JPH11236707A - コンクリート打設方法及びその装置 - Google Patents

コンクリート打設方法及びその装置

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JPH11236707A
JPH11236707A JP3876098A JP3876098A JPH11236707A JP H11236707 A JPH11236707 A JP H11236707A JP 3876098 A JP3876098 A JP 3876098A JP 3876098 A JP3876098 A JP 3876098A JP H11236707 A JPH11236707 A JP H11236707A
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JP
Japan
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concrete
bucket
trolley
girder material
concrete casting
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Pending
Application number
JP3876098A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yasukochi
孝 安河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP3876098A priority Critical patent/JPH11236707A/ja
Publication of JPH11236707A publication Critical patent/JPH11236707A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダム工事等において、天端のコンクリート打
設幅が15m以下になっても所定の箇所に生コンクリー
トを運搬して打設でき、且つ周囲の環境を保全できるよ
うにしたコンクリート打設方法及びその装置を提供す
る。 【解決手段】 コンクリート打設領域の上方に2条の主
索を平行に架設し、この主索に沿って移動する横行トロ
リーをそれぞれ設ける。これらの横行トロリーに巻きワ
イヤーを介して桁材を差し渡して取り付け、この桁材が
水平を保持して昇降できるように形成する。更に桁材に
沿って自走可能なバケットを設け、このバケットで生コ
ンクリートを運搬して所定箇所に打設する。コンクリー
ト打設領域の両側部に立坑を形成し、この立坑にマスト
を固定して主索の両端部を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダム工事等におけ
るコンクリート打設方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダム工事におけるコンクリート打設工法
は、近時合理化施工が主となっており例えばダンプ直
送、インクライン、ベルトコンベア、クレーン等で生コ
ンクリートを堤体内に運搬して打設している。しかし、
ダンプ直送以外の工法では大規模な設備を要してコスト
高となるため、簡易な固定式ケーブルクレーンを用いる
工法が検討されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】固定式ケーブルクレー
ンを用いる場合は、ケーブルクレーンによって生コンク
リートをホッパーに搬送し、そのホッパーからダンプに
移して堤体内の所定の箇所に運搬し打設するが、ダムの
堤体が漸次高くなって上下流方向の天端打設幅が小さく
(15m以下)なると、堤体内をダンプで走行すること
が不可能となり、所定箇所への生コンクリートの運搬が
できなくなってしまう問題がある。又、ケーブルクレー
ンを設置する際には、両端部を支持するために支柱が必
要があり、そのため図8のようにダムの両側部にコンク
リートの基礎Aを形成し、その上に支柱Bを立設しなけ
ればならない。更に、補強用のバックステーCを設ける
場合もある。このような支柱BやバックステーCのため
に、ダムの周囲の環境を破壊してしまう問題もある。
【0004】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされ、固定式ケーブルクレーンを用いて天端
打設幅が15m以下でも所定の箇所に生コンクリートを
運搬することができ、且つ支柱の立設時に周囲の環境を
破壊しないようにしたコンクリート打設方法及びその装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の手段として、本発明は、コンクリート打設領域の上方
に2条の主索を平行に架設し、この主索に沿って移動す
る横行トロリーをそれぞれ設け。これらの横行トロリー
に巻きワイヤーを介して桁材を差し渡して取り付け、こ
の桁材が水平を保持して昇降可能に形成すると共に、桁
材に沿って自走可能なバケットを設け、このバケットで
生コンクリートを運搬して前記領域内の所定箇所に打設
するコンクリート打設方法を要旨とする。又、コンクリ
ート打設領域の上方に平行に架設された2条の主索と、
この主索に沿ってそれぞれ移動する横行トロリーと、こ
れらの横行トロリーに巻きワイヤーを介して差し渡して
取り付けられた桁材と、この桁材に吊り下げられ且つ桁
材方向に自走可能に設けられたバケットとを具備したコ
ンクリート打設装置を要旨とする。更に、このコンクリ
ート打設装置において、主索は両端部がマストに取り付
けられ、このマストの底部はコンクリート打設領域の両
側部に形成された立坑内に固定されたこと、を要旨とす
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳説する。図1において、1はダム工事
現場におけるコンクリート打設領域の両方の側部Sに設
けられたマストであり、図2のように2条の主索2が平
行に架設される。
【0007】図3のように、打設領域の側部Sには立坑
Qが形成されると共に水平坑Rが連通して形成され、前
記マスト1はこれらの坑内で組み立て、ジャッキアップ
を行って適宜の高さに設定し、下端部を立坑Qの内壁面
に固定することにより支持される。更に、マスト1の頂
部にはロックアンカーTが取り付けられ、そのロックア
ンカーTは側部Sに埋設された基部Uに固定されてい
る。但し、ロックアンカーTを取り付けないで実施する
こともある。
【0008】両側のマスト1には、主索2と横行ワイヤ
ー3が架設され、主索2には複数個のガイド車輪4aを
介して横行トロリー4が移動可能に吊り下げられてい
る。
【0009】横行トロリー4の左端部には、図1のよう
に第1のワイヤー3aが取り付けられ、この第1のワイ
ヤー3aは左側のマスト1に固定された一対のガイドロ
ーラー1aを回って索条2と平行に張られ、更に右側の
マスト1の上部に取り付けられたガイドローラー1bを
回って立坑Q内に入り、立坑底部に固定されたガイドロ
ーラー1cを回って水平坑Rの入り口付近に設置された
横行ワイヤー用ウインチ5に巻かれている。
【0010】一方、横行トロリー4の右端部には、第2
のワイヤー3bが取り付けられ、この第2のワイヤー3
bは右側のマスト1に取り付けられたガイドローラー1
dを回って立坑Q内に入り、立坑底部に固定されたガイ
ドローラー1eを回って水平坑Rの入り口付近に設置さ
れた横行ワイヤー用ウインチ5′に巻かれている。
【0011】これにより、横行ワイヤー3の第1のワイ
ヤー3aを横行ワイヤー用ウインチ5で巻き上げると、
横行トロリー4は図1の左方向へ移動され、この時第2
のワイヤー3bは連動して横行ワイヤー用ウインチ5′
から巻き戻される。これとは逆に第2のワイヤー3bを
横行ワイヤー用ウインチ5′で巻き上げると、横行トロ
リー4は図1の右方向へ移動され、この時第1のワイヤ
ー3aは連動して横行ワイヤー用ウインチ5から巻き戻
される。つまり、横行ワイヤー3を左右何れかの方向に
引っ張ることにより、横行トロリー4を主索2に沿って
左又は右方向に自在に移動させることができる。もう一
方の索条2についても、これと同じ構成で横行トロリー
が設けられる。
【0012】又、横行トロリー4には、フックブロック
4bが一対のガイドプーリー4c及び巻きワイヤー6を
介して吊り下げられ、巻きワイヤー6の左端部はマスト
1側に固定され、右端部はガイドプーリー4cを経て右
側のマスト1に取り付けられたガイドローラー1fを回
って立坑Q内に入り、立坑底部に固定されたガイドロー
ラー(図略)を回って水平坑Rの入り口付近に設置され
た巻きワイヤー用ウインチ7に巻かれている。従って、
巻きワイヤー6を巻きワイヤー用ウインチ7で巻き上げ
るとフックブロック4bが上昇し、巻き戻すとフックブ
ロック4bが自重により下降する。もう一方の横行トロ
リー4にも、これと同じ構成でフックブロックが吊り下
げられる。
【0013】この2つのフックブロック4bには、図2
のように桁材8が差し渡して固定され、この桁材8に沿
って自走可能なバケット9が吊り下げられている。桁材
8は、図4及び図5に示すように断面が略I型を呈し、
上面の要所には発電機10が設置され、この発電機10
は前記バケット9を自走させる走行用モーター11に接
続されている。
【0014】走行用モーター11は、図4のように桁材
8を挾んで一対設けられ、その回転軸には歯車12が軸
着され、歯車12は走行用モーター11の下部に支持部
材13を介して回転自在に取り付けられたピニオン14
に噛合し、更にピニオン14は桁材8の下部上面に形成
されたラック部8aに噛合している。
【0015】前記支持部材13は、ワイヤー15を介し
てバケット16が吊り下げられ、このバケット16に設
けられたレシーバータンク16a(図5)が前記桁材8
の上面に設置されたバケット用モーター17に接続され
ており、このレシーバータンク16aと接続されたエア
シリンダー16bによりバケット16が開閉される。バ
ケット16は、生コンクリートを搬送するためのもので
あり、その容量はダムの規模により1〜6m3 程度に設
定される。
【0016】本発明に係るコンクリート打設装置は上記
のように構成され、図7のように構築中のダム天端の上
下流方向の打設幅Wが15m以下になった場合に、前記
2条の索条3の幅W′を15〜20m位に設定して使用
される。
【0017】使用に際しては、無線による遠隔操作で行
うことができ、即ち無線により走行用モーター11を正
逆回転させれば、歯車12及びピニオン14を介してバ
ケット16を前後方向(Z方向)に自在に移動させるこ
とができる。そして、バケット16を所定箇所に位置決
めした後、無線でバケット用モーター17を駆動し、レ
シーバータンク16a及びエアシリンダー16bを介し
てバケット16を開閉し、搬送した生コンクリートVを
落下して打設することができる。
【0018】バケット16の上下方向(Y方向)の移動
は、無線により前記2台の巻きワイヤー用ウインチ7を
同時に駆動し、水平状態に保持した桁材8を上下移動さ
せることで行え、これによりバケット16の高さを調整
することができる。
【0019】更に、バケット16の左右方向(X方向)
の移動は、図1のように無線により前記横行ワイヤー用
ウインチ5、5′を駆動させれば、第1、第2のワイヤ
ー3a、3bを介して横行トロリー4を2本の主索2に
沿って移動させることで容易に行える。
【0020】このようにして、バケット16をX、Y、
Z方向に適宜移動させることにより上下流方向(Z方
向)の打設幅Wが15m以下の天端面に生コンクリート
を効率良く打設することができる。バケット16への生
コンクリートの供給は、ホッパー(図略)から行うもの
とする。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ダム工事におけるコンクリート打設領域の上方に2条の
主索を平行に架設し、この主索に沿って移動する横行ト
ロリーに巻きワイヤーを介して桁材を差し渡して取り付
け、この桁材に吊り下げたバケットを桁材に沿って移動
可能に形成したので、従来ダンプで生コンクリートを運
搬できなかった天端打設幅が15m以下であっても堤体
内の所定の箇所に生コンクリートを運搬することがで
き、ダム工事を効率良く行える効果を奏する。又、本発
明は、主索を支持するマストの設置に際し、コンクリー
ト打設領域の両側部に立坑及び水平坑を設け、この坑内
を利用してマストを組み立て且つ立設保持できるように
したのでダム周囲の環境を保全できる効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す説明図である。
【図2】同、概略平面図である。
【図3】マスト立設部分の説明図である。
【図4】桁材部分の断面図である。
【図5】同、概略側面図である。
【図6】バケット部分の概略拡大図である。
【図7】コンクリート打設装置の使用状態を示す説明図
である。
【図8】従来例の一部を示す説明図である。
【符号の説明】
1…マスト 2…主索 3…横行ワイヤー 4…横行トロリー 5…横行ワイヤー用ウインチ 6…巻きワイヤー 7…巻きワイヤー用ウインチ 8…桁材 9…バケット 10…発電機 11…走行用モーター 12…歯車 13…支持部材 14…ピニオン 15…ワイヤー 16…バケット 17…バケット用モーター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート打設領域の上方に2条の主索
    を平行に架設し、この主索に沿って移動する横行トロリ
    ーをそれぞれ設け。これらの横行トロリーに巻きワイヤ
    ーを介して桁材を差し渡して取り付け、この桁材が水平
    を保持して昇降可能に形成すると共に、桁材に沿って自
    走可能なバケットを設け、このバケットで生コンクリー
    トを運搬して前記領域内の所定箇所に打設することを特
    徴とするコンクリート打設方法。
  2. 【請求項2】コンクリート打設領域の上方に平行に架設
    された2条の主索と、この主索に沿ってそれぞれ移動す
    る横行トロリーと、これらの横行トロリーに巻きワイヤ
    ーを介して差し渡して取り付けられた桁材と、この桁材
    に吊り下げられ且つ桁材方向に自走可能に設けられたバ
    ケットとを具備したコンクリート打設装置。
  3. 【請求項3】主索は両端部がマストに取り付けられ、こ
    のマストの底部はコンクリート打設領域の両側部に形成
    された立坑内に固定された請求項2記載のコンクリート
    打設装置。
JP3876098A 1998-02-20 1998-02-20 コンクリート打設方法及びその装置 Pending JPH11236707A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6787148B1 (en) 1999-09-06 2004-09-07 Setsuko Ueda Chemical peeling agent
JP2015094161A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 鹿島建設株式会社 ダムの構築方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6787148B1 (en) 1999-09-06 2004-09-07 Setsuko Ueda Chemical peeling agent
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