JPH06212886A - トンネル内のずり搬送方法 - Google Patents

トンネル内のずり搬送方法

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JPH06212886A
JPH06212886A JP23506992A JP23506992A JPH06212886A JP H06212886 A JPH06212886 A JP H06212886A JP 23506992 A JP23506992 A JP 23506992A JP 23506992 A JP23506992 A JP 23506992A JP H06212886 A JPH06212886 A JP H06212886A
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JP
Japan
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tunnel
blasting
shear
crusher
loader
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Pending
Application number
JP23506992A
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English (en)
Inventor
Koji Furuya
幸二 古谷
Tokuaki Otsubo
徳朗 大坪
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トンネル掘削工事の発破作業によって生じた
ずりをダンプトラック等を使用しないで搬送することに
より,トンネル内の排出ガス汚染や粉塵公害を防止し,
かつ,安全な作業環境を維持するとともに,省人化を図
り輸送コストを低減するトンネル内のずり搬送方法を提
供する。 【構成】 トンネル1内の切羽2の発破作業によって生
じたずり4をショベルローダ10で移動式クラッシャ2
0へ供給・破砕してトレインローダ30を介してバッテ
リ機関車40bに牽引されてレール40a上を走行する
貨車40へ積込み坑外へ搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,各種トンネル土木工事
において生じる岩石および土砂などのずりをトンネル外
へ搬出するトンネル内のずり搬送方法に関し,特に省人
化とトンネル内環境保護に留意改善したずり搬送方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来,トンネル内の掘削工事において
は,大量の岩石を発破して掘り進むため発破後のずりを
トンネル外へ搬送する必要があった。その工程は,たと
えば,図6に示すように,まずトンネル1内最先端の壁
面,いわゆる,切羽2に火薬弾装用の発破孔3aをドリ
ルマシンなどの削孔機3で穿孔し,火薬を装填して発破
作業を実施する。発破作業の際に生じた大量のずり4は
ドーザまたはショベルローダなどのずり積機5でダンプ
トラック6に積込みトンネル1内をピストン輸送してい
た。また,ずりを搬送した後に,切羽の天井に早強セメ
ントと凝固剤を混合した吹付コンクリート50を吹付け
する作業やトンネル1の途中では型枠60を使用して打
設コンクリート70の作業工事を実施していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のトンネル内ずり
搬送方法ではダンプトラックの頻繁な往復により排ガス
による空気汚染が激しく,トンネル内の環境悪化を招い
ていた。また,トンネル長さが近時長大化しておりダン
プトラック輸送のコスト高は大きく,輸送コストのアッ
プが工費全体の上昇を来たすという問題も生じつつあっ
た。また,ダンプ走行によって舗装されていないトンネ
ル内の砂塵が舞い上るという粉塵発生がトンネル内で働
く作業員の健康を損ねるという問題があるうえ,ダンプ
車と作業員とが狭いトンネル内で交錯するなど安全上の
問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上に述べた課題を解決し
たり緩和するために,本発明の方法では,トンネル掘削
工事の際の発破作業において生じた岩石等のずりをトン
ネル外へ搬送する方法において,切羽で生じたずりをシ
ョベルローダで移動式クラッシャへ供給して所望のサイ
ズまで破砕した後,トレインローダを介してバッテリ機
関車に牽引されてレール上を走行する複数の貨車に積込
みトンネル外へ搬送しようとするものである。
【0005】
【作用】本発明のトンネルのずり搬送方法では,抗内で
ダンプトラック輪送することを止め排気ガス汚染による
作業悪化を防止するため,バッテリ機関車による貨車輸
送を行なうものであり,切羽で生じた大塊を含むずりを
切羽直近まで近接した移動式クラッシャで貨車へ積込み
できるサイズ,たとえば250mmまで破砕し,連結し
た複数の貨車に積込みに便利なトレインローダを経由し
て積載し抗外まで輸送する。トンネル掘進に伴って切羽
は前方へ移動するが,ショベルローダ,移動式クラッシ
ャは自走可能であり,レールを前方へ付設連結すること
により,トレインローダおよび貨車等はこれに追従でき
るので能率的にずりを抗外へ搬送できるばかりでなく,
常時稼動するショベルローダ以外は排気ガスを排出する
機器がないので,抗内労働環境を良好に保持できるとと
もに,省人化を図ることが出来る。
【0006】
【実施例】以下図面に基づいて,本発明のトンネル内の
ずり搬送方法について説明する。図1〜図5は本発明の
実施例に係り,図1はトンネル掘削工事を説明するトン
ネル内側面図,図2はトンネル内の平面図,図3は移動
式クラッシャの全体側面図,図4トンネル工事の工程
図,図5はトレインローダの原理を説明する概略側面図
である。図において,切羽2の掘進方法は全断面発破工
法で,トンネル1内の切羽2で生じたずり4はショベル
ローダ10によって移動式クラッシャ20へ供給され破
砕される。発破後のずりは大小さまざまな大きさとなる
が,最大のものは800mm(発破孔間のピッチにより
定まる)であり,これを約250mm以下とすることに
よりその後の搬送が容易となるし,そのままの大きさで
は貨車への積込みが著しく困難であり,またそれが可能
としても貨車の容積効率が悪い。したがって逆に発破時
に約250mm以下となるように発破孔ピッチを狭くす
るとトンネル掘削工事で最も作業時間の多い穿孔作業時
間が益々大きくなり作業効率が悪い。移動式クラッシャ
20で約250mm以下に破砕されたずり4はトンネル
1内の片側に寄せて付設されたレール上を移動可能に配
置したトレインローダ30のホッパ30aへ移送され,
バッテリ機関車40bによって連結され移動可能な複数
台の貨車40の各々中心上部に設けられた切替シュート
を経由して貨車内に積載される。積込みが完了した貨車
40等はバッテリ機関車40bに牽引されて抗外までレ
ール40a上を移送される。
【0007】図5はトレインローダ30の原理を説明す
るもので,別名トリッパとも呼ばれ,中間にて荷卸しを
行ないたい時に用いられる。トリッパには荷卸しする個
所が一定のときに用いる固定式と,ある長さにわたって
どこへでも荷卸しすることのできる走行式(あるいは移
動式)とがある。固定式トリッパは図5(a)に示すよ
うに各荷卸部に固定されたトリッパを設置する。このよ
うに荷卸個所が多い場合には,動力の増加,ベルトの損
傷,シュートの摩耗等の欠点があるが生コン工場の骨材
受入などによく用いられている。これに対し走行式トリ
ッパは,図5(b)に示すように,コンベヤに沿って敷
設したレール上をトリッパが走行して,所定の位置で荷
卸しをする。走行動力には手動,自動,電動走行の3通
りがあるが,普通コンベヤベルトから動力を取って走行
する自動走行式と電動機をトリッパに据付けた電動走行
式とが用いられる。電動走行式は遠隔操作が可能であり
便利である。
【0008】移動式クラッシャ20は全長約10mで,
これを使用する目的は前述したように大塊岩石を輸送に
便利なように小割りするためと,切羽の進行とともに,
その進行した分の長さだけ移動したり角度を変えたりし
て,ショベルローダ10とトレインローダ30のホッパ
30aを連結するためである。通常のトンネル工事は,
道路用の場合,延長1500mまでが大半であったが,
近年地価の高騰により2000mを越える長大トンネル
も少しずつ増えて来ており,トンネル長さ2000mの
場合には,トンネル断面積80m(11m幅×7.2
m高)が通常で発破は1日(24時間)3回実施し,1
日のトンネル進行長さは7.5m程度である。したがっ
て,1日600m(1回の発破では200m)のず
りが発生するからこれを能率良く抗外へ排出する必要が
ある。1回の発破から次の発破までの所要時間は8時間
で,その間の作業時間の内訳は,削孔・発破に5.5時
間,コンクリート吹付工事が1時間,ずり搬送が1.5
時間である。ずり搬送1.5時間の内訳は,切羽への機
器の移動と段取に10分,破砕およびずり搬送に60
分,次回の発破の退避(安全上切羽より50m離れる)
に10分,予備時間10分とし,ずり搬送量200m
は約500トンとなるから,クラッシャ能力および貨車
の往復時間も含めた輸送能力は500トン/時のものが
採用される。
【0009】一方,移動式クラッシャ20は,図3に示
すように,エンドレスのキャタピラ202aによって走
行するクローラ202のフレーム203に上に,柱脚2
10a,210bを介してホッパ210およびその下側
に配設されるグリズリ付振動フィーダ220が積載さ
れ,グリズリ付振動フィーダ220は,長手方向に適当
間隔離間した並列のグリズリバーが進行方向に多段に配
列され,全体が下流に向けて水平または下流側に向かっ
てやや上側に傾斜しており,駆動モータにより下流側に
積載物を移送する高速微小振動を与えられるよう構成さ
れる。グリズリ付振動フィーダ220の下流の直近には
クラッシャ230が配設され,クラッシャ230の破砕
産物は下側から移動式クラッシャ20の長手方向下流側
に向かって傾斜して立上る輸送機(メインコンベヤ)2
40へ落下するようシュートが設けられる。そのほか,
ディーゼルエンジン270とディーゼルエンジン270
の燃料油である軽油を貯蔵する燃料タンク280および
油圧機器の作動油を貯蔵する油タンク282が下流側フ
レーム203上に固設される。クラッシャ230の上部
両側には点検用の踊場292が設置され,階段290を
介して作業員が昇降できるようになっている。移動式ク
ラッシャ20の駆動方式は,ディーゼルエンジンと電動
機との併用でクラッシャ230とグリズリ付振動フィー
ダ220と輸送機240は電動機駆動である。
【0010】図4はトンネル工事の工程図(1サイク
ル)を示し,図に示すように,切羽2でのずり搬送が完
了したあと,切羽2近傍の天盤の崩落を応急的に防止す
るため,吹付コンクリート工事を施工する。その後,切
羽面に発破孔を削孔して各機材や機器を切羽から退避し
たあと火薬を装填して発破をかける。トンネル内抗道の
途中では,トンネル入口から順次に型枠を使用して本格
的なコンクリートの打設工事が継続される。切羽2のず
り搬送が終了したあと,レール40aを延長し,移動式
クラッシャ20,トレインローダ30はレール延長分だ
け前進する。
【0011】移動式クラッシャ20は移動の際のみ,デ
ィーゼルエンジンで自走し,クラッシャやその他の機器
の稼動はいずれも電気配線による電動を使用することに
よりエンジン排気ガスの排出を必要最小限にとどめ,ト
ンネル内部作業環境を良好に保持することができる。し
たがって,抗内の大気汚染は少なく,かつ,騒音も少な
く,ダンプ車による輸送費用(大半がダンプ運転手の人
件費)が大幅に削減できる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように,本発明のトンネル
内のずり搬送方法によると,ダンプトラックを使用する
ことなく,ずりを貨車輸送するので,トンネル内環境を
良好に保持できるとともに,省人化を図り輸送コストが
大幅に低減できる。また,ダンプ車のピストン輸送がな
くなるので人身事故の危険が著しく減少するなど安全面
の改善も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトンネル内のずり搬送方法に係るトン
ネル内側面図である。
【図2】本発明のトンネル内のずり搬送方法に係るトン
ネル内平面図である。
【図3】本発明に係る移動式クラッシャの全体側面図で
ある。
【図4】本発明に係るトンネル工事の工程図である。
【図5】本発明に係るトレインローダの原理を説明する
概略説明図である。
【図6】従来のトンネル掘削工事の説明図である。
【符号の説明】
1 トンネル 2 切羽 3 削孔機 3a 発破孔 4 ずり 5 ずり積機 6 ダンプトラック 7 ミキサ車 8 コンクリート吹付機 9 コンクリートポンプ車 10 ショベルローダ 20 移動式クラッシャ 30 トレインローダ 30a ホッパ 40 貨車 40a レール 40b バッテリ機関車 50 吹付コンクリート 60 型枠 70 打設コンクリート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル掘削工事の際の発破作業におい
    て生じた岩石等のずりをトンネル外へ搬送する方法にお
    いて,切羽で生じたずりをショベルローダで移動式クラ
    ッシャへ供給して所望のサイズまで破砕した後,トレイ
    ンローダを介してバッテリ機関車に牽引されてレール上
    を走行する複数の貨車に積込みトンネル外へ搬送するト
    ンネル内のずり搬送装置。
JP23506992A 1992-07-21 1992-07-21 トンネル内のずり搬送方法 Pending JPH06212886A (ja)

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JP (1) JPH06212886A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102587908A (zh) * 2012-02-24 2012-07-18 李小祥 运输槽机构侧置窄列式新型扒渣机
CN105134221A (zh) * 2015-09-02 2015-12-09 江苏安能钻掘设备科技有限公司 一种硬岩无炮机械化掘进工艺

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010731