JP3373170B2 - ブロック敷設基礎構造およびブロック搬送方法 - Google Patents
ブロック敷設基礎構造およびブロック搬送方法Info
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Description
使用されるボックスカルバートなどのコンクリート製ブ
ロックを工事現場において搬送する技術に関し、とくに
ボックスカルバート敷設面の勾配が大きい場合に好適な
搬送技術に関する。
バートなどのコンクリート製ブロックを敷設する場合、
オープンカットした地中空間内にクレーンを用いて吊り
込む工法が従来より広く採用されている。
い狭い場所での工事あるいは上面が覆われた状態にある
橋梁下における工事などでは採用することができない。
1号公報などにおいて、ボックスカルバート搬送装置を
用いた敷設技術を開示している。
置するために施工現場に形成されたコンクリート路床を
搬送経路として利用しながらボックスカルバート敷設工
事を行うものである。詳しくは、図6,図7に示すよう
に、コンクリート路床91の両側にレール92を敷設
し、このレール92に沿ってボックスカルバート搬送台
車93を走行させてボックスカルバート90を敷設予定
場所まで搬送し、コンクリート路床91に順次載置して
いくことによって敷設工事を行う。
2つの走行部94、各走行部94に設けられたジャッキ
99で作動するブロック昇降装置95および駆動モータ
96、走行部94を連結する連結部97、および台車全
体をコントロールするための操作盤98などによって構
成されている。
り、狭い場所や橋梁下でのボックスカルバート敷設工事
を効率的且つ安全に行うことができる。
加に伴い、使用されるボックスカルバートも大型化する
傾向にあるが、このような大型ボックスカルバートの形
状は、運搬上あるいは施工上の制約などにより、高さお
よび幅に比較して奥行きが小さい傾向にある。近年、採
用が増加しつつある大型ボックスカルバートとして、例
えば、高さ4m、幅8m、奥行き1m程度のものがあ
る。
形状の大型ボックスカルバートを敷設する場合、従来の
ボックスカルバート搬送台車93を用いて施工しようと
すると、図7に示すように、ボックスカルバート搬送台
車93に積載されたボックスカルバート70は、その重
心G7が従来のボックスカルバートの重心G9より高い
位置にあり、底面積も比較的小さいため、非常に不安定
な状態となる。
大きい場合、搬送経路であるコンクリート路床の傾斜が
大きいので、走行中のボックスカルバート搬送台車93
の揺れや振動あるいはボックスカルバート70の昇降中
の揺動などによってボックスカルバートが前後方向に転
倒するおそれがあり、作業中の危険性が高く、ボックス
カルバートを破損するおそれもある。
は、大型ボックスカルバートなどのブロックを安全且つ
効率的に搬送、敷設することができる技術を提供するこ
とにある。
本発明のブロック敷設基礎構造は、ブロック搬送台車を
走行させてブロックを搬送、敷設するためのものであっ
て、ブロック設置予定面に形成されたコンクリート路床
と、コンクリート路床の両側にコンクリート路床より高
く突出させ且つブロック幅より広い間隔をおいて形成さ
れたブロック搬送台車走行用の搬送路とを備えたことを
特徴とする。
ク昇降装置を備えたブロック搬送台車は、コンクリート
路床両側の高位置にある搬送路を走行可能となるため、
搬送予定ブロックの両側面部分において、ブロックの重
心に比較的近い位置をブロック昇降装置で支持して昇
降、搬送することができる。したがって、昇降作業中、
搬送中のブロックの安定性が向上し、大型ボックスカル
バートなどのブロックを安全且つ効率的に搬送、敷設す
ることができる。
体的に形成することにより、ブロック敷設面付近の強度
が高まるので、ブロック敷設後における亀裂や沈下など
の発生を防止することができる。
ック敷設基礎構造を使用するブロック搬送方法であっ
て、ブロック設置予定面に形成されたコンクリート路床
の両側に前記コンクリート路床より高く突出させ且つブ
ロック幅より広い間隔をおいてブロック搬送台車走行用
の搬送路を形成する工程と、ブロック昇降装置を備え前
記搬送路に沿って走行可能なブロック搬送台車を用い、
ブロック昇降装置でブロックを上昇させる工程と、ブロ
ックを上昇させた状態でブロック搬送台車を搬送路に沿
って設置予定場所まで移動させる工程と、ブロック搬送
台車が設置予定場所に到着した後、ブロック昇降装置で
ブロックを下降させてコンクリート路床に載置する工程
とを含むことを特徴とする。
リート路床両側の高位置にある搬送路を走行するブロッ
ク昇降装置付きのブロック搬送台車を用いて、搬送予定
ブロックの両側面部分の、ブロックの重心に比較的近い
位置をブロック昇降装置で支持して昇降、搬送すること
が可能となる。したがって、昇降作業中、搬送中のブロ
ックの安定性が向上し、ボックスカルバート敷設面の勾
配が大きい場合でも大型ボックスカルバートなどのブロ
ックを安全且つ効率的に搬送、敷設することができる。
脱可能に装着し、ブロック搬送台車のブロック昇降装置
を支持部材に係合させてブロックを昇降、搬送すること
により、支持部材を介してブロックを支持した状態で昇
降、搬送することが可能となるので、ブロック昇降装置
との直接接触によるブロック損傷を防止することができ
る。また、左右両側面部分を支持するので、昇降作業
中、搬送中の安定性が高く、ブロック設置後、支持部材
はブロック側面から取り外すことができるので、ブロッ
ク載置後の各種工事に影響することもない。なお、支持
部材としてはL形鋼などが好適であり、このような支持
部材をボックス両側面にボルト接合する方式などが採用
可能である。
に基づいて説明する。図1はブロックの搬送状態を正面
側からみた斜視図、図2は図1の左側からみた側面図、
図3は図2の一部を切り欠いて示す側面図である。
面にコンクリート路床10が形成され、このコンクリー
ト路床10の両側にブロック搬送台車11が走行するた
めの搬送路12が形成されている。搬送路12は、コン
クリート路床10より高く突出し且つ搬送予定のブロッ
ク13の幅より広い間隔をおいて、コンクリート路床1
0と一体的に形成されている。
が敷設され、このレール14に沿ってブロック搬送台車
11を往復移動させることにより、ブロック13を敷設
予定場所まで搬送して、コンクリート路床10に順次載
置していくことによって敷設工事を行う。
移動する左右2つの走行部15、各走行部15に設けら
れたジャッキ16で作動するブロック昇降装置17、走
行部15の車輪24を回転駆動するモータ18、走行部
15同士を連結する連結部19および台車全体をコント
ロールするための操作盤20などによって構成されてい
る。
に位置し、その左右両側面には、L形鋼で形成された支
持部材21が水平状態に取り付けられている。支持部材
21は、ブロック13の側面に形成されたボルト孔23
に螺合するボルト22によって着脱可能に固定されてい
る。また、ブロック13は、高さ4m、幅8m、奥行き
1mで、奥行きに比べて高さが高い形状である。
台車11を使用したブロック搬送工程について説明す
る。
予定のブロック13の左右に位置させ、ブロック昇降装
置17を上昇させて支持部材21に当接させた後、さら
に上昇させることにより、ブロック13をコンクリート
路床10から持ち上げる。
13を持ち上げた状態のまま、ブロック搬送台車11を
搬送路12に沿って前進走行させることにより、ブロッ
ク設置予定場所までブロック13を搬送していく。
場所に到着したら、ブロック昇降装置17を下降させて
ブロック13を下降させ、コンクリート路床10にブロ
ック13を載置する。
降装置17を下降させると、図5に示すように、支持部
材21からブロック昇降装置17が離脱し、ブロック搬
送台車11は移動可能となる。この後、ボルト22を緩
めてブロック13の両側面から支持部材21を取り外せ
ば、ブロック13の設置作業が終了する。
11は、搬送路12に沿って後退させ、ブロック積載場
所まで復帰させることにより、次のブロックの搬送作業
を開始することができる。
路12に沿って往復移動させ、ブロック13を敷設予定
場所まで搬送して、コンクリート路床10に順次載置し
ていくことによって敷設工事を進めていくことができ
る。
1は、コンクリート路床10両側の高位置にある搬送路
12上にあるので、ブロック昇降装置17は、ブロック
13の両側面部分において、その重心G13に比較的近
い位置を支持して昇降、搬送することができる。したが
って、比較的大型で、奥行きに比べて高さの高い形状の
ブロック13でも、安定した状態で昇降、搬送を行うこ
とができ、図2に示すようにボックスカルバート敷設面
の水平面Lに対する勾配Sが大きい場合でもブロック1
3を安全且つ効率的に搬送、敷設することができる。
との高低差を、ブロック13の高さの約18%としてい
るので、搬送路12の形成作業に要する資材や労力など
は比較的少なく抑制しつつ、重心が比較的高い位置にあ
る大型のブロック13を安定状態で搬送することがで
き、設置後の工事にも支障がない。本実施形態において
は、ボックスカルバート敷設面の勾配Sが10%を超え
る急勾配の場合でも安定状態で搬送することができた。
体的に形成しているので、ブロック13の敷設面付近の
強度が高く、ブロック敷設後における亀裂や沈下などの
発生を防止することができる。
れた支持部材21を介してブロック13を昇降、搬送す
るので、ブロック昇降装置17との直接接触によるブロ
ック13の損傷を防止することができる。設置後、支持
部材21はブロック13側面から容易に取り外すことが
できるので、ブロック載置後の各種工事にも影響するこ
とがない。
幅8m、奥行き1mの比較的大型のブロック13を搬
送、敷設する例について説明しているが、本発明は、こ
れに限定するものではなく、その他の形状、サイズのブ
ロックの搬送、敷設工事に広く採用することができる。
る。
ンクリート路床の両側にコンクリート路床より高く突出
させ且つブロック幅より広い間隔をおいてブロック搬送
台車走行用の搬送路を形成することにより、ブロック昇
降装置付きのブロック搬送台車は、コンクリート路床両
側の高位置にある搬送路を走行可能となるため、搬送予
定ブロックの両側面部分において、ブロックの重心に比
較的近い位置をブロック昇降装置で支持して昇降、搬送
することができる。したがって、昇降中、搬送中のブロ
ックの安定性が向上し、ボックスカルバート敷設面の勾
配が大きい場合でも大型ブロックを安全且つ効率的に搬
送、敷設することができる。
的に形成することにより、ブロック敷設面付近の強度が
高まるので、ブロック敷設後における亀裂や沈下などの
発生を防止することができる。
材を着脱可能に装着し、ブロック搬送台車のブロック昇
降装置を支持部材に係合させてブロックを昇降、搬送す
ることにより、支持部材を介してブロックを昇降、搬送
することが可能となるので、ブロック昇降装置との直接
接触によるブロック損傷を防止することができる。ま
た、左右両側面部分を支持するので、昇降中、搬送中の
安定性が高く、ブロック設置後、支持部材はブロック側
面から取り外すことができるので、ブロック載置後の各
種工事に影響することもない。
側からみた斜視図である。
正面図である。
正面図である。
側からみた斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ブロック搬送台車を走行させてブロック
を搬送、敷設するためのブロック敷設基礎構造であっ
て、ブロック設置予定面に形成されたコンクリート路床
と、前記コンクリート路床の両側に搬送予定ブロックの
両側面部分のブロック重心に比較的近い位置を支持して
搬送可能なように前記コンクリート路床より高く突出さ
せ且つブロック幅より広い間隔をおいて前記コンクリー
ト路床と一体的に形成された搬送路と、同搬送路の上面
に敷設されたブロック搬送台車移動用のレールとを備え
たことを特徴とするブロック敷設基礎構造。 - 【請求項2】 ブロック設置予定面に形成されたコンク
リート路床の両側に搬送予定ブロックの両側面部分のブ
ロック重心に比較的近い位置を支持して搬送可能なよう
に前記コンクリート路床より高く突出させ且つブロック
幅より広い間隔をおいて搬送路を前記コンクリート路床
と一体的に形成するとともに、前記搬送路の上面にブロ
ック搬送台車移動用のレールを敷設する工程と、ブロッ
ク昇降装置を備え前記搬送路に沿って走行可能なブロッ
ク搬送台車を用い、前記ブロック昇降装置でブロックを
上昇させる工程と、前記ブロックを上昇させた状態で前
記ブロック搬送台車を前記搬送路に沿って設置予定場所
まで移動させる工程と、前記ブロック搬送台車が設置予
定場所に到着した後、前記ブロック昇降装置で前記ブロ
ックを下降させて前記コンクリート路床に載置する工程
とを含むことを特徴とするブロック搬送方法。 - 【請求項3】 ブロックの両側面に支持部材を着脱可能
に装着し、前記ブロック搬送台車のブロック昇降装置を
前記支持部材に係合させて前記ブロックを昇降、搬送す
る請求項2記載のブロック搬送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14391399A JP3373170B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | ブロック敷設基礎構造およびブロック搬送方法 |
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---|---|---|---|
JP14391399A JP3373170B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | ブロック敷設基礎構造およびブロック搬送方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000328636A JP2000328636A (ja) | 2000-11-28 |
JP3373170B2 true JP3373170B2 (ja) | 2003-02-04 |
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ID=15350014
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP14391399A Expired - Fee Related JP3373170B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | ブロック敷設基礎構造およびブロック搬送方法 |
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
KR20030008604A (ko) * | 2001-07-19 | 2003-01-29 | 이윤주 | 구름수단을 이용한 프리캐스트 콘크리트 암거의 설치방법 |
JP5965010B1 (ja) * | 2015-03-12 | 2016-08-03 | 丸栄コンクリート工業株式会社 | ブロックの据付 |
-
1999
- 1999-05-24 JP JP14391399A patent/JP3373170B2/ja not_active Expired - Fee Related
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