JPH11289050A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11289050A
JPH11289050A JP10412398A JP10412398A JPH11289050A JP H11289050 A JPH11289050 A JP H11289050A JP 10412398 A JP10412398 A JP 10412398A JP 10412398 A JP10412398 A JP 10412398A JP H11289050 A JPH11289050 A JP H11289050A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上にエピ層を有する基板であっても,十
分な静電耐量を確保して静電気から半導体素子を保護す
る。 【解決手段】 P+層1上にP-エピ層2が形成され,P
-エピ層2中にNウェル3が形成され,Nウェル3はP
ウェル4を内包している。Nウェル3は,N+拡散部5
aを介して電源電圧電位Vccに接続され,Pウェル4
はP+拡散部6a,N+拡散部5bを介して接地電位Vs
sに接続され,N+拡散部cは入出力パッド9に接続さ
れ,N+拡散部5b−Pウェル4−N+拡散部5cによっ
てラテラルバイポーラトランジスタTrが構成される。
フィールド酸化膜8上には,入出力パッド9に接続され
るゲート電極11が設けられ,Pウェル4上に,N+
散部5bをソース,フィールド酸化膜8をゲート,N+
拡散部5cをドレインとするフィールドトランジスタF
Tが構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,静電気から入出力
回路を保護する機能を備えた半導体装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば「第6回EOS/ESD信頼性シ
ンポジウム(1996)」のP.53〜59に記載され
ているように,従来から半導体素子における静電保護回
路としては,半導体基板上に直接ラテラルのN+/P/
+のバイポーラトランジスタを形成し,そのバイポー
ラ動作でおきるスナップバックによって半導体素子外部
から注入される静電サージ等を消費することで,静電気
から入出力回路を保護するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近では,結
晶中の欠陥の減少,リーク特性の改善,ラッチアップ耐
量の向上に鑑み,Si基板上にエピタキシャル法によっ
て形成された層(以下,「エピ層」という)を有する基
板が用いられることが多い。しかしながら,前記文献に
おいても報告されているように,このエピ層を有する基
板上に直接ラテラルのN+/P/N+のバイポーラトラン
ジスタをそのまま形成すると,静電耐量の低下がみら
れ,内部の入出力回路が破壊されるおそれがあった。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり,基板上にエピ層を有する基板であっても,十分な
静電耐量を確保して静電気から入出力回路を保護するこ
とができる半導体装置を提供して前記問題を解決するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め,請求項1によれば,入出力回路に保護用素子を有す
る半導体装置であって,基板となるウエハは,第1の伝
導型の高濃度の不純物を有する基板上に,当該第1の伝
導型の低濃度の不純物を有するエピ層が形成され,前記
エピ層上に,前記第1の伝導型とは逆の第2の伝導型
(第1の伝導型がP型の場合には,N型)のウェルが形
成され,前記第2の伝導型のウェル内には,第1の伝導
型のウェルが形成され,さらに前記第2の伝導型のウェ
ルは,当該第2の伝導型のウェルに形成された第2の伝
導型の高濃度の不純物拡散部を有し,当該第2の伝導型
の高濃度の不純物拡散部は電源電圧電位に接続され,前
記第1の伝導型のウェルは,当該第1の伝導型のウェル
に形成された第2の伝導型の高濃度の不純物拡散部を複
数有し,これら第2の伝導型の高濃度の不純物拡散部は
絶縁物によって隔離され,前記第2の伝導型の高濃度の
不純物拡散部のうちの一はは接地電位に接続され,他の
高濃度の他の不純物拡散部は入出力パッドに接続され,
前記第2の伝導型の高濃度の不純物拡散部と前記第1の
伝導型のウェルとで,ラテラル方向のバイポーラトラン
ジスタを構成してなることを特徴とする,半導体装置が
提供される。
【0006】本発明によれば,基板上に不純物の濃度が
低い第1の伝導型のエピ層がある基板であっても,静電
保護素子を構成するラテラル方向のバイポーラトランジ
スタが,当該エピ層上に形成された逆の第2の伝導型の
ウェル中に形成されているため,第1の伝導型のウェル
の不純物濃度を任意に調整できる。したがってエピ層を
有する基板であっても,CZ(Czochralski
method)系ウエハの場合と同等の静電耐量を確
保できる。また静電保護素子を構成するラテラル方向の
バイポーラトランジスタの動作に大きく寄与する第1の
伝導型のウェルの抵抗は,第2の伝導型のウェルによっ
て基板と分離されているため任意に設定でき,かつ静電
保護素子には,ラテラル方向のバイポーラトランジスタ
を形成しているため第1の伝導型のウェル自体の深さを
浅くでき,バイポーラ動作しやすく,第1の伝導型のウ
ェル自体の抵抗も高く設定することができる。
【0007】そして,入出力パッドから仮に正の静電気
が印加された場合,フィールドトランジスタがONする
まで電位は上昇し,フィールドトランジスタがONすれ
ばドレイン部のインパクトイオン化により,第1の伝導
型のウェル中へ基板電流が流れる。この基板電流と第1
の伝導型のウェルの抵抗により,チャネル部となる第1
の伝導型のウェルの電位が上昇し,その結果ラテラル方
向のバイポーラトランジスタが動作し,その大きな電流
駆動力で入出力パッドから注入された静電は接地電位へ
と流れる。したがって,積極的に第1の伝導型のウェル
へと電流を注入し,前記ラテラル方向のバイポーラトラ
ンジスタの動作をしやすくしているため,従来よりも保
護素子の静電耐量の向上を図ることができる。
【0008】また請求項2の発明は,基板となるウエハ
のタイプが,第1の伝導型の高濃度の不純物を有する基
板上に,当該第1の伝導型とは逆の第2の伝導型の低濃
度の不純物を有するエピ層が形成されたものであり,か
かる場合でも,請求項1と同様の作用効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は本実施の形態にかかる半導
体装置の断面,図2は平面パターンを示している。なお
図2中,正方形の中に斜線のシンボルは,コンタクト部
分を示している。本実施の形態においては,P+層1上
に形成されたP-エピ層2を有するシリコン基板を用い
ている。そしてこのP-エピ層2中に,Nウェル3が形
成され,さらにこのNウェル3は,Pウェル4を内包し
ている。なおP,Nの指数部分に表示される「+」,
「−」は,各々高濃度,低濃度を示している。
【0010】Nウェル3は,N+拡散部5aを介して電
源電圧電位Vccに接続されている。Pウェル4は,P
+拡散部6aを介して接地電位Vssに接続されてお
り,またP-エピ層2もP+拡散部6bを介して接地電位
Vssに接続されている。Pウェル4における前記P+
拡散部6aとは,フィールド酸化膜7を介して設けられ
ているN+拡散部5bも接地電位Vssに接続されてい
る。そしてこのN+拡散部5bとは,フィールド酸化膜
8を介して設けられている他のN+拡散部cは,入出力
パッド9に接続されている。以上の構成により,N+
散部5b−Pウェル4−N+拡散部5cによってラテラ
ルバイポーラトランジスタTrが構成される。
【0011】そしてフィールド酸化膜8上には,ゲート
電極11が設けられ,さらにこのゲート電極は入出力パ
ッド9に接続されている。したがって,Pウェル4上に
は,N+拡散部5bをソース,ゲート電極11が設けら
れているフィールド酸化膜8の部分をゲート,N+拡散
部5cをドレインとする,フィールドトランジスタFT
が構成される。
【0012】以上の構成にかかる実施の形態にかかる半
導体装置における保護素子の等価回路を示す。図3にお
いて,VTrは本実施の形態を構成することで寄生的に
形成される,電源電圧電位Vcc−入出力パッド9間に
挿入されたNウェル3−Pウェル4−N+拡散部のバー
ティカル・バイポーラトランジスタであり,Dは電源電
圧電位Vcc−接地電位Vss間に挿入されたNウェル
3−P-エピ層2のダイオードである。またR1はPウェ
ル4の抵抗である。
【0013】次のその動作について説明すると,接地電
位Vssに対し正の静電サージが入出力パッド9から印
加された場合,保護素子となるフィールドトランジスタ
FTがONするまで電位は上昇する。そしてゲートが開
くと,フィールドトランジスタFTがONし,ドレイン
部となるN+拡散部5cのインパクトイオン化により,
Pウェル4中へ基板電流が流れる。
【0014】このときの基板電流とPウェル4の抵抗に
より,チャネル部としてのPウェル4の電位が上昇し,
+拡散部5c−Pウェル4−N+拡散部5aのバイポー
ラトランジスタTrが動作し,その大きな電流駆動力で
入出力パッド9から注入された静電サージは接地電位V
ssへ流れる。したがって入出力回路へストレスを加え
ることなくこれを静電サージから保護することができ
る。しかも本実施の形態によれば,フィールドトランジ
スタFTの作用により,積極的にPウェル4へ電流を注
入し,N+拡散部5c−Pウェル4−N+拡散部5bのバ
イポーラトランジスタTrの動作をしやすくしているた
め,保護素子の静電耐量のさらなる向上を図ることがで
きる。
【0015】一方接地電位Vssに対して負の静動サー
ジが入出力パッド9から印加された場合には,N+拡散
部5b−Pウェル4−N+拡散部5cのラテラルバイポ
ーラトランジスタTrのうち,入出力パッド9と接続し
ているN+拡散部5cと接地電位Vssと接続している
Pウェル4は順方向のバイアスとなり,この接合を通し
て静電気は接地電位Vssへと流れるので,入出力回路
は保護される。
【0016】なお前記実施の形態では,基板としてP+
層1の上に低濃度のP-エピ層2が形成されたウエハを
用いたが,これに限らず,P-エピ層が同程度の低濃度
のP-層の上に形成されたウエハや,P-エピ層が逆の伝
導型のN-層やN+層の上に形成されたウエハであって
も,同様に静電耐量の十分大きい半導体装置が提供でき
る。したがって半導体装置形成上の自由度を高めること
が可能である。
【0017】次に基板上にP-エピ層を有する基板であ
っても,十分な静電耐量を確保して静電気から入出力回
路を保護することができる半導体装置の他の提案例につ
いて説明する。
【0018】図4は,前記実施の形態にかかる半導体装
置の保護素子から,フィールドトランジスタの構成要素
であるゲート電極11,及びゲート電極11と入出力パ
ッド9との接続を外した例を示している。その他の構成
は,前記実施の形態と同様であり,図4,図5に示した
において,前記実施の形態にかかる半導体装置と同一の
符号で示される構成要素は,同一の構成要素を示してい
る。
【0019】このような構造を有する半導体装置の例で
は,接地電位Vssに対して正の静電気が入出力パッド
9から印加された場合,図中4のN+部5b−Pウェル
4−N+拡散部5cのラテラルバイポーラトランジスタ
Trの入出力パッド9に接続されているN+拡散部5b
と,Pウェル4との間で,N+拡散部5cの電圧がN+
散部5c/Pウェル4の接合耐圧以上になると,N+
散部5cからPウェル4へ電流が流れ,この電流値とP
ウェル4の抵抗の積によって,バイポーラトランジスタ
Tr形成部のPウェル4の電圧が接地電位Vssより上
昇する。そしてPウェル4と接地電位Vssに接続して
いるN+拡散部5b間の電位差がビルトインポテンシャ
ル(Vri)以上になると,ラテラルバイポーラトラン
ジスタTrが動作し,その大きな電流増幅率により入出
力パッド9から注入された静電気は接地電位Vssへと
流れる。したがって入出力回路へストレスを加えること
なくこれを保護することができる。
【0020】一方接地電位Vssに対して負の静電気が
入出力パッド9から印加された場合は,N+拡散部5b
−Pウェル4−N+拡散部5cのラテラルバイポーラト
ランジスタTrのうち,入出力パッド9と接続している
+拡散部5cと接地電位Vssと接続しているPウェ
ル4は順方向のバイアスとなり,この接合を通して静電
気は接地電位Vssへと流れるので,入出力回路は保護
される。
【0021】この図4の例によれば,まず静電保護素子
であるラテラルバイポーラトランジスタTrの回路を,
-エピ層2中のNウェル3中のPウェル4に形成した
ので,P-エピ層2の基板にP+基板を用いたとしてもP
ウェル4の濃度は任意に調整できる。したがってP+
板を用いたときの熱処理による素子表面近傍の濃度変化
を充分に抑えられる設定をすれば,P+基板の上にP-
ピ層を有するP-エピウェハを用いたとしても,単なる
-CZウェハを用いた場合と同等の静電耐量を低下さ
せることなく静電保護素子を形成して入出力回路を保護
することが可能である。
【0022】さらに静電保護素子のバイポーラ動作に大
きく寄与するPウェル4の抵抗は,このPウェル4がN
ウェル3でP+基板と分離されているので任意に設定で
き,しかも静電保護そしとして機能しているラテラルバ
イポーラトランジスタTrであるから,Pウェル4の深
さを浅くできる。したがってバイポーラ動作しやすくP
ウェル4の抵抗を高く設定することが可能である。
【0023】図4の例では,P-エピ層2が形成された
基板はP+基板であったが,これに代えてP-エピ層と同
程度の濃度を有するP-基板や,P-エピ層とは逆の伝導
型のN-もしくはN+基板を用いても同様な効果が得られ
る。したがって,半導体装置形成上の自由度を高めるこ
とができる。
【0024】さらに他の提案例について説明する。図6
は,ラテラル方向のバイポーラトランジスタTrの他
に,静電保護素子としてMOSトランジスタMTを採用
したものである。
【0025】すなわち,図6の半導体装置の基板は,前
出実施の形態と同様,P+層21上に形成されたP-エピ
層22を有するシリコン基板であり,このP-エピ層2
2中に,Nウェル23が形成され,さらにこのNウェル
23は,Pウェル24を内包している。Nウェル23
は,N+拡散部25aを介して電源電圧電位Vccに接
続されている。Pウェル24は,P+拡散部26aを介
して接地電位Vssに接続されており,またP-エピ層
22もP+拡散部26bを介して接地電位Vssに接続
されている。Pウェル24における,外周側のN+拡散
部25bは,接地電位Vssに接続されている。そして
Pウェル24における,内周側のN+拡散部25cは,
入出力パッド29に接続されている。
【0026】そして外周側のN+拡散部25bと内周側
のN+拡散部25cとの間におけるPウェル24上に
は,酸化膜27を介して金属部28が接合され,この金
属部28は,接地電位Vssに接続されている。したが
って,Pウェル24上には,外周側のN+拡散部25b
をソース,内周側のN+拡散部25cをドレイン,酸化
膜27を介した金属部28の接合部をゲートとするMO
SトランジスタMTが構成されている。他方,前記外周
側のN+拡散部25bと,Pウェル24と,内周側のN+
拡散部25cとで,N+−P+−N+型のバイポーラトラ
ンジスタTrが寄生的に形成される。
【0027】かかる提案例によれば,接地電位Vssに
対し正の静電サージが入出力パッド29から印加された
場合,保護素子となるMOSトランジスタMTのドレイ
ン部にてバンド間トンネリングによる電流がドレインか
らPウェル24へ流れ,この電流とPウェル24の抵抗
によりチャネル部となっているPウェル24電位が上昇
し,前記N+−P−N+型の寄生バイポーラトランジスタ
Trが動作し,その大きな電流駆動力で入出力パッド2
9から注入された静電サージは,接地電位Vssへ流
れ,入出力回路へストレスを加えることなく保護するこ
とができる。接地電位Vssに対して,負の静電サージ
が印加された場合にも,前出実施の形態と同様,入出力
回路の保護が図れる。
【0028】このように,図6の例では,バイポーラ動
作させるPウェル24への電流注入をMOSトランジス
タMTのドレイン部のバンド間トンネリングによる電流
としたため,バイポーラ動作できるドレイン電圧を低下
させることができるという効果が得られる。
【0029】さらに他の提案例を図7に基づいて説明す
る。この例では,前記図6で用いた静電保護素子として
のMOSトランジスタに代えて,ダイオードを使用した
ものである。
【0030】図7に示された構造の半導体装置の基板
は,前出実施の形態と同様,P+層31上に形成された
-エピ層32を有するシリコン基板であり,このP-
ピ層32中に,Nウェル33が形成され,さらにこのN
ウェル33は,Pウェル34を内包している。Nウェル
33は,N+拡散部35aを介して電源電圧電位Vcc
に接続されている。Pウェル24は,P+拡散部36a
を介して接地電位Vssに接続されており,またP-
ピ層22もP+拡散部36bを介して接地電位Vssに
接続されている。そしてPウェル34におけるN+拡散
部35bは,入出力パッド39に接続されている。
【0031】以上のような構造を有する図7の例では,
-エピ層32中に形成したNウェル33の中のPウェ
ル34に,N+拡散部35b/Pウェル34のダイオー
ドが静電保護素子として形成されている。したがって接
地電位Vssに対し正の静電サージが入出力パッド39
から印加された場合,N+拡散部35b/Pウェル34
の逆接合耐圧まで入出力配線は電位上昇し,耐圧以上の
電位になると接合のアバランシェ降伏により電位はクラ
ンプされ,静電サージはPウェル34へ流れ,入出力回
路は保護される。一方接地電位Vssに対し負の静電サ
ージが入出力パッド39へ印加された場合には,N+
散部35bからPウェル34へと,順方向電流が流れる
ので入出力回路は保護される。
【0032】このように図7の例によれば,基板上に低
濃度のP-エピ層32が形成されていても,静電気から
半導体素子を保護することが可能であり,しかも静電保
護素子には,N+拡散部35b/Pウェル34のダイオ
ードを用いているから,保護素子の構成を簡単にでき,
保護素子面積を低減することが可能となっている。
【0033】なお以上の例では,いずれも基板上にP-
エピ層が形成された場合であったが,P型をN型へ,N
型をP型へ変更すればN-エピ層がに形成された場合に
ついても適用可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば,基板上にエピ層を有す
る基板であっても,十分な静電耐量を確保して静電気か
ら半導体素子を保護することができる。しかもフィール
ドトランジスタが動作した後は,積極的に第2の伝導型
のウェルに電流を注入してバイポーラトランジスタの動
作を行いやすくしているので,静電耐量の向上を図るこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる半導体装置を模式
的に示した断面図である。
【図2】図1の半導体装置の平面のパターンを示す説明
図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる半導体装置の静電
保護素子の等価回路を示す説明図である。
【図4】他の提案例にかかる半導体装置を模式的に示し
た断面図である。
【図5】図4の半導体装置の静電保護素子の等価回路を
示す説明図である。
【図6】MOSトランジスタを用いた他の提案例にかか
る半導体装置を模式的に示した断面図である。
【図7】ダイオードを用いた他の提案例にかかる半導体
装置を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
1 P+層 2 P-エピ層 3 Nウェル 4 Pウェル 5a,5b,5c N+拡散部 6a,6b P+拡散部 7,8 フィールド酸化膜 9 入出力パッド 11 ゲート電極 FT フィールドトランジスタ Tr バイポーラトランジスタ Vcc 電源電圧電位 Vss 接地電位

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力回路に保護用素子を有する半導体
    装置であって,基板となるウエハは,第1の伝導型の高
    濃度の不純物を有する基板上に,当該第1の伝導型の低
    濃度の不純物を有するエピ層が形成され,前記エピ層上
    に,前記第1の伝導型とは逆の第2の伝導型のウェルが
    形成され,前記第2の伝導型のウェル内には,第1の伝
    導型のウェルが形成され,さらに前記第2の伝導型のウ
    ェルは,当該第2の伝導型のウェルに形成された第2の
    伝導型の高濃度の不純物拡散部を有し,当該第2の伝導
    型の高濃度の不純物拡散部は電源電圧電位に接続され,
    前記第1の伝導型のウェルは,当該第1の伝導型のウェ
    ルに形成された第2の伝導型の高濃度の不純物拡散部を
    複数有し,これら第2の伝導型の高濃度の不純物拡散部
    は絶縁物によって隔離され,前記第2の伝導型の高濃度
    の不純物拡散部のうちの一の不純物拡散部は接地電位に
    接続され,他の不純物拡散部は入出力パッドに接続さ
    れ,前記第2の伝導型の高濃度の不純物拡散部と前記第
    1の伝導型のウェルとで,ラテラル方向のバイポーラト
    ランジスタを構成してなり,さらに前記第2の伝導型の
    高濃度の不純物拡散部を隔離している絶縁物の上にゲー
    ト電極が形成され,当該ゲート電極は前記入出力パッド
    に接続されると共に,このゲート電極と前記第2の伝導
    型の高濃度の不純物拡散部とでフィールドトランジスタ
    を構成してなることを特徴とする,半導体装置。
  2. 【請求項2】 入出力回路に保護用素子を有する半導体
    装置であって,基板となるウエハは,第1の伝導型の高
    濃度の不純物を有する基板上に,当該第1の伝導型とは
    逆の第2の伝導型の低濃度の不純物を有するエピ層が形
    成され,前記エピ層上に,第1の伝導型のウェルが形成
    され,前記第1の伝導型のウェル内には,第2の伝導型
    のウェルが形成され,さらに前記第1の伝導型のウェル
    は,当該第1の伝導型のウェルに形成された第1の伝導
    型の高濃度の不純物拡散部を有し,当該第1の伝導型の
    高濃度の不純物拡散部は電源電圧電位に接続され,前記
    第2の伝導型のウェルは,当該第2の伝導型のウェルに
    形成された第1の伝導型の高濃度の不純物拡散部を複数
    有し,これら第1の伝導型の高濃度の不純物拡散部は絶
    縁物によって隔離され,前記第1の伝導型の高濃度の不
    純物拡散部のうちの一の不純物拡散部は接地電位に接続
    され,他の不純物拡散部は入出力パッドに接続され,前
    記第1の伝導型の高濃度の不純物拡散部と前記第2の伝
    導型のウェルとで,ラテラル方向のバイポーラトランジ
    スタを構成してなり,さらに前記第1の伝導型の高濃度
    の不純物拡散部を隔離している絶縁物の上にゲート電極
    が形成され,当該ゲート電極は前記入出力パッドに接続
    されると共に,このゲート電極と前記第1の伝導型の高
    濃度の不純物拡散部とでフィールドトランジスタを構成
    してなることを特徴とする,半導体装置。
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