JP3169723B2 - 保護回路を具備する半導体装置および電子システム - Google Patents

保護回路を具備する半導体装置および電子システム

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JP3169723B2 JP00388693A JP388693A JP3169723B2 JP 3169723 B2 JP3169723 B2 JP 3169723B2 JP 00388693 A JP00388693 A JP 00388693A JP 388693 A JP388693 A JP 388693A JP 3169723 B2 JP3169723 B2 JP 3169723B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は保護回路を具備する半導
体装置とそれを用いた電子システムに関し、特に保護回
路をチップ上に具備する絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタに関する。
【0002】
【従来の技術】大電力を扱う絶縁ゲート型電界効果トラ
ンジスタは一般にパワーMOSFETと呼ばれ、チップ
上にパワーMOSFETの破壊を防止するための保護回
路を具備している。1991年12月5日発行のエレク
トロニックデザイン(ELECTRONIC DESIGN)のテクノロジ
ーニュースレター(TECHNOLOGY NEWSLETTER)に、短絡、
過熱および過電圧の保護機能が集積化されたオランダの
フィリップスセミコンダクターズ社(Philips Semicondu
ctors)の3ピンのパワーMOSFETが紹介されてお
り、接合温度が約180゜Cの安全値を越えると保護回
路がデバイスをオフ状態とし、制御入力が低レベルに駆
動されるまではデバイスをオフ状態に保つラッチが過熱
および短絡保護回路に含まれていると報告されている。
同様にフィリップスセミコンダクターズ社(Philips Sem
iconductors)から頒布された「TOPFET- a new concept i
n protected MOSFET」と言うタイトルのテクニカル パ
ブリケーション プロダクトインフォメーション SC
012、PP.1−4(TECHNICAL PUBLICATION PRODUCT
INFORMATION SC012, PP.1-4)には同様に、短絡、過熱
および過電圧の保護機能が集積化された3ピンのMOS
FETの簡単な内部ブロックダイヤグラムが紹介される
とともに、過負荷保護機能(過熱もしくは負荷短絡)が
作動すると出力のパワーMOSFETのゲートを低電圧
にラッチし出力をオフ状態に保ち、入力電圧が3.5V
〜4.5Vのラッチリセットスレッシュホールド以上で
あるかぎり、保護がラッチ状態に留まることが報告され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、パワーMOSFETの制御入力が高レベルであるか
ぎり保護動作が維持されるが、制御入力がラッチリセッ
トスレッシュホールド以下の低レベルとなると保護動作
が解除されることとなる。しかし、本発明者等の検討に
より、このMOSFETが、例えばパルス信号で駆動さ
れる場合に、このパルス信号の低レベルが上記ラッチリ
セットスレッシュホールド以下となり、不所望にも保護
動作が解除されることが明らかとされた。パワーMOS
FETの短絡、過熱および過電圧の保護動作が作動する
と言うことは、パワーMOSFETの動作環境が安全な
状態から危険な状態に逸脱していることを意味してい
る。動作環境改善による安全な状態への復帰前に、低レ
ベルのパルス駆動によって保護動作が解除されると、高
レベルのパルス駆動によってパワーMOSFETは当
然、動作を再開する。この動作再開によりパワーMOS
FETが過熱、過電圧、過負荷もしくは過電流の状態と
なると、保護回路は再びラッチされ、保護動作が開始さ
れる。このように、動作環境が危険な状態に有るパワー
MOSFETがパルス信号で駆動される場合には、パル
ス信号の高レベルと低レベルとのデューティ比に従っ
て、パワーMOSFETは保護状態と非保護状態とを繰
り返すこととなる。従って、このパルス駆動の際の繰返
し動作によって長時間の電気的ストレスを受け、パワー
MOSFETは即座に破壊しないものの、その電気的特
性が大きく変動し、当初の目標仕様を満足しなくなる可
能性がある。また、出力の低下の原因になったり、負荷
の異常検出が遅れる原因となる可能性がある。これは、
パワーMOSFETが組み込まれた電子回路の電気的特
性の信頼性やこれを用いる電子システムの安全性に著し
い悪影響を与えることとなる。
【0004】本発明は上記の如き検討結果を基にしてな
されたものであり、その目的とするところは通常の入力
信号では、パワーMOSFETのための保護動作が解除
されることが無い半導体装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一実施形態による半導体装置は、パワーM
OSFET(M0)と、パワーMOSFETの動作状態
に関係した電気信号を検出する動作状態検出回路
(M1)と、動作状態検出回路(M1)の検出出力によっ
て所定の状態にラッチされるラッチ回路(M2、M3、M
4)と、所定の状態にラッチされたラッチ回路の出力に
よって、パワーMOSFET(M0)のゲート・ソース
間を導通状態とする制御素子(M5)と、パワーMOS
FET(M0)のゲートに駆動信号を供給する外部ゲー
ト端子とを具備してなり、外部ゲート端子に供給される
駆動電圧は動作状態検出回路(M1)とラッチ回路
(M2、M3、M4)との電源電圧としても利用され、駆
動信号の信号レベルは所定の範囲に設定され、駆動信号
の所定の範囲に設定された信号レベルと異なるレベルに
設定された解除信号を外部ゲート端子に印加することに
より、パワーMOSFET(M0)のゲート・ソース間
が非導通状態となる如く制御素子(M5)を制御するこ
とを特徴とすることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】保護動作の解除は、外部ゲート端子に供給され
る通常の駆動信号の範囲と異なる解除信号が供給され、
制御素子(M5)を非導通状態とすることにより可能と
成るので、当初の目的を達成することができる。本発明
のその他の目的と特徴は、以下の実施例から明らかとな
ろう。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して、よ
り詳細に説明する。
【0008】実施例1 図1は本発明の第1の実施例によるパワーMOSFET
の内部回路図を示したものであり、出力パワーデバイス
としてのパワーMOSFETMoと保護回路とをワンチ
ップ上に具備している。出力パワーデバイスの破壊防止
のための保護回路は、基本的には、出力パワーデバイス
の動作状態を検出する動作状態検出回路とこの動作状態
検出回路の出力に従って出力パワーデバイスを非破壊の
安全な状態へ制御する制御回路とから構成される。図1
の本実施例では、動作状態検出回路はチップの異常な過
熱を検出する温度検出回路であり、この温度検出回路の
出力に従って出力パワーデバイスの破壊を保護する制御
回路はゲート遮断回路である。従って、出力パワーデバ
イスとしてのパワーMOSFETM0の負荷短絡等の理
由によって、パワーMOSFETM0のドレイン電流が
異常上昇するとチップの温度も異常に上昇しようとす
る。このチップの温度上昇は温度検出回路により検出さ
れ、この温度検出回路の出力に従ってゲート遮断回路の
制御素子であるMOSFETM5がオンとなり、パワー
MOSFETM0はオフとなる。従って、ドレイン電流
が流れなくなり、チップ温度が低下して、チップ破壊が
防止される。尚、動作状態検出回路としてパワーMOS
FETM0のドレイン・ソース経路の電流量を検出する
電流検出回路や、パワーMOSFETM0のドレイン・
ソース電圧を検出する電圧検出回路を使用することもで
き、この電流検出回路や電圧検出回路の出力によりゲー
ト遮断回路を制御することも可能である。図1の実施例
では、動作状態検出回路である温度検出回路の出力はラ
ッチ回路に供給され、このラッチ回路の出力により制御
回路であるゲート遮断回路が制御される。従って、チッ
プ温度の異常上昇に際して、温度検出回路が温度異常上
昇を検出し、ラッチ回路がラッチされ、遮断回路の保護
動作が開始された後には、ラッチ回路がリセットされる
までは遮断回路の保護動作が継続される。図1の実施例
では、ラッチ回路は外部ゲートを0ボルトとしてもリセ
ットされない。すなわち、ほぼ0ボルトもしくは若干の
負の電圧からそれ以上で有る程度の正の電圧が通常のパ
ルス入力電圧であり、パワーMOSFETM0をパルス
駆動するため、外部ゲートから供給される。しかし、こ
の通常の入力電圧の範囲では、ラッチ回路がリセットさ
れることはない。ラッチ回路をリセットするために、こ
の通常の入力電圧の範囲外のリセット電圧が外部ゲート
から供給され、遮断回路の保護動作が解除されることが
できる。尚、温度検出回路とラッチ回路とは外部ゲート
から供給される入力電圧を電源電圧として動作するの
で、これらの回路のための特別の電源は不必要とされて
いる。また、温度検出回路の温度検出素子としてのMO
SFETM1のゲートの基準電圧は定電圧回路から供給
されており、高精度の温度検出を可能としている。定電
圧回路は、定電圧素子としてのダイオード列D01
02、D03、D04と、この定電圧素子のインピーダンス
より大きなインピーダンス素子である抵抗R0とから構
成されている。尚、定電圧回路としては、ツェナーダイ
オードを使用したり、ダイオード接続されたMOSFE
T列を使用したり、バンドギャップリファレンスジェネ
レータ等を使用した負帰還定電圧回路を使用できる。温
度検出回路では、抵抗R1の一端には定電圧回路から発
生された安定な基準電圧が供給され、抵抗R1の他端は
温度依存素子であるダイオード列D11、D12、D13、D
14が接続されている。このダイオード列D11、D12、D
13、D14は抵抗R1より大きな負の温度依存性を有する
ため、温度検出素子としてのMOSFETM1のゲート
の分圧電圧は温度上昇とともに低下する。チップ温度が
約170゜C以上に上昇すると、ダイオード列D11、D
12、D13、D14の電圧はMOSFETM1のしきい値電
圧以下に低下するので、MOSFETM1はオフとな
る。従って、外部ゲートに正の入力電圧が供給されてい
る場合には、MOSFETM1のドレイン電圧はハイレ
ベルになる。またラッチ回路は、セット入力素子として
のMOSFETM2と、ゲートとドレインとがクロスカ
ップル接続された一対のMOSFETM3、M4と、負荷
素子である抵抗R3、R4とから基本的に構成されてい
る。負荷抵抗R4は負荷抵抗R3より高抵抗であるので、
このラッチ回路は非対称フリップフロップである。従っ
て、チップ温度が低く、セット入力素子としてのMOS
FETM2がオフである場合は、ラッチ回路の非対称性
によりMOSFETM3はオフ、MOSFETM4はオン
であり、ラッチ回路の出力であるMOSFETM4のド
レインはローレベルである。ゲート遮断回路は、制御素
子であるMOSFETM5と、インピーダンス素子であ
る抵抗Rgとにより基本的に構成されている。従ってチ
ップ温度が低い場合には、M1がオン、M2がオフ、M3
がオフ、M4がオン、M5がオフの状態が維持されるの
で、出力パワーデバイスとしてのパワーMOSFETM
0は外部ゲートに印加されたパルス入力信号により駆動
されて、外部ドレインと外部ソースとに流れる電流量が
変化する。チップ温度が約170゜C以上に上昇する
と、M1がオフ、M2がオンとなり、ラッチ回路のフリッ
プフロップでは、M3がオン、M4がオフの状態にセット
されるので、ゲート遮断回路ではM5がオンの状態にな
る。出力パワーデバイスとしてのパワーMOSFETM
0は遮断状態に制御され、チップ温度は低下する。
【0009】ラッチ回路とゲート遮断回路によるパワー
MOSFETM0の保護動作が開始された後は、例え外
部ゲートの電圧が0ボルト(すなわち、外部ゲートの電
圧=外部ソースの電圧)もしくは若干の負の電圧とされ
たとしても、下記の理由により、逆流防止素子D25の働
きで、ラッチ回路はリセットされることはなく、ラッチ
回路とゲート遮断回路による保護動作が継続される。ま
ず、NチャネルMOSFETM1〜M5のバックゲートで
あるP型ベース領域とN型ドレイン領域との間には寄生
PNダイオードが存在し、これらのNチャネルMOSF
ETM1〜M5のバックゲートとソースとは共通接続され
ている。従って、外部ゲートの電圧が若干の負の電圧と
されても、逆流防止素子D23、D24、D25、D26によっ
てMOSFETM1〜M5の寄生PNダイオードを介して
外部ソースから外部ゲートへ電流が流れることが防止さ
れる。これにより、無駄な消費電流を低減することがで
きる。尚、この消費電流がそれ程問題でなければ、逆流
防止素子D23、D24、D26を省略することもできる。ま
た、ラッチ回路とゲート遮断回路によるパワーMOSF
ETM0の保護動作が開始された後は、NチャネルMO
SFETM5のゲート入力容量はハイレベルに充電され
ている。外部ゲートの電圧が0ボルトもしくは若干の負
の電圧とされた場合に、ラッチ回路の負荷抵抗R4に接
続された逆流防止素子D25は、NチャネルMOSFET
5のゲート入力容量が放電されることを防止する。か
くして、ラッチ回路はリセットされることはなく、ラッ
チ回路とゲート遮断回路による保護動作が継続される。
一方、外部ゲートの電圧が相当大きなの負の電圧とされ
ると、負荷抵抗R4に接続された逆流防止素子D25が降
伏を生じ、NチャネルMOSFETM5のゲート入力容
量が放電され、その結果、ラッチ回路はリセットされ、
ラッチ回路とゲート遮断回路による保護動作が解除され
る。逆流防止素子D25の逆方向降伏電圧は他の逆流防止
素子D23、D24、D26より低い値であることが望ましい
が、全ての他の逆流防止素子D23、D24、D25、D26
逆方向降伏電圧が互いに等しくても良い。
【0010】実施例2 図2は本発明の第2の実施例によるパワーMOSFET
の内部回路図を示したものであり、図1の第1の実施例
と同等の素子には同一符号を符しており、相違点につき
下記に詳細に説明する。ラッチ回路の逆流防止素子D25
と負荷抵抗R4との直列接続と並列にダイオード列
27、D28が接続されている。従って、負荷抵抗R4
接続されたダイオード列D27、D28が順方向の導通を開
始する如き負の電圧が外部ゲートに印加されると、ラッ
チ回路のNチャネルMOSFETM5のゲート入力容量
が放電されて、ラッチ回路はリセットされ、ラッチ回路
とゲート遮断回路による保護動作が解除される。またこ
の実施例においては、MOSFETM5のドレインはス
ティタス端子としてチップ外部に導出されている。外部
ゲートに正の入力電圧が印加された後、保護動作が開始
された後には、NチャネルMOSFETM5のゲート入
力容量はハイレベルに充電され、NチャネルMOSFE
TM5はオンとなっている。従って、外部ゲート端子が
ハイレベルの時にスティタス端子がローレベルであるこ
とは、ラッチ回路とゲート遮断回路とによる保護動作が
継続中であることを意味している。マイクロプロセッサ
等のコントローラによりこのスティタス端子を監視し
て、このスティタス端子のローレベルに応答して、マイ
クロプロセッサは警告情報を出力するプログラムを起動
し、必要に応じて外部ゲートへの入力信号の供給を中止
する。その他の動作は、第1の実施例と同様である。
【0011】実施例3 図3は本発明の第3の実施例によるパワーMOSFET
の内部回路図を示したものであり、第1の実施例との相
違点につき下記に詳細に説明する。まず図3の実施例に
おいては、高電圧検出とこの検出結果による制御との機
能を有するリセット回路が付加されており、通常の入力
電圧の範囲より相当高い正の電圧が外部ゲートに印加さ
れると、リセット回路の定電圧素子であるダイオードD
29が導通を開始するので、抵抗R5に電圧が発生して、
電圧検出素子としてのMOSFETM7がオンとなる。
従って、このMOSFETM7により、NチャネルMO
SFETM5のゲート入力容量が放電されて、ラッチ回
路はリセットされ、ラッチ回路とゲート遮断回路による
保護動作が解除される。尚、0ボルトもしくは若干の負
の電圧が外部ゲートに供給されても、逆流防止素子D25
によりMOSFETM5のゲート入力容量の放電が防止
されるので、保護動作が解除されることはない。その他
の動作は、第1の実施例と同様である。
【0012】実施例4 図4は本発明の第4の実施例によるパワーMOSFET
の内部回路図を示したものである。第3の実施例と同様
に、図4の実施例においては、リセット回路が付加され
ている。しかし、このリセット回路のリセット入力は外
部ゲートと別の端子とされており、このリセット入力に
正の電圧を印加することにより、電圧検出素子としての
MOSFETM7がオンとなり、NチャネルMOSFE
TM5のゲート入力容量が放電される。かくして、ラッ
チ回路とゲート遮断回路による保護動作が解除される。
この図4の実施例においては、図2の実施例と同様に、
ラッチ回路のMOSFETM5のドレインにはスティタ
ス端子が接続されている。その他の動作は、先の実施例
と同様である。
【0013】実施例5 図5は本発明の第5の実施例によるパワーMOSFET
の内部回路図を示したものである。第4の実施例と同様
に、図5の実施例においては、リセット入力が付加され
ている。しかし、このリセット入力はリセットダイオー
ドD30を介してMOSFETM5のゲートに接続されて
いる。従って、このダイオードD30が逆方向降伏する如
き負の電圧をリセット入力に供給することにより、MO
SFETM5のゲート入力容量が放電される。かくし
て、ラッチ回路とゲート遮断回路による保護動作が解除
される。その他の動作は、先の実施例と同様である。
【0014】実施例6 図6は、図2もしくは図4の実施例によるスティタス端
子付きのパワーMOSFETのチップ1をコントローラ
2により駆動する実施例を示したものである。コントロ
ーラ2は中央処理装置(CPU)21と、CPU21に
接続されたアドレスバス(AB)とデータバス(DB)
と、CPU21のデータを格納するランダムアクセスメ
モリ(RAM)22と、CPU21のための命令を格納
するリードオンリーメモリ(ROM)23と、周辺ユニ
ット24、25、26、27とから構成されたワンチッ
プマイクロコンピュータである。パワーMOSFET1
の外部ドレインは、例えばモータのアクチュエータコイ
ルの如き誘導性負荷3を駆動する。CPU21はROM
23に格納された命令に従ってパワーMOSFET1を
駆動するためのデータを計算して、駆動データは周辺ユ
ニット24に転送される。周辺ユニット24は、パワー
MOSFET1の駆動に必要な駆動信号をパワーMOS
FET1の外部ゲートに供給する。この駆動信号は、例
えばPWM(パルス幅変調)信号である。パワーMOS
FET1のスティタス端子の信号は、周辺ユニット25
に供給される。従って、周辺ユニット25はこのスティ
タス端子を監視して、外部ゲート端子がハイレベルの時
に、このスティタス端子がローレベルであると、CPU
21に保護動作が開始されたことを報告する。図1、図
3もしくは図5の実施例にように、スティタス端子を持
たないパワーMOSFETのチップ1が使用される場合
は、過熱遮断動作が働いた場合にパワーMOSFET1
の外部ゲートの電流が約1桁増加する特性を利用し、外
部ゲート端子に流れる電流を周辺ユニット24で監視す
ることにより保護動作が開始したことを検出できる。ま
たは、熱電対によりチップ温度を電気信号に変換し、周
辺ユニット25がこのアナログ電気信号をデジタル信号
にA/D変換し、CPU21はROM23に格納された
命令に従って周辺ユニット25でA/D変換後のチップ
温度の異常上昇後の急激な低下を検出することにより、
保護動作が開始されたことを検出することもできる。ま
た、同様にパワーMOSFET1の外部ゲートの端子電
圧がハイレベルでもパワーMOSFET1のドレイン電
圧がハイレベルで、さらに、ドレイン電流が流れない状
態にあるかどうかを周辺ユニット25で監視することに
より、保護動作が開始されたことを検出することもでき
る。過熱保護動作が開始されるとNチャネルMOSFE
TM5はオン状態になるが、このとき外部ゲートにPW
M信号が印加され続けても過熱遮断状態が誤ってリセッ
トされることはない。図1または図2のチップ1を用い
た場合は、コントローラ2は外部ゲートの駆動出力信号
のレベルを通常の信号レベルとほぼ等しいレベルに維持
し、制御MOSFETM5がオフするような相当負の電
圧にレベルとされることはない。図3のチップ1を用い
た場合は、コントローラ2は外部ゲートの駆動出力信号
のレベルを通常の信号レベルとほぼ等しいレベルに維持
して、制御MOSFETM5がオフするような相当正の
電圧にレベルとされることはない。図4のチップ1を用
いた場合は、コントローラ2は外部ゲートの駆動出力信
号のレベルを通常の信号レベルとほぼ等しいレベルに維
持し、リセット入力を低レベルに維持して、ダイオード
25が逆方向降伏したり、リセットMOSFETM7
オンしたりして、制御MOSFETM5がオフすること
はない。同様に図5のチップ1を用いた場合は、コント
ローラ2は外部ゲートの駆動出力信号のレベルを通常の
信号レベルとほぼ等しいレベルに維持し、リセット入力
を約0ボルトレベルに維持して、ダイオードD30が逆方
向降伏して、制御MOSFETM5がオフすることはな
い。保護動作の開始に応答して、CPU21はROM2
3に格納された警報情報出力プログラムを起動し、周辺
ユニット26はブザーもしくは発光ダイオードである警
報装置4を駆動する。また必要に応じて、CPU21は
ROM23に格納された駆動中断プログラムを起動し、
周辺ユニット24は外部ゲートへの入力信号の供給を中
止する。これは、外部ゲートの無駄な駆動を中止し、保
護動作の間にオンとなっている制御MOSFETM5
無駄な電流が流れるのを防止する。
【0015】なお、この駆動中断プログラムは、保護動
作が開始の後に、本質的な異常状態が発生してない場合
(単なる雑音により誤って保護動作が働いた場合)であ
るかどうかの確認のため、規定の期間に規定の回数だけ
はチップ1の再起動を自動的に行い、この規定回数の再
起動の後も保護回路が作動する場合にはパワーMOSF
ET1がオンするデューティを徐々に下げて、負荷が突
然動作を静止することを防止するように制御することも
可能である。このようにチップ1の内部の保護回路の保
護動作が開始され、継続されている間にユーザーは出力
されている警報情報に気がつく。ユーザーはチップ1の
負荷3や電源電圧VDDやその他の状態をチックし、不具
合な状態を改善して、チップ1の動作環境を安全な状態
に回復することができる。その後、ユーザーはチップ1
の動作を再開するため、入力装置5から再開コマンドを
入力すると、周辺ユニット27からCPU21へ動作再
開の割込みがかかる。すると、CPU21はROM23
に格納された動作再開プログラムを起動し、周辺ユニッ
ト24はチップ1に解除信号等を供給する。この解除信
号の供給の方法は、下記の通りである。まず図1または
図2のチップ1を用いた場合は、周辺ユニット24は外
部ゲートの駆動出力信号のレベルを相当負の電圧である
解除信号の電圧にし、制御MOSFETM5をオフとし
て、保護動作を解除した後、外部ゲートの駆動出力信号
のレベルを通常の信号レベルに復帰する。図3のチップ
1を用いた場合は、周辺ユニット24は外部ゲートの駆
動出力信号のレベルを正の高電圧である解除信号の電圧
にし、制御MOSFETM5をオフとして、保護動作を
解除した後、外部ゲートの駆動出力信号のレベルを通常
の信号レベルに復帰する。図4のチップ1を用いた場合
は、周辺ユニット24はリセット端子に正電圧である解
除信号の電圧にし、制御MOSFETM5をオフとし
て、保護動作を解除した後、外部ゲートの駆動出力信号
のレベルを通常の信号レベルに復帰する。同様に、図5
のチップ1を用いた場合は、周辺ユニット24はリセッ
ト端子に負電圧である解除信号の電圧にし、制御MOS
FETM5をオフとして、保護動作を解除した後、外部
ゲートの駆動出力信号のレベルを通常の信号レベルに復
帰する。
【0016】以上本発明の各実施例を詳細に説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、そ
の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることは言
うまでもない。例えば、図1、図3および図5の実施例
においても、スティタス端子を付加しても良い。また図
1乃至図5の実施例において、外部ゲートからの雑音に
よるラッチ回路の誤動作を防止するため、定電圧回路も
しくは温度検出回路の適切な回路ノードに雑音バイパス
用キャパシタを接続することが望ましい。なお、この雑
音バイパス用キャパシタは、多結晶シリコンゲートとゲ
ート酸化膜とパワーMOSFET用に形成されたP型ウ
エル不純物層とで構成されるMIS型キャパシタを用い
ることによりプロセス工程の増加なしで形成できる。こ
の雑音バイパス用のMIS型キャパシタのP型ウエル不
純物層として、保護回路のMOSFET用に形成された
P型ウエル不純物層より表面濃度を高く設定したパワー
MOSFET用に形成されたP型ウエル不純物層を用い
た場合には、キャパシタに電圧が印加された場合のPウ
エル領域でのチャネル反転防止ができ、また、キャパシ
タの寄生抵抗増加を抑制できるという効果がある。また
図1乃至図5の実施例のチップ上に他の信号処理用のM
OSデジタル論理回路もしくは増幅用アナログ回路を集
積化することも可能である。また、図6の実施例におい
て、負荷3をパワーMOSFET1の外部ソースに接続
し、外部ドレインを直接電源電圧VDDに接続したソース
フォロワー駆動回路を構成することも可能である。な
お、本発明の実施例はNチャネルパワーMOSFETに
関して説明を行ったが、勿論、PチャネルMOSFET
に関しても保護回路にPチャネルMOSFETを用いる
ことにより、本発明と同様の機能を有する半導体装置を
構成できる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、通常の入力信号では保
護動作が解除されることのない半導体装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるパワーMOSFE
Tの内部回路図を示したものである。
【図2】本発明の第2の実施例によるパワーMOSFE
Tの内部回路図を示したものである。
【図3】本発明の第3の実施例によるパワーMOSFE
Tの内部回路図を示したものである。
【図4】本発明の第4の実施例によるパワーMOSFE
Tの内部回路図を示したものである。
【図5】本発明の第5の実施例によるパワーMOSFE
Tの内部回路図を示したものである。
【図6】図2もしくは図4の実施例によるスティタス端
子付きのパワーMOSFETのチップ1をコントローラ
2により駆動する実施例を示したものである。
【符号の説明】
0…パワーMOSFET、M1…温度検出用MOSFE
T、M2…ラッチ回路のセット入力MOSFET、M3
4…ラッチ回路のフリップフロップMOSFET、M5
…ゲート遮断用制御MOSFET。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 正敏 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 大高 成雄 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株式会社日立製作所半導体設計開発セン タ内 (72)発明者 角田 英樹 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日立超エル・エス・アイ・エンジニアリ ング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−146527(JP,A) 特開 平2−226808(JP,A) 特開 平1−262477(JP,A) 特開 平4−122120(JP,A) 特開 平4−242316(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00 - 17/70

Claims (36)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パワーMOSFETと、 該パワーMOSFETの動作状態に関係した電気信号を
    検出する動作状態検出回路と、 該動作状態検出回路の検出出力によって所定の状態にラ
    ッチされるラッチ回路と、 上記所定の状態にラッチされたラッチ回路の出力によっ
    て上記パワーMOSFETのゲート・ソース間を導通状
    態とする制御素子と、 上記パワーMOSFETのゲートに駆動信号を供給する
    外部ゲート端子とを具備してなり、 該外部ゲート端子に供給される上記駆動電圧は上記動作
    状態検出回路と上記ラッチ回路との電源電圧としても利
    用され、 上記駆動信号の信号レベルは所定の範囲に設定され、 上記駆動信号の上記所定の範囲に設定された上記信号レ
    ベルと異なるレベルに設定された解除信号を上記外部ゲ
    ート端子に印加することにより、上記パワーMOSFE
    Tのゲート・ソース間が非導通状態となる如く上記制御
    素子を制御することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】上記パワーMOSFETはNチャネルMO
    SFETであり、 上記制御素子はNチャネル制御MOSFETであり、 上記ラッチ回路は、定数が異なる第1と第2の負荷素子
    とドレイン・ゲートがクロスカップル接続された第1と
    第2のNチャネル駆動MOSFETとからなる非対称フ
    リップフロップと、そのゲートが上記動作状態検出回路
    の上記検出出力により駆動され、そのドレインが上記第
    1の負荷素子と上記第1のNチャネル駆動MOSFET
    のドレインと上記第2のNチャネル駆動MOSFETの
    ゲートとが接続された第1ノードに接続されたセット入
    力NチャネルMOSFETとを有し、 上記ラッチ回路の上記非対称フリップフロップの上記第
    2の負荷素子と上記第2のNチャネル駆動MOSFET
    のドレインと上記第1のNチャネル駆動MOSFETの
    ゲートとが接続された第2ノードは上記Nチャネル制御
    MOSFETのゲートに接続され、 上記外部ゲート端子に上記駆動電圧が印加され、上記動
    作状態検出回路の上記検出出力が上記セット入力Nチャ
    ネルMOSFETをオフ状態に制御する際に、上記第1
    のノードの電圧より上記第2のノードの電圧は低く設定
    され、その結果、上記Nチャネル制御MOSFETがオ
    フ状態に制御されることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体装置。
  3. 【請求項3】上記動作状態検出回路の上記検出出力が上
    記セット入力NチャネルMOSFETをオン状態に制御
    することにより、上記ラッチ回路は上記所定の状態にラ
    ッチされて、上記パワーMOSFETの保護動作が開始
    され、 上記第2の負荷素子には第1の逆流防止素子が直列に接
    続され、 上記異なるレベルに設定された上記解除信号が上記外部
    ゲート端子に印加されることにより、上記第1の逆流防
    止素子に電流が流れ、その結果上記Nチャネル制御MO
    SFETがオフ状態に制御され、上記パワーMOSFE
    Tの保護動作が解除されることを特徴とする請求項2に
    記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】上記外部ゲート端子の上記駆動電圧が印加
    される所定の基準電圧を発生する回路をさらに具備して
    なり、 上記動作状態検出回路は上記半導体装置のチップの温度
    を検出する温度検出回路であり、該温度検出回路の上記
    温度検出用NチャネルMOSFETのゲートは上記所定
    の基準電圧を発生する回路から発生される基準電圧をも
    とにしてバイアスされることを特徴とする請求項3に記
    載の半導体装置。
  5. 【請求項5】上記所定の基準電圧を発生する回路の上記
    基準電圧は所定の温度依存性を有する温度検出分圧回路
    を介して上記温度検出用NチャネルMOSFETのゲー
    トに供給されることを特徴とする請求項4に記載の半導
    体装置。
  6. 【請求項6】上記Nチャネル制御MOSFETのドレイ
    ンはスティタス端子としてチップ外部に導出されたこと
    を特徴とする請求項2から請求項5までのいずれかに記
    載の半導体装置。
  7. 【請求項7】上記第2の負荷素子と上記第1の逆流防止
    素子との直列接続の整流方向と逆方向に第1の整流素子
    が並列接続され、 上記異なるレベルに設定された上記解除信号が上記外部
    ゲート端子に印加されることにより、上記第1の整流素
    子に電流が流れ、その結果上記Nチャネル制御MOSF
    ETがオフ状態に制御され、上記パワーMOSFETの
    保護動作が解除されることを特徴とする請求項3に記載
    の半導体装置。
  8. 【請求項8】上記外部ゲート端子の上記駆動電圧が印加
    される所定の基準電圧を発生する回路をさらに具備して
    なり、 上記動作状態検出回路は上記半導体装置のチップの温度
    を検出する温度検出回路であり、該温度検出回路の上記
    温度検出用NチャネルMOSFETのゲートは上記所定
    の基準電圧を発生する回路から発生される基準電圧をも
    とにしてバイアスされることを特徴とする請求項7に記
    載の半導体装置。
  9. 【請求項9】上記所定の基準電圧を発生する回路の上記
    基準電圧は所定の温度依存性を有する温度検出分圧回路
    を介して上記温度検出用NチャネルMOSFETのゲー
    トに供給されることを特徴とする請求項8に記載の半導
    体装置。
  10. 【請求項10】上記Nチャネル制御MOSFETのドレ
    インはスティタス端子としてチップ外部に導出されたこ
    とを特徴とする請求項7から請求項9までのいずれかに
    記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】上記外部ゲート端子の印加される所定の
    電圧以上の電圧を検出する回路をさらに具備してなり、 上記動作状態検出回路の上記検出出力が上記セット入力
    NチャネルMOSFETをオン状態に制御することによ
    り、上記ラッチ回路は上記所定の状態にラッチされて、
    上記パワーMOSFETの保護動作が開始され、 上記第2の負荷素子には第1の逆流防止素子が直列に接
    続され、 上記外部ゲート端子の印加される上記所定の電圧が上記
    異なるレベルに設定された上記解除信号として働き、 上記所定の電圧が上記外部ゲート端子に印加された場合
    に、該所定の電圧以上の電圧を検出する回路の該所定の
    電圧の検出結果は上記Nチャネル制御MOSFETをオ
    フ状態に制御せしめ、上記パワーMOSFETの保護動
    作が解除されることを特徴とする請求項2に記載の半導
    体装置。
  12. 【請求項12】上記外部ゲート端子の上記駆動電圧が印
    加される所定の基準電圧を発生する回路をさらに具備し
    てなり、 上記動作状態検出回路は上記半導体装置のチップの温度
    を検出する温度検出回路であり、該温度検出回路の上記
    温度検出用NチャネルMOSFETのゲートは上記所定
    の基準電圧を発生する回路から発生される基準電圧をも
    とにしてバイアスされることを特徴とする請求項11に
    記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】上記所定の基準電圧を発生する回路の上
    記基準電圧は所定の温度依存性を有する温度検出分圧回
    路を介して上記温度検出用NチャネルMOSFETのゲ
    ートに供給されることを特徴とする請求項12に記載の
    半導体装置。
  14. 【請求項14】上記Nチャネル制御MOSFETのドレ
    インはスティタス端子としてチップ外部に導出されたこ
    とを特徴とする請求項11から請求項13までのいずれ
    かに記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】パワーMOSFETと、 該パワーMOSFETの動作状態に関係した電気信号を
    検出する動作状態検出回路と、 該動作状態検出回路の検出出力によって所定の状態にラ
    ッチされるラッチ回路と、 上記所定の状態にラッチされたラッチ回路の出力によっ
    て上記パワーMOSFETのゲート・ソース間を導通状
    態とする制御素子と、 上記パワーMOSFETのゲートに駆動信号を供給する
    外部ゲート端子と、 外部リセット端子と、 該外部リセット端子に接続された信号検出回路とを具備
    してなり、 該外部ゲート端子に供給される上記駆動電圧は上記動作
    状態検出回路と上記ラッチ回路との電源電圧としても利
    用され、 上記外部リセット端子に解除信号を印加することによ
    り、上記パワーMOSFETのゲート・ソース間が非導
    通状態となる如く、上記信号検出回路の検出出力が上記
    制御素子を制御することを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】上記パワーMOSFETはNチャネルM
    OSFETであり、 上記制御素子はNチャネル制御MOSFETであり、 上記ラッチ回路は、定数が異なる第1と第2の負荷素子
    とドレイン・ゲートがクロスカップル接続された第1と
    第2のNチャネル駆動MOSFETとからなる非対称フ
    リップフロップと、そのゲートが上記動作状態検出回路
    の上記検出出力により駆動され、そのドレインが上記第
    1の負荷素子と上記第1のNチャネル駆動MOSFET
    のドレインと上記第2のNチャネル駆動MOSFETの
    ゲートとが接続された第1ノードに接続されたセット入
    力NチャネルMOSFETとを有し、 上記ラッチ回路の上記非対称フリップフロップの上記第
    2の負荷素子と上記第2のNチャネル駆動MOSFET
    のドレインと上記第1のNチャネル駆動MOSFETの
    ゲートとが接続された第2ノードは上記Nチャネル制御
    MOSFETのゲートに接続され、 上記外部ゲート端子に上記駆動電圧が印加され、上記動
    作状態検出回路の上記検出出力が上記セット入力Nチャ
    ネルMOSFETをオフ状態に制御する際に、上記第1
    のノードの電圧より上記第2のノードの電圧は低く設定
    され、その結果、上記Nチャネル制御MOSFETがオ
    フ状態に制御されることを特徴とする請求項15に記載
    の半導体装置。
  17. 【請求項17】上記動作状態検出回路の上記検出出力が
    上記セット入力NチャネルMOSFETをオン状態に制
    御することにより、上記ラッチ回路は上記所定の状態に
    ラッチされて、上記パワーMOSFETの保護動作が開
    始され、 上記第2の負荷素子には第1の逆流防止素子が直列に接
    続され、 上記外部リセット端子に印加された上記解除信号に応答
    して上記信号検出回路の上記検出出力は上記Nチャネル
    制御MOSFETをオフ状態に制御せしめ、上記パワー
    MOSFETの保護動作が解除されることを特徴とする
    請求項16に記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】上記外部ゲート端子の上記駆動電圧が印
    加される所定の基準電圧を発生する回路をさらに具備し
    てなり、 上記動作状態検出回路は上記半導体装置のチップの温度
    を検出する温度検出回路であり、該温度検出回路の上記
    温度検出用NチャネルMOSFETのゲートは上記所定
    の基準電圧を発生する回路から発生される基準電圧をも
    とにしてバイアスされることを特徴とする請求項17に
    記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】上記所定の基準電圧を発生する回路の上
    記基準電圧は所定の温度依存性を有する温度検出分圧回
    路を介して上記温度検出用NチャネルMOSFETのゲ
    ートに供給されることを特徴とする請求項18に記載の
    半導体装置。
  20. 【請求項20】上記Nチャネル制御MOSFETのドレ
    インはスティタス端子としてチップ外部に導出されたこ
    とを特徴とする請求項16から請求項19までのいずれ
    かに記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】パワーMOSFETと、 該パワーMOSFETの動作状態に関係した電気信号を
    検出する動作状態検出回路と、 該動作状態検出回路の検出出力によって所定の状態にラ
    ッチされるラッチ回路と、 上記所定の状態にラッチされたラッチ回路の出力によっ
    て上記パワーMOSFETのゲート・ソース間を導通状
    態とする制御素子と、 上記パワーMOSFETのゲートに駆動信号を供給する
    外部ゲート端子と、 外部リセット端子と、 該外部リセット端子に接続されたリセット用整流素子と
    を具備してなり、 該外部ゲート端子に供給される上記駆動電圧は上記動作
    状態検出回路と上記ラッチ回路との電源電圧としても利
    用され、 上記外部リセット端子に解除信号を印加することによ
    り、上記リセット用整流素子に逆方向降伏せしめ、上記
    パワーMOSFETのゲート・ソース間が非導通状態と
    なる如く、上記逆方向降伏による電流が上記制御素子を
    制御することを特徴とする半導体装置。
  22. 【請求項22】上記パワーMOSFETはNチャネルM
    OSFETであり、 上記制御素子はNチャネル制御MOSFETであり、 上記ラッチ回路は、定数が異なる第1と第2の負荷素子
    とドレイン・ゲートがクロスカップル接続された第1と
    第2のNチャネル駆動MOSFETとからなる非対称フ
    リップフロップと、そのゲートが上記動作状態検出回路
    の上記検出出力により駆動され、そのドレインが上記第
    1の負荷素子と上記第1のNチャネル駆動MOSFET
    のドレインと上記第2のNチャネル駆動MOSFETの
    ゲートとが接続された第1ノードに接続されたセット入
    力NチャネルMOSFETとを有し、 上記ラッチ回路の上記非対称フリップフロップの上記第
    2の負荷素子と上記第2のNチャネル駆動MOSFET
    のドレインと上記第1のNチャネル駆動MOSFETの
    ゲートとが接続された第2ノードは上記Nチャネル制御
    MOSFETのゲートに接続され、 上記外部ゲート端子に上記駆動電圧が印加され、上記動
    作状態検出回路の上記検出出力が上記セット入力Nチャ
    ネルMOSFETをオフ状態に制御する際に、上記第1
    のノードの電圧より上記第2のノードの電圧は低く設定
    され、その結果、上記Nチャネル制御MOSFETがオ
    フ状態に制御されることを特徴とする請求項21に記載
    の半導体装置。
  23. 【請求項23】上記動作状態検出回路の上記検出出力が
    上記セット入力NチャネルMOSFETをオン状態に制
    御することにより、上記ラッチ回路は上記所定の状態に
    ラッチされて、上記パワーMOSFETの保護動作が開
    始され、 上記第2の負荷素子には第1の逆流防止素子が直列に接
    続され、 上記外部リセット端子に印加された上記解除信号に応答
    して上記逆方向降伏による上記電流は上記Nチャネル制
    御MOSFETをオフ状態に制御せしめ、上記パワーM
    OSFETの保護動作が解除されることを特徴とする請
    求項22に記載の半導体装置。
  24. 【請求項24】上記外部ゲート端子の上記駆動電圧が印
    加される所定の基準電圧を発生する回路をさらに具備し
    てなり、 上記動作状態検出回路は上記半導体装置のチップの温度
    を検出する温度検出回路であり、該温度検出回路の上記
    温度検出用NチャネルMOSFETのゲートは上記所定
    の基準電圧を発生する回路から発生される基準電圧をも
    とにしてバイアスされることを特徴とする請求項23に
    記載の半導体装置。
  25. 【請求項25】上記所定の基準電圧を発生する回路の上
    記基準電圧は所定の温度依存性を有する温度検出分圧回
    路を介して上記温度検出用NチャネルMOSFETのゲ
    ートに供給されることを特徴とする請求項24に記載の
    半導体装置。
  26. 【請求項26】上記Nチャネル制御MOSFETのドレ
    インはスティタス端子としてチップ外部に導出されたこ
    とを特徴とする請求項22から請求項25までのいずれ
    かに記載の半導体装置。
  27. 【請求項27】請求項1から請求項26までのいずれか
    に記載の半導体装置と、 該半導体装置の上記パワーMOSFETのドレインとソ
    ースの一方に接続された負荷と、 上記外部ゲートに駆動出力信号を供給する如く上記外部
    ゲートに接続されたコントローラとを具備してなり、 上記コントローラには、上記パワーMOSFETの保護
    動作に関係する信号が供給され、 上記保護動作の開始後、上記コントローラは上記解除信
    号を上記半導体装置に供給することを特徴とする電子シ
    ステム。
  28. 【請求項28】上記保護動作の開始の後から、上記解除
    信号の供給の前に、上記コントローラは上記駆動出力信
    号の供給を中断することを特徴とする請求項27に記載
    の電子システム。
  29. 【請求項29】上記保護動作の開始の後、上記コントロ
    ーラは上記駆動出力信号の供給を継続し、上記保護動作
    が規定の回数繰り返された場合に、上記コントローラは
    上記駆動出力信号の供給を中断することを特徴とする請
    求項28に記載の電子システム。
  30. 【請求項30】上記保護動作の開始の後、ユーザーのコ
    マンドに応答して上記コントローラは上記解除信号を上
    記半導体装置に供給することを特徴とする請求項27か
    ら請求項29のいずれかに記載の電子システム。
  31. 【請求項31】上記保護動作の開始の後から、上記解除
    信号の供給の前に、上記コントローラは上記駆動出力信
    号の供給による上記パワーMOSFETのオン期間のデ
    ューティを低くして、その後上記駆動出力信号の供給を
    中断することを特徴とする請求項28から請求項30の
    いずれかに記載の電子システム。
  32. 【請求項32】出力パワーデバイスと、 上記出力パワーデバイスの動作状態に関係した電気信号
    を検出し、その出力信号をラッチする回路と、 上記回路の出力信号により、上記出力パワーデバイスの
    ゲート・ソース間を導通状態とする制御MOSFET
    と、 上記出力パワーデバイスのゲートに駆動信号を供給する
    外部ゲート端子とを有し、 上記外部ゲート端子に供給する駆動電圧は上記回路の動
    作電圧としても利用でき、 上記回路はそのドレインが負荷を通じて上記外部ゲート
    端子と接続された出力MOSFETを具備し、 上記回路の出力信号は上記回路の上記出力MOSFET
    のドレインから出され、上記回路の出力信号は上記制御
    MOSFETのゲート入力容量を充電し、 逆流防止素子が上記制御MOSFETのゲートと上記外
    部ゲート端子との間に接続されることを特徴とする半導
    体装置。
  33. 【請求項33】上記回路は動作の検出に基づいて、上記
    出力パワーデバイスの破壊を防ぐ機能を有することを特
    徴とする請求項32記載の半導体装置。
  34. 【請求項34】上記出力パワーデバイスはNチャネルM
    OSFETで構成され、 上記制御MOSFETはNチャネルであることを特徴と
    する請求項32乃至請求項33のいずれかに記載の半導
    体装置。
  35. 【請求項35】外部ドレイン端子、外部ソース端子、外
    部ゲート端子を有する第1導電型パワーMOSFETと、 上記パワーMOSFETの動作状態を検出する動作状態検出回
    路とその検出された状態を保持する保持手段と、 上記保持手段の出力をゲートで受ける第1導電型MOSト
    ランジスタとを具備し、上記パワーMOSFETのゲートと上
    記外部ソース端子との間に上記第1導電型MOSトランジ
    スタのソース・ドレイン経路は接続され、 上記外部ゲート端子に供給される駆動電圧は上記動作状
    態検出回路と上記保持手段の動作電圧であり、 上記パワーMOSFETの上記第1導電型領域に上記第1導電
    型MOSトランジスタの第2導電型領域が形成され、 上記パワーMOSFETのゲートと上記第1導電型MOSトラン
    ジスタのドレインとの間にダイオードを有することを特
    徴とする半導体装置。
  36. 【請求項36】上記第1導電型はN型であり、上記第2
    導電型はP型であることを特徴とする請求項35に記載
    の半導体装置。
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