JP3300223B2 - セグメント搬送方法及びセグメント搬送装置 - Google Patents

セグメント搬送方法及びセグメント搬送装置

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JP3300223B2
JP3300223B2 JP07009396A JP7009396A JP3300223B2 JP 3300223 B2 JP3300223 B2 JP 3300223B2 JP 07009396 A JP07009396 A JP 07009396A JP 7009396 A JP7009396 A JP 7009396A JP 3300223 B2 JP3300223 B2 JP 3300223B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機の
セグメント搬送方法及びその装置に係り、特に、シール
ド掘進機の後方台車まで運ばれてきたセグメントを、エ
レクターのセグメント把持装置に対する供給位置まで搬
送するためのセグメント搬送方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機により地山を掘削してト
ンネルを構築する際、シールド掘進機で掘削したトンネ
ル壁内面を補強するために複数のセグメントを順次リン
グ状に組み立てて行く。このとき、セグメントの組み立
てはシールド掘進機に設置されているエレクターにより
行う。一般的なセグメントの組み立て手順としては、ま
ずこれから組み立てようとするセグメント(以下、組立
セグメント)をセグメント搬送台車によりトンネル坑口
からシールド掘進機の後方台車まで運び、続いてホイス
ト等の搬送装置により組立セグメントを後方台車からエ
レクター近傍まで搬送し、その後エレクターの把持装置
で組立セグメントを把持して所定位置まで持って行き組
み立てる。
【0003】このようなセグメントの組み立てにおいて
は、エレクターの把持装置による組立セグメントの把持
作業を迅速に行うために、搬送装置により組立セグメン
トを後方台車からエレクター近傍まで搬送する際、エレ
クターの把持装置に対する供給位置に正確に搬送するこ
とが必要であり、そのための装置として例えば実開昭6
3−71299号公報に開示のものが知られている。
【0004】上記実開昭63−71299号公報に記載
されている装置は、シールド本体の上部に1本のホイス
トレールを取り付け、このホイストレールにホイストを
懸架すると共に、シールド本体の中央部に2本のビーム
を取り付け、このビームにストッパを備えたセグメント
搬入機を懸架し、まずホイストによりセグメント搬送台
車上の組立セグメントを吊り上げ、組立セグメントの長
手方向をトンネル軸方向に合わせた状態でホイストをホ
イストレールに沿ってセグメント搬入機まで移動させ、
その位置でホイストに吊り下げられた組立セグメントを
90度回転させてセグメント搬入機に下ろし、続いてセ
グメント搬入機をビームに沿って前方に移動させ、組立
セグメントの吊金具がエレクターの吊ビームの吊金物の
直下位置まで来たら、ストッパによりセグメント搬入機
を停止させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には以下のような問題点がある。 1)ホイスト用のホイストレールはシールド本体と後方
台車との間に渡され、セグメント搬入機用のビームはシ
ールド本体に固定されるため、シールド掘進機が直線掘
進する場合はホイストレールとビームとは並行となる
が、シールド掘進機がカーブ掘進する場合は両者間の並
行関係にずれが生じる。また、エレクターの近傍には、
送排泥管(またはスクリューコンベア)、後方デッキ、
真円保持器等が設置されているため、ホイストからセグ
メント搬入機への組立セグメントの受け渡しはエレクタ
ーから離れたところで行わなければならない。
【0006】従って、曲線施工時の組立セグメントの搬
送においては、エレクターから離れた位置でホイストに
より運ばれてきた組立セグメントをセグメント搬入機に
下ろした後、セグメント搬入機がストッパにより停止す
る位置まで移動させたとき、組立セグメントの吊金具の
位置が吊ビームの吊金物の直下位置からずれてしまう。
このようなずれが生じると、吊ビームの吊金物が組立セ
グメントの吊金具の真上に来るように手動操作により吊
ビームを動かす必要があり、エレクターが組立セグメン
トを把持するのに時間がかかる。そこで、組立セグメン
トの吊金具の位置が吊ビームの吊金物の直下位置からず
れないようにセグメント搬入機上で位置調整する必要が
ある。しかし、この場合には組立セグメントの位置調整
をするための装置が必要となり、そのためにシールド掘
進機内下部のスペースがとられる。
【0007】2)上記のようにエレクターの後方にはホ
イスト用のホイストレール及びセグメント搬入機用のビ
ームといった2種類のレールが配設されているが、既に
述べたようにエレクターの後方には多くの機器が設置さ
れているため、ホイストとセグメント搬入機が干渉する
ことなく組立セグメントを受け渡すことができるように
2種類のレールを配置するのは難しい。
【0008】3)ホイストからセグメント搬入機に組立
セグメントを受け渡す際には、組立セグメントを90度
回転させるスペースが必要となるため、セグメント搬入
機を少なくともそのスペース分だけ後方に移動させる必
要があり、その分ビームが長くなる。
【0009】4)セグメント搬入機はホイストから組立
セグメントを受け取った後、ビームに沿って前方に移動
してエレクターに組立セグメントを受け渡すが、この際
セグメント搬入機がシールド掘進機内の下部空間を占有
するため、作業員の行き来、資材の搬送がしづらい。ま
た、セグメント搬入機が移動する区間には通常真円保持
器が設置されているため、その区間でセグメント搬入機
を移動させるには、真円保持器を取り付けないか、ある
いは真円保持器の形状を例えば上突っ張りタイプのもの
に変更する必要がある。
【0010】本発明の目的は、コンパクトでスペースを
とらず、曲線施工に起因する位置調整が不要なセグメン
ト搬送方法及びその装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】1)上記の目的を達成す
るために、本発明は、シールド掘進機のエレクターによ
りセグメントを順次リング状に組み立てる際、セグメン
ト搬送台車によりシールド掘進機の後方台車まで運ばれ
てきたセグメントを、前記エレクターのセグメント把持
装置に対する供給位置まで搬送するセグメント搬送方法
において、前記後方台車及び後方デッキにおける前記エ
レクター近傍位置に回動可能に連結したレールに沿っ
て、フォーク部を有する移送装置を前記セグメント搬送
台車により前記後方台車まで運ばれてきたセグメント位
置まで移動させ、長手方向がトンネル円周方向に向けて
載置されたセグメントを前記移送装置のフォーク部によ
ってすくい上げた後、前記移送装置を前記レールに沿っ
て前記後方台車から前記エレクターに近づけて、前記移
送装置のフォーク部を下げてセグメントを前記エレクタ
ーの初期位置におけるほぼ真下位置のセグメント供給位
置に移動させるものとする。
【0012】以上のように構成した本発明のセグメント
搬送方法においては、セグメント搬送台車により後方台
車まで運ばれてきたセグメントを、移送装置により後方
台車及び後方デッキにおけるエレクター近傍位置に回動
可能に連結したレールに沿って後方台車からエレクター
に近づけ、供給位置まで搬送することにより、曲線施工
時においてもセグメントを正確に供給位置に供給するこ
とができ、曲線施工に起因するセグメントの位置調整を
行う必要はなく、そのための装置を取り付ける必要はな
い。またこのとき、移送装置は、既に長手方向がトンネ
ル円周方向に向けて載置された状態のセグメントをフォ
ーク部によってすくい上げ、そのままレールに沿って後
方台車からエレクターに近づけ、フォーク部を下げて供
給位置に移動させる。すなわち、通常搬送台車による搬
送時には長手方向がトンネル軸方向に向いているセグメ
ントを、移送する前に予め90°方向転換させておく。
これにより、ホイストからセグメント搬入機に組立セグ
メントを受け渡す際に組立セグメントを90度回転させ
るスペースが必要となる従来構造のようにビームが長大
化するのを防止できる。また、移送装置による最終的な
セグメント移動位置を、エレクターの初期位置における
ほぼ真下位置とすることにより、エレクターが前のセグ
メントを組み立てている最中に、移送装置がフォーク部
にセグメントを載せてセグメント供給位置まで前進し、
待機していることが可能となる。さらに、後方台車から
エレクターにわたってレールを設けるだけなので、従来
のようにエレクターの後方に2種類のレールを設けた場
合に比べて、シールド掘進機内の占有スペースを少なく
することができる。
【0013】2)上記セグメント搬送方法において、好
ましくは、前記後方台車にセグメント仮受け台を設け、
前記後方台車まで運ばれてきたセグメントを一旦そのセ
グメント仮受け台に仮受けし、その後この仮受けしたセ
グメントを前記セグメント移送装置により前記供給位置
まで搬送する。
【0014】3)また、好ましくは、前記レールに沿っ
て移動するセグメント移設装置によって前記後方台車ま
で運ばれてきたセグメントを前記レール上における前記
後方台車の前記エレクター側の位置から懸架して設けた
セグメント位置決め台に一旦移設して位置決めし、その
後この位置決めされたセグメントを前記セグメント移送
装置により前記供給位置まで搬送する。
【0015】4)また、上記の目的を達成するために、
本発明は、シールド掘進機のエレクターによりセグメン
トを順次リング状に組み立てる際、セグメント搬送台車
によりシールド掘進機の後方台車まで運ばれてきたセグ
メントを、前記エレクターのセグメント把持装置に対す
る供給位置まで搬送するセグメント搬送装置において、
前記後方台車及び後方デッキにおける前記エレクター
近傍位置に回動可能に連結したレールと、このレールに
係合する走行装置、前方に突き出したフォーク部を有
するセグメント載置用の架台と、この架台を前記走行装
置に対して上下動させる上下動装置を有し、前記レー
ルに沿って前記後方台車まで運ばれてきたセグメントを
前記エレクターの初期位置におけるほぼ真下位置のセグ
メント供給位置まで搬送するセグメント移送装置とを備
えたことを特徴とするセグメント搬送装置とを備えるも
のとする。
【0016】以上のように構成した本発明のセグメント
搬送装置においては、セグメント移送装置の上下動装置
により、前方に突き出したフォーク部を有するセグメン
ト載置用の架台を走行装置に対して上下動させて、後方
台車まで運ばれてきたセグメントを架台に載置し、その
状態で走行装置を後方台車及び後方デッキにおけるエレ
クター近傍位置に回動可能に連結したレールに沿って走
行させて架台に載置されたセグメントをエレクターの初
期位置におけるほぼ真下位置のセグメント供給位置に搬
送することにより、上述のセグメント搬送方法を実施す
ることができる。また、上下動装置により架台は走行装
置に対して上下動するので、従来のようにシールド掘進
機内の下部空間が占有されることはなく、作業員の行き
来、資材の搬送がしやすくなる。また、セグメント移送
装置をレールに沿って前方に移動させる際、真円保持器
を越えるまでは架台を上げた状態で移動させ、真円保持
器を越えてからは架台を下げて移動させることができ、
真円保持器の形状を変更する必要はなく、従来の真円保
持器をそのまま使用できる。
【0017】5)上記セグメント搬送装置において、好
ましくは、前記レールは前記後方台車から前記エレクタ
ーに至る間に下方傾斜部を有し、前記セグメント移送装
置は、前記架台を前記走行装置に対して傾動可能に支持
する傾動支持装置を更に備える。
【0018】6)また、好ましくは、前記後方台車に設
けられ、前記後方台車まで運ばれてきたセグメントを一
旦仮受けするセグメント仮受け台を更に備える。
【0019】7)さらに、好ましくは、前記レール上に
おける前記後方台車の前記エレクター側の位置から懸架
して設けたセグメント位置決め台と、前記セグメント移
送装置より後方で前記レールに係合し、前記後方台車ま
で運ばれてきたセグメントを前記セグメント位置決め台
まで移送して移設するセグメント移設装置とを更に備え
る。
【0020】8)この場合、好ましくは、前記セグメン
ト位置決め台は、前記レールに固定して吊り下げられ
た枠組みと、前記枠組みの下部に設けられ、前記セグメ
ント移設装置より移送されたセグメントが載るベース部
と、このベース部に設けられ、上端部に内側に傾斜する
ガイド面を有して前記セグメントが載るときにセグメン
トをガイドして定位置に位置決めする位置決めブラケッ
トとを備える
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。まず、本発明の第1の実施形態を図
1〜図9により説明する。本実施形態のセグメント搬送
装置は、図1に示すようなシールド掘進機1に備えられ
るものであり、シールド掘進機1はシールド本体1Aを
有し、このシールド本体1Aの後方にはエレクター2が
設置されている。
【0022】エレクター2は、シールド掘進機1により
地山を掘削してトンネルを構築する際、掘削したトンネ
ル壁内面を補強するために複数のセグメントを順次リン
グ状に組み立てていくものであり、これから組み立てよ
うとするセグメント(以下、組立セグメント)5を把持
装置4で把持し、続いて旋回モータ3によりその把持装
置4を旋回させて組立セグメント5を所定の位置に位置
決めし組み立てることによりセグメントリング30を順
次組み上げていく。ここで、把持装置4の下部には把持
用ネジ4aが設けられ、組立セグメント5の中心部には
把持用ネジ4aに合致するグラウト穴5aが設けられて
おり、把持装置4は把持用ネジ4aをグラウト穴5aに
ねじ込んで組立セグメント5を把持する。
【0023】シールド本体1Aの後方には、油圧機器や
電気機器等を搭載するための後方台車11が配置され、
この後方台車11は図2に示すように、セグメントリン
グ30に取り付けられた枕木6上に敷設されたレール9
に沿って走行可能である。なお、図示はしないが、枕木
6上には、トンネル坑口から後方台車11まで組立セグ
メント5を運ぶターンテーブル付きのセグメント搬送台
車20が移動するためのレールも敷設されている。
【0024】後方台車11からエレクター2の近くまで
は左右2本のホイストレール10が渡され、このホイス
トレール10は、エレクター2側ではシールド本体1A
に取り付けられた後方デッキ14にピン結合され、後方
台車11側では上フレーム11aにピン結合され、後方
台車11からエレクター2の近くに至る間に下方傾斜部
10aを有している。
【0025】ホイストレール10にはセグメント移送装
置12が懸架され、このセグメント移送装置12はホイ
ストレール10に沿って後方台車11の位置からエレク
ター2の近くまで移動し、セグメント搬送台車20によ
りトンネル坑口から後方台車11まで運ばれてきた組立
セグメント5をセグメント供給位置まで搬送する。ここ
で、セグメント供給位置とは、エレクター2の把持装置
4が図1に示す位置(以下、初期位置)にあるときに、
セグメント移送装置12の架台13(後述)に載置され
た組立セグメント5のグラウト穴5aが把持装置4の把
持用ネジ4aのほぼ直下に来る位置(図1の2点鎖線A
の位置)である。
【0026】セグメント移送装置12は、図3及び図4
に示すように、前方に突き出したフォーク部13aを有
するセグメント載置用の架台13と、ホイストレール1
0に係合する走行装置34と、架台13を走行装置34
に対して傾動可能に支持する傾動支持装置35と、架台
13を走行装置34に対して上下動させる上下動装置3
6とを有している。
【0027】走行装置34は上フレーム40を有し、こ
の上フレーム40にはホイストレール10に係合するガ
イドホイール48が取り付けられている。また、上フレ
ーム40には電動機47が取り付けられ、この電動機4
7には、ホイストレール10の下部に取り付けられたラ
ック49にかみ合う駆動ピニオン46が取り付けられ、
電動機47を回転させると駆動ピニオン46が回転駆動
してラック49上を移動し、これに伴い上フレーム40
がガイドホイール48にガイドされてホイストレール1
0上を走行する。
【0028】傾動支持装置35は、上フレーム40にピ
ン50を介して連結された下フレーム41と、上フレー
ム40と下フレーム41との間に設けられた油圧ジャッ
キ51とを有し、ホイストレール10が傾斜している時
は、上フレーム40に設けられた図示しない傾斜計の検
出値に基づき、図1の2点鎖線Bに示す水平位置に架台
13が保たれるように油圧ジャッキ51を制御する。
【0029】上下動装置36は下フレーム41より垂下
するガイドポスト42を有し、このガイドポスト42に
架台13が上下動可能に取り付けられている。また、上
下動装置36は下フレーム41上に取り付けられたウィ
ンチ43を有し、このウィンチ43がシーブ44を介し
てワイヤ45を巻取ることで架台13はガイドポスト4
2にガイドされ上下動する。
【0030】架台13は下フレーム41よりも前方に突
きだした2本のフォーク部13aを有し、このフォーク
部13aの上に組立セグメント5を載置する。なお、走
行装置34の走行及び架台13の上下動の制御は、オペ
レータが図示しないペンダントスイッチを操作すること
により行う。
【0031】また、エレクター2の後方には、組み立て
られたセグメントリング30を真円に保持する真円保持
器7が設置され、シールド本体1Aには図示しないカッ
ターで掘削した土砂をシールド本体1Aの後方に排出す
るスクリューコンベア8が設置されている。
【0032】以上のように構成したセグメント搬送装置
により、組立セグメント5をセグメント供給位置まで搬
送する方法を説明する。まずトンネル坑口にて組立セグ
メント5をセグメント搬送台車20に載せ、そのセグメ
ント搬送台車20を後方台車11まで移動させる。この
とき、組立セグメント5は長手方向をトンネル軸方向に
向けた状態で運び、後方台車11の位置で組立セグメン
ト5を90度回転させて長手方向をトンネル円周方向に
向ける。図2は組立セグメント5を90度回転させた後
の状態を示している。
【0033】次に、オペレータがペンダントスイッチ
(図示せず)を操作して、セグメント移送装置12をセ
グメント搬送台車20の後方まで移動させる。次いで、
架台13のフォーク部13aを組立セグメント5とセグ
メント搬送台車20の間に入り込むのが可能な高さまで
下げてからセグメント移送装置12を前方に移動させ、
フォーク部13aが組立セグメント5とセグメント搬送
台車20の間に入り込んだらフォーク部13aを上げて
組立セグメント5をすくい上げる。次いで、セグメント
移送装置12を真円保持器7を越える位置まで前進させ
る。
【0034】次いで、組立セグメント5をエレクター2
の把持装置4に供給できる高さまでフォーク部13aを
下げてから、セグメント移送装置12をセグメント供給
位置まで前進させて待機する。ここで、セグメント移送
装置12は、走行装置34及び傾動支持装置35よりも
前方に突き出されたフォーク部13aの上に組立セグメ
ント5を載せる構造としているため、走行装置34及び
傾動支持装置35をエレクター2の旋回範囲に入れず
に、組立セグメント5を把持装置4の下に供給すること
が可能である。つまり、エレクター2が前のセグメント
を組み立てている最中に、セグメント移送装置12がフ
ォーク部13aに組立セグメント5を載せてセグメント
供給位置まで前進し、待機していることが可能である。
【0035】エレクター2により前セグメントの組み立
てが終了すると、把持装置4を旋回させて初期位置(前
述)まで戻し、続いて把持用ネジ4aを回転させながら
把持装置4を下方に移動させ、セグメント供給位置にあ
る組立セグメント5を把持し、続いて把持装置4を所定
位置まで旋回させてその組立セグメント5の組み立てを
行う。
【0036】ここで、比較例として、実開昭63−71
299号公報に記載されている装置を応用したセグメン
ト搬送装置を用いて組立セグメントをセグメント供給位
置まで搬送する方法を説明する。
【0037】図5に上記公報に記載されている装置を応
用したセグメント搬送装置を示す。図5において、シー
ルド掘進機80のシールド本体80Aと後方台車81の
間には1本のホイストレール83が渡され、このホイス
トレール83にはホイスト84が懸架され、このホイス
ト84は吊金具85aが取り付けられた組立セグメント
85をセグメント搬送台車87から吊り上げてホイスト
レール83に沿って前方へ移動する。ホイストレール8
3の下方には2本のビーム90がシールド本体80Aに
一体に取り付けられ、これらのビーム90にはセグメン
ト搬入機91が懸架されている。このセグメント搬入機
91は、停止ストッパ99及び位置決めストッパ98が
設けられ組立セグメント85を載置する腕部93と、こ
の腕部93に載置された組立セグメント85を位置決め
ストッパ98側に引き寄せる位置決め装置94とを有
し、ホイスト84から組立セグメント85を受け取って
からビーム90に沿って、組立セグメント85の吊金具
85aがエレクター95の吊ビーム96の下部に設けら
れている吊金物96aのほぼ直下に来る位置まで移動す
る。
【0038】上記のように構成したセグメント搬送装置
を用いてセグメント搬送を行う場合の手順は以下のよう
になる。 1)セグメント搬送台車87上の組立セグメント85を
ホイスト84により吊り上げる。 2)組立セグメント85の長手方向をトンネル軸方向に
向けた状態で、ホイスト84を図中実線位置にあるセグ
メント搬入機91の前方まで移動させる。 3)ホイスト84に吊り下げられた組立セグメント85
を90度回転させて長手方向を円周方向に向ける。 4)ホイスト84とセグメント搬入機91のトンネル軸
方向位置を合わせ、組立セグメント85をセグメント搬
入機91の腕部93に下ろす。 5)位置決め装置94により腕部93に載置された組立
セグメント85を位置決めストッパ98側に引き寄せ
る。 6)停止ストッパ99がエレクター95に当たるまでセ
グメント搬入機91を前方に移動させる。 7)エレクター95によりセグメント搬入機91上の組
立セグメント85を把持する。
【0039】以上において、ホイストレール83は、シ
ールド本体80A及び後方台車81にピン結合され、ビ
ーム90はシールド本体80Aに固定される。このた
め、シールド掘進機80が直線掘進する場合には、図6
(a)に示すように、ホイストレール83とビーム90
とは並行となるので、ホイスト84により運ばれてきた
セグメント85をセグメント搬入機91に下ろすと、2
点鎖線で示したように組立セグメント85の吊金具85
a(図中S)がセグメント搬入機91の中心線O(掘進
経路に一致)上に位置し、この状態でセグメント搬入機
91を停止ストッパ99がエレクター95に当たるまで
移動させたときには、実線で示したように組立セグメン
ト85の吊金具85aは吊ビーム96の吊金物96aの
直下位置(図中K)に来る。
【0040】しかし、シールド掘進機1がカーブ掘進す
る場合には、図6(b)に示すようにホイストレール8
3とビーム90と間の並行関係にずれが生じるので、ホ
イスト84により運ばれてきたセグメント85をセグメ
ント搬入機91に下ろすと、2点鎖線で示したように組
立セグメント85の吊金具85a(図中S)がセグメン
ト搬入機91の中心線Oからずれ、この状態でセグメン
ト搬入機91を停止ストッパ99がエレクター95に当
たるまで移動させたときには、実線で示したように組立
セグメント85の吊金具85a(図中S*)が吊ビーム
96の吊金物96aの直下位置(図中K)からずれてし
まう。
【0041】このとき、ホイスト84からセグメント搬
入機91への組立セグメント85の受け渡しがエレクタ
ー95の近傍で行うことができれば、セグメント位置の
ずれは小さくて済むが、エレクター95の近傍には送排
泥管(またはスクリューコンベア)、後方デッキ、真円
保持器等が設置されているため、組立セグメント85の
受け渡しは、図5に示すようなエレクター95から離れ
た位置で行わなければならない。従って、組立セグメン
ト85の吊金具85aが吊ビーム96の吊金物96aの
直下位置からずれることは避けられず、この場合には吊
金物96aが吊金具85aの真上に来るように、手動操
作により吊ビーム96を動かす必要があり、エレクター
95が組立セグメント85を把持するのに時間がかか
る。そこで、吊金具85aの位置が吊金物96aの直下
位置からずれないようにセグメント搬入機91上で位置
調整することも考えられるが、この場合には組立セグメ
ント85の位置調整をするための装置が必要となり、シ
ールド掘進機80内下部のスペースがとられる。
【0042】また、エレクター95の近傍には、上記の
ように多くの機器が設置されていてスペースが少ないた
め、ホイスト84とセグメント搬入機91が干渉せずに
セグメント85を受け渡すことができるように、ホイス
トレール83及びビーム90を配置するのは難しい。ま
た、ホイスト84からセグメント搬入機91にセグメン
ト85を受け渡す際には、セグメント85を90度回転
させるスペースが必要となるため、セグメント搬入機9
1を少なくともそのスペース分だけ後方に移動させる必
要があり、ビーム90が長くなる。さらに、セグメント
搬入機91はホイスト84から組立セグメント85を受
け取った後、ビーム90に沿って前方に移動してエレク
ター95に組立セグメント85を受け渡すが、この場合
セグメント搬入機91がシールド掘進機1内の下部空間
を占有するため、作業員の行き来、資材の搬送がしづら
い。また、セグメント搬入機91が移動する区間には通
常真円保持器が設置されているため、その区間でセグメ
ント搬入機91を移動させるには、真円保持器を取り付
けないようにするか、あるいは真円保持器の形状を例え
ば上突っ張りタイプのものに変更する必要がある。
【0043】これに対し本実施形態においては、後方台
車11まで運ばれてきた組立セグメント5をセグメント
移送装置12のフォーク部13a上に載せ、その状態の
ままセグメント移送装置12を、エレクター2側で後方
デッキ14にピン結合され後方台車11側で上フレーム
11aにピン結合されたホイストレール10に沿って直
接エレクター2の位置まで移動させるので、図7
(a),(b)に示すように、シールド掘進機1がカー
ブ掘進する場合も、直線掘進する場合と同様に、組立セ
グメント5をセグメント供給位置に確実に搬送すること
ができる。これにより、曲線施工に起因する組立セグメ
ント5の位置調整を行う必要はなく、比較例のようなセ
グメント搬入機上で組立セグメントを位置調整するため
の装置を取り付ける必要がなく、シールド掘進機1内下
部のスペースを確保できる。
【0044】また、シールド本体1Aの後方デッキ14
と後方台車11との間にホイストレール10を配置する
だけなので、シールド掘進機1内の機器設置空間が少な
くてすみ、ホイストレール10及びセグメント移送装置
12の配置が容易である。さらに、セグメント搬送台車
20による搬送時には長手方向がトンネル軸方向に向い
ている組立セグメント5を予め後方台車11の位置で長
手方向がトンネル円周方向に向くように載置しておき、
この状態の組立セグメント5を架台13のフォーク部1
3aによってすくい上げセグメント移送装置12でエレ
クター2の把持装置4へのセグメント供給位置に移動さ
せるので、移送後に組立セグメントを90度回転させる
スペースが必要となる従来構造のようにビームが長大化
するのを防止できる。さらに、セグメント移送装置12
のフォーク部13aは上フレーム40に設けられたウィ
ンチ43により上下動するので、比較例のようにシール
ド掘進機内の下部空間が占有されることはなく、作業員
の行き来、資材の搬送がしやすくなる。また、セグメン
ト移送装置12をホイストレール10に沿って前方に移
動させる際、真円保持器7を越えるまではフォーク部1
3aを上げた状態で移動させ、真円保持器7を越えてか
らはフォーク部13aを下げて移動させることができ、
真円保持器7の形状を変更する必要はなく、従来の真円
保持器7をそのまま使用できる。
【0045】また、エレクター2が前セグメントを組み
立てている最中にセグメント移送装置12がセグメント
供給位置まで前進し、待機することができるので、エレ
クター2が前セグメントを組み立て終わったらすぐに次
セグメントを把持しに行くことができ、セグメント組立
時間を短縮することができる。
【0046】本発明の第2の実施形態を図8及び図9に
より説明する。第1の実施形態は、セグメント移送装置
12がセグメント搬送台車20によりトンネル坑口から
後方台車11まで運ばれてきた組立セグメント5を受け
取る際に、セグメント搬送台車20から直接受け取るタ
イプのものであるが、この場合は、セグメント移送装置
12が組立セグメント5を受け取るまで、セグメント搬
送台車20は動くことができない。そこで本実施形態
は、セグメント搬送台車20により運ばれてきた組立セ
グメント5を一旦セグメント仮受け台21に仮受けする
ようにしたものである。図中、図1及び図2に示す部材
と同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。
【0047】図8及び図9において、後方台車11の前
部にはセグメント仮受け台21が設けられ、このセグメ
ント仮受け台21は油圧ジャッキ21aにより上下させ
ることによってセグメント搬送台車20上の組立セグメ
ント5をすくい上げることができる。このような構成に
おいては、セグメント搬送台車20により運ばれてきた
組立セグメント5を一旦セグメント仮受け台21ですく
い上げて仮受けし、セグメント搬送台車20には次の組
立セグメント5を取りに行かせ、その後セグメント移送
装置12のフォーク部13aでセグメント仮受け台21
に仮受けされた組立セグメント5をすくい上げ、第1の
実施形態と同様にしてセグメント供給位置まで搬送す
る。
【0048】以上のように構成した本実施形態によれ
ば、セグメント搬送台車20で運んできた組立セグメン
ト5をセグメント仮受け台21に受け渡したら、セグメ
ント搬送台車20に次の組立セグメント5を取りに行か
せることができ、セグメント搬送時間を短縮することが
できる。
【0049】なお、本実施形態においては、セグメント
仮受け台21を油圧ジャッキ21aにより上下させて組
立セグメント5をセグメント仮受け台21に仮受けする
ものとしたが、油圧ジャッキ21aの代わりに、電動モ
ータでセグメント仮受け台21を上下させる機構を用い
てもよい。また、組立セグメント5をホイストで吊って
セグメント仮受け台21に載置してもよい。
【0050】本発明の第3の実施形態を図10〜図15
により説明する。第1の実施形態においては、セグメン
ト移送装置12のフォーク部13aに組立セグメント5
を載置する際、組立セグメント5が常にセグメント搬送
台車20の決まった位置(ここではセグメント供給位置
への搬送を可能にする位置)に載置されていれば、組立
セグメント5をセグメント供給位置に確実に搬送するこ
とができるが、組立セグメント5がセグメント搬送台車
20の決まった位置に載置されていないと、組立セグメ
ント5をセグメント供給位置に搬送できなくなる。そこ
で本実施形態は、組立セグメント5がセグメント搬送台
車20に置かれている位置が一定でない場合でも、組立
セグメント5をセグメント供給位置に確実に搬送できる
ようにしたものである。図中、図1、図2及び図8に示
す部材と同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省
略する。
【0051】図10において、ホイストレール10上の
セグメント移送装置12よりも後方にはセグメント移設
装置15が移動可能に懸架され、ホイストレール10上
の後方台車11から所定距離だけ前方に離れた位置には
セグメント位置決め台16が懸架されている。
【0052】セグメント移設装置15は、後方台車11
まで運ばれてきた組立セグメント5をホイストレール1
0に沿ってセグメント位置決め台16まで移送して移設
するものであり、図11及び図12に示すように、上フ
レーム60を有し、この上フレーム60にはホイストレ
ール10に係合するガイドホイール68が取り付けられ
ている。また上フレーム60には電動機67が取り付け
られ、この電動機67には、ホイストレール10の下部
に取り付けられたラック69にかみ合う駆動ピニオン6
6が取り付けられ、電動機67を回転させると駆動ピニ
オン66が回転駆動してラック69上を移動し、これに
伴い上フレーム60がガイドホイール68にガイドされ
てホイストレール10上を走行する。上フレーム60は
ワイヤ65を介して下フレーム61を吊り下げており、
上フレーム60に設けられたウィンチ63によりワイヤ
65を巻取ることで下フレーム61を上下動させる。下
フレーム61には、組立セグメント5を把持する把持金
具62が取り付けられかつ把持した組立セグメント5の
回り止めを行う位置決め用の側枠61Aが設けられてい
る。上フレーム60の走行及び下フレーム61の上下動
の制御は、オペレータが図示しないペンダントスイッチ
を操作することにより行う。
【0053】セグメント位置決め台16は、後方台車1
1まで運ばれてきた組立セグメント5をセグメント移送
装置12のフォーク部13a上の定位置に載置されるよ
う組立セグメント5を位置決めする。ここで、組立セグ
メント5の載置位置は、セグメント移送装置12により
組立セグメント5を搬送したときに、組立セグメント5
がちょうどセグメント供給位置に来るような位置であ
る。
【0054】セグメント位置決め台16は、図13に示
すように、ホイストレール10に固定して吊り下げられ
た枠組み19と、この枠組み19の下部に設けられ、セ
グメント移設装置15により移送された組立セグメント
5が載るベース部25と、このベース部25に設けら
れ、組立セグメント5が載るときに組立セグメント5を
ガイドしてフォーク部13a上の定位置に位置決めする
位置決めブラケット17とを有している。位置決めブラ
ケット17の上端には、図14に示すように、内側に傾
斜するテーパー状のガイド面18が設けられている。
【0055】また、後方台車11にはセグメント仮受け
台21が設けられ、その他の構成は図1に示すものと同
じである。
【0056】以上のように構成したセグメント搬送装置
により、組立セグメント5をセグメント供給位置まで搬
送する方法を説明する。まず、オペレータはペンダント
スイッチ(図示せず)を操作して、セグメント移設装置
15を動かしセグメント仮受け台21に仮置きされた組
立セグメント5を吊り上げる(図10の位置A)。
【0057】次いで、セグメント移設装置15をホイス
トレール10に沿ってセグメント位置決め台16の位置
まで前進させ、吊り上げた組立セグメント5をセグメン
ト位置決め台16に下ろす(図15の位置C)。セグメ
ント位置決め台16の位置決めブラケット17の上端部
にはガイド面18が付けられているので、セグメント移
設装置15からセグメント位置決め台16に組立セグメ
ント5を下ろすと、その組立セグメント5はガイド面1
8に沿って移動してフォーク部13a上の定位置に載置
されるよう位置決めされる。その後セグメント移設装置
15をセグメント仮受け台21の位置まで移動させ、次
セグメントを吊り上げる動作に入る。
【0058】次いで、セグメント移送装置12をセグメ
ント位置決め台16の後方まで移動させ(図10の位置
B)、フォーク部13aを下ろして組立セグメント5を
すくい上げる。
【0059】次いで、第1の実施形態と同様にしてセグ
メント移送装置12をセグメント供給位置まで移動させ
る(図15の位置D)。このとき、組立セグメント5は
常にフォーク部13a上の定位置に載置された状態で搬
送されるので、組立セグメント5をセグメント搬送台車
20に置く位置が一定でなくても、組立セグメント5と
エレクター2との相対位置は常に一定であり、組立セグ
メント5は常にセグメント供給位置に確実に搬送され
る。
【0060】以上のように構成した本実施形態によれ
ば、セグメント位置決め台16により組立セグメント5
をフォーク部13a上の定位置に位置決めするので、セ
グメント搬送台車20上の組立セグメント5の載置位置
が一定でなくても、組立セグメント5をセグメント供給
位置に確実に搬送することができる。また、セグメント
位置決め台16は、ベース部25にテーパー状のガイド
面18を設けた位置決めブラケット17を取り付けただ
けの構成なので、簡単な構造で組立セグメント5をフォ
ーク部13a上の定位置に位置決めすることができる。
【0061】なお、本実施形態では、セグメント搬送台
車20で運んできた組立セグメント5をセグメント仮受
け台21に仮置きし、その後セグメント移設装置15で
セグメント仮受け台21に仮置きされた組立セグメント
5を吊り上げるものとしたが、これに限らず、セグメン
ト搬送台車20に置かれた組立セグメント5をセグメン
ト移設装置15で吊り上げてセグメント位置決め台16
に移送してもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。
【0063】1)セグメント移送装置はセグメント搬送
台車により後方台車まで運ばれてきたセグメントを、
方台車及び後方デッキにおけるエレクター近傍位置に回
動可能に連結したレールに沿ってエレクターのセグメン
ト把持装置に対する供給位置まで搬送するので、曲線施
工に起因するセグメントの位置調整を行う必要はなく、
そのための装置をシールド掘進機内に設置する必要はな
い。またこのとき、通常搬送台車による搬送時には長手
方向がトンネル軸方向に向いているセグメントを予め長
手方向がトンネル円周方向に向くように載置しておき、
この状態のセグメントを移送装置のフォーク部によって
すくい上げ供給位置に移動させるので、移送後に組立セ
グメントを90度回転させるスペースが必要となる従来
構造のようにビームが長大化するのを防止できる。
【0064】2)シールド掘進機のシールド本体と後方
台車との間に1種類のレールを配置するだけなので、従
来のようなシールド本体の後方に2種類のレールを配置
した場合に比べてシールド掘進機内の占有空間が少なく
てすみ、シールド掘進機内の機器同士の干渉等が少な
く、機器配置が容易になる。
【0065】3)従来のようなセグメント搬入機が不要
となるので、構造が簡単になるとともに、作業員の行き
来、資材の搬送などがしやすくなる。
【0066】4)真円保持器を越えるまではセグメント
移送装置の架台を上げ、真円保持器を越えてからはセグ
メント移送装置の架台を下げることができ、真円保持器
の形状を変更する必要はなく、従来の真円保持器を使用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるセグメント搬送
装置を備えたシールド掘進機の全体図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1に示すセグメント移送装置の全体図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】従来の装置を応用した比較例のセグメント搬送
装置を備えたシールド掘進機の全体図である。
【図6】図5に示す比較例によるセグメント搬送の様子
を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態によるセグメント搬送
の様子を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態によるセグメント搬送
装置を備えたシールド掘進機の全体図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態によるセグメント搬
送装置を備えたシールド掘進機の全体図である。
【図11】図10に示すセグメント移設装置の全体図で
ある。
【図12】図11のXII−XII線断面図である。
【図13】図10に示すセグメント位置決め台の全体図
である。
【図14】図11のXIV−XIV線断面図である。
【図15】本発明の第3の実施形態によるセグメント搬
送の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機 2 エレクター 4 把持装置 4a 把持用ネジ 5 組立セグメント 10 ホイストレール 10a 下方傾斜部 11 後方台車 12 セグメント移送装置 13 架台 13a フォーク部 15 セグメント移設装置 16 セグメント位置決め台 17 位置決めブラケット 18 ガイド面 19 枠組み 20 セグメント搬送台車 21 セグメント仮受け台 21a 油圧ジャッキ 25 ベース部 34 走行装置 35 傾動支持装置 36 上下動装置 40 上フレーム 41 下フレーム 42 ガイドポスト 43 ウィンチ 44 シーブ 45 ワイヤ 46 駆動ピニオン 47 電動機 48 ガイドホイール 49 ラック 50 ピン 51 油圧ジャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 義昭 大阪府大阪市西区阿波座一丁目3番15号 鹿島建設株式会社 関西支店内 (72)発明者 平沢 幸久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 森 泰雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 橋本 久儀 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 草木 貴巳 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 亀井 健 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平6−185297(JP,A) 特開 平6−81596(JP,A) 特開 平6−108800(JP,A) 特開 平1−263397(JP,A) 特開 平8−158800(JP,A) 特開 平8−312296(JP,A) 特開 平7−91196(JP,A) 実開 平1−119500(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/40

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シールド掘進機のエレクターによりセグメ
    ントを順次リング状に組み立てる際、セグメント搬送台
    車によりシールド掘進機の後方台車まで運ばれてきたセ
    グメントを、前記エレクターのセグメント把持装置に対
    する供給位置まで搬送するセグメント搬送方法におい
    て、前記後方台車及び後方デッキにおける前記エレクター近
    傍位置に回動可能に連結した レールに沿って、フォーク
    部を有する移送装置を前記セグメント搬送台車により前
    記後方台車まで運ばれてきたセグメント位置まで移動さ
    せ、長手方向がトンネル円周方向に向けて載置されたセ
    グメントを前記移送装置のフォーク部によってすくい上
    げた後、 前記移送装置を前記レールに沿って前記後方台車から前
    記エレクターに近づけて、前記移送装置のフォーク部を
    下げてセグメントを前記エレクターの初期位置における
    ほぼ真下位置のセグメント供給位置に移動させることを
    特徴とするセグメント搬送方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のセグメント搬送方法におい
    て、前記後方台車にセグメント仮受け台を設け、前記後
    方台車まで運ばれてきたセグメントを一旦そのセグメン
    ト仮受け台に仮受けし、その後この仮受けしたセグメン
    トを前記セグメント移送装置により前記供給位置まで搬
    送することを特徴とするセグメント搬送方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のセグメント搬送方法におい
    て、前記レールに沿って移動するセグメント移設装置に
    よって前記後方台車まで運ばれてきたセグメントを前記
    レール上における前記後方台車の前記エレクター側の位
    置から懸架して設けたセグメント位置決め台に一旦移設
    して位置決めし、その後この位置決めされたセグメント
    を前記セグメント移送装置により前記供給位置まで搬送
    することを特徴とするセグメント搬送方法。
  4. 【請求項4】シールド掘進機のエレクターによりセグメ
    ントを順次リング状に組み立てる際、セグメント搬送台
    車によりシールド掘進機の後方台車まで運ばれてきたセ
    グメントを、前記エレクターのセグメント把持装置に対
    する供給位置まで搬送するセグメント搬送装置におい
    て、前記後方台車及び後方デッキにおける前記エレクター近
    傍位置に回動可能に連結した レールと、 このレールに係合する走行装置、前方に突き出したフ
    ォーク部を有するセグメント載置用の架台と、この架台
    を前記走行装置に対して上下動させる上下動装置を有
    し、前記レールに沿って前記後方台車まで運ばれてきた
    セグメントを前記エレクターの初期位置におけるほぼ真
    下位置のセグメント供給位置まで搬送するセグメント移
    送装置とを備えたことを特徴とするセグメント搬送装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のセグメント搬送装置におい
    て、前記レールは前記後方台車から前記エレクターに至
    る間に下方傾斜部を有し、前記セグメント移送装置は、
    前記架台を前記走行装置に対して傾動可能に支持する傾
    動支持装置を更に備えることを特徴とするセグメント搬
    送装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載のセグメント搬送装置におい
    て、前記後方台車に設けられ、前記後方台車まで運ばれ
    てきたセグメントを一旦仮受けするセグメント仮受け台
    を更に備えることを特徴とするセグメント搬送装置。
  7. 【請求項7】請求項4記載のセグメント搬送装置におい
    て、前記レール上における前記後方台車の前記エレクタ
    ー側の位置から懸架して設けたセグメント位置決め台
    と、前記セグメント移送装置より後方で前記レールに係
    合し、前記後方台車まで運ばれてきたセグメントを前記
    セグメント位置決め台まで移送して移設するセグメント
    移設装置とを更に備えることを特徴とするセグメント搬
    送装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載のセグメント搬送装置におい
    て、前記セグメント位置決め台は、前記レール上に固定
    して吊り下げられた枠組みと、前記枠組みの下部に設け
    られ、前記セグメント移設装置より移送されたセグメン
    トが載るベース部と、このベース部に設けられ、上端部
    に内側に傾斜するガイド面を有して前記セグメントが載
    るときにセグメントをガイドして定位置に位置決めする
    位置決めブラケットとを備えることを特徴とするセグメ
    ント搬送装置。
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