JP2009038130A - 横型mosトランジスタ及びこれを用いた半導体装置 - Google Patents

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敬市郎 本房
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Abstract

【課題】本発明は、静電気耐量の高い横型MOSトランジスタ及びこれを用いた半導体装置を提供することを目的とする。
【解決手段】第1導電型の半導体層60、60aと、
該半導体層上に、酸化膜12を介して形成されたゲート10と、
該ゲートの両側で、かつ前記半導体層表面に形成された前記第1導電型のドレイン20及びソース30と、
該ソースの横に隣接し、前記ゲート及び前記ドレインと反対側の前記半導体層表面に形成された第2導電型のバックゲート40と、
前記ソース及び前記バックゲートの側部及び底部を下方から覆うように前記半導体層表面に形成された前記第2導電型のボディ領域50とを有する横型MOSトランジスタトランジスタ250、250aであって、
前記ボディ領域は、前記ソースの側部にチャネル領域51を有し、前記ソース及び前記バックゲートの下部に、抵抗成分Rbが前記チャネル領域よりも高い高抵抗領域52を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、横型MOSトランジスタ及びこれを用いた半導体装置に関し、特に、ソースとバックゲートを下方から覆うボディ領域を有する横型MOSトランジスタ及びこれを用いた半導体装置に関する。
従来から、MOSトランジスタのESD(Electrostatic Dischrage、静電気放電)に対する静電破壊耐量を改善し、静電気パルスによる熱破壊を防止するため、スナップバックという現象が利用されている。
図4は、従来から用いられているnMOSFETにおける、スナップバックの原理を説明するための図である。図4において、Well層としたP型半導体基板170上に、酸化絶縁膜111を介して、ゲート110が形成されている。ゲート110の両側には、ドレイン120及びソース130が形成され、ドレイン120の上にはドレインコンタクト121、ソース130の上にはソースコンタクト131が形成されている。ドレイン120及びソース130はn型拡散領域であり、ドレイン120、P型半導体基板170及びソース130で、NPN型の寄生トランジスタ200が形成されている。
ドレイン120に正極性の静電気放電パルスが加わり、電流IESDが流れた場合、電流IESDが大きいと、ドレイン120−P型半導体基板70間のpn接合が逆バイアスされ、ブレークダウンが生じる。このとき、ブレークダウン電流Idを継続しつつ、ドレインに印加される電圧Vdを上げていくと、ブレークダウン電流Idは増加する。ブレークダウン電流Idは、ドレイン120−P型半導体基板170間を流れるが、ブレークダウン電流Idを大きくしていくと、P型半導体基板170の寄生抵抗RSUBによりP型半導体基板170の電位が上昇する。この電位上昇によってベース−エミッタ間の電圧が約0.6Vを超えると、ソース130からP型半導体基板170に電子の注入が発生し、ドレインに達する。つまり、バイポーラ動作に移行し、寄生NPNトランジスタ200が動作する。この、寄生トランジスタ200が動作した状態がスナップバックである。かかるスナップバックに入ると、ドレイン120に印加された静電気パルスが接地端子に放電され、内部回路が保護される。
図5は、従来のnチャネル横型MOSトランジスタ350の断面構成を示した図である。図5において、P型半導体基板170の上に、エピタキシャル層又はウェル層で形成されたn層160が形成されている。n層160の上には、酸化膜112を介して、ゲート110が形成されている。ゲート110の両側で、n層160の表面には、ドレイン120及びソース130が形成されている。ドレイン120及びソース130は、n型拡散層で形成されている。そして、ゲート110とドレイン120との間にはLOCOS190が形成されており、ドレイン120は、ゲート110から横方向に離間した位置に形成されている。ソース130の横には、ゲート110及びドレイン120と反対方向に、バックゲート140が形成されている。ソース130及びバックゲート140は、側部及び底部が下からp型のボディ領域150で覆われている。図4と同様に、図5においても、n層160と、p型ボディ領域150と、n型拡散層で形成されているソース130との間で、NPN型の寄生トランジスタ200が構成されている。nチャネル横型MOSトランジスタ350は、側部はアイソレーション180により隣接する回路と分離されている。なお、ゲート110はゲート引出線111、ドレイン120はドレイン引出線121、ソース130はソース引出線131、バックゲート140はバックゲート引出線141を各々有し、その上部には各々電極が設けられるように構成されている。ドレイン120の電極は、オープンドレインとして用いられる。
通常の動作は、ゲート110に正電位が印加されると、ゲート110の下部のp型のボディ領域150のチャネル領域が開き、ドレイン120−ソース130間の横方向の電流が流れ易くなる動作を行う。
一方、ドレイン120に正極性の大きな静電気パルスが入力した場合には、n層160とp型のボディ領域150との間のpn接合に逆バイアスがかかり、ブレークダウン電流が流れる。そして、p型ボディ領域150内の寄生トランジスタ200のベース−エミッタ間が約0.6V以上になると、ブレークダウン電流がバックゲート140に流れて内部素子が保護される。
なお、他にスナップバックを利用した半導体装置の技術として、一導電型半導体基板上にゲート電極を有し、ゲート電極の両側の半導体基板表面に該半導体基板と反対導電型のソース・ドレイン不純物を有し、これらソース・ドレイン不純物拡散層の少なくとも一方の電極取出部が、ソース・ドレイン不純物拡散層と同一導電型で低濃度の不純物拡散層を介して設けられた半導体装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−12746号公報
しかしながら、上述の図5に示した従来技術の構成において、通常p型ボディ領域150は、不純物濃度が高濃度で形成されており、その寄生抵抗Rpは低抵抗である。従って、ドレイン120から大きな静電気パルスが入り込み、n層160−p型ボディ領域150間をブレークダウン電流が流れても、寄生トランジスタ200のベース−エミッタ間の電圧が0.6Vまでなかなか上がらず、スナップバック状態になり難かった。よって、特にnチャネル横型MOSトランジスタ350がパワートランジスタ等に利用され、オープンドレインで用いられる場合には、ESD耐量が弱くなってしまうという問題があった。
また、上述の特許文献1では、スナップバックに入ってから半導体装置を流れる電流により発生する熱をいかに分散させるかについては着目されているが、スナップバックに入り易くする点については何ら考慮されておらず、やはりスナップバックに入り難いという共通の問題があった。
そこで、本発明は、横型MOSトランジスタに大きな静電気パルスが印加された場合に、スナップバックに入り易くし、静電気耐量の高い横型MOSトランジスタ及びこれを用いた半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る横型MOSトランジスタ(250、250a)は、第1導電型の半導体層(60、60a)と、
該半導体層(60、60a)上に、酸化膜(12)を介して形成されたゲート(10)と、
該ゲート(10)の両側で、かつ前記半導体層(60、60a)表面に形成された前記第1導電型のドレイン(20)及びソース(30)と、
該ソース(30)の横に隣接し、前記ゲート(10)及び前記ドレイン(20)と反対側の前記半導体層(60、60a)表面に形成された第2導電型のバックゲート(40)と、
前記ソース(30)及び前記バックゲート(40)の側部及び底部を下方から覆うように前記半導体層(60、60a)表面に形成された前記第2導電型のボディ領域(50)とを有する横型MOSトランジスタトランジスタ(250、250a)であって、
前記ボディ領域(50)は、前記ソース(30)の側部にチャネル領域(51)を有し、前記ソース(30)及び前記バックゲート(40)の下部に、抵抗成分(Rb)が前記チャネル領域(51)よりも高い高抵抗領域(52)を有することを特徴とする。
これにより、横型MOSトランジスタ内の寄生トランジスタのベース−エミッタ間電圧を容易に高めることができ、スナップバックに入り易くすることにより、横型トランジスタの静電気耐量を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明に係る横型MOSトランジスタトランジスタ(250、250a)において、
前記高抵抗領域(52)は、前記第2導電型の不純物濃度が、前記チャネル領域(51)よりも低いことを特徴とする。
これにより、拡散領域であるボディ領域の不純物濃度を制御することにより、高抵抗領域を設けることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る横型MOSトランジスタトランジスタ(250、250a)において、
前記高抵抗領域(52)は、前記ボディ領域(50)の底部まで形成され、前記チャネル領域(51)と、前記バックゲート側部のバックゲート側ボディ領域(53)とを完全に分割していることを特徴とする。
これにより、十分なチャネル領域と高抵抗領域の領域を確保し、大きな静電気パルスの印加に対しては、確実にスナップバックに入る構成とすることができ、横型MOSトランジスタの静電気耐量を確実に向上させることができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか一つの発明に係る横型MOSトランジスタにおいて、
前記半導体層は、エピタキシャル層又はウェル層であることを特徴とする。
これにより、一般的に用いられるエピタキシャル層又はウェル層に対して、本発明を好適に適用できる。
第5の発明は、第1〜4のいずれか一つの発明に係る横型MOSトランジスタ(250、250a)において、
前記半導体層(60、60a)は、第2導電型の半導体基板(70)上に形成されていることを特徴とする。
これにより、半導体基板上に、静電気耐量の高いMOSトランジスタを形成することができる。
第6の発明は、第1〜5のいずれか一つの発明に係る横型MOSトランジスタ(250、250a)において、
前記第1導電型はn型であり、前記第2導電型はp型であることを特徴とする。
これにより、パワーMOSトランジスタ等に頻度多く用いられるnチャネル横型MOSトランジスタに本発明を適用することができ、本発明を使用頻度の高い横型MOSトランジスタに最適に適用することができる。
第7の発明に係る半導体装置は、第1〜6のいずれか1つの発明に係る横型MOSトランジスタ(250、250a)を有し、
該横型MOSトランジスタ(250、250a)を用いたトランジスタ回路が形成された半導体基板(70)を備えたことを特徴とする。
これにより、本発明の横型MOSトランジスタを半導体集積回路装置等の半導体装置に適用することができ、静電気耐量の高い半導体装置とすることができる。
なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、図示の態様に限定されるものではない。
本発明によれば、横型MOSトランジスタ及び半導体装置の静電気耐量を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明を適用した実施例1に係る横型MOSトランジスタ250の断面構成を示した図である。横型MOSトランジスタ250は、いわゆるLDMOS(Laterally Diffused Metal Oxide Semiconductor)が適用されてよい。
図1において、実施例1に係る横型MOSトランジスタ250は、第2の導電型の半導体基板70の上に、第1の導電型の半導体層60が形成されている。半導体層60は、例えば、エピタキシャル層や、ウェル層で形成されてよい。半導体層60の上には、酸化膜12を介してゲート10が形成されている。ゲート10の両側で、半導体層60の表面には、ドレイン20及びソース30が形成されている。ゲート10とドレイン20との間には、LOCOS90が形成されており、ドレイン20はゲート10と横方向にやや離間して形成されている。ソース30の横に隣接し、ゲート10及びドレイン20と離れた反対側の半導体層60の表面には、バックゲート40が形成されている。ドレイン20及びソース30は、第1の導電型の拡散層で形成され、バックゲート40は、第2の導電型の拡散層で形成されている。また、ゲート10にはゲート引出線11が接続され、図示しない上層に設けられたゲート電極を形成する。同様に、ドレイン20にはドレイン引出線21が接続されて図示しない上層にドレイン電極が形成され、ソース30にはソース引出線31が接続され、図示しない上層にソース電極が形成される。また、バックゲート40も同様に、バックゲート引出線41が接続され、図示しない上層にバックゲート電極が設けられる。
本実施例に係る横型MOSトランジスタ250が、例えば、パワーMOSトランジスタの出力段に適用された場合には、ドレイン電極はオープンドレインとして用いられるが、本実施例に係る横型MOSトランジスタは、そのようなオープンドレイン状態であっても、高い静電気耐量を有する。
半導体層60の表面には、LOCOS90が設けられ、アクティブ領域と非アクティブ領域を分けている。また、半導体層60の両側の側部には、アイソレーション80が形成され、拡散層のPN分離を行っている。
ボディ領域50は、第2の導電型の拡散層で形成され、ソース30及びバックゲート40の両側の部分である側部と底部を下方から覆うように形成されている。ボディ領域50は、チャネル領域51と、高抵抗領域52と、バックゲート側ボディ領域53とを含む。チャネル領域51は、ドレイン20−ソース30間を導通させるキャリアが通過する領域であり、ソース30のドレイン20側の側部に形成される。高抵抗領域52は、ソース30及びバックゲート40の下方に形成された、チャネル領域51よりも抵抗成分Rbが高い領域である。抵抗成分Rbを高くするのは、種々の手法が適用されてよいが、例えば、本実施例においては、高抵抗領域52の不純物濃度が、チャネル領域51よりも低くなるように構成されている。チャネル領域51は、低オン抵抗を実現するために、不純物濃度が高濃度で形成されることが好ましいが、高抵抗領域52は、例えば不純物濃度をチャネル領域51よりも低く形成することにより、その抵抗Rbを高くすることができる。
横型MOSトランジスタ250は、半導体層60及びソース30が第1の導電型で形成され、これらに挟まれたボディ領域50のチャネル領域51が第2の導電型で形成されているので、これらによる寄生バイポーラトランジスタ100を有する。また、バックゲート40は、ボディ領域50と同じ第2の導電型で形成されているので、ここにキャリアの移動が可能なように構成されている。
このように、本実施例に係る横型MOSトランジスタ250は、横拡がりでチャネル領域51を形成している。横拡がりで制御を行うため、ゲート長を短くでき、高耐圧であって、低オン抵抗が可能な構成となっている。
次に、かかる構成を有する本実施例に係るMOSトランジスタ250の具体的な動作について説明する。なお、これ以降の説明においては、理解の容易のために第1導電型がn型、第2導電型がp型のnチャネル横型MOSトランジスタの例について説明するが、第1導電型をp型、第2導電型をn型とした場合にも、同様に本実施例に係る横型MOSトランジスタ250を適用することができる。
横型MOSトランジスタ250をnチャネルMOSトランジスタとして構成した場合には、ドレイン20、ソース30及び半導体層60はn型拡散層として構成され、バックゲート40、ボディ領域50及び半導体基板70はp型に構成される。そして、寄生トランジスタ100は、n型半導体層60、p型ボディ領域のチャネル領域51及びソース30により、NPN型バイポーラトランジスタとして構成される。
nチャネル横型MOSトランジスタ250は、通常の動作においては、ゲート10に正電圧が印加されることにより、p型ボディ領域50のチャネル領域51が開き、電子がn型半導体層60を通ってソース30とドレイン20間を移動し、通電がなされる。このとき、寄生トランジスタ100はオフした状態である。
一方、nチャネル横型MOSトランジスタ250は、オープンドレイン状態であるドレイン電極から静電気パルスが印加された場合には、ドレイン20からn型半導体層60を介して電流が流れ、n型半導体層60−p型チャネル領域51間に逆バイアスがかかり、ブレークダウン電流が流れる。ブレークダウン電流は、寄生トランジスタ100のコレクタ−ベース間電流に相当するが、このときベース−エミッタ間の電圧VBEが約0.6V以上になれば、寄生トランジスタ100はオンとなって動作し、接地端子であるソース30に放電し、内部回路は保護される。
ここで、ソースと同様に接地端子であるバックゲート40とチャネル領域51との間、すなわち寄生トランジスタ100のベース−エミッタ間には、高抵抗の抵抗成分Rbを有する高抵抗領域52が存在するので、容易にベース−エミッタ間の電圧VBEが上がるようになっている。そして、ベース−エミッタ間電圧VBEが上がり、約0.6V以上になると、ソース30からp型ボディ領域への電子の注入が始まり、寄生トランジスタ100がバイポーラ動作に移行し、コレクタ電流が流れ、スナップバックに入る。これにより、静電気パルスはソース30に放電し、内部回路は保護されることになる。
このように、本実施例に係るnチャネル横型MOSトランジスタ250によれば、p型ボディ領域50内の、チャネル領域51とソース30及びバックゲート40との間に高抵抗の抵抗成分Rbを有する高抵抗領域52を設けることにより、ドレイン20から静電気パルスが印加されたときに、寄生トランジスタ100のベース−エミッタ間電圧VBEが容易に約0.6V以上に達し、スナップバックに入るので、内部回路を確実に保護できる。
なお、高抵抗領域52は、ソース30及びバックゲート40とチャネル領域51との間に設けられ、チャネル領域51とバックゲート40との間の経路に確実に高抵抗領域52が挟まれ、高抵抗Rbが間に接続された状態になるように構成されていればよく、例えば、高抵抗領域52のソース30側の境界52aがもう少し内側に入り込んでもよいし、底部52bがもう少し上方に位置し、下方からp型ボディ領域50の低抵抗領域が覆うように構成されていてもよい。かかる構成においても、寄生バイポーラトランジスタ100のベース−エミッタ間電圧VBEを増加し易くし、スナップバックに入りやすい構成とできるからである。
しかしながら、半導体製造プロセスにおいては、プロセスフローの工程はより少なく済む方が好ましく、本実施例に係る横型MOSトランジスタ250においても、p型ボディ領域50の形成プロセスにおいても、工程数は少ない方が好ましい。かかる観点から、例えば、本実施例に係る横型MOSトランジスタ250のp型ボディ領域50の形成プロセスは、高抵抗領域52を形成したい所には、最初にn型ウェル層を形成しておき、そこにp型の不純物を打ち込むということを行う。nウェル層が存在する分、p型不純物の濃度が薄くなり、結果的にnウェル層が存在した位置は低濃度p−層となり、高抵抗領域52を形成することができる。また、nウェル層が存在しない部分51、53は、従来通り高濃度のp+層となり、p型ボディ領域を形成する。このような工程により、プロセスの工程数を増やすことなく、又は1工程のみ増やすだけで、容易にp型ボディ領域50内に高抵抗領域52を形成でき、静電気耐量の高い横型MOSトランジスタ250を形成することができる。
かかる工程により、本実施例に係る横型MOSトランジスタ250を形成した場合には、p型ボディ領域50は、ソース30及びバックゲート40の両側には高濃度のp+領域である部分51、53が形成され、ソース30及びバックゲート40の下方であるp型ボディ領域50の中央部には、低濃度のp−領域である高抵抗領域52が両側から下方まで高濃度のp+領域に挟まれるように形成されることになる。この場合には、ソース30及びバックゲート40の両側のp型ボディ領域は、両方とも高濃度のp+領域となるので、チャネル領域51と、バックゲート40側の側部の部分53は、同一不純物濃度の低抵抗領域となる。従って、本実施例に係る横型MOSトランジスタ250においては、チャネル領域51と高抵抗領域52との関係で、チャネル領域51よりも高抵抗領域52が高抵抗であればよいが、上述の工程によりp型ボディ領域50を形成した場合には、高抵抗領域52が、低抵抗領域51、53に挟まれるような構成となる。
なお、例に挙げて説明した製造プロセスは、本実施例に係る横型MOSトランジスタ250の構成を実現する一例を示しただけであるので、その製造プロセス及び構成は、図1のような構成には限定されず、寄生トランジスタ100のベース−エミッタ間の抵抗成分Rbが高くなる構成であれば、種々の態様により本実施例に係る横型MOSトランジスタ250を実現できることは言うまでもない。
図2は、本実施例に係る横型MOSトランジスタ250のドレインに、静電気パルスが印加された場合の特性を示した図である。
図2において、横軸は静電気パルスの電圧、縦軸は静電気パルスの電流が示されている。特性曲線L1は、スナップバックが起こり難い従来の横型MOSトランジスタ350の特性曲線であり、特性曲線L2は、本実施例に係る横型MOSトランジスタ250の特性曲線を示している。従来の特性曲線L1では、静電気パルスによる電圧及び電流が増加したままであるが、本実施例に係る横型MOSトランジスタ250によれば、静電気パルスの電圧が少し増加した段階でスナップバックに入り、電圧及び電流が大幅に減少して放電がなされていることが分かる。
このように、本実施例に係る横型MOSトランジスタ250によれば、大きな静電気パルスの印加があったときに、容易にスナップバックに入らせることができ、熱による内部回路の破損を防ぐことができる。
図3は、本発明を適用した実施例2に係るnチャネル横型トランジスタ250aの断面構成図である。
図3において、ゲート10、ドレイン20、ソース30、バックゲート40、p型ボディ領域50及びLOCOS90の構成は、実施例1に係るnチャネル横型トランジスタ250と同様であるので、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。実施例2においては、実施例1におけるn型半導体層60の部分にn型エピタキシャル層60aが適用され、アイソレーション80の部分にp型のアイソレーション80aとp型埋め込み層81が適用され、n型半導体層60aとp型半導体基板70との間に新たにn型埋め込み層105が設けられた点でのみ異なっている。
図3において、n型エピタキシャル層60a、p型アイソレーション80a及びp型埋め込み層は、実施例1におけるn型半導体層60と、アイソレーション80と役割は同じで、実質的な差異は無い。一方、n型埋め込み層105は、寄生抵抗を減少させ、ラッチアップを防止するための埋め込み層である。つまり、図1の構成では、p型ボディ領域50と、n型半導体層60と、p型半導体基板70で寄生PNPトランジスタを形成してしまうので、例えば、横型MOSトランジスタ250aがパワートランジスタ等に利用された大電流が流されたときに、寄生PNPトランジスタの動作を抑えるために設けられている。これにより、通常時の横型MOSトランジスタ250aの寄生抵抗を減少させ、低オン抵抗での動作を実現することができる。
一方、ゲート10、ドレイン20、ソース30、p型ボディ領域50及びn型エピタキシャル層60a同士の関係においては、実施例1と同様に、n型エピタキシャル層60a、チャネル領域51及びソース30との間でNPN型の寄生トランジスタ100が形成され、寄生トランジスタ100のベース−エミッタ間に高抵抗領域52が設けられている。よって、静電気パルスがドレイン20に印加されたときには、高抵抗領域52の存在により寄生トランジスタ100を速やかにバイポーラ動作に移行させ、静電エネルギーを早目に放出する動作を確実に実行させ、ESD耐量の高い横型MOSトランジスタ250aとすることができる。
このように、ゲート10、ドレイン20、ソース30、p型ボディ領域50及びn型半導体層60、60a同士の関係が保たれていれば、周囲の構造は、種々の態様を適用することができ、用途に応じて、種々の変形が可能である。これにより、静電気耐量を高めつつ、高耐圧で低オン抵抗の横型MOSトランジスタ250aを種々の態様により実現できる。
なお、実施例2においては、説明の容易のためにnチャネル横型MOSトランジスタ250aの例のみを説明したが、p型とn型の関係を交換し、pチャネル横型MOSトランジスタ250aとして構成してもよい。
実施例1及び実施例2において説明したように、本実施例に係る横型MOSトランジスタ250、250aは、半導体基板70上に形成される。半導体基板70上には、本実施例に係る横型MOSトランジスタ250、250aを適用したトランジスタ回路が形成されてよく、例えば、電源回路等に適用されてよい。そして、所定の機能を有して半導体基板70上に形成されたトランジスタ回路は、パッケージ等に収容された半導体集積回路等の半導体装置として構成されてよい。これにより、静電気耐量の高い半導体装置として構成することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明の実施例1に係る横型MOSトランジスタ250の断面構成図である。 実施例1に係る横型MOSトランジスタ250に静電気パルスが印加された場合の特性図である。 実施例2に係るnチャネル横型トランジスタ250aの断面構成図である。 従来のnMOSFETにおける、スナップバックの原理を説明する図である。 従来のnチャネル横型MOSトランジスタ350の断面構成図である。
符号の説明
10 ゲート
11 ゲート引出線
12、22 酸化膜
20 ドレイン
21 ドレイン引出線
30 ソース
31 ソース引出線
40 バックゲート
41 バックゲート引出線
50 ボディ領域
51 チャネル領域
52、52a、52a 高抵抗領域
Rb 高抵抗の抵抗成分
53 バックゲート側ボディ領域
60、60a 半導体層
70 半導体基板
80、80a、81 アイソレーション
90 LOCOS
100 寄生トランジスタ
105 n型埋め込み層
250、250a 横型MOSトランジスタ

Claims (7)

  1. 第1導電型の半導体層と、
    該半導体層上に、酸化膜を介して形成されたゲートと、
    該ゲートの両側で、かつ前記半導体層表面に形成された前記第1導電型のドレイン及びソースと、
    該ソースの横に隣接し、前記ゲート及び前記ドレインと反対側の前記半導体層表面に形成された第2導電型のバックゲートと、
    前記ソース及び前記バックゲートの側部及び底部を下方から覆うように前記半導体層表面に形成された前記第2導電型のボディ領域とを有する横型MOSトランジスタであって、
    前記ボディ領域は、前記ソースの側部にチャネル領域を有し、前記ソース及び前記バックゲートの下部に、抵抗成分が前記チャネル領域よりも高い高抵抗領域を有することを特徴とする横型MOSトランジスタ。
  2. 前記高抵抗領域は、前記第2導電型の不純物濃度が、前記チャネル領域よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の横型MOSトランジスタ。
  3. 前記高抵抗領域は、前記ボディ領域の底部まで形成され、前記チャネル領域と、前記バックゲート側部のバックゲート側ボディ領域とを完全に分割していることを特徴とする請求項1又は2に記載の横型MOSトランジスタ。
  4. 前記半導体層は、エピタキシャル層又はウェル層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の横型MOSトランジスタ。
  5. 前記半導体層は、第2導電型の半導体基板上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の横型MOSトランジスタ。
  6. 前記第1導電型はn型であり、前記第2導電型はp型であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の横型MOSトランジスタ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の横型MOSトランジスタを有し、
    該横型MOSトランジスタを用いたトランジスタ回路が形成された半導体基板を備えたことを特徴とする半導体装置。
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