JP4081846B2 - 部品整送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は部品整送装置に関するものであり、更に詳しくは、円筒形状の頭部とその底面に線状の脚部としてのリード線を有するコンデンサーまたはその形状的な類似物において、頭部の高さと直径とがほぼ同等なもの、ないしは高さが直径よりも小さいものを整送するための部品整送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1のAは高さ(h)と直径(d)とがほぼ同等の円筒形状の頭部Hとその底面から長短2本のリード線La、Lbが引き出されている短筒型の電解コンデンサCが頭部Hを上、リード線La、Lbを下にして上下の向きを整え、相接する一列として矢印で示す方向へ移送されている状態を示す斜視図である。図1のAにおいて2本のリード線La、Lbは移送方向に並んでいるが、La、Lbのうちの何れかが先頭になっており、その先後は一定していない。なお、以降において、2本のリード線La、Lbを区別する必要のない場合は略して2本のリード線Lと称する。また、図1のBは高さ(h)が直径(d)よりも小さい頭部H’を有する短筒型のコンデンサーC’についての同様な列を示す斜視図である。
【0003】
同じ電解コンデンサーであっても、頭部H”の高さ(h)が直径(d)の2倍もあるような長筒型のコンデンサーC”を図1に示すような列に整えて移送する整送装置は既に知られている。すなわち、コンデンサーC”を移送するトラックとその側壁ないしは側壁同等物との接合箇所に、リード線L”は通過させるが頭部H”は通過させない間隙が設けられており、横臥した姿勢で移送されるコンデンサ−C”が移送力の遠心力成分によってリード線L”を間隙から突き出し、頭部H”は間隙に係止されて向きを整えられた後、頭部H”を上、リード線L”を下にするように垂直姿勢に変換されて次工程へ供給されるようになっているものであり、例えば、図17は本願出願人の出願による特願平9−39983号の「部品整送装置」に開示されている部品整送装置における整列部の縦断面図である。
【0004】
この部品整送装置は振動パーツフィーダをベースに作製されており、そのボウル121内のトラック124が図示されていない経路によってボウル121の外周側へ導き出されて導出トラック134が形成されており、ボウル121の外周側において図示しない部材によって取り付けられたサポート132に対して垂直な抑え板135がボルト135bで取り付けられている。抑え板135の下端とその下方の導出トラック134と間の隙間sは部品C”の頭部H”は通過し得ず、2本のリード線L”が通過し得る大きさとされている。なお、導出トラック134の外周端に接合されている楔形部材154は下流側において部品C”の移送路となるものである。更には、導出トラック134の下方においてボウル121の外周側には、ポケット136がボウル121の周壁123に固定して形成されており、その外周壁137の内面には部品C”の磁性体からなるリード線L”を吸引するための帯状のゴム磁石138がボルト138bで取り付けられている。
【0005】
すなわち、部品C”は抑え板135の下端と導出トラック134の外周端との隙間sに頭部H”を係止され、間隙sに挿入されるリード線L”の先端をゴム磁石138によって吸引された状態となって移送されることにより、頭部H”とリード線L”との向きが整えられるようになっている。
【0006】
しかし、図1のA、図1のBに示したような短筒型の頭部H、H’を有するコンデンサーC、C’は重量のある頭部H、H’を下にして倒立する姿勢の方が安定な姿勢であり横臥した姿勢は取りにくいので、多くは間隙sにリード線L、L’を挿入することができず、図17に示したような整列部を有する部品整送装置は十分に機能しないことが見出だされた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、導出トラック134と抑え板135の下端との間に所定の間隙sを設け、横臥したコンデンサーC”のリード線L”を挿入させ頭部H”を係止させる方式の部品整送装置は、短筒型の頭部を有するコンデンサーの整送には十分に機能しないことから、短筒型の頭部とその底面から引き出されたリード線を有するコンデンサーまたはその形状的な類似物、すなわち、短筒型の頭部とその底面に取り付けられた線状の脚部を有する部品について、頭部を上にし脚部を下にして上下の向きを整え、頭部が相接するように一列に並べて次工程へ供給し得る部品整送装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は請求項1の構成によって解決されるが、その解決手段を実施の形態によって例示すれば、図7は実施の形態による振動パーツフィーダのボウル21内のトラック24がボウル21の外周側へ導き出された外周トラック25より下流側となる整列部30の上流部分の縦断面図である。同部分の斜視図である図4も参照して、外周トラック25の下流端に接続された整列部30のトラック35は移送面は外周トラック25と整合されているが、外周トラック25の周壁26に接している部品Cのみが移行し得るように狭幅とされており、更にはその周壁34が漸次内周側へ寄せされて下流側ほど幅が狭められたトラック35と、その内周縁からボウル21の径内方へ向かって下向き傾斜の傾斜板37が設けられ、傾斜板37の下端には、ボウル21の径内方へ向かって上向きの外周斜面38と、外周斜面38の上端からボウル21の径内方へ向かって下向き傾斜の内周斜面39とからなる山型トラック36が連結されている。
【0009】
すなわち、外周トラック25から整列部30のトラック35へ移行される部品Cはトラック幅が下流側ほど狭められていることによってトラック35から内周側へ落下するが、その直下に設けられている山型トラック36に受け止められて、部品Cは頭部Hの側面を傾斜板37に傾倒し、底面の片側を山型トラック36の外周斜面38に支持されると共に、リード線Lを山型トラック36の内周斜面39に沿わせた傾斜姿勢に変換されて移送され、更に整列部30の中流部分の平面図である図10も参照して、山型トラック36から移行されてエッジトラック46上を移送される部品 C が下流側へ至るにつれて傾斜姿勢から垂直化され、下流端に至るまでの間に頭部Hを上にした垂直な姿勢とされて次工程へ供給される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による部品整送装置1について、図面を参照して、具体的に説明する。図2は部品整送装置1の側面図であり、図3はその平面図である。図2を参照して、部品整送装置1は主として部品Cを収容し整送するボウル21と、これに楕円振動を与える楕円振動駆動部11とからなる楕円振動パーツフィーダによって形成されている。楕円振動駆動部11は、床面との間に防振ゴム12を挟んで固定された固定フレーム13に垂直加振用板ばね14がボルト14eで固定されており、その垂直加振用板ばね14に対して十字形状の下側可動フレーム15の90度間隔のアーム部15aがボルト14cで固定されている。そして、アーム部15aの先端部の両側に水平加振用板ばね16の下端部が固定され、その上端部は円形状の上側可動フレーム17に角度90度間隔で配置された突出部17aの両側に固定されている。そして、上側可動フレーム17の下面側の中心部に設けられた図示されていない可動コアに対向して固定フレーム13上に垂直加振用電磁石18Bが設置され、上側可動フレーム17の相対する突出部17aから垂下された一対の可動コア19Aに対向して固定フレーム13上にそれぞれ水平加振用電磁石19Bが設置されており、垂直加振用電磁石18Bと水平加振用電磁石19Bとに交流が通電されることにより駆動部11はボウル21に楕円振動を与える。
【0011】
また、図3を参照して、ボウル21は上述の上側可動フレーム17の中心部にセンターボルト21bで固定されている。ボウル21内においては、底面22に起点24sを有し部品Cを横臥した姿勢で移送するトラック24が周壁23の内面に沿ってスパイラル状に上昇して形成されており、ほぼ一周した箇所でボウル21の外周側へ導き出され、トラック幅を漸次拡げ周壁長を可及的に大にして半周する外周トラック25とされている。外周トラック25も部品Cを横臥した姿勢で移送するが、外周トラック25の下流端には、部品Cの上下の向きを整え垂直姿勢として排出する整列部30が接続されている。以下、これらに付いて順次詳しく説明する。
【0012】
図4は図3における外周トラック25の下流端部とこれに接続される整列部30の上流部分を示す斜視図であり、図5はその部分の平面図である。図4、図5、および図5における[6]−[6]線方向の断面図である図6を参照して、ボウル21内のトラック24がボウル21の径外方に向かって下向き10度の傾斜とされているのに対して、外周トラック25は下向き15度の傾斜とされており、部品Cは倒立を抑制されると共に楕円振動による移送力の遠心力成分によって重量の大きい頭部Hを周壁26に接して移送される。なお、図6において、外周トラック25の下方は下流側に取り付けられている後述のポケット71であり、その内部に設けられている後述のトラックブロック31がポケット71の上流側の端面74にボルト74bで固定されている。
【0013】
整列部30の上流部分は、図4、図5を参照して、上流側の外周トラック25において、周壁26に頭部Hを接している部品Cのみが移行し得る狭幅で、外周トラック25と移送面を整合されたトラック35が形成されている。また、図5における[7]−[7]線方向の断面図である図7も参照して、トラック35の周壁34が一点鎖線で示す位置から実線で示すように漸次内周側へ寄せられており、トラック35の幅が下流側ほど狭められている。そして、トラック35の内周側には、トラック35から落下する部品Cを受け止めて移送する山型トラック36が設けられている。すなわち、トラック35の内周縁からボウル21の径内方へ向かって下向き45度傾斜の傾斜板37が設けられ、傾斜板37の下端からボウル21の径内方へ向かって上向き45度傾斜の外周斜面38と、外周斜面38の上端から直角にボウル21の径内方へ向かって下向き45度傾斜の内周斜面39とを有する山型トラック36がトラックブロック31に形成されている。そして、部品Cは頭部Hの側面を傾斜板37に傾倒させ、頭部Hの底面の片側を外周斜面38に支持されて、そのリード線Lを内周斜面39に沿わせた姿勢、すなわち、頭部Hを上にしてボウル21の径外方へ向け、2本のリード線Lを下にしてボウル21の径内方へ向けた45度傾斜姿勢として移送される。
【0014】
トラックブロック31はボウル21の周壁23の外周面に対してボルト23bで取り付けたアングル状の取付部材33上に設置され、下方からのボルト31bで固定されている。また、トラックブロック31の下方にはボウル21の周壁23の外周面に固定して周壁73を有するポケット71が整列部30の下流端部に至るまで形成されている。ポケット71にはトラック35から落下し山型トラック36で受け止められなかった部品Cが収集されて下流側へ移送される。
【0015】
更には、図5における[8]−[8]線方向の断面図である図8を参照して、トラック35の周壁34が傾斜板37の位置まで寄せられてトラック35が消滅され、部品Cは頭部Hの側面を傾斜板37に傾倒して底面の片側を山型トラック36の外周斜面38に支持され、リード線Lを内周斜面39に沿わせて移送されるものと、ポケット71へ落下して移送されるものとになる。
【0016】
図10は整列部30の中流部分の平面図であり、部品Cを角度45度の傾斜姿勢で移送する山型トラック36と、山型トラック36に接続されて部品Cの傾斜を徐々に起こすエッジトラック46と、エッジトラック46に接続されて部品Cの底面を支持し移送する垂直移送トラック56の上流部分とが示されている。また、図11は図10における[11]−[11]線方向の断面図である。
【0017】
図10における[9]−[9]線方向の断面図である図9を参照して、山型トラック36は上流部分におけるトラック35とその周壁34が欠落され、上流側の傾斜板37より高さを大にした傾斜板37’が設けられており、部品Cの頭部Hの側面を傾斜板37’に傾倒させ、頭部Hの底面の片側を山型トラック36の外周斜面38によって支持し、リード線Lを山型トラック36の内周斜面39に沿わせて部品Cを傾斜角度45度で移送する。なお、山型トラック36の形成されているトラックブロック31は図7に示したと同様にアングル状の取付部材33によってボウル21の周壁23の外周面に取り付けられている。
【0018】
エッジトラック46は、図10、および図10における[12]−[12]線方向の断面図である図12を参照して、上端部の内周側を削って断面を楔形とした先端のエッジ部によって部品Cの底面を支持すると垂直板45と、垂直板45の上端部の外周側に取り付けボウル21の径外方へ向かって上向き傾斜とされて、部品Cの頭部Hの側面を傾倒させる傾斜板47と、垂直板45の中央部の内周側にボウル21の径内方へ向かって水平に取り付けられてその先端に2本のリード線Lの中央部を乗せる棚板48とからなり、エッジトラック46は垂直板45の下端の取付板49がボウル21の周壁23の外周面に固定された支持板43の先端部にボルト49bによって取り付けられている。また、エッジトラック46の下方は上流側から続くポケット71となっている。
【0019】
そして、エッジトラック46は、図10、および図10における[13]− [13]線方向の断面図である図13を参照して、下流側ほど傾斜板47の傾斜が立てられると共に、棚板48が短くされており、図12において45度傾斜であった部品Cは図13における60度傾斜を経て傾斜姿勢を徐々に起こされて垂直移送トラック56の内周側支持板54へ移行されるようになっている。なお、この移行時に、部品Cが傾斜姿勢から垂直姿勢へ急な姿勢変化をすることを避けるために、図11に示すように、エッジトラック46における棚板48が垂直移送トラック56の下方まで延在して消滅されている。
【0020】
垂直移送トラック56の上流部分は、図10、および図10における[14]−[14]線方向の断面図である図14を参照して、内周側支持板54がボウル21の周壁23の外周面に固定された支持板55の先端部にボルト54bによって取り付けられ、内周側支持板54の先端から部品Cの2本のリード線Lを挟む間隙をあけた位置から下方へ垂直なガイド板58が設けられおり、部品Cの頭部Hは内周側支持板54の先端部とガイド板58の上端面とによって底面を支持され、2本のリード線Lが移送方向に並んでガイド板58の内周面に沿い移送されることにより、部品Cは垂直化されると共に内周側支持板54から脱落することを防がれている。なお、ガイド板58は図10も参照して、図14の断面箇所よりは下流側において、ボウル21の周壁23の外周面に固定された支持板61の先端部に対して、ガイド板58の下端に設けた取付板59を介してボルト59bで取り付けられている。
【0021】
垂直移送トラック56の下流部分においては、図3、および図3における[15]−[15]線方向の断面図である図15を参照して、上流部分から続く内周側支持板54がボウル21の周壁23の外周面に固定された支持板57、および下流端部においてはボウル21の周壁に固定された後述のリブ62に固定されている。そしてガイド板58を欠落させると共に、内周側支持板54に対向して、外周側支持板53がポケット71の下流側の端面75とリブ62とに固定して設けられ、2本のリード線Lを挟持するように、部品Cの頭部Hの底面を両側方から支持して移送するようになっている。そして、外周側支持板53と内周側支持板54との間は部品Cの2本のリード線Lが移送方向に並んで移送されるだけの間隙gとされている。
【0022】
更には、外周側支持板53と内周側支持板54の上面にはガイド部材51、52がそれぞれボルト51b、52bで取り付けられており、移送される部品Cの頭部Hを両側方から挟持して部品Cの横振れを防ぐようになっている。なお、ポケット71の下流側の端面75は支持板57より上方は欠落されているが、2本のリード線Lを通過させて部品Cをポケット71内から外部へ導出するための開口76が形成されている。また、ポケット71のこの部分は下流端部であることから、ポケット71へ落下し移送されてきた部品Cをボウル21内へ戻すための還流口77がボウル21の周壁23に形成されている。
【0023】
図16は図3における[16]−[16]線方向の部分破断側面図であり、上述したように、ボウル21の外周面に固定されたリブ62に対して、外周側支持板53がガイド部材51と共にボルト51bによって固定され、内周側支持板54がガイド部材52と共にボルト52bによって固定されている。
【0024】
本実施の形態の部品整送装置は以上のように構成されるが、次にその作用を説明する。
【0025】
図2を参照して、部品整送装置1のベースとなる楕円振動パーツフィーダの駆動部11における水平加振用電磁石18B、垂直加振用電磁石19Bに交流が通電されてボウル21に楕円振動が与えられ、ボウル21の底面22には部品Cが横臥した姿勢で多数に収容されているものとする。
【0026】
図3を参照して、部品Cは楕円振動を受けて周辺部へ移動されると共に矢印mで示す方向へ移送され、起点24sからトラック24へ乗ってスパイラル状に上昇し、ほぼ一周してボウル21の外周側に設けられている外周トラック25へ移行される。そして、図6に示すように、外周トラック25はボウル21の径外方に向かって下向きの傾斜角度15度とされていることにより、部品Cは倒立が抑制され、かつ受ける移送力の遠心力成分によって、図4、図5に示すように、重量の大きい頭部Hを側壁26に接触させて移送される。そして、部品Cは外周トラック25の下流端に至るが、図4、図5に示すように、頭部Hを周壁26に接して最も外周側にある部品Cのみが頭部Hを整列部30のトラック35へ移行され、それ以外の部品Cは下方のポケット71内へ落下する。
【0027】
トラック35を移行された部品Cは、周壁34が内周側へ寄せられトラック35の幅が狭められているので、トラック35の下流端に至るまでの途中においてトラック35から内周側へ落下し、図4、図5、図7に示すように、山型トラック36に受け止められて下流側へ移送される。すなわち、トラック35から落下する部品Cは、図7に示すように、頭部Hの側面を傾斜板37に傾倒させ底面の片側を山型トラック36の外周斜面38に支持され、2本のリード線Lを内周斜面39に沿わせた45度傾斜の状態で受け止められて図8に示すように下流側へ移送される。受け止められない部品Cは下方のポケット71へ落下し、ポケット71内を下流側へ移送される。
【0028】
続いて、部品Cは、図9に示すように上流側の周壁34が欠落され、傾斜板37よりは高さを大とされた傾斜板37’を有する山型トラック36を同じく45度傾斜で移送されて、エッジトラック46に至る。
【0029】
エッジトラック46においては、部品Cは図12に示すように、頭部Hの側面を傾斜板47に傾倒して底面を垂直板45の先端エッジ部に支持され、2本のリード線Lの中央部を棚板48に乗せて移送される。図12に示す位置では部品Cは45度に傾斜して移送されるが、下流側ほど傾斜板47の傾斜が立てられ、棚板48が短くされることにより、部品Cは図13に示す60度傾斜を経由して徐々に姿勢を起こされて、垂直移送トラック56の内周側支持板54へ移行される。
【0030】
垂直移送トラック56の上流部分においては、図10、図14に示すように、部品Cは内周側支持板54とガイド板58の上端面とによって頭部Hの底面を支持され、2本のリード線Lを移送方向に並べ垂直なガイド板58の内周面に沿わせた垂直な姿勢となって移送される。なお、図11を参照して、図14に示す位置に至るまでの間、垂直移送トラック56の下方に棚板48が延在して消滅されていることにより、部品Cは急激な姿勢変化を受けることなく、エッジトラック46から垂直移送トラック56へ円滑に移行される。
【0031】
そして、垂直移送トラック56の下流部分においては、図3、図15に示すように、部品Cは外周側支持板53と内周側支持板54との間隙gに2本のリード線Lを移送方向に並べて挟まれ、頭部Hの底面を外側支持板53と内周側支持板54とに支持され、更には頭部Hの側面をガイド部材51とガイド部材52とによって両側から挟持され横振れを防がれて移送される。そして、リード線Lがポケット71の下流側の端面75の開口76を通過して部品Cはポケット71の外部へ導出され、リブ62に支持された垂直移送トラック56の下流端を経て次工程へ整送される。
【0032】
本実施の形態の部品整送装置1は以上のように構成され作用するが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0033】
例えば本実施の形態においては、楕円振動パーツフィーダをベースに作製した部品整送装置1を例示したが、勿論、捩り振動パーツフィーダをベースとして、そのボウルに捩り振動を与えて部品Cを整送するようにしてもよい。
【0034】
また本実施の形態においては、部品Cを垂直な姿勢として次工程へ供給する垂直移送トラックを楕円振動パーツフィーダの下流端に一体的に設けたが、これを独立させ直線振動フィーダに取り付けるようにしてもよい。
【0035】
また本実施の形態においては特に設けなかったが、垂直移送トラック56に部品Cをプールさせる機構を設けてもよい。また、本実施の形態においては2本のリード線Lの長短の移送時における先後を特に区別しなかったが、例えば、垂直移送トラック56の上流側に2本のリード線Lの長短の先後を整える機構を設けてもよい。
【0036】
また本実施の形態においては特に設けなかったが、部品Cのリード線Lが磁性体である場合には、図15、図16に示す垂直移送トラック56の下方に磁石を配置して、移送される部品Cのリード線Lを吸引させて姿勢の乱れを防ぐようにしてもよい。
【0037】
また本実施の形態においては、山型トラック36の下流側に接続したエッジトラック46によって部品Cの45度の傾斜姿勢を起こして垂直化させるようにしたが、山型トラック36の外周斜面38、内周斜面39の傾斜角度を連続的に変化させて部品Cを垂直化させるようにしてもよい。
【0038】
また本実施の形態においては、本発明の部品整送装置の整送する対象として電解コンデンサーを取り上げたが、整送対象は電解コンデンサーに限られることなく、高さが直径と同等ないしは高さが直径よりも小さい円筒状の頭部と、頭部の底面に線状の脚部を有する全ての物品を整送の対象とし得る。それらのは中には、例えば、ダイオード、トランジスタ、サイリスタ等のように、円筒状のケーシングに本体が収容されケーシングの底面に複数本のリード線が設けられている電気部品が含まれる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の部品整送装置は上述したような形態で実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0040】
本発明の部品整送装置は、円筒状の頭部と頭部の底面から引き出された長短2本のリード線とからなる電解コンデンサーまたはその形状的な類似物としての部品であって、頭部の高さが直径と同等ないしは高さが直径よりも小さい部品について、その頭部を上にして上下の向きを整え、頭部を互に接する一列の状態として次工程へ円滑に供給し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】短筒状の頭部を有する電解コンデンサーが上下の向きを整え、頭部を相互に隣接させた一列として移送されている状態を示す図であり、Aは頭部の高さと直径が同等であるもの、Bは頭部の高さが直径より小さいものである。
【図2】実施の形態の部品整送装置の側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】外周トラックと整列部の上流部分との斜視図である。
【図5】同部分の平面図である。
【図6】図5における[6]−[6]線方向の断面図である。
【図7】図5における[7]−[7]線方向の断面図である。
【図8】図5における[8]−[8]線方向の断面図である。
【図9】図10における[9]−[9]線方向の断面図である。
【図10】整列部の中流部分の平面図である。
【図11】図10における[11]−[11]線方向の断面図である。
【図12】図10における[12]−[12]線方向の断面図である。
【図13】図10における[13]−[13]線方向の断面図である。
【図14】図10における[14]−[14]線方向の断面図である。
【図15】図3における[15]−[15]線方向の断面図である。
【図16】図3における[16]−[16]線方向の断面図である。
【図17】従来例の部品整送装置における整列部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 部品整送装置
11 駆動部
21 ボウル
24 トラック
25 外周トラック
30 整列部
35 トラック
36 山型トラック
37 傾斜板
38 外周斜面
39 内周斜面
45 垂直板
46 エッジトラック
47 傾斜板
48 棚板
51 ガイド部材
52 ガイド部材
53 外周側支持板
54 内周側支持板
56 垂直移送トラック
71 ポケット

Claims (3)

  1. 円筒状の頭部と該頭部の底面に取り付けられた線状の脚部とを有し、前記頭部の高さが直径と同等ないしは前記高さが前記直径よりも小さい部品を、前記頭部が上、前記脚部が下になるように上下の向きを整え、前記頭部が相互に接触するように一列に並べて排出するための振動パーツフィーダからなる部品整送装置において、
    前記振動パーツフィーダのボウルに形成され前記部品の向きを整える整列部が、少なくとも、下流側へ向かってトラック幅が狭められた狭幅トラックと、前記狭幅トラックの内周縁から前記ボウルの径内方へ向かって下向き傾斜の傾斜面と、該傾斜面の下端に連結され前記ボウルの径内方へ向かって上向き傾斜の外周斜面と、該外周斜面の上端から前記ボウルの径内方へ向かって下向き傾斜の内周斜面とを有する山型トラックと
    前記山型トラックの下流側に接続されに、先端のエッジ部によって前記頭部の底面を支持すると垂直板、該垂直板の上端部から前記ボウルの径外方へ向かって上向き傾斜に取り付けられて前記頭部の側面を傾倒させる傾斜板、および前記垂直板の中央部から前記ボウルの径内方へ向かってほぼ水平に取り付けられ、その先端に前記脚部の中央部を乗せる棚板とからなり、下流側ほど前記傾斜板は傾斜が立てられ、かつ前記棚板は短くされているエッジトラックとからなり、
    前狭幅トラックを横臥して移送される前記部品が狭幅になるにつれて前記狭幅トラックから落下して前記山型トラックに受け止められ、前記頭部の側面を前記傾斜面に傾倒させて前記頭部の底面の片側を前記山型トラックの前記外周斜面に支持され、前記脚部を前記山型トラックの前記内周斜面に沿わせることにより、前記部品が前記頭部を上にして前記ボウルの径外方へ向け、前記脚部を下にして前記ボウルの径内方へ向ける傾斜姿勢となって前記山型トラックを移送され、続いて前記山型トラックから移行されて前記エッジトラック上を移送される前記部品が下流側へ至るにつれて傾斜姿勢から垂直化されて移送されることを特徴とする部品整送装置。
  2. 前記エッジトラックの下流側に、前記頭部の底面の一方の片側を前記ボウルの径内方側から支持する内周側支持板と、該内周側支持板の先端とは前記脚部を挟む間隙をあけて下方へ垂直なガイド板とが設けられ、続く下流側において前記ガイド板が欠落されると共に、前記頭部の底面の他方の片側を前記ボウルの径外方側から支持する外周側支持板が設けられており、
    前記エッジトラックから移行されて前記部品が前記内周側支持板によって前記頭部の底面の前記一方の片側を支持されると共に、前記ガイド板で脱落を防いで移送され、続いて前記ガイド板が欠落された後、前記外周側支持板によって前記頭部の底面の前記他方の片側が支持されることにより、前記部品が垂直な姿勢で前記頭部の底面を両側方から前記脚部を挟むように支持されて下流端へ移送される請求項1に記載の部品整送装置。
  3. 前記部品が短筒状の頭部と、該頭部の底面から引き出された長短2本のリード線とからなる電解コンデンサーである請求項1または請求項2に記載の部品整送装置。
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