JPH10226490A - 重量物運搬設置作業車 - Google Patents

重量物運搬設置作業車

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JPH10226490A
JPH10226490A JP3176897A JP3176897A JPH10226490A JP H10226490 A JPH10226490 A JP H10226490A JP 3176897 A JP3176897 A JP 3176897A JP 3176897 A JP3176897 A JP 3176897A JP H10226490 A JPH10226490 A JP H10226490A
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JP
Japan
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mast
line
horizontal beam
hoist
girder
Prior art date
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Application number
JP3176897A
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English (en)
Inventor
Iwao Inoshita
巖 井之下
Takumi Oka
巧 岡
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Okumura Machinery Corp
Original Assignee
Okumura Machinery Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺な重量物を安定した状態で運搬すること
ができ、且つ桁等の長尺な重量物の橋脚間への架設作業
を安全に且つ効率良く行うことができる重量物運搬設置
作業車を提供することにある。 【解決手段】 重量物運搬設置作業車1は、軌道上を走
行できる台車2と、台車2に旋回手段3を介して旋回可
能に立設した主マスト4と、主マスト4に駆動手段5を
介して水平移動可能なように設けた水平ビーム6と、主
マスト4と協働して水平ビーム6を支持する補助マスト
8と、補助マスト8と主マスト4と間の水平ビーム6上
に横行可能に吊設した第1ホイスト9とから成る構成で
あり、さらには水平ビーム先端10側に第2ホイスト1
1を横行可能に吊設した構成でもある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼材等の重量物を運
搬して所定場所に設置する軌道上走行用作業車に関し、
特に在来線の高架化のために構築された高架新設線用の
橋脚間に、長尺の桁を架設するのに使用すると有効な重
量物運搬設置作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年は踏切事故を回避して安全で効率的
な鉄道輸送を促進するために、鉄道各社では多くの在来
線で軌道の高架工事が進められている。
【0003】この在来線の軌道の高架工事において、電
車を運行(営業運転)しながら在来線(上り線、下り
線)を新設高架線に切り換えて営業運転を行うために、
従来は図5〜図8に示すような手順で新設高架線の工事
と共に在来線の撤去工事が行われていた。
【0004】すなわち、図5に示すように先ず在来線A
の外側に新設高架線Bの上り線(ア)の高架用の橋脚C
を、在来線Aの上り線に沿って所定間隔を以て構築す
る。次に大型のクレーンKを使用して橋脚C間に複数本
の桁Dを架設し、これらの桁Dの上に床盤Eを設けてい
る。さらにこの床盤Eの上に図6に示すように枕木Fを
介してレールGを敷設している。
【0005】そしてこのレールGの上方に所定間隔を以
て門形構造物Jを構築している。その際、門形構造物J
は在来線Aの下り線及び撤去する在来線Aの上り線
を跨ぐようにして構築している。これらの門形構造物J
に図示のように電車Hの電源ケーブルIを架設してい
る。また、上記の門形構造物Jを構築するときに、在来
線Aの下り線専用の門形構造物Nも構築する。
【0006】上記のようにして新設高架線Bの上り線
(ア)が構築できたら、在来線Aの下り線と新設高架
線Bの上り線(ア)を使用して電車Hを運行(営業運
転)させる。この間に既設の敷設物(レール、枕木等)
を撤去した在来線Aの上り線の土地は平地に整備して
おく。
【0007】次にこの平地に新設高架線Bの下り線
(イ)を構築するために、在来線Aの下り線及び新設
高架線Bの上り線(ア)に沿って、新設高架線Bの上り
線(ア)の橋脚Cに隣接するようにして新設高架線Bの
下り線(イ)の橋脚Lを構築し(図7参照)、新設高架
線Bの上り線(ア)のレール敷設工事と同様に、大型の
クレーンKを使用して新設高架線Bの下り線(イ)のレ
ール敷設工事が行われている。
【0008】新設高架線Bの下り線(イ)の軌道が構築
できたら図8に示すように門形構造物Jを新設高架線B
の上り線(ア)と下り線(イ)の各軌道を跨ぐように構
築し、この門形構造物Jに新設高架線Bの下り線(イ)
の電車H用の電源ケーブルMを架設している。
【0009】このようにして構築された新設高架線Bの
上り線(ア)並びに下り線(イ)を使用して電車Hを運
行させると共に、在来線Aの下り線(図7参照)を撤
去し、この撤去した土地を平地に整備している。このよ
うに営業運転をしながら在来線Aを新設高架線Bに切り
換える高架工事が行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5、
図6に示すように新設高架線Bの上り線(ア)を構築し
た後、図7に示すように新設高架線Bの下り線(イ)の
橋脚Lを構築し、この橋脚L間に長尺の桁Dを架設する
のに大型クレーンK等を使用する場合、運行中の在来線
A(下り線)や門形構造物N、並びに新設高架線Bの
上り線(ア)や門形構造物Jが邪魔になって作業が非常
に困難となる。そのため、新設高架線Bの完成した上り
線(ア)を利用して新設高架線Bの下り線(イ)用の桁
Dを運搬し架設することを余儀なくされていた。
【0011】ところが、新設高架線Bの上り線(ア)を
利用して例えば従来からあるカンチレバー式クレーン
(図示せず)によって桁Dを吊り下げた状態で軌道上を
運搬することは非常に危険であることから、あまり速く
運搬することができなかった。また新設高架線Bの上り
線(ア)からのカンチレバー式クレーンによる作業は、
門形構造物Jや電源ケーブルI等が邪魔になって非常に
作業性が悪く、安全に且つ効率良く新設高架線Bの下り
線(イ)用の橋脚L間に桁Dを架設することができなか
った。
【0012】本発明は上記のような点に鑑みて開発され
たものであり、その目的とするところは、長尺な重量物
を安定した状態で運搬することができると共に、桁等の
長尺な重量物の橋脚間への架設作業を安全に且つ効率良
く行うことができる重量物運搬設置作業車を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を有
効に達成するために、次のような構成にしてある。すな
わち、請求項1記載の本発明の重量物運搬設置作業車
は、軌道上を走行できる台車と、台車に旋回手段を介し
て旋回可能に立設した主マストと、主マストに駆動手段
を介して水平移動可能に設けた水平ビームと、主マスト
と協働して水平ビームを支持する補助マストと、補助マ
ストと主マストと間の水平ビーム上に横行可能に吊設し
た第1ホイストとからなる構成にしてある。
【0014】また、請求項2記載の本発明の重量物運搬
設置作業車は、請求項1の構成において、補助マストが
水平ビーム上に移動可能に設けられ、補助マストと水平
ビームの先端との間に第2ホイストを横行可能に吊設し
た構成にしてある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づい
て説明する。図1に示すように本発明に係る重量物運搬
設置作業車1は、重量物を搭載して軌道上を走行できる
台車2と、この台車2に旋回手段3を介して旋回自在に
立設した主マスト4と、主マスト4に駆動手段5を介し
て水平移動可能なように設けた水平ビーム6と、伸縮手
段7によって伸縮可能で水平ビーム6に横行手段27を
介して吊設した補助マスト8と、この補助マスト8と主
マスト4の間の水平ビーム6に吊設した第1ホイスト9
と、補助マスト8を介して第1ホイスト9と反対側の水
平ビーム6上に吊設した第2ホイスト11等によって構
成されている。なお、本発明の重量物運搬設置作業車1
は、第2ホイスト11を有さない構成であってもよい。
【0016】上記の重量物運搬設置作業車1をより具体
的に説明すると、図1、図4に示すように台車2はレー
ル15上を走行できるように、鋼材で長方形状に形成さ
れた台車本体12に種々の部品等が設けられている。す
なわち、台車本体12の四隅近傍に車輪13を設けると
共に、台車本体12の前後端にはレールクランプ具14
を設け、このレールクランプ具14の下部に設けたクラ
ンプ部14aによってレール15を挟み、台車2をレー
ル15の所望位置に確実に停止させておくことができる
ようにしてある。
【0017】また、台車2を作業現場の所望位置に停止
させ、その位置でレール15に大きな負荷を与えること
なく重量物の移送作業を行えるように、台車本体12の
前後寄りの両側部にはアウトリガー16が夫々設けてあ
る。アウトリガー16は昇降杆16aを上昇させると共
に水平杆16bを収縮させて通常は台車本体12内に収
納されている(図4に仮想線で示す)。そして必要な時
に水平杆16bを外方に伸ばすと共に昇降杆16aを降
下させ、昇降杆16aの下端の接地板16cを軌道床盤
17上に強く当接させ、台車2を夫々のアウトリガー1
6で支持できるようにしてある。
【0018】また、台車本体12の上面にはターンテー
ブル18が設けてあり、このターンテーブル18は重量
物を搭載して運搬するときに使用される。19はターン
テーブル18を回転自在に支持する回転軸、20はター
ンテーブル18の回転支持を補助する車輪である。
【0019】台車本体12の上部には、片側寄りに旋回
手段3を介して主マスト4が立設してある。旋回手段3
は、台車本体12に回動自在に支持された環状体(図示
せず)の外周面又は内周面に周面ギアを形成し、この周
面ギアに油圧モータ(図示せず)の主軸に嵌着した駆動
用歯車(図示せず)を歯合させて、油圧モータの駆動に
よって環状体(図示せず)を回動させ、主マスト4を回
動させることができるようにしてある。勿論、この構成
は旋回手段3の一例であって、主マスト4を旋回できる
構成であれば如何なる構成であってもよい。
【0020】主マスト4は、円筒部材からなるマスト部
21と、このマスト部21の下部外周に所定間隔を以て
設けたリブ22と、このマスト部21の上部には水平ビ
ーム6を水平方向に移動できるように支持した筒体23
とからなる。
【0021】この主マスト4の筒体23には、水平ビー
ム6を水平方向に移動させるための駆動手段5が設けて
ある。すなわち、図示の例では駆動手段5として油圧シ
リンダー5aが用いられ、シリンダー部24の後部24
bは主マスト4の筒体23に枢支され、ロッド24aの
先端24cは水平ビーム6に連結してある。そして、ロ
ッド24aを伸縮させることによって水平ビーム6は水
平方向に往復動させることができるようにしてある。ま
た、油圧シリンダー5aは台車2に設けた油圧ユニット
32による操作によって作動する。なお、駆動手段5は
油圧シリンダー5aに限らず、水平ビーム6を水平方向
に往復動させることができる手段であれば、如何なる構
成であってもよい。
【0022】この駆動手段5によって水平移動する水平
ビーム6は、H型鋼で形成され、台車2の長さの2倍位
の長さのものである。勿論、台車2の長さの2倍以上又
は2倍以下であってもよい。水平ビーム6は主マスト4
の筒体23に摺動可能に挿着してあり、両端には脱落防
止用の鍔6aが設けてある。
【0023】この水平ビーム6に横行可能に吊設された
第1ホイスト9は、電動ホイストで構成されており、作
業員がケーブルで吊り下げられた操作ボタン25を操作
することにより、水平ビーム6上を水平方向に横行させ
ることができると共に、重量物吊具26を昇降させて重
量物を吊り上げたり下ろしたりすることができる。な
お、第1ホイスト9の操作はケーブル式操作ボタン25
に限らず、他の場所からの無線式の遠隔操作によって作
動させることができるものであってもよい。また第1ホ
イスト9は水平ビーム6上を走行させることができるチ
ェーンブロックのようなものであってもよい。
【0024】この水平ビーム6の先端10側に吊設され
ている補助マスト8は、横行手段27と伸縮手段7とを
備えており、横行手段27により水平ビーム6上を横行
できるようにしてある。この横行手段27は水平ビーム
6に転動可能に係合しているガイドローラ(図示せず)
をモータ等の駆動装置(図示せず)によってガイドロー
ラを回動させ、補助マスト8を遠隔操作によって移動
(横行)できるようにしてある。
【0025】また伸縮手段7は、シリンダー28とロッ
ド29とピン30および補助マスト本体31とからな
り、このシリンダー28は台車2に設けた油圧ユニット
32からの操作操作によって作動するようにしてあり、
補助マスト本体31はシリンダー28の上下動に伴って
上下動するようになっている。ロッド29の先端はピン
30を介して横行手段27の下部に枢着してあり、ロッ
ド29を内蔵したシリンダー28の外周は筒体からなる
補助マスト本体31が外嵌されている。勿論、伸縮手段
7は油圧による伸縮手段に限らず、ウオームとウオーム
ギアの組合せ等の機械的な機構からなる伸縮手段であっ
てもよい。
【0026】この補助マスト8を吊設した水平ビーム6
の先端10側に吊設してある第2ホイスト11もその構
成は第1ホイスト9と同じ構成にしてあるが、第1ホイ
スト9とは異なる構成であってもよい。本発明に係る重
量物運搬設置作業車1は上述のような構成からなる。
【0027】次に本発明に係る上記の重量物運搬設置作
業車1の使用状態について説明する。この重量物運搬設
置作業車1は、主に在来線Aの上り線(図5、図6参
照)の高架工事が完了し、高架になった新設高架線Bの
上り線(ア)を利用して高架の下り線(イ)用の橋脚L
間(図3参照)に桁Dを架設する場合に使用される。
【0028】すなわち、通常は図2、図3に示すように
2台の重量物運搬設置作業車1を高架工事の完了した新
設高架線Bの上り線(ア)のレール15上に載せ、両重
量物運搬設置作業車1の前後を連結杆33によって連結
する。両重量物運搬設置作業車1の連結間隔は、橋脚L
間に架設する桁Dの前後が各重量物運搬設置作業車1の
ターンテーブル18上に載る間隔である。また、各重量
物運搬設置作業車1の水平ビーム6は、台車2の前後方
向に平行となる状態にしてある。
【0029】資材置場(図示せず)に置いた桁Dをクレ
ーン等で吊り上げて重量物運搬設置作業車1の各ターン
テーブル18上に桁Dの前後端を載置し、牽引車(図示
せず)によってこの両重量物運搬設置作業車1を牽引し
て所望の場所まで桁Dを運搬する。台車2に自走装置
(図示せず)を設けて牽引車なしで所望の場所まで桁D
を運搬できるようにしてもよい。
【0030】桁Dを架設する所望の場所まできたら重量
物運搬設置作業車1を停止させ、各重量物運搬設置作業
車1のアウトリガー16を作動させ、水平杆16bを外
方に突出させると共に昇降杆16aを降下させて接地板
16cを軌道床盤17に強く当接させ、重量物吊具26
に吊った桁Dと共に重量物運搬設置作業車1を各アウト
リガー16で支持する。また、各台車2に設けたレール
クランプ具14のクランプ部14aをレール15に連結
する。
【0031】このようにした後に各重量物運搬設置作業
車1の主マスト4の旋回手段3を作動させて、各重量物
運搬設置作業車1の水平ビーム6をレール15に対して
直交するように旋回させて停止させる。次に駆動手段5
を作動させて水平ビーム6を新設高架線B(図3、図4
参照)となる下り線(イ)側の橋脚L側に水平移動さ
せ、水平ビーム6に吊設した補助マスト8を下り線
(イ)の橋脚(L)の端の上方に位置させる。そして補
助マスト8の伸縮手段7を作動させてシリンダー28を
補助マスト本体31と共に降下させ、下り線(イ)の橋
脚(L)の端に補助マスト本体31を載置する。このよ
うにして台車2上の主マスト4と補助マスト8によって
水平ビーム6を両持ち状に支持する。これにより水平ビ
ーム6は、図4に示すように台車2の上方から下り線
(イ)の橋脚Lの上方にかけて懸け渡した状態に支持さ
れる。
【0032】このようにした後に各重量物運搬設置作業
車1の第1ホイスト9の操作ボタン25を操作して、タ
ーンテーブル18上に載置されている桁Dの上方に各第
1ホイスト9を移動させ、各重量物吊具26を降下させ
て桁Dの前後を各重量物吊具26によって挟む。次に各
重量物吊具26を少し上昇させて桁Dを吊り上げた状態
で停止させ、この状態で各第1ホイスト9を走行させて
吊り上げた桁Dを下り線(イ)の橋脚Lに架設する位置
まで移送する。所定位置まで移送したら各第1ホイスト
9の重量物吊具26を降下させて桁Dを下り線(イ)の
橋脚L間の所定の位置に架設する。
【0033】桁Dを下り線(イ)の橋脚L間に架設した
ら各重量物吊具26を桁Dから外し、再び各重量物吊具
26を上昇させると共に台車2側に移動させてターンテ
ーブル18上に停止させる。また、各補助マスト8も伸
縮手段7によって補助マスト本体31を上昇させると共
に、水平ビーム6も駆動手段5によって台車2側に移動
させる。そして主マスト4の旋回手段3を作動させて水
平ビーム6を旋回させレール15と平行にする。このよ
うにして再び次の桁Dを搭載するために両重量物運搬設
置作業車1を桁Dの置場まで移動させ、再び各重量物運
搬設置作業車1のターンテーブル18上に次の桁Dを載
置し、上述したような桁Dの運搬、架設作業を行い、下
り線(イ)用の橋脚L間に順次桁Dを架設していく。
【0034】上述のようにして橋脚L間に複数本の桁D
が順次架設できたら従来と同様に軌道床盤E(図8参
照)を構築し、枕木F、レールG(15)を敷設し、門
形構造物Jに新設高架線Bの下り線(イ)の電車H用の
電源ケーブルMを架設し、下り電車Hを新設高架線Bの
下り線(イ)に載せて営業運転を行う。
【0035】なお、各重量物運搬設置作業車1のターン
テーブル18上に載置されている桁Dを水平ビーム6の
先端10側の橋脚L上に設置する場合は、先ず主マスト
4と補助マスト8によって水平ビーム6を門形に支持
し、各重量物運搬設置作業車1の第1ホイスト9でター
ンテーブル18上の桁Dを吊り上げて補助マスト8側ま
で移送する。そしてこの補助マスト8の隣接位置の橋脚
L上に一旦この桁Dを載置し、第1ホイスト9は主マス
ト4側に移動させておく。次に橋脚L上に立設している
補助マスト8の伸縮手段7を作動させて上方に収縮さ
せ、横行手段27を作動させて橋脚L上に仮置きした桁
Dの上方を越えさせて桁Dの主マスト4側隣接位置に停
止させ、再び伸縮手段7を作動させ補助マスト8を伸張
させ、桁Dの主マスト4側隣接位置に立設させる。この
ようにした後に操作ボタン25を操作して各第2ホイス
ト11をこの桁Dの上方に移動させると共に各重量物吊
具26を降下させて桁Dの前後を挟着し、桁Dを吊り上
げて水平ビーム6の先端10まで移送し、桁Dを降下さ
せて橋脚Lの端に載置する。
【0036】このようにすることによって、水平ビーム
6の先端、すなわち橋脚Lの端へも簡単に桁Dを設置す
ることができ、水平ビーム6に第2ホイスト11を吊設
することにより、水平ビーム6の先端10が橋脚Lの端
まであれば、上記のようにして桁Dを橋脚Lの端に設置
することができる。
【0037】水平ビーム6に第1ホイスト9を吊設した
だけの場合であれば、水平ビーム6が橋脚Lの端までの
長さしかない場合には、水平ビーム6に吊設した補助マ
スト8が邪魔になり、桁Dを橋脚Lの端に設置すること
ができなくなる。そのため、水平ビーム6の長さを台車
2側から橋脚Lの端までよりさらに長くしなければ、橋
脚Lの端に桁Dを設置することができなくなり、橋脚L
の端に桁Dを設置する作業には、第1ホイスト9だけで
なく、第2ホイスト11も吊設した重量物搬送作業装置
1が好ましい。
【0038】
【発明の効果】このように本発明の重量物運搬設置作業
車では、重量物や長尺物を吊り下げて軌道上を運搬する
ことなく台車上に載置して運搬できるため、所定場所ま
で安全に且つ安定した状態で運搬することができる。ま
た、障害物のある限られた狭い空間に重量物や長尺物を
移送して設置するときも、水平ビームを水平方向に移動
させ第1ホイストで重量物を吊り上げて移送することに
より、周囲の障害物が邪魔になることなく簡単に所定場
所まで移送することができる。また、この移送作業中は
主マストと共に補助マストによって水平ビームを支持す
るため、片待梁状の移送ではないので安定した状態で重
量物を移送でき、且つ主マスト等を大型にする必要もな
い。
【0039】また、補助マストを介して第1ホイストと
反対側の水平ビーム上に第2ホイストを吊設したことに
より、台車に搭載してきた重量物を水平ビームの先端側
に設置する場合でも、一旦第1ホイストでこの重量物を
補助ポスト側に移送して下に仮置きし、補助ポストを重
量物の主ポスト側に移動させ、重量物の隣接位置に再び
この補助ポストを立設し、上記の仮置きした重量物を第
2ホイストで吊り上げて水平ビームの先端側に移送して
設置することにより、水平ビームに補助ポストが吊設さ
れていても、重量物を水平ビームの先端側に設置するこ
とができる。また、補助マストを吊設した水平ビームの
先端側で荷物の上げ下ろしや移動を行うことが生じて
も、この第2ホイストを使用することにより簡単に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る重量物運搬設置作業車の簡略した
正面図である。
【図2】新設高架線の高架の軌道上に載せられた連結し
た二台の重量物運搬設置作業車の説明図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】本発明に係る重量物運搬設置作業車によって高
架の橋脚間に桁を架設する作業状態を示す説明図であ
る。
【図5】従来の新設高架線用(上り線用)の高架橋脚間
に桁を架設する場合の説明図である。
【図6】在来線(下り線)に沿って高架の新設高架線
(上り線用)を構築した状態の説明図である。
【図7】在来線(下り線)と高架の新設高架線(上り
線)との間に下り線用の橋脚を構築した説明図である。
【図8】高架の新設高架線(上り線、下り線)に電車を
走らせた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 重量物運搬設置作業車 2 台車 3 旋回手段 4 主マスト 5 駆動手段 6 水平ビーム 8 補助マスト 9 第1ホイスト 10 水平ビームの先端 11 第2ホイスト 15 軌道(レール)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道上を走行できる台車と、台車に旋回
    手段を介して旋回可能に立設した主マストと、主マスト
    に駆動手段を介して水平移動可能に設けた水平ビーム
    と、主マストと協働して水平ビームを支持する補助マス
    トと、補助マストと主マストと間の水平ビーム上に横行
    可能に吊設した第1ホイストとからなる重量物運搬設置
    作業車。
  2. 【請求項2】 補助マストが水平ビーム上に移動可能に
    設けられ、補助マストと水平ビームの先端との間に第2
    ホイストを横行可能に吊設した請求項1記載の重量物運
    搬設置作業車。
JP3176897A 1997-02-17 1997-02-17 重量物運搬設置作業車 Pending JPH10226490A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101467257B1 (ko) * 2012-09-28 2014-12-01 에스티엑스조선해양 주식회사 자동 샤클을 이용한 비계류 인양 장치 및 방법
JP2020203737A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 株式会社ヤマイチ 運搬装置、運搬装置の使用方法、及び、運搬方法
KR20210083121A (ko) * 2019-12-26 2021-07-06 김영복 용선운반차의 와구 개폐장치

Cited By (3)

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