JP2582633Y2 - トンネル空間での重量物搬送装置 - Google Patents
トンネル空間での重量物搬送装置Info
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- JP2582633Y2 JP2582633Y2 JP2289793U JP2289793U JP2582633Y2 JP 2582633 Y2 JP2582633 Y2 JP 2582633Y2 JP 2289793 U JP2289793 U JP 2289793U JP 2289793 U JP2289793 U JP 2289793U JP 2582633 Y2 JP2582633 Y2 JP 2582633Y2
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- Japan
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- tunnel
- segment
- hoist device
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は上下間隔が狭いトンネル
空間での重量物搬送装置に関するものである。
空間での重量物搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、幅員の大きい(扁平状の)トン
ネルを構築するには、左右に所要の間隔を配して平行に
延びる2本の底設導坑を掘削した後、両底設導坑の上側
相互及び下側相互を結ぶ線に囲まれた範囲、すなわちト
ンネルを形成する略全断面をシールド掘進装置で掘進
し、同時に掘進装置後方のトンネル内面に大型の重量物
搬送装置、たとえば大型のホイスト装置等により搬送さ
れてきたセグメントを組み立てて幅員の大きなトンネル
を構築していた。
ネルを構築するには、左右に所要の間隔を配して平行に
延びる2本の底設導坑を掘削した後、両底設導坑の上側
相互及び下側相互を結ぶ線に囲まれた範囲、すなわちト
ンネルを形成する略全断面をシールド掘進装置で掘進
し、同時に掘進装置後方のトンネル内面に大型の重量物
搬送装置、たとえば大型のホイスト装置等により搬送さ
れてきたセグメントを組み立てて幅員の大きなトンネル
を構築していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このようなトンネル構
築工法によるときは、トンネルの上下の空間が大きいた
めセグメント等のような重量物も大型の搬送装置で搬送
することができるが、トンネルの構築工法そのものがト
ンネルの略全断面に相当する広範囲の土砂を同時に掘削
するものであるために、掘削断面積が大となって切羽の
土砂が崩壊して崩れ落ちる危険性があり、作業の安全上
に問題を有すると共に、この広範囲な土砂を同時に掘削
するためにはシールド掘進装置を大型としなければなら
ず、その製作費が高価となり、工事費が嵩む原因となっ
ていた。
築工法によるときは、トンネルの上下の空間が大きいた
めセグメント等のような重量物も大型の搬送装置で搬送
することができるが、トンネルの構築工法そのものがト
ンネルの略全断面に相当する広範囲の土砂を同時に掘削
するものであるために、掘削断面積が大となって切羽の
土砂が崩壊して崩れ落ちる危険性があり、作業の安全上
に問題を有すると共に、この広範囲な土砂を同時に掘削
するためにはシールド掘進装置を大型としなければなら
ず、その製作費が高価となり、工事費が嵩む原因となっ
ていた。
【0004】このような問題点を解決するため、前記両
底設導坑間の掘削を上部掘削と下部掘削との部分掘削と
し、上部掘削により形成されたルーフトンネル構築後
に、そのルーフトンネル内面にセグメントを組み立て、
しかる後未掘削部分であるルーフトンネル下部の掘削を
行うと共に、部分掘削に応じた小型のシールド掘進装置
を使用するルーフシールド工法によるトンネル構築法が
考えられるが、両底設導坑間を部分掘削とすると、上部
のルーフトンネル掘削後にそのルーフトンネル内面にセ
グメントを組み立てようとしても、ルーフトンネルの上
下の空間が狭く充分な作業スペースを確保することがで
きない。
底設導坑間の掘削を上部掘削と下部掘削との部分掘削と
し、上部掘削により形成されたルーフトンネル構築後
に、そのルーフトンネル内面にセグメントを組み立て、
しかる後未掘削部分であるルーフトンネル下部の掘削を
行うと共に、部分掘削に応じた小型のシールド掘進装置
を使用するルーフシールド工法によるトンネル構築法が
考えられるが、両底設導坑間を部分掘削とすると、上部
のルーフトンネル掘削後にそのルーフトンネル内面にセ
グメントを組み立てようとしても、ルーフトンネルの上
下の空間が狭く充分な作業スペースを確保することがで
きない。
【0005】そのために通常のシールド掘進装置のよう
に、トンネル内に搬入されたセグメントを、上部に設け
た上部レールに沿って走行するホイスト装置を用いて吊
り上げてセグメント組立装置位置まで搬送するような方
法を取ろうとしても、大重量を有するセグメントを吊り
上げるには大型のホイスト装置が必要であり、このよう
な大型のホイスト装置はセグメントを吊り上げるのに大
きな上下寸法が必要であるため、前記上部掘削後のトン
ネル内のような狭い上下間隔ではセグメントを吊り上げ
て搬送することができなくなってしまう問題がある。
に、トンネル内に搬入されたセグメントを、上部に設け
た上部レールに沿って走行するホイスト装置を用いて吊
り上げてセグメント組立装置位置まで搬送するような方
法を取ろうとしても、大重量を有するセグメントを吊り
上げるには大型のホイスト装置が必要であり、このよう
な大型のホイスト装置はセグメントを吊り上げるのに大
きな上下寸法が必要であるため、前記上部掘削後のトン
ネル内のような狭い上下間隔ではセグメントを吊り上げ
て搬送することができなくなってしまう問題がある。
【0006】又、前記ルーフシールド工法以外のトンネ
ル施工においても、あるいはセグメント以外の重量物を
トンネル内で搬送する場合においても、搬送のために用
いられる空間の上下間隔が狭いために前記と同様の問題
を生じることがある。
ル施工においても、あるいはセグメント以外の重量物を
トンネル内で搬送する場合においても、搬送のために用
いられる空間の上下間隔が狭いために前記と同様の問題
を生じることがある。
【0007】本考案は、上記従来の問題点を解決するた
め案出されたもので、ルーフシールド工法によるルーフ
トンネル等のように上下間隔が狭いトンネル空間内にお
いても、重量物を容易に吊り上げて搬送することができ
るようにしたトンネル空間での重量物搬送装置を提供す
ることを目的とする。
め案出されたもので、ルーフシールド工法によるルーフ
トンネル等のように上下間隔が狭いトンネル空間内にお
いても、重量物を容易に吊り上げて搬送することができ
るようにしたトンネル空間での重量物搬送装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、立上がり部及
び該立上がり部の上端から前方に向かって延びる延長部
及び該延長部の下面に吊下げ具を取付けてなる吊下げフ
レームを前端部に設け且つ後端部に重錘を取付けた吊り
ビームと、トンネル内の上部に設けた上部レールに走行
可能に吊下げ装備され前記吊りビームの長さ方向中間部
を吊下げる主ホイスト装置と、前記上部レールに走行可
能に装備され前記重錘を吊下げる副ホイスト装置とを備
えたことを特徴とするトンネル空間での重量物搬送装
置、に係るものである。
び該立上がり部の上端から前方に向かって延びる延長部
及び該延長部の下面に吊下げ具を取付けてなる吊下げフ
レームを前端部に設け且つ後端部に重錘を取付けた吊り
ビームと、トンネル内の上部に設けた上部レールに走行
可能に吊下げ装備され前記吊りビームの長さ方向中間部
を吊下げる主ホイスト装置と、前記上部レールに走行可
能に装備され前記重錘を吊下げる副ホイスト装置とを備
えたことを特徴とするトンネル空間での重量物搬送装
置、に係るものである。
【0009】
【作用】本考案では、重量物搬送装置によって重量物を
吊り上げる際は、主ホイスト装置及び副ホイスト装置に
より吊りビームを下降させ、この状態で吊下げフレーム
の吊下げ具を重量物に連結した後、前記主ホイスト装置
及び副ホイスト装置により前記吊りビームを所要量だけ
上昇させて吊り上げる。この状態で駆動装置により主ホ
イスト装置及び副ホイスト装置を上部レールに沿って走
行させる。
吊り上げる際は、主ホイスト装置及び副ホイスト装置に
より吊りビームを下降させ、この状態で吊下げフレーム
の吊下げ具を重量物に連結した後、前記主ホイスト装置
及び副ホイスト装置により前記吊りビームを所要量だけ
上昇させて吊り上げる。この状態で駆動装置により主ホ
イスト装置及び副ホイスト装置を上部レールに沿って走
行させる。
【0010】前記吊下げフレームに吊下げられたセグメ
ントが所定の位置に来たら、前記主ホイスト装置及び副
ホイスト装置の走行を停止し、前記主ホイスト装置及び
副ホイスト装置により吊りビームを下降させて、重量物
を所定の位置に降ろす。
ントが所定の位置に来たら、前記主ホイスト装置及び副
ホイスト装置の走行を停止し、前記主ホイスト装置及び
副ホイスト装置により吊りビームを下降させて、重量物
を所定の位置に降ろす。
【0011】
【実施例】以下本考案に係るトンネル空間での重量物搬
送装置の実施例を図面を参照しつつ説明する。図2乃至
図4は本考案の重量物搬送装置によって搬送されるセグ
メントを用いてルーフトンネルを構築するルーフシール
ド装置の一例を示したもので、図2に示すように、地上
から縦方向に掘削された立坑1から、図4に示すよう
に、左右に所要の間隔を配して平行に延びる2本の底設
導坑2,3を手掘り或いは機械式手段によって掘削し、
該底設導坑のそれぞれに、左右の走行レ−ル4,5を敷
設し、この走行レールに沿って走行してルーフトンネル
の掘削を行うようにした場合のルーフシールド装置を示
している。
送装置の実施例を図面を参照しつつ説明する。図2乃至
図4は本考案の重量物搬送装置によって搬送されるセグ
メントを用いてルーフトンネルを構築するルーフシール
ド装置の一例を示したもので、図2に示すように、地上
から縦方向に掘削された立坑1から、図4に示すよう
に、左右に所要の間隔を配して平行に延びる2本の底設
導坑2,3を手掘り或いは機械式手段によって掘削し、
該底設導坑のそれぞれに、左右の走行レ−ル4,5を敷
設し、この走行レールに沿って走行してルーフトンネル
の掘削を行うようにした場合のルーフシールド装置を示
している。
【0012】底設導坑2,3は、通常行われている公知
の補強手段によって補強されながら先行的に掘削され、
掘削された底設導坑2,3には後にトンネル壁の一部と
なるコンクリート壁面6が打設により形成される。この
コンクリート打設時に、固定金具7の基部を一緒に埋設
し、該固定金具7にレール台8を固定して該レール台8
上に前記走行レ−ル4,5を敷設する。また前記レール
台8には、掘削土砂を外部に排出するための排出コンベ
ア9が取付けられている。
の補強手段によって補強されながら先行的に掘削され、
掘削された底設導坑2,3には後にトンネル壁の一部と
なるコンクリート壁面6が打設により形成される。この
コンクリート打設時に、固定金具7の基部を一緒に埋設
し、該固定金具7にレール台8を固定して該レール台8
上に前記走行レ−ル4,5を敷設する。また前記レール
台8には、掘削土砂を外部に排出するための排出コンベ
ア9が取付けられている。
【0013】前記底設導坑2,3の走行レール4,5上
に、ルーフシールド装置10を載置する。ルーフシール
ド装置10は、前記底設導坑2,3の上部間に跨がって
延びる中高の湾曲したフレーム本体11を有しており、
該フレーム本体11の両側下端に支持脚12を介して取
り付けた走行台13が前記走行レール4,5上を走行車
輪14を介して走行するように載置されている。前記フ
レーム本体11の上側には、前記底設導坑2,3の上部
間に延びる湾曲したルーフ15が一体に固定されてお
り、該ルーフ15の前側には油圧ジャッキ16を備えた
ムーバブルフード17が備えられ、更に後側には湾曲し
た組立装置用レール18に沿って横行しながらルーフ1
5の後部にセグメント19を組立てる、後述するセグメ
ント組立装置20及び組立てられた既設セグメント19
aに反力をとってルーフシールド装置10を推進するた
めの推進ジャッキ21が備えられている。
に、ルーフシールド装置10を載置する。ルーフシール
ド装置10は、前記底設導坑2,3の上部間に跨がって
延びる中高の湾曲したフレーム本体11を有しており、
該フレーム本体11の両側下端に支持脚12を介して取
り付けた走行台13が前記走行レール4,5上を走行車
輪14を介して走行するように載置されている。前記フ
レーム本体11の上側には、前記底設導坑2,3の上部
間に延びる湾曲したルーフ15が一体に固定されてお
り、該ルーフ15の前側には油圧ジャッキ16を備えた
ムーバブルフード17が備えられ、更に後側には湾曲し
た組立装置用レール18に沿って横行しながらルーフ1
5の後部にセグメント19を組立てる、後述するセグメ
ント組立装置20及び組立てられた既設セグメント19
aに反力をとってルーフシールド装置10を推進するた
めの推進ジャッキ21が備えられている。
【0014】また、前記ルーフシールド装置10には前
記フレーム本体11に沿って湾曲した横行レール22が
備えられており、該横行レール22に掘削装置23が載
置されている。図示の場合、2台の掘削装置23が載置
されている。掘削装置23は、図2乃至図4に示すよう
に、前記横行レール22に沿って横行駆動される横行台
24と、該横行台24に対して前後に移動可能に支持さ
れた移動ロッド25と、該移動ロッド25の前端に上下
に傾動可能に取付けられ回転によって前面の土砂を掘削
するようにした回転カッタ26とを備えている。図中、
27は底設導坑2,3間に形成されたリング状のルーフ
トンネルを示す。
記フレーム本体11に沿って湾曲した横行レール22が
備えられており、該横行レール22に掘削装置23が載
置されている。図示の場合、2台の掘削装置23が載置
されている。掘削装置23は、図2乃至図4に示すよう
に、前記横行レール22に沿って横行駆動される横行台
24と、該横行台24に対して前後に移動可能に支持さ
れた移動ロッド25と、該移動ロッド25の前端に上下
に傾動可能に取付けられ回転によって前面の土砂を掘削
するようにした回転カッタ26とを備えている。図中、
27は底設導坑2,3間に形成されたリング状のルーフ
トンネルを示す。
【0015】図1は、前記ルーフシールド装置10に備
えたセグメント組立装置20の後方に備えてセグメント
19(重量物)の搬送を行うようにした本考案の重量物
搬送装置の一実施例を示すもので、前記ルーフシールド
装置10のセグメント組立装置20によって組立られた
ルーフトンネル27の既設セグメント19aに、ルーフ
シールド装置10の掘進方向28に沿って上部レール2
9を設置し、該上部レール29に、走行輪30を介して
前記上部レール29に沿って走行するように吊下げた主
ホイスト装置31を装備する。主ホイスト装置31は走
行モータ32aにより走行駆動されるようになってい
る。
えたセグメント組立装置20の後方に備えてセグメント
19(重量物)の搬送を行うようにした本考案の重量物
搬送装置の一実施例を示すもので、前記ルーフシールド
装置10のセグメント組立装置20によって組立られた
ルーフトンネル27の既設セグメント19aに、ルーフ
シールド装置10の掘進方向28に沿って上部レール2
9を設置し、該上部レール29に、走行輪30を介して
前記上部レール29に沿って走行するように吊下げた主
ホイスト装置31を装備する。主ホイスト装置31は走
行モータ32aにより走行駆動されるようになってい
る。
【0016】前記主ホイスト装置31は下部に吊りフッ
ク33を備えており、該吊りフック33により前記掘進
方向28に所要の長さを有した吊りビーム34の長さ方
向中間部を吊下げ支持している。吊りビーム34の前端
部には、所要の長さを有して上方に延びる立上がり部3
5と、該立上がり部35の上端から前方に向かって延び
る延長部36と、該延長部36の下面に取付けた吊下げ
具37とからなる吊下げフレーム38を形成している。
ク33を備えており、該吊りフック33により前記掘進
方向28に所要の長さを有した吊りビーム34の長さ方
向中間部を吊下げ支持している。吊りビーム34の前端
部には、所要の長さを有して上方に延びる立上がり部3
5と、該立上がり部35の上端から前方に向かって延び
る延長部36と、該延長部36の下面に取付けた吊下げ
具37とからなる吊下げフレーム38を形成している。
【0017】又、前記吊りビーム34の後端部には、重
錘39が取付けてあり、更に該重錘39を吊下げるよう
にした副ホイスト装置40が前記上部レール29に走行
輪30を介して走行可能に装備され走行モータ32bに
より走行駆動されるようになっている。図中41は副ホ
イスト装置40に取付けて、主ホイスト装置31と副ホ
イスト装置40の巻上げ下げの操作と走行作動を同期し
て駆動するようにした操作スイッチを示す。
錘39が取付けてあり、更に該重錘39を吊下げるよう
にした副ホイスト装置40が前記上部レール29に走行
輪30を介して走行可能に装備され走行モータ32bに
より走行駆動されるようになっている。図中41は副ホ
イスト装置40に取付けて、主ホイスト装置31と副ホ
イスト装置40の巻上げ下げの操作と走行作動を同期し
て駆動するようにした操作スイッチを示す。
【0018】図1の場合、10T(トン)以下の重量の
セグメント19(重量物)を吊り上げて搬送する場合を
例示しており、15T用の主ホイスト装置31により吊
りフック33を介して吊りビーム34を吊下げ、この時
の吊りフック33による吊り点と吊下げフレーム38の
吊下げ具37との間の寸法に対して2倍の寸法位置に5
Tの重錘39を取付け、この重錘39を前記主ホイスト
装置31による吊りビーム34の昇降に同期して作動す
る副ホイスト装置40により昇降させるようになってい
る。この場合、副ホイスト装置40は、吊りビーム34
にセグメント19が吊下げられていないときに前記重錘
39の重量、即ち5Tを吊下げることができる容量を有
している。
セグメント19(重量物)を吊り上げて搬送する場合を
例示しており、15T用の主ホイスト装置31により吊
りフック33を介して吊りビーム34を吊下げ、この時
の吊りフック33による吊り点と吊下げフレーム38の
吊下げ具37との間の寸法に対して2倍の寸法位置に5
Tの重錘39を取付け、この重錘39を前記主ホイスト
装置31による吊りビーム34の昇降に同期して作動す
る副ホイスト装置40により昇降させるようになってい
る。この場合、副ホイスト装置40は、吊りビーム34
にセグメント19が吊下げられていないときに前記重錘
39の重量、即ち5Tを吊下げることができる容量を有
している。
【0019】又、前記セグメント組立装置20は、前記
重量物搬送装置によって搬送されてきたセグメント19
を下側から受け取ってクランプし、既設セグメント19
aの前側に移動させて組付けを行うようにしたもので、
前記フレーム本体11の後部に走行レール4,5を跨ぐ
ように設けた組立装置用レール18と、該組立装置用レ
ール18に沿って横行する横行台42と、該横行台42
に昇降可能に取付けた昇降台43と、該昇降台43に平
行リンク機構44を介して水平を保持した儘上下に平行
移動させ得るようにしたセグメント掴み装置45とを備
えており、前記昇降台43の昇降と平行リンク機構44
の回動により小型の装置にてセグメント掴み装置45を
大きく上下に移動することができるようにしている。
重量物搬送装置によって搬送されてきたセグメント19
を下側から受け取ってクランプし、既設セグメント19
aの前側に移動させて組付けを行うようにしたもので、
前記フレーム本体11の後部に走行レール4,5を跨ぐ
ように設けた組立装置用レール18と、該組立装置用レ
ール18に沿って横行する横行台42と、該横行台42
に昇降可能に取付けた昇降台43と、該昇降台43に平
行リンク機構44を介して水平を保持した儘上下に平行
移動させ得るようにしたセグメント掴み装置45とを備
えており、前記昇降台43の昇降と平行リンク機構44
の回動により小型の装置にてセグメント掴み装置45を
大きく上下に移動することができるようにしている。
【0020】次に、セグメント19をセグメント組立装
置20に供給する場合の手順を説明する。重量物搬送装
置は、図1のルーフシールド装置10の後方(右方)に
任意の方法によってルーフトンネル27内に搬入された
セグメント19、或いは図2の立坑1下部に搬入された
セグメント19を、主ホイスト装置31及び副ホイスト
装置40に吊下げられた吊りビーム34を下降させて吊
下げフレーム38の吊下げ具37をセグメント19に連
結した後、前記主ホイスト装置31及び副ホイスト装置
40により吊りビーム34及びセグメント19を所要量
吊り上げて走行できる状態とし、この状態で操作スイッ
チ41により走行モータ32a,32bを駆動させて主
ホイスト装置31及び副ホイスト装置40を上部レール
29に沿ってルーフシールド装置10の方向に走行させ
る。
置20に供給する場合の手順を説明する。重量物搬送装
置は、図1のルーフシールド装置10の後方(右方)に
任意の方法によってルーフトンネル27内に搬入された
セグメント19、或いは図2の立坑1下部に搬入された
セグメント19を、主ホイスト装置31及び副ホイスト
装置40に吊下げられた吊りビーム34を下降させて吊
下げフレーム38の吊下げ具37をセグメント19に連
結した後、前記主ホイスト装置31及び副ホイスト装置
40により吊りビーム34及びセグメント19を所要量
吊り上げて走行できる状態とし、この状態で操作スイッ
チ41により走行モータ32a,32bを駆動させて主
ホイスト装置31及び副ホイスト装置40を上部レール
29に沿ってルーフシールド装置10の方向に走行させ
る。
【0021】前記吊下げフレーム38に吊下げられたセ
グメント19がセグメント組立装置20のセグメント掴
み装置45上に来たら、前記主ホイスト装置31及び副
ホイスト装置40の走行を停止し、前記主ホイスト装置
31及び副ホイスト装置40により吊りビーム34を下
降させて、セグメント19をセグメント掴み装置45上
に載置し、吊下げ具37の連結を解くことにより、セグ
メント組立装置20に受け渡す。
グメント19がセグメント組立装置20のセグメント掴
み装置45上に来たら、前記主ホイスト装置31及び副
ホイスト装置40の走行を停止し、前記主ホイスト装置
31及び副ホイスト装置40により吊りビーム34を下
降させて、セグメント19をセグメント掴み装置45上
に載置し、吊下げ具37の連結を解くことにより、セグ
メント組立装置20に受け渡す。
【0022】
【考案の効果】本考案のトンネル空間での重量物搬送装
置によれば、一端側にセグメント等の重量物を吊下げ、
他端側に副ホイスト装置により吊下げ支持する重錘を設
けた吊りビームの中間位置を、主ホイスト装置によって
吊下げるようにしているので、吊りビームを安定した状
態に保持することができ、且つ吊下げフレームによって
重量物の吊下げ点を上方に位置させているので、本来主
ホイスト装置の下部にセグメント等の重量物を吊下げる
ためのスペースが不十分なトンネルにおいても、重量物
を容易に吊下げて搬送することができる優れた効果を奏
し得る。
置によれば、一端側にセグメント等の重量物を吊下げ、
他端側に副ホイスト装置により吊下げ支持する重錘を設
けた吊りビームの中間位置を、主ホイスト装置によって
吊下げるようにしているので、吊りビームを安定した状
態に保持することができ、且つ吊下げフレームによって
重量物の吊下げ点を上方に位置させているので、本来主
ホイスト装置の下部にセグメント等の重量物を吊下げる
ためのスペースが不十分なトンネルにおいても、重量物
を容易に吊下げて搬送することができる優れた効果を奏
し得る。
【図1】本考案に係るトンネル空間での重量物搬送装置
の一実施例を示す側面図である。
の一実施例を示す側面図である。
【図2】本考案に係る装置を適用するルーフシールド工
法の一例を示す側面図である。
法の一例を示す側面図である。
【図3】図2のルーフシールド装置の詳細例を示す側面
図である。
図である。
【図4】トンネル掘進方向に向かって見たルーフシール
ド装置の一例を示すもので、図中左半分と右半分は異な
った位置から見た正面図である。
ド装置の一例を示すもので、図中左半分と右半分は異な
った位置から見た正面図である。
27・・・ルーフトンネル(トンネル) 29・・・上部レール 31・・・主ホイスト装置 34・・・吊りビーム 35・・・立上がり部 36・・・延長部 37・・・吊下げ具 38・・・吊下げフレーム 39・・・重錘 40・・・副ホイスト装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 11/40
Claims (1)
- 【請求項1】 立上がり部及び該立上がり部の上端から
前方に向かって延びる延長部及び該延長部の下面に吊下
げ具を取付けてなる吊下げフレームを前端部に設け且つ
後端部に重錘を取付けた吊りビームと、トンネル内の上
部に設けた上部レールに走行可能に吊下げ装備され前記
吊りビームの長さ方向中間部を吊下げる主ホイスト装置
と、前記上部レールに走行可能に装備され前記重錘を吊
下げる副ホイスト装置とを備えたことを特徴とするトン
ネル空間での重量物搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2289793U JP2582633Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | トンネル空間での重量物搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2289793U JP2582633Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | トンネル空間での重量物搬送装置 |
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JPH0676499U JPH0676499U (ja) | 1994-10-28 |
JP2582633Y2 true JP2582633Y2 (ja) | 1998-10-08 |
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-
1993
- 1993-04-07 JP JP2289793U patent/JP2582633Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0676499U (ja) | 1994-10-28 |
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