JP2566472B2 - 耐熱性かつ熱可塑性の、ポリウレタンエラストマー及びその製造法 - Google Patents

耐熱性かつ熱可塑性の、ポリウレタンエラストマー及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なポリウレタンエラストマー、更に詳し
くは熱可塑性でしかも優れた耐熱性を有する新規なポリ
ウレタンエラストマー及びその製造法に関する。
(従来の技術) 熱可塑性のポリウレタンエラストマーは、この技術分
野でかなり以前から知られている。この種の典型的な熱
可塑性ポリウレタンエラストマーは芳香族ジイソシアネ
ート、典型的には4、4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート(MDI)又はトルエンジイソシアネート(TDI)
とポリエーテル又はポリエステルジオールと鎖延長剤と
しての短鎖グリコールとの反応によって形成される線状
ポリマーである。従来はポリエーテルジオールとして一
般に分子量約1000〜2000のポリ(テトラメチレングリコ
ール)、ポリ(プロピレングリコール)又は、混合ポリ
プロピレン−ポリエチレングリコールが、またポリエス
テルグリコールとしてポリ(ブチレンアジペート)又は
ポリカプロラクトンが用いられた。また、グリコール系
鎖延長剤としては、例えば1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、エチレングリコール及びジエチレン
グリコールが一般に用いられた。斬る熱可塑性ポリウレ
タンエラストマーにおいてそのポリエーテル又はポリエ
ステルジオール成分が所謂ソフトセグメントを、一方ジ
イソシアネートと短鎖グリコールとの反応で形成された
部分が所謂ハードセグメントを構成している。熱可塑性
ポリウレタンエラストマーとしての弾性はこのようなソ
フトセグメントとハードセグメントから成るミクロ相分
離構造に起因する。これらのポリウレタンエラストマー
は熱可塑性であり、熱の適用によって射出成型及び押出
成型等の熱成型が可能であり、種々の物品に成型、市販
されている。これら従来の熱可塑性ポリウレタンエラス
トマーは、しかし、高くても120℃程度の温度でその弾
性を失ってしまい、このためその用途は耐熱性が余り要
求されないものに制限されている。従って、もしその耐
熱性を例えば150℃以上に上げる事が出来れば更に広範
な用途が期待出来るだろう。このような高耐熱性の要求
される用途の例として耐熱性塗料、耐熱性ベルト、耐熱
性ホース及びパッキング材等がある。
(本発明が解決しようとする課題) 本発明は従って熱可塑性であると共に高度の耐熱性を
併せ持つポリウレタンエラストマーを提供することを目
的とする。
本発明者は種々検討の結果、スピロ環を含む特定のジ
オール化合物と芳香族ジイソシアネートとの反応部分で
ハードセグメントを構成し、一方ソフトセグメントは一
定値以上の分子量を有するポリエーテル又はポリエステ
ルジオールで構成するとき上記の目的が達成されるここ
に発見した。
(課題を解決するための手段) 而して、本発明によれば次の一般式 −CONH−X−NHCO−O−Y−O−CONH−X−NHCO−O−
Z−O− [式中、Xは より成る群から選ばれる少なくとも1種の二価の基であ
り、Yは分子量1000〜10000の脂肪族ポリエーテルジオ
ール又は脂肪族ポリエステルジオールから末端ヒドロキ
シル基が除かれた二価の残基であり、そしてZは式 で表される二価の基である。] で表される繰返単位より成る、単位−CONH−X−NHCO−
対単位−O−Y−O−のモル比が2対1であり、かつ単
位−O−Y−O−対単位−O−Z−O−モル比が1対1
である、10000〜200000の平均分子量を有する耐熱性の
熱可塑性ポリウレタンエラストマーが提供される。
上記一般式で表されるポリウレタンエラストマーの繰
返単位より明らかなように、本発明のポリウレタンエラ
ストマーは−CONH−X−NHCO−O−Y−O−なる部分と
−CONH−X−NHCO−O−Z−Oなる部分が交互に配列、
繰り返されている線状の重合体であって、この線状構造
に起因して本発明ポリウレタンエラストマーは熱可塑性
を示すに至り、しかして、常用の射出成型機及び押出成
型機等によって熱成型が可能となっている。このポリウ
レタンは−50℃程度の低温から高いゴム弾性を示すエラ
ストマーである。
このポリウレタンエラストマーまたはその動的貯蔵弾
性率が、例えば−50℃の低温から約170℃のような高温
度まで実質的に変化せず、エラストマーとして高い耐熱
性を示す。
上記本発明のポリウレタンエラストマーは所謂プレポ
リマー法によって製造することが出来る。
即ち、まずジイソシアネート化合物とポリエーテル又
はポリエステルジオールとを反応させて両末端がイソシ
アネート基で終っているプレポリマーを製造し、次にそ
のプレポリマーと3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒド
ロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,
5]ウンデカンとを重付加反応させると目的のポリウレ
タンエラストマーが得られる。
上記のプレポリマー法において、両末端がイソシアネ
ート基で終わっている目的のプレポリマーを生成させる
ためにはジイソシアネート成分とジオール成分とを2:1
で反応させることが必要である。
ただし、イソシアネート化合物は周知のように貯蔵中
及び/又は使用時に水分のために一部失活することがあ
るので、その分を補償する意味で通常は若干過剰のイソ
シアネートが反応に供される。
イソシアネートは通常その化学量論量の約1〜5モル
%程度過剰で用いられる。この反応は通常室温〜約100
℃、好ましくは約50〜100℃の範囲の温度で行うことが
出来る。ジブチルチンジラウレートなどの有機金属触媒
を用いることにより反応を促進させることも出来る。
このプレポリマー生成反応で使用することが出来るジ
イソシアネート化合物は次の一般式 OCN−X−NCO [式中、Xは より成る群から選ばれる少なくとも1種の二価の基であ
る] で表されるものである。本発明者の調べた範囲ではこれ
ら以外のジイソシアネートによっては目的の高い耐熱性
を有する熱可塑性ポリウレタンエラストマーは得られな
かった。上記ジイソシアネート化合物について具体的な
化合物を挙げると、p−フェニルレンジイソシアネー
ト、トルエン−2,4−ジイソシアネート、トルエン−2,6
−ジイソシアネート及び4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネートである。これらのジイソシアネート化合物
は2種以上の混合物として反応に供してもよい。
これらのジイソシアネート化合物のうち、現在のとこ
ろ最も好ましいのは4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート(MDI)である。
本発明に於けるジイソシアネート化合物と反応させて
両末端がイソシアネート基のプレポリマーを形成するの
に用いられるポリエーテルジオール又はポリエステルジ
オールは分子量が約1000〜約10000であるという条件を
満足すればポリウレタンの合成に常用される脂肪族のポ
リエーテルジオール及びポリエステルジオールが全て用
い得る。
分子量が約1000以下では一般に目的の耐熱性をポリウ
レタンエラストマーに附与することが出来ない。ポリエ
ーテル又はポリエステルジオールの好ましい分子量は約
1000〜10000の範囲である。使用に適したポリエーテル
又はポリエステルジオールを例示すると、ポリ(オキシ
プロピレングリコール)、混合ポリ(オキシプロピレン
−エチレングリコール)、ポリカプロラクトン及びポリ
(オキシテトラメチレングリコール)等のポリエーテル
ジオール、並びにポリ(テトラメチレンアジペート)等
のポリエステルジオールがある。一般的にはポリエステ
ルジオールよりポリエーテルジオールの方が好ましく、
中でもポリ(オキシテトラメチレングリコール)が好ま
しい。
本発明によれば、前記のジイソシアネート化合物とポ
リエーテル又はポリエステルジオールとの反応で次の一
般式 OCN−X−NHCOO−Y−OCONH−X−NCO [式中、Xは前記定義の通りであり、そしてYは使用ポ
リエーテルジオール又はポリエステルジオールから末端
ヒドロキシル基が除かれた二価の残基である。] で表される両末端イソシアネートプレポリマーが形成さ
れる。
上記で得られた両末端イソシアネートプレポリマーは
次に3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチ
ル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカ
ンとの重付加反応に供される。この重付加反応はプレポ
リマー形成反応が完了した後、その反応混合物に生成プ
レポリマーにたいして実質的に等モル量の3,9−ビス
(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンを添加するこ
とによって行われる。
本発明により耐熱性の熱可塑性ポリウレタンエラスト
マーを製造するためには前記両末端イソシアネートプレ
ポリマーに対して鎖延長剤として3,9−ビス(1,1−ジメ
チル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキ
サスピロ[5,5]ウンデカンを用いることが必須であ
る。
本発明者の研究によれば、3,9−ビス(1,1−ジメチル
−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5,5]ウンデカン以外の、例えば従来の熱可塑性
ポリウレタンエラストマーの製造に用いられた1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、エチレングリ
コール及びジエチレングリコール等の短鎖グリコールよ
り成る鎖延長剤によって本発明のポリウレタンエラスト
マーが持つような高い耐熱性は達成出来ないことが明ら
かになった。
この重付加反応は一般にプレポリマーの合成で用いら
れる温度と同じ室温〜約100℃の範囲の温度で行うこと
が出来る。この温度範囲において通常は約4〜10時間反
応を行えば目的の分子量を持つポリウレタンエラストマ
ーが得られる。
好ましい反応温度は約50〜100℃である。
この重付加反応は無触媒で十分に進行する。
しかし、所望によっては触媒の存在下で行うことも出
来る。触媒はポリウレタンの合成において両末端イソシ
アネートプレポリマーをジオール系鎖延長剤と反応させ
るために通常使用されるものが通常の使用量範囲で使用
することが出来る。
このような触媒の代表的な例を示すと、ジブチルチン
ジラウレート等の有機金属触媒あるいはトリエチルアミ
ンなどのアミン触媒等がある。
上記の本発明によるプレポリマー法はその両反応を不
活性溶媒中で、又は無溶媒下で行うことが出来る。不活
性溶媒中でプレポリマー法を実施する場合、反応体濃度
は一般に約10〜約50重量/容量%、好ましくは約20〜約
40重量/容量%である。不活性溶媒として、例えばトル
エン、アニソール、ジメチルスルホキシドなどが好適に
使用することが出来る。又、両反応は共に不活性雰囲気
中で行われる。不活性雰囲気としてネオン、アルゴン等
の希ガス及び窒素ガスが一般に用い得るが、経済的観点
から窒素ガスが一般に用いられる。
以上のようにして製造される本発明のポリウレタンは
一般に約10000〜約200000の範囲の平均分子量を有す
る。このポリウレタンは前記のように線状構造を有し、
これに起因して熱可塑性を示し、射出成型や押出成型、
あるいは圧縮成型等の常用の熱成型法で容易に成型する
ことが出来ると共に、高水準の弾性率も有するエラスト
マーである。この高弾性率(動的貯蔵弾性率)は広い温
度範囲、例えば約−50〜約+170℃の温度範囲に亘って
維持され、特に常温付近の温度以上の温度では殆んど変
化なしに維持される。
このように高温でも高い弾性率が維持されることは、
本発明のポリウレタンエラストマーにおいてポリエーテ
ル又はポリエステルジオール部分で構成されるソフトセ
グメント及びジイソシアネートと3,9−ビス(1,1−ジメ
チル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキ
サスピロ[5,5]ウンデカンとの反対部分により構成さ
れるハードセグメントから成るミクロ相分離構造、即ち
海島構造がそのような高温度においても維持されている
ことを意味するだろう。
次に、本発明を実施例によって例証する。
ただし、これらの実施例によって本発明が限定される
ものでないことは言うまでもない。
(実施例1) トルクメーター付き撹拌機、温度計、滴下漏斗及び窒
素導入管を備えた1の四つ口セパラブルフラスコに、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(0.2モル)
の30重量/容量%アニソール溶液を入れ、これに撹拌し
ながら窒素雰囲気下で予め減圧共沸蒸留法により精製し
ておいたポリ(オキシテトラメチレングリコール)(分
子量約2900;0.1モル)の30重量/容量%アニソール溶液
を数分〜数十分に亘って滴下し、次いで80℃に昇温、保
持(6時間)して反応させ、両末端がイソシアネート基
のプレポリマーを合成した。
反応混合物のトルクメーターの値が実質的に一定にな
った時点で、その反応混合物に撹拌下、窒素雰囲気中で
80℃において、3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロ
キシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]
ウンデカン(0.1モル)の30重量/容量%ジメチルスル
ホキシド溶液を滴下して重付加反応させた。
反応は約10時間行った。
得られた反応混合物は無色、透明な溶液であった。得
られた溶液をメタノールに投入してポリマーを沈澱さ
せ、アスピレーターで吸引過してポリマーを別し
た。このポリマーをジメチルホルムアミドに再溶解し、
そして上記の精製操作を更に2回繰り返した後、室温、
約1mmHgの減圧下において約1週間乾燥し、最後に恒量
になるまで室温で真空乾燥した。得られたポリマーは実
質的に白色の粉末で、収率は約80%であった。このポリ
マーの固有粘度は約36g/mlであった。又、その元素分析
値は次の通りであり、目的ポリマーの計算値と誤差範囲
内で一致した。
計算値:C 66.419% H 10.066% N 1.503% 測定値:C 66.586% H 9.158% N 1.645% このポリウレタンはソフトセグメントのガラス転移温
度として約−70℃の値を有し、又エラストマーとしての
性質を失って可塑状態に移行し始める温度が約200℃で
ある熱可塑性ポリマーであった。このポリウレタンの自
由減衰ねじり振動法による動的貯蔵弾性率を温度に対し
てプロットしたグラフを添附図面に示す(カーブA)。
カーブAから、このポリウレタンは常温で1.8×108ダイ
ン/cm2(18MPa)という高い弾性率を持ち、しかもその
弾性率を測定温度範囲の上限である170℃においてもな
お保持し、ポリウレタンエラストマーとして極めて優れ
た耐熱性を有していることが分かる。図面は更に、同様
の方法で合成した4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート/ポリ(オキシテトラメチレングリコール)(分
子量約1000)/1,4−ブタンジオール系ポリウレタン及び
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート/ポリ(テ
トラメチレンアジペート)(分子量約1000)/1,4−ブタ
ンジオール系ポリウレタンの同様の方法で測定した動的
貯蔵弾性率/温度プロット(前者のポリウレタン:カー
ブC、後者のポリウレタン:カーブB)も比較例として
含む。これらのポリウレタンは公知の熱可塑性ポリウレ
タンエラストマーに属する。カーブB及びCから分るよ
うに、これらポリウレタンの弾性率は、前者のポリウレ
タンの場合は約60℃から、また後者のポリウレタンの場
合は約40℃から低下し始め、有意の耐熱性を有しなかっ
た。
(実施例2) 実施例1の分子量約2900のポリ(オキシテトラメチレ
ングリコール)を分子量約4000のポリ(オキシテトラメ
チレングリコール)に代えたことを除いて実施例1の操
作を繰り返した。得られたポリウレタンは同様に熱可塑
性のエラストマーであった。このポリウレタンエラスト
マーは実施例1のポリウレタンエラストマーより若干高
い弾性率を有し、同様に170℃までの測定温度範囲で弾
性率に実質的な低下は認められなかった。
(実施例3) 実施例1の分子量約2900のポリ(オキシテトラメチレ
ングリコール)を分子量約5000のポリ(オキシテトラメ
チレングリコール)に代えたことを除いて実施例1の操
作を繰り返した。得られたポリウレタンは同様に熱可塑
性のエラストマーであった。このポリウレタンエラスト
マーは実施例1のポリウレタンエラストマーと実質的に
同程度の弾性率を有し、同様に170℃までの測定温度範
囲で弾性率に実質的な低下は認められなかった。
(発明の効果) 本材のようなエラストマーに対する材料的要請は、当
然のことながら、そのゴム弾性力にあり、この性質を利
用した材料として(1)各種ホース材、(2)パッキン
材、(3)防振材、(4)建築材、(5)繊維材料等が
あげられるが、常温から約170℃という広い温度範囲で
物性値が一定であり、このことは材料の特性を発揮する
うえで極めて重要で有用な利点である。しかも、従来の
架橋ゴムのように加硫を施すこともなく、射出成型や押
出し成型により容易に加工できることは施設面の縮小簡
略化により、コストダウンが可能となり、工業的・経済
的効果も極めて大きなものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明のエーテル系ポリウレタン(カーブA)と
従来のエステル系ポリウレタン(カーブB)及び従来の
エーテル系ポリウレタン(カーブC)との動的貯蔵弾性
率を温度に対してプロットしたグラフである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式 −CONH−X−NHCO−O−Y−O−CONH−X−NHCO−O−
    Z−O− [式中、 Xは 及び より成る群から選ばれる少なくとも1種の二価の基であ
    り、 Yは分子量1000〜10000の脂肪族ポリエーテルジオール
    又は脂肪族ポリエステルジオールから末端ヒドロキシル
    基が除かれた二価の残基であり、そして Zは式 で表される二価の基である。] で表される繰返単位より成る、単位−CONH−X−NHCO−
    対単位−O−Y−O−のモル比が2対1であり、かつ単
    位−O−Y−O−対単位−O−Z−O−のモル比が1対
    1であり、しかも−CONH−X−NHCO−O−Y−O−なる
    部分と−CONH−X−NHCO−O−Z−O−なる部分が交互
    に配列、繰り返されている、10000〜200000の平均分子
    量を有する耐熱性かつ熱可塑性の、ポリウレタンエラス
    トマー。
  2. 【請求項2】一般式 OCN−X−NCO [式中、Xは 及び より成る群から選ばれる少なくとも1種の二価の基であ
    る。] で表されるジイソシアネートと、分子量が1000〜10000
    の脂肪族ポリエーテルジオール又は脂肪族ポリエステル
    ジオールとをモル比2対1で不活性雰囲気中において不
    活性溶媒中又は無溶媒下、室温から100℃の範囲内の温
    度で反応させて一般式 OCN−X−NHCO−O−Y−O−CONH−X−NCO [式中、Xは前記定義の通りであり、そしてYは該ポリ
    エーテルジオール又はポリエステルジオールから末端ヒ
    ドロキシル基が除かれた二価の残基である。] で表されるプレポリマーを形成し、次いで同様に不活性
    雰囲気中において該反応系に該プレポリマーに対して等
    モル量の3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエ
    チル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデ
    カンを添加し、室温から100℃の範囲内の温度で目的の
    平均分子量を得るのに十分な時間重付加反応させること
    を特徴とする、一般式 −CONH−X−NHCO−O−Y−O−CONH−X−NHCO−O−
    Z−O− [式中、X及びYは前記定義の通りであり、そしてZは
    で表される二価の基である。] で表される繰返単位より成る、単位−CONH−X−NHCO−
    対単位−O−Y−O−のモル比が2対1であり、かつ単
    位−O−Y−O−対単位−O−Z−O−モル比が1対1
    であり、しかも−CONH−X−NHCO−O−Y−O−なる部
    分と−CONH−X−NHCO−O−Z−O−なる部分が交互に
    配列、繰り返されている、10000〜200000の平均分子量
    を有する耐熱性かつ熱可塑性の、ポリウレタンエラスト
    マーの製造法。
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