JP3563022B2 - ブロック搬送方法、ブロック搬送台車およびブロック敷設基礎構造 - Google Patents

ブロック搬送方法、ブロック搬送台車およびブロック敷設基礎構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3563022B2
JP3563022B2 JP2000286057A JP2000286057A JP3563022B2 JP 3563022 B2 JP3563022 B2 JP 3563022B2 JP 2000286057 A JP2000286057 A JP 2000286057A JP 2000286057 A JP2000286057 A JP 2000286057A JP 3563022 B2 JP3563022 B2 JP 3563022B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
transport
lifting mechanism
support member
laying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000286057A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002088890A (ja
Inventor
洋久 水谷
Original Assignee
水谷建設工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 水谷建設工業株式会社 filed Critical 水谷建設工業株式会社
Priority to JP2000286057A priority Critical patent/JP3563022B2/ja
Publication of JP2002088890A publication Critical patent/JP2002088890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3563022B2 publication Critical patent/JP3563022B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水道工事などで使用されるボックスカルバートなどのブロックを施工現場において設置予定場所まで搬送、設置する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
クレーンが入り込めない狭い場所や橋梁下において、ボックスカルバートなどのブロック敷設工事を安全かつ効率的に行うことを目的として、本出願人は、特開平9−60101号公報などにおいて、ボックスカルバート搬送台車を用いた敷設技術を開示している。
【0003】
これらの敷設技術は、ボックスカルバートを設置するため施工現場に形成されたコンクリート路床をボックスカルバートの搬送経路として利用しながら、順次搬送台車を用いてボックスカルバートを運搬、敷設していくものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ブロック設置予定面全体が水平でなくブロック配列方向に高低差がある場所にブロックを敷設する場合、図9に示すように、高低差が小さい場合は高低差に応じた勾配をつけたブロック設置面を形成し、このブロック設置面に沿って搬送台車を走行させブロック92を順次搬送、載置していく方法が採用され、高低差が比較的大きい場合は、水平なブロック設置面93と垂直な段差94とを交互に設けることによりブロック設置予定面全体を階段状に形成して、搬送台車91で搬送してきたブロック92をクレーン95などを用いてブロック設置面93に吊り込む方法が採用される。
【0005】
ところが、ブロック設置予定面全体を階段状とした場合、隣接するブロック設置面93の間に段差94が存在するため、従来の搬送台車91を用いたブロック搬送、載置を行うことが不可能である。このため、クレーン95を用いてブロック92を吊り上げて、順次、ブロック設置面93上に吊り込む方法を採用しなければならないが、このような方法は、クレーン95が入り込めない狭い場所や橋梁下においては実施することができない。
【0006】
このように、従来のブロック搬送技術は、ブロック設置予定面に大きな高低差がある場合、その実施が極めて困難もしくは不可能となる。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、高低差のある施工現場におけるブロックの搬送、敷設を安定かつ安全に行うことができ、ブロック載置作業も短時間で効率的に行うことのできる、ブロック搬送技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のブロック搬送方法は、ボックスカルバートなどのコンクリート製ブロックの設置予定面の両側に形成された走行路に沿って走行可能な搬送台車にブロックを積載して搬送する方法であって、ブロックの両側面に下段支持部材と上段支持部材とを取り付け、下段支持部材に係合してブロックを昇降する第1昇降機構と上段支持部材に係合してブロックを昇降する第2昇降機構とを搬送台車に設け、ブロック搬送中は第1昇降機構を用いてブロックを支持し、搬送台車がブロック設置予定面に到着した後、第1昇降機構の支持を解除した状態で第2昇降機構を用いてブロックを設置予定面に載置することを特徴とする。
【0009】
このような構成とすることにより、搬送台車の第1昇降機構をブロック両側面の下段支持部材に係合させブロックを極力低い位置に積載してブロック設置予定面まで搬送していき、搬送台車がブロック設置予定面上に到着した後は、第1昇降機構の支持を解除した状態で、上段支持部材に係合させた第2昇降機構を用いてブロックを下降させ設置予定面へ載置することができるようになるため、ブロックを安定的かつ安全に搬送するとともに、設置予定面へのブロック載置作業を短時間で効率的に行うことができるようになる。なお、作業完了後、下段支持部材および上段支持部材はブロックから取り外しできるので、付帯工事などの妨げとなることはなく、繰り返し使用することで資材節減を図ることができる。
【0010】
また、前記第2昇降機構を下段支持部材に設けた構成とすることもできる。このような構成とすることにより、ブロック搬送台車の第1昇降機構、下段支持部材、第2昇降機構および上段支持部材が、それぞれブロック両側面部分に階層的に配置されるので、ブロックの昇降作業、搬送台車走行中のブロック支持、第1昇降機構から第2昇降機構へのブロック支持の移行作業などにおける安定性、作業性が向上する。また、第2昇降機構を上段支持部材に係合させてブロックを持ち上げたときの荷重は、下段支持部材を介して第1昇降機構で支持されるので、第2昇降機構による昇降作業中の安定性、安全性も優れている。
【0011】
次に、本発明のブロック搬送台車は、ボックスカルバートなどのコンクリート製ブロックの設置予定面の両側に形成された走行路に沿って走行可能な搬送台車であって、ブロックを昇降、支持可能な第1昇降機構と第2昇降機構とを備え、前記第2昇降機構を、前記第1昇降機構の支持を解除した状態でブロックを昇降可能な機構としたことを特徴とする。このような構成のブロック搬送台車を用いることにより、高低差のある施工現場でのブロック搬送を実施することが可能となる。
【0012】
次に、本発明のブロック敷設基礎構造は、ブロック搬送台車を走行させてブロックを搬送、敷設するためのものであって、ブロック配列方向に沿って複数の段差と水平面とを交互に配置して形成された階段状のブロック設置予定面と、このブロック設置予定面の両側に形成されたブロック搬送台車走行用の略平坦な走行路とを備えたことを特徴とする。
【0013】
このような構成とすることにより、ブロック設置予定面が傾斜している場合であっても、ブロック設置予定面の両側の略平坦な走行路に沿ってブロックを積載した搬送台車を走行させて目的地点までブロックを搬送した後、搬送台車に積載しているブロックを水平面に載置することでブロック敷設作業を行うことが可能となるため、搬送台車を用いたブロック敷設作業を安全かつ効率的に行うことができるようになる。
【0014】
また、前記ブロック設置予定面における水平面と走行路との高低差が、段差の高低差の範囲内となるように走行路を形成すれば、水平面と走行路との間の高さの相違は、最大でも段差の高低差の範囲内に収まるため、段差の高低差より長い昇降行程を有するブロック昇降機構を備え、前記高低差より高い位置にブロックを積載できるブロック搬送台車を用いれば、設置予定面の段差部分を容易に通過して、敷設作業を行うことができるようになる。
【0015】
この場合、水平面の段差の高低差の中間点を結ぶ直線に沿って前記走行路を形成すれば、水平面と走行路との高さの相違は、最大でも段差の高低差の半分以内に収まるため、段差の高低差の半分以上の昇降行程を有するブロック昇降機構を備え、前記高低差の半分の位置にブロックを積載できるブロック搬送台車を用いれば、設置予定面の段差部分を容易に通過して敷設作業を行うことができるようになる。すなわち、ブロック搬送台車におけるブロック昇降機構の昇降行程とブロック積載高さは、ブロック設置予定面の段差の高低差の半分以上あればよくなるため、ブロック搬送台車などの小型化を図ることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。まず図1、図2を参照して、本実施形態において使用する搬送用台車について説明する。図1はブロック搬送方法において使用するブロック搬送台車の斜視図、図2は図1に示す搬送台車の側面図である。
【0017】
図1、図2に示す搬送台車20においては、平行に配置された一対の走行部1a,1bは、それぞれ断面が矩形で、その内部に中空部が形成され、ホイール2が回転自在に装着されており、駆動モータ3は走行部1a,1bの基端部に、それぞれ減速機4とともに固定され、減速機4からチェーン5を介してホイール2を回転駆動する駆動系を構成している。走行部1a,1bの駆動は、駆動モータ3に接続されたリモートコントロールスイッチ(図示せず)を用いて、遠隔操作によって行うことができる。
【0018】
走行部1a,1bの中空部内には油圧ジャッキ6が固定され、この油圧ジャッキ6の動作は前記リモートコントロールスイッチによって行う。一対の走行部1a,1bの基端部同士を連結するブリッジ7上には、油圧ジャッキ6を駆動するための電動式の油圧ポンプ8が設けられている。
【0019】
走行部1a、1bには、それぞれ、コンクリート製のブロック19を昇降、支持するための第1昇降機構であるブロック積載部9が設けられ、これらのブロック積載部9は、走行部1a,1bの上面および両側面を覆うような断面コ字状に形成されている。このように左右に配置されたブロック積載部9は、油圧ジャッキ6の伸縮動作によって昇降される。
【0020】
また、走行部1aには、横送り装置10が設けられ、スライドベース10aの下に設けられたハンドル取付部10bにハンドル(図示せず)をセットし、このハンドルを手動で回転させることにより、走行部1a,1bの走行方向と直角方向へスライドベース10aを移動させることができる。
【0021】
一方、走行部1bには、横送り装置10を作動させた場合に、積載されたブロック19をスムーズに横移動させるためのローラ11が、横送り装置10と対応する位置に設けられている。
【0022】
このように、搬送台車20は、ブロックを昇降、支持可能なブロック積載部9を備えているため、後述するように、ブロック19の左右両側に走行部1a,1bを位置させ、油圧ジャッキ6を伸展させて、ブロック19の両側面に設けられた下段保持部材31(図4参照)にブロック積載部9を係合させれば、この後、油圧ジャッキ6の伸縮動作によってブロック19を昇降させるとともに、油圧ジャッキ6の伸縮行程の範囲内の任意の高さでブロック19を支持することができる。
【0023】
次に、この搬送台車20を用いて実施するブロック搬送方法について説明する。本実施形態において、ブロック19の搬送、敷設を行う施工現場には、図3に示すようなブロック敷設基礎構造が形成されている。このブロック敷設基礎構造は、ブロック19の配列方向に沿って複数の段差22と水平面21とが交互に配置して形成された階段状のブロック設置予定面25と、このブロック設置予定面25の左右両側に形成された搬送台車20走行用の走行路23とによって構成されている。左右両側の走行路23は、ブロック設置予定面25の段差22の高低差22hの中間点22mを結ぶ直線23aに沿って略平坦に形成されている。
【0024】
また、これらの走行路23上には、搬送台車20の走行部1a,1bが走行するためのレール24が敷設され、走行部1a,1bに内蔵されたホイール2がこのレール24に沿って正転、逆転することによって、搬送台車20全体がレール24上を前進、後退する。
【0025】
本実施形態のブロック搬送方法の概要は、図4、図5に示すように、ブロック19を搬送台車20に積載し、図6に示すように、搬送台車20を走行路23に沿って走行させてブロック19を目的地点まで搬送し、目的地点に搬送台車20が到着した後、積載しているブロック19をブロック設置予定面25の水平面21上に載置するものである。
【0026】
以下、ブロック搬送方法について順を追って説明する。まず、ブロック19の左右両側面にそれぞれ下段支持部材31および上段支持部材32をボルト30で取り付け、下側に位置する下段支持部材31上に、第2昇降機構である油圧ジャッキ33を取り付ける。そして、図4に示すように、搬送台車20の走行部1a,1bがブロック19の左右側面に位置するように配置し、走行部1a,1bに内蔵された油圧ジャッキ6を伸展させてブロック積載部9を上昇させ、下側に位置する下段支持部材31にブロック積載部9を係合させた後、さらに上昇させ、図4、図5に示すように、ブロック19をブロック設置予定面25より高い位置まで上昇させ、その状態で保持する。
【0027】
このような状態とすることにより、ブロック19を積載した搬送台車20は、ブロック設置予定面25の段差22の部分を通過することができるようになるため、図6に示すように、走行路23に沿って搬送台車20を前進走行させて、積載したブロック19を目的地点まで搬送する。
【0028】
ブロック19を積載した搬送台車20が目的地点Aに到着したら、図7(a)の状態にある油圧ジャッキ33を伸展させて図7(b)に示すように上段支持部材32に係合させた後、図7(c)に示すように下段支持部材31を固定しているボルト30を緩めて取り外し、下段支持部材31をブロック19の側面から離脱させる。なお、油圧ジャッキ33は、油圧ジャッキ6と同様、図1に示した油圧ポンプ8によって伸縮させることができる。
【0029】
この後、図7(d)に示すように、油圧ジャッキ33を収縮させてブロック19を下降させ、水平面21上に載置する。このとき、油圧ジャッキ33の昇降行程は、油圧ジャッキ6の昇降行程より大であるため、1回の下降動作でブロック19を水平面21上に載置することができる。
【0030】
ブロック19を水平面21上に載置したら、油圧ジャッキ33をさらに収縮させて上段支持部材32から離脱させ、ボルト30を緩め上段支持部材32をブロック19から離脱させた後、搬送台車20を後退させて走行部1a,1bをブロック19の両側面から離脱させれば、ブロック載置作業が完了する。この後、搬送台車20を走行路23に沿って後退移動させ、ブロック積載現場まで復帰させれば、次のブロックの搬送作業を開始することができる。
【0031】
ブロック敷設作業完了後、下段支持部材31および上段支持部材32はいずれもブロック19から離脱させることができるので、付帯工事などを妨げることがなく、離脱させた下段支持部材31及び上段支持部材32は、次に搬送するブロック19に取り付けて、繰り返し使用することができるので、資材の低減を図ることができる。
【0032】
図7は、ブロック19を載置する目的地点が図6の矢線Aで示すように段差22aの直前にある場合のブロック設置作業工程を示しており、この場合、目的地点に到着した直後における、搬送台車20に積載したブロック19と水平面21との距離は最も大であるが、油圧ジャッキ33の昇降行程はこの距離より大であるため、前述したように、1回の下降動作でブロック19を水平面21上に載置することができる。
【0033】
一方、目的地点が、図6の矢線Bで示すように、隣接する段差22a,22bの中間付近にある場合は、図8(a)に示すように、搬送台車20に積載したブロック19と水平面21との距離は図7(a)の場合より小さくなり、目的地点が図6の矢線Cで示すように段差22bの直後にある場合は、前記距離は、図8(b)に示すように最も小さくなるが、いずれも油圧ジャッキ33の昇降行程の範囲内であるため、図7と同様の工程をとることにより、何ら支障なくブロック19の載置作業を行うことができる。
【0034】
このように、搬送台車20のブロック積載部9とブロック19の両側面の下段支持部材31とを係合させることでブロック19を極力低い位置に積載して目的地点まで搬送していき、ブロック設置予定地点である水平面21上に搬送台車20が到着した後は、ブロック19の上段支持部材32に油圧シリンダ33を係合させ、油圧シリンダ33を収縮させることで、水平面21上へのブロック載置作業を1回の下降動作で完了することができるため、ブロック19を安定的かつ安全に搬送するとともに、ブロック載置作業を短時間で効率的に行うことができる。
【0035】
また、ブロック19の両側面の下段支持部材31上に油圧シリンダ33を配置し、油圧シリンダ33の上方に上段支持部材32を着脱可能に設けることにより、搬送台車20のブロック積載部9、下段支持部材31、油圧シリンダ33および上段支持部材32がブロック19の左右両側面にそれぞれ階層的に配置されるので、ブロック19の昇降作業、搬送台車20の走行中におけるブロック19の支持、第1昇降機構であるブロック積載部9から第2昇降機構である油圧シリンダ33へのブロック支持の移行作業などにおける安定性、作業性に優れている。さらに、油圧シリンダ33を上段支持部材32に係合させてブロック19を持ち上げたときの荷重は、ブロック19の積載に適した構造であるブロック積載部9で支持されるので、作業中の安定性、安全性も良好である。
【0036】
また、図3で示したように、走行路23はブロック設置予定面25の段差22の高低差22hの中間点22mを結ぶ直線23aに沿って形成されているため、ブロック設置予定面25と走行路23との高さの相違は、最大でも段差22の高低差22hの半分以下に収まっている。
【0037】
したがって、段差22の高低差22hの半分以上の昇降行程を有する油圧ジャッキ33を備え、高低差22hの半分以上の位置にブロック19を積載できる搬送台車20を用いることで、ブロック設置予定面25の段差22の部分を容易に通過して、敷設作業を行うことができる。すなわち、搬送台車20におけるブロック昇降機構の昇降行程、ブロック積載高さはそれぞれブロック設置予定面25の段差22の高低差22hの半分以下ですむため、搬送台車20などの小型化を図ることができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明により、以下に示す効果を奏する。
【0039】
(1)ブロックの両側面に下段支持部材と上段支持部材とを取り付け、搬送台車に下段支持部材に係合してブロックを昇降する第1昇降機構と、上段支持部材に係合してブロックを昇降する第2昇降機構とを設け、ブロック搬送中は第1昇降機構を用いてブロックを支持し、搬送台車がブロック設置予定面に到着した後、第1昇降機構の支持を解除した状態で第2昇降機構を用いてブロックを設置予定面に載置することにより、ブロックを安定かつ安全に搬送するとともに、設置予定面へのブロック載置作業を短時間で効率的に行うことができるようになる。
【0040】
(2)前記第2昇降機構を下段支持部材に設けることにより、ブロックの昇降作業、搬送台車走行中のブロック支持、第1昇降機構から第2昇降機構へのブロック支持の移行作業などにおける安定性、作業性が向上する。また、第2昇降機構が受ける荷重は、下段支持部材を介して第1昇降機構で支持されるので、第2昇降機構による昇降作業中の安定性、安全性も優れている。
【0041】
(3)ブロック設置予定面の両側に形成された走行路に沿って走行可能な搬送台車に、ブロックを昇降、支持可能な第1昇降機構と第2昇降機構とを備え、第2昇降機構を、第1昇降機構の支持を解除した状態でブロックを昇降可能な機構ととすることにより、施工現場に高低差がある場合でもブロック搬送を容易に実施することができる。
【0042】
(4)ブロック配列方向に沿って複数の段差と水平面とを交互に配置して形成された階段状のブロック設置予定面と、このブロック設置予定面の両側に形成されたブロック搬送台車走行用の略平坦な走行路とを備えることにより、施工現場に高低差がある場合でも搬送台車を用いたブロック敷設作業を安全かつ効率的に行うことができるようになる。
【0043】
(5)ブロック設置予定面における水平面と走行路との高低差が、段差の高低差の範囲内となるように走行路を形成することにより、段差の高低差より長い昇降行程を有するブロック昇降機構を備え、高低差より高い位置にブロックを積載できる搬送台車を用いれば、設置予定面の段差部分を容易に通過して、敷設作業を行うことが可能となる。
【0044】
(6)前記走行路を、水平面の段差の高低差の中間点を結ぶ直線に沿って形成することにより、ブロック搬送台車におけるブロック昇降機構の昇降行程と、ブロック積載高さをさらに短縮させることが可能となるため、ブロック搬送台車や昇降機構などの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブロック搬送方法において使用する搬送台車の斜視図である。
【図2】図1に示す搬送台車の側面図である。
【図3】ブロック搬送方法を実施するブロック敷設基礎構造を示す模式図である。
【図4】図1に示す搬送台車にブロックを積載した状態を示す一部省略正面図である。
【図5】図4に示す搬送台車の側面図である。
【図6】ブロック搬送方法の行程説明図である。
【図7】ブロック搬送方法の行程説明図である。
【図8】ブロック搬送方法の行程説明図である。
【図9】従来のブロック搬送方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1a,1b 走行部
2 ホイール
3 駆動モータ
4 減速機
5 チェーン
6,33 油圧ジャッキ
7 ブリッジ
8 油圧ポンプ
9 ブロック積載部
10 横送り装置
10a スライドベース
10b ハンドル取付部
11 ローラ
19 ブロック
20 搬送台車
21 水平面
22,22a,22b 段差
22h 段差の高低差
22m 高低差の中間点
23 走行路
23a 直線
24 レール
25 ブロック設置予定面
30 ボルト
31 下段支持部材
32 上段支持部材

Claims (6)

  1. ボックスカルバートなどのコンクリート製ブロックの設置予定面の両側に形成された走行路に沿って走行可能な搬送台車にブロックを積載して搬送する方法であって、
    ブロックの両側面に下段支持部材と上段支持部材とを取り付け、前記下段支持部材に係合して前記ブロックを昇降する第1昇降機構と前記上段支持部材に係合して前記ブロックを昇降する第2昇降機構とを前記搬送台車に設け、ブロック搬送中は前記第1昇降機構を用いて前記ブロックを支持し、前記搬送台車がブロック設置予定面に到着した後、前記第1昇降機構の支持を解除した状態で前記第2昇降機構を用いて前記ブロックを設置予定面に載置することを特徴とするブロック搬送方法。
  2. 前記第2昇降機構を前記下段支持部材に設けた請求項1記載のブロック搬送方法。
  3. ボックスカルバートなどのコンクリート製ブロックの設置予定面の両側に形成された走行路に沿って走行可能な台車であって、ブロックの左右両側面に取り付けられた下段支持部材に係合して前記ブロックを昇降、支持可能な第1昇降機構と、前記下段支持部材上に取り付けられ前記ブロックの左右両側面の前記下段支持部材の上方に取り付けられた上段支持部材に係合して前記ブロックを昇降、支持可能な第2昇降機構とを備え、前記第2昇降機構を、前記第1昇降機構の支持を解除した状態でブロックを昇降可能な機構とし、前記第2昇降機構の昇降工程を前記第1昇降機構の昇降工程より大としたブロック搬送台車。
  4. ブロック搬送台車を走行させてブロックを搬送、敷設するためのブロック敷設基礎構造であって、ブロック配列方向に沿って複数の段差と水平面とを交互に配置して形成された階段状のブロック設置予定面と、前記ブロック設置予定面の両側に形成された前記ブロック搬送台車走行用の略平坦な走行路と、前記ブロック搬送台車の走行部を走行させるため前記走行路上に敷設されたレールとを備えたことを特徴とするブロック敷設基礎構造。
  5. 前記ブロック設置予定面における前記水平面と前記走行路との高低差が、前記段差の高低差の範囲内となるように前記走行路を形成した請求項4記載のブロック敷設基礎構造。
  6. 前記走行路を、前記段差の高低差の中間点を結ぶ直線に沿って形成したことを特徴とする請求項4または5記載のブロック敷設基礎構造。
JP2000286057A 2000-09-20 2000-09-20 ブロック搬送方法、ブロック搬送台車およびブロック敷設基礎構造 Expired - Fee Related JP3563022B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000286057A JP3563022B2 (ja) 2000-09-20 2000-09-20 ブロック搬送方法、ブロック搬送台車およびブロック敷設基礎構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000286057A JP3563022B2 (ja) 2000-09-20 2000-09-20 ブロック搬送方法、ブロック搬送台車およびブロック敷設基礎構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002088890A JP2002088890A (ja) 2002-03-27
JP3563022B2 true JP3563022B2 (ja) 2004-09-08

Family

ID=18770030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000286057A Expired - Fee Related JP3563022B2 (ja) 2000-09-20 2000-09-20 ブロック搬送方法、ブロック搬送台車およびブロック敷設基礎構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3563022B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4851567B2 (ja) * 2009-07-17 2012-01-11 丸栄コンクリート工業株式会社 ブロックの据付
CN112706789B (zh) * 2020-12-22 2022-05-03 河北东风世景轨道有限公司 一种预制方涵搬运装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002088890A (ja) 2002-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4249467A (en) Mobile apparatus for receiving and laying as assembled track switch or crossing section
JP2006265884A (ja) 跨道橋の既設橋脚撤去方法
JPH0959930A (ja) 橋桁架設方法及びその装置
JP3563022B2 (ja) ブロック搬送方法、ブロック搬送台車およびブロック敷設基礎構造
JP5793062B2 (ja) トンネル施工装置、及び、トンネルの施工方法
JP3120672B2 (ja) セグメント等の搬入装置
JP2814432B2 (ja) コンクリート製品の設置方法及び、その設置装置
JP3233724B2 (ja) ポータルカルバートの敷設方法
JP3285522B2 (ja) 養生室に対する型枠の搬入・搬出方法および型枠の搬入・搬出設備
JP4619841B2 (ja) コンクリート舗設における舗設機械の移送方法および移送装置
JP2749541B2 (ja) ボックスカルバートの敷設方法
JP3192115B2 (ja) ボックスカルバート敷設方法および敷設装置
JP4961268B2 (ja) プレキャスト床版の搬送方法及び搬送機構
JP2003055939A (ja) 水路構造物の構築装置及び構築方法
JPH0111825Y2 (ja)
JP3009385B2 (ja) 搬送用台車
JP3373170B2 (ja) ブロック敷設基礎構造およびブロック搬送方法
JPH05295787A (ja) ボックスカルバートの敷設方法
JP2857371B2 (ja) ボックスカルバート搬送装置
JPH11334821A (ja) ブロック搬送方法
JP3138762B2 (ja) 運搬台車および運搬方法
JP3192116B2 (ja) ボックスカルバート敷設方法および敷設装置
JP3761388B2 (ja) トンネルへの補強材配設装置
JP2023004626A (ja) 鉄道線路の敷設方法
JPH11336172A (ja) ブロック搬送方法およびブロック支持用基礎構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3563022

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080611

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees