JPH10331599A - 隧道構築用覆工セグメントの搬入システム - Google Patents

隧道構築用覆工セグメントの搬入システム

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JPH10331599A
JPH10331599A JP9146174A JP14617497A JPH10331599A JP H10331599 A JPH10331599 A JP H10331599A JP 9146174 A JP9146174 A JP 9146174A JP 14617497 A JP14617497 A JP 14617497A JP H10331599 A JPH10331599 A JP H10331599A
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Taneomi Deguchi
種臣 出口
Kenji Watabe
健治 渡部
Masao Soma
正男 相馬
Yoshifumi Kimura
美文 木村
Kazuhiro Inoue
和弘 井上
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Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上部から竪坑に設置の昇降装置によって、
覆工材を掘削隧道内へ能率よく供給できるように操作を
行う。 【解決手段】 掘削隧道3内に覆工用のセグメントを搬
入するにあたり、竪坑1に覆工用のセグメントを一時的
に保管する多段の収納棚5と、この収納棚5に沿って地
上部から地下部まで昇降自在で前記セグメントを収納・
搬出できる昇降装置4が設置され、この昇降装置4の地
上部作業位置と竪坑1外に所要距離離れて設置されるセ
グメント受け入れヤード2における荷受け設備との間に
セグメント搬送路6が架設され、このセグメント搬送路
6上を走行台車7によって前記セグメント受け入れヤー
ド2で受け取られるセグメントを複数個づつ前記昇降装
置4の積み込み個所まで輸送して、その昇降装置4の搬
器に積み替え、前記収納棚5の所要番地の収納保管位置
まで運び込むようにされ、制御部からの掘削隧道3坑内
への供給指令によって収納棚5の所要番地からセグメン
トを搬器に積んで地下部の搬送位置に降ろし、坑内運搬
台車に移載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隧道の掘削構築作
業に使用される覆工用のセグメントを能率よく坑内に供
給できるようにするための隧道構築用覆工セグメントの
搬入システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地中に掘削される隧道内の切羽ま
で地上部から覆工材を搬入するには、隧道の掘削開始位
置に構築される竪坑に設置される昇降装置、またはクレ
ーンによって地上部から竪坑内底部まで順次運び込ま
れ、隧道内に敷設された軌道に沿ってトロッコ等の運搬
手段で掘削機の後部まで輸送されている。そして、前記
覆工材の搬入手段としての昇降装置やクレーンにては、
通常複数個の覆工用セグメント(以下単にセグメントと
いう)を昇降機の搬器に積んで地上部から竪坑内底部の
移載位置まで降ろすか、複数個のセグメントをクレーン
で吊り降ろすかして、隧道内への運搬手段であるトロッ
コ等の走行台車に積み込んで目的位置に運ばれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は、隧道の掘削に掘削能力の高いシールドマシンが採用
されるようになり、掘削地盤の土質によって一様ではな
いが掘削推進速度が高まり、これに伴い掘削後の覆工作
業も早まりつつある。当然、シールドマシンの掘進速度
に比例して掘削された隧道の地山壁を覆うのに用いられ
る覆工材(セグメント)の組立速度も速くなる。そのた
めに、覆工材の組立個所へのセグメントの供給も速く行
うことが要求されることになる。しかも、シールドマシ
ンによる掘削作業は昼夜を問わず連続して行われるの
で、覆工材の供給をとぎれることなく行う必要がある。
【0004】このようなことから、従来のような昇降装
置もしくはクレーンによる吊り込み操作でのセグメント
の供給では、作業手順に沿った供給作業が円滑に行えな
い欠点がある。特に、セグメントをその製造工場から掘
削作業現場への輸送と、輸送されてきたセグメントを工
事現場での受け取り作業並びに竪坑内への搬入操作に際
して、隧道内での覆工作業の手順に合わせて供給できる
ように手配りするには、非常に手順良く行わねばなら
ず、隧道内での掘進作業の速度が高まる程に困難であ
る。
【0005】本発明では、このような問題点を解決する
ために、竪坑内に多段の収納棚を設置するとともに、地
上部に作業現場へ運び込まれてくる覆工材の受け入れヤ
ードを設けて、この受け入れヤードにて順次仕訳して前
記収納棚に予め収容保管し、隧道内での覆工作業の手順
に対応して順次収納棚から取り出して昇降装置により隧
道内への搬送手段に送り出すようにする隧道構築用覆工
リングセグメントの搬入システムを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために構成される本発明の隧道構築用覆工リングセグ
メントの搬入システムは、竪坑を通じて掘削隧道内に覆
工用のセグメントを搬入する設備において、その竪坑に
は覆工用のセグメントを一時的に収容保管する多段の収
納棚と、この収納棚に沿って地上部から地下部まで昇降
自在で前記セグメントを収納・搬出できる機能を備えた
昇降装置が設置され、前記昇降装置の地上部作業位置と
竪坑外に所要距離離れて設置される覆工用のセグメント
受け入れヤードにおける荷受け設備との間にセグメント
搬送路が架設され、このセグメント搬送路上を輸送台車
にて前記セグメント受け入れヤードで受け取られるセグ
メントを所要量づつ前記昇降装置の積み込み個所まで輸
送して、その昇降装置の搬器に積み替え、前記収納棚の
所要番地の収納保管位置まで運び込むようにされ、制御
部から掘削隧道坑内への供給指令によって前記収納棚の
所要番地からセグメントを前記搬器に積んで地下部の搬
送位置に降ろし、坑内運搬台車に移載するように構成さ
れることを特徴とする。
【0007】このように構成される本発明によれば、作
業現場に運び込まれるセグメントをその受け入れヤード
から竪坑内に設置される多段の収納棚に一旦収納保管さ
せ、その後に隧道掘削部での必要に応じて昇降装置によ
って順次供給するように制御できるので、前記セグメン
トの受け入れヤードに搬送されて来たセグメントを掘削
部への供給時以外の時間で収納棚に収容して待機できる
ことになり、セグメントを必要に応じて順次供給できる
ことから、セグメントの供給作業の機能性を高め得る効
果を奏する。
【0008】本発明にて前記竪坑内に立設される昇降装
置は、所要の間隔で二本の鉄塔を配設され、これら両鉄
塔に付設されるガイドレールに案内されて昇降自在な搬
器に、その案内支持部間で搬器荷台の前後方向に両側へ
搬送するセグメントを支えて進退自在に移動できる移載
装置が搭載されたものであり、このような昇降装置の昇
降路の両側に設置される前記多段の収納棚の各保管棚に
対して、前記昇降装置の搬器が選択された位置で停止し
て前記移載手段により被搬送物の積み降ろしが行えるよ
うにされるのが好ましい。このようにすることで、竪坑
内を有効に利用して、セグメントの保管とその保管され
たセグメントを速やかに取り出して供給する操作を容易
にすることができる効果を呈する。
【0009】また、本発明でのセグメント受け入れヤー
ドにおける荷受け設備として設けられる橋形クレーンに
は、被搬送セグメントをその長手方向両端部から掬うよ
うにして保持するセグメント吊り上げ装置がホイストを
介して付設される構成であるのが好ましい。このように
すれば、車両によって運び込まれるセグメントの受け取
り・払い出しの操作が無理なく行える利点がある。
【0010】このセグメント吊り上げ装置は、ホイスト
により吊り下げられる吊下げ支持枠の下側に、内側にセ
グメントを受け入れ得る角形に枠組み形成されて下部上
面に受け座を備えるセグメント保持枠が、上端部を前記
吊下げ支持枠に枢支されて所要の間隔で一対吊り下げら
れ、これらセグメント保持枠は基端を前記吊下げ支持枠
に支持されて可動端を連結される直線作動機にて回動さ
せることにより、被搬送セグメントを両端部から枠内に
受け入れて掬い上げ、または払い出すように作動する構
成とするのが好ましい。こうすれば、円弧状のセグメン
トを両側から吊下げ支持枠に取り込んで吊り上げる操作
を確実にして、効率よく安全に運搬することができる効
果を奏する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の隧道構築用覆工セ
グメントの搬入システムについて、その一実施例を図面
を参照しつつ説明する。
【0012】図1に示されるのは、本発明に係る隧道構
築用覆工セグメントの搬入システム全体を表す概要図で
ある。図2は覆工セグメントの坑内への搬入用昇降装置
と覆工セグメントの収納棚との全体図である。図3は図
2のIII−III視側面図である。図4はセグメント受け入
れヤードにおけるセグメント吊り上げ装置の正面図であ
る。図5は図4の左側面図である。図6はセグメント吊
り上げ装置におけるセグメント支持機構の作動態様を表
す図である。図7はセグメント移送台車の正面図であ
る。図8は図7の側面図である。図9はセグメントの昇
降装置における搬器の正面図である。図10は図9にお
ける搬器のX−X視図である。
【0013】本発明に係る隧道構築用覆工セグメントの
搬入システムは、図1で示されるように、隧道掘削工事
現場の竪坑1の近傍にセグメント受け入れヤード2が設
置され、その竪坑1内に掘削隧道3内への資材搬入用の
昇降装置4と、この昇降装置4の両側に沿わせてセグメ
ントAを一時的に収容保管するためのセグメント収納棚
5が立設されている。そして、前記セグメント受け入れ
ヤード2に設置の荷受け設備と前記昇降装置4との間を
セグメント搬送路6によって接続されている。
【0014】前記セグメント受け入れヤード2に設置の
荷受け設備としては、橋形クレーン10がセグメントA
等を運搬するトレーラーが脚柱間に進入できるように設
けられる。この橋形クレーン10は、横梁11の下面に
沿って付設されるトロリービーム12が前記セグメント
搬送路6側に突き出されて設けられ、このトロリービー
ム12に横行トロリー13を介してセグメント吊り上げ
装置15が横行自在に付設されている。
【0015】この橋形クレーン10における前記セグメ
ント吊り上げ装置15は、図4及び図5によって示され
るように、トロリービーム12にモータ駆動のキャリア
2台によって電動ホイスト16が吊り下げられ、このよ
うにされる2基の電動ホイスト16の吊りフック1
6’,16’によって吊下げ支持枠17が吊設される。
この吊下げ支持枠17には、内側に搬送するセグメント
Aを受け入れられる広さの角形に枠組み形成されるセグ
メント保持枠18が、所要範囲に揺動可能な状態で左右
対称に配設されている。
【0016】前記セグメント保持枠18は、前記吊下げ
支持枠17を挟んで両側に配される吊下げ腕桿18aが
基端をその吊下げ支持枠17に軸18bにより支持さ
れ、これら両吊下げ腕桿18aの上部を繋ぐ横部材18
cに、前記吊下げ支持枠17に基端を枢支される直線作
動機19の可動桿端が連結されて、この直線作動機19
によって当該セグメント保持枠18が所要角度外側から
内に向かって回動するように構成されている。また、こ
のセグメント保持枠18は、両側に配される吊下げ腕桿
18aの下端を繋ぐ支持部材18dの上面にセグメント
Aの受け片18eが取り付けられて、吊り上げ支持する
セグメントAが安定するようになされている。なお、前
記直線作動機19には、電動式のスクリューシリンダの
ような構造のものが使用される。ただし、必要に応じ
て、油圧シリンダであってもよい。
【0017】前記セグメント搬送路6は、所要高さで前
記橋形クレーン10のトロリービーム12突き出し部の
下から前記竪坑1の内部に立設される昇降装置4の前側
面位置までの間に、一端部を橋形クレーン10の脚柱1
1aに支持されて他端部を前記昇降装置4に前側面にて
支持脚体6’により支持されるビーム6aによって構成
され、このビーム6aの上面に軌道6bを敷設して走行
台車7が走行できるようにされる。
【0018】この走行台車7は、図7及び図8によって
示されるように、電動機7bにより走行車輪7dを駆動
されて自走できるようにされ、前述の橋形クレーン10
のセグメント吊り上げ装置15によって吊り込まれるセ
グメントAを搭載して、セグメント受け入れヤード2か
ら、昇降装置4までセグメントAを順次搬送できるよう
にされる。なお、この走行台車7の上部には、セグメン
トAを受支して次の昇降装置4の搬器に移載するときに
受け渡しが容易なように下部を透かせるべく2個の支持
台7aが取り付けられている。図中符号は、7cはケー
ブルリールである。
【0019】前記竪坑1内に立設される昇降装置4は、
ワイヤーロープ駆動式のリフトであって、図2及び図3
で示されるように、竪坑1の底部に基部を支持されて前
述のセグメント搬送路6と連絡するように地上部に突き
出して2本のガイドレール支持タワー20,20が所定
の間隔で設置され、竪坑1の側壁から複数の支持部材3
5,36によって支持され、これら支持タワー20,2
0の対向する側面に付設されるガイドレール21に沿っ
て上頂部の連台22を介して吊り下げられる搬器23が
昇降自在に設けられている。
【0020】昇降装置4の搬器23は、図9および図10
によって示されるように、ガイドレール21,21にガ
イドローラ24a,24bを介して案内される左右の昇
降フレーム24,24と、これら昇降フレーム24,2
4間に架設される荷台27とで構成される。これら昇降
フレーム24,24は、それらの上部に取り付く各吊り
滑車28をそれぞれ連台22上に設置の定滑車25を巡
る吊り索26により吊り下げられ、各吊り索26,26
が竪坑1の適所にそれぞれ設置される二台の巻き上げ機
29,29(図2参照)により駆動されて、左右同調し
てそれら吊り索26,26の作動により昇降するように
されている。
【0021】この搬器23の荷台27上には、周知の多
段伸縮構造で伸縮自在にされる荷受け渡しフォーク30
が、その荷台27の中央部にて荷台27の軸線に直交す
る方向に左右いずれの方向にも出入りできる状態に取り
付けられ、この荷受け渡しフォーク30にて搭載するセ
グメントAを受け払いできるようにされている。なお、
前記左右両昇降フレーム24,24には、それぞれ吊り
滑車28に関連させて公知の構成の安全装置28aが付
設されている。
【0022】このように構成される昇降装置4の前記搬
器23の昇降路の両側に設置されるセグメント収納棚5
は、その昇降装置4の搬器23に載せられて昇降搬送さ
れるセグメントAを一時的に受け入れて保管できる高さ
の受け入れ保管棚51が多数段設けられている。これら
の保管棚51には、いずれも昇降装置4の搬器23に搭
載される前記荷受け渡しフォーク30が伸長したとき収
納保管しているセグメントAを掬い上げて受け取り、あ
るいは収納できるようにフォークの差込空間が形成され
るようにセグメント受け台52が所要の間隔で設けられ
る。
【0023】前記セグメント収納棚5は、前記セグメン
ト搬送路6の配置側を低くして、その反対の側を昇降装
置4の搬器23が最上昇できる範囲まで上方に延長して
可能な限り多くの収納スペースがとれるようにされてい
る。そして、これらセグメント収納棚5の各保管棚51
にはそれぞれアドレス番号が付され、かつそれら各保管
棚51に対するセグメントAの受け入れ払出が確認でき
るセンサを設けて別途設置の制御部に信号が送られるよ
うにされる。このセグメント収納棚5におけるセグメン
トAの受け入れ・払出は昇降装置4の搬器23の昇降移
動と関連させて制御されるように、前記制御部における
コンピュータによって選択操作されるように関連させて
制御される。
【0024】このように構成される本発明に係る実施例
にあっては、トレーラーなどの輸送車両によって運ばれ
たセグメントAを、セグメント受け入れヤード2におい
て橋形クレーン10の直下に車両を導いて、セグメント
吊り下げ装置15を作動させてその車両の荷台から運搬
に適する数(例えば2個)のセグメントAを1単位とし
て吊り上げる。
【0025】このセグメント吊り下げ装置15によるセ
グメントAの吊り上げ操作は、図6で示されるように、
各直線作動機19,19を作動させてピストンロッドを
突き出して吊下げ腕桿18aをそれぞれ外側に変位させ
る(二点鎖線で示す)。此の状態でトレーラーの荷台上
にあるセグメントAを例えば2個重ね合わされた状態の
上に移動させて開いた状態にある左右の吊下げ腕桿18
a,18aを直線作動機19による引き戻し動作によっ
て内向きに回動させると、これら両吊下げ腕桿18a,
18aの各下端の支持部材18dがそれぞれセグメント
Aの彎曲して受け上がっている両端部の下側に移行して
掬い上げるようになり、実線で示されるようにそれら各
下端の支持部材18dに設けられるセグメントAの受け
片18eによってセグメントAが安定状態で受け止めら
れる。したがって、電動ホイスト16,16を同調して
巻き上げ操作することにより吊下げ支持枠17,17に
よってセグメントAが吊り上げられる。
【0026】このようにして吊り上げられたセグメント
Aは、トロリービーム12に沿って電動ホイスト16を
横行させ、セグメント吊下げ装置15をセグメント搬送
路6上の位置まで移動させる。その動作に合わせて搬送
用の走行台車7を橋形クレーン10からの積み込み位置
に移動待機させる。前記セグメント吊下げ装置15によ
り吊り上げられたセグメントAは、待機する走行台車7
上に吊り降ろして、支持台7a上に図7で示されるよう
に搭載する。この際、セグメント吊下げ装置15の左右
の吊下げ腕桿18a,18aによって吊られているセグ
メントAを走行台車7の支持台7a上に移載するには、
セグメント吊下げ装置15によって吊られているセグメ
ントAを正しく走行台車7の支持台7a上に預けた後、
吊下げ腕桿18a,18a下部の支持部材18d上の受
け片18eにかかる負荷を除いてから直線作動機19,
19を同時に作動させて、それら左右の吊下げ腕桿18
a,18aを外側に回動させてセグメントAとの関わり
を外し、吊下げ支持枠17を上昇させることにより迅速
に移載操作が行える。
【0027】セグメントAを搭載された走行台車7は、
積み込まれた位置からセグメント搬送路6上を昇降装置
4への積み込み位置まで走行させ、その昇降装置4への
積み込み位置において待機している昇降装置4の搬器2
3上に、搬器23の荷台27に付設される荷受け渡しフ
ォーク30を作動させて搬器23の荷台27上に移し替
える。
【0028】昇降装置4の搬器23上に積み込まれたセ
グメントAは、運転制御部において受け入れ時に予め決
めておかれた収納棚5における所定番地の保管棚51ま
で搬器23を移動させ、当該位置でその保管棚51内に
搬送したセグメントAを移載収容させる。以後この要領
でセグメント受け入れヤード2から順次収納棚5の所要
番地の保管棚51内に積み込んでおく。なお、収納棚5
における各保管棚51内に収容のセグメントAについて
は、その搬送収容に際して予め制御部で設定データを記
憶させておき、次に搬出供給する際にそのデータに基づ
き供給の手順を指示できるようにされる。これらの制御
は、運転制御部に設けられる演算処理装置によって処理
される。
【0029】上述のような収納棚5に対するセグメント
Aの受け入れ保管操作は、昇降装置4が掘削隧道3内へ
のセグメント供給作業を行わない作業時間帯に実施され
る。そして、一旦収納棚5に保管されたセグメントA
は、シールド掘進機の推進に伴うセグメント組立(一時
覆工作業)の進捗状況に応じて供給指示が与えられる
と、運転制御部からの指令によって昇降装置4の搬器2
3を取り出し指示のある番地まで昇降させて保管棚51
内から所要のセグメントAを搬器23に積み込み竪坑底
部の払い出し位置まで下降させ、荷受け渡しフォーク3
0上に搭載するセグメントを坑内運搬台車40に移載さ
せて供給する。
【0030】
【発明の効果】上述のように、本発明にかかる隧道構築
用覆工セグメントの搬入システムによれば、セグメント
受け入れヤードで工場から運ばれるセグメントを順次運
転制御部で整理して多段の収納棚に一旦保管して、掘削
坑内での覆工作業位置への供給要求時に順次収納棚から
取り出して搬入させるようにすることで、作業手順を予
め設定して実施でき、坑内での覆工作業に追従させるこ
とが容易になる。また、竪坑のスペースを有効に活用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る隧道構築用覆工セグメン
トの搬入システム全体を表す概要図である。
【図2】図2は、覆工セグメントの坑内への搬入用昇降
装置と覆工セグメントの収納棚との全体図である。
【図3】図3は、図2のIII−III視側面図である。
【図4】図4は、セグメント受け入れヤードにおけるセ
グメント吊り上げ装置の正面図である。
【図5】図5は、図4の左側面図である。
【図6】図6は、セグメント吊り上げ装置におけるセグ
メント支持機構の作動態様を表す図である。
【図7】図7は、セグメント移送台車の正面図である。
【図8】図8は、図7の側面図である。
【図9】図9は、セグメントの昇降装置における搬器の
正面図である。
【図10】図10は、図9における搬器のX−X視図で
ある。
【符号の説明】
1 竪坑 2 セグメント受け入れヤード 3 掘削隧道 4 昇降装置 5 セグメント収納棚 6 セグメント搬送路 7 走行台車 10 橋形クレーン 12 トロリービーム 15 セグメント吊下げ装置 16 電動ホイスト 17 吊下げ支持枠 18 セグメント保持枠 18a 吊下げ腕桿 18b 軸 18d 支持部材 18e 受け片 19 直線作動機 20 支持タワー 21 ガイドレール 22 連台 23 搬器 24 昇降フレーム 26 吊り索 29 巻上げ機 30 搬器に搭載の荷受け渡しフォーク 51 収納棚における保管棚 52 セグメント受け台 A セグメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 健治 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 相馬 正男 東京都港区赤坂五丁目4番14号 株式会社 コシハラ東京支店内 (72)発明者 木村 美文 大阪市西成区花園南一丁目7番20号 株式 会社コシハラ内 (72)発明者 井上 和弘 大阪市西成区花園南一丁目7番20号 株式 会社コシハラ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竪坑を通じて掘削隧道内に覆工用のセグ
    メントを搬入する設備において、その竪坑には覆工用の
    セグメントを一時的に収容保管する多段の収納棚と、こ
    の収納棚に沿って地上部から地下部まで昇降自在で前記
    セグメントを収納・搬出できる機能を備えた昇降装置が
    設置され、前記昇降装置の地上部作業位置と竪坑外に所
    要距離離れて設置される覆工用のセグメント受け入れヤ
    ードにおける荷受け設備との間にセグメント搬送路が架
    設され、このセグメント搬送路上を輸送台車にて前記セ
    グメント受け入れヤードで受け取られるセグメントを所
    要量づつ前記昇降装置の積み込み個所まで輸送して、そ
    の昇降装置の搬器に積み替え、前記収納棚の所要番地の
    収納保管位置まで運び込むようにされ、制御部から掘削
    隧道坑内への供給指令によって前記収納棚の所要番地か
    らセグメントを前記搬器に積んで地下部の搬送位置に降
    ろし、坑内運搬台車に移載するように構成されることを
    特徴とする隧道構築用覆工セグメントの搬入システム。
  2. 【請求項2】 前記竪坑内に立設される昇降装置は、所
    要の間隔で二本の鉄塔を配設され、これら両鉄塔に付設
    されるガイドレールに案内されて昇降自在な搬器に、そ
    の案内支持部間で搬器荷台の前後方向に両側へ搬送する
    セグメントを支えて進退自在に移動できる移載装置が搭
    載されたものであり、この昇降装置の昇降路の両側に設
    置される前記多段の収納棚の各保管棚に対して、前記昇
    降装置の搬器が選択された位置で停止して前記移載装置
    によりセグメントの積み降ろしが行えるようにされてい
    る請求項1に記載の隧道構築用覆工セグメントの搬入シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 セグメント受け入れヤードにおける荷受
    け設備として設けられる橋形クレーンには、被搬送セグ
    メントをその長手方向両端部から掬うようにして保持す
    るセグメント吊り上げ装置がホイストを介して吊設され
    ている構成である請求項1に記載の隧道構築用覆工セグ
    メントの搬入システム。
  4. 【請求項4】 前記セグメント吊り上げ装置は、ホイス
    トにより吊り下げられる吊下げ支持枠の下側に、内側に
    セグメントを受け入れ得る角形に枠組みされて下部上面
    に受け座を備えるセグメント保持枠が、上端部を前記吊
    下げ支持枠に枢支されて所要の間隔で一対吊り下げら
    れ、これらセグメント保持枠は基端を前記吊下げ支持枠
    に支持されて可動端を連結される直線作動機にて回動さ
    せることにより、被搬送セグメントを両端部から枠内に
    受け入れて掬い上げ、または払い出すように作動する構
    成である請求項1または3に記載の隧道構築用覆工セグ
    メントの搬入システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104265334A (zh) * 2014-09-30 2015-01-07 辽宁三三工业有限公司 盾构机管片快速卸载装置
CN108249315A (zh) * 2018-03-26 2018-07-06 上海和平发展起重设备厂有限公司 智能远程控制全自动地铁施工垂直输送系统
CN114320387A (zh) * 2021-12-31 2022-04-12 中交二公局第一工程有限公司 一种用于盾构分体始发的衬砌管片运送装置及运送方法
CN116658682A (zh) * 2023-07-04 2023-08-29 中铁四局集团有限公司 一种盾构隧道内管道施工方法

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