JPH10217817A - 緊急ロック機構を備えたシートリクライニング装置 - Google Patents

緊急ロック機構を備えたシートリクライニング装置

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JPH10217817A
JPH10217817A JP2765497A JP2765497A JPH10217817A JP H10217817 A JPH10217817 A JP H10217817A JP 2765497 A JP2765497 A JP 2765497A JP 2765497 A JP2765497 A JP 2765497A JP H10217817 A JPH10217817 A JP H10217817A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートバックの傾斜角を迅速かつ無段階に調
節可能で、ロックオフ時に衝撃を受けても緊急ロックで
きるようにすること。 【解決手段】 シートバックに固定したセクタギヤ2を
シートクッションに回動自在に取り付けたウォームギヤ
4と常時噛合せしめた。ウォームギヤ4のリード角をセ
クタギヤ2との摩擦角以上に設定したので、シートバッ
クを傾倒することによりセクタギヤ2を介してウォーム
ギヤ4を回転することができ、シートバックの傾斜角を
適宜変更することができる。また、圧電素子48と緊急
制動部材46と起電力発生手段50,52とを有する緊
急ロック機構を設け、起電力発生手段50,52が発生
した起電力を圧電素子48に送電し、所定値以上の起電
力による圧電素子48の寸法変化を介して緊急制動部材
46がウォームギヤ4の回転を阻止し、シートバックの
急激な傾倒を阻止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等のシート装
置に取り付けられ、シートクッションに対するシートバ
ックの傾斜角を適宜調節でき、かつ、ロックオフ時に衝
突等により衝撃を受けても緊急ロックすることのできる
緊急ロック機構を備えたシートリクライニング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】実公昭42−7950号公報に開示され
ているシートリクライニング装置においては、セクタギ
ヤがシートバックに固定される一方、セクタギヤと嵌脱
自在のウォームギヤをシートクッションに回動自在に取
り付けている。ウォームギヤは作動軸に連結されてお
り、この作動軸を軸方向に引っ張り、更に持ち上げるこ
とにより、ウォームギヤのセクタギヤとの噛合は解除さ
れる。この状態で、シートバックに負荷を加えると、シ
ートバックは傾倒しその傾斜角を迅速に変更することが
可能となり、作動軸より手を放すと、ウォームギヤはセ
クタギヤと再び噛合し、シートバックはその位置に保持
される。また、シートバックの傾斜角の微調節が必要な
場合には、作動軸を回転させてウォームギヤを回転させ
ると、ウォームギヤと噛合するセクタギヤが徐々に回転
し、シートバックを任意の傾斜角に無段階に変更するこ
とができる。
【0003】特公昭52−9892号公報に開示されて
いるシートリクライニング装置においては、シートクッ
ションにウォームホイールを固定する一方、シートバッ
クにウォームギヤを回動自在に取り付けウォームホイー
ルと噛合せしめている。ウォームギヤの軸方向には、ウ
ォームホイールの端縁を遊嵌しうる幅の溝が刻設されて
おり、ウォームギヤと連結されたハンドルを回転させる
ことにより、ウォームホイールの端縁を溝に嵌入せしめ
ると、ウォームギヤとウォームホイールとの噛合は解除
され、シートバックを任意の位置まで迅速に傾倒可能と
なる。シートバックの傾斜角を変更後、ハンドルから手
を放すと、ウォームギヤはスプリングにより90度回転
せしめられ、ウォームホイールと再び噛合しロック状態
となる。尚、ハンドルを徐々に回転することにより、ウ
ォームギヤが一体的に回転し、ウォームギヤと噛合する
ウォームホイールもまた徐々に回転することになるの
で、シートバックの傾斜角を微調節することもできる。
【0004】米国特許第4,685,735号公報に開
示されているシートリクライニング装置は、シート取付
台に枢着されたシートバックブラケットと、該シートバ
ックブラケットに固定され平歯を有するセクタギヤと、
シート取付台に回動自在に取り付けられ、セクタギヤと
噛合するウォームギヤを備えている。セクタギヤの平歯
と噛合するウォームギヤは、その螺旋角に相当する角度
だけセクタギヤに対し傾斜せしめられており、ウォーム
ギヤに連結されたノブを回転することにより、シートバ
ックの傾斜角を適宜調節する構成となっている。
【0005】また、シートバックフレームにセクタギヤ
を固定し、該セクタギヤと噛合するロックギヤを設け、
セクタギヤとロックギヤの噛合を手動解除することによ
り、シートバックの傾斜角を適宜調節するようにした、
シートリクライニング装置も公知である。
【0006】更に、外歯車と内歯車の噛合を利用したタ
ウメル式シートリクライニング装置もよく知られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
ののうち、実公昭42−7950号公報あるいは特公昭
52−9892号公報に開示されているシートリクライ
ニング装置にあっては、ウォームギヤとセクタギヤある
いはウォームホイールとの噛合を解除することにより、
シートバックの傾斜角を迅速に変更しうる構成ではある
が、いずれの構成においても、シートバックはスプリン
グにより直立位置に常時付勢されているので、上記噛合
を解除すると、シートバックが急速に前倒し、着座して
いる乗員に不快感を与えるという問題点があった。
【0008】また、ウォームギヤとセクタギヤあるいは
ウォームホイールとの噛合を解除した所謂ロックオフ時
に、衝突等により衝撃を受けるとシートバックは急激に
傾倒し、乗員が怪我をする虞れがあった。
【0009】さらに、シートバックに固定されたセクタ
ギヤの回転をロックギヤでロックする構成のものでは、
セクタギヤとロックギヤに形成された歯は所定のピッチ
で形成されており、シートバックを微調節できないとい
う問題点があった。
【0010】また、米国特許第4,685,735号公
報に開示されているものや、タウメル式シートリクライ
ニング装置にあっては、セクタギヤとウォームギヤ、あ
るいは、外歯車と内歯車が常時噛合しており、シートバ
ックの傾斜角を迅速に変更することができず、傾斜角の
変更に時間を要するという問題点があった。
【0011】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、シートバックの傾斜
角を迅速かつ無段階に調節可能で、傾斜角の調節に際し
シートバックが急速に前倒することもなく、かつ、ロッ
クオフ時に衝撃を受けても緊急ロックすることのできる
緊急ロック機構を備えたシートリクライニング装置を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、シートバ
ックに固定されたセクタギヤと、該セクタギヤと常時噛
合しシートクッションに回動自在に取り付けられ、か
つ、上記セクタギヤとの摩擦角以上のリード角を有する
ウォームギヤと、該ウォームギヤと摩擦係合してウォー
ムギヤの回転を阻止する制動手段とを備え、該制動手段
の上記ウォームギヤに対する制動を解除するとともに、
上記シートバックを傾倒することにより上記セクタギヤ
を介して上記ウォームギヤを回転せしめ、上記シートバ
ックの傾斜角を適宜変更できるようにしたシートリクラ
イニング装置において、上記シートクッションに取り付
けられた圧電素子と、該圧電素子の寸法変化により揺動
して上記ウォームギヤの回転を阻止する緊急制動部材
と、上記セクタギヤの回転により起電力を発生する起電
力発生手段とを有する緊急ロック機構を設け、上記起電
力発生手段が発生した起電力を上記圧電素子に送電する
とともに、所定値以上の起電力が上記圧電素子に送電さ
れると、上記圧電素子の寸法変化を介して上記緊急制動
部材が上記ウォームギヤの回転を阻止することにより上
記シートバックの前方あるいは後方への傾倒を阻止する
ようにしたことを特徴とする緊急ロック機構を備えたシ
ートリクライニング装置である。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、上記起電
力発生手段を、上記ウォームギヤに一体的に取り付けら
れた永久磁石と、該永久磁石に近接配置されたコイルと
により構成したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。一般に、本発明のシ
ートリクライニング装置が適用されるシート装置は大
略、シートクッションと、シートクッションに傾倒自在
に取り付けられるシートバックから構成され、シートク
ッションとシートバックにはそれぞれ、シートクッショ
ンフレームとシートバックフレームが収容されている。
【0015】図1に示されるように、互いに常時噛合す
るセクタギヤ2とウォームギヤ4のうち、セクタギヤ2
はシートバックフレーム40に固着されたブラケット4
2に螺着される一方、ウォームギヤ4はシートクッショ
ンフレーム(図示せず)に螺着されたブラケット6に一
対の調心軸受8を介して回動自在に取り付けられてい
る。ブラケット6には一本のピン10が植設せしめられ
ており、このピン10を介してセクタギヤ2はブラケッ
ト6に回動自在に取り付けられている。ピン10の周囲
には、コイルスプリング12が巻回されており、その両
端はそれぞれピン10及びセクタギヤ2に係止せしめら
れ、シートバックフレーム40をシート前方(A方向)
に常時付勢している。
【0016】また、図2に示されるように、ウォームギ
ヤ4の一端はテーパー状に形成され、制動部材14の内
部に形成されたテーパー状制動面14aと摩擦接触する
被制動面4aを構成している。制動部材14は、その一
端14bがブラケット6に枢着せしめられる一方、その
他端14cは、スプリング(図示せず)により矢印B方
向に付勢され、かつ、カム16により常時押圧されてい
る。このカム16はレバー18の一端に一体的に固定さ
れるとともに、ピン20を介してブラケット6に揺動自
在に取り付けられている。レバー18の他端には、操作
ノブ22が取り付けられており、操作ノブ22の上下動
を介して、カム16を揺動せしめる構成となっている。
尚、レバー18はスプリング24で常時下向きに付勢さ
れ、所定位置で保持されている。
【0017】図3は、制動部材14の制動面14aとウ
ォームギヤ4に形成された被制動面4aとの係合状態を
示している。図中、一点鎖線は操作ノブ22を操作しな
い通常時を示しており、かかる状態では、カム16によ
り押圧された制動部材14の制動面14aはウォームギ
ヤ4の被制動面4aと摩擦係合しており、従って、ウォ
ームギヤ4の回転は阻止されている。一方、操作ノブ2
2を上方に持ち上げると、カム16は図中反時計方向に
回転するとともに、制動部材14はスプリングの付勢力
により矢印B方向に移動し、制動部材14の制動面14
aとウォームギヤ4の被制動面4aとの摩擦係合は解除
され、ウォームギヤ4は自由に回転しうる状態となる
(二点鎖線で示した状態)。
【0018】ここで、セクタギヤ2と噛合するウォーム
ギヤ4のリード角は、セクタギヤ2との摩擦角以上に設
定されており、制動部材14の制動面14aとウォーム
ギヤ4の被制動面4aとの摩擦係合が解除された状態で
は、コイルスプリング12の付勢力によりシートバック
フレーム40は容易に前傾方向(図1のA方向)に傾倒
する一方、シートバックフレーム40に後方への負荷を
加えると、逆方向に傾倒する。すなわち、セクタギヤ2
の傾動により、ウォームギヤ4を回動せしめる構成とな
っている。
【0019】また、図1及び図2に示されるように、本
発明にかかるシートリクライニング装置は、緊急時にシ
ートバックをロックする緊急ロック機構44を備えてお
り、この緊急ロック機構44について図4を参照しなが
ら説明する。
【0020】緊急ロック機構44は、ウォームギヤ4の
前端側に取り付けられた緊急制動部材46と、緊急制動
部材46をウォームギヤ4に形成された被制動面4bに
押圧してウォームギヤ4を緊急ロックする圧電アクチュ
エータ素子48(以下、圧電素子と称す)と、ウォーム
ギヤ4の後端側に取り付けられた永久磁石50と、永久
磁石50の両側に近接配置され永久磁石50の回転によ
り起電力を誘導する一対のコイル52,52から構成さ
れている。コイル52,52に誘導された起電力は電線
54を介して圧電素子48に送電される一方、圧電素子
48の寸法変化により被制動面4bに押圧される緊急制
動部材46はブラケット6に立設された支軸56に揺動
自在に取り付けられている。
【0021】さらに詳述すると、緊急ロック機構44
は、コイル52,52に誘導される起電力が永久磁石5
0の回転速度に比例することを利用して通常時と異常時
の識別を行っており、セクタギヤ2の回転を阻止すべき
速度に達した時に発生する電圧をロックメカニズムの作
動電圧として設定している。セクタギヤ2が回転すると
ウォームギヤ4及び永久磁石50は増速されるので、誘
導起電力が高くなりロックメカニズムは容易に作動す
る。
【0022】また、その速度伝達比は、セクタギヤ2の
歯数をZ1、ウォーム条数をZWとすると、Z1/ZWと表
されるので、ウォームギヤ4及び永久磁石50の回転数
(速度)n2は、セクタギヤ2の回転数(速度)をn1
すると、
【数1】n2=n1×Z1/ZW … (1) と表される。
【0023】圧電素子48は、電圧の変化によりその寸
法が変化する(大きくなる)ので、セクタギヤ2が所定
速度に達し、所定電圧がコイル52,52に誘導される
と、緊急制動部材46が圧電素子48により支軸56を
介してウォームギヤ4の被制動面4bに押圧され、ウォ
ームギヤ4を制動する。
【0024】図5は、コイル52,52に誘導された電
圧を検知し整流する回路を示しており、コイル52,5
2に誘導された電圧は、変圧器58により昇圧された
後、複数の整流器60,…,60により整流されるととも
にコンデンサ62により平滑され、圧電素子48に印加
される。
【0025】かかる構成のシートリクライニング装置の
作用を説明する。操作ノブ22を操作しない通常の状態
では、カム16の押圧力により制動部材14の制動面1
4aがウォームギヤ4の被制動面4aと摩擦係合し、ウ
ォームギヤ4の回転は阻止されている。かかる状態で
は、コイルスプリング12の付勢力により、シートバッ
クフレーム40は前方に傾倒することはなく、逆に、シ
ートバックフレーム40に後方への負荷を加えても、負
荷の方向に傾倒することはない。
【0026】他方、シートバックの傾斜角を変更したい
場合、操作ノブ22を持ち上げると、カム16は図中反
時計方向に回転する。その結果、制動部材14はスプリ
ングの付勢力により矢印B方向(図2及び図3)に移動
し、制動部材14の制動面14aとウォームギヤ4の被
制動面4aとの摩擦係合は解除される。シートバックを
前方に傾斜させたい場合には、着座している乗員が前傾
姿勢を取ると、コイルスプリング12の付勢力によりセ
クタギヤ2を介してウォームギヤ4が徐々に回転し、シ
ートバックは滑らかに前方に傾斜する。所望の位置で操
作ノブ22から手を放せば、スプリング24の付勢力に
よりカム16が図中時計方向に回転し、制動部材14の
制動面14aとウォームギヤ4の被制動面4aが再び摩
擦係合することとなり、ウォームギヤ4の回転が阻止さ
れ、従って、シートバックの傾斜角が維持される。
【0027】逆に、シートバックを後方に傾斜させたい
場合には、操作ノブ22を持ち上げた状態でシートバッ
クに後方への負荷を加えると、コイルスプリング12の
付勢力に抗してウォームギヤ4がシートバック前傾時と
は逆方向に回転し、その結果、セクタギヤ2も回転する
ことになるので、シートバックが徐々に後方に傾斜す
る。所望の位置で操作ノブ22から手を放せば、上記同
様、制動部材14の制動面14aとウォームギヤ4の被
制動面4aが再び摩擦係合し、ウォームギヤ4の回転が
阻止されるので、シートバックの傾斜角が維持される。
【0028】ここで、操作ノブ22を持ち上げた所謂ロ
ックオフ状態で、例えば他の車両等により衝撃を受ける
と、シートバックが前方あるいは後方に傾倒し、セクタ
ギヤ2が回転する。その結果、ウォームギヤ4が、上記
式(1)で表される速度で急激に回転するので、ウォー
ムギヤ4に一体的に取り付けられた永久磁石50が回転
し、コイル52,52に起電力が誘導される。本発明に
よれば、コイル52,52に誘導された起電力が所定値
を超えると、圧電素子48は支軸56を介してウォーム
ギヤ4の被制動面4bに押圧されるよう設定されている
ので、上記衝撃により圧電素子48は被制動面4bに押
圧され、ウォームギヤ4の回転を停止させる。その結
果、シートバックの前方あるいは後方への急激な傾倒が
阻止され、乗員の安全が保証される。
【0029】なお、上記実施形態において、制動部材1
4にテーパー状制動面14aを形成し、ウォームギヤ4
に形成された対応する形状の被制動面4aに摩擦接触さ
せることによりウォームギヤ4の回転を阻止する構成と
したが、操作ノブ22を操作することにより所定形状の
制動片をウォームギヤ4の歯面に押圧してウォームギヤ
4の回転を阻止することもできる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明のうちで請求項1に記載の発明によれば、ウォーム
ギヤのリード角をセクタギヤとの摩擦角以上に設定した
ので、制動手段のウォームギヤに対する制動を解除すれ
ば、付勢手段の付勢力により、あるいは、シートバック
に後方への負荷を加えることによりシートバックは前方
あるいは後方に徐々に傾倒する。傾倒時、セクタギヤと
ウォームギヤとの歯面摩擦がダンパーの作用をするの
で、シートバックの傾倒が滑らかに行われる。また、圧
電素子と緊急制動部材と起電力発生手段とを有する緊急
ロック機構を設け、起電力発生手段が発生した起電力を
圧電素子に送電するとともに、所定値以上の起電力が圧
電素子に送電されると、圧電素子の寸法変化を介して緊
急制動部材がウォームギヤの回転を阻止することにより
シートバックの前方あるいは後方への傾倒を阻止するよ
うにしたので、操作ノブを持ち上げた所謂ロックオフ状
態において、他の車両等により衝撃を受けてもシートバ
ックの急激な前倒あるいは後倒が阻止され、乗員の安全
が保証される。
【0031】また、請求項2に記載の発明によれば、起
電力発生手段を、ウォームギヤに一体的に取り付けられ
た永久磁石と、該永久磁石に近接配置されたコイルとに
より構成したので、簡素な安価な緊急ロック機構を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる緊急ロック機構を備えたシー
トリクライニング装置の斜視図である。
【図2】 図1における線II−IIに沿った断面図であ
る。
【図3】 図1のシートリクライニング装置に設けられ
た制動部材の作用を示す概略断面図である。
【図4】 図1のシートリクライニング装置に設けられ
た緊急ロック機構を示す斜視図である。
【図5】 図4の緊急ロック機構に設けられた電圧検知
整流回路の配線図である。
【符号の説明】
2 セクタギヤ 4 ウォームギヤ 4a 被制動面 8 調心軸受 12 スプリング 14 制動部材 14a 制動面 16 カム 22 操作ノブ 44 緊急ロック機構 46 緊急制動部材 48 圧電素子 50 永久磁石 52 コイル 54 電線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックに固定されたセクタギヤ
    と、該セクタギヤと常時噛合しシートクッションに回動
    自在に取り付けられ、かつ、上記セクタギヤとの摩擦角
    以上のリード角を有するウォームギヤと、該ウォームギ
    ヤと摩擦係合してウォームギヤの回転を阻止する制動手
    段とを備え、該制動手段の上記ウォームギヤに対する制
    動を解除するとともに、上記シートバックを傾倒するこ
    とにより上記セクタギヤを介して上記ウォームギヤを回
    転せしめ、上記シートバックの傾斜角を適宜変更できる
    ようにしたシートリクライニング装置において、 上記シートクッションに取り付けられた圧電素子と、該
    圧電素子の寸法変化により揺動して上記ウォームギヤの
    回転を阻止する緊急制動部材と、上記セクタギヤの回転
    により起電力を発生する起電力発生手段とを有する緊急
    ロック機構を設け、上記起電力発生手段が発生した起電
    力を上記圧電素子に送電するとともに、所定値以上の起
    電力が上記圧電素子に送電されると、上記圧電素子の寸
    法変化を介して上記緊急制動部材が上記ウォームギヤの
    回転を阻止することにより上記シートバックの前方ある
    いは後方への傾倒を阻止するようにしたことを特徴とす
    る緊急ロック機構を備えたシートリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 上記起電力発生手段を、上記ウォームギ
    ヤに一体的に取り付けられた永久磁石と、該永久磁石に
    近接配置されたコイルとにより構成した請求項1に記載
    のシートリクライニング装置。
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