JPH0941667A - 建築部材を搬送する起伏装置付台車及び同台車による建築部材の搬送方法 - Google Patents
建築部材を搬送する起伏装置付台車及び同台車による建築部材の搬送方法Info
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- JPH0941667A JPH0941667A JP19975995A JP19975995A JPH0941667A JP H0941667 A JPH0941667 A JP H0941667A JP 19975995 A JP19975995 A JP 19975995A JP 19975995 A JP19975995 A JP 19975995A JP H0941667 A JPH0941667 A JP H0941667A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 最上階の建築物を先行して構築し、ジャッキ
アップしながら下階を順次構築する施工方法において、
地上部より作業階に水平搬送から垂直搬送と連続して建
築部材を搬送し、搬送の自動化による省力化と作業性、
安全性の向上を図る。 【解決手段】 軌道ａ上に走行自在に装架された走行台
車の走行架台１に装架され、台車上の油圧ジャッキによ
り４５°起伏する第１段の起伏台８と同第１段の起伏台
と同軸で油圧ジャッキと同軸で油圧ジャッキ９０１によ
り更に４５°起伏する第２段の起伏台と、同第２段の起
伏台に搭載された鉄骨柱Ｋを水平垂直両方向に押さえる
挾持装置ｃとから構成されている。
アップしながら下階を順次構築する施工方法において、
地上部より作業階に水平搬送から垂直搬送と連続して建
築部材を搬送し、搬送の自動化による省力化と作業性、
安全性の向上を図る。 【解決手段】 軌道ａ上に走行自在に装架された走行台
車の走行架台１に装架され、台車上の油圧ジャッキによ
り４５°起伏する第１段の起伏台８と同第１段の起伏台
と同軸で油圧ジャッキと同軸で油圧ジャッキ９０１によ
り更に４５°起伏する第２段の起伏台と、同第２段の起
伏台に搭載された鉄骨柱Ｋを水平垂直両方向に押さえる
挾持装置ｃとから構成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物を構築する
建築部材を搬送する起伏装置付台車及び、同台車による
建築部材の搬送方法に係るもので、更に詳細に説明する
と、建築物の最上階を先行して構築し、同最上階部分を
上方に順次上昇させながら、最上階の下階部を構築する
構築工法において、最上階の上昇に伴い建築資材を地上
部の水平搬送装置と垂直搬送装置によって所定の作業階
に搬送し、建築部材を起伏して供給する同部材の起伏装
置付台車及び同台車による建築部材の搬送方法に係るも
のである。
建築部材を搬送する起伏装置付台車及び、同台車による
建築部材の搬送方法に係るもので、更に詳細に説明する
と、建築物の最上階を先行して構築し、同最上階部分を
上方に順次上昇させながら、最上階の下階部を構築する
構築工法において、最上階の上昇に伴い建築資材を地上
部の水平搬送装置と垂直搬送装置によって所定の作業階
に搬送し、建築部材を起伏して供給する同部材の起伏装
置付台車及び同台車による建築部材の搬送方法に係るも
のである。
【０００２】
【従来の技術】前記の建築物の構築工法においては、例
えば、構築する建築物の下層階の躯体上に仮支柱を立設
し、同仮支柱の上部に建物の最上階となる柱、梁、屋根
が構築された屋根構造体と、前記仮支柱を下層階を反力
として上昇するリフトアップ装置によって屋根構造体と
を上昇させて、屋根構造体下部に１階層の空間を造成
し、同空間に建築資材の供給を受けて組み立てられる工
法において、前記屋根構造体下部の架構フレームに天井
走行レールを設けて前記資材を垂直水平搬送するトロリ
ーホイストを設置し、同トロリーホイストによって地上
部より垂直に巻き上げて、組立階において天井走行レー
ルをトロリーによって走行し所定の場所に前記資材を搬
送している。
えば、構築する建築物の下層階の躯体上に仮支柱を立設
し、同仮支柱の上部に建物の最上階となる柱、梁、屋根
が構築された屋根構造体と、前記仮支柱を下層階を反力
として上昇するリフトアップ装置によって屋根構造体と
を上昇させて、屋根構造体下部に１階層の空間を造成
し、同空間に建築資材の供給を受けて組み立てられる工
法において、前記屋根構造体下部の架構フレームに天井
走行レールを設けて前記資材を垂直水平搬送するトロリ
ーホイストを設置し、同トロリーホイストによって地上
部より垂直に巻き上げて、組立階において天井走行レー
ルをトロリーによって走行し所定の場所に前記資材を搬
送している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記の搬送方法におい
ては、屋根構造体下部の架構フレームに天井走行レール
に設けたトロリーホイストから、ワイヤーロープを巻き
出して建物の外部、あるいは内部の昇降路より特別な治
具や台付けワイヤーを用いて建築部材に直接玉掛けして
建築部材を懸吊して所定の位置に垂直、水平に搬送する
ものであるが、従来のこの搬送方法において、次のよう
な問題がある。 （イ）ホイストのワイヤーロープの吊フックを吊り下ろ
し、台付けワイヤーを用いて建築部材に直接玉掛けして
建築部材を吊り下げて垂直、水平に搬送する搬送方法に
おいては、吊治具への脱着、台付けワイヤーの建築部材
に対する掛け外し作業を人力で行なうため、省力化が図
れない。 （ロ）吊治具、台付けワイヤーを用いての玉掛けは、吊
荷が回転したり、吊位置が一定ではなく、吊位置が正確
に計測されず、作業の自動化に適さない。 （ハ）建築資材の垂直搬送と組立位置への水平搬送が同
一の搬送装置によって行なわれるため、手持ち時間が多
くなり搬送、取付けまで多くの時間を要し、高層になる
につれてさらにその時間を要する。
ては、屋根構造体下部の架構フレームに天井走行レール
に設けたトロリーホイストから、ワイヤーロープを巻き
出して建物の外部、あるいは内部の昇降路より特別な治
具や台付けワイヤーを用いて建築部材に直接玉掛けして
建築部材を懸吊して所定の位置に垂直、水平に搬送する
ものであるが、従来のこの搬送方法において、次のよう
な問題がある。 （イ）ホイストのワイヤーロープの吊フックを吊り下ろ
し、台付けワイヤーを用いて建築部材に直接玉掛けして
建築部材を吊り下げて垂直、水平に搬送する搬送方法に
おいては、吊治具への脱着、台付けワイヤーの建築部材
に対する掛け外し作業を人力で行なうため、省力化が図
れない。 （ロ）吊治具、台付けワイヤーを用いての玉掛けは、吊
荷が回転したり、吊位置が一定ではなく、吊位置が正確
に計測されず、作業の自動化に適さない。 （ハ）建築資材の垂直搬送と組立位置への水平搬送が同
一の搬送装置によって行なわれるため、手持ち時間が多
くなり搬送、取付けまで多くの時間を要し、高層になる
につれてさらにその時間を要する。
【０００４】本発明は、前記従来技術の有する問題点に
鑑みて提案されるもので、その目的とするところは、最
上階の建築物を先行して構築し、ジャッキアップしなが
ら下階を順次構築する施工方法において、地上部より作
業階に水平搬送から垂直搬送装置と連続して建築部材を
搬送し、搬送の自動化による現場の作業者を低減し省力
化と、搬送時間の短縮作業効率の向上を図り、作業の安
全性がより向上される建築部材を搬送する起伏装置付搬
送台車及び、同台車による建築部材の搬送方法を提供す
るものである。
鑑みて提案されるもので、その目的とするところは、最
上階の建築物を先行して構築し、ジャッキアップしなが
ら下階を順次構築する施工方法において、地上部より作
業階に水平搬送から垂直搬送装置と連続して建築部材を
搬送し、搬送の自動化による現場の作業者を低減し省力
化と、搬送時間の短縮作業効率の向上を図り、作業の安
全性がより向上される建築部材を搬送する起伏装置付搬
送台車及び、同台車による建築部材の搬送方法を提供す
るものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本提案に係わる建築部材を搬送する起伏装置付台車
は、軌道上に走行自在に装架された駆動部を有する走行
台車と、同走行台車に装架され同台車上の油圧ジャッキ
により４５°起伏する第１段の起伏台と、前記第１段の
起伏台と同軸で油圧ジャッキによりさらに４５°起伏す
る第２段の起伏台と、第２段の起伏台に搭載された建築
部材を水平、鉛直方向の押さえる挾持装置とから構成さ
れている。
めに本提案に係わる建築部材を搬送する起伏装置付台車
は、軌道上に走行自在に装架された駆動部を有する走行
台車と、同走行台車に装架され同台車上の油圧ジャッキ
により４５°起伏する第１段の起伏台と、前記第１段の
起伏台と同軸で油圧ジャッキによりさらに４５°起伏す
る第２段の起伏台と、第２段の起伏台に搭載された建築
部材を水平、鉛直方向の押さえる挾持装置とから構成さ
れている。
【０００６】請求項２の発明によれば、建築部材を搬送
する起伏装置台車は前記軌道を自在に走行する走行台車
は、夫々の軌道を走行する車輪に対して駆動部を設け、
車輪は縦列に２輪を配設され、前記走行台車には固定床
に対して出没可能な同台車停止用ストッパーを設けて構
成されている。請求項３の発明によれば、本発明の前記
起伏装置付台車には電源の供給と制御指令を受けて自動
制御、または手動制御する制御・操作装置が設置されて
いる。
する起伏装置台車は前記軌道を自在に走行する走行台車
は、夫々の軌道を走行する車輪に対して駆動部を設け、
車輪は縦列に２輪を配設され、前記走行台車には固定床
に対して出没可能な同台車停止用ストッパーを設けて構
成されている。請求項３の発明によれば、本発明の前記
起伏装置付台車には電源の供給と制御指令を受けて自動
制御、または手動制御する制御・操作装置が設置されて
いる。
【０００７】請求項４の発明によれば、地上部に軌道と
天井走行クレーンが設置され、軌道上の起伏装置付搬送
台車を搬入口に待機させて、天井走行クレーンに吊り下
ろされた建築部材を前記起伏装置付搬送台車に搭載し、
同搬送台車の挾持装置により前記部材を挾持して、前記
制御・操作装置より制御指令を受けて走行し、垂直搬送
装置の昇降架台にそのまま移乗して停止後、前記搬送台
車と昇降架台とをストッパーにより固定し、前記昇降架
台は部材を搬送する所定の階に停止し、起伏装置付搬送
台車の挾持装置による同台車の建築部材の挾持を解除し
前記第１の起伏台を４５°起伏し、さらに前記第２の起
伏台を４５°起伏して前記台車に搭載された建築部材を
９０°起伏して他の組立装置に移動し、前記起伏台を元
の水平位置に復旧し、昇降架台は地上部の床レベルで停
止しストッパーを解除して搬送台車を搬入口に待機せし
めるように構成されている。
天井走行クレーンが設置され、軌道上の起伏装置付搬送
台車を搬入口に待機させて、天井走行クレーンに吊り下
ろされた建築部材を前記起伏装置付搬送台車に搭載し、
同搬送台車の挾持装置により前記部材を挾持して、前記
制御・操作装置より制御指令を受けて走行し、垂直搬送
装置の昇降架台にそのまま移乗して停止後、前記搬送台
車と昇降架台とをストッパーにより固定し、前記昇降架
台は部材を搬送する所定の階に停止し、起伏装置付搬送
台車の挾持装置による同台車の建築部材の挾持を解除し
前記第１の起伏台を４５°起伏し、さらに前記第２の起
伏台を４５°起伏して前記台車に搭載された建築部材を
９０°起伏して他の組立装置に移動し、前記起伏台を元
の水平位置に復旧し、昇降架台は地上部の床レベルで停
止しストッパーを解除して搬送台車を搬入口に待機せし
めるように構成されている。
【０００８】請求項５の発明によれば、前記請求項４に
所載の操作を他の制御操作装置の指令を受けて起伏装置
付搬送台車に搭載された制御・操作装置により自動制
御、または手動制御するように構成されている。
所載の操作を他の制御操作装置の指令を受けて起伏装置
付搬送台車に搭載された制御・操作装置により自動制
御、または手動制御するように構成されている。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の最も好ましい実施
の形態を図面によって説明する。図１及び図２は本発明
に係る建築部材を搬送する起伏装置付搬送台車を示し、
図１は側面図、図２は平面図である。図中Ｋは同台車に
よって搬送・建起される建築部材の鉄骨柱である。
の形態を図面によって説明する。図１及び図２は本発明
に係る建築部材を搬送する起伏装置付搬送台車を示し、
図１は側面図、図２は平面図である。図中Ｋは同台車に
よって搬送・建起される建築部材の鉄骨柱である。
【００１０】Ａは建築部材を搬送する起伏装置付搬送台
車、同起伏装置付搬送台車Ａは地上床Ｇに敷設された軌
道ａ間に跨架された走行架台１に軌道ａに縦列して２組
の車輪が装架され、同車輪の一方は電動モーター２で駆
動する動輪３、他方は従輪３′より構成されている。動
輪３と従輪３′において、縦列に設けた２つの車輪は、
軌道が昇降架台とで途中で切断されている場合、２つの
車輪の内１つの車輪が軌道上にあって移乗が円滑に遂行
される。
車、同起伏装置付搬送台車Ａは地上床Ｇに敷設された軌
道ａ間に跨架された走行架台１に軌道ａに縦列して２組
の車輪が装架され、同車輪の一方は電動モーター２で駆
動する動輪３、他方は従輪３′より構成されている。動
輪３と従輪３′において、縦列に設けた２つの車輪は、
軌道が昇降架台とで途中で切断されている場合、２つの
車輪の内１つの車輪が軌道上にあって移乗が円滑に遂行
される。
【００１１】前記架台側面にストッパー４が設けられ、
同ストッパー４は軌道受材ａ′のストッパー受４ａで軸
支し、ストッパー４は油圧シリンダーで、前記ストッパ
ー受４ａより出没するように構成されている。走行架台
１の下部には軌道ａと並行して設置した集電用トロリー
ダクトｂから電源と制御信号を受けるトロリー５が設け
られている。
同ストッパー４は軌道受材ａ′のストッパー受４ａで軸
支し、ストッパー４は油圧シリンダーで、前記ストッパ
ー受４ａより出没するように構成されている。走行架台
１の下部には軌道ａと並行して設置した集電用トロリー
ダクトｂから電源と制御信号を受けるトロリー５が設け
られている。
【００１２】走行架台１の上部には走行架台１の走行方
向に平行してシャフト７を設け、同シャフト７を回転す
る第１段の起伏台８を設け、同起伏台８を４５°起伏す
る第１の油圧ジャッキ９が走行架台１の両側に配設され
ている。図中、７０１は軸受である。さらに、前記シャ
フト７の基端枢支部と同軸で回転する倒Ｌ型の第２段の
起伏台１０が設けられ、同第２段の起伏台１０を起伏す
る第２の油圧ジャッキ９０１が第２段の起伏台１０下の
中央に装設されている。
向に平行してシャフト７を設け、同シャフト７を回転す
る第１段の起伏台８を設け、同起伏台８を４５°起伏す
る第１の油圧ジャッキ９が走行架台１の両側に配設され
ている。図中、７０１は軸受である。さらに、前記シャ
フト７の基端枢支部と同軸で回転する倒Ｌ型の第２段の
起伏台１０が設けられ、同第２段の起伏台１０を起伏す
る第２の油圧ジャッキ９０１が第２段の起伏台１０下の
中央に装設されている。
【００１３】前記第２段の起伏台１０には、同起伏台１
０の水平方向と鉛直方向を挾持する挾持装置ｃが設けて
ある。３０、３１はガイド柱で、第２段の起伏台１０に
建築部材を搭載する際、ガイド柱に案内されて載置され
る。次に図３、４を参照して更に詳細に説明する。
０の水平方向と鉛直方向を挾持する挾持装置ｃが設けて
ある。３０、３１はガイド柱で、第２段の起伏台１０に
建築部材を搭載する際、ガイド柱に案内されて載置され
る。次に図３、４を参照して更に詳細に説明する。
【００１４】挾持装置ｃは第２段の起伏台１０の長辺方
向のほぼ中央に位置し、第２段の起伏台１０の下部にこ
れと直交して水平挾持装置ｘを設け、同水平挾持装置の
両端に鉛直に鉛直挾持装置ｙが設けられている。水平挾
持装置ｘは図３に詳細に示されたように長辺方向にレー
ル兼用のサイド枠１１に、同枠１１をスライドする略Ｔ
字形のスライド板１２を左右対称に設け、同各スライド
板１２にはレール１３を案内として水平にスライドする
ガイドローラー１４を夫々装着し、両スライド板１２の
中央位置を支点１５としてスライド板間に油圧ジャッキ
１６が装設されている。１６０１は油圧ジャッキ１６端
部のピンである。
向のほぼ中央に位置し、第２段の起伏台１０の下部にこ
れと直交して水平挾持装置ｘを設け、同水平挾持装置の
両端に鉛直に鉛直挾持装置ｙが設けられている。水平挾
持装置ｘは図３に詳細に示されたように長辺方向にレー
ル兼用のサイド枠１１に、同枠１１をスライドする略Ｔ
字形のスライド板１２を左右対称に設け、同各スライド
板１２にはレール１３を案内として水平にスライドする
ガイドローラー１４を夫々装着し、両スライド板１２の
中央位置を支点１５としてスライド板間に油圧ジャッキ
１６が装設されている。１６０１は油圧ジャッキ１６端
部のピンである。
【００１５】鉛直挾持装置ｙは、前記スライド板１２に
固着されて鉛直挾持装置の主柱２０を左右対称に立設
し、上部主柱の内面にスリット２１を開けて同スリット
を上下にスライドして挾持する挾持板２２を設け、前記
挾持板２２にスリット２１をガイドとしてスライドする
ガイドローラー２３を着装し、相対する挾持板２２には
内側に直角形状のカット部２４が設けられ、同カット部
２４と反対側の突出部２５と柱中間とに油圧ジャッキ２
６が装設されている。
固着されて鉛直挾持装置の主柱２０を左右対称に立設
し、上部主柱の内面にスリット２１を開けて同スリット
を上下にスライドして挾持する挾持板２２を設け、前記
挾持板２２にスリット２１をガイドとしてスライドする
ガイドローラー２３を着装し、相対する挾持板２２には
内側に直角形状のカット部２４が設けられ、同カット部
２４と反対側の突出部２５と柱中間とに油圧ジャッキ２
６が装設されている。
【００１６】上記の水平挾持装置ｘと鉛直挾持装置ｙに
おいては本実施例によると鉄骨柱Ｋの柱断面の（６００
ｍｍ／ｍｍ×６００ｍｍ／ｍｍ）〜（８００ｍｍ／ｍｍ
×８００ｍｍ／ｍｍ）の範囲をスライドして挾持するこ
とができる。ｙ′の点線は挾持範囲を示し、矢印はスラ
イド方向を示す。２７は前記主柱２０のスライドに備え
る副柱であり、２８はスライドを円滑にするシューであ
る。
おいては本実施例によると鉄骨柱Ｋの柱断面の（６００
ｍｍ／ｍｍ×６００ｍｍ／ｍｍ）〜（８００ｍｍ／ｍｍ
×８００ｍｍ／ｍｍ）の範囲をスライドして挾持するこ
とができる。ｙ′の点線は挾持範囲を示し、矢印はスラ
イド方向を示す。２７は前記主柱２０のスライドに備え
る副柱であり、２８はスライドを円滑にするシューであ
る。
【００１７】次に図１、図５、図６を参照して起伏する
状態を説明する。建築部材である鉄骨柱Ｋは搬送台車の
第２段の起伏台１０にガイド柱３０、３１に案内されて
第２段の起伏台１０の立ち上がり部１０１に鉄骨柱底面
が当接するように搭載され、挾持装置により柱形状に合
わせて水平挾持装置ｘと鉛直挾持装置ｙにより前記鉄骨
柱Ｋを搭載位置に挾持し、後述する搬送方法によって所
定の階に搬送されると、先ず、第１段の起伏架台８を第
１の油圧ジャッキ９により４５°起伏し、さらに第２段
の起伏架台の第２の油圧ジャッキ９０１により４５°起
伏することにより、合計９０°起伏され、鉄骨柱Ｋが立
て起こされることとなる。
状態を説明する。建築部材である鉄骨柱Ｋは搬送台車の
第２段の起伏台１０にガイド柱３０、３１に案内されて
第２段の起伏台１０の立ち上がり部１０１に鉄骨柱底面
が当接するように搭載され、挾持装置により柱形状に合
わせて水平挾持装置ｘと鉛直挾持装置ｙにより前記鉄骨
柱Ｋを搭載位置に挾持し、後述する搬送方法によって所
定の階に搬送されると、先ず、第１段の起伏架台８を第
１の油圧ジャッキ９により４５°起伏し、さらに第２段
の起伏架台の第２の油圧ジャッキ９０１により４５°起
伏することにより、合計９０°起伏され、鉄骨柱Ｋが立
て起こされることとなる。
【００１８】次に、搬送方法を図７、８によって説明す
る。Ｈは建築物で既に地上階ｎからｎｘ階まで構築され
ている。本工法は、構築すべき建築物の塔屋Ｆｍを含む
最上階Ｆｎに一階層分ｎを伸縮するジャッキ柱６０を下
階の柱に立設し、前記ジャッキ柱６０に塔屋Ｆｍを含む
最上階からなる上昇階Ｆｙを構築し、前記最上階Ｆｎ下
部の走行レーン６８を設置し、前記走行レーン６８に懸
装され走行自在に設けられた複数の組立装置６９と、前
記上昇階Ｆｙを上昇しながら構築される度毎に昇降路Ｊ
が伸延し前記組立装置６９に建築部材を供給する垂直搬
送装置６２と、地上部に設置されて軌道を走行自在に建
築部材を搬送する水平搬送装置と、前記各装置を自動制
御する制御装置からなる建設装置によって構築されるも
ので、前記ジャッキ柱を１階層全体を一斉にジャッキア
ップして上昇階Ｆｙと下階との間に１階層の構築空間が
形成されて、地上部にそれぞれの建築部材専用の台車を
軌道上を走行自在に搬送する水平搬送装置によって荷捌
き場から建築部材は専用台車に移載して搬送され、建築
部材を積載した専用台車は垂直搬送装置の昇降架台に直
接移乗し、昇降路を垂直搬送装置により昇降して組立装
置に送られる。
る。Ｈは建築物で既に地上階ｎからｎｘ階まで構築され
ている。本工法は、構築すべき建築物の塔屋Ｆｍを含む
最上階Ｆｎに一階層分ｎを伸縮するジャッキ柱６０を下
階の柱に立設し、前記ジャッキ柱６０に塔屋Ｆｍを含む
最上階からなる上昇階Ｆｙを構築し、前記最上階Ｆｎ下
部の走行レーン６８を設置し、前記走行レーン６８に懸
装され走行自在に設けられた複数の組立装置６９と、前
記上昇階Ｆｙを上昇しながら構築される度毎に昇降路Ｊ
が伸延し前記組立装置６９に建築部材を供給する垂直搬
送装置６２と、地上部に設置されて軌道を走行自在に建
築部材を搬送する水平搬送装置と、前記各装置を自動制
御する制御装置からなる建設装置によって構築されるも
ので、前記ジャッキ柱を１階層全体を一斉にジャッキア
ップして上昇階Ｆｙと下階との間に１階層の構築空間が
形成されて、地上部にそれぞれの建築部材専用の台車を
軌道上を走行自在に搬送する水平搬送装置によって荷捌
き場から建築部材は専用台車に移載して搬送され、建築
部材を積載した専用台車は垂直搬送装置の昇降架台に直
接移乗し、昇降路を垂直搬送装置により昇降して組立装
置に送られる。
【００１９】本発明の起伏装置付搬送台車による搬送方
法は、前記したように地上部に設けられた軌道ａと天井
走行クレーン５０が設置され、軌道ａ上の起伏装置付搬
送台車Ａを搬入口に待機させて、天井走行クレーンのト
ロリー５１に吊り下ろされた鉄骨柱Ｋを前記起伏装置付
搬送台車Ａに搭載し、同搬送台車の挾持装置ｃにより前
記部材を挾持し、集電用トロリーダクトからの電源の供
給と制御指令を受けて走行し、垂直搬送装置６２の昇降
架台６３にそのまま移乗して停止後、搬送台車Ａと昇降
架台６３とをストッパー４により固定し、（図８参照）
昇降架台６３は搬送する所定の階Ｆｎに停止し、起伏装
置付搬送台車Ａの挾持装置ｃによる鉄骨柱Ｋの挾持を解
除し、第１段の起伏台を４５°起伏し、さらに第２段の
起伏台を４５°起伏して搭載された鉄骨柱Ｋを９０°起
伏して他の組立装置６９に移設し、前記起伏台Ａを元の
水平位置に復旧し、昇降架台６３は地上部の床レベルで
停止して、ストッパー４の作動を解除して、搬送台車Ａ
は搬入口に待機せしめ、前記動作を繰り返して行ない建
築部材を所要数搬送する。
法は、前記したように地上部に設けられた軌道ａと天井
走行クレーン５０が設置され、軌道ａ上の起伏装置付搬
送台車Ａを搬入口に待機させて、天井走行クレーンのト
ロリー５１に吊り下ろされた鉄骨柱Ｋを前記起伏装置付
搬送台車Ａに搭載し、同搬送台車の挾持装置ｃにより前
記部材を挾持し、集電用トロリーダクトからの電源の供
給と制御指令を受けて走行し、垂直搬送装置６２の昇降
架台６３にそのまま移乗して停止後、搬送台車Ａと昇降
架台６３とをストッパー４により固定し、（図８参照）
昇降架台６３は搬送する所定の階Ｆｎに停止し、起伏装
置付搬送台車Ａの挾持装置ｃによる鉄骨柱Ｋの挾持を解
除し、第１段の起伏台を４５°起伏し、さらに第２段の
起伏台を４５°起伏して搭載された鉄骨柱Ｋを９０°起
伏して他の組立装置６９に移設し、前記起伏台Ａを元の
水平位置に復旧し、昇降架台６３は地上部の床レベルで
停止して、ストッパー４の作動を解除して、搬送台車Ａ
は搬入口に待機せしめ、前記動作を繰り返して行ない建
築部材を所要数搬送する。
【００２０】そして、前記の作動は、装置全体をコント
ロールする制御装置と搬送台車Ａに搭載された制御・操
作装置によって地上部の搬送台車Ａと垂直搬送装置は自
動制御されて、場合によっては手動による操作によって
行なわれる。
ロールする制御装置と搬送台車Ａに搭載された制御・操
作装置によって地上部の搬送台車Ａと垂直搬送装置は自
動制御されて、場合によっては手動による操作によって
行なわれる。
【００２１】
【発明の効果】本発明に係る建築部材を搬送する起伏装
置付台車及び同台車による建築部材の搬送装置は前記し
たように、軌道上に走行自在なように装架された駆動部
を有する走行台車上に、油圧ジャッキとより４５°起伏
する第１段の起伏台と、同第１段の起伏台と同軸で油圧
ジャッキにより更に４５°起伏する第２段の起伏する第
２段の起伏台と、同第２段の起伏台に搭載される建築部
材を水平、鉛直両方向に押さえる挾持装置とから構成さ
れているので、前記台車に建築部材を搭載して、垂直搬
送装置に連動して所定の作業階に垂直搬送したのち、前
記台車の第１段の起伏台と第２段の起伏台とを起伏する
ことによって前記建築部材を起伏して、他の組立装置に
移動されるので、従来のようにホイストによるワイヤー
ロープの吊荷と相違して、吊治具の玉掛け等に要する作
業員の削減を図り吊荷の不安定性を解決し、地上部から
の水平搬送と垂直搬送とを連動することによって、一連
の操作を自動化し、搬送時間を短縮し省力化を図り、作
業の安全性を確保しうるものである。
置付台車及び同台車による建築部材の搬送装置は前記し
たように、軌道上に走行自在なように装架された駆動部
を有する走行台車上に、油圧ジャッキとより４５°起伏
する第１段の起伏台と、同第１段の起伏台と同軸で油圧
ジャッキにより更に４５°起伏する第２段の起伏する第
２段の起伏台と、同第２段の起伏台に搭載される建築部
材を水平、鉛直両方向に押さえる挾持装置とから構成さ
れているので、前記台車に建築部材を搭載して、垂直搬
送装置に連動して所定の作業階に垂直搬送したのち、前
記台車の第１段の起伏台と第２段の起伏台とを起伏する
ことによって前記建築部材を起伏して、他の組立装置に
移動されるので、従来のようにホイストによるワイヤー
ロープの吊荷と相違して、吊治具の玉掛け等に要する作
業員の削減を図り吊荷の不安定性を解決し、地上部から
の水平搬送と垂直搬送とを連動することによって、一連
の操作を自動化し、搬送時間を短縮し省力化を図り、作
業の安全性を確保しうるものである。
【図１】本発明の好ましい実施形態を示す建築部材を搬
送する起伏装置付台車の側面図である。
送する起伏装置付台車の側面図である。
【図２】図１の平面図である。
【図３】図４のイ−イ矢視、ロ−ロ矢視の縦断面図であ
る。
る。
【図４】図３のハ−ハ及びニ−ニ矢視の縦断面図であ
る。
る。
【図５】前記起伏装置付搬送台車における搭載部材を４
５°起伏する状況を示す側面図である。
５°起伏する状況を示す側面図である。
【図６】前記起伏装置付搬送台車の９０°に起伏する状
況を示す側面図である。
況を示す側面図である。
【図７】前記起伏装置付搬送台車による建築部材の搬送
状況を示す建築部分の断面図である。
状況を示す建築部分の断面図である。
【図８】前記起伏装置付搬送台車を垂直搬送台車に移乗
して固定された搬送装置の側面図である。
して固定された搬送装置の側面図である。
Ａ 起伏装置付搬送台車 Ｆｍ 塔屋 Ｆｎ 最上階 Ｆｙ 上昇階 Ｇ 地上床 Ｈ 建築物 Ｊ 昇降路 Ｋ 鉄骨柱 Ｋ′ ジャッキ柱 ａ 軌道 ａ′ 軌道受材 ｂ 集電用トロリーダクト ｃ 挾持装置 ｘ 水平挾持装置 ｙ 鉛直挾持装置 ｙ′ 挾持範囲 １ 走行架台 ２ 電動モーター ３ 動輪 ３′ 従輪 ４ ストッパー ４ａ ストッパー受 ５ トロリー ７ シャフト ７０１ 軸受 ８ 第１段の起伏台 ９ 第１の油圧ジャッキ ９０１ 第２の油圧ジャッキ １０ 第２段の起伏台 １１ サイド枠 １２ スライド板 １３ レール １４ ガイドローラー １５ 支点 １６ 油圧ジャッキ １６０１ 油圧ジャッキの端部ピン ２０ 鉛直挾持板の主柱 ２１ スリット ２２ 挾持板 ２３ ガイドローラ ２４ カット部 ２５ 突出部 ２６ 油圧ジャッキ ２７ 副柱 ２８ スライドシュー ３０ ガイド柱 ３１ ガイド柱 ５０ 天井走行クレーン ５１ トロリー ６０ ジャッキ柱 ６２ 垂直搬送装置 ６３ 昇降架台 ６８ 走行クレーン ６９ 組立装置 １０１ 立上り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉武 亮二 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目６番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 加藤 将夫 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目６番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 森島 靖人 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目６番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 高崎 信博 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目６番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 組田 良則 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目６番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 横山 泰雄 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目６番15号 株 式会社フジタ内
Claims (5)
- 【請求項１】 軌道上に走行自在に装架された駆動部を
有する走行台車と、同走行台車に装架され同台車上の油
圧ジャッキにより４５°起伏する第１段の起伏台と、前
記第１段の起伏台と同軸で油圧ジャッキによりさらに４
５°起伏する第２段の起伏台と、第２段の起伏台に搭載
された建築部材を水平、鉛直方向の押さえる挾持装置と
から構成されてなることを特徴とする建築部材を搬送す
る起伏装置付台車。 - 【請求項２】 前記軌道を自在に走行する走行台車は、
夫々の軌道を走行する車輪に対して駆動部を設け、車輪
は縦列に２輪を配設され、前記走行台車には固定床に対
して出没可能な同台車停止用ストッパーを設けた請求項
１記載の建築部材を搬送する起伏装置付台車。 - 【請求項３】 電源の供給と制御指令を受けて起伏装置
を自動制御、または手動制御する制御・操作装置が設置
されている請求項１または２記載の建築部材を搬送する
起伏装置付台車。 - 【請求項４】 地上部に軌道と天井走行クレーンが設置
され、軌道上の起伏装置付搬送台車を搬入口に待機させ
て、天井走行クレーンに吊り下ろされた建築部材を前記
起伏装置付搬送台車に搭載し、同搬送台車の挾持装置に
より前記部材を挾持して、前記制御・操作装置より制御
指令を受けて走行し、垂直搬送装置の昇降架台にそのま
ま移乗して停止後、前記搬送台車と昇降架台とをストッ
パーにより固定し、前記昇降架台は部材を搬送する所定
の階に停止し、起伏装置付搬送台車の挾持装置による同
台車の建築部材の挾持を解除し前記第１段の起伏台を４
５°起伏し、さらに前記第２段の起伏台を４５°起伏し
て前記台車に搭載された建築部材を９０°起伏して他の
組立装置に移動し、前記起伏台を元の水平位置に復旧
し、昇降架台は地上部の床レベルで停止しストッパーを
解除して搬送台車を搬入口に待機せしめることを特徴と
する建築部材を搬送する搬送方法。 - 【請求項５】 前項に所載の建築部材の搬送方法を、他
の制御操作装置の指令を受けて起伏装置付搬送台車に搭
載された制御・操作装置により自動制御、または手動制
御する請求項４記載の建築部材を搬送する搬送方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19975995A JPH0941667A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 建築部材を搬送する起伏装置付台車及び同台車による建築部材の搬送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19975995A JPH0941667A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 建築部材を搬送する起伏装置付台車及び同台車による建築部材の搬送方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0941667A true JPH0941667A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16413155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19975995A Pending JPH0941667A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 建築部材を搬送する起伏装置付台車及び同台車による建築部材の搬送方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0941667A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006008300A (ja) * | 2004-06-24 | 2006-01-12 | Yamato Trackwork System Co Ltd | 長尺物処理装置 |
| JP2009196675A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Nisshin Steel Co Ltd | クレーンリフター搬送用架台 |
| JP2010024776A (ja) * | 2008-07-23 | 2010-02-04 | Ohbayashi Corp | 建材の建て起こし装置、建材の建て起こし方法 |
| CN114407751A (zh) * | 2022-01-25 | 2022-04-29 | 中联恒通机械有限公司 | 一种用于箱体内的起竖装置及载货车 |
-
1995
- 1995-08-04 JP JP19975995A patent/JPH0941667A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006008300A (ja) * | 2004-06-24 | 2006-01-12 | Yamato Trackwork System Co Ltd | 長尺物処理装置 |
| JP2009196675A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Nisshin Steel Co Ltd | クレーンリフター搬送用架台 |
| JP2010024776A (ja) * | 2008-07-23 | 2010-02-04 | Ohbayashi Corp | 建材の建て起こし装置、建材の建て起こし方法 |
| CN114407751A (zh) * | 2022-01-25 | 2022-04-29 | 中联恒通机械有限公司 | 一种用于箱体内的起竖装置及载货车 |
| CN114407751B (zh) * | 2022-01-25 | 2023-01-17 | 中联恒通机械有限公司 | 一种用于箱体内的起竖装置及载货车 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040301 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040315 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040707 |