JP3448694B2 - フルオレン骨格を有するポリウレタン - Google Patents

フルオレン骨格を有するポリウレタン

Info

Publication number
JP3448694B2
JP3448694B2 JP14155294A JP14155294A JP3448694B2 JP 3448694 B2 JP3448694 B2 JP 3448694B2 JP 14155294 A JP14155294 A JP 14155294A JP 14155294 A JP14155294 A JP 14155294A JP 3448694 B2 JP3448694 B2 JP 3448694B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane
diisocyanate
nitrogen
reaction
white solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14155294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH083260A (ja
Inventor
忠雄 仲矢
光昭 山田
康裕 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP14155294A priority Critical patent/JP3448694B2/ja
Publication of JPH083260A publication Critical patent/JPH083260A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3448694B2 publication Critical patent/JP3448694B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はポリウレタンに関する。 【0002】 【従来技術とその課題】ポリウレタンは、電気・電子工
業における透明導電フィルム、有機半導体、有機超伝導
体、感光感熱材料として、また塗料、繊維、合成皮革等
の分野で広く利用されている。また、より詳しくは、た
とえばタイヤ、ベルト、パッキン、ギヤー、靴底等広く
利用されている。ポリウレタンは、ポリエステルグリコ
ール又はポリエーテルグリコールとジイソシアナートと
の反応によって得られる。代表的なポリエステルグリコ
ールとしてはエチレングリコール等とアジピン酸などか
ら得られる分子量1500〜3000程度の物が用いら
れ、ジイソシアナートとしてはトリレンジイソシアナー
ト等が用いられる。 【0003】ポリエステルグリコール又はポリエーテル
グリコールとジイソシアナートとの反応はジイソシアナ
ートを過剰に反応させて両末端にイソシアナート基をも
った分子量の高いプレポリマーを合成し、さらにジアミ
ン、アミノアルコール、グリコール等を加えて鎖長を伸
ばすと共に分子間橋かけ反応を行う。ポリウレタンはこ
れら原料の種類や橋かけ条件によって物性が異なるが、
一般に、耐油性、耐磨耗性が優れているが耐熱性が低い
という短所もあり、又フィルム形成能を有するものはあ
まり知られていない。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の目的は、耐熱性
及びフィルム形成能を有し、剛直で化学的に安定なフル
オレン骨格を有する新規なポリウレタンを提供すること
にある。 【0005】本発明のポリウレタンは、一般式(1) 【0006】 【化2】 【0007】で表わされる繰り返し単位を有し、数平均
分子量が3000〜200000、好ましくは5000
〜50000の範囲にあるポリウレタンである。数平均
分子量が高すぎるとフィルム形成能が低下する傾向があ
る。 【0008】上記一般式(1)で表わされる繰り返し単
位を有するポリウレタンは、例えば式(2) 【0009】 【化3】 【0010】で表わされる9.9−ビス(4−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)フェニル)−フルオレン(以下「B
HPF」という)と、一般式(3) 【0011】 【化4】 【0012】で表わされるジイソシアナート類を反応さ
せることにより製造される。 【0013】一般式(3)のジイソシアナート類として
は、例えばエチレンジイソシアナート、トリメチレンジ
イソシアナート、テトラメチレンジイソシアナート、ペ
ンタメチレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソ
シアナート(以下「HDI」という)、ヘプタメチレン
ジイソシアナート、オクタメチレンジイソシアナート、
トルイレンジイソシアナート(以下「TDI」とい
う)、キシリレンジイソシアナート(以下「XDI」と
いう)等を挙げることが出来る。 【0014】BHPFとジイソシアナート類との使用割
合としては通常当モル程度用いるのがよい。該反応は、
通常適当な溶媒中で行われる。ここで溶媒としては、特
に限定されるものではないが、例えばベンゼン、トルエ
ン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
オキシド等を用いるのがよい。該反応は、通常60〜1
50℃程度の温度条件下、1〜10時間程度で完結す
る。 【0015】反応終了後、生成する本発明の一般式
(1)で表わされるポリウレタンは溶媒を除去した後、
メタノール等の低級脂肪族アルコールを用いて洗浄、瀘
過する方法等、慣用の手段により単離、精製される。 【0016】なお、BHPFとジイソシアナート類との
反応については、ジイソシアナートを過剰に反応させて
両末端にイソシアナート基をもったプレポリマーを合成
し、さらにジアミン、アミノアルコール、グリコール等
を加えて鎖長を伸ばすと共に分子間橋かけ反応を行うこ
ともできる。 【0017】 【発明の効果】本発明のフルオレン骨格を有する新規な
ポリウレタンは、耐熱性及びフィルム形成能を有し、剛
直で化学的に安定である。 【0018】 【実施例1】攪拌器、窒素吹込管、冷却管、及び温度計
を備えた300mlの容器に、4.38g(10mmo
l)のBHPFと100mlのクロロベンゼンを入れ
て、毎分当り50mlの窒素を吹込み、容器内を窒素置
換した。次に1.68g(10mmol)のHDIを加
えた後、窒素を吹込みながら100℃で3時間激しく攪
拌した。反応終了後、減圧下でクロロベンゼンを蒸留に
より除去し、30mlのメタノールを用いて固形物を洗
浄した後、瀘過により取り出した。得られた固形物は、
さらに30mlのジエチルエーテルを用いて洗浄及び瀘
過を2回行って精製した。3.1gの白色固体が得られ
た。 【0019】フィルム形成試験 得られた白色固体0.1gを10mlの加温アセトンに
溶解し、ガラスボード上に均一に流した後、溶媒を除去
すると透明なフィルムを得ることが出来た。得られたフ
ィルムのIR分析結果を以下に示す。 【0020】IR(フィルム、cm-1)3300(−N
H−)、2950、1450、770(−CH2 −)、
1730(C=O)、1600、820(−C6
4 −)、1520、1240(−CONH−) 【0021】 【実施例2】攪拌器、窒素吹込管、冷却管、及び温度計
を備えた300mlの容器に、4.38g(10mmo
l)のBHPFと100mlのジメチルホルムアミドを
入れて、毎分当り50mlの窒素を吹込み、容器内を窒
素置換した。次に1.68g(10mmol)のTDI
を加えた後、窒素を吹込みながら100℃で3時間激し
く攪拌した。反応終了後、減圧下でクロロベンゼンを蒸
留により除去し、30mlのメタノールを用いて固形物
を洗浄した後、瀘過により取り出した。得られた固形物
は、さらに30mlのジエチルエーテルを用いて洗浄及
び瀘過を2回行って精製した。2.8gの白色固体が得
られた。 【0022】フィルム形成試験 得られた白色固体0.1gを10mlの加温アセトンに
溶解し、ガラスボード上に均一に流した後、溶媒を除去
すると透明なフィルムを得ることが出来た。 【0023】 【実施例3】攪拌器、窒素吹込管、冷却管、及び温度計
を備えた300mlの容器に、4.38g(10mmo
l)のBHPFと100mlのジメチルホルムアミドを
入れて、毎分当り50mlの窒素を吹込み、容器内を窒
素置換した。次に1.68g(10mmol)のXDI
を加えた後、窒素を吹込みながら100℃、3時間激し
く攪拌した。反応終了後、減圧下でクロロベンゼンを蒸
留により除去し、30mlのメタノールを用いて固形物
を洗浄した後、瀘過により取り出した。得られた固形物
は、さらに30mlのジエチルエーテルを用いて洗浄及
び瀘過を2回行って精製した。2.9gの白色固体が得
られた。 【0024】フィルム形成試験 得られた白色固体0.1gを10mlの加温アセトンに
溶解し、ガラスボード上に均一に流した後、溶媒を除去
すると透明なフィルムを得ることが出来た。 【0025】〔分子量測定結果〕各実施例で得られた白
色固体(ポリウレタン)の数平均分子量をゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー法により測定した。実施例
1は11000、実施例2は9600、実施例3は14
000であった。 【0026】〔粘度測定結果〕各実施例で得られた白色
固体(ポリウレタン)の粘度η(30℃、ジメチルホル
ムアミド)をウベローデの粘度計により測定した。実施
例1は0.142sp、実施例2は0.085sp、実
施例3は0.120spであった。
【図面の簡単な説明】 【図1】 実施例1で得られた白色固体(ポリウレタ
ン)のIRチャート 【図2】 実施例1で得られた白色固体(ポリウレタ
ン)の1 H−NMRチャート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−292019(JP,A) 特開 平5−196977(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 WPI/L(QUESTEL)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 で表わされる繰り返し単位を有し、数平均分子量が30
    00〜200000の範囲にあるポリウレタン。
JP14155294A 1994-06-23 1994-06-23 フルオレン骨格を有するポリウレタン Expired - Lifetime JP3448694B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14155294A JP3448694B2 (ja) 1994-06-23 1994-06-23 フルオレン骨格を有するポリウレタン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14155294A JP3448694B2 (ja) 1994-06-23 1994-06-23 フルオレン骨格を有するポリウレタン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH083260A JPH083260A (ja) 1996-01-09
JP3448694B2 true JP3448694B2 (ja) 2003-09-22

Family

ID=15294625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14155294A Expired - Lifetime JP3448694B2 (ja) 1994-06-23 1994-06-23 フルオレン骨格を有するポリウレタン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3448694B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3965535B2 (ja) * 1997-12-01 2007-08-29 大阪瓦斯株式会社 フルオレン骨格を有するポリウレタン
JPH11209454A (ja) * 1998-01-29 1999-08-03 Osaka Gas Co Ltd フルオレン骨格を有するポリウレタン
JP3870311B2 (ja) * 1998-02-09 2007-01-17 大阪瓦斯株式会社 ポリウレタン及びその製造方法並びにコンタクトレンズ材
JPH11279252A (ja) * 1998-03-30 1999-10-12 Osaka Gas Co Ltd フルオレン骨格を有するポリウレタン
JPH11279251A (ja) * 1998-03-30 1999-10-12 Osaka Gas Co Ltd フルオレン骨格を有するポリウレタン
JP3814709B2 (ja) * 1998-06-09 2006-08-30 大阪瓦斯株式会社 低温用ポリウレタン材料
JP3846046B2 (ja) * 1998-07-28 2006-11-15 大阪瓦斯株式会社 ポリウレタンの製造方法
JP3846047B2 (ja) * 1998-07-28 2006-11-15 大阪瓦斯株式会社 フルオレン骨格を有するポリウレタン及びその製造方法
JP2000044646A (ja) * 1998-07-28 2000-02-15 Osaka Gas Co Ltd フルオレン骨格を有するポリウレタン及びその製造方法
JP4029246B2 (ja) * 1999-06-16 2008-01-09 大阪瓦斯株式会社 フルオレン骨格を有するポリウレタン及びその製造方法
JP5399754B2 (ja) * 2009-03-31 2014-01-29 大阪瓦斯株式会社 ポリイミド樹脂前駆体及びその硬化物
JP5878868B2 (ja) * 2010-08-04 2016-03-08 東洋鋼鈑株式会社 位相差フィルム用ウレタン樹脂及び位相差フィルム
EP3395848B1 (en) * 2015-12-25 2024-02-28 Nippon Polytech Corp. Polyurethane, curable composition, overcoat film, and flexible wiring board and production method therefore

Also Published As

Publication number Publication date
JPH083260A (ja) 1996-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3448694B2 (ja) フルオレン骨格を有するポリウレタン
Liaw The relative physical and thermal properties of polyurethane elastomers: effect of chain extenders of bisphenols, diisocyanate, and polyol structures
US5635581A (en) Fullerene polymers
Sendijarević et al. Synthesis and properties of urethane‐modified polyimides
US4138398A (en) Bis-cyclic ureas
JP2885872B2 (ja) 脂肪族コポリカーボネート及び該単位を含有するポリウレタン
JP3965535B2 (ja) フルオレン骨格を有するポリウレタン
US3507834A (en) Filaments of segmented elastomers from sterically hindered tertiary aralkyl diisocyanates and diamines
JPH11209454A (ja) フルオレン骨格を有するポリウレタン
Sarwade et al. Synthesis and properties of polyurethanes containing s‐triazine rings in the main chain
US4537945A (en) Polyether derivative and a poly(urethane)ureamide obtained therefrom
JPH11279252A (ja) フルオレン骨格を有するポリウレタン
Kurita et al. Synthetic polymers containing sugar residues, 2. Synthesis and properties of poly (urea‐urethane) s derived from d‐glucosamine and diisocyanates
US4217436A (en) Polyurethane forming compositions
JPH11279251A (ja) フルオレン骨格を有するポリウレタン
US3249577A (en) Elastomeric polyurethanes derived from polyethers or polyesters, diisocyanates and diaminooxamides
JP2566472B2 (ja) 耐熱性かつ熱可塑性の、ポリウレタンエラストマー及びその製造法
JP4029246B2 (ja) フルオレン骨格を有するポリウレタン及びその製造方法
US4190599A (en) Amide-containing diisocyanates and preparation thereof
Liaw The relative physical and thermal properties of polyurethane elastomers. Effect of chain extenders derived from dihydroxynaphthalene
US4091000A (en) Polyurethane elastomers based on heterocyclic polyester diols
US3474126A (en) Process for production of high molecular weight diamines
JP4046803B2 (ja) ホスホリルコリン基含有ジオールの製造方法、ポリウレタン及び用途
US4139706A (en) Novel poly(thio)ethers having terminal amino groups, a process for their production and their application
JPH07228653A (ja) 架橋ポリウレタンアイオネン

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090711

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term