JPH09156762A - 自動倉庫における識別コード読取装置 - Google Patents

自動倉庫における識別コード読取装置

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JPH09156762A
JPH09156762A JP32300795A JP32300795A JPH09156762A JP H09156762 A JPH09156762 A JP H09156762A JP 32300795 A JP32300795 A JP 32300795A JP 32300795 A JP32300795 A JP 32300795A JP H09156762 A JPH09156762 A JP H09156762A
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read
conveyor
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Hideaki Kanoko
英昭 鹿子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】識別コードを正しく読み取ることができなかっ
た場合でも、荷の搬送効率を高めることができる。 【解決手段】搬送システム1の各自動倉庫Z1等は荷W
を入庫するための入庫コンベア6を備えている。入庫コ
ンベア6には入荷口8と入庫ステーション9とが形成さ
れ、入荷口8及び入庫ステーション9には荷在りセンサ
10,11が設けられている。入荷口8と入庫ステーシ
ョン9との間にはバーコードリーダRが設けられてい
る。自動倉庫Z1等に入庫される荷Wは入庫コンベア6
により入荷口8から入庫ステーション9へと搬送され、
その間にバーコードリーダRによって荷Wのバーコード
Bが読み取られる。バーコードBの読み取りが正しくな
い時には、入庫コンベア6の搬送方向を反転し、荷Wを
入荷口8まで搬送した後、再度荷Wを入庫ステーション
9へ向かって搬送し、バーコードBの再読取を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動倉庫における識
別コード読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、特開平5−
246505号公報及び特開平6−92439号公報に
示す技術が提案されている。
【0003】特開平5−246505号公報では、メイ
ンラインコンベア上での荷としての物品の搬送中にその
物品のバーコードがバーコードリーダにて読み取られ、
搬送先が決まる。この場合、バーコード等の汚れ及び貼
り忘れ等の原因により、バーコードの読み取りに失敗し
た場合には、物品に仮バーコードラベルが貼り付けら
れ、自動倉庫の所定の範囲に位置する収納部に収納され
る。
【0004】その後、作業の空き時間等に仮バーコード
ラベルが貼り付けられた物品だけ払い出しラインに順次
払い出され、その払い出しラインにて正しいバーコード
ラベルを貼り付ける。そして、再度物品の搬送作業を開
始し、前記バーコードの読取を行う。
【0005】同様に、特開平6−92439号公報で
は、搬送ライン1上での荷の搬送中にその荷のバーコー
ドがバーコードリーダにて読み取られ、搬送先が決ま
る。この場合、バーコードリーダでのバーコードの読み
取りに失敗した場合には、その読み取りに失敗した荷を
リジェクトラインへと搬送する。そして、リジェクトラ
インにてバーコードラベルの修正作業を施し、再び搬送
ラインに戻し、前記バーコードの読取を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各公報によれば、バーコードの読み取りに失敗した荷
は、一旦、自動倉庫の所定の収納部に収納したり、リジ
ェクトラインへと逃がされる。このため、バーコードの
読み取りに失敗した荷を逃がすために手間や時間がかか
り、搬送効率が低下するという問題がある。
【0007】しかも、読み取りに失敗した荷を逃がすこ
とにより、荷を搬送する順番が変更される。このため、
荷を搬送する各システムの制御装置は、荷を搬送する順
番を修正した後、荷の搬送制御を行う必要があり、制御
自体が複雑となる。特に、自動倉庫へ荷を入庫する場合
には、コンベアからなるラインの制御のみならず、荷を
正確に目的の収納部に収納するために自動倉庫側のスタ
ッカクレーンの制御も変更しなければならず、より制御
が複雑となるという問題がある。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、識別コードを正しく読
み取ることができなかった場合でも、荷の搬送効率を高
めることができる自動倉庫における識別コード読取装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、荷を収納するための複数の
収納部を備えた枠組棚と、前記収納部に対して荷の入庫
又は出庫を行うために、当該荷の搬送を行う搬送装置
と、前記搬送装置を駆動制御する搬送制御手段と、その
搬送装置の搬送経路上に設けられ、搬送される荷に記載
された当該荷を識別する識別コードを読み取るための第
1読取手段と、前記第1読取手段からの読取データが正
しいか否かを判断し、正しくない時には、読取異常信号
を出力する判断手段と、前記判断手段からの読取異常信
号に基づいて、搬送装置の搬送方向を反転させるための
信号を前記搬送制御手段に出力する反転制御手段と、前
記反転した搬送方向への荷の搬送中において、搬送中の
荷が第1読取手段を通過した後、前記搬送装置の搬送方
向を元の搬送方向へと戻すための信号を搬送制御手段に
出力する戻し制御手段とを備えたことをその要旨とす
る。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記判断手段は、第1読取手段が識別コー
ドを正常に読み取ることができたか否かを判断し、正常
に読み取ることができていない時には読取異常信号とし
て読取失敗信号を出力することをその要旨とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記判断手段には搬送される荷の識
別コードの示す識別データが予め記憶され、判断手段は
その記憶された識別データと第1読取手段にて読み取ら
れた読取データとが一致するか否かを判断し、一致して
いない時には読取異常信号として読取不一致信号を出力
することをその要旨とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記判断手段には識別コードを読み取るた
めの第2読取装置が接続され、前記判断手段に予め記憶
された識別データは当該第2読取装置によって読み取ら
れることをその要旨とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記判断手段は、自動倉庫の在庫を管理す
る在庫管理コンピュータであることをその要旨とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5記載の発明におい
て、前記反転制御手段は読取異常信号に基づいて識別コ
ードの読取の異常を報知するための報知手段を備えたこ
とをその要旨とする。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記反転制御手段は、搬送装置の搬送方向
を搬送させるための信号を出力させる反転スイッチを備
えたことをその要旨とする。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1〜7記載
の発明において、前記戻し制御手段は、搬送装置の搬送
方向を元に戻すための信号を出力させる戻しスイッチを
備えたことをその要旨とする。
【0016】従って、請求項1記載の発明によれば、搬
送制御手段が搬送装置を制御して荷を搬送することによ
り、収納部に対して荷の入庫又は出庫を行う。この搬送
装置による荷の搬送時において、第1読取手段は荷に記
載された識別コードを読み取る。判断手段は、前記第1
読取手段からの読取データが正しいか否かを判断し、正
しくない時には、読取異常信号を出力する。反転制御手
段は、前記判断手段からの読取異常信号に基づいて、搬
送装置の搬送方向を反転させるための信号を前記搬送制
御手段に出力する。すると、搬送制御手段は搬送装置の
搬送方向を反転した状態で、当該搬送装置を駆動する。
前記反転した搬送方向への荷の搬送中において、搬送中
の荷が第1読取手段を通過した後、戻し制御手段は前記
搬送装置の搬送方向を元の搬送方向へと戻すための信号
を搬送制御手段に出力する。すると、搬送制御手段はそ
の信号に基づいて搬送装置の搬送方向を元の方向に戻し
た状態で、当該搬送装置を駆動する。そして、この搬送
中に、再度第1読取手段が識別コードを読み取りを行
う。
【0017】請求項2記載の発明によれば、前記判断手
段は、第1読取手段が識別コードを正常に読み取ること
ができたか否かを判断し、正常に読み取ることができて
いない時には読取異常信号として読取失敗信号を出力す
る。
【0018】請求項3記載の発明によれば、前記判断手
段に搬送される荷の識別コードの示す識別データが予め
記憶されている。そして、判断手段はその予め記憶され
た識別データと第1読取手段にて読み取られた読取デー
タとが一致するか否かを判断し、一致していない時には
読取異常信号として読取不一致信号を出力する。
【0019】請求項4記載の発明によれば、前記判断手
段に予め記憶された識別データは当該第2読取装置によ
って読み取られる。請求項5記載の発明によれば、前記
判断手段は自動倉庫の在庫を管理する在庫管理コンピュ
ータであるので、例えば基準識別データを自動倉庫に荷
を入庫又は出庫するための要求データとして使用でき、
その基準識別データに基づいて入庫又は出庫作業を行わ
せるための作業指示データを作成する。
【0020】請求項6記載の発明によれば、前記反転制
御手段は読取異常信号が出力されると、識別コードの読
取の異常であるとして報知手段を起動する。請求項7記
載の発明によれば、例えば報知手段の報知に従って、作
業者が反転スイッチをオンすることにより、搬送制御装
置に搬送装置の搬送方向を搬送させるための信号が出力
される。
【0021】請求項8記載の発明によれば、例えば作業
者が戻しスイッチをオンさせることによって、搬送制御
装置に搬送装置の搬送方向を元に戻すための信号が出力
される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1,図2に従って説明する。図1は、荷搬送
用の搬送システム1を示している。搬送システム1に
は、3台の第1〜第3自動倉庫Z1〜Z3が設置されて
いる。各自動倉庫Z1〜Z3は左右一対の枠組棚2a,
2bを備え、各枠組棚2a,2bには複数の収納部3が
形成されている。各枠組棚2a,2b間にはそれぞれ走
行用レール4が敷設され、走行用レール4にはスタッカ
クレーン5が走行可能に設けられている。各自動倉庫Z
1〜Z3の枠組棚2aの前部にはそれぞれ搬送装置とし
ての入庫コンベア6が設けられ、各枠組棚2bの前部に
はそれぞれ出庫コンベア7が設けられている。
【0023】各入庫コンベア6の前部には入庫すべき荷
Wを載置するための入荷口8が形成されている。入庫コ
ンベア6の後部には入庫すべき荷Wをスタッカクレーン
5との間で受け渡すための入庫ステーション9が形成さ
れている。即ち、入庫コンベア6は、入荷口8に載置さ
れた荷Wを入庫ステーション9まで搬送するようになっ
ている。
【0024】各入荷口8には当該入荷口8に荷Wがある
か否かを検出する荷在りセンサ10がそれぞれ設けら
れ、各入庫ステーション9には当該入庫ステーション9
に荷Wがあるか否かを検出する荷在りセンサ11がそれ
ぞれ設けられている。又、各入庫コンベア6において入
荷口8と入庫ステーション9との間には第1読取手段と
してのバーコードリーダRがそれぞれ設けられている。
即ち、荷Wが入荷口8から入庫ステーション9へと搬送
される途中で、バーコードリーダRは荷Wに記載された
バーコードBを読み取るようになっている。
【0025】各出庫コンベア7の前部には出庫される荷
Wが載置される出荷口12が形成され、出庫コンベア7
の後部には出庫される荷Wをスタッカクレーン5との間
で受け渡すための出庫ステーション13が形成されてい
る。即ち、出庫コンベア7は、出庫ステーション13に
受け渡された荷Wを出荷口12へと搬送するようになっ
ている。各出荷口12には当該出荷口12に荷Wがある
か否かを検出する荷在りセンサ14がそれぞれ設けら
れ、各出庫ステーション13には当該出庫ステーション
13に荷Wがあるか否かを検出する荷在りセンサ15が
それぞれ設けられている。
【0026】各第1〜第3自動倉庫Z1〜Z3にはスタ
ッカクレーン5を操作及び制御するためのリモート操作
盤21が設けられている。リモート操作盤21はキーボ
ード22及びディスプレイ23を備えている。スタッカ
クレーン5にはリモート操作盤21からの指令信号に基
づいて当該クレーン5を制御するクレーンコントローラ
24が設けられている。
【0027】各入庫コンベア6の隣部には当該入庫コン
ベア6を制御する入庫コンベアコントローラ31が設け
られ、各出庫コンベア7の隣部には当該出庫コンベア7
を制御する出庫コンベアコントローラ32が設けられて
いる。入庫コンベアコントローラ31は反転制御手段及
び戻し制御手段を構成するとともに、搬送制御手段とな
っている。更に、第1自動倉庫Z1の入庫コンベア6の
隣部にはこれら全入庫及び出庫コンベアコントローラ3
1,32に指令を出すコンベア制御盤33が設置されて
いる。コンベア制御盤33にはキーボード34及びディ
スプレイ35が設けられている。
【0028】又、入庫コンベア6の前側には入庫コンベ
ア6及び出庫コンベア7を手動で操作する操作パネル3
6が設けられ、操作パネル36には、戻し制御手段を構
成する入荷完了ボタン41、反転制御手段を構成する入
庫リセットボタン42、出荷完了ボタン43及び出庫リ
セットボタン44が設けられている。
【0029】本搬送システム1には荷置き場Kが設けら
れている。この荷置き場Kには、各自動倉庫Z1〜Z3
に収納されるべき荷Wが載置されている。荷Wはパレッ
トW1とそのパレットW1上に載置された荷物W2とか
らなる。バーコードBはパレットW1に記載されてい
る。バーコードBは荷物W2の品番及び数量を示してい
る。
【0030】この荷置き場Kには、搬送すべき荷Wのバ
ーコードBを読み取る第2読取手段としてのバーコード
リーダRxが設置されている。このバーコードリーダR
xは例えば管理室45内に設置された判断手段としての
在庫管理コンピュータ51に接続されている。尚、本搬
送システム1では各自動倉庫Z1〜Z3の出庫コンベア
7から出庫された荷Wは例えば次の工程46にフォーク
リフト47等によって搬送される。
【0031】次に、自動倉庫のバーコード読取装置にお
ける電気的構成について説明する。在庫管理コンピュー
タ51はCPU(中央演算処理装置)等からなり、メモ
リ51aを備えている。在庫管理コンピュータ51には
キーボード52及びディスプレイ53が接続されてい
る。更に、在庫管理コンピュータ51には前記荷置き場
Kに設置されたバーコードリーダRxが接続されてい
る。
【0032】メモリ51aには各自動倉庫Z1〜Z3の
各収納部3の在庫状態を示す在庫データが各収納部3毎
に記憶されている。バーコードリーダRxはバーコード
Bを読み取り、その読取データを在庫管理コンピュータ
51に出力するようになっている。読取データには、正
常読取データと異常読取データとがある。正常読取デー
タとは、バーコードBを正常に読み取った時のデータで
あって、正常読取データは荷Wの品番及び数量等を示す
荷データである。異常読取データとは、バーコードBを
正常に読み取ることができなかった場合、即ち、読み取
りに失敗した時のデータであって、バーコードBの読取
に失敗した旨を示すデータである。
【0033】在庫管理コンピュータ51は、バーコード
リーダRxから正常読取データが入力されると、その正
常読取データが示す荷データを基準読取データとしてメ
モリ51aに記憶させる。この場合、在庫管理コンピュ
ータ51は先に読み取られた正常読取データから順にメ
モリ51aに基準読取データを記憶させる。在庫管理コ
ンピュータ51は、バーコードリーダRxから異常読取
データが入力されると、バーコードBの読取に失敗した
として、その異常読取データを削除するとともに、バー
コードリーダRxに再入力信号を出力する。この場合、
バーコードリーダRxは例えば内蔵のブザー(図示せ
ず)を鳴らすことによって、作業者にバーコードBの読
取の異常を報知し、作業者は再度そのバーコードBの読
み取りを行う。
【0034】在庫管理コンピュータ51はメモリ51a
に記憶した基準読取データに基づいて荷物W2の品番及
び数量を判断するようになっている。在庫管理コンピュ
ータ51は基準読取データを入庫要求データとして、当
該基準読取データから判断した品番及び数量に基づいて
順次入庫作業指示データを作成し、その入庫作業指示デ
ータをメモリ51aに記憶するようになっている。そし
て、在庫管理コンピュータ51は作成した入庫作業指示
データを順次出力するようになっている。入庫作業指示
データとは、荷Wを自動倉庫Z1〜Z3に入庫するため
の作業指示を行うデータである。
【0035】又、在庫管理コンピュータ51には、キー
ボード52からの出庫要求データに基づいて出庫作業指
示データを作成し、その出庫作業指示データをメモリ5
1aに記憶するようになっている。そして、在庫管理コ
ンピュータ51は作成した出庫作業指示データを順次出
力するようになっている。出庫要求データとは、各自動
倉庫Z1〜Z3から出庫すべき荷Wの品番及び数量を示
すデータである。出庫作業指示データとは、荷Wを自動
倉庫Z1〜Z3から出庫するための作業指示を行うデー
タである。
【0036】在庫管理コンピュータ51には、各自動倉
庫Z1〜Z3の各リモート操作盤21に設けられたリモ
ートコントローラ54がそれぞれ接続されている。各リ
モートコントローラ54はCPU等からなり、メモリ5
4aを備えている。リモートコントローラ54にはキー
ボード22及びディスプレイ23が接続されている。各
リモートコントローラ54にはそれぞれクレーンコント
ローラ24が接続されている。即ち、各リモートコント
ローラ54は、在庫管理コンピュータ51からの入庫及
び出庫作業指示データに基づいて対応するクレーンコン
トローラ24に作業データを出力する。そして、クレー
ンコントローラ24はその作業データに基づいてスタッ
カクレーン5を制御し、当該スタッカクレーン5に荷W
の入庫及び出庫作業を行わせる。
【0037】在庫管理コンピュータ51には、コンベア
制御盤33に設けられたコンベア制御コンピュータ55
が接続されている。このコンベア制御コンピュータ55
はCPU等からなり、メモリ55aを備えている。
【0038】コンベア制御コンピュータ55には、各自
動倉庫Z1〜Z3毎に設けられた全ての入庫コンベアコ
ントローラ31及び出庫コンベアコントローラ32が接
続されている。これら入庫及び出庫コンベアコントロー
ラ31,32はCPU等からなり、メモリ31a,32
aを備えている。
【0039】各入庫コンベアコントローラ31には、そ
れぞれ荷在りセンサ10,11、入荷完了スイッチ4
1、入庫リセットスイッチ42、バーコードリーダR及
びコンベア駆動モータ56が接続されている。更に、各
入庫コンベアコントローラ31には反転制御手段を構成
する報知ブザー57及び反転制御手段を構成する報知ラ
ンプ58が接続されている。又、各出庫コンベアコント
ローラ32には、荷在りセンサ14,15、出荷完了ス
イッチ43、出庫リセットスイッチ44及びコンベア駆
動モータ59が接続されている。
【0040】コンベア制御コンピュータ55は、在庫管
理コンピュータ51からの入庫及び出庫作業指示データ
に基づいて荷Wの入庫及び出庫を行う入庫及び出庫コン
ベア6,7を判断し、その判断した該当する入庫及び出
庫コンベア6,7を制御する入庫及び出庫コンベアコン
トローラ31,32に作業データを出力する。
【0041】入庫コンベアコントローラ31は作業デー
タに基づいてコンベア駆動モータ56を駆動して、荷W
の入庫作業を行うようになっている。出庫コンベアコン
トローラ32は作業データに基づいてコンベア駆動モー
タ59を駆動して、荷Wの出庫作業を行うようになって
いる。
【0042】荷在りセンサ10は、入荷口8上の荷Wを
検出するとオンし、そのオン信号を入庫コンベアコント
ローラ31に出力するようになっている。荷在りセンサ
11は、入庫ステーション9上の荷Wを検出するとオン
し、そのオン信号を入庫コンベアコントローラ31に出
力するようになっている。
【0043】入荷完了スイッチ41は、作業者の操作に
基づいてオン・オフし、そのオン時にはオン信号を入庫
コンベアコントローラ31に出力するようになってい
る。入庫リセットスイッチ42は、作業者の操作に基づ
いてオン・オフし、そのオン時にはオン信号を入庫コン
ベアコントローラ31に出力するようになっている。
【0044】バーコードリーダRは、荷Wに記載された
バーコードBを読み取り、その読取データを入庫コンベ
アコントローラ31に出力するようになっている。読取
データには、正常読取データと異常読取データとがあ
る。正常読取データとは、バーコードBを正常に読み取
った時のデータであって、荷Wの品番及び数量等を示す
荷データである。異常読取データとは、バーコードBを
正常に読み取ることができなかった場合、即ち、読み取
りに失敗した時のデータであって、バーコードBを正常
に読み取ることができなかった旨を示すデータである。
例えばバーコードBがはがれていたり、汚れていたりす
る場合に、バーコードリーダRはバーコードBを正常に
読み取ることができず異常となる。
【0045】コンベア駆動モータ56(以下、単に「駆
動モータ56」という。)は、入庫コンベアコントロー
ラ31からの制御信号に基づいて駆動され、入庫コンベ
ア6を正転又は逆転させる。入庫コンベア6の正転時に
は、荷Wは入荷口8側から入庫ステーション9側へと搬
送される。入庫コンベア6の逆転時には、荷Wは入庫ス
テーション9側から入荷口8側へと搬送される。
【0046】報知ブザー57及び報知ランプ58は入庫
コンベアコントローラ31からの信号に基づいて起動さ
れる。荷在りセンサ14は、出荷口12上の荷Wを検出
するとオンし、そのオン信号を出庫コンベアコントロー
ラ31に出力するようになっている。荷在りセンサ11
は、出庫ステーション13上の荷Wを検出するとオン
し、そのオン信号を出庫コンベアコントローラ32に出
力するようになっている。
【0047】出荷完了スイッチ43は、作業者の操作に
基づいてオン・オフし、そのオン時にはオン信号を出庫
コンベアコントローラ32に出力するようになってい
る。出庫リセットスイッチ44は、作業者の操作に基づ
いてオン・オフし、そのオン時にはオン信号を出庫コン
ベアコントローラ32に出力するようになっている。
【0048】コンベア駆動モータ59(以下、単に「駆
動モータ59」という。)は、入庫コンベアコントロー
ラ31からの制御信号に基づいて駆動され、出庫コンベ
ア7を正転又は逆転させる。出庫コンベア7の正転時に
は、荷Wは出荷口12側から出庫ステーション13側へ
と搬送される。出庫コンベア7の逆転時には、荷Wは出
庫ステーション13側から出荷口12側へと搬送され
る。
【0049】入庫コンベアコントローラ31は、荷在り
センサ10からオン信号が出力されると、荷Wが入荷口
8にあると判断するようになっている。入庫コンベアコ
ントローラ31は、荷在りセンサ11からオン信号が出
力されると、荷Wが入庫ステーション9にあると判断す
るようになっている。
【0050】入庫コンベアコントローラ31は、荷在り
センサ10及び入荷スイッチ41が共にオンすると、駆
動モータ56を駆動して、入庫コンベア6を正転させ
る。この入庫コンベア6の正転時において入庫コンベア
コントローラ31は、荷在りセンサ11がオンすると、
入庫コンベア6を停止させるようになっている。
【0051】入庫コンベアコントローラ31は荷在りセ
ンサ11及び入庫リセットスイッチ42が共にオンする
と、駆動モータ56を駆動して、入庫コンベア6を逆転
させる。例えば、前記入庫コンベア6の正転によって荷
Wが入庫ステーション9まで搬送された後、バーコード
Bの読取異常により入庫リセットスイッチ42をオンす
ると、入庫コンベアコントローラ31は入庫コンベア6
を逆転させて、入庫コンベアの搬送方向を反転させ、荷
Wを入荷口8へと搬送するようになっている。
【0052】入庫コンベアコントローラ31は、入庫コ
ンベア6の逆転時において、荷在りセンサ10がオンす
ると、入庫コンベア6を停止させるようになっている。
例えば前記バーコードBの読取異常により入荷口8まで
搬送された荷Wに対して、再度バーコードBの読取を行
わせるために入荷確認スイッチ41をオンさせると、入
庫コンベア6は正転し、入庫コンベア6の搬送方向は元
の搬送方向に戻される。
【0053】入庫コンベアコントローラ31は、バーコ
ードリーダRから読取データが入力されると、その読取
データをコンベア制御コンピュータ55を介して在庫管
理コンピュータ51に入力する。
【0054】この場合、バーコードリーダRにて読み取
られた読取データが正常読取データである場合には、在
庫管理コンピュータ51は、その正常読取データと基準
読取データとが一致するか否かを判断するようになって
いる。通常、在庫管理コンピュータ51は最先に記憶さ
れた基準読取データ(最先基準読取データ)と比較す
る。在庫管理コンピュータ51は、前記正常読取データ
と最先基準読取データとが一致すれば、読取一致信号を
コンベア制御コンピュータ55を介して入庫コンベアコ
ントローラ31に出力するようになっている。在庫管理
コンピュータ51は、前記正常読取データと最先基準読
取データとが不一致であれば、読取異常信号としての読
取不一致信号をコンベア制御コンピュータ55を介して
入庫コンベアコントローラ31に出力するようになって
いる。
【0055】尚、在庫管理コンピュータ51は、前記バ
ーコードリーダRからの正常読取データと最先基準読取
データとが一致した場合には、その最先基準読取データ
を削除する。従って、最先基準読取データは、前記削除
された最先基準読取データの次に記憶された基準読取デ
ータとなり、最先基準読取データは順次更新される。
【0056】在庫管理コンピュータ51は、異常読取デ
ータが出力された時には、読取異常信号として読取失敗
信号をコンベア制御コンピュータ55を介して入庫コン
ベアコントローラ31に出力するようになっている。
【0057】入庫コンベアコントローラ31は、読取不
一致信号が出力されると、報知ブザー57及び報知ラン
プ58を起動して、作業者に報知する。この場合、報知
ランプ58は所定時間だけ点灯するとともに、報知ブザ
ー57は所定時間だけ鳴り続ける。
【0058】入庫コンベアコントローラ31は、読取失
敗信号が出力されると、報知ブザー57及び報知ランプ
58を起動して、作業者に報知する。この場合、報知ラ
ンプ58は所定時間だけ点滅するとともに、報知ブザー
57は報知ランプ58の点滅に合わせて断続的に音を出
す。即ち、報知ブザー57は報知ランプ58の点灯時の
みに音を出す。
【0059】出庫コンベアコントローラ32は、荷在り
センサ14からオン信号が出力されると、荷Wが出荷口
12にあると判断するようになっている。出庫コンベア
コントローラ32は、荷在りセンサ15からオン信号が
出力されると、荷Wが出庫ステーション13にあると判
断するようになっている。
【0060】出庫コンベアコントローラ32は、荷在り
センサ15及び出荷スイッチ43が共にオンすると、駆
動モータ56を駆動して、出庫コンベア7を逆転させ
る。この出庫コンベア7の逆転時において荷在りセンサ
14がオンすると、出庫コンベアコントローラ32は駆
動モータ56の駆動を中止して、出庫コンベア7の逆転
を停止させる。
【0061】出庫コンベアコントローラ32は出庫リセ
ットスイッチ44がオンすると、駆動モータ56を駆動
して、入庫コンベア6を正転させる。この入庫コンベア
6の正転時において荷在りセンサ15がオンすると、出
庫コンベアコントローラ32は駆動モータ56の駆動を
中止して、出庫コンベア7の正転を停止させる。
【0062】次に、自動倉庫における識別コード読取装
置における作用及び効果について説明する。この搬送シ
ステム1において、荷Wを入庫する場合には、まず、荷
置き場Kから入庫すべき荷Wを選択し、その荷Wのバー
コードBをバーコードリーダRxにて読み取る。する
と、バーコードリーダRxから読取データが在庫管理コ
ンピュータ51に出力される。在庫管理コンピュータ5
1はその読取データを入庫要求データとして受け取り、
読取データの示す荷Wを入庫すべき収納部3を検索し、
選択する。そして、その目的の収納部3を示すデータは
例えば在庫管理コンピュータ51のプリンタPrにて印
字される。作業者は、この印字結果を見てバーコードリ
ーダRxにて読み取った荷Wを目的の収納部3がある自
動倉庫Z1〜Z3(この場合、目的の収納部3がある自
動倉庫を自動倉庫Z1とする。)へフォークリフト47
によって搬送する。
【0063】そして、荷Wを第1自動倉庫Z1の入荷口
8上に載置する。すると、荷在りセンサ10が荷Wを検
出しオンする。次に、作業者は入荷スイッチ41をオン
する。即ち、入庫コンベアコントローラ31には、荷在
りセンサ10及び入荷スイッチ41から共にオン信号が
出力される。従って、入庫コンベアコントローラ31は
駆動モータ56を駆動して、入庫コンベア6を正転させ
る。すると、荷Wは入荷口8から入庫ステーション9へ
と荷Wを搬送する。
【0064】この搬送時において、バーコードリーダR
は荷WのバーコードBを読み取り、その読取データを入
庫コンベアコントローラ31に出力する。すると、入庫
コンベアコントローラ31はコンベア制御コンピュータ
55を介して在庫管理コンピュータ51にその読取デー
タを出力する。
【0065】この読取時において、バーコードリーダR
は正常にバーコードBを読み取った場合には、入庫コン
ベアコントローラ31に読取データとしての正常読取デ
ータを出力する。そして、入庫コンベアコントローラ3
1はその正常読取データをコンベア制御コンピュータ5
5を介して在庫管理コンピュータ51に出力する。する
と、在庫管理コンピュータ51は最先基準読取データ
と、バーコードリーダRにて読み取られた正常読取デー
タとが一致するか否かを比較する。
【0066】その比較の結果、最先基準読取データと正
常読取データとが一致している場合には、在庫管理コン
ピュータ51は読取一致信号をコンベア制御コンピュー
タ55を介して入庫コンベアコントローラ31に出力す
るとともに、その最先基準読取データを削除して、最先
基準読取データを更新する。入庫コンベアコントローラ
31は読取一致信号が出力されると、バーコードリーダ
Rにて読み取ったバーコードBが一致し、正しい目的の
荷Wの搬送を行っていると判断する。
【0067】そして、荷Wが入庫コンベア6の正転に基
づいて入庫ステーション9まで搬送されると、荷在りセ
ンサ11が荷Wの検出に基づいてオンし、入庫コンベア
コントローラ31は、入庫コンベア6の正転を停止し、
荷Wを入庫ステーション9に位置決めする。その後、ス
タッカクレーン5がクレーンコントローラ24の制御に
基づいて入庫ステーション9上の荷を受け取る。そし
て、スタッカクレーン5はクレーンコントローラ24の
制御に基づいて荷Wを目的の収納部3に収納する。
【0068】又、前記最先基準読取データと正常読取デ
ータとの比較の結果、最先基準読取データと正常読取デ
ータとが一致しなかった場合には、在庫管理コンピュー
タ51は読取不一致信号をコンベア制御コンピュータ5
5を介して入庫コンベアコントローラ31に出力する。
この最先基準読取データと正常読取データとが一致しな
い場合とは、例えば現在入庫すべき荷Wとは異なる荷W
が入庫コンベア6上に載置され、搬送されている場合等
である。
【0069】入庫コンベアコンピュータ51は、読取不
一致信号が出力されると、報知ブザー57及び報知ラン
プ58を起動する。この場合、報知ブザー57は所定時
間だけ鳴り続け、報知ランプ58は所定時間だけ点灯し
続ける。作業者は、この報知ブザー57及び報知ランプ
58の起動状態を判断して、バーコードBの読み取りが
不一致であったと判断する。
【0070】そして、荷Wが入庫コンベア6の正転に基
づいて入庫ステーション9まで搬送されると、荷在りセ
ンサ11が荷Wの検出に基づいてオンし、入庫コンベア
コントローラ31は、入庫コンベア6の正転を停止し、
荷Wを入庫ステーション9に位置決めする。
【0071】この荷Wが入庫ステーション9に位置決め
された状態において、作業者は、入庫リセットスイッチ
42をオンする。すると、入庫コンベアコントローラ3
1には、荷在りセンサ11及び入庫リセットスイッチ4
2から共にオン信号が出力される。従って、入庫コンベ
アコントローラ31は駆動モータ56を駆動して、入庫
コンベア6を逆転させて、その搬送方向を反転させる。
このため、入庫ステーション9に載置されている荷Wは
入荷口8へと搬送される。入荷口8まで荷Wが搬送され
ると、荷在りセンサ10がオンし、入庫コンベア6の逆
転を停止し、荷Wを入荷口8に位置決めする。
【0072】そして、作業者は前記印字結果等を参照し
ながら、入庫コンベア6の反転にて入荷口8に搬送され
た荷Wを、入庫すべき正しい目的の荷Wに載せ代える。
その荷Wの載せ代え後、作業者は入荷完了スイッチ41
をオンさせる。すると、前記同様、入庫コンベアコント
ローラ31は入庫コンベア6を正転させて、その搬送方
向を元の方向に戻し、荷Wを入荷口8から入庫ステーシ
ョン9へと搬送する。そして、その間にバーコードリー
ダRはバーコードBの読み取りを再度行う。
【0073】一方、前記バーコードリーダRによるバー
コードBの読み取り時において、バーコードリーダRが
正常にバーコードBを読み取らなかった(読取失敗の)
場合には、入庫コンベアコントローラ31に読取データ
として異常読取データを出力する。そして、入庫コンベ
アコントローラ31はその異常読取データをコンベア制
御コンピュータ55を介して在庫管理コンピュータ51
に出力する。
【0074】在庫管理コンピュータ51は、異常読取デ
ータが入力されると、バーコードリーダRでの読み取り
が失敗したと判断して、読取失敗信号をコンベア制御コ
ンピュータ55を介して入庫コンベアコントローラ31
に出力する。入庫コンベアコントローラ31は、読取失
敗信号に基づいて報知ブザー57及び報知ランプ58を
起動する。この場合、報知ランプ58は所定時間点滅す
るとともに、報知ブザー57は報知ランプ58の点滅に
合わせて、その報知ランプ58が点灯している時だけ断
続的に音を出す。作業者は、この報知ブザー57及び報
知ランプ58の起動状態を判断して、バーコードBの読
み取りに失敗したと判断する。
【0075】そして、作業者は、バーコードBの読み取
りの失敗が報知されると、荷Wが入庫ステーション9へ
と搬送された後、入庫リセットスイッチ42をオンす
る。すると、入庫コンベアコントローラ31には、荷在
りセンサ11及び入庫リセットスイッチ42から共にオ
ン信号が出力される。従って、入庫コンベアコントロー
ラ31は駆動モータ56を駆動して、入庫コンベア6を
逆転させて、その搬送方向を反転させる。このため、入
庫ステーション9に載置されている荷Wは入荷口8へと
搬送される。入荷口8まで荷Wが搬送されると、荷在り
センサ10がオンし、入庫コンベア6の反転を停止し、
荷Wを入荷口8に位置決めする。
【0076】この入荷口8へ荷Wが再度位置決めされる
と、作業者は荷WのバーコードBの検出面を清掃した
り、再度バーコードBを貼り付けることにより、バーコ
ードBをより読み取り易くした後、入荷スイッチ41を
オンする。すると、前記同様、入庫コンベアコントロー
ラ31は入庫コンベア6を正転させて、その搬送方向を
元に戻し、荷Wを入荷口8から入庫ステーション9へと
搬送し、その間にバーコードリーダRはバーコードBの
読み取りを行う。
【0077】尚、上記作用において、荷Wを第2,第3
自動倉庫Z1,Z2に入庫する場合にも、同様の作用を
有する。本実施の形態によれば、以下(イ)〜(リ)の
効果を有する。
【0078】(イ)入庫コンベア6による荷Wの入荷口
8から入庫ステーション9への搬送時において、バーコ
ードリーダRによるバーコードBの読み取りが正しく行
われなかった場合には、入庫コンベア6を逆転させて再
度荷Wを入荷口8まで搬送した後、入庫ステーション9
へ向けて荷Wの搬送を行う。従って、作業者は荷Wを再
度入荷口8まで搬送するために、例えば手で荷Wを搬送
する必要がなく、単に入庫リセットスイッチ42をオン
するだけでよいので、容易にバーコードBの再読み取り
ための作業を行うことができる。しかも、入庫リセット
スイッチ42の操作に基づいて、入庫コンベアコントロ
ーラ31が自動で荷Wを入荷口8まで搬送するので、作
業効率を高めることができる。更に、バーコードBを正
しく読み取ることができなかった事態に対して、迅速か
つ効率よく対処でき、搬送システムにおける搬送効率を
高めることができる。
【0079】(ロ)前記荷Wの搬送時において、バーコ
ードBの読み取りが正しくできなかった場合には、その
読み取りを正しく行うことができなかった荷Wに対して
直ちに再度バーコードBの読み取り作業を行う。従っ
て、搬送すべき荷Wの順番を変えることなく、順次荷W
を搬送させることができる。このため、荷Wを搬送する
順番が変化したことによる入庫コンベアコントローラ3
1等の制御の変更等を行う必要がない。
【0080】しかも、荷Wは自動倉庫1に入庫されるの
で、荷Wの搬送する順番が変更されると、自動倉庫1の
スタッカクレーン5を制御するリモートコントローラ5
4及びクレーンコントローラ24側の制御内容を変更す
る必要がある。しかし、荷Wの順番は変更されないの
で、入庫コンベアコントローラ31側の制御のみなら
ず、搬送システム1全体の制御を簡素化できる。従っ
て、例えば従来に示すバーコードの読み取りが正しくで
きなかった荷Wを自動倉庫の収納部やリジェクトライン
に逃がす場合に比べて、その制御を簡素化できる。
【0081】(ハ)入庫コンベア6による荷Wの搬送時
において、バーコードリーダRがバーコードBの読み取
りに失敗した時には、報知ブザー57及び報知ランプ5
8によって、バーコードBの読み取りの失敗が作業者に
報知されるので、作業者は容易且つ確実にバーコードB
の読み取りの失敗を認識することができる。従って、作
業者はバーコードBの清掃や貼り付け等のバーコードB
の読取失敗時の処置を迅速且つ確実に行うことができ、
荷Wの搬送効率を高めることができる。 (ニ)入庫コンベア6による荷Wの搬送時において、在
庫管理コンピュータ51はバーコードリーダRからの正
常読取データと最先基準読取データとを比較することに
より、入庫すべき荷Wが正しい荷Wか否かを容易に判断
できる。従って、正確に正しい荷Wを自動倉庫1に搬送
及び入庫できる。一方、正しい荷Wが搬送されていない
時には、報知ブザー57及び報知ランプ58等により作
業者に報知されるので、容易且つ確実に入庫コンベア6
上に入庫すべき正しい荷Wが載置されていないことを判
断できる。従って、作業者は、入庫コンベア6上の荷W
を載せ代える等の正しい荷Wが載置されていない時の処
置を迅速且つ確実に行うことができ、荷Wの搬送効率を
高めることができる。
【0082】(ホ)前記在庫管理コンピュータ51に予
め記憶された基準読取データは、在庫管理コンピュータ
51に接続されたバーコードリーダRxにて読み取られ
るので、容易に基準読取データを記憶することができ
る。
【0083】(ヘ)上記実施の形態では、在庫管理コン
ピュータ51に予め入庫すべき荷Wの基準読取データが
入力され、最先基準読取データとバーコードリーダRか
らの読取データとの比較を行っている。従って、在庫管
理コンピュータ51は基準読取データを入庫要求データ
として使用して迅速に入庫作業指示データを作成でき
る。そして、この入庫作業の指示を行う在庫管理コンピ
ュータ51にて、前記最先基準読取データとバーコード
リーダRからの読取データとの比較を行っているので、
読取の失敗及び不一致等の異常があった場合には、その
異常に対応するための作業指示を迅速に出すことがで
き、荷Wの搬送効率を高めることができる。
【0084】(ト)入庫コンベア6の入庫ステーション
9まで搬送された荷Wを、再度バーコードBの読み取り
を行うために入庫コンベア6を逆転させる時には、作業
者は入庫リセットボタン42をオンする。従って、作業
者は入庫ステーション9上の荷Wの状態を確認しながら
最適な又は好きなタイミングで入庫リセットボタン42
をオンすることにより荷Wを入荷口8まで搬送させるこ
とができる。
【0085】(チ)上記(ト)に示すように、再度入荷
口8まで搬送された荷Wを入庫ステーション9へと搬送
させる場合には、作業者は入荷完了スイッチ41をオン
する。従って、作業者は入荷口8上の荷Wの状態を確認
しながら最適な又は好きなタイミングで入荷完了スイッ
チ41をオンすることにより荷Wを入庫ステーション9
まで搬送させることができる。例えば荷Wを載せ代えた
り、バーコードBを清掃したり、貼り替えた後、入荷完
了スイッチ41をオンして、荷Wを入庫ステーション9
まで搬送できる。
【0086】(リ)自動倉庫1の直前に設けられた入庫
コンベア6による荷Wの搬送中にて、当該入庫される荷
WのバーコードBを読み取り、その読取データに基づい
て入庫される荷Wが正しい目的の荷Wであるか否かを確
認している。従って、入庫される荷Wが目的の荷である
か否かを、自動倉庫1への入庫直前に確認でき、正確に
自動倉庫1に目的の荷Wを入庫できる。このため、在庫
管理コンピュータ51による在庫管理をより正確に行う
ことができる。
【0087】尚、本発明は、上記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜
に変更して次のように実施してもよい。 (1)上記実施の形態では、入庫コンベアコントローラ
31に入荷確認スイッチ41及び入庫リセットスイッチ
42等が接続され、各スイッチ41,42からのオン信
号等に基づいて入庫コンベアコントローラ31がバーコ
ードBの読取異常時における入庫コンベア6を制御し
た。
【0088】これを、例えば各入荷確認スイッチ41及
び入庫リセットスイッチ42をコンベア制御コンピュー
タ55に接続し、バーコードBの読取異常時にはコンベ
ア制御コンピュータ51が入庫コンベア6に対する制御
の指示(作業データ)を入庫コンベアコントローラ31
に出力するように構成してもよい。この場合、その出力
された作業データに基づいて、クレーンコントローラ3
1は上記の実施の形態と同様の動作を入庫コンベア6に
行わせる。尚、コンベア制御コンピュータ51が搬送制
御手段、反転制御手段及び戻し制御手段を構成する。
【0089】(2)上記実施の形態において、バーコー
ドBの読み取りが失敗したか否かを入庫コンベアコント
ローラ31又はコンベア制御コンピュータ55にて行っ
てもよい。この場合、迅速にバーコードBの読み取りの
失敗を判断でき、作業者に読み取り失敗を報知でき、読
み取り失敗時の処置を行うことができる。
【0090】(3)上記実施の形態において、入庫時の
荷Wの搬送のみならず、出庫時の荷Wの搬送にも応用で
きる。この場合、例えば出庫コンベア7にバーコードリ
ーダを設け、出庫される荷WのバーコードBを読み取る
ことにより、出庫される荷Wが出庫すべき目的の荷Wで
あるか否かを判断できるので、正確に荷Wを出庫でき
る。
【0091】(4)上記実施の形態では、バーコードB
の読み取り異常時には、入荷完了スイッチ41及び入庫
リセットスイッチ42を作業者が操作して、各入荷完了
スイッチ41及び入庫リセットスイッチ42からのオン
信号に基づいて、入庫コンベアコントローラ31が入庫
コンベア6を制御した。
【0092】これを、入荷口8から入庫ステーション9
への荷Wの搬送時において、在庫管理コンピュータ51
からの読取不一致信号及び読取失敗信号が入庫コンベア
コントローラ31に出力された時には、入庫ステーショ
ン9に到達後、入庫コンベアコントローラ31は自動で
入荷口8へ向かって荷Wを搬送させる。そして、入荷口
8到達後、入庫コンベアコントローラ31は自動で入庫
ステーション9へ向かって荷W搬送させてもよい。この
場合、より搬送効率を高めることができる。
【0093】(5)上記実施の形態において、読取不一
致信号及び読取失敗信号が出力された時には、入庫コン
ベアコントローラ31は入庫ステーション9の到達前に
入庫コンベア6の駆動を停止し、入庫コンベア6を逆転
して、その搬送方向を反転させてもよい。更に、その搬
送方向の反転後において、入荷口8到達前に、入庫コン
ベア6の搬送方向を元に戻して、荷WのバーコードBの
読み取りを再度行うように制御してもよい。この場合、
バーコードBの再読み取りを迅速に行うことができる。
【0094】(6)上記実施の形態において、識別コー
ドとしてバーコードBに代えて、文字・数字列を読み取
るように構成してもよい。 (7)上記実施の形態において、在庫管理コンピュータ
51のディスプレイ53にバーコードBの読み取りの異
常、即ち、読取結果の不一致又は読取の失敗等を表示し
てもよい。この場合、管理室45にいる管理者や作業者
は、ディスプレイ53の表示を視認することにより、読
み取りの異常を迅速に認識することができる。即ち、管
理室45側でも、読み取りの異常を迅速に認識できる。
【0095】(8)上記実施の形態において、入荷確認
スイッチ41、入庫リセットスイッチ42、出荷確認ス
イッチ43及び出庫リセットスイッチ44はボタンであ
ってもよい。この場合、各スイッチ41〜44は作業者
等に押されることによりオン・オフする。
【0096】(9)上記実施の形態において、在庫管理
コンピュータ51に記憶される基準読取データは、例え
ばキーボード52等から入力してもよい。 (10)上記実施の形態において、バーコードRによる
バーコードBの読取に異常があった場合に、例えばコン
ベア制御盤33のキーボード34やリモート操作盤21
のキーボード22から、バーコードBが示すデータを入
力してもよい。この場合、在庫管理コンピュータ51
は、キーボード22,34等から入力されたバーコード
Bが示すデータと、最先基準読取データとを比較する。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
によれば、識別コードの読み取りが正しくできなかった
場合でも、迅速に識別コードの読み取りを再度行わせる
ことができ、荷の搬送効率を高めることができる。
【0098】請求項2記載の発明によれば、識別コード
の読み取りを正常に行われたか否かを判断し、識別コー
ドの読み取りに失敗した時には、迅速に再度識別コード
の読み取りを行わせることができ、荷の搬送効率を高め
ることができる。
【0099】請求項3記載の発明によれば、第1読取手
段にて読み取られた読取データと予め記憶された基準読
取データとを比較することにより、正しい目的の荷を搬
送しているか否かを容易に判断でき、目的の荷を迅速且
つ確実に搬送できる。
【0100】請求項4記載の発明によれば、基準識別デ
ータは第2読取装置により基準識別データが読み取られ
るので、容易に判断手段に基準識別データを記憶させる
ことができる。
【0101】請求項5記載の発明によれば、判断手段は
在庫管理コンピュータであるので、記憶された基準識別
データに基づいて荷の入庫又は出庫作業を行わせる作業
指示データを作成できるとともに、例えば読取の不一致
及び失敗等の異常時にはその異常に対応するための指示
を各制御機器等に迅速に出すことができ、より搬送効率
を高めることができる。
【0102】請求項6記載の発明によれば、前記反転制
御手段は読取異常信号が出力されると、識別コードの読
取の異常であるとして報知手段を起動するので、作業者
は容易に識別コードの読取の異常を知ることができる。
【0103】請求項7記載の発明によれば、例えば作業
者の反転スイッチの操作に基づいて搬送装置の搬送方向
を反転できるので、例えば作業者の異常等に対処する作
業状態に応じて最適なタイミングで搬送方向を反転させ
ることができる。
【0104】請求項8記載の発明によれば、例えば作業
者の戻しスイッチの操作に基づいて搬送装置の搬送方向
を元に戻して再度識別コードの読取作業を行わせること
ができるので、作業者の異常等に対処する作業状態に応
じて最適なタイミングで搬送方向を元に戻すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 搬送システムを示す概略構成図。
【図2】 搬送システムを示す電気ブロック図。
【符号の説明】
2a,2b…枠組棚、3…収納部、6…搬送装置として
の入庫コンベア、31…反転制御手段及び戻し制御手段
を構成するとともに、搬送制御手段としての入庫コンベ
アコントローラ、41…戻し制御手段を構成する戻しス
イッチとしての入荷確認スイッチ、43…反転制御手段
を構成する反転スイッチとしての入庫リセットスイッ
チ、51…判断手段としての在庫管理コンピュータ、5
7…反転制御手段を構成する報知ブザー、58…反転制
御手段を構成する報知ランプ、W…荷、B…識別コード
としてのバーコード、Z1〜Z3…第1〜第3自動倉
庫、R…第1読取手段としてのバーコードリーダ、Rx
…第2読取手段としてのバーコードリーダ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷を収納するための複数の収納部を備え
    た枠組棚と、 前記収納部に対して荷の入庫又は出庫を行うために、当
    該荷の搬送を行う搬送装置と、 前記搬送装置を駆動制御する搬送制御手段と、 その搬送装置の搬送経路上に設けられ、搬送される荷に
    記載された当該荷を識別する識別コードを読み取るため
    の第1読取手段と、 前記第1読取手段からの読取データが正しいか否かを判
    断し、正しくない時には、読取異常信号を出力する判断
    手段と、 前記判断手段からの読取異常信号に基づいて、搬送装置
    の搬送方向を反転させるための信号を前記搬送制御手段
    に出力する反転制御手段と、 前記反転した搬送方向への荷の搬送中において、搬送中
    の荷が第1読取手段を通過した後、前記搬送装置の搬送
    方向を元の搬送方向へと戻すための信号を搬送制御手段
    に出力する戻し制御手段とを備えた自動倉庫における識
    別コード読取装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段は、第1読取手段が識別コ
    ードを正常に読み取ることができたか否かを判断し、正
    常に読み取ることができていない時には読取異常信号と
    して読取失敗信号を出力する請求項1記載の自動倉庫に
    おける識別コード読取装置。
  3. 【請求項3】 前記判断手段には搬送される荷の識別コ
    ードの示す識別データが予め記憶され、判断手段はその
    記憶された識別データと第1読取手段にて読み取られた
    読取データとが一致するか否かを判断し、一致していな
    い時には読取異常信号として読取不一致信号を出力する
    請求項1又は2記載の自動倉庫における識別コード読取
    装置。
  4. 【請求項4】 前記判断手段には識別コードを読み取る
    ための第2読取装置が接続され、前記判断手段に予め記
    憶された識別データは当該第2読取装置によって読み取
    られる請求項3記載の自動倉庫における識別コード読取
    装置。
  5. 【請求項5】 前記判断手段は、自動倉庫の在庫を管理
    する在庫管理コンピュータである請求項4記載の自動倉
    庫における識別コード読取装置。
  6. 【請求項6】 前記反転制御手段は読取異常信号に基づ
    いて識別コードの読取の異常を報知するための報知手段
    を備えた請求項1〜5記載の自動倉庫における識別コー
    ド読取装置。
  7. 【請求項7】 前記反転制御手段は、搬送装置の搬送方
    向を搬送させるための信号を出力させる反転スイッチを
    備えた請求項6記載の自動倉庫における識別コード読取
    装置。
  8. 【請求項8】 前記戻し制御手段は、搬送装置の搬送方
    向を元に戻すための信号を出力させる戻しスイッチを備
    えた請求項1〜7記載の自動倉庫における識別コード読
    取装置。
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