JP4023193B2 - 搬送システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品を搬送車を用いて所定のステーションに搬送する搬送系と、物品を自動倉庫に一時収納して保管する保管系とを備えた搬送システムに関し、詳しくは、自動倉庫に物品を入庫する際の入庫制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、物品を搬送車を用いて所定のステーションに搬送する搬送系と、物品を自動倉庫に一時収納して保管する保管系とを備えた搬送システムが知られている。該搬送システムは各系毎にコントローラを有し、全系のコントローラは統合コントローラによって統合管理されている。
前記保管系の自動倉庫は入出庫口にステーションを備え、該ステーションを介して搬送車と物品の受け渡しを行っている。特に、入庫ステーションにはIDリーダが搭載され、入庫する物品に付されたID情報の読み取りが行われている。そして、読み取ったID情報を、自動倉庫コントローラ経由で統合コントローラに送信する。統合コントローラは、ID情報を基に、入庫指令を作成し、自動倉庫コントローラに送信する。自動倉庫コントローラは、受信した入庫指令を元に、自動倉庫に物品を入庫するように制御する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、作業者が、物品のID情報を人手で入力データを作成して入庫させることがあり、入力ミスにより、同じID情報の物品がデータ上で複数生じることがある。この結果、データを入力ミスされた製品は、本来と違う加工場所に搬送され、予定と違う製品となってしまう問題があった。また、入庫された自動倉庫内に同じID情報の物品が複数あると、そのIDの物品を出庫する際に、どちらの物品を出庫させれば良いか自動倉庫コントローラが判断できずに保管システムが停止する可能性があった。
そこで、入力ミス等により同じID情報が管理データ上複数できたまま物品が処理されるのを防ぐことができる搬送システムを提供することが課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
まず、請求項1に記載のように、物品を所定の場所に搬送する搬送車と、物品を一時収納する自動倉庫と、搬送車および自動倉庫の全体を管理するコンピュータ装置である統合コントローラと、を備えた搬送システムにおいて、
各物品には各物品に固有の情報として重複して存在することのないID情報が付され、
統合コントローラには、搬送車の搬送指令や自動倉庫の在庫情報が、物品のID情報を含む管理データとして記憶され、
自動倉庫の搬送車による物品の入庫口には、物品に付されたID情報を読み取るID読取手段が設けられ、
統合コントローラは、物品を入庫する際に、ID読取手段により物品のID情報を読み取り、読み取りを実行した物品のID情報と、他の物品の管理データ上におけるID情報とに重複がないか検査する重複検査を実行し、
統合コントローラは、重複検査でID情報の重複が判明すると、ID情報を読み込んだ物品のID情報を正しいものとして、ID情報が重複している他の物品の管理データ上のID情報をダミーIDに変更するようになっており、ダミーIDに変更される物品が搬送中であって、管理データ上のID情報が搬送指令に含まれる場合、ダミーIDに変更される物品の搬送指令を実行している搬送車に対して、搬送指令を取り消して、代わりにダミーIDにより作成された新しい搬送指令を割り付け、新しい搬送指令が割り付けられた搬送車が自動倉庫に到達すると、その搬送車が搬送している物品のID情報をID読取手段により読み取る。
【0005】
あるいは、請求項2に記載のように、統合コントローラは、ダミーIDに変更される物品の搬送指令を実行している搬送車に対して、ダミーIDにより作成された新しい搬送指令の搬送先として、当該搬送車の現在位置から最寄りの自動倉庫を選択する。
【0006】
そして、請求項3に記載のように、物品を所定の場所に搬送する搬送車と、物品を一時収納する自動倉庫と、搬送車および自動倉庫の全体を管理するコンピュータ装置である統合コントローラと、を備えた搬送システムにおいて、
各物品には各物品に固有の情報として重複して存在することのないID情報が付され、
統合コントローラには、搬送車の搬送指令や自動倉庫の在庫情報が、物品のID情報を含む管理データとして記憶され、
自動倉庫の搬送車による物品の入庫口には、物品に付されたID情報を読み取るID読取手段が設けられ、
統合コントローラは、物品を入庫する際に、ID読取手段により物品のID情報を読み取り、読み取りを実行した物品のID情報と、他の物品の管理データ上におけるID情報とに重複がないか検査する重複検査を実行し、
統合コントローラは、重複検査でID情報の重複が判明すると、ID情報を読み込んだ物品のID情報を正しいものとして、ID情報が重複している他の物品の管理データ上のID情報をダミーIDに変更するようになっており、ダミーIDに変更される物品が自動倉庫に収納されている場合、ダミーIDに変更される物品は、ID情報がダミーIDに変更された後、再入庫され、管理データ上のID情報がダミーIDからID読取手段で読み取られたID情報に変更される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例である搬送システム1について、図1、図2を用いて説明する。図1は搬送システム1のコンピュータシステム構成を示す模式図であり、図2は作業場9におけるシステム集合2の構成を示す模式図である。
【0008】
搬送システム1には、搬送車システム3および物品収納システム4が、それぞれ少なくとも一つずつは備えられ、これらのシステムを統合管理するための統合コントローラ5も備えられている。
搬送車システム3は、搬送車10(10A又は10B)を用いて、例えば、液晶板が収納されたカセットや、半導体が収納されたカセット等の物品12を所定の場所に搬送する系であり、少なくとも一台の搬送車10と、各搬送車10の作動を管理する搬送車コントローラ6とを備えている。
物品収納システム4は、物品12を一時収納して保管する系であり、少なくとも一つの自動倉庫8と、各自動倉庫8の作動を管理する自動倉庫コントローラ7とを備えている。
【0009】
統合コントローラ5、搬送車コントローラ6、自動倉庫コントローラ7は、いずれもコンピュータ装置であり、入出力装置、演算装置(CPU)、記憶装置、前記各装置の制御装置を備えている。
【0010】
図1に示すように、統合コントローラ5は上位のコントローラであり、搬送車コントローラ6および自動倉庫コントローラ7は下位のコントローラである。
搬送車コントローラ6は搬送車システム3を管理するものであり、自動倉庫コントローラ7は物品収納システム4を管理する。そして、統合コントローラ5は、搬送車コントローラ6と自動倉庫コントローラ7との全体を管理することで、搬送車システム3および物品収納システム4からなるシステム集合2を統合管理可能である。
【0011】
搬送システム1は、物品12の加工・製造を行う作業場において、物品12の搬送を管理するシステムである。本実施例の搬送システム1では、複数の作業場9において、物品12の搬送管理が可能なシステムとしている。
【0012】
図2には、作業場9の一例が示されており、該作業場9内には、物品12を一時収納して保管する自動倉庫8・8・・・が設けられている。自動倉庫8は自動で物品12の入出庫および保管が可能な倉庫であり、その構成については後述する。そして、自動倉庫8毎に、物品12の加工・製造の一工程が行われる小作業場9aが設けられる。
【0013】
小作業場9a内には、物品12の加工・製造の一工程を処理する処理装置11・11・・・と、工程内搬送車10A・10A・・・とが配置される。そして、自動倉庫8に保管された物品12が工程内搬送車10Aにより処理装置11まで搬送されて加工処理され、加工の終了した物品12が再び工程内搬送車10Aにより自動倉庫へと搬送される。
自動倉庫8・8間は軌道13によって接続されており、該軌道13上を走行する工程間搬送車10Bにより、自動倉庫8・8間での物品12の搬送が行われる。ある工程の加工処理が終了した物品12は自動倉庫8内に保管されているが、この物品12を次の工程の加工処理を行うため、工程間搬送車10Bにより、次の工程の小作業場9aと接続している自動倉庫8へ向けて搬送する。
【0014】
搬送車システム3は、本実施例の構成では、工程内搬送車システム3Aと、工程間搬送車システム3Bとからなる。工程内搬送車システム3Aは、少なくとも一台の工程内搬送車10Aと、工程内搬送車コントローラ6Aとを備えている。工程間搬送車システム3Bは、少なくとも一台の工程間搬送車10Bと、工程間搬送車コントローラ6Bとを備えている。
また、物品収納システム4は、少なくとも一つの自動倉庫8と、自動倉庫コントローラ7とを備えている。
【0015】
作業場9には、本実施例の構成では、一つの物品収納システム4と、一つの工程間搬送車システム3Bと、複数の工程内搬送車システム3Aとが備えられている。この作業場9内にあるシステムの全体を、システムユニット2aとする。一つの独立した作業場に適用される搬送のシステムとしては、この構成に限定されるものではなく、例えば複数の物品収納システム4を含むような構成であってもよい。
【0016】
前述したように、搬送車システム3および物品収納システム4の全体からシステム集合2が構成されるが、該システム集合2の一部または全体によって、各作業場9での物品12の搬送が管理される。本実施例では、一つの作業場9の搬送管理をシステムユニット2aが担当し、システム集合2全体では複数の作業場の搬送管理が可能となっている。つまり、システム集合2は、複数のシステムユニット2aから構成される。
【0017】
前記自動倉庫8について、図3を用いて説明する。図3は自動倉庫8の構成を示す概略図である。
自動倉庫8内には、物品12を収納する棚31・31・・・が多数設けられる共に、棚31上に物品12を移載するためのスタッカクレーン32が備えられている。棚31・31・・・は、スタッカクレーン32の走行経路に対する左右両側に配置され、それぞれ上下に複数段設けられている。
【0018】
スタッカクレーン32には、走行台車34上にマスト35が立設され、マスト35に沿って上下昇降可能に移載装置36が設けられている。移載装置36は物品12をすくい取ることで、物品12を移載可能である。
また、自動倉庫8の入出庫口には、それぞれステーション33・33が配置されており、該ステーション33は自動倉庫8の側方へ突出している。ステーション33には、物品12を載置して、ステーション33の長手方向に走行可能な載置台車39が設けられ、該ステーション33を介して、搬送車10に運ばれてきた物品12が自動倉庫8内部へと収納され、また、自動倉庫8内部の物品12が搬送車10へと移載される。
【0019】
ステーション33・33は、本実施例の自動倉庫8では、自動倉庫8の上下に設けられ、何れも入庫口側のステーション33には、物品12に付されたID情報を読み取る手段としてIDリーダ41が搭載されている。
下側のステーション33により、自動倉庫8と床上の搬送車である工程内搬送車10Aとの間で、物品12の移載が可能となる。また、上側のステーション33により、自動倉庫8と天井の搬送車である工程間搬送車10Bとの間で、物品12の移載が可能となる。
【0020】
工程内搬送車10Aには、前記移載装置36と同種であるすくい取り式の移載装置37が設けられており、自動倉庫8より物品12を受け取って走行して、処理装置11に移載する。物品12の加工処理が終了すると、工程内搬送車10Aは処理装置11より物品12を受け取って、再び自動倉庫8に移載する。
また、工程間搬送車10Bには、移載装置38として、物品12を把持するチャック機構が設けられており、物品12を自動倉庫8・8間で移載可能である。工程間搬送車10Bは、空中に掛け渡した軌道13上を走行する。
【0021】
次に、自動倉庫8への物品12の入庫について2つの実施例を説明する。
まず、第1実施例であるが、図4に示すように、搬送車10により搬送された物品12は入庫側のステーション33に載置され、IDリーダ41により該物品12に付されたID情報の読み取りが行われて(ステップS1)、この読み取られた物品12のID情報は、自動倉庫コントローラ7で処理される。すなわち、この実際に読み取ったID情報と、予め統合コントローラ5から送信された、この入庫予定の物品12に対する入庫指令に含まれるID情報とを照合させ(ステップS2)、この照合が一致した場合に(ステップS3)、移載装置39を作動させて、該物品12を自動倉庫8内に入庫させている(ステップS4)。
【0022】
また、前記照合が一致しない場合は(ステップS3)、前記実際に読み取ったID情報を該自動倉庫コントローラ7から統合コントローラ5へ送信し(ステップS5)、該統合コントローラ5で、この実際に読み取ったID情報と、予め該統合コントローラ5から送信した、この入庫予定の物品12に対する入庫指令に含まれるID情報とを照合させ(ステップS6)、この照合が一致した場合には(ステップS7)、前記ステップS3に戻って、もう一度、自動倉庫コントローラ7で照合を行い、この照合も一致しない場合は(ステップS7)、該統合コントローラ5で、実際に読み取ったID情報に基づく、新たな入庫指令を作成し直し(ステップS8)、該新たな入庫指令を該自動倉庫コントローラ7へ送信する(ステップS9)。
【0023】
このように実際に読み取ったID情報と、新たな入庫指令に基づくID情報とを強制的に一致させておき、自動倉庫コントローラ7では、前記同様に、実際に読み取ったID情報と、統合コントローラ5から送信された、新たな入庫指令に含まれるID情報との照合が行われ、このときは照合が一致しているために(ステップS10)、該物品12は自動倉庫8内に入庫される(ステップS4)。
【0024】
次に、第2実施例であるが、図5に示すように、搬送車10により搬送された物品12は入庫側のステーション33に載置され、IDリーダ41により該物品12に付されたID情報の読み取りが行われて(ステップT1)、この読み取られた物品12のID情報は、自動倉庫コントローラ7で処理される。すなわち、この実際に読み取ったID情報と、予め統合コントローラ5から送信された、この入庫予定の物品12に対する入庫指令に含まれるID情報とを照合させ(ステップT2)、この照合が一致した場合に(ステップT3)、移載装置39を作動させて、該物品12を自動倉庫8内に入庫させている(ステップT4)。
【0025】
また、前記照合が一致しない場合は(ステップT3)、前記自動倉庫コントローラ7で、前記実際に読み取ったID情報に基づく、新たな入庫指令を作成し直し(ステップT5)、該新たな入庫指令を統合コントローラ5へ送信する(ステップT6)。
【0026】
このように実際に読み取ったID情報と、新たな入庫指令に基づくID情報とを強制的に一致させ、物品12を自動倉庫8内に入庫させる(ステップT4)。
【0027】
なお、前記第1実施例、及び第2実施例の何れの場合も、入庫後、前記統合コントローラ5では、前記実際に読み取ったID情報と、該統合コントローラ5が統括管理する系全体に存在する物品12のID情報との重複がないかの確認が行われる。このID情報は各物品12に固有の情報であり、本来、重複して存在することはなく、仮に今入庫したばかりの物品12のID情報と、同じID情報で認識された物品12が存在するとすれば、この同じID情報で認識された物品12は、自らが持つID情報と異なるID情報で認識されていることとなり、誤った情報で管理され、正しく目的地へ搬送されない。
【0028】
前記第1実施例、前記第2実施例は、自動倉庫コントローラ7で、予め統合コントローラ5から送信されていた入庫指令に含まれるID情報と、IDリーダ41により実際に読み込んだID情報とを比較する重複検査を行い、異なっていた場合に新しいIDで入庫指令を作成するようにしているが、IDリーダ41で読み込んだID情報により入庫指令を作成し、入庫指令を作成する際に、ID情報の重複検査をするようにしても良い。このように、入庫指令をIDリーダ41で読み込んだID情報により作成することで、入庫時のエラーの発生を防ぐことができる。
【0029】
例えば、搬送車10により自動倉庫8に物品12が搬送されると、図6に示すように、自動倉庫8のIDリーダ41により物品12のID情報を読み取り(ステップU1)、読み取ったID情報を、自動倉庫コントローラ7から統合コントローラ5に送信する(ステップU2)。統合コントローラ5は、受信したID情報と、統合コントローラ5に設けられている記憶手段に記憶している、搬送指令や在庫情報等の管理データ上に含まれている他のID情報と重複がないか検査する(ステップU3)。重複がなければ、統合コントローラ5は、受信したID情報を正しいものとし、送信されたID情報を基に入庫指令を作成し(ステップU4)、それを記憶手段に記憶し、作成した搬送指令を自動倉庫コントローラ7に送信する(ステップU5)。搬送指令を受信した自動倉庫コントローラ7は、物品12を入庫する。
【0030】
もし、重複があった場合は、統合コントローラ5は、受信したID情報を正しいものとし、送信されたID情報を基に入庫指令を作成し(ステップU6)、それを記憶手段に記憶し、作成した搬送指令を自動倉庫コントローラ7に送信する(ステップU7)。重複があった場合でも、ID情報を読み込んだ物品12を入庫するというステップは、同じであるが、前記入庫指令の作成に加えて、重複している搬送指令や入庫情報等の管理データ上のID情報の変更を行う。変更の前に、記憶手段に記憶している管理データ上のID情報が、搬送中の物品12に付されている(搬送指令に含まれている)か、自動倉庫8に入庫中の物品12かを先ずチェックする(ステップU8)。
【0031】
搬送中で有れば、その搬送指令を取り消す指令を搬送車コントローラ6に送信するとともに(ステップU9)、記憶手段に記憶している搬送指令を取り消す。そして、ダミーIDで同じ搬送車10に対して同じ搬送先で搬送指令を作成するとともに(ステップU10)、その搬送指令を記憶し、その搬送指令を搬送車コントローラ6に送信する(ステップU11)。
【0032】
搬送車コントローラ6は、搬送指令の取り消し指令を受信すると、搬送指令を実行していた搬送車10に搬送指令の取り消し指令を送信する。次に、ダミーIDの搬送指令が送られてくるので、ダミーIDの搬送指令をその搬送車10に割り付ける。ダミーIDの搬送指令が割り付けられた物品12は、搬送が中断されることなく、当初目的の自動倉庫8に搬送される。なお、ダミーIDで搬送指令を作成する場合、搬送先を、搬送車10の現在位置から、最寄りの自動倉庫8を選択し、その自動倉庫8にするようにしても良い。
【0033】
物品12は、目的の搬送先の自動倉庫8に到着すると、再度IDリーダ41でID情報が読み込まれ、正しいID情報で入庫指令が作成され、自動倉庫8に入庫される。
そして、統合コントローラ5は、本来搬送予定の物品12に対して新たに搬送指令を作成し、目的の自動倉庫8へ搬送するように制御する。
【0034】
重複があっても搬送中でなければ、統合コントローラ5は、重複している物品12の在庫情報のID情報をダミーIDに変えるID情報変更指示を自動倉庫コントローラ7に送信するとともに(ステップU12)、それを記憶手段に記憶する。ダミーIDに変更された物品12は、自動倉庫8の入庫エラーとして処理される。入庫エラーの処理として、例えば、ダミーIDに変更された物品12を、再入庫させて(ステップU13)、在庫情報のID情報をIDリーダ41で読み取ったものに変更するようにする。具体的には、統合コントローラ5がダミーIDに変更された物品12に対して出庫指示を作成し、自動倉庫コントローラ7に送信する。自動倉庫コントローラ7は、スタッカータレーン32などを制御してその物品12を出庫する。出庫が完了すると、統合コントローラ5は、ダミーIDの物品12を再入庫させるべく、ダミーIDの物品12に対して入庫口への搬送指令を作成し、搬送車コントローラ6に送信する。搬送車コントローラ6は、搬送車10に搬送指令を割り付ける。搬送指令が割り付けられた搬送車10は、出庫口から入庫口までダミーIDの物品12を搬送する。そして、搬送車10から入庫口に物品12が移載されると、IDリーダ41が作動し、正しいID情報が読み取られる。自動倉庫コントローラ7は、そのID情報を統合コントローラ5に送信し、統合コントローラ5は、正しいID情報で入庫指令を作成し、自動倉庫コントローラ7に送信する。自動倉庫コントローラ7は、その物品12を入庫し、在庫情報を更新する。そして、更新結果を統合コントローラ5に送信する。このようにすることにより、ダミーIDの物品12は、再入庫されて在庫情報が正しいものに変更されるようになっている。なお、ダミーIDの物品12を出庫口から入庫口に搬送するのに搬送車10を用いたが、入庫口と出庫口との間に、コンベアなどの搬送手段を設けるようにしても良い。また、入庫エラーとして、ID情報不明品として特定の棚に移動させ、例えば、作業者がマニュアル操作で、出庫処理し、ID情報を入力し直して再入庫するようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】
本発明では、以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
まず、請求項1、2に記載の発明にあっては、物品が入庫される度に、入力ミスなどによりID情報の重複した物品が有れば、検査することができる。この結果、入力ミスされた物品が間違って処理されるのを防ぐことができ、搬送システムの信頼性が高まる。また、同じIDの物品が一つの自動倉庫に重複して収納され、出庫させる際に、どちらの物品を出庫させればよいか判断できずに自動倉庫が停止する等のトラブルを防ぐことができる。また、ID情報が重複していた場合、ID読取手段で読み取った物品のID情報を正しいものとすることで、他の物品のデータを入力ミスと判断することができ、入力ミスと判断した物品が搬送中であっても、搬送車の物品のデータ上のID情報をダミーIDに変更し、物品を搬送し続けることができる。
【0037】
そして、請求項3に記載の発明にあっては、物品が入庫される度に、入力ミスなどによりID情報の重複した物品が有れば、検査することができる。この結果、入力ミスされた物品が間違って処理されるのを防ぐことができ、搬送システムの信頼性が高まる。また、同じIDの物品が一つの自動倉庫に重複して収納され、出庫させる際に、どちらの物品を出庫させればよいか判断できずに自動倉庫が停止する等のトラブルを防ぐことができる。また、ID情報が重複していた場合、ID読取手段で読み取った物品のID情報を正しいものとすることで、他の物品のデータを入力ミスと判断することができ、入力ミスと判断された物品が自動倉庫に収納されていた場合、再入庫して管理上のID情報をダミーIDからID情報読取手段で読み取ったID情報に変更することで、管理上のID情報を常に正しいID情報へと修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】搬送システム1のコンピュータシステム構成を示す模式図。
【図2】作業場9におけるシステム集合2の構成を示す模式図。
【図3】自動倉庫8の構成を示す概略図。
【図4】物品12の自動倉庫8への入庫を説明する第1実施例に係るフローチャート。
【図5】物品12の自動倉庫8への入庫を説明する第2実施例に係るフローチャート。
【図6】入庫後のID情報の重複検査を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1 搬送システム
3 搬送車システム
4 物品収納システム
5 統合コントローラ
6 搬送車コントローラ
7 自動倉庫コントローラ
8 自動倉庫
10 搬送車
10A 工程内搬送車
10B 工程間搬送車
41 IDリーダ
Claims (3)
- 物品を所定の場所に搬送する搬送車と、物品を一時収納する自動倉庫と、搬送車および自動倉庫の全体を管理するコンピュータ装置である統合コントローラと、を備えた搬送システムにおいて、
各物品には各物品に固有の情報として重複して存在することのないID情報が付され、
統合コントローラには、搬送車の搬送指令や自動倉庫の在庫情報が、物品のID情報を含む管理データとして記憶され、
自動倉庫の搬送車による物品の入庫口には、物品に付されたID情報を読み取るID読取手段が設けられ、
統合コントローラは、物品を入庫する際に、ID読取手段により物品のID情報を読み取り、読み取りを実行した物品のID情報と、他の物品の管理データ上におけるID情報とに重複がないか検査する重複検査を実行し、
統合コントローラは、重複検査でID情報の重複が判明すると、ID情報を読み込んだ物品のID情報を正しいものとして、ID情報が重複している他の物品の管理データ上のID情報をダミーIDに変更するようになっており、ダミーIDに変更される物品が搬送中であって、管理データ上のID情報が搬送指令に含まれる場合、ダミーIDに変更される物品の搬送指令を実行している搬送車に対して、搬送指令を取り消して、代わりにダミーIDにより作成された新しい搬送指令を割り付け、新しい搬送指令が割り付けられた搬送車が自動倉庫に到達すると、その搬送車が搬送している物品のID情報をID読取手段により読み取る、
ことを特徴とする搬送システム。 - 統合コントローラは、ダミーIDに変更される物品の搬送指令を実行している搬送車に対して、ダミーIDにより作成された新しい搬送指令の搬送先として、当該搬送車の現在位置から最寄りの自動倉庫を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の搬送システム。 - 物品を所定の場所に搬送する搬送車と、物品を一時収納する自動倉庫と、搬送車および自動倉庫の全体を管理するコンピュータ装置である統合コントローラと、を備えた搬送システムにおいて、
各物品には各物品に固有の情報として重複して存在することのないID情報が付され、
統合コントローラには、搬送車の搬送指令や自動倉庫の在庫情報が、物品のID情報を含む管理データとして記憶され、
自動倉庫の搬送車による物品の入庫口には、物品に付されたID情報を読み取るID読取手段が設けられ、
統合コントローラは、物品を入庫する際に、ID読取手段により物品のID情報を読み取り、読み取りを実行した物品のID情報と、他の物品の管理データ上におけるID情報とに重複がないか検査する重複検査を実行し、
統合コントローラは、重複検査でID情報の重複が判明すると、ID情報を読み込んだ物品のID情報を正しいものとして、ID情報が重複している他の物品の管理データ上のID情報をダミーIDに変更するようになっており、ダミーIDに変更される物品が自動倉庫に収納されている場合、ダミーIDに変更される物品は、ID情報がダミーIDに変更された後、再入庫され、管理データ上のID情報がダミーIDからID読取手段で読み取られたID情報に変更される、
ことを特徴とする搬送システム。
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