JPH10245829A - ダムコンクリートの打設装置及び打設方法 - Google Patents

ダムコンクリートの打設装置及び打設方法

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JPH10245829A
JPH10245829A JP5157397A JP5157397A JPH10245829A JP H10245829 A JPH10245829 A JP H10245829A JP 5157397 A JP5157397 A JP 5157397A JP 5157397 A JP5157397 A JP 5157397A JP H10245829 A JPH10245829 A JP H10245829A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅の狭いダム頂部の平面全域にコンクリート
を容易に分配しながらコンクリートを打設してゆくこと
を可能にするダムコンクリートの打設装置及びダムコン
クリートの打設方法を提供する。 【解決手段】 ダム頂部30の延長方向に沿って架設さ
れたレール部材16と、このレール部材16に沿って移
動する移動台車17と、この移動台車17に支持され
て、ダム10の上下流方向Xに延長することにより、ダ
ム頂部30の全幅に跨るようにして架設される一対のホ
ッパー移動レール18と、このホッパー移動レール18
に沿って移動するホッパー台車19と、このホッパー台
車19から昇降可能に支持されるコンクリートホッパー
20とからなり、コンクリートホッパー20が、狭いダ
ム頂部30の平面全域に亘ってスライド移動可能となっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ダムコンクリー
トの打設装置及び打設方法に関し、特に、ダムの頂部に
コンクリ−トを打設するためのダムコンクリートの打設
装置及び打設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートダムの構築方法は、主とし
て柱状工法と面状工法とに大別され、柱状工法は、ダム
の堤体をクラック発生を防止できる程度の大きさに区切
って型枠を立設した状態で組み立てるとともに、スラン
プ4cm程度の流動性に富んだコンクリートを打設して
棒状バイブレータで締固めることによって施工され、区
切られた各ブロックの境目を継目として処理するもので
ある。
【0003】一方、RCD工法(ローラー・コンパクテ
ッド・ダムコンクリート工法)や拡張レヤ工法等で代表
される面状工法は、ケーブルクレーンやインクライン、
ダンプトラック、ベルトコンベヤ等の運搬設備により運
搬してきた流動性の少ない硬練りのコンクリートを、施
工現場で敷均し転圧して層状に仕上げる工法であって、
作業ヤードにおけるブロック間の仕切や高低差がなく、
したがってブロック間の打設制限がないため作業がしや
すく、また日程のロスが少なく管理も容易であるととも
に、設備も簡易であるなど、工程面や作業性の面で種々
の利点を有する工法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の面状工法によれば、ダムの頂部以外の相当の幅を有
する部分については、例えばケーブルクレーンによって
搬送されたコンクリートを、ダンプトラック等の車両系
の搬送設備に移し替えてダムの上下流方向へも容易に分
配してゆくことができるが、幅の狭いダムの頂部におい
ては、このような車両系の搬送設備による配設作業を行
うことができない。
【0005】すなわち、幅の狭いダムの頂部において
は、例えばケーブルクレーンによりコンクリートバケッ
トを移動させてダムの頂部に直接コンクリートを投入し
てゆくことになるが、特に固定式のケーブルクレーンの
場合には、バケットをダムの幅方向である上下流方向へ
は全く移動制御することができないため、投入したコン
クリートを幅方向へ敷き均すための、人力作業などによ
る手間のかかる作業を必要とすることになり、したがっ
て効率の良い打設作業を行うことができないという課題
があった。
【0006】そこで、この発明は、このような従来の課
題に着目してなされたもので、ダム頂部の平面全域にコ
ンクリートを容易に分配しながらコンクリートを打設し
てゆくことを可能にするダムコンクリートの打設装置及
びダムコンクリートの打設方法を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされたもので、その要旨は、ダムの頂
部にコンクリ−トを打設するために使用するダムコンク
リートの打設装置であって、ダム頂部の延長方向に沿っ
て架設されたレール部材と、該レール部材に沿って移動
する移動台車と、この移動台車に支持されて、ダムの上
下流方向に延長することにより、ダム頂部の全幅に跨る
ようにして架設される一対のホッパー移動レールと、該
ホッパー移動レールに沿って移動するホッパー台車と、
該ホッパー台車から昇降可能に支持されるコンクリート
ホッパーとからなることを特徴とするダムコンクリート
の打設装置にある。
【0008】ここで、この発明のダムコンクリートの打
設装置は、コンクリートホッパーをホッパー台車から昇
降可能に支持するようにすることが好ましい。
【0009】また、この発明のダムコンクリートの打設
装置は、前記コンクリートホッパーからダム頂部に投入
されたコンクリートを締固めるための締固め装置を、前
記レール部材に沿って移動可能に設けるようにすること
が好ましい。
【0010】一方、この発明の他の要旨は、ダムの頂部
にコンクリ−トを打設するための方法であって、コンク
リートホッパーを、ダム頂部の平面全域に亘ってスライ
ド移動可能に設けておき、コンクリートバケットやコン
クリート搬送車等のコンクリート供給手段からコンクリ
ートホッパー内に受領したコンクリートを、コンクリー
トホッパーをスライド移動しつつダム頂部の各領域内に
分配配設しながら締め固めて、面状工法によりコンクリ
ートを打設することを特徴とするダムコンクリートの打
設方法にある。
【0011】そして、この発明のダムコンクリートの打
設装置によれば、移動台車はレール部材に沿ってダム頂
部の延長方向に適宜移動することができるとともに、ホ
ッパー台車は、移動台車に支持されるホッパー移動レー
ルに沿って、ダム頂部を幅方向に横切るようにして上下
流方向に適宜移動することができるので、ホッパー台車
に支持されるコンクリートホッパーは、受領したコンク
リートを、ダム頂部の平面適宜位置に容易に分配投入し
てゆくことができる。
【0012】また、コンクリートホッパーをホッパー台
車から昇降可能に支持するようにすれば、コンクリート
ホッパーをコンクリートの打設面に近接させて、投入す
るコンクリートの飛散を容易に防止しながら打設作業を
行ってゆくことができる。
【0013】さらに、前記コンクリートホッパーからダ
ム頂部に投入されたコンクリートを締固めるための締固
め装置を、前記レール部材に沿って移動可能に設けてお
けば、幅の狭いダム頂部における人力による締固め作業
を低減して、打設作業の省力化をさらに図ることが可能
になる。
【0014】そして、この発明のダムコンクリートの打
設方法によれば、コンクリートホッパーは、ダム頂部の
平面全域に亘ってスライド移動可能なので、コンクリー
ト供給手段が、ダム頂部における限られた位置にしか移
動できない場合であっても、当該限られた位置において
受領したコンクリートを、ダム頂部における各領域内に
容易に分配配設することができ、これによって、ダム頂
部における面状工法によるコンクリートの打設作業を容
易に行ってゆくことが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明の好ましい実施の
形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
この実施形態では、RCD工法によりコンクリートダム
を形成する際にこの発明にかかるダムコンクリートの打
設装置及び打設方法を採用したものである。すなわち、
この実施形態によれば、図1及び図2に示すような、堤
体の高さが100m程度のコンクリート製のダム10を
構築する際に、その頂部30を面状工法としての拡張レ
ア工法により効率良く形成してゆくために採用されたも
のである。
【0016】ここで、RCD工法は、セメント量を減じ
た硬練りのコンクリートをダンプトラック等の車両系の
搬送手段により運搬してブルドーザなどよりにより敷き
均した後、振動ローラ等の締め固め装置によって締固め
てゆくことによりダムの堤体を形成してゆく工法であっ
て、この実施形態では、ダム10の構築予定箇所の上方
に固定式のケーブルクレーン11を架設設置し、バッチ
ャプラント12からトランスファカー13を介してバケ
ット14に積み込まれたコンクリートを、打設現場まで
運搬し、車両系の搬送手段15として例えばダンプトラ
ックに積み込み、面状に分配配設しながらレアー方式に
より打設作業が行われることになる。
【0017】そして、この実施形態では、堤体の構築作
業が進行し、ダムの頂部30に至って堤体の幅が狭くな
ると、車両系の搬送手段15の移動による打設現場での
コンクリートの運搬配設作業が困難になり、また、固定
式のケーブルクレーン11では、吊り下げられたコンク
リートバケット14をダムの延長方向Yへは移動制御す
ることができるが、ダムの上下流方向Xに移動制御して
コンクリートを分配配設することが困難であることか
ら、この発明のダムコンクリートの打設装置及び打設方
法を採用して、コンクリートをダムの頂部30において
上下流方向Xにも分配配設しながら拡張レヤ工法による
堤体コンクリートの打設作業を行なう。
【0018】すなわち、この実施形態のダムコンクリー
トの打設装置は、図3に示すように、ダム頂部30の延
長方向Y(図2参照)に沿って架設されたレール部材と
しての一対のランウェイ16と、このランウェイ16に
沿って移動する移動台車17と、この移動台車17に支
持されて、ダムの上下流方向Xに延長突出することによ
り、ダム頂部30の全幅に跨るようにして架設される一
対のホッパー移動レール18と、このホッパー移動レー
ル18に沿って移動するホッパー台車19と、ホッパー
移動レール18の間においてホッパー台車19から昇降
可能に支持されるコンクリートホッパー20とによって
構成されている。
【0019】ここで、ランウェイ16は、ケーブルクレ
ーン11から吊り下げられるコンクリートバケット14
の走行ラインを挟んでその両側に、例えばH−600×
200の鋼材を平行に延長設置して構成されるもので、
図4にも示すように、下方のコンクリート層40から例
えば7.5mピッチで立設配置される支柱21に架設さ
れて、その下端面がコンクリート仕上がり面4より20
cm程度高い位置に来るように取り付けられることにな
る。
【0020】なお、この実施形態によれば、拡張レヤ工
法により打設される一層の計画厚さ(1リフト)が1.
5mであることから、支柱21として長さ1.5mのH
型鋼が用いられるとともに、この支柱21は、打設され
るコンクリート中に埋設され、その上端に支柱21を順
次継ぎ足しながら、ランウェイ16を上方に盛り換え
て、各層のコンクリートの打設作業が行われることにな
る。またランウェイ16の盛り換え作業は、例えば15
m程度のブロック長に分割したランウェイ16をケーブ
ルクレーン11により吊り上げ、移動及び架設作業を行
うことにより行われる。
【0021】また、ランウェイ16は、各層のコンクリ
ートの打設作業に先立って、ダム頂部30の全長に亘っ
て予め敷設しておく必要は必ずしもなく、コンクリート
の打設作業に支障のない敷設延長を確保したら、ダム頂
部30の延長方向Yに順次継ぎ足しながら、あるいは盛
り換えながら、コンクリートの打設作業の進行に伴って
設置してゆくこともできる(図2参照)。
【0022】また、この実施形態の打設装置を構成する
移動台車17は、図3に示すように、下端部に走行車輪
22を備えた4本の鋼製の車輪受け23と、これらを一
体に組み付けるための鋼製の架構部材からなり、また、
この移動台車17には、車輪受け23から上方に立設す
るやぐら部材25を介してバランスウェイト26が設け
られているとともに、走行車輪22を回転駆動するため
の走行モータや、転落防止用金具、ストッパなどが取り
付けられている。
【0023】さらに、ホッパー移動レール18は、例え
ばH−500×200の鋼材からなり、4本の鋼製の車
輪受け23のうち各2本の車輪受け23の上端面に架設
設置されることにより互いに平行に配置されるととも
に、ダムの上下流方向Xに延長突出することにより、ダ
ム頂部30の全幅に跨るようにして配設されることにな
る。なお、このように平行に配置されたホッパー移動レ
ール18は、その両端部において、各々幅止め鋼材26
を介して互いに連結されていることにより(図5参
照)、また、ホッパー移動レール18の各端部が、両端
がピン結合される斜材27を介してやぐら部材25から
支持されていることにより(図3参照)、ホッパー台車
19をスライド移動させるための軌道を強固に保持して
いる。
【0024】一方、ホッパー移動レール18に沿って移
動するホッパー台車19は、走行車輪29を備えた、ホ
ッパー移動レール18の設置間隔に相当する幅を有する
矩形状の鋼製の枠体からなり、走行車輪29を回転駆動
する走行モータ31や、枠体の内側においてコンクリー
トホッパー20を吊り下げてこれを昇降させるための、
ケーブルリール32や昇降ドラム33、ガイドローラ3
4などを備えている。
【0025】さらに、ホッパー台車19から吊り下げ支
持されるコンクリートホッパー20は、下方に向かって
開口面積が小さくなる角錐形状の容器であって、その下
端部には、油圧シリンダ35の伸縮により開閉する開閉
ゲート36が設けられている。
【0026】そして、この実施形態によれば、さらに、
コンクリートホッパー20からダム頂部30に投入され
たコンクリートを締固めるための装置としてのバイバッ
ク37が、図1及び図5に示すように、ランウェイ16
に沿って移動可能に設けられている。
【0027】ここで、バイバック37は、ダム用の機械
式コンクリート締固機であって、車輌系建設機械に属す
るクローラー型のバックホーをベースマシーンとし、バ
ケット取付け部分を改造しダム用バイブレーターを装着
したもので、油圧装置を動力源として駆動する。
【0028】そして、この実施形態では、ランウェイ1
6上に移動台車38を乗せ、この移動台車39にバイバ
ック37を搭載して使用する。すなわち、この移動台車
38は、ホッパー移動レール18やコンクリートホッパ
ー20を備えた移動台車17の移動に合わせて移動し、
バイバック37の旋回と、締固め装置を取り付けたブー
ム38の操作によって、ホッパー20により分配投入さ
れたコンクリートを、当該バイバック37によって順次
締め固めてゆく。
【0029】そして、上述のような構成を有するこの実
施形態の打設装置を用いてダムの頂部30にコンクリー
トを打設してゆくには、ケーブルクレーン11等を用い
て打設装置の各構成部材をダム頂部30のコンクリート
の打設箇所に組立て設置した後、コンクリートホッパー
20をコンクリートバケット14の走行ラインである一
対のランウェイ16の間に移動して、固定式のケーブル
クレーン11を介して運搬されてきたコンクリートを、
このコンクリートホッパー20に受領させる。
【0030】次に、このようにしてコンクリートを受領
したコンクリートホッパー20を、ホッパー移動レール
18に沿ってダムの上下流方向Xである幅方向に移動し
て、例えばダム頂部30の側方に位置する所定の打設領
域に至らしめ、ホッパー20をホッパー台車19から吊
下げ降下した後、開閉ゲート36を開放して、コンクリ
ートを頂部30に組み立てた型枠42の内側に投入打設
する。
【0031】すなわち、この実施形態によれば、固定式
のケーブルクレーン11から吊り下げられるコンクリー
トバケット14により搬送されて来たコンクリートを、
コンクリートホッパー20を介してダム頂部30の上下
流方向Xにも容易に分配することができ、また、ホッパ
ー移動レール18は、移動台車17のランウェイ16に
沿った移動により、ダム頂部30の延長方向Yに容易に
移動させることができるので、これらによって、コンク
リートをダム頂部30の平面領域全体にわたって容易に
分配投入してゆくことができる。
【0032】また、このような打設装置によるダムコン
クリートの打設方法によれば、コンクリートホッパー2
0は、ダム頂部30の平面全域に亘ってスライド移動可
能なので、コンクリート供給手段としての固定式のケー
ブルクレーン11から吊り下げられるコンクリートバケ
ット14が、ダム頂部30の延長方向Yにしか移動でき
ない場合であっても、当該延長方向Yであるコンクリー
トバケット14の走行ラインにおいて受領したコンクリ
ートを、ダム頂部30における各平面領域内に容易に分
配配設することができ、これによって、ダム頂部30に
おける拡張レア工法によるコンクリートの打設作業を容
易に行ってゆくことが可能になる。
【0033】さらに、この実施形態によれば、ホッパー
移動レール18やコンクリートホッパー20を設けた移
動台車17の移動に合わせて移動する、移動台車38に
搭載されたバイバック37を備えているので、ホッパー
20により分配投入されたコンクリートを、当該バイバ
ック37によって順次締め固めてゆくことにより、幅の
狭いダム頂部30における人力による締固め作業の低減
を図ることが可能になる。
【0034】なお、この発明は、上記実施形態の実施の
態様のものに限定されるものではなく、各請求項に記載
された構成の範囲内において種々に変更して採用するこ
とができる。例えば、コンクリートホッパー20にコン
クリートを供給するための搬送手段は、必ずしも固定式
のケーブルクレーン11である必要はなく、走行式クレ
ーンや軌索式クレーンを用いる場合や、トランスファカ
ーからコンクリートホッパー20に直接にコンクリート
を受領させる場合であっても良い。また、投入されたコ
ンクリートを締固めるための締固め装置は必ずしも必要
なく、締め固め作業を人力作業により行うようにしても
良い。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
ダムコンクリートの打設装置によれば、ホッパー移動レ
ールを支持する移動台車は、レール部材に沿ってダム頂
部の延長方向に移動可能であるとともに、コンクリート
ホッパーを支持するホッパー台車は、ホッパー移動レー
ルに沿って、ダム頂部を幅方向に横切るようにして上下
流方向に移動することができるので、ダム頂部の平面全
域にコンクリートを容易に分配しながらコンクリートを
打設してゆくことができる。
【0036】また、この発明のダムコンクリートの打設
方法によれば、コンクリートホッパーを、ダム頂部の平
面全域に亘ってスライド移動可能に設けておくので、コ
ンクリート供給手段が、ダム頂部における限られた位置
にしか移動できない場合であっても、当該限られた位置
においてコンクリートホッパー内に受領したコンクリー
トを、ダム頂部における各領域内に容易に分配配設する
ことができ、これによって、ダム頂部における面状工法
によるコンクリートの打設作業を容易に行ってゆくこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるダムコンクリー
トの打設装置及び打設方法を採用して構築されるダムの
一例を示す断面図である。
【図2】この発明の一実施形態にかかるダムコンクリー
トの打設装置及び打設方法を採用して構築されるダムの
一例を示す正面図である。
【図3】この発明の一実施形態にかかるダムコンクリー
トの打設装置の構成を示す略示断面図である。
【図4】ダムの頂部におけるレール部材の取り付け状況
を示す略示側面図である。
【図5】この発明の一実施形態にかかるダムコンクリー
トの打設装置の構成を示す略示平面図である。
【符号の説明】
10 ダム 11 ケーブルクレーン(コンクリート供給手段) 16 ランウェイ(レール部材) 17 移動台車 18 ホッパー移動レール 19 ホッパー台車 20 コンクリートホッパー 30 ダム頂部 37 バイバック(締固め装置) X 上下流方向 Y 延長方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダムの頂部にコンクリ−トを打設するた
    めに使用するダムコンクリートの打設装置であって、ダ
    ム頂部の延長方向に沿って架設されたレール部材と、該
    レール部材に沿って移動する移動台車と、この移動台車
    に支持されて、ダムの上下流方向に延長することによ
    り、ダム頂部の全幅に跨るようにして架設される一対の
    ホッパー移動レールと、該ホッパー移動レールに沿って
    移動するホッパー台車と、該ホッパー台車に支持される
    コンクリートホッパーとからなることを特徴とするダム
    コンクリートの打設装置。
  2. 【請求項2】 前記コンクリートホッパーが前記ホッパ
    ー台車から昇降可能に支持されることを特徴とする請求
    項1に記載のダムコンクリートの打設装置。
  3. 【請求項3】 前記コンクリートホッパーからダム頂部
    に投入されたコンクリートを締固めるための締固め装置
    が、前記レール部材に沿って移動可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のダムコ
    ンクリートの打設装置。
  4. 【請求項4】 ダムの頂部にコンクリ−トを打設するた
    めの方法であって、コンクリートホッパーを、ダム頂部
    の平面全域に亘ってスライド移動可能に設けておき、コ
    ンクリートバケットやコンクリート搬送車等のコンクリ
    ート供給手段からコンクリートホッパー内に受領したコ
    ンクリートを、コンクリートホッパーをスライド移動し
    つつダム頂部の各領域内に分配配設しながら締め固め
    て、面状工法によりコンクリートを打設することを特徴
    とするダムコンクリートの打設方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100975113B1 (ko) 2008-03-12 2010-08-11 오세하 커브엘리먼트 콘크리트 타설장치 및 시공방법
CN109778913A (zh) * 2019-03-14 2019-05-21 广东省长大公路工程有限公司 一种钢壳混凝土的可智能定位浇筑系统

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