JPH11279252A - フルオレン骨格を有するポリウレタン - Google Patents

フルオレン骨格を有するポリウレタン

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JPH11279252A
JPH11279252A JP10083780A JP8378098A JPH11279252A JP H11279252 A JPH11279252 A JP H11279252A JP 10083780 A JP10083780 A JP 10083780A JP 8378098 A JP8378098 A JP 8378098A JP H11279252 A JPH11279252 A JP H11279252A
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JP
Japan
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polyurethane
ring
decalin
solvent
formula
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JP10083780A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Matsuyoshi
弘明 松好
Mitsuaki Yamada
光昭 山田
Yasuhiro Suda
康裕 須田
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性(高いガラス転移点)、フィルム形成
能及び高い屈折率を有するポリウレタンを提供する。 【解決手段】 下記式(1)の繰り返し単位を有し、重
量平均分子量が2000〜300000であるポリウレ
タン。A1及びA2は同一又は異なって水素原子又はメチ
ル基を示し、Rはナフタレン環又はデカリン環を示す。
9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシアルコキシ)フェ
ニル)フルオレンとジイソシアナート類とを溶媒の存在
下又は不存在下に反応させることにより得られる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンは、電気・電子工業におけ
る透明導電フィルム、有機半導体、有機超伝導体、感光
感熱材料として;自動車用レンズ、CDピックアップレ
ンズ、フレネルレンズのような光学レンズ、プロジェク
ションテレビ用スクリーン、位相差フィルムのようなフ
ィルム、プラスチック光ファイバー、光ディスク基板等
の素材として;また、塗料、繊維、合成皮革等の分野に
おいて、例えば、タイヤ、ベルト、パッキン、ギヤー、
靴底等の素材として広く利用されている。
【0003】ポリウレタンは、ポリエステルグリコール
又はポリエーテルグリコールとジイソシアナートとの反
応によって得られる。代表的なポリエステルグリコール
としてはエチレングリコール等とアジピン酸等から得ら
れる分子量1500〜3000程度のものが用いられ、
ジイソシアナートとしてはトリレンジイソシアナート等
が用いられる。
【0004】ポリエステルグリコール又はポリエーテル
グリコールとジイソシアナートとの反応はジイソシアナ
ートを過剰に反応させて両末端にイソシアナート基をも
った分子量の高いプレポリマーを合成し、更にジアミ
ン、アミノアルコール、グリコール等を加えて鎖長を伸
ばすと共に分子間橋かけ反応を行う。
【0005】ポリウレタンは原料の種類、橋かけ条件等
によって物性が異なるが、一般に、耐油性、対磨耗性は
優れているが、耐熱性が低いという短所もあり、また、
フィルム形成能を有するもの、光学材料として好適な屈
折率の高いものはあまり知られていない。
【0006】本発明者は、耐熱性及びフィルム形成能を
有し、剛直で化学的に安定なポリウレタンとして、フル
オレン骨格を有するポリウレタンを提案した(特開平8
−3260号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱
性がより向上したフィルム形成能を有し、剛直で化学的
に安定なフルオレン骨格を有する新規なポリウレタンを
提供することにある。本発明の目的は、光学材料として
好適な屈折率の高い新規なポリウレタンを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のポリウレタン
は、下記式(1)で表される繰り返し単位を有し、重量
平均分子量が20000以上、好ましくは30000以
上、更に好ましくは40000以上、通常は40000
0以下、更には300000以下、特には100000
以下、場合により60000以下の範囲にある。重量平
均分子量が高すぎるとフィルム形成能が低下する傾向が
ある。本発明のポリウレタンは、例えば90〜180℃
程度、特に110〜160℃程度のガラス転移点を有す
る。
【0009】
【化3】
【0010】式(1)中、A1及びA2は同一又は異なっ
て水素原子又はメチル基を示し、Rはナフタリン環又は
デカリン環を示す。ナフタリン環には、1,2−ナフタ
リン環、1,3−ナフタリン環、1,4−ナフタリン
環、1,5−ナフタリン環、1,6−ナフタリン環、
1,7−ナフタリン環、1,8−ナフタリン環、2,3
−ナフタリン環、2,6−ナフタリン環、2,7−ナフ
タリン環がある。
【0011】デカリン環には、1,2−デカリン環、
1,3−デカリン環、1,4−デカリン環、1,5−デ
カリン環、1,6−デカリン環、1,7−デカリン環、
1,8−デカリン環、2,3−デカリン環、2,6−デ
カリン環、2,7−デカリン環がある。好ましい実施の
形態では、Rは、1,5−ナフタリン環又は1,5−デ
カリン環を示す。
【0012】本発明のポリウレタンは、例えば、下記式
(2)で表される9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシ
アルコキシ)フェニル)フルオレン(以下「BPAF」
という)と、式(3):OCN−R−NCOで表される
ジイソシアナート類とを反応させることにより製造する
ことができる。
【0013】
【化4】
【0014】BPAFとしては、例えば、式(2)中、
1及びA2が水素原子である9,9−ビス(4−(2−
ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン(以下「B
PEF」という)、A1及びA2がメチル基である9,9
−ビス(4−(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)
フルオレン(以下「BPPF」という)がある。
【0015】BPAFは、例えば、フルオレノンとフェ
ノキシエタノール又はフェノキシプロパノールとを反応
させることにより、製造することができる。フルオレノ
ンとフェノキシエタノール又はフェノキシプロパノール
とは、例えば、硫酸及びチオールを触媒として使用する
ことにより反応させることができる。
【0016】式(3)中、Rはナフタリン環又はデカリ
ン環を示す。ナフタリン環には、1,2−ナフタリン
環、1,3−ナフタリン環、1,4−ナフタリン環、
1,5−ナフタリン環、1,6−ナフタリン環、1,7
−ナフタリン環、1,8−ナフタリン環、2,3−ナフ
タリン環、2,6−ナフタリン環、2,7−ナフタリン
環がある。デカリン環には、1,2−デカリン環、1,
3−デカリン環、1,4−デカリン環、1,5−デカリ
ン環、1,6−デカリン環、1,7−デカリン環、1,
8−デカリン環、2,3−デカリン環、2,6−デカリ
ン環、2,7−デカリン環がある。好ましい実施の形態
では、ジイソシアナート類として、例えば、1,5−ナ
フタリンジイソシアナート(NDI)、1,5−デカリ
ンジイソシアナート(水素化NDI)等を使用する。
【0017】本発明のポリウレタンは、例えば、等モル
程度のBPAFとジイソシアナート類とを反応させるこ
とにより、効率よく製造することができる。BPAFと
ジイソシアナート類とは、溶媒の存在下又は不存在下で
反応させることができる。該反応は、通常、BPAFと
ジイソシアナート類とを混合し、例えば、60〜150
℃程度の温度条件下、1〜10時間、必要に応じて撹拌
することにより、完結させることができる。
【0018】BPAFとジイソシアナート類との反応に
ついては、ジイソシアナート類を過剰に反応させて両末
端にイソシアナート基を有するプレポリマーを合成し、
さらにジアミン、アミノアルコール、グリコール等を加
えて鎖長を伸ばすと共に分子間橋かけ反応を行わせるこ
ともできる。
【0019】溶媒としては、特に限定されるものではな
いが、例えば、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、
o−ジクロロベンゼン、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホオキシド等を使用する
ことができる。
【0020】BPAFとイソシアナート類とを溶媒の不
存在下又はクロロベンゼンの存在下で反応させることに
より、耐熱性がより高いポリウレタン、例えば、ガラス
転移点が90〜180℃程度、通常は110〜160℃
程度、特には120〜150℃のポリウレタンを製造す
ることができる。
【0021】イソシアナート類の種類にもよるが、溶媒
としてクロロベンゼン類、特にモノクロロベンゼンを使
用することにより、分子量が高いポリウレタンを製造す
ることができる。
【0022】例えば、イソシアナート類としてNDIを
使用する場合には、20000以上、特に30000以
上、更には40000以上、通常は100000以下、
特には60000以下の重量平均分子量を有するポリウ
レタンを製造することができる。
【0023】例えば、イソシアナート類として水素化N
DIを使用する場合には、10000以上、特に200
00以上、更には30000以上、通常は100000
以下、特には60000以下のポリウレタンを製造する
ことができる。
【0024】BPAFとジイソシアナート類とを反応さ
せた後、生成したポリウレタンは、慣用手段により、例
えば、必要に応じて溶媒等を除去し、濾過等することに
より、回収することができる。回収したポリウレタン
は、慣用の手段により、例えば、ヘキサン等の炭化水素
溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル溶媒、メタノール
等の低級脂肪族アルコール溶媒を使用して洗浄するによ
り、単離、精製することができる。
【0025】本発明のポリウレタンは、各種の溶媒、例
えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、テト
ラヒドロフラン(THF)、アセトン等に溶解すること
ができる。本発明のポリウレタンを溶媒に溶解させた溶
液を、基材表面に塗布し、溶媒を除去することにより、
本発明のポリウレタンからなるフィルムを形成させるこ
とができる。本発明のポリウレタンによれば、1.50
以上、好ましくは1.55以上、更に好ましくは1.6
以上の屈折率を有するフィルムを形成することができ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明のフルオレン骨格を有する新規な
ポリウレタンは、耐熱性(具体的には高いガラス転移
点)及びフィルム形成能を有し、剛直で化学的に安定で
ある。
【0027】
【実施例】(1)ポリウレタンの製造(重量平均分子量
及びガラス転移点の測定)実施例1(BPEF−NDI/溶媒なし) 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPEF87.6g
(0.2mol)を仕込み、撹拌しながら130℃に加
温して液状にした。この状態で1,5−ナフタレンジイ
ソシアネート(NDI)42.0g(0.2mol)を
滴下漏斗より滴下して撹拌を行った。均一で透明な溶液
が得られた後、130℃で4時間反応を行った。反応混
合物を室温まで冷却した後、得られた粗生成物を5Lの
ヘキサンにて3回洗浄して製品124.0g(収率9
5.7%)を得た。
【0028】得られた製品は、IRにより、BPEF−
NDIポリウレタンと同定された。結果を下記に示す。
得られたポリウレタンのゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)により測定した重量平均分子量は
42000であり、示差走査熱量測定(DSC)により
測定したガラス転移点(Tg)は146.2℃であっ
た。
【0029】IR(KBr):3412(N-H;ウレ
タン),3045(芳香環νC-H),2920(νa
s-CH2-),2845(νs-CH2-),1450(-
CH2-はさみ),1725(-NHCOO-ウレタン),
1216と1064(Ar-O-CH2-;芳香族エーテ
ル),1895と832(芳香環δC-H;1,4-2置
換),750(芳香環δC-H;1,2-2置換),71
7(芳香環δC-H;1,2,3-3置換)
【0030】実施例2(BPEF−NDI/溶媒あり) 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPEF87.6g
(0.2mol)とモノクロロベンゼン400mLを仕
込み、撹拌しながら130℃に加温して均一溶液にし
た。この状態で1,5−ナフタレンジイソシアネート
(NDI)42.0g(0.2mol)を滴下漏斗より
滴下して撹拌を行った。均一で透明な溶液が得られた
後、130℃で4時間反応を行った。反応混合物を室温
まで冷却した後、得られた粗生成物を5Lのヘキサンに
て3回洗浄して製品120.0g(収率97.2%)を
得た。
【0031】得られた製品は、IRにより、BPEF−
NDIポリウレタンと同定された。結果を下記に示す。
得られたポリウレタンのGPCにより測定した重量平均
分子量は44000であり、DSCにより測定したガラ
ス転移点は146.0℃であった。
【0032】IR(KBr):3415(N-H;ウレ
タン),3042(芳香環νC-H),2922(νa
s-CH2-),2846(νs-CH2-),1452(-
CH2-はさみ),1725(-NHCOO-ウレタン),
1217と1063(Ar-O-CH2-;芳香族エーテ
ル),1882と830(芳香環δC-H;1,4-2置
換),749(芳香環δC-H;1,2-2置換),71
8(芳香環δC-H;1,2,3-3置換)
【0033】実施例3(BPEF−水素化NDI/溶媒
なし) 窒素雰囲気下の5L丸底フラスコにBPEF87.6g
(0.2mol)を仕込み、撹拌しながら130℃に加
温して液状にした。この状態で1,5−デカリンジイソ
シアネート(水素化NDI)49.6g(0.2mo
l)を滴下漏斗より滴下して撹拌を行った。均一で透明
な溶液が得られた後、130℃で4時間反応を行った。
反応混合物を室温まで冷却した後、得られた粗生成物を
5Lのヘキサンで3回洗浄して製品125.2g(収率
95.1%)を得た。
【0034】得られた製品は、IRによりBPEF−水
素化NDIポリウレタンと同定された。結果を下記に示
す。得られたポリウレタンのGPCにより測定した重量
平均分子量は38500であり、DSCにより測定した
ガラス転移点は126.5℃であった。
【0035】IR(KBr):3418(N-H;ウレ
タン),3035(芳香環νC-H),2925(νa
s-CH2-),2858(νs-CH2-),1450(-
CH2-はさみ),1719(-NHCOO-ウレタン),
1219と1055(Ar-O-CH2-;芳香族エーテ
ル),826(芳香環δC-H;1,4-2置換),75
1(芳香環δC-H;1,2-2置換)
【0036】実施例4(BPEF−水素化NDI/溶媒
あり) 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPEF87.6g
(0.2mol)とモノクロロベンゼン400mLを仕
込み、撹拌しながら130℃に加温して均一溶液にし
た。この状態で1,5−デカリンジイソシアネート(水
素化NDI)49.6g(0.2mol)を滴下漏斗よ
り滴下して撹拌を行った。均一で透明な溶液が得られた
後、130℃で4時間反応を行った。反応混合物を室温
まで冷却した後、得られた粗生成物を5Lのヘキサンで
3回洗浄して製品126.8g(収率96.4%)を得
た。
【0037】得られた製品は、IRにより、BPEF−
水素化NDIポリウレタンと同定された。結果を下記に
示す。得られたポリウレタンのGPCにより測定した重
量平均分子量は39000であり、DSCにより測定し
たガラス転移点は126.8℃であった。
【0038】IR(KBr):3420(N-H;ウレ
タン),3032(芳香環νC-H),2925(νa
s-CH2-),2855(νs-CH2-),1450(-
CH2-はさみ),1722(-NHCOO-ウレタン),
1217と1058(Ar-O-CH2-;芳香族エーテ
ル),827(芳香環δC-H;1,4-2置換),75
1(芳香環δC-H;1,2-2置換)
【0039】実施例5(BPPF−NDI) 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPPF93.4g
(0.2mol)とモノクロロベンゼン400mLを仕
込み、撹拌しながら130℃に加温して均一溶液にし
た。この状態で1,5−ナフタレンジイソシアネート
(NDI)42.0g(0.2mol)を滴下漏斗より
滴下して撹拌を行った。均一で透明な溶液が得られた
後、130℃で4時間反応を行った。反応混合物を室温
まで冷却した後、得られた粗生成物を5Lのヘキサンで
3回洗浄して製品130.1.g(収率96.1%)を
得た。
【0040】得られた製品は、IRにより、BPPF−
NDIポリウレタンと同定された。結果を下記に示す。
得られたポリウレタンのGPCにより測定した重量平均
分子量は46000であり、DSCにより測定したガラ
ス転移点は148.1℃であった。
【0041】IR(KBr):3403(N-H;ウレ
タン),3046(芳香環νC-H),2965(νa
sCH3),2920(νas-CH2-),2869(ν
s-CH3),2848(νs-CH2-),1462(δ
as-CH3),1449(-CH−はさみ),138
1(δs−CH3),1725(-NHCOO-ウレタ
ン),1216と1063(Ar-O-CH2-;芳香族エ
ーテル),1883と830(芳香環δC-H;1,4-
2置換),751(芳香環δC-H;1,2-2置換),
718(芳香環δC-H;1,2,3-3置換)
【0042】比較例1 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPEF87.6g
(0.2mol)とモノクロロベンゼン400mLを仕
込み、撹拌しながら130℃に加温して液状にした。こ
の状態でヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)3
3.6g(0.2mol)を滴下漏斗より滴下して撹拌
を行った。均一で透明な溶液が得られた後、130℃で
4時間反応を行った。反応混合物を室温まで冷却した
後、得られた粗生成物を5Lのヘキサンで3回洗浄して
製品117.3g(収率96.8%)を得た。
【0043】得られた製品は、IRにより、BPEF−
HDIポリウレタンと同定された。結果を下記に示す。
得られたポリウレタンのGPCにより測定した重量平均
分子量は21800であり、DSCにより測定したガラ
ス転移点は104.7℃であった。
【0044】IR(KBr):3426,3350(N
-H;ウレタン),3063(芳香環νC-H),293
5(νas-CH2-),2848(νs-CH2-),14
50(-CH2-はさみ),1724(-NHCOO-),
1236と1055(Ar-O-CH2-;芳香族エーテ
ル),1881と824(芳香環δC-H;1,4-2置
換),747(芳香環δC-H;1,2-2置換)
【0045】比較例2 窒素雰囲気下の2L丸底フラスコにBPPF93.4g
(0.2mol)とモノクロロベンゼン400mLを仕
込み、撹拌しながら130℃に加温して液状にした。こ
の状態でヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)3
3.6g(0.2mol)を滴下漏斗より滴下して撹拌
を行った。均一で透明な溶液が得られた後、130℃で
4時間反応を行った。反応混合物を室温まで冷却した
後、得られた粗生成物を5Lのヘキサンで3回洗浄して
製品120.4g(収率94.8%)を得た。
【0046】得られた製品は、IRにより、BPPF−
HDIポリウレタンと同定された。結果を下記に示す。
得られたポリウレタンのGPCにより測定した重量平均
分子量は21800であり、DSCにより測定したガラ
ス転移点は104.7℃であった。
【0047】IR(KBr):3421,3352(N
-H;ウレタン),3060(芳香環νC-H),296
2(νas-CH3),2929(νas-CH2-),2
871(νs-CH3),2858(νs-CH2-),1
460(δas-CH3),1450(-CH2-はさ
み),1381(δs-CH3),1721(-NHCO
O-),1240と1045(Ar-O-CH2-;芳香族
エーテル),1882と825(芳香環δC-H;1,
4-2置換),748(芳香環δC-H;1,2-2置
換)
【0048】(2)フィルムの作成 各実施例及び比較例で得られたポリウレタン2gをTH
F10mlに溶解させ、この溶液をガラスボード上に均
一に流した後、THFを除去したところ、いずれも透明
なフィルムが形成された。
【0049】(3)屈折率の測定 上記で得られたフィルムを使用して屈折率を測定した。
即ち、(株)アタゴ製アッベ屈折計4Tを用いて波長5
89.3nmのナトリウムD線でジヨードメタンを接触
液として測定した。結果を表1に示す。
【0050】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で表される繰り返し単位を
    有し、重量平均分子量が2000〜300000の範囲
    にあるポリウレタン〔式(1)中、A1及びA2は同一又
    は異なって水素原子又はメチル基を示し、Rはナフタレ
    ン環又はデカリン環を示す〕。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記式(2)で表される9,9−ビス
    (4−(2−ヒドロキシアルコキシ)フェニル)フルオ
    レンと式(3):OCN−R−NCOで表されるジイソ
    シアナート類とを溶媒の存在下又は不存在下に反応させ
    ることを特徴とする請求項1に記載のポリウレタンの製
    造方法〔式(2)中、A1及びA2は同一又は異なって水
    素原子又はメチル基を示し、式(3)中、Rはナフタレ
    ン環又はデカリン環を示す〕。 【化2】
  3. 【請求項3】 9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシア
    ルコキシ)フェニル)フルオレンとジイソシアナート類
    を溶媒の不存在下に反応させる請求項2に記載のポリウ
    レタンの製造方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11279251A (ja) * 1998-03-30 1999-10-12 Osaka Gas Co Ltd フルオレン骨格を有するポリウレタン
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