JPH11222119A - 電磁弁及びブレーキ制御装置 - Google Patents

電磁弁及びブレーキ制御装置

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JPH11222119A
JPH11222119A JP10266708A JP26670898A JPH11222119A JP H11222119 A JPH11222119 A JP H11222119A JP 10266708 A JP10266708 A JP 10266708A JP 26670898 A JP26670898 A JP 26670898A JP H11222119 A JPH11222119 A JP H11222119A
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auxiliary valve
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雅彦 神谷
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  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の制御を好適に行うことができる電磁弁
及びその電磁弁を採用したブレーキ制御装置を提供する
こと。 【解決手段】 弁複合体47は、ストッパ43側に配置
されて上下方向に移動可能で磁性体の補助弁体52と、
補助弁体52の下端から下方に延設されて主弁体49に
係止する係止部材53と、シートバルブ44側に配置さ
れて上下方向に移動可能で非磁性体の主弁体49で構成
される。主弁体49は、主弁体49と補助弁体52との
間の補助スプリング56により、主連通路48を閉じる
方向に付勢され、補助弁体52は、その上方のリターン
スプリング57によって、主弁体49の絞り連通路54
を閉じる方向に付勢される。そして、ソレノイド40に
出力される電流のデューティ比が、例えば100%と5
0%に切り替えられることにより、SR弁28は全開状
態又は半開状態に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばブレーキ装
置等に使用される電磁弁、及びその電磁弁をブレーキ液
圧の増減を行なう液圧制御弁として採用したブレーキ制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トラクション制御や旋回トレ
ース制御(車両ヨーコントロール)を行うブレーキ制御
装置には、マスタシリンダからポンプに至る管路を開閉
してホイールシリンダ圧を調節するために、液圧制御弁
として、電磁弁であるSR弁が設けられている。このS
R弁は、図12に示す様に、弁体111をスプリング1
12により矢印A方向に付勢してその管路を閉ざすもの
である。
【0003】ところが、この構造のSR弁では、ブレー
キペダル113が踏まれてマスタシリンダ114側の液
圧(マスタシリンダ圧)が高くなる場合には、マスタシ
リンダ圧が閉弁方向(矢印A方向)に働くので、ソレノ
イド115に通電しても、ソレノイド115の電磁力に
よって発生する矢印B方向の吸引力が不足して、開弁で
きないことがある。
【0004】そのため、このSR弁を、例えばパワーア
シストブレーキ制御(PAB制御)を行う装置、即ちブ
レーキペダル113を踏み込んだ場合に、ポンプ116
を作動させて、ホイールシリンダ圧を通常より上げて制
動力を向上させる加圧制御を行う装置に、そのまま用い
ると、好適に加圧制御を行うことができないことがあ
る。
【0005】この対策として、ソレノイドの体格を上げ
る方法も考えられるが、そうするとSR弁が大型化して
しまうので、例えば主弁と補助弁を用いたSR弁が提案
されている。これは、ソレノイドへの通電により補助通
路の開閉動作を行なう磁性体の補助弁を備え、補助弁の
動作及び自身に加わるバネ力等に応じて補助通路を開い
て、非磁性体の主弁に加わる差圧を低減し、主通路を開
いて主弁を開弁させるものである(DE1952936
3号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の主弁と補助弁を備えたSR弁では、より精密
な制御を容易に行うには必ずしも十分ではない。つま
り、近年では、一つのブレーキ制御装置にて、例えば通
常のブレーキ操作や、アンチスキッド制御、トラクショ
ン制御、旋回トレース制御(車両ヨーコントロール)に
加え、ブレーキペダルの踏み込み時に、ホイールシリン
ダ圧を加圧して制動性能を向上するパワーアシストブレ
ーキ制御が行われるが、上述した従来の単純な開閉動作
を行うだけのSR弁では、各種の制御を、ペダルフィー
リング、作動音等も含めてより好適に行うためのSR弁
としては、十分ではない。
【0007】また、複雑な動作を行う構成を加えたとし
ても、複雑な構造では、装置が大型化するとともに、コ
ストが上昇するので好ましくない。本発明は、前記課題
を解決するためになされたものであり、各種の制御を好
適に行うことができる電磁弁及びその電磁弁を採用した
ブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、車両制動時にブ
レーキ液圧を発生するブレーキ液圧発生手段(例えばマ
スタシリンダ)と、車両制動時に車輪制動力を発生する
車輪制動力発生手段(例えばホイールシリンダ)側にブ
レーキ液を供給するポンプの吸入側との間の管路に配置
される液圧制御弁である電磁弁において、管路の流路を
絞る絞り連通路を備え、所定方向(例えば軸方向)に移
動して、管路を連通する主連通路を絞り連通路を除いて
開閉可能な主弁体を備えた主弁と、主弁の移動方向であ
る所定方向に移動し、主弁体の絞り連通路を開閉可能な
補助弁体を備えた補助弁と、主弁体を主連通路を閉じる
方向に付勢する主弁体付勢手段(例えば補助スプリン
グ)と、補助弁体を絞り連通路を閉じる方向に付勢する
補助弁体付勢手段(例えばリターンスプリング)と、補
助弁体に対して、補助弁体付勢手段の付勢力に抗して、
絞り連通路を開く方向に付勢する電磁力を付与する電磁
力付与手段(例えばソレノイド)と、を備え、補助弁体
は、自身が移動して補助弁を開弁した後に、所定ストロ
ーク移動して主弁体を係止して移動させて主弁を開弁す
る構成であり、電磁力付勢手段は、補助弁体を移動させ
て補助弁を開弁させるために補助弁体に付与する電磁力
と、補助弁体及び主弁体を移動させて主弁を開弁させる
ために補助弁体に付与する電磁力とを調節可能であるこ
とを特徴とする電磁弁を要旨とする。
【0009】本発明では、補助弁体に付与する電磁力の
大きさを違えることにより、補助弁の開閉だけでなく主
弁の開閉をも調節することができる。例えば電磁力が小
さい場合には、補助弁体のみを移動させて絞り連通路を
開いて補助弁のみを開くことができる(半開状態)。ま
た、電磁力が大きい場合には、補助弁体を所定ストロー
ク移動させた後に主弁体に係止して主弁体を移動させる
ことができるので、主連通路を開いて主弁を開弁するこ
とができる(全開状態)。
【0010】ここで、電磁力を調節する手段としては、
例えばソレノイドに通電する電流値(又はその電圧値)
の大きさを調節する手段や、ソレノイドに通電する電流
(又はその電圧値)のデューティ比を調節する手段を採
用できる。尚、ここで、主弁とは、移動可能な主弁体を
備え、それにより主連通路を開閉する弁の構成を示すも
のであり、補助弁とは、移動可能な補助弁体を備え、そ
れにより絞り連通路を開閉する弁の構成を示すものであ
る。
【0011】請求項2の発明では、電磁力の付与がない
場合には、主弁及び補助弁が閉弁する全閉状態とし、所
定の大きな電磁力の付与により、主弁が全開する全開状
態とし、所定より小さな電磁力の付与により、主弁が閉
弁した状態で補助弁が開弁する半開状態となるように、
補助弁体付勢手段及び主弁体付勢手段による付勢力、電
磁力付与手段によって補助弁体に付与する電磁力を設定
する。
【0012】本発明では、例えば通常ブレーキ時やア
ンチスキッド制御時において、電磁弁をオフしていると
きには、補助弁体付勢手段により補助弁体を付勢して絞
り連通路を遮断するとともに、主弁体付勢手段により主
弁体を付勢して主連通路を遮断するように構成されてい
るので、電磁弁における全閉状態が維持されている。
【0013】そして、この全閉状態では、例えばマスタ
シリンダからポンプに至る管路は遮断されているので、
他の管路を介した通常のブレーキ動作や、他の管路を遮
断し、ブレーキ液をリザーバに逃がすアンチスキッド制
御時の減圧動作等を行なうことができる。
【0014】また、例えばトラクション制御や旋回ト
レース制御(車両ヨーコントロール)を行なう際には、
ブレーキペダルが踏まれていないので、主弁体及び補助
弁体とも液圧負荷(ブレーキ液の増圧による差圧)がな
い状態である。このとき、電磁弁をオンして大きな電磁
力(例えば100%の吸引力)を発生させることによ
り、補助弁体付勢手段の付勢力に打ち勝って、補助弁体
は大きく吸引方向に移動して絞り連通路が開くだけでは
なく、補助弁体が主弁体に係止して開弁方向に移動させ
るので、結果として、主弁体が主連通路を開いて全開状
態となる。
【0015】そして、この全開状態では、例えばマスタ
シリンダからポンプに至る管路は最大限に開かれている
ので、十分な流量が確保できる状態である。よって、ポ
ンプを作動させて、例えばホイールシリンダ圧の増圧動
作を、速やかに且つ十分に行なうことができる。
【0016】更に、ブレーキペダルの踏込時に、例え
ばホイールシリンダ圧を増加させて制動力を向上させる
例えばパワーアシストブレーキ制御(PAB制御:加圧
制御)をおこなう際には、主弁体及び補助弁体とも(ブ
レーキペダルが踏まれているので)大きな液圧負荷がか
かっている状態である。
【0017】本発明では、この状態のときに、電磁弁を
オンして小さな電磁力(例えば50%の吸引力)を発生
させると、補助弁のみが開くように、補助弁体付勢手段
及び主弁体付勢手段による付勢力、電磁力付与手段によ
って補助弁体に付与する電磁力が設定されている。尚、
実際の各力の大きさは、この構成が実現できるように適
宜設定すればよい。
【0018】これにより、例えば(絞り連通路の径が小
さくて)補助弁に加わる差圧付勢力が小さく、しかも小
さな吸引力が作用する場合は、補助弁体のみが補助弁を
開くように作動する。このとき、主弁体には吸引力が作
用せず、主弁体は主弁体付勢手段により閉弁方向に付勢
された状態であるので、主弁は閉じたままである。その
結果として半開状態となる。
【0019】尚、本発明では、上述した様に電磁力の大
きさを設定することにより、差圧が発生していない場合
でも、半開状態を実現できる。そして、この半開状態お
いて、ポンプを作動させることにより、例えばポンプが
周知のピストンポンプで構成されている場合等ポンプ吸
引による油圧脈動がマスタシリンダにおいて発生するこ
とを抑制でき、良好なブレーキフィーリングを確保しつ
つ制動力を向上することができる。
【0020】請求項3の発明では、補助弁体から主弁体
に向けて係止部材が延設され、係止部材は、補助弁体が
所定以上開弁方向に移動した場合に、主弁体に係止して
主弁体を同方向に移動させるように構成されている。本
発明は、補助弁体に吸引力が加わって所定以上に移動し
た場合に、主弁体を移動させて主弁を開弁させる構成を
例示したものである。この場合、補助弁体の移動ととも
に係止部材も移動し、この係止部材が主弁体に係止して
移動させることにより、主弁を開弁して全開状態とする
ことができる。
【0021】請求項4の発明では、補助弁体付勢手段
は、電磁弁のストッパと補助弁体の間に配置されてい
る。本発明は、補助弁体付勢手段の位置を例示したもの
であり、これにより、補助弁体を閉弁方向(ストッパと
反対方向)に付勢することができる。
【0022】請求項5の発明では、主弁体付勢手段は、
補助弁体と主弁体との間に配置されている。本発明は、
主弁体付勢手段を例示したものであり、これにより、主
弁体を補助弁体と離間する方向に付勢して、主弁体を閉
弁方向(補助弁体と反対方向)に付勢することができ
る。
【0023】請求項6の発明では、補助弁体付勢手段の
付勢力を、補助弁のみを開弁する際に補助弁体に加える
吸引力の上限値より大きく、主弁を開弁する際に補助弁
体に加える吸引力の下限値より小さくなるように設定す
る。例えば図6に示す様に、補助弁体に加える吸引力を
発生させるために、例えばソレノイドに通電する電流の
デューティ比を100%とした場合でも、あるいは50
%とした場合でも、実際には、電磁弁には固体差及び環
境条件、駆動電圧の変動等があるため、どうしてもバラ
ツキがある。
【0024】そこで、本発明では、このバラツキを踏ま
えて、デューティ比に応じて半開状態や全開状態を実現
できるように、補助弁体付勢手段の付勢力(例えばリタ
ーンスプリングのセット荷重Fsp1)を設定しておくの
である。具体的には、例えばセット荷重(Fsp1)が、
全開状態を実現するために、補助弁体に加える100%
のデューティ比の吸引力(Fcoil100)のバラツキによ
る下限値を下回り、且つ半開状態を実現するために、5
0%のデューティ比の吸引力(Fcoil50)のバラツキに
よる上限値を上回るように設定しておく。
【0025】これによって、例えば吸引力(Fcoil10
0)とした場合に、たとえバラツキがあっても、セット
荷重(Fsp1)の方が小さいので、補助弁体の係止動作
により、確実に主弁をも開いて全開状態とすることがで
きる。また、吸引力(Fcoil50)とした場合には、セッ
ト荷重(Fsp1)の方が大きいので、(主弁は開かず
に)補助弁のみを開いて確実に半開状態とすることがで
きる。
【0026】請求項7の発明では、補助弁体付勢手段の
付勢力に、ポンプの作動時に発生する負圧により主弁に
発生する差圧力を加えた値が、主弁を開弁する際に補助
弁体に加える吸引力の下限値より小さくなるように設定
する。本発明では、半開状態において、主弁が不用意に
開かない様に、補助弁体付勢手段の付勢力(例えばリタ
ーンスプリングのセット荷重Fsp1)の範囲を設定して
おくのである。具体的には、例えばセット荷重(Fsp
1)とポンプを早めに作動させる場合(いわゆるポンプ
の早出し駆動)に発生する負圧(△Pb)と加えた範囲
(図の斜線で示す範囲ロ)が、補助弁体に加える100
%のデューティ比の吸引力(Fcoil100)のバラツキに
よる下限値を下回るように設定しておく。これによっ
て、半開状態において、ポンプの早出し作動により負圧
が発生した場合でも、主弁が開くことはない。
【0027】請求項8の発明では、補助弁体付勢手段の
付勢力から主弁体付勢手段の付勢力を引き、ブレーキペ
ダルの踏込によって増加するブレーキ液圧により補助弁
に発生する差圧力を加えた値が、補助弁のみを開弁する
際に補助弁体に加える吸引力の下限値より小さくなるよ
うに設定する。
【0028】例えば図6に示す様に、補助弁体に加える
吸引力を発生させるために、例えばソレノイドに通電す
る電流のデューティ比を50%とした場合でも、実際に
は、電磁弁には固体差及び環境条件、駆動電圧の変動等
があるため、どうしてもバラツキがある。
【0029】そこで、本発明では、このバラツキを踏ま
えて、補助弁体付勢手段の付勢力(例えばリターンスプ
リングのセット荷重Fsp1)及び主弁体付勢手段の付勢
力(例えば補助スプリングのセット荷重Fsp2)を設定
しておくのである。具体的には、全閉状態から半開状態
にいたる区間において、例えばセット荷重差(Fsp1−
Fsp2)とブレーキペダルを踏み込んだ場合発生する差
圧力(A2・ΔPa)と加えた範囲(図の斜線で示す範
囲イ)が、デューティ比50%の吸引力(Fcoil50)の
バラツキによる下限値を下回るように設定しておく。
【0030】これによって、電磁弁にバラツキがある場
合に、ブレーキペダルが踏み込まれて差圧(ΔPa)が
大きくなったとしても、半開状態を実現する吸引力(F
coil50)の方が大きいので、半開状態を実現することが
できる。請求項9の発明では、車両制動時にブレーキ液
圧を発生するブレーキ液圧発生手段(例えばマスタシリ
ンダ)と、車両制動時に車輪制動力を発生する車輪制動
力発生手段(例えばホイールシリンダ)側にブレーキ液
を供給するポンプの吸入側と、の間の管路に配置される
液圧制御弁である電磁弁において、管路の流路を絞る絞
り連通路を備え、所定方向に移動して、管路を連通する
主連通路を絞り連通路を除いて開閉可能な主弁体を備え
た主弁と、主弁の移動方向である所定方向に移動し、主
弁体の絞り連通路を開閉可能な補助弁体を備えた補助弁
と、主弁体を主連通路を閉じる方向に付勢する主弁体付
勢手段(例えば補助スプリング)と、補助弁体を絞り連
通路を閉じる方向に付勢する補助弁体付勢手段(例えば
リターンスプリング)と、自身の移動量に応じて、補助
弁体及び主弁体に順次係止して移動させて、補助弁及び
主弁を順次開弁させる開弁部材と、開弁部材に対して、
補助弁及び主弁を開弁させる方向に付勢力を付与する電
磁力付与手段(例えばソレノイド)と、を備え、電磁力
付勢手段は、補助弁体を移動させて補助弁を開弁させる
ために開弁部材に付与する電磁力と、補助弁体及び主弁
体を移動させて主弁を開弁させるために開弁部材に付与
する電磁力とを調節可能であることを特徴とする電磁弁
を要旨とする。
【0031】本発明は、開弁部材を用いて補助弁及び補
助弁体を開閉するが、電磁力の大きさを違えることによ
り、補助弁の開閉だけでなく主弁の開閉をも調節するこ
とができる点は、前記請求項1の発明と基本的に同様で
ある。従って、例えば電磁力が小さい場合には、開弁部
材により補助弁体のみを移動させて絞り連通路を開いて
補助弁のみを開くことができる(半開状態)。また、電
磁力が大きい場合には、開弁部材により補助弁体を所定
ストローク移動させた後に主弁体に係止して主弁体を移
動させることができるので、主連通路を開いて主弁を開
弁することができる(全開状態)。
【0032】ここで、電磁力を調節する手段としては、
例えばソレノイドに通電する電流値(又はその電圧値)
の大きさを調節する手段や、ソレノイドに通電する電流
(又はその電圧値)のデューティ比を調節する手段を採
用できる。尚、ここで、主弁とは、移動可能な主弁体を
備え、それにより主連通路を開閉する弁の構成を示すも
のであり、補助弁とは、移動可能な補助弁体を備え、そ
れにより絞り連通路を開閉する弁の構成を示すものであ
る。
【0033】請求項10の発明では、電磁力の付与がな
い場合には、主弁及び補助弁が閉弁する全閉状態とし、
所定の大きな電磁力の付与により、主弁が全開する全開
状態とし、所定より小さな電磁力の付与により、主弁が
閉弁した状態で前記補助弁が開弁する半開状態となるよ
うに、補助弁体付勢手段及び主弁体付勢手段による付勢
力、電磁力付与手段によって開弁部材に付与する電磁力
を設定する。
【0034】本発明では、電磁力を付与する対象が開弁
部材である点以外は、前記請求項2の発明とその基本的
動作は同様であるので、簡単に説明する。 本発明では、例えば通常ブレーキ時やアンチスキッド
制御時において、電磁弁をオフしているときには、補助
弁体付勢手段により補助弁体を付勢して絞り連通路を遮
断するとともに、主弁体付勢手段により主弁体を付勢し
て主連通路を遮断するように構成されているので、電磁
弁における全閉状態が維持されている。
【0035】また、例えばトラクション制御や旋回ト
レース制御(車両ヨーコントロール)を行なう際に、電
磁弁をオンして大きな電磁力(例えば100%の吸引
力)を発生させることにより、補助弁体付勢手段及び主
弁体付勢手段の付勢力に打ち勝って、開弁部材が吸引方
向に移動し、この開弁部材に押圧されて補助弁体及び主
弁体は大きく吸引方向に移動して、主弁体が主連通路を
開いて全開状態となる。
【0036】更に、ブレーキペダルの踏込時に、例え
ばホイールシリンダ圧を増加させて制動力を向上させる
例えばパワーアシストブレーキ制御(PAB制御:加圧
制御)をおこなう際に、電磁弁をオンして小さな電磁力
(例えば50%の吸引力)を発生させると、開弁部材は
所定ストロークだけ移動して補助弁体のみを押圧して、
補助弁のみが開く。これにより、半開状態が実現され
る。
【0037】尚、本発明では、上述した様に電磁力の大
きさを設定することにより、差圧の有無にかかわりな
く、半開状態を実現できる。請求項11の発明では、開
弁部材は、電磁力付勢手段側に配置されており、電磁力
付勢手段と反対側に配置された補助弁体及び主弁体を押
圧して移動させて、補助弁の開弁及び主弁の開弁を行う
構成である。
【0038】本発明は、開弁部材、補助弁体及び主弁体
の構成を例示したものであって、これにより、電磁力付
勢手段に印加する電流等のデューティ比を調節して、電
磁弁の開閉状態を適宜設定することができる。請求項1
2の発明では、主弁体は、電磁力付勢手段と反対側に配
置された主弁体付勢手段により、電磁力付勢手段側に付
勢されて主連通路を遮断する構成である。
【0039】本発明は、主弁体付勢手段の構成を例示し
たものであって、これにより、主弁を閉弁方向に付勢す
ることができる。請求項13の発明では、補助弁体は、
主弁体の内側に配置され、電磁力付勢手段と反対側に配
置された補助弁体付勢手段により、電磁力付勢手段側に
付勢されて絞り連通路を遮断する構成である。
【0040】本発明は、補助弁体及び補助弁体付勢手段
の構成を例示したものであって、これにより、補助弁体
を閉弁方向に付勢することができる。請求項14の発明
は、車両制動時にブレーキ液圧を発生するブレーキ液圧
発生手段と、車両制動時に車輪制動力を発生する車輪制
動力発生手段と、ブレーキ液圧発生手段側から車輪制動
力発生手段側にブレーキ液を供給するポンプと、ブレー
キ液圧発生手段とポンプの吸入側とを連通する管路に配
置された液圧制御弁と、を備え、ポンプを作動させるこ
とにより、車輪制動力発生手段のブレーキ液圧を増圧さ
せるブレーキ制御装置であって、ポンプを作動させてブ
レーキ液圧を増圧する際に用いられる液圧制御弁とし
て、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の電磁弁を
用いることを特徴とするブレーキ制御装置を要旨とす
る。
【0041】本発明は、上述した電磁弁が用いられるブ
レーキ制御装置を示したものであり、このブレーキ制御
装置としては、ブレーキペダルの踏込時に、例えばホイ
ールシリンダ圧を増加させて制動力を向上させる例えば
パワーアシストブレーキ制御(PAB制御:加圧制御)
をおこなう装置が挙げられる。
【0042】この場合、電磁力付勢手段による電磁力を
調節することにより、電磁弁を、全閉状態、全開状態、
及び半開状態に設定することができる。従って、各種の
制御を好適に行なうことができる。請求項15の発明
は、車両制動時にブレーキ液圧を発生するブレーキ液圧
発生手段と、車両制動時に前記ブレーキ液圧を受けて車
輪制動力を発生する車輪制動力発生手段と、前記ブレー
キ液圧発生手段からブレーキ液を吸引して前記車輪制動
力発生手段に向けて吐出するポンプと、前記車輪制動力
発生手段におけるブレーキ液圧を前記ブレーキ液圧発生
手段におけるブレーキ液圧よりも高いブレーキ液圧にす
るように差圧を保持する保持手段と、前記ブレーキ液圧
発生手段と前記ポンプの吸引口とを接続する管路に設け
られて、前記ブレーキ液圧発生手段から前記ポンプの吸
引口へのブレーキ液の流動量を調整可能な電磁弁と、前
記車輪制動力発生手段にかかるブレーキ液圧を調整する
複数の増圧、減圧の制御弁と、前記ポンプ、増圧、減圧
の制御弁および電磁弁を用いて、前記ブレーキ液圧発生
手段におけるブレーキ液圧よりも前記車輪制動力発生手
段におけるブレーキ液圧を高くするように調整する制御
手段と、を備え、前記電磁弁は、前記制御手段が実行さ
れていない通常状態のときにおける前記ブレーキ液圧発
生手段においてブレーキ液圧が実質的に発生されていな
い場合には前記ブレーキ液圧発生手段と前記ポンプの吸
引口との間を遮断し、前記制御手段の実行中において、
前記ブレーキ液圧発生手段おけるブレーキ液圧が所定以
上である場合には前記ブレーキ液圧発生手段と前記ポン
プ吸引口との間の流路径を絞り、前記制御手段の実行中
において、前記ブレーキ液圧発生手段におけるブレーキ
液圧が所定圧より低い場合には前記ブレーキ液圧発生手
段と前記ポンプ吸引口との間の流路を全開とすることを
特徴とするブレーキ制御装置を要旨とする。
【0043】本発明では、電磁弁は、制御手段が実行さ
れていない通常状態のときに、ブレーキ液圧発生手段に
てブレーキ液圧が実質的に発生されていない場合には、
ブレーキ液圧発生手段とポンプの吸引口との間を遮断す
る。また、制御手段の実行中のときに、ブレーキ液圧発
生手段にて発生したブレーキ液圧が所定以上である場合
には、ブレーキ液圧発生手段とポンプ吸引口との間の流
路径を絞る。更に、制御手段の実行中のときに、ブレー
キ液圧発生手段にて発生したブレーキ液圧が所定圧より
低い場合には、ブレーキ液圧発生手段とポンプ吸引口と
の間の流路を全開とする。
【0044】これにより、制御手段の実行の状態及びそ
れに伴うブレーキ液圧の状態に応じて、流路の状態を調
節するので、ポンプの吐出能力をフルに出したいトラク
ションコントロール、旋回トレース制御時は、最大限の
流量(MAX流量)を確保し、マスタシリンダ脈圧を抑
えたいパワーアシスト制御等の加圧制御時は、絞りによ
る脈動緩和を実現できるという効果がある。
【0045】請求項16の発明は、車両制動時に乗員に
踏み込まれるブレーキペダルと、前記ブレーキペダルの
踏み込みに伴いマスタシリンダ圧を発生するマスタシリ
ンダと、車両制動時にホイールシリンダ圧により車輪制
動力を発揮するホイールシリンダと、前記マスタシリン
ダとホイールシリンダとを連通する第1管路と、前記第
1管路に設けられ、前記ホイールシリンダ圧を前記マス
タシリンダ圧よりも高く保持可能な差圧制御弁と、前記
マスタシリンダと前記差圧制御弁との間から延び、前記
差圧制御弁と前記ホイールシリンダとの間に接続される
第2管路と、前記第2管路に配設され、前記マスタシリ
ンダ側からブレーキ液を吸引し、前記ホイールシリンダ
側にブレーキ液を吐出するポンプと、前記第1管路にお
ける前記差圧制御弁から前記ホイールシリンダまでの間
に設けられ、前記ホイールシリンダ圧の増減圧を調整可
能な複数の増減圧制御弁と、前記ホイールシリンダ圧を
マスタシリンダ圧よりも高くする制御を実行する制御手
段と、前記第2管路における前記マスタシリンダ側から
前記ポンプに至る部位に設けられ、前記制御手段の非実
行時には弁体を遮断状態に維持するとともに、全開、絞
り、遮断の少なくとも3段階の切換を行う電磁弁と、前
記ブレーキペダルの踏み込み状態を検出する検出手段
と、前記制御手段の実行時において、前記検出手段の検
出結果に応じて前記電磁弁の連通状態を、全開または絞
りに切り替える切換制御手段と、を備えることを特徴と
するブレーキ制御装置を要旨とする。
【0046】本発明では、第2管路におけるマスタシリ
ンダ側からポンプに至る部位に、制御手段の非実行時に
は弁体を遮断状態に維持するとともに、全開、絞り、遮
断の少なくとも3段階の切換を行う電磁弁を備えてお
り、制御手段の実行時には、ブレーキペダルの踏み込み
に応じて、電磁弁の連通状態を、全開または絞りに切り
替える。
【0047】これにより、前記請求項15の発明と同様
の効果がある。請求項17の発明は、前記切換制御手段
は、前記検出手段においてブレーキペダルの踏み込み状
態が検出された際には前記電磁弁を絞り状態とし、ブレ
ーキペダルの非踏み込み状態では全開状態とすることを
特徴とする前記請求項16に記載のブレーキ制御装置を
要旨とする。
【0048】本発明は、前記請求項16の発明を例示し
たものであり、ここでは、ブレーキペダルの踏み込み時
には電磁弁を絞り状態とし、ブレーキペダルの非踏み込
み時には電磁弁を全開状態とする。これにより、前記請
求項16の発明における電磁弁の状態の切り替え動作
を、確実に実行できるという効果が得られる。
【0049】請求項18の発明は、前記制御手段は、ト
ラクションコントロール、ブレーキアシスト、旋回トレ
ースコントロールのうち少なくとも1制御を実行するこ
とを特徴とする前記請求項16又は17に記載のブレー
キ制御装置を要旨とする。
【0050】本発明は、制御手段により実行される各種
の制御を例示したものである。請求項19の発明は、車
両制動時および非制動時においてホイールシリンダにか
かるブレーキ液圧をマスタシリンダ側からポンプ吸引し
たブレーキ液を用いて制御するブレーキ制御装置におい
て、前記マスタシリンダと前記ポンプの吸引口とを結ぶ
管路に、当該管路の流路径を調整する調整手段を設け、
この調整手段は、前記制御の実行時において、前記マス
タシリンダ圧と前記ホイールシリンダ圧との差圧の大き
さに応じて前記流路径を調整することを特徴とするブレ
ーキ制御装置を要旨とする。
【0051】本発明は、前記請求項16の発明の別態様
を示すものであり、本発明では、マスタシリンダとポン
プの吸引口とを結ぶ管路に、その管路の流路径を調整す
る調整手段を設けている。そして、ブレーキ液の制御の
実行時に、この調整手段により、マスタシリンダ圧とホ
イールシリンダ圧との差圧の大きさに応じて流路径を調
整する。
【0052】これにより、実行中の制御内容(差圧制
御)に即した流路径の調整が可能となり、前記請求項1
6の発明と同様の効果を奏する。請求項20の発明は、
前記調整手段は、前記差圧が大きい場合には前記管路の
流路径を大きく開き、差圧が小さい場合には流路径を小
さくすることを特徴とする前記請求項19に記載のブレ
ーキ制御装置を要旨とする。
【0053】本発明は、前記請求項19の発明を例示し
たものである。ここでは、調整手段は、差圧が大きい場
合には管路の流路径を大きく開き、差圧が小さい場合に
は流路径を小さくするので、前記請求項19の発明にお
ける流路径の調整を、必要に応じて実行できるという利
点がある。
【0054】請求項21の発明は、前記調整手段は、前
記差圧が所定以上である場合には前記管路の流路径を全
開とし、前記差圧が所定値より小さい場合には前記管路
の流路径を半開とすることを特徴とする前記請求項19
に記載のブレーキ制御装置を要旨とする。
【0055】本発明は、前記請求項19の発明を例示し
たものである。ここでは、調整手段は、差圧が所定以上
の場合には管路の流路径を全開とし、差圧が所定より小
さい場合には流路径を半開とするので、前記請求項19
の発明における流路径の切り替えを、確実に実行できる
という利点がある。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。 [第1実施例] a)図1に、本実施例の電磁弁が使用されるブレーキ制
御装置のブレーキ配管概略図を示す。本実施例では前輪
駆動の4輪車において、右前輪−左後輪、左前輪一右後
輪の各配管系統を備えるX配管の油圧回路を構成する車
両に本発明によるブレーキ制御装置を適用した例につい
て説明する。
【0057】このブレーキ制御装置は、アンチスキッド
制御(ABS制御)、旋回トレース制御(車両ヨーコン
トロール)、トラクション制御(TRC制御)だけでな
く、特にブレーキペダルの踏込時にマスタシリンダ圧を
通常より増圧することができるパワーアシストブレーキ
制御(PAB制御:加圧制御)を行なうことが可能な構
成を備えた装置である。
【0058】なお、パワーアシストブレーキ制御には、
乗員がパニックに陥る急ブレーキ時に実行される急ブレ
ーキアシスト制御、あるいは倍力装置を小型化したりす
る場合等において、倍力装置の倍力比設定が元々小さく
設定されていてこの倍力装置の倍力作用を補助するよう
にブレーキペダルの踏み込み時は略全時間帯ポンプアシ
ストする通常アシスト制御等の、倍力装置の機能が正常
状態における制御と、借力装置が失陥した場合に倍力装
置の代わりにホイールシリンダ圧を増大する失陥アシス
ト制御とを備える。
【0059】図1に示すように、ブレーキペダル1は倍
力装置2と接続されており、この倍力装置2によりブレ
ーキ踏力等が倍力される。倍力装置2は、倍力された踏
力をマスタシリンダ3に伝達するプッシュロッド2a等
を有し、このプッシュロッド2aがマスタシリンダ3に
配設されたマスタピストン3aを押圧することによりマ
スタシリンダ圧が発生する。このマスタシリンダ圧は、
右前輪FR用のホイールシリンダ5及び左後輪RL用の
ホイールシリンダ6へ伝達される。
【0060】尚、マスタシリンダ3には、マスタシリン
ダ3内にブレーキ液を供給したり、マスタシリンダ3内
の余剰ブレーキ液を貯留するマスタリザーバ4が接続さ
れている。以下の説明は、右前輪FR及び左後輪RL側
について説明するが、第2の配管系統である左前輪FL
及び右後輪RR側についても全く同様であるため、説明
は省略する。
【0061】ブレーキ制御装置は、マスタシリンダ3に
接続する管路KAを備えており、管路KAには、例えば
比例制御弁(PV;プロポーショニングバルブ)11が
逆接続されている。この比例制御弁11によって、管路
KAは、マスタシリンダ3から比例制御弁11までの間
においてマスタシリンダ圧を受ける管路KA1と、比例
制御弁11から各ホイールシリンダ5,6までの間の管
路KA2との2部位に分けられている。
【0062】なお、この比例制御弁11は、倍力装置2
の機能が正常である場合のパワーアシストブレーキに用
いられるものである。前記比例制御弁11は、通常、正
方向にブレーキ液が流動する際には、ブレーキ液の基準
圧を所定の減衰比率をもって下流側に伝達する作用を有
するので、比例制御弁11を逆接続することにより、管
路KA2側が基準圧となる。
【0063】この比例制御弁11のホイールシリンダ
5,6側には、SM弁15が配設されている。このSM
弁15は、管路KA2を連通・遮断状態に制御できる2
位置弁として構成されている。このSM弁15は、パワ
ーアシストブレーキ制御のうち、倍力装置2の失陥時の
失陥ブレーキアシスト制御において用いられるものであ
り、後述する図10における折れ点圧力よりもマスタシ
リンダ圧が増大しない可能性がある際に、マスタシリン
ダとホイールシリンダとを完全に遮断して、ホイールシ
リンダ圧を増大するものである。また、このSM弁15
は、マスタシリンダ圧が発生していない際における制御
の実行時、たとえばトラクシヨン制御やブレーキペダル
の非踏み込み状態における旋回トレース制御の実行時に
おいても遮断状態とされる。
【0064】尚、SM弁15には、SM弁15を遮断状
態とした場合に、ホイールシリンダ5,6側のブレーキ
液圧が所定以上となると開弁するリリーフ弁15aが設
けられている。更に、管路KA2は、SM弁15から2
つに分岐しており、一方にはホイールシリンダ5へのブ
レーキ液圧の増圧を制御する増圧制御弁12が備えら
れ、他方にはホイールシリンダ6へのブレーキ液圧の増
圧を制御する増圧制御弁13が備えられている。
【0065】これら増圧制御弁12,13は、電子制御
装置(ECU20:図2参照)により連通・遮断状態を
制御できる2位置弁として構成されている。そして、こ
の2位置弁が連通状態に制御されているときには、マス
タシリンダ圧あるいはポンプ21のブレーキ液の吐出に
よるブレーキ液圧を各ホイールシリンダ5,6に加える
ことができる。
【0066】また、両増圧制御弁12,13と各ホイー
ルシリンダ5,6との間における管路KA2とリザーバ
22のリザーバ孔22aとを結ぶ管路KBには、ECU
20により連通・遮断状態を制御できる減圧制御弁2
3,24がそれぞれ配設されている。
【0067】更に、比例制御弁11と増圧制御弁12,
13とリザーバ22のリザーバ孔22aとを結ぶ管路K
Cには、例えば回転式のポンプ21が配設されている。
このポンプ21にはモータ26が接続されており、モー
タ26によってポンプ21は駆動される。また、ポンプ
21が吐出したブレーキ液の脈動を緩和するために、管
路KCのうちポンプ21の吐出側にはアキュムレータ
(ダンパ)27が配設されている。
【0068】そして、リザーバ22とポンプ21の間
と、マスタシリンダ3とを接続するように管路KDが設
けられており、ポンプ21はこの管路KDを介して管路
KA1側のブレーキ液を汲み取り、管路KA2側へ吐出
することによって、ホイールシリンダ5,6におけるホ
イールシリンダ圧をマスタシリンダ圧よりも高くして車
輪制動力を高める。
【0069】尚、比例制御弁11は、この際のマスタシ
リンダ圧とホイールシリンダ圧との差圧を図10の如く
保持する。すなわち、マスタシリンダ圧およびホイール
シリンダ圧が共に比例制御弁11に設定されている折れ
点圧力よりも高い場合、比例制御弁11によるホイール
シリンダ側からマスタシリンダ側へのブレーキ液の流動
の際に圧力を減衰しホイールシリンダ圧をマスタシリン
ダ圧よりも高く保持する。
【0070】前記管路KDには、液圧制御弁として機能
する電磁弁であるSR弁28が設けられている。このS
R弁28は、後に詳述する様に、常時は閉とされている
が、通電時には開となってその管路KDを開くいわゆる
常閉(Normal Close)弁であるが、マスタシリンダ圧の
大きさ言い換えれはブレーキペダルの踏み込み具合、あ
るいはマスタシリンダ圧とホイールシリンダ圧との差圧
の大きさに応じて全開、半開(絞り)の状態に切り替わ
る。
【0071】また、前記ECU20は、図2に示す様
に、周知のCPU20a、ROM20b、RAM20c
及び入出力部20d等からなるマイクロコンピュータを
中心として構成されている。このECU20は、図示し
ないイグニッションスイッチがオンされることにより電
源が供給され、前記車輪速度センサ31や、ブレーキペ
ダル1の踏込時にオンするストップスイッチ32等から
の信号を受け、車輪5,6のスリップ状態を演算推定す
ると共に、ブレーキ力制御のための演算制御を行い、増
圧制御弁12,13、減圧制御弁23,24、SM弁1
5、SR弁28、モータ26に対する駆動制御信号を出
力する。
【0072】b)次に、本実施例の要部であるSR弁2
8の構成及びその動作について、図3〜図6に基づいて
詳細に説明する。尚、図3は図1におけるA位置に対応
する「全閉状態」を示し、図4は図1におけるC位置に
対応する「全開状態」を示し、図5は図1におけるB位
置に対応する「半開状態」を示している。
【0073】特に本実施例では、SR弁28を駆動する
ために、ソレノイドに出力される電流のデューティ比を
例えば100%と50%に切り替えて、SR弁28を全
開状態又は半開状態に駆動するものである。 i)まず、SR弁28の構造について説明する。
【0074】図3に示すように、SR弁28は、ソレノ
イド40を備えるとともに、図示しないハウジング及び
ソレノイド40にわたって構成された弁機構41を備え
ている。前記ソレノイド40は、その中央に円筒状の中
空部42を備えるとともに、中空部42の上端を閉塞す
るストッパ43を備えている。
【0075】前記弁機構41は、筒状のシートバルブ
(主弁座)44と、シートバルブ44から伸びて弁機構
41の外周を構成する非磁性体のスリーブ46と、スリ
ーブ46内に配置されて上下方向に移動可能な弁複合体
47などで構成されている。前記スリーブ46は、非磁
性体の部材であり、シートバルブ48の上部に自身の下
端が外嵌して固定され、且つ自身の上端がストッパ43
の下部に外嵌して固定されており、マスタシリンダ3側
に連通する第1開口51を備えている。
【0076】前記弁複合体47とストッパ43の間に
は、磁気ショート防止用の非磁性のブレート59を備え
ている。前記シートバルブ44には、その軸方向に主連
通路48が設けられており、その主連通路48を開閉す
るのが主弁体49である。
【0077】このシートバルブ44には、主連通路48
と連通して第2開口58が設けられている。この第2開
口58はポンプ21の吸入側と連通しており、これによ
って、マスタシリンダ3側から供給され、前記スリーブ
46の第1開口51から、後述する主連通路48あるい
は絞り連通路54を通って流れてきたブレーキ液は、ポ
ンプ21を介してホイールシリンダ5,6側へ流出され
ることとなる。
【0078】前記弁複合体47は、ストッパ43側に配
置されて図の上下方向に移動可能で磁性体からなる補助
弁体52と、補助弁体52の下端の外周から下方に延設
されて主弁体49に係止する係止部材53と、シートバ
ルブ44側に配置されて上下方向に移動可能で非磁性体
からなる主弁体49などで構成されている。
【0079】このうち、前記主弁体49は、その上方
(矢印B方向)が平坦な基台49aと、基台49aから
下方(矢印A方向)に略半球状に突出してシートバルブ
44に着座する先端部49bとを備えている。特に基台
49aの外周は、係止部材53が係止可能な様に、その
外周方向に張りだして段差49cが形成されている。
【0080】また、主弁体49と補助弁体52との間に
は、主弁体49を主連通路48を閉じる方向(矢印A方
向)に付勢する補助スプリング56が配置されている。
そして、この主弁体49には、その軸方向に絞り連通路
54が設けられており、その絞り連通路54を開閉する
のが補助弁体52である。
【0081】前記係止部材53は、補助弁体52の下端
に一体に接合された筒状の部材であり、その先端側は内
側に向かって張りだして、主弁体49の段差49cと係
止するようになっている。尚、係止部材53の側面には
開口部53aが設けられている。
【0082】前記補助弁体52は、略棒状の弁体であ
り、その先端部52aは下方に突出し、この先端部52
aの周囲に前記補助スプリング56が配置されている。
また、補助弁体52の側方には、補助弁体52の上下面
を連通するように側開口部52bが設けられている。
【0083】この補助弁体52は、補助弁体52の上方
に配置されたリターンスプリング57によって、主弁体
49の絞り連通路54を閉じる方向(矢印A方向)に付
勢されている。詳しくは、リターンスプリング57の一
端はストッパ43に当接し、他端が補助弁体52の凹部
52cの底に当接しており、これらの間にリターンスプ
リング57が圧縮された状態で介装されることによっ
て、補助弁体52は主弁体49の絞り連通路54を閉じ
る方向に付勢される。
【0084】これにより、補助弁体52の先端部52a
が絞り連通路54の上部の弁座54aに当接し、絞り連
通路54を閉塞する。尚、補助弁体52、リターンスプ
リング57、絞り連通路54の弁座54a等から補助弁
が構成され、主弁体49、補助スプリング56、シート
バルブ44の着座部分等から主弁が構成されている。ま
た、絞り連通路54は主連通路48よりかなり狭くされ
ている。
【0085】そして、主弁体49の軸方向に絞り連通路
54が設けられていることより、主連通路48は、主弁
体49によっては完全には閉塞されず、主弁体49がシ
ートバルブ44へ着座したとしても、補助弁体52が着
座していなければ絞り連通路54の部分は開いている。
したがって、少なくとも主連通路48が開いている状態
を「全開状態」、主連通路48及び絞り連通路54が共
に閉じている状態を「全閉状態」、主連通路48は閉じ
ているが絞り連通路54は開いている状態を「半開状
態」と呼ぶ。
【0086】ii)次に、SR弁28内の各構成要素に加
わる力の関係について説明する。 ・本実施例では、図3に示す様に、主連通路48におい
て主弁体49が着座する部分の断面積(主シート断面積
A1)は、絞り連通路54において補助弁体52が着座
する部分の断面積(補助シート断面積A2)よりも大き
く設定されている。例えば、A2/A1は、1/50の
値に設定されている。
【0087】また、リターンスプリング57の付勢力
(Fsp1)が補助スプリング56の付勢力(Fsp2)より
大きく設定されている。更に、ソレノイド40に通電
(オン)した場合に発生する電磁力によって、補助弁体
52に対してのみ吸引力が発生する。特に、本実施例で
は、例えば全開状態を実現するために、ソレノイド40
に通電する電流のデューティ比を100%として補助弁
体52に対する大きな吸引力(Fcoil100)を発生させ
るとともに、半開状態を実現するために、そのデューテ
ィ比を50%として補助弁体52に対する小さな吸引力
(Fcoil50)を発生させている。
【0088】ここで、上述した全開状態、全閉状態及び
半開状態を維持させるための条件を、式を用いて説明す
る。 全閉状態(図3参照) 全閉状態の場合には、リターンスプリング57の付勢力
(Fsp1)と、補助スプリング56の付勢力(Fsp2)の
みが作用するので、求められる条件は、次の通りであ
る。
【0089】Fsp1>Fsp2>0 全開状態(図4参照) 全開状態の場合(但し、ブレーキペダル1の非踏込時)
に考慮すべき力は、リターンスプリング57の付勢力
(Fsp1)と、電流のデューティ比が例えば100%の
場合に補助弁体52に発生する吸引力(Fcoil100)で
あり、これらの間に求められる条件は、次の通りであ
る。
【0090】Fcoil100>Fsp1 半開状態(図5参照) 半開状態の場合(但し、ブレーキペダル1の踏込状態に
依存しない)に考慮すべき力は、リターンスプリング5
7の付勢力(Fsp1)と、補助スプリング56の付勢力
(Fsp2)と、差圧(△Pa)による補助弁体52に対
する差圧付勢力(A2・△Pa)と、電流のデューティ
比が例えば50%の場合に補助弁体52に発生する吸引
力(Fcoil50)であり、これらの間に求められる条件
は、次の通りである。
【0091】Fsp1>Fsp2>0 Fcoil50+Fsp2>Fsp1+A2・ΔPa Fcoil50<Fsp1 ・また、図6に示す様に、電磁弁の個体差(特に温度、
駆動電圧の影響)による吸引力のバラツキを考慮して、
主としてリターンスプリング57のセット荷重(Fsp
1)及び補助スプリング56のセット荷重(Fsp2)が設
定されている。
【0092】つまり、吸引力のバラツキを踏まえて、リ
ターンスプリング57のセット荷重(Fsp1)を設定す
る。具体的には、リターンスプリング57のセット荷重
(Fsp1)が、例えばデューティ比50%の吸引力(Fc
oil50)のバラツキによる上限値を上回り、且つ例えば
デューティ比100%の吸引力(Fcoil100)のバラツ
キによる下限値を下回るように設定する。これにより、
デューティ比100%の吸引力(Fcoil100)の場合
に、確実に全開状態に設定できるとともに、デューティ
比50%の吸引力(Fcoil50)の場合に、半開状態とな
ることを確実に設定できる。
【0093】また、リターンスプリング57のセット荷
重(Fsp1)とポンプ21を事前に作動させる場合(い
わゆるポンプ21の早出し駆動)に発生する負圧(△P
b;例えば最大1kgf/cm2)による主弁体49に
対する差圧付勢力(A1・△Pb)と加えた範囲(図の
斜線で示す範囲ロ)が、例えばデューティ比100%の
吸引力(Fcoil100)のバラツキによる下限値を下回る
ように設定しておく。これによって、デューティ比10
0%の吸引力(Fcoil100)のバラツキによる下限値の
ときに、ポンプ21の作動により負圧が発生した場合で
も、主弁を開くことができる。
【0094】更に、リターンスプリング57のセット荷
重(Fsp1)から補助スプリング56のセット荷重(Fs
p2)を引き、ブレーキペダル1の踏込時に発生する差圧
(△Pa;例えば100kgf/cm2)による補助弁
体52に対する差圧付勢力(A2・△Pa)を加えた範
囲(図の斜線で示す範囲イ)が、例えばデューティ比5
0%の吸引力(Fcoil50)のバラツキによる下限値を下
回るように設定しておく。これによって、デューテュ比
50%の吸引力(Fcoil50)のバラツキによる下限値の
ときに、最大限にブレーキペダル1が踏まれた場合で
も、その吸引力(Fcoil50)は、補助弁体56を閉じよ
うとする力(セット荷重Fsp1−セット荷重Fsp2+A2
・△Pa)に打ち勝ち、補助弁を開くことができる。
【0095】iii)次に、ブレーキ制御の動作に伴うSR
弁28内の動作について説明する。 通常ブレーキ時、アンチスキッド制御時(全閉状態;
図3) 本実施例では、例えば通常ブレーキ時やアンチスキッド
制御時において、SR弁28をオフしているときには、
図3に示す様に、リターンスプリング57により補助弁
体52を矢印A方向に付勢して絞り連通路54を遮断す
るとともに、補助スプリング56により主弁体49を付
勢して主連通路48を遮断するように構成されているの
で、SR弁28における全閉状態が維持されている。
【0096】そして、この全閉状態では、マスタシリン
ダ3からポンプ21に至る管路KDは遮断されているの
で、他の管路KA1,KA2を介して、通常のブレーキ
動作やアンチスキッド制御時の減圧動作等を行なう。例
えばSR弁28をオフして、その管路KDを遮断してい
る場合に、ブレーキペダル1が踏み込まれると、管路K
A1,KA2は連通しているので、ホイールシリンダ圧
が増大して、通常ブレーキによる制動力が発生する。
【0097】また、SR弁28をオフして、その管路K
Dを遮断している場合に、ブレーキペダル1が踏み込ま
れてスリップ状態が過大になり、それによって、アンチ
スキッド制御が行われる場合を考える。このうち、例え
ばアンチスキッド制御の減圧時には、例えば増圧制御弁
12をオンしてその管路KA2を遮断した状態で、減圧
制御弁23をオンしてリザーバ22に至る管路を開い
て、ホイールシリンダ5のブレーキ圧を低減する。
【0098】トラクション制御時、旋回トレース制御
(車両ヨーコントロール)時(全開状態;図4) また、例えばトラクション制御や旋回トレース制御(車
両ヨーコントロール)を行なう際に、SR弁28をオン
しているとき(例えばデューティ比100%の場合)
に、ブレーキペダル1が踏まれた状態を考えると、主弁
体49及び補助弁体52とも液圧負荷(ブレーキ液の増
圧による差圧ΔPa)がない状態である。
【0099】従って、補助弁体52にデューテュ比10
0%の吸引力(Fcoil100)が加わることにより、図4
に示す様に、リターンスプリング57の付勢力に打ち勝
って、補助弁体52は係止部材53を介して主弁体49
を係止した状態で、共に吸引方向(矢印B方向)に移動
し、結果として、主弁体49が主連通路48を開いて全
開状態となる。尚、この場合、絞り連通路54も開いて
いるが、主連通路48が開いているので、全開状態であ
ることに変わりはない。
【0100】そして、この全開状態では、マスタシリン
ダ3からポンプ21に至る管路は最大限に開かれている
ので、十分な流量を確保できる状態である。よって、ポ
ンプ21を作動させて、ホイールシリンダ圧の増圧動作
を、速やかに且つ十分に行なうことができる。
【0101】例えばトラクション制御時や旋回トレース
制御(車両ヨーコントロール)時において、ホイールシ
リンダ圧を増圧する場合には、SR弁28をオン(例え
ばデューティ比100%)してその管路KDを開く。こ
のとき、ポンプ21を作動することにより、マスタシリ
ンダ3側からホイールシリンダ5,6側にブレーキ液を
供給して、ホイールシリンダ圧を増圧することができ
る。
【0102】パワーアシストブレーキ制御時(PAB
制御時:加圧制御時)(半開状態、図5) ブレーキペダル1の踏込時に、例えばホイールシリンダ
圧を増加させて制動力を向上させる加圧制御をおこなう
際には、ブレーキペダル1が踏まれていることにより、
主弁体49及び補助弁体52とも液圧負荷(ΔPa)が
かかっている状態である。
【0103】本実施例では、この状態のときに、SR弁
28のソレノイド40をオン(例えばデューティ比50
%)すると、補助弁のみが開き主弁が閉じた状態を維持
するように、リターンスプリング57のセット荷重(F
sp1)及び補助スプリング56のセット荷重(Fsp2)、
補助弁体52に対する差圧付勢力(A2・△Pa)を規
定する補助シート断面積(A2)、補助弁体52に付与
するデューティ比50%の吸引力(Fcoil50)が、前記
ii)にて示した様に設定されている。
【0104】従って、ブレーキペダル1を踏み込んで、
SR弁28の上流圧と下流圧とに差圧(ΔPa)が発生
した場合でも、ソレノイド40をオン(例えばデューテ
ィ比50%)すると、補助弁体52に加わる差圧(△P
a)に起因する矢印A方向の差圧付勢力(A2・△P
a)が小さいことと、補助弁体52に加わるデューティ
比50%の吸引力(Fcoil50)が、リターンスプリング
57のセット荷重(Fsp1)から補助スプリング56の
セット荷重(Fsp2)を引いた値よりも十分に大きいこ
とにより、補助弁体52のみが矢印B方向に移動して、
絞り連通路54が開く(補助弁が開く)。
【0105】このとき、主弁体49に関しては、補助ス
プリング52により矢印A方向に付勢されているので、
主弁体49は移動できず、着座したままである(主弁は
閉じたまま)。つまり、この主弁が閉じ、補助弁が開く
ことにより、半開状態が実現されるのである。
【0106】そして、この半開状態において、ポンプ2
1を作動させることにより、管路の流動抵抗が大きいた
めにポンプ吸引吐出量が小さくなり、ホイールシリンダ
圧の増圧の圧力変動が抑制されてスムースに増圧でき
る。また、ポンプ21の吸引の際の脈動がマスタシリン
ダ内に伝達されることをSR弁における絞り効果で抑制
でき、良好なブレーキフィーリングを達成できる。 [第2実施例]次に、第2実施例について説明する。
【0107】図7〜図8は電磁弁のSR弁の概略構成を
示す断面図であり、図7はSR弁の全閉状態を示し、図
8はSR弁の全開状態を示し、図9はSR弁の半開状態
を示している。 a)まず、SR弁の構造について説明する。
【0108】図7に示すように、SR弁は、ソレノイド
70を備えるとともに、図示しないハウジング及びソレ
ノイド70にわたって構成された弁機構71を備えてい
る。前記ソレノイド70は、その中央に円筒状の中空部
72を備えるとともに、中空部72内に一端が閉塞され
たスリーブ73を備えている。
【0109】前記弁機構71は、その外周を構成するシ
リンダ74を備え、前記スリーブ73及びシリンダ74
を貫いて、図の上下方向に移動可能な開弁部材75を備
えている。この開弁部材75の上部の大径部75aと下
部の小径のロッド75bとから構成されている。このう
ち、大径部75aは、磁性体でありソレノイド70への
通電により磁気吸引力を発生し、下方(矢印A方向)へ
の移動を可能とする。また、ロッド75bは、主弁及び
補助弁を開弁させるための部材であり、その下端には、
後述する絞り連通路76に挿入されて補助弁体77を矢
印A方向押圧する補助弁体押圧部75cが突出して形成
されるとともに、主弁体78の上部を矢印A方向に押圧
する主弁体押圧部75dが設けられている。
【0110】前記シリンダ74の下端側には、マスタシ
リンダ3と連通する第1開口79を備えるとともに、そ
の側面側には、ポンプ21の吸入側と連通する第2開口
80を備え、シリンダ74内には第1開口79から第2
開口80に至る流路が形成されている。
【0111】前記シリンダ74の第1開口79側の流路
は、大径とされており、その内部には、主連通路81を
開閉する鐘状の主弁体78が配置されており、この主弁
体78の軸中心には(主連通路81より小径の)絞り連
通路76が設けられ、主弁体78の側部には開口部78
aが設けられている。
【0112】また、主弁体78の内部には、主弁体78
の軸中心に設けれらた絞り連通路76を開閉する球状の
補助弁体77が配置されている。更に、主弁体78と第
1開口79側にはめ込まれた基台82との間には、主弁
体78を閉弁方向(矢印B方向)に付勢する補助スプリ
ング83が配置され、補助弁体77と基台82との間に
は、補助弁体77を閉弁方向(矢印B方向)に付勢する
リターンスプリング84が配置されている。
【0113】そして、主弁体78の軸方向に絞り連通路
76が設けられていることより、主連通路81は、主弁
体78によっては完全には閉塞されず、主弁体78がそ
の弁座85へ着座したとしても、補助弁体77がその弁
座86に着座していなければ絞り連通路76の部分は開
いている。
【0114】したがって、前記第1実施例と同様に、少
なくとも主連通路81が開いている状態を「全開状
態」、主連通路81及び絞り連通路76が共に閉じてい
る状態を「全閉状態」、主連通路81は閉じているが絞
り連通路76は開いている状態を「半開状態」と呼ぶ。
【0115】ii)次に、SR弁内の各構成要素に加わる
力の関係について説明する。 本実施例では、図7に示す様に、主連通路81において
主弁体78が着座する弁座85の断面積(主シート断面
積A1)は、絞り連通路76において補助弁体77が着
座する弁座86の断面積(補助シート断面積A2)より
も大きく設定されている。例えば、A2/A1は、1/
50の値に設定されている。
【0116】また、ソレノイド70に通電(オン)した
場合に発生する電磁力によって、開弁部材75に対して
のみ吸引力が発生する。特に、本実施例では、例えば全
開状態を実現するために、ソレノイド40に通電する電
流のデューティ比を100%として開弁部材75に対す
る大きな吸引力(Fcoil100)を設定するとともに、半
開状態を実現するために、そのデューティ比を50%と
して開弁部材75に対する小さな吸引力(Fcoil50)を
設定している。
【0117】ここで、上述した全開状態、全閉状態及び
半開状態を維持させるための条件を、式を用いて説明す
る。 全閉状態(図7参照) 全閉状態の場合には、リターンスプリング84の付勢力
(Fsp1)と、補助スプリング83の付勢力(Fsp2)の
みが作用するので、求められる条件は、次の通りであ
る。
【0118】Fsp1>0 Fsp2>0 全開状態(図8参照) 全開状態の場合(但し、ブレーキペダル1の非踏込時)
に考慮すべき力は、リターンスプリング84の付勢力
(Fsp1)と、補助スプリング83の付勢力(Fsp2)
と、例えば電流のデューティ比が100%の場合に開弁
部材75に発生する吸引力(Fcoil100)であり、これ
らの間に求められる条件は、次の通りである。
【0119】Fcoil100>Fsp1+Fsp2 半開状態(図9参照) 半開状態の場合(但し、ブレーキペダル1の踏込状態に
依存しない)に考慮すべき力は、リターンスプリング8
4の付勢力(Fsp1)と、差圧△Paによる補助弁体7
7に対する差圧付勢力(A2・△Pa)と、例えば電流
のデューティ比が50%の場合に開弁部材75に発生す
る吸引力(Fcoil50)であり、これらの間に求められる
条件は、次の通りである。
【0120】Fcoil50>Fsp1+A2・ΔPa Fcoil50<Fsp1+Fsp2 iii)次に、ブレーキ制御の動作に伴うSR弁内の動作に
ついて説明する。 通常ブレーキ時、アンチスキッド制御時(全閉状態;
図7) 本実施例では、例えば通常ブレーキ時やアンチスキッド
制御時において、SR弁をオフしているときには、図7
に示す様に、リターンスプリング84及び補助スプリン
グ83により補助弁体77及び主弁体78を矢印B方向
に付勢して、絞り連通路76及び主連通路81を遮断す
るように構成されているので、SR弁における全閉状態
が維持されている。
【0121】そして、この全閉状態では、マスタシリン
ダ3からポンプ21に至る管路KDは遮断されているの
で、他の管路KA1,KA2を介して、通常のブレーキ
動作やアンチスキッド制御時の減圧動作等を行なう。 トラクション制御時、旋回トレース制御(車両ヨーコ
ントロール)時(全開状態;図8) また、例えばトラクション制御や旋回トレース制御(車
両ヨーコントロール)を行なう際に、SR弁をオンして
いるとき(例えばデューティ比100%)には、ブレー
キペダル1が踏まれていないので、主弁体78及び補助
弁体77とも液圧負荷(ブレーキ液の増圧による差圧Δ
Pa)がない状態である。
【0122】従って、開弁部材75にデューティ比10
0%の吸引力(Fcoil100)が加わることにより、図8
に示す様に、補助スプリング83及びリターンスプリン
グ84の付勢力に打ち勝って、主弁体78及び補助弁体
77は各々開弁方向(矢印A方向)に移動し、結果とし
て、主弁体78が主連通路81を開いて全開状態とな
る。
【0123】そして、この全開状態では、マスタシリン
ダ3からポンプ21に至る管路は最大限に開かれている
ので、十分な流量を確保できる状態である。よって、ポ
ンプ21を作動させて、ホイールシリンダ圧の増圧動作
を、速やかに且つ十分に行なうことができる。
【0124】パワーアシストブレーキ制御時(PAB
制御時:加圧制御時)(半開状態、図9) ブレーキペダル1の踏込時に、例えばホイールシリンダ
圧を増加させて制動力を向上させる加圧制御をおこなう
際には、ブレーキペダル1が踏まれていることにより、
主弁体78及び補助弁体77とも液圧負荷(ΔPa)が
かかっている状態である。
【0125】本実施例では、この状態のときに、SR弁
のソレノイド70をオン(例えばデューティ比50%)
すると、補助弁のみが開き主弁が閉じるように、リター
ンスプリング84のセット荷重(Fsp1)、補助弁体7
7に対する差圧付勢力(A2・△Pa)を規定する補助
シート断面積(A2)、開弁部材75に付与するデュー
ティ比50%の吸引力(Fcoil50)が、前記ii)にて示
した様に設定されている。
【0126】従って、ブレーキペダル1を踏み込んで、
SR弁の上流圧と下流圧とに差圧(ΔPa)が発生した
場合でも、ソレノイド70をオン(デューティ比50
%)すると、補助弁体77に加わる差圧(△Pa)に起
因する矢印B方向の差圧付勢力(A2・△Pa)が小さ
いことと、補助弁体77に加わるデューティ比50%の
吸引力(Fcoil50)がリターンスプリング84のセット
荷重Fsp1よりも十分に大きいことにより、開弁部材7
5は矢印A方向に移動して、その補助弁体押圧部75c
により補助弁体77のみを矢印A方向に押圧して移動さ
せて、絞り連通路76が開く(補助弁が開く)。
【0127】このとき、主弁体78に関しては、開弁部
材75は主弁体押圧部75dにより主弁体78を移動さ
せて開弁させるだけの吸引力がないので、補助スプリン
グ83の矢印B方向への付勢力により、主弁体78は移
動できず、着座したままである(主弁は閉じたまま)。
【0128】つまり、この主弁が閉じ、補助弁が開くこ
とにより、半開状態が実現されるのである。そして、こ
の半開状態おいて、ポンプ21を作動させることによ
り、ホイールシリンダ圧を圧力変動なくスムーズに増圧
させて、良好なブレーキフィーリングを確保しつつ制動
力を向上することができる。
【0129】従って、本実施例においても、前記実施例
1と同様な効果を奏するとともに、補助スプリング83
を主弁体78と補助弁体77の間に配置する必要がない
ので、その構成を簡易化できるという利点がある。次
に、SR弁28の制御について図11に示す概念チャー
トに基づいて説明する。なお、このチャートはSR弁2
8の作動状態と各種制御との関係を示すものである。よ
って、以下の説明ではABS制御、トラクション制御、
旋回トレース制御、バワーアシスト制御については一般
的な制御方法を採用することができるため、具体的な制
御についての詳述はしない。
【0130】図11に示すチャートは、図示しないイグ
ニッションスイッチがオンされた際に開始され、ステッ
プ100では、各種制御すなわち、ABS制御や旋回ト
レース制御等の少なくとも1つが実行されているか否か
が判定される。ここで否定判定された場合には、通常ブ
レーキ状態、すなわち、図1に示す弁体位置(全閉位
置)のまま維持する。すなわち、SR弁28への電力供
給は行われない。
【0131】ステップ100で肯定判定された場合、す
なわちABS制御、トラクション制御、旋回トレース制
御あるいはパワーアシストブレーキ制御のいずれか1つ
でも実行されていると判定された場合、ステップ110
に進み、ストップスイッチ32がオンされているか否か
が判定される。ここで肯定判定された場合にはステップ
120において現在ABS制御中であるか否かが判定さ
れる。
【0132】このステップ120では、要するにポンプ
21によりマスタシリンダ3側からブレーキ液を吸引し
てホイールシリンダ5,6に吐出する必要があるか否
か、言い換えればマスタシリンダ圧よりもホイールシリ
ンダ圧を高く保持する制御を実行しているか否かを判定
する。
【0133】ここで肯定判定された場合、すなわちAB
S制御が実行中であると判定された場合には、マスタシ
リンダ3側からブレーキ液をポンプ吸引してはいけない
ため、SR弁28への通電は行わず、全閉位置に維持す
る(ステップ130)。なお、このABS制御の際にS
R弁28が全開あるいは半開状態であると、リザーバ2
2に貯留されたブレーキ液をポンプ吸引しなくなりホイ
ールシリンダ圧の減圧が不可となる可能性があるためで
ある。
【0134】ステップ120において否定判定された場
合には、ブレーキペダル1が踏み込まれていて且つAB
S制御中でなく、たとえばパワーアシストブレーキ制御
中であったり、旋回トレース制御であったりするため、
特にブレーキペダル1へポンプ吸引脈動が伝わりにくい
ようにするために、SR弁28への電流デューティを5
0パーセントにして、SR弁28の弁体を半開状態とす
る。なお、ブレーキペダル1が踏み込まれていてある程
度のマスタシリンダ圧が発生していれは、ポンプ21が
マスタシリンダ3内のブレーキ液を吸引する際の流動抵
抗は小さく、ポンプ吐出によるホイールシリンダ圧の増
圧勾配は確保できる。
【0135】また、ステップ110において否定判定さ
れた場合、すなわちブレーキペダル1が踏み込まれてい
ない状態で何らかの制御が実行されていると判定された
場合にはステップ150の如く、SR弁28への電力供
給を100パーセントデューティにして全開状態とす
る。なお、この際に実行されている制御とは、トラクシ
ョン制御あるいはブレーキが踏み込まれていない状態で
の旋回トレース制御が考えられる。
【0136】尚、本発明の実施の形態は、下記の実施例
に何等限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を取り得ることはいうまでもな
い。 (1)例えば、主弁体や補助弁体の形状は、同じ機能を
実現できるものであれば、種々採用できる。
【0137】(2)また、リターンスプリング及び補助
スプリングの代わりに、ゴムなどの弾性体を採用し、圧
縮することによって弾性で付勢力を生じるものを採用し
てもよい。 (3)更に、上述した図11に基づくSR弁28への通
電制御において、例えばステップ110における判定を
以下の如く実施しても良い。たとえば、ストップスイッ
チ32のオン・オフ判定の代わりに、マスタシリンダ圧
センサを備えるようにしてマスタシリンダ圧が所定値以
上あるか否かを判定するようにしてもよい。
【0138】この際の閾値としての所定値は、ブレーキ
液粘度やポンプの吸引特性等を鑑みて、ホイールシリン
ダ圧のポンプ吐出による増圧勾配が、プレーキペダル1
の非踏み込み時のSR弁28の全開時におけるポンプ吐
出によるホイールシリンダ圧の増圧勾配と同等となるよ
うに決定するようにしても良い。
【0139】また、たとえばステップ110において、
ホイールシリンダ圧とマスタシリンダ圧との差圧が所定
値以上あるか否かを判定するようにしてもよい。この際
にはマスタシリンダ圧センサとホイールシリンダ圧セン
サを設けるようにしてもよいし、ホイールシリンダ圧
は、増圧制御弁12,13および減圧制御弁23,24
の開・閉時間から演算推定するようにしてもよい。
【0140】(4)また、上述までの実施例では、AB
S制御、トラクション制御、旋回トレース制御、パワー
アシストブレーキ制御のうち、すべての制御機能を有す
るのを前提に説明したが、任意の複数の制御機能を備え
るようにしても良い。たとえばABS制御とパワーアシ
ストブレーキ制御のみを備えるようにしても良い。この
際にはパワーアシストブレーキ制御中におけるABS制
御の実行の際には全輪がABS制御に入ってない限り、
パワーアシストブレーキ制御中SR弁28をデューティ
50パーセントに維持してもよい。これは、パワーアシ
ストブレーキ制御中においてABS制御が実行されてい
ない車輪が存在すれば、この車輪に対してパワーアシス
トブレーキ制御によるホイールシリンダ圧の増圧を行う
ことができ、制動力が短縮できる可能性があるためであ
る。
【0141】また、旋回トレース制御は、ブレーキペダ
ル1の踏み込み時および非踏み込み時の双方において行
われる制御であるため、SR弁28の制御をブレーキペ
ダル1の操作状態を示すストップスイッチ32やマスタ
シリンダ圧等の検出信号に基づいて実行していたが、こ
の旋回トレース制御を備えていない場合、例えばABS
制御、トラクション制御およびパワーアシストブレーキ
制御の3機能を備える場合では、ストップスイッチ32
等の検出信号を用いず、どの機能の制御を実行している
かを認識して、その現在実行している制御に応じてSR
弁28の全開、半開、全閉状態を可変してもよい。すな
わち、1つの制御も実行されていないことおよびABS
制御を実行していることを検出してSR弁28は全閉状
態に維持すなわち非通電を維持し、通常トラクション制
御では非ブレーキペダル踏み込み状態であるので、トラ
クション制御が実行されていることを検知した際にはS
R弁28を全開状態とする。
【0142】また、パワーアシストブレーキ状態では少
なくともブレーキペダル1が踏み込まれている状態であ
るため、マスタシリンダ圧がある程度発生していてSR
弁28をポンプ吸引口に向けて通過する際のブレーキ液
の流動抵抗は小さいと考えられるため、パワーアシスト
ブレーキの実行を検出した際にはSR弁28を半開状態
とするようにしてもよい。なお、この場合にはパワーア
シストブレーキ制御における失陥アシスト制御時におい
てもある程度のマスタシリンダ圧が存在しているため、
SR弁28における流動抵抗は大きくないと考えて、S
R弁28を半開状態とする。
【0143】(5)また、上述の実施例では、パワーア
シストブレーキ制御には倍力装置2が正常なときおよび
異常な時の双方の制御機能が設けられていたが、どちら
か一方を少なくとも有するようにしても良い。この際倍
力装置2が正常なときの制御機能のみを有する際にはS
M弁15を廃することができ、逆に失陥アシスト制御の
みを備える場合には比例制御弁11を廃することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例である電磁弁をブレーキ制御装置
に適用した場合の概略構成を示すモデル図である。
【図2】 第1実施例の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】 第1実施例である電磁弁の全閉状態を示す断
面図である。
【図4】 第1実施例である電磁弁の全開状態を示す断
面図である。
【図5】 第1実施例である電磁弁の半開状態を示す断
面図である。
【図6】 第1実施例である電磁弁の吸引力と各スプリ
ングのセット荷重の関係を示す説明図である。
【図7】 第2実施例である電磁弁の全閉状態を示す断
面図である。
【図8】 第2実施例である電磁弁の全開状態を示す断
面図である。
【図9】 第2実施例である電磁弁の半開状態を示す断
面図である。
【図10】 ホイールシリンダ圧とマスタシリンダ圧と
の関係を示すグラフである。
【図11】 第1及び第2実施例におけるSR弁の制御
を示すフローチャートである。
【図12】 従来技術の電磁弁の概略構成を説明する断
面図である。
【符号の説明】
1…ブレーキペダル 3…マスタシリンダ 5,6…ホイールシリンダ 12,13…増圧制御弁 20…電子制御装置 21…ポンプ 23,24…減圧制御弁 40,70…ソレノイド 43…ストッパ 44…シートバルブ 48,81…主連通路 49,78…主弁体 52,77…補助弁体 54,76…絞り連通路 56,83…補助スプリング 57,84…リターンスプリング 75…開弁部材

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両制動時にブレーキ液圧を発生するブ
    レーキ液圧発生手段と、車両制動時に車輪制動力を発生
    する車輪制動力発生手段側にブレーキ液を供給するポン
    プの吸入側と、の間の管路に配置される液圧制御弁であ
    る電磁弁において、 前記管路の流路を絞る絞り連通路を備え、所定方向に移
    動して、前記管路を連通する主連通路を前記絞り連通路
    を除いて開閉可能な主弁体を備えた主弁と、 前記主弁の移動方向である所定方向に移動し、前記主弁
    体の絞り連通路を開閉可能な補助弁体を備えた補助弁
    と、 前記主弁体を前記主連通路を閉じる方向に付勢する主弁
    体付勢手段と、 前記補助弁体を前記絞り連通路を閉じる方向に付勢する
    補助弁体付勢手段と、 前記補助弁体に対して、前記補助弁体付勢手段の付勢力
    に抗して、前記絞り連通路を開く方向に付勢する電磁力
    を付与する電磁力付与手段と、 を備え、 前記補助弁体は、自身が移動して補助弁を開弁した後
    に、所定ストローク移動して前記主弁体を係止して移動
    させて主弁を開弁する構成であり、 前記電磁力付勢手段は、前記補助弁体を移動させて補助
    弁を開弁させるために前記補助弁体に付与する電磁力
    と、前記補助弁体及び前記主弁体を移動させて主弁を開
    弁させるために前記補助弁体に付与する電磁力とを調節
    可能であることを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記電磁力の付与がない場合には、前記
    主弁及び前記補助弁が閉弁する全閉状態とし、所定の大
    きな電磁力の付与により、前記主弁が全開する全開状態
    とし、前記所定より小さな電磁力の付与により、前記主
    弁が閉弁した状態で前記補助弁が開弁する半開状態とな
    るように、 前記補助弁体付勢手段及び前記主弁体付勢手段による付
    勢力、前記電磁力付与手段によって前記補助弁体に付与
    する電磁力を設定することを特徴とする前記請求項1に
    記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記補助弁体から前記主弁体に向けて係
    止部材が延設され、該係止部材は、前記補助弁体が所定
    以上開弁方向に移動した場合に、前記主弁体に係止して
    該主弁体を同方向に移動させるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記補助弁体付勢手段は、前記電磁弁の
    ストッパと補助弁体の間に配置されていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の電磁弁。
  5. 【請求項5】 前記主弁体付勢手段は、前記補助弁体と
    前記主弁体との間に配置されていることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の電磁弁。
  6. 【請求項6】 前記補助弁体付勢手段の付勢力を、前記
    補助弁のみを開弁する際に前記補助弁体に加える吸引力
    の上限値より大きく、前記主弁を開弁する際に前記補助
    弁体に加える吸引力の下限値より小さくなるように設定
    することを特徴とする前記請求項1〜5のいずれかに記
    載の電磁弁。
  7. 【請求項7】 前記補助弁体付勢手段の付勢力に、前記
    ポンプの作動時に発生する負圧により前記主弁に発生す
    る差圧力を加えた値が、前記主弁を開弁する際に前記補
    助弁体に加える吸引力の下限値より小さくなるように設
    定することを特徴とする前記請求項6に記載の電磁弁。
  8. 【請求項8】 前記補助弁体付勢手段の付勢力から前記
    主弁体付勢手段の付勢力を引き、ブレーキペダルの踏込
    によって増加するブレーキ液圧により前記補助弁に発生
    する差圧力を加えた値が、前記補助弁のみを開弁する際
    に前記補助弁体に加える吸引力の下限値より小さくなる
    ように設定することを特徴とする前記請求項1〜7のい
    ずれかに記載の電磁弁。
  9. 【請求項9】 車両制動時にブレーキ液圧を発生するブ
    レーキ液圧発生手段と、車両制動時に車輪制動力を発生
    する車輪制動力発生手段側にブレーキ液を供給するポン
    プの吸入側と、の間の管路に配置される液圧制御弁であ
    る電磁弁において、 前記管路の流路を絞る絞り連通路を備え、所定方向に移
    動して、前記管路を連通する主連通路を前記絞り連通路
    を除いて開閉可能な主弁体を備えた主弁と、 前記主弁の移動方向である所定方向に移動し、前記主弁
    体の絞り連通路を開閉可能な補助弁体を備えた補助弁
    と、 前記主弁体を前記主連通路を閉じる方向に付勢する主弁
    体付勢手段と、 前記補助弁体を前記絞り連通路を閉じる方向に付勢する
    補助弁体付勢手段と、 自身の移動量に応じて、前記補助弁体及び前記主弁体に
    順次係止して移動させて、補助弁及び主弁を順次開弁さ
    せる開弁部材と、 該開弁部材に対して、前記補助弁及び主弁を開弁させる
    方向に付勢力を付与する電磁力付与手段と、 を備え、 前記電磁力付勢手段は、前記補助弁体を移動させて補助
    弁を開弁させるために前記開弁部材に付与する電磁力
    と、前記補助弁体及び前記主弁体を移動させて主弁を開
    弁させるために前記開弁部材に付与する電磁力とを調節
    可能であることを特徴とする電磁弁。
  10. 【請求項10】 前記電磁力の付与がない場合には、前
    記主弁及び前記補助弁が閉弁する全閉状態とし、所定の
    大きな電磁力の付与により、前記主弁が全開する全開状
    態とし、前記所定より小さな電磁力の付与により、前記
    主弁が閉弁した状態で前記補助弁が開弁する半開状態と
    なるように、 前記補助弁体付勢手段及び前記主弁体付勢手段による付
    勢力、前記電磁力付与手段によって前記開弁部材に付与
    する電磁力を設定することを特徴とする前記請求項9に
    記載の電磁弁。
  11. 【請求項11】 前記開弁部材は、前記電磁力付勢手段
    側に配置されており、該電磁力付勢手段と反対側に配置
    された前記補助弁体及び前記主弁体を押圧して移動させ
    て、前記補助弁の開弁及び前記主弁の開弁を行う構成で
    あることを特徴とする請求項9又は10に記載の電磁
    弁。
  12. 【請求項12】 前記主弁体は、前記電磁力付勢手段と
    反対側に配置された前記主弁体付勢手段により、前記電
    磁力付勢手段側に付勢されて前記主連通路を遮断する構
    成であることを特徴とする請求項11に記載の電磁弁。
  13. 【請求項13】 前記補助弁体は、前記主弁体の内側に
    配置され、前記電磁力付勢手段と反対側に配置された前
    記補助弁体付勢手段により、前記電磁力付勢手段側に付
    勢されて前記絞り連通路を遮断する構成であることを特
    徴とする請求項11又は12に記載の電磁弁。
  14. 【請求項14】 車両制動時にブレーキ液圧を発生する
    ブレーキ液圧発生手段と、 車両制動時に車輪制動力を発生する車輪制動力発生手段
    と、 前記ブレーキ液圧発生手段側から前記車輪制動力発生手
    段側にブレーキ液を供給するポンプと、 前記ブレーキ液発生手段と前記ポンプの吸入側とを連通
    する管路に配置された液圧制御弁と、 を備え、 前記ポンプを作動させることにより、前記車輪制動力発
    生手段のブレーキ液圧を増圧させるブレーキ制御装置で
    あって、 前記ポンプを作動させてブレーキ液圧を増圧する際に用
    いられる液圧制御弁として、前記請求項1〜請求項13
    のいずれかに記載の電磁弁を用いることを特徴とするブ
    レーキ制御装置。
  15. 【請求項15】 車両制動時にブレーキ液圧を発生する
    ブレーキ液圧発生手段と、 車両制動時に前記ブレーキ液圧を受けて車輪制動力を発
    生する車輪制動力発生手段と、 前記ブレーキ液圧発生手段からブレーキ液を吸引して前
    記車輪制動力発生手段に向けて吐出するポンプと、 前記車輪制動力発生手段におけるブレーキ液圧を前記ブ
    レーキ液圧発生手段におけるブレーキ液圧よりも高いブ
    レーキ液圧にするように差圧を保持する保持手段と、 前記ブレーキ液圧発生手段と前記ポンプの吸引口とを接
    続する管路に設けられて、前記ブレーキ液圧発生手段か
    ら前記ポンプの吸引口へのブレーキ液の流動量を調整可
    能な電磁弁と、 前記車輪制動力発生手段にかかるブレーキ液圧を調整す
    る複数の増圧、減圧の制御弁と、 前記ポンプ、増圧、減圧の制御弁および電磁弁を用い
    て、前記ブレーキ液圧発生手段におけるブレーキ液圧よ
    りも前記車輪制動力発生手段におけるブレーキ液圧を高
    くするように調整する制御手段と、を備え、 前記電磁弁は、前記制御手段が実行されていない通常状
    態のときにおける前記ブレーキ液圧発生手段においてブ
    レーキ液圧が実質的に発生されていない場合には前記ブ
    レーキ液圧発生手段と前記ポンプの吸引口との間を遮断
    し、 前記制御手段の実行中において、前記ブレーキ液圧発生
    手段おけるブレーキ液圧が所定以上である場合には前記
    ブレーキ液圧発生手段と前記ポンプ吸引口との間の流路
    径を絞り、 前記制御手段の実行中において、前記ブレーキ液圧発生
    手段におけるブレーキ液圧が所定圧より低い場合には前
    記ブレーキ液圧発生手段と前記ポンプ吸引口との間の流
    路を全開とすることを特徴とするブレーキ制御装置。
  16. 【請求項16】 車両制動時に乗員に踏み込まれるブレ
    ーキペダルと、 前記ブレーキペダルの踏み込みに伴いマスタシリンダ圧
    を発生するマスタシリンダと、 車両制動時にホイールシリンダ圧により車輪制動力を発
    揮するホイールシリンダと、 前記マスタシリンダとホイールシリンダとを連通する第
    1管路と、 前記第1管路に設けられ、前記ホイールシリンダ圧を前
    記マスタシリンダ圧よりも高く保持可能な差圧制御弁
    と、 前記マスタシリンダと前記差圧制御弁との間から延び、
    前記差圧制御弁と前記ホイールシリンダとの間に接続さ
    れる第2管路と、 前記第2管路に配設され、前記マスタシリンダ側からブ
    レーキ液を吸引し、前記ホイールシリンダ側にブレーキ
    液を吐出するポンプと、 前記第1管路における前記差圧制御弁から前記ホイール
    シリンダまでの間に設けられ、前記ホイールシリンダ圧
    の増減圧を調整可能な複数の増減圧制御弁と、 前記ホイールシリンダ圧をマスタシリンダ圧よりも高く
    する制御を実行する制御手段と、 前記第2管路における前記マスタシリンダ側から前記ポ
    ンプに至る部位に設けられ、前記制御手段の非実行時に
    は弁体を遮断状態に維持するとともに、全開、絞り、遮
    断の少なくとも3段階の切換を行う電磁弁と、 前記ブレーキペダルの踏み込み状態を検出する検出手段
    と、前記制御手段の実行時において、前記検出手段の検
    出結果に応じて前記電磁弁の連通状態を、全開または絞
    りに切り替える切換制御手段と、 を備えることを特徴とするブレーキ制御装置。
  17. 【請求項17】 前記切換制御手段は、前記検出手段に
    おいてブレーキペダルの踏み込み状態が検出された際に
    は前記電磁弁を絞り状態とし、ブレーキペダルの非踏み
    込み状態では全開状態とすることを特徴とする前記請求
    項16に記載のブレーキ制御装置。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は、トラクションコント
    ロール、ブレーキアシスト、旋回トレースコントロール
    のうち少なくとも1制御を実行することを特徴とする前
    記請求項16又は17に記載のブレーキ制御装置。
  19. 【請求項19】 車両制動時および非制動時においてホ
    イールシリンダにかかるブレーキ液圧をマスタシリンダ
    側からポンプ吸引したブレーキ液を用いて制御するブレ
    ーキ制御装置において、 前記マスタシリンダと前記ポンプの吸引口とを結ぶ管路
    に、当該管路の流路径を調整する調整手段を設け、この
    調整手段は、前記制御の実行時において、前記マスタシ
    リンダ圧と前記ホイールシリンダ圧との差圧の大きさに
    応じて前記流路径を調整することを特徴とするブレーキ
    制御装置。
  20. 【請求項20】 前記調整手段は、前記差圧が大きい場
    合には前記管路の流路径を大きく開き、差圧が小さい場
    合には流路径を小さくすることを特徴とする前記請求項
    19に記載のブレーキ制御装置。
  21. 【請求項21】 前記調整手段は、前記差圧が所定以上
    である場合には前記管路の流路径を全開とし、前記差圧
    が所定値より小さい場合には前記管路の流路径を半開と
    することを特徴とする前記請求項19に記載のブレーキ
    制御装置。
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