収納空間に設けた前記仕分け表示手段に、前記移動されてきた容器に取り付けられた符号と同一の符号を表示することにより、前記作業員に対して、移動されてきた容器と、この容器に取り付けられた符号と同一の符号が前記仕分け表示手段に表示された区画収納空間との間での物品の仕分け作業を指示し、
    前記作業範囲における仕分け作業終了時に、作業を終了した前記容器に取り付けられた符号と同一の符号を、ライン下流に隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け表示手段に表示することにより、前記仕分け作業が終了した作業員に対して、前記ライン下流に隣接する作業範囲において続けて前記作業を終了した容器に対する物品の仕分け作業を指示すること
    を特徴とする仕分け方法。
  2. 物品収納用の複数の区画収納空間を有し、各区画収納空間毎に仕分けする物品の情報を表示する仕分け表示手段を設けた仕分け棚と、前記仕分け棚に沿って物品搬送用容器を移動させるラインを備えた仕分け設備において、
    作業員に前記複数の区画収納空間からなる作業範囲を予め割り当て、この作業範囲において、前記各区画収納空間に設けた仕分け表示手段に、仕分けする物品の情報を表示することにより、前記作業員に対して、前記物品の情報が表示された区画収納空間と前記ライン上を移動される物品搬送用容器との間での物品の仕分け作業を指示する仕分け方法であって、
    前記容器に目視で確認可能な符号が設定され、前記ラインを移動される前後の容器に異なる前記符号が取り付けられており、
    前記作業範囲において、移動されてきた容器に対して物品の仕分け作業を行う区画収納空間に設けた前記仕分け表示手段に、前記移動されてきた容器に取り付けられた符号と同一の符号を表示し、仕分け作業が終了した区画収納空間の仕分け表示手段に対して、次にラインを移動されてくる容器の符号を新たに表示することにより、前記作業員に対して、移動されてきた容器と、この容器に取り付けられた符号と同一の符号が前記仕分け表示手段に表示された区画収納空間との間で物品の仕分け作業を、次々に指示し、
    前記作業範囲における前記仕分け作業終了時に、ライン上流に隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け表示手段に表示されている符号と同一の符号を、新たに仕分け表示手段に表示することにより、前記仕分け作業が終了した作業員に対して、前記ライン上流の前記新たに仕分け表示手段に表示された符号と同一の符号が取り付けられた容器に、このライン上流に隣接する作業範囲において物品の仕分け作業を指示すること
    を特徴とする仕分け方法。
  3. 仕分け作業が終了した区画収納空間の仕分け表示手段に対して、次にラインを移動されてくる容器の符号を、この仕分け作業が終了した区画収納空間のライン下流に隣接する区画収納空間の仕分け作業が終了したことを条件に表示すること
    を特徴とする請求項2に記載の仕分け方法。
  4. 符号を色としたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の仕分け方法。
  5. 符号を複数の符号に特定し、これら符号を繰り返して使用すること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の仕分け方法。
  6. 物品収納用の複数の区画収納空間を有し、各区画収納空間毎に、仕分けする物品の情報を表示する仕分け表示手段を設けた仕分け棚と、前記仕分け棚に沿って物品搬送用容器を移動させるラインを備え、
    作業員に前記複数の区画収納空間からなる作業範囲を予め割り当て、この作業範囲において、前記各区画収納空間に設けた前記仕分け表示手段に、仕分けする物品の情報を表示することにより、前記作業員に対して、前記物品の情報が表示された区画収納空間と前記ライン上を移動される物品搬送用容器との間での物品の仕分け作業を指示する仕分け設備であって、
    前記容器に目視で確認可能な符号が設定され、前記ラインを移動される前後の容器に異なる前記符号が取り付けられており、
    前記各仕分け表示手段に、移動されてきた容器の前記符号を表示する機能を付加し、
    前記作業範囲において、前記容器に取り付けられた符号と、この容器に対する物品の情報を表示する仕分け表示手段に表示される符号を同一とすることにより、前記作業員に対して、移動されてきた容器と、この容器に取り付けられた符号と同一の符号が前記仕分け表示手段に表示された区画収納空間との間で物品の仕分け作業を指示し前記作業範囲における仕分け作業終了時に、作業が終了した前記容器に取り付けられた符号と同一の符号を、ライン下流に隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け表示手段に表示することにより、前記仕分け作業が終了した作業員に対して、前記ライン下流に隣接する作業範囲において続けて前記作業を終了した容器に対する物品の仕分け作業を指示する構成としたこと
    を特徴とする仕分け設備。
  7. 物品収納用の複数の区画収納空間を有し、各区画収納空間毎に、仕分けする物品の情報を表示する仕分け表示手段を設けた仕分け棚と、前記仕分け棚に沿って物品搬送用容器を移動させるラインを備え、
    作業員に前記複数の区画収納空間からなる作業範囲を予め割り当て、この作業範囲において、前記各区画収納空間に設けた前記仕分け表示手段に、仕分けする物品の情報を表示することにより、前記作業員に対して、前記物品の情報が表示された区画収納空間と前記ライン上を移動される物品搬送用容器との間での物品の仕分け作業を指示する仕分け設備であって、
    前記容器に目視で確認可能な符号が設定され、前記ラインを移動される前後の容器に異なる前記符号が取り付けられており、
    前記各仕分け表示手段に、移動されてきた容器の前記符号を表示する機能を付加し、前記各仕分け表示手段に作業完了入力手段を設け、
    前記作業範囲において、前記容器に取り付けれた符号と、この容器に対する物品の情報を表示する仕分け表示手段に表示される符号を同一とし、前記作業完了入力手段の入力を確認すると、仕分け表示手段に、次に移動されてくる容器の符号を新たに表示することにより、前記作業員に対して、移動されてきた容器と、この容器に取り付けられた符号と同一の符号が前記仕分け表示手段に表示された区画収納空間との間での物品の仕分け作業を次々に指示し前記作業範囲における仕分け作業終了時に、ライン上流に隣接する他の作業員の作業範囲の仕分け表示手段に表示されている符号と同一の符号を、新たに仕分け表示手段に表示することにより、前記仕分け作業が終了した作業員に対して、ライン上流の前記新たに仕分け表示手段に表示された符号と同一の符号が取り付けられた容器に、このライン上流に隣接する作業範囲より物品の仕分け作業を指示する構成としたこと
    を特徴とする仕分け設備。
  8. 作業完了入力手段の入力を確認すると、仕分け表示手段の符号を消去し、この仕分け表示手段に対して、次に移動されてくる容器の符号を、この仕分け表示手段を設けた区画収納空間の下流に隣接する区画収納空間の作業完了入力手段の入力を確認したことにより、表示すること
    を特徴とする請求項7に記載の仕分け設備。
  9. 目視で確認可能な符号を色としたこと
    を特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載の仕分け設備。
  10. 目視で確認可能な符号を複数の符号に特定し、これら複数の符号を繰り返し使用すること
    を特徴とする請求項6〜請求項9のいずれかに記載の仕分け設備。
  11. 作業員に割り当てられた仕分け棚の作業範囲では、ラインに沿った略中央付近に仕分けされる数量の多い物品を収納する区画収納空間を配置したこと
    を特徴とする請求項6〜請求項10のいずれかに記載の仕分け設備。
  12. 仕分け棚の区画収納空間は、上下左右に配置され、少なくとも左右一定の区画収納空間で左右に分離可能な配置とされていること
    を特徴とする請求項6〜請求項11のいずれかに記載の仕分け設備。
  13. ラインをフリー搬送手段により構成し、
    前記ラインの近傍に、物品を仮置きする台を備えたこと
    を特徴とする請求項6〜請求項12のいずれかに記載の仕分け設備。
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