JP7231151B2 - 資材輸送システム - Google Patents
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Description
そのため、複数の搬送台車が行きかうトンネル坑内では、例えば、所定の位置に待避所を設けることにより、搬送台車同士がすれ違うことを可能にしている。また、特許文献1では、坑口から切羽近傍までの間において、搬送台車により搬送した資材等を、分岐路上に待機させた坑内台車に移し替えて待機させた後、所望のタイミングで坑内台車を介して切羽に供給する施工方法が開示されている。
ところで、坑口から切羽までの資材等の輸送を1編成で行うことができれば、複数の台車を待避させる場合や、台車同士の間で資材を移し替える場合に比べて、効率的に作業を行うことができる。そのため、特許文献2では、資材の搬入と掘削ズリの搬出を効率的に行うことを目的として、牽引車を挟んで切羽側にセグメント台車を着脱可能に連結するとともに、坑口側にズリ搬出台車を連結した編成の搬送装置を利用している。
本発明は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、段差を有するトンネル坑内において、資材等の輸送を効率的に行うことを可能とした資材輸送システムを提案することを課題とする。
かかる資材輸送システムによれば、搬送装置を上下動させるため、段差を有しているトンネル内においても、坑口部から切羽近傍までの資材等の輸送を1編成の搬送装置により行うことができる。そのため、トンネル坑内において資材の移し替えなどの手間や時間を省略し、効率的に資材の搬入を行うことができる。なお、前記リフト装置の前記支持枠の脚部に車輪を備えていれば、トンネルの掘進に伴ってリフト装置を移動させる際の手間を低減することができる。
さらに、シールドマシンのエレクターに前記資材を順番に供給する資材供給装置と、前記台車から前記資材供給装置に前記資材を搬送する資材積替装置とをさらに備えていれば、セグメントピース等の資材を、効率的にシールドマシンに供給することができる。
トンネル坑内に搬入された複数のセグメントピース21は、搬送装置3を利用してシールドマシン2の近傍まで輸送する。トンネル坑内の一部では、床版TF上において作業を行っているため、搬送装置3は、坑口から所定の距離を床版TF上を走行した後、定置式リフト装置4により床版TFの下側に移動させる。そして、床版TFの下を所定の距離走行した後、走行式リフト装置5により上昇させて、再び床版TF上を走行してセグメント積替装置6までセグメントピース21を輸送する。その後、セグメントピース21は、セグメント供給装置7によりシールドマシン2に供給される。
駆動部44は、電動機44aと、減速機44bと、電磁ブレーキ44cとを備えている。電動機44aの動力が減速機44bを介して駆動軸44dに付与される。駆動軸44dには、吊チェーン45が周設されたスプロケット46が取り付けられている。吊チェーン45の一端は昇降床42に固定されていて、吊チェーン45の他端にはカウンターウェイト45aが取り付けられている。駆動部44を駆動させると、駆動軸44dを介してスプロケット46が回転して、吊チェーン45が上下動することで、昇降床42が上下動する。なお、昇降手段43の構成は限定されるものではない。例えば、ワイヤー式であってもよいし、ジャッキ式であってもよい。
セグメント供給装置7は、シールドマシン2のエレクター22にセグメントピース21を順番に供給する。エレクター22は、セグメント供給装置7により供給されたセグメントピース21を所定の位置に移動させて、セグメントリングを組み立てる。
また、走行式リフト装置5は、脚部に車輪54を備えているため、トンネルTの掘進に伴って走行式リフト装置5を前進させる際の手間を低減することができる。なお、走行式リフト装置5をシールドマシン2に連結させておき、シールドマシン2とともに前進するようにしてもよい。
例えば、前記実施形態では、定置式リフト装置4と、走行式リフト装置5との2台のリフト装置を使用する場合について説明したが、リフト装置の数および配置は限定されるものではない。例えば、床版TFの先端部(切羽側端部)に走行式リフト装置5を設置するのみとしてもよい。
前記実施形態では、走行式リフト装置5の坑口側に定置式リフト装置4を配設する場合について説明したが、走行式リフト装置5の坑口側に他の走行式リフト装置5を配設してもよい。
走行路の段差は、床版の有無により形成されるものに限定されるものではない。
また、前記実施形態では、セグメント台車32により輸送したセグメントピース21を、セグメント積替装置6を介してセグメント供給装置7に直接積み替える場合について説明したが、セグメント台車32とセグメント供給装置7との間に他の輸送手段を備えていてもよい。例えば、セグメント台車32からタイヤ式の自走式セグメント台車(図示せず)に積み替えてから、レールを敷設できない路盤上を自走式セグメント台車によりセグメントピース21をセグメント積替装置6まで輸送してもよい。
また、搬送装置3を直接シールドマシン2内まで進入させることで、セグメントピース21を積み替えることなく、エレクター22まで直接輸送してもよい。
また、前記実施形態では、1編成の搬送装置3を使用するものとしたが、複数編成の搬送装置3を使用してもよい。
2 シールドマシン
21 セグメントピース
3 搬送装置
31 牽引車
32 セグメント台車(台車)
4 定置式リフト装置
5 走行式リフト装置
51 支持枠
52 昇降床
53 昇降手段
54 車輪
6 セグメント積替装置(資材積替装置)
7 セグメント供給装置(資材供給装置)
Claims (2)
- 坑口部から切羽近傍まで資材を輸送する搬送装置と、
シールドマシンの坑口側に設けられたトンネル軸方向に移動可能なリフト装置と、
前記リフト装置と坑口との間に設けられた定置式リフト装置と、を備える資材輸送システムであって、
前記搬送装置は、トンネル坑内を自走する牽引車と、前記牽引車に連結された台車と、を備えており、
前記リフト装置および前記定置式リフト装置は、前記搬送装置全体を上下動させることを可能としていることを特徴とする、資材輸送システム。 - シールドマシンのエレクターに前記資材を順番に供給する資材供給装置と、
前記台車から前記資材供給装置に前記資材を積み替える資材積替装置と、をさらに備えていることを特徴とする、請求項1に記載の資材輸送システム。
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JP2019047522A JP7231151B2 (ja) | 2019-03-14 | 2019-03-14 | 資材輸送システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019047522A JP7231151B2 (ja) | 2019-03-14 | 2019-03-14 | 資材輸送システム |
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JP2020148043A JP2020148043A (ja) | 2020-09-17 |
JP7231151B2 true JP7231151B2 (ja) | 2023-03-01 |
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ID=72430495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019047522A Active JP7231151B2 (ja) | 2019-03-14 | 2019-03-14 | 資材輸送システム |
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