JP3381044B2 - ダムの施工方法 - Google Patents

ダムの施工方法

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JP3381044B2
JP3381044B2 JP09360694A JP9360694A JP3381044B2 JP 3381044 B2 JP3381044 B2 JP 3381044B2 JP 09360694 A JP09360694 A JP 09360694A JP 9360694 A JP9360694 A JP 9360694A JP 3381044 B2 JP3381044 B2 JP 3381044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工期の大幅な短縮を図
ることができるダムの施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ダム建設には、面状に広くコ
ンクリートを打設していくRCD(Roller Compacted D
am-concrete)工法や拡張レヤー打設工法等が採用され
ており、これら工法は、すでにコンクリート打設で形成
されたダム堤体上に一層ずつコンクリート打設層を積み
重ねてダム堤体を上方に構築していくものである。そし
て、上記の場合、すでに形成されたダム堤体上に、新た
な打設を行うためのコンクリートを搬送する必要があ
り、従来は、バッチャープラント等をダム堤頂部近傍で
あって該堤頂部よりやや高い位置に設け、これよりさら
に高い位置にケーブルクレーンを設置し該ケーブルクレ
ーンを用いてコンクリートを搬送したり、ダムの掘削面
にインクライン設備を設け該インクライン設備を用いて
ダム堤体上にコンクリートを降ろしたり、さらにはベル
トコンベアでコンクリート打設位置へ搬送する方法等が
採用されている。
【0003】上記したケーブルクレーンを用いる場合に
は、主に以下の問題があった。 (1)バッチャープラント及びケーブルクレーンを設置
するための広い用地がダム堤頂部付近に必要となるた
め、該ダム堤頂部付近の山を大きく削り取って用地を確
保する必要があり、自然環境保全や景観上の観点から好
ましくない。 (2)ケーブルクレーンのバケット等が作業者の上方を
移動するため作業者の安全確保に一層の注意を払わなけ
ればならない。
【0004】上記したインクライン設備を用いる場合に
は、主に以下の問題があった。 (1)ケーブルクレーンの場合と同様、バッチャープラ
ントを設置するための広い用地がダム堤頂部付近に必要
となるため、該ダム堤頂部付近の山を大きく削り取って
用地を確保する必要があり、自然環境保全や景観上の観
点から好ましくない。 (2)台車を走行させるレール設備を、ダムの掘削面の
ダム頂部から河床に至る間に設置しなければならないた
め、ダムの打設開始に先立ってレール設備下面全体の岩
盤について岩盤検査を受ける必要があり、またレールを
前もって上から下まで全部を敷設しなければ稼働できな
い構造であり、よって、ダムコンクリートの打設開始に
対する工程上の制約がある。
【0005】上記したベルトコンベアで河床部から搬送
する場合には、以下の問題があった。 (1)コンクリート打設面の上昇に伴うベルトコンベア
ラインの盛替が大変であり、また、ベルトコンベアの敷
設に伴う地山の切取りが発生するため、必然的に工期が
長くなってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記理由から、本出願
人は、コンクリートを混練するバッチャープラントを河
床部側に設置するとともに、すでに打設されたダム堤体
の側壁面に沿って昇降する搬送体を有する昇降搬送路を
設けて、河床部においてバッチャープラントからダンプ
カー等でコンクリートをダム堤体まで運搬し、搬送体に
コンクリートを移し替えて、搬送体を昇降搬送路を介し
て上昇させて、すでに打設されたダム堤体の上面まで移
動させることを考えた。これにより、自然環境保全や景
観上の観点から好ましく工期の大幅な短縮を図ることが
できるダム施工を実現できる。しかしながら、上記方法
を採用した場合、河床部においてダンプカーから搬送体
へのコンクリートの移し替えが発生することになりこの
作業に時間がかかるため、この点でさらなる改善の余地
があった。
【0007】したがって、本発明の目的は、コンクリー
トを混練するバッチャープラントを河床部に設置し、す
でに打設されたダム堤体の側壁面に沿って搬送体を昇降
させて河床部からコンクリートを搬送する場合におい
て、さらに作業時間を短縮することができるダムの施工
方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明のダムの施工方法は、コンクリート
を混練するバッチャープラントを河床部側に設置すると
ともに、該バッチャープラントとすでに打設されたダム
堤体との間に移動搬送路を設け、すでに打設されたダム
堤体の側壁面に沿って下部ガイドレール備えた昇降搬送
路を設け、ダム堤体上でステップアップおよびステップ
バックするホッパー設備を設け、前記ホッパー設備には
前記昇降搬送路の下部ガイドレールの延在方向に重複す
る上部ガイドレールを設け、前記バッチャープラントか
ガイドローラを有する搬送体にコンクリートを供給
、該搬送体を前記移動搬送路と昇降搬送路に沿って、
また前記ガイドローラにより前記昇降搬送路の下部ガイ
ドレールからホッパー設備の上部ガイドレールに乗り移
らせることですでに打設されたダム堤体の上面まで移動
させて、前記搬送体からコンクリートを前記ホッパー設
備のホッパーに落とし込むことを特徴としている。
た、請求項2の発明のダムの施工方法は、コンクリート
を混練するバッチャープラントを河床部側に設置すると
ともに、該バッチャープラントとすでに打設されたダム
堤体との間に移動搬送路を設け、すでに打設されたダム
堤体の側壁面に沿って搬送体を昇降させるための昇降搬
送路を設け、ダム堤体内には複数連結固定されて上方に
延長可能なアンカーフレームを、その上部をコンクリー
ト打設面に対し突出部とした状態で埋設し、前記突出部
には、ホッパーと前記搬送体をワイヤーで昇降させる巻
上装置を設け、前記バッチャープラントから前記搬送体
にコンクリートを供給し、該搬送体を前記移動搬送路と
昇降搬送路に沿って、また昇降搬送路では前記巻上装置
のワイヤーによってすでに打設されたダム堤体の上面ま
で移動させて、前記搬送体からコンクリートを前記ホッ
パーに落とし込むことを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明のダムの施工方法によれば、河床部側に
設置されたバッチャープラントから搬送体にコンクリー
トを供給させ、該搬送体を、バッチャープラントとすで
に打設されたダム堤体との間に設けられた移動搬送路
と、すでに打設されたダム堤体の側壁面に沿って設けら
れた昇降搬送路とを介して、すでに打設されたダム堤体
の上面まで移動させることにより、すでに打設されたダ
ム堤体の上面までコンクリートを搬送することになる。
【0010】
【実施例】本発明の第1実施例(参考例)を図1を参照
して説明する。なお、以下の実施例において、ダム堤体
の形成は、面状に広くコンクリートを打設していくRC
D(Roller Compacted Dam-concrete)工法や拡張レヤ
ー打設工法等が採用される。
【0011】図中符号1は、河床部2に、施工の途中段
階まですでに打設されたダム堤体を示している。河床部
2には、諸材料を所定の配合比率で混練してコンクリー
トを製造するバッチャープラント3が、ダム堤体1に近
接して設置されている。さらに、バッチャープラント3
には、該バッチャープラント3に作製した骨材を供給す
る図示せぬ骨材プラントが近接設置されている。
【0012】バッチャープラント3とダム堤体1との間
には、2ラインの水平軌道(移動搬送路)5すなわち4
本の水平レール5aが敷設されている。これら水平レー
ル5a上には、搬送体である容器状のバケット7が各水
平軌道5にそれぞれ一台ずつ設けられている。ここで、
これらバケット7は、バッチャープラント3から供給さ
れるコンクリートを受け取るよう上部開口型とされてお
り、モータ等の走行駆動源を具備し、水平レール5a上
を車輪7aで自走して、バッチャープラント3で投入さ
れたコンクリートをダム堤体1に向けて搬送するように
なっている。そして、水平レール5aの、バッチャープ
ラント3に対し反対側の端部は、ダム堤体1の側壁面8
まで延在されている。
【0013】また、ダム堤体1の側壁面8にはインクラ
イン設備10が設置されている。このインクライン設備
10には、上記水平軌道5に対応して2ラインの昇降軌
道(昇降搬送路)11すなわち4本の昇降レール11a
が平行に、ダム堤体1の側壁面8に沿って上下方向に設
けられており、各昇降軌道11には、板状のリフター1
2が走行可能にそれぞれ設けられている。リフター12
は、最下位置に位置することにより、水平軌道5上最も
ダム堤体1側に位置するバケット7の下方に位置し、こ
の状態で昇降レール11a上をほぼ水平状態を維持しつ
つ上昇することにより、バケット7を水平レール5aか
ら離間させ上方に移動させる。
【0014】インクライン設備10の上部には、すでに
コンクリート打設により形成されたダム堤体1上に設置
されるホッパー設備14が設けられている。このホッパ
ー設備14には、それぞれ対応するリフター12で移動
されたバケット7からのコンクリートを仮受けする上部
ホッパー15が設けられており、またリフター12を昇
降させるため設けられたワイヤ17を巻上げおよび繰出
す巻上装置16が搭載されている。ここで、バケット7
は、下部側壁面8側に開閉可能な図示せぬ開閉部を有し
ており、該下部開閉部が開作動することにより、バケッ
ト7内に搭載されたコンクリートを上部ホッパー15に
落とし込むようになっている。
【0015】次に、上記した装置を用いたダムの施工方
法について説明する。施工の途中段階まですでに打設さ
れたダム堤体1の上面にコンクリートを面状に打設し、
このような打設を順次繰り返してダム堤体1を構築す
る。そして、このようなダム構築にともなうコンクリー
トの搬送は、バケット7をバッチャープラント3内に位
置させ、該バッチャープラント3からコンクリートを、
バケット7で受取り、該バケット7を水平軌道5上を自
走させて、インクライン設備10側に位置させる。そし
て、インクライン設備10が、バケット7の下側に位置
するリフター12を、巻上装置16の駆動により、ダム
堤体1の側壁面8に沿って上昇させ、バケット7をホッ
パー設備14の上部ホッパー15上に位置させる。そし
て、図示せぬ下部開閉部を開作動させることにより、積
み込まれたコンクリートを上部ホッパー15に落とし込
む。その後、下部開閉部を閉作動させる。
【0016】このようにして、河床部2のバッチャープ
ラント3からコンクリートをすでに形成されたダム堤体
1上に搬送する。ここで、上部ホッパー15で仮受けさ
れたコンクリートは、該上部ホッパー15からダム堤体
1上にあるダンプカー等に積み込まれて、該ダンプカー
の自走によりコンクリート打設位置まで搬送される。ま
た、空となったバケット7は、リフター12の下降で水
平軌道5に搭載され、自走でバッチャープラント3に移
動する。
【0017】このように、本実施例によれば、河床部2
に設置されたバッチャープラント3からバケット7にコ
ンクリートを供給させ、該バケット7を、バッチャープ
ラント3とすでに打設されたダム堤体1との間に設けら
れた水平軌道5を自走によりダム堤体1まで走行させた
後、すでに打設されたダム堤体1の側壁面8に沿って設
けられたインクライン設備10によりダム堤体1の上面
まで移動させた後、該バケット7から上部ホッパー15
へコンクリートを落とし込ませることにより、すでに打
設されたダム堤体1の上面までコンクリートを搬送する
ことになる。したがって、河床部2におけるコンクリー
トの移し替えを無くすことができるため、作業時間を短
縮することができる。
【0018】次に、本発明の第2実施例(参考例)を図
2を参照して、第1実施例との相違部分を中心に以下に
説明する。なお、第2実施例は、バッチャープラント3
からダム堤体1までのバケット7の搬送は第1実施例と
同様であり、ダム堤体1まで搬送されたバケット7の昇
降が変更されたものである。
【0019】第2実施例は、そのホッパー設備14が、
鉛直伸縮可能な内側脚部20と、該内側脚部20に対し
て水平方向に移動可能であって鉛直伸縮可能な外側脚部
21とを有しており、ダム堤体1のコンクリート面状打
設に応じて、上方にステップアップしかつ側壁面8の傾
斜に応じて水平方向にステップバックするようになって
いる。具体的には、例えば図2に示すように伸長状態の
外側脚部21においてすでに打設されたダム堤体1の上
面に立設された状態で、コンクリートの面状打設を行な
い、縮長状態にあった内側脚部20を伸長させ新たな打
設層の上面に立設させるとともに、外側脚部21を縮長
させかつ側壁面8の傾斜に応じて側壁面8に対し反対方
向に水平移動させて、さらに、コンクリートの面状打設
を行なって、外側脚部21を伸長させ新たな打設層の上
面に立設させるとともに、内側脚部20を縮長させかつ
側壁面8の傾斜に応じて水平移動させるという工程を、
打設の進行にしたがって繰り返す。
【0020】巻上装置16は、ワイヤ17を繰出しおよ
び巻上げるもので、該ワイヤ17は、プーリ23にかけ
られた後に下方に吊り下げられており、該ワイヤ17の
先端に、ダム堤体1側まで移動されたバケット7が取り
付けられることになる。側壁面8に対向する、バケット
7の一の面部24の四隅近傍には、ゴムタイヤ等の車輪
25が回転自在に取り付けられている。バケット7は、
上記巻上装置16がワイヤ17を巻上げ・繰り出すこと
により、車輪25が側壁面8側(後述する型枠26)に
接触し転動して、ダム堤体1の側壁面8に沿って昇降走
行することになる。ここで、バケット7は、この走行状
態において上面となる面部27に上部開口部28を有し
ており、該上部開口部28から投入されたコンクリート
を内部に収容するようになっている。なお、バケット7
には、側面31にアーム部材32が揺動自在に設けられ
ており、該アーム部材32の先端にワイヤ17が取り付
けられる。
【0021】ここで、図2中符号34で示すものは、バ
ケット7の車輪25の走行位置に対応してホッパー設備
14に取り付けられたガイドレールであり、バケット7
は、ダム堤体1の上部位置まで移動すると、該ガイドレ
ール34に案内されて、上部ホッパー15上に位置する
とともに上部開口部28を側方に向けるよう傾斜する。
これにより、上部開口部28からコンクリートが放出さ
れ、上部ホッパー15内へ落とし込まれることになる。
なお、ガイドレール34の上部位置において最も傾斜す
るバケット7内のコンクリートが良好に排出されるよう
に、バケット7内の面部24側の内面35は、この傾斜
状態において上部開口部28側が下側に位置するよう傾
斜されている。また、ガイドレール34は、ホッパー設
備14のステップアップおよびステップバック時におい
てその作業を容易にすべく型枠26から離れるように、
下側の一部が揺動可能な揺動レール部36とされてい
る。
【0022】そして、第2実施例では、ダム構築が進行
しても、すでに打設されたダム堤体1の側壁面8の形成
用として用いられた型枠26を、河床部2からダム堤体
1の上部まで、除去することなく残存させて、該型枠2
6の表面上に、車輪25を接触させた状態でバケット7
を走行させるようになっている。したがって、ダム堤体
1の側壁面8とバケット7との間には型枠26が介在
し、よって、バケット7の車輪25の走行痕や零れたコ
ンクリートは、最終的に撤去される型枠26の表面につ
き、ダム堤体1の側壁面8につくことはなくなるため、
ダム堤体1の側壁面8に汚れを生じることがなく、後に
補修を行なう必要等がなくなる(ここで、型枠26は、
すべて残存させる必要はなく、少なくともバケット7の
走行位置周辺のみ残存させておけばよい)。また、車輪
25はゴムタイヤであるため、安価にできる。
【0023】次に、本発明の第3実施例を図3を参照し
て、第1実施例との相違部分を中心に以下に説明する。
なお、第3実施例も、バッチャープラント3からダム堤
体1までのバケット7の搬送は第1実施例と同様であ
り、ダム堤体1まで搬送されたバケット7の昇降が変更
されたものである。
【0024】第3実施例は、第2実施例と同様のホッパ
ー設備14を有しており、ダム堤体1のコンクリート面
状打設に応じて、上方にステップアップしかつ側壁面8
の傾斜に応じて水平方向にステップバックするようにな
っている。このホッパー設備14には、コンクリート仮
受用の上部ホッパー15が取り付けられており、さらに
その上側に、図示せぬワイヤを巻上げあるいは繰出す図
示せぬ巻上装置が取り付けられている。
【0025】加えて、すでに打設されたダム堤体1の側
壁面8には、該側壁面8と所定距離離間して平行をなす
よう、昇降軌道11を構成する下部ガイドレール40が
上下方向に延在しかつ相互に平行をなして設置されてい
る。ここで、下部ガイドレール40は、ダム堤体1のコ
ンクリート打設にともなって側壁面8に埋め込まれてい
るアンカー部材41等を介してダム堤体1に取り付けら
れており、一の面に一段凹んだガイド溝42が形成され
た形状をなすチャンネル材を、ガイド溝42同士を対向
させるよう配置して構成されている。
【0026】そして、第3実施例において、ホッパー設
備14には、少なくとも下部が下部ガイドレール40の
上部と同角度をなす上部ガイドレール43が設けられて
おり、該上部ガイドレール43は、ホッパー設備14が
ダム堤体1に立設された状態で、その下部が、下部ガイ
ドレール40のダム堤体1に対し反対側に位置するよう
設けられている。この上部ガイドレール43も下部ガイ
ドレール40と同様に設けられていて、一面に一段凹ん
だガイド溝44が設けられた形状のチャンネル材を、ガ
イド溝44同士を対向させるよう配置して構成されてい
る。ここで、下部ガイドレール40同士の距離と上部ガ
イドレール43同士の距離とは同じとされており、一の
下部ガイドレール40とこれに近接設置される一の上部
ガイドレール43とは側壁面8に垂直な同一面内に配置
されている。
【0027】さらに、上部ガイドレール43の下端部に
は、先端側ほど溝幅が広がる導入溝45が形成された導
入部46が設けられている。また、上部ガイドレール4
3の下部の下部ガイドレール40側には、下部ガイドレ
ール40に当接して該下部ガイドレール40との距離を
一定にする位置決めローラ47が設けられている。
【0028】加えて、上部ガイドレール43の上部側
は、その先端が上部ホッパー15の上方に位置するよう
に上部ホッパー15方向に円弧状をなして湾曲されてい
る。ここで、下部ガイドレール40の上部と上部ガイド
レール43の下部とは、バケット7の使用時において
は、延在方向に重複する部分が設けられるようその長さ
関係が設定されている。
【0029】バケット7の両側面31には、下部ガイド
ローラ48が、一つの側面31に対し二つ、側面31に
垂直をなす同一平面に軸線を配置して回転自在に支持さ
れている。また両側面31には、これら下部ガイドロー
ラ48に平行して、上部ガイドローラ49が、一つの側
面31に対し二つ、側面31に垂直をなす同一平面に軸
線を配置して回転自在に支持されている。ここで、これ
ら下部ガイドローラ48と上部ガイドローラ49との距
離は、下部ガイドレール40と上部ガイドレール43と
の距離に等しく設定されており、これにより、下部ガイ
ドレール40に下部ガイドローラ48が案内され上部ガ
イドレール43に上部ガイドローラ49が案内されるよ
うになっている。なお、下部ガイドローラ48と上部ガ
イドローラ49とは下部ガイドレール40の延在方向に
関しては同位置に設けられている。
【0030】なお、バケット7の側面31には、アーム
部材32が揺動自在に設けられており、ダム堤体1側ま
で移動された状態において、該アーム部材32の先端に
上記図示せぬワイヤが取り付けられて、これにより、巻
上装置のワイヤの巻上げあるいは繰出しにより、バケッ
ト7は、下部ガイドレール40または上部ガイドレール
43に沿って昇降移動する。
【0031】バケット7は、河床部2からの上昇時にお
いて、下部ガイドローラ48が下部ガイドレール40の
ガイド溝42で案内されつつ側壁面8に沿って移動する
ことになり、下部ガイドレール40の上部位置まで移動
すると、上側の下部ガイドローラ48が下部ガイドレー
ル40から外れる前の段階で、上側の上部ガイドローラ
49が上部ガイドレール43のガイド溝44内に入り込
み、次に、下側の下部ガイドローラ48が下部ガイドレ
ール40から外れる前の段階で、下側の上部ガイドロー
ラ49が上部ガイドレール43のガイド溝44内に入り
込み、これにより、バケット7の、下部ガイドレール4
0から上部ガイドレール43への乗り移りが行なわれる
ようになっている。
【0032】そして、第3実施例においては、コンクリ
ートの打設の進行にともなってホッパー設備14を上述
したように上昇させた際には、下部ガイドレール40で
上側の下部ガイドローラ48が案内され同時に上部ガイ
ドレール43で上側の上部ガイドローラ49が案内され
る状態をつくり、しかも、下部ガイドレール40で下側
の下部ガイドローラ48が案内され同時に上部ガイドレ
ール43で下側の上部ガイドローラ49が案内される状
態をつくるよう、下部ガイドレール40を延伸すればよ
い。
【0033】すなわち、第3実施例においては、下部ガ
イドローラ48と上部ガイドローラ49とは、下部ガイ
ドレール40の延在方向に関しては同位置に設けられて
いるため、上部ガイドレール43の下部と、延在方向に
関して重複する部分を設けるよう下部ガイドレール40
を延伸させればよいことになる。このように下部ガイド
レール40と上部ガイドレール43とが分離されている
ため、上記した長さ関係が満足されれば、下部ガイドレ
ール40に長短が発生してもよいことになる。したがっ
て、下部ガイドレール40の延伸長さを細かく調整する
必要がなくなるため、延伸作業を時間的にも作業的にも
容易に行なうことができる。
【0034】次に、本発明の第4実施例を図4および図
5を参照して、第1実施例との相違部分を中心に以下に
説明する。なお、第4実施例も、バッチャープラント3
からダム堤体1までのバケット7の搬送は第1実施例と
同様であり、ダム堤体1まで搬送されたバケット7の昇
降が変更されたものである。
【0035】第4実施例において、ダム堤体1の傾斜す
る側壁面8には、該側壁面8と平行をなして昇降軌道1
1を構成する下部ガイドレール49が上下方向に延在設
置されている。また、ダム堤体1の側壁面8付近には、
複数連結された、鉄骨等からなるアンカーフレーム51
が、側壁面8に平行をなして河床部2側から上方に立設
された状態で埋設されている。このアンカーフレーム5
1の最も上側のものは、その上部が打設面より上方に突
出された突出部51aとなっている。突出部51aに
は、鉄骨等の連結部材52を介して、コンクリート仮受
用の上部ホッパー15と、下部ガイドレール49の上部
に連結される、上部が円弧状に湾曲された形状の上部ガ
イドレール53とが取り付けられている。
【0036】ここで、下部ガイドレール49および上部
ガイドレール53には、バケット7が移動可能に設けら
れることになり、該バケット7は、図示せぬガイドロー
ラを有していて、該ガイドローラが下部ガイドレール4
9および上部ガイドレール53に設けられた図示せぬガ
イド溝内を案内されることにより、下部ガイドレール4
9および上部ガイドレール53に沿って移動するように
なっている。
【0037】そして、バケット7は、下部ガイドレール
49に案内されて移動する際には、上部開口部28を上
方に向けており、上部ガイドレール53に案内されて移
動すると、上部ガイドレール53の形状にしたがって上
部開口部28を上部ホッパー15上に位置させるととも
に側方に向けるよう傾斜する。これにより、上部開口部
28からコンクリートが放出され、上部ホッパー15内
へ落とし込まれることになる。
【0038】ここで、図1中符号16で示すものは、ア
ンカーフレーム51の突出部51aに設置された巻上装
置であり、この巻上装置16は、一方向に回転駆動され
ることにより、巻上げられていたワイヤ17を繰出し、
前記と逆方向に回転駆動されることにより、繰出された
ワイヤ17を巻上げるもので、該ワイヤ17は、突出部
51aに連結部材52を介して設けられたプーリ55,
56にかけられた後に下方に吊り下げられており、該ワ
イヤ17の吊下側先端にバケット7が取り付けられる。
【0039】以上のような第4実施例によれば、ダム構
築にともなうコンクリートの搬送は、巻上装置16が、
主として頂部に設けられたプーリ55から連結部材52
および突出部51aを介して、アンカーフレーム51お
よびこれが一体に埋設されているすでに打設されたダム
堤体1で反力をとりつつワイヤ17を巻上げおよび繰出
しバケット7を昇降させることにより行なわれる。具体
的には、繰出されたワイヤ17を水平軌道5上のバケッ
ト7に連結させ、巻上装置16のワイヤ17の巻上げに
よりバケット7を、すでに打設されたダム堤体1の上面
まで移動させ、アンカーフレーム51の突出部51aに
設けられた上部ホッパー15にコンクリートを排出させ
るという工程の繰り返しにより行なわれる。
【0040】ここで、施工の途中段階まですでに打設さ
れたダム堤体1へのコンクリート打設の進捗にともな
い、上部のアンカーフレーム51が、コンクリートの新
たな打設面から所定量突出する突出部51aを常に有す
るように、すでに設置されている下方のアンカーフレー
ム51をすでに打設されたダム堤体1内に埋め殺した状
態で、新たなアンカーフレーム51を必要に応じて上方
に連結固定して延長する。そして、本実施例では、この
アンカーフレーム51の延長に応じて、巻上反力を主と
して受ける頂部のプーリ55および他のプーリ56は勿
論、上部ホッパー15も、常に突出部51aに位置する
よう上昇させる。言い換えれば、上部ホッパー15と頂
部のプーリ55等との位置関係は、上部ホッパー15
が、打設面との間に、ダム堤体1の上面を移動してコン
クリートを搬送するダンプカー等がコンクリート受取り
のため入り込める高さを確保し、また、プーリ55は、
この上部ホッパー15にバケット7を搬送可能な高さ確
保する必要があるため、これに応じて突出部51aの必
要高さが決められる。加えて、上部ガイドレール53の
上昇と下部ガイドレール49の延長を行なう。
【0041】以上に述べたように、第4実施例において
は、コンクリート打設の進捗にともなって、アンカーフ
レーム51を、下方のものをすでに打設されたダム堤体
1内に埋め殺しつつ、打設面より上方に突出する突出部
51aを有するよう上方に連結延長させ、該アンカーフ
レーム51の突出部51aを介してすでに打設されたダ
ム堤体1で反力をとりつつバケット7に設けられたワイ
ヤ17を巻上げおよび繰出してバケット7をすでに打設
されたダム堤体1の側壁面8に沿って昇降させるため、
ダム堤体1の上面にワイヤ巻上げ用の反力をとるための
重量物を置く必要をなくすことができる。したがって、
打設進捗に伴って上昇させるものは、増設するアンカー
フレーム51、上部ホッパー15、連結部材52、プー
リ55,56、上部ガイドレール53および巻上装置1
6であり、これらは自重により反力をとるほどの重量物
ではないため、上昇作業が容易になる。
【0042】また、図5に示すように、アンカー部材と
しては、フレーム状とすることなく鉄骨58を水平方向
に離間させて複数配置してもよく、このような簡素な構
成は、側壁面8が鉛直方向に沿う場合に用いて好適であ
る。
【0043】さらに、上記実施例以外にも、水平レール
と昇降レールとを連続させバケットを自走により水平お
よび昇降移動させることも可能である。この場合、例え
ば、昇降レールに平行して例えばラックギアを配置し、
バケットの側壁面側にレール上を走行する車輪およびラ
ックギアに噛み合うピニオンギアを設け、該ピニオンギ
アを回転させてバケットを自走昇降させる構成等が採用
できる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のダムの施
工方法によれば、河床部側に設置されたバッチャープラ
ントから搬送体にコンクリートを供給させ、該搬送体
を、バッチャープラントとすでに打設されたダム堤体と
の間に設けられた移動搬送路と、すでに打設されたダム
堤体の側壁面に沿って設けられた昇降搬送路とを介し
て、すでに打設されたダム堤体の上面まで移動させるこ
とにより、すでに打設されたダム堤体の上面までコンク
リートを搬送することになる。したがって、河床部にお
けるコンクリートの移し替えを無くすことができるた
め、作業時間を短縮することができる。特に、請求項1
の発明によれば、ダム堤体上にステップアップおよびス
テップバックするホッパー設備を設け、ホッパー設備に
は昇降搬送路の下部ガイドレールの延在方向に重複する
上部ガイドレールを設けたので、下部ガイドレールの延
伸長さを細かく調整する必要がなく、その延伸作業を時
間的にも作業的にも容易に行なうことができる。 また、
請求項2の発明によれば、ダム堤体内に複数連結固定さ
れて上方に延長可能なアンカーフレームをその上部をコ
ンクリート打設面に対し突出部とした状態で埋設し、突
出部にはホッパーと巻上装置を設けたので、ダム堤体の
上面にワイヤ巻上げ用の反力をとるための重量物を置く
必要をなくすことができるし、上昇作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダムの施工方法の第1実施例(参考
例)を説明する斜視図である。
【図2】本発明のダムの施工方法の第2実施例(参考
例)を説明する側面図である。
【図3】本発明のダムの施工方法の第3実施例を説明す
る側面図である。
【図4】本発明のダムの施工方法の第4実施例を説明す
る側面図である。
【図5】本発明のダムの施工方法の第4実施例の他の例
を説明する側面図である。
【符号の説明】
1 ダム堤体 2 河床部 3 バッチャープラント 5 水平軌道(移動搬送路) 7 バケット(搬送体) 11 昇降軌道(昇降搬送路)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−113526(JP,A) 特開 昭63−134361(JP,A) 特公 昭55−47170(JP,B2) 実公 昭60−38736(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 7/00 E04G 21/02 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートを混練するバッチャープラ
    ントを河床部側に設置するとともに、該バッチャープラ
    ントとすでに打設されたダム堤体との間に移動搬送路を
    設け、すでに打設されたダム堤体の側壁面に沿って下部
    ガイドレール備えた昇降搬送路を設け、ダム堤体上でス
    テップアップおよびステップバックするホッパー設備を
    設け、前記ホッパー設備には前記昇降搬送路の下部ガイ
    ドレールの延在方向に重複する上部ガイドレールを設
    け、前記バッチャープラントからガイドローラを有する
    搬送体にコンクリートを供給、該搬送体を前記移動搬
    送路と昇降搬送路に沿って、また前記ガイドローラによ
    り前記昇降搬送路の下部ガイドレールからホッパー設備
    の上部ガイドレールに乗り移らせることですでに打設さ
    れたダム堤体の上面まで移動させて、前記搬送体からコ
    ンクリートを前記ホッパー設備のホッパーに落とし込む
    ことを特徴とするダムの施工方法。
  2. 【請求項2】 コンクリートを混練するバッチャープラ
    ントを河床部側に設置するとともに、該バッチャープラ
    ントとすでに打設されたダム堤体との間に移動搬送路を
    設け、すでに打設されたダム堤体の側壁面に沿って搬送
    体を昇降させるための昇降搬送路を設け、ダム堤体内に
    は複数連結固定されて上方に延長可能なアンカーフレー
    ムを、その上部をコンクリート打設面に対し突出部とし
    た状態で埋設し、前記突出部には、ホッパーと前記搬送
    体をワイヤーで昇降させる巻上装置を設け、前記バッチ
    ャープラントから前記搬送体にコンクリートを供給し、
    該搬送体を前記移動搬送路と昇降搬送路に沿って、また
    昇降搬送路では前記巻上装置のワイヤーによってすでに
    打設されたダム堤体の上面まで移動させて、前記搬送体
    からコンクリートを前記ホッパーに落とし込むことを特
    徴とするダムの施工方法。
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