JP3026075B2 - トンネルズリの運搬装置及びそれを使用した運搬方法 - Google Patents
トンネルズリの運搬装置及びそれを使用した運搬方法Info
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- JP3026075B2 JP3026075B2 JP9217490A JP21749097A JP3026075B2 JP 3026075 B2 JP3026075 B2 JP 3026075B2 JP 9217490 A JP9217490 A JP 9217490A JP 21749097 A JP21749097 A JP 21749097A JP 3026075 B2 JP3026075 B2 JP 3026075B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として大型トン
ネル掘削時に発生するズリを大型のトレーラを使用し
て、大量にかつ迅速に坑外のズリ仮置場に効率良く搬出
するトレーラによるトンネルズリの運搬方法及びその装
置に関する。
ネル掘削時に発生するズリを大型のトレーラを使用し
て、大量にかつ迅速に坑外のズリ仮置場に効率良く搬出
するトレーラによるトンネルズリの運搬方法及びその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネルを掘削して、その時発生
したズリを坑外に搬出する方法には種々の工法が使用さ
れている。即ち、レール工法はNATM(New Austrian
Tunnelling Method)導入以前に主流となっていた工法で
あり、この工法は、トンネル坑内に敷設したレール上を
往復する鋼車やトロッコによりズリの運搬を行なうもの
であり、近年では、TBMによる導坑、シールドトンネ
ル等、比較的トンネル断面の小さなものへの適応は多い
が、大断面の場合、軌道敷設の手間や、維持管理、安全
管理での問題の他、タイヤ工法と比較して機動性に劣る
こと等から、あまり普及していないのが現状である。
したズリを坑外に搬出する方法には種々の工法が使用さ
れている。即ち、レール工法はNATM(New Austrian
Tunnelling Method)導入以前に主流となっていた工法で
あり、この工法は、トンネル坑内に敷設したレール上を
往復する鋼車やトロッコによりズリの運搬を行なうもの
であり、近年では、TBMによる導坑、シールドトンネ
ル等、比較的トンネル断面の小さなものへの適応は多い
が、大断面の場合、軌道敷設の手間や、維持管理、安全
管理での問題の他、タイヤ工法と比較して機動性に劣る
こと等から、あまり普及していないのが現状である。
【0003】また、トラック工法は道路トンネルで最も
一般的であり、掘削ズリを積込機(サイドダンプ、ロー
ディングショベル等)でダンプの荷台に積込み、トンネ
ル坑口付近のズリ仮置場まで運搬する工法であり、トン
ネル延長が短い場合は10tダンプを、比較的長い場合
は20t、25tダンプを用いる場合が多い。この工法
は、トンネル延長が長くなるとダンプの台数と運転工の
人員数が増加するため、施工コストが上がる。このた
め、長大トンネルでは、次に示すベッセル工法が用いら
れることが多い。
一般的であり、掘削ズリを積込機(サイドダンプ、ロー
ディングショベル等)でダンプの荷台に積込み、トンネ
ル坑口付近のズリ仮置場まで運搬する工法であり、トン
ネル延長が短い場合は10tダンプを、比較的長い場合
は20t、25tダンプを用いる場合が多い。この工法
は、トンネル延長が長くなるとダンプの台数と運転工の
人員数が増加するため、施工コストが上がる。このた
め、長大トンネルでは、次に示すベッセル工法が用いら
れることが多い。
【0004】すなわち、ベッセル工法は、荷台から積み
卸しが自由なベッセルを用いてズリの運搬を行なうもの
である。これは、トンネルの坑内にズリを積み込んだベ
ッセルを一旦仮置きすることで切羽を早期に開放し、鋼
製支保工建込、吹付コンクリート、ロックボルトを行な
う間にズリを坑内から坑外へ運搬する工法であり、一発
破分のズリを運搬するための容量8〜15m3 のズリ函
を必要な個数とベッセル運搬車輛2台以上で構成されて
いる。
卸しが自由なベッセルを用いてズリの運搬を行なうもの
である。これは、トンネルの坑内にズリを積み込んだベ
ッセルを一旦仮置きすることで切羽を早期に開放し、鋼
製支保工建込、吹付コンクリート、ロックボルトを行な
う間にズリを坑内から坑外へ運搬する工法であり、一発
破分のズリを運搬するための容量8〜15m3 のズリ函
を必要な個数とベッセル運搬車輛2台以上で構成されて
いる。
【0005】この工法は、一度に運搬できるズリ量がダ
ンプトラックと変わらないため、トンネル延長が極端に
長くなるとズリ出しに多大な時間を要することから、坑
内に排気ガスが滞留する時間も永くなり、作業環境が悪
化する欠点を有している。一方、ズリの搬出方法に関す
る公知の発明として特公平9−2582331号で開示
されているズリの搬出方法においては、両方に牽引でき
るトレーラをその横方向にズリを排出できるダンプトレ
ーラとし、ズリを横方向にショベルローダで掬い上げ
て、そのダンプトレーラをショベルローダで牽引して坑
外に搬出するようにしているが、この場合、ダンプトレ
ーラの前後2つの軸に配置している車輪が常に接地して
いるため、曲がって走行できないという問題がある。
ンプトラックと変わらないため、トンネル延長が極端に
長くなるとズリ出しに多大な時間を要することから、坑
内に排気ガスが滞留する時間も永くなり、作業環境が悪
化する欠点を有している。一方、ズリの搬出方法に関す
る公知の発明として特公平9−2582331号で開示
されているズリの搬出方法においては、両方に牽引でき
るトレーラをその横方向にズリを排出できるダンプトレ
ーラとし、ズリを横方向にショベルローダで掬い上げ
て、そのダンプトレーラをショベルローダで牽引して坑
外に搬出するようにしているが、この場合、ダンプトレ
ーラの前後2つの軸に配置している車輪が常に接地して
いるため、曲がって走行できないという問題がある。
【0006】以上のごとく、従来のいずれの工法におい
ても、そのトロッコにしてもダンプトラック等にしても
大きな積載容量は期待できず、高速道路用トンネルのご
とき三車線用等の大断面積の広大なトンネル掘進時の大
量のズリを一刻も早く運び出すことに対応することは不
可能であり、その作業効率の向上をはかることは難しい
という問題があった。
ても、そのトロッコにしてもダンプトラック等にしても
大きな積載容量は期待できず、高速道路用トンネルのご
とき三車線用等の大断面積の広大なトンネル掘進時の大
量のズリを一刻も早く運び出すことに対応することは不
可能であり、その作業効率の向上をはかることは難しい
という問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大型トレー
ラを使用して大断面トンネル掘削時に発生する大量のズ
リを、迅速かつ作業効率良く坑外のズリ仮置場に搬出す
ることのできるトレーラによるトンネルズリの運搬方法
及びその装置を提供する。
ラを使用して大断面トンネル掘削時に発生する大量のズ
リを、迅速かつ作業効率良く坑外のズリ仮置場に搬出す
ることのできるトレーラによるトンネルズリの運搬方法
及びその装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ズリを切羽で
積込機により積み込むズリ函を搭載し、かつ横ダンプア
ップ機構によりズリ函内のズリを排出可能なトレーラの
前後部にカプラーを装備したスネークを配置すると共
に、トレーラの前後に装備した車輪のうち、空荷運搬走
行時及びズリ運搬走行時に接続したトラックトラクタ側
の車輪をそれぞれ走行面より上方に浮き上げ可能にした
トンネルズリの運搬装置からなり、さらにその運搬装置
のトレーラ上に複数個のズリ函を設けるようにしたトン
ネルズリの運搬装置からなる。
積込機により積み込むズリ函を搭載し、かつ横ダンプア
ップ機構によりズリ函内のズリを排出可能なトレーラの
前後部にカプラーを装備したスネークを配置すると共
に、トレーラの前後に装備した車輪のうち、空荷運搬走
行時及びズリ運搬走行時に接続したトラックトラクタ側
の車輪をそれぞれ走行面より上方に浮き上げ可能にした
トンネルズリの運搬装置からなり、さらにその運搬装置
のトレーラ上に複数個のズリ函を設けるようにしたトン
ネルズリの運搬装置からなる。
【0009】またさらに本発明は、上記のトンネルズリ
の運搬装置を、その向きを一定にして前部または後部の
カプラーを介してトラックトラクタにより牽引するトン
ネルズリの運搬方法からなる。
の運搬装置を、その向きを一定にして前部または後部の
カプラーを介してトラックトラクタにより牽引するトン
ネルズリの運搬方法からなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態につき説明するが、図1は本発明のトンネルズリ
の運搬装置の一実施形態における側面図で、図2は図1
の平面図である。
の形態につき説明するが、図1は本発明のトンネルズリ
の運搬装置の一実施形態における側面図で、図2は図1
の平面図である。
【0011】まず、この運搬装置は、図示せるごとく、
ズリを積み込む2個のズリ函2を搭載したトレーラ3
と、そのトレーラ3の前後部にそれぞれ装備したスネー
ク31にカプラー32または33を介して接続可能なト
ラックトラクタ1とから構成されており、上記の各ズリ
函2はそれぞれズリの積載重量が40tから45tを有
するものとし、図1の実施形態では2個のズリ函2を搭
載しているが、2個以上の複数個としてもよい。
ズリを積み込む2個のズリ函2を搭載したトレーラ3
と、そのトレーラ3の前後部にそれぞれ装備したスネー
ク31にカプラー32または33を介して接続可能なト
ラックトラクタ1とから構成されており、上記の各ズリ
函2はそれぞれズリの積載重量が40tから45tを有
するものとし、図1の実施形態では2個のズリ函2を搭
載しているが、2個以上の複数個としてもよい。
【0012】上記のトラックトラクタ1はトレーラ3を
接続した状態では、図3に示す掘削中のトンネルの坑内
23での反転が不可能であるので、図1の状態から接続
している一方のスネーク31のカプラー32を切ること
で図3における矢印Rのごとくトラックトラクタ1のみ
を坑内23内で反転可能とし、上記のトレーラ3の他方
のスネーク31にカプラー33を介して接続し、坑内2
3内での反転及び移動を可能としており、図3はその状
態の説明図である。
接続した状態では、図3に示す掘削中のトンネルの坑内
23での反転が不可能であるので、図1の状態から接続
している一方のスネーク31のカプラー32を切ること
で図3における矢印Rのごとくトラックトラクタ1のみ
を坑内23内で反転可能とし、上記のトレーラ3の他方
のスネーク31にカプラー33を介して接続し、坑内2
3内での反転及び移動を可能としており、図3はその状
態の説明図である。
【0013】トレーラ3は上記のごとくトラックトラク
タ1により坑内23を前後に運転するので、前部と後部
に車輪34と35とを装備しており、図4に示す車輪3
4はトレーラ3の空荷運搬時の後輪であり、また図7に
示す2連結車輪35はズリ運搬時の後輪である。
タ1により坑内23を前後に運転するので、前部と後部
に車輪34と35とを装備しており、図4に示す車輪3
4はトレーラ3の空荷運搬時の後輪であり、また図7に
示す2連結車輪35はズリ運搬時の後輪である。
【0014】以上のごとく、前輪と後輪を装備したトレ
ーラ3にトラックトラクタ1を接続した状態で走行移動
時には曲線部を走る時、トレーラ3の前輪が走行の妨げ
となるため、本発明では、前後2ケ所に装備した車輪3
4と35のうち、図4に示す空荷運搬走行時には図5の
ごとくシリンダ36により、車輪35が走行面より上方
に浮き上げ可能なように、トレーラ3の荷台の前方を引
き揚げている。なお、上記2連結の車輪35は、図7の
ごとく、ズリ運搬走行時においてはトレーラ3の後輪と
なるので、図6のごとく重荷重に耐えうるウォーキング
ビームサスペンション式のものを使用している。
ーラ3にトラックトラクタ1を接続した状態で走行移動
時には曲線部を走る時、トレーラ3の前輪が走行の妨げ
となるため、本発明では、前後2ケ所に装備した車輪3
4と35のうち、図4に示す空荷運搬走行時には図5の
ごとくシリンダ36により、車輪35が走行面より上方
に浮き上げ可能なように、トレーラ3の荷台の前方を引
き揚げている。なお、上記2連結の車輪35は、図7の
ごとく、ズリ運搬走行時においてはトレーラ3の後輪と
なるので、図6のごとく重荷重に耐えうるウォーキング
ビームサスペンション式のものを使用している。
【0015】一方、図7に示すズリ運搬走行時には、図
8の要部側面図及び図9の要部平面図に示すごとく、シ
リンダ5によりワイヤ6及び滑車7を介してトラニオン
8を引き揚げる昇降装置37を用いて、前輪となる車輪
34をその車軸24と共に荷台側に引き揚げることによ
り、車輪34を走行面より上方に浮き上がらせて走行す
るようにしている。
8の要部側面図及び図9の要部平面図に示すごとく、シ
リンダ5によりワイヤ6及び滑車7を介してトラニオン
8を引き揚げる昇降装置37を用いて、前輪となる車輪
34をその車軸24と共に荷台側に引き揚げることによ
り、車輪34を走行面より上方に浮き上がらせて走行す
るようにしている。
【0016】なお、上記の車輪34としては、図10に
示すごとく、主に軽荷重トレーラ用に使用されているシ
ングルスプリングサスペンション式のものを使用してい
る。図7の状態でズリ運搬を行なったこの運搬装置が図
19以降で説明するズリの排出時には、図11から図1
3までに示すごとく、ズリ函2のダンプアップのための
シリンダ9の作動による横ダンプアップ機構によりズリ
の排出を行なうが、その際、図14及び図15に示すご
とくズリ函2の側板は、上記横ダンプアップ機構と同時
に作動するリンク機構10により開閉するようになって
いる。
示すごとく、主に軽荷重トレーラ用に使用されているシ
ングルスプリングサスペンション式のものを使用してい
る。図7の状態でズリ運搬を行なったこの運搬装置が図
19以降で説明するズリの排出時には、図11から図1
3までに示すごとく、ズリ函2のダンプアップのための
シリンダ9の作動による横ダンプアップ機構によりズリ
の排出を行なうが、その際、図14及び図15に示すご
とくズリ函2の側板は、上記横ダンプアップ機構と同時
に作動するリンク機構10により開閉するようになって
いる。
【0017】なお、トレーラ3に搭載されているズリ函
2は複数個設けられ、しかもそれぞれのズリ函2のズリ
の排出が同時に行なわれないように設定しているので、
ズリ排出時の荷重の片寄りによりトレーラ3が横倒しに
なるおそれはない。図16は、上記の各シリンダ9の配
管系統図を示しており、各シリンダ9の駆動源12をト
ラックトラクタ1上に搭載し、各トレーラ3のシリンダ
9はこれを共用し、この時駆動源12とシリンダ9はワ
ンタッチ継ぎ手13により容易に脱着可能としている。
2は複数個設けられ、しかもそれぞれのズリ函2のズリ
の排出が同時に行なわれないように設定しているので、
ズリ排出時の荷重の片寄りによりトレーラ3が横倒しに
なるおそれはない。図16は、上記の各シリンダ9の配
管系統図を示しており、各シリンダ9の駆動源12をト
ラックトラクタ1上に搭載し、各トレーラ3のシリンダ
9はこれを共用し、この時駆動源12とシリンダ9はワ
ンタッチ継ぎ手13により容易に脱着可能としている。
【0018】次に、上記のトンネルズリの運搬装置によ
る運搬方法のズリ出し手順につき説明する。まず、トン
ネル掘削の切羽20を示す図17において、この切羽2
0の近くにトレーラ3を複数台置けるスペースを設け、
トラックトラクタ1に接続したトレーラ3に積込機14
によりズリを積み込む。
る運搬方法のズリ出し手順につき説明する。まず、トン
ネル掘削の切羽20を示す図17において、この切羽2
0の近くにトレーラ3を複数台置けるスペースを設け、
トラックトラクタ1に接続したトレーラ3に積込機14
によりズリを積み込む。
【0019】次に、上記のごとく積込機14にてズリ函
2にズリを積込んだトレーラ3を数台仮置きするための
坑内トレーラ仮置場16を図18のごとく坑内23に設
け、ここにトレーラ3を一旦仮置きするが、ズリをトレ
ーラ3に積込み終了時点で、切羽20で作業が迅速に次
の工程に移行できるように、上記坑内トレーラ仮置場1
6は掘削機待機所15の後方(坑口側)に設けるものと
する。
2にズリを積込んだトレーラ3を数台仮置きするための
坑内トレーラ仮置場16を図18のごとく坑内23に設
け、ここにトレーラ3を一旦仮置きするが、ズリをトレ
ーラ3に積込み終了時点で、切羽20で作業が迅速に次
の工程に移行できるように、上記坑内トレーラ仮置場1
6は掘削機待機所15の後方(坑口側)に設けるものと
する。
【0020】一方、図19に示すごとく、坑内トレーラ
仮置場16からズリを積み込んだトレーラ3を、上記と
は別のトラックトラクタ11により坑口21付近に設け
られた坑外ズリ仮置場17まで運搬するが、この坑外ズ
リ仮置場17は、指定された土砂捨場へズリを運搬する
ために、一旦ズリを仮置きする場所であり、通常坑口2
1を出た付近に設けられる。ここでトレーラ3上のズリ
函2内のズリを前記の横ダンプアップ機構により排出し
て、空になったトレーラ3をトラックトラクタ11によ
り坑内トレーラ仮置場16へ運搬することになる。
仮置場16からズリを積み込んだトレーラ3を、上記と
は別のトラックトラクタ11により坑口21付近に設け
られた坑外ズリ仮置場17まで運搬するが、この坑外ズ
リ仮置場17は、指定された土砂捨場へズリを運搬する
ために、一旦ズリを仮置きする場所であり、通常坑口2
1を出た付近に設けられる。ここでトレーラ3上のズリ
函2内のズリを前記の横ダンプアップ機構により排出し
て、空になったトレーラ3をトラックトラクタ11によ
り坑内トレーラ仮置場16へ運搬することになる。
【0021】さらに、上記トレーラ3によるトンネルズ
リの運搬装置によるズリ出し方法につき図20及び図2
1により詳述すると、基本的には図20のごとく最初の
トラックトラクタ1は、切羽20と坑内トレーラ仮置場
16の間において、切羽20に空のトレーラ3を運搬
し、積込機14によりズリを積込まれたトレーラ3を坑
内トレーラ仮置場16に運搬する作業手順を繰り返す。
リの運搬装置によるズリ出し方法につき図20及び図2
1により詳述すると、基本的には図20のごとく最初の
トラックトラクタ1は、切羽20と坑内トレーラ仮置場
16の間において、切羽20に空のトレーラ3を運搬
し、積込機14によりズリを積込まれたトレーラ3を坑
内トレーラ仮置場16に運搬する作業手順を繰り返す。
【0022】一方、もう1つのトラックトラクタ11
は、図21に示すごとく、坑内トレーラ仮置場16と坑
外ズリ仮置場17との間において、ズリの積込まれたト
レーラ3を坑外ズリ仮置場17へ運搬し、そこでダンプ
アップによりズリを排出して空になったトレーラ3を坑
内トレーラ仮置場16まで運搬する作業手順を繰り返す
ようになっている。
は、図21に示すごとく、坑内トレーラ仮置場16と坑
外ズリ仮置場17との間において、ズリの積込まれたト
レーラ3を坑外ズリ仮置場17へ運搬し、そこでダンプ
アップによりズリを排出して空になったトレーラ3を坑
内トレーラ仮置場16まで運搬する作業手順を繰り返す
ようになっている。
【0023】通常、坑内トレーラ仮置場16と坑外ズリ
仮置場17の間の距離は、切羽20と坑内トレーラ仮置
場16との間に比べて非常に長くて、後者のトラックト
ラクタ11の作業は、前者のトラックトラクタ1の作業
に比べて時間を要する。そこでトラックトラクタ1はズ
リの積込終了後、トラックトラクタ11と同じ作業を行
ない、全てのトレーラ3が空になるまでこれを繰り返す
ことになる。
仮置場17の間の距離は、切羽20と坑内トレーラ仮置
場16との間に比べて非常に長くて、後者のトラックト
ラクタ11の作業は、前者のトラックトラクタ1の作業
に比べて時間を要する。そこでトラックトラクタ1はズ
リの積込終了後、トラックトラクタ11と同じ作業を行
ない、全てのトレーラ3が空になるまでこれを繰り返す
ことになる。
【0024】ただし、ズリのトレーラ3への積込作業が
トラックトラクタ1による切羽20と坑内トレーラ仮置
場16との間の往復時間より短い場合は、トラックトラ
クタ1と11との2台で切羽20と坑内トレーラ仮置場
16との間の作業を行なうこともできる。
トラックトラクタ1による切羽20と坑内トレーラ仮置
場16との間の往復時間より短い場合は、トラックトラ
クタ1と11との2台で切羽20と坑内トレーラ仮置場
16との間の作業を行なうこともできる。
【0025】さらに、掘削するトンネル条件によって
は、上記1台のトラックトラクタ1で切羽20と坑内ト
レーラ仮置場16及び坑内トレーラ仮置場16と坑外ズ
リ仮置場17のトレーラ3の運搬作業を行なうことも可
能であり、またトンネルが、例えば500m以内程度の
短い場合には、切羽20から坑外ズリ仮置場17へ1台
のトラックトラクタ1で一気にトレーラ3を運搬しても
よい。
は、上記1台のトラックトラクタ1で切羽20と坑内ト
レーラ仮置場16及び坑内トレーラ仮置場16と坑外ズ
リ仮置場17のトレーラ3の運搬作業を行なうことも可
能であり、またトンネルが、例えば500m以内程度の
短い場合には、切羽20から坑外ズリ仮置場17へ1台
のトラックトラクタ1で一気にトレーラ3を運搬しても
よい。
【0026】
【発明の効果】以上に説明した本発明のトレーラによる
トンネルズリの運搬方法及びその装置によれば、大型ト
ンネル掘削工事に際し、大容量のズリ運搬用トレーラを
使用するので、車輛の入れ替え時間の短縮がはかれると
共に、鋼製支保建込、吹付コンクリート、ロックボルト
等の次行程作業を早期に開始できる。
トンネルズリの運搬方法及びその装置によれば、大型ト
ンネル掘削工事に際し、大容量のズリ運搬用トレーラを
使用するので、車輛の入れ替え時間の短縮がはかれると
共に、鋼製支保建込、吹付コンクリート、ロックボルト
等の次行程作業を早期に開始できる。
【0027】また、一度に大量の掘削ズリを迅速かつ効
率的に運搬できるので、二次運搬に要する時間が短縮さ
れる。これにより、トンネルの長さが延びる程、従来の
ベッセル工法に比べて運搬車台数が低減し、作業人員、
人件費の低減がはかれ、また運搬車が同台数であれば、
本発明の方法の方がより長い長距離施工に適することに
なる。
率的に運搬できるので、二次運搬に要する時間が短縮さ
れる。これにより、トンネルの長さが延びる程、従来の
ベッセル工法に比べて運搬車台数が低減し、作業人員、
人件費の低減がはかれ、また運搬車が同台数であれば、
本発明の方法の方がより長い長距離施工に適することに
なる。
【0028】さらに本発明によれば、一度に大量の掘削
ズリを運搬できるので、従来のベッセル工法と比べて、
トレーラ仮置場とズリ仮置場間等の二次運搬におけるト
ラクタの坑内での往復回数が少なくなり、排気ガス、走
行時の粉塵による作業環境の悪化を防止でき、また通行
量が減少するため、ズリ出し時の騒音の低減及び安全性
の向上がはかれる。
ズリを運搬できるので、従来のベッセル工法と比べて、
トレーラ仮置場とズリ仮置場間等の二次運搬におけるト
ラクタの坑内での往復回数が少なくなり、排気ガス、走
行時の粉塵による作業環境の悪化を防止でき、また通行
量が減少するため、ズリ出し時の騒音の低減及び安全性
の向上がはかれる。
【0029】一方、従来のベッセル工法では、ベッセル
を切羽へ運搬するために、坑内で向きを反転させ、坑内
ベッセル仮置場から切羽までバック運転する必要があっ
たのに対して、本発明の方法では、トラックトラクタが
切羽及び坑内トレーラ仮置場で脱着のため反転するのみ
で、坑内通路では、トラックトラクタは常に前向きで運
転するので、坑内車輛通行時の安全性をより確実にする
ことができる。
を切羽へ運搬するために、坑内で向きを反転させ、坑内
ベッセル仮置場から切羽までバック運転する必要があっ
たのに対して、本発明の方法では、トラックトラクタが
切羽及び坑内トレーラ仮置場で脱着のため反転するのみ
で、坑内通路では、トラックトラクタは常に前向きで運
転するので、坑内車輛通行時の安全性をより確実にする
ことができる。
【図1】本発明の運搬装置の一実施形態における側面図
である。
である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の運搬装置のトラックトラクタの坑内反転
の説明用平面図である。
の説明用平面図である。
【図4】図1の運搬装置の空荷運搬走行時の側面図であ
る。
る。
【図5】図4の矢印A部分の要部拡大側面図である。
【図6】図4のトレーラの前輪のサスペンションの説明
図である。
図である。
【図7】図1の運搬装置のズリ運搬走行時の側面図であ
る。
る。
【図8】図7の矢印B部分の昇降装置要部拡大側面図で
ある。
ある。
【図9】図8の要部平面図である。
【図10】図7のトレーラの前輪のサスペンションの説
明図である。
明図である。
【図11】図1のトレーラのズリ函の横ダンプ機構を説
明する側面図である。
明する側面図である。
【図12】図11の横ダンプ機構の非ダンプ時の説明図
である。
である。
【図13】図12のダンプ時の説明図である。
【図14】図11のズリ函の側板開閉のリンク機構の説
明図である。
明図である。
【図15】図14のリンク機構の作動時の説明図であ
る。
る。
【図16】図11のシリンダの配管系統図である。
【図17】図1の運搬装置によるズリ出し概要を説明す
る切羽の近傍の平面図である。
る切羽の近傍の平面図である。
【図18】図17に連がる坑内トレーラ仮置場の平面図
である。
である。
【図19】図18に連がる坑外ズリ仮置場の平面図であ
る。
る。
【図20】図1の運搬装置による切羽と坑内トレーラ仮
置場間のトレーラの運搬状態を示す平面図である。
置場間のトレーラの運搬状態を示す平面図である。
【図21】図1の運搬装置による坑内トレーラ仮置場と
坑外ズリ仮置場間のトレーラの運搬状態を示す平面図で
ある。
坑外ズリ仮置場間のトレーラの運搬状態を示す平面図で
ある。
1 トラックトラクタ 2 ズリ函 3 トレーラ 11 トラックトラク
タ 14 積込機 16 坑内トレーラ
仮置場 17 坑外ズリ仮置場 20 切羽 23 坑内 31 スネーク 32 カプラー 33 カプラー 34 車輪 35 車輪
タ 14 積込機 16 坑内トレーラ
仮置場 17 坑外ズリ仮置場 20 切羽 23 坑内 31 スネーク 32 カプラー 33 カプラー 34 車輪 35 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 信也 神奈川県横浜市鶴見区安善町1−3 東 亜建設工業株式会社内 (72)発明者 宮崎 城太郎 神奈川県横浜市鶴見区安善町1−3 東 亜建設工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21F 13/02
Claims (3)
- 【請求項1】 ズリを切羽で積込機により積み込むズリ
函を搭載し、かつ横ダンプアップ機構によりズリ函内の
ズリを排出可能なトレーラの前後部にカプラーを装備し
たスネークを配置すると共に、トレーラの前後に装備し
た車輪のうち、空荷運搬走行時及びズリ運搬走行時に接
続したトラックトラクタ側の車輪をそれぞれ走行面より
上方に浮き上げ可能にしたトンネルズリの運搬装置。 - 【請求項2】 トレーラ上に載置したズリ函を複数個設
けている請求項1記載のトンネルズリの運搬装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のトンネル
ズリの運搬装置を、その向きを一定にして前部または後
部のカプラーを介してトラックトラクタにより牽引する
トンネルズリの運搬方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9217490A JP3026075B2 (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | トンネルズリの運搬装置及びそれを使用した運搬方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9217490A JP3026075B2 (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | トンネルズリの運搬装置及びそれを使用した運搬方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1162499A JPH1162499A (ja) | 1999-03-05 |
JP3026075B2 true JP3026075B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=16705063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9217490A Expired - Fee Related JP3026075B2 (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | トンネルズリの運搬装置及びそれを使用した運搬方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3026075B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104442893B (zh) * | 2014-06-30 | 2017-05-17 | 诺文科风机(北京)有限公司 | 矿用车辆快速连接锁扣 |
-
1997
- 1997-08-12 JP JP9217490A patent/JP3026075B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1162499A (ja) | 1999-03-05 |
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