JP2002004796A - 坑内搬送システム及び積荷搬出入方法 - Google Patents

坑内搬送システム及び積荷搬出入方法

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JP2002004796A JP2000189572A JP2000189572A JP2002004796A JP 2002004796 A JP2002004796 A JP 2002004796A JP 2000189572 A JP2000189572 A JP 2000189572A JP 2000189572 A JP2000189572 A JP 2000189572A JP 2002004796 A JP2002004796 A JP 2002004796A
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Noriyuki Sasaki
徳行 佐々木
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Kiyoshi Katsunuma
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 各種の搬送台車の待機スペースや搬出入領域
を削減して発進立坑の開口を縮小することを可能とし、
同発進立坑内の構造の簡略化を図った坑内搬送システム
と、各種の搬送台車の積荷搬出入作業を円滑に且つ効率
的に行うことを可能にした積荷搬出入方法を提供する。 【解決手段】 トンネル坑内に敷設された単一の走行路
と発進立坑との間を往復動する坑内搬送装置による坑内
搬送システムであって、牽引車を挟んで切羽側に複数の
セグメント台車70を着脱可能に一列に連結すると共に、
坑口側に複数のズリ搬出台車80を着脱可能に一列に連結
した列車構成を備えてなり、前記立坑は、牽引車、セグ
メント台車及びズリ搬出台車を各1台ごとに搬出入可能
な開口を有し、前記開口は、全てのズリ搬出台車を立坑
から搬出した状態で、少なくとも牽引車の後退限領域と
同牽引車の前面に連結された最後尾のセグメント台車の
1個分のセグメント積載領域とを有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は坑内搬送システム及び坑
内搬送装置の坑内搬送方法に係わり、特に、シールド掘
進機により掘削されるトンネル坑内に敷設される単一の
走行路上と前記立坑との間を往復動する自走式坑内搬送
装置による坑内搬送システム及び坑内搬送装置の坑内搬
送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド工法は、立坑から発進したシー
ルド掘進機により掘削されたトンネルの内周に沿ってセ
グメントが組み付けられ、そのセグメントの組付けによ
り覆工を終了した円筒状をなすトンネル坑内に、次回以
降のセグメント等の資材や掘進時に発生する掘削ズリな
どを搬出入させる各種の搬送台車と、これらの搬送台車
を牽引する牽引車などを備えている。
【0003】図9に示すように、例えば土圧式シールド
工法にあっては、シールド掘進機1の後方は、同シール
ド掘進機1の掘進に従って前方に移動する各種の後続台
車を後続させている。この後続台車には、例えばシール
ド掘進機1の後部近傍から後続して、シールド運転台車
2、パワーユニット台車3、添加材・裏込め注入台車
4、ホッパー台車5、トランス台車6に続いて、第1の
バッテリ機関車7aに牽引された複数台のズリ搬出台車
8,…,8等が配され、更に立坑10内の底面には第2
のバッテリ機関車7bに牽引された複数台のセグメント
台車9,…,9が待機している。
【0004】トンネル坑20内に敷設された走行路には
所望の場所に図示せぬ退避路が設けられており、前記立
坑10の内部は同じく図示を省略した複数の領域に区分
されて、各種の待機場所や退避路等が構築されている。
図示例によれば、前記立坑10の最下段である底面は前
記台車等の走行路と同一面上にあり、中段10aには走
行レールや配管材等の資材置場、中央管理室等が築造さ
れており、その上段10bには坑内電気設備等が設置さ
れている。
【0005】この土圧式シールドにあって、掘進時に発
生する掘削ズリはスクリュコンベヤ1aから所要数のベ
ルトコンベヤ11を経て前記ズリ搬出台車8に積み込ま
れ、シールド掘進機1後方の覆工の完成したトンネル坑
20内を通り後方の立坑10に運ばれたのち、同立坑1
0の底面に設けられたズリビット10c内に一旦移し換
えられ、地上に設置された土砂搬出機13により地上に
運ばれたのち、土砂ホッパー14に移され、土砂運搬ト
ラック15により適時に輸送される。或いは、地上に設
置されたクレーン12aにより前記ズリ搬出台車8をズ
リを積載したまま地上に搬出される場合もある。
【0006】一方、掘削ズリの搬出作業とは逆に、地上
に設置されたセグメントヤード16に貯蔵されている未
施工のセグメント17は、例えば同じく地上に設置され
たクレーン12bにより立坑10内に降ろされて前記セ
グメント台車9に積載したのち、同セグメント台車9に
よりシールド掘進機1後方の覆工の完成したトンネル坑
20内を通ってトンネル先端の組立て場所に運ばれる。
【0007】シールド掘進機1により1回の掘進が終了
すると、未施工のセグメント17は図示せぬエレクタに
より所定の位置に組立てられる。組立てられたセグメン
トと地山との間に裏込注入を行い、地山の沈下防止等の
作業を行う。こうして、掘進・山留め、掘削ズリの搬
出、セグメントの搬入・組立てなどの作業を順次繰り返
すことによりシールド工法によるトンネル工事が行われ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、一般的な
立坑10の内部には、既述したごとく複数台のズリ搬出
台車8やセグメント台車9等が待機する待機場所、レー
ルや配管材等の資材置場、中央管理室や電気設備等が設
置されると共に、掘削ズリを一時的に貯留するズリビッ
ト10c、複数台の各台車8,9等の退避路などが構築
されている。
【0009】このような複雑な立坑10の築造工事にあ
っては、狭い作業空間内で作業を行わざるを得ないた
め、多大な労力、手間や時間等を必要とする。しかも、
前述の諸設備等を収容するには立坑10の用地を充分に
確保しなければならず、その開口も必然的に大きくな
り、工事費が増大すると共に全体工期を遅延させ、市街
地等では立坑10の築造工事自体を困難にする場合があ
る。
【0010】また、立坑10内への資材の搬送作業にあ
って、例えば地上に設置されたセグメントヤード16に
貯蔵されている未施工のセグメント17は、同じく地上
に設置されたクレーン12bにより立坑10内に吊り降
ろして前記セグメント台車9上に並列に積載するため、
前記立坑10の開口内に同台車9の全積載面が露呈する
よう積込みスペースを充分に確保しなければならない。
しかも各台車8,9の連結台数が多くなればなる程、大
きな搬出スペースを必要とする。この場合に、各台車
8,9の編成形態をも考慮して、既述したごときシール
ド掘進機1による掘進やセグメント組立て等の作業サイ
クルと各台車8,9の動作とを順次に、或いは併行しな
がら行わなければならないため、上記トンネル工事や各
台車8,9による搬送作業が煩雑になりやすい。
【0011】本発明は、かかる従来の課題を解消すべく
なされたものであり、その第1の目的は各種の搬送台車
の待機スペースや搬出入領域を削減して発進立坑の開口
を縮小することを可能とし、同発進立坑内の構造の簡略
化を図った坑内搬送システムを提供することにあり、第
2の目的は各種の搬送台車による搬送作業を円滑に且つ
効率的に行うことを可能にした坑内の積荷搬出入方法を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用効果】前記目的
は、本件請求項1に係る発明の構成をなすシールド掘進
機により掘削されるトンネル坑内に敷設された単一の走
行路と発進立坑との間を往復動する坑内搬送装置による
坑内搬送システムであって、前記坑内搬送装置は、牽引
車を挟んで切羽側に複数のセグメント台車を着脱可能に
一列に連結すると共に、坑口側に複数のズリ搬出台車を
着脱可能に一列に連結した列車構成を備えてなり、前記
立坑は、少なくとも前記牽引車、前記セグメント台車及
び前記ズリ搬出台車を各1台ごとに順次搬出入可能な開
口を有し、前記開口は全ての前記ズリ搬出台車を前記立
坑から搬出した状態で、少なくとも前記牽引車の後退限
領域と同牽引車の前面に連結された最後尾のセグメント
台車の1個分のセグメント積載領域とを有してなること
を特徴とする坑内搬送システムにより効果的に達成され
る。
【0013】上記発明にあっては、発進立坑の開口は、
少なくとも前記牽引車、前記セグメント台車及び前記ズ
リ搬出台車を各1台ごとに順次搬出入可能な大きさが必
要である。しかも、同時に前記開口には全ての前記ズリ
搬出台車を前記立坑から搬出した状態で、列車構成をと
る前記牽引車及び複数のセグメント台車のうち、少なく
とも前記牽引車の後退限領域と同牽引車の前面に連結さ
れた最後尾のセグメント台車に積載される1個分のセグ
メントの積載領域とが前記立坑の開口領域内に確保され
る必要がある。かかる最小の開口条件が整えば、立坑と
トンネル坑内との間における必要な台車の走行が可能と
なり、しかも立坑からの資材や掘削ズリなどの効率的な
搬出入が達成できる。
【0014】前記開口から搬入された坑内搬送装置は、
トンネル坑内に敷設された単一の走行路上をシールド掘
進機と前記発進立坑との間を自由に往復動する。本発明
の坑内搬送システムによれば、前記発進立坑の開口から
掘削ズリを搬出し、未施工のセグメントを搬入する最も
効率的な搬出入を実現するには、本件請求項3に係る発
明が有効である。
【0015】すなわち、前記シールド掘進機の掘進によ
り発生した掘削ズリ等を積載したのち、複数台の前記ズ
リ搬出台車を前記牽引車により空のセグメント台車と共
に前記坑口側に移動させたのち、前記ズリ搬出台車を前
記坑口側から地上に順次搬出する。全てのズリ搬出台車
を搬出したのち、前記牽引車をその後退限領域に移動さ
せると、同牽引車の前面に連結された最後尾のセグメン
ト台車の少なくとも1個のセグメント積載面が前記立坑
の開口領域内に露呈する。このセグメント台車の露呈面
に未施工のセグメントを地上から積載し、例えばホイス
トにより順次掘進方向前方のセグメント台車へと順次移
送させる。複数台の前記セグメント台車に所要個数の未
施工のセグメントを積載したのち、前記牽引車により前
記切羽側に移動してズリ搬出台車の搬入空間を形成し
て、その搬入空間に空のズリ搬出台車を外部から順次搬
入して前記牽引車に連結し、牽引車を駆動して前記セグ
メント台車とズリ搬出台車とを、次回のシールド掘進位
置まで搬送する。
【0016】このように、本発明によれば、牽引車を挟
んで切羽側に複数のセグメント台車を着脱可能に一列に
連結すると共に、坑口側に複数のズリ搬出台車を着脱可
能に一列に連結した列車構成により自走させることがで
きるため、長い列車構成にもかかわらず、従来のごとく
複数台の各台車の待機スペースや退避路等の搬出入領域
を必要とせず、従来の発進立坑よりも開口面積を小さく
することができる。その結果、立坑の築造による労力、
手間や工事費等が軽減できると共に全体工期が短縮でき
る。また、従来のごとく前記搬出入領域を排除して、複
雑で狭い作業空間構造を有する立坑を無理なく有効に利
用することができる。
【0017】請求項2に係る発明は、前記セグメント台
車の積載面を搬送方向にセグメントを順次移送する移送
面としていることを特徴としている。かかる構成に基づ
き、全ての前記ズリ搬出台車を前記立坑から搬出した状
態で、前記牽引車の前面に連結された最後尾のセグメン
ト台車の少なくとも1個のセグメント積載面が前記立坑
の開口領域内に露呈したとき、上記立坑の開口を介して
最後尾の前記積載面に1個の未施工セグメントを積載し
たのち、同セグメントを移送面として構成された同積載
面から最前列のセグメント台車の同じ積載面に向けて移
送させる。この操作を、搬入される未施工セグメントご
とに順次繰り返すことにより、開口空間が狭いにもかか
わず、所望数の未施工セグメントを複数台の前記セグメ
ント台車に円滑に且つ容易に積載することができる。
【0018】このように、前記セグメント台車の積載面
自体をセグメントを搬送方向に順次移送できる移送面と
しているため、従来の複雑で狭い作業空間構造を有する
立坑からのセグメント搬入作業と比べると、極めて狭い
が単純な作業空間構造を有する立坑を無理なく有効に使
用できると共に、セグメント搬入作業の効率を著しく向
上させることができる。
【0019】本発明の坑内搬送システムを採用すること
により、次回以降のセグメントや掘削により発生した掘
削ズリ等の積載物が効果的に搬出入される。その代表的
な方法が、上述のように請求項3に係る発明による坑内
の積荷搬出入方法であって、前記シールド掘進機の掘進
により発生した掘削ズリ等を積載したのち、複数台の前
記ズリ搬出台車を前記牽引車により空のセグメント台車
と共に前記坑口側に移動させること、複数台の前記ズリ
搬出台車を前記坑口側から地上に順次搬出すること、全
てのズリ搬出台車を搬出したのち、前記牽引車をその後
退限領域に移動させると共に、同牽引車の前面に連結さ
れた最後尾のセグメント台車の少なくとも1個のセグメ
ント積載面を前記立坑の開口領域内に露呈させること、
前記セグメント台車の露呈面に未施工のセグメントを地
上から積載し、順次掘進方向前方へと順次移送するこ
と、複数台の前記セグメント台車に所要個数の未施工の
セグメントを積載したのち、前記牽引車により前記切羽
側に移動してズリ搬出台車の搬入空間を形成すること、
前記搬入空間に、空のズリ搬出台車を外部から順次搬入
して前記牽引車に連結すること、及び牽引車を駆動して
前記セグメント台車とズリ搬出台車とを、次回のシール
ド掘進位置まで搬送することを含んでなることを特徴と
する積荷搬出入方法にある。
【0020】かかる構成によると、掘削ズリ等を運ぶと
きには、複数台のズリ搬出台車を前記牽引車により空の
セグメント台車と共に上記坑口まで移動させる。これと
は逆に、次回以降の未施工のセグメントを運ぶときに
は、複数台の前記セグメント台車を空のズリ搬出台車と
共に上記切羽側に移動する。
【0021】このように、単一の走行路と発進立坑との
間で上記操作を繰り返すことにより重量物を運ぶ前記牽
引車は、前記ズリ搬出台車による掘削ズリ等の搬出時に
は複数台の前記ズリ搬出台車を空の前記セグメント台車
と共に牽引し、前記セグメント台車による未施工セグメ
ントの搬入時には複数台の前記セグメント台車を空の前
記ズリ搬出台車と共に牽引する。
【0022】従って、異なった積載物に対して、単一の
走行路と発進立坑との間を往復するとき、必ず積載物の
一方を積載した状態で搬送するため、単一の牽引車によ
り効率的な搬出入作業を行うことができることに加え
て、少ない動力で重量の大きい異なった積載物を積載し
た複数台の車両を効率的に走行させることができる。従
って、前記牽引車の駆動源を小さくすることができると
共に、同牽引車の小型化が顕著に達成できる。
【0023】また、単一の走行路と発進立坑との間で上
記列車構成を編成することができるため、既述したごと
く限られた狭小な作業空間内であっても、同一走行路上
で単純に往復動作させるだけで、掘削ズリの搬出と未施
工セグメントの搬入とからなる異なる搬送作業を素早く
且つ円滑に繰り返すことができ、作業サイクルの短縮化
と搬出入及び掘進作業の管理も容易となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて具体的に説明する。図1〜図8は
本発明の代表的な実施形態を示している。図1は同坑内
搬送装置による坑内搬送システムの一例を概略的に示す
全体図であり、図2は同平面図であり、図3〜図8は同
坑内搬送システムによる坑内の積荷搬出入作業の手順を
概略的に示す断面図である。
【0025】図1及び図2において、符号200は図示
せぬ立坑から発進した同じく図示を省略したシールド掘
進機により掘削された直線や曲線線形をなすトンネル坑
である。シールド掘進機が推進すると、同シールド掘進
機は図1及び図2において左方である推進方向(切羽
側)にトンネルを掘削していく。このシールド掘進機が
1回の掘進を終了すると、新たに掘削されたトンネル坑
200の部分に図示せぬエレクタにより所要数のセグメ
ント90,…,90がリング状に組立てられる。こうし
て、同シールド掘進機が推進するごとに、所要数のセグ
メント90を順次組立てて覆工がなされたトンネル坑2
00が築造される。このセグメント90の組立てと同時
に、組立てられたセグメント90と地山との間に裏込め
注入が行われる。
【0026】このトンネル工事にあって、本発明の特徴
部をなす坑内搬送装置による坑内搬送システムが導入さ
れ、次回以降の未施工のセグメント90等の資材や掘削
時に発生した掘削ズリ等を効率的に搬出する。本実施形
態によれば、前記トンネル坑200の底面に敷設された
セグメント90は内周面に平坦面部90aを有してお
り、同平坦面部90aの中央部にはトンネル坑200の
軸心に沿って連続する単一の排水用の溝部90bが形成
されている。この平坦面部90aは本発明の代表的な実
施形態である列車構成をとる坑内搬送装置50の走行床
面90aを構成する。前記溝部90bは後述するガイド
ローラを案内する走行用ガイドとしての機能をもつと共
に排水溝として利用される。
【0027】前記坑内搬送装置50は、覆工を終了した
トンネル坑200内に敷設された走行床面90a上に発
進立坑100の坑口側から搬入され、同坑口側と上記切
羽側との間を牽引車6により牽引されて往復動する各種
の台車70,80により構成されている。この坑内搬送
装置50は、図1及び図2に示すように牽引車60を挟
んで、切羽側にセグメント90等の資材を搬送する複数
台のセグメント台車70を着脱可能に一列に連結すると
共に、坑口側に掘削ズリ等を搬送する複数台のズリ搬出
台車80を着脱可能に一列に連結した列車構成としてい
る。
【0028】前記セグメント台車70は掘進方向の前部
に配されており、車両本体71と同車両本体71の床部
の前部、中部及び後部に取り付けられた3本の車軸部7
2とを備えている。各車軸部72は同一の構造を有して
いる。各車軸部72の両端には図示せぬ軸受部を介して
上記走行床面90a上を転動する走行車輪73が図示せ
ぬ軸受けを介して転動自在に支持されている。走行車輪
73はゴム製タイヤからなり、前輪73a、中輪73b
及び後輪73cにより構成されている。前輪73a、中
輪73b及び後輪73cの各車軸部72は、前記車両本
体71に対して車幅方向の中央部の垂直軸線回りに回動
自在に取り付けられている。
【0029】前輪73a及び後輪73cの各車軸部72
の下面にはそれぞれL字状をなす板状の支持部材74が
一体に垂設されている。同支持部材74の先端両隅部に
は左右一対のガイドローラ75,75の一部を水平に遊
嵌できる左右一対の遊嵌溝が形成されており、各ガイド
ローラ75は前記遊嵌溝の内部で垂直軸線回りで自由回
転するように軸支されている。従って、各ガイドローラ
75は前記支持部材74を介して前記車軸部72に直交
して前後の何れか又は双方に離間して配され、前記車軸
部72から偏位して取り付けられている。前記ガイドロ
ーラ75の進行に伴い、前記走行車輪73を支承する車
軸部72を中心として、走行車輪73が前記車軸部72
と共に回動し、各ガイドローラ75は上記トンネル坑1
00の溝部90bの側壁面に沿って無理なく円滑に転動
する。
【0030】前記車両本体71のセグメント積載面はロ
ーラコンベア76により構成されている。このローラコ
ンベア76は左右一対のローラ取付片76aに複数の回
転ローラ76b,…,76bの軸端を回転自在に支持し
ている。各ローラ76bは搬送方向に所定の間隔をおい
て配されており、未施工のセグメント90が後方から押
されることにより複数の連結された台車上を前方へと順
次移送される移送面としている。
【0031】この構成を備えることにより、後述するよ
うに全ての前記ズリ搬出台車80を前記立坑100から
搬出した状態で、牽引車60を立坑100内に後退さ
せ、最後尾の前記セグメント台車70の少なくとも1個
のセグメント積載面が前記立坑100の開口101領域
内に露呈したとき、上記立坑100の開口101を介し
て最後尾の前記積載面に1個の未施工セグメント90を
積載したのち、同セグメント90を前記ローラコンベア
76により最前列のセグメント台車70の同じ積載面に
向けて移送させる。
【0032】こうして、前記セグメント台車70の積載
面自体をセグメント90が搬送方向に順次移送できる移
送面としているため、立坑100を最小の空間にて構成
でき、しかもその狭小な立坑100の作業空間を無理な
く有効に使用できるため、セグメント搬入作業が効率的
に行える。
【0033】前記セグメント台車70は一台で2個のセ
グメント90,90を同時に搬送できる。そのため、そ
の車両本体71の両側縁部には2個の未施工のセグメン
ト90を支持する左右一対のセグメント支持用パッド7
7を前後に二組ずつ備えている。また、本実施形態では
前記セグメント90はその周方向が車両本体71の車幅
方向に向けられ、外周面の中央が前記ローラコンベア7
6の移送面に向けられ、左右一対の前記セグメント支持
用パッド77がセグメント90の左右外周面を下方から
支持する。また、前記車両本体71の前後端にはそれぞ
れ連結器78,78が設けられている。
【0034】最後尾の前記セグメント台車70に連結す
る牽引車60は運転室61aを有する車両本体61と、
同車両本体61の床部の前部及び後部に取り付けられた
2本の車軸部62,62とを備えている。前記車両本体
61の前後端は連結器68,68を有している。前記運
転室61aには速度制御用レバー66が設けられてお
り、前記運転室61aの後部側寄りには走行用電動機6
7a及びバッテリ67bが搭載されている。
【0035】前記車軸部62は上記セグメント台車70
の車軸部72と実質的に同様の構造を有している。各車
軸部62は前記車両本体61に対して車幅方向の中央部
の垂直軸線回りに回動自在にそれぞれ取り付けられてい
る。各車軸部62の両端にはゴム製タイヤからなる車輪
63が図示せぬ軸受部を介して回転自在に支持されてい
る。図示例にあっては、前部の車輪63aは走行輪63
aであり、後部の車輪63bは駆動輪63bとされてい
る。各車軸部62の下面にはL字状をなす支持部材64
を介して左右一対のガイドローラ65,65が取り付け
られている。各ガイドローラ65は車軸部62に対して
前記支持部材64を介して搬送方向の前後の少なくとも
いずれかに偏位して配される。前記駆動輪63bと走行
用電動機67aとの間はギヤ機構69を介して連結され
ている。前記走行用電動機67aは前記バッテリ67b
に接続されており、同電動機67aの駆動力を前記駆動
輪63bに伝達する。
【0036】上記ズリ搬出台車80は、前記牽引車60
を介して掘進方向の後部に配されており、掘削ズリを積
載するバケット型の車両本体81と、同車両本体81の
前後に配され、車両本体81に対して垂直軸線回りに回
動自在に取り付けられた2本の車軸部82,82とを備
えている。この車軸部82は上記セグメント台車70の
車軸部72と同様の構造とされている。各車軸部82の
両端には図示せぬ軸受部を介して前後にゴム製タイヤか
らなる一対の走行車輪83a,83bが回転自在に支持
されている。前記車両本体81の前後端には連結器88
がそれぞれ設けられている。各車軸部82の下面にはL
字状をなす支持部材84を介して左右一対のガイドロー
ラ85,85が車軸部82に介して搬送方向の前後の少
なくともいずれかに偏位して取り付けられている。
【0037】ところで、一般的な従来の立坑の内部に
は、既述したように複数台のズリ搬出台車やセグメント
台車等が待機する待機場所、レールや配管材等の資材置
場、中央管理室や電気設備等の付帯設備が配備されると
共に、掘削により発生した掘削ズリを一時的に貯留する
ズリビット、積載物を運搬する各種の台車等の退避路な
どが構築される。
【0038】この立坑の築造工事は狭い作業空間内で複
雑な作業を行わざるを得ないため、多大な労力、手間や
時間等を必要とする。しかも、前記立坑内の狭い作業空
間を考慮すると、立坑の用地を充分に確保しなければな
らず、その開口も必然的に大きくなる。このため、立坑
の築造による工事費が増大すると共に全体工期を遅延さ
せ、市街地等では立坑の築造工事自体を困難にする場合
がある。
【0039】また、立坑内への資材の搬送作業の一例と
して、例えば地上に設置されたセグメントヤードに貯蔵
されている未施工のセグメントは、同じく地上に設置さ
れたクレーンにより立坑内に吊り降ろされ、セグメント
台車上に複数の未施工セグメントを並列に積載するた
め、前記立坑の開口領域内に同台車の全積載面が露呈す
るよう積込みスペースを充分に確保しなければならな
い。これがため、各台車の連結台数が多くなればなる
程、大きな搬出スペースを必要とする。
【0040】また、シールド掘進機による掘進やセグメ
ント組立等の作業サイクルと各台車の搬出入等の動作と
を順次に、或いは併行しながら行わなければならないた
め、各台車の連結台数が多く、またその編成形態が長く
なればなる程、上記トンネル工事と各台車の搬送作業と
の作業サイクルが煩雑になりやすいという不具合などが
ある。
【0041】かかる従来の課題は本発明の搬送システム
により解決される。すなわち、本発明にあっては立坑1
00の開口101を最小にできると共に、その開口10
1領域内とトンネル坑90内との間を必要台数の台車を
走行可能とすることができ、前記立坑100からセグメ
ント等の資材の搬入や掘削ズリなどの搬出が効率的に達
成される。
【0042】本実施形態の発進立坑100は、図6に示
すように少なくとも前記牽引車60、前記セグメント台
車70及び前記ズリ搬出台車80を各1台ごとに順次搬
出入可能な大きさの開口101を有している。しかも、
同開口101内の領域は、全ての前記ズリ搬出台車80
を前記立坑100から外部に搬出した状態で、列車構成
をとる前記牽引車60及び複数のセグメント台車70の
うち、前記牽引車60の後退限領域と、同牽引車60の
前面に連結された最後尾のセグメント台車70に積載さ
れる1個分のセグメント90の積載領域とが少なくとも
確保されている必要がある。
【0043】以上のごとく構成された本発明の坑内搬送
システムと相まって、前記発進立坑100の開口101
から掘削ズリを搬出し、未施工のセグメント90を搬入
する最も効率的な搬出入方法が実現される。図3〜8は
坑内搬送システムによる坑内の積荷搬出入作業の手順を
概略的に示している。
【0044】いま、前記発進立坑100から発進した図
示せぬシールド掘進機によりトンネル坑200を1サイ
クル分を掘進するとき、その後方を追走してきた坑内搬
送装置50の複数台のセグメント台車70に積載されて
いる次回以降の複数の未施工セグメント90が、各セグ
メント台車70から前記シールド掘進機に装備された図
示せぬエレクタの近傍に降ろされる。このとき同時に、
掘削により発生した掘削ズリ等が図示せぬスクリュコン
ベヤから同じく図示を省略した所要数のベルトコンベヤ
を経て前記坑内搬送装置50の後部に連結された複数台
の前記ズリ搬出台車80に積み込まれる。
【0045】図示せぬエレクタにより、新たに掘削され
たトンネル坑200の内周面に沿ってセグメント90を
組立てるとき、前記シールド掘進機の掘進により発生し
た掘削ズリ等を積載した複数台の前記ズリ搬出台車80
は、図3に示すように前記牽引車60により空の前記セ
グメント台車70と共にトンネル坑200内を坑口側A
方向に走行させる。
【0046】最後尾の前記ズリ搬出台車80が前記立坑
100の開口領域101内に進入したのち、地上に設置
された図示せぬクレーンにより前記ズリ搬出台車80を
掘削ズリを積載したまま前記立坑100の開口101か
ら地上に搬出する。このズリ搬出台車80の搬出操作
は、図4に示すように全てのズリ搬出台車80について
順次行われる。このとき、前記牽引車60により複数台
の空の前記セグメント台車70も前記坑口側に順次移動
する。開口101から地上に搬出された前記ズリ搬出台
車80に積載されている掘削ズリは、図示せぬ土砂搬出
機等により同じく図示を省略した土砂ホッパー等に移し
換えられて排土される。
【0047】全ての前記ズリ搬出台車80が地上に搬出
されたのち、図5に示すように前記牽引車60をその後
退限領域へと移動させると、同牽引車60の前面に連結
された最後尾のセグメント台車70は少なくとも1個の
セグメント積載面を前記立坑100の開口領域101内
に露呈する。ここで、図6に示すように地上に設置され
た図示せぬクレーンにより最後尾の前記セグメント台車
70の露呈面に1個の未施工のセグメント90を積載す
る。
【0048】最後尾の前記セグメント台車70の積載面
に配されたローラコンベア76に載せられた前記セグメ
ント90は後方から前方に押し出されて、同ローラコン
ベア76上を最前列のセグメント台車70の積載面に向
けて羽側B方向に移送させる。この操作を1個の未施工
セグメント90ごとに順次繰り返す。また、例えば図示
せぬホイストにより順次掘進方向前方のセグメント台車
70へ順次移送させることもできる。
【0049】図7に示すごとく全てのセグメント台車7
0上に所要個数の前記セグメント90が積載されると、
前記牽引車60により複数台の前記セグメント台車70
を前記切羽側Bに所定の距離だけ移動して、立坑100
内にズリ搬出台車80の搬入空間を形成する。同搬入空
間に前記ズリ搬出台車80を順次搬入しながら、図8に
示すごとく前記牽引車60に連結する。全てのズリ搬出
台車80を前記牽引車60に連結したのち、前記牽引車
60を駆動して、前記セグメント台車70と空の前記ズ
リ搬出台車80とを切羽側B方向に走行させ、次回のシ
ールド掘進位置まで搬送する。
【0050】以上の説明からも明らかなように、前記牽
引車60を挟んで切羽側に複数のセグメント台車70を
着脱可能に一列に連結すると共に、坑口側に複数のズリ
搬出台車80を着脱可能に一列に連結して列車構成とし
た搬送装置50を自走させることができるため、長い列
車構成にもかかわらず、従来のごとく発進立坑内に掘削
ズリを一時的に貯留したり、上記ズリ搬出台車やセグメ
ント台車の待機場所や退避路等に待機させたりする必要
がないため、複数台の各台車の待機スペースや退避路等
の搬出入領域を必要としない。
【0051】その結果、従来の発進立坑よりも開口面積
を極端に小さくすることができるため、立坑の築造に必
要な労力や手間、工事費等が削減できると共に、全体工
期が短縮できる。また、上述のごとく従来のように余分
な空間領域が排除されるにも関わらず、複雑で狭い作業
空間からなる立坑を無理なく有効に利用することができ
る。
【0052】また、掘削ズリ等を運ぶときには、複数台
の前記ズリ搬出台車80を前記牽引車60により空のセ
グメント台車70と共に上記坑口側Aに移動する。これ
とは逆に、次回以降の未施工のセグメント90を運ぶと
きには、複数台の前記セグメント台車70を空のズリ搬
出台車80と共に上記受羽側Bに移動する。
【0053】すなわち、重量物を運ぶ前記牽引車60は
前記ズリ搬出台車80による掘削ズリ等の搬出時には複
数台の前記ズリ搬出台車80を空の前記セグメント台車
70と共に牽引し、また前記セグメント台車70による
未施工セグメント90の搬入時には、複数台の前記セグ
メント台車70を空の前記ズリ搬出台車80と共に牽引
する。
【0054】このように、単一の走行路90aと発進立
坑100との間を単に1台の牽引車60により効率的な
搬出入作業を行うことができることに加えて、牽引車6
0を駆動するときには、常に異なる積載物の一方が搬送
され、全ての積載物を同時に搬送することがないため、
前記牽引車60の駆動源を小さくすることができると共
に、同牽引車60の小型化が効果的に実現される。
【0055】また、単一の走行路90aと発進立坑10
0との間で上記列車構成を編成することができるため、
既述したごとく限られた狭小な作業空間内であっても、
同一場所で単純な往復動作を行えば、掘削ズリの搬出と
未施工セグメント90の搬入とからなる異なる作業を素
早く且つ円滑に繰り返すことができることから、作業サ
イクルを短縮することができると共に、搬出入と掘進作
業との管理も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態である坑内搬送装置
による坑内搬送システムの一例を概略的に示す全体図で
ある。
【図2】同平面図である。
【図3】同坑内搬送システムによる坑内の積荷搬出入作
業の一例を示す断面図である。
【図4】図3の次の作業を示す断面図である。
【図5】図4の次の作業を示す断面図である。
【図6】図5の次の作業を示す断面図である。
【図7】図6の次の作業を示す断面図である。
【図8】図7の次の作業を示す断面図である。
【図9】従来のシールド地下設備の配置例を概略的に示
す全体図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機 1a スクリュコンベヤ 2 シールド運転台車 3 パワーユニット台車 4 添加材・裏込め注入台車 5 ホッパー台車 6 トランス台車 7a,7b バッテリ機関車 8 ズリ搬出台車 9 セグメント台車 10,100 立坑 10a 中段 10b 上段 10c ズリビット 11 ベルトコンベヤ 12a,12b クレーン 13 土砂搬出機 14 土砂ホッパー 15 土砂運搬トラック 16 セグメントヤード 17,90 セグメント 20,200 トンネル坑 50 坑内搬送装置 60 牽引車 61,71,81 車両本体 61a 運転室 62,72,82 車軸部 63,73 走行車輪 63a,73a ,83a 前輪 63b 駆動輪 64,74,84 支持部材 65,75,85 ガイドローラ 66 速度制御用レバー 67a 電動機 67b バッテリ 68,78,88 連結器 69 ギヤ機構 70 セグメント台車 73b 中輪 73c,83b 後輪 76 ローラコンベア 76a ローラ取付片 76b 回転ローラ 77 セグメント支持用パッド 80 ズリ搬出台車 90a 走行床面 90b 溝部 101 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000000549 株式会社大林組 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 (71)出願人 000172813 佐藤工業株式会社 富山県富山市桜木町1番11号 (71)出願人 000230010 ジオスター株式会社 東京都港区芝4丁目2番3号 (72)発明者 高橋 良文 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 東 京都下水道サービス株式会社内 (72)発明者 山本 征彦 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組内 (72)発明者 武田 邦夫 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組内 (72)発明者 桐谷 祥治 東京都中央区日本橋本町四丁目12番20号 佐藤工業株式会社内 (72)発明者 佐々木 徳行 東京都港区芝四丁目2番3号 ジオスター 株式会社内 (72)発明者 田中 秀樹 東京都港区芝四丁目2番3号 ジオスター 株式会社内 (72)発明者 勝沼 清 東京都港区赤坂二丁目3番6号 株式会社 小松製作所内 (72)発明者 菊池 幸雄 東京都港区赤坂二丁目3番6号 株式会社 小松製作所内 (72)発明者 久保 寛 神奈川県川崎市川崎区中瀬三丁目20番1号 コマツエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AC01 DA17 DA25 2D055 BA01 GA01 GA03 GA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機により掘削されるトンネ
    ル坑内に敷設された単一の走行路と発進立坑との間を往
    復動する坑内搬送装置による坑内搬送システムであっ
    て、 前記坑内搬送装置は、牽引車を挟んで切羽側に複数のセ
    グメント台車を着脱可能に一列に連結すると共に、坑口
    側に複数のズリ搬出台車を着脱可能に一列に連結した列
    車構成を備えてなり、 前記立坑は、少なくとも前記牽引車、前記セグメント台
    車及び前記ズリ搬出台車を各1台ごとに搬出入可能な開
    口を有し、 前記開口は、全ての前記ズリ搬出台車を前記立坑から搬
    出した状態で、少なくとも前記牽引車の後退限領域と同
    牽引車の前面に連結された最後尾のセグメント台車の1
    個分のセグメント積載領域とを有してなる、ことを特徴
    とする坑内搬送システム。
  2. 【請求項2】 前記セグメント台車の積載面は搬送方向
    にセグメントを移送可能な移送面とされてなる請求項1
    記載の坑内搬送システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の坑内搬送システムによる
    坑内の積荷搬出入方法であって、 前記シールド掘進機の掘進により発生した掘削ズリ等を
    積載したのち、複数台の前記ズリ搬出台車を前記牽引車
    により空のセグメント台車と共に前記坑口側に移動させ
    ること、 複数台の前記ズリ搬出台車を前記坑口側から地上に順次
    搬出すること、 全てのズリ搬出台車を搬出したのち、前記牽引車をその
    後退限領域に移動させると共に、同牽引車の前面に連結
    された最後尾のセグメント台車の少なくとも1個のセグ
    メント積載面を前記立坑の開口領域内に露呈させるこ
    と、 前記セグメント台車の露呈面に未施工のセグメントを地
    上から積載し、掘進方向前方へと順次移送すること、 複数台の前記セグメント台車に所要個数の未施工のセグ
    メントを積載したのち、前記牽引車により前記切羽側に
    移動してズリ搬出台車の搬入空間を形成すること、 前記搬入空間に、空のズリ搬出台車を外部から順次搬入
    して前記牽引車に連結すること、及び牽引車を駆動して
    前記セグメント台車とズリ搬出台車とを、次回のシール
    ド掘進位置まで搬送すること、を含んでなることを特徴
    とする積荷搬出入方法。
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