JP3120672B2 - セグメント等の搬入装置 - Google Patents

セグメント等の搬入装置

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JP3120672B2 JP06303701A JP30370194A JP3120672B2 JP 3120672 B2 JP3120672 B2 JP 3120672B2 JP 06303701 A JP06303701 A JP 06303701A JP 30370194 A JP30370194 A JP 30370194A JP 3120672 B2 JP3120672 B2 JP 3120672B2
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勝彦 加藤
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建設省関東地方建設局長
財団法人先端建設技術センター
石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールドマシンに牽引
される後方支援台車にセグメント等を収容するようにし
たセグメント等の搬入装置に係り、特に、後方支援台車
に走行レール及び枕木等の資機材を仮置するようにした
セグメント等の搬入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、シールドマシン1に
より掘削された堀孔内面には、マシン1内に設けられた
エレクタ2によってセグメント3が張設され、トンネル
内壁が構築されることになる。シールドマシン1は、筒
体状のシールドフレーム4の前面に設けられたカッタ5
を回転させて切羽を掘削すると共に、シールドフレーム
4内に周設されたシールドジャッキ6を後方に進展させ
て既設セグメント3の端面に当接させ、これを反力にと
って前方に掘進するものである。
【0003】このようにして構築されたセグメント3の
トンネル内には、シールドマシン1に牽引される後方支
援台車7が走行レール8上を走行自在に設けられてい
る。後方支援台車7は、トンネル後方から進行してきた
セグメント3等を載せた搬入台車9を収容する。後方支
援台車7内に収容された搬入台車9上のセグメント3
は、後方支援台車7とエレクタ2とを接続するホイスト
10に吊り下げられ、後方支援台車7からエレクタ2に
受け渡される。シールドマシン1と後方支援台車7と
は、図示しない牽引部材により接続されている。
【0004】この構成によれば、後方支援台車7内に収
容される搬入台車9に1リング分のセグメント3を載せ
ておけば、シールドマシン1が1リング分掘進した後、
ホイスト10により直ちに1リング分のセグメント3を
エレクタ2に供給できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このシステム
においては、搬入台車9上の全てのセグメント3をホイ
スト10でエレクタ2に受け渡すまで、搬入台車9を後
方支援台車7内に待機させなければならず、立坑12と
後方支援台車7との間を往復運行する搬入台車9の待ち
時間が長くなってしまう。すなわち、後方支援台車7内
の搬入台車9は、その上に載せられた全てのセグメント
3がホイスト10によってエレクタ2へ搬送され終わる
のを待たなければ立坑12側に戻せない。
【0006】その後、エレベータ13により立坑12内
に降ろされた次のセグメント3を積載した搬入台車9と
入れ替えられ、再び後方支援台車7側へ搬送されること
になるが、これでは、立坑12と後方支援台車7との距
離が長くなる長距離掘進の場合、シールドマシン1が次
の1リング分を掘進したときにセグメント3を載せた次
の搬入台車9が後方支援台車7内に到達しないことも考
えられる。なお、搬入台車9を複線化すればこの問題は
解決するが、狭隘なトンネル内では複線化は困難であ
り、コスト的にも好ましくない。
【0007】また、シールドマシン1の掘進に伴って、
後方支援台車7の走行レール8や搬入台車9の走行レー
ル15を前方に継ぎ足して敷設することになるが、これ
ら走行レール8,15やその枕木等の資機材は、セグメ
ント3と同様に上記搬入台車9に載せられて立坑12側
から後方支援台車7内に収容される。そして、その搬入
台車9上の全ての走行レール8,15等の資機材がホイ
スト10で前方に移送されてその敷設が終了するまで、
資機材を載せた搬入台車9を後方支援台車7内に待機さ
せなければならず、上述したように搬入台車7の運行ダ
イヤにおいて大きな問題となっていた。
【0008】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、セグメントや走行レールを搬入する搬入台車
を、後方支援台車から速やかに退避させることができる
セグメント等の搬入装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、トンネル内に配置されシールドマシンに牽
引される後方支援台車と、該後方支援台車にトンネル後
方からセグメント又は資機材を搬入する搬入台車と、そ
のセグメントをシールドマシンに供給するホイストとを
有するセグメント等の搬入装置において、上記後方支援
台車に設けられ、上記搬入台車で搬入された走行レール
及び枕木等のセグメント以外の資機材を仮置するための
仮置台と、該仮置台を挟むようにして上記後方支援台車
に昇降自在に設けられ、上記搬入台車で搬入された上記
資機材又はセグメントの底部を支持すべく伸縮する伸縮
フォークとを備え、該伸縮フォークは、上記搬入台車上
の資機材を仮置台に載せ換えると共に、搬入台車上のセ
グメントを掬い上げて保持するものである
【0010】
【作用】トンネル後方から後方支援台車まで搬入されて
きた搬入台車上の資機材(走行レール及び枕木等のセグ
メント以外のもの)は、後方支援台車に設けた伸縮フォ
ークで掬い上げられ、後方支援台車の仮置台に載せ換え
られる。また、同様にトンネル後方から後方支援台車ま
で搬入されてきた搬入台車上のセグメントは、後方支援
台車に設けた伸縮フォークで掬い上げられ、保持され
る。
【0011】よって、空になった搬入台車を速やかに後
方支援台車から退避させることができ、搬入台車の運行
ダイヤが楽になる。この結果、次のセグメント等(セグ
メントや資機材)を載せた搬入台車を直ちに後方支援台
車に導くことができ、作業効率が向上する。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0013】図1に示すように、シールドマシン1によ
り構築されたセグメント3のトンネル内には、シールド
マシン1に牽引される後方支援台車7が走行自在に設け
られている。後方支援台車7は、シールドマシン1の運
転室となるものであり、トンネル内に敷設された走行レ
ール8上を走行する。上記後方支援台車7の横断面は、
図10〜図12に示すように下方が開放されたコ字状に
形成されており、そのフレーム14の内部にトンネルの
後方(立坑12側)から進行してきた搬入台車9を収容
する。つまり、後方支援台車7の走行レール8の内側
に、搬入台車9の走行レール15が敷設されている。
【0014】搬入台車9には、セグメント3や資機材1
6(台車7,9の走行レール8,15や枕木等)が積載
される。図3にセグメント3が積載された搬入台車9を
示す。搬入台車9は二両編成になっており、各台車9に
3個ずつ計6個のセグメント3が載せられている。これ
ら6個のセグメント3はシールドマシン1の1リング分
のセグメント3となる。これらセグメント3は、図1に
示す地上のクレーン17によってストックヤード(図示
せず)から搬入台車9ごと自動搬送され、エレベータ1
3によって立坑12内に自動搬入されて空の搬入台車9
と入れ替えられる。
【0015】この入れ替えは、トンネル内に敷設された
走行レール15が一部複線化された部分15aで行う。
つまり、空の搬送台車9を複線化部分15aに一時待機
させておき、セグメント3が積載された搬送台車9の通
過を待つようにする。複線化部分15aを通過したセグ
メント3が載せられた搬入台車9は、トンネル内の走行
レール15上を走行して後方支援台車7側へ向かう。後
方支援台車7内に収容された搬入台車9上のセグメント
3は、図6に示すように後方支援台車7内に設けられた
伸縮フォーク18に載せ換えられる。
【0016】伸縮フォーク18は、搬入台車9上にトン
ネルの長手方向に沿って縦置きされたセグメント3の底
面の前後端部を支えるべく、各台車9当たり2本ずつ計
4本設けられている。各伸縮フォーク18は、図10〜
図12に示すように、後方支援台車7のフレーム14に
昇降自在に設けられた昇降ブラケット19に取り付けら
れている。詳しくは、図5〜図7に示すように、後方支
援台車7のフレーム14には各台車9の前後を挟むよう
に3本の垂直柱20が立設されており、これら垂直柱2
0に4個の昇降ブラケット19が昇降自在に係合されて
いる。4個の昇降ブラケット19は2個ずつ横桁21で
接続され、各台車9ごとに2個一組で昇降するようにな
っている(図9参照)。
【0017】各垂直柱20にはガイドレール21が設け
られている。他方、昇降ブラケット19には、ガイドレ
ール21を挟むローラ22が設けられている。これらガ
イドレール21およびローラ22は、図5に示すように
トンネルの幅方向に所定の間隔を隔てて2セット設けら
れており、伸縮フォーク18上にセグメント3等が載せ
られたときの荷重を分散支持する。上記昇降ブラケット
19の昇降にはチェーン23及びモータ24が用いられ
る。チェーン23は図9および図11に示すように、各
台車9の前後の昇降ブラケット19が連動するように各
昇降ブラケット19及び横桁21の下方に巻き掛けられ
ている。モータ24はそのチェーン23を適宜巻き取
り、各台車9の前後の昇降ブラケット19を同時に昇降
させるものである。
【0018】上記伸縮フォーク18は、図5に示すよう
にテレスコピック機構によって三段階に伸縮する。この
伸縮は、伸縮フォーク18に巻き掛けられたチェーンを
モータ25で適宜巻き取ることにより達成される。な
お、電動機構や油圧機構により伸縮させるようにしても
よい。
【0019】上記構成によれば、セグメント3が搬入台
車9に載せられて立坑12側から後方支援台車7内に運
び込まれると、図示しないリミットスイッチ等の位置決
め手段により搬入台車9の停車位置が図6に示す伸縮フ
ォーク18の位置に合わされる。そして、図10及び図
12に示すように、伸縮フォーク18を伸長させて搬入
台車9上のセグメント3の底面に差し込む。そして、図
4に示すように伸縮フォーク18を上昇させて搬入台車
9をバックさせるスペースをつくり、搬入台車9を縦坑
12側に戻す。その後、図7に示すように搬入台車9が
退いたスペースに伸縮フォーク18を下げてセグメント
3の仮置が終了する。
【0020】伸縮フォーク18上に仮置されたセグメン
ト3は、図2に示すホイスト10によって吊り下げられ
て前方に移送され順次エレクタ2に受け渡される。伸縮
フォーク18上のセグメント3をホイスト10に受け渡
す際には、伸縮フォーク18を適宜昇降させて行う。こ
のように、搬入台車9に載せられて後方支援台車7内に
運び込まれたセグメント3を伸縮フォーク18に載せ換
えて仮置するようにしたので、空になった搬入台車7を
速やかに後方支援台車7から立坑12側に退避させるこ
とができる。この結果、セグメント3等を載せた次の搬
入台車9を立坑12側直ちに後方支援台車7に導くこと
ができ、搬入台車9の運行ダイヤが楽になり作業効率が
向上する。
【0021】ところで、上記搬入台車9には、セグメン
ト3の他に図8に示すように、後方支援台車7や搬入台
車9の走行レール8,15やその枕木等の資機材16も
積載される。これら走行レール8,15等の資機材16
は、そのパレット26ごと上記伸縮フォーク18を伸長
させることによって掬われ、昇降ブラケット19を上昇
させることによって持ち上げられた後、伸縮フォーク1
8を収縮させることによって図9に示すように後方支援
台車7内に設けられた仮置台27に載せ換えられる。こ
こで、伸縮フォーク18を収縮させて走行レール8,1
5等の資機材16を仮置台27側へ引き込むときに、引
き込まれる資機材16の邪魔にならないように、フレー
ム14に設けられる中央の垂直柱20aはその高さが左
右の垂直柱20bより低く形成されている。
【0022】また、搬入台車9の上面には、上記パレッ
ト26を浮かせて載せるためのスペーサ28が設けられ
ている。パレット26の下面には、セグメント3のアー
ルに合わせてカーブ成形された伸縮フォーク18の断面
に符合するよう斜め片29が設けられている。また、パ
レット26は、搬入台車9の2台分の長さに形成されて
おり、その上に走行レール8,15やその枕木等の資機
材16を載せる。他方、仮置台27は、図5に示すよう
に2本の伸縮フォーク18の間に位置されており、図1
0及び図12に示すように後方支援台車7のフレーム1
4に固定されている。
【0023】この構成によれば、走行レール8,15や
その枕木等の資機材16が搬入台車9に載せられて立坑
12側から後方支援台車7内に運び込まれると、リミッ
トスイッチ等の位置決め手段により搬入台車9の停車位
置が図8に示す伸縮フォーク18の位置に合わされる。
そして、図11に示すように、伸縮フォーク18を伸長
させて搬入台車9上のパレット26の底面に差し込む。
そして、伸縮フォーク18を上昇させたのち収縮させ、
図10および図12に示すように伸縮フォーク18に載
せられた走行レール8,15等の資機材16をそのパレ
ット26ごと仮置台27に載せ換える。空になった搬入
台車9は直ちに立坑12側に戻される。
【0024】仮置台27上に仮置された走行レール8,
15等の資機材16は、図13に示すようにセグメント
3の5リング分の作業時間30ごとにとられる掘進休憩
時間31の間に、再び伸縮フォーク18によって図11
に示す状態に仮置され、図12に示すホイスト10によ
って前方へ搬送され、後方支援台車7および搬入台車9
の延長レールとして敷設される。このとき、シールドマ
シン1が泥水式シールドであれば、併せて排泥管および
送泥管の延伸も行う。このように、搬入台車9に載せら
れて後方支援台車7内に運び込まれた走行レール8,1
5等の資機材16を、伸縮フォーク18によって後方支
援台車7内に設けられた仮置台27に載せ換えるように
したので、空になった搬入台車9を速やかに後方支援台
車7から立坑12側に退避させることができ、搬入台車
9の運行ダイヤが楽になる。また、5リング分のセグメ
ント3を組立て終わった後、直ちに仮置台27から延長
敷設すべき走行レール8,15等の資機材16をホイス
ト10により敷設すべき場所まで移動できる。
【0025】以上説明したように、図12に示す搬入台
車9によって後方支援台車7に運ばれたセグメント3は
伸縮フォーク18に保持され、搬入台車9によって後方
支援台車7に運ばれた走行レール8,15及び枕木等の
資機材16は伸縮フォーク18によって後方支援台車7
に設けられた仮置台27に置き換えられる。よって、い
ずれにしても空になった搬入台車9を速やかに後方支援
台車7から立坑12側へ退避させることができ、搬入台
車9の運行ダイヤが楽になる。この結果、次のセグメン
ト3や資機材16等を載せた搬入台車9を直ちに後方支
援台車7に導くことができ、搬入台車9の運行ダイヤが
楽になり作業効率が向上する。
【0026】なお、本実施例にあっては、上記伸縮フォ
ーク18が特許請求の範囲中の保持・移載手段に相当す
ることになる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るセグメ
ント等の搬入装置によれば、搬入台車上の資機材(走行
レール及び枕木等のセグメント以外のもの)を後方支援
台車の仮置台に載せ換えると共に、搬入台車上のセグメ
ントを後方支援台車の伸縮フォークに保持することによ
り、空荷となった搬入台車をトンネル入口側に戻すこと
ができるため、搬入台車の運行ダイヤが楽になり、作業
効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるセグメント等の搬入装
置が組み込まれたトンネル掘削機の全体図である。
【図2】図1の部分側断面図である。
【図3】搬入台車の側面図である。
【図4】伸縮フォークの昇降の様子を示した図である。
【図5】伸縮フォーク及び仮置台の平面図である。
【図6】後方支援台車内にセグメントを載せた搬入台車
を収容した様子を示す側面図である。
【図7】上記セグメントを伸縮フォーク上に仮置した様
子を示す図である。
【図8】後方支援台車内に走行レール等の資機材を載せ
た搬入台車を収容した様子を示す側面図である。
【図9】上記走行レール等の資機材を仮置台に載せ換え
る様子を示す図である。
【図10】後方支援台車の横断面図である。
【図11】後方支援台車の横断面図である。
【図12】後方支援台車の横断面図である。
【図13】セグメントの組立てと走行レールの敷設の作
業スケジュールを示す図である。
【符号の説明】
1 シールドマシン 7 後方支援台車 8 走行レール 9 搬入台車 10 ホイスト 15 走行レール 16 資機材 18 保持・移載手段としての伸縮フォーク 27 仮置台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 勝彦 東京都文京区音羽2丁目10番2号 財団 法人 先端建設技術センター内 (72)発明者 藤井 茂男 愛知県知多市北浜町11番の1 石川島播 磨重工業株式会社 愛知工場内 (56)参考文献 特開 平2−194298(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内に配置されシールドマシンに
    牽引される後方支援台車と、該後方支援台車にトンネル
    後方からセグメント又は資機材を搬入する搬入台車と、
    そのセグメントをシールドマシンに供給するホイスト
    を有するセグメント等の搬入装置において、上記後方支
    援台車に設けられ、上記搬入台車で搬入された走行レー
    ル及び枕木等のセグメント以外の資機材を仮置するため
    仮置台と、該仮置台を挟むようにして上記後方支援台
    車に昇降自在に設けられ、上記搬入台車で搬入された上
    記資機材又はセグメントの底部を支持すべく伸縮する伸
    縮フォークとを備え、該伸縮フォークは、上記搬入台車
    上の資機材を仮置台に載せ換えると共に、搬入台車上の
    セグメントを掬い上げて保持するものであることを特徴
    とするセグメント等の搬入装置
JP06303701A 1994-12-07 1994-12-07 セグメント等の搬入装置 Expired - Lifetime JP3120672B2 (ja)

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