JPH0519280U - 天井走行クレーン装置 - Google Patents

天井走行クレーン装置

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JPH0519280U
JPH0519280U JP6863891U JP6863891U JPH0519280U JP H0519280 U JPH0519280 U JP H0519280U JP 6863891 U JP6863891 U JP 6863891U JP 6863891 U JP6863891 U JP 6863891U JP H0519280 U JPH0519280 U JP H0519280U
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traveling crane
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太郎 岡本
修 永易
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物における周囲の柱に邪魔されることな
く、柱に囲まれたスパン内のどの場所にも資材を搬送し
うる天井走行クレーン装置を提供する点にある。 【構成】 天井部に互いに直交するXY方向に配設され
た走行レール1及びトラバーサレール2を走行する天井
走行クレーンにおいて、前記走行レール1に懸垂され、
且つ同レール1上を走行する走行輪5及びその駆動モー
タ4を具えた旋回用円形レール3に、同レール3上を旋
回する走行輪8及び同走行輪8を駆動する旋回用モータ
7を配設した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えば最終的に屋上階となるステージをリフトアツプしながら、下階 の構造体を順次構築するような工法において、ステージ下部の構造部材を搬送、 セツトする場合の他に、一般の工場における資材の搬送等にも利用される天井走 行クレーン装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
本考案者等は特願平3−43381号において、地上部で最終的に最上階の構 造体となるステージを組立て、このステージをリフトアツプし、順次その下の躯 体を構築する建築物の構築方法を提案した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この場合、大梁、小梁をセツトしなければならないが、梁は互いに直交するX ,Y両方向に存在するため、通常のクレーンでは走行レールに直交する方向の梁 しか、セツトする場所まで搬送することができない。 1点吊りの場合には走行レールに直交する方向にスライドする機構を設ければ 運搬可能であるが、吊り荷の移動、回転、微調整、セツト等の自動化を目指す場 合にはこの方法では限界があり、2点吊りの機構を設けなければならない。
【0004】 また走行レールを建物から跳ね出すことができない場合、建物外周部の走行レ ールに直交する梁をセツト位置まで搬送することは難しいことがある。 本考案はこのような問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とする処は、 周囲の柱に邪魔されることなく、柱に囲れたスパン内のどの場所にも資材を搬送 しうる天井走行クレーン装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本考案に係る天井走行クレーン装置は、天井部に 配設されたX方向の走行レール、及び同レールと直交するY方向のトラバーサレ ールを走行する天井走行クレーンにおいて、前記X方向の走行レールに懸垂され 、且つ同レール上を走行する駆動手段を具えた旋回用円形レールと、同円形レー ル上を旋回する駆動手段を具えたクレーン装置とから構成されている。
【0006】 請求項2の考案は、前記クレーン装置を、互いに平行に対設された一双の伸縮 水平ブームと、同各水平ブームに、夫々昇降自在に装架された懸吊索部材と、同 各懸吊索部材の昇降装置とから構成して、搬送部材の姿勢制御を自動的に行うこ とができるようにしたものである。
【0007】
【作用】
本考案は前記したように構成されているので、前記X方向の走行レールに懸垂 された旋回用円形レールを、同円形レールに設けられた駆動手段によって前記走 行レールの長手方向に移動せしめるとともに、前記円形レールに装架されたクレ ーン装置を同装置に装架された旋回駆動手段を作動して円形レール上に沿って平 面的に360°旋回することによって、吊り荷をどの方向にも向けることができ る。 また請求項2の考案によれば、互いに平行に対設された一双の水平ブーム を伸長することによって、円形レールの外側にも吊り荷を持ち出すことができ、 前記一双の水平ブームによって一双の懸吊索部材を介して吊り荷を2本吊りする ことができる。従って同吊り荷が不慮に旋回することがなく、また前記一双の水 平ブームの伸縮、及び一双の懸吊部材の昇降によって自動的に吊り荷の姿勢を制 御しうるものである。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例について説明する。 1は天井部に配設されたX方向の走行レール、2は同レール1と直交方向に配 設されたトラバーサレール、3は前記走行レール1に懸垂された円形レールで、 同レール1上に沿って移動するための駆動モータ4、及び同モータ4によって駆 動される走行輪5が装架されている。
【0009】 前記円形レール3には、クレーン本体6が旋回用モータ7を介して旋回自在に 装架されている。図中8はクレーン本体6に装架され、円形レール3上を転動す る走行輪である。 前記クレーン本体6には油圧シリンダ等によって駆動される一双の伸縮水平ブ ーム9が装架され、前記クレーン本体6に設けた架台10に装架された1軸2ド ラムからなる巻上ホイスト11によって巻取り巻戻される先端に吊上げフツク1 2を有する懸吊索13が、前記一双の伸縮水平ブーム9を連結する支持枠14に 装架された滑車15を経由して垂下され、前記巻上ホイスト11によって懸吊索 13を巻取り巻戻すことによって、吊上げフツク13が昇降されるようになって いる。
【0010】 なお図中1′はトラバーサ用レールで、同レール1′上の駆動モータ16によ ってシヤフト17を介して走行輪18を駆動回転することによって、前記レール 1′が円形レール3を懸垂したままトラバーサレール2上を走行するように構成 されている。 図3は地上において最終的に最上階の構造体となるステージAを組立て、同ス テージAをリフトアツプしながら、順次その下層の柱B、梁Cを組立てることに よって建物躯体を組立てる建築物の構築工法に前記天井走行クレーン装置に適用 した状態を示し、同クレーン装置は前記ステージAの下に各スパン毎に平行に配 設された2本の走行レール1間に設置される。
【0011】 而して前記巻上ホイスト11を作動して、前記一双の水平ブーム9に装架され た昇降索13の先端フツク12によって吊荷を2点吊りし、円形レール3を走行 レール1に沿って所要の位置まで移動し、駆動モータ4によってクレーン本体6 を円形レール3に沿って旋回して伸縮水平ブーム9を所定の方向に位置せしめる 。クレーン本体6は円形レール3に沿って平面的に360°旋回させることがで きるので、吊り荷をどの方向にも向けることができる。
【0012】 またこの際、伸縮水平ブーム9を伸長することによって、円形レール3の外側 にも吊り荷を持ち出すことができる。 また吊り荷は2本吊りされているので、作業者の意図に反して妄りに旋回する ことがなく、更に前記一双の伸縮水平ブーム9の伸縮調整、前記一双の懸吊索1 3の昇降調整を行なうことによって、吊り荷の姿勢を自動的に制御することがで きる。
【0013】 更に前記トラバーサレール2上にも円形レール3を走行せしめることによって 、走行クレーンは平面的に全区域に亘って移動しうるものである。
【0014】
【考案の効果】
本考案によれば前記したように、天井部に互いに直交するX,Y両方向に配設 された走行レール及びトラバーサレールを走行する天井走行クレーンにおいて、 前記走行レールに懸垂され、且つ同レール上を走行する駆動手段を具えた旋回用 円形レールに、同レール上を旋回する駆動手段を具えたクレーン装置を設けたこ とによって、周囲の柱に邪魔されることなく、柱に囲まれた建物のスパン内のど の場所にも部材を搬送することができる。
【0015】 請求項2の考案は、前記クレーン装置を、互いに平行に対設された一双の伸縮 水平ブームと、同各水平ブームに夫々昇降自在に装架された懸吊索部材と、同各 懸吊部材の昇降装置とから構成したことによって、吊り荷の姿勢を自動的に制御 しうるとともに、建物の平面上のどの位置にも意図する姿勢で搬送することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る天井走行クレーン装置の一実施例
を示す平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】前記天井走行クレーン装置の使用状態を示す縦
断面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 走行レール 2 トラバーサレール 3 円形レール 4 駆動モータ 5 走行輪 6 クレーン本体 7 旋回用モータ 8 走行輪 9 伸縮水平ブーム 10 架台 11 巻上ホイスト 12 吊上げフツク 13 懸吊索 14 支持枠 15 滑車 16 駆動モータ 17 シヤフト 18 走行輪

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井部に配設されたX方向の走行レー
    ル、及び同レールと直交するY方向のトラバーサレール
    を走行する天井走行クレーンにおいて、前記X方向の走
    行レールに懸垂され、且つ同レール上を走行する駆動手
    段を具えた旋回用円形レールと、同円形レール上を旋回
    する駆動手段を具えたクレーン装置とから構成されたこ
    とを特徴とする天井走行クレーン装置。
  2. 【請求項2】 前記クレーン装置は、互いに平行に対設
    された一双の伸縮水平ブームと、同各水平ブームに、夫
    々昇降自在に装架された懸吊索部材と、同各懸吊索部材
    の昇降装置とから構成された請求項1記載の天井走行ク
    レーン装置。
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