JP2983092B2 - 地下駐車設備の搬送台車、降下装置およびそれを用いた搬送据付け方法 - Google Patents

地下駐車設備の搬送台車、降下装置およびそれを用いた搬送据付け方法

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JP2983092B2
JP2983092B2 JP3272009A JP27200991A JP2983092B2 JP 2983092 B2 JP2983092 B2 JP 2983092B2 JP 3272009 A JP3272009 A JP 3272009A JP 27200991 A JP27200991 A JP 27200991A JP 2983092 B2 JP2983092 B2 JP 2983092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地下駐車設備の搬送台
車、降下装置およびそれを用いた搬送据付方法に関す
る。近時、都市部の土地不足と自動車の増大に伴ない、
建物の地下スペースにできるだけ多量の自動車を収納す
るため、以下のような地下駐車場が採用され始めてい
る。その地下駐車場は図13〜15に示されるように、地下
にエレベータピット101 と駐車スペース102 を掘り、エ
レベータピット101 には、ガイドレール103 を設置して
リフト104 を昇降自在に取付けている。また駐車スペー
ス102 には、駐車フレームFを碁盤目状に並べ、かつ1
層または2層以上に設置している。たとえば、図示の例
ではピット101 の部分を除いて駐車スペース102 の床面
107 に19台の駐車フレームFを設置しており、さらに支
柱108 で支えられた2層目にも19台の駐車フレームFを
搭載している。そして、「空」で示した2カ所を残して
自動車搭載用のパレットPのNo. 1〜17を1層目の駐車
フレーム上に、No.18 〜35を2層目の駐車フレームF上
に載せている。このパレットPは駐車フレームFの上面
に取付けられている駆動輪で前後方向(パレットPの長
手方向をいう)および横方法(パレットPの幅方向をい
う)に動かされ、各パレットPを縦横に動かして、自動
車の出し入れをするようになっている。
【0002】このような地下駐車場の設置工事では、ピ
ット101 の上面に一カ所だけ開口している開口部109 か
ら、全ての駐車設備を降下させて搬入し、地下室内部で
水平方向に移動させた上で所定の場所に据付けなければ
ならない。
【0003】
【従来の技術】従来より、上記のごとき、地下駐車場の
諸設備の搬入、据付け工事はつぎのような要領で行って
いた。まず図16に示すようにリフト104 にダミーパレッ
ト111を載せ、その上にローラコンベヤユニット112 を
置き、一方ピット101 の横の床面107 上にも台113 を設
置し、その上にローラコンベヤユニット112 を置いて、
搬入の準備をする。つぎに、図17に示すように地上のク
レ―ン等を使って駐車フレームFをピット101 の上部開
口からリフト 104上へ吊り降ろす。そして、駐車フレー
ムFを手で押して台113 上のローラコンベヤユニット11
2 へ移動させる。このあと、駐車フレームFを駐車スペ
―ス 102内の据付位置まで移動させるため、図18に示す
ように油圧リフト付パレット台車114 に積み替えを行う
が、その作業は天井から吊り下げた2台のチェーンブロ
ック115 を用いて行っていた。つまり、2台のチェーン
ブロック115 を吊りピ―ス 116等で天井から吊下げ、2
台のチェ―ンブロック 115の吊下げ高さを加減しながら
駐車フレームFを空中で水平移動させるのである。つい
で、パレット台車114 に乗せられた駐車フレームFはパ
レット台車114 を手押して動かして所定の据付位置まで
移動させ、そこで床面に降ろされる。この降下作業は図
19に示すように、3脚または4脚の吊具 117でチェーン
ブロック115 を吊り下げ、そのチェ―ンブロック 115で
少し駐車フレームFを吊上げて、パレット台車114 を引
き取った後、そのままチェーンブロック115 で吊り降ろ
すか、あるいは爪付き油圧ジャッキ(図示省略)にいっ
たん預け、爪付き油圧ジャッキを操作してゆっくりと駐
車フレームFを床面に降ろすようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
方法では、つぎのような問題がある。 図18に示すチェーンブロック 115による空中移動作
業は、天井に吊ピース116 の取付けが必要であり、溶接
等による取付作業に時間と労力がかかる。 チェーンブロック 115により重量物(駐車フレーム
Fの重量は通常1トン強である)を空中移送するので、
労力が大変であり、危険性が高い。 チェーンブロック 115で空中移動するばあい、平衡
を保つのが難しく、作業時の安定性が悪いので作業性が
低い。 爪付きジャッキを使用するばあい、作業時の安定性
が悪い。降下時にジャッキのリフト量が不足するため何
回も掛け替えが必要となる。ジャッキの支持枠等の重量
が大きいため作業性が悪い、最下段まで降下したときジ
ャッキの爪が駐車フレームFの下敷きになる、などの欠
点がある。
【0005】本発明は叙上の事情に鑑み、駐車フレーム
のような重量のある駐車設備の搬送据付けに要する労力
を軽減し、かつ安全に行いうるようにした搬送台車、降
下装置およびそれを用いた搬送据付方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の搬送台車は、地
下駐車場のエレベータピットに位置するリフト上に吊り
降ろされる駐車フレームを、前記エレベータピットの周
囲に形成されている駐車スペースの床面上の所望の位置
まで搬送するための台車であって、(a) 駐車フレームを
支持するための基台と、(b) 該基台の前部に設けられる
と共に、床面上を転動する車輪を備えた前脚と、(c) 前
記基台の後端よりいくらか前側に、基台の上面と下面の
間に折りたたまれる状態と下に延びて実質的に床面に達
する状態とをとりうるように、折りたたみ自在に取り付
けられた、車輪を備えた後脚とからなることを特徴とす
る。
【0007】また、本発明の降下装置は、搬送台車に載
せられている駐車フレームを床面上に降下させるための
降下装置であって、(a) 前記駐車フレームの外枠に、外
側に突出するように着脱自在に取りつけられるブラケッ
トと、(b) 該ブラケットの外側に固定される上下方向に
延びるガイド部と、(c) 該ガイド部内に摺動自在に挿入
される支柱と、(d) 該支柱の上端と前記ブラケットとの
間に介在される巻上げ機構とからなることを特徴とす
る。
【0008】さらに、本発明の搬送方法は、地下駐車場
のエレベータピットに位置するリフト上に吊り下ろされ
る駐車フレームを駐車スペースの床面の所望の位置まで
搬送するための方法であって、(a) 前記リフト上にあら
かじめローラコンベヤユニットを敷設する工程と、(b)
該ローラコンベヤユニット上に、前部に直立する前脚を
有し、後部に折りたたみ式の後脚を有する搬送台車を、
後脚を折りたたみ、基台の前部を除いた部分を載置する
工程と、(c)該搬送台車上に駐車フレームを載置する工
程と、(d) 前記搬送台車を前方に引き出して後端のみロ
ーラコンベヤユニットに載せるようにする工程と、(e)
前記後脚を起こして前脚と後脚とで駐車フレームを支持
する工程と、(f) 駐車フレームを台車ごと床面の所望の
位置まで移動させる工程とからなることを特徴とする。
【0009】また、本発明の降下方法は、搬送台車に載
せられている駐車フレームを床面上に降下させる方法で
あって、(a) 前記駐車フレームの一辺の両端の隅部と前
記一辺に対向する辺の中央部に、外側にガイド部が固定
されている降下装置のブラケットをそれぞれ取りつける
工程と、(b) 前記ガイド部のそれぞれに垂直方向に摺動
自在に設けられる支柱を設け、該支柱の上端とブラケッ
トとを巻上げ機構で連結する工程と、(c) 該巻上げ機構
を操作して、各ガイドを支柱に沿って上昇させ、それに
よりいくらか駐車フレームを上昇させ、駐車フレームの
重量を支柱で支持させる工程と(d) 前記搬送台車を取り
外すと共に、巻上げ機構を逆に操作して各ガイドを支柱
に沿って降下させ、駐車フレームを床面まで降下させる
工程とからなることを特徴とする。
【0010】
【作用】まず、本発明の搬送台車による搬送作用を説明
する。最初に、搬送台車の基台の後端部をリフトに載置
したローラコンベヤユニットの上に載せ、ついで、後脚
を折りたたんだうえで、前脚部以外がローラコンベヤユ
ニットの上に載るように搬送台車を後方に移動させ搬送
の準備をする。つぎに、駐車フレームを地上部のクレー
ンなどを用いて搬送台車の基台の上面に載せる。つい
で、基台を少し前方に移動させると駐車フレームを含め
た基台の重量が、前脚とローラコンベヤユニットで支持
されるようになる。その状態で後脚を立てることができ
るので、後脚を立て搬送台車を前後脚の車輪で走行でき
るようにする。その後は軽い押し力で自在に移動させる
ことができ、所望の据付位置まで駐車フレ―ムを搬送す
ることができる。このようにして、いったん搬送台車上
に載せた駐車フレームは、積みかえることなく所望の位
置まで安全に搬送しうるのである。
【0011】なお、搬送台車の後脚については、搬送台
車の後部がローラコンベヤユニット上に載っている状態
で、後脚の車輪と床面との間にわずかの隙間があく程度
の長さとし、さらに基台の後端部の下面に後部に向って
しだいに上る傾斜面が形成されている搬送台車において
は、搬送台車の後端をローラコンベヤユニットの上に載
せるとき、またはそこから降ろすときに、搬送台車など
の重量をスムーズにリフト側に、または後脚側に移動さ
せることができ、脚を折りたたんだり、立ち上げたりす
る操作が楽になる利点がある。
【0012】つぎに、据付位置まで搬送した駐車フレ―
ムを降ろす降下装置とその作用を説明する。本発明の降
下装置は、前記搬送台車で運んできた駐車フレームを床
面上の設置位置に降ろすときなどに用いられる。降ろす
前に駐車フレームの一辺両隅とそれに対向する他辺の中
央部などに降下装置のブラケットをそれぞれ固定し、つ
いで各装置の巻上げ機構を操作して支柱の上端とブラケ
ットの間隔を短くする。それにより駐車フレームの自重
が床面にかかり、支柱が床面を突張って、駐車フレーム
の重量を支えるようになる。その状態で搬送台車を駐車
フレームの下から引き出し、そのあと巻上げ機構を操作
して、駐車フレームを床面まで降ろす。駐車フレームが
床面に達すると各ブラケットを駐車フレ―ムの外枠から
取り外す。
【0013】本発明の降下装置は駐車フレームの3点を
支持して降下させるので、搬送台車の抜き取りが容易で
あり、3台の巻上げ機構の降下量がズレてもこじりが生
じにくく、円滑に降下作業を行いうる。また、天井から
吊すチェーンブロックや爪つきジャッキなどを用いるば
あいに比して揺れたり外れたりするおそれがなく、安全
に降下作業を行うことができる。
【0014】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1に示す搬送台車1は板状の基台2と、そ
の前方(矢印A方向)の底面に固着された前脚3と、後
方の側面に回動自在に取りつけられた後脚4と、その後
脚4を直立状態に保持する着脱自在のステー5とから構
成されている。基台2の後端の下面はソリ状の傾斜面6
が形成され、後端7に近づくにつれて上方に上ってい
る。前脚3の下端には移動方向自在な車輪8が取りつけ
られており、後脚4の下端にも移動方向自在な車輪9が
取りつけられている。後脚4はたとえばピン10により、
基台2の上面11と下面12の間に入るように(想像線B参
照)、矢印C−D方向に回動する。さらに後脚4の長さ
は、図3に示すように基台2の下面12がリフト 104のロ
ーラコンベヤユニット 112上に載っているときに床面 1
07との間にわずかな隙間Gを生ずる程度の長さ(高さ)
にされている。前記ステー5は、例えばその基端16が基
台2の側面に回動自在に取りつけられ、自由端17が後脚
4の下端近辺に着脱自在に係止されるものなどが用いら
れる。
【0015】つぎに、図2〜4を参照して、搬送台車1
を用いた本発明の搬送方法を説明する。まず、あらかじ
めリフト 104上に載置したローラコンベヤユニット 112
の上に、搬送台車1の基台2を載せておく。このとき、
搬送台車1の後脚4は折りたたんだ状態にしておく。な
お、搬送台車1をロ―ラコンベヤニット 112上に載せる
作業は、搬送台車1の後端に傾斜面6があるので、手で
押すだけで搬送台車1を円滑にローラコンベヤユニット
112上に載せることができる。搬送台車1の準備を終え
た後に、エレベ―タピットの1階の開口部 119から駐車
フレームFを地上のクレ―ン等で吊り降ろし、搬送台車
1上に載せる(図2参照)。このとき駐車フレームFの
重量はほとんどローラコンベヤユニット 112を介してリ
フト 104に支持されている。
【0016】ついで、搬送台車1を駐車フレームFごと
前方にゆっくりと手押しで移動させ、基台2の後端近辺
のみがローラコンベヤユニット 112で支えられるように
すると、駐車フレームFの重量が前脚3とローラコンベ
ヤユニット 112とで支持されるようになる(図3参
照)。その状態で後脚4を立て起こし、ステー5で後脚
4を支えるようにする。なお、このとき後脚4の車輪9
と床面 107との間には、隙間Gがあいているため、後脚
4の立て起こし作業は簡単である。ついでさらに搬送台
車1を前方へ移動させると、傾斜面6がローラコンベヤ
ユニット 112から転がり降りるのにつれて、駐車フレー
ムFの重量の半分が後脚4で支えられるようになる。そ
の後は搬送台車1は自在に動きうる状態となるので(図
4参照)、移動方向を自由に変えられる車輪8、9を利
用して、目的とする据付場所まで搬送台車1を押してい
けばよい。地下駐車場の床面 107は平坦であるので、搬
送台車1を手押しで押しても容易に動かせることができ
る。叙上のごとく搬送台車1によって所定位置まで運ば
れた駐車フレームFは図5〜12に例示する本発明の降下
装置を用いて据付位置に降ろされる。
【0017】つぎに、その据付作業に用いられる2種類
の降下装置21、41を説明する。図5〜7には、図11に示
すように、駐車フレームFの短辺の両隅部に取り付けて
用いる降下装置21が示されている。同図において、22は
駐車フレームFの隅部に取りつけられるブラケットであ
り、ブラケット22の外側には円筒状のガイド筒23が固着
されており、ガイド筒23内には支柱24が摺動自在に挿入
されている。さらに支柱24の上端とブラケット22とはチ
ェ―ンブロックやレバーブロック25などの巻上げ機構が
介在されている。前記ブラケット22は、駐車フレームF
の隅部に突出し厚板からなる縁部27を挟むように、2枚
の方形の厚板28、29から構成されている。なお厚板のう
ち下側の厚板29は、駐車フレームFの側部30と干渉しな
いように斜めの切り欠き31が形成されており、同様に隅
部も斜めに切り欠かれている(図7参照)。
【0018】2枚の厚板28、29の外側は前記ガイド筒23
の外周に溶接などで固着されており、さらに厚板28、29
とガイド筒23とは上側および下側とも2枚ずつのリブ32
で強固に結合されている。上側の2枚のリブ32の間には
ピン33が掛け渡されており、前記支柱24の上端から横方
向に突出するビーム34の孔35に吊るされたレバ―ブロッ
ク25のフック36が前記ピン33に掛けられている(図6参
照)。上下の厚板28、29の左右の隅部および駐車フレー
ムFの縁部27は一直線に配列される孔38が形成され、そ
れらの孔38に挿入されるピン37が各孔に対して用意され
ている。2本のピン37はブラケット22と駐車フレームF
とを強固に結合するためのものであり、それにより安定
した降下が行なわれる。
【0019】つぎに、図11に示すように駐車フレ―ムF
の対向側短辺の中央部に取り付けられる降下装置41を説
明する。図8〜10の降下装置41は、コ字状のブラケット
42と、そのブラケット42の上下の板43に形成した四角形
のガイド孔44に摺動自在に挿入される角パイプの支柱45
とを有する。前記ブラケット42の縦板46と支柱45の内側
の面47とは平行である。ブラケット42の外側には2枚の
コ字状の補強リブ48が平行に固着されており、そのリブ
48の間にピン33が掛け渡されている。また支柱45の上端
からは横方向にビーム34が突出しており、ビーム34と前
記ピン33とがチェーンブロックまたはレバ―ブロック25
によって連結されている。上記の降下装置41はブラケッ
ト42と支柱45の間に駐車フレ―ムFの外枠49を抱くよう
にしているので図5〜7の降下装置のようなピン37は不
要であるが、いったん支柱45をブラケット42から抜き出
し、ブラケット42を外枠49に嵌めた後に、支柱45を角孔
44に通す必要がある。なお、ブラケット42の上下の板43
をフォーク状に形成し、先端同士をたとえばチェーンな
どのストッパで結ぶようにすれば、いちいち支柱45をブ
ラケット42から抜く手間を省くことができる。
【0020】叙上のごとく構成される各降下装置21、41
を用いて駐車フレームFを搬送台車から降ろす方法をつ
ぎに説明する。まず、図11に示すように駐車フレームF
の短辺の両隅にそれぞれ降下装置21を装着し、さらに対
向側短辺の中央に降下装置41を装着して、駐車フレ―ム
Fを3点支持する。ついで、3個所のレバ―ブロック25
を各チェーンが短くなるように均等に操作して、支柱2
4、45を下方に突き降ろす。それによりブラケット22、4
2は逆に上方に持ち上げられ、駐車フレ―ムFは支柱2
4、42に沿って登ることになる。この状態で駐車フレー
ムFは3本の支柱で支えられ、搬送台車1との間に隙間
ができるので、搬送台車1を矢印Eで示すように抜き出
すことができる。
【0021】図12に示すように、搬送台車1を抜き出し
た後は3個所のチェーンブロック25を、こんどは各チェ
ーンを伸ばすように操作し、駐車フレームFをほぼ水平
状態に維持しながらゆっくりと降下させる。それにより
駐車フレームFは支柱24、45などに邪魔されることな
く、床面 107まで降ろすことができる。その後、ピン37
を抜いてブラケット22を縁部27から外して、降下装置21
を取り除き、またレバ―ブロック25を外して支柱45を抜
き降下装置41を除けばよい。
【0022】上記のような3点支持による降下作業は、
1カ所のレバ―ブロック25が下がりすぎても、コジリが
生じにくいので降下作業がやりやすいものであるが、4
点支持による降下を妨げるものではない。このばあいで
も搬送台車1の抜き出しスペ―スさえ確保できれば降下
装置21、41の一方のみ、あるいは対応の組合わせで4点
支持降下を行ってよい。
【0023】以上、本発明の搬送台車1および降下装置
の使用方法を、本発明の駐車フレ―ム搬送方法に使用す
るものとして説明したが、本発明の搬送台車および降下
装置は、たとえば床面にある重量物を一定の高さまで持
ち上げて、台の上に載せたり、ある台から他の台に移し
たり、2階式の駐車フレームを所定の高さに取りつけた
りするために使用するなど、種々の用途に用いることが
できる。さらに、搬送台車の前脚をも折りたたみ自在と
し、前部にも傾斜面を設ければ、台から台へ載せかえる
ばあいに便利である。
【0024】
【発明の効果】本発明の搬送台車によれば、地下駐車場
のピット内に吊り下げられる駐車フレームを安全に、か
つ迅速にリフトから降ろして駐車スペ―スの所定位置ま
で搬送して据付けることができる。また本発明の降下装
置は駐車フレームの構造の剛性を利用して駐車フレーム
を降下させることができるので、天井などでの高い吊り
支点が不要であり、降下作業を安全に、かつ迅速に行う
ことができ、かつ大きいストロークで1度に降下させる
ことができる利点がある。本発明の搬送方法および降下
方法は、吊り支点の確保が簡単でない地下駐車場の据付
作業を大幅に効率化しうる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送台車の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の搬送方法の一実施例を示す工程図であ
る。
【図3】本発明の搬送方法の一実施例を示す工程図であ
る。
【図4】本発明の搬送方法の一実施例を示す工程図であ
る。
【図5】本発明の降下装置21の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図6】図5の降下装置の要部側面図である。
【図7】図5の降下装置の平面図である。
【図8】本発明の降下装置41の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図9】図 8の降下装置の要部側面図である。
【図10】図 8の降下装置の平面図である。
【図11】本発明の降下方法の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図12】本発明の降下方法の一実施例を示す説明図で
ある。
【図13】本発明が適用される地下駐車場の平面図であ
る。
【図14】図13のIV―IV線断面図である。
【図15】図14のV―V線断面図である。
【図16】従来の駐車フレ―ムの搬送方法の説明図であ
る。
【図17】従来の駐車フレ―ムの搬送方法の説明図であ
る。
【図18】従来の駐車フレ―ムの搬送方法の説明図であ
る。
【図19】従来の駐車フレ―ムの搬送方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 搬送台車 3 前脚 4 後
脚 8 車輪 9 車輪 21 降
下装置 22 ブラケット 23ガイド筒 24 支
柱 25 レバ―ブロック 37ピン 41 降
下装置 42 ブラケット 44 ガイド孔 45 支

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下駐車場のエレベータピットに位置する
    リフト上に吊り下ろされる駐車フレームを、前記エレベ
    ータピットの周囲に形成されている駐車スペースの床面
    上の所望の位置まで搬送するための台車であって、 (a) 駐車フレームを支持するための基台と、 (b) 該基台の前部に設けられると共に、床面上を転動す
    る車輪を備えた前脚と、 (c) 前記基台の後端よりいくらか前側に、基台の上面と
    下面の間に折りたたまれる状態と下に延びて実質的に床
    面に達する状態とをとりうるように、折りたたみ自在に
    取り付けられた、車輪を備えた後脚とからなることを特
    徴とする地下駐車設備の搬送台車。
  2. 【請求項2】前記後脚の長さが、基台の後部がリフトに
    載っている状態で、前記後脚の車輪と床面との間に隙間
    が形成される長さであり、かつ基台の後部の下面に後端
    に向ってしだいに上がる傾斜面が形成されてなる請求項
    1記載の搬送台車。
  3. 【請求項3】搬送台車に載せられている駐車フレームを
    床面上に降下させるための降下装置であって、 (a) 前記駐車フレームの外枠に、外側に突出するように
    着脱自在に取りつけられるブラケットと、 (b) 該ブラケットの外側に固定される上下方向に延びる
    ガイド部と、 (c) 該ガイド部内に摺動自在に挿入される支柱と、 (d) 該支柱の上端と前記ブラケットとの間に介在される
    巻上げ機構ととからなる地下駐車設備の降下装置。
  4. 【請求項4】地下駐車場のエレベータピットに位置する
    リフト上に吊り下ろされる駐車フレームを駐車スペース
    の床面の所望の位置まで搬送するための方法であって、 (a) 前記リフト上にあらかじめローラコンベヤユニット
    を敷設する工程と、 (b) 該ローラコンベヤユニット上に、前部に直立する前
    脚を有し、後部に折りたたみ式の後脚を有する搬送台車
    を、後脚を折りたたみ、基台の前部を除いた部分を載置
    する工程と、 (c) 該搬送台車上に駐車フレームを載置する工程と、 (d) 前記搬送台車を前方に引き出して後端のみローラコ
    ンベヤユニットに載せるるようにする工程と、 (e) 前記後脚を起こして前脚と後脚とで駐車フレームを
    支持する工程と、 (f) 駐車フレームを台車ごと床面の所望の位置まで移動
    させる工程とからなる地下駐車設備の搬送方法。
  5. 【請求項5】搬送台車に載せられている駐車フレームを
    床面上に降下させる方法であって、 (a) 前記駐車フレームの一辺の両端の隅部と前記一辺に
    対向する辺の中央部に、外側にガイド部が固定されてい
    る降下装置のブラケットをそれぞれ取りつける工程と、 (b) 前記ガイド部のそれぞれに垂直方向に摺動自在に設
    けられる支柱を設け、該支柱の上端とブラケットとを巻
    上げ機構で連結する工程と、 (c) 該巻上げ機構を操作して、各ガイドを支柱に沿って
    上昇させ、それによりいくらか駐車フレームを上昇さ
    せ、駐車フレームの重量を支柱で支持させる工程と (d) 前記搬送台車を取り外すと共に、巻上げ機構を逆に
    操作して各ガイドを支柱に沿って降下させ、駐車フレー
    ムを床面まで降下させる工程とからなる地下駐車設備の
    据付け方法。
  6. 【請求項6】前記請求項4の搬送方法を行った後に、請
    求項5の降下方法により駐車フレームを床面上の所定位
    置に降下据付けする地下駐車設備の搬送据付方法。
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