JP3831900B2 - トンネル施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネルワークステーションを用いるトンネル施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
トンネル施工方法としては、従来例えば自由断面掘削機等の掘削機で切羽部を掘削し、砕けた岩石や土砂等(掘削ずり)を除去してから同じ手順を繰り返して掘進する施工方法がある。又、シールド工法と称される、先端のカッティングヘッドを切羽部に押し当てて回転させながら掘進する施工方法がある。
【0003】
ところで、近年環境保全並びにトンネル近傍にダム等の貯水池が存在する場合、トンネル掘削時、完成後にトンネル内への湧水を極限まで制限されるトンネルが計画されている。このようなトンネルを前記自由断面掘削機等により掘削する場合は、掘削に先立って切羽部の数十m(20〜50m位)前方部分を、トンネル抗内よりボーリングマシンで穿孔し、その穿孔に注入機により止水のための注入材を注入することにより掘削すべきトンネル断面外周部の地盤改良を行い、掘削時の地盤崩壊を防止して安全を確保すると共に、トンネル内への湧水を防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この場合前工程としてトンネル抗内からボーリングマシンによる穿孔作業と注入機による注入作業とを必要とし、この前工程が終了した後に自由断面掘削機等の掘削機で掘削するため、掘削の手待ちの状態が発生して掘進作業の進みが遅くなり、工期が長引く原因になっている。又、掘削後の掘削ずりを搬出する作業は、複数のベルトコンベアを連結状態に組み合わせて搬送すると共に、トンネル内に敷設したレール上を走行する台車に積み込んで行うため非常に煩雑で手間が掛かる。更に、これらベルトコンベアや台車走行用のレールが敷設されていると、トンネル内の底面部に形成するインバートのコンクリート打設工事が早期に着手できない問題がある。
一方、シールド工法による場合には、上記のような前工程を必要としないので能率良くトンネル掘削することが可能であるが、シールド機械が高価であって施工コストが著しく高騰する問題がある。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、シールド機械を用いることなく、効率良く掘進して工期の短縮が図れると共に、切羽部で生じる掘削ずりの搬出を容易に行え、インバートのコンクリート打設も早期に行えるようにしたトンネル施工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、トンネル切羽部を上下二段に区分する上部半断面先進掘削工法であって、複数の穿孔機と注入装置等を搭載したトンネルワークステーションを用い、上段の掘削に先立って切羽前方で且つトンネル断面外周部に相当する領域を、前記穿孔機で穿孔し、地盤改良材を前記注入装置で注入することにより地盤改良すると共に下段部では第2の掘削機で下段部を掘削し、その後上段部で第1の掘削機で掘削すると共に下段部では一次覆工を施工し、前記工程を順次繰り返してトンネルを構築することを特徴とする。上部半断面先進掘削工法でトンネルワークステーションを用いて、上段の掘削に先行してトンネル断面外周部を地盤改良している間に下段の掘削を行い、上段の掘削をしている時には下段の覆工を行うので、工程の手待ちがなく効率良く施工を行うことができ、工期短縮が図れる。
【0007】
又、請求項2の発明は、前記工程の1サイクルの中で、前記トンネルワークステーションの下方空間部に配したインバート打設装置でインバートを形成することを特徴とする。トンネルワークステーションの下方空間部に配したインバート打設装置でインバートを形成するので、ベルトコンベアや台車走行用のレールに関係なく施工を行うことができ、更に工期短縮が図れる。
【0008】
更に、請求項3の発明は、前記第1の掘削機は、自走により進退しトンネルワークステーションに対して出入可能であることを特徴とする。第1の掘削機が自走により進退しトンネルワークステーションに対して出入可能となっているため、穿孔・注入作業と掘削の切替がスムーズに行えることにより、工期短縮が図れる。
【0009】
又、請求項4の発明は、前記トンネルワークステーションにはその長さ方向に沿って移動可能なベルトコンベアを設け、このベルトコンベアにより、前記第1及び第2の掘削機で掘削したずりを後方に搬送して運搬車両に積載することを特徴とする。トンネルワークステーションに長さ方向に沿って移動可能なベルトコンベアを配したので、トンネルワークステーション後方への掘削ずりの搬送が容易である。
【0010】
更に、請求項5の発明は、前記トンネルワークステーションには前記第1の掘削機による掘削ずりを後方に運搬する補助ベルトコンベアが前記ベルトコンベアの前方に設けられ、前記補助ベルトコンベアの後端が前記ベルトコンベアの前端に近接し、補助ベルトコンベアの掘削ずりをベルトコンベアに移載できることを特徴とする。ベルトコンベアに関連して補助ベルトコンベアを設けたので、上段の掘削ずりの搬送が容易になり、上段の掘削を行っている時でも下段の掘削以外の作業が行える。
【0011】
そして、請求項6の発明は、前記ベルトコンベアは、前部材と後部材とから一体に構成され、前部材は後部材から前方に向かって下向き傾斜可能に取り付けられていることを特徴とする。ベルトコンベアの前部材を傾斜可能とすることにより、下段の掘削ずりの搬送も行え、且つ掘削時以外の一次覆工等での作業の支障とならない。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るトンネル施工方法の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は、トンネル切羽部を上下二段に区分する上部半断面先進掘削工法であって、複数の穿孔機と注入装置等を搭載したトンネルワークステーション1を用いてトンネル2を掘削する場合であり、その上段の掘削に先立って穿孔作業を行う状態を示す図である。
【0013】
トンネルワークステーション1は、正面から見て略門型に形成された第1の架台3と、この第1の架台3の後部に連結して同じく略門型に形成された第2の架台4とから組み立てられている。第1の架台3は、図3のように所定の間隔(約6m)をあけて対設された下部材3aと、その上に立設された複数の支柱3bと、支柱3b間に取り付けられた斜材3cと、支柱3bにより支持固定された平板状の上部材3dとから一体に構成され、全長は約35〜40mとなっている。下部材3aの前端部近傍の下部には無端履帯5が対設されてトンネル2の上段2a面を走行できるようにしてある。
【0014】
第2の架台4は、所定の間隔(約5m)をあけて対設された下部材4aと、その上に立設された複数の支柱4bと、これらの支柱4bにより支持固定された平板上の上部材4cとから一体に構成され、全長は約15〜20mとなっている。第2の架台4の前端部は、第1の架台3の後端部に連結固定され、下部材4aの前端部近傍の下部と後端部近傍の下部にはそれぞれ車輪6が取り付けられ、トンネル2内に敷設したレール7上を走行できるようにしてある。これにより、トンネルワークステーション1は、前記無端履帯5と車輪6とを介して全体が安定良く支持されると共に、前後方向に移動可能となっている。
【0015】
又、第1の架台3には、穿孔作業に必要な複数の穿孔機8(図示の例では4台)が搭載されており、そのうちの2台は図3のように前記下部材3aを側方に延長形成した延長部上にそれぞれ配設され、且つ延長部上に敷設したガイドレール9上を前後方向に移動できるように構成されている。他の2台は前記上部材3d上にそれぞれ配設され、且つ上部材3d上に敷設したガイドレール9上を前後方向に移動できるように構成されている。
【0016】
各穿孔機8の後部には注入装置10(図1)がそれぞれ搭載され、穿孔機8で切羽部前方で且つトンネル断面外周部に相当する領域を穿孔した後に、注入装置10から穿孔内に注入材(止水目的の地盤改良材或は固化材)を注入して地盤改良できるようにしてある。
【0017】
又、図3のように第1の架台3の上部材3d上には、コンクリート吹付機11が2つの穿孔機8の間に挟まれるようにして中央部に配設され、作業用ケージ12が2つの穿孔機8の外側にそれぞれ位置するようにして両側部に配設され、これらのコンクリート吹付機11、作業用ケージ12もガイドレールを介して前後方向に移動可能に構成されている。
【0018】
更に、第1の架台3の前方部内には、図1及び図3に示すように自由断面掘削機である第1の掘削機13が待機しており、この第1の掘削機13は自由に掘削方向が変えられるブーム型であって、無端履帯13aにより自走可能に形成され、掘削作業時には図2のように前進して第1の架台3より前方に現れ、穿孔作業時には後退して第1の架台3の空間内に格納する。つまり、第1の掘削機13は自走により進退し、トンネルワークステーション1に対して出入可能となっている。
【0019】
この第1の掘削機13の後端部には補助ベルトコンベア14が昇降機構15を介して取り付けられている。補助ベルトコンベア14は、上段の掘削作業時には図2のようにベルトコンベア16に近接し、上段の穿孔作業時には図1のように昇降機構15により上昇させてベルトコンベア16とは離れるようになっている。
【0020】
ベルトコンベア16は、前部材16aと後部材16bとから一体に構成され、前部材16aは前記補助ベルトコンベア14と近接可能に形成されると共に、図1のように後部材16bから前方に向かって下向き傾斜可能に取り付けられている。
【0021】
このベルトコンベア16は、前後方向に移動可能に形成されており、即ち図1及び図5のように前記第2の架台4における上部材4cの下面側に一対の支持レール17が固定され、この支持レール17に対して前記後部材16bが摺動自在に支持されている。支持レール17の前方部は上部材4cに固定されていないため、第1の架台3における前記下部材3aとの間にステー(図略)等を介して固定する。
【0022】
ベルトコンベア16の前部材16aは、図1のように前方寄りの両側を電動チェーンブロック18で支持し、その電動チェーンブロック18は第1の架台3の下部材3aに対してそれぞれ摺動可能に取り付けると好ましい。電動チェーンブロック18により前部材16aをほぼ水平状態に安定良く保持すると共に、前部材16aを前方に向かって下向き傾斜させる時にも安定良く保持することができる。
【0023】
第2の掘削機19は所要の大きさのブレーカーやバックホーであり、トンネル2の下段2bの切羽部を掘削する。掘削ずりは前記下向き傾斜させたベルトコンベア16の前部材16aに載せ、ベルトコンベア16によって後方に搬送し、搬出用トラック等の運搬車両Dに積載する。
【0024】
20はインバート打設装置であり、第2の掘削機19で掘削した後にトンネル下面にインバートを形成する。このインバート打設装置20は、自走可能に形成されてインバート型枠20aを所定の箇所に据え付けると共に、このインバート型枠20a内にコンクリートを打設してインバートを連結状態に順次形成できるようにしてある。
【0025】
前記第2の架台4の後端部には、急結剤供給装置21とコンクリート吹付機22とが搭載されている。これらはトンネル2の内面に形成された覆工の隙間を塞いで外部からの湧水を防ぐために使用される。
【0026】
トンネルワークステーション1での作業員の往来と安全を確保するために、図4及び図5のように第1の架台3の下部材3a及び第2の架台4の下部材4aに通路23、24をそれぞれ取り付け、これらの通路23、24の外側には柵23a、24aをそれぞれ設けて転落を防止するようにしてある。又、通路23と通路24とを連絡するための階段25を設け、第1の架台3の中間部には通路23と上部材3dの上面とを連絡するための階段26を設け、更に、第1の架台3における上部材3dの前方部及び第2の架台4における上部材4cの周囲にも柵3e、4dをそれぞれ設けて作業員の安全対策を施してある。
【0027】
このように構成されたトンネルワークステーション1で、トンネル2を掘削施工する方法について説明する。この方法は図1、図2に示すように上部半断面先進掘削工法であり、トンネル2の切羽部はその上半部を上段2aに、下半部を下段2bにそれぞれ区分し、上段2aの切羽部は第1の掘削機13により、下段2bの切羽部は第2の掘削機19によりそれぞれ掘削を行う。
【0028】
先行するトンネル2の上段2aにおいては、第1の掘削機13でトンネル2の掘進方向に一定長掘削した後、その掘削ずりの排除を行い、その後方の上段の掘削壁面に支保工の建て込みからコンクリート吹き付けまでの一次覆工を順次或は並行して行い、後行する下段2bにおいても下半部とインバート部の掘削、上半部と同様の一次覆工、インバートの施工を順次或は並行して行う。このように掘削作業から一次覆工、インバート作業までを繰り返し行うことでトンネル2を掘削して行く。
【0029】
第1の掘削機13で上段2aの切羽部を掘削する前に、図1のように穿孔作業を行う。前記トンネルワークステーション1に搭載された複数の穿孔機8をそれぞれ前進させ、切羽前方で且つトンネル断面外周部に相当する領域を穿孔した後に、注入装置10から各穿孔内に注入材を注入し、地盤を改良する。この地盤改良の範囲を図6に示す。この図では、トンネル周囲を地盤改良するものであるが、必要に応じトンネル掘削部領域まで地盤改良してもよいし、全周でなくても良い。この時に空いている穿孔機8を利用して切羽周辺の掘削壁面にロックボルト(図略)を打設していてもよい。穿孔作業時には前記第1の掘削機13は第1の架台3の空間内に格納して待機させておく。
【0030】
一方、上段2aの穿孔作業時に並行して下段2bでは、第2の掘削機19により切羽部の一定長の掘削と、インバート掘削とが行われる。これらの掘削により生じた掘削ずりは、ベルトコンベア16の下向き傾斜させた前部材16aに載せられると共に、後部材16bを経て後方に搬送され、ベルトコンベア16の端部に位置付けられた搬出用トラック等の運搬車両Dに積み込まれる。
【0031】
前記注入材による地盤改良が完了した時点で、各穿孔機8を後退させて元の位置に復帰させ、図2のように第1の掘削機13を前進させて第1の架台3の前方に位置させ、切羽部の一定長の掘削を行う。この時、ベルトコンベア16は前部材16aを前記電動チェーンブロック18で吊り上げて後部材16bとほぼ水平で直線状態となるようにし、且つ前記支持レール17に沿って前進移動させ、前部材16aを掘削機13の後部に取り付けられた補助ベルトコンベア14に近接させる。これにより、掘削ずりは補助ベルトコンベア14及びベルトコンベア16を介して後方に搬送されると共に、ベルトコンベア16の端部に位置付けた運搬車両Dに積み込まれる。
【0032】
掘削ずりの排出後に第1の掘削機13を自走によりバックさせ、第1の架台3上で後方に待機させていた作業用ケージ12を前進させてトンネルワークステーション1の前端から掘削壁面に臨ませる。そして、露出した掘削壁面に穿孔機8でロックボルト(図略)を打設する。その後、一次覆工のために分割された支保工や金網を適宜の手段で搬送し、作業用ケージ12上で作業員が掘削壁面に対する支保工の建て込みと既設支保工との間に金網張り作業を行う。この後、第1の架台3上に待機させていたコンクリート吹付機11を支保工建て込み部まで前進させてコンクリートの吹き付けを行って上半部の一次覆工作業を完了する。
【0033】
一方、下段2bにおいても上半部と同様に下半部の一次覆工作業が行われ、これと並行して前記インバート掘削部にインバート型枠20aをセットし、インバート打設装置20によりコンクリートを打設してインバートを形成する。
【0034】
尚、インバートの形成は、トンネルワークステーション1の下方空間部を利用してインバート打設装置20で行うので、上段の穿孔・注入、上下段の切羽の掘削から一次覆工までの1サイクル分の作業の中で行えばよい。又、本実施の形態では、下段の掘削時には上段は穿孔・注入作業を行っているが、上段の掘削以外のロックボルトや一次覆工作業を行っていてもよい。
【0035】
トンネル2内の壁面覆工及びインバートが構築された後、トンネル2の底面部における前記レール7の前方に新規レールを接続して継ぎ足す。この新規レールの敷設後に、トンネルワークステーション1全体を一定長前進させる。第1の架台3下の無端履帯5が上段2a面を移動し、同時に第2の架台4下の車輪6がレール7上を走行することにより、トンネルワークステーション1を円滑に前進移動させることができる。このトンネルワークステーション1の前進移動に伴って、第1の掘削機13、第2の掘削機19、インバート打設装置20もそれぞれ所定距離だけ前進移動させる。
【0036】
又、トンネルワークステーション1の前進移動の際に、既設の覆工内壁面においてわずかな隙間等がある場合には、前記急結材供給装置21又は/及びコンクリート吹付機22により即座に補修することが可能である。従って、外部からの湧水を防ぐことができる。そして、上記のようなサイクルを繰り返し行うことによりトンネル2を掘進するのである。尚、本実施の形態では第1の掘削機13を自由断面掘削機としたが、これに限定されるものではない。又、第2の掘削機19についても同様である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、トンネル切羽部を上下二段に区分する上部半断面先進掘削工法であって、複数の穿孔機と注入装置を搭載したトンネルワークステーションを用い、上段の掘削に先立って切羽前方で且つトンネル断面外周部に相当する領域を、前記穿孔機で穿孔し、地盤改良材を前記注入装置で注入することにより地盤改良すると共に下段部では第2の掘削機で下段部を掘削し、その後上段部で第1の掘削機で掘削すると共に下段部では一次覆工を施工し、前記工程を順次繰り返してトンネルを構築するので、上部半断面先進掘削工法でトンネルワークステーションを用いて、上段の掘削に先行してトンネル断面外周部を地盤改良している間に下段の掘削を行い、上段の掘削をしている時には下段の覆工を行うため、工程の手待ちがなく効率良く施工することができ、工期短縮が図れる効果を奏する。
【0038】
又、請求項2の発明によれば、前記工程の1サイクルの中で、前記トンネルワークステーションの下方空間部に配したインバート打設装置でインバートを形成する施工方法であり、トンネルワークステーションの下方空間部に配したインバート打設装置でインバートを形成するため、ベルトコンベアや台車走行用のレールに関係なく施工を行うことができ、更に工期短縮が図れる。
【0039】
更に、請求項3の発明によれば、前記第1の掘削機は、自走により進退しトンネルワークステーションに対して出入可能なため、即ち第1の掘削機が自走により進退しトンネルワークステーションに対して出入可能となっているため、穿孔・注入作業と掘削の切替がスムーズに行え、工期短縮が図れる。
【0040】
又、請求項4の発明によれば、前記トンネルワークステーションにはその長さ方向に沿って移動可能なベルトコンベアを設け、このベルトコンベアにより、前記第1及び第2の掘削機で掘削したずりを後方に搬送して運搬車両に積載する施工方法であり、トンネルワークステーションに長さ方向に沿って移動可能なベルトコンベアを配したので、トンネルワークステーション後方への掘削ずりの搬送が容易となる。
【0041】
更に、請求項5の発明によれば、前記トンネルワークステーションには前記第1の掘削機による掘削ずりを後方に運搬する補助ベルトコンベアが前記ベルトコンベアの前方に設けられ、前記補助ベルトコンベアの後端が前記ベルトコンベアの前端に近接し、補助ベルトコンベアの掘削ずりをベルトコンベアに移載できるので、ベルトコンベアに関連して設けた補助ベルトにより、上段の掘削ずりの搬送が容易となり、上段の掘削を行っている時でも下段の掘削以外の作業が行える。
【0042】
そして、請求項6の発明は、前記ベルトコンベアは、前部材と後部材とから一体に構成され、前部材は後部材から前方に向かって下向き傾斜可能に取り付けられているので、ベルトコンベアの前部材を傾斜可能とすることにより、下段の掘削ずりの搬送も行え、且つ掘削時以外の一次覆工等の作業の支障とならない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトンネル施工方法の実施形態を示すもので、上段の掘削に先立って行われる穿孔作業時での概略側面図である。
【図2】本発明に係るトンネル施工方法の実施形態を示すもので、穿孔作業に伴う地盤改良後に行われる上段の掘削作業時での概略側面図である。
【図3】図1におけるA−A線概略断面図である。
【図4】図1におけるB−B線概略断面図である。
【図5】図1におけるC−C線概略断面図である。
【図6】上段の掘削に先立って切羽前方のトンネル断面外周部を地盤改良する例を示すもので、(a)は地盤改良領域の側面図、(b)は地盤改良領域の正面図である。
【符号の説明】
1…トンネルワークステーション
2…トンネル
2a…上段
2b…下段
3…第1の架台
4…第2の架台
5…無端履帯
6…車輪
7…レール
8…穿孔機
9…ガイドレール
10…注入装置
11…コンクリート吹付機
12…作業用ケージ
13…第1の掘削機
14…補助ベルトコンベア
15…昇降機構
16…ベルトコンベア
16a…前部材
16b…後部材
17…支持レール
18…電動チェーンブロック
19…第2の掘削機
20…インバート打設装置
21…急結剤供給装置
22…コンクリート吹付機
23、24…通路
25、26…階段

Claims (6)

  1. トンネル切羽部を上下二段に区分する上部半断面先進掘削工法であって、複数の穿孔機と注入装置等を搭載したトンネルワークステーションを用い、上段の掘削に先立って切羽前方で且つトンネル断面外周部に相当する領域を、前記穿孔機で穿孔し、地盤改良材を前記注入装置で注入することにより地盤改良すると共に下段部では第2の掘削機で下段部を掘削し、その後上段部で第1の掘削機で掘削すると共に下段部では一次覆工を施工し、前記工程を順次繰り返してトンネルを構築することを特徴とするトンネル施工方法。
  2. 前記工程の1サイクルの中で、前記トンネルワークステーションの下方空間部に配したインバート打設装置でインバートを形成することを特徴とする請求項1に記載のトンネル施工方法。
  3. 前記第1の掘削機は、自走により進退しトンネルワークステーションに対して出入可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトンネル施工方法。
  4. 前記トンネルワークステーションにはその長さ方向に沿って移動可能なベルトコンベアを設け、このベルトコンベアにより、前記第1及び第2の掘削機で掘削したずりを後方に搬送して運搬車両に積載することを特徴とする請求項1から請求項3いずれか1項に記載のトンネル施工方法。
  5. 前記トンネルワークステーションには前記第1の掘削機による掘削ずりを後方に運搬する補助ベルトコンベアが前記ベルトコンベアの前方に設けられ、前記補助ベルトコンベアの後端が前記ベルトコンベアの前端に近接し、補助ベルトコンベアの掘削ずりをベルトコンベアに移載できることを特徴とする請求項4に記載のトンネル施工方法。
  6. 前記ベルトコンベアは、前部材と後部材とから一体に構成され、前部材は後部材から前方に向かって下向き傾斜可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のトンネル施工方法。
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