JPH07192482A - 不揮発性半導体記憶装置およびその記憶データの消去方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその記憶データの消去方法

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JPH07192482A
JPH07192482A JP33171793A JP33171793A JPH07192482A JP H07192482 A JPH07192482 A JP H07192482A JP 33171793 A JP33171793 A JP 33171793A JP 33171793 A JP33171793 A JP 33171793A JP H07192482 A JPH07192482 A JP H07192482A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源電圧が下がっても安定して読出が行なえ
るように、消去時のメモリセル分布を狭くした不揮発性
半導体記憶装置を提供する。 【構成】 メモリアレイ19のソース線をソース線回路
31によって3Vの電位に設定し、センスアンプ16の
電源電圧として6Vを印加し、接地電位として3Vを印
加する。このように電位条件を設定した後、メモリアレ
イ19の読出を行ない、その結果メモリセルに電流が流
れればそのメモリセルは消去完了し、逆にメモリセルに
電流が流れなければ再度消去パルスを印加してすべての
メモリセルをベリファイする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は不揮発性半導体記憶装
置および記憶データの消去方法に関し、特に、フラッシ
ュメモリの消去方法を改良したような不揮発性半導体記
憶装置および記憶データの消去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の不揮発性メモリの一例の
フラッシュメモリの全体の構成を示すブロック図であ
る。図13において、データ入力端子27は、記憶すべ
き情報を入力したり、記憶されている情報を内部より出
力するために用いられ、またフラッシュメモリの場合に
は、コマンド入力用端子としても用いられる。コマンド
はチップに対してオペレーションを行なう場合に入力さ
れるチップに対する命令であって、チップはそのコマン
ドに従って内部動作を決定し、アドレス内部発生や電圧
内部制御などを行ない、情報の書込や消去などを行な
う。
【0003】データ入力端子27に入力されたデータ
は、入力バッファ1を介してデータラッチ3にラッチさ
れる。ラッチされた情報はWD信号としてプログラム回
路17に入力され、Yゲート9を介してメモリアレイ1
9内の任意のメモリセルが接続されているビット線に与
えられる。さらに、WD信号はコマンドデコーダ24と
データコンパレータ23にも与えられる。
【0004】メモリアレイ19から読出された情報はY
ゲート9を介してセンスアンプ16で情報の読出
(“0”/“1”)が行なわれ、RD信号として、出力
バッファ2を介してデータ端子27に出力される。任意
のビット線を選択するYゲート9はYアドレス信号によ
って選択される。すなわち、Yアドレス信号はYアドレ
スバッファ4に入力され、Yプリデコーダ5,6によっ
てプリデコードされ、さらにYデコーダ7でデコードさ
れ、Yドライバ8を介して選択されたYゲート9のいず
れかをオン状態にする。
【0005】任意のワード線はXアドレス信号によって
選択される。Xアドレス信号はXアドレスバッファ10
に入力され、Xプリデコーダ11,12,13によって
プリデコードされ、さらにXデコーダ14でデコードさ
れ、ワードドライバ15を介して選択されたワード線を
“H”レベルに立上げる。
【0006】後で詳細に説明するが、フラッシュメモリ
においては、書込動作中は選択ビット線を高電圧,選択
ワード線も高電圧に設定する必要がある。電源電圧を高
電圧に変換する機能はYドライバ8とワードドライバ1
5に内蔵されている。消去回路18はメモリアレイのソ
ース線電位を制御する。消去動作時にメモリアレイ19
のソース線に高電圧を与え、読出時と書込動作時でメモ
リアレイ19のソース線を接地するように内部制御信号
が消去回路18を制御する。
【0007】/CEバッファ20はフラッシュメモリを
活性化するための外部制御信号のバッファであり、/W
D21バッファは前述のコマンドの入力を制御する外部
制御信号のバッファであり、/OEバッファ22は外部
にデータを読出すための出力バッファ2を制御する外部
制御信号のバッファである。電圧制御回路26は外部か
ら印加される高電圧から内部で必要とされる別の高電圧
に変換する回路である。
【0008】書込動作や消去動作は後述の図23および
図24に示すフローチャートに従って、内部でアドレス
発生や電圧制御を行ないながら処理される。それらの制
御を行なうのはコマンドデコーダからの信号入力とする
シーケンサ25である。シーケンサ25はアドレス発生
器,オペレーション制御回路およびパルス印加回数カウ
ンタなどで構成される。これらの詳細については、本願
発明とは関係しないので、その説明を省略する。
【0009】図14は図13に示したYゲートとメモリ
アレイの具体的な構成を示す図であり、図15は図14
のメモリセルを抜出して示した図であり、図16は読出
電位とプログラム電位と消去電位とを示す図であり、図
17は同じく表に表わした図である。
【0010】次に、図13〜図17を参照して、メモリ
アレイの構成,書込,消去動作時の電圧条件,メモリセ
ルの動作原理について簡単に説明する。図14は、メモ
リアレイ19を32ビットのメモリセルで示したもので
ある。各メモリセルのドレインはビット線227〜23
4に接続され、I/O1のビット線227〜230とI
/O0のビット線231〜234はYゲート9からの信
号(Yアドレス信号をデコードした信号)201〜20
4によってI/Oごとに任意の1ビット線のみがセンス
アンプ16およびプログラム回路17に接続される。各
メモリセルのコントロールゲートはワード線205〜2
09に接続され、これらのワード線205〜209のう
ち、Xアドレス信号によって任意のワード線が選択され
る。
【0011】図14に示すYゲート線201が選択され
ると、Yゲート210と214とが選択され、ビット線
227と231が対応するセンスアンプ16とプログラ
ム回路17とに接続される。そして、それぞれのセンス
アンプ16とプログラム回路17は同時に動作する。図
14に示した例では、語構成が2ビットとなっている
が、通常語構成は8ビット/16ビットが一般的である
ので、このような構成が8組または16組となる。メモ
リセルのソース線235はすべてのメモリセルのソース
に共通に接続されており、消去回路18に接続される。
【0012】図14に示したメモリセル218,21
9,220,221を抜出したのが図15である。図1
5を参照して、各動作におけるメモリセルの端子電位,
動作原理について説明する。ここでの説明はメモリセル
218に対して動作を行なうものとする。図17に各動
作時の電圧条件をまとめて示す。ビット線227に6V
程度の高電圧が与えられ、ワード線205に10V程度
の高電圧が与えられ、ソース線235が接地される。こ
のような電圧条件ではメモリセルのドレイン(ビット
線)−ソース(ソース線)間に大電流が流れ、メモリセ
ルのドレイン近傍でホットエレクトロンが発生する。こ
のホットエレクトロンは高いエネルギを有しており、さ
らにコントロールゲート(ワード線)の電位によって、
ある確率でフローティングゲートに電子が注入される。
すると、コントロールゲートから見たメモリセルのしき
い値が移動した(注入された)電子の電荷量分だけ高い
方へシフトする。一度フローティングゲートに注入され
た電子はフローティングゲートが電気的に絶縁状態にあ
るため、定常状態ではその状態を保持する。
【0013】消去動作は、ソース線が9V程度の高電圧
にされ、ワード線が接地され、ビット線がフローティン
グ状態にされる。すると、メモリセルのソース−コント
ロールゲート間に高電界が加わり、トンネル現象によっ
てフローティングゲートから電子が引抜かれ、その結
果、コントロールゲートから見たしきい値が引抜かれた
電荷量分だけ低くなる。このようにして、ソース線23
5に高電圧を印加することにより、メモリアレイ19内
すべてのメモリセルに電界が生じ、すべてのメモリセル
が同時に消去動作を行なう。
【0014】書込/消去動作時のメモリセルのコントロ
ールゲートから見たしきい値をメモリアレイ内のばらつ
きを考慮して表現したのが図16の斜線部である。ここ
で、消去状態のメモリセルのしきい値が0V以上である
ことに注意する。0V以下(デプレッション)のしきい
値を持ったメモリセルは、「過剰消去ビット」と呼ば
れ、後述するような不具合を発生させてしまう。
【0015】読出動作は、ビット線に1V程度のバイア
ス電位が与えられ、ワード線に5V程度の読出電位が与
えられ、ソース線235が接地される。図16におい
て、書込を行なったメモリセルを読出した場合、読出電
位(ワード線電位)よりメモリセルのしきい値が高いの
でドレイン(ビット線)に電位(1V)を印加しても電
流は流れない。また、消去を行なったメモリセルに対し
て読出を行なった場合は、読出電位(ワード線電位)よ
りメモリセルのしきい値が低いのでドレイン(ビット
線)に電位(1V)を印加すると、ドレイン−ソース間
に電流が流れる。この電流が流れるか否かをセンスアン
プ16によって検知し、情報が読出される。
【0016】このように、メモリセルを介して電流が流
れるか否かを検出するため、選択ビット線上にしきい値
がデプレッションの過剰消去ビットが存在すると、過剰
消去のメモリセルを介して電流が流れてしまい、正確に
情報が読出せなくなるという不具合が起きる。
【0017】また、図17において、消去ベリファイ
(ERS Verify),書込ベリファイ(PGM
Verify)とあるのは、各動作動作中に、十分にし
きい値がシフトしたことを確認するための確認読出であ
る。書込の場合に、ワード線電位を通常の読出電位より
高めに設定し、電流を流しやすくして読出し、消去の場
合ワード線電位を通常の読出電位よりも低めに設定し、
電流を流れにくくして読出される。このような読出を行
なうことにより、通常読出に対して、図16の消去ベリ
ファイ,プログラムベリファイで示した電位のマージン
ができる。
【0018】図18はXアドレス信号が入力されてから
ワード線が選択されるまでの経路を示す図である。読
出,書込動作時は、外部からアドレス信号を入力する必
要があるため、Xアドレスバッファ10のCTRL−A
G信号が“H”レベルに設定される。Xアドレスバッフ
ァ10において、CTRL−AG信号に応じて、アドレ
ス信号の相補信号が発生され、Xプリデコーダ11に出
力される。また、消去動作時の“消去前書込”と呼ばれ
るすべてのメモリセルに対して書込動作を行なう場合
は、内部のシーケンサ25によってアドレスが発生さ
れ、CTRL−AG信号は“L”レベルとなり、外部の
信号がカットされて内部信号intAに切換えられる。
【0019】アドレス信号はいくつかのグループに分け
られ、そのグループごとにプリデコードが行なわれる。
Xプリデコーダ11は出力信号PR10〜13のうち、
入力アドレスによって選択されたもののみ活性(図18
では“H”レベル)にする回路である。つまり、任意の
アドレス入力に対して、必ず1つの信号が選択される。
消去動作時は、全ワード線(コントロールゲート)が接
地(非選択)になる必要があるので、プリデコーダ非活
性化信号CTRL−/ERSがXプリデコーダ11〜1
3に入力される。このCTRL−/ERS信号が“H”
レベルであれば、プリデコードが行なわれるが、“L”
レベルの場合はアドレス信号にかかわらず、すべての出
力PR10〜13は非活性(“L”レベル)になる。こ
のように、Xプリデコーダ11,12および13によっ
てプリデコードされた信号PR10〜13,PR20〜
23およびPR30〜37はXデコーダ14に入力され
る。ここで、Xプリデコーダ12はプリデコーダ非活性
化機能を除いたものであり、デコーダとしての回路構成
はXプリデコーダ11と同じである。
【0020】Xデコーダ14はプリデコード信号PR1
0〜13,PR20〜23およびPR30〜37を入力
とし、任意の1出力信号を活性化(“L”レベル)にす
る。このとき、プリデコード信号群(PR10〜13,
PR20〜23,PR30〜37をそれぞれ一群とす
る)のうち、いずれか一群でもすべてが非活性であれ
ば、Xデコーダ14で出力信号が活性化されることはな
い(消去動作時)。
【0021】最後に選択された出力信号を受けてワード
ドライバ15がワード線を活性化する。このとき、ワー
ドドライバ15の電源VPWLが電源電圧Vccであれ
ばワード線WL0〜WLnは電源電圧まで立上がり、V
PWLが電源電圧以上の電位であれば、その電位までワ
ード線WL0〜WLnが上昇する。つまり、書込動作時
は、電源VPWLが10V程度に設定され、選択ワード
線が10Vレベルに立ち上げられる。もちろん、このと
き、非選択のワード線は接地電位である。
【0022】なお、Yゲート9を選択する経路について
は、図18におけるワード線をYゲート線に置換えれば
同様の回路構成となる。
【0023】図19は書込回路と消去回路とYゲートと
メモリアレイの一部を抜出した回路構成を示す図であ
る。次に、図19を参照して、ビット線における書込動
作を簡単に説明し、消去動作についても説明する。入力
バッファ1から入力された信号WDは書込回路17に入
力される。書込動作時は、VPBL電源をビット線が6
Vになるように高電圧に設定され、制御信号CTRL−
PGMが“H”レベルに設定される。この設定で読出回
路であるセンスアンプ16が切離され、プログラム回路
17がYゲート9に接続される。また、制御信号CTR
L−/ERSは“H”レベルに設定され、メモリセルの
ソースが接地される。WD信号が“L”レベルであれ
ば、選択されたビット線に6Vが印加され、WD信号が
“H”レベルであれば選択されたビット線は接地のまま
である。このように、入力データ(WD)によってビッ
ト線電位を設定できるので、データ“00h(hは16
進を示す)”から“FFh”までの任意のデータ(語構
成が8ビットの場合)を書込むことができる。また、C
TRL−BLRST信号は書込動作終了後にビット線に
高電位が残留することを避けるため、書込動作後ビット
線を接地電位になるように制御される。
【0024】消去動作時は、CTRL−/ERS信号が
“L”レベルに設定され、電源VPSLで設定した電位
がメモリアレイ19のソース線に印加される。また、ビ
ット線をフローティングに設定する必要がある。それ
は、すべてのYゲート線を非活性(“L”レベル)にす
ればよいので、YアドレスのYプリデコーダ5,6に前
述のようなプリデコーダの非活性機能を利用してすべて
のYゲートが非活性にされる。
【0025】図20はYゲートとメモリアレイとセンス
アンプを抜出した回路図であり、図21は図20に示し
たセンスアンプのノード602と603の特性を示す図
である。
【0026】次に、図19〜図21を参照して、ビット
線における読出動作について説明する。読出時に、CT
RL−/PGM信号が“H”レベルに設定されることに
より、プログラム回路17がYゲート9から切離され、
CTRL−/SE信号が“L”に設定されることによっ
てセンスアンプ16が活性化される。トランジスタ60
4と605とで構成されるpチャネル負荷型インバータ
のノード602に対するノード603の特性は図21の
例に示すようになる。また、トランジスタ607,60
8,609とメモリセルで構成されるソースフォロア回
路のノード603に対するノード602の特性は図21
のBに示すようになる。図21において、Bで示す2本
の線が示されているのは、メモリセルがプログラム状態
と消去状態のそれぞれを表わしている。また、インバー
タの入力602はソースフォロア側の出力であり、イン
バータの出力603はソースフォロア側の入力であるた
め、同一グラフ上で示すことができ、さらにそれぞれ
A,Bの特性曲線の交点が動作点であり、各ノードの電
位を表わしている。図21に示した特性図より、ノード
602の電位はインバータ側の論理しきい値でほぼ決定
され、その値の変動はほとんどない。このノード602
の電位はYゲート9を介してビット線と接続されている
ので、この電位を1V程度に設定すれば、ビット線のバ
イアス電位が1Vに設定される。この状態で、ノード6
01はビット線を介して電流が流れなければ、図22の
プログラム状態におけるノード601に示すように、徐
々に充電され、逆にビット線に電流が流れる消去状態で
は、ノード601は図22に示すようにビット線電位近
くまで放電する。この変化はセンスアンプ16の出力段
の論理ゲートで増幅され、出力信号RDとして出力バッ
ファ2に伝達される。
【0027】図23は上述の各動作を用いて行なわれる
書込動作を説明するためのフローチャートであり、図2
4は同じく消去動作を説明するためのフローチャートで
ある。なお、図23および図24ではコマンド入力は省
略されている。
【0028】次に、図23を参照して、書込動作につい
て説明する。書込動作では、コマンド信号が入力された
後、データ入力端子27に入力されたデータがデータラ
ッチ3にラッチされ、データに応じて各ビット線に書込
パルスが印加される。その後、書込データと読出データ
の比較が図13に示したデータコンパレータ23で行な
われて書込ベリファイが実行され、データが一致すれば
動作を終了し、一致しなければ再度書込パルスが印加さ
れる。このデータが一致するまで、すなわちベリファイ
がパスするまで繰り返される。
【0029】消去動作は、コマンドが入力された後、消
去すべきメモリセルすべてに対して“00h”のデータ
の書込が行なわれる。これは、前述した過剰消去に対す
る対策であり、書込動作時のしきい値のシフト量が書込
時間に対して飽和する特性を利用して、一旦メモリセル
のしきい値を揃えておくための動作である。次に、消去
パルスが与えられ、その後消去ベリファイが行なわれ
る。消去動作中は、内部でアドレス信号が発生され、選
択アドレスのベリファイがパスすれば、順次アドレスが
インクリメントされ、ベリファイが繰り返される。この
最後のアドレスまで行なわれて動作が終了する。また。
ベリファイ中に未消去メモリセルを発見すれば、再度消
去パルスが印加されてベリファイ動作に戻る。シーケン
サ25は、図23および図24に示したフローチャート
に従って、アドレス発生,電圧制御,データ比較による
動作分岐などの制御を行なう。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】図25は、消去ベリフ
ァイ時のメモリセルのしきい値電圧の分布と消去ベリフ
ァイ電圧との関係を示す図である。上述のごとく、従来
は図25(a)に示すように、消去動作時のメモリセル
のしきい値分布は分布の上限をベリファイ動作によって
検出しながら消去を行なっていた。しかし、これでは、
メモリセルの特性(しきい値のばらつき)以下に分布幅
を狭くすることができないため、仮に、メモリセルのし
きい値分布の下限がほぼ0Vであるとしても、上限はメ
モリセルのばらつきの分布幅が分布の上限となってしま
う。これでは、図25(b)に示すように、電源電圧が
3Vなどの低電圧動作時の読出マージンがなくなってし
まうという欠点があった。
【0031】それゆえに、この発明の主たる目的は、電
源電圧が下がっても、安定して読出が行なえるように、
消去時のメモリセルの分布を狭くするようにした不揮発
性半導体記憶装置を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
行と列とからなるマトリクス上に配列され、それぞれが
コントロールゲートとフローティングゲートとソースと
ドレインとを含み、フローティングゲートに情報電荷を
保持する複数のメモリセルと、それぞれがメモリセルの
行に対応して設けられ、対応した行のメモリセルのドレ
インに接続される複数のビット線と、それぞれがビット
線に交差する方向であって、メモリセルの行に対応して
設けられ、対応した列のメモリセルのコントロールゲー
トに接続される複数のワード線と、メモリセルのそれぞ
れのソースに接続されるソース線と、フローティングゲ
ートから電子を引抜く消去手段と、フローティングゲー
トに電子を注入する書込手段と、フローティングゲート
の電荷保持状態を読出す第1の読出手段とを備えた不揮
発性半導体記憶装置であって、ソース線に正のバイアス
電圧を印加し、メモリセルの電荷保持状態を読出す第2
の読出手段と、第2の読出手段の読出出力をレベルシフ
トするレベルシフト手段とを備えて構成される。
【0033】請求項2に係る発明では、請求項1のレベ
ルシフト手段は、第1の電源電圧と第1の接地電位で動
作する第1の論理回路と、第2の電源電圧と第2の接地
電位で動作する第2の論理回路と、第1の論理回路の出
力端子と第2の論理回路の入力端子とを接続する容量素
子を含む。
【0034】請求項3に係る発明では、請求項1の容量
素子に対して整流素子が並列接続される。
【0035】請求項4に係る発明は、行と列とからなる
マトリクス上に配列され、それぞれがコントロールゲー
トとフローティングゲートとソースとドレインとを含
み、フローティングゲートに情報電荷を保持する複数の
メモリセルと、それぞれがメモリセルの行に対応して設
けられ、対応した行のメモリセルのドレインに接続され
る複数のビット線と、それぞれがビット線に交差する方
向であって、メモリセルの行に対応して設けられ、対応
した列のメモリセルのコントロールゲートに接続される
複数のワード線と、メモリセルのそれぞれのソースに接
続されるソース線と、フローティングゲートから電子を
引抜く消去手段と、フローティングゲートに電子を注入
する第1の書込手段と、フローティングゲートの電荷保
持状態を読出す読出手段とを備えた不揮発性半導体記憶
装置であって、ソース線に正のバイアス電圧を印加し、
メモリセルに書込む第2の書込手段とを備えて構成され
る。
【0036】請求項5に係る発明は、行と列とからなる
マトリクス上に配列され、それぞれがコントロールゲー
トとフローティングゲートとソースとドレインとを含
み、フローティングゲートに情報電荷を保持する複数の
メモリセルと、それぞれがメモリセルの行に対応して設
けられ、対応した行のメモリセルのドレインに接続され
る複数のビット線と、それぞれがビット線に交差する方
向であって、メモリセルの行に対応して設けられ、対応
した列のメモリセルのコントロールゲートに接続される
複数のワード線と、メモリセルのそれぞれのソースに接
続されるソース線と、フローティングゲートに電子を注
入する書込手段と、アドレス信号をプリデコードするプ
リデコード手段と、プリデコード信号によって任意のワ
ード線を選択するデコード手段と、フローティングゲー
トの電荷保持状態を読出す読出手段とを備えた不揮発性
半導体記憶装置であって、プリデコード信号の論理を反
転する論理反転手段と、プリデコード信号をアドレス信
号にかかわらず活性化する活性化手段とを備えて構成さ
れる。
【0037】請求項6に係る発明は、請求項5の発明に
加えて、さらにソース線に第1の電位を与えるソース電
位供給手段と、デコード手段の出力に応じて第1の電位
に比べて相対的に低い第2の電位を選択ワード線に与
え、非選択ワード線に第3の電位を与えるワード線駆動
手段を含む。
【0038】請求項7に係る発明は、複数のメモリセル
と複数のビット線と複数のワード線とソース線と消去手
段と第1の書込手段と第1の読出手段と第2の読出手段
と第2の書込手段とを備えた不揮発性半導体記憶装置に
おいて、消去動作後に、第2の読出手段によって第1の
情報電荷量以下になっていることを判断する第1のステ
ップと、第1のステップの後第2の読出手段によって第
2の情報電荷量以下になっていることを判断する第2の
ステップと、第2のステップの後、第2の書込手段によ
って第2の情報電荷量以上に電子を注入する第3のステ
ップを含む。
【0039】請求項8に係る発明では、複数のメモリセ
ルと複数のビット線と複数のワード線とソース線と消去
手段と第1の書込手段と第1の読出手段と第2の書込手
段とを備えた不揮発性半導体記憶装置において、消去動
作後に、第1の読出手段によって第1の情報電荷量以下
になっていることを判断する第1のステップと、第1の
ステップの後、第2の書込手段によって第2の情報電荷
量以上に電子を注入するステップを含む。
【0040】
【作用】請求項1に係る発明では、ソース線に正のバイ
アス電圧を印加し、メモリセルの電荷保持状態を読出
し、その読出出力をレベルシフトすることによって、電
源電圧が低下しても安定して読出ができる。
【0041】請求項4に係る発明は、ソース線に正のバ
イアス電圧を印加してメモリセルに書込むことにより、
消去時のメモリセル分布を狭くできる。
【0042】請求項5に係る発明は、プリデコード信号
の論理を反転し、プリデコード信号をアドレス信号にか
かわらず活性化させることにより、メモリアレイの一部
のみを消去できるようにし、消去単位を小さく設定す
る。
【0043】請求項7に係る発明は、消去動作後メモリ
セルが第1の情報電荷量以下になっていることを判断し
た後メモリセルが第2の情報電荷量以下になっているこ
とを判断すると、メモリセルに第2の情報電荷量以上に
電子を注入することにより、消去オペレーション時のし
きい値分布を狭くでき、その狭くなった分だけ分布の上
限値を避けることができ、低電圧での読出時にもマージ
ンをもって読出すことができる。
【0044】請求項8に係る発明は、消去動作後に、メ
モリセルが第2の情報電荷量以下になっていることを判
断すると、メモリセルに第2の情報電荷量以上に電子を
注入する。
【0045】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の要部を示す図で
ある。この図1に示した実施例は、従来例で説明した図
20に対応しており、センスアンプとYゲートとメモリ
アレイを抜出して示したものである。図1において、メ
モリアレイ19のメモリセルトランジスタ218〜22
1のソースは、図20に示した従来例では、書込時に接
地されていたが、この実施例では、メモリセルトランジ
スタ218〜221のソース線のVSLノードの電位が
たとえば3Vに設定される。このために、ソース線回路
31が設けられる。ソース線回路31はORゲート31
1とスイッチング回路312,313とを含む。ORゲ
ート311には、CTRL−/ERS信号,CTRL−
/EV信号およびCTRL−/PGM信号が与えられ
る。ORゲート311はCTRL−/EV信号が“L”
レベルになると、スイッチ回路312によってVPSL
ラインの電位、たとえば3VをVSLノードに供給す
る。
【0046】また、センスアンプ16に含まれているn
チャネルトランジスタ605,610は、図20の従来
例では接地されていたが、これらのnチャネルトランジ
スタ605,610のソースであるVSALノードにも
3Vの電位が供給される。すなわち、スイッチング回路
313はCTRL−/EV信号が“L”レベルになる
と、VPSLラインの3Vの電位をVSALノードに供
給する。なお、センスアンプのVSAHノードには6V
の電位が供給される。したがって、センスアンプ16は
3Vと6Vとの間でレベルが変化するデータを出力す
る。この3V〜6Vの間のデータの電位を0V〜3Vの
電位のレベルにシフトするために、レベルシフト回路3
0がセンスアンプ16の出力に接続される。
【0047】図2はこの発明の一実施例における消去動
作を説明するためのフローチャートであり、図3は同じ
く過剰消去ビットを検出して消去用書込動作を説明する
ためのフローチャートであり、図4はメモリセルのしき
い値分布を示す図であり、図5はメモリセルに過剰消去
ビットが生じることを説明するための図であり、図6は
しきい値の上限が消去ベリファイで決められ、下限が過
剰消去のないしきい値分布を狭くする方法を説明するた
めの図である。
【0048】消去動作前において、通常、メモリアレイ
のしきい値分布は図4に示すように、しきい値電圧の高
い状態のセルと低い状態のセルが混在している。そこ
で、図2に示すステップ(図示ではSPと略称する)S
P1において、アドレス値が0にされた後、ステップS
P2において消去パルスがすべてのメモリセルに与えら
れ、全メモリセルが消去状態にしきい値がシフトされ
る。このとき、消去ベリファイ電圧は通常よりも低い値
に設定される。そして、ステップSP3において消去ベ
リファイデータが比較され、読出データが“FFh”に
なっているか否かが判別され、読出データが“FFh”
でなけれは再びステップSP2において消去パルスが与
えられる。読出データが“FFh”になっていれば、ス
テップSP4においてアドレス値が+1され、ステップ
SP5において最後のアドレスであるか否かが判別され
る。最後のアドレスでなければステップSP3およびS
P4の動作を繰り返す。この図2に示したフローチャー
トの動作によって、図5に示すように、しきい値分布の
上限は満足するが、下限において過剰消去ビットが発生
してしまう。
【0049】そこで、図3に示すSP11〜SP15の
動作が行なわれる。すなわち、ステップSP11におい
てアドレス値が0に設定された後、ステップSP12に
おいて、過消去ベリファイデータが比較される。ここ
で、読出データRDが“00h”でなければ、ステップ
SP13においてそのビットに対して消去後書込が行な
われる。読出データが“00h”であれば、ステップS
P14においてアドレス値が+1され、ステップSP1
5において最後のアドレスであるか否かが判別され、最
後のアドレスでなければ再びステップSP12の処理が
行なわれる。この一連の動作がすべてのメモリセルに対
して行なわれる。その結果、図6に示すように、しきい
値の上限が消去ベリファイで決められかつ下限の過剰消
去がないしきい値の分布の狭い消去動作を行なうことが
できる。
【0050】ここで、図1の各動作について説明する。
図2に示したステップSP2における消去パルスの印加
は従来例と同様であり、ステップSP3における消去ベ
リファイ動作について、図1のメモリセル218を例に
とって説明する。センスアンプ16の従来接地電位に設
定されていたノードをVSALノードとし、このVSA
Lノードは、ソース線回路31に含まれるスイッチング
回路313に与えられるCTRA−/EV信号によって
3VのVPSL電位に切換えられる。また、スイッチン
グ回路312は、ソース線回路のORゲート311に入
力されるCTRL−/ERS信号によってメモリアレイ
19のソース電位をVPSLに切換える。VPSLノー
ドを3Vに設定し、CTRL−/EV信号が“L”レベ
ルに設定されることにより、VSLノードおよびVSA
Lノードに3Vの電位が印加される。同様にして、セン
スアンプ16の従来電源電圧が印加されていたノードが
VSAHノードとされ、6Vの電位が印加される。
【0051】上述のごとく、センスアンプ16の接地電
位に相当するノードが3Vに設定され、電源電圧に相当
するノードが6Vとなり、センスアンプ16のノード6
02,603ともに3Vだけレベルシフトしたことにな
る。その結果、従来ビット線バイアス電位を1Vに設定
していたので、3Vだけレベルシフトし、4Vの電位が
ビット線に印加されることになる。
【0052】図7はこの発明の一実施例による消去,消
去ベリファイ,過消去ベリファイ,消去用書込,読出時
の各部の電位を表に示した図である。この図7に示すよ
うに、図1のメモリアレイ19のソース線235に3
V,選択ビット線227に4V,選択ワード線に4V,
非選択ワード線に0Vが印加するように設定される。さ
らに、この印加条件をメモリセルのソースを基準に考え
ると、ソース線235に0V,選択ビット線227に1
V,選択ワード線に1V,非選択ワード線に−3Vと等
しい(図7中の括弧内)。つまり、メモリセルが過剰消
去を起こしても、そのしきい値が−3V以上までであれ
ば、過剰消去ビットから電流は流れない。図5に示した
VWL−VSLで示される電位が等価的な非選択ワード
線の電位である。
【0053】このような電位条件によって、過剰消去ビ
ットが含まれるようなメモリアレイに対しても消去ベリ
ファイを行なうことができる。読出を行ない、その結果
メモリセルに電流が流れれば、そのメモリセルは消去完
了,逆にメモリセルに電流が流れなけれは未消去である
ため、図2に示したフローチャートに従って、再度消去
パルスを印加するという動作を繰り返しながら、すべて
のメモリセルをベリファイする。
【0054】ここで、前述の説明のように、センスアン
プ16の出力ノード電位を考えると、このノードも3V
シフトしているため、この実施例の場合、“H”レベル
が6Vとなり、“L”レベルが3Vとなる。この電位の
まま、通常の電源電圧(“H”レベル=3V,“L”レ
ベル=0V)で動作する論理ゲートに入力すると、セン
スアンプの“H”/“L”レベル両方とも“H”レベル
と判断してしまう。そこで、センスアンプ16の出力ノ
ードに接続されるレベルシフト回路30で電圧レベル変
換が行なわれる。図8はレベルシフト回路の具体例を示
す回路図である。図8において、レベルシフト回路30
は入力回路31と出力回路32とを含む。入力回路31
は図1に示したセンスアンプ16の出力ノードとなり、
出力回路32は通常電源電圧動作の論理回路の入力とさ
れる。入力回路31はインバータ301とトランジスタ
306とを含み、それぞれ電源電圧が6V,接地電位に
相当する電位が3Vで動作する。出力回路32はインバ
ータ303〜305を含み、これらのインバータ303
〜305は通常の電源電圧(“H”レベル=3V,
“L”レベル=0V)で動作する。入力信号INが
“H”レベルから“L”レベルに変化すると、その入力
信号がインバータ301で反転され、ノード307は
“L”レベルから“H”レベルに変化する。つまり、ノ
ード307は3Vから6Vに変化する。ここで、出力回
路32のノード308は入力回路31のノード307と
容量302によって容量結合されている。この容量結合
のカプリングによってノード308の電位が上昇する
(ただし、このときノード308はリセットされ、
“L”レベル(0V)に設定されている必要があるが、
これについては後述する)。ノード308にはインバー
タ303の入力とインバータ305の出力が接続されて
おり、インバータ303の出力とインバータ305の入
力とインバータ304の入力とが接続されている。ノー
ド308の電位が上昇したことによって、ノード309
は“H”レベルから“L”レベルに変化する。電位で表
現すると、ノード309は3Vから0Vに変化する。
【0055】インバータ303と305はラッチ回路を
構成しており、ノード307の変化がラッチされること
になる。つまり、ノード307の3Vから6Vの変化
が、ノード308の0Vから3Vの変化となって伝達し
たことになる。電位変化が伝達し、その結果をラッチす
れば、出力OUTに電源電圧の振幅として現われる。こ
のとき、トランジスタ306はダイオード接続されてお
り、上述の電圧条件では電流が流れないので、動作上不
具合が起きない。
【0056】同様にして、入力信号INが“L”レベル
から“H”レベルの変化も容量結合によって出力OUT
に電源電圧の振幅として伝達できる。
【0057】また、通常動作では、センスアンプ16も
電源電圧の振幅を得る必要があるので、VSAHが3V
の電位に設定され、VSALが接地電位に設定される。
もちろん、センスアンプ出力は電源電圧の振幅である
が、レベルシフト回路30の動作上の問題にならないの
は明らかである。さらに、ノード307を“L”レベル
(0V)に設定すれば、トランジスタ306がオンし、
ノード308に接続される。これによって、ノード30
7とノード308の論理を一致させることができ、リセ
ット動作となる。
【0058】次に、図3に示したステップSP12にお
ける過剰消去ベリファイの動作について説明する。図7
の過消去ベリファイに示すように、消去ベリファイとほ
ぼ同様であり、選択ワード線に印加する電位が異なるだ
けである。選択ワード線にはソース線電位と同じ電位が
印加される。この電圧条件をメモリセルのソースを基準
に考えると、ソース0V,ビット線1V,選択ワード線
0V,非選択ワード線−3Vとなる。つまり、非選択ワ
ード線上のメモリセルから上述したように電流は流れな
い。にもかかわらず、ソース電位とワード線電位を等し
くした状態(図6の過消去ベリファイ)で電流が流れる
ならば、そのメモリセルは過剰消去ビットである。この
ようにして、すべてのメモリセルに対して過剰消去ベリ
ファイが行なわれ、過剰消去ビットに対して、後述する
消去後書込が行なわれる。
【0059】次に、図3に示したステップSP13にお
ける消去後書込の動作について説明する。図7に示すよ
うに、消去後書込の電圧条件も通常書込に対してソース
線をシフトさせ、それに伴いビット線電位をシフトさせ
たものである。ただし、選択ワード線電位が通常の書込
より低く設定される。これは、メモリセルの書込時のし
きい値シフト特性としてゲート電位に近づいていき、ま
た、ゲート電位をメモリセルのしきい値が超えることは
ないという特性によるものである。つまり、ゲート電位
を消去ベリファイ時のワード線電位程度に設定すれば、
消去後書込によって書込まれたメモリセルも、同様のし
きい値程度でシフトが止まり、消去動作時のしきい値分
布が狭くなくり、図6に示した消去分布が得られる。
【0060】上述のごとく、この実施例によれば、消去
動作を行ない、各動作を行なうことで、消去動作時のし
きい値分布を狭くでき、その狭くなった分だけ分布の上
限値を下げることができるため、低電圧でも読出時にも
マージンをもって読出すことができる。
【0061】図9および図10はこの発明の他の実施例
の動作を説明するためのフローチャートである。
【0062】図9に示したステップSP21〜SP25
の消去動作は、図2のステップSP1〜SP5と同じで
ある。図10に示したステップSP31において、すべ
てのカラムアドレスが選択されてすべてのビット線が選
択された後、ステップSP32でロウアドレスが0に設
定され、ロウアドレス0のワード線が活性化され、ステ
ップSP33において消去後書込が行なわれる。その
後、ステップSP34においてロウアドレスが+1さ
れ、ステップSP35で最後のロウアドレスか否かが判
別される。最後のロウアドレスでなければステップSP
33に戻り、ステップSP33〜SP35の動作が繰り
返され、1ワード線ごとに消去後書込が行なわれる。
【0063】ここで、前述の実施例で説明したように、
消去後書込のワード線電位を所望のしきい値にシフトす
るように電位を設定すれば、その電位を追越してしきい
値がシフトすることはない。ここで、過剰消去ベリファ
イなしで消去後書込を行なうことが主題であり、同時書
込ビット数は任意に設定しても何ら問題を生じることは
ない。
【0064】上述のごとく消去動作を行ない、各動作を
行なうことで、消去動作時のしきい値分布を狭くでき、
その狭くなった分だけ分布の上限値を下げることができ
るため、低電圧での読出時にもマージンをもって読出す
ことができる。
【0065】図11はこの発明の他の実施例を示すブロ
ック図である。この実施例は、図18に示した従来例と
以下の点において異なっている。すなわち、通常動作の
場合、選択ワード線のレベルは“H”レベル(電源電
圧)であり、非選択ワード線のレベルは接地レベルとな
るため、選択ワード線に負電圧(“L”レベル)を印加
する場合には論理反転する必要がある。このために、ワ
ードドライバ50は、nチャネルトランジスタ51とp
チャネルトランジスタ52とからなるインバータの出力
をローアクティブにするために、pチャネルトランジス
タ53が設けられる。すなわち、pチャネルトランジス
タ53のゲートはインバータの出力に接続され、ドレイ
ンは電源に接続され、ソースはインバータの入力に接続
される。また、前段のXデコーダ60は3入力のNAN
Dゲート61ないし63によって構成され、それぞれの
入力には、プリデコード出力PRS10〜13,20〜
23,30〜37のいずれかが入力される。
【0066】Xプリデコーダ41は、Xアドレス信号を
デコードするためのANDゲート401〜404と、C
TRL−/ERS信号によってハイアクティブ(CTR
L−/ERS=“H”レベルのとき)およびローアクテ
ィブ(CTRL−/ERS=“L”レベルのとき)を切
換えるためのゲート回路411−414を含む。Xプリ
デコーダ42もXプリデコーダ41と同様にして構成さ
れる。Xプリデコーダ43は、CTRL−/ERS信号
が“H”レベルのときハイアクティブになり、CTRL
−/ERS信号が“L”レベルのときローアクティブと
なるように切換える機能が設けられている。
【0067】さらに、Xプリデコーダ41,42および
43とXデコーダ60との間にはレベルシフト回路3
3,34,35が設けられる。
【0068】図12は図11におけるXアドレス群とワ
ード線の対応関係を説明するための図である。ここで、
図12を参照して、Xアドレス群とワード線の対応関係
について説明する。この実施例では、Xアドレスが7ア
ドレスの場合について考える。7ビットで表現できる2
進数は128であるので、ワード線は全部で128本あ
る。このそれぞれのワード線にアドレスが割当てられ
る。たとえば、A6〜4,A3〜2がすべて“L”レベ
ルとすると、A0とA1の組合わせは4通りあるので、
4本のワード線を割当てることがきる(図12に示す矢
印)。また、A2を“H”レベルに変更したとき、A0
とA1の組合わせはやはり4通りであるので、次のワー
ド線4本(WL4〜7)を割当てることができる。この
ように順次割当てることで128本のワード線にアドレ
スを割当てることができる。別の見方をすると、A6〜
4の3ビットによってメモリアレイを8分割しており、
各アドレスでメモリアレイの1/8を選択している。同
様にしてA3〜2はA6〜4によって選択された1/8
メモリアレイをさらに1/4に分割して、その1つが選
択される。この時点で、全メモリアレイの1/32が選
択される。同様にして、A1〜0はA6〜2によって選
択された1/32メモリアレイをさらに1/4に分割し
て、その1つを選択することによって1/128の選択
を行なっているといえる。
【0069】上述の説明を踏まえて、前述した“複数ワ
ード線が同時に選択される”について詳細に説明する。
たとえば、Xデコーダ60の3入力のNANDゲート6
1〜63のうち2入力を“A1〜0からプリデコードさ
れる信号”と“A2〜3からプリデコードされる信号”
とし、そのプリデコード信号のすべてが“H”レベルに
固定される。残る1入力がA6〜4からプリデコードさ
れる信号とし、選択するプリデコード信号のみを“L”
レベルとされ、それ以外の信号が“H”レベルにされ
る。つまり、プリデコード信号がローアクティブにされ
る。このように信号を設定することによって、メモリア
レイの1/8をローアクティブ(“L”レベル)で選択
できる。
【0070】次に、A1〜0,A3〜2のXプリデコー
ダ41,42の動作について説明する。CTRL−/E
RS信号が“L”レベルにされることによって、すべて
のプリデコード信号PR10〜13,PR20〜23が
“H”レベルにされる。そして、Xプリデコーダ41,
43は、CTRL−/ERS信号で制御されることによ
って、ローアクティブでワード線を選択する。
【0071】ところで、選択ワード線上のメモリセルの
みを消去するためには、選択ワード線を−10V程度に
設定し、非選択ワード線を0Vに設定する必要がある。
そこで、ワード線ドライバ50の従来電源電圧に設定し
ていたノード(VWLH)が0Vに設定され、従来接地
電位に設定されていたノード(VWLL)が−10Vに
設定される。さらに、Xデコーダ60の従来電源電圧に
設定されていたノードVWDHが−7Vに設定され、従
来接地電位に設定されていたノードVWDLが−10V
に設定される。もちろん、レベルシフト回路33の入力
側は3Vから0Vの電源振幅に設定され、出力側はXデ
コーダ60の振幅と同様にして−7Vから−10Vの振
幅を持つように設定される。前述したように、レベルシ
フト回路33の入力側と出力側は容量結合によって接続
されているため、電圧振幅が上述の設定でも問題なく動
作する。このように電位を設定することにより、選択ワ
ード線を−10Vに設定でき、非選択ワード線を0Vに
設定できる。
【0072】さらに、ソース線電圧を5V程度に従来と
同様の手法で設定することにより、選択ワード線−ソー
ス線間には15Vの高電位差が生まれ、非選択ワード線
−ソース間には5Vの電位差しか生まれない。よって、
選択ワード線に接続されているメモリセルのみから電子
が引抜かれる。
【0073】上述のごとく、この実施例によれば、メモ
リアレイ19の一部のメモリセルのみを消去できるた
め、消去単位を小さく設定することができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1に係る発明では、メモリセルの
ソース線に正のバイアス電圧を印加し、メモリセルの電
荷保持状態を読出してレベルシフトするようにしたの
で、電源電圧が下がっても安定して読出が行なうことが
でき、消去時のメモリセル分布を狭くすることができ
る。
【0075】請求項3に係る発明は、消去動作後メモリ
セルが第1の情報電荷量以下になっていることを判断
し、その後メモリセルが第2の情報電荷量以下になって
いることを判断した後、第2の情報電荷量以上に電子を
注入することにより、しきい値の上限を消去ベリファイ
で決め、下限を過剰消去がないしきい値分布の狭い消去
動作を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の要部を示す図である。
【図2】この発明の一実施例における消去動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図3】この発明の一実施例における過剰消去ビットを
検出して消去後書込動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図4】メモリセルのしきい値分布を示す図である。
【図5】メモリセルに過剰消去ビットが生じることを説
明するための図である。
【図6】しきい値の上限が消去ベリファイで決められ、
下限が過剰消去のないしきい値分布を狭くする方法を説
明するための図である。
【図7】この発明の一実施例による消去時の各部の電圧
を表に示した図である。
【図8】図1に示したレベルシフト回路の一例を示す回
路図である。
【図9】この発明の他の実施例における消去動作を説明
するためのフローチャートである。
【図10】この発明の他の実施例における消去後書込の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】この発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図12】Xアドレス群とワード線の対応関係を説明す
るための図である。
【図13】従来の不揮発性メモリの一例のフラッシュメ
モリの全体の構成を示すブロック図である。
【図14】図13に示したYゲートとメモリアレイの具
体的な構成を示す図である。
【図15】図14のメモリセルを抜出して示した図であ
る。
【図16】読出電位とプログラム電位と消去電位とを示
す図である。
【図17】読出電位とプログラム電位と消去電位とを表
に示した図である。
【図18】ワード線が選択されるまでの経路を説明する
ための図である。
【図19】書込回路と消去回路とYゲートとメモリアレ
イの一部を抜出した回路構成を示す図である。
【図20】Yゲートとメモリアレイとセンスアンプを抜
出した回路図である。
【図21】図20に示したセンスアンプのノード602
と603の特性を示す図である。
【図22】図20に示したセンスアンプにおけるノード
601の書込状態と消去状態の特性を示す図である。
【図23】書込動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図24】消去動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図25】消去ベリファイ時のメモリセルのしきい値電
圧の分布と消去ベリファイ電圧との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
9 Yゲート 10 Xアドレスバッファ 16 センスアンプ 17 プログラム回路 19 メモリアレイ 30,33 レベルシフト回路 31 ソース線回路 41〜43 Xプリデコーダ 50 ワードドライバ 60 Xデコーダ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、図17において、消去ベリファイ
(ERS Verify),書込ベリファイ(PGM
Verify)とあるのは、各動作動作中に、十分にし
きい値がシフトしたことを確認するための確認読出であ
る。書込の場合に、ワード線電位を通常の読出電位より
高めに設定し、電流を流しやすくして読出し、消去の場
合ワード線電位を通常の読出電位よりも低めに設定し、
電流を流れにくくして読出される。このような読出を行
なうことにより、通常読出に対して、図16の消去ベリ
ファイ,プログラムベリファイで示したようにマージン
ができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
行と列とからなるマトリクス上に配列され、それぞれが
コントロールゲートとフローティングゲートとソースと
ドレインとを含み、フローティングゲートに情報電荷を
保持する複数のメモリセルと、それぞれがメモリセルの
行に対応して設けられ、対応した行のメモリセルのドレ
インに接続される複数のビット線と、それぞれがビット
線に交差する方向であって、メモリセルの行に対応して
設けられ、対応した列のメモリセルのコントロールゲー
トに接続される複数のワード線と、メモリセルのそれぞ
れのソースに接続されるソース線と、フローティングゲ
ートから電子を引抜く消去手段と、フローティングゲー
トに電子を注入する書込手段と、フローティングゲート
の電荷保持状態を読出す第1の読出手段とを備えた不揮
発性半導体記憶装置であって、ソース線に正のバイアス
電圧を印加し、メモリセルの電荷保持状態を読出す第2
の読出手段を備えて構成される。請求項2に係る発明で
は、請求項1の第2の読出手段の読出出力をレベルシフ
トするレベルシフト手段を備えて構成される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】請求項3に係る発明では、請求項2のレベ
ルシフト手段は、第1の電源電圧と第1の接地電位で動
作する第1の論理回路と、第2の電源電圧と第2の接地
電位で動作する第2の論理回路と、第1の論理回路の出
力端子と第2の論理回路の入力端子とを接続する容量素
子を含む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】請求項4に係る発明では、請求項1の容量
素子に対して整流素子が並列接続される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】請求項5に係る発明は、行と列とからなる
マトリクス上に配列され、それぞれがコントロールゲー
トとフローティングゲートとソースとドレインとを含
み、フローティングゲートに情報電荷を保持する複数の
メモリセルと、それぞれがメモリセルの行に対応して設
けられ、対応した行のメモリセルのドレインに接続され
る複数のビット線と、それぞれがビット線に交差する方
向であって、メモリセルの行に対応して設けられ、対応
した列のメモリセルのコントロールゲートに接続される
複数のワード線と、メモリセルのそれぞれのソースに接
続されるソース線と、フローティングゲートから電子を
引抜く消去手段と、フローティングゲートに電子を注入
する第1の書込手段と、フローティングゲートの電荷保
持状態を読出す読出手段とを備えた不揮発性半導体記憶
装置であって、ソース線に正のバイアス電圧を印加し、
メモリセルに書込む第2の書込手段とを備えて構成され
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】請求項6に係る発明は、行と列とからなる
マトリクス上に配列され、それぞれがコントロールゲー
トとフローティングゲートとソースとドレインとを含
み、フローティングゲートに情報電荷を保持する複数の
メモリセルと、それぞれがメモリセルの行に対応して設
けられ、対応した行のメモリセルのドレインに接続され
る複数のビット線と、それぞれがビット線に交差する方
向であって、メモリセルの行に対応して設けられ、対応
した列のメモリセルのコントロールゲートに接続される
複数のワード線と、メモリセルのそれぞれのソースに接
続されるソース線と、フローティングゲートに電子を注
入する書込手段と、アドレス信号をプリデコードするプ
リデコード手段と、プリデコード信号によって任意のワ
ード線を選択するデコード手段と、フローティングゲー
トの電荷保持状態を読出す読出手段とを備えた不揮発性
半導体記憶装置であって、プリデコード信号の論理を反
転する論理反転手段と、プリデコード信号をアドレス信
号にかかわらず活性化する活性化手段とを備えて構成さ
れる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】請求項7に係る発明は、請求項5の発明に
加えて、さらにソース線に第1の電位を与えるソース電
位供給手段と、デコード手段の出力に応じて第1の電位
に比べて相対的に低い第2の電位を選択ワード線に与
え、非選択ワード線に第3の電位を与えるワード線駆動
手段を含む。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】請求項8に係る発明は、複数のメモリセル
と複数のビット線と複数のワード線とソース線と消去手
段と第1の書込手段と第1の読出手段と第2の読出手段
と第2の書込手段とを備えた不揮発性半導体記憶装置に
おいて、消去動作後に、第2の読出手段によって第1の
情報電荷量以下になっていることを判断する第1のステ
ップと、第1のステップの後第2の読出手段によって第
2の情報電荷量以下になっていることを判断する第2の
ステップと、第2のステップの後、第2の書込手段によ
って第2の情報電荷量以上に電子を注入する第3のステ
ップを含む。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】請求項9に係る発明では、複数のメモリセ
ルと複数のビット線と複数のワード線とソース線と消去
手段と第1の書込手段と第1の読出手段と第2の書込手
段とを備えた不揮発性半導体記憶装置において、消去動
作後に、第1の読出手段によって第1の情報電荷量以下
になっていることを判断する第1のステップと、第1の
ステップの後、第2の書込手段によって第2の情報電荷
量以上に電子を注入するステップを含む。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【作用】請求項1に係る発明では、ソース線に正のバイ
アス電圧を印加することによって、仮想的に過剰消去ビ
ットをマスクし、また検出できる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】請求項5に係る発明は、ソース線に正のバ
イアス電圧を印加してメモリセルに書込むことにより、
過剰消去ビットを救済し、消去時のメモリセル分布を狭
くできる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】請求項6に係る発明は、プリデコード信号
の論理を反転し、プリデコード信号をアドレス信号にか
かわらず活性化させることにより、メモリアレイの一部
のみを消去できるようにし、消去単位を小さく設定す
る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】請求項8に係る発明は、消去動作後メモリ
セルが第1の情報電荷量以下になっていることを判断し
た後メモリセルが第2の情報電荷量以下になっているこ
とを判断すると、メモリセルに第2の情報電荷量以上に
電子を注入することにより、消去オペレーション時のし
きい値分布を狭くでき、その狭くなった分だけ分布の上
限値を避けることができ、低電圧での読出時にもマージ
ンをもって読出すことができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】請求項9に係る発明は、消去動作後に、メ
モリセルが第2の情報電荷量以下になっていることを判
断すると、メモリセルに第2の情報電荷量以上に電子を
注入する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三原 雅章 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内 (72)発明者 河井 伸治 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内 (72)発明者 大川 実 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行と列とからなるマトリクス上に配列さ
    れ、それぞれはコントロールゲートとフローティングゲ
    ートとソースおよびドレインとを含み、前記フローティ
    ングゲートに情報電荷を保持する複数のメモリセルと、 それぞれが前記メモリセルの行に対応して設けられ、対
    応した行のメモリセルのドレインに接続される複数のビ
    ット線と、 それぞれがビット線に交差する方向であって、前記メモ
    リセルの行に対応して設けられ、対応した列のメモリセ
    ルのコントロールゲートに接続される複数のワード線
    と、 前記メモリセルのそれぞれのソースに接続されるソース
    線と、 前記フローティングゲートから電子を引抜く消去手段
    と、 前記フローティングゲートに電子を注入する書込手段
    と、 前記フローティングゲートの電荷保持状態を読出す第1
    の読出手段とを備えた不揮発性半導体記憶装置であっ
    て、 前記ソース線に正のバイアス電圧を印加し、前記メモリ
    セルの電荷保持状態を読出す第2の読出手段と、 前記読出手段の読出出力をレベルシフトするレベルシフ
    ト手段を備えた、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記レベルシフト手段は、 第1の電源電圧と第1の接地電位で動作する第1の論理
    回路と、 前記第1の電源電圧とは異なる第2の電源電圧と、前記
    第1の接地電位とは異なる第2の接地電位で動作する第
    2の論理回路と、 前記第1の論理回路の出力端子と前記第2の論理回路の
    入力端子との間を接続する容量素子を含む、請求項1の
    不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記容量素子に対して並列接続
    される整流素子を含む、請求項2の不揮発性半導体記憶
    装置。
  4. 【請求項4】 行と列とからなるマトリクス上に配列さ
    れ、それぞれがコントロールゲートとフローティングゲ
    ートとソースとドレインとを含み、前記フローティング
    ゲートに情報電荷を保持する複数のメモリセルと、 それぞれがメモリセルの行に対応して設けられ、対応し
    た行のメモリセルのドレインに接続される複数のビット
    線と、 それぞれがビット線に交差する方向であって、前記メモ
    リセルの行に対応して設けられ、対応した列のメモリセ
    ルのコントロールゲートに接続される複数のワード線
    と、 前記メモリセルのそれぞれのソースに接続されるソース
    線と、 前記フローティングゲートから電子を引抜く消去手段
    と、 前記フローティングゲートに電子を注入する第1の書込
    手段と、 前記フローティングゲートの電荷保持状態を読出す読出
    手段とを含む不揮発性半導体記憶装置であって、 前記ソース線に正のバイアス電圧を印加し、前記メモリ
    セルに書込む第2の書込手段を備えた、不揮発性半導体
    記憶装置。
  5. 【請求項5】 行と列とからなるマトリクス上に配列さ
    れ、それぞれがコントロールゲートとフローティングゲ
    ートとソースとドレインとを含み、前記フローティング
    ゲートに情報電荷を保持する複数のメモリセルと、 それぞれがメモリセルの行に対応して設けられ、対応し
    た行のメモリセルのドレインに接続される複数のビット
    線と、 それぞれがビット線に交差する方向であって、前記メモ
    リセルの行に対応して設けられ、対応した列のメモリセ
    ルのコントロールゲートに接続される複数のワード線
    と、 前記メモリセルのそれぞれのソースに接続されるソース
    線と、 前記フローティングゲートに電子を注入する書込手段
    と、 アドレス信号をプリデコードするプリデコード手段と、 前記プリデコード手段によってプリデコードされた信号
    によって任意のワード線を選択するデコード手段と、 前記フローティングゲートの電荷保持状態を読出す読出
    手段とを有する不揮発性半導体記憶装置であって、 前記プリデコード手段の出力信号の論理を反転するため
    の論理反転手段と、 前記プリデコード手段の出力信号をアドレス信号にかか
    わらず活性化するための活性化手段とを備えた、不揮発
    性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記ソース線に第1の電位を与
    えるソース電位供給手段と、 前記デコード手段の出力に応じて、前記第1の電位に比
    べて相対的に低い第2の電位を選択ワード線に与え、非
    選択ワード線に第3の電位を与えるワード線駆動手段を
    含み、 前記第1の電位と第2の電位の電位差は前記メモリセル
    のフローティングゲートから電子を引抜くのに十分であ
    りかつ前記第1の電位と前記第3の電位の電位差は前記
    メモリセルのフローティングゲートから電子を引抜くの
    に不十分であるような電圧条件で選ばれることを特徴と
    する、不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 行と列とからなるマトリクス上に配列さ
    れ、それぞれがコントロールゲートとフローティングゲ
    ートとソースとドレインとを含み、前記フローティング
    ゲートに情報電荷を保持する複数のメモリセルと、 それぞれが前記メモリセルの行に対応して設けられ、対
    応した行のメモリセルのドレインに接続される複数のビ
    ット線とそれぞれが前記ビット線に交差する方向であっ
    て、前記メモリセルの行に対応して設けられ、対応した
    列のメモリセルのコントロールゲートに接続される複数
    のワード線と、 前記メモリセルのそれぞれのソースに接続されるソース
    線と、 前記フローティングゲートから電子を引抜く消去手段
    と、 前記フローティングゲートに電子を注入する第1の書込
    手段と、 前記フローティングゲートの電荷保持状態を読出す第1
    の読出手段と前記ソース線に正のバイアス電圧を印加
    し、前記メモリセルの電荷保持状態を読出す第2の読出
    手段と、 前記ソース線に正のバイアス電圧を印加し、前記メモリ
    セルに情報を書込む第2の書込手段を備えた不揮発性半
    導体記憶装置において、 消去動作後に、前記第2の読出手段によって第1の情報
    電荷量以下になっていることを判断する第1のステップ
    と、 前記第1のステップの後、前記第2の読出手段によって
    第2の情報電荷量以下になっていることを判断する第2
    のステップと、 前記第2のステップの後、前記第2の書込手段によって
    第2の情報電荷量以上に電子を注入する第3のステップ
    を含む、不揮発性半導体記憶装置の記憶データの消去方
    法。
  8. 【請求項8】 行と列とからなるマトリクス上に配列さ
    れ、それぞれがコントロールゲートとフローティングゲ
    ートとソースとドレインとを含み、前記フローティング
    ゲートに情報電荷を保持する複数のメモリセルと、 それぞれが前記メモリセルの行に対応して設けられ、対
    応した行のメモリセルのドレインに接続される複数のビ
    ット線と、 それぞれが前記ビット線に交差する方向であって、前記
    メモリセルの行に対応して設けられ、対応した列のメモ
    リセルのコントロールゲートに接続される複数のワード
    線と、 前記メモリセルのそれぞれのソースに接続されるソース
    線と、 前記フローティングゲートから電子を引抜く消去手段
    と、 前記フローティングゲートに電子を注入する第1の書込
    手段と、 前記フローティングゲートの電荷保持状態を読出す第1
    の読出手段と、 前記ソース線に正のバイアス電圧を印加し、前記メモリ
    セルに書込む第2の書込手段とを備えた不揮発性半導体
    記憶装置において、 消去動作後に、前記第2の読出手段によって第2の情報
    電荷量以下になっていることを判断する第1のステップ
    と、 前記第1のステップの後、前記第2の書込手段によって
    第2の情報電荷量以上に電子を注入する第2のステップ
    を含む、不揮発性半導体記憶装置の記憶データの消去方
    法。
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