JPH11260076A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH11260076A
JPH11260076A JP21276598A JP21276598A JPH11260076A JP H11260076 A JPH11260076 A JP H11260076A JP 21276598 A JP21276598 A JP 21276598A JP 21276598 A JP21276598 A JP 21276598A JP H11260076 A JPH11260076 A JP H11260076A
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sense amplifier
amplifier circuit
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康司 作井
Junichi Miyamoto
順一 宮本
Kenichi Imamiya
賢一 今宮
Kei Takano
圭 高野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】書込み速度の速いメモリセルが存在しても、書
込みベリファイ読出し時におけるメモリセルの共通ソー
ス線の電位の浮き上がりの変動を考慮して書込みを行
い、書込み不良の発生を防止する。 【解決手段】ビット線電位センスノード(Nsense )に
接続されたラッチ回路(LT)を持つセンスアンプ回路
(S/A)と、センスアンプ回路に書込みデータがロー
ドされる際に書込みを指示するセンスアンプ回路を識別
するためのデータを記憶する記憶回路(20)とを具備
し、書込みベリファイ読出し動作の前に、書込みが指示
されているセンスアンプ回路を、記憶回路の記憶内容に
基づいてロードデータの通りリセットする。このため、
書込みベリファイ読出し動作時と通常の読出し動作時と
でメモリセルの共通ソース線の電位の浮きの程度が異な
ることに起因した書込み不良を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
係り、特に電気的に書換え可能な半導体記憶装置、書込
み後のベリファイ読出し制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体記憶装置の一つとして、電
気的書き換えを可能としたEEPROMが知られてい
る。EEPROMにおいては、1つ、あるいは複数のメ
モリセルからなるメモリセルユニット( NAND型メモ
リセルユニット、NOR型メモリセルユニット、AND
型メモリセルユニット、DINOR型メモリセルユニッ
ト等) が複数配列され、メモリセルアレイを構成してい
る。この中でも、メモリセルを複数個直列接続してNA
ND型メモリセルユニットを構成するNAND型セル型
EEPROMは、高集積化ができるものとして注目され
ている。
【0003】NAND型セル型EEPROMの1つのメ
モリセルユニットは、半導体基板上に絶縁膜を介して浮
遊ゲート(電荷蓄積層)と制御ゲートが積層されたFE
TMOS構造を有し、複数個のメモリセルが隣接するも
の同士でソース・ドレインを共有する形で直列接続され
てNAND型メモリセルユニットを構成する。このよう
なNAND型メモリセルユニットがマトリックス配列さ
れてメモリセルアレイが構成される。
【0004】メモリセルアレイの列方向に並ぶNAND
型メモリセルユニットの一端側のドレインは、それぞれ
選択ゲートトランジスタを介してビット線に共通接続さ
れ、他端側ソースはやはり選択ゲートトランジスタを介
して共通ソース線に接続されている。メモリセルトラン
ジスタの制御ゲート線及び選択ゲートトランジスタのゲ
ート電極は、メモリセルアレイの行方向にそれぞれワー
ド線(制御ゲート線)、選択ゲート線として共通接続さ
れている。
【0005】このようなNAND型セル型EEPROM
は、K.-D. Suh et al., "A 3.3V 32Mb NAND Flash Mem
ory with Incremental Step Pulse Programming Schem
e," IEEE J. Solid-State Circuits, vol.30, pp.1149-
1156, Nov. 1995. (文献1)、Y. Iwata et al., "A 3
5ns Cycle Time 3.3 V Only 32Mb NAND Flash EEPRO
M," IEEE J. Sold-State Circuits, vol.30, pp.1157-1
164, Nov. 1995.(文献2)等に発表されている。
【0006】以下、文献1に開示されている従来例のN
AND型セル型EEPROMについて、図35(文献1
のFIG.1 )および図36(文献1のFIG.3 )を参照しな
がら紹介する。
【0007】図35は、従来例のNAND型セル型EE
PROMのメモリセルアレイの構成を示すブロック図で
ある。図35において、10はNAND型セルユニッ
ト、BSELはブロック選択信号、CG〜CG15は共通
ゲート線、WL〜WL15はワード線、BL〜BL
4243はビット線、SSL はビット線側の選択ゲート
線、GSL はソース線側の選択ゲート線、S/Aはページ
バッファの一部(センスアンプ回路部)を示す。
【0008】図36(a)は、図35中のNAND型メ
モリセルの構成、図36(b)はその消去動作、読出し
動作、書込み(program) 動作のバイアス状態を示す図で
ある。
【0009】図36(b)において、Bulkはn型半導体
基板内に形成されたpウエル、Fはフローティング状態
を示している。
【0010】図35、図36において、NAND型セル
ユニット10は、浮遊ゲートと制御ゲートを有するNチ
ャネルのMOSFETからなる複数個のセルトランジス
タが直列に接続され、一端側のドレインが選択ゲート用
のNMOSトランジスタを介してビット線BLに、他端
側のソースが選択ゲート用のNMOSトランジスタを介
して共通ソース線に接続されている。
【0011】各トランジスタは同一のウェル基板上に形
成されており、メモリセルの制御電極は行方向に連続的
に配設されたワード線WL〜WL15に接続されてお
り、ビット線側の選択トランジスタの制御電極は選択ゲ
ート線SSLに、ソース線側の選択トランジスタの制御
電極は選択ゲート線GSLに接続されている。
【0012】セルトランジスタは、それぞれ保持するデ
ータに応じた閾値を持っている。NAND型フラッシュ
メモリの場合は、通常、セルトランジスタがディプレッ
ション型(Dタイプ)になっている状態を“1”データ
の保持状態(消去状態)、セルトランジスタがエンハン
スメント型(Eタイプ)になっている状態を“0”デー
タの保持状態(書込み状態)と定義している。また、
“1”データが保持されているセルトランジスタの閾値
を正方向にシフトさせ、“0”データを保持するように
することを書込み動作と呼び、“0”データが保持され
ているセルトランジスタの閾値を負方向にシフトさせ
“1”データを保持するようにすることを消去動作と呼
ぶ。
【0013】消去動作時には、共通ゲート線CG0〜C
G15は接地される。選択ブロックのブロック選択信号
BSELは論理レベルが“H”(電源電圧)となり、非
選択ブロックのブロック選択信号は論理レベルが“L”
(接地電位)を維持する。従って、選択ブロックのワー
ド線は接地電位となり、非選択ブロックのワード線はフ
ローティング状態になる。
【0014】次に、21V、3msの消去パルスがバル
ク(セルトランジスタのPウェル)に印加される。その
結果、選択ブロックでは、バルクとワード線との間に消
去電圧(21V)が加わり、浮遊ゲート中の電子がFN
(Fowler−Nordheim)トンネル電流によ
り、セルのPウェル中に抜け、セルの閾値電圧はほぼ−
3Vとなる。NAND型フラッシュでは過消去が問題と
ならないので、セルは1回の消去パルスで−3V程度に
深く消去される。
【0015】一方、非選択ブロックでは、フローティン
グ状態のワード線とセルのPウェルとの容量カップリン
グにより、消去パルスの影響を受けない。フローティン
グ状態のワード線には、ブロック選択信号BSELが入
力するトランジスタのソース、そのソースとポリシリコ
ンのワード線との間の金属配線およびポリシリコンのワ
ード線が接続されている。このワード線とチャネル間の
容量結合比(カップリング比)は、フローティング状態
のワード線に接続される容量から計算される。
【0016】この容量としては、トランジスタのソース
接合容量、ソースとゲートのオーバラップ容量、ポリシ
リコンと金属配線のフィールド上の容量、ポリシリコン
のワード線とセルのウェル領域(Pウェル)との容量等
があるが、ワード線とセルのPウェルとの容量が全容量
に対して支配的に大きい。このため、実測結果から求め
たカップリング比は約0.9と大きく、FNトンネル電
流が流れるのを防ぐことができる。
【0017】次に、消去ベリファイ読出し動作では、選
択ブロック内の全てのセルの閾値電圧が−1V以下にな
ったかどうかが判定される。
【0018】読出し動作では、1ページ分のセルデータ
が同時にページバッファ(以下、センスアンプ回路と称
する)のラッチ回路に転送され、連続的に読み出され
る。
【0019】図37(文献1のFIG.4 )は、図35のE
EPROMにおける読出し時の主要信号の動作波形図で
ある。
【0020】1ページ分のセルデータをセンスする際、
センスアンプ回路は最初“0”状態(“L”レベル、消
去セルからデータを読出した状態)に初期化されてお
り、時刻t1ではビット線は0Vに、選択ゲート線SS
L、GSLは4.5Vになる。
【0021】その後、時刻t2では、選択ブロック(N
AND列)内の選択ワード線WLには0Vが、選択ブ
ロック内の非選択ワード線WLにはパス電圧である
4.5Vが入力される。非選択ワード線に入力する4.
5Vは、書込み動作後および消去後のそれぞれのセルの
閾値電圧よりも高いので、全ての非選択セルはパス・ト
ランジスタとして働く。
【0022】一方、0Vが印加される選択ワード線によ
り、消去後のセルトランジスタのみが導通する。従っ
て、消去後のセルが読み出されたNAND列はビット線
BLを接地するパスとなり、書込み動作後のセルが読み
出されたNAND列はビット線BLを開放状態(オープ
ン状態)にする。
【0023】時刻t3では、ビット線からラッチ回路へ
の直接のセンス経路は、図35中の制御信号PGMを
“L”にすることにより遮断されており、ラッチデータ
はセンス用トランジスタを通してのみ決定される。基準
電圧Vref によってPMOSカレント・ミラー回路の負
荷(Current LOAD)トランジスタが活性化され、この負
荷トランジスタから2μAの負荷電流がビット線に供給
される。消去後のセルを読出しているビット線では、負
荷電流が垂れ流され、“L”レベルを維持し、書込み動
作後のセルを読出しているビット線は“H”レベルとな
る。
【0024】時刻t4では書込み動作後のセルを読出し
ているビット線はセンス用トランジスタを導通させ、ラ
ッチデータを“1”に反転させる。
【0025】このようにして、書込み動作後のセルを読
出したラッチ回路は“1”、消去後のセルを読出したラ
ッチ回路は“0”を保存する。これらのラッチデータは
読出し回路を経た後、正規の論理レベルに変換される。
従って、1ページ分の全ラッチ回路は同時にセットされ
た後、連続的な読出しを可能とする。
【0026】次に、書込み動作では、最初、連続的にセ
ンスアンプ回路に書込みデータがロードされる。“0”
は書込みを行なうセルデータであり、“1”は書込み禁
止のセルデータである。書込みサイクルは全ての“0”
ラッチデータに対応するカラムのセルが書き込まれるま
で繰り返される。
【0027】各書込みサイクルは、書込みパルスの印加
と、“0”ラッチのセルの過書込みを防止するための書
込みベリファイ読出し動作とで構成されている。さらに
具体的には、40μsの書込みサイクルは以下のステッ
プで構成される。
【0028】(1)ビット線セットアップ(8μs):
センスアンプ回路のラッチ回路内の書込みデータに従っ
てビット線のレベルを書込みは0Vに、書込み禁止はV
ccに設定する。
【0029】(2)書込み(20μs):選択ワード線
に書込み電圧を短いパルス幅のパルスとして入力する。
【0030】(3)ワード線放電(4μs):選択ワー
ド線の高電位は放電され、次の低いベリファイ電位の入
力に備える。
【0031】(4)書込みベリファイ(8μs):書込
みセルの閾値電圧が目標値以上に書き込まれた否かをチ
ェックする。
【0032】書込みベリファイ読出し動作では、十分に
書込みが行われたセルのラッチ回路は“0”から“1”
へと変わり、これ以上書き込まれることを防ぐ。書込み
ベリファイ読出し動作時のバイアス条件は読出し動作時
のそれとほぼ同じであるが、ラッチ回路には書込み状態
のデータが保持され、0Vとは異なる0.7Vが選択ワ
ード線に入力される。
【0033】この条件のもとで、書込みセルの閾値電圧
が0.7Vを越えた時、即ち、十分に書込みが行われた
時に、ラッチ回路内のデータは“0”から“1”へと変
化する。“1”データの入ったラッチ回路は、ベリファ
イ読出し動作ではラッチ回路は“0”から“1”へのみ
変化するので、影響を受けない。
【0034】書込みサイクルはページバッファのラッチ
回路が全て“1”を保持するまで、もしくは10サイク
ルの最大書込み時間に達するまで繰り返される。
【0035】図38(文献1のFig.5)は、選択セル
のチャネルに供給する書込み禁止電圧のバイアス条件を
示している。
【0036】ビット線側の選択ゲート線SSLのトラン
ジスタは導通状態で、かつ、ソース線側の選択ゲート線
GSLのトランジスタは非導通状態で、書き込むセルの
ビット線は0Vに、書込み禁止セルのビット線はVccに
する。NAND列のチャネルは、0Vのビット線により
接地電位となる。
【0037】選択セルは、そのゲートに書込み電圧が入
力すると、浮遊ゲートとチャネル間に大きなポテンシャ
ルの差が生じ、浮遊ゲートにFNトンネル電流で電子が
注入され、セルが書き込まれる。
【0038】書込み禁止セルにおいては、Vccのビット
線により選択NAND列のチャネルが予備充電される。
選択NAND列のワード線、即ち、書込み電圧が入力さ
れる選択ワード線とパス電圧が入力される非選択ワード
線が立ち上がると、ワード線、浮遊ゲート、チャネル、
セルのPウェルのそれぞれを介した直列容量の結合によ
り、チャネル容量は自動的に昇圧される。
【0039】このように選択ブロック内の書込み禁止の
NAND列のチャネル電位はワード線とチャネルとの容
量結合によって決定される。従って、書込み禁止電位を
十分に高くするためには、チャネルの初期充電を十分に
行なうこと、また、ワード線とチャネル間の容量カップ
リング比を大きくすることが重要となる。
【0040】ワード線とチャネル間のカップリング比B
は以下のように算出される。
【0041】B=Cox/(Cox+Cj) ここで、Coxはワード線とチャネルとの間のゲート容
量の総和、Cjはセルトランジスタのソースおよびドレ
インの接合容量の総和である。また、NAND列のチャ
ネル容量とは、これらゲート容量の総和Coxと接合容
量の総和Cjの合計となる。さらに、その他の容量であ
る選択ゲートとソースのオーバラップ容量や、ビット線
とソースおよびドレインとの容量等は全チャネル容量に
比べて非常に小さいので、ここでは無視している。
【0042】図39は、センスアンプ回路周辺のコア回
路の従来例を示しており、図40はその書込み動作およ
び書込みベリファイ読出し動作のタイミングチャートを
示している。
【0043】なお、図39、図40において、LOAD、SB
L 、DCB 、BLSHF 、φlatch1、φlatch2はセンスアンプ
回路S/Aに供給される制御信号であり、Nsense はビ
ット線電位センスノードである。
【0044】図39において、センスアンプ回路S/A
は、プリチャージ制御信号LOAD(図35中のカレントミ
ラー回路の出力CMout に相当する)に基づいてビット
線BLを所定期間に充電するための定電流源用のPチャ
ネルトランジスタM2と、ビット線BLに直列に挿入さ
れ、ゲートに制御電圧BLSHF が与えられるビット線電位
クランプ用のNチャネルトランジスタM1と、Pチャネ
ルトランジスタM2とNチャネルトランジスタM1との
間のセンスノードNsense に読み出されたメモリセルデ
ータをラッチするラッチ回路LTと、センスノードNse
nse の電荷をディスチャージ制御信号DCB に基づいて所
定期間に放電するためのNチャネルトランジスタM3
と、センスノードNsense とラッチ回路LTの第2の記
憶ノードQとの間に挿入され、制御信号SBL によりゲー
ト駆動されるセンスアンプ回路リセット用およびトラン
スファーゲート用のNMOSトランジスタM4と、ラッ
チ回路LTの第1の記憶ノード/Q(以下、本明細書で
は“/”は反転を示す)と接地ノードとの間に接続さ
れ、ゲートに所定期間印加される第1のデータラッチ制
御信号φlatch1によりオン状態に制御されるラッチ回路
強制反転制御用のNMOSトランジスタM5と、ラッチ
回路LTの第1の記憶ノード/Qと接地ノードとの間で
NMOSトランジスタM5に直列に接続され、ゲートが
センスノードNsense に接続されたセンス用のNMOS
トランジスタM7と、ラッチ回路LTの第2の記憶ノー
ドQと接地ノードとの間でNMOSトランジスタM7に
直列に接続され、ゲートに所定期間印加される第2のデ
ータラッチ制御信号(逆読出し動作ラッチ制御信号)φ
latch2によりオン状態に制御される逆読出し動作ラッチ
制御用のNMOSトランジスタM6とを具備する。
【0045】ラッチ回路LTは、2個のCMOSインバ
ータ回路IV1、IV2の互いの入力ノードと出力ノー
ドが交差接続された(逆並列接続された)フリップフロ
ップ回路からなる。
【0046】この場合、第1のCMOSインバータ回路
IV1の入力ノード(第1の記憶ノード/Q)は、強制
反転入力ノードである。また、第2のCMOSインバー
タ回路IV2の入力ノード(第2の記憶ノードQ)はデ
ータバスを介して入/出力回路I/Oに接続されてお
り、リセットノードとなる。
【0047】次に、図39のセンスアンプ回路の読出し
動作、消去動作、書込み動作を説明する。
【0048】EEPROMの通常の読出し時には、ま
ず、トランジスタM3とM4を所定期間オンさせてラッ
チ回路LTをリセットし、ノードQを“L”、ノード/
Qを“H”にする。この後、トランジスタM2による定
電流でビット線BLを充電し、定電流を流したまま、セ
ルトランジスタの閾値状態によって生じるセル電流ICe
llでビット線を放電させ、所定時間後にトランジスタM
5をオンさせる。
【0049】この場合、ビット線BLにNAND型メモ
リセルユニットから“1”データが読み出された時に
は、セル電流が流れるのでビット線電位が低下し、トラ
ンジスタM7はオフであり、ノード/Qはラッチ回路L
Tのリセット状態の“H”のままとなる。逆に、ビット
線BLにNAND型メモリセルユニットから“0”デー
タが読み出された時には、セル電流は流れないのでビッ
ト線電位は“H”に保たれ、トランジスタM7がオンに
なり、ラッチ回路LTの記憶データが強制反転され、ノ
ード/Qは“L”、ノードQは“H”になる。選択され
たカラムに対応するラッチ回路LTのノードQのデータ
は、データバスを介して入/出力回路I/Oに読み出さ
れる。
【0050】EEPROMの消去時には、センスアンプ
回路は消去ベリファイ読出し動作時に使用される。この
時、センスアンプ回路は通常の読出し動作時と同じ順序
で動作し、セルトランジスタが消去されていれば
(“1”データの場合)、ノード/Qは“H”、ノード
Qは“L”となる。逆に、セルトランジスタが消去でき
ていなければ(“0”データの場合)、ノード/Qは
“L”、ノードQは“H”となる。このデータをもと
に、同時に動作している全てのセンスアンプ回路S/A
のノードQが1つでも“H”となると消去不完全である
ので、再度消去に入るための信号を出し再度消去する。
【0051】EEPROMの書込み時には、書込み/非
書込みのデータを入力することにより、選択されたカラ
ムに対応するラッチ回路LTのノードQにデータバスか
らデータが入力される。もし、“0”データ入力であれ
ばノードQには“L”、“1”データ入力であればノー
ドQには“H”が入る。トランジスタM4がオン状態に
制御されると、ノードQのデータがトランジスタM4を
通じてビット線BLに転送される。書込み動作時には選
択NAND型メモリセルユニット内のチャネルは中間電
位にブートされているので、ビット線BLに“L”デー
タが印加された場合には書き込まれるが、“H”データ
が印加された場合には書込みがされない。
【0052】なお、EEPROMは、高速動作および高
信頼性を得るために、書込み動作終了後のセルトランジ
スタの閾値分布を狭く制御する必要があり、前述したよ
うに書込み動作を行う度に書き込まれた内容を読出し
(書込みベリファイ読出し動作)、書き込むべき内容と
比較し、書き込まれた内容が不十分であればさらに書込
み動作を実行し、書き込まれた内容が書き込むべき内容
と一致したことを確認すれば書込みを終了する。
【0053】このような書込みベリファイ読出し動作に
際して、従来はラッチ回路LTのリセット動作を行なわ
ず、書込みデータをセンスアンプ回路S/Aに残したま
ま読出しを行なう。この読出し動作は、リセット動作が
ないこと以外は通常の読出し動作と同じである。
【0054】従って、消去状態を保つ書き込まないセ
ル、および消去状態から書込み状態に変化する書き込ま
れたセルに対応するラッチ回路LTのノードQは“H”
になり、書込みが完了していないセルに対応するラッチ
回路LTのノードQは“L”となる。そこで、ノードQ
のデータをそのまま用いて再度書込み動作を行なうこと
により、書込み未完了のセルのみを書き込むことができ
る。
【0055】また、通常の読出し動作時には選択ワード
線に0Vを印加するのに対して、書込みベリファイ読出
し動作時には選択ワード線にベリファイ電圧(参照電
圧)Vref (>0V) を印加する。このため、0Vか
らVref の間の閾値となるセルトランジスタをさらに再
書込みし、書込み閾値分布の最小値がベリファイ電圧V
ref 以上となるまで書き込むことにより、読出し電圧に
対する書込みばらつきのマージンをとっている。
【0056】しかし、図39に示したセンスアンプ回路
は、拡散層などを用いた共通ソース線の抵抗成分の電圧
降下によりソース側電位(例えば接地電位)の浮きに起
因して発生する問題があり、これについて以下に詳しく
説明する。
【0057】即ち、EEPROMは、DRAMなどと比
べて書込み/消去などの動作が遅いので、高速な書込み
/読出しを行うためにページ書込み方式やページ読出し
方式を採用することが多い。ページ書込み方式は、同一
行線に接続されている複数のメモリセルのそれぞれに同
時に複数の列線から書込みデータを書込む(ページ単位
で書込む)方式である。また、ページ読出し方式は、同
一行線に接続されている複数のメモリセルからそれぞれ
の記憶データを同時に複数の列線に読出してセンス増幅
する(ページ単位で読みだす)方式である。
【0058】このようなEEPROMにおいて、ページ
書込みを行う際の書込みベリファイ読出し動作を説明す
る。
【0059】いま、ページサイズが例えば512カラム
の場合に、書込み前の全てのセルが消去状態にあると
し、1つだけ非常に書込み速度の速いセルトランジスタ
が存在したと仮定する。1回目の書込み動作で書込み速
度の速いセルが0V〜1V程度書込みされ、他のセルの
閾値は0V以下の状態となったとする。
【0060】この状態でベリファイを行なうと、書込み
の速いセル以外の511カラムのセルはセル電流を流す
状態であるから、NAND型メモリセルユニットのソー
ス側の配線(拡散層など)の寄生抵抗成分により電圧降
下が生じ、接地電位が浮き上がる。
【0061】この状態での書込みの速いセルは、接地電
位の浮きによってセル電流は減少する(さらに、接地電
位の浮きによるバックバイアス効果も加わり、セルの見
かけ上の閾値が高くなる)ので、十分に書き込まれてい
なくても十分に書き込まれた(つまり、閾値電圧が実際
の閾値電圧よりも高くなった)ように見えてしまう。こ
の結果、書込みの速いセルはベリファイ読出し動作で書
込み完了と誤って判断される。
【0062】しかし、全てのセルの書込みが完了した後
のページ読出しに際して、殆んどのセルは書き込まれて
いるのでセル電流を流さなくなっており、接地電位の浮
きがない状態になる。
【0063】従って、この接地電位の浮きがない状態で
の読出しでは、書込みの速いセルは1回目の書込み動作
後のベリファイ読出し動作時よりもセル電流が流れ易く
見えるので、書込みの速いセルは上述したように書込み
完了と判断されたにも拘らず書込みが不十分であり、書
込み不良となってしまうおそれがある。
【0064】以下、問題点について詳細に説明する。
【0065】まず、最初に、チップ外部から書込みを指
示するコマンドが入力されると、書込みが開始され、制
御信号BLSHF, DCBがVccとなり、ビット線BLが接地さ
れる(ビット線電位がリセットされる)。その後、書込
みデータをセンスアンプ回路へロードする前に、制御信
号LOADがVssに、制御信号φlatch1がVccになり、セン
スアンプ回路のデータがプリセットされる。即ち、全て
の1ページ分のセンスアンプ回路のラッチ回路LTで
は、ノードQがVccに、ノード/QがVssにセットされ
る。
【0066】次に、入出力回路I/Oからデータバスを
介して書込みデータがロードされ、各センスアンプ回路
のラッチ回路LTにデータがラッチされ、ノードQ、/
Qはデータに応じてVcc、Vssの一方に設定される。こ
の際、メモリセルに書込みを行なうセンスアンプ回路で
はノードQはVssとなり、書込みを行なわないセンスア
ンプ回路ではノードQはVccとなる。
【0067】次に、ラッチ回路LTにラッチされたデー
タに基づき、ビット線BLの充電が始まる。即ち、書込
みを行なうビット線BLはVssの接地状態を保ち、書込
みを行なわないビット線BLはVccに充電される。ワー
ド線WL〜WL15のいずれかが選択され、例えばワ
ード線WLに関して書込みが行われる場合、このワー
ド線WLが書込み電圧Vpgm (20V程度)に上が
り、その他のワード線は電圧Vpass(10V程度)にな
る。この動作によって、前述したようにメモリセルCell
への書込みが行われる。
【0068】書込み動作終了後、書込みベリファイ読出
し動作が開始される。即ち、書込みを行なったワード線
WL2はベリファイ電位(参照電位)Vref (0.5V
程度)になり、その他のワード線は読出し電圧Vread
(4.5V程度)になる。
【0069】この際、負荷トランジスタM2のゲートに
印加される制御信号LOADを1.8V程度に制御して負荷
電流をメモリセル電流とバランスさせることにより、読
出しを行なっている。例えば、消去されたメモリセルの
セル電流は最悪でも2μA程度であるので、この場合
は、負荷トランジスタの電流は1.5μA程度になるよ
うにセル電流に合わせて設定される。
【0070】従って、書込みが行われたメモリセル、即
ち、その閾値電圧がベリファイ電位(参照電位)Vref
(0.5V程度)よりも高いメモリセルでは、セル電流
を流さないのでビット線BLの電位は上昇する。この
際、ビット線BLをVccまで充電すると読出し時間が長
くなるので、高耐圧MOSトランジスタM1のゲートに
印加される制御信号BLSHF を例えば1.8Vにクランプ
させている。これにより、ビット線BLの電位が、例え
ば0.9Vまで上昇すると、トランジスタM1がカット
オフ状態となり、センスノードNsense がVccとなる。
【0071】次に、センスノードNsense がVccになっ
たのを見計らってデータラッチ信号φlatch1がVccにな
る。この時、センスノードNsense がVccの場合、即
ち、その閾値電圧がベリファイ電位Vref よりも高いと
判断されたセルが読み出された場合、センスノードNse
nse はVccであるので、ノード/QはVssに、ノードQ
はVccになる。
【0072】書込みを行なわないセンスアンプ回路では
ノードQは予めVccになっているので、1ページ分の全
てのセンスアンプ回路においてノードQの電位がVccに
なった場合には書込みが終了する。
【0073】しかし、書込みを行なうセンスアンプ回路
においてメモリセルへの書込みが不十分な場合には、セ
ンスノードNsense がVssのままであるので、ラッチ回
路LTの反転は起らず、ノードQはVssを保つ。
【0074】次に、上述した従来の書込み動作および書
込みベリファイ読出し動作における問題点について図4
1、図42を参照しながら説明する。
【0075】図41において、例えばワード線WL15
に関して書込みが行われた場合を考える。また、メモリ
セルCelli1からCelli5まで全て、それらの閾値電圧
を高くするべく、書込みが行われる場合を想定する。
【0076】この際、プロセス的な製造上のバラツキが
あり、メモリセルのカップリング比等が異なっているの
で、例えばメモリセルCelli5は、その他のメモリセル
と比較してカップリング比が大きく、速く書き込まれる
メモリセルであると仮定する。
【0077】書込み動作後のベリファイ読出しでは、そ
の他のメモリセルが消去状態であるので、メモリセル電
流とソース線の抵抗成分R、Ri1、Ri2、…によ
って、メモリセルCelli5のソースノードSi5の電位
が浮き上る。浮き上るレベルは、セル電流ICell i1
Celli4と抵抗成分に依存し、ICell i1×R+I
Celli2×(R+Ri1)+ICelli3×(R+R
i1+Ri2)+ICe lli4×(R+Ri1+Ri2
+Ri3)である。
【0078】この結果、ベリファイ電位Vref =0.5
Vとしても、仮にCelli5のソースノードSi5の電位
が0.5V程度になっていると、Celli5の閾値電圧が
ほぼ0Vでもベリファイ読出しで書き込まれたものと判
断される。
【0079】他のメモリセルと比較して速く書き込まれ
るメモリセルCelli5の書込みが終了した後、メモリセ
ルCelli1からCelli4の書込みが行われた場合、メモ
リセルCelli1からCelli4の閾値電圧は正になる。
【0080】従って、その後の読出し時には、メモリセ
ルCelli5のソースノードSi5の電位は、最初のメモ
リセルCelli5だけが書き込まれたように、ICell i1
×R+ICelli2×(R+Ri1)+ICelli3×
(R+Ri1+Ri2)+ICelli4×(R+R
i1+Ri2+Ri3)までは上がらないのである。
【0081】この結果、メモリセルCelli5の閾値電圧
はVref 以下に読み出されるので、図42に示したよう
に、書込み動作後の閾値電圧の分布は斜線を施したよう
にベリファイ電位(参照電位)Vref よりも低い閾値電
圧の分布(distribution foot )が生じてしまうことに
なる。書込みが不十分であると、これらのメモリセルは
その後の読出し動作で消去セルとして判断されることも
有り、信頼性を欠く問題となる。
【0082】このようなソース線の抵抗成分による影響
を減少させるために、拡散層ソース線の途中で金属ソー
ス配線とのコンタクトをとり、コンタクト箇所を増やす
方法が知られているが、これに伴うパターン面積の増大
が無視できなくなる。
【0083】また、NAND型EEPROMの場合、1
ページを複数のグループに分けて複数回の書込み動作で
1ページを書き込む仕様、即ち、分割書込みの仕様を許
している。例えば64MビットNAND型EEPROM
の1ページはECC(エラービット検出および修正の冗
長ビット)の16バイトを含めて528バイト(512
バイト+16バイト)であるが、ページ書込みにおい
て、例えば64バイトずつ9回に分けて、528バイト
を64バイト単位でシーケンシャルあるいはアトランダ
ムに書込みを行なってもよいという仕様である。この仕
様は、ユーザが取り扱う1塊のデータが、512バイト
よりも少ない場合に有効である。
【0084】図43は、EEPROMにおける分割書込
み動作を説明するためにメモリセルアレイの一部を取り
出して示している。
【0085】同一ワード線により選択される1ページ分
のカラムを第1グループ〜第9グループに分割して1ペ
ージ分の528バイトを分割書込みする際、まず、例え
ば第1グループのカラムのみを選択し、これに対応する
例えば64バイト分のセンスアンプ回路に書込みデータ
をロード(残りのセンスアンプ回路には非書込みデータ
をロード)して1回目の分割書込みを行う。次に、例え
ば第2グループのカラムのみを選択し、これに対応する
64バイト分のセンスアンプ回路にデータをロードして
2回目の分割書込みを行う。以下、カラム選択を変更し
ながら同様な動作を繰り返し、528バイト分の書込み
を完了する。
【0086】しかし、この分割書込みの際にも、前述し
たような問題が発生する。即ち、分割書込み動作で最初
に書込みが行われるメモリセルに対しては、メモリセル
のソース線が浮き上って見えるのである。
【0087】この理由は、分割書込み動作で最初に書込
みを行なわないメモリセルは全て消去状態であるので、
それらのNAND列では、全てメモリセル電流を流すこ
とになる。その結果、分割書込み動作で最初に書込みを
行なうメモリセルの閾値電圧は、ベリファイ電位Vref
よりも低くても、書込みベリファイ読出し動作で書込み
パスとなってしまうのである。
【0088】これらの問題は、従来の回路にその原因が
ある。即ち、図39に示した従来の回路において、一度
書込みが十分に行われたと判断されたセンスアンプ回路
では、次のサイクルでは、書込みベリファイの判定がさ
れないためである。即ち、書込みベリファイの判定結果
が更新されないのである。
【0089】この問題を回避する1つの方法として、書
込みデータを蓄えておくストア回路と、書込みベリファ
イ読出し結果の出力データを蓄えておくストア回路と、
さらにそれらを比較するための回路を用いることが提案
されている。
【0090】しかし、上述したような2個のストア回路
と比較回路をチップ内部に設けると、チップ面積が増大
し、チップコストが高くなる問題に繋がる。また、上述
したような2個のストア回路と比較回路をチップ外部に
設ける場合には、チップ外のシステム側へ負担を掛ける
だけではなく、チップの内外での比較データのやり取り
を行なうために、書込み時間の高速化が図れない問題と
なる。
【0091】ここで、上述したように2個のストア回路
と比較回路をチップ内部に設けた従来のEEPROMに
おけるカラム系回路について、図44を参照しながら簡
単に説明する。
【0092】図44において、REG-NTOGL は書込みデー
タがストアされているレジスタ(図示せず)からの出力
データであり、Outputは書込みベリファイ読出し結果の
出力データであり、N-Input はREG-NTOGL とOutputとの
比較結果データである。
【0093】最初に、書込みデータがストアされている
レジスタからの出力データREG-NTOGL は、データREG-NQ
としてレジスタ(図示せず)にストアされるとともに比
較結果データN-Input となり、トランジスタT15のゲ
ートに入力する。比較結果データN-Input は、書込みを
行う場合には“L”レベルになり、消去状態を保つ場合
には“H”レベルになる。
【0094】書込みを行うビット線BLの場合には、比
較結果データN-Input は“L”レベルであるので、トラ
ンジスタT13、T14、T15で構成されるインバー
タの出力T5は“H”レベルになる。このインバータの
出力T5はインバータT6に入力し、このインバータT
6の出力T4はビット線書込み用のノア回路T3に入力
し、このノア回路T3の出力によりビット線書込み用の
トランジスタT1が駆動され、書込みを行うべきビット
線は書込み電圧Vpp−Vthが印加される。ここで、Vth
はトランジスタT1のゲート閾値電圧である。
【0095】一方、書込みを行わないビット線BLの場
合には、比較結果データN-Input は“H”レベルである
ので、ビット線書込み用のトランジスタT1が駆動され
ず、接地レベルを保つので、書込みは行われない。
【0096】書込み動作後、ベリファイ読出しが行わ
れ、書き込まれたメモリセルを読出したビット線は
“H”レベル、消去状態にあるメモリセルを読出したビ
ット線BLは“L”レベルになる。
【0097】従って、書込みベリファイ読出し結果の出
力データOutputは、上記とは逆に書き込まれたメモリセ
ルを読出したビット線BLは“L”レベル、消去状態に
あるメモリセルを読出したビット線BLは“H”レベル
になる。
【0098】次に、書込み結果の出力データOutputと書
込みデータがストアされているレジスタからの出力デー
タREG-NTOGL とが比較され、比較結果データN-Input が
更新され、上記の書込み動作、書込みベリファイ読出し
比較動作が繰り返される。
【0099】しかし、上述したような回路では、センス
アンプ回路のほかに、書込みデータをストアしておくレ
ジスタ、比較結果データをストアしておくレジスタが必
要であり、チップ面積が増大する。特に、NAND型E
EPROMでは、1ページ528バイト分のセンスアン
プ回路の全てにこのようなレジスタを2個ずつ余分に設
けることは、チップ面積が増大し、チップコストが高く
なるという問題が生じる。
【0100】上述したように従来のNAND型EEPR
OMは、複数のメモリセルの一部に書込み速度の速いメ
モリセルが存在した場合に書込み動作後のベリファイ読
出し動作時やページの分割書込み動作時に複数のメモリ
セルの共通ソース線の電位が浮き上がり、かつ書込み動
作後のベリファイ読出し動作時と通常の読出し動作時と
ではその共通ソース線の電位の浮きの程度が異なるた
め、書込み不良が発生するという問題があった。
【0101】また、この様な従来のNAND型EEPR
OMにおいて、低い確率であるが誤書込みが発生するこ
とがある。ここで、誤書込みとは、ページ書込みの場
合、選択された1 ページの中で消去状態を保ちたいメモ
リセルに誤ってデータ“0”が書かれてしまうことを指
す。この誤書込みの原因は、ワード線との容量結合によ
るチャネル電位の制御が期待通りに行われない場合に生
じる。具体的には、消去状態に保つべきメモリセルにつ
ながるビット線の初期充電電位(図36(b)において
は、Vcc)が不十分である場合、ワード線とチャネルと
の間の容量結合比が小さい場合、或いはチャネルのノー
ドにリークパスがある場合等に、ワード線との容量結合
によりチャネル電位が十分に昇圧せず、誤って電子注入
がなされることにより、誤書込みとなる。
【0102】従来のNAND型EEPROMでは、書込
みベリファイ読出し動作を行っても、この様な誤書込み
を検出することはできない。これは、従来のセンスアン
プ回路方式が、そのような誤書込みを確認できるように
構成されていないためである。これを図39を参照して
具体的に説明する。
【0103】図39において、データ書込み動作及びベ
リファイ読出し動作を簡単に説明すると次のようにな
る。I/O線からは書込みデータ“0”,“1”に応じ
て、Vss,Vccがラッチ回路のノードQに与えられる。
このノードQをビット線BLに接続する直列接続された
NMOSトランジスタM4,M1の接続ノードNsense
がセンスノードであって、このセンスノードNsense に
は、充電用PMOSトランジスタM2と放電用NMOS
トランジスタM3が設けられていて、データ書込み時は
Vccに予備充電されている。NMOSトランジスタM
4,M1がオンになると、ノードQのデータがビット線
BLに与えられる。
【0104】そして、前述した書込み動作により、デー
タ“0”が与えられたビット線につながる選択メモリセ
ルでは書込みが行われてEタイプになり、データ“1”
が与えられた書込み禁止のビット線につながるメモリセ
ルは、Dタイプの消去状態に保たれる。
【0105】ベリファイ読出し動作では、選択されたペ
ージのワード線にしきい値検出のためのベリファイ電圧
(参照電圧)が与えられて、通常の読出し動作と同様に
メモリセルの導通、非導通が検出される。“0”が書き
込まれたメモリセルは導通しないから、NMOSトラン
ジスタM1をオンしたときにビット線によるセンスノー
ドNsense の引き込みはない。従って、その間にPMO
SトランジスタM2によりVccに充電されているセンス
ノードNsense により、NMOSトランジスタM7がオ
ンする。このとき制御信号φlatch1によりNMOSトラ
ンジスタM5がオンであり、NMOSトランジスタM7
がオンすることにより、ノード/Qが接地される。これ
によりラッチ回路は強制的に反転されて、ノードQは、
ロードされた値VssがVccになる。一方、書込み禁止の
メモリセルは導通するから、センスノードNsense がビ
ット線を通して放電され、NMOSトランジスタM7は
オフ、従ってラッチ回路は反転されず、ノードQはロー
ドされたままの値Vccを保つ。
【0106】選択されたページ内で書込みが不十分なメ
モリセルがあれば、ベリファイ読出し動作の結果、ノー
ドQがVccに反転しないセンスアンプ回路が残る。そこ
で、データ書込み動作とベリファイ読出し動作とを繰り
返すことにより、全てのセンスアンプ回路のノードQが
Vccになったことを判定して、書込み終了とすることが
できる。
【0107】この様に、図39に示した従来のセンスア
ンプ回路と書込み/ベリファイ読出し方式では、書き込
まれたメモリセル(書込み禁止、即ち消去状態に保つべ
きところを誤って書き込まれたメモリセルを含む)及び
書込み禁止の指示通り消去状態を保つメモリセルいずれ
も、ラッチ回路のノードQがVccとなって書込み終了と
判定されるため、誤書込みを検出する機能はない。
【0108】以上のように従来のEEPROMでは、誤
書込みがあっても、ベリファイ読出し動作でパスとなっ
てしまい、検出できないという問題があった。
【0109】この問題に対して従来は、EEPROMチ
ップの内外にエラー検出訂正回路(ECC回路)を設け
ることにより対処していた。しかし、エラーチェックを
行うには余分な時間を必要とし、またECC回路をチッ
プ内部に設ければチップサイズを増大させ、チップ外部
に設けてもシステムのコストが高くなるという問題があ
った。
【0110】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
半導体記憶装置においては、複数のメモリセルの一部に
書込み速度の速いメモリセルが存在した場合や、1ペー
ジを複数のグループに分けて分割書込みを行う場合に、
書込み不良が発生することがあった。
【0111】また、従来の半導体記憶装置では、誤書込
みがあっても、ベリファイ読出し動作でパスとなってし
まい、検出できないという問題があった。
【0112】本発明は上述した事情に対処すべくなされ
たもので、その目的は、複数のメモリセルの一部に書込
み速度の速いメモリセルが存在した場合でも、書込み動
作後のベリファイ読出し動作時における複数のメモリセ
ルの共通ソース線の電位の浮き上がりの変動を考慮して
書込みを行うことで書込み不良の発生を防止でき、書込
みベリファイ読出し動作やページの分割書込み動作の信
頼性の向上を図り得る半導体記憶装置を提供することで
ある。
【0113】この発明の他の目的は、消去状態を保つセ
ンスアンプ回路を識別し、書込みベリファイ読出し動作
において書込みデータに対してパスとされた後に誤書込
み判定を可能とした半導体記憶装置を提供することであ
る。
【0114】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明は以下に示す手段を用いてい
る。
【0115】(1)本発明による半導体記憶装置は、複
数本ずつの互いに交差するデータ線とワード線、及びこ
れらのデータ線とワード線の交差部に配置された電気的
書き換え可能な不揮発性メモリセルを有するメモリセル
アレイと、前記データ線に接続され、前記メモリセルア
レイからの読出しデータをセンスノードを介して読出し
てラッチする機能及びメモリセルアレイへの書込みデー
タをロードしてラッチする機能を有する複数のセンスア
ンプ回路と、前記センスアンプ回路にロードされる書込
みデータを記憶する記憶回路と、書込み動作後の書込み
ベリファイ読出し動作の前に、ロードデータにより書込
みを指示されたセンスアンプ回路を、記憶回路の記憶内
容に基づいてロードデータの通りリセットするリセット
回路とを具備するものである。
【0116】(2)本発明による半導体記憶装置は
(1)に記載の半導体記憶装置において、前記センスア
ンプ回路は、センスノードに読み出されたメモリセルデ
ータをラッチするためのラッチ回路と、ラッチ回路の相
補的な一対の記憶ノードのうちの第1の記憶ノードと接
地ノードとの間に接続され、ゲートがセンスノードに接
続されたセンス用のNMOSトランジスタと、ラッチ回
路の第1の記憶ノードと接地ノードとの間でセンス用の
NMOSトランジスタに直列に接続され、ゲートに所定
期間印加される第1のデータラッチ信号によりオン状態
に制御される第1のデータラッチ用のNMOSトランジ
スタと、センスノードとラッチ回路の相補的な一対の記
憶ノードのうちの第2の記憶ノードとの間に挿入され、
メモリセルの読出し時にはオフ状態に制御され、メモリ
セルの書込み時にはオン状態に制御されるトランスファ
ーゲート用のNMOSトランジスタとを具備するもので
ある。
【0117】(3)本発明による半導体記憶装置は
(2)に記載の半導体記憶装置において、前記センスア
ンプ回路は前記ラッチ回路の第2の記憶ノードと接地ノ
ードとの間でセンス用のNMOSトランジスタに直列に
接続され、ゲートに印加される逆読出し動作用の第2の
データラッチ信号によりオン状態に制御される第2のデ
ータラッチ用のNMOSトランジスタを具備するもので
ある。
【0118】(4)本発明による半導体記憶装置は
(2)に記載の半導体記憶装置において、前記ラッチ回
路は、書込みが指示されているセンスアンプ回路では、
書込みベリファイ読出し動作の前に第2の記憶ノードの
電位が接地電位にリセットされるものである。
【0119】(5)本発明による半導体記憶装置は
(2)に記載の半導体記憶装置において、前記記憶回路
は、前記ラッチ回路の第1の記憶ノードにドレインが接
続され、そのゲートには書込みデータラッチ信号が入力
し、そのソースは書込みデータ記憶ノードに接続された
第1のNMOSトランジスタと、前記ラッチ回路の第2
の記憶ノードにドレインが接続され、そのゲートは書込
みデータ記憶ノードに接続された第2のNMOSトラン
ジスタとを具備し、前記リセット回路は第2のNMOS
トランジスタのソースにドレインが接続され、そのゲー
トはリセット信号が入力され、そのソースは接地電位に
接続された第3のNMOSトランジスタを具備するもの
である。
【0120】(6)本発明による半導体記憶装置は
(5)に記載の半導体記憶装置において、前記記憶回路
は、対応するセンスアンプ回路に対してロードデータに
より書込みが指示されていることを記憶した状態では、
書込みデータ記憶ノードの電位が充電されているもので
ある。
【0121】(7)本発明による半導体記憶装置は
(5)に記載の半導体記憶装置において、前記書込みデ
ータ記憶ノードに接続される記憶データ保持用のキャパ
シタ、及び記憶データラッチ用のフリップフロップ回路
の一方をさらに具備するものである。
【0122】(8)本発明による半導体記憶装置は
(2)に記載の半導体記憶装置において、前記記憶回路
は、ラッチ回路の第2の記憶ノードにドレインが接続さ
れ、そのゲートには書込みデータラッチ信号が入力し、
そのソースは書込みデータ記憶ノードに接続された第1
のNMOSトランジスタと、ラッチ回路の第1の記憶ノ
ードにドレインが接続され、そのゲートは書込みデータ
記憶ノードに接続された第1のPMOSトランジスタと
を具備し、前記リセット回路は第1のPMOSトランジ
スタのソースにドレインが接続され、そのゲートはリセ
ット信号が入力され、そのソースは電源電位に接続され
た第2のPMOSトランジスタを具備するものである。
【0123】(9)本発明による半導体記憶装置は
(8)に記載の半導体記憶装置において、前記記憶回路
は、対応するセンスアンプ回路に対してロードデータに
より書込みが指示されていることを記憶した状態では、
書込みデータ記憶ノードの電位が放電されているもので
ある。
【0124】(10)本発明による半導体記憶装置は
(1)に記載の半導体記憶装置において、ワード線によ
り選択されるページに対する書込みを行う際に、(a)
書込みデータをセンスアンプ回路のラッチ回路にロード
し、(b)書込みを指示するセンスアンプ回路を識別
し、記憶回路に記憶させ、(c)書込み動作を行い、
(d)ロードされた書込みデータにより書込みが指示さ
れているセンスアンプ回路に対して、記憶回路の記憶内
容に基づいてデータをリセットし、(e)書込み動作後
の書込みベリファイ読出し動作を行い、(f)1ページ
分のセンスアンプ回路のデータが全て書込み完了状態に
なったか否かを判定し、完了の場合には書込み動作を終
了し、未完了の場合には(c)のステップに移行するも
のである。
【0125】(11)本発明による半導体記憶装置は
(1)に記載の半導体記憶装置において、前記メモリセ
ルは、複数のデータ線に対応して設けられている複数の
メモリセルが同時に選択制御され、選択時には対応する
データ線の電荷を選択されたメモリセルの閾値に応じて
放電するあるいは放電しないように制御され、複数のメ
モリセルの放電電荷の経路が共通に接続されているもの
である。
【0126】(12)本発明による半導体記憶装置は、
複数本ずつの互いに交差するデータ線とワード線、及び
これらのデータ線とワード線の交差部に配置された電気
的書き換え可能な不揮発性メモリセルを有するメモリセ
ルアレイと、前記データ線に接続され、前記メモリセル
アレイからの読出しデータをセンスノードを介して読出
してラッチする機能及びメモリセルアレイへの書込みデ
ータをロードしてラッチする機能を有する複数のセンス
アンプ回路と、前記センスアンプ回路にロードされる書
込みデータを記憶する記憶回路と、ワード線により選択
されるページに対する書込みを複数回に分割して分割書
込みを行なう場合に、n(nは2以上の整数)回目の分
割書込みに当たって、(n−1)回目までの分割書込み
でロードデータにより書込みを行なうように指示された
センスアンプ回路を記憶回路の記憶内容に基づいて前記
ロードデータの通りリセットする回路とを具備するもの
である。
【0127】(13)本発明による半導体記憶装置は
(12)に記載の半導体記憶装置において、n回目の分
割書込みに当たって、n回目の分割書込みのデータをセ
ンスアンプ回路にロードする前、またはロードした後
に、センスアンプ回路の論理が通常の読出し動作とは反
転する逆読出し動作を行うものである。
【0128】(14)本発明による半導体記憶装置は
(12)に記載の半導体記憶装置において、n回目の分
割書込みのデータをセンスアンプ回路にロードする前、
または後に、前記センスアンプ回路を記憶回路の記憶内
容に基づいてリセットし、その後、書込み動作を行なう
前に書込みベリファイ読出し動作を行なうものである。
【0129】(15)本発明による半導体記憶装置は、
複数本ずつの互いに交差するデータ線とワード線、及び
これらのデータ線とワード線の交差部に配置された電気
的書き換え可能な不揮発性メモリセルを有するメモリセ
ルアレイと、前記データ線に接続され、前記メモリセル
アレイからの読出しデータをセンスノードを介して読出
してラッチする機能及びメモリセルアレイへの書込みデ
ータをロードしてラッチする機能を有する複数のセンス
アンプ回路と、前記センスアンプ回路にロードされる書
込みデータを記憶する記憶回路とを具備し、第1の書込
みパスの判定が得られるまで、書込み動作および書込み
ベリファイ読出し動作のサイクルを行い、第1の書込み
パスの判定後に、ロードデータにより書込みが指示され
ているセンスアンプ回路では、記憶回路の記憶内容に基
づいてロードデータの通りセンスアンプ回路のデータが
リセットされ、再度書込みベリファイ読出し動作を行う
ものである。
【0130】(16)本発明による半導体記憶装置は
(15)に記載の半導体記憶装置において、前記第1の
書込みパスの判定が得られるまで行われる書込み動作お
よび書込みベリファイ読出し動作のサイクルでは、サイ
クル毎に書込み電圧が段階的に高くなるステップアップ
書込み方式で書込みが行われるものである。
【0131】(17)本発明による半導体記憶装置は
(16)に記載の半導体記憶装置において、再度書込み
ベリファイ読出し動作を行った結果、書込み不十分と判
定されたメモリセルに対しては追加書込み動作を行い、
その際の書込み電圧は、ステップアップ書込み方式のス
タート電圧に戻すように制御されるものである。
【0132】(18)本発明による半導体記憶装置は
(16)に記載の半導体記憶装置において、再度書込み
ベリファイ読出し動作を行った結果、書込み不十分と判
定されたメモリセルに対しては追加書込み動作を行い、
その際の書込み電圧は、ステップアップ書込み方式のス
タート電圧から1ステップ、または2ステップ分高い電
圧に戻すように制御されるものである。
【0133】(19)本発明による半導体記憶装置は複
数本ずつの互いに交差するデータ線とワード線、及びこ
れらのデータ線とワード線の交差部に配置された電気的
書き換え可能な不揮発性メモリセルを有するメモリセル
アレイと、前記データ線に接続され、前記メモリセルア
レイからの読出しデータをセンスノードを介して読出し
てラッチする機能及びメモリセルアレイへの書込みデー
タをロードしてラッチする機能を有する複数のセンスア
ンプ回路と、前記センスアンプ回路にロードされる書込
みデータを記憶する記憶回路と、この記憶回路に書込み
動作の間保持されたデータと、前記メモリセルアレイに
対する通常の読出し動作、または書込みベリファイ読出
し動作により前記センスノードに得られるデータとの論
理によって、誤書込みが行なわれたことを知らせるデー
タを前記センスアンプ回路に読み出させる誤書込み検知
回路とを具備するものである。
【0134】(20)本発明による半導体記憶装置は
(19)に記載の半導体記憶装置において、前記センス
アンプ回路は、相補的な第1 及び第2の記憶ノードを有
し、第2の記憶ノードが選択的にセンスノードを介して
データ線に接続されるラッチ回路を主体として構成さ
れ、前記記憶回路は、ゲートを書込みデータ記憶ノード
として前記ラッチ回路にロードされた書込みデータに対
応する電位をダイナミックに記憶するメモリMOSトラ
ンジスタと、このメモリMOSトランジスタの書込みデ
ータ記憶ノードと前記ラッチ回路の第1 及び第2の記憶
ノードのいずれか一方との間に設けられた書込み用MO
Sトランジスタとを備えて構成され、前記誤書込み検知
回路は、前記ラッチ回路の書込みデータがロードされる
第2の記憶ノードと接地端子との間で前記メモリMOS
トランジスタと直列接続され、書込み動作終了後にオン
駆動される誤書込みチェック用MOSトランジスタと、
前記センスノードの電位によりゲートが制御されるセン
ス用MOSトランジスタとから構成されているものであ
る。
【0135】(21)本発明による半導体記憶装置は
(20)に記載の半導体記憶装置において、前記記憶回
路のメモリMOSトランジスタは、NMOSトランジス
タであり、前記書込み用MOSトランジスタは前記ラッ
チ回路の第2の記憶ノードとメモリMOSトランジスタ
の書込みデータ記憶ノードとの間に設けられているもの
である。
【0136】(22)本発明による半導体記憶装置は
(20)に記載の半導体記憶装置において、前記記憶回
路のメモリMOSトランジスタは、PMOSトランジス
タであり、前記書込み用MOSトランジスタは前記ラッ
チ回路の第1の記憶ノードとメモリMOSトランジスタ
の書込みデータ記憶ノードとの間に設けられているもの
である。
【0137】(23)本発明による半導体記憶装置は
(22)に記載の半導体記憶装置において、前記記憶回
路は、ゲートが前記メモリMOSトランジスタとしての
PMOSトランジスタのゲートと共通の書込みデータ記
憶ノードとなり、前記ラッチ回路にロードされた初期の
書込みデータを記憶する第2のメモリMOSトランジス
タとしてのNMOSトランジスタをさらに有し、前記ラ
ッチ回路の第2の記憶ノードと接地端子との間で前記N
MOSトランジスタと直列接続され、書込みベリファイ
読出し動作前にリセット信号によりオン駆動されて前記
書込みデータ記憶ノードの電位に応じて前記ラッチ回路
に初期の書込みデータを再現するためのリセット用MO
Sトランジスタをさらに具備するものである。
【0138】(24)本発明による半導体記憶装置は
(19)に記載の半導体記憶装置において、ワード線に
より選択されるページに対する書込みを行う際に、(a)
前記センスアンプ回路のラッチ回路に書込みデータをロ
ードし、(b) 消去状態を保つことを指示するセンスアン
プ回路を識別して、記憶回路に記憶させ、(c) 書込み動
作を行い、(d) 書込み動作後の書込みベリファイ読出し
動作を行い、(e) 1ページ分の全てのセンスアンプ回路
のデータが書込み完了状態になったか否かを判定して、
完了の場合は書込み動作を終了し未完了の場合は再度書
込み動作及び書込みベリファイ読出し動作を繰り返し、
(f) 書込み動作終了後、前記記憶回路の記憶内容と前記
センスアンプ回路によるベリファイ読出しデータとの論
理により誤書込みがあったか否かを判定するものであ
る。
【0139】(25)本発明による半導体記憶装置は
(19)に記載の半導体記憶装置において、前記センス
アンプ回路に誤書込みが行われたことを知らせるデータ
が読み出されたことを検出すると、フラグを立てる回路
をさらに具備するものである。
【0140】(26)本発明による半導体記憶装置は
(19)に記載の半導体記憶装置において、前記センス
アンプ回路は、相補的な第1及び第2の記憶ノードを有
し、第2の記憶ノードが選択的にセンスノードを介して
データ線に接続されるラッチ回路を主体として構成さ
れ、前記記憶回路は、前記ラッチ回路の第1の記憶ノー
ドにドレインが接続され、そのゲートには書込みデータ
ラッチ信号が入力し、そのソースは書込みデータ記憶ノ
ードに接続された第1のNMOSトランジスタと、前記
ラッチ回路の第2の記憶ノードにドレインが接続され、
そのゲートは書込みデータ記憶ノードに接続された第2
のNMOSトランジスタとを具備し、前記誤書込み検知
回路は第2のNMOSトランジスタのソースにドレイン
が接続され、そのゲートはリセット信号が入力され、そ
のソースは接地電位に接続された第3のNMOSトラン
ジスタからなるものである。
【0141】(27)本発明による半導体記憶装置は
(26)に記載の半導体記憶装置において、前記誤書込
み検知回路は、通常の読出し動作により、書込み動作の
終了したメモリセルアレイから読出したデータが前記セ
ンスノードを通じてセンスアンプ回路にラッチされた
後、メモリセルに書込みが行われていることを示すデー
タがラッチされたセンスアンプ回路のうち、ロードデー
タにより書込みが指示されていたセンスアンプ回路のデ
ータを記憶回路の記憶結果に基づいてリセットすること
で、前記メモリセルアレイに誤書込みが行われているこ
とを知らせるデータを前記センスアンプ回路に読み出す
ものである。
【0142】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る半導体記憶装置の実施形態を説明する。
【0143】(第1実施形態)図1は、本発明の半導体
記憶装置の第1の実施形態に係るページ書込み/読出し
機能、分割書込み機能を有する一括消去可能なNAND
型セル型EEPROMの全体構成を示す。
【0144】このEEPROMは、複数のNAND型メ
モリセルがマトリクス状に配設され、縦方向にデータ線
としてのビット線BLが多数本、横方向にワード線WL
が多数本配列されているメモリセルアレイ11と、外部
から入力されたアドレスに基いて上記メモリセルアレイ
11のワード線を選択駆動するロウデコーダ12と、上
記メモリセルアレイ11のビット線に接続されているビ
ット線制御回路(センスアンプ回路および書込みデータ
ラッチ回路)13と、このビット線制御回路13に接続
されているカラムゲート(カラム選択スイッチ)15
と、外部から入力されたアドレスに基き上記カラムゲー
ト15を制御し、対応するビット線およびセンス回路を
選択するカラムデコーダ14と、カラムゲート15に接
続されているデータ入/出力(I/O)バッファ18
と、書込み動作や消去動作に必要な高電圧を供給するた
めの昇圧回路16と、チップ内部を制御するとともに外
部とのインターフェースをとるための制御回路17とを
具備している。
【0145】ロウデコーダ12は、データの書込み時、
消去時およびデータの読出し時にそれぞれアドレス信号
に基づいて複数のワード線WLを選択駆動するものであ
り、そのワード線ドライバには、所要の電圧が供給され
る。
【0146】また、ビット線制御回路13は、データの
書込み、消去、データの読出しに際して、ビット線BL
に対して所要の電圧をそれぞれ選択的に供給するビット
線ドライバが設けられている。
【0147】制御回路17には、NAND型メモリセル
に対する消去/消去ベリファイ/書込み/書込みベリフ
ァイ/読出し動作などを制御するためのシーケンス制御
手段(例えばプログラマブルロジックアレイ)が含まれ
ている。
【0148】図2は、図1のEEPROMにおけるセン
スアンプ回路周りのコア回路の一例を示している。図2
において、10は図1中のメモリセルアレイ11内のN
AND型メモリセル、S/Aは図1中のビット線制御回
路13内のセンスアンプ回路、20は各センスアンプ回
路S/Aに対応して付加接続された書込みデータ記憶用
のダイナミックラッチ形の記憶回路、21は記憶回路2
0の記憶内容に基づいてロードデータの通り、各センス
アンプ回路S/Aのデータをリセットするリセット回路
である。
【0149】なお、LOAD、SBL 、DCB 、BLSHF 、φlatc
h1、φlatch2はセンスアンプ回路S/Aに供給される制
御信号である。φload、RESET はそれぞれ本発明で付加
された記憶回路20、リセット回路21に供給される制
御信号であり、Nprogは記憶回路20の書込みデータ記
憶ノードである。
【0150】NAND型メモリセル10は、図41に示
した従来例のNAND型メモリセル10と同じである。
即ち、このNAND型メモリセル10は、浮遊ゲートと
制御ゲートを有するNチャネルのMOSFETからなる
複数個のセルトランジスタCell〜Cell15が直列に接
続され、一端側のドレインが選択ゲート用のNMOSト
ランジスタを介してビット線BLに、他端側のソースが
選択ゲート用のNMOSトランジスタを介して共通ソー
ス線に接続されている。上記各トランジスタは同一のウ
ェル上に形成されており、メモリセルCell〜Cell15
の制御電極は行方向に連続的に配設されたワード線WL
〜WL15に接続されており、ビット線側の選択トラ
ンジスタの制御電極は選択ゲート線SSLに、ソース線
側の選択トランジスタの制御電極は選択ゲート線GSL
に接続されている。
【0151】センスアンプ回路S/Aは、図39を参照
して前述した従来例のセンスアンプ回路S/Aと同じで
ある。即ち、このセンスアンプ回路S/Aは、ビット線
BLに直列に挿入され、ゲートに制御電圧BLSHF が与え
られるビット線電位クランプ用のNチャネルトランジス
タM1と、トランジスタM1の一端のビット線電位セン
スノードNsense をプリチャージ制御信号LOADに基づい
て所定期間に充電するための定電流源用のPチャネルト
ランジスタM2と、センスノードNsense に読み出され
たメモリセルデータをラッチするラッチ回路LTと、セ
ンスノードNsense の電荷をディスチャージ制御信号DC
B に基づいて所定期間に放電するためのNチャネルトラ
ンジスタM3と、センスノードNsense とラッチ回路L
Tの第2の記憶ノードQとの間に挿入され、制御信号SB
L によりゲート駆動されるセンスアンプ回路リセット用
およびトランスファーゲート用のNMOSトランジスタ
M4と、ラッチ回路LTの第1の記憶ノード/Qと接地
ノードとの間に接続され、ゲートに所定期間印加される
第1のデータラッチ制御信号φlatch1によりオン状態に
制御されるラッチ回路強制反転制御用のNMOSトラン
ジスタM5と、ラッチ回路LTの第1の記憶ノード/Q
と接地ノードとの間でNMOSトランジスタM5に直列
に接続され、ゲートがセンスノードNsense に接続され
たセンス用のNMOSトランジスタM7と、ラッチ回路
LTの第2の記憶ノードQと接地ノードとの間でNMO
SトランジスタM7に直列に接続され、ゲートに所定期
間印加される第2のデータラッチ制御信号(逆読出し動
作ラッチ制御信号)φlatch2によりオン状態に制御され
る逆読出し動作ラッチ制御用のNMOSトランジスタM
6とを具備する。
【0152】ラッチ回路LTは、2個のCMOSインバ
ータ回路IV1、IV2の互いの入力ノードと出力ノー
ドが交差接続された(逆並列接続された)フリップフロ
ップ回路からなる。
【0153】この場合、第1のCMOSインバータ回路
IV1の入力ノード(第1の記憶ノード/Q)は、強制
反転入力ノードである。また、第2のCMOSインバー
タ回路IV2の入力ノード(第2の記憶ノードQ)はデ
ータバスを介して入/出力回路I/Oが接続されてお
り、リセットノードである。
【0154】記憶回路20は、ラッチ回路LTの第1の
ノード/Qにドレインが接続され、そのゲートには書込
みデータラッチ信号φloadが入力し、そのソースは書込
みデータ記憶ノードNprogに接続された第1のNMOS
トランジスタM8と、ラッチ回路LTの第2のノードQ
にドレインが接続され、そのゲートは書込みデータ記憶
ノードNprogに接続された第2のNMOSトランジスタ
M9とを具備し、リセット回路21は、第2のNMOS
トランジスタM9のソースにドレインが接続され、その
ゲートはリセット信号RESET が入力され、そのソースは
接地電位に接続された第3のNMOSトランジスタM1
0を具備する。
【0155】図3は、図2中のNAND型メモリセルの
書込み動作および書込みベリファイ読出し動作に関する
シーケンス制御手段による制御の基本的な流れを示すフ
ローチャートである。
【0156】このシーケンス制御手段は、センスアンプ
回路S/Aに対する書込み動作、書込み動作後のベリフ
ァイ読出し動作を行う際に、以下の各ステップ(S1〜
S6)で順次制御する。
【0157】ステップS1で、書込みを開始するために
書込みデータをセンスアンプ回路S/Aのラッチ回路L
Tにロードする。
【0158】ステップS2で、書込みを指示するセンス
アンプ回路S/Aを識別し、識別したセンスアンプ回路
S/Aに対応する記憶回路20に識別結果を記憶させ
る。
【0159】ステップS3で、書込み動作を行う。
【0160】ステップS4で、書込みが指示されていた
センスアンプ回路S/Aを記憶回路20の記憶内容に基
づいてラッチ回路LTにロードされた書込みデータの通
り、リセットする。
【0161】ステップS5で、書込み動作後の書込みベ
リファイ読出し動作を行う。
【0162】ステップS6で、1ページ分の全てのセン
スアンプ回路S/Aのデータが書込み完了状態になった
か否かを判定し、全て完了の場合には終了し、未完了の
場合にはステップS3に戻り、書込み動作を繰返す。
【0163】図4は、図2中のNAND型メモリセル1
0の書込み動作および書込みベリファイ読出し動作のタ
イミングチャートを示している。
【0164】以下、図3および図4を参照しながら、N
AND型メモリセルの書込み動作および書込みベリファ
イ読出し動作およびその制御方法を説明する。
【0165】最初に、チップ外部から書込みを指示する
コマンドが入力されると、書込みを開始(センスノード
Nsense をリセット)するために、ビット線接地用の制
御信号DCB がVccとなり、センスノードNsense が接地
される。その後、書込みデータのセンスアンプ回路への
ロードの前に、プリチャージ制御信号LOADがVssに、デ
ータラッチ制御信号φlatch1がVccになり、センスアン
プ回路のデータがプリセットされる。即ち、1ページ分
の全てのセンスアンプ回路では、ラッチ回路LTのノー
ドQがVccに、ノード/QがVssにセットされる。
【0166】次に、入出力回路I/Oから書込みデータ
がロードされ、各センスアンプ回路のラッチ回路LTに
書込みデータがラッチされ、ノードQ、/Qはロードデ
ータに応じてVcc、Vssの一方に設定される。この際、
メモリセルに書込みを行なうセンスアンプ回路ではノー
ドQがVssとなり、書込みを行なわないセンスアンプ回
路ではノードQがVccとなる。(ステップS1) 次に、書込みを指示するセンスアンプ回路を識別するた
めに、書込みデータラッチ信号φloadがVccもしくはV
cc+αとなり、書込みを指示するセンスアンプ回路のみ
書込みデータ記憶ノードNprogがVccもしくはVcc−V
thに充電される。これにより書込みを行なうセンスアン
プ回路を識別することができる。なお、VthはNMOS
トランジスタM8の閾値電圧である。(ステップS2) 次に、従来のセンスアンプ回路S/Aの動作と同様に、
ラッチ回路LTにラッチされたデータに基づき、ビット
線の充電が始まる。即ち、書込みを行なうビット線はV
ssの接地状態を保ち、書込みを行なわないビット線はV
ccに充電される。ワード線が選択され、例えばワード線
WLに関して書込みが行われる場合、このワード線W
が書込み電圧Vpgm (20V程度)に上がり、その
他のワード線は電圧Vpass(10V程度)になる。この
動作によってメモリセルCellへの書込みが行われる。
(ステップS3) 書込み動作終了後、書込みベリファイ読出し動作が開始
されるが、まず、最初のロードデータで書込みを行なう
ように指示されたセンスアンプ回路のリセットを行な
う。即ち、書込みを行なうセンスアンプ回路に対応する
書込みデータ記憶ノードNprogはVccもしくはVcc−V
thであるので、リセット信号RESET をVccにすると、書
込みを行なうセンスアンプ回路のラッチ回路LTのノー
ドQはVss、ノード/QはVccになる。この結果、その
前の書込みサイクルで書込みが十分行われたと判定さ
れ、ノードQがVcc、ノード/QがVssになっているセ
ンスアンプ回路のラッチ回路LTは反転し、リセットさ
れる。(ステップS4) 従って、最初のロードデータにより書込みを行なうよう
に指示されていたセンスアンプ回路では、毎回の書込み
ベリファイ読出し動作でベリファイ電位(参照電圧)と
閾値電圧との比較により、書込みが十分行われたか否か
の判定が行われる。(ステップS5) その他の書込みベリファイ読出し動作は従来のセンスア
ンプ回路S/Aの動作と同様である。即ち、書込みを行
なったワード線WLはベリファイ電位Vref(0.5
V程度)になり、その他のワード線は読出し電圧Vread
(4.5V程度)になる。
【0167】この際、負荷トランジスタM2のゲートに
印加される制御信号LOADを1.8V程度に制御し、負荷
電流をメモリセル電流とバランスさせることにより読出
しを行なっている。例えば、消去されたメモリセルのセ
ル電流は最悪でも2μA程度であるので、この場合は、
負荷トランジスタの電流は1.5μA程度になるように
セル電流に合わせて設定される。
【0168】従って、書込みが行われたメモリセル、即
ち、その閾値電圧がベリファイ電位(参照電位)Vref
(0.5V程度)よりも高いメモリセルでは、セル電流
を流さないのでビット線の電位は上昇する。
【0169】この際、ビット線をVccまで充電すると読
出し時間が長くなるので、高耐圧MOSトランジスタM
1のゲート信号BLSHF を例えば1.8Vにクランプさせ
ている。これにより、ビット線の電位が例えば、0.9
Vまで上昇すると、トランジスタM1がカットオフ状態
となり、センスノードNsense がVccとなる。
【0170】次に、センスノードNsense がVccになっ
たのを見計らって制御信号φlatch1がVccになる。この
時、センスノードNsense がVccの場合、即ち、閾値電
圧がベリファイ電位Vref よりも高いと判断されたセル
のデータが読み出された場合、センスノードNsense は
Vccであるので、ノード/QはVss、ノードQはVccに
なる。
【0171】書込みを行なわないセンスアンプ回路で
は、ノードQは予めVccになっているので、1ページ分
の全てのセンスアンプ回路において、ノードQの電位が
Vcc(“1”)になった場合には書込みが終了する。
(ステップS6) しかし、書込みを指示するセンスアンプ回路において、
メモリセルへの書込みが不十分な場合には、センスノー
ドNsense がVssのままであるので、ラッチ回路LTの
反転は起らず、ノードQはVssを保つ。
【0172】従って、図2に示したようなコア回路を有
するEEPROMによれば、書込み動作後の書込みベリ
ファイ読出し動作の前に、記憶回路20の記憶内容に基
づいて書込みが指示されたセンスアンプ回路のデータを
ロードデータの通りにリセットさせることにより、その
後の書込みベリファイ読出し動作で書込み不十分と判定
されたメモリセルに対して追加書込みを行うことが可能
になる。
【0173】また、上述したような分割書込みを行うE
EPROMでは、ページの分割書込みを行なう際には、
記憶回路の記憶内容に基づいて書込みが指示されたセン
スアンプ回路のデータをロードデータの通りリセットさ
せることにより、既に書込みが行われたメモリセルに関
しても、その後の書込みベリファイ読出し動作で書込み
不十分と判定されたメモリセルに対しては追加書込みを
行うことが可能になる。
【0174】なお、図5に示す動作波形のように、書込
みベリファイ読出し動作の前に、最初のロードデータで
書込みを行なうように指示されたセンスアンプ回路のリ
セットを行なう際、書込みデータ記憶ノードNprogのデ
ータをリフレッシュしてもよい。
【0175】即ち、書込みを行なうセンスアンプ回路の
書込みデータ記憶ノードNprogはVccまたはVcc−Vth
であるので、リセット信号RESET をVccにすると、書込
みを行なうセンスアンプ回路のラッチ回路LTのノード
QはVss、ノード/QはVccになる。次に、書込みデー
タラッチ信号φloadをVccもしくはVcc+αにして、書
込みデータ記憶ノードNprogのデータをリフレッシュす
る。
【0176】上記リフレッシュの目的は、書込み動作時
間が長くなる場合、書込みデータ記憶ノードNprogの電
荷が接合のリーク電流やトランジスタのサブスレッショ
ルド電流等により放電し、書込みデータ記憶ノードNpr
ogがVccからVssへ向かい変化したり、あるいは、充電
され、VssからVccへ向かって変化することを防止する
ためである。
【0177】また、上記実施形態では、シーケンス制御
部をメモリと同一チップ上に形成しているが、本発明
は、メモリ外部から前記したように書込み制御を行う場
合にも適用可能である。
【0178】即ち、本発明に係る半導体記憶装置の書込
み制御方法は、前述した半導体記憶装置のメモリセルに
対する書込み動作のためにセンスアンプ回路S/Aに書
込みデータをロードする際に、書込みを指示するセンス
アンプ回路S/Aを識別し、識別結果を記憶回路に記憶
させるステップと、書込み動作後の書込みベリファイ読
出し動作の前に、記憶回路の記憶内容に基づいて書込み
が指示されているセンスアンプ回路S/Aに対してロー
ドデータの通りセンスアンプ回路S/Aのデータをリセ
ットするステップとを具備するものである。
【0179】次に、本実施形態で分割書込みを行う場合
の書込みベリファイ読出し動作を説明する。
【0180】図6、図7は、図2中のNAND型メモリ
セルの分割書込み動作および書込みベリファイ読出し動
作に関するシーケンス制御手段による制御の基本的な流
れを示すフローチャートである。
【0181】ステップS11で、書込みを開始するため
に、1回目の分割書込みデータをセンスアンプ回路S/
Aのラッチ回路LTにロードする。
【0182】ステップS12で、書込みを指示するセン
スアンプ回路S/Aを識別し、識別したセンスアンプ回
路S/Aに対応する記憶回路20に識別結果を記憶させ
る。
【0183】ステップS13で、1回目の分割書込み動
作を行う。
【0184】ステップS14で、書込みが指示されてい
たセンスアンプ回路S/Aに対して、記憶回路20の記
憶内容に基づいてロードされた書込みデータの通りデー
タをリセットする。
【0185】ステップS15で、書込み動作後の書込み
ベリファイ読出し動作を行う。
【0186】ステップS16で、1ページ分の全てのセ
ンスアンプ回路S/Aのデータが書込み完了状態になっ
たか否かを判定し、全て完了の場合には1回目の分割書
込み動作を終了し、未完了の場合にはステップS13に
戻り、分割書込み動作を続ける。
【0187】ステップS17で、逆読出し動作を行う。
通常の読出し動作はφlatch1がVccになるのに対し、逆
読出し動作はφlatch2がVccになる点が異なるだけで、
他は通常の読出し動作とほぼ同じである。なお、この時
のワード線の電圧は書込みベリファイ読出し動作時と同
じVref でよく、また、メモリセルのデータが“1”で
あるか、“0”であるかを読み出すことが可能なVref
未満の通常の読出し電圧(例えばVss)であってもよ
い。
【0188】ステップS18で、n(n≧2)回目の分
割書込み動作を開始するために、n回目の分割書込みデ
ータをセンスアンプ回路S/Aのラッチ回路LTにロー
ドする。
【0189】ステップS19で、書込みを指示するセン
スアンプ回路S/Aを識別し、識別したセンスアンプ回
路S/Aに対応する記憶回路20に識別結果を記憶させ
る。
【0190】ステップS20で、書込みを指示されたセ
ンスアンプ回路のデータをプリセットする。
【0191】ステップS21で、n(n≧2)回目の分
割書込みデータをセンスアンプ回路S/Aのラッチ回路
LTに再度ロードする。
【0192】ステップS22で、n回目の分割書込み動
作を行う。
【0193】ステップS23で、記憶回路20の記憶内
容に基づいて書込みが指示されたセスアンプ回路S/A
に対してn回目までのロードデータ(Σ(LOAD Data )
)(i=1〜N)の通りデータをリセットする。
【0194】ステップS24で、書込み動作後の書込み
ベリファイ読出し動作を行う。
【0195】ステップS25で、1ページ分の全てのセ
ンスアンプ回路S/Aのデータが書込み完了状態になっ
たか否かを判定し、未完了の場合にはステップS22に
戻り、完了の場合にはステップS26で全部の分割書込
み動作が終了したか否か判定する。未完了の場合は、ス
テップS27でnをインクリメントしてステップS17
に戻り、完了の場合は動作終了する。
【0196】図8は図6、図7に示したフローチャート
に対応するNAND型EEPROMの分割書込み時の逆
読出し動作、書込み動作および書込みベリファイ読出し
動作のタイミングチャートを示している。
【0197】最初に、分割書込み動作の前に逆読出し動
作を行なうのであるが、逆読出し動作は、第1回目の分
割書込み時に行なってもよいが、第2回目以降は必ず分
割書込み動作の前に行なう。
【0198】まず、ビット線接地用制御信号DCB がVcc
となり、センスノードNsense が接地される。その後、
逆読出し動作の前にセンスアンプ回路のデータが、LOAD
がVssに、φlatch1がVccになり、プリセットされる。
即ち、全ての1ページ分のセンスアンプ回路のラッチ回
路LTでは、ノードQがVcc、ノード/QがVssにセッ
トされる。
【0199】次に、逆読出し動作を行なうのであるが、
これは一部を除いては書込みベリファイ読出し動作と同
様である。即ち、分割書込みを行なっているワード線W
は、ベリファイ電位Vref (0.5V程度)にな
り、その他のワード線は、読出し電圧Vread(4.5V
程度)になる。この際、負荷トランジスタM2の制御信
号LOADは1.8V程度に制御して負荷電流をメモリセル
電流とバランスさせることにより、読出し動作を行なっ
ている。例えば、消去されたメモリセルのセル電流は最
悪でも、2μA程度であるので、この場合は、負荷トラ
ンジスタの電流は1.5μA程度になるようにセル電流
に合わせて設定される。
【0200】従って、書込み動作が行われたメモリセ
ル、即ち、その閾値電圧がベリファイ電位(参照電位)
Vref (0.5V程度)よりも高いメモリセルでは、セ
ル電流を流さないので、ビット線の電位は上昇する。こ
の際、ビット線BLをVccまで充電すると、読出し時間
が長くなるので、高耐圧MOSトランジスタM1の制御
信号BLSHF を例えば、1.8Vにクランプさせている。
これにより、ビット線BLの電位が、例えば、0.9V
まで上昇すると、トランジスタM1がカットオフ状態と
なり、センスノードNsense がVccとなる。
【0201】次に、センスノードNsense がVccになっ
たのを見計らってφlatch2がVccとなる。通常の読出し
動作とは異なり、φlatch1の代わりにφlatch2がVccと
なる点が逆読出し動作の特徴である。
【0202】この時、センスノードNsense がVccの場
合、即ち、その閾値電圧がVref よりも高いと判断され
たセルが読み出された場合、センスノードNsense はV
ccであるので、ノードQはVssに、ノード/QはVccに
なる。なお、逆読出し動作の際には、ワード線WL
電位は、ベリファイ電圧Vref の代わりに通常の読出し
電圧Vss等にしても本発明は有効である。
【0203】その後、ビット線をリセットした後、入出
力回路I/Oから、分割書込みの次の回の書込みデータ
がロードされ、各センスアンプ回路のラッチ回路内にデ
ータがラッチされ、ノードQ、/Qはデータに応じてV
cc、Vssの一方に設定される。この際、メモリセルに書
込みを行なうセンスアンプ回路では、ノードQはVssと
なり、書込みを行なわないセンスアンプ回路では、ノー
ドQはVccとなる。また、分割書込み時には、分割書込
みを行なうセンスアンプ回路のみへデータロードが行わ
れる。
【0204】次に、書込みを指示するセンスアンプ回路
を識別するために、書込みデータラッチ信号φloadがV
ccもしくはVcc+αとなり、ノードNprogが書込みを指
示するセンスアンプ回路のみVccもしくはVcc−Vthに
充電される。これにより書込みを行なうセンスアンプ回
路を識別する。
【0205】この動作によって、分割書込みの前回まで
の書込み動作で、書込みを指示したセンスアンプ回路お
よび次回の書込み動作で書込みを指示するセンスアンプ
回路のノードQはVssとなる。
【0206】次に、このまま書込みを行なうと、分割書
込みの前回までの書込み動作で、書込みが行われたセン
スアンプ回路のノードQはVssとなっているので、書込
み動作が再度行われてしまい、過書込みの問題が生じ
る。この問題を回避するために、LOADがVssに、φlatc
h1がVccになり、センスアンプ回路のデータがプリセッ
トされる。
【0207】その後、次回の分割書込みのデータが入出
力回路I/Oからセンスアンプ回路内に再度ロードさ
れ、次に、従来のセンスアンプ回路S/Aの動作と同様
にラッチ回路LTにラッチされたデータに基づいてビッ
ト線の充電が始まる。
【0208】書込み動作終了後、書込みベリファイ読出
し動作が開始されるが、まず、前回までの分割書込み動
作で書込みを行なうよう指示されたセンスアンプ回路お
よび次回(今回)の分割書込みのロードデータで書込み
を行なうように指示されたセンスアンプ回路のリセット
を行なう。即ち、前回までまたは次回の分割書込みの
際、書込みを行なうように指示されたセンスアンプ回路
のノードNprogはVccもしくはVcc−Vthであるから、
リセット信号RESET をVccにすると、書込みを行なうセ
ンスアンプ回路のラッチ回路LTのノードQはVss、ノ
ード/QはVccになる。
【0209】この結果、その前の分割書込みあるいは書
込みサイクルで書込みが十分行われたと判定され、ノー
ドQがVcc、ノード/QがVssになっているセンスアン
プ回路のラッチ回路LTは反転し、リセットされる。
【0210】従って、前回までの分割書込み動作で書込
みを行なうように指示したセンスアンプ回路および次回
の分割書込みにおける最初のロードデータで書込みを行
なうように指示されたセンスアンプ回路では、毎回の書
込みベリファイで書込みベリファイ電位と閾値電圧との
比較により、書込み判定が行われる。この結果、書込み
動作後のメモリセルの閾値電圧の分布は、図9に示した
ように、ベリファイ電位(参照電位)Vref 以下の閾値
電圧分布は無くなり、書込み動作後のデータの信頼性は
高くなる。
【0211】図10(a)、(b)はそれぞれ従来の書
込みベリファイ、本発明の書込みベリファイ後の閾値分
布の実測値である。測定は64MビットのNAND型E
EPROMについて行い、Vref は1Vに設定される。
図10(a)に示すように、従来の書込みベリファイ後
はVref 以下の閾値電圧分布(distribution foot )が
生じてしまうが、本発明では図10(b)に示すよう
に、閾値電圧分布は1.1Vから1.9Vの間に入る。
【0212】また、分割書込みの際に、最初に(分割)
書込みデータを入出力回路I/Oからロードし、次に、
逆読出し動作を行い、その後、前回までの分割書込み動
作で書込みを行なうように指示したセンスアンプ回路お
よび次回の分割書込みのロードデータで書込みを行なう
ように指示するセンスアンプ回路のノードNprogにVcc
をラッチさせた場合でも本発明は有効である。この場合
の分割書込み時のタイミングチャートを図11に示す。
【0213】最初に、チップ外部から書込みを指示する
コマンドもしくは分割書込みを指示するコマンドが入力
されると、書込みが開始される。ビット線をリセットす
るために、ビット線接地用制御信号DCB がVccとなり、
ビット線が接地される。その後、書込みデータのセンス
アンプ回路へのロードの前に、LOADがVssに、φlatch1
がVccになり、センスアンプ回路のデータがプリセット
される。即ち、全ての1ページ分のセンスアンプ回路の
ラッチ回路LTでは、ノードQがVccに、ノード/Qが
Vssにセットされる。
【0214】次に、入出力回路I/Oから、書込みデー
タがロードされ、各センスアンプ回路のラッチ回路内に
データがラッチされ、ノードQ、/Qはデータに応じて
Vcc、Vssの一方に設定される。この際、メモリセルに
書込みを行なうセンスアンプ回路ではノードQはVssと
なり、書込みを行なわないセンスアンプ回路ではノード
QはVccとなる。
【0215】次に、前回までの分割書込み動作で書き込
まれたメモリセルのデータの逆読出し動作を行なう。ま
ず、ビット線接地用制御信号DCB がVccとなり、センス
ノードが接地される。しかし、一部のセンスアンプ回路
には、次回の分割書込みのデータが入力されているの
で、プリセットはされない。
【0216】次に、逆読出し動作を行なう。即ち、分割
書込みを行なっているワード線WLはベリファイ電位
Vref (0.5V程度)になり、その他のワード線は読
出し電圧Vread(4.5V程度)になる。この際、負荷
トランジスタM2の制御信号LOADを1.8V程度に制御
して負荷電流をメモリセル電流とバランスさせることに
より、読出しを行なっている。
【0217】例えば、消去されたメモリセルのセル電流
は最悪でも2μA程度であるので、この場合は、負荷ト
ランジスタの電流は1.5μA程度になるようにセル電
流に合わせて設定される。従って、書込みが行われたメ
モリセル、即ち、その閾値電圧がベリファイ電位(参照
電位)Vref (0.5V程度)よりも高いメモリセルで
は、セル電流を流さないのでビット線の電位は上昇す
る。
【0218】この際、ビット線BLをVccまで充電する
と、読出し時間が長くなるので、高耐圧MOSトランジ
スタM1の制御信号BLSHF を例えば1.8Vにクランプ
させている。これにより、ビット線BLの電位が例えば
0.9Vまで上昇すると、トランジスタM1がカットオ
フ状態となり、センスノードNsense がVccとなる。
【0219】次に、センスノードNsense がVccになっ
たのを見計らってφlatch2がVccとなる。通常の読出し
動作とは異なり、φlatch1の代わりにφlatch2がVccと
なる点が逆読出し動作の特徴である。
【0220】この時、センスノードNsense がVccの場
合、即ち、その閾値電圧がVref よりも高いと判断され
たセルが読み出された場合、センスノードNsense はV
ccであるから、ノードQはVssに、ノード/QはVccに
なる。この際、一部のセンスアンプ回路には、次回の分
割書込みデータが入力されているが、この逆読出し動作
では、前回までの分割書込みで既に書込みが行われ、そ
の閾値電圧がVref よりも高いと判断されたセルのセン
スアンプ回路のノードQはVssに、ノード/QはVccに
なるだけなので、次回の分割書込みデータは破壊されず
に、一部のセンスアンプ回路内に保存される。なお、逆
読出し動作の際には、ワード線WLの電位をベリファ
イ電圧Vref の代わりに通常の読出し電圧Vss等にして
も本発明は有効である。
【0221】次に、書き込みを指示するセンスアンプ回
路を識別するために、書込みデータラッチ信号φloadが
VccもしくはVcc+αとなり、ノードNprogが書込みを
行なうセンスアンプ回路のみVccもしくはVcc−Vthに
充電される。これにより書込みを指示するセンスアンプ
回路を識別することができる。
【0222】次に、このまま書込みを行なうと、分割書
込みの前回までの書込み動作で、書込みが行われたセン
スアンプ回路のノードQはVssとなっているので、再度
書込みが行われてしまい、過書込みの問題が生じる。こ
の問題を回避するために、前述したように、センスアン
プ回路をプリセット後、次回の分割書込みのデータをセ
ンスアンプ回路内に入出力回路I/Oから再度、ロード
してもよいが、その代わりに書込みベリファイ読出しを
行なって前回までの書込み動作で書込みを行なうように
指示されたセンスアンプ回路のラッチ回路を反転させて
もよい。
【0223】次に、従来のセンスアンプ回路S/Aの動
作と同様にラッチ回路LTにラッチされたデータに基づ
いてビット線BLの充電が始まる。書込み動作終了後、
書込みベリファイ読出し動作が開始されるが、まず、前
回までの分割書込み動作で書込みを行なうように指示さ
れたセンスアンプ回路および次回の分割書込みのロード
データで書込みを行なうように指示されたセンスアンプ
回路のリセットを行なう。
【0224】即ち、前回まで、または次回の分割書込み
の際に、書込みが指示された、または指示するセンスア
ンプ回路のノードNprogはVccもしくはVcc−Vthであ
るので、リセット信号RESET をVccにすると、書込みを
指示した、または指示するセンスアンプ回路のラッチ回
路LTのノードQはVssに、ノード/QはVccになる。
【0225】この結果、その前までの分割書込みあるい
は書込みサイクルで書込みが十分行われたと判定され、
ノードQがVccに、ノード/QがVssになっているセン
スアンプ回路のラッチ回路LTは反転し、リセットされ
る。
【0226】従って、前回までの分割書込みで書込みを
行なうように指示したセンスアンプ回路および次回の分
割書込みの最初のロードデータで書込みを行なうように
指示されたセンスアンプ回路では、毎回の書込みベリフ
ァイ読出し動作でベリファイ電位と閾値電圧との比較に
より、書込み判定が行われる。
【0227】図6、図7の変形例を次に説明する。
【0228】図6のステップS17で示されるように、
分割書込みデータをセンスアンプ回路にロードする前、
またはロードした後に、前述したような逆読出し動作を
行う代わりに、前回までの分割書込みで書込みを行うよ
うに指示したセンスアンプ回路のデータをリセット信号
RESET をVccにすることでリセットさせても同様に有効
である。この場合は、逆読出し動作を行う場合に比べ、
誤読出しのおそれがないため、分割書込みの前回までの
書込みで、書込み指示したセンスアンプ回路のノードQ
を確実、かつ高速にVssに設定することができる。
【0229】即ち、図6のステップS17の逆読出しの
代わりに、前回までの分割書込みにおいてロードされた
書込みデータの通りロードデータによるセンスアンプ回
路のラッチ回路のリセットを行ってもよい。これを図1
2に示す。すなわち、ステップS16の判定で、1ペー
ジ分の全てのセンスアンプ回路S/Aのデータが書込み
完了状態になったことが検出された場合、ステップS1
7Aで前回までのロードデータにより書込みを指示され
たセンスアンプ回路をリセットする。この後の処理は図
7と同じである。
【0230】図13は図7の変形例であり、図7のステ
ップS20、S21の代わりに、書込みベリファイ読出
し動作を行う(ステップS28)ものである。この場
合、前半部分は図6でもよいし、図12でもよい。
【0231】図14は図13の変形例であり、図13の
ステップS23(センスアンプのリセット)を省略した
ものである。この場合、前半部分はステップS14を省
略した上で、その他は図12と同様に制御するか、ステ
ップS17でワード線の電圧をベリファイ電圧未満の通
常の読出し電圧として読出しを行えばよい。
【0232】即ち、上記したような分割書込みが可能な
本発明に係る半導体記憶装置の書込み制御方法は、前述
したように分割書込みが可能な半導体記憶装置における
ワード線に関して同時に選択されるメモリセルに対する
書込みを複数のバイト単位で分割して書込みを行なう分
割書込みに際して、センスアンプ回路S/Aに書込みデ
ータをロードする際に、書込みを指示するセンスアンプ
回路S/Aのみを識別し、識別結果を記憶回路に記憶さ
せるステップと、分割書込み時における書込みベリファ
イ読出し動作の前に、記憶回路の記憶内容に基づいて前
回までの分割書込み動作で書込みを行なうように指示し
たセンスアンプ回路S/Aおよび次回の分割書込み動作
でロードデータにより書込みが指示されるセンスアンプ
回路S/Aに対してはロードデータの通りセンスアンプ
回路S/Aのデータをリセットするステップとを具備す
るものである。
【0233】次に、本発明を適用したNAND型EEP
ROMにおけるステップアップ書込み動作について図1
5、図16、図17を参照しながら説明する。
【0234】ステップアップ書込みは、書込み電圧Vpg
m を書込み動作/書込みベリファイ読出し動作サイクル
毎に段階的に上げていく手法である。この手法は、書込
み電圧を固定する方法と異なり、カップリング比が大き
く書き込まれ易いメモリセルは低い電圧で書込みを行
い、カップリング比が小さく書き込まれにくいメモリセ
ルは高い電圧で書込みを行なうものである。この結果、
書込み時間が短縮化され、また、書込み時にメモリセル
に加わる電界も書込み電圧を固定する方法と比較して低
く抑えられる。
【0235】最初に、チップ外部から書込みを指示する
コマンドが入力されると、書込みが開始される。書込み
データのセンスアンプ回路へのロード(図16のステッ
プS31)後、書込みを指示するセンスアンプ回路を識
別するために、書込みデータラッチ信号φloadがVccも
しくはVcc+αとなり、ノードNprogが書込みを指示す
るセンスアンプ回路のみVccもしくはVcc−Vthに充電
される。これにより書込みを指示するセンスアンプ回路
を識別する(ステップS32)。ここまでは、前述の図
4、図5で示した動作と同じである。
【0236】次に、従来のセンスアンプ回路S/Aの動
作と同様にラッチ回路LTにラッチされたデータに基づ
き、書込み動作/書込みベリファイ読出し動作のサイク
ルが繰り返されながら、書込み電圧が段階的に高くなる
(ステップS33〜S35)。
【0237】即ち、書込み電圧Vpgm は、最初は例えば
15Vから始まり、サイクルを繰り返す毎に0.5Vず
つ高くしていく。そして、例えば、17.5Vで書き込
んだ後のベリファイ読出し動作で、第1書込みベリファ
イ(第1回目の書込み)がパスとなる(ステップS3
6)。
【0238】次に、ロードデータで書込みを行なうよう
に指示されたセンスアンプ回路のリセットを行なう(ス
テップS37)。即ち、書込みを指示するセンスアンプ
回路のノードNprogはVccもしくはVcc−Vthであるの
で、リセット信号RESET をVccにすると、書込みを指示
するセンスアンプ回路のラッチ回路LTのノードQはV
ss、ノード/QはVccになる。
【0239】この結果、その前の書込みサイクルで書込
みが十分行われたと判定され、ノードQがVccに、ノー
ド/QがVssになっているセンスアンプ回路のラッチ回
路LTは反転し、リセットされる。従って、最初のロー
ドデータで書込みを行なうように指示されたセンスアン
プ回路では、この第1書込みベリファイパス後の書込み
ベリファイで再度ベリファイ電位と閾値電圧との比較に
より、書込み判定が行われる(ステップS39、S4
0)。
【0240】書込み再判定の結果、書込みが不十分と判
定されたメモリセルは、さらに書込みが行われる(ステ
ップS38)。この時、書込み電圧Vpgm は再び低い電
圧、例えば15Vから始める。これは、過書込みを避け
るためである。
【0241】即ち、低い書込み電圧、例えば15Vで一
旦書込みベリファイがパスしたメモリセルが、書込み再
判定の結果、書込みが不十分と判定され、さらに書込み
が行われる際に、書込み電圧を高く、例えば、17.5
Vにすると、このカップリング比の大きなメモリセルに
対しては、書込み電圧が高すぎ、過書込みとなってしま
うおそれがあるからである。
【0242】そして、例えば書込み電圧15.5Vで書
き込んだ後のベリファイ読出し動作において、第2書込
みベリファイ(第2回目の書込み)がパスとなった時点
(ステップS41)で書込み動作が終了する。
【0243】また、図18に示すように、書込み時間の
短縮化のために、第1書込みパス後の追加書込みの開始
電圧を、最初の書込み開始電圧よりも1ステップまたは
2ステップ高い電圧にしてもよい。
【0244】即ち、最初の書込み開始電圧が例えば15
Vの時、追加書込みの開始電圧はそれよりも2ステップ
分高い16Vにする。これは、最初の書込み動作でメモ
リセルの浮遊ゲートには電子が注入されているので、そ
れよりも1V程度高い電圧で追加書込みしても過書込み
とはならないためである。
【0245】なお、図16、図17のフローチャートは
ステップアップ書込みに限定されず、書込み電圧を一定
として書込み時間を等倍(書込みパルスの時間を2倍、
4倍、8倍、…)にしていく書込み時間等倍方式でも有
効である。
【0246】本発明のコア回路は図2に限定されず、図
19に示すように、書込みデータ記憶ノードNprogに記
憶データ保持用のキャパシタC1を付加した記憶回路2
0a、図20に示すように、書込みデータ記憶ノードN
progに記憶データラッチ用のフリップフロップ回路F/
Fを付加した記憶回路20bも適用可能である。
【0247】また、図2に示した記憶回路20、リセッ
ト回路21のNMOSトランジスタM8、M9、M10
に代えて、図21に示す記憶回路20c、リセット回路
21cのように、NMOSトランジスタM11とPMO
SトランジスタM12、M13を用いて構成し、リセッ
ト信号RESET の反転信号/RESET をPMOSトランジス
タM13のゲートに印加するように変更した場合にも本
発明は適用可能である。
【0248】このような構成の記憶回路20c、リセッ
ト回路21cを用いる場合には、最初のロードデータで
書込みを行なうように指示されたセンスアンプ回路で
は、毎回の書込みベリファイ読出しの前にはノード/Q
の電位をVccにリセットするように動作する。
【0249】上述したように本発明の第1実施形態によ
れば、ロードデータにより書込みを行なうことが指示さ
れたセンスアンプ回路では、書込みベリファイ読出しの
前にセンスアンプ回路のデータがリセットされるので、
一旦書込みパスしたメモリセルでも、その後の書込みベ
リファイ読出し動作で書込み不十分と判定されたメモリ
セルは追加書込みが行われるので、書込みデータの信頼
性の向上を図ることができる。
【0250】また、ページの分割書込みを行なう際に
は、既に書込みが行われたメモリセルに関しても、その
後の書込みベリファイ読出し動作で書込み不十分と判定
されたメモリセルに対しては追加書込みすることによ
り、信頼性の向上を図ることができる。
【0251】次に本発明の他の実施形態を説明する。以
下の実施形態で第1実施形態と対応する部分は同一参照
数字を付して詳細な説明は省略する。
【0252】(第2実施形態)図22は、この発明の第
2実施形態による、ページ書込み/読出し機能、分割書
込み機能を有する一括消去可能なNAND型EEPRO
Mの全体構成を示す。図22は図1に示す第1実施形態
のNAND型EEPROMと比べてビット線制御回路1
02が異なるだけで、他は同一である。すなわち、第2
実施形態のEEPROMは、NAND型セルユニットを
構成する複数のメモリセルがマトリクス状に配設され、
縦方向にデータ線として複数本のビット線BL、横方向
に複数本のワード線WLが配列されたメモリセルアレイ
11と、外部から入力されたアドレスに基いてメモリセ
ルアレイ11のワード線を選択駆動するロウデコーダ1
2と、メモリセルアレイ11のビット線BLに接続され
るビット線制御回路102と、このビット線制御回路1
02に接続されているカラムゲート15と、外部から入
力されたアドレスに基づきカラムゲート15を制御し、
対応するビット線およびセンスアンプ回路を選択するカ
ラムデコーダ14と、カラムゲート15に接続されるデ
ータ入出力(I/O)バッファ18と、書込み動作や消
去動作に必要な高電圧を供給するための昇圧回路16
と、メモリセルアレイ11へのデータ書込み、消去及び
読出しの制御信号を生成してチップ内部を制御するとと
もに外部とのインターフェースをとるための制御回路1
7とを有する。
【0253】ロウデコーダ12は、データの書込み時、
消去時およびデータの読出し時にそれぞれアドレス信号
に基づいて複数のワード線WLを選択駆動するものであ
り、そのワード線ドライバには、所要の電圧が供給され
る。ビット線制御回路102は、読出し時にビット線デ
ータをセンスする機能、書込み時に外部からロードされ
るデータを保持するデータラッチ機能、書込み及び消去
の際にビット線BLに対して所要の電圧をそれぞれ選択
的に供給する機能を有する。
【0254】制御回路17には、NAND型セルユニッ
トに対する消去/消去ベリファイ、書込み/書込みベリ
ファイ、及び読出し動作を制御するためのシーケンス制
御手段(例えばプログラマブルロジックアレイ)が含ま
れている。
【0255】図23は、メモリセルアレイ11の構成を
示す。図では、4個のメモリセルMが直列接続されて一
つのNAND型セルユニットを構成した例を示している
が、一般に8個,16個或いは32個のメモリセルによ
りNAND型セルユニットが構成される。メモリセルM
は、浮遊ゲートと制御ゲートが積層された周知のFET
MOS構造のものである。ワード線方向に配列された複
数のNAND型セルユニットはまとめて1ブロックを構
成し、各ブロック内の一本のワード線に沿うメモリセル
列が1ページを構成している。消去動作では1ブロック
が消去単位となり、書込み及び読出し動作では、1ペー
ジが単位となる。なお、図1に示した第1実施形態のメ
モリセルアレイも図23と同じ構成であってもよい。
【0256】図24は、図22におけるビット線制御回
路102のうち、1本のビット線BLiに接続されるセ
ンスアンプ回路106の構成を示している。センスアン
プ回路106は、入出力が交差接続された二つのCMO
SインバータIV1,IV2により構成されるラッチ回
路LTを主体とする。ラッチ回路LTの第2の記憶ノー
ドQは、カラム選択NMOSトランジスタM31を介し
てI/O線に接続されると同時に、センスアンプ回路リ
セット用及びトランスファーゲート用NMOSトランジ
スタM24及びビット線電位クランプ用NMOSトラン
ジスタM21を介してビット線BLiに接続される。N
MOSトランジスタM21,M24の接続ノードがセン
スノードNsense となる。センスノードNsense には、
プリチャージ制御信号LOADに基づいて所定期間にこれを
充電するための定電流源用PMOSトランジスタM22
と、センスノードNsense の電荷を放電するためのディ
スチャージ制御信号DCB により制御されるNMOSトラ
ンジスタM23が接続されている。ラッチ回路LTの第
1、第2の記憶ノード/Q,Qにはそれぞれ、制御信号
φlatch1,φlatch2により制御されてそれぞれのノード
をセンス用MOSトランジスタM27に接続するため
の、読出し(逆読出し)時にオン駆動されるタイミング
制御用NMOSトランジスタM25,M26が設けられ
ている。
【0257】ラッチ回路LTの書込みデータがロードさ
れる第2の記憶ノードQには、そのロードされたデータ
を記憶するためのデータ記憶回路120が設けられてい
る。データ記憶回路120は、メモリMOSトランジス
タとしてのNMOSトランジスタM30と、このNMO
SトランジスタM30のゲートとラッチ回路LTの第2
の記憶ノードQの間に介挿されて、制御信号φloadによ
り制御される書込み用NMOSトランジスタM28とか
ら構成されている。これは、メモリトランジスタM30
のゲートを記憶ノードNerase としたダイナミックメモ
リである。
【0258】NMOSトランジスタM30のドレイン
は、誤書込みチェック用信号φchにより制御されるチェ
ック用NMOSトランジスタM29を介してラッチ回路
LTの第2の記憶ノードQに接続されている。NMOS
トランジスタM30のソースは、ラッチ回路LTのタイ
ミング制御用NMOSトランジスタM25,M26の共
通ソースを介し、更にセンスノードNsense の電位によ
り制御されるセンス用NMOSトランジスタM27を介
して接地されている。センス用NMOSトランジスタM
27は、NMOSトランジスタM25,M26と共にラ
ッチ回路LTのプリセット用、保持データの強制反転
用、及び逆読出し動作ラッチ用としても用いられるが、
これらのNMOSトランジスタM29,M27の部分
は、データ記憶回路120の記憶ノードNerase の電位
と、センスノードNsense の電位のAND論理により、
誤書込みがあった場合にのみラッチ回路LTの第2の記
憶ノードQを強制接地して、データ反転させる働きをす
る。即ちこれらのNMOSトランジスタM29,M27
の部分は、誤書込みを知らせる誤書込み検知回路123
を構成している。
【0259】図25は、この実施形態によるNAND型
EEPROMの書込み動作及び書込みベリファイ読出し
動作の概略的なシーケンス制御を示すフローチャートで
ある。このシーケンス制御は、図22の制御回路17に
より行われる。このフローチャートに従って簡単に書込
み及び書込みベリファイ読出し動作を説明すると、次の
ようになる。
【0260】ステップS73で、書込み動作を開始し、
1ページ分の書込みデータをビット線制御回路102に
ロードする。
【0261】ステップS74で、消去状態を保つことを
指示するセンスアンプ回路106を識別し、識別結果を
データ記憶回路120に記憶させる。具体的には、ラッ
チ回路LTに保持されている書込みデータをデータ記憶
回路120に保持すればよい。
【0262】ステップS75で、ラッチ回路LTにロー
ドされた書込みデータに従ってデータの書込み動作を行
う。
【0263】ステップS76で、書込み動作後の書込み
ベリファイ読出し動作を行う。
【0264】ステップS77で、1ページ分の全てのデ
ータが書込み完了したか否かを判定し、書込み完了の場
合には書込み動作を終了し、未完了の場合にはステップ
73に戻る。
【0265】書込み動作終了後、ステップS78で、誤
書込みがあったか否かを判定する。具体的には、書込み
動作終了後の通常読み出し、またはベリファイ読出しに
よるセンスノードのデータと、データ記憶回路120に
保持されたデータとのAND論理により、誤書込みがあ
ったか否かを判定する。
【0266】センスアンプ回路106のデータの強制反
転により誤書込みがあったことが検出されると、ステッ
プS79で、誤書込み検出フラグを立てる。
【0267】次に、図24に示すセンスアンプ回路10
6の動作を中心に、図26のタイミングチャートを参照
しながら、書込み動作および書込みベリファイ読出し動
作を詳細に説明する。チップ外部から書込みを指示する
コマンドが入力されると、書込みが開始される。まず、
センスノードNsense をリセットするために、制御信号
DCB がVccとなり、MOSトランジスタM23がオンし
てセンスノードNsense が接地される(t1)。このと
き同時に制御信号BLSHF がVccになり、MOSトランジ
スタM21がオンしてビット線BLiも接地される。
【0268】その後、書込みデータのセンスアンプ回路
106へのロードの前に、データラッチ制御信号φlatc
h1がVcc、プリチャージ制御信号LOADがVssになり、M
OSトランジスタM25,M27がオンして、ラッチ回
路LTの第1の記憶ノード/Qが強制接地されてデータ
がプリセットされる(t2)。即ち、1ページ分の全て
のセンスアンプ回路で、ラッチ回路LTの第2の記憶ノ
ードQがVcc、第1の記憶ノード/QがVssになる。
【0269】次に、I/O線から書込みデータがロード
され、各センスアンプ回路106のラッチ回路LTにデ
ータがラッチされ、ノードQ、/Qはロードデータに応
じて“H”、“L”に設定される(t3)。具体的に
は、メモリセルに書込みを行うセンスアンプ回路106
では第2の記憶ノードQに“L”(=Vss)が与えら
れ、書込み禁止のメモリセルに対応するセンスアンプ回
路106では第2の記憶ノードQに“H”(=Vcc)が
与えられる。
【0270】このデータロードに先だって、データ記憶
回路120の書込み制御信号φloadがVcc(又はVcc+
Vth、Vthは書込み用MOSトランジスタM28のしき
い値電圧)となって、第2の記憶ノードQにVcc又はV
ssがラッチされると、その電位が書込み用MOSトラン
ジスタM28を介して記憶ノードNerase に転送され
て、“H”(=Vcc−Vth(又はVcc)又は“L”(=
Vss)の電位がダイナミックに保持される。これが消去
状態を保つべきセンスアンプ回路106の識別データと
なる。
【0271】次に、従来の書込み動作と同様に、制御信
号BLSHF ,SBL が“H”になってラッチ回路LTにラッ
チされたデータに基づき、ビット線BLiの充電が始ま
る(t4)。即ち、書込みを行うビット線はVss状態を
保ち、書込み禁止のビット線はVccに充電される。ワー
ド線が選択され、選択ワード線は書込み電圧Vpgm (2
0V程度)に上がり、その他の非選択ワード線は、中間
電圧Vm(=Vpass:10V程度)になる。この動作に
よって選択ワード線に沿った1ページ分のメモリセルへ
の書込み動作が行われる。
【0272】書込み動作終了後、書込みベリファイ読出
し動作が開始される。
【0273】書込みベリファイ読出し動作は従来のセン
スアンプ回路と同様である。まず、制御信号DCB をVcc
にすることで、MOSトランジスタM23がオンしてセ
ンスノードNsense が強制的に接地される(t5)。続
いて、選択ワード線にはベリファイ電圧(参照電圧)V
ref (0.5V程度)、非選択ワード線及び制御ゲート
線SSL,GSLには読出し電圧Vread(4.5V程
度)を与えて、ベリファイ読出し動作が行われる(t
6)。このとき、昇圧電位Vcc+αに設定されていた制
御信号BLSHF をVcc−αにクランプし、またプリチャー
ジ制御信号LOADを1.8V程度にクランプし、MOSト
ランジスタM21を流れるメモリセル電流と、センスノ
ードNsense を充電するMOSトランジスタM22の電
流をバランスさせることにより読出しを行っている。例
えば、消去状態のメモリセルのセル電流は最悪でも2μ
A程度として、MOSトランジスタM22の電流は1.
5μA程度になるように、セル電流に合わせて設定され
る。ここで、書き込むべきメモリセルにしきい値電圧V
ref 以上の十分な書込みが行われて、書込みを行うビッ
ト線の電位が例えば、0.9Vまで上昇すると、MOS
トランジスタM21がカットオフ状態となり、センスノ
ードNsense がVccとなる。
【0274】次に、こうしてセンスノードNsense が
“H”(=Vcc)になったのを見計らって、ラッチ制御
信号φlatch1がVccになり、MOSトランジスタM25
がオンする(t7)。この時、センスノードNsense が
Vccの場合(即ち、しきい値電圧がベリファイ電位Vre
f よりも高いメモリセルにつながるセンスアンプ回路1
06の場合)、MOSトランジスタM27がオンして、
第1の記憶ノード/QはVss、第2の記憶ノードQはV
ccになる。従って、第2の記憶ノードQにVssがロード
されてメモリセルに対し書込みを行うべきセンスアンプ
回路106で正常に書込みがなされると、ラッチデータ
が反転される。一方、メモリセルへの書込みが不十分な
場合には、ベリファイ読出しでセンスノードNsense が
“L”(=Vss)のままであるので、ラッチ回路LTの
データ反転は起こらず、第2の記憶ノードQはVssを保
つ。また、書込み禁止のメモリセルにつながるセンスア
ンプ回路106では、第2の記憶ノードQはVccで、も
ともと第1の記憶ノード/QがVssであるのでデータ反
転はない。
【0275】書込み不十分なメモリセルがある間、言い
換えればラッチ回路LTのデータ反転が生じないセンス
アンプ回路106がある間、同様の書込み動作とベリフ
ァイ読出しが繰り返され、1ページ分の全てのセンスア
ンプ回路106において第2の記憶ノードQの電位がV
ccになったことを判定して、書込み動作が終了となる。
【0276】書込み動作が終了した後、チェック用信号
φchをVccにすることにより、誤書込みの検知が行われ
る(t8)。データ記憶回路120の記憶ノードNeras
e は前述のように、書込みを行うセンスアンプ回路10
6ではVss(従ってメモリトランジスタM30がオ
フ)、書込み禁止のセンスアンプ回路106ではVcc
(又はVcc−Vth)(従ってメモリトランジスタM30
がオン)とされている。誤書込みがなされたセンスアン
プ回路106では、センスノードNsense はベリファイ
読出し動作でVccとなり、これによりNMOSトランジ
スタM27がオンであるから、チェック用信号φchによ
りNMOSトランジスタM29がオンになると、ラッチ
回路LTの第2の記憶ノードQは、MOSトランジスタ
M29,M30及びM27を介して強制接地され、デー
タ反転する。
【0277】これに対して、正しく書込みがなされたセ
ンスアンプ回路106では、メモリトランジスタM30
がオフであるため、ラッチ回路LTのデータ反転はな
い。また、書込み禁止が指示され、指示通り書込みがな
されなかったセンスアンプ回路106では、センスノー
ドNsense がVssであって、NMOSトランジスタM2
7がオフであるから、やはりラッチ回路LTのデータ反
転はない。なお、ここで、ベリファイ読出しによりセン
スノードNsense へデータを読み出す代わりに、ワード
線にVref 未満の電圧(例えばVss)を与える通常の読
出し動作により、センスノードNsense へデータを読み
出してもよい。
【0278】以上のように、書込み動作終了後にチェッ
ク用信号φchをVccにすると、書込み動作終了により全
てのセンスアンプ回路106で“H”(=Vcc)となっ
ている第2の記憶ノードQの電位が、誤書込みがあった
センスアンプ回路106についてのみ、同時にオンにな
るMOSトランジスタM29,M30,M27を介して
放電され、データが反転する。これが1ページ分の書込
みにおける誤書込み検知信号となる。
【0279】誤書込みの判定は、EEPROMチップ内
部に、1ページ分のセンスアンプ回路106のデータを
カラムゲート15によりカラムスキャンして読出して、
パス又はフェイルのフラグを立てる判定回路を設けるこ
とにより行うことができる。より簡単には例えば、図2
7に示すように、1ページ分のセンスアンプ回路の第1
のノードQ0 〜Q2047を入力とするNANDゲートGを
チップ内に設けて、第1 のノードQ0 〜Q2047の一致検
出を行えば、誤書込みがあった場合にのみ“H”となる
誤書込み判定信号を出すことができる。この誤書込み判
定の結果をチップ外部に出力することにより、ユーザー
は誤書込みがあったことを知ることができる。また、こ
のように1ページ分のセンスアンプ回路における各記憶
ノードのレベルの論理を取る論理ゲートは、EEPRO
Mの書込み動作において、1ページ分の全てのデータが
書込み完了したか否かを判定する際、例えば図25に示
されるステップS77の判定回路としても好適に用いら
れる。
【0280】この実施形態によるEEPROMのデータ
読出し動作及び消去動作は、従来のものと変わらない。
即ち、データ読出し動作は、選択ワード線に0Vを与え
る他、図26で説明した書込み動作後のベリファイ読出
しと基本的に同じである。読出しもページ単位で行われ
る。データ消去は、ブロック単位で全ワード線を0Vと
し、バルク(基板及びウェル)に消去電圧を与えて、ブ
ロック内の全メモリセルの浮遊ゲートの電子を放出させ
ることにより行われる。消去ベリファイ読出しの動作
は、選択ワード線に対する参照電圧が異なる他、書込み
ベリファイ読出しの動作と同様である。
【0281】図28は、図24に示した第2実施形態の
第1の変形例によるNAND型EEPROMのセンスア
ンプ回路構成である。第2実施形態では、メモリトラン
ジスタとしてNMOSトランジスタM30を用いたのに
対して、この変形例ではPMOSトランジスタM40を
メモリトランジスタとして用いている。これに伴って記
憶ノードNerase には、図24とは逆に、ラッチ回路L
Tの第1の記憶ノード/Qのデータを記憶するように、
書込み用NMOSトランジスタM28のドレインを第1
の記憶ノード/Qに接続している。それ以外は図24の
実施形態と同様である。
【0282】即ち、図24の実施形態では、ラッチ回路
LTの第2の記憶ノードQにVccがロードされたとき、
データ記憶回路120の記憶ノードNerase にはVccが
書き込まれてNMOSのメモリトランジスタM30がオ
ン状態で書込みデータ保持を行うのに対して、この変形
例ではラッチ回路LTの第2の記憶ノードQにVccがロ
ードされたとき、データ記憶回路120の記憶ノードN
erase には第1の記憶ノード/QのVssが書き込まれ
て、同様にPMOSのメモリトランジスタM40がオン
状態で書込みデータ保持が行われる。従って第2実施形
態と同様の論理で誤書込み検知を行うことができる。
【0283】図29は、図28の変形例をさらに変形し
た、第2実施形態の第2の変形例である。この変形例で
は、データ記憶回路120に、書込み動作と書込みベリ
ファイ読出し動作を繰り返す場合に、既に書込みが行わ
れたメモリセルに対して各書込み動作毎に初期データに
よる追加書込みの動作を行わせ得る機能を付加してい
る。前述のように、書込み動作でセンスアンプ回路にロ
ードされるデータは、書込みを行うセンスアンプ回路で
は第2の記憶ノードQにVssが与えられ、書込みベリフ
ァイ読出し動作で“0”書込みが確認されると、第2の
記憶ノードQの電位はVccに反転する。しかし、第1の
実施形態で詳述したように、実際のEEPROMでは、
1ページ毎の書込み動作及びベリファイ読出し動作を繰
り返し行ったときに、書込み初期には、しきい値が十分
に高い“0”状態でなくても、書込み完了と判定される
ことがある。従って、データ記憶回路120に保持され
たロードデータにより、毎回の書込みベリファイ読出し
前に書き込むべきセンスアンプ回路のデータを初期化し
て、最初のロードデータで追加書込みを行うことが好ま
しい場合がある。
【0284】そこで、この変形例では、データ記憶回路
120に、PMOSトランジスタM40と記憶ノードN
erase を共有するもう一つのメモリトランジスタとして
のNMOSトランジスタM42が設けられている。NM
OSトランジスタM42は、ゲートが記憶ノードNeras
e に接続され、ドレインがラッチ回路LTの第2の記憶
ノードQに接続され、ソースは、リセット用のNMOS
トランジスタM44を介して接地されている。
【0285】データ記憶回路120のメモリトランジス
タであるPMOSトランジスタM40を用いて、誤書込
み検知を行う動作は、先の実施形態と同様である。この
実施形態の場合、例えばデータ書込み動作と書込みベリ
ファイ読出し動作を行う度に、その間にリセット信号R
ESETを“H”にして、リセット用NMOSトランジ
スタM44をオンする。データロードによりラッチ回路
LTの第2の記憶ノードQにVssが与えられたセンスア
ンプ回路では、記憶ノードNerase はVccで、NMOS
トランジスタM42がオンの状態を記憶している。従っ
て、書込みベリファイ読出しにより、第2の記憶ノード
Qが一旦Vccに反転されていても、リセット信号RES
ETを“H”にすると、同時にオンであるNMOSトラ
ンジスタM42及びM44を介して第2の記憶ノードQ
は強制的にVssになる。即ち、センスアンプ回路は最初
のデータロード状態に初期化される。これにより、次の
書込みベリファイ読出し動作において、書込みが不十分
であることが判定されると、ラッチ回路LTのデータ反
転が起こらず、引き続く書込み動作において追加の書込
みが行われる。その他、第1実施形態における変形例の
場合と同様の制御によっても、一旦書込みパスしたメモ
リセルに追加の書込みを行わせることが可能である。
【0286】図30は、図28の変形例をさらに変形し
た、第2実施形態の第3の変形例である。この変形例
は、PMOSトランジスタM40をNMOSトランジス
タM26とM27との間に接続し、制御信号φlatch2が
誤書込みチェック用信号φchを兼ねる点が図28と異な
る。すなわち、図28中のNMOSトランジスタM29
が不要となり、トランジスタが1個減ることがこの変形
例の利点である。なお、この変形例で逆読出しを行う場
合は、逆読出し動作の前にセンスアンプ回路106のラ
ッチ回路LTにおいて、ノードQがVcc、ノード/Qが
Vssとなっていることを利用し、予め制御信号φloadを
Vcc(またはVcc+Vth)とすることで、データ記憶回
路20の記憶ノードNerase にラッチ回路LTの第1の
記憶ノード/Qの電位Vssを保持させ、メモリトランジ
スタM40をオン状態に制御すればよい。
【0287】図31は、図30において、M40をNM
OSトランジスタで構成した場合の変形例を示す。
【0288】次に、図25の変形例を説明する。即ち、
図25に示される制御の流れでは、誤書込みがあったこ
とが検出されると、誤書込みフラグを立てる(ステップ
S79)だけであるが、図32に示すように、フラグを
出力した後、ステップS80に示すようにページ消去し
て、ステップS73に戻り、再度、データロードし、書
込み動作を再実行することも好ましい。
【0289】(第3実施形態)第2実施形態では、書込
み動作終了後のベリファイ読出しによるセンスノードの
レベルと、データ記憶回路120に保持されたレベルと
の論理により、誤書込みがあったか否かを判定している
が、別の回路構成を用い同様の原理により誤書込みがあ
ったことを検出する実施形態を次に説明する。本実施形
態は、図2等に示す記憶回路20を有する第1実施形態
と同じ構成である。
【0290】図33は本実施形態の書込み動作および書
込みベリファイ読出し動作に関するシーケンス制御手段
による制御の基本的な流れを示すフローチャートであ
る。図34は図33の一部分(ステップS87〜S8
9)の信号波形を示すタイミングチャートである。
【0291】ステップS81で、書込みを開始するため
に書込みデータをセンスアンプ回路S/Aのラッチ回路
LTにロードする。
【0292】ステップS82で、書込みを指示するセン
スアンプ回路S/Aを識別し、識別したセンスアンプ回
路S/Aに対応する記憶回路20に識別結果を記憶させ
る。
【0293】ステップS83で、書込み動作を行う。
【0294】ステップS84で、書込みが指示されてい
たセンスアンプ回路S/Aを記憶回路20の記憶内容に
基づいてラッチ回路LTにロードされた書込みデータの
通り、リセットする。ただし、このリセットステップS
84は省略可能である。
【0295】ステップS85で、書込み動作後の書込み
ベリファイ読出し動作を行う。
【0296】ステップS86で、1ページ分の全てのセ
ンスアンプ回路S/Aのデータが書込み完了状態になっ
たか否かを判定し、未完了の場合にはステップS83に
戻り、書込み動作を繰返し、全て完了の場合にはステッ
プS87で、制御信号SBL 、DBL を“H”レベルとし
て、センスアンプ回路のノードQを“L”、ノード/Q
を“H”レベルにリセットする。ステップS88で、選
択ゲート線SSL 、GSL を“H”レベル、非選択ワード線
を“H”レベル、制御信号LOADを“L”レベルとして読
出し動作を行う。これにより、センスノードNsense
は、書込みセル、及び誤書込みセルでは“H”レベルに
上昇し、非書込みセルでは“L”レベルを保つ。センス
ノードが“H”レベルになったのを見計らって制御信号
φlatch1が“H”レベルとされ、書込みセル及び誤書込
みセルではセンスアンプ回路のラッチ回路が反転し、そ
の結果、センスアンプ回路の記憶ノードQは書込みセ
ル、及び誤書込みセルでは“H”レベル、非書込みセル
では“L”レベルになる。
【0297】ステップS89で書込みが指示されたセン
スアンプをロードデータの通りリセットする。すなわ
ち、制御信号RESET を“H”レベルにすると、書込みが
指示されたセンスアンプ回路では第2の記憶ノードQが
“L”レベルに反転する。一方、誤書込みのセルに対応
するセンスアンプ回路の第2の記憶ノードQは“H”レ
ベルのままであり、これに対し、正しく書き込みが行わ
れたセル、及び書込みが禁止されて消去状態を保持した
セルに対応するセンスアンプ回路の第2の記憶ノードQ
は“L”レベルとなる。これを利用して、ステップS9
0で誤書込みの有無を判断する。誤書込み検出の原理は
次のようである。
【0298】ある3つのメモリセルへの書込みデータが
“0”、“1”、“1”の場合(後の2つが書込み禁止
が指示されたセル)、実際に書き込まれたデータが
“0”、“1”、“0”であったとすると、この3番目
のメモリセル(誤書込みセル)を検出するのが、本実施
形態の目的である。これらのメモリのデータをステップ
S88で読み出すと、読出しデータは書込みデータと反
転するので、図2のラッチ回路LTの第2の記憶ノード
Qのレベルはそれぞれ“1”、“0”、“1”となる。
ここで、書込みが指示されているセンスアンプ回路では
書込みデータ記憶ノードNprogが“H”レベルであるの
で、ステップS89でRESET 信号を“H”レベル(Vc
c)としてリセット用のNMOSトランジスタM10を
導通させると、誤書込みのセルから読み出されたラッチ
回路LTのデータはそのままであるが、“0”が正しく
書込まれたセルからラッチ回路LTに読み出されたデー
タ“1”は反転して“0”となる。この結果、これら3
つのセルと対応するラッチ回路LTのデータは書込みデ
ータを読み出したときのセンスノードのレベルと書込み
データ記憶ノードNprogのレベルとの論理を反映してそ
れぞれ“0”、“0”、“1”となり、ここでラッチ回
路LTに保持された“1”データを検出することによ
り、誤書込みを検出できる。すなわち、ステップS90
では、1ページ分のセンスアンプ回路における第2の記
憶ノードQのデータが全て“0”(Vss)であるか否か
により誤書込みの有無を検出できる。
【0299】誤書込みがあったことが検出されると、ス
テップS91で、誤書込み検出フラグを立てる。あるい
は、図32と同様に、フラグを出力した後、ページ消去
して、再度、データロードして、書込み動作を再実行し
てもよい。
【0300】本発明は上述した実施形態に限定されず、
種々変形して実施可能である。例えば、各実施形態は単
独で説明したが、複数の実施形態を適宜組み合わせても
よい。
【0301】さらに、前記各実施形態では、NAND型
EEPROMを例にとり説明してきたが、本発明はこれ
に限られるものではなく、メモリセルユニットとして、
電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを複数個直列
接続してなるNAND型メモリセルユニット、または不
揮発性メモリセルを複数個並列接続してなるAND型セ
ルもしくはDINOR型セルユニットで構成することが
できる。
【0302】また、ビット毎ベリファイ機能を有するN
OR型セルユニットの場合にも、本発明は有効である。
すなわち、センスアンプ回路に書込みデータがロードさ
れる際に、書込みを指示するセンスアンプ回路のみを識
別するための記憶回路が具備され、例えば書込み動作後
の書込みベリファイ読出し動作の前に、ロードデータに
より書込みが指示されているセンスアンプ回路では記憶
回路の記憶内容に基づいてロードデータをリセットすれ
ばよい。
【0303】また、前記各実施形態では、セルデータを
読み出す際にビット線に負荷電流を流しながらセルデー
タに対応したビット線電位を検知する方式(電流検知方
式、電流垂れ流し方式)のスタティック型のセンスアン
プ回路S/Aに記憶回路を付加した例を説明したが、本
発明はこれに限らず、セルデータを読み出す際にセルデ
ータに対応したビット線電荷の放電によるビット線電位
の低下を検知する方式のダイナミック型のセンスアンプ
回路S/Aに記憶回路を付加する場合にも適用可能であ
る。
【0304】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ードデータにより書き込みを行なうことが指示されたセ
ンスアンプ回路では、書き込みベリファイ読み出しの前
にセンスアンプ回路のデータがリセットされるので、一
旦書き込みパスしたメモリセルでも、その後の書き込み
ベリファイ読出し動作で書き込み不十分と判定されたメ
モリセルは追加書き込みが行われるので、書き込みデー
タの信頼性の向上を図ることができる。
【0305】また、ページの分割書き込みを行なう際に
は、既に書き込みが行われたメモリセルに関しても、そ
の後の書き込みベリファイ読出し動作で書き込み不十分
と判定されたメモリセルに対しては追加書き込みするこ
とにより、信頼性の向上を図ることができる。
【0306】また、センスアンプ回路にロードされる書
込みデータを記憶するデータ記憶回路及び、このデータ
記憶回路に書込み動作の間保持されたデータとメモリセ
ルアレイへの書込み動作終了後の読出し動作、またはベ
リファイ読出し動作によりセンスノードに得られるデー
タとの論理によって、誤書込みを検知してセンスアンプ
回路の保持データを強制反転させて誤書込みがあったこ
とを知らせる誤書込み検知回路を備えることにより、簡
単に誤書込みを判定することができるようにしたEEP
ROMを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体記憶装置の第1の実施形態
に係るNAND型EEPROMを示すブロック図。
【図2】図1のEEPROMのセンスアンプ回路周辺の
コア回路を示す回路図。
【図3】図2中のNAND型メモリセルの書込み動作お
よび書込みベリファイ読出し動作に関するシーケンス制
御手段による制御の基本的な流れを示すフローチャー
ト。
【図4】図2中のNAND型メモリセルの書込み動作お
よび書込みベリファイ読出し動作の一例を示すタイミン
グチャート。
【図5】図2中のNAND型メモリセルの書込み動作、
書込みベリファイ読出し動作の他の例を示すタイミング
チャート。
【図6】図2中のNAND型メモリセルの分割書込み動
作および書込みベリファイ読出し動作に関するシーケン
ス制御手段による制御の基本的な流れを示すフローチャ
ート(前半)。
【図7】図2中のNAND型メモリセルの分割書込み動
作および書込みベリファイ読出し動作に関するシーケン
ス制御手段による制御の基本的な流れを示すフローチャ
ート(後半)。
【図8】図2中のNAND型メモリセルの分割書込み時
の逆読出し動作、分割書込み動作、書込みベリファイ読
出し動作の一例を示すタイミングチャート。
【図9】図2のEEPROMにおける本発明の効果を説
明するためにセルトランジスタの閾値分布を示す図。
【図10】従来例と本発明による閾値分布の実測結果を
示す図。
【図11】図2のEEPROMにおける分割書込み時の
逆読出し動作、分割書込み動作、書込みベリファイ読出
し動作の他の例を示すタイミングチャート。
【図12】図2中のNAND型メモリセルの分割書込み
動作および書込みベリファイ読出し動作に関するシーケ
ンス制御手段による制御の他の流れを示すフローチャー
ト(前半)。
【図13】図2中のNAND型メモリセルの分割書込み
動作および書込みベリファイ読出し動作に関するシーケ
ンス制御手段による制御の別の流れを示すフローチャー
ト(後半)。
【図14】図2中のNAND型メモリセルの分割書込み
動作および書込みベリファイ読出し動作に関するシーケ
ンス制御手段による制御のさらに他の流れを示すフロー
チャート(後半)。
【図15】本発明をステップアップ書込み方式のNAN
D型EEPROMに適用した場合の動作の一例を示すタ
イミングチャート。
【図16】本発明をステップアップ書込み方式のNAN
D型EEPROMに適用した場合の基本的な流れを示す
フローチャート(前半)。
【図17】本発明をステップアップ書込み方式のNAN
D型EEPROMに適用した場合の基本的な流れを示す
フローチャート(後半)。
【図18】本発明をステップアップ書込み方式のNAN
D型EEPROMに適用した場合の動作の他の例を示す
タイミングチャート。
【図19】図2中のセンスアンプ回路周辺のコア回路の
変形例を示す回路図。
【図20】図2中のセンスアンプ回路周辺のコア回路の
他の変形例を示す回路図。
【図21】図2中のセンスアンプ回路周辺のコア回路の
さらに他の変形例を示す回路図。
【図22】本発明の第2実施形態によるNAND型EE
PROMの全体構成を示すブロック図。
【図23】第2実施形態のEEPROMのメモリセルア
レイの構成を示す回路図。
【図24】第2実施形態の一つのビット線につながるセ
ンスアンプ回路の構成を示す回路図。
【図25】第2実施形態のEEPROMの書込み動作の
制御の流れを示すフローチャート。
【図26】第2実施形態のセンスアンプ回路を中心とす
る書込み動作及び書込みベリファイ読出し動作と誤書込
み検出動作時の信号波形を示すタイミングチャート。
【図27】第2実施形態の誤書込み判定信号を出力する
回路を示す回路図。
【図28】第2実施形態の第1の変形例に係るNAND
型EEPROMのセンスアンプ回路の構成を示す回路
図。
【図29】第2実施形態の第2の変形例に係るNAND
型EEPROMのセンスアンプ回路の構成を示す回路
図。
【図30】第2実施形態の第3の変形例に係るNAND
型EEPROMのセンスアンプ回路の構成を示す図。
【図31】第2実施形態の第4の変形例に係るNAND
型EEPROMのセンスアンプ回路構成を示す図。
【図32】第2実施形態の第5変形例に係るNAND型
EEPROMの書込み動作の制御の流れを示すフローチ
ャート。
【図33】本発明の第3実施形態のEEPROMの書込
み動作の制御の流れを示すフローチャート。
【図34】本発明の第3実施形態のEEPROMの書込
み動作(一部分)の信号波形を示すタイミングチャー
ト。
【図35】従来のNAND型セル型EEPROMにおけ
るメモリセルアレイの全体的な構成を概略的に示すブロ
ック図。
【図36】図35のEEPROMのメモリセルアレイの
構成と、消去動作、読出し動作、書込み動作時のバイア
ス状態を示す図。
【図37】図35のEEPROMにおける読出し動作時
の主要信号を示す波形図。
【図38】図35のEEPROMにおける選択セルのチ
ャネルに供給する書込み禁止電圧のバイアス条件を説明
するために示す図。
【図39】図35のEEPROMにおけるセンスアンプ
回路周辺のコア回路図。
【図40】図35の回路における書込み動作、書込みベ
リファイ読出し動作の一例を示すタイミングチャート。
【図41】従来のEEPROMにおけるメモリセルアレ
イの一部を示す回路図。
【図42】図35の回路における書込みおよび書込みベ
リファイによる問題点を説明するためにセルトランジス
タの閾値分布を示す図。
【図43】従来のEEPROMにおける分割書込み動作
を説明するためにメモリセルアレイの一部を取り出して
示す回路図。
【図44】従来のNAND型セル型EEPROMにおけ
るセンスアンプ回路の他の例を示す回路図。
【符号の説明】
10…NAND型セルユニット 11…メモリセルアレイ 12…ロウデコーダ 13…ビット線制御回路 14…カラムデコーダ 15…カラムゲート 16…昇圧回路 17…制御回路 18…データ入出力バッファ
フロントページの続き (72)発明者 高野 圭 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本ずつの互いに交差するデータ線と
    ワード線、及びこれらのデータ線とワード線の交差部に
    配置された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを
    有するメモリセルアレイと、 前記データ線に接続され、前記メモリセルアレイからの
    読出しデータをセンスノードを介して読出してラッチす
    る機能及びメモリセルアレイへの書込みデータをロード
    してラッチする機能を有する複数のセンスアンプ回路
    と、 前記センスアンプ回路にロードされる書込みデータを記
    憶する記憶回路と、 書込み動作後の書込みベリファイ読出し動作の前に、ロ
    ードデータにより書込みを指示されたセンスアンプ回路
    を、記憶回路の記憶内容に基づいてロードデータの通り
    リセットするリセット回路と、を具備する半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 前記センスアンプ回路は、 センスノードに読み出されたメモリセルデータをラッチ
    するためのラッチ回路と、 ラッチ回路の相補的な一対の記憶ノードのうちの第1の
    記憶ノードと接地ノードとの間に接続され、ゲートがセ
    ンスノードに接続されたセンス用のNMOSトランジス
    タと、 ラッチ回路の第1の記憶ノードと接地ノードとの間でセ
    ンス用のNMOSトランジスタに直列に接続され、ゲー
    トに所定期間印加される第1のデータラッチ信号により
    オン状態に制御される第1のデータラッチ用のNMOS
    トランジスタと、 センスノードとラッチ回路の相補的な一対の記憶ノード
    のうちの第2の記憶ノードとの間に挿入され、メモリセ
    ルの読出し時にはオフ状態に制御され、メモリセルの書
    込み時にはオン状態に制御されるトランスファーゲート
    用のNMOSトランジスタと、を具備することを特徴と
    する請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記センスアンプ回路は前記ラッチ回路
    の第2の記憶ノードと接地ノードとの間でセンス用のN
    MOSトランジスタに直列に接続され、ゲートに印加さ
    れる逆読出し動作用の第2のデータラッチ信号によりオ
    ン状態に制御される第2のデータラッチ用のNMOSト
    ランジスタを具備することを特徴とする請求項2に記載
    の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記ラッチ回路は、書込みが指示されて
    いるセンスアンプ回路では、書込みベリファイ読出し動
    作の前に第2の記憶ノードの電位が接地電位にリセット
    されることを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装
    置。
  5. 【請求項5】 前記記憶回路は、 前記ラッチ回路の第1の記憶ノードにドレインが接続さ
    れ、そのゲートには書込みデータラッチ信号が入力し、
    そのソースは書込みデータ記憶ノードに接続された第1
    のNMOSトランジスタと、 前記ラッチ回路の第2の記憶ノードにドレインが接続さ
    れ、そのゲートは書込みデータ記憶ノードに接続された
    第2のNMOSトランジスタとを具備し、 前記リセット回路は第2のNMOSトランジスタのソー
    スにドレインが接続され、そのゲートはリセット信号が
    入力され、そのソースは接地電位に接続された第3のN
    MOSトランジスタを具備することを特徴とする請求項
    2に記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶回路は、対応するセンスアンプ
    回路に対してロードデータにより書込みが指示されてい
    ることを記憶した状態では、書込みデータ記憶ノードの
    電位が充電されていることを特徴とする請求項5に記載
    の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記書込みデータ記憶ノードに接続され
    る記憶データ保持用のキャパシタ、及び記憶データラッ
    チ用のフリップフロップ回路の一方をさらに具備するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶回路は、 ラッチ回路の第2の記憶ノードにドレインが接続され、
    そのゲートには書込みデータラッチ信号が入力し、その
    ソースは書込みデータ記憶ノードに接続された第1のN
    MOSトランジスタと、 ラッチ回路の第1の記憶ノードにドレインが接続され、
    そのゲートは書込みデータ記憶ノードに接続された第1
    のPMOSトランジスタとを具備し、 前記リセット回路は第1のPMOSトランジスタのソー
    スにドレインが接続され、そのゲートはリセット信号が
    入力され、そのソースは電源電位に接続された第2のP
    MOSトランジスタを具備することを特徴とする請求項
    2に記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記記憶回路は、対応するセンスアンプ
    回路に対してロードデータにより書込みが指示されてい
    ることを記憶した状態では、書込みデータ記憶ノードの
    電位が放電されていることを特徴とする請求項8に記載
    の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 ワード線により選択されるページに対
    する書込みを行う際に、 (a)書込みデータをセンスアンプ回路のラッチ回路に
    ロードし、 (b)書込みを指示するセンスアンプ回路を識別し、記
    憶回路に記憶させ、 (c)書込み動作を行い、 (d)ロードされた書込みデータにより書込みが指示さ
    れているセンスアンプ回路に対して、記憶回路の記憶内
    容に基づいてデータをリセットし、 (e)書込み動作後の書込みベリファイ読出し動作を行
    い、 (f)1ページ分のセンスアンプ回路のデータが全て書
    込み完了状態になったか否かを判定し、完了の場合には
    書込み動作を終了し、未完了の場合には(c)のステッ
    プに移行することを特徴とする請求項1に記載の半導体
    記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記メモリセルは、複数のデータ線に
    対応して設けられている複数のメモリセルが同時に選択
    制御され、選択時には対応するデータ線の電荷を選択さ
    れたメモリセルの閾値に応じて放電するあるいは放電し
    ないように制御され、複数のメモリセルの放電電荷の経
    路が共通に接続されていることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 複数本ずつの互いに交差するデータ線
    とワード線、及びこれらのデータ線とワード線の交差部
    に配置された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセル
    を有するメモリセルアレイと、 前記データ線に接続され、前記メモリセルアレイからの
    読出しデータをセンスノードを介して読出してラッチす
    る機能及びメモリセルアレイへの書込みデータをロード
    してラッチする機能を有する複数のセンスアンプ回路
    と、 前記センスアンプ回路にロードされる書込みデータを記
    憶する記憶回路と、 ワード線により選択されるページに対する書込みを複数
    回に分割して分割書込みを行なう場合に、n(nは2以
    上の整数)回目の分割書込みに当たって、(n−1)回
    目までの分割書込みでロードデータにより書込みを行な
    うように指示されたセンスアンプ回路を記憶回路の記憶
    内容に基づいて前記ロードデータの通りリセットする回
    路と、を具備する半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 n回目の分割書込みに当たって、n回
    目の分割書込みのデータをセンスアンプ回路にロードす
    る前、またはロードした後に、センスアンプ回路の論理
    が通常の読出し動作とは反転する逆読出し動作を行うこ
    とを特徴とする請求項12に記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 n回目の分割書込みのデータをセンス
    アンプ回路にロードする前、または後に、前記センスア
    ンプ回路を記憶回路の記憶内容に基づいてリセットし、
    その後、書込み動作を行なう前に書込みベリファイ読出
    し動作を行なうことを特徴とする請求項12に記載の半
    導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 複数本ずつの互いに交差するデータ線
    とワード線、及びこれらのデータ線とワード線の交差部
    に配置された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセル
    を有するメモリセルアレイと、 前記データ線に接続され、前記メモリセルアレイからの
    読出しデータをセンスノードを介して読出してラッチす
    る機能及びメモリセルアレイへの書込みデータをロード
    してラッチする機能を有する複数のセンスアンプ回路
    と、 前記センスアンプ回路にロードされる書込みデータを記
    憶する記憶回路とを具備し、 第1の書込みパスの判定が得られるまで、書込み動作お
    よび書込みベリファイ読出し動作のサイクルを行い、第
    1の書込みパスの判定後に、ロードデータにより書込み
    が指示されているセンスアンプ回路では、記憶回路の記
    憶内容に基づいてロードデータの通りセンスアンプ回路
    のデータがリセットされ、再度書込みベリファイ読出し
    動作を行うことを特徴とする半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の書込みパスの判定が得られ
    るまで行われる書込み動作および書込みベリファイ読出
    し動作のサイクルでは、サイクル毎に書込み電圧が段階
    的に高くなるステップアップ書込み方式で書込みが行わ
    れることを特徴とする請求項15に記載の半導体記憶装
    置。
  17. 【請求項17】 再度書込みベリファイ読出し動作を行
    った結果、書込み不十分と判定されたメモリセルに対し
    ては追加書込み動作を行い、その際の書込み電圧は、ス
    テップアップ書込み方式のスタート電圧に戻すように制
    御されることを特徴とする請求項16に記載の半導体記
    憶装置。
  18. 【請求項18】 再度書込みベリファイ読出し動作を行
    った結果、書込み不十分と判定されたメモリセルに対し
    ては追加書込み動作を行い、その際の書込み電圧は、ス
    テップアップ書込み方式のスタート電圧から1ステッ
    プ、または2ステップ分高い電圧に戻すように制御され
    ることを特徴とする請求項16に記載の半導体記憶装
    置。
  19. 【請求項19】 複数本ずつの互いに交差するデータ線
    とワード線、及びこれらのデータ線とワード線の交差部
    に配置された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセル
    を有するメモリセルアレイと、 前記データ線に接続され、前記メモリセルアレイからの
    読出しデータをセンスノードを介して読出してラッチす
    る機能及びメモリセルアレイへの書込みデータをロード
    してラッチする機能を有する複数のセンスアンプ回路
    と、 前記センスアンプ回路にロードされる書込みデータを記
    憶する記憶回路と、 この記憶回路に書込み動作の間保持されたデータと、前
    記メモリセルアレイに対する通常の読出し動作、または
    書込みベリファイ読出し動作により前記センスノードに
    得られるデータとの論理によって、誤書込みが行なわれ
    たことを知らせるデータを前記センスアンプ回路に読み
    出させる誤書込み検知回路と、を具備する半導体記憶装
    置。
  20. 【請求項20】 前記センスアンプ回路は、相補的な第
    1 及び第2の記憶ノードを有し、第2の記憶ノードが選
    択的にセンスノードを介してデータ線に接続されるラッ
    チ回路を主体として構成され、 前記記憶回路は、ゲートを書込みデータ記憶ノードとし
    て前記ラッチ回路にロードされた書込みデータに対応す
    る電位をダイナミックに記憶するメモリMOSトランジ
    スタと、このメモリMOSトランジスタの書込みデータ
    記憶ノードと前記ラッチ回路の第1及び第2の記憶ノー
    ドのいずれか一方との間に設けられた書込み用MOSト
    ランジスタとを備えて構成され、 前記誤書込み検知回路は、前記ラッチ回路の書込みデー
    タがロードされる第2の記憶ノードと接地端子との間で
    前記メモリMOSトランジスタと直列接続され、書込み
    動作終了後にオン駆動される誤書込みチェック用MOS
    トランジスタと、前記センスノードの電位によりゲート
    が制御されるセンス用MOSトランジスタとから構成さ
    れていることを特徴とする請求項19に記載の半導体記
    憶装置。
  21. 【請求項21】 前記記憶回路のメモリMOSトランジ
    スタは、NMOSトランジスタであり、前記書込み用M
    OSトランジスタは前記ラッチ回路の第2の記憶ノード
    とメモリMOSトランジスタの書込みデータ記憶ノード
    との間に設けられていることを特徴とする請求項20に
    記載の半導体記憶装置。
  22. 【請求項22】 前記記憶回路のメモリMOSトランジ
    スタは、PMOSトランジスタであり、前記書込み用M
    OSトランジスタは前記ラッチ回路の第1の記憶ノード
    とメモリMOSトランジスタの書込みデータ記憶ノード
    との間に設けられていることを特徴とする請求項20に
    記載の半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】 前記記憶回路は、ゲートが前記メモリ
    MOSトランジスタとしてのPMOSトランジスタのゲ
    ートと共通の書込みデータ記憶ノードとなり、前記ラッ
    チ回路にロードされた初期の書込みデータを記憶する第
    2のメモリMOSトランジスタとしてのNMOSトラン
    ジスタをさらに有し、 前記ラッチ回路の第2の記憶ノードと接地端子との間で
    前記NMOSトランジスタと直列接続され、書込みベリ
    ファイ読出し動作前にリセット信号によりオン駆動され
    て前記書込みデータ記憶ノードの電位に応じて前記ラッ
    チ回路に初期の書込みデータを再現するためのリセット
    用MOSトランジスタをさらに具備することを特徴とす
    る請求項22に記載の半導体記憶装置。
  24. 【請求項24】 ワード線により選択されるページに対
    する書込みを行う際に、 (a) 前記センスアンプ回路のラッチ回路に書込みデータ
    をロードし、 (b) 消去状態を保つことを指示するセンスアンプ回路を
    識別して、記憶回路に記憶させ、 (c) 書込み動作を行い、 (d) 書込み動作後の書込みベリファイ読出し動作を行
    い、 (e)1ページ分の全てのセンスアンプ回路のデータが書込
    み完了状態になったか否かを判定して、完了の場合は書
    込み動作を終了し未完了の場合は再度書込み動作及び書
    込みベリファイ読出し動作を繰り返し、 (f) 書込み動作終了後、前記記憶回路の記憶内容と前記
    センスアンプ回路によるベリファイ読出しデータとの論
    理により誤書込みがあったか否かを判定することを特徴
    とする請求項19に記載の半導体記憶装置。
  25. 【請求項25】 前記センスアンプ回路に誤書込みが行
    われたことを知らせるデータが読み出されたことを検出
    すると、フラグを立てる回路をさらに具備することを特
    徴とする請求項19に記載の半導体記憶装置。
  26. 【請求項26】 前記センスアンプ回路は、相補的な第
    1及び第2の記憶ノードを有し、第2の記憶ノードが選
    択的にセンスノードを介してデータ線に接続されるラッ
    チ回路を主体として構成され、 前記記憶回路は、前記ラッチ回路の第1の記憶ノードに
    ドレインが接続され、そのゲートには書込みデータラッ
    チ信号が入力し、そのソースは書込みデータ記憶ノード
    に接続された第1のNMOSトランジスタと、 前記ラッチ回路の第2の記憶ノードにドレインが接続さ
    れ、そのゲートは書込みデータ記憶ノードに接続された
    第2のNMOSトランジスタとを具備し、 前記誤書込み検知回路は第2のNMOSトランジスタの
    ソースにドレインが接続され、そのゲートはリセット信
    号が入力され、そのソースは接地電位に接続された第3
    のNMOSトランジスタからなることを特徴とする請求
    項19に記載の半導体記憶装置。
  27. 【請求項27】 前記誤書込み検知回路は、通常の読出
    し動作により、書込み動作の終了したメモリセルアレイ
    から読出したデータが前記センスノードを通じてセンス
    アンプ回路にラッチされた後、メモリセルに書込みが行
    われていることを示すデータがラッチされたセンスアン
    プ回路のうち、ロードデータにより書込みが指示されて
    いたセンスアンプ回路のデータを記憶回路の記憶結果に
    基づいてリセットすることで、前記メモリセルアレイに
    誤書込みが行われていることを知らせるデータを前記セ
    ンスアンプ回路に読み出すことを特徴とする請求項26
    に記載の半導体記憶装置。
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