JPH081278Y2 - 重量物運搬装置 - Google Patents
重量物運搬装置Info
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- JPH081278Y2 JPH081278Y2 JP1794U JP1794U JPH081278Y2 JP H081278 Y2 JPH081278 Y2 JP H081278Y2 JP 1794 U JP1794 U JP 1794U JP 1794 U JP1794 U JP 1794U JP H081278 Y2 JPH081278 Y2 JP H081278Y2
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- JP
- Japan
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- carriage
- horizontal
- carrying
- tilting
- heavy
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- Types And Forms Of Lifts (AREA)
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、階段等の傾斜路を通っ
て重量物を運搬するための重量物運搬装置に関する。
て重量物を運搬するための重量物運搬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、変電室用変圧器などの重量物を建
物内の階段を通って地下室等に運搬するには、例えば階
段の全経路にチェンブロックの支持枠を設けるととも
に、該支持枠に複数のチェンブロックを適当な間隔を置
いて吊設する方法が採られている。そして、第1チェン
ブロックで運搬しようとする重量物を吊り上げ、次に第
2チェンブロックのチェンを上記重量物に保持可能なよ
うに連結し、続いて、第1チェンジブロックの吊り下げ
長さを伸長すると共に第2チェンブロックの吊り下げ長
さを短縮して、逐次重量物による荷重を第1チェンブロ
ックから第2チェンブロックに移し、以下同じ要領によ
り全運搬経路を移動させている。
物内の階段を通って地下室等に運搬するには、例えば階
段の全経路にチェンブロックの支持枠を設けるととも
に、該支持枠に複数のチェンブロックを適当な間隔を置
いて吊設する方法が採られている。そして、第1チェン
ブロックで運搬しようとする重量物を吊り上げ、次に第
2チェンブロックのチェンを上記重量物に保持可能なよ
うに連結し、続いて、第1チェンジブロックの吊り下げ
長さを伸長すると共に第2チェンブロックの吊り下げ長
さを短縮して、逐次重量物による荷重を第1チェンブロ
ックから第2チェンブロックに移し、以下同じ要領によ
り全運搬経路を移動させている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の重量物運搬装置にあっては、重量物の移動速
度が極めて遅いばかりか、運搬経路の全長にわたって重
量物を移動させるための支持枠を設置しなければなら
ず、またその運搬後はこの支持枠を撤去しなければらな
いので、運搬作業に多大の手数と時間を必要とし、重量
物取付作業の能率低下を招来していた。
うな従来の重量物運搬装置にあっては、重量物の移動速
度が極めて遅いばかりか、運搬経路の全長にわたって重
量物を移動させるための支持枠を設置しなければなら
ず、またその運搬後はこの支持枠を撤去しなければらな
いので、運搬作業に多大の手数と時間を必要とし、重量
物取付作業の能率低下を招来していた。
【0004】一方、従来の傾斜路台車による運搬方式で
は、下階に移送した傾斜台車の上面が下階のレベルより
も相当上方に位置するので、重量物の如く人力による積
み降ろしが不可能な場合には台車上の重量物を積み降ろ
すための別手段が必要となった。このため、傾斜台車の
上面と下階のレベルとを一致させるべく下階に傾斜台車
を収容する下方ピットを設けなければならず、建設費が
嵩むという問題があった。
は、下階に移送した傾斜台車の上面が下階のレベルより
も相当上方に位置するので、重量物の如く人力による積
み降ろしが不可能な場合には台車上の重量物を積み降ろ
すための別手段が必要となった。このため、傾斜台車の
上面と下階のレベルとを一致させるべく下階に傾斜台車
を収容する下方ピットを設けなければならず、建設費が
嵩むという問題があった。
【0005】また、従来の運搬方式では、ロープ,捲上
機の配置によって傾斜台車の進入方向に制限を生じ、タ
ーンテーブルが必要になることがあるので、傾斜台車の
重量増加を来すなど、建物内において臨時に変圧器等の
重量物を他の階に運搬する方法としては不利であった。
機の配置によって傾斜台車の進入方向に制限を生じ、タ
ーンテーブルが必要になることがあるので、傾斜台車の
重量増加を来すなど、建物内において臨時に変圧器等の
重量物を他の階に運搬する方法としては不利であった。
【0006】本考案はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、建物に何等工事を施すこと
なく設置,撤去が簡単で、しかも傾斜運搬路においても
重量物の安定した運搬姿勢を維持し、迅速かつ容易に重
量物を据付場所まで運搬し得る重量物運搬装置を提供す
ることにある。
ものであって、その目的は、建物に何等工事を施すこと
なく設置,撤去が簡単で、しかも傾斜運搬路においても
重量物の安定した運搬姿勢を維持し、迅速かつ容易に重
量物を据付場所まで運搬し得る重量物運搬装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本考案においては、(A) 重量
物を積載して水平路を運搬する水平台車、 (B) 前記水平台車を積載する上部フレームの一端
と、傾斜路に沿って転動する複数のローラを有する下部
フレームの一端とを互いに回動自在に連結するととも
に、前記両フレームの他端に、前記水平台車の積み降ろ
し時において取外し可能で、かつ伸縮自在に構成された
ジャッキを取付け、該ジャッキにより連結される前記両
フレーム間の距離を調整し得るようにした傾斜台車、 (C) 前記傾斜台車を傾斜路に沿って走行可能に支持
する傾斜台車昇降用ウィンチ、をそれぞれ具備して成っ
ている。
題を解決するために、本考案においては、(A) 重量
物を積載して水平路を運搬する水平台車、 (B) 前記水平台車を積載する上部フレームの一端
と、傾斜路に沿って転動する複数のローラを有する下部
フレームの一端とを互いに回動自在に連結するととも
に、前記両フレームの他端に、前記水平台車の積み降ろ
し時において取外し可能で、かつ伸縮自在に構成された
ジャッキを取付け、該ジャッキにより連結される前記両
フレーム間の距離を調整し得るようにした傾斜台車、 (C) 前記傾斜台車を傾斜路に沿って走行可能に支持
する傾斜台車昇降用ウィンチ、をそれぞれ具備して成っ
ている。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0009】図1〜図4は本考案に係る重量物運搬装置
の一実施例を示している。図において、1は手押ハンド
ル2を備えた水平台車であり、被搬送物たる重量物(例
えば変電室用の変圧器,制御器)Aを積載して水平路B
面を運搬するものである。この水平台車1の上面には、
2組の手押ハンドル2(異なった運搬方向のときに使用
する別の手押ハンドルは図示せず)を差込むための差込
口3が四隅に設けられており、水平台車1が4方向に移
動できるように手押ハンドル2が取外し可能となってい
る。また水平台車1の上面には、水平状態を確認する水
準器4が埋設されている。一方、上記水平台車1の下面
にはブラケット5が四隅に固設され、各ブラケット5に
はローラ6が取付けられている。
の一実施例を示している。図において、1は手押ハンド
ル2を備えた水平台車であり、被搬送物たる重量物(例
えば変電室用の変圧器,制御器)Aを積載して水平路B
面を運搬するものである。この水平台車1の上面には、
2組の手押ハンドル2(異なった運搬方向のときに使用
する別の手押ハンドルは図示せず)を差込むための差込
口3が四隅に設けられており、水平台車1が4方向に移
動できるように手押ハンドル2が取外し可能となってい
る。また水平台車1の上面には、水平状態を確認する水
準器4が埋設されている。一方、上記水平台車1の下面
にはブラケット5が四隅に固設され、各ブラケット5に
はローラ6が取付けられている。
【0010】7は階段C等の傾斜路に沿って設置された
一対のガイドレールであり、ガイドレール7は後述する
傾斜台車のガイドローラの間隔に対応して配置されてい
る。このガイドレール7は、階段Cの長さに応じてその
長さを自由に調節できる伸縮可能な構成となっている。
一対のガイドレールであり、ガイドレール7は後述する
傾斜台車のガイドローラの間隔に対応して配置されてい
る。このガイドレール7は、階段Cの長さに応じてその
長さを自由に調節できる伸縮可能な構成となっている。
【0011】また、上記ガイドレール7の部材は断面コ
字状に形成されており、所定の間隔を維持し得るように
組立てられている。なお、ガイドレール7の上部には、
レールのずり落ちを防止し、また異なった階段の傾斜に
も適用できるようにステップストッパ8が配設されてい
るとともに、一端が適当な手段にて支持された支持ロー
プ10が緊張した状態で固着されている。
字状に形成されており、所定の間隔を維持し得るように
組立てられている。なお、ガイドレール7の上部には、
レールのずり落ちを防止し、また異なった階段の傾斜に
も適用できるようにステップストッパ8が配設されてい
るとともに、一端が適当な手段にて支持された支持ロー
プ10が緊張した状態で固着されている。
【0012】11は階段C等の傾斜路を走行する傾斜台
車であり、該傾斜台車11は上面に水平台車1を積載す
る上部フレーム12と、ガイドレール7に沿って転動す
る4個のガイドローラ13を有する下部フレーム14と
によって構成されている。上部フレーム12の一端と下
部フレーム14の一端とは、ピン15によって互いに回
動自在に連結され、両フレーム12,14の他端には伸
縮自在な油圧ジャッキ16が水平台車1の積み降ろし時
において取外し可能に取付けられている。
車であり、該傾斜台車11は上面に水平台車1を積載す
る上部フレーム12と、ガイドレール7に沿って転動す
る4個のガイドローラ13を有する下部フレーム14と
によって構成されている。上部フレーム12の一端と下
部フレーム14の一端とは、ピン15によって互いに回
動自在に連結され、両フレーム12,14の他端には伸
縮自在な油圧ジャッキ16が水平台車1の積み降ろし時
において取外し可能に取付けられている。
【0013】また、上記フレーム12の上面には、着脱
可能な柵17が立設されており、この柵17によって積
載した水平台車1の移動を阻止している。そして、上部
フレーム12の各端部には、水平台車1を積み降ろしす
る際の案内作用を行なうガイドスロープ(大小2個有す
る)18が装着できるようになっている(図3参
照。)。
可能な柵17が立設されており、この柵17によって積
載した水平台車1の移動を阻止している。そして、上部
フレーム12の各端部には、水平台車1を積み降ろしす
る際の案内作用を行なうガイドスロープ(大小2個有す
る)18が装着できるようになっている(図3参
照。)。
【0014】さらに、上部フレーム12は下部フレーム
14よりも大きく形成されており、両フレーム12,1
4のフレーム部材はそれぞれ断面L字状に形成されてい
る。これにより、両フレーム12,14を重ねた状態で
は図4に示に示す如く下部フレーム14が上部フレーム
12内に収納され、傾斜台車11の上面が極力低くなる
ように構成されているから、水平路B面における水平台
車1の積み降ろしが容易となる。
14よりも大きく形成されており、両フレーム12,1
4のフレーム部材はそれぞれ断面L字状に形成されてい
る。これにより、両フレーム12,14を重ねた状態で
は図4に示に示す如く下部フレーム14が上部フレーム
12内に収納され、傾斜台車11の上面が極力低くなる
ように構成されているから、水平路B面における水平台
車1の積み降ろしが容易となる。
【0015】一方、下部フレーム14の下面には、取付
ブラケット19が四隅に固設され、各取付ブラケット1
9にはガイドローラ13が取付けられている。また、下
部フレーム14の他端部には油圧ジャッキ16を支持す
る支持部材20が突設され、この支持部材20には油圧
ジャッキ16のシャフト21を嵌着する嵌合穴22が設
けられている。
ブラケット19が四隅に固設され、各取付ブラケット1
9にはガイドローラ13が取付けられている。また、下
部フレーム14の他端部には油圧ジャッキ16を支持す
る支持部材20が突設され、この支持部材20には油圧
ジャッキ16のシャフト21を嵌着する嵌合穴22が設
けられている。
【0016】上記油圧ジャッキ16は、上部フレーム1
2を保持するとともに、連結された上部フレーム12と
下部フレーム14との間の距離を調整して両フレーム1
2,14により形成される角度を設定するものである。
このため、油圧ジャッキ16は油圧シリンダ24および
油タンク27を備えており、ジャッキレバー25および
リリースバルブ26を操作することによって油圧シリン
ダ24がシャフト21を摺動し、伸縮するようになって
いる。また油圧シリンダ24の下端部にカラー28が固
着されており、該カラー28の突出部29にアーム30
を介して回動自在に取付けられたフック31を上部フレ
ーム12の他端下部に引っ掛けるようになっている(図
4参照)。
2を保持するとともに、連結された上部フレーム12と
下部フレーム14との間の距離を調整して両フレーム1
2,14により形成される角度を設定するものである。
このため、油圧ジャッキ16は油圧シリンダ24および
油タンク27を備えており、ジャッキレバー25および
リリースバルブ26を操作することによって油圧シリン
ダ24がシャフト21を摺動し、伸縮するようになって
いる。また油圧シリンダ24の下端部にカラー28が固
着されており、該カラー28の突出部29にアーム30
を介して回動自在に取付けられたフック31を上部フレ
ーム12の他端下部に引っ掛けるようになっている(図
4参照)。
【0017】32はガイドレール7の上部に設置された
傾斜台車昇降用電動ウィンチ、33は電源装置、34は
遠隔操作用ボタンであり、電動ウィンチ32は操作用ボ
タン34を操作することによって電源装置33を介して
作動するようになっている。電動ウィンチ32には、一
端が止着された昇降用ワイヤロープ35が巻回されてお
り、該昇降用ワイヤロープ35の他端を傾斜台車11の
下部フレーム14に取付けることにより傾斜台車11を
ガイドレール7に沿って走行可能に支持している。
傾斜台車昇降用電動ウィンチ、33は電源装置、34は
遠隔操作用ボタンであり、電動ウィンチ32は操作用ボ
タン34を操作することによって電源装置33を介して
作動するようになっている。電動ウィンチ32には、一
端が止着された昇降用ワイヤロープ35が巻回されてお
り、該昇降用ワイヤロープ35の他端を傾斜台車11の
下部フレーム14に取付けることにより傾斜台車11を
ガイドレール7に沿って走行可能に支持している。
【0018】上記構成の重量物運搬装置による重量物A
の運搬は次の方法で行なう。
の運搬は次の方法で行なう。
【0019】先ず、一般の運搬車両からクレーンなどの
適当な手段にて重量物Aを降ろし、水平台車1に載せる
(図1参照)。この状態で水平台車1を手押してローラ
6を水平路B面上で転動させ、水平台車1を階段Cのあ
る場所Dまで移送する。この間、階段Cには対応する長
さと角度に組立てたガイドレール7および電動ウィンチ
32を設置し、かつ傾斜台車11の下部フレーム14を
ガイドレール7に下方よりガイドローラ13を介して装
着しておく。そして傾斜台車11は、昇降用ワイヤロー
プ35を介して電動ウィンチ32と連結し、該電動ウィ
ンチ32により階段Cの上段に配置するとともに、上部
フレーム12および下部フレーム14に取付けた油圧ジ
ャッキ16を操作して上部フレーム12がほぼ水平路D
面と面一になるように保持しておく。また、上部フレー
ム12の前方側の柵17を取外し、ガイドスロープ18
を装着しておく。
適当な手段にて重量物Aを降ろし、水平台車1に載せる
(図1参照)。この状態で水平台車1を手押してローラ
6を水平路B面上で転動させ、水平台車1を階段Cのあ
る場所Dまで移送する。この間、階段Cには対応する長
さと角度に組立てたガイドレール7および電動ウィンチ
32を設置し、かつ傾斜台車11の下部フレーム14を
ガイドレール7に下方よりガイドローラ13を介して装
着しておく。そして傾斜台車11は、昇降用ワイヤロー
プ35を介して電動ウィンチ32と連結し、該電動ウィ
ンチ32により階段Cの上段に配置するとともに、上部
フレーム12および下部フレーム14に取付けた油圧ジ
ャッキ16を操作して上部フレーム12がほぼ水平路D
面と面一になるように保持しておく。また、上部フレー
ム12の前方側の柵17を取外し、ガイドスロープ18
を装着しておく。
【0020】次に、重量物Aを積載した水平台車1をガ
イドレール7を経て下階の水平路E面に降ろすには、ま
ず場所Dに移送された水平台車1を押してガイドスロー
プ18から傾斜台車11内に積込む(図1参照)。そし
て水平台車1の積込み後、ガイドスロープ18を取外
し、柵17を取付ける。その際、水平台車1が傾斜台車
1上で水平状態にあるかどうかを水準器4によって確認
し、傾斜台車11の後部フレーム14が常に水平状態を
維持するように油圧ジャッキ16のジャッキレバー25
あるいはリリースバルブ26を操作して調整する。
イドレール7を経て下階の水平路E面に降ろすには、ま
ず場所Dに移送された水平台車1を押してガイドスロー
プ18から傾斜台車11内に積込む(図1参照)。そし
て水平台車1の積込み後、ガイドスロープ18を取外
し、柵17を取付ける。その際、水平台車1が傾斜台車
1上で水平状態にあるかどうかを水準器4によって確認
し、傾斜台車11の後部フレーム14が常に水平状態を
維持するように油圧ジャッキ16のジャッキレバー25
あるいはリリースバルブ26を操作して調整する。
【0021】次いで、遠隔操作用ボタン34を操作し、
電動ウィンチ32を作動させてワイヤロープ35を送出
し、ガイドローラ13を転動させながら水平台車1を積
載した傾斜台車11をガイドレール7に沿って徐々に降
下させていく。傾斜台車11の下降に伴って、下部フレ
ーム14のガイドローラ13がガイドレール7の直線部
を離れ曲線部に移動したとき、電動ウィンチ32を小刻
みに作動させて運動・停止をくり返し、それと同時に油
圧ジャッキ16を操作して上部フレーム12のレベル修
正を行なう。したがって、作業者は一方の手で昇降駆動
用の遠隔操作ボタン34を操作し、他方の手でジャッキ
レバー25を操作しながら傾斜台車11をガイドレール
7内を走行させることになる。
電動ウィンチ32を作動させてワイヤロープ35を送出
し、ガイドローラ13を転動させながら水平台車1を積
載した傾斜台車11をガイドレール7に沿って徐々に降
下させていく。傾斜台車11の下降に伴って、下部フレ
ーム14のガイドローラ13がガイドレール7の直線部
を離れ曲線部に移動したとき、電動ウィンチ32を小刻
みに作動させて運動・停止をくり返し、それと同時に油
圧ジャッキ16を操作して上部フレーム12のレベル修
正を行なう。したがって、作業者は一方の手で昇降駆動
用の遠隔操作ボタン34を操作し、他方の手でジャッキ
レバー25を操作しながら傾斜台車11をガイドレール
7内を走行させることになる。
【0022】上記操作をくり返し行ないながら、ワイヤ
ロープ35を巻き下げ傾斜台車11の下部フレーム14
が、図1の鎖線に示すように下階の水平路E面に到達し
てガイドレール7から離脱したら、リリースバルブ26
を開弁して油圧シリンダ24を下方へ摺動させる。この
ときには、上部フレーム12は回動して降下し下部フレ
ーム14に重なっており、フック31の掛止を解いて油
圧ジャッキ16を傾斜台車11から取外す。そして任意
の方向の柵17を取外すとともにガイドスロープ18を
装着し、そののち水平台車1を手押して傾斜台車11か
らガイドスロープ18を経て降ろす。
ロープ35を巻き下げ傾斜台車11の下部フレーム14
が、図1の鎖線に示すように下階の水平路E面に到達し
てガイドレール7から離脱したら、リリースバルブ26
を開弁して油圧シリンダ24を下方へ摺動させる。この
ときには、上部フレーム12は回動して降下し下部フレ
ーム14に重なっており、フック31の掛止を解いて油
圧ジャッキ16を傾斜台車11から取外す。そして任意
の方向の柵17を取外すとともにガイドスロープ18を
装着し、そののち水平台車1を手押して傾斜台車11か
らガイドスロープ18を経て降ろす。
【0023】上述した作業をくり返して重量物Aを積載
した水平台車1を目的とする場所まで移送し、適宜手段
により重量物Aを水平台車1から降ろして所定の位置に
設置し、運搬作業を終了させる。なお、上記運搬方法と
は逆に例えば下階の水平路E面から上階の場所Dまで水
平台車1を移送する場合も、上記方法とほぼ同様の操作
にて行なうが、傾斜台車11の上部フレーム12は水平
台車1を積載してから水平状態にするなど操作が逆にな
る。
した水平台車1を目的とする場所まで移送し、適宜手段
により重量物Aを水平台車1から降ろして所定の位置に
設置し、運搬作業を終了させる。なお、上記運搬方法と
は逆に例えば下階の水平路E面から上階の場所Dまで水
平台車1を移送する場合も、上記方法とほぼ同様の操作
にて行なうが、傾斜台車11の上部フレーム12は水平
台車1を積載してから水平状態にするなど操作が逆にな
る。
【0024】以上、本考案の1実施例につき述べたが、
本考案は既述の実施例に限定されるものではなく、本考
案の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能
である。
本考案は既述の実施例に限定されるものではなく、本考
案の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能
である。
【0025】例えば既述の実施例においては、ガイドレ
ールを配設したが、傾斜運搬路が階段ではなく傾斜面の
場合には、ガイドレールを省略することも可能であり、
又傾斜台車11に取付ける油圧ジャック16を手動式に
構成したが、下部フレーム14の角度などを検知して自
動的に上部フレーム12のレベルを修正し得る構成にす
ることも可能である。
ールを配設したが、傾斜運搬路が階段ではなく傾斜面の
場合には、ガイドレールを省略することも可能であり、
又傾斜台車11に取付ける油圧ジャック16を手動式に
構成したが、下部フレーム14の角度などを検知して自
動的に上部フレーム12のレベルを修正し得る構成にす
ることも可能である。
【0026】
【考案の効果】上述の如く、本考案に係る重量物運搬装
置は、重量物を積載する水平路用の台車と、角度調整を
行うジャッキを有し、上記水平台車を積載したまま昇降
用ウィンチにより傾斜路を走行する傾斜路用の台車とを
備えているので、一般の運搬車両から降ろされた重量物
を載せた水平台車は水平路と傾斜路間を円滑に移動する
ことができ、重量物の積替作業が一切不要となり、重量
物を同一台車に積載したまま一般運搬車両から階を異に
する目的位置まで迅速かつ安全に運搬することができ
る。しかも、重量物を建物内の狭い場所に運搬する場合
であっても、従来の運搬方法の如く構築物に損傷を与え
ることなく、階段等の傾斜路を経て目的位置まで運搬す
ることができるとともに所要機材の布設、撤収作業も容
易に行なうことができる。
置は、重量物を積載する水平路用の台車と、角度調整を
行うジャッキを有し、上記水平台車を積載したまま昇降
用ウィンチにより傾斜路を走行する傾斜路用の台車とを
備えているので、一般の運搬車両から降ろされた重量物
を載せた水平台車は水平路と傾斜路間を円滑に移動する
ことができ、重量物の積替作業が一切不要となり、重量
物を同一台車に積載したまま一般運搬車両から階を異に
する目的位置まで迅速かつ安全に運搬することができ
る。しかも、重量物を建物内の狭い場所に運搬する場合
であっても、従来の運搬方法の如く構築物に損傷を与え
ることなく、階段等の傾斜路を経て目的位置まで運搬す
ることができるとともに所要機材の布設、撤収作業も容
易に行なうことができる。
【0027】したがって、本考案の重量物運搬装置を用
いれば、重量物の据付作業の能率が向上し、運搬作業員
の人員削減が図れるので、経済的に極めて有利である。
いれば、重量物の据付作業の能率が向上し、運搬作業員
の人員削減が図れるので、経済的に極めて有利である。
【図1】本考案の一実施例に係る重量物運搬装置を用い
て階段を通る重量物を運搬する状態を概念的に示す側面
図である。
て階段を通る重量物を運搬する状態を概念的に示す側面
図である。
【図2】上記装置の構成部材の関係を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】傾斜台車を示す斜視図である。
【図4】図4は油圧ジャッキと傾斜台車との係合状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
1 水平台車 7 ガイドレール 11 傾斜台車 12 上部フレーム 13 ガイドローラ 14 下部フレーム 15 ピン 16 油圧ジャッキ 19 取付ブラケット 20 支持部材 21 シャフト 24 油圧シリンダ 30 アーム 31 フック 32 昇降用電動ウィンチ 35 昇降用ワイヤロープ A 重量物 B 水平路 C 階段 D 場所 E 水平路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田村 秀和 東京都八王子市東中野1829 コーポヴェル デ103 (72)考案者 井上 裕嗣 埼玉県浦和市大原7−1−1−8−206 (72)考案者 角本 忠 神奈川県藤沢市片瀬山3−30−5 (56)参考文献 特開 昭59−48378(JP,A) 特開 昭50−63646(JP,A) 実開 昭58−184481(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 (A) 重量物を積載して水平路を運搬
する水平台車、 (B) 前記水平台車を積載する上部フレームの一端
と、傾斜路に沿って転動する複数のローラを有する下部
フレームの一端とを互いに回動自在に連結するととも
に、前記両フレームの他端に、前記水平台車の積み降ろ
し時において取外し可能で、かつ伸縮自在に構成された
ジャッキを取付け、該ジャッキにより連結される前記両
フレーム間の距離を調整し得るようにした傾斜台車、 (C) 前記傾斜台車を傾斜路に沿って走行可能に支持
する傾斜台車昇降用ウィンチ、 をそれぞれ具備して成ることを特徴とする重量物運搬装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1794U JPH081278Y2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 重量物運搬装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1794U JPH081278Y2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 重量物運搬装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071000U JPH071000U (ja) | 1995-01-06 |
JPH081278Y2 true JPH081278Y2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=11462657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1794U Expired - Lifetime JPH081278Y2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 重量物運搬装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081278Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5135540Y2 (ja) * | 1971-08-12 | 1976-09-01 | ||
JP7130023B2 (ja) * | 2020-11-09 | 2022-09-02 | 北海道電力株式会社 | 運搬装置、運搬システム及び運搬方法 |
CN115892598B (zh) * | 2021-08-19 | 2024-10-01 | 顺丰科技有限公司 | 装包设备及装包方法 |
-
1994
- 1994-01-07 JP JP1794U patent/JPH081278Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH071000U (ja) | 1995-01-06 |
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