JP4513933B2 - 粉末成形体供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動により螺旋状搬送路に沿ってワークを移動させ加工装置等に供給する、振動パーツフィーダを用いたワークの供給装置に係り、とくに衝撃により割れや欠けを生じる恐れがある脆いフェライト粉末成形体に適した供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
振動パーツフィーダの円形椀型ボール内に収容されたフェライト粉末成形体が加工装置等に供給されて、ボール内のフェライト粉末成形体が所定の数量より減少すると補給する必要があるが、従来は、予め補給するためのフェライト粉末成形体を収容する別の容器から補給する手段として、(1)ボール直上から該ボール底壁へフェライト粉末成形体を落下させて補給する、(2)別の容器からボール底壁へ向け傾斜路を設けフェライト粉末成形体を転がり落として補給する、(3)振動パーツフィーダにおいて基台からボール中心を貫通する支柱と、該支柱で支持されボール中心の直上に位置する逆円錐形の補助ホッパを設け、別の容器から補助ホッパにフェライト粉末成形体を移して収容しておいて、補助ホッパ底面側供給口よりボール内へフェライト粉末成形体を補給する、構成が知られている。
【0003】
しかし、上記に示す各構成はフェライト粉末成形体を補給する手段として、次に示すように満足できる手段ではない、(1)の構成は、ボール内に所定の数量が存在できる空間を要し、例えばボール直上から底壁まで落下させて補給する距離が45〜100mmは必要であり、一般的な金属部品等の補給には差し支えなくても、フェライト粉末成形体においては落下により底壁に衝突する衝撃が大きい、この衝撃によりフェライト粉末成形体には欠けや割れを生じる、(2)の構成は、前記した落下させて補給する構成より段差は低いが、傾斜路はフェライト粉末成形体に働く重力を利用し転がり加速を促すため、底壁に落下したフェライト粉末成形体はそのまま底壁に沿って転がり続け内周壁に衝突する、また、傾斜路の幅や傾きはボール底壁の広さやボール上方開口部の高さ位置に制約され、底壁が狭くあるいは底壁からボール上方開口部の高さ位置が高いと、傾斜路は幅を狭くあるいは傾きが大きくなり、フェライト粉末成形体の補給量を制約しあるいは衝撃緩和の障害になる、さらに、傾斜路終端の段差についても、傾斜路終端を底壁近くまで下げると内周壁の内周面に沿い周回するフェライト粉末成形体の移動を阻害する、フェライト粉末成形体相互の咬み混みを避けようとすると、望ましくはフェライト粉末成形体の最大長さに2倍を越える傾斜路終端の段差が必要であり、例えば最大長さ7mm程度のフェライト粉末成形体では少なくとも14mm程度の段差を必要とする、(3)の構成は、補助ホッパ底面側供給口がボール底壁に開口しており段差は全くない、しかし、補助ホッパに収容したフェライト粉末成形体を重力により自然流出させるため補給量の調節が難しく、補助ホッパは下方に向かって逆円錐形に狭くなるため、特に複雑な形状のフェライト粉末成形体は内部で絡み合いブリッジ現象を起こし易い、また、補助ホッパはボール中心を貫通する支柱に支持されており、フェライト粉末成形体の変更で形状やサイズが異なるとボールを交換するが、同時に補助ホッパを取り外し再装着する無駄な作業が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題に鑑みてなされ、衝撃により割れや欠けを生じる恐れがある脆いフェライト粉末成形体を補給する手段として、落下により底壁に衝突させたり、傾斜路において働く重力で転がり加速を促したり、傾斜路終端の段差が必要であったり、補助ホッパからの補給量の調節が難しかったり、ボールを交換する際に補助ホッパを取り外し再装着する無駄な作業が発生したりする問題をなくし、フェライト粉末成形体に適した供給装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1に記載の発明は、底壁と、前記底壁に下端が固着する内周壁と、前記内周壁上部外側に固着する出口ブロックと、前記内周壁の内側に螺旋状に固着し底壁に接する始点から前記出口ブロックに接続する終端までの搬送路と、前記内周壁に開口する開口部と、前記開口部を介して前記底壁と連続面を形成する接続面及び前記内周壁の接線方向に延長する側壁を備える接続路とを含み、捩り振動パーツフィーダ用ボールを構成するとともに、前記捩り振動パーツフィーダ用ボールは前記接続路から前記開口部を通過し前記底壁に粉末成形体が補給されることを特徴とする粉末成形体供給装置としている。
【0006】
請求項2に記載の発明は、前記接続面は前記底壁より僅かに高く連続面を形成し、前記底壁に補給される粉末成形体の逆流を防止する請求項1記載の粉末成形体供給装置としている。
【0007】
請求項3に記載の発明は、基板上に固着する底板と、前記底板の上に置かれる載板と、前記底板の対向する2辺に側壁部を備えるとともに、対向する他2辺に側板を備えて容器を構成し、前記底板は2辺の前記側壁部間がほぼ水平になるとともに、他2辺の前記側板間は1辺をやや低く傾けて直線振動パーツフィーダに前記基板を介して載置されるとともに、前記底板は低く傾けられた側に突出部を備え、前記突出部は辺に沿う如く前記側板を備えるとともに、前記突出部に先端が出口となる排出路を備える補給ベースを成し、粉末成形体を前記載板に載置して前記補給ベースに収容し前記直線振動パーツフィーダを作動させると、前記排出路から前記接続路に粉末成形体を補給することを特徴とする請求項1または2記載の粉末成形体供給装置としている。
【0008】
請求項4に記載の発明は、前記粉末成形体が、フェライト粉末成形体である請求項1または2または3記載の粉末成形体供給装置としている。
【0009】
請求項5に記載の発明は、前記排出路と前記接続路の粉末成形体移送面をほぼ同一面に連続し、前記排出路の先端が前記接続路の先端と所定の空隙を介して接続する請求項3記載の粉末成形体供給装置としている。
【0010】
請求項6に記載の発明は、前記排出路が上側に前記接続路とオーバーラップし、前記排出路と前記接続路は所定の空隙を介して接続する請求項3記載の粉末成形体供給装置としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る粉末成形体供給装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1と図2は本発明による粉末成形体供給装置を示す、図1は粉末成形体供給装置を上から見て示す平面図であり、図2は粉末成形体供給装置を側面から一部分を断面にして示す側面図である。これらの図において、100は捩り振動パーツフィーダであり、200は直線振動パーツフィーダである、捩り振動パーツフィーダ100は本発明に係るボール150の構成を除くと周知であり、直線振動パーツフィーダ200は本発明に係る補給ベース250の構成を除くと周知である。
【0013】
捩り振動パーツフィーダ100について説明すると、板ばね取付ブロック102は下方のベースブロック101で等角度間隔に配設された板ばね103に結合されている、図1ではボール150などに隠れているがベースブロック101は90度間隔で形成された切欠部104を備え、該切欠部104に形成された斜面部105のねじ孔にボルト106を螺着締め付けることにより板ばね103の下端部が固定され、板ばね取付ブロック102は90度間隔で形成された切欠部107を備え、該切欠部107に形成された斜面部108のねじ孔にボルト109を螺着締め付けることにより板ばね103の上端部に固定される。ベースブロック101には、電磁石110が固定されており、これは上方の板ばね取付ブロック102に一体的に固定された可動コア111と空隙Gをおいて対向している。捩り振動パーツフィーダ100の全体は、円筒ゴム112により床10上に載置し支持されている、取付板113は板面に直交して溶接され上部がねじ部の取付軸を有し、該取付軸は円筒ゴム112とベースブロック101に設けた取付孔を貫通しねじ部にナットが螺着する、取付板113はボルト114が床10上のねじ孔に螺着し固定する、取付板113とボルト114で捩り振動パーツフィーダ100の固定位置を調節する。電磁石110に巻装された電磁コイル115に交流を通電すると、周知の如く可動コア111と電磁石110の間に交番磁気吸引力が発生し、可動コア111から上側は空隙Gの範囲で振動し、これによりボール150は捩り振動を行い、ボール150の内周壁部に形成された螺旋状搬送路に沿ってワークが移送されていく。
【0014】
直線振動パーツフィーダ200について説明すると、補給ベース250の底面が載置し固定される板ばね取付ブロック209と、この下方に配置されたベースブロック210とは前後一対の板ばね211、212により結合されている、板ばね取付ブロック209にボルト207を螺着締め付けることにより板ばね211、212の上端部に固定され、この下方に配置されたベースブロック210にボルト208を螺着締め付けることにより板ばね211、212の下端に固定される。また電磁コイル214を巻装した電磁石215がベースブロック210に固定され、板ばね取付ブロック209から垂下して可動コア213が空隙Sをおいて対向するように取り付けられている。直線振動パーツフィーダ200の全体は、円筒ゴム216により台板219上に載置し支持されている、取付板217は板面に直交して溶接され上部がねじ部の取付軸を有し、該取付軸は円筒ゴム216とベースブロック210に設けた取付孔を貫通しねじ部にナットが螺着する、取付板217はボルト218が台板219上のねじ孔に螺着し固定する、台板219は下方に直交して溶接された複数のボルト220を備え、該ボルト220は台座222の上板に設けた孔に貫通し上下にナット221を螺着し固定する、台座222の下板はボルト223が床10上のねじ孔に螺着し固定する、取付板217とボルト218で直線振動パーツフィーダ200の横方向固定位置を調節し、ボルト220とナット221で直線振動パーツフィーダ200の高さ方向固定位置を調節する。電磁石215に巻装された電磁コイル214に交流を通電すると、周知の如く可動コア213と電磁石215の間に交番磁気吸引力が発生し、可動コア213から上側は空隙Sの範囲で振動し、これにより補給ベース250はほぼ横方向に振動を行い、補給ベース250の上面に設けられた搬送路の沿ってワークが移送されていく。
【0015】
図5と図6はフェライト粉末成形体の一例を示す、図5は扁平コア20のフェライト粉末成形体で外径が12mmと厚みが2.2mmである、外径の小さい部分21が厚み方向に突出し2段形状であり中心の凹部22は貫通していない、外周23の厚みは1.9mmであるが幅0.4mmの溝を外周23から中心に向け追加工して削る、図6は小型コア30の粉末成形体で円筒の外径が3.4mmと長さが2.9mmである、円筒の両端面31、32から円弧状凹部33、34(図示せず)を有するが両端面間は貫通していない、所定幅の溝を円筒の外周35から中心に向け追加工して削る、これら溝の追加工は一般にセンターレス研削装置で行うが、センターレス研削装置にフェライト粉末成形体を供給するのが本発明に係る粉末成形体供給装置である。
【0016】
図1と図2に示すボール150と補給ベース250は、フェライト粉末成形体を研削やその他の処理のために整列し供給する機構である。ボール150は底壁151の裏面に環状部材152を備え、環状部材152が板ばね取付ブロック102の突出部116に嵌合し、板ばね取付ブロック102のほぼ中心に設けたねじ孔に対して、底壁151のほぼ中心に設けた孔を通してボルト153を螺着締め付けることにより固定させられ、板ばね取付ブロック102により支持された底壁151と、この底壁151の周縁に立設された内周壁154、155よりなるほぼ円筒形の容器である。さらに、ボール150は内周壁154、155の内側に螺旋状に固着された搬送路156を備える、搬送路156の途中には選別部157を備え、搬送路156の終端には出口ブロック158を備える、なお、出口ブロック158は内周壁154の外側に固着し、搬送路156の終端は内周壁155が螺旋状に外側に拡大しカバー159で覆う、底壁151から搬送路156が始まる始点160付近の該底壁151に接し、かつ内周壁154に開口部161を備える、開口部161はほぼ矩形をなし下辺166は底壁151と連続面を形成する接続面162とする、あるいはフェライト粉末成形体が開口部161から逆流しないよう、接続面162を底壁151より1〜2mm高く段差を設けてもよい、開口部161の上辺はほぼ一周した搬送路156の底部を上限として開口する、開口部161の幅は、底壁151と搬送路156の底部までフェライト粉末成形体が少なくとも通過可能な高さを確保できる範囲まで開口できるが、制約するのは接続路165の向きとボール150の捩り振動接線方向が狭い方で角度90度以内に交差し、かつボール150の内周壁154全周の1/4程度の範囲になる。
【0017】
図2に示す如く、内周壁154の外周には開口部161の下辺166と連続面を形成する接続面162を備える接続路165があり、接続路165は開口部161に向かってボール150の捩り振動でフェライト粉末成形体が移送されるよう傾斜が設けられる、また、図1に示す如く、接続面162の両側に側壁163、164を備えるが、側壁163は内周壁154の接線方向に延長させるのがフェライト粉末成形体の移送に抵抗が少なく適している、さらに、底壁151は円形をしておりほぼ中心でボルト153が板ばね取付ブロック102に固定する、図2に示す如く、底壁151はボルト153を通す孔の位置で高く周縁が低く同心円状に傾斜しており、フェライト粉末成形体を底壁151の周縁に導く作用が得られる。
【0018】
図1に示す如く、搬送路156はフェライト粉末成形体を底壁151よりボール150の出口である出口ブロック158に導く働きをし、フェライト粉末成形体に対して1.1〜4倍程度の幅を有する、搬送路156は内周壁154、155の内側に沿って螺旋状に底壁151より出口ブロック158に連続している、底壁151からのフェライト粉末成形体の速やかな上昇を促すために、搬送路156の始点160は底壁151と連続面を形成している。また、図2に示す如く、本例の搬送路156は内周壁154、155に接する側が低く僅かに傾斜しており、搬送路156からフェライト粉末成形体が不用意に落下するのを防ぎながら上昇し移送されるように構成している。
【0019】
搬送路156の途中には選別部157を備える、選別部157は下方に所定の通過間隙を設けた突出片167や切り欠き168で構成され、搬送路156に載って移送されてくるフェライト粉末成形体に対して、所定の姿勢のフェライト粉末成形体を選択的に通過させる、また、この選別部157は必要量を超えるフェライト粉末成形体をボール150内に環流させる働きを兼ねることもできる、張り出し面169と側壁170、171は選別部157からのフェライト粉末成形体を環流させる、フェライト粉末成形体のさまざまな形状に対応して、選別部157は突出片167や切り欠き168の組み合わせを適宜に変更する。
【0020】
出口ブロック158は内周壁154の外側に固着されており、搬送路156の終端が接続しているが、搬送路156は終端に近づくと内周壁154から内周壁155の内側に徐々に変わり、やがて搬送路156の終端は内周壁155に沿って螺旋状に外側に拡大し、内周壁154を乗り越えて外側にある出口ブロック158に接続する。出口ブロック158は搬送路156と接続する反対側において、空隙Tを介して例えばセンターレス研削装置のシュート300に接続する。
【0021】
図1と図2に示す如く、補給ベース250は基板251をベースにして構成されており、基板251は直線振動パーツフィーダ200の板ばね取付ブロック209の上面に固定され、基板251を介して補給ベース250全体が直線振動パーツフィーダの板ばね取付ブロックに載置されている、基板251上に固着する底板252は側壁部253、254と側板255、256とで容器を構成する。また、底板252の一部分が延長する突出部252Aと、側板257、258及び側板259と、底板260と、側板261、262とで排出路270を構成する。さらに、側壁部253に設けた凹部に支持部材264を固定し、該支持部材264は偏心カム266を回転自在に軸支し、偏心カム266にはハンドル268を固着する、側壁部254に設けた凹部に支持部材265を固定し、該支持部材265は偏心カム267を回転自在に軸支し、偏心カム267にはハンドル269を固着する、底板252の上に載板271を置いてから、ハンドル268、267で偏心カム266、267を回転し偏心させると載板271が狭持され保持される仕組みである。
【0022】
底板252の上に載板271は置かれる、図1において補給ベース250は上側が高く下側が低く傾けている、底板252と載板271も上側が高く下側が低く傾いている。例えば、載板271はガラス板が用いられるが、プレス成形装置から取り出されるフェライト粉末成形体が一定の姿勢で重ねることなく一面に配列し載置される、フェライト粉末成形体を載置した載板271が底板252の上に置かれ、ハンドル268、267で偏心カム266、269を回転し偏心させると載板271が狭持され保持される、直線振動パーツフィーダ200に通電し振動させると、フェライト粉末成形体は載板271の低い方向に移動し、さらに直線振動パーツフィーダ200は図1や図2で左から右にフェライト粉末成形体を移動する、こうしてフェライト粉末成形体は排出路270に向かって移動する構成である。
【0023】
捩り振動パーツフィーダ100と直線振動パーツフィーダ200は床10に固定され位置が定まる、床10を単体にして捩り振動パーツフィーダ100と直線振動パーツフィーダ200を固定すると、粉末成形体供給装置は単体の供給装置として扱うことが可能になり、床10を例えばセンターレス研削装置などの本体と共通にすると、粉末成形体供給装置は本体に付属の供給装置とすることができる。図1と図2は接続路165の先端165Aと排出路270の先端270Aが空隙Uを介して接続する場合を示す、図3は接続路165の先端165Aと排出路270の先端270Aが空隙Uを介して接続する部分を示す、図1に示す如く、先端165Aはボール150の内周壁154と中心を同じくする同心円の一部とし、空隙Uを隔てて先端270Aもボール150の内周壁154と中心を同じくする同心円の一部とすると、ボール150はほぼ内周壁154の中心に対して捩り振動するので空隙Uが保ち易い、空隙Uは捩り振動パーツフィーダ100と直線振動パーツフィーダ200に所定の振動をさせても接触することなく、かつ排出路270から接続路165にフェライト粉末成形体がスムーズに移送されるよう開きすぎないことである、例えばフェライト粉末成形体として扁平コア20を移送する場合は空隙Uを1mm程度にする。図4は接続路165の先端165Aに空隙Uを介して排出路270の先端270Aがオーバーラップする部分を示す、空隙Uは上下に生じフェライト粉末成形体が小型コア30のように小さくても挟まれないが段差になるため、捩り振動パーツフィーダ100と直線振動パーツフィーダ200に所定の振動をさせても接触しない範囲で、空隙Uはなるべく小さくするのがよい。
【0024】
以上の構成について動作を説明する。始めに、フェライト粉末成形体が載置された載板271を補給ベース250の所定位置に置き、ハンドル268、269で偏心カム266、267を回転し偏心させると載板271が保持される。また、ボール150内には予め所定数量のフェライト粉末成形体を収容しておくか、直線振動パーツフィーダ200を作動させて補給ベース250から所定数量のフェライト粉末成形体を補給する、しかし、継続している状態では所定数量のフェライト粉末成形体はすでに収容されていることになる、電磁石110に巻装された電磁コイル115に交流を通電すると、周知の如く可動コア111と電磁石110の間に交番磁気吸引力が発生し、可動コア111から上側は空隙Gの範囲で振動し、これによりボール150は捩り振動を行い、ボール150の内周壁154、155に固着された搬送路156に沿ってフェライト粉末成形体を移送する、まず、ボール150内にランダムな姿勢で収容されたフェライト粉末成形体は、内周壁154に固着され底壁151と連続する面を形成する搬送路156の始点160に達し、続いて、フェライト粉末成形体は捩り振動の作用で搬送路156に載って上昇し、途中の選別部157によって、姿勢が所定の向きでないとか通過が必要量を超えるフェライト粉末成形体は排除され、張り出し面169と側壁170、171が構成する受けに落下し環流される、選別部157を通過したフェライト粉末成形体は出口ブロック158に達し、空隙Tを通過して例えばセンターレス研削装置のシュート300に達する。
【0025】
搬送路156に載って上昇するフェライト粉末成形体について、単位時間当たり通過する数量を所定以上確保しようとすると、ボール150内に収容しているフェライト粉末成形体の数量を所定の範囲に保つ必要がある、ボール150内に収容しているフェライト粉末成形体の量を検出する手段は従来から用いられており、例えば、てこ式の検出片をフェライト粉末成形体の集合に接触させて揺動の度合いを電気信号にするとか、反射式の光センサーでフェライト粉末成形体の集合の高さを検出し電気信号にする手段が用いられ、ボール150内のフェライト粉末成形体が所定の数量より減少すると、これら検出手段の電気信号は制御回路に作用し直線振動パーツフィーダ200を作動させる。
【0026】
直線振動パーツフィーダ200の板ばね取付ブロック209には補給ベース250が取り付けられており、電磁石215に巻装された電磁コイル214に交流を通電すると、周知の如く可動コア213と電磁石215の間に交番磁気吸引力が発生し、可動コア213から上側は空隙Sの範囲で振動し、これにより補給ベース250はほぼ横方向に振動を行い、載板271に載置されたフェライト粉末成形体は側板250に沿う方向から突出部252Aの方向に移動し、さらに排出路270を接続路165に向かって移動して補給ベース250からボール150内に載り移る。そうして、接続面162の傾斜に沿って開口部161と搬送路156の下を通過し底壁151上に達する、こうして、ボール150内にフェライト粉末成形体が補給され、所定の数量が底壁151上に滞留すると検出片や光センサーでなる検出手段が制御回路に作用し、直線振動パーツフィーダ200の作動を停止させる、この一連の動作を繰り返すことでボール150内のフェライト粉末成形体はほぼ所定の数量が保たれる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、捩り振動パーツフィーダ用ボール底壁へフェライト粉末成形体を補給する場合、本発明によれば、(1)補給経路に生ずる段差がフェライト粉末成形体の大小に左右されず、底壁から開口部下辺までの段差とボール側接続路と供給ベース側排出路の段差のみとなり、どちらも1〜2mm程度の段差であり、従来に比較してフェライト粉末成形体が被る衝撃は大幅に低下し、フェライト粉末成形体の欠けや割れを防止できる。(2)ボール側接続路が該ボール外周に設けられるため、従来の傾斜路のように幅や傾きが制約されることがなく、捩り振動パーツフィーダが備える振動によりフェライト粉末成形体を移送するため、ある程度の供給量加減が可能になり最適な状態に設定し易い効果が得られる。(3)捩り振動パーツフィーダ用ボールに対し底壁を延長する水平方向より補給するため、フェライト粉末成形体のサイズ等が異なりボールを交換する場合、ボール上方に覆い被さる従来の補給する手段とは異なり、補給する手段の供給ベースを取り外すことなく無駄な作業が発生しない。(4)補給する手段はボールに対し底壁を延長する横方向より滑らすように供給するため、補給ベースにおいてフェライト粉末成形体が一定の姿勢のままで排出路を通過し、1〜2mmの段差ではそのまま一定の姿勢を保つ場合、引き続き一定の姿勢のままでボール底壁に導くことができ、選別部を複雑にしなくても一定の姿勢のままでよく、ボールの構造を簡素化でき、ボール製作に要する工数を削減し、また、同じフェライト粉末成形体がボール内で滞留する時間を少なくする。(5)また、捩り振動パーツフィーダ用ボールに対し底壁を延長する水平方向より補給するため、従来の補助ホッパによる補給に比較してボールの高さ分(一般に50〜100mm)程度は低くでき、かなり重いフェライト粉末成形体を作業者が補助ホッパ等に補充する際、作業高さを低減し作業を容易にする効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉末成形体供給装置を示す平面図。
【図2】本発明の粉末成形体供給装置を示す側面図。
【図3】排出路と接続路がほぼ同一平面に接続する図。
【図4】排出路と接続路がオーバーラップに接続する図。
【図5】扁平コアのフェライト粉末成形体を示す図。
【図6】小型コアのフェライト粉末成形体を示す図。
【符号の説明】
10 床
20 フェライト粉末成形体の扁平コア
30 フェライト粉末成形体の小型コア
100 捩り振動パーツフィーダ
101 ベースブロック
102 板ばね取付ブロック
103 板ばね
150 ボール
151 底壁
154,155 内周壁
156 搬送路
157 選別部
158 出口ブロック
162 接続面
163,164 側壁
165A 接続路の先端
200 直線振動パーツフィーダ
209 板ばね取付ブロック
210 ベースブロック
211,212 板ばね
250 補給ベース
251 基板
252 底板
252A 突出部
253,254 側壁部
255,256,257,258,259 側板
260 底板
261,262 側板
268,269 ハンドル
266,267 偏心カム
270 排出路
270A 排出路の先端
271 載板
300 シュート

Claims (6)

  1. 底壁と、
    前記底壁に下端が固着する内周壁と、
    前記内周壁上部外側に固着する出口ブロックと、
    前記内周壁の内側に螺旋状に固着し底壁に接する始点から前記出口ブロックに接続する終端までの搬送路と、
    前記内周壁に開口する開口部と、
    前記開口部を介して前記底壁と連続面を形成する接続面及び前記内周壁の接線方向に延長する側壁を備える接続路と
    を含み、捩り振動パーツフィーダ用ボールを構成するとともに、前記捩り振動パーツフィーダ用ボールは前記接続路から前記開口部を通過し前記底壁に粉末成形体が補給される粉末成形体供給装置であって、
    前記搬送路の途中に選別部を備え、前記搬送路の外側に張り出す張り出し面と、前記張り出し面から立ち上がる側壁とを有し、
    前記選別部は、前記搬送路に載って移送されてくるフェライト粉末成形体に対して、所定の姿勢のフェライト粉末成形体を選択的に通過させ、
    前記張り出し面と前記側壁は、前記選別部からのフェライト粉末成形体を前記ボールに環流させる、
    粉末成形体供給装置。
  2. 前記接続面は前記底壁より僅かに高く連続面を形成し、前記底壁に補給される粉末成形体の逆流を防止する請求項1記載の粉末成形体供給装置。
  3. 底壁と、
    前記底壁に下端が固着する内周壁と、
    前記内周壁上部外側に固着する出口ブロックと、
    前記内周壁の内側に螺旋状に固着し底壁に接する始点から前記出口ブロックに接続する終端までの搬送路と、
    前記内周壁に開口する開口部と、
    前記開口部を介して前記底壁と連続面を形成する接続面及び前記内周壁の接線方向に延長する側壁を備える接続路と
    を含み、捩り振動パーツフィーダ用ボールを構成するとともに、前記捩り振動パーツフィーダ用ボールは前記接続路から前記開口部を通過し前記底壁に粉末成形体が補給される粉末成形体供給装置であって、
    基板上に固着する底板と、前記底板の上に置かれる載板と、前記底板の対向する2辺に側壁部を備えるとともに、対向する他2辺に側板を備えて容器を構成し、
    前記底板は2辺の前記側壁部間がほぼ水平になるとともに、他2辺の前記側板間は1辺をやや低く傾けて直線振動パーツフィーダに前記基板を介して載置されるとともに、前記底板は低く傾けられた側に突出部を備え、
    前記突出部は辺に沿う如く前記側板を備えるとともに、前記突出部に先端が出口となる排出路を備える補給ベースを成し、
    粉末成形体を前記載板に載置して前記補給ベースに収容し前記直線振動パーツフィーダを作動させると、前記排出路から前記接続路に粉末成形体を補給する、
    粉末成形体供給装置。
  4. 前記粉末成形体が、フェライト粉末成形体である請求項1乃至3の何れかに記載された粉末成形体供給装置。
  5. 前記排出路と前記接続路の粉末成形体移送面をほぼ同一面に連続し、前記排出路の先端が前記接続路の先端と所定の空隙を介して接続する請求項3記載の粉末成形体供給装置。
  6. 前記排出路が上側に前記接続路とオーバーラップし、前記排出路と前記接続路は所定の空隙を介して接続する請求項3記載の粉末成形体供給装置。
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