JP3761388B2 - トンネルへの補強材配設装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル内にコンクリートを覆工する際、岩盤補強のための鉄筋等の補強材をトンネル内壁面側に配設させる補強材配設装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
元来、トンネル内壁面へのコンクリート覆工は、まず掘削されていない岩盤側からの水分の止水および岩盤補強のため、トンネルの内壁面に薄層の一次覆工コンクリートを吹付けた後、トンネル内壁面側へ岩盤補強のために鉄筋等の補強材を配設させた後、二次覆工コンクリートを打設するのが周知である(図6参照)。
【0003】
この二次覆工コンクリート打設前に、トンネル内壁面側に補強材を配設させるには、施工現場にて補強材を加工、組立て、リフト等の昇降機構を一体に配備させた台車により,吊上げ、作業員の手作業により順次止着させていた。
【0004】
また、元来、一本のトンネルにおいて、直線部と曲線部が混在する場合が多いことが知られている。
【0005】
なお、図6中、12は補強材、14はトンネル、36はトンネル内壁面、52は一次覆工コンクリート、54は二次覆工コンクリート、56は岩盤を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来は前記の通り、鉄筋等の補強材を配設させるための台車は、リフト等の昇降機構が一体に配備され、このため台車長が長くなり、直線部と曲線部が混在するトンネルにおいては、トンネルの曲線部に確実に沿わせて補強材を配設させることができないことが問題となっていた。
【0007】
また、台車長が長いため、トンネルの曲線部における台車の移動は、狭い坑内においてトンネルの幅方向に対して台車とトンネル内壁面との間の距離があまりなく、接触しないように細心の注意を払って行うと共に、多大な労力が必要であることが問題となっていた。
【0008】
また、補強材の配設作業において、台車の1個所でしか行うことができないため、作業能率が良くないことが問題となっていた。
【0009】
本発明は、このような欠点に鑑み、鉄筋等の補強材をトンネル内壁面側へ効率良く、容易に配設させることができ、特にトンネルの曲線部における補強材の配設効率に優れたトンネルへの補強材配設装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、トンネル内へのコンクリート覆工時に、岩盤補強のための鉄筋等の補強材をトンネル内壁面側へ配設する装置において、トンネル内に移動自在に配設され、補強材を吊揚げ、上部にて補強材を組立てるための供給台車と、トンネル内を移動自在であって、昇降自在の脚体及びトンネルの幅方向に移動自在の足場を備えるとともに、トンネル周方向に移動自在に配設させてなる、補強材を搬送するための一対の搬送台を備えた搬送台車と、からなり、トンネルの曲線部に沿わせて両台車を配設位置させ、トンネルの曲線部に対応させて補強材を配設させることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係るトンネルへの鉄筋等の補強材の配設装置は、図1〜図5に示すように、以下の構成からなるものである。
【0012】
本発明で使用する鉄筋等の補強材12の1個の大きさは、トンネル14の長さ方向に対する幅が約4mであり、またトンネル14の周方向に対する長さが約4m〜7mである。
【0013】
補強材12を吊揚げ、上部にて補強材12を組立てるための供給台車16が、トンネル14内に移動自在に設けられている。
【0014】
本例において、供給台車16は二対の脚体18と、二対の脚体18の上部間に構設された架体20と、脚体18および架体20の適所に設けられた足場22とにより枠状に形成されている。
【0015】
また、供給台車16の上部には、補強材12を吊揚げるための吊揚機構24であるクレーンが配設され、吊揚げた補強材12を組立て、この組立てられた補強材12を後述の搬送台車28側へ供給するためのトロリー26が配設されている。
【0016】
供給台車16より前方(図2において左側)に、供給台車16側から供給される補強材12を、トンネルの周方向に搬送させるための搬送台車28が、トンネル14内に移動自在に設けられている。
【0017】
本例において、搬送台車28は二対の昇降自在の脚体18と、各脚体18間に構設された架体20と、脚体18および架体20の適所に設けられた足場22とにより枠状に形成されており、この足場22は、後述の一対の搬送台30のトンネル周方向への搬送時に支障とならないように、トンネル14の幅方向に移動自在としてある。
【0018】
補強材12をトンネル周方向に移動させるための搬送台30が一対、搬送台車28上に配設されている。
【0019】
本例において、各搬送台30は、搬送台車28の外周に設けられたガイドレール32に車輪34を介して移動自在に設けられ、車輪34の駆動によりガイドレール32に沿って搬送台車28が移動する。
【0020】
また、各搬送台30には、供給台車16側から供給された、供給台車16上で組立てられた補強材12を、トンネル内壁面36側へ近接、離隔させるための補強材保持機構38が配備されている。
【0021】
この補強材保持機構38は、図3に示すように、複数のリンク材40を回動自在に交差支持させてパンタグラフ状とし、上端に載置板42を固着させ、所定のリンク材40端にシリンダー44を連結させ、このシリンダー44の伸縮により載置板42を昇降させることにより、保持させた補強材12をトンネル内壁面36側へ近接、離隔させる。
【0022】
なお、図中46は搬送台車28の走行レール、48は駆動ローラー、50はトンネル14の曲線部を示す。
【0023】
本発明に係る補強材配設装置を使用してトンネル14内のトンネル内壁面36側へ補強材12を配設する方法を以下に詳述する。
【0024】
本発明において、トンネル内壁面36は、トンネル掘削面に吹付けた薄層の一次覆工コンクリート表面のことをいう。
【0025】
まず、補強材配設装置である搬送台車28および供給台車16をトンネル14の所定位置まで移動させる。
【0026】
次に、供給台車16の吊揚機構24により順次補強材12を供給台車16上に吊揚げ、組立てる。
【0027】
次に、この組立てられた補強材12を搬送台車28側へ移動させる。
【0028】
この際、組立てられた補強材12を、供給台車16上のトロリー26に支持させ、このトロリー26により搬送台車28の各搬送台30上に供給する。
【0029】
次に、供給台車16側から供給された、供給台車16上で組立てられた補強材12を、搬送台車28の搬送台30の載置板42上に支持させ、ガイドレール32に沿わせてトンネル14の下端から上端に向け順次搬送させる。
【0030】
この際、搬送台30は一対(2個)配設されているため、トンネル14の中央から両側へ向けて同時に組立てられた補強材12を搬送することが可能となり、工期短縮を図ることが可能となる。
【0031】
また、搬送台30の補強材保持機構38により載置板42を昇降させ、補強材12をトンネル内壁面36側へ近接、離隔させ、補強材12の配設位置調整を行う。
【0032】
また、図4に示すように、トンネル14の曲線部50において、供給台車16および搬送台車28をそれぞれトンネル14の曲線部50に沿わせて配設位置させることができるため、トンネル14の曲線部における補強材12の配設効率がより一層向上する。
【0033】
次に、各搬送台30により搬送させた補強材12を順次止着させることにより、トンネル内壁面36側への補強材12の配設が完了する。
【0034】
この作業を順次繰り返し行うことにより、トンネル14内のトンネル内壁面36側に補強材12を配設する。
【0035】
また、供給台車16上に予め組立てられた補強材12を吊揚げることにより、組立てられた補強材12の搬送台車28側への供給時間を短縮することができる。
【0036】
なお、本例において、補強材12は幅4m、トンネル周方向の長さ約4m〜7mのものを複数使用するものであるが、その幅、長さおよび個数は本例に限定されることはなく、その素材も鋼材、その他の構造物でもよい。
【0037】
また、供給台車16の補強材12を吊揚げる吊揚機構24はクレーンであるが、リフト、その他の昇降可能な機構であればよく、特に限定されることはない。
【0038】
また、搬送台車28の搬送台30の搬送手段は、ガイドレール32および車輪34によるものであるが、チェーン、ベルト等の搬送機構を採用すること自由である。
【0039】
また、トンネル14は略円形であるが、半円形のものでもよく、用途としても海中トンネル、下水道関係の構築時にも利用できることは自明である。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係るトンネルへの鉄筋等の補強材配設装置によれば、供給台車上に補強材を順次吊揚げ、上部にて組立て、この組立てられた補強材を搬送台車側に供給し、搬送台車の一対の搬送台により、組立てられた補強材を、トンネルの下端から上端に向け順次搬送させ、各補強材を止着させるため、トンネル内壁面に沿って補強材を効率良く、容易に配設することができる。
【0041】
また、搬送台が一対(2個)配設されているため、トンネルの中央から両側へ向けて同時に組立てられた補強材を搬送することが可能となり、工期短縮を図ることができる。
【0042】
また、供給台車と搬送台車とにより構成してあるため、トンネルの曲線部に沿わせて両台車をそれぞれ配設位置させることができ、トンネルの曲線部への補強材の配設効率が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトンネルへの補強材配設装置の正面図、中央から左側が下降時、中央から右側が上昇時を示す。
【図2】同、側面図。
【図3】同、搬送台の要部拡大正面図。
【図4】同、使用状態を示す平面図。
【図5】補強材を示す正面図。
【図6】トンネル内への覆工コンクリートを示す断面図。
【符号の説明】
12 補強材
14 トンネル
16 供給台車
28 搬送台車
30 搬送台
36 トンネル内壁面
50 曲線部
Claims (1)
- トンネル(14)内へのコンクリート覆工時に、岩盤補強のための鉄筋等の補強材(12)をトンネル内壁面(36)側へ配設する装置において、トンネル (14) 内に移動自在に配設され、補強材(12)を吊揚げ、上部にて補強材(12)を組立てるための供給台車(16)と、トンネル(14)内を移動自在であって、昇降自在の脚体 (18) 及びトンネル (14) の幅方向に移動自在の足場 (22) を備えるとともに、トンネル周方向に移動自在に配設させてなる、補強材(12)を搬送するための一対の搬送台(30)を備えた搬送台車 (28) と、からなり、トンネル (14) の曲線部 (50) に沿わせて両台車 (16) , (28) を配設位置させ、トンネル (14) の曲線部 (50) に対応させて補強材(12)を配設させることを特徴とするトンネルへの補強材配設装置。
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