JP3441094B2 - トンネル内のずり搬送方法 - Google Patents

トンネル内のずり搬送方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は,各種トンネル土木工事
において生じる岩石および土砂のずりをトンネル外へ
搬出するトンネル内のずり搬送法に関し,特に省人化
とトンネル内環境保護に留意改善したずり搬送方法に関
する。 【0002】 【従来の技術】従来,トンネル内の掘削工事において
は,大量の岩石を発破して掘り進むため発破後のずりを
トンネル外へ搬送する必要があった。その工程は,たと
えば,図8に示すように,まずトンネル1内最先端の壁
面,いわゆる,切羽2に火薬弾装用の発破孔3aをドリ
ルマシンの削孔機3で穿孔し,火薬を装填して発破作
業を実施する。発破作業の際に生じた大量のずり4はド
ーザまたはショベルローダのずり積機5でダンプトラ
ック6に積込みトンネル1内をピストン輸送していた。
また,ずりを搬送した後に,切羽の天井に早強セメント
と凝固剤を混合した吹付コンクリート50を吹付けする
作業やトンネル1の途中では型枠60を使用して打設コ
ンクリート70の作業工事を実施していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述のトンネル内ずり
搬送方法ではダンプトラックの頻繁な往復により排ガス
による空気汚染が激しく,トンネル内の環境悪化を招い
ていた。また,トンネル長さが近時長大化しておりダン
プトラック輸送のコスト高は大きく,輸送コストのアッ
プが工費全体の上昇を来たすという問題も生じつつあ
た。また,ダンプ走行によって舗装されていないトンネ
ル内の砂塵が舞い上るという粉塵発生がトンネル内で働
く作業員の健康を損ねるという問題があるうえ,ダンプ
車と作業員とが狭いトンネル内で交錯するなど安全上の
問題もあった。 【0004】 【課題を解決するための手段】上に述べた課題を解決し
たり,緩和するために,本発明の方法では,トンネル掘
削工事の際の発破作業において生じた岩石等のずりをト
ンネル外へ搬送する方法において,切羽で生じたずりを
ショベルローダで移動式クラッシャへ供給して所望のサ
イズまで破砕した後,移動コンベヤおよび固定の延伸ベ
ルトコンベヤを経由してトンネル外へ搬送することによ
ってトンネル内のずりをトンネル外へ搬送しようとする
ものである。 【0005】 【作用】本発明のトンネルのずり搬送方法では,ダンプ
トラックを使用せずに発破後のずりをコンベヤ輸送しよ
うとするものであり,切羽の直近まで近接した移動式ク
ラッシャでずりを輸送できるサイズ,たとえば,250
mmまで破砕した後,これを移動式コンベヤと延伸ベル
トコンベヤによってトンネル外まで輸送する。本発明で
使用するショベルローダ,移動式クラッシャ,移動式コ
ンベヤ,延伸ベルトコンベヤ等は切羽の掘進・進行とと
もに設備を移動前進できるから,能率的にずりを抗外へ
連続搬送できるばかりでなく,動力は移動式クラッシャ
の移動以外はすべて外部より配線した電力により駆動で
きるから,排ガス公害や人身事故の危険が極度に減少
し,安全衛生が向上する。 【0006】 【実施例】以下図面に基づいて,本発明のトンネル内の
ずり搬送方法について詳細に説明する。図1〜図7は本
発明の実施例を示し,図1はトンネル掘削工事を説明す
るトンネル内側面図,図2はトンネル内の平面図,図3
はトンネル内の斜視図,図4はトンネル工事工程図,図
5は延伸ベルトコンベヤの概略斜視図,図6は延伸ベル
トコンベヤの作動説明図,図7は移動式クラッシャの全
体側面図である。図において,切羽2の掘進方法は全断
面発破工法で,トンネル1内の切羽2で生じたずり4は
ショベルローダ10によって移動式クラッシャ20へ供
給され,破砕される。発破後のずりは最大800mm
(発破孔間のピッチにより定まる)であり,これを25
0mm以下にすることにより通常のコンベヤ搬送が可能
となるから,このサイズ以下に移動式クラッシャ20で
破砕し,後続する移動式コンベヤ30およびこれに接続
する延伸ベルトコンベヤ40によってトンネル外へ搬出
される。移動式コンベヤ30は全長約10mで,これを
使用する理由は切羽の進行とともに移動式クラッシャ2
0が切羽側へ移動したとき,その移動した分の長さを平
面上の配置角度を変えて長さ調節するためである。通常
のトンネル工事は,道路用の場合,延長1500mまで
が大部分であるが,近年地価の高騰により2000mを
越える長大トンネルも少しずつ増えて来ており,トンネ
ル長さ2000mの場合には,トンネル断面積80m
(11m幅×7.2m高)で発破は1日(24時間)3
回実施し,トンネル進行速度は1日7.5m程度であ
る。したがって,1日600m(1回の発破では20
0m)のずりが発生するから,これを能率良く抗外へ
排出しなければならない。延伸ベルトコンベヤ40は最
終2000mまで延伸可能で,1回の延伸で最大150
〜200m伸びるものが採用されるが,毎日のトンネル
掘進量の7.5mほど延長し,切羽の進行に追従する。
7.5m以内の伸びについては前述したように移動式コ
ンベヤ30の傾きを変えて調節する。1回の発破から次
の発破までの所要時間は8時間で,その内訳は削孔.発
破が5.5時間,コンクリート吹付が1時間,ずり搬送
が1.5時間である。さらにずり搬送1.5時間の内訳
は,切羽への機器の移動と段取に10分,破砕および搬
送に60分,発破のために切羽より50m後方まで各機
器を退避するのに10分,予備時間10分とし,ずり搬
送量200mは約500トンになるから,クラッシャ
能力およびコンベヤの輸送能力は500トン/時のもの
が採用される。 【0007】一方,移動式クラッシャ20は,図7に示
すように,エンドレスのキャタピラ202aによって走
行するクローラ202のフレーム203の上に,柱脚2
10a,210bを介してホッパ210およびその下側
に配設されるグリズリ付振動フィーダ220が積載さ
れ,グリズリ付振動フィーダ220は,長手方向に適当
間隔離間した並列のグリズリバーが進行方向に多段に配
列され,全体が下流に向けて水平または下流側に向かっ
てやや上側に傾斜しており,駆動モータにより下流側に
積載物を移送する高速微小振動を与えられるよう構成さ
れる。グリズリ付振動フィーダ220の下流の直近には
クラッシャ230が配置され,クラッシャ230の破砕
産物は下側から移動式クラッシャ20の長手方向下流側
に向かって傾斜して立上る輸送機(メインコンベヤ)2
40へ落下するようシュートが設けられる。そのほか,
ディーゼルエンジン270とディーゼルエンジン270
の燃料油である軽油を貯蔵する燃料タンク280および
油圧機器の作業油を貯蔵する油タンク282が下流側フ
レーム203上に固設される。クラッシャ230の上部
両側には点検用の踊場292が設置され,階段290を
介して作業員が昇降できるようになっている。移動式ク
ラッシャ20の駆動方式は,ディーゼルエンジンと電動
機との併用でクラッシャ230とグリズリ付振動フィー
ダ220と輸送機240は電動機駆動である。 【0008】図4にトンネル内の工事の工程図(1サイ
クル)を示す。図に示すように,切羽でのずり搬送が完
了すると,天盤からの落石を応急的に防止するため,吹
付コンクリート工事を施工する。その後切羽面に発破孔
を削孔して各機器を切羽から退避したあと火薬を装填し
て発破するが,トンネル内抗道の途中では,トンネル入
口から順次に型枠によって本格的なコンクリートの打設
工事が継続される。図5は延伸ベルトコンベヤ40の概
略斜視図,図6は延伸コンベヤ40の作動説明図で,
(a)はコンベヤ収縮状態,(b)はコンベヤ延長状態
を示す。 【0009】移動式クラッシャ20は移動するときの
み,ディーゼルエンジンで自走し,クラッシャほかの機
器の稼動や移動式ベルトコンベヤ30,延伸ベルトコン
ベヤ40の駆動はいずれも電気配線による電動とするの
で,切羽直近のショベルローダ10のみ排気ガスを発生
するだけであるから従来のダンプ輸送にくらべて抗内の
大気汚染は少なく作業環境が改善されるとともに,ダン
プ輸送費用(人件費が大半)が大幅に低減される。ま
た,延伸ベルトコンベヤの長さ延長は通常のベルトコン
ベヤの延長に比して容易で作業時間も少なくて済む。 【0010】 【発明の効果】以上説明したように,本発明のトンネル
内のずり搬送方法によると,ダンプトラックを使用せず
にずりをコンベヤ輸送することが可能になるので,トン
ネル内環境を良好に保持し,省人化を図り輸送コストが
削減できるほか,人身事故の危険を未然に防止できるな
ど多くの利点が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のトンネル内のずり搬送方法に係るトン
ネル内側面図である。 【図2】本発明のトンネル内のずり搬送方法に係るトン
ネル内平面図である。 【図3】本発明のトンネル内のずり搬送方法に係るトン
ネル内の斜視図である。 【図4】本発明のトンネル内のずり搬送方法に係る工程
図である。 【図5】本発明に係る延伸コンベヤの概略斜視図であ
る。 【図6】本発明に係る延伸コンベヤの作動説明図であ
る。 【図7】本発明に係る移動式クラッシャの全体側面図で
ある。 【図8】従来のトンネル掘削工事の説明図である。 【符号の説明】 1 トンネル 2 切羽 3 削孔機 3a 発破孔 4 ずり 5 ずり積機 6 ダンプトラック 7 ミキサ車 8 コンクリート吹付機 9 コンクリートポンプ車 10 ショベルローダ 20 移動式クラッシャ 30 移動式ベルトコンベヤ 40 延伸ベルトコンベヤ 50 吹付コンクリート 60 型枠 70 打設コンクリート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−154167(JP,A) 特開 平2−221596(JP,A) 特開 昭49−121702(JP,A) 実開 平1−96419(JP,U) 実開 平1−32744(JP,U) 実開 昭57−48189(JP,U) 特公 平3−30680(JP,B2) 特公 平3−64680(JP,B2) 英国特許出願公開2172322(GB,A) 英国特許出願公開2050291(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 トンネル掘削工事の際の発破作業におい
    て生じた岩石等のずりをトンネル外へ搬送する方法にお
    いて、切羽で生じたずりをショベルローダで移動式クラ
    ッシャへ供給して破砕した後、固定の延伸ベルトコンベ
    ヤ、および、移動式クラッシャのメインコンベヤの排出
    端と延伸ベルトコンベヤの搬入端との間に配置され、平
    面上の配置角度を変えて長さ調節可能な移動コンベヤ
    経由してトンネル外へ搬送するトンネル内のずり搬送方
    法。
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JP4972698B2 (ja) * 2010-02-12 2012-07-11 鹿島建設株式会社 ベルトコンベア装置
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