JPH11244081A - 片側ロック式リクライニングシートのダンパ装置取り付け構造 - Google Patents

片側ロック式リクライニングシートのダンパ装置取り付け構造

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JPH11244081A
JPH11244081A JP6221698A JP6221698A JPH11244081A JP H11244081 A JPH11244081 A JP H11244081A JP 6221698 A JP6221698 A JP 6221698A JP 6221698 A JP6221698 A JP 6221698A JP H11244081 A JPH11244081 A JP H11244081A
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JP
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damper device
seat
hinge
seat back
reclining
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JP6221698A
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Akira Nemoto
晃 根本
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートのヒンジ部分の大型化を防止するとと
もに、ダンパ装置の後付けを可能とする。 【構成】 回動型のダンパ装置22が、リクライニング装
置のないフリーヒンジ部16-2に配設されるとともに、回
り止め型の挿通孔26に挿通、係合可能な延出軸48をその
外方端に一体に有する固定ピン20が、フリーヒンジ部の
ヒンジピンとして設けられている。そして、挿通孔26へ
の延出軸48の挿入、係合を伴う、シートバック12への基
部材30の固定のもとで、ダンパ装置22がフリーヒンジ部
16-2に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リターンばね付
きのリクライニング装置を左右一対のヒンジ部の一方に
備えた片側ロック式リクライニングシートに、前傾方向
へのシートバックの戻り速度を減衰可能なダンパ装置を
取り付ける片側ロック式リクライニングシートのダンパ
装置取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、シートバックをシートクッシ
ョンに対して前後方向に回動可能に支持し、シートバッ
クの回動、および回動規制のもとで、シートクッション
に対するシートバックの傾斜角度(リクライニング角
度)を任意に調整、設定可能とするリクライニング装置
が、自動車その他の各種シートに提供されている。そし
て、このリクライニング装置をシートの左右一対のヒン
ジ部の一方に備えた、いわゆる片側ロック式のリクライ
ニングシートが、自動車等のシートの主流となってい
る。
【0003】ところで、この種のリクライニングシート
においては、通常、前傾方向への偏倚力が、所定のリタ
ーンばねからシートバックに付与され、リクライニング
装置の規制解除に伴って、シートバックがこのリターン
ばねの偏倚力のもとで前傾方向に回動可能となってい
る。つまり、この偏倚力のもとでの戻りによって、シー
トバックは着座者の上体に追従して傾斜変動可能であ
り、これによって、リクライニング角度の設定の容易化
がはかられている。
【0004】しかしながら、着座者の上体から離れてい
る状態におけるシートバックの戻り時においては、シー
トバックの素早い戻り動作に着座者の動作が追従しきれ
ない場合があり、この場合においては、着座者に不快感
を与える虞れがある。
【0005】そこで、たとえば、シートバックの戻り速
度を減衰する、いわゆるダンパ装置(リクライニングダ
ンパ)を設ける構成が知られている。そして、このダン
パ装置としては、ばね部材を使用するもの、シリコンオ
イル等の粘性材を使用するもの等が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ばね部材を緩
動材とするダンパ装置を備えた構成が、たとえば実開平
06−070642号公報等に開示されている。このように、公
知の構成において、ダンパ装置は、一般的に、リクライ
ニング装置の一部として、リクライニング装置と同側に
取り付けられる。しかし、リクライニング装置は、渦巻
きばね等からなるリターンばねをその回動中心回りに有
する構成であるため、ダンパ装置を配設する際において
は、ダンパ装置付きの機種の専用設計、および設計変更
が必要となる。
【0007】リクライニング装置にダンパ装置を設ける
際においては、リクライニング装置の全体的な形状、構
成の変更が必要となり、そのための設計変更は大幅とな
るため、リクライニングシートの全体的なコストの増加
は避けられない。そして、既存のリクライニング装置に
対するダンパ装置の、いわゆる後付けが行えないため、
ダンパ装置の利用範囲が限られやすい。
【0008】更に、ダンパ装置をリクライニング装置と
の同側に設けるため、リクライニング装置部分、つまり
駆動ヒンジ部の大型化が避けられず、シートの回りに保
障されるスペースによっては、ダンパ装置付きのシート
の装着を断念せざるを得ない場合も考えられる。
【0009】この発明は、シートのヒンジ部分の大型化
を防止するとともに、後付けを可能とした片側ロック式
リクライニングシートのダンパ装置取り付け構造の提供
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明においては、リクライニング装置のないサ
イドのヒンジ部が、ヒンジピンによって回動自在に連結
されただけのフリーヒンジ部であることに着目してい
る。
【0011】そこで、この発明によれば、回り止め型の
挿通孔を回動中心に有した回動部材を適当な緩動材と共
に基部材に組み込んでユニット化した回動型のダンパ装
置が、シートバックを前傾方向に付勢するリターンばね
付きのリクライニング装置を左右一対のヒンジ部のうち
の一方に備えた片側ロック式リクライニングシートの、
他方のフリーヒンジ部に配設されている。また、回動部
材の挿通孔に挿通、係合可能な対応する軸形状の延出軸
をその外方端に一体に有する固定ピンが、シートバッ
ク、およびシートバックの連結される対応する固定部材
のいずれか一方に、フリーヒンジ部のヒンジピンとして
固定されている。
【0012】そして、回動部材の挿通孔への延出軸の挿
入、係合を伴う、シートバック、およびシートバックの
連結される対応する固定部材の一方に対する他方への基
部材の固定のもとで、ダンパ装置が、シートバックにそ
の緩動力を付与可能に、フリーヒンジ部に取り付けられ
ている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0014】図1、図2に示すように、この発明に係る
片側ロック式リクライニングシートのダンパ装置取り付
け構造10においては、シートバック12をシートクッショ
ン14サイドに対して回動可能に連結、支持する左右一対
のヒンジ部16(16-1、16-2) のうち、リクライニング装置
18のある駆動ヒンジ部16-1に対する他サイドのヒンジ部
16-2が、ヒンジピン20を介した回動自在なフリーヒンジ
部として規定されている。そして、このフリーヒンジ部
のヒンジピン20を利用して、このフリーヒンジ部16-2
に、前傾方向へのシートバック12の回動力の減衰、いわ
ゆる緩動をはかるダンパ装置22が取り付け可能となって
いる。
【0015】左右のヒンジ部16(16-1、16-2) の一サイ
ド、たとえば、自動車のアウターサイド(ドア側)のヒ
ンジ部16-1にリクライニング装置18の配設された、図2
に示すこの種の片側ロック式リクライニングシート24に
おいては、シートバック12の回動が、リクライニング装
置のロックのもとで規制可能となっており、このリクラ
イニング装置による回動規制によって、シートバックの
傾斜角度(リクライニング角度)が任意に調整、設定可
能となっている。
【0016】なお、片側ロック式リクライニングシート
24の基本構成、ならびにリクライニング装置18の基本構
成は、実開平06−070642号公報等において開示されてい
るように公知であり、これらの構成自体はこの発明の趣
旨でないため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0017】ここで、この種の片側ロック式リクライニ
ングシート24においては、上記実開平06−070642号公報
に開示のように、通常、渦巻きばね等からなるリターン
ばね(図示しない)が、シートバック12を前傾方向に付
勢可能に、リクライニング装置18の一部として、そのヒ
ンジ部(駆動ヒンジ部)16-1に配設されている(図2参
照)。そして、図1に示すように、この発明において
は、回動型のダンパ装置22が、リターンばねによる前傾
方向へのシートバック12の付勢力、つまり回動力を減衰
可能に、リクライニング装置18のないサイドのヒンジ
部、つまりフリーヒンジ部16-2に配設されている。
【0018】図1に加えて図3を見るとわかるように、
回動型のダンパ装置22は、回り止め型の挿通孔、たとえ
ば係合片26a によって直径方向に分断された分断挿通孔
26を回動中心に有した略軸状の回動部材28と、当該回動
部材を回動自在に収納可能な略円筒ケース状の基部材30
との組み合わせを備えている。そして、回動部材28の回
りに設けられた一体の回動フィン32と、この回動フィン
間に介在された基部材側の固定フィン34との間のクリア
ランスに、シリコンオイル等の粘性材36が緩動材として
封入され、この粘性材による回動フィンの回動規制によ
り、基部材に対する回動部材の回動速度を低減可能に、
この回動型のダンパ装置22は構成されている。
【0019】なお、この回動型のダンパ装置22の基本原
理は、特開平01−107708号公報等において開示されてい
るものと同様であるとともに、このダンパ装置の構成自
体はこの発明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0020】ところで、図1に加えて図4を見るとわか
るように、この種の片側ロック式リクライニングシート
24において、フリーヒンジ部16-2は、シートクッション
14サイドの固定部材、たとえば、シートスライド装置38
のスライドレール40に固定されたヒンジブラケット42に
対し、シートバック12から延出されたシートバックのヒ
ンジアーム44をヒンジピン20で回動自在に連結すること
によって形成される。なお、シートスライド装置38は、
スチールボール、ローラ等の転動子を介して、スライド
レール40を固定のガイドレール46に組みつけた構成であ
るが、この構成は公知であり、かつこの構成自体はこの
発明の趣旨でないため、特に詳細には説明しない。
【0021】そして、図1、図3、および図4に示すよ
うに、この発明においては、このヒンジピン20が、たと
えば裏面の固着ナット46への螺着のもとでヒンジブラケ
ット42に固定可能な段付きボルト状の固定ピンであり、
なおかつダンパ装置22の回動部材の挿通孔26に挿通可能
な対応する形状、たとえば挿通孔の分断係合片26a の遊
挿可能なスリット48a 付きの延出軸48を、そのヘッド部
20a からの外方端に一体に有して形成されている。
【0022】なお、シートバックのヒンジアーム44にお
ける、ヒンジピン20の挿通される挿通孔50は、図1、図
3に示すように、たとえば周壁50a 付きの形態として形
成され、この挿通孔をヒンジピンの段部20b に整列配置
することによって、ヒンジピン、ひいてはヒンジブラケ
ット42に対して回動自在に連結、支持される。
【0023】図1、図3、および図4に示すように、こ
の形態のヒンジピン20を有するフリーヒンジ部16-2にお
いては、ダンパ装置22が、回動部材の挿通孔26への延出
軸48の挿通を伴って配置され、シートバックのヒンジア
ーム44への基部材30の固定のもとで取り付けられる。ダ
ンパ装置の基部材30は、たとえば、取り付け片52を一体
に有して形成され、取り付け片の挿通切欠き54を介し
た、裏面の固着ナット56へのねじ式固定部材58、たとえ
ば止めねじの螺着のもとで、ヒンジアーム44に固定され
る。
【0024】なお、ダンパ装置22の回動部材の挿通孔26
からの、ヒンジピンの延出軸48の延出端に、たとえばC
リング等の係止部材が嵌着されて、延出軸からの回動部
材28、ひいてはダンパ装置の離脱が防止される。
【0025】このような構成においては、対応形状の挿
通孔26への延出軸48の挿入、係合のもとで回動部材28が
ヒンジピン20に一体的に連結されるため、リクライニン
グ装置18のロック解除に伴う、リターンばねでの前傾方
向へのシートバック12の付勢が生じると、ダンパ装置の
基部材30が、回動部材に対し、シートバックのヒンジア
ーム44と共に回動しようとする。そして、この回動部材
28、基部材30間の相対的な回動のもとで減衰力を発生可
能に、このダンパ装置22は構成されているため、リター
ンばねでの付勢による前傾方向へのシートバック12の回
動の際においては、その回動力が減衰、緩動されて、シ
ートバックが減速した状態で前傾される。
【0026】上記のように、この発明の片側ロック式リ
クライニングシートのダンパ装置取り付け構造10におい
ては、ダンパ装置22がリクライニング装置18のないフリ
ーヒンジ部16-2に配設されるため、リクライニング装置
のある駆動ヒンジ部16-1の大型化が十分に防止できる。
【0027】そして、この発明においては、ダンパ装置
22をリクライニング装置18に追加しないため、リクライ
ニング装置を含む駆動ヒンジ部16-1の改造が要求されな
い。つまり、従来通りのリクライニング装置18が利用で
きるため、シートの全体的なコストの低減化が十分には
かられる。
【0028】更に、フリーヒンジ部のヒンジピン20を延
出軸48の設けられた形態に変更するとともに、ダンパ装
置22の基部材30をシートバックのヒンジアーム44にねじ
止めのもとで固定すれば足りるため、フリーヒンジ部16
-2の構成の複雑化を招かないとともに、いわゆる後加工
によるダンパ装置の取り付けが容易に可能となる。つま
り、シートの大幅な設計変更が要求されないとともに、
既存のシートへのダンパ装置22の取り付けが容易に行え
るため、ダンパ装置の利用範囲が、コストの大幅な上昇
を伴うことなく簡単に拡張できる。
【0029】そして、この発明によれば、リクライニン
グ装置18、ダンパ装置22を、それぞれ異なるヒンジ部16
(16-1、16-2) に配設するにすぎないため、各ヒンジ部の
大型化は確実に抑制される。従って、シートのヒンジ部
回りにスペース的な余裕のない自動車等に対しても装着
可能なシートが、この発明によって容易に確保可能とな
る。
【0030】また、シートのフリーヒンジ部16-2にダン
パ装置22を配設するため、フリーヒンジ部での回動速度
が、このダンパ装置22によって低減されることになる。
つまり、駆動ヒンジ部16-1のリクライニング装置18のロ
ックに加え、フリーヒンジ部16-2でも、その回動がダン
パ装置22によって規制されるため、フリーヒンジ部にダ
ンパ装置を配設することによって、片側ロック式リクラ
イニングシート24に両側ロックの効果、つまり、左右の
ヒンジ部16(16-1、16-2) の双方での回動規制効果が、こ
の発明の構成によれば確保できる。
【0031】ここで、この発明の実施の形態において
は、回動型のダンパ装置22が、粘性材シリコンオイル)
36を緩動材とした構成として例示されているが、基部材
30、回動部材28の相対的な回動のもとでその減衰力を発
生可能な構成であれば足りるため、これに限定されず、
たとえば、ばね部材等を緩動材とする構成の回動型のダ
ンパ装置であってもよい。
【0032】また、この発明の実施の形態においては、
止めねじ58が、ダンパ装置22の基部材の取り付け片52を
シートバックのヒンジアーム44に固定するねじ式固定部
材として例示されているが、取り付け片をヒンジアーム
に固定可能であれば足りるため、止めねじに限定され
ず、たとえば、裏面の固着ナット56に対応する六角ボル
ト等をねじ式固定部材として利用してもよい。更に、裏
面の固着ナット56を利用する止めねじ58、六角ボルト等
に限定されず、たとえば、固着ナットを必要としないタ
ッピングねじ等の他のねじ式固定部材によって、ダンパ
装置の基部材30をシートバックのヒンジアーム44に固定
してもよい。
【0033】いずれにせよ、このダンパ装置の基部材30
をシートバックのヒンジアーム44にねじ式固定部材で固
定可能とするこの発明の構成によれば、構成が複雑化す
ることがなく、ダンパ装置22の取り付けの際の作業性の
低下を伴うこともない。
【0034】更に、この発明の実施の形態においては、
挿通孔26の回り止め型の形状として、係合片26a によっ
て直径方向に分断された分断形状を例示している。しか
し、回動部材の挿通孔26、およびヒンジピンの延出軸48
の形状は、その挿通のもとで一体的に連結、係合可能で
あれば足りるため、図示のような分断挿通孔とスリット
付きの延出軸との組み合わせに限定されず、たとえば四
角形、六角形等の多角形状を回り止め形状として、挿通
孔、延出軸をそれぞれ形成してもよい。
【0035】また、この発明の実施の形態においては、
ヒンジピン20を固定のヒンジブラケット42に、ダンパ装
置の基部材30をシートバックのヒンジアーム44にそれぞ
れ固定する構成を具体化しているが、これとは逆に、ヒ
ンジピンをヒンジアームに、基部材を固定のヒンジブラ
ケットに、それぞれ固定してもよい。
【0036】ここで、ダンパ装置22を覆うカバー部材62
を、図1、および図4に二点鎖線で示す。このようなカ
バー部材62は、たとえば、合成樹脂材料等から成形さ
れ、止めねじ58を利用して固定される。
【0037】このようなカバー部材62を設けることによ
って、ダンパ装置22の露出が防止できるため、ダンパ装
置を配設したフリーヒンジ部16-2の外観品質が確実に向
上される。
【0038】なお、この発明の片側ロック式リクライニ
ングシートのダンパ装置取り付け構造は、自動車のシー
トに適するとはいえ、片側ロック式リクライニングシー
トであれば、自動車用のシートに限定されず、たとえ
ば、電車、飛行機、船舶等のシートや、家庭用、あるい
は理髪、美容用等のシートに、この発明を用いてもよ
い。
【0039】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0040】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る片側ロッ
ク式リクライニングシートのダンパ装置取り付け構造に
よれば、回動型のダンパ装置がリクライニング装置のな
いフリーヒンジ部に配設されるため、リクライニング装
置のある駆動ヒンジ部の大型化が十分に防止できる。
【0041】そして、この発明においては、ダンパ装置
をリクライニング装置に追加しないため、リクライニン
グ装置を含む駆動ヒンジ部の改造が要求されない。従っ
て、従来通りのリクライニング装置が利用でき、シート
の全体的なコストの低減化が十分にはかられる。
【0042】更に、フリーヒンジ部のヒンジピンを延出
軸の設けられた形態に変更するとともに、ダンパ装置の
基部材をシートバックサイドに固定すれば足りるため、
フリーヒンジ部の構成の複雑化を招かないとともに、後
加工によるダンパ装置の取り付けが容易に可能となる。
つまり、シートの大幅な設計変更が要求されないととも
に、既存のシートへのダンパ装置の取り付けが容易に行
えるため、ダンパ装置の利用範囲が、コストの大幅な上
昇を伴うことなく簡単に拡張できる。
【0043】そして、ヒンジ部回りの大型化を伴うこと
なくダンパ装置が取り付けられるため、シートのヒンジ
部回りにスペース的な余裕のない場所に対して装着され
シートにも、ダンパ装置が装着できる。従って、ダンパ
装置の取り付けられたシートの利用範囲が確実に拡張さ
れる。
【0044】また、ダンパ装置の基部材を、シートバッ
クのヒンジブラケットにねじ式固定部材によって固定す
れば、構成が複雑化することがなく、ダンパ装置の取り
付けの際の作業性の低下を伴うこともない。
【0045】更に、ダンパ装置をカバー部材で覆えば、
ダンパ装置の露出が防止できるため、ダンパ装置を配設
したフリーヒンジ部の外観品質が確実に向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る片側ロック式リクライニングシ
ートのダンパ装置取り付け構造を示す、フリーヒンジ部
の概略縦断面図である。
【図2】駆動ヒンジ部(リクライニング装置)サイドか
ら見た、片側ロック式リクライニングシートの概略斜視
図である。
【図3】片側ロック式リクライニングシートのダンパ装
置取り付け構造を示す、フリーヒンジ部の概略分解斜視
図である。
【図4】片側ロック式リクライニングシートのダンパ装
置取り付け構造を示す、フリーヒンジ部の概略正面図で
ある。
【符号の説明】
10 片側ロック式リクライニングシートのダンパ装置取
り付け構造 16(16-1、16-2) ヒンジ部(駆動ヒンジ部、フリーヒンジ
部) 20 ヒンジピン 22 ダンパ装置 24 片側ロック式リクライニングシート 26 挿通孔 28 回動部材 30 基部材 48 ヒンジピンの延出軸 58 ねじ式固定部材(止めねじ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回り止め型の挿通孔を回動中心に有した
    回動部材を、適当な緩動材と共に基部材に組み込んでユ
    ニット化した回動型のダンパ装置が、シートバックを前
    傾方向に付勢するリターンばね付きのリクライニング装
    置を左右一対のヒンジ部のうちの一方に備えた片側ロッ
    ク式リクライニングシートの、他方のフリーヒンジ部に
    配設され、 回動部材の前記挿通孔に挿通、係合可能な対応する軸形
    状の延出軸をその対応端に一体に有する固定ピンが、シ
    ートバック、およびシートバックの連結される対応する
    固定部材のいずれか一方に、前記フリーヒンジ部のヒン
    ジピンとして固定され、回動部材の挿通孔への延出軸の
    挿入、係合を伴う、当該一方に対する他方への前記基部
    材の固定のもとで、前記ダンパ装置が、シートバックに
    その緩動力を付与可能に、フリーヒンジ部に取り付けら
    れた片側ロック式リクライニングシートのダンパ装置取
    り付け構造。
  2. 【請求項2】 係合片によって直径方向に分断された分
    断挿通孔を回動中心に有した回動部材を、適当な緩動材
    と共に基部材に組み込んでユニット化した回動型のダン
    パ装置が、シートバックを前傾方向に付勢するリターン
    ばね付きのリクライニング装置を左右一対のヒンジ部の
    うちの一方に備えた片側ロック式リクライニングシート
    の、他方のフリーヒンジ部に配設され、 回動部材の前記分断挿通孔に挿入、係合可能な対応する
    スリット付きの延出端をその対応端に一体に有する固定
    ピンが、シートバック、およびシートバックの連結され
    る対応する固定部材のいずれか一方に、前記フリーヒン
    ジ部のヒンジピンとして固定され、回動部材の挿通孔へ
    の延出軸の挿入、係合を伴う、当該一方に対する他方へ
    の前記基部材の固定のもとで、前記ダンパ装置が、シー
    トバックにその緩動力を付与可能に、フリーヒンジ部に
    取り付けられた片側ロック式リクライニングシートのダ
    ンパ装置取り付け構造。
  3. 【請求項3】 固定ピンとしてなるヒンジピンが、シー
    トバックの連結される固定部材に固定されるとともに、
    ダンパ装置の基部材が、シートバックのヒンジブラケッ
    トに対し、ねじ式固定部材を介して固定された請求項1
    または2記載の片側ロック式リクライニングシートのダ
    ンパ装置取り付け構造。
  4. 【請求項4】 ダンパ装置を対応形状のカバー部材で覆
    った請求項1ないし3のいずれか記載の片側ロック式リ
    クライニングシートのダンパ装置取り付け構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007050765A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Toyota Boshoku Corp 車両シート用ダンパーの取り付け構造
CN108146302A (zh) * 2017-12-20 2018-06-12 延锋安道拓座椅有限公司 一种座椅自动缓降阻尼铰链

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