JPH11286322A - 部品整送装置 - Google Patents

部品整送装置

Info

Publication number
JPH11286322A
JPH11286322A JP10383898A JP10383898A JPH11286322A JP H11286322 A JPH11286322 A JP H11286322A JP 10383898 A JP10383898 A JP 10383898A JP 10383898 A JP10383898 A JP 10383898A JP H11286322 A JPH11286322 A JP H11286322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suspension
nail
truck
track
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10383898A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Seko
礼生 世古
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
Priority to JP10383898A priority Critical patent/JPH11286322A/ja
Publication of JPH11286322A publication Critical patent/JPH11286322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来より簡単な構造で高速で釘を次工程に懸
吊姿勢で供給すること。 【解決手段】 スパイラル状のトラックを内部に形成さ
せたボウルにねじり楕円振動させ、頭部と脚部とから成
る部品の前記頭部を前記トラックに連設する懸吊部で垂
直に懸吊させた姿勢で次工程に供給するようにした部品
整送装置において、前記懸吊部は一対の帯材で成り、前
記脚部は両側で規制されることなく、自由な状態で懸吊
姿勢をとってねじり楕円振動により、振動搬送させ次工
程にそのままの姿勢で供給されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部品整送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】頭部と脚部とからなる部品、例えば釘、
ボルト、ビスのような締結用部品や、同一方向への複数
本のリード線を有する円柱状のコンデンサ、トランジス
タのような電子部品を懸吊した姿勢で次工程へ整送する
ことは広く行われている。しかし、現在においては、例
えば1分間当り600個以上の整送速度が要求されるよ
うになっている。本出願人は上記の問題に鑑みて、頭部
と脚部とからなる部品を懸吊した姿勢として大きい供給
速度で整送し得る装置を提供することを目的として、内
周壁部にスパイラル状のトラックを形成させたボウルの
外周部にほぼ同心的に該ボウルの径外方向に向かって下
向きに傾斜した環状の滑落移送路を該ボウルに一体的に
形成させ、該滑落移送路と同心的に延在し、該滑落移送
路の径外方縁部より径外方側でかつ上方に位置して下方
に延在して前記ボウルに対して固定される係合壁部材の
下端と、前記滑落移送路の外方縁部との間に環状の間隙
を形成させ、前記スパイラル状のトラックの最上段トラ
ック部から前記滑落移送路上へと捩り振動の遠心力と、
重力作用で頭部と脚部とから成る部品を滑落させ、前記
頭部で前記間隙に、前記脚部を斜め下方に向けて前記部
品を懸吊させ、捩り振動により、該間隙に沿って移送さ
せるようにしたことを特徴とする部品整送装置を開発し
た。以下、この部品整送装置について、図面を参照して
説明する。
【0003】図1は整送対象としての頭部Hと脚部Lと
からなる釘Nの斜視図であり、懸吊した姿勢で一列で供
給するために本装置が用いられる。すなわち、図13は
その実施例の釘の整送装置10の側面図であり、図14
はその平面図である。すなわち、図13を参照して整送
装置10は収容する釘Nを懸吊姿勢として整送するボウ
ル21と、ボウル21に捩り振動を与える駆動部11と
からなっている。
【0004】駆動部11においては、ボウル21と一体
的な円板状の可動ブロック12が等角度間隔に配置した
傾斜板ばね13によって下方の固定ブロック14と連結
されている。固定ブロック14上の外周の近傍にはコイ
ル15aを巻装した電磁石16aが固定されており、そ
れと対称的な位置にコイル15bを巻装した電磁石16
bが固定されている。更には電磁石16aに対向し僅か
の間隙をあけて可動ブロック12から可動コア17aが
垂下されている。電磁石16bに対しても可動コア17
bが垂下されているが、図13では可動コア17aに隠
れており示されていない。さらには、固定ブロック14
は防振ゴム18を介して床面に固定されている。そし
て、コイル15a、15bに交流が通電されることによ
り、ボウル21に上方から見て時計回りの捩り振動を与
える。
【0005】ボウル21は主として図14を参照して、
底面22に横臥した釘Nを多数に収容し、底面22に起
点を有する帯状のトラック23がボウル21の周壁24
の内面に沿ってスパイラル状に上昇させて設けられてい
る。なお、トラック23はボウル21の径外方を向いて
若干下向きの傾斜の平板とされており、釘Nの移送路と
なる。トラック23の下流端23eは帯状平板の単なる
切断端である。スパイラルの最上周回部のトラック23
には長さの異なる2列の隔壁25a、25bが同心円弧
状に設けられており、トラック23の幅を円周に沿って
ほぼ3等分し、移送されてくる釘Nを分流させるように
なっている。
【0006】ボウル21の外周には、隔壁25a、25
bの上流端部に対応する箇所からほぼ3/4周に亘って
外付トラック33が一体的に固定されており、外付トラ
ック33に対する外周壁34が等角度間隔に配置した1
2個の取付部材39によってボウル21の周壁24の折
返部24fに取り付けられている。外付トラック33は
長さをほぼ3等分されて上流側らら順に第1懸吊化部
1、第2懸吊化部2、第3懸吊化部3とされており、更
には外付トラック33の下流端33eには釘Nを垂直に
懸吊して移送する垂直移送部4が接続されている。以
下、これらについて順次説明する。
【0007】外付トラック33の第1懸吊化部1、第2
懸吊化部2、第3懸吊化部3には最上周回部のトラック
23からボウル21の周壁24に設けた開口26、2
7、28(図16では周壁24の折返部24fに隠れて
おり図示されていない)を経由して釘Nがそれぞれ供給
されるようになっている。また、外付トラック33もボ
ウル21の径外方へ向かって若干下向き傾斜とされてお
り、外付トラック33の外周縁部とその外周壁34の下
端部との間には釘Nを懸吊させる間隙31が外付トラッ
ク33の外周縁部の全長に亘って形成されている。な
お、第1懸吊化部1には供給される釘Nを間隙31での
懸吊に有利なように外周壁34と交差する向きにするた
めの空気噴出ノズル38が設けられている。
【0008】更には、外付トラック33には第1懸吊化
部1の中央部、すなわち第1懸吊部1へ釘Nが供給され
る開口26と第2懸吊化部2へ釘Nが供給される開口2
7との間において、釘Nを落下させ排除するためのポケ
ット35が外周壁34側に狭幅トラック33aを残して
設けられており、第1懸吊化部1で懸吊されなかった釘
Nが第2懸吊化部2まで移送され、第2懸吊化部2にお
いて釘Nが過剰になることを防ぐためのものである。狭
幅トラック33aはそれ自身を含め次の第2懸吊化部2
へ至るまでの外付トラック33の間隙31に釘Nを懸吊
させるべく設けられており、それに応じた適量の釘Nを
移送するだけの幅とされている。すなわち、第2懸吊化
部2で釘Nが過剰にならないようにした上で、第2懸吊
化部2に至るまでの間隙31に遊びができないようにし
て単位時間当りの懸吊化数の増大を図るものである。第
2懸吊化部2の中央部、すなわち、周壁24の開口27
と開口28との間には、上述と同様なポケット36が外
周壁34側に狭幅トラック33bを残して、外付トラッ
ク33に形成されている。
【0009】外付トラック33の下流端33eの直下方
には、第3懸吊化部3において懸吊されずに外付トラッ
ク33を移送され、下流端33eで落下する釘Nを収容
し、ボウル21内へ戻すための受箱37が設けられてい
る。
【0010】外付トラック33の下流端33eの外周側
に接続されている垂直移送部4は、間隙31で傾斜して
懸吊され移送されて来た釘Nを垂直にして懸吊し移送す
るための間隙41を設けた2本の垂直懸吊レール43
a、43bからなり2個の取付部材49によってボウル
21の周壁24に固定されている。また、垂直移送部4
の上流部分には、間隙の広がっている釘Nの間隙を詰
め、かつ傾斜姿勢の懸吊から垂直姿勢の懸吊となる時の
釘Nの不必要な振れを抑えるために3本の圧縮空気配管
44a、44b、44cが取り付けられている。
【0011】以上、図13、図14によって、釘Nの移
送装置10を概略的に説明したが、以下に各部の詳細を
説明する。
【0012】図15は、図14に示す外付トラック33
の第1懸吊化部1の近傍の破断平面図であり、図16は
図14における[16]ー[16]線方向の断面図であ
る。図15、図16を参照して、ボウル21内のトラッ
ク23上の隔壁25a、25bで分流される釘Nのう
ち、隔壁25aの外側となるほぼ1/3量を外付トラッ
ク33の第1懸吊化部1へ供給するための開口26がボ
ウル21の周壁24に形成されている。また、外付トラ
ック33の外周縁部と外周壁34の下端部との間には間
隙31が形成されており、釘Nが脚部Lを突き出し頭部
Hを係止されて懸吊される。外周壁34の内面側下端部
は凸状曲面34Rとされているが、このことについては
後述する。間隙31の幅Gは外付トラック33の外周縁
部の稜線Pと外周壁34の内面側下端部の凸状球面34
Rとの間の最短距離によって規定される。間隙31の幅
Gは当然のことながら、懸吊させる釘Nの頭部Hの外径
と厚さ、脚部Lの外径によって設定される。又、サイズ
の若干異なる釘Na 、Nb 、Nc を整送する兼用装置と
する場合には、最長の釘NC が余裕をもって懸吊され
て、最短の釘Nが脱落しない幅Gが設定される。
【0013】なお、外付トラック33の外周縁部には下
方へスカート33sが取り付けられているが、これは下
流端において後述する垂直懸吊レール46bと接続さ
れ、外周壁34は前述したように、ボウル21の周壁2
4の折返部24fに対してアングル状の取付部材39に
よって取り付けられている。
【0014】更には、外付トラック33は上述したよう
にボウル21の径外方へ向いて下向き傾斜とされてお
り、釘Nが間隙31の方へ移行し滑落することを助ける
が、外周壁34が円弧状であることから、その傾斜角度
θを大にすると、例えば図17に示す釘N2 にように横
向きとなるもの、すなわち、外周壁34の接線方向を向
くものがある場合、頭部H2 が間隙31に接し、脚部L
2 の中央部が外付トラック33に接した状態で、脚部L
2 の先端が間隙31より高い位置となって懸吊されなく
なる。外付トラック33が懸吊障害を発生しない傾斜角
度θの上限値は外周壁34の曲率、間隙31の幅Gの大
きさ、釘Nの長さ等によって定まるので、一概には定ま
らないが、本実施例では傾斜角度θ=10°としてい
る。
【0015】図15に示す第1懸吊化部1で懸吊されな
い釘Nの大部分は下流側へ移送され、外付トラック33
に開口するポケット35へ落下するが、ポケット35
およびその外周壁34側に狭幅トラック33aを設けて
いる考え方は上述した通りである。
【0016】図19は図16における[19]ー[1
9]線方向の断面図であり、ポケット35の断面も示さ
れている。ポケット35は底板35b、側板35tによ
って囲まれており、ポケット35へ落下する釘Nは底板
35bの傾斜を滑落し、ボウル21の周壁24に設けた
開口29aを経てボウル21内のトラック23へ戻され
るようになっている。
【0017】図20はポケット35の下流側となる第2
懸吊化部2の近傍の破断平面図であり、図21は図16
における[21]ー[21]線方向の断面図である。図
20、図21を参照して、第2懸吊化部2においては、
トラック23上の隔壁25aと25bとの間を移送され
てくる釘Nがボウル21の周壁24に形成された開口2
7から第2懸吊化部2における外付トラック33へ供給
され、その外周縁上の間隙31において釘Nが脚部Lを
挿入し一点鎖線のように懸吊されるが、このことは第1
懸吊化部1におけると同様である。
【0018】第2懸吊化部2が第1懸吊化部1と異なる
ところは、トラック23と外付トラック33との境界に
段差32aが設けられていることにある。段差32aが
あることにより釘Nがトラック23から外付トラック3
3へ移行する過程で、釘Nは先ずトラック23にあって
外付トラック33の上方へ頭部Hまたは脚部Lの先端を
覗かせ、次いで外付トラック33へ頭部Hまたは脚部L
の先端を落とすが、この時点においては、トラック23
に残っている部分が捩り振動の移送力を大きく受けるの
で、図18に示す釘N3 のように隙間31での懸吊に有
利な方向、すなわち外周壁34と交差する方向へ向けら
れる。
【0019】図14を参照して、第2懸吊化部2の下流
には、前述したように、外周壁34側に狭幅トラック3
3bを残して外付トラック33にポケット36が形成さ
れているが、これは第2懸吊化部2で懸吊されずに外付
トラック33を下流側へ移送されてくる釘Nの大部分を
落下させ、次の第3懸吊化部3において釘Nが過剰にな
ることを防ぐためのものであり、そのことは前述のポケ
ット35と同様である。また、狭幅トラック33bを通
過する釘Nが、第3懸吊化部3に至るまでの外付トラッ
ク33の外周縁部の間隙31に懸吊されるようになって
いることも第1懸吊化部1におけると同様である。
【0020】続いて図14を参照し、トラック23上の
隔壁25bの内側を移送されてくる釘Nを間隙31に懸
吊させる第3懸吊化部3が設けられているが、その断面
は第2懸吊化部2の断面と同様であり、その断面図であ
る図21を援用してボウル21の周壁24にはトラック
23から外付トラック33への開口28が設けられてお
り、トラック23と外付トラック33との境界には段差
32bが設けられている。そして図16に戻り、トラッ
ク23から外付トラック33へ移行されなかった釘Nは
トラック23の下流端23eから落下して一周下方のト
ラック23へ戻され、第3懸吊化部3において懸吊され
なかった釘Nは外付トラック33の下流端33eから直
下方の受箱37へ落下してボウル23へ戻されることは
上述した通りである。
【0021】図20は図14における[20]ー[2
0]線方向の断面図であり、受箱37の断面が示されて
いる。また、図23は垂直移送部4の破断平面図であ
り、図22は図21に対応する側面図である。図20、
図21、図22を参照して、外付トラック33の下流端
33eから落下する釘Nはボウル21の周壁24に一体
的に固定されている受箱37内に収集され、周壁24の
開口29bを経てボウル21の底面22へ戻されるよう
になっている。
【0022】前述したように、外付トラック33の下流
端33eにおける外周縁部に接続して垂直移送部4の垂
直懸吊レール43bが設けられており、外周壁34の下
流端に接続して垂直懸吊レール43aが垂直懸吊レール
43bとは間隙41をあけて配設されている。また、垂
直移送部4の上流部分には、圧縮空気配管44a、44
b、44cが配設され、釘Nに斜め後方から空気を吹き
付けるようになっている。
【0023】然るに、最近、振動パーツフィーダの部品
の供給速度を向上させるために楕円振動駆動部を用いて
ボウルを楕円振動させ、高速で釘Nを供給するようにし
ている。然るに上述の構成においては、いわゆる直線的
なねじり振動を行うのである。
【0024】図23は上述の振動パーツフィーダの排出
端部に位置する垂直懸吊移送路4を示すが、取付部材4
9、49により懸吊移送路を形成させる帯材90a、9
0bが釘Nの頭部Hよりは小さく軸部Lよりは大きい隙
間を形成させている。これに上流側から釘Nが導入さ
れ、直線ねじり振動により、ここを移送される。垂直姿
勢をとって移送されるのであるが、駆動部を楕円振動駆
動部とすれば、その移送速度が従来より極端に大きいの
で、次のような不具合が生ずる。ここに導入される時に
釘Nの懸吊姿勢が垂直でなく、図23において右側か左
側かに少し傾いて導入されるのが普通であり、従来の直
線ねじり振動ではその移送速度が小さいので、ここを移
送される途上において斜め姿勢がほどなくして垂直の懸
吊姿勢をとらされ、この懸吊移送路4を垂直の懸吊姿勢
で排出端部から外方に供給される。然るに楕円振動駆動
部とした場合にはその移送速度は大きいため、垂直な姿
勢から斜めに導入された釘Nは垂直な姿勢をとる間もな
く、図23で示すように高速で次から次へと導入される
ので、釘の長い軸部Lを絡み合わせて場合によっては、
導入口で閉塞する場合がある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題に
鑑みてなされ、楕円振動による高速搬送で垂直な懸吊姿
勢をとらせて次工程に供給する場合においても、垂直懸
吊部の導入部において絡まったり、閉塞したりすること
のない部品整送装置を提供とすることを課題とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、スパイラ
ル状のトラックを内部に形成させたボウルにねじり楕円
振動させ、頭部と脚部とから成る部品の前記頭部を前記
トラックに連設する懸吊部で垂直に懸吊させた姿勢で次
工程に供給するようにした部品整送装置において、前記
懸吊部は一対の帯材で成り、前記脚部は両側で規制され
ることなく、自由な状態で懸吊姿勢をとってねじり楕円
振動により、振動搬送させ次工程にそのままの姿勢で供
給されるようにしたことを特徴とする部品整送装置、に
よって解決される。
【0027】
【発明の実施の形態】図2及び図3は本発明の実施の形
態による楕円振動パーツフィーダの全体を61で示す
が、図2において楕円振動駆動部63の上部に後に詳述
するボウル62が固定されている。固定フレーム64は
防振ゴム73により床上に支持されているが、十字形状
の下方フレーム65の各アームの先端部65aと同様に
十字形状の上方可動フレーム67の先端部67aとの間
に垂直に配設された水平振動用の重ね板ばね68が固定
されている。更に下方可動フレーム65の中間部同志に
はその水平に配設された垂直振動用の板ばね66の両端
が固定されており、その中間部は固定フレーム64側に
固定されている。また固定フレーム64には径方向に一
対の水平方向加振用の電磁石69、69が配設されてお
り、これと空隙をおいて可動コア70がボウル62に対
し固定されている。また、固定フレーム64の中央部に
は垂直加振用の電磁石71が配設されており、これと空
隙をおいて可動コア72がボウル62側に固定されてい
る。これは公知の構造であるが上記一対の水平加振用の
電磁石69、69のコイルに交流を通電し、この交流と
位相差を持って垂直加振用の電磁石71のコイルに交流
を通電するとボウル62は楕円振動を行う。
【0028】次に図3以下を参照してボウル62の詳細
について説明する。図3においてボウル62の内方には
スパイラル状のトラック75が反時計方向に巻回して形
成されている。これは図5に明示されるように径外方向
に下向きに傾斜した移送面75aとこれにほゞ垂直な側
壁部75bとにより形成されており、この下流側端部の
近傍には流量調整部76が設けられており、ここでは流
量調節されて、下流側で釘Nが頭部Hが後述するように
第1懸吊部77で斜め方向に懸吊させて楕円振動により
移送される。更にこの下流側には釘Nを真直の状態で懸
吊させて移送させる第2懸吊部としての真直懸吊部78
が接続されている。流量調節部76は図4及び図5に明
示されるようにボウルの側壁部75bの外周面に取り付
け部材177が固定されており、これに摺接自在に移送
路形成板78が取り付けねじ79により固定されてい
る。板78の長孔78aに嵌められている取り付けねじ
79を緩めることにより、この間でボウル62の径内、
外方に移動調節自在であり、この幅により、釘Nの下流
側への流量を調節する。上流側の懸吊部77は図6、図
7ないし図9で示すように径外方に下向き傾斜した懸吊
移送路80及びこれにほぼ垂直な懸吊補助部材81とに
より、第1の懸吊トラックとして構成されており、これ
らの下端部間に隙間82を形成させている。これの開口
の大きさは釘Nの頭部Hの径よりは小さく、脚部Lの径
よりは大きく、また移送路80と懸吊補助部材81との
隙間82は板80、81の両端間に水平方向と垂直方向
に小さく伸びているので、釘Nは図6及び図7に示すよ
うに傾斜した懸吊姿勢をとらされて楕円振動により、高
速で搬送される。図9及び図10に示すように第2の下
流側の懸吊トラック部78は懸吊支持部材80’、83
からなっており、この間にハの字形の隙間gを形成させ
ている。この上端部は釘Nの頭部Hの径よりは小さく、
脚部Lの径よりは大きい。またその上流側では図9で示
すように支持部材80’はボウルの径外方に下向きに傾
斜していることにより、上流側の懸吊トラック部77か
ら円滑にここに懸吊姿勢をとらせるべく、転送される。
更に上流側懸吊トラック部77の懸吊補助部材81は下
流側端部81aが図3に明示されるごとく、径外方に若
干、曲げられていることにより、更にこの下流側の懸吊
トラック部78への転送を容易なものとしている。
【0029】下流側の懸吊トラック部78の下流側部分
では図10に示すように一対の水平な懸吊支持部材85
a、85bにより、完全に図1に示すように真直懸吊さ
れて移送されるように構成されている。
【0030】本実施の形態によれば、図12に明示する
ように楕円振動パーツフィーダ61が上記の垂直懸吊ト
ラック部78の排出端部に隙間Sをおいて、シュート側
懸吊トラック103が接続されている。これは水平に伸
び、楕円振動パーツフィーダ61側の懸吊部78と整列
しているが、これは振動パーツフィーダ61側の懸吊部
78に比べて、その行程は短く楕円振動パーツフィーダ
61の大きな移送力によるバックプレッシャーを受けて
ここを移送され、下向き傾斜で接続されたシュート10
0に取付部材104を介して一体化固定されている。シ
ュート100は静止部に支柱101により支持されてい
る。また、このシュート100は図3に明示するよう
に、一対の懸吊トラックレール100a、100bとか
ら成り、その間に隙間S’を形成させている。ここに釘
Nの頭部Hを懸吊させて重力により、滑走される。
【0031】本発明の楕円振動パーツフィーダ61は以
上のように構成されるが次にこの作用について説明す
る。
【0032】水平加振用電磁石69、69のコイルに電
流を通電する。また、これと位相差をもって垂直加振用
の電磁石71のコイルに通電する。これにより楕円振動
力が発生し、ボウル62は楕円振動を行なう。その内部
に形成されたスパイラル状のトラック75を釘Nは移送
面75aに沿って高速で移送され、流量調節部76に至
るとここまで大量に到来した釘Nの流量が調節されて下
流側に導かれる。よって図6及び図7に明示されるよう
に釘Nはその脚部Lの先端部から隙間82に挿通され、
楕円振動による移送力と遠心力を受けて、特に楕円振動
はその移送速度が大きいために遠心力も大きく容易に図
7に明示されるような傾斜した懸吊姿勢をとる。上流側
の懸吊トラック部77の下流側端部に至ると側壁部81
は径外方に少し曲げられていることにより、傾斜した姿
勢の釘Nはその頭部Hが上記曲がりに応じて若干径外方
に移動し、よって下流側の懸吊トラック78の支持部材
83、80’の隙間gに容易に転送されて図9で実線で
示すように真直な懸吊姿勢をとる。
【0033】図16及び図17に示されるように従来例
の釘吊り整列装置においては、図16及び図17で示さ
れるような釘Nの径外方に位置する通路33に移行させ
るようにしているか、これに楕円振動させれば、移送速
度が非常に大きいために図24、図25に示すように径
内方のスパイラル状のトラック23とこれと径外方の通
路33との間の隔壁によって形成される転送口Qにおい
て図24、図25で図示するように釘Nが絡み合って前
方に移送されにくくなる場合がある。このような現象が
一旦、生ずると後続する釘Nが更にからんで、停止され
てこの装置の排出端からの釘の供給が停止してしまう。
然るに本実施の形態によれば、上述のように構成されて
いるので、径外方へのトラック部を不要としている。従
ってこれへの転送口はなく、図24及び図25で図示す
るような不具合は生じなくなった。
【0034】以下、図10、図11に示すように第2の
懸吊トラック部78の下流部分では水平な一対の懸吊支
持部材85a、85bにより、更に垂直な懸吊姿勢で釘
Nは楕円振動により、高速で移送される。図11に示す
ように釘Nはその頭部Hにおいて相連接した状態で効率
よく下流側に搬送される。
【0035】更に本発明の実施の形態では、図12に明
示するように楕円振動パーツフィーダの懸吊トラック部
78の排出端部からその真直な懸吊姿勢を保って、その
ままシュート100と一体的に形成される水平懸吊トラ
ック部103に転送され、ここを楕円振動による大きな
移送力によるバックプレッシャーを受けて、相連接した
姿勢で真直姿勢でここを移送され、傾斜したシュート懸
吊トラック100に転送される。以後、重力により、図
12に示すような相連接した懸吊姿勢をとって滑走す
る。
【0036】以上述べたように本発明の実施の形態によ
れば楕円振動により、従来の直線的な捩り振動に比べて
その搬送速度を大幅に向上させる。従って、従来のよう
に径外方にボウルと同心的に形成された懸吊用のトラッ
クを不要として懸吊姿勢をとらせることができる。ま
た、従来例で述べたような不具合を生ずることなく、構
成をより簡単にして次工程に従来より高効率で釘Nを供
給することができる。
【0037】また、釘Nの軸部Lを何ら拘束することな
く、自由な状態ですなわち部品点数を少なくして高速搬
送することができるので、従来のこの種装置の整送装置
の整送効率を大幅に向上させることができる。
【0038】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0039】例えば、以上の実施の形態では頭部及び脚
部とからなる部品として釘を説明したがこれに限定され
ることなく、他の頭部及び脚部とからなる部品、例えば
円筒状の頭部と2本のリード線とからなるコンデンサに
対しても本発明は適用可能である。
【0040】また水平懸吊トラック部103はシュート
103に一体的に固定されており、何ら振動することな
く、振動パーツフィーダの排出端部から相連接する釘N
のバックプレッシャー受けて移送されるようにしたが、
この水平懸吊トラック部103を図示の場合よりも下向
きに傾斜させて懸吊トラック部78と一体的に形成し、
この排出端部からシュート100に転送するようにして
もよい。このようにして水平からシュート100の傾斜
に対しては、転送しにくいが傾斜角をシュート100に
若干近づけて転送すれば、容易に転送が行なわれる。
【0041】また、以上の実施の形態では次工程に接続
させる移送手段として無振動のシュート100とした
が、これに代えてリニア振動フィーダ、すなわち水平の
懸吊部材でなるトラフに頭部を懸吊させて釘Nを直線的
な振動により、移送させるようにしてもよい。何れにし
ても本発明によれば、楕円振動パーツフィーダの排出端
部からは釘Nが垂直な姿勢で供給され、然しながら従来
のように軸部Lを両側で規制する部材は一切なく、自由
空間で絡み合うことなく、高速で次工程に釘Nを供給す
ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明の部品整送装置
によれば、釘のような頭部と脚部とからなる部品を所定
の懸吊姿勢で従来より簡単な構造で問題なく高速で次工
程に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態により整列される釘の斜視
図である。
【図2】本発明の実施の形態による楕円振動パーツフィ
ーダの正面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同要部の部分拡大平面図である。
【図5】図3における[5]−[5]線方向断面図であ
る。
【図6】図3における[6]−[6]線方向断面図であ
る。
【図7】第2の要部の拡大平面図である。
【図8】図3における[8]−[8]線方向拡大断面図
である。
【図9】図3における[9]−[9]線方向拡大断面図
である。
【図10】図3における[10]−[10]線方向拡大
断面図である。
【図11】図10の釘列を側方から見た正面図である。
【図12】図2における要部の一部破断拡大側面図であ
る。
【図13】従来例の釘整列用の振動パーツフィーダの正
面図である。
【図14】同平面図である。
【図15】同要部の拡大平面図である。
【図16】図14における[16]−[16]線方向拡
大断面図である。
【図17】図14における[17]−[17]線方向拡
大断面図である。
【図18】同要部の拡大平面図である。
【図19】図14における[19]−[19]線方向拡
大平面図である。
【図20】図14における[20]−[20]線方向拡
大平面図である。
【図21】同装置における要部の拡大平面図である。
【図22】同装置における下流側端部の拡大正面図であ
る。
【図23】従来例の要部において楕円振動を適用した場
合の不具合を示す部分拡大断面図である。
【図24】同要部における従来装置の不具合を示す拡大
平面図である。
【図25】同拡大断面図である。
【符号の説明】
61 楕円振動パーツフィーダ 62 ボウル 77 上流側懸吊トラック部 78 下流側懸吊トラック部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパイラル状のトラックを内部に形成さ
    せたボウルにねじり楕円振動させ、頭部と脚部とから成
    る部品の前記頭部を前記トラックに連設する懸吊部で垂
    直に懸吊させた姿勢で次工程に供給するようにした部品
    整送装置において、前記懸吊部は一対の帯材で成り、前
    記脚部は両側で規制されることなく、自由な状態で懸吊
    姿勢をとってねじり楕円振動により、振動搬送させ次工
    程にそのままの姿勢で供給されるようにしたことを特徴
    とする部品整送装置。
  2. 【請求項2】 前記トラックはほゞ水平な移送面と、該
    移送面とほゞ垂直に一体的に形成される側壁部とから成
    り、前記移送面に整列して接続された懸吊用支持部材
    と、前記頭部の径よりは小さく、前記脚部の径よりは大
    きい隙間を形成すべく、前記懸吊用支持部材にほゞ垂直
    に設けられた懸吊補助部材とから成る中間懸吊部を介し
    て、前記トラックに前記懸吊部が接続されている請求項
    1に記載の部品整送装置。
  3. 【請求項3】 前記懸吊補助部材の下流側端部を径外方
    に少し曲げ、前記下流側端部に接続される前記懸吊部に
    おいて、前記懸吊用支持部材との間に前記頭部の径より
    は小さく前記脚部の径よりは大きい隙間をおくように水
    平な頭部支持部材を接続させたことを特徴とする請求項
    2に記載の部品整送装置。
  4. 【請求項4】 前記部品は釘である請求項1〜3のいづ
    れかに記載の部品整送装置。
JP10383898A 1998-03-31 1998-03-31 部品整送装置 Pending JPH11286322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10383898A JPH11286322A (ja) 1998-03-31 1998-03-31 部品整送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10383898A JPH11286322A (ja) 1998-03-31 1998-03-31 部品整送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11286322A true JPH11286322A (ja) 1999-10-19

Family

ID=14364575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10383898A Pending JPH11286322A (ja) 1998-03-31 1998-03-31 部品整送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11286322A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2072426A1 (fr) * 2007-12-21 2009-06-24 P K B Système à bol vibrant comportant une crosse de guidage et redressement d'objets orientés circulants
CN104249923A (zh) * 2013-06-25 2014-12-31 汉达精密电子(昆山)有限公司 拉钉送料装置
CN107032095A (zh) * 2017-06-05 2017-08-11 广州市嘉特斯机电制造有限公司 一种螺栓自动上料装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2072426A1 (fr) * 2007-12-21 2009-06-24 P K B Système à bol vibrant comportant une crosse de guidage et redressement d'objets orientés circulants
FR2925472A1 (fr) * 2007-12-21 2009-06-26 P K B Soc Par Actions Simplifi Crosse de guidage et redressement d'objets orientes circulants, systeme a bol vibrant comportant une telle crosse
CN104249923A (zh) * 2013-06-25 2014-12-31 汉达精密电子(昆山)有限公司 拉钉送料装置
CN107032095A (zh) * 2017-06-05 2017-08-11 广州市嘉特斯机电制造有限公司 一种螺栓自动上料装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1327590B1 (en) Vibratory parts-feeding unit
JPH11286322A (ja) 部品整送装置
JPH0665567B2 (ja) 振動複数列部品供給機
JPH11240613A (ja) 部品整送装置
JP4306007B2 (ja) リニア振動型パーツフィーダ
JPH0121044B2 (ja)
JP2001171826A (ja) 微小部品供給機
JPH11278633A (ja) 楕円振動パーツフィーダの駆動方法
JP4081846B2 (ja) 部品整送装置
JPS60102313A (ja) 頭付き棒材供給装置
JP2894128B2 (ja) 振動部品整列装置
JP3610628B2 (ja) 部品整送装置
JP2004359413A (ja) パーツフィーダ
JPS58139912A (ja) 振動部品供給機における部品整送装置
JPH05270643A (ja) 原子燃料用ペレットの定方向化装置
JPH03192011A (ja) 振動部品供給装置
KR20200115093A (ko) 부품 피더 및 부품 피더용 에어 분출 장치
JPH0524632A (ja) 偏平円柱形状の部品用振動部品整送装置
JP3613825B2 (ja) 部品選別装置
JPH11292255A (ja) 楕円振動パーツフィーダ
JPH0427859Y2 (ja)
JP3082261B2 (ja) 振動部品供給機
JP2504933Y2 (ja) 振動部品供給装置
JPS6354603B2 (ja)
JP2564757Y2 (ja) 振動パーツフィーダ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Effective date: 20071031

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071106