JP4431761B2 - Mos型半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板の表面層に分散して金属−酸化膜−半導体(MOS)構造のゲートを持つ複数のソース領域が設けられるMOS型電界効果トランジスタ(以下MOSFETと記す)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下IGBTと記す)などのMOS型半導体装置に関する。
例えばMOS型半導体素子の一つのMOSFETは、n型半導体基板の表面層に、不純物の選択的な拡散によりpn接合が基板表面に露出するようなpベース領域を形成し、更にその表面層に同様のnソース領域を形成し、nソース領域とn型半導体基板に挟まれたpベース領域の表面層であるチャネル領域の表面上に絶縁膜を介してゲート電極を設け、pベース領域とnソース領域に共通に接触するソース電極を設け、n型半導体基板にドレイン電極を設けて製作される。ゲート電極に適当な電圧を印加することにより、前記のチャネル領域に反転層を生じ、その反転層を通じてドレイン電極・ソース電極間が低抵抗化し、電流を流すものである。
別のMOS型半導体素子であるIGBTは、MOSFETのドレイン電極側にp型の領域を加えることにより、少数キャリアの注入を利用し、伝導度変調型にしたものといえる。
スイッチング回路において、オン抵抗の低さやスイッチング速度の速さ、電圧による制御のし易さ等から、MOS型半導体素子が多用されている。
近年、スイッチング回路において、そのスイッチング素子であるMOS型半導体素子は、スナバ回路の省略化による回路の簡略化、装置の小型化等により、発生したサージ電圧を受けやすくなってきている。例えば、誘導性の負荷の電流を遮断しようとすると、インダクタンスに蓄えられていたエネルギのため、MOS型半導体装置にかかる電圧は上昇し、時には電源電圧以上になることすらある。この過電圧ストレスは、MOS型半導体素子にとって破壊の原因につながり、その破壊耐量(アバランシェ耐量)の向上が求められてきている。
一方MOS型半導体素子の新しい動向として、過電流、温度などをセンシングしてその信号をゲートにフィードバックする回路を集積したいわゆるインテリジェント素子、言い換えるとMOSFET型半導体素子を含むMOS型半導体装置が使用され始めている。特にそのようなMOS型半導体装置においては、サージ電圧に対するゲートおよび制御入力端子の保護が重要である。
図14は、ゲートの保護をおこなったMOS型半導体装置の等価回路図である。
主MOS型半導体素子2のソースS−ゲートG間に、ツェナーダイオード5が接続されている。このツェナーダイオード5は、ゲートGに過電圧が加えられた際に、バイパスさせて素子を保護する作用をもつ。また、抵抗6は、ゲートリードの断線などにより、ゲートGに高電圧ノイズ等が加えられるのを防止する働きをする。ドレインD−ゲートG間には、多数のツェナーダイオードが互いに逆向きに接続された逆直列ツェナーダイオード3が接続されている。ドレインDにかかる高電圧が逆直列ツェナーダイオード3のクランプ電圧以上になると、その高電圧とクランプ電圧との差が、ゲートGに印加され、主MOS型半導体素子2をオンさせて、素子の保護をおこなう。
D−G間の逆直列ツェナーダイオード3については、MOS型半導体装置の半導体基板上の絶縁膜上に堆積された多結晶シリコンを利用して形成した例が開示されている(特許文献1)。
USP.5,365,099号
発明者らは、G−S間にサージ電圧に対する保護用のツェナーダイオードおよび過電流等を検知する手段を有し、出力段としてMOS型半導体素子であるIGBTをもつインテリジェントIGBTを試作した。図15はその等価回路図である。半導体装置のゲートGは、センシングや演算をおこなう内部制御回路9を介して出力段として使用した主IGBT4のゲート(g)に接続されている。ゲートG−ソースS間に接続されているツェナーダイオード5が、サージ電圧に対する保護用のツェナーダイオードである。このツェナーダイオード5は、ゲートGに過電圧が加えられた際に、バイパスさせて素子を保護する作用をもつ。ドレインD−主IGBTのゲートg間には、多数のツェナーダイオードが互いに逆向きに接続された逆直列ツェナーダイオード3が接続されている。この逆直列ツェナーダイオード3は、ドレインDにかかる高電圧が逆直列ツェナーダイオード3のクランプ電圧以上になると、その高電圧とクランプ電圧との差が、主IGBT4のゲートgに印加され、主IGBT4をオンさせて、素子の保護をおこなうものである。内部制御回路9の電源は、制御入力端子Gから取られており、図15の場合は電源端子VDDは制御入力端子Gに直接接続されている。
ツェナーダイオード5および逆直列ツェナーダイオード3は、半導体基板上に絶縁膜を介して堆積した多結晶シリコンを用いて形成した。
試作した素子についてサージ電圧試験をおこなった。図16(a)に試験回路、同図(b)に試験波形を示す。
スイッチs1 を閉じて電源VCCからコンデンサCに充電した後、スイッチs1 を開く。次に、スイッチs2 を閉じて試験素子(DUT)に試験電圧を印加するものである。コンデンサCは33μF、抵抗Ra、Rbはそれぞれ100Ω、75Ωである。電源電圧は30〜500V可変とした。
図16(b)に見られるように試験素子に印加される電圧波形は、急に立ち上がり、次第に減衰する幅9ms程度のパルスである。
このサージ電圧試験において、試験電圧を100V以上に増大すると、試験素子が破壊するものがあった。そして破壊点は、ツェナーダイオード5の部分のものが多かった。
また、この半導体装置には、もう一つの問題があった。従来このような内部制御回路をIGBTに集積する場合は、例えば、Wrathall, R. S. 等が報告[ Proc. of the Symposium on High Voltage and Smart Power Devices, p.384,(1989)] したような埋め込み層による分離構造や、IGBTの基板と酸化膜で分離するSOI分離構造が用いられていたが、これらの方式は複雑で多くのプロセスステップを要し、コストも高くなるという難点があった。そこで今回の試作には、それらの方式を採用せず、最も単純でプロセスを短くできる自己分離構造を採用し、内部制御回路をIGBTに集積することにした。
図17は、MOS型半導体装置に集積した内部制御回路部の断面図である。
21、22、23、30はそれぞれ出力段IGBT部と共通のp+ ドレイン層、n+ バッファ層、nドリフト層、ドレイン電極である。nドリフト層23の表面層にp- ウェル34が形成され、更にその表面層および上にエンハンスメント型nチャネルMOSFET51とデプレッション型nチャネルMOSFET61が形成されている。53、63はいずれもp- ウェル34の表面層に形成されたn+ ドレイン領域であり、その表面に接触してドレイン電極60、70が設けられている。56、66はn+ ソース領域であり、その表面に接触してソース電極59、69が設けられている。64は、しきい電圧制御のためのnチャネルドープ領域である。58、68はゲート電極層である。デプレッション型のnチャネルMOSFET61のドレイン電極70は、この内部制御回路の電源端子(図15のVDD)に接続されている。
この自己分離構造では、p+ ドレイン層21、n+ バッファ層22、nドリフト層23、p- ウェル34、n+ ドレイン領域63がpnpnの四層構造となっている。すなわち、その四層からなる寄生サイリスタを内蔵していることになる。この内部制御回路部の寄生サイリスタは、インテリジェントIGBTの動作時、または制御入力端子(G)が出力端子(S)に対して負になるサージ電圧が印加された場合に順バイアスされ、71のようにラッチアップして破壊に至ることがあった。
このような問題に鑑み本発明の目的は、サージ電圧保護用のツェナーダイオードを有するMOS型半導体装置において、サージ電圧に対する耐量を向上させ、しかも寄生サイリスタがラッチアップしにくく、動作が確実で製造の容易なMOS型半導体装置を提供することにある。
上記課題の破壊耐量の向上策として、半導体装置のディメンジョンに対策を求め、後述する各種の実験をおこなった結果、本発明のMOS型半導体装置は、下記のようなものとする。
第1導電型の半導体基板の表面側に金属−酸化膜−半導体(MOS)構造の制御部をもち、該半導体基板の裏面側に第2導電型のドレイン層をもつ縦型の主IGBT部と、該主IGBT部の二つの出力端それぞれに接続された出力端子(D、S)と、主IGBT部の制御入力端に過電流、温度をセンシングしてその信号を制御入力端にフィードバックする内部制御回路を介して接続される制御入力端子(G)とを有するMOS型半導体装置において、前記半導体基板の表面層であって前記主IGBT部の周縁部から形成された不純物量が1×10 13 〜1×10 14 cm -2 である第2導電型の領域を備え、内部制御回路が前記第2導電型の領域内に集積された金属−酸化膜−半導体(MOS)構造の制御部をもつ横型のMOS型半導体素子を有し、前記主IGBT部と前記横型のMOS型半導体素子との間の前記第2導電型の領域に該領域より高不純物濃度で深い第2導電型の分離ウェルを前記主IGBT部の周縁部に延びる主IGBT部のソース電極とゲート電極層の下に備え、前記主IGBT部のチャネル領域と前記横型のMOS型半導体素子のチャネル領域との間の距離を200μm以上とする。
そのようにすれば、主IGBT部のキャリアが内部制御回路の横型のMOS型半導体素子部に流れ込まないので、寄生サイリスタのラッチップが抑制される。
特に、半導体基板の表面層に形成された第2導電型の領域の不純物量が、1×1013〜1×1014cm-2であるものとする。
後記する実験結果のように1×1013cm-2より少ない量であると、寄生サイリスタを構成するトランジスタの電流増幅率が大きくなり、非常にラッチアップし易くなる。また1×1014cm-2より多い量であると、内部制御回路の横型のMOS型半導体素子のしきい電圧が大きくなって、低電圧駆動ができなくなる。
更に、前記主IGBT部と前記横型のMOS型半導体素子との間の前記第2導電型の領域の表面に接触し一方の出力端子(S)に接続される引出し電極と、前記横型のMOS型半導体素子のチャネル領域との間の距離を100μm以内とするとよい。
そのようにすれば、前記第2導電型の領域に入ったキャリアが、引出し電極から引き出されるので、更に寄生サイリスタのラッチップが抑制される。
更に、前記引出し電極の下方に前記第2導電型の領域より高不純物濃度で深い第2導電型の引出しウェルを備えるとよい。
そのようにすれば、コンタクタ抵抗低減と横方向抵抗低減が図られる。
以上説明したように本発明は、主IGBT部と、内部制御回路の横型のMOS半導体素子との間の距離や、分離ウェルの不純物量、引出し電極と内部制御回路の横型のMOS半導体素子との間の距離を吟味することが寄生サイリスタのラッチアップ防止に重要なことを示した。
近年、イグナイタ用を始めとする誘導性負荷用のスイッチング回路において、スナバ回路等の省略等の回路の簡略化、装置の小型化等により、そのスイッチング素子であるMOS型半導体装置はますます過酷なストレスを受けつつある。そのような状況で、ダイナミックな特性の破壊耐量を向上させる本発明の寄与は大きいものがある。
以下、図面を参照しながら本発明のためにおこなった実験と実施例を説明する。以下において、n、pを冠した領域、層等はそれぞれ電子、正孔を多数キャリアとする領域、層を意味するものとし、第一導電型をn型、第二導電型をp型とするが、これを逆にすることも可能である。
図3は、自動車のイグナイタ向けとして試作した誘導負荷用のインテリジェントIGBTチップの平面図である。7はIGBTのソース電極、8はゲート電極、9は内部制御回路、5はツェナーダイオード、3はアバランシェ耐量向上のための逆直列ツェナーダイオードである。ツェナーダイオード5および逆直列ツェナーダイオード3は、半導体基板上に絶縁膜を介して堆積した多結晶シリコンを用いて形成した。
図4は試作したインテリジェントIGBTの断面図であり、図3のA−A線に沿った断面図である。ここでは、MOSFETと類似の呼称をすることにする。すなわちIGBTのコレクタをドレイン、エミッタをソースと呼ぶ。図の左側部分は、主電流のスイッチングをおこなう主IGBT部20である。この部分の構造は、一般のIGBTとほぼ同じである。すなわち、高比抵抗のnドリフト層23の一方の面側の表面層に互いに離れたpベース領域24が形成され、さらに、寄生サイリスタのラッチアップを防ぐ目的で、pベース領域24の一部に重複してpベース領域24より拡散深さの深いp+ ウェル25が形成されている。nドリフト層23の他方の面側には、nドリフト層23より低抵抗のn+ バッファ層22を介してp+ ドレイン層21が形成されている。pベース領域24の表面層には、n+ ソース領域26が選択的に形成されている。そして、n+ ソース領域26とnドリフト層23とに挟まれたpベース領域24の表面上にゲート酸化膜27を介して多結晶シリコンからなるゲート電極層28が設けられてnチャネル型MOSFETが構成されている。この側の表面は、ほう素りんシリカガラス(BPSG)等の絶縁膜31で覆われ、pベース領域24およびn+ ソース領域26の表面上にソース電極29が共通に接触するように、また金属のゲート電極32がゲート電極層28あるいはその延長部分に接触するように接触孔が開けられている。p+ ドレイン層21の表面上にはドレイン電極30が設けられている。ソース電極29は、図のように絶縁膜31を挟んで、ゲート電極層28の上まで延長されることが多い。ソース電極29、ドレイン電極30にはそれぞれS端子、D端子が接続される。
主IGBT部20の動作は次のようにおこなわれる。ドレイン電極30とソース電極29間に電圧をかけた状態で、ゲート電極層28への正の電圧印加によって、ゲート電極層28直下のpベース領域24の表面層のチャネル領域37に反転チャネルが誘起され、その反転チャネルを通じてn+ ソース領域26から電子がnドリフト層23に注入され、更にp+ ドレイン層21からの正孔の注入を招いて、ドレイン電極30とソース電極29間が導通する。
図4の中央部分には、ゲート保護のための手段が描かれている。すなわち、nドリフト層23の表面層にp- ウェル34が形成され、その表面が厚いフィールド酸化膜33で覆われていて、フィールド酸化膜33上にツェナーダイオード40が設けられている。このツェナーダイオード40の一端から取り出された電極はソース電極29に、他端から取り出された電極はゲート電極32に接続されている。ゲート電極32にはG端子が接続される。主IGBT部20の周縁部には、p+ 分離ウェル35が設けられている。ツェナーダイオード40の右側部分では、p- ウェル内34の表面に接触して、ソース電極29と接続される引出し電極49が設けられている。引出し電極49の下方にはp+ 引出しウェル45が形成されている。p+ 引出しウェル45は、引出し電極49とのコンタクタ抵抗低減と、p- ウェル34の横方向抵抗低減のためであり、主IGBT部20のp+ ウェル領域25やp+ 分離ウェル35と同時に形成してもよい。他に、多結晶シリコン層からなるツェナダイオードの代わりに、nドリフト層23の表面層にツェナーダイオードを形成したMOS型半導体素子も試作した。
図4の右側部分には、インテリジェントIGBTに集積した内部制御回路9の部分が描かれている。この内部制御回路は、USP.5,621,601にて開示されているゲート制御手段50と同様の回路である。また本実施例には記載していないが、USP.5,621,601と同じく電流検出トランジスタと電流検出抵抗Rd が用いられる。
nドリフト層23の表面層に形成されたp- ウェル34の表面層とその上にエンハンスメント型のnチャネルMOSFET51とデプレッション型のnチャネルMOSFET61が形成されている。53、63はいずれもp- ウェル34の表面層に形成されたn+ ドレイン領域であり、その表面に接触してドレイン電極60、70が設けられている。56、66はn+ ソース領域であり、その表面に接触してソース電極57、67が設けられている。64は、しきい電圧制御のためのnチャネルドープ領域である。58、68は多結晶シリコンのゲート電極層である。デプレッション型のnチャネルMOSFET61のドレイン電極70は、この内部制御回路の電源端子(図15のVDDおよび制御入力端子G)に接続されている。エンハンスメント型MOSFET51は、ゲート電極58への正電圧印加によって、ゲート電極58直下のn+ ソース領域56、n+ ドレイン領域53間のチャネル領域57に反転チャネルが誘起され、ソース電極59、ドレイン電極60間が導通する。デプレッション型MOSFET61では、ゲート電極68への負電圧印加によって、ゲート電極68直下のn+ ソース領域66、n+ ドレイン領域63間のn- デプレッション領域64すなわちチャネル領域67が空乏化し、ソース電極69、ドレイン電極70間が遮断される。
実験に使用したウェハは、比抵抗0.01Ω・cm、厚さ500μm のp+ コレクタ層21上にn+ バッファ層22として、比抵抗0.4Ω・cm、厚さ30μm のn型層をエピタキシャル成長し、その上に、n- ドリフト層23として、比抵抗25Ω・cm、厚さ40μmのn型層を積層したウェハを用いた。その後のプロセスは、従来のIGBTにマスクを変える等の多少の変化を加えるだけで製造できる。pベース領域24、p- ウェル34、p+ ウェル25、p+ 分離ウェル35、p+ 引出しウェル45およびツェナーダイオードのp領域等は、ホウ素イオンのイオン注入および熱拡散により形成し、n+ ソース領域26、56、66、n+ ドレイン領域53、63およびツェナーダイオードのn領域は、砒素イオンまたは燐イオンのイオン注入および熱拡散により形成した。pベース領域24、n+ ソース領域26の端は、ゲート電極層28をマスクの一部として、位置ぎめされて形成され、それぞれの横方向拡散により、間隔が決められている。ソース電極29、59、69、ドレイン電極60、70、引出し電極49およびゲート電極32等は、Al合金のスパッタリングとその後のフォトリソグラフィにより形成し、ドレイン電極30は、金属基板に半田づけするためTi/Ni/Auの三層をスパッタリングで堆積して形成している。
各部の寸法例としては、p+ ウェル25、p+ 分離ウェル35、p+ 引出しウェル45の拡散深さは6μm、pベース領域24とp- ウェル34の拡散深さは約2μm、n+ ソース領域26、56、66、n+ ドレイン領域53、63の拡散深さは0.4μmである。ゲート絶縁膜27の厚さは25nm、多結晶シリコンのゲート電極層28の厚さは1μm、ソース電極29の厚さは約3μmである。ツェナーダイオード40はツェナー電圧が約7Vのツェナーダイオードである。
[実験1]
ツェナーダイオード40が、ゲート電極層28と同じ減圧CVD法による多結晶シリコン層を利用したもの(Zp )であるインテリジェントIGBTにおいて、ツェナーダイオード40の接合長を変える実験をおこなった。実験の過程で、ツェナーダイオード40は、必ずしも単一のツェナーダイオードである必要は無く、複数のツェナーダイオードを並列に接続しても良く、その接合長の合計値が重要であることがわかった。種々検討の結果、図5(a)、(b)に示す様な構造とした。図5(a)はツェナーダイオード部の部分平面図、同図(b)はB−B線に沿った断面図である。図5(a)において、細線は多結晶シリコン層とそのpn接合、点線は、絶縁膜に開けられた窓の位置、太線はツェナーダイオードのカソード電極44とアノード電極43を示している。pnpnと交互に導電型の変わる多結晶シリコン層上を絶縁膜で覆い、接触孔を開けた後、櫛形の電極を形成した。多結晶シリコン層の厚さは、1μm、幅は0.1〜0.5mmである。各pアノード領域41、nカソード領域42の幅は約15μmである。
図6は、サージ電圧耐量の接合長依存性を示す図であり、横軸は、ツェナーダイオード40の接合長w、たて軸はサージ試験電圧VCCである。
○、●は、それぞれ室温(25℃)と高温(150℃)で破壊しなかった最高電圧を示している。
試験の結果は、接合長が長い程サージ電圧耐量が増すことを示している。従って、十分なサージ電圧耐量を実現するためには、この線より長い接合長とすることが必要である。例えば、サージ電圧耐量を通常実用的な150V以上とするためには、接合長は10mm以上とすることが望ましいことがわかる。但し、むやみに長くしても無駄なので、実用的には100mm以下、好ましくは70mm以下とするのが良い。
[実験2]
上の実験の過程で、もう一つの課題である図17に示した寄生サイリスタのラッチアップが、主IGBT部と、内部制御回路のMOSFETとの間の距離等に大きく影響されることを見いだした。これは、主IGBT部がオンしていた時のキャリア(正孔)が、p- ウェル34に入って横方向に拡散し、電位差を生じて寄生サイリスタをラッチアップさせるものと考えられる。
そこで、主IGBT部20からの拡散電流を評価するため、主IGBT部20のチャネル領域37から距離xを離したIGBTセルを設けた半導体装置を試作し、そのセルに流れる電流を測定した。
図18は、拡散電流の距離x依存性を示す特性図であり、横軸は主IGBT部20のチャネル領域37からの距離x、たて軸は拡散電流である。拡散電流はセルの大きさの他、主IGBTの電流にも依存するので、任意スケールとしてある。
距離xが大きい程、拡散電流は減少している。すなわち、主IGBT部20と、内部制御回路のMOSFET51、61との間の距離、具体的には主IGBT部20のチャネル領域37からMOSFET51、61のチャネル領域57、67までの距離は遠い程、ラッチアップ防止に効果があることになる。しかし、その減少の度合いは一様ではなく、200μmまでは急速に減少し、その後緩やかになっている。従って、内部制御回路のMOSFETを隔離する距離としては200μm以上とするのが良いことがわかる。
距離xをむやみに大きくすると、半導体基板の利用効率を低下させることになるので、実際的な上限値としては3mm程度であろう。
以後、主IGBT部20と、内部制御回路のMOSFET51、61との間の距離xの設計値としては500μmとした。
[実験3]
寄生サイリスタのラッチアップはp- ウェル34の不純物量にも依存する。上の結果から主IGBT部と、内部制御回路のMOSFETとの間の距離xを500μmと決め、ラッチアップ電流の評価のため、次のようなMOS半導体装置を試作した。p- ウェル34の不純物量を変え、MOSFETのn+ ソース領域56に電極を設け、その電極に抵抗を直列に接続して、誘導負荷の電流遮断の際に流れる電流を測定した。直列接続した抵抗のため、実際にはラッチアップしていないが、この方法でほぼラッチアップ電流が評価できると考えられる。図19は、その電流のp- ウェル34の不純物量依存性を示す特性図であり、横軸は、p- ウェル34形成のためのほう素イオンの注入量、すなわちp- ウェル34の不純物量、右たて軸はラッチアップ電流である。この場合もラッチアップ電流は任意スケールとしてある。
- ウェル34の不純物量が少ないと、ラッチアップ電流は大きく、不純物量が多くなる程減少している。すなわち、p- ウェル34の不純物量は多い程、ラッチアップ防止に効果があることになる。しかし、その減少の度合いは一様ではなく、1×1013cm-2までは急速に減少し、その後緩やかになっている。従って、p- ウェル34の不純物量としては1×1013cm-2以上とするのが良いことがわかる。これは、p- ウェル34の不純物量を大きくすると、n- ドリフト層23、p- ウェル34、n+ ソース領域56からなるnpnトランジスタのベース抵抗が減少するため、そのトランジスタがオンしにくくなるためである。
図19には、内部制御回路のMOSFETのしきい電圧のp- ウェル34の不純物量依存性をも示した。左縦軸は、内部制御回路のMOSFETのしきい電圧である。パラメータとして、ゲート酸化膜の厚さを取った。
ゲート酸化膜の厚さを30nmとしたとき、p- ウェル34の不純物量1×1013cm-2では、しきい電圧は1.5Vであるが、1×1014cm-2では、4V以上となっている。内部制御回路のMOSFETは、5V電源のマイコンの出力レベルで駆動したいので、このしきい電圧が4V以上になると、実際上駆動は困難になる。ゲート酸化膜の厚さを25nmとすると、多少しきい電圧が低下しているが同じ傾向であり、しきい電圧が4V以下になるようにするためには、p- ウェル34の不純物量を1.3×1014cm-2以下としなければならないことがわかる。
上記二つの因子から、p- ウェル34の不純物量としては1×1013〜1.3×1014cm-2とすべきである。
以後、p- ウェル34の不純物量の設計値としては2×1013cm-2とした。
[実験4]
更に、ターンオフ時の図17に示した寄生サイリスタのラッチアップが、図4における引出し電極49と内部制御回路のMOSFET51、61との間の距離yに大きく影響されることを見いだした。この場合も距離yを短くすると、n- ドリフト層23、p- ウェル34、n+ ソース領域56からなるnpnトランジスタのベース抵抗が減少することに相当し、MOSFET51、61直下でのp- ウェル34内の電位差が減少するため、そのトランジスタがオンしにくくなるのである。
引出し電極49からの距離y(具体的にはn+ ソース領域56、66、n+ ドレイン領域53、63までの距離)を変えたMOSFET51、61をもつ半導体装置を試作して実験したところ、距離yが100μmを越えるものでラッチアップ破壊に到るものがあった。80μm以下では、破壊しなかった。下限値としては、距離yを0μmとしたもの、すなわち、MOSFET51のソース電極59をp- ウェル34にも接触させた場合にも問題なかった。
従って、引出し電極49からの距離yとしては、100μm以下とすべきことになる。
以後、引出し電極49と内部制御回路のMOSFET51、61との間の距離yの設計値としては30μmとした。
〔実施例1〕
これまでの実験の結果に基づき、多結晶シリコンのツェナーダイオードの接合長を、40mmと大きくし、実験2〜4の成果を盛り込んだインテリジェントIGBTを試作した。
このインテリジェントIGBTは、電源電圧を±300Vとしたサージ電圧試験に耐え、十分実用できるものであった。
特に、図1(b)に示したようにツェナーダイオード5をインテリジェントIGBTのソースパッド7aと、ゲートパッド8の間に配置することにより、ツェナーダイオードのアノード電極、カソード電極がそれぞれソースパッド、ゲートパッドと一体化でき、配線の引回しを不要にした。これにより、内部制御回路へノイズが誘起されることが無く、動作が安定した。
[実験5]
次に、ツェナーダイオードがnドリフト層の表面層に形成したもの(Zl )であるインテリジェントIGBTを試作し、この場合についても、ツェナーダイオード40aの接合長を変える実験をおこなった。図7(a)はツェナーダイオード部の部分平面図、同図(b)はC−C線に沿った断面図である。図7(a)において、細線はツェナーダイオードの拡散領域、点線は、絶縁膜に開けられた窓の位置、太線はツェナーダイオードのカソード電極44とアノード電極43を示している。nドリフト層の表面層にほう素のイオン注入および熱処理によりpアノード領域41を形成し、その内部にひ素の選択的なイオン注入および熱処理により短冊型のnカソード領域42を形成した。pアノード領域41、n+ カソード領域42のドーズ量、拡散深さは、それぞれ2×1015cm-2、5×1015cm-2、6μm、0.5μmである。更に、櫛形のアノード電極43、カソード電極44を設けてツェナー電圧が約4Vのツェナーダイオードとした。
この場合も、ツェナーダイオード40aは、必ずしも単一のツェナーダイオードである必要は無く、複数のツェナーダイオードを並列に接続しても良く、その接合長が重要である。
図6のサージ電圧耐量の接合長依存性を示す図に、その結果を点線で示した。
△、▲はそれぞれ、室温(25℃)と高温(150℃)で破壊しなかった最高電圧を示している。
試験の結果では、接合長が長い程サージ電圧耐量が増すことを示している。従って、十分なサージ電圧耐量を実現するためには、この線より長い接合長とすることが必要である。例えば、サージ電圧耐量を150V以上の耐量とするためには、接合長は1.0mm以上とすることが望ましいことがわかる。実用的には10mm以下、好ましくは5mm以下とするのがよい。
半導体基板内にツェナーダイオードを形成すると、実施例1の多結晶シリコン層を利用したツェナーダイオードより、接合長はほぼ10分の1で済む。これは、半導体基板が単結晶であり結晶性が良いこと、および熱放散がよいことによると考えられる。
[実施例2]
上記の実験結果に基づき、基板内に形成するツェナーダイオードの接合長を、3mmと大きくし、この例でも実験2〜4の成果を盛り込んだインテリジェントIGBTを試作した。ツェナーダイオードの面積はほぼ実施例1の約8分の1に縮小したにもかかわらず、このインテリジェントIGBTは、電源電圧を±300Vとしたサージ電圧試験に耐え、十分実用できるものであった。またツェナーダイオードを狭くできた分だけセル部を広くすることができた。
この場合も、図のようにツェナーダイオードをインテリジェントIGBTのソースパッドと、ゲートパッドの間に配置することにより、ツェナーダイオードのアノード電極、カソード電極がそれぞれソースパッド、ゲートパッドと一体化でき、配線の引回しを不要にした。これにより、内部制御回路へのノイズの誘起等も無く、動作が安定した。
[実施例3]
ツェナーダイオードを半導体基板に形成すると、確かにツェナーダイオードの面積を大幅に縮小することができる。しかし、IGBTのように、nドリフト層、p+ ドレイン層が下方にあると、ツェナーダイオードのpアノード領域、n+ カソード領域と併せて、四層になるため、寄生サイリスタを生じてラッチアップする問題がおきる。
この対策を考えた。図1(a)は本発明実施例3のMOS型半導体素子のツェナーダイオード部の等価回路図である。
G−S間に、多結晶シリコン層からなるツェナーダイオードZ1pを接続し、それと並列に、半導体基板に形成したツェナーダイオードZ2lと多結晶シリコン層からなる逆向きのツェナーダイオードZ3pr を接続している。出力段IGBT4のゲートgとドレインD間の逆直列ツェナーダイオードは省略して記載している。
ここで、半導体基板に形成したツェナーダイオードZ2lの降伏電圧と多結晶シリコン層からなる逆向きのツェナーダイオードZ3pr の順方向電圧の和は、多結晶シリコン層からなるツェナーダイオードZ1pの降伏電圧と同じかまたは、小さいことが重要である。例えば、実施例3では、ツェナーダイオードZ1pの降伏電圧は7Vであり、ツェナーダイオードZ2lの降伏電圧は約4Vである。そのようにすれば、ゲートGにサージ電圧が印加されたとき、そのサージ電流は、ダイオードZ2lとZ3pr の方に流れる。従って保護用ツェナーダイオードとしては、実施例2と同様に多結晶シリコンのツェナーダイオードより面積が少なくて、大きなサージ電圧に耐えることになる。
しかも、半導体基板に形成したツェナーダイオードZ2lと直列に、多結晶シリコン層からなる逆向きのツェナーダイオードZ3pr を接続しているため、ツェナーダイオード部に寄生サイリスタを生じてラッチアップする問題が生じない。
ソースS側が正の過電圧に対しては、多結晶シリコン層からなるツェナーダイオードZ1pによりバイパスさせることができる。
図1(b)は本発明実施例3のMOS型半導体素子の平面図である。7はIGBTのソース電極、8はゲート電極、9は内部制御回路、5はツェナーダイオードである。ツェナーダイオード5の面積が、図3に比べ、約3分の1になっている。
図2(a)は、図1(b)の実施例3のMOS型半導体素子のツェナーダイオード5部分の拡大図である。ツェナーダイオード5の約半分を占める多結晶シリコンのツェナーダイオードZ1pと約4分の1の半導体基板に形成したツェナーダイオードZ2l、約4分の1の多結晶シリコン層からなる逆向きのツェナーダイオードZ3pr が見られる。各ツェナーダイオードの接合長は、Z1pが4mm、Z2l、Z3pr がそれぞれ3mmである。図2(b)は図2(a)の各ツェナーダイオードZ1p、Z2l、Z3pr の電極の接続構成図である。
各ツェナーダイオードはいずれも櫛型の電極をもち、ツェナーダイオードZ1pのカソード電極K1 とZ3pr のアノード電極A3 、Z1pのアノード電極A1 とZ2lのアノード電極A2 、Z2lのカソード電極K2 とZ3pr のカソード電極K3 とが接続されている。
この例でも、ツェナーダイオードをインテリジェントIGBTのソースパッドと、ゲートパッドの間に配置することにより、ツェナーダイオードのアノード電極、カソード電極がそれぞれソースパッド、ゲートパッドと一体化でき、配線の引回しを不要にした。これにより、演算回路へのノイズの誘起等も無く、動作が安定し、十分なダイナミック特性をもつIGBTが得られた。
[実施例4]
図8は本発明実施例4のMOS型半導体素子の保護ツェナーダイオード部の等価回路図である。
G−S間に、多結晶シリコン層からなるツェナーダイオードZ1pを接続して保護している。ツェナーダイオードZ1pは、実施例1と同様に接合長を10mm以上とするのがよい。更にG−S間に抵抗R1 とツェナーダイオードZ5pが接続されており、そのR1 とツェナーダイオードZ5pとの間からIGBTの内部制御回路の電源端子VDDに接続されている。出力段IGBT4のゲートgとドレインD間の逆直列ツェナーダイオードは省略して記載している。
ツェナーダイオードZ5pの降伏電圧はツェナーダイオードZ1pのそれと同じかより小さいものとする。本実施例においては、ツェナーダイオードZ1p、Z5pの降伏電圧はいずれも7V、抵抗R1 は150Ωとした。
このようにすれば、G−S間にGが正のサージ電圧が印加されたとき、ツェナーダイオードZ1pの降伏電圧でクランプされる。そのクランプ電圧を抵抗R1 とツェナーダイオードZ5pとで担うことになる。インテリジェントIGBTの内部制御回路の電源端子VDDへは、ツェナーダイオードZ5pの降伏電圧が印加されることになり、ツェナーダイオードZ1pの降伏電圧より抵抗R1 の電圧降下分だけ低減されることになる。
ツェナーダイオードZ5pの降伏電圧がツェナーダイオードZ1pのそれと同じ場合でも、動作抵抗によりツェナーダイオードZ1pでクランプされる電圧は、ツェナーダイオードZ5pの降伏電圧よりかなり大きい。内部制御回路の電源端子VDDへの印加電圧は、抵抗R1 の電圧降下分が差し引かれてほぼツェナーダイオードZ5pの降伏電圧となるので、かなり低減されることになる。このようにして、サージ電圧に対する耐量を大きくするとともにその内部制御回路への影響を抑えることができる。
また、G−S間にS側が正のサージ電圧が印加されたときは、ツェナーダイオードZ1pの順方向電圧でクランプされる。そのクランプ電圧を抵抗R1 とツェナーダイオードZ5pとで担うことになる。インテリジェントIGBTの内部制御回路の電源端子VDDへは、ツェナーダイオードZ1pの順方向電圧より抵抗R1 の電圧降下分だけ小さい、ツェナーダイオードZ5pの順方向電圧が印加されることになる。
先に述べたようにG−S間にS側が正のサージ電圧が印加されたときは、内部制御回路の寄生サイリスタでラッチアップ破壊が起きやすいが、この実施例4のインテリジェントIGBTでは、抵抗R1 の電圧降下分だけ低減されて電源端子VDDに印加されるので、そのようなラッチアップ破壊が抑制される。
特に、ツェナーダイオードZ5pおよび抵抗R1 を多結晶シリコン層で形成すれば、ツェナーダイオードを半導体基板に形成した場合に起きるツェナーダイオード部での寄生サイリスタの問題を回避することができて動作が確実になる。
[実施例5]
図9は本発明実施例5のMOS型半導体素子の保護ツェナーダイオード部の等価回路図であり、図8の実施例4の改良例である。
G−S間に、多結晶シリコン層からなるツェナーダイオードZ1pを接続し、それと並列に、半導体基板に形成したツェナーダイオードZ2lと多結晶シリコン層からなる逆向きのツェナーダイオードZ3pr を接続しているのは実施例3と同じであるが、更にG−S間に抵抗R1 とツェナーダイオードZ5pが接続されており、そのR1 とツェナーダイオードZ5pとの間の点から内部制御回路の電源端子VDDに接続されている。ツェナーダイオードZ5pの降伏電圧はツェナーダイオードZ2lの降伏電圧とZ3pr の順方向電圧との和より小さいものとする。ツェナーダイオードZ2lは、実施例2と同様に接合長を1mm以上とするのがよい。
このようにすれば、G−S間にG側が正のサージ電圧が印加されたとき、半導体基板に形成したツェナーダイオードZ2lの降伏電圧と多結晶シリコン層からなる逆向きのツェナーダイオードZ3pr の順方向電圧の和でクランプされるが、そのクランプ電圧を抵抗R1 とツェナーダイオードZ5pとで担うことになる。インテリジェントIGBTの内部制御回路の電源端子VDDには、ツェナーダイオードZ5pの降伏電圧が印加されることになり、抵抗R1 の電圧降下分だけ低減されることになる。
また、G−S間にS側が正のサージ電圧が印加されたときは、実施例4と同じであり、インテリジェントIGBTの内部制御回路へは、ツェナーダイオードZ1pの順方向電圧より、抵抗R1 の電圧降下分だけ小さいツェナーダイオードZ5pの順方向電圧が印加されることになる。
この実施例5のインテリジェントIGBTでも、抵抗R1 の電圧降下分だけ低減された電圧が内部制御回路の電源端子VDDに印加されるので、内部制御回路部での寄生サイリスタのラッチアップ破壊が抑制される。
特に、ツェナーダイオードZ5pおよび抵抗R1 を多結晶シリコン層で形成すれば、先に問題としたようなツェナーダイオード部での寄生サイリスタの問題を回避できる。
[実施例6]
図10は本発明実施例6のMOS型半導体素子の保護ツェナーダイオード部の等価回路図であり、図8の実施例4の別の改良例である。
図8の実施例4に加えて、IGBTの制御入力側に抵抗R2 と、ツェナーダイオードZ6pとが接続されている。ツェナーダイオードZ6pの降伏電圧はツェナーダイオードZ5pのそれと同じかより小さいものとする。
このようにすれば、G−S間にG側が正のサージ電圧が印加されたとき、多結晶シリコン層からなるツェナーダイオードZ1pの降伏電圧でクランプされたクランプ電圧を抵抗R1 とツェナーダイオードZ5pとで担い、更にツェナーダイオードZ5pの降伏電圧を抵抗R2 とツェナーダイオードZ6pとで担うことになる。インテリジェントIGBTの内部制御回路の電源端子VDDへは、ツェナーダイオードZ6pの降伏電圧が印加されることになり、実施例4のものより更に抵抗R2 の電圧降下分だけ低減される。
また、G−S間にS側が正のサージ電圧が印加されたときは、ツェナーダイオードZ5pの順方向電圧は、ツェナーダイオードZ1pの順方向電圧より抵抗R1 の電圧降下分だけ小さくなり、更にツェナーダイオードZ6pの順方向電圧は、ツェナーダイオードZ5pの順方向電圧より抵抗R2 の電圧降下分だけ小さくなる。そして、インテリジェントIGBTの内部制御回路の電源端子VDDへは、ツェナーダイオードZ6pの順方向電圧が印加されることになる。例えば、Z1pの順方向電圧が2Vのとき、Z5pの順方向電圧は1V、Z6pの順方向電圧は0.6Vとなる。従って、この実施例6のインテリジェントIGBTでは、実施例4の場合より更に抵抗R2 の分担分だけ低減された電圧となるので、内部制御回路部の寄生サイリスタのラッチアップが抑制される。
このようにして、サージ電圧の内部制御回路への影響を前二例に比べ一層抑えることができる。
ツェナーダイオードZ5p、Z6pおよび抵抗R1 、R2 を多結晶シリコン層で形成すれば、ツェナーダイオード部での寄生サイリスタの問題を回避できることは、前の例と同様である。
更にこの手法は、ツェナーダイオードZ7p、Z8p、・・・、抵抗R3 、R4 、・・・と多段に拡張できるであろうことは容易に理解される。
[実施例7]
図11は本発明実施例7のMOS型半導体素子の保護ツェナーダイオード部の等価回路図であり、図9の実施例5について、実施例6と同様の改良をおこなった例である。
図9の実施例5に加えて、IGBTの制御入力側に抵抗R2 と、ツェナーダイオードZ6pとが接続されている。ツェナーダイオードZ6pの降伏電圧はツェナーダイオードZ5pのそれと同じかより小さいものとする。
このようにすれば実施例5と同じく、保護用のツェナーダイオードの面積を低減でき、しかもその部分での寄生サイリスタのラッチアップの問題も回避出来るだけでなく、更に、実施例6と同様の作用も得られる。
すなわち、G−S間にG側が正のサージ電圧が印加されたとき、半導体基板に形成したツェナーダイオードZ2lと多結晶シリコン層からなる逆向きのツェナーダイオードZ3pr の順方向電圧の和でクランプされたクランプ電圧を抵抗R1 とツェナーダイオードZ5pとで担い、更にツェナーダイオードZ5pの降伏電圧を抵抗R2 とツェナーダイオードZ6pとで担うことになる。すなわち、インテリジェントIGBTの内部制御回路の電源端子VDDへは、ツェナーダイオードZ6pの降伏電圧が印加されることになり、抵抗R2 の電圧降下分だけ低減されることになる。
また、G−S間にS側が正のサージ電圧が印加されたときは、実施例6と同じであり、ツェナーダイオードZ1pの順方向電圧より、抵抗R1 の電圧降下分と抵抗R2 の電圧降下分だけ小さいツェナーダイオードZ6pの順方向電圧が、インテリジェントIGBTの内部制御回路の電源端子VDDに印加されることになり、一層低減されるので、内部制御回路部の寄生サイリスタのラッチアップ破壊が抑制される。
このようにして、サージ電圧の内部制御回路への影響を一層抑えることができる。
特に、ツェナーダイオードZ5p、Z6pおよび抵抗R1 、R2 を多結晶シリコン層で形成すれば、先に問題としたようなツェナーダイオード部での寄生サイリスタの問題を回避できる。
[実施例8]
図12は本発明実施例8のMOS型半導体素子の保護ツェナーダイオード部の等価回路図である。
G−S間に、多結晶シリコン層からなるツェナーダイオードZ1pを接続して保護している。ツェナーダイオードZ1pは、実施例1と同様に接合長を10mm以上とするのがよい。更にIGBTの内部制御回路の電源端子VDD側に、ツェナーダイオードZ1pとは逆極性の多結晶シリコン層からなるツェナーダイオードZ4pr が接続されている。出力段IGBT4のゲートgとドレインD間の逆直列ツェナーダイオードは省略して記載している。
このようにすれば、G−S間にSが正のサージ電圧が印加されたとき、ツェナーダイオードZ1pの順方向電圧でクランプされる。内部制御回路にもそのクランプ電圧が印加されるが、ツェナーダイオードZ4pr の降伏電圧が十分大きいものであれば、ツェナーダイオードZ4pr がその電圧を担い、図17に示したような内部制御回路内の寄生サイリスタのラッチアップが防止される。
特に、ツェナーダイオードZ4pr を多結晶シリコン層で形成すれば、ツェナーダイオードを半導体基板に形成した場合に起きるツェナーダイオード部での寄生サイリスタの問題を回避することができて動作が確実になる。
[実施例9]
図13は本発明実施例9のMOS型半導体素子の保護ツェナーダイオード部の等価回路図であり、図11の実施例7の改良例である。
G−S間に、多結晶シリコン層からなるツェナーダイオードZ1pを接続し、それと並列に、半導体基板に形成したツェナーダイオードZ2lと多結晶シリコン層からなる逆向きのツェナーダイオードZ3pr を接続しており、更にG−S間に抵抗R1 とツェナーダイオードZ5pが接続されており、ツェナーダイオードZ5pと並列に抵抗R2 と、ツェナーダイオードZ6pとが接続されている。R1 とツェナーダイオードZ5pとの間の点から内部制御回路の電源端子VDDに接続されているのは実施例7と同じであるが、更にIGBTの内部制御回路の電源端子VDD側に、ツェナーダイオードZ1pとは逆極性の多結晶シリコン層からなるツェナーダイオードZ4pr が接続されている。出力段IGBT4のゲートgとドレインD間の逆直列ツェナーダイオードは省略して記載している。
ツェナーダイオードZ5pの降伏電圧はツェナーダイオードZ2lの降伏電圧とZ3pr の順方向電圧との和より小さいものとする。ツェナーダイオードZ2lは、実施例2と同様に接合長を1mm以上とするのがよい。ツェナーダイオードZ6pの降伏電圧はツェナーダイオードZ5pのそれと同じかより小さいものとする。
このようにすれば実施例7と同じく、G−S間にG側が正のサージ電圧が印加されたとき、半導体基板に形成したツェナーダイオードZ2lの降伏電圧と多結晶シリコン層からなる逆向きのツェナーダイオードZ3pr の順方向電圧の和でクランプされるが、そのクランプ電圧を抵抗R1 とツェナーダイオードZ5pとで担い、ツェナーダイオードZ5pの降伏電圧を抵抗R2 とツェナーダイオードZ6pとで担うことになる。インテリジェントIGBTの内部制御回路の電源端子VDDには、ツェナーダイオードZ6pの降伏電圧が印加されることになり、抵抗、R1 、R2 の電圧降下分だけ低減されることになる。保護用のツェナーダイオードの面積を低減でき、しかもその部分での寄生サイリスタのラッチアップの問題も回避出来ることも勿論である。更に、実施例8と同様の作用も得られる。
すなわち、G−S間にS側が正のサージ電圧が印加されたときは、ツェナーダイオードZ1pの順方向電圧が、抵抗R1 とツェナーダイオードZ5pとで担われ、ツェナーダイオードZ5pの順方向電圧が、抵抗R2 とツェナーダイオードZ6pとで担われ、インテリジェントIGBTの内部制御回路へは、ツェナーダイオードZ6pの順方向電圧が印加される。従ってツェナーダイオードZ1pの順方向電圧より既にかなり低い電圧となっているが、更に、内部制御回路の電源端子VDD側に、ツェナーダイオードZ1pとは逆極性の多結晶シリコン層からなるツェナーダイオードZ4pr が接続されているため、ツェナーダイオードZ4pr がその電圧を担い、図17に示したような内部制御回路部での寄生サイリスタのラッチアップが、より確実に防止される。
特に、ツェナーダイオードZ4pr を多結晶シリコン層で形成すれば、ツェナーダイオードを半導体基板に形成した場合に起きるツェナーダイオード部での寄生サイリスタの問題を回避することができて動作が確実になる。
実施例2ないし実施例6のMOS型半導体素子に同様の改良を加えた例も容易に考えられる。
以上、インテリジェントIGBTの例を実施例としたが、必ずしもセンス部をもつインテリジェント半導体装置に限らず、通常のMOSFET、IGBT等についても本発明は適用される。
(a)は本発明実施例3のインテリジェントIGBTの等価回路図、(b)はその平面図 (a)は本発明実施例3のインテリジェントIGBTのツェナーダイオード部の拡大図、(b)はツェナーダイオード部の電極構成図 本発明実施例1のインテリジェントIGBTの平面図 本発明実施例1のインテリジェントIGBTの部分断面図 (a)は本発明実施例1のインテリジェントIGBTのツェナーダイオード部の拡大図、(b)はB−B線に沿った断面図 サージ電圧耐量の接合長依存性を示す特性図 (a)は本発明実施例2のインテリジェントIGBTのツェナーダイオード部の拡大図、(b)はC−C線に沿った断面図 本発明実施例4のインテリジェントIGBTの等価回路図 本発明実施例5のインテリジェントIGBTの等価回路図 本発明実施例6のインテリジェントIGBTの等価回路図 本発明実施例7のインテリジェントIGBTの等価回路図 本発明実施例8のインテリジェントIGBTの等価回路図 本発明実施例9のインテリジェントIGBTの等価回路図 従来の保護用ツェナーダイオードを持つMOSFETの等価回路図 試作したインテリジェントIGBTの等価回路図 (a)はサージ電圧試験回路図、(b)はサージ電圧試験波形図 試作したインテリジェントIGBTの内部制御回路部の断面図 拡散電流の距離x依存性を示す特性図 ラッチアップ電流および内部等制御回路のMOSFETのしきい電圧のp- ウェルの不純物量依存性を示す特性図
符号の説明
2 MOS型半導体素子
3 逆直列ツェナーダイオード
4 出力段IGBT
5 ツェナーダイオード
6 抵抗
7 ソース電極
7a ソースパッド
8 ゲート電極パッド
9 内部制御回路
20 主IGBT部
21 p+ ドレイン層
22 n+ バッファ層
23 nドリフト層
24 pベース領域
25 p+ ウェル
26 n+ ソース領域
27 ゲート酸化膜
28 ゲート電極層
29 ソース電極
30 ドレイン電極
31 絶縁膜
32 ゲート電極
33 フィールド酸化膜
34 p- ウェル
35 p+ 分離ウェル
37、57、67 チャネル領域
40、40a ツェナーダイオード
41 pアノード領域
42 n+ カソード領域
43 アノード電極
44 カソード電極
45 p+ 引出しウェル
49 引出し電極
51 エンハンスメント型nチャネルMOSFET
53、63 n+ ドレイン領域
56、66 n+ ソース領域
58、68 ゲート電極層
59、69 ソース電極
60、70 ドレイン電極
61 デプレッション型nチャネルMOSFET
64 nチャネルドープ領域
71 ラッチアップ
C コンデンサ
D ドレイン(コレクタ)
DUT 試験素子
g 出力段IGBTのゲート
G ゲート
s1、s2 スイッチ
S ソース(エミッタ)
1 、R2 、Ra、Rb 抵抗
CC 電源
VDD 内部制御回路の電源端子
1p、Z2l、Z3pr 、Z4pr 、Z5p、Z6p ツェナーダイオード

Claims (3)

  1. 第1導電型の半導体基板の表面側に金属−酸化膜−半導体(MOS)構造の制御部をもち、該半導体基板の裏面側に第2導電型のドレイン層をもつ縦型の主IGBT部と、該主IGBT部の二つの出力端それぞれに接続された出力端子(D、S)と、主IGBT部の制御入力端に過電流、温度をセンシングしてその信号を制御入力端にフィードバックする内部制御回路を介して接続される制御入力端子(G)とを有するMOS型半導体装置において、前記半導体基板の表面層であって前記主IGBT部の周縁部から形成された不純物量が1×10 13 〜1×10 14 cm -2 である第2導電型の領域を備え、内部制御回路が前記第2導電型の領域内に集積された金属−酸化膜−半導体(MOS)構造の制御部をもつ横型のMOS型半導体素子を有し、前記主IGBT部と前記横型のMOS型半導体素子との間の前記第2導電型の領域に該領域より高不純物濃度で深い第2導電型の分離ウェルを前記主IGBT部の周縁部に延びる主IGBT部のソース電極とゲート電極層の下に備え、前記主IGBT部のチャネル領域と前記横型のMOS型半導体素子のチャネル領域との間の距離を200μm以上とすることを特徴とするMOS型半導体装置。
  2. 前記主IGBT部と前記横型のMOS型半導体素子との間の前記第2導電型の領域の表面に接触し一方の出力端子(S)に接続される引出し電極と、前記横型のMOS型半導体素子のチャネル領域との間の距離を100μm以内とすることを特徴とする請求項1に記載のMOS型半導体装置。
  3. 前記引出し電極の下方に前記第2導電型の領域より高不純物濃度で深い第2導電型の引出しウェルを備えることを特徴とする請求項2に記載のMOS型半導体装置。
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