JP3023415B2 - 構造物の解体方法および解体物の搬送装置 - Google Patents

構造物の解体方法および解体物の搬送装置

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JP3023415B2 JP2289372A JP28937290A JP3023415B2 JP 3023415 B2 JP3023415 B2 JP 3023415B2 JP 2289372 A JP2289372 A JP 2289372A JP 28937290 A JP28937290 A JP 28937290A JP 3023415 B2 JP3023415 B2 JP 3023415B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、たとえば鉄道や道路や水路等のトンネル状
の構造物、あるいは、大規模な平面積を有する構造物た
とえば橋梁の床版のような構造物等、の特に上部部分を
解体する際に適用して好適な解体方法、およびその方法
を実施する際に用いる解体物の搬送装置に関するもので
ある。
「従来の技術」 たとえば、コンクリート構造物の解体方法としては、
コンクリートブレーカを用いて解体するべき部分を細か
く破砕していく方法が最も一般的である。
ブレーカを用いてコンクリート構造物を解体する場合
の一例を第4図に示す。第4図は、より大断面の新トン
ネル1を構築するために既存の地下鉄用トンネル2をブ
レーカ3によって解体している状態を例示している。こ
の場合、地下鉄の営業を停止することは許されないの
で、解体作業は電車の非運行時間内すなわち深夜から早
朝までの数時間のうちに行うことに制限され、また、当
然ながら、解体作業終了後には電車の運行が可能な状態
に復旧する必要がある。
そして、図示されているように既存トンネル2の天井
部分を解体する際には、破砕片が軌道5上に落下してし
まうことを防止するために養生シート6により軌道5の
上方を覆う必要があり、このため、養生シート6を支持
するための多数の角材(バタ角)7を並べて設けてその
上に養生シート6を取り付けるようになし、養生シート
6上に落下した破砕片を軌道5の側方に導いてそこでか
き集めて搬出するようにしている。符号8は角材7の一
端を支持するブラケット、9は角材7の他端を支持する
受台である。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上記のようにブレーカ3によりコンクリー
ト構造物を細かく破砕して解体する場合には、多量の粉
塵が発生するのでそれに対する対策が不可欠であり、特
に、トンネル内のような閉鎖空間内における解体作業の
際には十分な粉塵対策が必要となる。また、その場合に
は、上述したように破砕片の落下防止のための養生が大
掛かりなものとなってしまうばかりでなく、その養生は
解体作業開始前に組み立て、作業終了後には電車が通行
し得るように解体しなければならないから、そのために
作業時間が少なからず費やされてしまうものである。し
かも、天井部分をブレーカ3により解体することは、ブ
レーカー3が上向きに作動することになるため破砕能力
が著しく低下し、効率的ではない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、構造物の
特に上部部分を効率的に解体するための解体方法、およ
びその方法を実施する際に用いて好適な解体物の搬送装
置を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 請求項1に記載の発明は、構造物の上部部分を解体す
るための方法であって、解体するべき部分を台車に設け
られた昇降テーブルにより下方から支持しつつブロック
状に切断して得たブロック状の解体物を、前記台車に積
み込んだまま搬出することを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の解
体方法を実施するために用いる解体物の搬送装置であっ
て、解体するべき構造物内を移動可能とされた台車と、
その台車上に昇降自在に設けられて前記構造物の上部部
分から切断されるブロック状の解体物を上昇位置で支持
し得る昇降テーブルとを具備し、かつ、前記台車には、
少なくとも二方向に移動するための複数組の車輪と、そ
れらの車輪を浮上させるためのアウトリガーとが設けら
れてなることを特徴とするものである。
「作用」 請求項1の発明の解体方法は、解体するべき上部部分
を下方より支持しつつブロック状に切断し、ブロック状
の解体物をそのまま台車に積み込んだ状態で搬出するの
で、細かな破砕片が多量に落下してしまうことがなくな
り、このため、搬出が容易であるとともに、破砕片を受
けるための養生を簡略化でき、また、粉塵の発生量が少
なくて済む。この点は、コンクリート構造物に限らず鉄
骨その他の構造物を解体する場合においても同様であ
る。
また、請求項2の発明の搬送装置は、解体するべき部
分を切断する際には昇降テーブルを上昇させて切断され
る部分を下方から支持しており、切断後には昇降テーブ
ルを降下させるのみで解体物をブロック状のまま台車に
積み込み、そのまま構造物内において移動させることに
よって解体物を搬出する。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図ないし第3図は本発明に係る搬送装置の一実施
例を示すものである。この装置は、第4図に示した既存
の地下鉄トンネル2の上部部分である天井部分を解体す
る際に用いるものであって、そのトンネル2内に敷設さ
れている電車走行用の軌道5上を自走し得る台車10と、
その台車10上に昇降自在に設けられた昇降テーブル11と
を主要構成要素とするものである。
上記の台車10は、エンジンあるいは電動機もしくは油
圧モータ等の駆動源12を搭載していて、その駆動源12に
より動力伝達機構(図示略)を介して車輪13を駆動する
ことで上記軌道5上を自走するように構成されている。
また、この台車10はアウトリガー14を備えており、それ
らアウトリガー14を作動させることで所望の位置に固定
的に据え付けられるようになっている。
さらに、この台車10は上記軌道5に直交する横方向に
も走行できるようにされており、そのための横行車輪15
が前後に設けられている。それら横行車輪15は上記車輪
13より高い位置に取り付けられていて、車輪13による軌
道5上の通常走行時には軌道5上に浮いた状態となって
いるが、台車10を横行させる際には、上記軌道5上にそ
れと直交する状態で所定位置に敷設される仮設の横行軌
道16上にそれら横行車輪15が載せられるようになってい
る。なお、台車10を横行させるために軌道5上から軌道
16上に移す際には、アウトリガー14により台車10を一旦
持ち上げて双方の車輪13,15を浮上させ、横行軌道16を
横行車輪15の下に差し込むようにして敷設した後、その
横行軌道16上に横行車輪15を降ろすようになすと良い。
横行から通常走行に戻す際には、その逆の手順、つま
り、アウトリガー14により台車10を持ち上げて横行軌道
16を取り外した後、車輪13を軌道5上に降ろすようにな
せば良い。
一方、上記の昇降テーブル11は、油圧シリンダ等によ
って駆動されるいわゆるパンタグラフ式の昇降機構20に
より昇降するように構成されている。この昇降テーブル
11は、その上面が解体するべきトンネル2の天井面に接
触し得る高さまで上昇できるように昇降ストロークが設
定されており、また、数トン程度以上の載荷重に耐え得
るものとされている。
上記搬送装置を用いてトンネル2の天井部分を解体す
るには、従来一般に採用されているブレーカ3に代えて
コンクリートを切断し得るワイヤーソーを用いることと
する。以下にその解体作業手順を説明する。
まず、台車10を解体するべき天井部分の直下に位置さ
せて停止させ、アウトリガー14を作動させて固定的に据
え付ける。そして、昇降機構20を作動させて昇降テーブ
ル11を上昇させ、この昇降テーブル11を解体される部分
の下面に押し当てるようになす。この際、図示されるよ
うに昇降テーブル11上に2本の支持架台25をセットして
おくと良い。
そこで、ワイヤーソー(図示せず)により天井部分を
平面視矩形のブロック状に切断すると、切断されたブロ
ック状の解体物30は自ずと昇降テーブル11によって支持
される。なお、解体物30の大きさは昇降テーブル11に支
持できれば適宜で良いが、たとえば2m×2.5m程度とする
ことが良い。
そこで、昇降機構20を作動させて昇降テーブル11を徐
々に降下させていって台車10上に載置状態に降ろした
後、アウトリガー14を作動させて台車10の固定を解除す
ることにより台車10を移動可能な状態に戻し、台車10を
軌道5に沿って移動させていき、所定位置において既に
述べたようにして軌道5上から仮設の横行軌道16上に乗
り換えさせて横行させる。このようにして解体物30を搬
送していき、所定位置において昇降テーブル11から降ろ
してストックするか、もしくはたとえば搬出用トラック
に積み替えて搬出すれば良い。
上記の手順によれば、解体するべき部分を昇降テーブ
ル11により下方から支持しつつワイヤーソーによりブロ
ック状に切断し、切断されたブロック状の解体物30をそ
のまま台車10に積み込んで台車10を移動させることで搬
出するようにしたので、解体作業および搬出作業の自動
化、省力化を図ることができるとともに、従来のブレー
カにより解体を行う場合のように細かな破砕片が軌道5
上に落下してしまうことがないので、第4図に示したよ
うな大掛かりな養生が不要となってその組立作業や解体
作業の手間を省くことができ、したがって、作業効率を
大きく向上させることができる。
また、ワイヤーソーにより切断するようにしたことに
より、ブレーカによって細かな破砕片に破砕して解体す
る場合に比して粉塵の発生量が著しく低減し、したがっ
て、防塵対策や解体作業後の清掃作業を大幅に省略で
き、特に、トンネル内のような閉鎖空間内における解体
作業の際に有利である。
さらに、ワイヤーソーによりコンクリートを切断する
場合には、コンクリート中の鉄筋の切断も同時に行える
とともに、切断面が平滑になるので、従来のブレーカに
よる場合においては作業員の手作業に頼らざるを得なか
った鉄筋のガス切断や破砕面の浮石処理が不要となり、
勿論、破砕片の集積作業も不要であるから、この点にお
いても作業の省力化、自動化を図ることができるもので
ある。
なお、上記実施例では地下鉄トンネル2の解体に適用
したものであるが、本発明の解体方法は、解体するべき
構造物の内部において搬送装置が移動でき、かつ解体す
るべき部分を昇降テーブルにより支持しつつブロック状
に切断することができる場合には、地下鉄トンネルに限
らず各種の構造物を解体する際に同様に適用できること
はいうまでもない。また、本発明の解体方法を実施する
際には必ずしも上記実施例の搬送装置を用いる必要はな
く、他の適宜の搬送装置を用いることも可能である。
また、本発明の搬送装置における各部の具体的な構成
たとえば走行用の駆動機構の構成や昇降テーブルの昇降
機構の構成等は、上記実施例に限定されず適宜の変更が
可能であるし、たとえば自走用の動力源を省略して他の
駆動装置により牽引することで移動させるようにしても
良い。
「発明の効果」 以上で詳細に説明したように、請求項1の発明は、構
造物の上部部分を解体するに際して、解体するべき部分
を台車に設けられた昇降テーブルにより下方から支持し
つつブロック状に切断して得たブロック状の解体物を台
車に積み込んだまま搬出するようにしたので、解体作業
および搬出作業の自動化、省力化を図ることができると
ともに、従来のブレーカにより解体を行う場合のように
細かな破砕片が軌道上に落下してしまうことがないので
大掛かりな養生が不必要となり、したがって、作業効率
を大きく向上させることができる。
また、請求項2の発明は、解体するべき構造物内を移
動可能とされた台車と、その台車上に昇降自在に設けら
れて前記構造物の上部部分から切断されるブロック状の
解体物を上昇位置で維持し得る昇降テーブルとを具備
し、かつ、前記台車には、少なくとも二方向に移動する
ための複数組の車輪と、それらの車輪を浮上させるため
のアウトリガーとが設けられてなるものであるから、解
体するべき部分を切断している際には昇降テーブルを上
昇させることにより解体部分を下方より支持するととも
に、昇降テーブルを降下させるのみで切断された解体物
を台車に積み込むことができ、そして、そのまま移動し
て解体物を搬出できるので、搬出作業の自動化、省力化
を実現できるものであり、上記解体方法を実施する際に
用いて好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明に係る搬送装置の一実施例
を示すもので、第1図は側面図、第2図は平面図、第3
図は正面図である。 第4図は従来の解体方法の一例を示すもので、ブレーカ
によって地下鉄トンネルの天井部分を解体している状態
を示す立面図である。 2……トンネル(構造物)、 5……軌道、10……台車、 11……昇降テーブル、12……駆動源、 13……車輪、14……アウトリガー、 15……横行車輪、16……横行軌道、 20……昇降機構、30……解体物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 勝弘 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 23/08 B66F 7/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造物の上部部分を解体するための方法で
    あって、解体するべき部分を台車に設けられた昇降テー
    ブルにより下方から支持しつつブロック状に切断して得
    たブロック状の解体物を、前記台車に積み込んだまま搬
    出することを特徴とする構造物の解体方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の解体方法を実施するため
    に用いる解体物の搬送装置であって、解体するべき構造
    物内を移動可能とされた台車と、その台車上に昇降自在
    に設けられて前記構造物の上部部分から切断されるブロ
    ック状の解体物を上昇位置で支持し得る昇降テーブルと
    を具備し、かつ、前記台車には、少なくとも二方向に移
    動するための複数組の車輪と、それらの車輪を浮上させ
    るためのアウトリガーとが設けられてなることを特徴と
    する解体物の搬送装置。
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