JP4346194B2 - 法面へのコンクリートブロック据え付け用の台車および装置 - Google Patents

法面へのコンクリートブロック据え付け用の台車および装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、法面へコンクリートブロックを敷き詰める際に用いられて好適なコンクリートブロック据え付け用の台車および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
河川などに沿って法面が延在している場合、その護岸工事が施され、この種の工事の多くは多数のコンクリートブロックが法面に敷き詰められることで行われている。
そして、多数のコンクリートブロックの法面への敷き詰めは、従来、次のように行われている。
レッカー車などの移動式クレーンを使い、レッカー車の運転者と、合図マンを兼ねた2名の玉掛け作業員(A作業員とB作業員)と、据え付け作業を行なう2名の作業員(C作業員とD作業員)の合計5名の作業員が1パーティーとなって作業を行なう。
【0003】
まず、玉掛け作業員(A作業員)が工事を施工する場所の近くに仮置きされたコンクリートブロックに台付けワイヤを掛け、レッカーでつれるように荷造りをする。吊る準備ができたところでもう一方の玉掛け作業員(B作業員)がレッカー車の運転者に吊り上げの合図を行なう。作業員の腰の高さまで吊り上げられたところで、玉掛け作業員(A作業員)がコンクリートブロックが落下しないか台付けワイヤの掛け具合を見て安全を確かめる。安全確認後、もう一方の玉掛け作業員(B作業員)すなわち合図マンの指示でコンクリートブロックを吊り上げ、ブームを旋回させて所定の据え付け場所に移動させる。
そして、据え付け場所において2名の作業員(C作業員とD作業員)によりコンクリートブロックが正確に据え付けられ、所定の場所に収まったことを確認した後、台付けワイヤが外される。その後、2名の作業員(C作業員とD作業員)によりコンクリートブロックがずれないようにしっかりと固定され、これによりコンクリートブロックが敷き詰められていく。一方、コンクリートブロックが固定されている間に、ブームをコンクリートブロックの仮置き場に旋回させ、次のコンクリートブロックを吊る作業に入る。このような作業を繰り返して行ない、法面への多数のコンクリートブロックの据え付け作業を終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の工法では次のような欠点がある。
1.1パーティーの作業員がレッカー車の運転者を入れると5名となり、省力化の点で問題があった。
2.仮置き場から据え付け場所までコンクリートブロックの移動を1つづつでしか行なえず、極めて非効率であった。
3.レッカー車はエンジン駆動のため、夜間作業、休日作業での騒音の問題があり、作業時間が限定される不具合があった。
4.夜間作業ではブームを旋回させるため、大掛かりな照明設備を設置する必要があり、コストが嵩む不具合があった。
5.コンクリートブロックの据え付け作業中、レッカー車が道路を占有するため、道路の状況によっては、さらに、交通止め用の作業員を用意しなければならず、また、道路を通過する車に接触しないように作業を調整しなければならない不具合があった。
6.ブームの旋回時に、コンクリートブロックの落下事故が生じる虞があった。
【0005】
これらの問題は天候に左右される土木工事においては全体工程に占める影響が大きく、強いては作業員の安全、周囲の環境の悪化が懸念されるとことである。
特に、法面の護岸工事は、河川に沿って数キロ、あるいは、数十キロに及ぶため、工事の高効率化、安全化が望まれていた。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、護岸工事の高効率化、安全化を達成できるコンクリートブロック据え付け用の台車および装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の法面へのコンクリートブロック据え付け用台車は、前後左右に延在し複数のコンクリートブロックの積載を可能とした載置部と、前後左右に配設された4つの輪体を有し前記載置部を水平に支持する走行部と、前記載置部に設けられた揚重機とを備えている。
そして前記揚重機は、前記載置部の左右方向のほぼ中央の上方で前後に延在し平面視した場合にその両端が載置部の前後両端の外側に位置するブームと、このブームに沿って走行可能でコンクリートブロックの吊り上げ、吊り下ろしを可能とした揚重機本体を備えている。
また、本発明の法面へのコンクリートブロック据え付け装置は、前記の台車と、上下方向に傾斜しつつほぼ水平方向に延在する法面の上下に間隔をおいた箇所に法面の延在方向に沿って延在するように設けられた上レールおよび下レールと、前記法面の延在方向に間隔をおき法面の上下方向の傾斜に沿って延在し前記上レールと下レールに沿って走行可能に設けられた2本の昇降レールとを備え、前記コンクリートブロック据え付け用台車の4つの輪体は前記2本の昇降レールに係合されることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、法面の延在方向に沿った法面の第1の領域において、その下方箇所から法面の延在方向に沿って延在する1段目のコンクリートブロック列が作られ、次に、1段目のコンクリートブロック列の上に2段目のコンクリートブロック列が作られ、このようにして第1の領域においてコンクリートブロック列が順次上方へと作られ、第1の領域におけるコンクリートブロックの据え付けが終了したならば、順次その隣の領域にへと同様にコンクリートブロックの据え付けが行われていく。
この場合、昇降レールや、台車、揚重機はモータなどの動力を用いて遠隔操作でき、作業員を減らし省力化を図れる。
また、台車に複数のコンクリートブロックを積載し、複数のコンクリートブロックを各据え付け箇所まで同時に運搬できるので、コンクリートブロックの据え付け作業の効率を高めることが可能となる。
また、昇降レールの移動や、台車の移動、揚重機の駆動を全てモータの動力で行なえるので、夜間作業、休日作業での騒音問題を解消でき、また、レッカー車が道路を占有する問題も解消される。
また、台車に簡単な照明設備を設ければ足り、大掛かりな照明設備を要せずに夜間作業も行なうことが可能となる。
また、台車に積載されたコンクリートブロックを常に水平状態に維持できるので、コンクリートブロックの落下事故を防止する上でも極めて有利となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の法面へのコンクリートブロック据え付け用の台車および装置添付図面にしたがって説明する。
図1はコンクリートブロック据え付け装置の使用状態の側面図、図2は同平面図、図3は上レールと下レールを除いたコンクリートブロック据え付け装置の平面図、図4はコンクリートブロック据え付け用台車の正面図、図5は昇降レール上端と上レールとの結合状態の説明図、図6は昇降レール下端と下レールとの結合状態の説明図、図7(A)は法面にコンクリートブロックを敷き詰める途中の段階の側方から見た説明図、(B)は法面にコンクリートブロックを敷き詰める途中の段階の上方から見た説明図を示す。
まず、図7(A)、(B)において、符号12は、例えば、河川に沿った法面で、法面12は、上下方向に傾斜しつつ河川に沿ってほぼ水平方向に延在している。
符号14は法面12の下端に設けられた基礎、符号16は工事用の道路、符号18はプレキャストコンクリートブロックを示し、多数のコンクリートブロック18は本実施の形態に係るコンクリートブロック据え付け装置20により法面12に据え付けられていく。
【0009】
図1、図2に示すように、コンクリートブロック据え付け装置20は、法面12の上下に間隔をおいた箇所に法面12の延在方向に沿って延在する上レール22および下レール24と、法面12の上下方向の傾斜に沿って延在する昇降レール26と、昇降レール26に沿って移動可能で複数のコンクリートブロック18の積載を可能とした台車28などを備え、台車28にはコンクリートブロック18の吊り上げ、吊り下ろしを可能とした揚重機30が設けられている。
本実施の形態では、前記上レール22は法面12上端の平坦な地盤31上に設けられ、また、前記下レール24は前記基礎14上に設けられ、図5、図6に示すように、上レール22と下レール24はそれぞれI形鋼25を介して設けられている。
【0010】
前記昇降レール26は法面12の延在方向に間隔をおいて2本設けられ、2本の昇降レール26の間隔は、それら2本の昇降レール26の間でコンクリートブロック18の位置を調節できるように、コンクリートブロック18の左右幅よりも大きい寸法で設定されている。
前記2本の昇降レール26の外側と上下両端に外枠部32が設けられ、外枠部32の上に作業員が乗ることで、2本の昇降レール26の間に位置する法面12箇所を覗けるようになっており、図1において符号3202は外枠部32の外側に設けられた手摺を示す。
図4に示すように、本実施の形態では、昇降レール26は、I形鋼2602と、I形鋼2602のウェブに取着されたみぞ形鋼2604とで構成され、2本の昇降レール26は、各みぞ形鋼2604の凹部が互いに対面するように配設されている。
また、図5、図6に示すように、2本の昇降レール26の上端26Aの下方には、上レール22に沿って所定の長さ延在する鋼材34がブラケット36を介して設けられ、2本の昇降レール26の下端26Bの下方には、下レール24に沿って所定の長さ延在する鋼材34がブラケット40を介して設けられ、これら鋼材34などを介して2本の昇降レール26は一体化されている。
なお、前記ブラケット36、40を異った寸法のものと交換することで、法面12の傾斜に合わせて昇降レール26の傾斜角度が調節できるように構成されている。
【0011】
前記2本の昇降レール26は上レール22と下レール24に沿って移動可能に配設されている。
すなわち、図5に示すように、2本の昇降レール26の上端部分26A下方の鋼材34の、上レール22の延在方向に間隔をおいた2箇所にそれぞれ輪体38が設けられ、これら輪体38は上レール22に係合している。そして、何れか一方の輪体38に不図示のモータが連結されている。
また、図6に示すように、2本の昇降レール26の下端部分26B下方の鋼材34の、下レール24の延在方向に間隔をおいた2箇所にそれぞれ輪体38が設けられ、これら輪体38は下レール24に係合している。そして、何れか一方の輪体38に不図示のモータが連結されている。
さらに、2本の昇降レール26が上レール22と下レール24に沿って脱輪することなく円滑に移動できるように、下レール24を支持するI形鋼25の側部にガイド板42が取着され、前記鋼材34に設けられた輪体44が法面12側からガイド板42に係合するように構成されている。
また、本実施の形態では、昇降レール26および外枠部32はその長手方向のほぼ中央(図1において符号2610で示す箇所)で分割可能な2つの分割体2612で構成され、これら2つの分割体2612の間に、予め作った所定の長さの昇降レール26および外枠部32を継ぎ足すことで、あるいは、継ぎ足した所定の長さの昇降レール26および外枠部32を取り外すことで、上下の傾斜に沿った法面12の長さに合わせてその長さが調節できるように構成されている。
【0012】
前記台車28は、図1乃至図4に示すように、複数のコンクリートブロック18の積載を可能とした載置部50と、載置部50を水平に支持する走行部52を備え、前記揚重機30は載置部50の上方に設けられている。
前記載置部50は、前記2本の昇降レール26間の寸法に対応した左右幅で前後に延在する矩形枠状のフレーム5002と、このフレーム5002の内側で左右に間隔をおいて前後に延在する複数本の鋼材5004(実施の形態では2本のI形鋼)などからなり、鋼材5004の前後部に複数のコンクリートブロック18がそれぞれ積み重ねられて載置されるように構成されている。
【0013】
前記走行部52は、前記載置部50の下方で前後左右に配設された4つの輪体5202を有し、図4に示すように、各輪体5202は、平面視した場合、載置部50の左右方向の両端に位置している。
前記各輪体5202は、昇降レール26を構成するみぞ形鋼2604に転動可能に結合され、これにより走行部52は昇降レール26に沿って移動可能である。
各輪体5202は上下に延在する脚部5204により支持され、載置部50を水平に支持するように前後の脚部5204の長さは異なっている。これら脚部5204は交換可能であり、法面12の傾斜に合わせ異なる長さの脚部5204に交換することで走行部52に対する載置部50の傾斜角が調節され、これにより載置部50が水平に支持されるように構成されている。すなわち、前後の脚部5204は、走行部52に対する載置部50の傾斜角度を調節し載置部50を水平に支持する傾斜調節部を構成している。
【0014】
また、本実施の形態では、図1、図4に示すように、台車28を昇降レール26に沿って昇降させるための昇降駆動手段54が台車28と外枠部32とにわたって設けられている。
前記昇降駆動手段54は、載置部50の下方かつ走行部52の上方に配設されインバーター5402により制御されるモータ5404と、走行部52の前端の左右直上にそれぞれ配設されたドラム5406と、各ドラム5406に巻回されると共にそれらの一端が外枠部32の上端左右に連結されたワイヤ5408などを備えている。
そして、モータ5404によりドラム5406を正逆転させ、ワイヤ5408をドラム5406から繰り出すことで台車28を昇降レール26に沿って下降させ、また、ワイヤ5408をドラム5406で巻き取ることで台車28を昇降レール26に沿って上昇させるように構成されている。
【0015】
前記揚重機30は、図1、図4に示すように、載置部50の中央の上方で前後に延在するI形鋼からなるブーム(走行レール)3002と、このブーム3002に沿って走行しコンクリートブロック18の吊り上げ、吊り下ろしを行なう揚重機本体3004を備え、揚重機本体3004としては、例えば、電動ウィンチや電動ホィストなどが用いられ、図4において符号3006は揚重機本体3004により昇降されるフックを示す。
前記ブーム3002は、載置部50の四隅から立設された柱体3008や柱体3008上端の枠フレーム3010などを介して支持されている。
前記ブーム3002は、載置部50の左右方向のほぼ中央の上方で前後に延在し、本実施の形態では、コンクリートブロック18の吊り上げ、吊り下ろしを載置部50の前後両端の外側で行なえるように、平面視した場合、ブーム3002は載置部50の前後両端よりも外側に延在している。
なお、本実施の形態では、台車28にガソリンエンジン駆動式の発電機が搭載され、この発電機により生じた電力が輪体38を回転駆動するモータや、昇降駆動手段54を構成するモータ5404、揚重機本体3004の走行用モータおよびフック昇降用モータに供給されるように構成され、前記各モータへの給電制御は、携帯型スイッチによる遠隔操作により行われるように構成されている。
【0016】
つぎに、コンクリートブロック据え付け装置20により多数のコンクリートブロック18を法面12に据え付けていく手順について説明する。
例えば、まず、法面12上端の平坦な地盤31上を仮置き場として、この仮置き場に多数のコンクリートブロック18を積み重ねる。
つぎに、輪体38を回転駆動するモータに通電し、上下のレール22、24に沿って仮置き場に向けて昇降レール26を走行させ、また、昇降駆動手段54を構成するモータ5404に通電し台車28を昇降レール26上端に移動させる。
そして、揚重機本体3004の走行用モータおよびフック昇降用モータを駆動して複数のコンクリートブロック18を仮置き場から載置部50に吊り込み、載置部50の前後部に複数のコンクリートブロック18をそれぞれ積み重ねる。この場合、コンクリートブロック18は載置部50の後端後方から吊り上げられて載置部50に吊り込まれる。
【0017】
載置部50に複数のコンクリートブロック18を積み重ねたならば、昇降駆動手段54を構成するモータ5404により台車28を昇降レール26下端近傍に移動させ、停止させる。
そして、揚重機本体3004の走行用モータおよびフック昇降用モータを駆動し、コンクリートブロック18を載置部50から吊り上げ、ブーム3002に沿って前方に移動させ、載置部50の前方で2本の昇降レール26の間に臨む法面12の下端に吊り下ろされ、据え付けられる。
コンクリートブロック18が法面12の下端に据え付けられたならば、モータにより輪体38を駆動し、据え付けられたコンクリートブロック18の隣の箇所に位置するように、台車28と共に昇降レール26を上下のレール22、24に沿って走行させ、停止させる。
【0018】
そして、揚重機本体3004の走行用モータおよびフック昇降用モータを駆動し、コンクリートブロック18を載置部50から吊り上げ、ブーム3002に沿って前方に移動させ、載置部50の前方で2本の昇降レール26の間に臨む法面12の下端に吊り下ろされ、前記据え付けられたコンクリートブロック18の隣に次のコンクリートブロック18が据え付けられる。
このようにして法面12の延在方向に沿った第1の領域において、その下方箇所において法面12の延在方向に沿って延在する1段目のコンクリートブロック列18A(図7参照)を作る。
【0019】
前記第1の領域において1段目のコンクリートブロック列18Aを作ったならば、台車28を昇降レール26上で前記位置よりも上方に移動させ、停止させる。そして、前記と同様に、揚重機本体3004の走行用モータおよびフック昇降用モータを駆動し、コンクリートブロック18を載置部50から吊り上げ、ブーム3002に沿って前方に移動させ、載置部50の前方で2本の昇降レール26の間に臨む1段目のコンクリートブロック列18Aの上にコンクリートブロック18を据え付け、この作業を昇降レール26を上下のレール22、24に沿って走行させつつ繰り返して行ない、1段目のコンクリートブロック列18Aの上に2段目のコンクリートブロック列18Bを作る。
このようにして第1の領域においてコンクリートブロック列18A、18B、18C、……を順次上方へと作り第1の領域におけるコンクリートブロック18の据え付けを終了したならば、その隣の第2の領域に台車28と共に昇降レール26を移動させ、前記と同様に、コンクリートブロック列を、前記第1の領域のコンクリートブロック列に連続させてれ順次上方へと作り第2の領域におけるコンクリートブロック18の据え付けを行なう。
そして、このようにして各領域毎にコンクリートブロック18を据え付けていくことで法面12へ多数のコンクリートブロック18が据え付けられる。
【0020】
本実施の形態によれば、輪体38を駆動するモータや、昇降駆動手段54を構成するモータ5404、揚重機本体3004の走行用モータおよびフック昇降用モータへの給電制御を行なう携帯型スイッチを持った作業員1名と他の作業員1名との合計2名の作業員によりコンクリートブロック18の据え付け作業を行なえ、省力化を図る上で極めて有利となる。
また、台車28の載置部50に複数のコンクリートブロック18を積載でき、複数のコンクリートブロック18を各据え付け箇所まで同時に運搬することになるので、据え付け作業の効率を格段と高めることが可能となる。
【0021】
また、昇降レール26の移動や、台車28の移動、揚重機30の駆動を全てモータの動力で行なえるので、夜間作業、休日作業での騒音問題を解消でき、また、レッカー車が道路を占有する問題も解消される。
また、揚重機30によりコンクリートブロック18の吊り上げ、吊り下ろしを行なうので、台車28に簡単な照明設備を設ければ足り、大掛かりな照明設備を要せずに夜間作業も行なうことが可能となる。
また、台車28に積載されたコンクリートブロック18は常に水平状態が維持されるので、コンクリートブロック18の落下事故を防止する上でも極めて有利となる。
また、仮置き場から載置部50へのコンクリートブロック18の吊り込みや、載置部50に積載されたコンクリートブロック18の法面12への据え付けは、揚重機30により2本の昇降レール26の間で、しかも2本の昇降レール26の左右中心上でコンクリートブロック18が移動されることで行われるので、コンクリートブロック18取り回し時の安定性に優れ、コンクリートブロックの落下事故を防止する上で有利となる。本実施の形態では、全て台車28の左右中心上でコンクリートブロック18が移動されることで行われるので、コンクリートブロック18の落下事故を防止する上でより有利となる。
【0022】
なお、前記実施の形態では、法面12の上下両端に上レール22と下レール24を設けたが、上レール22と下レール24は法面12の上下両端に限定されず、法面12の上下に間隔をおいた箇所に設置されればよい。
また、台車28を昇降レール26に沿って昇降させるための昇降駆動手段54や、昇降レール26を上レール22と下レール24に沿って走行させるための走行手段、揚重機30などは種々の方式が考えられ、実施例の構造に限定されない。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように本発明の法面へのコンクリートブロック据え付け用の台車および装置によれば、河川に沿って数キロ、あるいは、数十キロに及ぶ護岸工事の高効率化、安全化を達成する上で極めて有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリートブロック据え付け装置の使用状態の側面図である。
【図2】コンクリートブロック据え付け装置の平面図である。
【図3】上レールと下レールを除いたコンクリートブロック据え付け装置の平面図である。
【図4】コンクリートブロック据え付け用台車の正面図である。
【図5】昇降レール上端と上レールとの結合状態の説明図である。
【図6】昇降レール下端と下レールとの結合状態の説明図である。
【図7】 (A)は法面にコンクリートブロックを敷き詰める途中の段階の側方から見た説明図、(B)は法面にコンクリートブロックを敷き詰める途中の段階の上方から見た説明図である。
【符号の説明】
12 法面
18 プレキャストコンクリートブロック
20 コンクリートブロック据え付け装置
22 上レール
24 下レール
26 昇降レール
28 台車
30 揚重機

Claims (4)

  1. 法面へのコンクリートブロック据え付け用台車であって、
    前後左右に延在し複数のコンクリートブロックの積載を可能とした載置部と、
    前後左右に配設された4つの輪体を有し前記載置部を水平に支持する走行部と、
    前記載置部に設けられた揚重機とを備え、
    前記揚重機は、前記載置部の左右方向のほぼ中央の上方で前後に延在するブームと、このブームに沿って走行可能でコンクリートブロックの吊り上げ、吊り下ろしを可能とした揚重機本体を備え、
    前記ブームの両端は、平面視した場合に、載置部の前後端部の外側に位置している、
    ことを特徴とする法面へのコンクリートブロック据え付け用台車。
  2. 前記走行部は、走行部に対する載置部の傾斜角度を調節し載置部を水平に支持する傾斜調節部を有していることを特徴とする請求項記載の法面へのコンクリートブロック据え付け用台車。
  3. 前記4つの輪体は、平面視した場合、前記載置部の左右方向の両端に位置していることを特徴とする請求項または記載の法面へのコンクリートブロック据え付け用台車。
  4. 請求項乃至に何れか1項記載の法面へのコンクリートブロック据え付け用台車と、
    上下方向に傾斜しつつほぼ水平方向に延在する法面の上下に間隔をおいた箇所に法面の延在方向に沿って延在するように設けられた上レールおよび下レールと、
    前記法面の延在方向に間隔をおき法面の上下方向の傾斜に沿って延在し前記上レールと下レールに沿って走行可能に設けられた2本の昇降レールとを備え、
    前記コンクリートブロック据え付け用台車の4つの輪体は前記2本の昇降レールに係合される、
    ことを特徴とする法面へのコンクリートブロック据え付け装置。
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